JPH0942972A - 動揺安定装置 - Google Patents

動揺安定装置

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JPH0942972A
JPH0942972A JP19633595A JP19633595A JPH0942972A JP H0942972 A JPH0942972 A JP H0942972A JP 19633595 A JP19633595 A JP 19633595A JP 19633595 A JP19633595 A JP 19633595A JP H0942972 A JPH0942972 A JP H0942972A
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JP
Japan
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axis
elevation
orthogonal
gyro
motor
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JP19633595A
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English (en)
Inventor
Yasuke Onari
弥祐 小斉
Koichi Umeno
貢一 梅野
Yoshinori Kamiya
吉範 神谷
Kazuya Arai
和也 荒井
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Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の上部の重量を軽くすることができる動
揺安定装置を提供する。 【構成】 動揺体に対し回転可能に取り付けられた旋回
軸Azと、直交俯仰軸XElと、俯仰軸Elと、旋回軸
Az,直交俯仰軸XEl及び俯仰軸Elをそれぞれ回転
させる旋回軸モータ6,直交俯仰軸モータ11及び俯仰
軸モータ15とを備え、旋回軸Azに固定された取付台
16に、旋回軸Az回りの角速度を検出する旋回軸ジャ
イロ7と、直交俯仰軸XEl回りの角速度を検出する直
交俯仰軸ジャイロ10と、旋回軸Az及び直交俯仰軸X
Elに直交する軸回りの角速度を検出する第3のジャイ
ロ14と、直交俯仰軸XEl回りの傾斜角を検出する直
交俯仰軸加速度計9と、旋回軸Az及び直交俯仰軸XE
lに直交する軸回りの傾斜角を検出する第2の加速度計
13と、を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体等の動揺体
に設置されたアンテナ、撮像装置等に対して動揺を補償
する動揺安定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の動揺安定装置としては、
動揺体に対し回転可能に取り付けられ動揺体に垂直な方
向を回転中心とする旋回軸Azと、旋回軸Azより上方
に旋回軸Azに対し回転可能に取り付けられると共に旋
回軸Azと直交する方向を回転中心とする直交俯仰軸X
Elと、旋回軸Azより上方に直交俯仰軸XElに対し
回転可能に取り付けられると共に直交俯仰軸XElと直
交する方向を回転中心とする俯仰軸Elと、を備えたも
のがある。
【0003】例えば、この動揺安定装置をアンテナを衛
星に指向させるアンテナ指向装置として用いた場合につ
いて説明すると、アンテナは、俯仰軸に装着される。そ
して、旋回軸は、動揺体の方位を検出するジャイロコン
パスと旋回軸近傍に装着され旋回軸回りの角速度を検出
する旋回軸ジャイロとからの出力によって、アンテナを
動揺体の旋回軸回りの角運動に対して安定化させると共
にアンテナの方位角が衛星方位に一致するように制御さ
れる。また、直交俯仰軸は、直交俯仰軸近傍に且つ直交
俯仰軸に固定的に装着された、直交俯仰軸回りの傾斜角
を検出する直交俯仰軸加速度計と直交俯仰軸回りの角速
度を検出する直交俯仰軸ジャイロとからの出力によっ
