JPH0941905A - グランド蒸気処理装置 - Google Patents
グランド蒸気処理装置Info
- Publication number
- JPH0941905A JPH0941905A JP19657095A JP19657095A JPH0941905A JP H0941905 A JPH0941905 A JP H0941905A JP 19657095 A JP19657095 A JP 19657095A JP 19657095 A JP19657095 A JP 19657095A JP H0941905 A JPH0941905 A JP H0941905A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steam
- gland
- turbine
- ejector
- leaked
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 蒸気タービン１車室とタービンロータとの隙
間から漏洩するグランド蒸気を処理するグランド蒸気処
理装置に関し、従来の装置で使用したグランドコンデン
サ、グランド排風機、冷却水用ポンプ等を不要とする
他、蒸気タービンの熱効率の向上した装置を提供をす
る。 【解決手段】 入口弁６を介して主蒸気配管１０と連通
させた駆動蒸気入口部７１、排出弁８を介して蒸気ター
ビン１の途中段室１５に連通させた駆動蒸気出口部７
３、及び漏洩蒸気が溜るグランド部４，５と連通させた
エゼクタ吸引部７２とからなり、グランド部４，５から
漏洩蒸気を吸引して、蒸気タービンの途中段室へ注入す
る蒸気エゼクタ７を具えた。これにより、初期投資、運
転費用を、ほとんど発生させることなく、グランド蒸気
の処理ができると共に、蒸気エゼクタの駆動に使用され
た主蒸気Ｓは、蒸気タービンで、更に熱エネルギー回収
が行われるので、プラントの熱効率を向上させる。
間から漏洩するグランド蒸気を処理するグランド蒸気処
理装置に関し、従来の装置で使用したグランドコンデン
サ、グランド排風機、冷却水用ポンプ等を不要とする
他、蒸気タービンの熱効率の向上した装置を提供をす
る。 【解決手段】 入口弁６を介して主蒸気配管１０と連通
させた駆動蒸気入口部７１、排出弁８を介して蒸気ター
ビン１の途中段室１５に連通させた駆動蒸気出口部７
３、及び漏洩蒸気が溜るグランド部４，５と連通させた
エゼクタ吸引部７２とからなり、グランド部４，５から
漏洩蒸気を吸引して、蒸気タービンの途中段室へ注入す
る蒸気エゼクタ７を具えた。これにより、初期投資、運
転費用を、ほとんど発生させることなく、グランド蒸気
の処理ができると共に、蒸気エゼクタの駆動に使用され
た主蒸気Ｓは、蒸気タービンで、更に熱エネルギー回収
が行われるので、プラントの熱効率を向上させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、タービンロータと
車室との間に設けられるグランドパッキンを通って、グ
ランド部から大気へ漏洩する蒸気の処理を行うグランド
蒸気処理装置に関する。
車室との間に設けられるグランドパッキンを通って、グ
ランド部から大気へ漏洩する蒸気の処理を行うグランド
蒸気処理装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】蒸気タービンを作動させる主蒸気が、グ
ランドパッキンを通って、グランドパッキンを設けたグ
ランド部から大気へ漏洩する漏洩蒸気、及び空気（以下
単に漏洩蒸気という）を処理する装置として、種々のも
のが従来採用されている。
ランドパッキンを通って、グランドパッキンを設けたグ
ランド部から大気へ漏洩する漏洩蒸気、及び空気（以下
単に漏洩蒸気という）を処理する装置として、種々のも
のが従来採用されている。
