JPH0943452A - 線状導光体の保持装置ならびに保持方法 - Google Patents

線状導光体の保持装置ならびに保持方法

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JPH0943452A
JPH0943452A JP19752895A JP19752895A JPH0943452A JP H0943452 A JPH0943452 A JP H0943452A JP 19752895 A JP19752895 A JP 19752895A JP 19752895 A JP19752895 A JP 19752895A JP H0943452 A JPH0943452 A JP H0943452A
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JP
Japan
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linear light
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holding member
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JP19752895A
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English (en)
Inventor
Hideji Matsumoto
秀二 松本
Koei Takeda
光栄 武田
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SHINKO GIKEN KK
Original Assignee
SHINKO GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化が可能で、生産歩留りの良い線状導光
体保持装置を提供する。 【構成】 線状導光体(光ファイバー)5の光軸19に
対して保持部材2を斜めに配置して、その保持部材2の
押圧力により前記線状導光体5を保持したことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光コネクタなど
に用いられる線状導光体の保持装置ならびに保持方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種線状導光体の保持装置と
して、例えば接着剤による固定またはかしめによる固定
など諸種のものが提案されている。
【0003】ところがこれらの固定方法では、光ファイ
バーとそれを保持する保持部材(主に金属で構成されて
いる)との熱膨張係数の違いによる伸縮の差、あるいは
寸法的なバラツキが吸収できない。そのため構造体内の
特に光ファイバーに無理な応力が発生し、光情報伝達に
支障をきたしたり、光ファイバーの耐用寿命が短くな
る。
【0004】また、光ファイバーを保持した後にテスト
を行い、それが不良品と判断された場合は、それを分解
して良品の部品と交換して、再び組み立てることができ
ない。そのため生産歩留りが悪く、非常に不経済であ
る。
【0005】さらに接着剤による固定の場合、それが乾
燥するまでに時間がかかり生産性が悪いばかりでなく、
接着剤が乾燥して固化するまでに光ファイバーの位置が
ずれる心配がある。また、光ファイバーを直接かしめる
方法では、かしめ力が少し強いと光ファイバーに損傷を
与えるから、かしめ力を厳密に管理しなければならな
い。さらに光ファイバーの直径が例えば0.1mm程度
の極細の場合には、寸法誤差をミクロンオーダに抑える
ために、厳密な加工精度ならびに組み立て精度が要求さ
れ、生産性の低下ならびにコスト高を招来する。
【0006】このような問題点を解決するため、図24
ないし図26に示すような線状導光体の保持装置が提案
されている。図24はこの保持装置の組み込み完了時の
断面図、図25はこの保持装置の組み込み途中の断面
図、図26はこの保持装置の分解側面図である。
【0007】この線状導光体の保持装置は、フェルール
101と、弾性管状体102と、押圧管103と、ジャ
ケット保持管104と、カラー105から構成されてい
る。前記弾性管状体102は図26に示すように左半分
に基管部106が、右半分に軸方向に沿った切込み溝1
07を2本有して末広がり状になった弾性片108が、