て、直交俯仰軸が水平に保持されるように制御される。
俯仰軸は、俯仰軸近傍に且つ俯仰軸に固定的に装着され
た、俯仰軸回りの傾斜角を検出する俯仰軸加速度計と俯
仰軸回りの角速度を検出する俯仰軸ジャイロとからの出
力によって、アンテナを動揺体の俯仰軸回りの角運動に
対して安定化させると共にアンテナの俯仰角が衛星仰角
に一致するように制御される。その結果、アンテナは、
動揺体の動揺に拘らず、目的の衛星を指向する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
動揺安定装置では、直交俯仰軸ジャイロ及び直交俯仰軸
加速度計が上部にある直交俯仰軸近傍に装着され、俯仰
軸ジャイロ及び俯仰軸加速度計が上部にある俯仰軸近傍
に装着されるため、動揺安定装置の上部が重たくなると
いう問題がある。
【0005】この動揺安定装置をアンテナ指向装置等に
使用した場合は、アンテナの影にならないようにアンテ
ナの支持が片持ち方式になるので、装置の上部が重い
と、振動に弱くなるという問題もある。また、俯仰軸加
速度計を俯仰軸に固定的に装着すると、俯仰軸が傾斜し
たときに、動揺体の動揺により、俯仰軸回りの傾斜角の
検出に誤差が発生し、アンテナ指向に誤差が発生すると
いう問題がある。
【0006】本発明では、かかる問題点に鑑みなされた
もので、装置の上部の重量を軽くすることができ、ま
た、俯仰軸回りの傾斜角の検出に誤差が発生しない動揺
安定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、動揺体に対し回転可能に取り付けられ動揺体に垂直
な方向を回転中心とする旋回軸と、該旋回軸より上方に
旋回軸に対し回転可能に取り付けられると共に該旋回軸
と直交する方向を回転中心とする直交俯仰軸と、該旋回
軸より上方に該直交俯仰軸に対し回転可能に取り付けら
れると共に該直交俯仰軸と直交する方向を回転中心とす
る俯仰軸と、前記旋回軸,直交俯仰軸及び俯仰軸をそれ
ぞれ回転させる旋回軸モータ,直交俯仰軸モータ及び俯
仰軸モータとを備えた動揺安定装置において、前記旋回
軸に固定された取付台に、前記旋回軸と平行な軸回りの
角速度を検出する旋回軸ジャイロと、前記直交俯仰軸と
平行な軸回りの角速度を検出する直交俯仰軸ジャイロ
と、前記旋回軸及び直交俯仰軸の双方に直交する軸に平
行な軸回りの角速度を検出する第3のジャイロと、前記
直交俯仰軸と平行な軸回りの傾斜角を検出する直交俯仰
軸加速度計と、前記旋回軸及び直交俯仰軸の双方に直交
する軸回りの傾斜角を検出する第2の加速度計と、を固
定し、前記旋回軸ジャイロの出力と動揺体の方位から前
記旋回軸モータを駆動し旋回軸回りの角運動に対して安
定化させる旋回軸制御部と、前記直交俯仰軸ジャイロ及
び直交俯仰軸加速度計の出力から前記直交俯仰軸モータ
を駆動し直交俯仰軸回りの角運動に対して安定化させる
直交俯仰軸制御部と、前記第3のジャイロ及び第2の加
速度計の出力から前記俯仰軸モータを駆動し俯仰軸回り
の角運動に対して安定化させる俯仰軸制御部と、を備え
ることを特徴とする。
【0008】前記俯仰軸制御部は、前記第3のジャイロ
及び第2の加速度計の出力を俯仰軸回りの出力に変換す
る演算器を備えたことを特徴とする。動揺体に対し回転
可能に取り付けられ動揺体に垂直な方向を回転中心とす
る旋回軸と、該旋回軸より上方に旋回軸に対し回転可能
に取り付けられると共に該旋回軸と直交する方向を回転
中心とする直交俯仰軸と、該旋回軸より上方に該直交俯
仰軸に対し回転可能に取り付けられると共に該直交俯仰
軸と直交する方向を回転中心とする俯仰軸と、前記旋回
軸,直交俯仰軸及び俯仰軸をそれぞれ回転させる旋回軸
モータ,直交俯仰軸モータ及び俯仰軸モータと、俯仰軸
に装着された信号受信装置とを備えた動揺安定装置にお
いて、前記旋回軸に直角に取り付けられた取付台に、前
記旋回軸回りの角速度を検出する旋回軸ジャイロと、前
記直交俯仰軸回りの角速度を検出する直交俯仰軸ジャイ
ロと、前記旋回軸及び直交俯仰軸に直交する軸回りの角
速度を検出する第3のジャイロと、前記直交俯仰軸回り
