JP2003269066A - 掘削機のブレーカーアーム装置 - Google Patents

掘削機のブレーカーアーム装置

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JP2003269066A
JP2003269066A JP2002072139A JP2002072139A JP2003269066A JP 2003269066 A JP2003269066 A JP 2003269066A JP 2002072139 A JP2002072139 A JP 2002072139A JP 2002072139 A JP2002072139 A JP 2002072139A JP 2003269066 A JP2003269066 A JP 2003269066A
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Hiroyuki Inoue
博之 井上
Kosuke Minami
浩輔 南
Sumio Tozawa
澄雄 戸澤
Sakuo Ichikawa
作雄 市川
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Maeda Manufacturing Co Ltd
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Maeda Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】狭隘な作業空間でも容易に使用でき、掘削能力
を最大限に発揮して掘削作業を効率よく実施できる掘削
機のブレーカーアーム装置を提供する。 【解決手段】トンネルの覆工2、切羽面、岩石E等を破
砕、掘削する掘削機のブレーカーアーム装置10におい
て、ブレーカーアーム16が、掘削機本体11に軸支P
する第1アーム14と、第1アーム14の長手軸線Lと
同軸に設けられ長手軸線L方向に沿って伸縮作動する第
2アーム15とを含むように形成する。第2アーム15
の先端に、ブレーカー19を上下面内で首振り稼働する
ように取り付け、ブレーカー19を第2アーム15に対
して上下角度が変位可能に構成する。伸縮作動によりブ
レーカー19が第2アーム15と一体に第1アーム14
の軸線に沿ってフィード可能であり、ブレーカーヘッド
18の往復動による打撃力とフィードによる押圧力を同
時に被掘削物に対して作用させることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掘削機のブレーカ
ーアーム装置に関し、例えばトンネルを拡幅工事する場
合に、狭隘な工事作業空間の中で既設の覆工コンクリー
トの撤去工や岩盤の掘削工事等、土木、建築分野の工事
に使用するのに好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば掘削機用削岩機として特開
平6−299777号公報所載の発明が公知である(以
下「第1従来装置」という)。かかる第1従来装置は、
油圧ショベル系の装置であって掘削機本体に対して旋回
する第1アームと、この第1アームに第1油圧シリンダ
で上下に回動するように設けた第2アームと、この第2
アームの先端に設けられ第2油圧シリンダで回動する角
度を変位調整するように取り付けた削岩機とからなる構
成である。
【0003】地盤を斜めに穿孔作業する場合には、第
1、第2の各アームを各油圧シリンダで屈曲させた状態
にし、削岩機を駆動することで行われる。したがって、
穿孔作業においては、例え第1、第2の各アームを直線
状に伸ばした状態にしても、第2アーム先端に設けた削
岩機ユニットのヘッドはこの直線状態から或る角度で屈
折した状態で穿孔作業が行われる。このように、第1従
来装置は、第1アームに第2アームを屈曲して使用する
ことを前提として削岩機を取り付けた構成であり、例え
2つのアームを直線状に伸ばした状態で穿孔作業を行う
場合でも、削岩機の角度は、第2アームとは或る角度を
なして屈折するような角度で使用される構成である。
【0004】また、他の従来装置として特開平5−71
291号公報所載の発明(以下「第2従来装置」とい
う)は、ブームカッタの先端にドリルブームを着脱自在
に取り付け、さらにドリルブームにメインブームを介し
て削岩機を搭載したサブブームを折りたたんだ状態から
逆Z字形状に展開するように設けた構造である。
【0005】掘削される切り羽が硬岩質に遭遇した場合
には、掘削機に着脱式のドリルブームを装着するだけ
で、発破用のダイナマイトを装填する穿孔を削岩機で開
けられ、軟岩質の場合には、ブームカッターからメイン
ブーム等を取り外した状態で掘削作業を行えるので、掘
削不可能な地質に遭遇するたびに、掘削機をトンネルの
外に出してそれと交代にドリルジャンボを搬入するとい
