JPH0943497A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH0943497A
JPH0943497A JP7212967A JP21296795A JPH0943497A JP H0943497 A JPH0943497 A JP H0943497A JP 7212967 A JP7212967 A JP 7212967A JP 21296795 A JP21296795 A JP 21296795A JP H0943497 A JPH0943497 A JP H0943497A
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JP
Japan
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function
camera
line
observer
cpu
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JP7212967A
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English (en)
Inventor
Akihiko Nagano
明彦 長野
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本来の目的,効果を達成可能な機能を、観察
者の視線情報に基づいて働かせる事ができるようにす
る。 【解決手段】 観察者の視線情報を検出する視線検出手
段100,101,100aと、観察者の視線情報を用
いて動作可能な複数の機能手段100,107,111
と、カメラの状態に応じて視線情報を用いて動作する機
能手段を設定する設定手段100とを設け、該カメラの
おかれている状態に適した機能のみを設定可能にしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観察者の視線情報
を検出する視線検出手段と、観察者の視線情報を用いて
動作可能な複数の機能手段を備えたカメラの改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ファインダを覗く観察者の視
線を検出し、その視線情報に基づいて撮影レンズの焦点
調節や絞り込み等の機能を動作させるカメラが市販され
ている。
【0003】この種のカメラは、観察者のファインダ内
注視点を検出してその注視点に最も近い焦点検出領域を
選択し、その焦点検出領域において撮影レンズの焦点調
節を行った後に、所定の視標を観察者が注視すると撮影
レンズが絞り込まれて被写界深度が確認できるようにな
っている。
【0004】また、本願出願人は特開平3−87818
号公報において、観察者の視線情報に基づいて制御可能
な複数の機能のシンボルをファインダ内に設けて観察者
が注視したシンボルに対応した機能を動作させるカメラ
を開示している。
【0005】上記提案のカメラは、ファインダ内に複数
の機能モード、例えばプログラム撮影モード,シャッタ
スピード優先撮影モード,絞り優先撮影モード,マニュ
アル撮影モードに対応した視標が設けられ、それらの視
標のうちの一つを観察者が注視すると対応した撮影モー
ドに設定されるようになっている。
【0006】また、本願出願人は特願平5−31753
7号において、観察者の視線情報に基づいて制御可能な
機能を外部操作手段にて選択することのできる光学機器
を提案している。
【0007】上記提案の光学機器は、観察者の視線情報
に基づいて制御可能な複数の機能、例えばストロボのポ
ップアップ/ダウン,デート写し込み機能のオン/オ
フ,パノラマ撮影のオン/オフ等のうちの一つを外部操
作手段にて選択し、ファインダ内に設けた視線入力用の
一つの視標を観察者が注視したかどうかを検出して選択
された機能を動作させている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、観察者
の視線情報に基づいて動作可能なカメラの機能の中には
カメラのおかれている状態や環境によってはその機能が
動作しても、観察者が求めている本来の機能の目的,効
果を十分に達成できない欠点があった。例えば夜景を撮
影しようとする場合、観察者の視線情報に基づいて撮影
レンズの絞り込みを行っても被写体全体が暗いために被
写界深度を確認することが殆どできないという欠点があ
った。
【0009】また、観察者の視線情報に基づいて動作可
能なカメラの機能はその機能に対応した視標をファイン
ダ内に設けておくのが望ましいが、本来の機能の目的,
効果を十分に達成できない機能も含めて全ての視標を常
時表示していると、観察者にとって紛らわしかったり、
また視線検出の精度が悪い場合は誤動作を起こしてしま
うという欠点があった。
【0010】(発明の目的)本発明の第1の目的は、本
来の目的,効果を達成可能な機能を、観察者の視線情報
に基づいて働かせることのできるカメラを提供すること
にある。
【0011】本発明の第2の目的は、ファインダでの表
示を簡素にして観察者にとって視標を注視し易いように
することができ、しかもこの事から視線検出の精度が悪
い場合でも視線により誤った機能を設定する事を防止す
ることのできるカメラを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
る為に、請求項1〜5記載の本発明は、観察者の視線情
報を検出する視線検出手段と、観察者の視線情報を用い
て動作可能な複数の機能手段と、カメラの状態に応じて
視線情報を用いて動作する機能手段を設定する設定手段
とを設け、該カメラのおかれている状態に適した機能の
みを設定可能にしている。