の傾斜角を検出する直交俯仰軸加速度計と、を固定し、
前記旋回軸ジャイロの出力及び前記信号受信装置の受信
強度から前記旋回軸モータを駆動し旋回軸回りの角運動
に対して安定化させると共に旋回軸を前記信号強度が増
加する方向に回転させる旋回軸制御部と、前記直交俯仰
軸ジャイロ及び直交俯仰軸加速度計の出力から前記直交
俯仰軸モータを駆動し直交俯仰軸回りの角運動に対して
安定化させる直交俯仰軸制御部と、前記第3のジャイロ
及び前記信号受信装置の受信強度から前記俯仰軸モータ
を駆動し俯仰軸回りの角運動に対して安定化させると共
に俯仰軸を前記信号強度が増加する方向に回転させる俯
仰軸制御部と、を備えることを特徴とする。
【0009】下部にある旋回軸に固定された取付台に、
旋回軸ジャイロ,直交俯仰軸ジャイロ及び第3のジャイ
ロと、前記直交俯仰軸加速度計及び第2の加速度計とを
固定することで、装置全体の重心位置を下げることがで
き、振動に対しても強くすることができる。第2の加速
度計を旋回軸に固定された取付台に固定することで、動
揺体の動揺による俯仰軸回りの傾斜角の検出誤差の発生
を防ぐことができる。このことを、図面を参照して説明
すると、図6において、第2の加速度計をP点に装着
し、図のP点に示した矢印Aを検出される加速度の方向
とする。また、O点を動揺中心、動揺中心0と第2の加
速度計の装着されているところまでの距離をl、動揺に
よる速度をv、第2の加速度計の質量をmとすると、動
揺により第2の加速度計には、
【0010】
【数1】 と、遠心力による
【0011】
【数2】 の力が図に示した方向で作用する。
【0012】これらの力によって生じる加速度のうち
【数3】 は、加速度の検出方向Aと90度方向が異なるので、加
速度計の出力には影響を与えない。
【0013】一方、
【数4】 は、動揺の方向により作用の方向が異なるので、打ち消
し合いこれをフィルタリングすることによって、この加
速度の影響を小さくすることができる。
【0014】一方、従来のように俯仰軸加速度計が俯仰
軸Elに固定的に装着され、俯仰軸Elの回りの傾斜角
を検出する場合には、ある設定俯仰角の時には本願と同
様に加速度計の出力に動揺体の動揺が影響を与えない
が、それ以外の設定仰角の時には、図7(a)に示した
ように、動揺体の動揺が影響を与えるということがあ
る。即ち、図において、紙面に対して垂直な俯仰軸El
回りの設定仰角がθElであるときに、P点に装着された
俯仰軸加速度計が検出する加速度の方向をA’で表わ
す。動揺角がθのときの拡大図を図7(b)に示すと、
図7(b)において、遠心力によって生ずる加速度
【0015】
【数5】 の加速度計検出方向A’成分は、
【0016】
【数6】 となる。この成分は、vの方向が変化しても符号が変化
しないので、キャンセルせずに加速度計に出力されてし
まう。図7(c)は、θを±20°の正弦運動であると
きの遠心力による加速度出力を示したもので、sin(−
θEl)分偏ることになり、俯仰軸加速度計に動揺の影響
が出ることになる。同様に、角加速度によって生ずる加
速度dv/dtの加速度計検出方向A’成分は、
【0017】
【数7】 となり、θEl分オフセットされているので、俯仰軸加速
度計に誤差が出ることになる。これに対し、本発明で
は、上述のようにかかる動揺の影響を小さくすることが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態を表す
全体ブロック図である。図1の実施の形態は、本発明の
動揺安定装置をアンテナを衛星に指向させるアンテナ指
向装置として用いた例を示している。
【0019】図において、動揺安定装置は、動揺体1に
対し回転可能に取り付けられ動揺体1に垂直な方向を回
転中心とする旋回軸Azと、旋回軸Azより上方に旋回
軸Azに対し回転可能に取り付けられると共に旋回軸A
zと直交する方向を回転中心とする直交俯仰軸XEl
と、旋回軸Azより上方に直交俯仰軸XElに対し回転
可能に取り付けられると共に直交俯仰軸XElと直交す
る方向を回転中心とする俯仰軸Elと、旋回軸Az,直