う煩わしさを回避するものである。
【0006】さらに、別の他の従来装置である実開平7
−20391号公報の考案(以下「第3従来装置」とい
う)は、トンネル掘削機の台車から天井に向かって垂直
に立てた作業アームにドリルを設け、ドリルがふらつか
ないように掛止手段を切羽面近傍の支保工に掛止した構
成である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示されるように第1従来装置は、屋外等のオープンスペ
ースでの作業には使用できても、強度部材であるH型鋼
材1をコンクリート2中に埋設して覆工した既設のトン
ネル3を拡幅するような工事に投入して使用する場合に
は不向きである。この場合、活線として路面4に設けた
箱形のプロテクタ5の天井上面と、拡幅しようとするト
ンネル6との間に存する作業空間7が狭隘である。この
ため、第1従来装置をプロテクタ5の天井上面に投入す
る際には、拡幅トンネル6の内壁に当たらないようにす
るため、小型の掘削機を投入しなければならず、これは
掘削能力の低い掘削機を投入することを意味する。
【0008】また、仮に、掘削能力を十分に有する掘削
機を投入したとしても、第1アームと第2アームとを中
折れさせて姿勢を低くして使用せざるを得ない。このた
め削岩機を穿孔する方向に指向してオペレータが掘削機
を運転して移動させて掘削を行うと、削岩機のヘッドの
進行方向(穿孔方向)と、第1アームないしは第2アー
ムがなす角度とは屈折していて、同一軸方向に指向して
いないので、削岩機に穿孔力を効率的に伝達するのが困
難となる。
【0009】特に、トンネル拡幅工事などでは削岩機の
ヘッドを上に向けて削岩する上向き打撃の機会が多く、
したがっ削岩機ヘッドを掘削機本体の進行方向(フィー
ド方向)と一致させて上向き打撃するとき、第1従来装
置は第1アームが第2アームに対して中折れして使用す
るため、削岩機ヘッドに掘削エネルギを効率よく伝達で
きない。
【0010】このように、狭隘な作業空間に第1従来装
置のような掘削機を投入してコンクリート2を掘削して
破砕し、H型鋼材1を抜き出す作業を行うトンネル拡幅
工事の場合、掘削機としての掘削エネルギを効率良く伝
達できず、それだけ効率的な掘削、破砕作業の能率が低
下し、ひいては工期が長くなり、工事費用等の増大を招
く。
【0011】また、上記第2従来装置では、ブームカッ
ターからメインブーム等を取り外した状態で掘削作業を
行う場合、ブームカッターを首振り運動させて掘削をす
るが、装置全体が大がかりであり、狭隘な作業空間しか
確保できないトンネル拡幅工事には、到底投入して使用
することができない。
【0012】さらに上記第3従来装置も垂直に立てた作
業アームが長いので、トンネル拡幅に投入することは困
難で、またドリルをフィードする構成は有せず、ただ単
に穿孔するだけの構成を有するに過ぎないため、このよ
うな装置を掘削や破砕作業に使用する場合は、要求され
る掘削能力を発揮することができない問題がある。
【0013】本発明は、上記問題点に鑑みて工夫された
ものであり、限られた狭隘な作業空間にも容易に投入で
き、掘削能力を最大限に発揮して、掘削作業や破砕作業
を効率良く実施できる掘削機のブレーカーアーム装置を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために次の構成を有する。すなわち、掘削機本体
に取り付けられて上下面内に回動するブレーカーアーム
を設け、往復動可能なブレーカーヘッドを有するブレー
カーをブレーカーアーム先端に取り付けた掘削機のブレ
ーカーアーム装置において、前記ブレーカーアームが、
前記掘削機本体に回動可能に軸支された第1アームと、
この第1アームの長手軸線と同軸に設けられこの長手軸
線方向に沿って伸縮作動する第2アームとを含み、前記
ブレーカーを上下面内で首振り稼働するように前記第2
アームの先端に取り付けてブレーカーが第2アームに対
して上下角度が変位するように構成し、かつ前記伸縮作
動により前記ブレーカーが前記第2アームと一体に前記
第1アームの軸線に沿ってフィード可能であって、前記
ブレーカーヘッドの往復動による打撃力と前記フィード
による押圧力を同時に被掘削物に対して作用させること
が可能なことを特徴とする。
【0015】本発明では、能力の小さな掘削機を投入し
て使用しても、ブレーカーをブレーカーアームと直線状
に並んだ状態にセットして掘削できるため、掘削作業時
において掘削機からの掘削エネルギの伝達効率が向上
し、高効率な掘削ないしは破砕作業を実現できる。特
に、ブレーカーは、必要に応じて、被掘削物に対して所
定の押圧力を付与しながら往復動による打撃を加えるこ
とができるので、コンクリート等の比較的堅固なものに
対しても効率的な破砕、掘削を実現できる。押圧力を付
与するフィード機能は、ブレーカーヘッドによる打撃が