それぞれ設けられている。
【0008】前記押圧管103は、左半分に軸方向に沿
った切込み溝109を2本有して末広がり状になった押
圧片110が、右半分に管状部111が、中間位置に外
周に向けて突出した突部112が、それぞれ設けられて
いる。前記カラー105には、突部112の外寸より若
干径小の透孔113が形成されている。
【0009】次にこの保持装置の組み立て方法について
説明する。図26に示すように、切込み溝107、10
9どうしが対向するようにして弾性管状体102を押圧
管103の中空部に挿入する。そして押圧管103の先
端部をフェルール101の中空部に、図25に示すよう
に突部112がフェルール101の端縁に当接するまで
挿入する。またジャケット保持管104は管状部111
内に挿入されるとともに、カラー105が管状部111
に外嵌され、突部112に当接したところで停止してい
る。
【0010】ジャケット114を一部取り除いた光ファ
イバー115をジャケット保持管104から挿入し、弾
性管状体102ならびにフェルール101の中空部を通
して図24で一点鎖線で示すようにフェルール101の
前端面から突出させる。
【0011】次にカラー105を強制的に図Bで示す矢
印方向に移動させ、突部112の上に乗り上げ、この乗
り上げにより押圧片110が内側に押しすぼめられる。
そしてこの押しすぼめられる力により弾性片108が径
方向内側に向けて押圧され、弾性片108の付け根部
(基管部106との接合部付近)で光ファイバー115
の周囲を弾性的に保持する。このようにして保持した
後、図24に示すようにフェルール101から突出した
光ファイバー115の部分をその前端面に沿って切除す
る。
【0012】この保持装置では、弾性片108の付け根
部が作用点、弾性片108の先端部が力点となり、その
作用点と力点が光ファイバー115の軸方向において離
れているため、例えば光ファイバー115と金属製弾性
管状体102との熱膨張係数の違い、あるいは径方向の
寸法的なバラツキが吸収でき、そのために無理な応力が
発生することがない。
【0013】また、テストの結果不良品と判定された場
合、押圧管103ならびにカラー105を抜いて、光フ
ァイバー115に対する弾性管状体102の押圧力を除
去することにより、光ファイバー115に損傷を与える
ことなく分解して、再組み立てができるという特長を有
している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この保持装置
においても難点がない訳ではない。すなわち、前述のよ
うに作用点と力点が光ファイバーの軸方向において離れ
ているということは、保持装置の軸方向の長さが必然的
に長くなり、そのため保持装置の小型化に障害となる。
【0015】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を解消し、小型化が可能で、線状導光体の保持が確実
で、しかも生産歩留りの良い線状導光体の保持装置なら
びに保持方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、第1の本発明は、例えば光ファイバーなどの線状導
光体の光軸に対して例えば螺旋状部あるいは紐状部を有
する保持部材を斜めに配置して、その保持部材の押圧力
により前記線状導光体を保持したことを特徴とするもの
である。
【0017】前記の目的を達成するため、第2の本発明
は、第1環状部と、第2環状部と、その第1環状部と第
2環状部の間に連結された弾性を有する螺旋状部とを備
えた保持部材を用いる。
【0018】そして前記第1環状部を固定状態にして、
第2環状部ならびに螺旋状部をその螺旋状部の螺旋方向
と反対側に回動して、螺旋状部の内径を拡張し、その状
態で第2環状部から螺旋状部ならびに第1環状部にかけ
て例えば光ファイバーなどの線状導光体を挿通せしめ、
しかる後、螺旋状部の復元力により第2環状部と螺旋状
部を元の状態に戻して、螺旋状部を線状導光体に巻き付
けることにより線状導光体を弾性的に保持することを特
徴とするものである。
【0019】前記の目的を達成するため、第3の本発明
は、第1環状部と、第2環状部と、その第1環状部と第
2環状部の間に連結された1本以上の例えば紐状体ある
いは線状体などからなる可撓部とを備えた保持部材を用
いる。
【0020】そして前記第2環状部から第1環状部にか
けて線状導光体を挿通せしめ、前記第1環状部を固定状