【0013】また、上記第2の目的を達成する為に、請
求項3,4記載の本発明は、設定手段にて設定された機
能手段の機能を表示する、各機能にそれぞれ対応した表
示部を有する表示手段を備え、前記各表示部をファイン
ダ内において隣接しないように配置するようにしてい
る。
【0014】
【実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態に基づ
いて詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の実施の第1の形態に係る視
線検出機能を有したカメラの要部構成を示す機構図であ
る。
【0016】図中、1は撮影レンズであり、便宜上2枚
のレンズ1a,1bで示したが、実際は多数のレンズか
ら構成されている。2は主ミラーで、観察状態と撮影状
態に応じて撮影光路へ斜設されあるいは退去される。3
はサブミラーで、前記主ミラー2を透過した光束をカメ
ラボディの下方へ向けて反射する。4はシャッタ、5は
感光部材で、銀塩フィルムあるいはCCDやMOS型等
の固体撮像素子あるいはビディコン等の撮像管より成っ
ている。
【0017】6は焦点検出装置であり、結像面近傍に配
置されたフィールドレンズ6a,反射ミラー6b及び6
c,2次結像レンズ6d,絞り6e,複数のCCDから
成るラインセンサ6f等から構成された周知の位相差方
式を採用している。同図の焦点検出装置6は、図2に示
すように観察画面内の複数の領域(3箇所の焦点検出領
域マーク200〜202)を焦点検出可能なように構成
されている。
【0018】7は前記撮影レンズ1の予定結像面に配置
されたピント板、8はファインダ光路変更用のペンタダ
ハプリズム、9,10は観察画面内の被写体輝度を測定
する為の結像レンズと測光センサで、結像レンズ9はペ
ンタダハプリズム8内の反射光路を介してピント板7と
測光センサ10を共役に関係付けている。
【0019】8はペンタダハプリズムであり、この射出
面後方にはダイクロイックミラー16と接眼レンズ11
が配され、観察者の眼によるピント板7の観察に使用さ
れる。前記ダイクロイックミラー16は、例えば可視光
を透過し赤外光を反射する光学特性を有している。12
は受光レンズ、14はCCD等の光電素子列を2次元的
に配したイメージセンサで、前記受光レンズ12に関し
て所定の位置にある観察者の眼の虹彩近傍と共役になる
ように配置されている。
【0020】13(13a〜13d)は各々観察者の眼
への照明光源であるところの赤外発光ダイオード(以
下、IREDと称す)で、接眼レンズ11の下に配置さ
れている。
【0021】18はストロボの光源であるキセノン管、
19は反射傘、17は投射パネル、20はヒンジであ
る。ストロボの発光に際しては、まずキセノン管18,
反射傘19,投射パネル17から成るストロボユニット
がヒンジ20を中心として回転して、通常の格納状態か
ら照明状態に設定され、同時に不図示のコンデンサに電
荷を蓄積される。そして、ストロボ発光は、前記コンデ
ンサに蓄積された電荷を一挙に放電してキセノン管18
を発光させることにより行われる。キセノン管18にて
発光した光は投射パネル17を介して被写体を照明す
る。また、発光した光の一部は反射傘19により反射さ
れ投射パネル17を介して被写体を照明する。
【0022】21は明るい被写体の中でも視認できる高
輝度のスーパーインポーズ用LEDである。スーパーイ
ンポーズ用LEDから発光された光は投光用プリズム2
2,主ミラー2で反射してピント板7の表示部に設けた
微小プリズムアレー7aで垂直方向に曲げられ、ペンタ
ダハプリズム8,ダイクロイックミラー16,接眼レン
ズ11を通って観察者の眼に達する。そこでピント板7
の焦点検出領域に対応する位置にこの微小プリズムアレ
イ7aを枠状に形成し、これを各々に対応したスーパー
インポーズ用LED21によって照明する。これによよ
り、図2に示したファインダ視野図から判るように、各
々の焦点検出領域マーク200,201,202がファ
インダ視野内で光り、焦点検出領域を表示させている
(以下、これをスーパーインポーズ表示という)。
【0023】また、図2中の視標204は視線入力マー
クで、観察者が視標204を注視すると設定されている
機能が動作するようになっている。また、図2中の4
0,41は視線情報に基づいて制御される機能を表示す
る表示マークである。更に詳しくは、40は撮影レンズ
の絞り込み機能を表す絞り込みマークで、41はストロ
ボの発光準備機能を表すストロボマークである。
【0024】図1に戻って、23はファインダ視野領域
を形成する視野マスク、24はファインダ視野外に撮影
情報を表示するためのファインダ内LCDで、照明用L
ED25によって照明されている。ファインダ内LCD
24を透過した光は三角プリズム26によってファイン
ダ内に導かれ、図2のファインダ視野外203に表示さ
れ、観察者は該撮影情報を観察している。
【0025】31は撮影レンズ1内に設けた絞り、32
は絞り駆動装置、33はレンズ駆動装置である。37は
公知のカメラとレンズとのインターフェーイスとなるマ
ウント接点である。
【0026】図3は上記のカメラの電気的構成を示すブ
ロック図である。
【0027】図3において、カメラ本体に内蔵されたカ
メラ制御手段であるところのマイクロコンピュータの中
央処理装置(以下、CPU)100には、視線検出回路
101,測光回路102,焦点検出回路103,信号入
力回路104,LCD駆動回路105,LED駆動回路
106,絞り駆動回路107,シャッタ制御回路10
8,レンズ駆動回路110、及び、ストロボ制御回路1
11とが接続されている。また、CPU100には記憶
手段としてのEEPROM100aが付随している。
【0028】前記視線検出回路101は、イメージセン