空打ちの状態、すなわち、打撃力が被破砕物に対して伝
達されにくい場合にきわめて有効である。
【0016】また、首振り稼働により従来困難であった
障害物を回り込んでの掘削、破砕作業も容易に行える。
例えば、既設のコンクリート壁等の破砕途中にその表面
が凹凸状になっても、ブレーカーを凸部の上下方向等、
あらゆる方向から押圧力を加えながらの打撃による破砕
作業が可能となる。
【0017】また、前記ブレーカーは、このブレーカー
と前記第2アームとの間の下部に位置するように設けた
首振り用流体圧シリンダ装置により首振り稼働するよう
に構成することができる。このように構成すれば、首振
り用流体圧シリンダ装置が破砕される岩石等に当たって
損傷することを効果的に回避できる。
【0018】また、前記ブレーカーのヘッドを、前記首
振り用流体圧シリンダ装置の駆動により前記第2アーム
の前記伸縮作動する方向と同じ方向に指向した状態に前
記上下角度が調整されて前記破砕および掘削作業を行え
るように構成することが好ましい。このように構成すれ
ば、掘削ないしは破砕エネルギをそのままストレートに
岩盤等に伝達して掘削するので、掘削等の効率を格段に
向上させることができる。
【0019】また、前記第2アームは、この第2アーム
と前記第1アームとの間に存する前記第1アームの内部
空間に配設した伸縮用流体圧シリンダ装置により伸縮し
てフィードされるように構成することが可能である。こ
のように構成すれば、シリンダ装置を破砕岩石等から保
護することができ、使用耐用時間が長くなることが期待
できる。
【0020】前記掘削機は、小型の掘削機本体に装着
し、既設トンネルに交通を確保する活線として設置した
箱状のプロテクタの天井上面に載置して、掘削および破
砕作業を行えるようにすることができ、トンネル拡幅工
事の工期短縮、工費低減を有利に図ることができる。
【0021】以上のように本発明によれば、能力の小さ
な掘削機を使用した場合でも、掘削エネルギの伝達効率
が優れ、かつブレーカーは、被掘削物に対して所定の押
圧力を付与しながら往復動による打撃を加えることがで
きるので、狭隘な作業空間でも破砕、掘削力の高い作業
を実現できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図6に基づいて詳述する。図1は本発明の本実施の形
態における掘削機の全体構成をブレーカーアーム装置が
上下回動する状態を示して説明する外観側面図、図2は
ブレーカーのヘッドがビームと一体になってアームに対
しフィードされる状態を説明する図で、(a)は最縮状
態を示す外観側面図、(b)は最伸状態を示す外観側面
図、図3は上記ブレーカー装置の外観上面図、図4はブ
レーカー装置先端のブレーカーが上下に稼働する状態を
説明する図で、(a)は上向きに最大角度に回動した状
態を示す要部拡大外観側面図、(b)は下向きに最大角
度に回動した状態を示す要部拡大外観側面図、図5の
(a)、(b)、(c)はトンネル拡幅作業を説明する
掘削作業説明図、図6は図5の例えば(a)において示
す矢印A方向から視たブレーカー装置を省略して画いた
掘削機の正面図である。
【0023】図1に示されるように、本実施の形態に係
るブレーカーアーム装置10は掘削機本体11(ベース
マシン)に搭載される。掘削機本体11は水平面内を旋
回する運転台12、および運転台12に搭乗するオペレ
ータにより操作されて駆動する無限軌道帯13を有し、
図6に示すプロテクタ5の天井上面を前後に移動して走
行する。
【0024】ブレーカーアーム装置10は、掘削機本体
11にヒンジPを介して軸支され上下面内を回動する第
1アーム14と、第1アーム14の図3に示す長手軸線
Lと同軸に内設され、その長手軸線の方向に沿って伸縮
作動する第2アーム15とで形成されるブレーカーアー
ム16、および第2アーム15にヒンジピン17を介し
て上下面内に首振り稼働し、その先端にブレーカーヘッ
ド18を取り付けたブレーカー19を備える。
【0025】第1アーム14には、掘削機本体11との
間に油圧で駆動する上下回動用シリンダ20が設けら
れ、このシリンダ20により第1アーム14は、例えば
上向き最大角度が61,20°、下向き最大角度が3
5,77°の範囲で回動する。第2アーム15とブレー
カー19との間の下方には、ブレーカーヘッド18を油
圧で駆動する首振り用シリンダ21が設けられ、このシ
リンダ21によりブレーカー19と一体にヘッド18が
首振り運動させることができる。首振り稼働の範囲は図
4に示されるように、例えば上向き角度が23°、下向
き角度が26°となる範囲に設定される。なお、ヘッド
18はブレーカー19内部に格納された自体公知のエア
供給装置が設けられていて、ヘッド18に圧搾エアを供
給することで、ヘッド18を加振するように形成され
る。