【０００３】これらの装置のなかで、蒸気タービン出口
の蒸気圧力が大気圧以上となる、いわゆる背圧蒸気ター
ビンに於いて使用されている、グランド蒸気処理装置を
１例として図２に示す。図に示すように、背圧蒸気ター
ビン０１０では、主蒸気止め弁０１、調速弁０２を通っ
て、主蒸気Ｓが流入する蒸気入口側の車室０３と、ター
ビンロータ０４との間に設けられるグランド部の高圧側
グランドパッキン０５からの漏洩蒸気は、勿論のこと、
車室０３内で蒸気タービンを駆動して、車室０３から流
出する排気Ｅの出口側のグランド部の低圧側グランドパ
ッキン０６からの漏洩蒸気も、大気圧以上となる為、こ
れらのグランド部を通じて、漏洩蒸気が大気に放出され
る。
の蒸気圧力が大気圧以上となる、いわゆる背圧蒸気ター
ビンに於いて使用されている、グランド蒸気処理装置を
１例として図２に示す。図に示すように、背圧蒸気ター
ビン０１０では、主蒸気止め弁０１、調速弁０２を通っ
て、主蒸気Ｓが流入する蒸気入口側の車室０３と、ター
ビンロータ０４との間に設けられるグランド部の高圧側
グランドパッキン０５からの漏洩蒸気は、勿論のこと、
車室０３内で蒸気タービンを駆動して、車室０３から流
出する排気Ｅの出口側のグランド部の低圧側グランドパ
ッキン０６からの漏洩蒸気も、大気圧以上となる為、こ
れらのグランド部を通じて、漏洩蒸気が大気に放出され
る。
【０００４】これを防ぐため、グランド部の高圧側グラ
ンドパッキン０５、および低圧側グランドパッキン０６
からの漏洩蒸気を微少真空で吸引し、処理するグランド
コンデンサ０７を装備している。このグランドコンデン
サ０７には、グランド排風機０８を装備しており、これ
により微少真空をグランドコンデンサ０７のシェル内で
つくり、高圧側グランドパッキン０５、および低圧側グ
ランドパッキン０６から漏洩蒸気を、グランドコンデン
サ０７内に吸引し、このグランドコンデンサ０７内の冷
却部で復水処理するようにしている。
ンドパッキン０５、および低圧側グランドパッキン０６
からの漏洩蒸気を微少真空で吸引し、処理するグランド
コンデンサ０７を装備している。このグランドコンデン
サ０７には、グランド排風機０８を装備しており、これ
により微少真空をグランドコンデンサ０７のシェル内で
つくり、高圧側グランドパッキン０５、および低圧側グ
ランドパッキン０６から漏洩蒸気を、グランドコンデン
サ０７内に吸引し、このグランドコンデンサ０７内の冷
却部で復水処理するようにしている。
【０００５】このように、従来のグランド蒸気処理装置
では、一般的に、グランドコンデンサ０７、グランドコ
ンデンサに漏洩蒸気を吸引するための、真空を発生させ
るためのグランド排風機０８等の真空発生装置、グラン
ドコンデンサ０７に吸引した漏洩蒸気を冷却、復水させ
るため、グランドコンデンサ０７の冷却部に、冷却水を
供給するポンプなどを使用しているため、これらの稼働
にユーティリティを要するとともに、これらの設備にか
かるコストを要する不具合がある。
では、一般的に、グランドコンデンサ０７、グランドコ
ンデンサに漏洩蒸気を吸引するための、真空を発生させ
るためのグランド排風機０８等の真空発生装置、グラン
ドコンデンサ０７に吸引した漏洩蒸気を冷却、復水させ
るため、グランドコンデンサ０７の冷却部に、冷却水を
供給するポンプなどを使用しているため、これらの稼働
にユーティリティを要するとともに、これらの設備にか
かるコストを要する不具合がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来のグランド蒸気処理装置の不具合を解消するため、主
蒸気配管から分岐して導入した主蒸気を蒸気エゼクタの
駆動源とし、この蒸気エゼクタにて、タービングランド
部からの漏洩蒸気を吸引するようにして、グランドコン
デンサ、および漏洩蒸気の吸引に必要としていた真空発
生装置にかかるイニシァルコストを必要とすることな