交俯仰軸XEl及び俯仰軸Elをそれぞれ回転させる旋
回軸モータ6,直交俯仰軸モータ11及び俯仰軸モータ
15とを備えている。
【0020】アンテナ43は、俯仰軸Elに装着され
る。さらに、旋回軸Azに固定された取付台16には、
旋回軸Az回りの角速度を検出する旋回軸ジャイロ7
と、直交俯仰軸XEl回りの角速度を検出する直交俯仰
軸ジャイロ10と、旋回軸Az及び直交俯仰軸XElに
直交する軸回りの角速度を検出する第3のジャイロ14
と、直交俯仰軸XEl回りの傾斜角を検出する直交俯仰
軸加速度計9と、旋回軸Az及び直交俯仰軸XElに直
交する軸回りの傾斜角を検出する第2の加速度計13が
固定される。
【0021】旋回軸ジャイロ7と旋回軸モータ6は、旋
回軸制御部5に接続され、旋回軸ジャイロ7の出力から
旋回軸モータ6を駆動し旋回軸Azの回転角度を設定方
位角に一致させるべく、旋回軸制御部5から旋回軸モー
タ6へ駆動信号が出力される。直交俯仰軸ジャイロ10
と直交俯仰軸加速度計9と直交俯仰軸モータ11は、直
交俯仰軸制御部8に接続され、直交俯仰軸ジャイロ10
及び直交俯仰軸加速度計9の出力から直交俯仰軸モータ
11を駆動し俯仰軸線が水平面(設定角度0°)と平行
になるように、直交俯仰軸制御部8から直交俯仰軸モー
タ11へ駆動信号が出力される。
【0022】第3のジャイロ14と第2の加速度計13
と俯仰軸モータ15は、俯仰軸制御部12に接続され、
第3のジャイロ14と第2の加速度計13の出力から俯
仰軸Elの回転角度を設定角度に一致させるべく、俯仰
軸制御部12から俯仰軸モータ15へ駆動信号が出力さ
れる。各制御部5,8,12の詳細ブロック図を図2,
3,4に示す。
【0023】図2は旋回軸制御部5を示しており、21
は加算器、22は減衰器、23はカウンタ、24は積分
器、25は増幅器、26は電圧/周波数コンバータであ
る。旋回軸ジャイロ7の出力信号は、積分器24、増幅
器25及び電圧/周波数コンバータ26を通して旋回軸
モータ6にフィードバックされ、アンテナ43を旋回軸
Az回りの動揺体の角運動に対して安定化させる。一
方、電圧/周波数コンバータ26からの出力信号をカウ
ンタ23で読み取り、この出力信号を加算器21に供給
する。この加算器21において、旋回軸Azの回転角度
に対応するカウンタ23の出力信号φにジャイロコンパ
ス(またはマグネットコンパス)からの動揺体の方位φ
Gを加算し、設定方位である衛星方位φSを減じ、この加
算器21の出力信号を減衰器22を通して積分器24に
入力する。このループは、旋回軸Azの回転角度に対応
するカウンタ23の出力信号φをφA=φS−φGに一致
させるためのものであり、これにより、アンテナ43の
方位角が衛星方位φSに一致する。減衰器22は、旋回
軸ジャイロ7のドリフト変動を補償するため、積分特性
を備えることができる。尚、図中K0は減衰器22の減
衰係数である。図3は直交俯仰軸制御部8を示してお
り、31は減衰器、32は加算器、33は減衰器、34
は積分器、35は加算器、36はアークサイン演算器、
37は加算器、39は減衰器、40はカウンタ、41は
電圧/周波数コンバータ、42は増幅器である。
【0024】直交俯仰軸ジャイロ10の出力信号は、減
衰器31、加算器32、積分器34、加算器37、増幅
器42及び電圧/周波数コンバータ41を介して直交俯
仰軸モータ11に出力され、動揺体の角運動に対して直
交俯仰軸XEl回りのアンテナ43の角速度を安定化さ
せ、ゼロに保持する。直交俯仰軸加速度計9の出力信号
は、アークサイン演算器36を通って、直交俯仰軸XE
l回りの傾斜角η’に変換され、その傾斜角η’から積
分器34の出力信号ηを減じた後、減衰器33、加算器
32を通して積分器34に入力される。このループによ
り、直交俯仰軸ジャイロ10のドリフト変動や直交俯仰
軸加速度計9の外乱を補償させることができる。一方、
電圧/周波数コンバータ41の出力信号をカウンタ40
で読み取り、この出力信号を減衰器39を通して、加算
器37に供給する。この加算器37において、設定角度
である0度から積分器34からの出力信号η及び減衰器
