JPH0943258A - 走査型プローブ顕微鏡を用いた吸着力測定方法 - Google Patents
走査型プローブ顕微鏡を用いた吸着力測定方法Info
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- JPH0943258A JPH0943258A JP19753295A JP19753295A JPH0943258A JP H0943258 A JPH0943258 A JP H0943258A JP 19753295 A JP19753295 A JP 19753295A JP 19753295 A JP19753295 A JP 19753295A JP H0943258 A JPH0943258 A JP H0943258A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】この発明は、変位検出出力が変化しても試料と
カンチレバーの間に実際にかかる荷重値が変化しないよ
うにするため、カンチレバーへの試料の押し込み量が一
定となるように制御しながら吸着力測定を行うことを特
徴とする。 【解決手段】測定したフォースカーブのデータから基準
ラインを求め(ステップS2)、フォースカーブ画面で
センサ最大値を設定し(ステップS3)、有効荷重値を
求める(ステップS4)。その後、カンチレバーの移
動、フォースカーブ空測定、基準ラインを保存して(ス
テップS5、S6、S7)吸着力測定の準備を終え、各
測定点でフォースカーブ測定を行う(ステップS8)。
最初のフォースカーブ測定の押し込み量は上記求めた基
準ラインに有効荷重値を加えたもので、各フォースカー
ブ測定データから基準ラインを求め(ステップS9)、
試料上の全測定点の測定を終了すると(ステップS1
1)、吸着力測定を終了する。
カンチレバーの間に実際にかかる荷重値が変化しないよ
うにするため、カンチレバーへの試料の押し込み量が一
定となるように制御しながら吸着力測定を行うことを特
徴とする。 【解決手段】測定したフォースカーブのデータから基準
ラインを求め(ステップS2)、フォースカーブ画面で
センサ最大値を設定し(ステップS3)、有効荷重値を
求める(ステップS4)。その後、カンチレバーの移
動、フォースカーブ空測定、基準ラインを保存して(ス
テップS5、S6、S7)吸着力測定の準備を終え、各
測定点でフォースカーブ測定を行う(ステップS8)。
最初のフォースカーブ測定の押し込み量は上記求めた基
準ラインに有効荷重値を加えたもので、各フォースカー
ブ測定データから基準ラインを求め(ステップS9)、
試料上の全測定点の測定を終了すると(ステップS1
1)、吸着力測定を終了する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は走査型プローブ顕
微鏡を用いた吸着力測定方法に関し、より詳細には、カ
ンチレバーへの試料の押し込み量が一定となるように制
御しながら吸着力測定を行う走査型プローブ顕微鏡を用
いた吸着力測定方法に関するものである。
微鏡を用いた吸着力測定方法に関し、より詳細には、カ
ンチレバーへの試料の押し込み量が一定となるように制
御しながら吸着力測定を行う走査型プローブ顕微鏡を用
いた吸着力測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、走査型プローブ顕微鏡の1つ
として、先端下方に探針を有したカンチレバーで試料表
面を走査し、該表面形状を含んだ局所的な表面状態を観
察する原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microsc
ope )が知られている。そして、この原子間力顕微鏡を
用いて、試料表面上の吸着力の測定が行われている。こ
の吸着力測定に関しては、本件出願人による先の出願で
ある特願平5−99821号に詳細な記載がなされてい
る。尚、吸着力とは、主に試料表面上に付着している水
分により生じる力や、試料の組成から起こる力のことで
ある。
として、先端下方に探針を有したカンチレバーで試料表
面を走査し、該表面形状を含んだ局所的な表面状態を観
察する原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microsc
ope )が知られている。そして、この原子間力顕微鏡を
用いて、試料表面上の吸着力の測定が行われている。こ
の吸着力測定に関しては、本件出願人による先の出願で
ある特願平5−99821号に詳細な記載がなされてい
る。尚、吸着力とは、主に試料表面上に付着している水
分により生じる力や、試料の組成から起こる力のことで
ある。
【0003】ここで、上述した特願平5−99821号
に記載の吸着力測定について説明する。吸着力測定と
は、AFMを用いて行われるもので、このAFMにより
フォースカーブ測定が二次元的に行われ、上記フォース
カーブの測定データから、各点の吸着力が求められて、
上記吸着力が2次元画像化される測定である。
に記載の吸着力測定について説明する。吸着力測定と
は、AFMを用いて行われるもので、このAFMにより
フォースカーブ測定が二次元的に行われ、上記フォース
カーブの測定データから、各点の吸着力が求められて、
上記吸着力が2次元画像化される測定である。
【0004】上記吸着力測定に用いられるフォースカー