く、またユーティリティを要することなく、また、吸引
した漏洩蒸気は、蒸気エゼクタで使用した主蒸気ととも
に、蒸気タービンの途中段室に戻し、これらの蒸気で蒸
気タービンに仕事させ、動力の有効活用を計り、さらに
は吸引した蒸気の冷却、復水のために必要としていたポ
ンプ等にかかるイニシァルコストを要することなく、ま
たユーティリティを要することなく、システム全体を簡
素化できるグランド蒸気処理装置を提供することを課題
とする。
来のグランド蒸気処理装置の不具合を解消するため、主
蒸気配管から分岐して導入した主蒸気を蒸気エゼクタの
駆動源とし、この蒸気エゼクタにて、タービングランド
部からの漏洩蒸気を吸引するようにして、グランドコン
デンサ、および漏洩蒸気の吸引に必要としていた真空発
生装置にかかるイニシァルコストを必要とすることな
く、またユーティリティを要することなく、また、吸引
した漏洩蒸気は、蒸気エゼクタで使用した主蒸気ととも
に、蒸気タービンの途中段室に戻し、これらの蒸気で蒸
気タービンに仕事させ、動力の有効活用を計り、さらに
は吸引した蒸気の冷却、復水のために必要としていたポ
ンプ等にかかるイニシァルコストを要することなく、ま
たユーティリティを要することなく、システム全体を簡
素化できるグランド蒸気処理装置を提供することを課題
とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のグラ
ンド蒸気処理装置は次の手段とした。 ・蒸気タービンを駆動する主蒸気を、蒸気タービンに供
給する主蒸気配管と入口弁を介して連通させた駆動蒸気
入口部、 ・主蒸気配管から供給された主蒸気で作動する蒸気ター
ビンの途中段室と排出弁を介して連通させた駆動蒸気出
口部、 ・蒸気タービンの車室と蒸気タービン軸との間に介装さ
れたグランドパッキンから漏洩する漏洩蒸気を、グラン
ド部から吸引するエゼクタ吸引部、とを具え、入口弁を
介して駆動蒸気入口部から供給された主蒸気で、エゼク
タ吸引部に漏洩蒸気を吸引するための真空を発生させ、
このエゼクタ吸引部にグランド部から吸引した漏洩蒸気
と、エゼクタ吸引部に真空を発生させて、駆動蒸気出口
部から流出する主蒸気とを、蒸気タービンの途中段室に
注入する蒸気エゼクタを設けた。
ンド蒸気処理装置は次の手段とした。 ・蒸気タービンを駆動する主蒸気を、蒸気タービンに供
給する主蒸気配管と入口弁を介して連通させた駆動蒸気
入口部、 ・主蒸気配管から供給された主蒸気で作動する蒸気ター
ビンの途中段室と排出弁を介して連通させた駆動蒸気出
口部、 ・蒸気タービンの車室と蒸気タービン軸との間に介装さ
れたグランドパッキンから漏洩する漏洩蒸気を、グラン
ド部から吸引するエゼクタ吸引部、とを具え、入口弁を
介して駆動蒸気入口部から供給された主蒸気で、エゼク
タ吸引部に漏洩蒸気を吸引するための真空を発生させ、
このエゼクタ吸引部にグランド部から吸引した漏洩蒸気
と、エゼクタ吸引部に真空を発生させて、駆動蒸気出口
部から流出する主蒸気とを、蒸気タービンの途中段室に
注入する蒸気エゼクタを設けた。
【０００８】なお、上述した真空とは、大気圧以下の圧
力を必ずしも意味するものではなく、グランド部へ漏洩
した漏洩蒸気の圧力より若干低い圧力を意味するもので
あり、漏洩蒸気をグランド部からエゼクタ吸引部へ流出
させることができる程度の圧力を指称するものである。
力を必ずしも意味するものではなく、グランド部へ漏洩
した漏洩蒸気の圧力より若干低い圧力を意味するもので
あり、漏洩蒸気をグランド部からエゼクタ吸引部へ流出
させることができる程度の圧力を指称するものである。
【０００９】本発明のグランド蒸気処理装置は、上述の
手段により、グランド部から漏洩した漏洩蒸気は、エゼ
クタ吸引部へ吸引され、蒸気エゼクタを駆動した主蒸気
とともに、蒸気タービンの途中段室へ供給されるので、