39からの出力信号を減算した後、この加算器37の出
力信号ηAを増幅器42及び電圧/周波数コンバータ4
1を通して直交俯仰軸モータ11へ出力して、直交俯仰
軸モータ11を駆動することにより、俯仰軸線が水平面
(設定角度0°)と平行になるように制御される。尚、
図中K1、K2、K3は減衰器31、33、39の減衰係
数である。
【0025】図4は俯仰軸制御部12を示しており、5
1は減衰器、52は加算器、53は減衰器、54は積分
器、55は加算器、56はアークサイン演算器、57は
加算器、59は減衰器、60はカウンタ、61は電圧/
周波数コンバータ、62は増幅器、63はコサイン演算
/乗算器である。第3のジャイロ14の出力信号は、減
衰器51、加算器52、積分器54、コサイン演算/乗
算器63、加算器57、増幅器62及び電圧/周波数コ
ンバータ61を介して俯仰軸モータ15に出力され、動
揺体の角運動に対して俯仰軸El回りのアンテナ43の
角速度を安定化させ、ゼロに保持する。ここで、コサイ
ン演算/乗算器63は、直交俯仰軸制御部8の積分器3
4からの出力信号ηに対しcosηを演算すると共に積分
器54からの出力信号θをcosη倍することにより、積
分器54から出力される旋回軸Az及び直交俯仰軸XE
lの双方に直交する軸回りの傾斜角θを俯仰軸El回り
の傾斜角に変換するためのものである。第2の加速度計
13の出力信号は、アークサイン演算器56を通って、
旋回軸Az及び直交俯仰軸XElに直交する軸回りの傾
斜角θ’に変換され、その傾斜角θ’から積分器54か
らの出力信号θを減じた後、減衰器53、加算器52を
通して積分器54に入力される。このループにより、第
3のジャイロ14のドリフト変動や第2の加速度計13
の外乱を補償させることができる。一方、電圧/周波数
コンバータ61の出力信号をカウンタ60で読み取り、
この出力信号を減衰器59を通して、加算器57に供給
する。この加算器57において、設定仰角である衛星仰
角から積分器54からの出力信号θ、減衰器59からの
出力信号を減算した後、この加算器57の出力信号θA
を増幅器62及び電圧/周波数コンバータ61を通して
俯仰軸モータ15へ出力して、俯仰軸モータ15を駆動
することによりアンテナ43の仰角を衛星仰角に一致さ
せる。尚、図中K4、K5、K6は減衰器51、53、5
9の減衰係数である。
【0026】こうして、俯仰軸Elに固定されたアンテ
ナは、設定方位角及び設定仰角である、衛星方位及び衛
星仰角に指向される。この実施の形態では、下部にある
旋回軸Azに固定された取付台16に、旋回軸ジャイロ
7,直交俯仰軸ジャイロ10及び第3のジャイロ14
と、直交俯仰軸加速度計9及び第2の加速度計13とを
固定することで、装置全体の重心位置を下げることがで
き、振動に対しても強くすることができる。
【0027】第2の加速度計13を旋回軸Azに固定さ
れた取付台16に固定することで、動揺体の動揺による
俯仰軸回りの傾斜角の検出誤差の発生を防ぐことができ
る。乗算器63によって、第2の加速度計13及び第3
のジャイロ14の入力軸である旋回軸Az及び直交俯仰
軸XElと俯仰軸Elとの軸変換を行うため、取付位置
の変更による誤差をなくすこともできる。
【0028】但し、直交俯仰軸XEl回りの傾斜角が大
きくならないとき(η≒0度)には、乗算器63を省略
することも可能である。次に、図5に本発明の第2の実
施の形態を表す全体ブロック図を示し、図1と同一の部
材は同一の符号を付す。図5は、アンテナ43の受信電
波強度を使ってアンテナ43を衛星方向に正しく指向さ
せるステップトラック法を利用したものであり、旋回軸
制御部5’と俯仰軸制御部12’は、信号受信装置であ
るアンテナ43の受信電波強度を判定する電波強度判定
器66を共通に有している。
【0029】電波強度判定器66は、アンテナ受信機か
らの受信電波の強弱を判定する回路を有しており、アン
テナ43の受信電波強度が最大になるように旋回軸Az
と俯仰軸Elを回転させるべく、その出力が旋回軸制御
部5’の積分器24と俯仰軸制御部12’の積分器34
に交互に供給される。例えば、現在アンテナ43が衛星