態にして、第2環状部ならびに可撓部を回動することに
より、可撓部を線状導光体に巻き付けて、第2環状部を
第1環状部に対して固定状態に保持したことを特徴とす
るものである。
【0021】
【作用】第1の本発明は前述のように、線状導光体の光
軸に対して保持部材を斜めに配置して、その保持部材の
押圧力により前記線状導光体を保持するように構成され
ている。そのため直接線状導光体の径方向にかしめる方
法に較べて寸法的精度は比較的ラフですみ、部品の製作
ならびに組み立てが容易である。
【0022】また従来提案された保持装置のように作用
点と力点とが線状導光体の軸方向において離れた構成に
なっていないから、装置の軸方向長さが短くでき小型化
が可能となる。
【0023】さらに線状導光体の光軸に対して保持部材
を斜めに配置してそれの押圧力で保持する構成であるか
ら、線状導光体に対する押圧領域が拡張され、線状導光
体の保持が確実で高い信頼性が得られる。
【0024】第2の本発明は前述のように、弾性を有す
る螺旋状部の復元力を利用してそれを自動的に線状導光
体に巻き付けて弾性保持する方法を採用している。その
ため前記第1の発明の作用に加えて、線状導光体が螺旋
状部で自動的に弾性保持されるから、装置の組み立て作
業が簡便となり生産性の向上が図れる。
【0025】第3の本発明は前述のような構成になって
おり、可撓部の締めつけ具合で線状導光体に対する押圧
力が調整可能である。そのため前記第1の発明の作用に
加えて、線状導光体の状態(例えば外径寸法など)に応
じて適切な保持ができ、信頼性の向上が図れる。
【0026】
【実施例】本発明の実施例を図とともに説明する。図1
ないし図14は第1実施例を示す図で、図1は組み込み
完了時における線状導光体保持装置の断面図、図2は組
み込み途中における線状導光体保持装置の断面図、図3
は保持部材の断面図、図4は図3A−A線上の断面図、
図5は図3B−B矢視図、図6は図3C−C矢視図、図
7はフェルールの断面図、図8は図7D−D線上の断面
図、図9はジャケット保持管の断面図、図10は図9E
−E線上の断面図、図11ないし図13は光ファイバー
の保持順序を説明するための要部拡大断面図、図14は
光ファイバーに対する押圧力の作用を模式的に示す説明
図である。
【0027】本実施例に係る線状導光体保持装置は、図
1に示すようにフェルール1と、保持部材2と、ジャケ
ット保持管3と、固定リング4から構成されている。
【0028】フェルール1は金属などの剛性のある材質
からなり、図7に示すように先端部に光ファイバー5の
外径と略同寸の透孔6が形成され、保持部材2とジャケ
ット保持管3の先端部を挿入する中空部7が設けられ、
中空部7の先端部に扇形をした第1係止凹部8(図8参
照)が形成されている。
【0029】保持部材2は合成樹脂から成形され、図3
に示すように先端部に第1環状部9が、後端部に第2環
状部10が、第1環状部9と第2環状部10の間に両者
を結ぶ螺旋状部11が設けられ、第1環状部9から第2
環状部10にわたって光ファイバー5の外径と略同寸か
あるいは若干小径の透孔12が貫通している。前記螺旋
状部11の断面形状は、帯状(本実施例)、紐状、線状
などから適宜選択される。
【0030】図3ならびに図5に示すように、前記第1
環状部9の先端外周部に前記フェルール1の第1係止凹
部8(図8参照)と係合する扇状の第1係止凸部13が
設けられている。また図3ならびに図6に示すように、
前記第2環状部10の後端外周部に扇状の第2係止凸部
14が設けられている。
【0031】図3に示すように、保持部材2に何も外力
を加えない自然状態のときに、前記螺旋状部11のピッ
チPは螺旋状部11の軸方向の幅Wより大きくなってい
る(P>W)。P≦Wの関係であれば、螺旋状部11を
構成する帯状部分が互いに一部重なり合い、後述する光
ファイバー5に対する螺旋状部11の保持機能が有効に
発揮されない。
【0032】ジャケット保持管3は金属などの剛性のあ
る材質からなり、光ファイバー5を被覆したジャケット
15を収納するジャケット収納部16が中空部に形成さ
れ(図2、図9参照)、前端面には図9、図10に示す
ように前記保持部材2の第2係止凸部14と係合する扇
状の第2係止凹部17が設けられている。
【0033】固定リング4も金属などの剛性のある材質
からなり、図2に示すようにフェルール1の後端開口部
の内周面とジャケット保持管3の前部外周面の間に形成
される環状の隙間18に強嵌合されるようになってい
る。