サ14からの眼球像の出力をA/D変換し、この像情報
をCPU100に送信する。CPU100は視線検出に
必要な眼球像の各特徴点を所定のアルゴリズムに従って
抽出し、さらに各特徴点の位置から観察者の眼球の回転
角を算出する。
【0029】前記測光回路102は、測光センサ10か
らの出力を増幅後、対数圧縮,A/D変換し、各センサ
の輝度情報としてCPU100に送信する。
【0030】前記ラインセンサ6fは前述のように画面
内の3つの焦点検出領域200〜202に対応した3組
のラインセンサから構成される公知のCCDラインセン
サである。焦点検出回路103はこれらラインセンサ6
fから得た電圧をA/D変換し、CPU100に送る。
【0031】前記LCD駆動回路105は液晶表示素子
LCDを表示駆動させるための公知の回路で、図2に示
すようにCPU100からの信号に従い、絞り値,シャ
ッタ秒時,設定した機能モード等の表示をファインダ内
LCD24に表示させている。LCD24とLCD24
を駆動するLCD駆動回路105,該LCD駆動回路1
05を制御するCPU100は本発明の表示手段を構成
している。
【0032】前記LED駆動回路106は、照明用LE
D25とスーパーインポーズ用LED21を点灯・点滅
制御する。前記絞り駆動回路107は、絞り駆動装置3
2を用いて絞り31を所定の絞り値まで絞り込む。前記
シャッタ制御回路108は、通電すると先幕を走行させ
るマグネットと、後幕を走行させるマグネットを制御
し、感光部材に所定光量を露光させる。前記レンズ駆動
回路110は、カメラ側からのレンズ駆動量の情報に基
づいてレンズ駆動用モータを所定量駆動させ、撮影レン
ズ1の合焦レンズ1aを合焦位置に移動させている。
【0033】本発明の視線検出手段は、観察者の眼球を
照明するIRED13a〜13d、IREDを駆動する
視線検出回路101、視線検出回路101を制御するC
PU100、観察者からの反射光を受光する接眼レンズ
11,ダイクロイックミラー16,受光レンズ12,イ
メージセンサ14から成る受光光学系、イメージセンサ
14を制御する視線検出回路101、眼球像信号を画像
処理し観察者の視線情報を算出するCPU100、及
び、記憶手段であるEEPROM100aから構成され
ている。
【0034】次に、視線検出機能を有した上記カメラの
動作について、図4のフローチャートに基づいて説明を
行う。
【0035】不図示のモードダイヤルを回転させてカメ
ラを不作動状態(ロック状態)から所定の撮影モードに
設定すると、カメラの電源がONされる(#100)。
【0036】そして、CPU100は信号入力回路10
4を介してモードダイヤルがどのモードに設定されてい
るか確認する(#101)。
【0037】モードダイヤルが通常の撮影モードに設定
されていれば、観察者の視線情報を用いて動作する機能
手段の設定が行われる。
【0038】本実施の形態において観察者の視線情報に
基づいて動作する機能は被写界深度を確認するための撮
影レンズの絞り込み機能と、ストロボ発光準備機能であ
る。絞り込み機能手段は、CPU100と絞り駆動回路
107及び絞り駆動装置32と絞り31とから構成され
ている。一方、ストロボ発光準備機能手段は、発光部で
あるキセノン管18と反射傘19、投射パネル17とか
ら成るストロボユニットとそれを回転させて格納状態と
照明状態とに設定するためのヒンジ20、不図示のコン
デンサに電荷を蓄えキセノン管18に放電させるストロ
ボ制御回路111とそれを制御するCPU100とから
構成されている。
【0039】また、これらの機能のうちのどちらの機能
を視線情報に基づいて制御させるかを設定する設定手段
は、カメラのおかれている環境の明るさを測定する測光
センサ10、測光回路102及びそれを制御し出力され
た測光値を処理して判定するCPU100から構成され
ている。
【0040】機能設定手段であるCPU100は、測光
回路102に信号を送ってファインダの明るさを測光セ
ンサ10によって測定する(#103)。測光値Bvが
予め決められていた値Bvthよりも大きくて明るい環
境にあると判定された場合は、CPU100は撮影レン
ズの絞り込み機能がより有効に機能すると判定して、視
線入力マークである視標204を注視することにより動
作する機能を絞り込み機能に設定する(#104)。さ
らにCPU100は図2(a)に示すように、LCD駆
動回路105に信号を送って絞り込みマーク40を表示
状態としてまたストロボマーク41を非表示状態にす
る。
【0041】これにより、観察者は、ファインダ視野外
の表示部203に表示された表示マーク40を見ること
によって視線入力マーク204は絞り込み機能を受け付
ける状態になっていることを認識できる。
【0042】このとき、視線情報に基づいて動作する機
能を表すフラグFlagBvは絞り込み機能を表す
「0」に設定される(#105)。
【0043】一方、測光値Bvが予め決められていた値
Bvthよりも小さくて暗い環境にあると判定された場
合は、CPU100は撮影レンズの絞り込み機能は有効
ではなくストロボ発光準備機能がより有効に機能すると
判定して、視線入力マークである視標204を注視する
ことにより動作する機能をストロボ発光準備機能に設定
する(#104)。さらにCPU100は図2(b)に
示すように、LCD駆動回路105に信号を送って絞り
込みマーク40を非表示状態としてまたストロボマーク
41を表示状態にする。
【0044】これにより、観察者は、ファインダ視野外
の表示部203に表示されたストロボマーク41を見る
ことによって視線入力マーク204はストロボの発光準
備機能を受け付ける状態になっていることを認識でき
る。
【0045】このとき、視線情報に基づいて動作する機
能を表すフラグFlagBvはストロボ発光準備機能を