ブ測定とは、図4に示されるように、AFMに於いてX
YZ駆動圧電体1を移動させて、図5及び図6に示され
るようなデータ得る測定方法である。
ブ測定とは、図4に示されるように、AFMに於いてX
YZ駆動圧電体1を移動させて、図5及び図6に示され
るようなデータ得る測定方法である。
【0005】図4は、フォースカーブ測定時の試料2と
カンチレバー3の状態の経時変化を示したもので、図中
t1〜t5は時間の経過を表している。また、図5は図
4に対応した試料2のz方向の変位とカンチレバー3の
探針先端のz方向の変位を示した図、図6は試料3表面
のz方向の変位に対するカンチレバー3の探針先端のz
方向の変位の依存性を表した図である。
カンチレバー3の状態の経時変化を示したもので、図中
t1〜t5は時間の経過を表している。また、図5は図
4に対応した試料2のz方向の変位とカンチレバー3の
探針先端のz方向の変位を示した図、図6は試料3表面
のz方向の変位に対するカンチレバー3の探針先端のz
方向の変位の依存性を表した図である。
【0006】時刻t1に於いて、試料2及びカンチレバ
ー3が原点(Z1,Lz1)にあるとする。そして、時
刻t2で試料2表面にカンチレバー3の探針4の先端が
吸着し(吸着力A)、一時的にz負方向(Lz2)にカ
ンチレバー3が変位する。その後、時刻t3に至るま
で、試料2の表面と共に探針4もz正方向にLz3まで
移動する。
ー3が原点(Z1,Lz1)にあるとする。そして、時
刻t2で試料2表面にカンチレバー3の探針4の先端が
吸着し(吸着力A)、一時的にz負方向(Lz2)にカ
ンチレバー3が変位する。その後、時刻t3に至るま
で、試料2の表面と共に探針4もz正方向にLz3まで
移動する。
【0007】次に、時刻t3から試料2表面の移動方向
をz負方向に変化すると、試料2と探針4の先端との間
に吸着力(吸着力B)が作用するため、カンチレバー3
の先端は試料2の表面と共に上記Lz1よりも下方まで
移動する(Lz4)。そして、時刻t4に於いて、カン
チレバー3の復元力が吸着力(吸着力B)よりも大きく
なると、試料2表面と探針4の先端が分離する。
をz負方向に変化すると、試料2と探針4の先端との間
に吸着力(吸着力B)が作用するため、カンチレバー3
の先端は試料2の表面と共に上記Lz1よりも下方まで
移動する(Lz4)。そして、時刻t4に於いて、カン
チレバー3の復元力が吸着力(吸着力B)よりも大きく
なると、試料2表面と探針4の先端が分離する。
【0008】このように、吸着力測定では各測定ポイン
ト毎のフォースカーブデータ(図5、図6)を基にして
吸着力A、及び吸着力Bを算出する。これらの吸着力
A、吸着力Bは、図6に示されるデータを基に、それぞ
れのカンチレバー変位量にカンチレバーのばね定数を乗
じることにより求められる。すなわち、 f=kΔx により、求められる。
ト毎のフォースカーブデータ(図5、図6)を基にして
吸着力A、及び吸着力Bを算出する。これらの吸着力
A、吸着力Bは、図6に示されるデータを基に、それぞ
れのカンチレバー変位量にカンチレバーのばね定数を乗
じることにより求められる。すなわち、 f=kΔx により、求められる。
【0009】Δx=Lz1−Lz2 を代入すると 吸着力A=(Lz1−Lz2)×カンチレバーのばね定数 …(1) Δx=Lz1−Lz4 を代入すると 吸着力B=(Lz1−Lz4)×カンチレバーのばね定数 …(2) となる。
【0010】ここで、吸着力AはXYZ駆動圧電体1の
上下、すなわちz方向の動作により、試料2がカンチレ
バー3に接近するときの吸着力の値を表し、吸着力Bは
試料2がカンチレバー3の探針4より離れる時の吸着力
の値を表している。
上下、すなわちz方向の動作により、試料2がカンチレ
バー3に接近するときの吸着力の値を表し、吸着力Bは
試料2がカンチレバー3の探針4より離れる時の吸着力
の値を表している。
【0011】この測定結果は、例えば図示されないホス
トコンピュータ上に、例えば図7のように表示される。
すなわち、ホストコンピュータ上には、画像化された吸
着力A5、吸着力B6、測定時の測定条件7、及びこれ
らのデータを基にしたフオースカーブ8が表示される。
トコンピュータ上に、例えば図7のように表示される。
すなわち、ホストコンピュータ上には、画像化された吸
着力A5、吸着力B6、測定時の測定条件7、及びこれ
らのデータを基にしたフオースカーブ8が表示される。
【0012】ところで、上述した吸着力測定に於いて、
荷重値一定モードという測定方法が提案されている。こ
の測定方法は、上述した吸着力測定に於ける各点のフォ
ースカーブ測定に於いて、探針4が試料2に接触し、更
に、カンチレバー3が探針4を有する側と逆に反るよう
な荷重として、一定の荷重を探針4と試料2との間に加
えながら試料2上の各測定点を測定するモードである。
吸着力が試料2とカンチレバー3の間にかかる荷重値に
依存することから、このモードは吸着力測定に於いて欠
くべからざる測定方法となっている。
荷重値一定モードという測定方法が提案されている。こ
の測定方法は、上述した吸着力測定に於ける各点のフォ
ースカーブ測定に於いて、探針4が試料2に接触し、更
に、カンチレバー3が探針4を有する側と逆に反るよう
な荷重として、一定の荷重を探針4と試料2との間に加
えながら試料2上の各測定点を測定するモードである。