【0034】次にこの線状導光体保持装置の組み立て方
法について説明する。まず図2に示すように、フェルー
ル1の中空部7に保持部材2を挿入し、フェルール1の
第1係止凹部8と保持部材2の第1係止凸部13を係合
する。次にフェルール1の後部中空部7にジャケット保
持管3の先端部を挿入し、フェルール1の第2係止凸部
14とジャケット保持管3の第2係止凸部14を係合す
る。このようにしてフェルール1と保持部材2とジャケ
ット保持管3が、周方向の力の伝達に対して連結された
形になる。
【0035】ついでフェルール1を固定した状態でジャ
ケット保持管3のフェルール1から突出した後部を挟持
して、図2に矢印で示すように保持部材2の螺旋状部1
1の螺旋方向と反対の方向にジャケット保持管3を若干
回動させる(例えば10〜30度程度)。フェルール1
は固定状態にあるから保持部材2の第1環状部9は固定
されたまま、前述の回動力はジャケット保持管3ならび
に保持部材2の第2環状部10を介して螺旋状部11に
伝達されて捩じられ、螺旋状部11の透孔12の内径が
若干拡張される。
【0036】図11は螺旋状部11に回動力を与える前
の状態を示しており、このような自然状態では透孔12
の径は光ファイバー5の外径と同寸かあるいは若干小さ
くなっている。図12は螺旋状部11に回動力を与えた
状態を示しており、透孔12は光ファイバー5の外径よ
り若干大きくなっている。
【0037】この状態を保持して図2に示すように、ジ
ャケット15の被覆を一部取り除いて露呈した光ファイ
バー5をジャケット保持管3の方から挿入し、保持部材
2の透孔12を通して、フェルール1の前端面1aより
若干突出せしめる(図1参照)。図12は、光ファイバ
ー5を螺旋状部11の透孔12に挿通した状態を示して
いる。
【0038】その後ジャケット保持管3を放すと、保持
部材2の復元力によりジャケット保持管3が反対方向に
回動し、それに伴って螺旋状部11が締まり、図13に
示すように螺旋状部11によって光ファイバー5が外周
全面から弾性的に保持される。
【0039】図14は螺旋状部11による光ファイバー
5の保持状態を説明するための図で、同図に示されてい
るように光ファイバー5の光軸19に対して保持部材2
(螺旋状部11)が斜めに配置され、その保持部材2
(螺旋状部11)の押圧力によって光ファイバー5が保
持されている。
【0040】このようにして光ファイバー5をしっかり
と弾性保持した後、固定リング4を前記隙間18に強嵌
合することにより、ジャケット保持管3がフェルール1
内で固定されるとともに、フェルール1と保持部材2と
ジャケット保持管3の連結が長期にわたって確実に維持
できる。
【0041】光ファイバー5を保持した後にテストを行
い、それが不良品と判断された場合は、固定リング4を
フェルール1から抜き、ジャケット保持管3を螺旋状部
11の螺旋方向と反対側に捩じることにより光ファイバ
ー5が螺旋状部11の締めつけから開放されるから、光
ファイバー5を保持部材2から抜き取り、良品の光ファ
イバー5と交換して、再び組み立てることができる。
【0042】本実施例では保持部材2(螺旋状部11)
の復元力のみを利用して光ファイバー5を保持している
が、保持部材2(螺旋状部11)の復元力で光ファイバ
ー5を保持した後、ジャケット保持管3を介して螺旋状
部11をその螺旋方向に若干回動させて螺旋状部11を
さらに絞って、光ファイバー5を保持することもでき
る。
【0043】図15ならびに図16は、本発明の第2実
施例を説明するための図である。この実施例で前記第1
実施例と相違する点は、保持部材2(螺旋状部11)と
光ファイバー5の間に光ファイバー5の保持を確実にす
るための保持補助材20が介在されている点である。
【0044】この保持補助材20は例えば合成樹脂や硬
質の合成ゴムなどによって成形され、本実施例の場合は
保持補助材20がそれの軸方向に沿って2つに分割され
て、第1保持補助材20aと第2保持補助材20bの間
に光ファイバー5が挟持される。第1保持補助材20a
の内面には光ファイバー5を位置決めするV溝21が第
1保持補助材20aの長手方向に形成されている。一
方、第2保持補助材20bの前記V溝21と対向する面
は平坦面となっている。
【0045】本実施例では保持補助材20が第1保持補
助材20aと第2保持補助材20bの2つの部材に分離
されるが、第1保持補助材20aと第2保持補助材20
bが薄いヒンジ部を介して一体に形成され、組み込むと