表す1に設定される(#106)。
【0046】機能設定手段によって観察者の視線情報に
基づいて動作する機能が設定されると、カメラ制御手段
であるCPU100は不図示のレリーズ釦が押し込まれ
てスイッチSW−1がONされるまで待機する(#10
7)。
【0047】レリーズ釦が押し込まれ、スイッチSW−
1がONされたことを信号入力回路104が検知する
と、CPU100はファインダを観察している観察者の
視線の検出を実行する(#108)。
【0048】実際には、視線検出手段によって観察者の
眼球の回転角が検出される。CPU100は視線検出回
路101に信号を送信して観察者の眼球を照明するIR
ED13a〜13dの内の2灯を点灯させる。同時にC
PU100は視線検出回路101に信号を送信してイメ
ージセンサ14の光蓄積を開始させる。所定時間の光蓄
積が終了すると視線検出回路101はイメージセンサ1
4の像出力をA/D変換してCPU100に送信する。
CPU100は、眼球像信号を所定のアルゴリズムに従
って画像処理して眼球像の特徴点(角膜反射像及び瞳孔
と虹彩との境界)を抽出する。
【0049】抽出された1組の角膜反射像の中点の座標
を(xpo、ypo)、瞳孔と虹彩との境界より求めら
れる瞳孔の中心座標を(xic、yic)とすると、観
察者の眼球の回転角θは、 β*OC*SINθx≒(xpo−δx)−xic ……(1) β*OC*SINθy≒(ypo−δy)−yic ……(2) の関係を満足する。ここで、θxは観察者に対して水平
方向の回転角、θyは垂直方向の回転角である。また、
δz、δyは角膜反射像の中点の位置を補正する補正
項、βは結像倍率、OCは角膜の曲率中心と瞳孔までの
距離である。
【0050】眼球の回転角が算出されると、観察者の視
線に関する個人情報を用いて観察者のファインダ内の注
視点が算出される(#109)。ファインダ内注視点の
座標(x,y)は、 x=m*〔θx−(cx*Rp+dx)〕/(ax*Rp+bx)…(3) y=m*〔θy−(cy*Rp+dy)〕/(ay*Rp+by …(4) と表される。ここで、x方向は観察者に対して水平方
向、y方向は観察者に対して垂直方向を示している。m
は眼球の回転角からピント板上の座標に変換する変換係
数、Rpは瞳孔径である。また、ax,bx,cx,d
x,ay,by,cy,dyはキャリブレーション係数
で、EEPROM100aに記憶されたキャリブレーシ
ョンデータに基づいて算出される。算出方法は、本願出
願人による特願平6−76567号に記載されている。
【0051】観察者が注視しているファインダ内注視点
が算出されると(#109)、観察者がどのマークを注
視しているかが判定される。撮影レンズの焦点調節を行
う為に観察者が焦点検出領域マーク200〜202のい
づれかを注視していると判定されると(#110)、そ
の注視点座標から焦点検出を行う領域が選択される。焦
点検出領域は注視点座標から最も近い領域が選択され
る。さらに、CPU100は、LED駆動回路106に
信号を送って選択された焦点検出領域をファインダ内に
表示する。
【0052】さらに、焦点検出回路103は視線情報よ
り選択された焦点検出領域の焦点検出を実行する(#1
20)。焦点検出が行われると(#120)、その情報
に基づいてCPU100はレンズ駆動回路110に焦点
調節信号を送って撮影レンズ1の焦点調節を行う(#1
21)。
【0053】一方、観察者が視線入力マークである視標
204を注視していると判定されると(#110)、C
PU100は視線情報に基づいて動作する機能を表すフ
ラグFlagBvがどの値に設定してあるかを確認して
設定されている機能の動作を行わせる。
【0054】視線情報に基づいて動作する機能を表すフ
ラグFlagBvが「0」に設定されていれば(#11
1)、撮影レンズの絞り込み機能を動作させる為にCP
U100は絞り駆動回路107に信号を送って絞り駆動
装置32を動作させて絞り31を所定の絞り値まで絞り
込む(#112)。
【0055】また、視線情報に基づいて動作する機能を
表すフラグFlagBvが「1」に設定されていれば
(#111)、ストロボ発光準備機能を動作させるため
にCPU100はストロボ制御回路111に信号を送
り、キセノン管18,反射傘19,投射パネル17から
成るストロボユニットをヒンジ20を軸にして格納状態
から照明状態にポップアップさせる(#113)。同時
に、ストロボ制御回路111は不図示のコンデンサに電
荷を蓄え始め直ちにストロボが発光できるように準備す
る。このとき、ストロボ発光準備機能が動作しているこ
とを観察者に知らせるために図2(b)のストロボマー
ク41が点滅表示状態になるのは有効である。
【0056】引き続きCPU100は信号入力回路10
3を介してスイッチSW−1の状態を確認する。スイッ
チSW−1がON状態のままであれば(#114)、C
PU100はさらにレリーズ釦が押し込まれてスイッチ
SW−2がONされているかどうか確認を行う(#11
5)。スイッチSW−2がOFF状態であれば、再びス
イッチSW−1の状態の確認を行う(#114)。スイ
ッチSW−1がOFFされていれば(#114)、CP
U100は視線情報に基づいて動作する機能を表すフラ
グFlagBvの確認を行い、フラグFlagBvが
「0」に設定されていれば(#117)、撮影レンズの
絞り込み機能を解除させるためにCPU100は絞り駆
動回路107に信号を送って絞り駆動装置32を動作さ
せて絞り31を開放値まで開く(#118)。
【0057】一方、視線情報に基づいて動作する機能を
表すフラグFlagBvが「1」に設定されていれば
(#117)、ストロボ発光準備機能を解除させるため
にCPU100はストロボ制御回路111に信号を送っ