吸着力が試料2とカンチレバー3の間にかかる荷重値に
依存することから、このモードは吸着力測定に於いて欠
くべからざる測定方法となっている。
【0013】以下、荷重値一定モードの例を説明する。
図8は、図4に示される試料2を移動させるXYZ駆動
圧電体1を駆動するための信号とその際の探針変位信号
を示したものである。
図8は、図4に示される試料2を移動させるXYZ駆動
圧電体1を駆動するための信号とその際の探針変位信号
を示したものである。
【0014】図8(a)に示されるピエゾX方向印加電
圧は、各点に於いてフォースカーブ測定を行う毎に一定
量だけ1ステップ変化し、次のフォースカーブ測定点へ
移動する。そして、1ライン分フォースカーブ測定が終
了すると、再びラインの開始点へ移動する。
圧は、各点に於いてフォースカーブ測定を行う毎に一定
量だけ1ステップ変化し、次のフォースカーブ測定点へ
移動する。そして、1ライン分フォースカーブ測定が終
了すると、再びラインの開始点へ移動する。
【0015】また、図8(b)に示されるピエゾY方向
印加電圧は、1ライン終了する毎に一定量だけ1ステッ
プ変化し、次のラインへ移動する。そして、1画面分の
走査を終了すると、再び走査開始点へ移動する。
印加電圧は、1ライン終了する毎に一定量だけ1ステッ
プ変化し、次のラインへ移動する。そして、1画面分の
走査を終了すると、再び走査開始点へ移動する。
【0016】更に、図8(c)に示されるピエゾZ方向
印加電圧は、各フォースカーブ測定点に於いて、探針変
位信号がある設定レベルに達するまでXYZ駆動圧電体
1を伸長させ、その後設定レベルまでXYZ駆動圧電体
1を収縮させる。
印加電圧は、各フォースカーブ測定点に於いて、探針変
位信号がある設定レベルに達するまでXYZ駆動圧電体
1を伸長させ、その後設定レベルまでXYZ駆動圧電体
1を収縮させる。
【0017】尚、同図に於いて、ピエゾZ印加電圧は、
正の方向がXYZ駆動圧電体1の伸長する方向、すなわ
ち、試料2と探針4とが接触する方向である。そして、
図8(d)に示される探針変位(ZP)信号は、各フォ
ースカーブ毎に、XYZ駆動圧電体1が伸長する時にカ
ンチレバー3の探針4が試料2と接触して押し上げられ
て設定レベルに達し、XYZ駆動圧電体1が収縮する時
にカンチレバー3が試料2と吸着して限界に達して離脱
する様子を表している。ここに表されたZP信号は、上
記図8(a)〜(c)に示された信号変化から、理想的
な変化を示したものとなっている。
正の方向がXYZ駆動圧電体1の伸長する方向、すなわ
ち、試料2と探針4とが接触する方向である。そして、
図8(d)に示される探針変位(ZP)信号は、各フォ
ースカーブ毎に、XYZ駆動圧電体1が伸長する時にカ
ンチレバー3の探針4が試料2と接触して押し上げられ
て設定レベルに達し、XYZ駆動圧電体1が収縮する時
にカンチレバー3が試料2と吸着して限界に達して離脱
する様子を表している。ここに表されたZP信号は、上
記図8(a)〜(c)に示された信号変化から、理想的
な変化を示したものとなっている。
【0018】実際に、吸着力測定を行う際は、測定前に
フォースカーブ測定を行い、その測定結果をホストコン
ピュータ上に表示し、その画面に於いて測定者が荷重値
をカーソル(図示せず)によって設定する(図6)。そ
して、その設定値を基に、吸着力測定を行った際の各フ
ォースカーブ測定データの例が、図9に示される。図9
に於ける基準ラインと探針変位信号の最大値の間隔が、
試料2とカンチレバー3の間に加わる荷重値を表してい
る。
フォースカーブ測定を行い、その測定結果をホストコン
ピュータ上に表示し、その画面に於いて測定者が荷重値
をカーソル(図示せず)によって設定する(図6)。そ
して、その設定値を基に、吸着力測定を行った際の各フ
ォースカーブ測定データの例が、図9に示される。図9
に於ける基準ラインと探針変位信号の最大値の間隔が、
試料2とカンチレバー3の間に加わる荷重値を表してい
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した荷
重値一定モードに於いて、押し込み量は図示されない探
針変位検出回路の出力によって検出していたが、一般的
に変位検出は測定環境の影響を受けてドリフトしてしま
うものである。このドリフトは、主として電源オン時、
装置の熱によるものや、外気温の影響によって生じるも
のがある。具体的には、カンチレバーの変位を求めるセ
ンサや、試料や、カンチレバーを変位させるための圧電
体が、熱によるドリフトを生じる。したがって、吸着力
の測定中に、ドリフトによって探針変位検出回路の出力
が変わってしまった場合、試料2とカンチレバー3の間
に実際にかかる荷重値は変化してしまう。
重値一定モードに於いて、押し込み量は図示されない探
針変位検出回路の出力によって検出していたが、一般的
に変位検出は測定環境の影響を受けてドリフトしてしま
うものである。このドリフトは、主として電源オン時、
装置の熱によるものや、外気温の影響によって生じるも
のがある。具体的には、カンチレバーの変位を求めるセ
ンサや、試料や、カンチレバーを変位させるための圧電
体が、熱によるドリフトを生じる。したがって、吸着力
の測定中に、ドリフトによって探針変位検出回路の出力
が変わってしまった場合、試料2とカンチレバー3の間
に実際にかかる荷重値は変化してしまう。
【0020】例えば、吸着力測定開始時に、図9に示さ