【0026】また、図2に示されるように、第1アーム
14と第2アーム15との間の第1アーム14側の内部
空所には、油圧で駆動する伸縮用シリンダ22が設けら
れ、このシリンダ22により第2アーム15は、長手軸
線Lに沿って伸縮移動させることができ、これによりブ
レーカーヘッド18のフィードが可能となる。本実施の
形態の場合、第2アーム15が図2(a)に示す最縮状
態と、図2(b)の最伸状態との間におけるフィード長
さは869mmに設定され、このフィード範囲でヘッド
18ないしブレーカー19が掘削や破砕対象物にフィー
ド制御される。
【0027】こうして、本実施の形態の掘削機のブレー
カーアーム装置は、上下回動用シリンダ20によりブレ
ーカーアーム装置10を全体として回動でき、首振り用
シリンダ21によりブレーカーヘッド18およびブレー
カー19を第2アーム15に対して上下に首振り稼働で
き、また第1アーム14,第2アーム15およびブレー
カー19を上下面において長手軸線Lに同軸をなす状
態、すなわち真っ直ぐに延びた状態の首振り角度位置に
セットができ、さらに伸縮用シリンダ22により第2ア
ーム15,ブレーカーヘッド18,およびブレーカー1
9を一体にフィード送りできるように構成される。
【0028】本実施の形態をトンネル拡幅工事に投入す
る作業を説明する。図5,図6に示されるように、プロ
テクタ5の天井上面の作業空間7にブレーカーアーム装
置10を搭載した掘削機本体11を投入する。ブレーカ
ーアーム装置10を真っ直ぐな状態に調整する。すなわ
ち、首振り用シリンダ21を駆動してブレーカー19
を、第2アーム15に対して略直線状態をなすようにセ
ットすると、ヘッド18,ブレーカー19,第2アーム
15,および第1アーム14は長手軸線L上に一致する
ように伸び、掘削エネルギの伝達効率が上がる。この状
態で、図5(b)のように、ヘッド18を略水平方向に
向けた状態で、既設トンネル3を覆工するコンクリート
2を掘削し、H型鋼材1を露呈させることで抜き取るこ
とが可能となる。
【0029】また、同図(a)のようにヘッド18を上
向きに向けた状態で上向き打撃して岩盤E(「切羽」と
もいう)を掘削する。さらに同図(c)のように下向き
に向けて掘削作業ができる。こうして、ヘッド18は上
下回動用シリンダ20の駆動により上下方向に回動で
き、首振り用シリンダ21の駆動により図5(c)に示
されるように、ブレーカー19の角度をヒンジピン17
を中心にして下方に折り曲げることで従来困難であった
傷害物を回り込んで行う掘削、破砕作業が可能となる。
【0030】さらに、伸縮用シリンダ22の駆動によ
り、ヘッド18を長手軸線L方向にフィードしながら掘
削作業等を行うことができ、したがってプロテクタ5上
からブレーカーアーム装置10によって既設トンネル3
を取りつぶしながら、トンネルを拡幅することができ
る。
【0031】以上のように、本実施の形態によれば、拡
幅トンネル工事現場における狭隘な作業空間7において
も、本実施の形態にかかる掘削機のブレーカーアーム装
置10は、掘削エネルギを効率良くヘッド18に伝達す
る構成であるので、岩盤Eや覆工のコンクリート2の掘
削、破砕等の作業を効率的に行え、しかも従来困難であ
った障害物を回り込んでの掘削、破砕作業も可能にする
ことができ、工期の短縮、工費の低減に極めて有利とな
る効果がある。
【0032】前記首振り用シリンダ21はブレーカー1
9の下部に設けられ、また伸縮用シリンダ22は第1ア
ーム14の内部空所に格納されているため、掘削作業に
よる破砕岩石等に直接晒されるのを回避でき、これらシ
リンダ21,22の耐用年数を長くすることができ、維
持コストの低減にも有利である。
【0033】本発明の実施の形態を図面により詳述して
きたが、具体的な構成は本実施の形態に限られるもので
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等が
あっても本発明に含まれる。例えば、上記実施の形態で
は、トンネルの拡幅工事に適用した場合について説明し
たが、これ以外の屋外での土木、建築作業現場にも採用
されることは言うまでもない。
【0034】また、上下回動用シリンダ20,首振り用
シリンダ21および伸縮用シリンダ22は油圧駆動型の
シリンダであったが、エア圧駆動のシリンダ、あるいは
水圧で駆動するシリンダであってもよい。
【0035】さらに、ブレーカーアーム装置10におけ
るブレーカーアーム16は、第1アーム14と第2アー
ム15とからなる2段式のアームで形成したが、3段
式、あるいはそれ以上の段数に形成することも可能であ
る。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る掘削機のブレーカーアーム
装置によれば、ブレーカーのフィード及び首振り稼働に
より掘削力、破砕力が高くなるため、能力の小さな掘削