この漏洩蒸気を冷却、復水するためのグランドコンデン
サ、排風機、およびポンプは、不要となり、これらに要
するイニシァルコスト、およびランニングコストを低減
することができるとともに、装置の簡素化、コンパクト
化を図ることができる。
手段により、グランド部から漏洩した漏洩蒸気は、エゼ
クタ吸引部へ吸引され、蒸気エゼクタを駆動した主蒸気
とともに、蒸気タービンの途中段室へ供給されるので、
この漏洩蒸気を冷却、復水するためのグランドコンデン
サ、排風機、およびポンプは、不要となり、これらに要
するイニシァルコスト、およびランニングコストを低減
することができるとともに、装置の簡素化、コンパクト
化を図ることができる。
【００１０】また、従来使用されているグランド蒸気処
理装置としては、前述したもののほか、エゼクタグラン
ドコンデンサ、すなわち、蒸気エゼクタの吸引力で漏洩
蒸気をグランドコンデンサに吸引し、冷却、復水するよ
うにした装置もあるが、このような従来使用されている
装置においては、蒸気エゼクタを駆動する主蒸気は、蒸
気エゼクタのエゼクタ効果により、グランド部からの漏
洩蒸気を吸引するだけの目的で使用され、漏洩蒸気を吸
引に使用されたあとの主蒸気は、グランドコンデンサ内
で復水されるだけで、蒸気エゼクタから流出する主蒸気
に残存する熱エネルギーは、グランドコンデンサの冷却
水に放出され、有効活用されるものとはなっていなかっ
た。
理装置としては、前述したもののほか、エゼクタグラン
ドコンデンサ、すなわち、蒸気エゼクタの吸引力で漏洩
蒸気をグランドコンデンサに吸引し、冷却、復水するよ
うにした装置もあるが、このような従来使用されている
装置においては、蒸気エゼクタを駆動する主蒸気は、蒸
気エゼクタのエゼクタ効果により、グランド部からの漏
洩蒸気を吸引するだけの目的で使用され、漏洩蒸気を吸
引に使用されたあとの主蒸気は、グランドコンデンサ内
で復水されるだけで、蒸気エゼクタから流出する主蒸気
に残存する熱エネルギーは、グランドコンデンサの冷却
水に放出され、有効活用されるものとはなっていなかっ
た。
【００１１】これに対して、本発明のグランド蒸気処理
装置では、蒸気エゼクタを駆動する主蒸気は、グランド
部から漏洩蒸気を吸引した後、更に主蒸気（エゼクタ排
気）を蒸気タービン途中段室に入ることにより、蒸気タ
ービン内でさらに、仕事をさせることができ、蒸気エゼ
クタ駆動に使用される主蒸気のもっている熱エネルギー
を１００％有効活用して、エネルギーの有効活用を図る
ことができ、蒸気タービン（プラント）の効率を向上さ
せることができるものである。
装置では、蒸気エゼクタを駆動する主蒸気は、グランド
部から漏洩蒸気を吸引した後、更に主蒸気（エゼクタ排
気）を蒸気タービン途中段室に入ることにより、蒸気タ
ービン内でさらに、仕事をさせることができ、蒸気エゼ
クタ駆動に使用される主蒸気のもっている熱エネルギー
を１００％有効活用して、エネルギーの有効活用を図る
ことができ、蒸気タービン（プラント）の効率を向上さ
せることができるものである。
【００１２】なお、蒸気タービンの途中段室に注入され
た漏洩蒸気と蒸気エゼクタを駆動した主蒸気は、蒸気タ
ービンを駆動したタービン排気とともに、タービン排気
口から流出した後、熱源等として利用され、若しくはタ
ービン排気を冷却、復水するために設置されているコン
デンサで処理される。
た漏洩蒸気と蒸気エゼクタを駆動した主蒸気は、蒸気タ
ービンを駆動したタービン排気とともに、タービン排気
口から流出した後、熱源等として利用され、若しくはタ
ービン排気を冷却、復水するために設置されているコン
デンサで処理される。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明のグランド蒸気処理
装置の実施の一形態を、図面にもとづき説明する。図１
は、本発明のグランド蒸気処理装置の実施の第１形態を