を指向しているものとすると、微小角度Δφだけ旋回軸
Azを回転させるべく、積分器24にΔφが出力され
る。その結果、アンテナ43の受信強度が増加すれば、
次回も同じ方向へΔφだけ旋回軸Azを回転させる。他
方、受信強度が減少すれば、次回には逆方向へΔφだけ
旋回軸Azを回転させる。
【0030】同様の手順を旋回軸Az及び俯仰軸Elに
関して交互に行うことによって、アンテナ43は衛星方
向に常に指向される。この場合は、衛星仰角、衛星方
位、動揺体の方位信号を必要とする事無く、アンテナを
衛星方位に指向させることができる。旋回軸ジャイロ7
の出力信号は、積分器24、増幅器25及び電圧/周波
数コンバータ26を通して旋回軸モータ6にフィードバ
ックされ、アンテナ43を旋回軸Az回りの動揺体の角
運動に対して安定化させる。
【0031】また、第3のジャイロ14の出力信号は、
積分器54、増幅器62及び電圧/周波数コンバータ6
1を介して俯仰軸モータ15に出力され、動揺体の角運
動に対して俯仰軸El回りのアンテナ43の角速度を安
定化させる。尚、図1の形態と同様に、積分器54にコ
サイン演算/乗算器63を接続することも可能である。
【0032】以上のように、第2の実施の形態において
も下部にある旋回軸Azに固定された取付台16に、旋
回軸ジャイロ7,直交俯仰軸ジャイロ10及び第3のジ
ャイロ14と、直交俯仰軸加速度計9とを固定すること
で、装置全体の重心位置を下げることができ、振動に対
しても強くすることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下部にある旋回軸に固定された取付台に、旋回軸ジャイ
ロ,直交俯仰軸ジャイロ及び第3のジャイロと、前記直
交俯仰軸加速度計及び/または第2の加速度計とを固定
することで、装置全体の重心位置を下げることができ、
振動に対しても強くすることができる。
【0034】また、第2の加速度計を旋回軸に固定され
た取付台に固定することで、動揺体の動揺による俯仰軸
回りの傾斜角の検出誤差の発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を表す全体ブロック図であ
る。
【図2】図1の旋回軸制御部5のブロック図である。
【図3】図1の直交俯仰軸制御部8のブロック図であ
る。
【図4】図1の俯仰軸制御部12のブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を表す全体ブロック
図である。
【図6】本発明の第2の加速度計の旋回軸及び直交俯仰
軸に直交する軸回りの傾斜角の検出を表す説明図であ
る。
【図7】(a)は従来の俯仰軸加速度計の俯仰軸の回り
の傾斜角の検出を表す説明図、(b)は動揺角がθのと
きの拡大図であり、(c)はθが±20°の正弦運動を
するときの、従来の俯仰軸加速度計の出力例である。
【符号の説明】
Az 旋回軸 XEl 直交俯仰軸 El 俯仰軸 5、5’ 旋回軸制御部 6 旋回軸モータ 7 旋回軸ジャイロ 8 直交俯仰軸制御部 9 直交俯仰軸加速度計 10 直交俯仰軸ジャイロ 11 直交俯仰軸モータ 12、12’ 俯仰軸制御部 13 第2の加速度計 14 第3のジャイロ 15 俯仰軸モータ 16 取付台 43 アンテナ 63 演算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 和也 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動揺体に対し回転可能に取り付けられ動
    揺体に垂直な方向を回転中心とする旋回軸と、該旋回軸
    より上方に旋回軸に対し回転可能に取り付けられると共
    に該旋回軸と直交する方向を回転中心とする直交俯仰軸
    と、該旋回軸より上方に該直交俯仰軸に対し回転可能に
    取り付けられると共に該直交俯仰軸と直交する方向を回
    転中心とする俯仰軸と、前記旋回軸,直交俯仰軸及び俯
    仰軸をそれぞれ回転させる旋回軸モータ,直交俯仰軸モ