て不図示のコンデンサへの電荷の蓄積を中止するととも
に、キセノン管18,反射傘19,投射パネル17から
成るストロボユニットをヒンジ20を軸にして照明状態
から格納状態にポップダウンさせる(#119)。この
とき、図2(b)のストロボマーク41が点滅表示状態
であれば通常の表示状態に戻る。
【0058】また、スイッチSW−1がONされた状態
で(#114)、スイッチSW−2がONされたならば
(#115)、CPU100は絞り駆動回路107,シ
ャッタ制御回路108にそれぞれ信号を送信して撮影を
行う(#116)。
【0059】カメラの撮影動作が終了すると(#11
6)、CPU100は再度モード確認を行って(#10
1)、モードダイヤルが電源ロックモードに設定されて
いれば(#102)、カメラの電源はOFFされる(#
122)。
【0060】(実施の第2の形態)図5〜図9は本発明
の実施の第2の形態に係る図であり、図5は一眼レフカ
メラの要部概略図、図6(a),(b)は図5の一眼レ
フカメラのファインダ視野図、図7はカメラ本体に内蔵
された電気回路の要部ブロック図である。
【0061】図中、図1〜図3と同一の部材には同一の
番号がついている。
【0062】図5において、1cは変倍系のレンズ、2
7はカメラの姿勢を検出するための水銀スイッチ、28
は画面サイズを変更するための遮光部材、34はレンズ
データを記憶するメモリ、35はオートフォーカスモー
ドとマニュアルフォーカスモードとを切り換える切り換
えスイッチ、38は可変頂角プリズム、39はプリズム
駆動装置、109は加速度センサを含むプリズム制御回
路である。
【0063】また、図6において、42は手振れ補正機
能を表す手振れ補正マーク、43は撮影機能を表すレリ
ーズマーク、44は画角変更機能を表す画角変更マー
ク、45は画面サイズ変更機能を表す画面サイズ変更マ
ーク、46はワンショットモードとサーボモードのフォ
ーカスモード切り換え機能を表すフォーカスモード切り
換えマークである。
【0064】以下、視線検出機能を有したカメラの動作
を、図8のフローチャートに基づいて説明を行う。
【0065】不図示のモードダイヤルを回転させてカメ
ラを不作動状態(ロック状態)から所定の撮影モードに
設定すると、カメラの電源がONされる(#130)。
【0066】そして、CPU100は信号入力回路10
4を介してモードダイヤルがどのモードに設定されてい
るか確認する(#131)。
【0067】モードダイヤルが通常の撮影モードに設定
されていれば、観察者の視線情報を用いて動作する機能
手段の設定がカメラのおかれている状態に応じて行われ
る(#133)。
【0068】図9は、観察者の視線情報を用いて動作す
る機能手段の設定方法を示すフローチャートである。
【0069】この実施の第2の形態において観察者の視
線情報に基づいて動作する機能は、被写界深度を確認す
るための撮影レンズの絞り込み機能と、ストロボ発光準
備機能,手振れ補正機能,撮影機能,オートフォーカス
モードのワンショット/サーボ切り換え機能,画角変更
機能,画面サイズ変更機能である。
【0070】絞り込み機能手段は、CPU100と絞り
駆動回路107及び絞り駆動装置32と絞り31とから
構成されている。観察者が撮影レンズ1の絞り込みを行
うためのマークを注視すると、CPU100は絞り31
を所定の絞り値に絞り込む。ストロボ発光準備機能手段
は、発光部であるキセノン管18,反射傘19,投射パ
ネル17とから成るストロボユニットとそれを回転させ
て格納状態と照明状態とに設定するためのヒンジ20、
不図示のコンデンサに電荷を蓄えキセノン管18に放電
させるストロボ制御回路111とそれを制御するCPU
100とから構成されている。観察者がストロボ発光で
きるように準備を開始するためのマークを注視すると、
CPU100はストロボユニットをポップアップしてコ
ンデンサにチャージを開始する。
【0071】手振れ補正機能は、手振れ量に応じてプリ
ズムの頂角を変化させて入射光束の光路を補正する可変
頂角プリズム38と可変頂角プリズム38の頂角を制御
するプリズム駆動装置39、手振れ量を検知する加速度
センサとそれを含んだプリズム制御回路109、プリズ
ム制御回路109を制御するCPU100とから構成さ
れている。観察者が手振れ補正を行うためのマークを注
視すると、CPU100は可変頂角プリズム38を制御
して撮影レンズ1への入射光束の光路の補正を行う。
【0072】撮影機能は撮影レンズの絞り31を所定の
絞り値まで絞り込む絞り駆動装置32とそれを制御する
絞り駆動回路107、また所定の時間でフィルムに露光
を行うシャッタ4とそれを制御するシャッタ制御回路1
08及び絞り駆動回路107、シャッタ制御回路108
を制御するCPU100から構成されている。観察者が
撮影を行うためのマークを注視すると、CPU100は
絞り31を所定の値まで絞り込んでシャッタ4を走行さ
せてフィルム5に露光を行う。
【0073】オートフォーカスモードのワンショット/
サーボ切り換え機能は、焦点検出回路103とレンズ駆
動回路110とを制御するCPU100とから構成され
ている。観察者がワンショットとサーボの切り換えマー
クを注視すると、CPU100は現在設定されているオ
ートフォーカスモード(例えばワンショットモード)と
異なるオートフォーカスモード(例えばサーボモード)
に切り換える。
【0074】画角変更機能は、撮影レンズ1の変倍系の
レンズ1cを駆動するレンズ駆動装置33とレンズ駆動
回路110及びCPU100とから構成されている。観
察者が画角変更を行うためのマークを注視すると、CP
U100は撮影レンズ1を広角側、もしくは望遠側の画
角に変更する。
【0075】画面サイズ変更機能は、撮影画面を遮光す
る遮光部材28とそれを動作させる不図示の駆動装置及