れるようなフォースカーブデータが得られたとしても、
測定が進んで時間が経過するにつれて、探針変位信号が
ドリフト(上昇)し、その結果、図10に示されるデー
タのようになってしまう。すなわち、基準ラインのずれ
から荷重値を一定にする機構が正常に動作しなくなって
しまい、誤った値で吸着力測定を行ってしまうという虞
れがあった。
れるようなフォースカーブデータが得られたとしても、
測定が進んで時間が経過するにつれて、探針変位信号が
ドリフト(上昇)し、その結果、図10に示されるデー
タのようになってしまう。すなわち、基準ラインのずれ
から荷重値を一定にする機構が正常に動作しなくなって
しまい、誤った値で吸着力測定を行ってしまうという虞
れがあった。
【0021】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、変位検出出力が変化しても試料とカンチレバーの間
に実際にかかる荷重値が変わることなく、誤った値で吸
着力測定を行うことのない走査型プローブ顕微鏡を用い
た吸着力測定方法を提供することを目的とする。
で、変位検出出力が変化しても試料とカンチレバーの間
に実際にかかる荷重値が変わることなく、誤った値で吸
着力測定を行うことのない走査型プローブ顕微鏡を用い
た吸着力測定方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、探
針を試料表面に近接させて走査することにより該試料表
面の吸着力情報を測定する走査型プローブ顕微鏡を用い
た吸着力測定方法に於いて、予め測定されたフォースカ
ーブのデータから基準ライン値を求める第1のステップ
と、上記フォースカーブのデータから上記探針の上記試
料表面への押し込み量を求めるべくセンサ最大値を設定
する第2のステップと、上記センサ最大値から上記基準
ライン値を減算した量を有効荷重値として保存する第3
のステップと、上記第1のステップで求められた基準ラ
インに上記第3のステップで保存された上記有効荷重値
を加算してフォースカーブ測定を行う第4のステップ
と、この第4のステップで測定されたデータから次の測
定点でのフォースカーブ測定の押し込み量を求めるべく
次の基準ライン値を求める第5のステップとを具備する
ことを特徴とする。
針を試料表面に近接させて走査することにより該試料表
面の吸着力情報を測定する走査型プローブ顕微鏡を用い
た吸着力測定方法に於いて、予め測定されたフォースカ
ーブのデータから基準ライン値を求める第1のステップ
と、上記フォースカーブのデータから上記探針の上記試
料表面への押し込み量を求めるべくセンサ最大値を設定
する第2のステップと、上記センサ最大値から上記基準
ライン値を減算した量を有効荷重値として保存する第3
のステップと、上記第1のステップで求められた基準ラ
インに上記第3のステップで保存された上記有効荷重値
を加算してフォースカーブ測定を行う第4のステップ
と、この第4のステップで測定されたデータから次の測
定点でのフォースカーブ測定の押し込み量を求めるべく
次の基準ライン値を求める第5のステップとを具備する
ことを特徴とする。
【0023】この発明にあっては、探針を試料表面に近
接させて走査することにより該試料表面の吸着力情報を
測定する走査型プローブ顕微鏡を用いた吸着力測定方法
に於いて、予め測定されたフォースカーブのデータから
基準ライン値が求められる。そして、上記フォースカー
ブのデータから上記探針の上記試料表面への押し込み量
を求めるべくセンサ最大値が設定されて、上記センサ最
大値から上記基準ライン値を減算した量が有効荷重値と
して保存される。次いで、上記求められた基準ライン
に、上記保存された上記有効荷重値が加算されてフォー
スカーブ測定が行われる。そして、ここで測定されたデ
ータから、次の測定点でのフォースカーブ測定の押し込
み量を求めるべく、次の基準ライン値が求められる。
接させて走査することにより該試料表面の吸着力情報を
測定する走査型プローブ顕微鏡を用いた吸着力測定方法
に於いて、予め測定されたフォースカーブのデータから
基準ライン値が求められる。そして、上記フォースカー
ブのデータから上記探針の上記試料表面への押し込み量
を求めるべくセンサ最大値が設定されて、上記センサ最
大値から上記基準ライン値を減算した量が有効荷重値と
して保存される。次いで、上記求められた基準ライン
に、上記保存された上記有効荷重値が加算されてフォー
スカーブ測定が行われる。そして、ここで測定されたデ
ータから、次の測定点でのフォースカーブ測定の押し込
み量を求めるべく、次の基準ライン値が求められる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。図2は、この発明の一実施形態
を示すもので、走査型プローブ顕微鏡としてのAFMの
構成図である。
実施の形態を説明する。図2は、この発明の一実施形態
を示すもので、走査型プローブ顕微鏡としてのAFMの
構成図である。
【0025】図2に於いて、測定手段としてのマイクロ
コンピュータ11は、本装置の各機能を制御しながら測
定を行い、測定したデータをホストコンピュータ12に
転送する。表示手段としてのホストコンピュータ12は
測定データを記憶表示するためのもので、入力手段とし
てのマウス13を有している。
コンピュータ11は、本装置の各機能を制御しながら測