示す系統図である。
装置の実施の一形態を、図面にもとづき説明する。図１
は、本発明のグランド蒸気処理装置の実施の第１形態を
示す系統図である。
【００１４】図に示すように、蒸気タービン１を駆動す
るために、蒸気タービン１に主蒸気Ｓを供給する主蒸気
配管１０には、主蒸気Ｓを遮断する主蒸気止め弁２と、
主蒸気Ｓの量を調節し、蒸気タービン１０の回転をコン
トロールする調速弁３が設置されている。主蒸気止め弁
２より前流側の主蒸気配管１０より蒸気通路１１が分岐
して設けられており、この蒸気通路１１の他端は、ター
ビン車室１２内の途中段室１５接続されている。また、
この蒸気通路１１の途中には、主蒸気配管１０側より、
エゼクタ駆動蒸気の入口弁６、蒸気エゼクタ７、および
排出弁８が介装されている。
るために、蒸気タービン１に主蒸気Ｓを供給する主蒸気
配管１０には、主蒸気Ｓを遮断する主蒸気止め弁２と、
主蒸気Ｓの量を調節し、蒸気タービン１０の回転をコン
トロールする調速弁３が設置されている。主蒸気止め弁
２より前流側の主蒸気配管１０より蒸気通路１１が分岐
して設けられており、この蒸気通路１１の他端は、ター
ビン車室１２内の途中段室１５接続されている。また、
この蒸気通路１１の途中には、主蒸気配管１０側より、
エゼクタ駆動蒸気の入口弁６、蒸気エゼクタ７、および
排出弁８が介装されている。
【００１５】蒸気エゼクタ７は、主蒸気Ｓを内部に導入
する駆動蒸気入口部７１、駆動蒸気入口部７１から導入
された主蒸気Ｓが高速で流れ、その周辺部に真空を発生
させるエゼクタ吸引部７２、および真空を発生させた主
蒸気が流出する駆動蒸気出口部７３から構成されてい
る。
する駆動蒸気入口部７１、駆動蒸気入口部７１から導入
された主蒸気Ｓが高速で流れ、その周辺部に真空を発生
させるエゼクタ吸引部７２、および真空を発生させた主
蒸気が流出する駆動蒸気出口部７３から構成されてい
る。
【００１６】また、主蒸気止め弁２、調速弁３を通過し
て、蒸気タービン１に主蒸気Ｓが流入する入口が設けら
れている側の、タービン車室１２とタービンロータ９の
間には、この隙間から流出する漏洩蒸気の漏洩量を低減
するための、高圧側グランドパッキン４１を配設した高
圧側グランド部４が設けられている。同様に、蒸気ター
ビン１を駆動し、蒸気タービン１からタービン排気が流
出するタービン排気管１６設けられている側の、タービ
ン車室１２とタービンロータ９の間には、この隙間から
流出する漏洩蒸気の漏洩量を低減するための、低圧側グ
ランドパッキン５１を配設した低圧側グランド部５が設
けられている。
て、蒸気タービン１に主蒸気Ｓが流入する入口が設けら
れている側の、タービン車室１２とタービンロータ９の
間には、この隙間から流出する漏洩蒸気の漏洩量を低減
するための、高圧側グランドパッキン４１を配設した高
圧側グランド部４が設けられている。同様に、蒸気ター
ビン１を駆動し、蒸気タービン１からタービン排気が流
出するタービン排気管１６設けられている側の、タービ
ン車室１２とタービンロータ９の間には、この隙間から
流出する漏洩蒸気の漏洩量を低減するための、低圧側グ
ランドパッキン５１を配設した低圧側グランド部５が設
けられている。
【００１７】また、高圧側グランド部４および低圧側グ
ランド部５と、蒸気エゼクタ４のエゼクタ吸引部との間
には、グランド蒸気管１３が配設されており、高圧側お
よび低圧側グランド部４，５に、車室１２内から流出し
た漏洩蒸気は、グランド蒸気管１３を通りエゼクタ吸引
部７１へ導かれる。このグランド蒸気管１３のエゼクタ
吸引部７１への入口には、逆止弁１４を設けている。ま
た、エゼクタ７の駆動蒸気出口７３と、駆動蒸気出口７
３からタービン車室１２の途中段室１５との間に設けら
れた蒸気通路１１に介装された排出弁８との中間部より
分岐して、タービン排気管１６へ接続するバイパス配管
１７が設けられており、このバイパス配管１７には、エ