きにヒンジ部の所から2つ折りにして、第1保持補助材
20aと第2保持補助材20bの間に光ファイバー5を
挟持してもよい。
【0046】本実施例の場合、保持補助材20は光ファ
イバー5とともにフェルール1の前端面1aまで延びて
おり、光ファイバー5をフェルール1の前端面1aに沿
って切除するときに、この保持補助材20によって光フ
ァイバー5を適切に保持し、光ファイバー5の切断面を
垂直にすることがてきる。
【0047】前記第1実施例では光ファイバー5の径が
極細の場合、それに合わせて保持部材2の透孔12など
も極細にする必要があり、そのために保持部材2(特に
螺旋状部11の部分)の成形が困難となる。その点本実
施例のように別部材の保持補助材20を使用すれば、保
持部材2(特に螺旋状部11の部分)は極細成形する必
要がなくなり成形が容易になる。
【0048】図17ないし図22は、本発明の第3実施
例を説明するための図である。前記実施例ではバネ(弾
性)のある保持部材2を使用したが、本実施例ではバネ
(弾性)をもたないで可撓性のある紐状部を有する保持
部材2を使用した例を示している。
【0049】図17ならびに図18に示すように保持部
材2は、第1係止凸部13を有する第1環状部9と、第
2係止凸部14を有する第2環状部10と、第1環状部
9と第2環状部10の間を連結している複数本(本実施
例では3本)の紐状部22a〜22cとから構成されて
いる。
【0050】第1環状部9と第2環状部10の中心位置
には光ファイバー5が挿通する透孔12が形成され、図
18に示すように前記3本の紐状部22a〜22cはこ
の透孔12を中心にしてそれより若干外側に等間隔に配
置されている。
【0051】図19ないし図22は、この保持装置の組
み立て方法を説明するための図である。前記実施例と同
様にフェルール1内に保持部材2とジャケット保持管3
をセットし、光ファイバー5の先端部をジャケット保持
管3からフェルール1にかけて挿通する。このとき保持
部材2の各紐状部22a〜22cは互いに中心部より離
れているため、光ファイバー5の挿通に支障をきたすこ
とはない。
【0052】光ファイバー5の先端部がフェルール1の
前端面1aから突出すると、フェルール1を固定してジ
ャケット保持管3を介して保持部材2を一方向に回動す
る。図19ならびに図20は回動途中の状態を示してお
り、前述の回動で3本の紐状部22a〜22cが捩れ、
それに伴って紐状部22a〜22cが互いに中央にある
光ファイバー5側に寄る。さらに紐状部22a〜22c
を捩じると光ファイバー5の外周に紐状部22a〜22
cが螺旋状に巻付けられた状態となり、紐状部22a〜
22cの締め付け力により光ファイバー5が中心部で弾
性的に保持される。この状態が図21ならびに図22に
示されており、しかる後に固定リング4を強嵌合するこ
とで、紐状部22a〜22cの締め付け状態が保持され
る。
【0053】フェルール1から固定リング4を外すと自
動的に紐状部22a〜22cの締め付け力が解けて、光
ファイバー5を簡単に交換することができる。
【0054】図23は、本発明の第4実施例を説明する
ための図である。前記第1実施例では保持部材2の螺旋
状部11がその軸方向に直線状に延びているが、本実施
例では螺旋状部11が何も外力をかけない自然状態の時
には同図に示されているように、螺旋状部11がその軸
方向の途中で一個所あるいは複数個所にわたって屈曲し
ている。
【0055】螺旋状部11の内径Dは光ファイバー5ま
たは保持補助材20の外径と同寸があるいはそれより若
干径少になっており、また螺旋状部11のピッチPはそ
れを構成する線体の外径dより大きくなっている。螺旋
状部11は金属あいは合成樹脂で構成され、その断面形
状は円形でも四角形でもよい。
【0056】この螺旋状部11を用いて光ファイバー5
を弾性保持すると、螺旋状部11の屈曲部は光ファイバ
ー5または保持補助材20に沿ってほぼ直線状に変形
し、この変形により光ファイバー5を局部的に強圧する
ことででき、光ファイバー5の弾性保持がより確実であ
る。
【0057】前記実施例では螺旋状部が1本の弾性体で
構成したが、複数本の弾性体で構成することも可能であ
る。
【0058】前記実施例では螺旋状の保持部材を使用す
る場合について説明したが、渦巻き状の保持部材を使用
することも可能である。
【0059】前記実施例では螺旋状の保持部材を周方向
に回動して線状導光体を保持していたが、螺旋状の保持
部材を軸方向に圧縮、伸張することによって保持部材の