定を行い、測定したデータをホストコンピュータ12に
転送する。表示手段としてのホストコンピュータ12は
測定データを記憶表示するためのもので、入力手段とし
てのマウス13を有している。
【0026】上記マイクロコンピュータ11からは、D
/Aコンバータ14及びD/Aコンバータ15を介し
て、XYZ駆動圧電体16を2次元駆動するためのX走
査信号31及びY走査信号32が出力される。また、マ
イクロコンピュータ11から、D/Aコンバータ17、
信号選択回路18を介してXYZ駆動圧電体16をZ方
向に動かすためのZ駆動信号35が出力される。
/Aコンバータ14及びD/Aコンバータ15を介し
て、XYZ駆動圧電体16を2次元駆動するためのX走
査信号31及びY走査信号32が出力される。また、マ
イクロコンピュータ11から、D/Aコンバータ17、
信号選択回路18を介してXYZ駆動圧電体16をZ方
向に動かすためのZ駆動信号35が出力される。
【0027】XYZ駆動圧電体16上には試料19が載
置されるようになっている。この試料上には、カンチレ
バー20先端に形成された探針21が配されている。そ
して、探針変位検出回路22が、カンチレバー20の変
位を検出すると、探針変位信号33が出力される。
置されるようになっている。この試料上には、カンチレ
バー20先端に形成された探針21が配されている。そ
して、探針変位検出回路22が、カンチレバー20の変
位を検出すると、探針変位信号33が出力される。
【0028】信号選択回路24には、上記探針変位信号
33が直接、及びZサーボ制御回路23を介してZサー
ボ信号34が入力される。そして、この信号選択回路2
4の出力は、A/Dコンバータ25を介してマイクロコ
ンピュータ11に供給される。尚、上記Zサーボ制御回
路23は、D/Aコンバータ26を介してマイクロコン
ピュータ11により制御される。
33が直接、及びZサーボ制御回路23を介してZサー
ボ信号34が入力される。そして、この信号選択回路2
4の出力は、A/Dコンバータ25を介してマイクロコ
ンピュータ11に供給される。尚、上記Zサーボ制御回
路23は、D/Aコンバータ26を介してマイクロコン
ピュータ11により制御される。
【0029】そして、凹凸像測定モード時に於いては、
信号選択回路18はZサーボ制御回路23の出力を選択
してZ駆動信号35のラインと短絡し、信号選択回路2
4ではZサーボ制御回路23の出力を選択してA/Dコ
ンバータ25の入力と短絡する。すると、サーボリファ
レンスを基準原子間力として原子間力を一定に保つよう
に、探針21と試料19間の距離にサーボがかかる。
信号選択回路18はZサーボ制御回路23の出力を選択
してZ駆動信号35のラインと短絡し、信号選択回路2
4ではZサーボ制御回路23の出力を選択してA/Dコ
ンバータ25の入力と短絡する。すると、サーボリファ
レンスを基準原子間力として原子間力を一定に保つよう
に、探針21と試料19間の距離にサーボがかかる。
【0030】また、フォースカーブ測定モード時は、信
号選択回路18でD/Aコンバータ17の出力を選択し
てZ駆動信号35のラインと短絡し、信号選択回路24
で探針変位検出回路22の出力を選択してA/Dコンバ
ータ25の入力と短絡する。すると、D/Aコンバータ
17からの出力に応じて、XYZ駆動圧電体16のZ方
向の長さを任意に変化させながら、同時にカンチレバー
20の変位信号も得ることができる。
号選択回路18でD/Aコンバータ17の出力を選択し
てZ駆動信号35のラインと短絡し、信号選択回路24
で探針変位検出回路22の出力を選択してA/Dコンバ
ータ25の入力と短絡する。すると、D/Aコンバータ
17からの出力に応じて、XYZ駆動圧電体16のZ方
向の長さを任意に変化させながら、同時にカンチレバー
20の変位信号も得ることができる。
【0031】次に、このように構成された走査型プロー
ブ顕微鏡を用いた測定方法を、図1のフローチャートを
参照して説明する。測定者は、吸着力測定をするにあた
り、センサ最大値、すなわち、試料19に探針21を押
し込む押し込み量を設定するための測定を行う必要があ
る。ステップS1〜S4は、これに関するものであり、
以下に説明する。
ブ顕微鏡を用いた測定方法を、図1のフローチャートを
参照して説明する。測定者は、吸着力測定をするにあた
り、センサ最大値、すなわち、試料19に探針21を押
し込む押し込み量を設定するための測定を行う必要があ
る。ステップS1〜S4は、これに関するものであり、
以下に説明する。
【0032】先ず、ステップS1にてフォースカーブ測
定を行う。すると、ステップS2にて、マイクロコンピ
ュータ11がステップS1で測定されたフォースカーブ
のデータから、図3に示されるような探針21と試料1
9とが吸着していないときの探針変位検出回路22の信
号とほぼ一致する基準ラインを求める。次いで、ステッ
プS3にて、測定者は、図3に示されるフォースカーブ
画面に於いてセンサ最大値を設定する。すると、ステッ
プS4にて、マイクロコンピュータ11は、そのセンサ
最大値から、差し引いた量を探針21と試料19との間
に加える一定荷重値(有効荷重値)として保存してお
く。そして、測定者が吸着力測定のスタート釦(図示せ
ず)を押下すると、吸着力測定を開始する。
定を行う。すると、ステップS2にて、マイクロコンピ
ュータ11がステップS1で測定されたフォースカーブ