機本体を使用しても、掘削作業時の掘削エネルギの伝達
効率が向上とあいまって、高効率な掘削ないしは破砕作
業を実現できる。したがって工事の工期短縮、工費低減
といった効果を奏する。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における掘削機のブレーカ
ーアーム装置における掘削機の全体構成を、ブレーカー
アーム装置が上下回動する状態を示して説明する外観側
面図である。
【図2】ブレーカーのヘッドがビームと一体になってア
ームに対しフィードされる状態を説明する図で、(a)
は最縮状態を示す外観側面図、(b)は最伸状態を示す
外観側面図である。
【図3】上記ブレーカー装置の外観上面図である。
【図4】ブレーカー装置先端のブレーカーが上下に稼働
する状態を説明する図で、(a)は上向きに最大角度に
回動した状態を示す要部拡大外観側面図、(b)は下向
きに最大角度に回動した状態を示す要部拡大外観側面図
である。
【図5】トンネル拡幅作業を説明する掘削作業説明図で
ある。
【図6】図5の例えば(a)において示す矢印A方向か
ら視たブレーカー装置を省略して画いた掘削機の正面図
である。
【符号の説明】
3…既設のトンネル、5…プロテクタ、6…拡幅トンネ
ル、7…作業空間、10…ブレーカーアーム装置、11
…掘削機本体、14…第1アーム、15…第2アーム、
16…ブレーカーアーム、17…ヒンジピン、18…ヘ
ッド、19…ブレーカー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 浩輔 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 戸澤 澄雄 長野県長野市篠ノ井御幣川1095 株式会社 前田製作所内 (72)発明者 市川 作雄 長野県長野市篠ノ井御幣川1095 株式会社 前田製作所内 Fターム(参考) 2D012 DA01 2D054 AC20 2D065 AA03 AB13 AB14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掘削機本体に取り付けられて上下面内に回
    動するブレーカーアームを設け、往復動可能なブレーカ
    ーヘッドを有するブレーカーをブレーカーアーム先端に
    取り付けた掘削機のブレーカーアーム装置において、 前記ブレーカーアームが、前記掘削機本体に回動可能に
    軸支された第1アームと、この第1アームの長手軸線と
    同軸に設けられこの長手軸線方向に沿って伸縮作動する
    第2アームとを含み、前記ブレーカーを上下面内で首振
    り稼働するように前記第2アームの先端に取り付けてブ
    レーカーが第2アームに対して上下角度が変位するよう
    に構成し、かつ前記伸縮作動により前記ブレーカーが前
    記第2アームと一体に前記第1アームの軸線に沿ってフ
    ィード可能であって、前記ブレーカーヘッドの往復動に
    よる打撃力と前記フィードによる押圧力を同時に被掘削
    物に対して作用させることが可能なことを特徴とする掘
    削機のブレーカーアーム装置。
  2. 【請求項2】前記ブレーカーは、このブレーカーと前記
    第2アームとの間の下部に位置するように設けた首振り
    用流体圧シリンダ装置により首振り稼働するように構成
    したことを特徴とする請求項1に記載の掘削機のブレー
    カーアーム装置。
  3. 【請求項3】前記ブレーカーのヘッドを、前記首振り用
    流体圧シリンダ装置の駆動により前記第2アームの前記
    伸縮作動する方向と同じ方向に指向した状態に前記上下
    角度が調整されて前記破砕および掘削作業を行えるよう
    に構成したことを特徴とする請求項2に記載の掘削機の
    ブレーカーアーム装置。
  4. 【請求項4】 前記第2アームは、この第2アームと前
    記第1アームとの間に存する内部空所に配設した伸縮用
    流体圧シリンダ装置により伸縮してフィードされるよう
    に構成したことを特徴とする請求項3に記載の掘削機の
    ブレーカーアーム装置。
  5. 【請求項5】 前記掘削機は、既設トンネル内に交通を
    確保するように設置した箱状のプロテクタの天井上面に
    載置して掘削および破砕作業を行えるように構成したこ
    とを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の掘削
    機のブレーカーアーム装置。
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Cited By (2)

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