内径を変化させて線状導光体を保持することも可能であ
る。
【0060】
【発明の効果】第1の本発明は前述のように、線状導光
体の光軸に対して保持部材を斜めに配置して、その保持
部材の押圧力により前記線状導光体を保持するように構
成されている。そのため直接線状導光体の径方向にかし
める方法に較べて寸法的精度は比較的ラフですみ、部品
の製作ならびに組み立てが容易である。
【0061】また従来提案された保持装置のように作用
点と力点とが線状導光体の軸方向において離れた構成に
なっていないから、装置の軸方向長さが短くでき小型化
が可能となる。
【0062】さらに線状導光体の光軸に対して保持部材
を斜めに配置してそれの押圧力で保持する構成であるか
ら、線状導光体に対する押圧領域が拡張され、線状導光
体の保持が確実で高い信頼性が得られる。
【0063】第2の本発明は前述のように、弾性を有す
る螺旋状部の復元力を利用してそれを自動的に線状導光
体に巻き付けて弾性保持する方法を採用している。その
ため前記第1の発明の効果に加えて、線状導光体が螺旋
状部で自動的に弾性保持されるから、装置の組み立て作
業が簡便となり生産性の向上が図れる。
【0064】第3の本発明は前述のような構成になって
おり、可撓部の締めつけ具合で線状導光体に対する押圧
力が調整可能である。そのため前記第1の発明の効果に
加えて、線状導光体の状態(例えば外径寸法など)に応
じて適切な保持ができ、信頼性の向上が図れるなどの諸
種の利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る線状導光体保持装置
の組み込みを完了した状態での断面図である。
【図2】その線状導光体保持装置の組み込み途中の状態
を示す断面図である。
【図3】その線状導光体保持装置に使用する保持部材の
断面図である。
【図4】図3A−A線上での断面図である。
【図5】図3B−B線上からの矢視図である。
【図6】図3C−C線上からの矢視図である。
【図7】その線状導光体保持装置に使用するフェルール
の断面図である。
【図8】図7D−D線上での断面図である。
【図9】その線状導光体保持装置に使用するジャケット
保持管の断面図である。
【図10】図9E−E線上での断面図である。
【図11】保持部材(螺旋状部)の自然状態での拡大断
面図である。
【図12】保持部材(螺旋状部)に光ファイバーを挿通
した状態での拡大断面図である。
【図13】保持部材(螺旋状部)で光ファイバーを保持
した状態を示す拡大断面図である。
【図14】保持部材(螺旋状部)で光ファイバーを保持
する状態を示す説明図である。
【図15】本発明の第2実施例に係る線状導光体保持装
置の断面図である。
【図16】その線状導光体保持装置の要部拡大断面図で
ある。
【図17】本発明の第3実施例で使用する保持部材の断
面図である。
【図18】図17F−F線上での断面図である。
【図19】本発明の第3実施例に係る線状導光体保持装
置の組み込み途中の状態を示す断面図である。
【図20】図19G−G線上での拡大断面図である。
【図21】その線状導光体保持装置の組み込み完了状態
を示す断面図である。
【図22】図21H−H線上での拡大断面図である。
【図23】本発明の第4実施例に係る線状導光体保持装
置に使用される保持部材の螺旋状部の一部拡大断面図で
ある。
【図24】従来の線状導光体保持装置の組み込み完了時
の断面図である。
【図25】この線状導光体保持装置の組み込み途中の状
態を示す断面図である。
【図26】この線状導光体保持装置の分解側面図であ
る。
【符号の説明】
1 フェルール 2 保持部材 3 ジャケット保持管 4 固定リング 5 光ファイバー 8 第1係止凹部 9 第1環状部 10 第2環状部 11 螺旋状部 13 第1係止凸部 14 第2係止凸部 15 第2係止凹部 19 光軸 20 保持補助材 21 V溝 22a〜22c 紐状部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状導光体の光軸に対して保持部材を斜
    めに配置して、その保持部材の押圧力により前記線状導
    光体を保持したことを特徴とする線状導光体の保持装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記層媒体線状
    導光体と保持部材の間に保持補助材が介在されているこ