ゼクタ排出弁１８を設けている。
ランド部５と、蒸気エゼクタ４のエゼクタ吸引部との間
には、グランド蒸気管１３が配設されており、高圧側お
よび低圧側グランド部４，５に、車室１２内から流出し
た漏洩蒸気は、グランド蒸気管１３を通りエゼクタ吸引
部７１へ導かれる。このグランド蒸気管１３のエゼクタ
吸引部７１への入口には、逆止弁１４を設けている。ま
た、エゼクタ７の駆動蒸気出口７３と、駆動蒸気出口７
３からタービン車室１２の途中段室１５との間に設けら
れた蒸気通路１１に介装された排出弁８との中間部より
分岐して、タービン排気管１６へ接続するバイパス配管
１７が設けられており、このバイパス配管１７には、エ
ゼクタ排出弁１８を設けている。
【００１８】本形態のグランド蒸気処理装置は、上述の
ように構成されており、蒸気タービン１の停止中（Stan
d-by中）は、主蒸気止め弁２、調速弁３は、閉じてい
る。この状態から、主蒸気入口配管１０から分岐して設
けた蒸気通路１１に設けた入口弁６を開放した場合、こ
のときは、蒸気タービン１は、Stand-by中なので、蒸気
通路１１に設けたもう一つの排出弁８は、閉となってお
り、入口弁６を通って蒸気エゼクタ７に流入した主蒸気
８は、エゼクタ排出弁１８を通じてタービン排気管１６
へ排出される。すなわち、高圧側グランド部４、低圧側
グランド部５からの漏洩蒸気、及び大気側からの空気
は、この主蒸気配管１０から分岐された蒸気通路１１で
供給される主蒸気Ｓで駆動される、エゼクタ７の吸引部
７２に吸引され、排出弁１８を介してタービン排気管１
６に排出される。
ように構成されており、蒸気タービン１の停止中（Stan
d-by中）は、主蒸気止め弁２、調速弁３は、閉じてい
る。この状態から、主蒸気入口配管１０から分岐して設
けた蒸気通路１１に設けた入口弁６を開放した場合、こ
のときは、蒸気タービン１は、Stand-by中なので、蒸気
通路１１に設けたもう一つの排出弁８は、閉となってお
り、入口弁６を通って蒸気エゼクタ７に流入した主蒸気
８は、エゼクタ排出弁１８を通じてタービン排気管１６
へ排出される。すなわち、高圧側グランド部４、低圧側
グランド部５からの漏洩蒸気、及び大気側からの空気
は、この主蒸気配管１０から分岐された蒸気通路１１で
供給される主蒸気Ｓで駆動される、エゼクタ７の吸引部
７２に吸引され、排出弁１８を介してタービン排気管１
６に排出される。
【００１９】通常蒸気タービン１の運転中に於いては、
バイパス配管１７は、エゼクタ排出弁１８が閉鎖され、
また、蒸気通路１１の排出弁８が開放されて、蒸気エゼ
クタ７に流入した主蒸気８の排出路は、バイパス配管１
７から排出弁８が設置されている蒸気通路１１に、自動
的に切り替えられる。すなわち、Stand-by中の蒸気エゼ
クタ７を駆動する主蒸気Ｓは、主蒸気Ｓ入口圧力
（Ｐ0 ）からタービン排気圧力（Ｐ3 ）に膨張されてい
るが、常用運転に於いては、（Ｐ0 ）からタービン途中
段室圧力（Ｐ2 ）に膨張されることになる。
バイパス配管１７は、エゼクタ排出弁１８が閉鎖され、
また、蒸気通路１１の排出弁８が開放されて、蒸気エゼ
クタ７に流入した主蒸気８の排出路は、バイパス配管１
７から排出弁８が設置されている蒸気通路１１に、自動
的に切り替えられる。すなわち、Stand-by中の蒸気エゼ
クタ７を駆動する主蒸気Ｓは、主蒸気Ｓ入口圧力
（Ｐ0 ）からタービン排気圧力（Ｐ3 ）に膨張されてい
るが、常用運転に於いては、（Ｐ0 ）からタービン途中
段室圧力（Ｐ2 ）に膨張されることになる。
【００２０】従って、蒸気エゼクタ７を駆動する主蒸気
Ｓは、高，低圧側グランド部４，５からの漏洩蒸気、空
気を吸引したあと、さらに、排出された蒸気タービン１
途中段室圧力（Ｐ2 ）からタービン排気圧（Ｐ3 ）まで
膨張することとなり、この膨張に伴い蒸気タービン１内