のデータから、図3に示されるような探針21と試料1
9とが吸着していないときの探針変位検出回路22の信
号とほぼ一致する基準ラインを求める。次いで、ステッ
プS3にて、測定者は、図3に示されるフォースカーブ
画面に於いてセンサ最大値を設定する。すると、ステッ
プS4にて、マイクロコンピュータ11は、そのセンサ
最大値から、差し引いた量を探針21と試料19との間
に加える一定荷重値(有効荷重値)として保存してお
く。そして、測定者が吸着力測定のスタート釦(図示せ
ず)を押下すると、吸着力測定を開始する。
【0033】吸着力測定の開始により、先ずステップS
5にて、試料19上の測定開始点にカンチレバー20が
移動する。続いて、ステップS6にて、この測定開始点
に於けるフォースカーブ空測定を行う。この時の押し込
み量は、上記ステップS3に於いて設定されたセンサ最
大値に従う。
5にて、試料19上の測定開始点にカンチレバー20が
移動する。続いて、ステップS6にて、この測定開始点
に於けるフォースカーブ空測定を行う。この時の押し込
み量は、上記ステップS3に於いて設定されたセンサ最
大値に従う。
【0034】尚、ここで述べた空測定とは、以下のよう
な理由に基いて行われる。例えば、現在のステップS7
がステップS1から十分に時間が経過していた場合、本
願発明が問題としている熱等によるドリフトが装置に生
じている可能性がある。このようなドリフトは、図9及
び図10で示した通り、基準ラインをシフトしてしまう
ため、当然ながらキャンセルする必要がある。すなわ
ち、この空測定によるデータの取り込みにより、吸着力
を測定する直前の基準ラインを求めることが可能になっ
ている。
な理由に基いて行われる。例えば、現在のステップS7
がステップS1から十分に時間が経過していた場合、本
願発明が問題としている熱等によるドリフトが装置に生
じている可能性がある。このようなドリフトは、図9及
び図10で示した通り、基準ラインをシフトしてしまう
ため、当然ながらキャンセルする必要がある。すなわ
ち、この空測定によるデータの取り込みにより、吸着力
を測定する直前の基準ラインを求めることが可能になっ
ている。
【0035】そして、ステップS7に進んで、上記ステ
ップS6にて取り込んだデータから、基準ラインを求め
て保存する。この基準ラインは、測定開始点での吸着力
測定の時の測定パラメータとして用いられる。
ップS6にて取り込んだデータから、基準ラインを求め
て保存する。この基準ラインは、測定開始点での吸着力
測定の時の測定パラメータとして用いられる。
【0036】以上のステップS1〜S7により、吸着力
測定の準備が終わる。次に、吸着力データの取り込みが
開始される。吸着力の測定は、ステップS8に於いて、
各測定点でフォースカーブ測定を行うことにより実行さ
れる。この時、最初の点に於けるフォースカーブ測定の
押し込み量は、上記ステップS6で求められた基準ライ
ンに、上記ステップS3で求められた有効荷重値を加え
たものである。
測定の準備が終わる。次に、吸着力データの取り込みが
開始される。吸着力の測定は、ステップS8に於いて、
各測定点でフォースカーブ測定を行うことにより実行さ
れる。この時、最初の点に於けるフォースカーブ測定の
押し込み量は、上記ステップS6で求められた基準ライ
ンに、上記ステップS3で求められた有効荷重値を加え
たものである。
【0037】次に、ステップS8に於いて求められたデ
ータをホストコンピュータ11に格納すると共に、ステ
ップS9に示すような基準ラインの書換えを行う。この
基準ラインの書換えは、ステップS8にもあるように、
直前のフォースカーブ測定データに基いて行われる。こ
の直前の測定データから求められる基準ラインにステッ
プS3で求められた有効荷重値を足したものが、次の測
定点に於ける押し込み量として設定される。そして、測
定点が移動され、次のフォースカーブ測定が行われる。
ータをホストコンピュータ11に格納すると共に、ステ
ップS9に示すような基準ラインの書換えを行う。この
基準ラインの書換えは、ステップS8にもあるように、
直前のフォースカーブ測定データに基いて行われる。こ
の直前の測定データから求められる基準ラインにステッ
プS3で求められた有効荷重値を足したものが、次の測
定点に於ける押し込み量として設定される。そして、測
定点が移動され、次のフォースカーブ測定が行われる。
【0038】更に、ステップS11に於いて、試料19
上の全測定点での測定が終了していなければ、上記ステ
ップS8に戻って、ステップS8〜S10の動作を行
う。そして、試料19上の全測定点での測定が終了した
ならば、吸着力測定が終了する。
上の全測定点での測定が終了していなければ、上記ステ
ップS8に戻って、ステップS8〜S10の動作を行
う。そして、試料19上の全測定点での測定が終了した
ならば、吸着力測定が終了する。
【0039】このような測定方法を用いれば、基準信号
をモニタしてフォースカーブ測定に反映させているの
で、センサ信号のドリフトにより、押し込み量が変わる
ことがなく、設定どおりの押し込み量で吸着力測定を行
うことができる。
をモニタしてフォースカーブ測定に反映させているの
で、センサ信号のドリフトにより、押し込み量が変わる
ことがなく、設定どおりの押し込み量で吸着力測定を行
うことができる。
【0040】上述した実施の形態によれば、センサ信号