    とを特徴とする線状導光体の保持装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載において、前記保持補助材
    が線状導光体の外周を被覆した状態でフェルールの前端
    面まで延びていることを特徴とする線状導光体の保持装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3記載のいずれかにおい
    て、前記保持部材が線状導光体の光軸に対して螺旋状に
    配置されていることを特徴とする線状導光体の保持装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3記載のいずれかにおい
    て、前記保持部材が複数本で構成されていることを特徴
    とする線状導光体の保持装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載において、前記保
    持部材が弾性部材で構成されていることを特徴とする線
    状導光体の保持装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5記載において、前記保
    持部材が可撓性部材で構成されていることを特徴とする
    線状導光体の保持装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載において、前記保持部材
    が、第1環状部と、第2環状部と、前記第1環状部と第
    2環状部の間に連結されて内側に線状導光体が挿通する
    空間部を有する締め付け部とを備え、 線状導光体を第1環状部から締め付け部ならびに第2環
    状部にかけて挿通し、 前記締め付け部を線状導光体の光軸に対して斜めに配置
    して、締め付け部の締付力で線状導光体を保持したこと
    を特徴とする線状導光体の保持装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載において、前記締め付け部
    が弾性を有する螺旋状部で構成されていることを特徴と
    する線状導光体の保持装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載において、前記締め付け
    部が可撓性部材で構成されていることを特徴とする線状
    導光体の保持装置。
  11. 【請求項11】 第1環状部と、第2環状部と、その第
    1環状部と第2環状部の間に連結された弾性を有する螺
    旋状部とを備えた保持部材を用い、 前記第1環状部を固定状態にして、第2環状部ならびに
    螺旋状部をその螺旋状部の螺旋方向と反対側に回動し
    て、螺旋状部の内径を拡張し、 その状態で第2環状部から螺旋状部ならびに第1環状部
    にかけて線状導光体を挿通せしめ、 しかる後、螺旋状部の復元力により第2環状部と螺旋状
    部を元の状態に戻して、螺旋状部を線状導光体に巻き付
    けることにより線状導光体を弾性的に保持することを特
    徴とする線状導光体の保持方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載において、前記螺旋状
    部の内径を拡張した状態で、保持補助材で被覆された線
    状導光体の部分を少なくとも螺旋状部に挿通せしめて、
    前記保持補助材を介して螺旋状部を線状導光体に巻き付
    けることを特徴とする線状導光体の保持方法。
  13. 【請求項13】 第1環状部と、第2環状部と、その第
    1環状部と第2環状部の間に連結された1本以上の可撓
    部とを備えた保持部材を用い、 前記第2環状部から第1環状部にかけて線状導光体を挿
    通せしめ、 前記第1環状部を固定状態にして、第2環状部ならびに
    可撓部を回動することにより、可撓部を線状導光体に巻
    き付けて、 第2環状部を第1環状部に対して固定状態に保持したこ
    とを特徴とする線状導光体の保持方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載において、前記線状導
    光体の少なくとも可撓部と対向する部分を保持補助材で
    被覆し、その保持補助材を介して可撓部を線状導光体に
    巻き付けることを特徴とする線状導光体の保持方法。
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