    ータ及び俯仰軸モータとを備えた動揺安定装置におい
    て、 前記旋回軸に固定された取付台に、 前記旋回軸と平行な軸回りの角速度を検出する旋回軸ジ
    ャイロと、 前記直交俯仰軸と平行な軸回りの角速度を検出する直交
    俯仰軸ジャイロと、 前記旋回軸及び直交俯仰軸の双方に直交する軸に平行な
    軸回りの角速度を検出する第3のジャイロと、 前記直交俯仰軸と平行な軸回りの傾斜角を検出する直交
    俯仰軸加速度計と、 前記旋回軸及び直交俯仰軸の双方に直交する軸回りの傾
    斜角を検出する第2の加速度計と、を固定し、 前記旋回軸ジャイロの出力と動揺体の方位から前記旋回
    軸モータを駆動し旋回軸回りの角運動に対して安定化さ
    せる旋回軸制御部と、前記直交俯仰軸ジャイロ及び直交
    俯仰軸加速度計の出力から前記直交俯仰軸モータを駆動
    し直交俯仰軸回りの角運動に対して安定化させる直交俯
    仰軸制御部と、前記第3のジャイロ及び第2の加速度計
    の出力から前記俯仰軸モータを駆動し俯仰軸回りの角運
    動に対して安定化させる俯仰軸制御部と、を備えること
    を特徴とする動揺安定装置。
  2. 【請求項2】 前記俯仰軸制御部は、前記第3のジャイ
    ロ及び第2の加速度計の出力を俯仰軸回りの出力に変換
    する演算器を備えたことを特徴とする請求項1記載の動
    揺安定装置。
  3. 【請求項3】 動揺体に対し回転可能に取り付けられ動
    揺体に垂直な方向を回転中心とする旋回軸と、該旋回軸
    より上方に旋回軸に対し回転可能に取り付けられると共
    に該旋回軸と直交する方向を回転中心とする直交俯仰軸
    と、該旋回軸より上方に該直交俯仰軸に対し回転可能に
    取り付けられると共に該直交俯仰軸と直交する方向を回
    転中心とする俯仰軸と、前記旋回軸,直交俯仰軸及び俯
    仰軸をそれぞれ回転させる旋回軸モータ,直交俯仰軸モ
    ータ及び俯仰軸モータと、俯仰軸に装着された信号受信
    装置とを備えた動揺安定装置において、 前記旋回軸に直角に取り付けられた取付台に、 前記旋回軸回りの角速度を検出する旋回軸ジャイロと、 前記直交俯仰軸回りの角速度を検出する直交俯仰軸ジャ
    イロと、 前記旋回軸及び直交俯仰軸に直交する軸回りの角速度を
    検出する第3のジャイロと、 前記直交俯仰軸回りの傾斜角を検出する直交俯仰軸加速
    度計と、を固定し、 前記旋回軸ジャイロの出力及び前記信号受信装置の受信
    強度から前記旋回軸モータを駆動し旋回軸回りの角運動
    に対して安定化させると共に旋回軸を前記信号強度が増
    加する方向に回転させる旋回軸制御部と、前記直交俯仰
    軸ジャイロ及び直交俯仰軸加速度計の出力から前記直交
    俯仰軸モータを駆動し直交俯仰軸回りの角運動に対して
    安定化させる直交俯仰軸制御部と、前記第3のジャイロ
    及び前記信号受信装置の受信強度から前記俯仰軸モータ
    を駆動し俯仰軸回りの角運動に対して安定化させると共
    に俯仰軸を前記信号強度が増加する方向に回転させる俯
    仰軸制御部と、を備えることを特徴とする動揺安定装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100968033B1 (ko) * 2003-01-30 2010-07-07 주식회사 케이티 위성 안테나 시스템의 자세 제어를 위한 경사각 보정 장치
CN104199465A (zh) * 2014-07-16 2014-12-10 北京遥测技术研究所 一种高集成化高精度平板自跟踪天线伺服控制系统

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CN104199465B (zh) * 2014-07-16 2016-09-21 北京遥测技术研究所 一种高集成化高精度平板自跟踪天线伺服控制系统

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