がドリフトしても試料19のカンチレバー20への押し
込み量を、設定どおり正確に制御しながら吸着力測定が
できるようになった。これにより、より正確に試料表面
の吸着力の分布を測定することができるようになった。
がドリフトしても試料19のカンチレバー20への押し
込み量を、設定どおり正確に制御しながら吸着力測定が
できるようになった。これにより、より正確に試料表面
の吸着力の分布を測定することができるようになった。
【0041】尚、この発明の上記実施態様によれば、以
下の如き構成が得られる。 (1) 探針を試料表面に近接させて走査することによ
り該試料表面の吸着力情報を測定する走査型プローブ顕
微鏡を用いた吸着力測定方法に於いて、予め測定された
フォースカーブのデータから基準ライン値を求める第1
のステップと、上記フォースカーブのデータから上記探
針の上記試料表面への押し込み量を求めるべくセンサ最
大値を設定する第2のステップと、上記センサ最大値か
ら上記基準ライン値を減算した量を有効荷重値として保
存する第3のステップと、上記第1のステップで求めら
れた基準ラインに上記第3のステップで保存された上記
有効荷重値を加算してフォースカーブ測定を行う第4の
ステップと、この第4のステップで測定されたデータか
ら次の測定点でのフォースカーブ測定の押し込み量を求
めるべく次の基準ライン値を求める第5のステップとを
具備することを特徴とする走査型プローブ顕微鏡を用い
た吸着力測定方法。
下の如き構成が得られる。 (1) 探針を試料表面に近接させて走査することによ
り該試料表面の吸着力情報を測定する走査型プローブ顕
微鏡を用いた吸着力測定方法に於いて、予め測定された
フォースカーブのデータから基準ライン値を求める第1
のステップと、上記フォースカーブのデータから上記探
針の上記試料表面への押し込み量を求めるべくセンサ最
大値を設定する第2のステップと、上記センサ最大値か
ら上記基準ライン値を減算した量を有効荷重値として保
存する第3のステップと、上記第1のステップで求めら
れた基準ラインに上記第3のステップで保存された上記
有効荷重値を加算してフォースカーブ測定を行う第4の
ステップと、この第4のステップで測定されたデータか
ら次の測定点でのフォースカーブ測定の押し込み量を求
めるべく次の基準ライン値を求める第5のステップとを
具備することを特徴とする走査型プローブ顕微鏡を用い
た吸着力測定方法。
【0042】上記(1)の構成によれば、基準ラインを
設けてこれをモニタして直前のデータを基にフォースカ
ーブ測定に反映させているので、センサ信号のドリフト
により変位出力が変化しても、設定どおりの押し込み量
で吸着力測定を行うことができる。
設けてこれをモニタして直前のデータを基にフォースカ
ーブ測定に反映させているので、センサ信号のドリフト
により変位出力が変化しても、設定どおりの押し込み量
で吸着力測定を行うことができる。
【0043】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、変位検
出出力が変化しても試料とカンチレバーの間に実際にか
かる荷重値が変わることなく、誤った値で吸着力測定を
行うことのない走査型プローブ顕微鏡を用いた吸着力測
定方法を提供することができる。
出出力が変化しても試料とカンチレバーの間に実際にか
かる荷重値が変わることなく、誤った値で吸着力測定を
行うことのない走査型プローブ顕微鏡を用いた吸着力測
定方法を提供することができる。
【図1】この発明の一実施形態を示すもので、走査型プ
ローブ顕微鏡を用いた測定方法を説明するフローチャー
トである。
ローブ顕微鏡を用いた測定方法を説明するフローチャー
トである。
【図2】この発明の一実施形態を示すもので、走査型プ
ローブ顕微鏡としての原子間力顕微鏡の構成図である。
ローブ顕微鏡としての原子間力顕微鏡の構成図である。
【図3】この発明の一実施形態に従った、試料表面のz
方向の変位に対するカンチレバーの探針先端のz方向の
変位の依存性を表した図である。
方向の変位に対するカンチレバーの探針先端のz方向の
変位の依存性を表した図である。
【図4】フォースカーブ測定時の試料とカンチレバーの
状態の経時変化を示した図である。
状態の経時変化を示した図である。
【図5】図4に対応した試料のz方向の変位とカンチレ
バーの探針先端のz方向の変位を示した図である。
バーの探針先端のz方向の変位を示した図である。
【図6】試料表面のz方向の変位に対するカンチレバー
の探針先端のz方向の変位の依存性を表した図である。
の探針先端のz方向の変位の依存性を表した図である。
【図7】従来の吸着力測定に於ける解析結果のホストコ
ンピュータ上での表示例を示す図である。
ンピュータ上での表示例を示す図である。
【図8】図4に示される試料を移動させるXYZ駆動圧
電体を駆動するための信号とその際の探針変位信号を示
した図である。
電体を駆動するための信号とその際の探針変位信号を示
した図である。
【図9】従来の試料表面のz方向の変位に対するカンチ
レバーの探針先端のz方向の変位の依存性を表したもの
で、荷重値を一定にする機構が正常に動作して探針変位
信号がドリフトしない状態を示した図である。
レバーの探針先端のz方向の変位の依存性を表したもの
で、荷重値を一定にする機構が正常に動作して探針変位
信号がドリフトしない状態を示した図である。
【図10】従来の試料表面のz方向の変位に対するカン