びCPU100とから構成されている。観察者が画面サ
イズ変更を行うためのマークを注視すると、CPU10
0は遮光部材28の位置を移動させて撮影画面のサイズ
を変更する。
【0076】また、これらの機能のうちのどの機能を視
線情報に基づいて制御させるかを設定する設定手段はC
PU100である。
【0077】機能設定手段であるCPU100は、測光
回路102に信号を送ってファインダの明るさを測光セ
ンサ10によって測定する(#160)。測光値Bvが
予め決められていた値Bvthよりも大きくて明るい環
境にあると判定された場合は、CPU100は撮影レン
ズの絞り込み機能がより有効に機能すると判定して、絞
り込み機能を観察者の視線情報で受け付け可能に設定す
る(#163)。さらにCPU100は図6(a)に示
すように、LCD駆動回路105に信号を送って絞り込
みマーク40を表示状態とする。観察者はファインダ視
野外の表示部203に表示された表示マーク40を見る
とことによって撮影レンズの絞り込み機能が動作される
ようになる。
【0078】また、明るい環境においては、ストロボ発
光準備機能と手振れ補正機能は動作しないように設定さ
れているため、表示部203の絞り込みマーク41に隣
接するストロボマーク40と手振れ補正マーク42は非
表示状態となる。そのため、観察者は簡素化された表示
状態で機能マークを注視でき、また視線検出手段の視線
検出精度があまり良くない場合にも誤動作を防止でき
る。
【0079】一方、機能設定手段であるCPU100に
よって、測光値Bvが予め決められていた値Bvthよ
りも小さくて暗い環境にあると判定された場合は、CP
U100はストロボ発光準備機能がより有効に機能する
と判定して、ストロボ発光準備機能を観察者の視線情報
で受け付け可能に設定する(#162)。さらにCPU
100は図6(b)に示すように、LCD駆動回路10
5に信号を送ってストロボマーク41を表示状態にす
る。観察者はファインダ視野外の表示部203に表示さ
れた表示マーク41を見ることによってストロボの発光
準備機能が操作されるようになる。
【0080】またCPU100は、撮影のために設定さ
れているシャッタスピードと撮影レンズ1の焦点距離を
比較して撮影レンズ1の焦点距離に対して低速のシャッ
タスピードに設定されていて手振れを起こす可能性があ
ると判定すると(#164)、手振れを防止する手振れ
補正機能が動作するように設定する(#165)。さら
にCPU100は図6(b)に示すように、LCD駆動
回路105に信号を送って手振れ補正マーク42を表示
状態にする。観察者はファインダ視野外の表示部203
に表示された表示マーク42を見ることによって手振れ
補正機能が操作されるようになる。
【0081】一方CPU100は、撮影レンズ1の焦点
距離に対して高速のシャッタスピードに設定されていて
手振れを起こす可能性がないと判定すると(#16
4)、手振れを防止する手振れ補正機能は動作しないよ
うにする。このとき、手振れ補正マーク42は図6
(a)に示すように非表示状態に設定される。
【0082】またCPU100は、撮影用のフィルム5
が装填されているかどうかを確認して(#166)、フ
ィルム5が装填されていれば観察者の視線情報で撮影を
行う撮影機能を受け付け状態に設定する(#167)。
さらにCPU100は図6(a)に示すように、LCD
駆動回路105に信号を送ってレリーズマーク43を表
示状態にする。観察者はファインダ視野外の表示部20
3に表示された表示マーク43を見ることによって撮影
機能が動作されるようになる。
【0083】一方CPU100は、撮影用のフィルム5
が装填されていないことを確認すると(#166)、フ
ィルム5が装填されていない状態では撮影は行われない
ので観察者の視線情報で撮影を行う撮影機能を受け付け
ない状態にする。このとき、レリーズマーク43は図6
(b)に示すように非表示状態に設定される。
【0084】またCPU100は、信号入力回路104
を介してフォーカスモード切り換えスイッチ35がどの
モードに設定されているか確認する。フォーカスモード
がオートフォーカスモードに設定されていると(#16
8)、CPU100はオートフォーカスモードをワンシ
ョットモードで動作させるか、サーボモードで動作させ
るかを切り換えられるワンショット/サーボ切り換え機
能が動作するように設定される(#169)。さらにC
PU100は図6(a)に示すようにワンショット/サ
ーボ切り換えマーク46を表示状態にする。観察者はフ
ァインダ視野外に表示された表示マーク46を見ること
によってワンショット/サーボ切り換え機能を操作でき
るようになる。
【0085】一方CPU100は、フォーカスモードが
マニュアルフォーカスモードに設定されていると判定す
ると(#168)、ワンショット/サーボ切り換え機能
は動作しないようにする。このとき、ワンショット/サ
ーボ切り換えマーク46は図6(b)に示すように非表
示状態に設定される。
【0086】またCPU100は、信号入力回路104
を介して撮影レンズ1のメモリ34からレンズデータを
読み出し、撮影レンズ1がズームレンズであるかどうか
を確認する。撮影レンズ1がズームレンズであれば(#
170)、CPU100は撮影レンズ1の画角を変更す
る画角変更機能が動作するように設定する(#17
1)。さらにCPU100は図6(b)に示すように画
角変更マークを表示状態にする。観察者はファインダ視
野外に表示された表示マーク44を見ることによって撮
影レンズ1の画角が広角側、あるいは望遠側に変更でき
るようになる。
【0087】一方CPU100は、撮影レンズ1が単焦
点のレンズであると判定すると(#170)、撮影レン
ズの画角変更はできないので画角変更機能は動作しない
ようにする。このとき、画角変更マーク44は図6