で仕事することになり、エゼクタ７を駆動した後、残存
するエネルギーを有効活用することとなる。
Ｓは、高，低圧側グランド部４，５からの漏洩蒸気、空
気を吸引したあと、さらに、排出された蒸気タービン１
途中段室圧力（Ｐ2 ）からタービン排気圧（Ｐ3 ）まで
膨張することとなり、この膨張に伴い蒸気タービン１内
で仕事することになり、エゼクタ７を駆動した後、残存
するエネルギーを有効活用することとなる。
【００２１】このように、本形態のグランド蒸気処理装
置によれば、図１で示すグランド蒸気処理装置で必要と
した、グランド部から漏洩蒸気を吸引するためのグラン
ド排風機０８を具えるグランドコンデンサ０７を必要と
することなく、また吸引した漏洩蒸気を復水するための
ポンプを含む、冷却装置を必要とすることなく、グラン
ド部から漏洩蒸気を吸引し、処理することができる。
置によれば、図１で示すグランド蒸気処理装置で必要と
した、グランド部から漏洩蒸気を吸引するためのグラン
ド排風機０８を具えるグランドコンデンサ０７を必要と
することなく、また吸引した漏洩蒸気を復水するための
ポンプを含む、冷却装置を必要とすることなく、グラン
ド部から漏洩蒸気を吸引し、処理することができる。
【００２２】さらに、従来のエゼクタグランドコンデン
サのように、漏洩蒸気をグランド部からグランドコンデ
ンサに吸引するエゼクタの駆動に使用された主蒸気は、
グランドコンデンサで復水されることなく、蒸気タービ
ン１の途中段室１５に注入され蒸気タービン１の駆動に
使用されるので、エゼクタ駆動後に残存する主蒸気の熱
エネルギーが有効に利用され、蒸気タービン１（プラン
ト）の熱効率を向上させることができる。
サのように、漏洩蒸気をグランド部からグランドコンデ
ンサに吸引するエゼクタの駆動に使用された主蒸気は、
グランドコンデンサで復水されることなく、蒸気タービ
ン１の途中段室１５に注入され蒸気タービン１の駆動に
使用されるので、エゼクタ駆動後に残存する主蒸気の熱
エネルギーが有効に利用され、蒸気タービン１（プラン
ト）の熱効率を向上させることができる。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のグランド
蒸気処理装置によれば、特許請求の範囲に示す構成によ
り、蒸気タービンのグランド部からの漏洩蒸気を、蒸気
タービンに直接装備し、蒸気タービンの主蒸気で作動さ
せられる蒸気エゼクタにより吸引し、なおかつ、蒸気エ
ゼクタを駆動した主蒸気がもっている、残存する熱エネ
ルギーを蒸気タービン内で膨張させ、有効活用させるよ
うにしたので、従来、漏洩蒸気の処理のため装備してい
た、グランドコンデンサ、排風機、およびポンプ等の冷
却装置は、不要となり、これらの設備に要していたイニ
シァルコスト、および運転に要する費用が不要となる。
さらには、蒸気エゼクタの駆動蒸気の有効活用により、
プラントの効率をアップさせることができる。
蒸気処理装置によれば、特許請求の範囲に示す構成によ
り、蒸気タービンのグランド部からの漏洩蒸気を、蒸気
タービンに直接装備し、蒸気タービンの主蒸気で作動さ
せられる蒸気エゼクタにより吸引し、なおかつ、蒸気エ
ゼクタを駆動した主蒸気がもっている、残存する熱エネ
ルギーを蒸気タービン内で膨張させ、有効活用させるよ
うにしたので、従来、漏洩蒸気の処理のため装備してい
た、グランドコンデンサ、排風機、およびポンプ等の冷
却装置は、不要となり、これらの設備に要していたイニ
シァルコスト、および運転に要する費用が不要となる。
さらには、蒸気エゼクタの駆動蒸気の有効活用により、
プラントの効率をアップさせることができる。
【図１】本発明のグランド蒸気処理装置の実施の形態を
示すシステム系統図、
示すシステム系統図、
【図２】従来のグランド蒸気処理装置の１例を示すシス
テム系統図である。
テム系統図である。