チレバーの探針先端のz方向の変位の依存性を表したも
ので、荷重値を一定にする機構が正常に動作せずに探針
変位信号がドリフトした状態を示した図である。
チレバーの探針先端のz方向の変位の依存性を表したも
ので、荷重値を一定にする機構が正常に動作せずに探針
変位信号がドリフトした状態を示した図である。
11…マイクロコンピュータ、12…ホストコンピュー
タ、13…マウス、14、15、17、26…D/Aコ
ンバータ、16…XYZ駆動圧電体、18、24…信号
選択回路、19…試料、20…カンチレバー、21…探
針、22…探針変位検出回路、23…Zサーボ制御回
路、25…A/Dコンバータ。
タ、13…マウス、14、15、17、26…D/Aコ
ンバータ、16…XYZ駆動圧電体、18、24…信号
選択回路、19…試料、20…カンチレバー、21…探
針、22…探針変位検出回路、23…Zサーボ制御回
路、25…A/Dコンバータ。
Claims (1)
- 【請求項1】 探針を試料表面に近接させて走査するこ
とにより該試料表面の吸着力情報を測定する走査型プロ
ーブ顕微鏡を用いた吸着力測定方法に於いて、 予め測定されたフォースカーブのデータから基準ライン
値を求める第1のステップと、 上記フォースカーブのデータから上記探針の上記試料表
面への押し込み量を求めるべくセンサ最大値を設定する
第2のステップと、 上記センサ最大値から上記基準ライン値を減算した量を
有効荷重値として保存する第3のステップと、 上記第1のステップで求められた基準ラインに上記第3
のステップで保存された上記有効荷重値を加算してフォ
ースカーブ測定を行う第4のステップと、 この第4のステップで測定されたデータから次の測定点
でのフォースカーブ測定の押し込み量を求めるべく次の
基準ライン値を求める第5のステップとを具備すること
を特徴とする走査型プローブ顕微鏡を用いた吸着力測定
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19753295A JPH0943258A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 走査型プローブ顕微鏡を用いた吸着力測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19753295A JPH0943258A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 走査型プローブ顕微鏡を用いた吸着力測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0943258A true JPH0943258A (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=16376040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19753295A Withdrawn JPH0943258A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 走査型プローブ顕微鏡を用いた吸着力測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0943258A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002323429A (ja) * | 2001-04-26 | 2002-11-08 | Seiko Instruments Inc | 走査型プローブ顕微鏡 |
US7044007B2 (en) * | 2001-12-06 | 2006-05-16 | Veeco Instruments Inc. | Force scanning probe microscope |
WO2023079803A1 (ja) * | 2021-11-08 | 2023-05-11 | 株式会社島津製作所 | 走査型プローブ顕微鏡 |
-
1995
- 1995-08-02 JP JP19753295A patent/JPH0943258A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002323429A (ja) * | 2001-04-26 | 2002-11-08 | Seiko Instruments Inc | 走査型プローブ顕微鏡 |
JP4598300B2 (ja) * | 2001-04-26 | 2010-12-15 | エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社 | 走査型プローブ顕微鏡およびそれによる物性測定方法 |
US7044007B2 (en) * | 2001-12-06 | 2006-05-16 | Veeco Instruments Inc. | Force scanning probe microscope |
WO2023079803A1 (ja) * | 2021-11-08 | 2023-05-11 | 株式会社島津製作所 | 走査型プローブ顕微鏡 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021105 |