(a)に示すように非表示状態に設定される。
【0088】最後にCPU100は、信号入力回路10
4を介して水銀スイッチ27の信号を読み出し、カメラ
が横位置か、あるいは縦位置かを判定する。カメラが横
位置の姿勢で構えられていると判定されると(#17
2)、CPU100は撮影を行う画面サイズを変更する
画面サイズ変更機能が動作するように設定する(#17
3)。さらにCPU100は図6(b)に示すように画
面サイズ変更マーク45を表示状態にする。観察者はフ
ァインダ視野外に表示された表示マーク45を見ること
によって撮影画面サイズをパノラマサイズ、ハイビジョ
ンサイズ、通常サイズに変更できるようになる。
【0089】一方CPU100は、カメラが縦位置の姿
勢で構えられていると判定すると(#172)、縦位置
の状態でより縦長に画面サイズを設定することはないと
考え画面サイズの変更機能は動作しないようにする。こ
のとき、画面サイズ変更マーク45は図6(a)に示す
ように非表示状態に設定される。
【0090】機能設定手段であるCPU100によっ
て、視線情報を用いて動作する機能が設定されるとメイ
ンのルーチンに復帰する(#168)。
【0091】機能設定手段によって観察者の視線情報に
基づいて動作する機能が設定され、設定された機能モー
ドがファインダ視野外の表示部203に表示されると、
カメラ制御手段であるCPU100は不図示のレリーズ
釦が押し込まれてスイッチSW−1がONされるまで待
機する(#134)。
【0092】レリーズ釦が押し込まれスイッチSW−1
がONされたことを信号入力回路104が検知すると、
CPU100はファインダを観察している観察者の視線
の検出を実行する(#135)。実際には、視線検出手
段によって観察者の眼球の回転角が検出される。眼球の
回転角が算出されると、観察者の視線に関する個人情報
を用いて観察者のファインダ内の注視点が算出される
(#136)。
【0093】観察者が注視しているファインダ内注視点
が算出されると(#136)、観察者がどのマークを注
視しているかが判定される。観察者が焦点検出領域マー
ク200〜202のいずれかを注視していると判定され
ると(#137)、CPU100は信号入力回路104
を介してフォーカスモード切り換えスイッチ35の設定
状態を確認する(#144)。フォーカスモードがマニ
ュアルフォーカスモードに設定されていたならば(#1
44)スイッチSW−1の状態を確認して(#13
4)、再度観察者の視線検出を実行する(#135)。
【0094】一方、フォーカスモードがオートフォーカ
スモードに設定されていれば(#144)、先に検出さ
れた注視点座標から焦点検出を行う領域が選択される。
焦点検出領域は注視点座標から最も近い領域が選択され
る。さらに、CPU100は、LED駆動回路106に
信号を送って選択された焦点検出領域をファインダ内に
表示する。さらに、焦点検出回路103は視線情報より
選択された焦点検出領域の焦点検出を実行する(#14
5)。焦点検出が行われると(#145)、その情報に
基づいてCPU100はレンズ駆動回路110に焦点調
節信号を送って撮影レンズ1の焦点調節を行う(#14
6)。
【0095】一方、観察者がファインダ視野外の機能マ
ークを注視していると判定されると(#137)、CP
U100は観察者が注視している機能マークに対応した
機能の動作を行わせる(#138)。
【0096】例えば、観察者が手振れ補正マーク42を
注視していると判定されたら、CPU100はプリズム
制御回路109に信号を送って加速度センサの出力に基
づいて手振れ量を算出する。また、CPU100は算出
された手振れ量から入射光束の補正量を演算しその補正
量に基づいてプリズム制御回路109を介してプリズム
駆動装置39によって可変頂角プリズム38の頂角を変
化させる。
【0097】また、観察者がワンショット/サーボ切り
換えマーク46を注視していると判定されたら、CPU
100は現在設定されているオートフォーカスモード
(例えばワンショットモード)とは異なるオートフォー
カスモード(例えばサーボモード)に設定する。
【0098】また、観察者が画角変更マーク44を注視
していると判定されたら、CPU100は撮影レンズ1
の現在設定されている画角(例えば広角側)と対極の画
角駆動信号を送ってレンズ駆動装置33で変倍系のレン
ズ1cを所定量駆動して画角を変更する。
【0099】また、観察者が画面サイズ変更マーク45
を注視していると判定されたら、CPU100は撮影光
束の遮光部材28を順次移動させて通常サイズ→パノラ
マサイズ→ハイビジョンサイズ→通常サイズと周期的に
画面サイズを変更する。
【0100】また、観察者が撮影マーク43を注視して
いると判定されたら、絞り31が所定の絞り値まで絞り
込まれシャッタ4が開いてフィルム5に露光され撮影が
行われる。撮影が行われるレリーズモードで撮影が終了
すると(#139)カメラ動作フローの初期に戻る。
【0101】視線情報に基づいて機能が動作され(#1
38)、撮影を行うレリーズモードでなければ(#13
9)、CPU100は信号入力回路103を介してスイ
ッチSW−1の状態を確認する。スイッチSW−1がO
N状態のままであれば(#140)、CPU100はさ
らにレリーズ釦が押し込まれてスイッチSW−2がON
されているかどうか確認を行う(#141)。スイッチ
SW−2がOFF状態であれば、オートフォーカスモー
ドがサーボモードでなければ(#147)、再びスイッ
チSW−1の状態の確認を行う(#140)。スイッチ
SW−1がOFFされていれば(#140)、視線情報
に基づいて動作している機能を解除する(#143)。
例えば、手振れ補正機能が動作していたならばCPU1
00はプリズム制御回路109に信号を送って可変頂角
プリズム38を初期の状態に固定して手振れ補正機能の
動作を中止する。
【0102】また、ワンショット/サーボ切り換え機
能、画角変更機能、画面サイズ変更機能が動作していた
ならば、CPU100は機能が動作する以前の状態に機
能を初期化する。
【0103】また、スイッチSW−1がONされた状態
で(#140)、スイッチSW−2がOFFされていて
(#141)、オートフォーカスモードがサーボモード
に設定されていれば(#147)、CPU1100はス
イッチSW−1の状態を確認して(#134)再度観察
者の視線検出を行う(#135)。
【0104】また、スイッチSW−1がONされた状態
で(#140)、スイッチSW−2がONされたならば
(#141)、CPU100は絞り駆動回路107,シ
ャッタ制御回路108にそれぞれ信号を送信して撮影を
行う(#142)。
【0105】カメラの撮影動作が終了すると(#14
2)、CPU100は再度モード確認を行って(#13
1)、モードダイヤルが電源ロックモードに設定されて
いれば(#132)、カメラの電源はOFFされる(#
148)。
【0106】(発明と実施の形態の対応)上記の実施の
形態と本発明の各手段との関係は、既に述べた通りであ
るが、本発明は、これら実施の形態の構成に限定される
ものではなく、請求項で示した機能、又は実施の形態が
もつ機能が達成できる構成であればどのようなものであ
ってもよいことは言うまでもない。
【0107】(変形例)本発明は、一眼レフカメラを例
にしているが、レンズシャッタカメラ,ビデオカメラ等
のカメラに適用しても良い。
【0108】更に、本発明は、以上の各実施例、又はそ
れらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよい。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
観察者の視線情報を検出する視線検出手段と、観察者の
視線情報を用いて動作可能な複数の機能手段と、カメラ
の状態に応じて視線情報を用いて動作する機能手段を設
定する設定手段とを設け、該カメラのおかれている状態
に適した機能のみを設定可能にしている。
【0110】よって、本来の目的,効果を達成可能な機
能を、観察者の視線情報に基づいて働かせることができ
る。
【0111】また、本発明によれば、設定手段にて設定
された機能手段の機能を表示する、各機能にそれぞれ対
応した表示部を有する表示手段を備え、前記各表示部を
ファインダ内において隣接しないように配置するように
している。
【0112】よって、ファインダでの表示を簡素にして
観察者にとって視標を注視し易いようにすることがで
き、しかもこの事から視線検出の精度が悪い場合でも視
線により誤った機能を設定する事を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの要部
構成を示す機構図である。
【図2】図1のカメラのファインダ視野を示す図であ
る。
【図3】図1のカメラの電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図4】図1のカメラの一連の動作を示すフローチャー
トである。
【図5】本発明の実施の第2の形態に係るカメラの要部
構成を示す機構図である。
【図6】図5のカメラのファインダ視野を示す図であ
る。
【図7】図5のカメラの電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図8】図5のカメラにおける動作を示すフローチャー
トである。
【図9】図5の#137での動作を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
6 焦点検出装置 10 測光センサ 11 接眼レンズ 12 受光レンズ 13 IRED 14 CCD 16 ダイクロイックミラー 18 キノセン管 19 反射傘 20 ヒンジ 21 LED 100 CPU 100a EEPROM 101 視線検出回路 107 絞り駆動回路 110 レンズ駆動回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察者の視線情報を用いて複数の機能の
    内の何れかを機能させ得るカメラにおいて、該カメラの
    おかれている状態に適した機能のみを視線情報により設
    定可能にするカメラ。
  2. 【請求項2】 観察者の視線情報を検出する視線検出手
    段と、観察者の視線情報を用いて動作可能な複数の機能
    手段と、カメラの状態に応じて視線情報を用いて動作す
    る機能手段を設定する設定手段とを備えたカメラ。
  3. 【請求項3】 前記設定手段にて設定された機能手段の
    機能を表示する、各機能にそれぞれ対応した表示部を有
    する表示手段を備え、かつ、前記各表示部を隣接しない
    ようにして配置したことを特徴とする請求項2記載のカ
    メラ。
  4. 【請求項4】 前記表示手段は、ファインダ内に具備さ
    れていることを特徴とする請求項3記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記複数の機能手段とは、被写界深度を
    確認する為の撮影レンズの絞り込み機能手段、ストロボ
    発光準備機能手段、手振れ補正機能手段、撮影機能手
    段、オートフォーカスモードのワンショット/サーボの
    切り換え機能手段、画角変更機能手段、画面サイズ変更
    機能手段のうちの、何れか二つ以上の手段であることを
    特徴とする請求項2,3又は4記載のカメラ。
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