１ 蒸気タービン ２ 主蒸気止め弁 ３ 調速弁 ４ 高圧側グランド部 ４１ 高圧側グランドパッキン ５ 低圧側グランド部 ５１ 低圧側グランドパッキン ６ 入口弁 ７ 蒸気エゼクタ ７１ 駆動蒸気入口部 ７２ エゼクタ吸引部 ７３ 駆動蒸気出口部 ８ 排出弁 ９ タービンロータ １０ 主蒸気配管 １１ 蒸気通路 １２ タービン車室 １３ グランド蒸気管 １４ 逆止弁 １５ 途中段室 １６ タービン排気管 １７ バイパス配管 １８ エゼクタ排出弁
Claims (1)
- 【請求項１】 蒸気タービンのグランド部から漏洩する
蒸気を処理するグランド蒸気処理装置において、主蒸気
配管と入口弁を介して連通させた駆動蒸気入口部と、前
記蒸気タービンの途中段室と排気弁を介して連通させた
駆動蒸気出口部と、前記グランド部と連通させたエゼク
タ吸引部とを具え、前記グランド部から漏洩蒸気を吸引
して前記途中段室に注入する蒸気エゼクタを設けたこと
を特徴とするグランド蒸気処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19657095A JPH0941905A (ja) | 1995-08-01 | 1995-08-01 | グランド蒸気処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19657095A JPH0941905A (ja) | 1995-08-01 | 1995-08-01 | グランド蒸気処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0941905A true JPH0941905A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16359945
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19657095A Withdrawn JPH0941905A (ja) | 1995-08-01 | 1995-08-01 | グランド蒸気処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0941905A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009030599A (ja) * | 2007-07-24 | 2009-02-12 | General Electric Co <Ge> | 内部漏洩流を冷却に用いるタービンシステム及び方法 |
| CN104632309A (zh) * | 2013-11-06 | 2015-05-20 | 三菱日立电力系统株式会社 | 蒸汽轮机强制冷却装置、具备该装置的蒸汽轮机装置及蒸汽轮机强制冷却方法 |
| JP2015145645A (ja) * | 2014-02-03 | 2015-08-13 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 漏れ蒸気処理装置、蒸気タービン設備及び漏れ蒸気処理方法 |
| EP2261460A3 (en) * | 2009-06-11 | 2017-12-06 | General Electric Company | Steam turbine and apparatus for mixing hotter steam with cooler steam for introduction into downstream turbine |
| CN110441011A (zh) * | 2019-07-30 | 2019-11-12 | 辽宁科技大学 | 一种燃气轮机空气冷却系统tca冷却器快速查漏方法 |
| CN111140554A (zh) * | 2020-01-17 | 2020-05-12 | 杭州国能汽轮工程有限公司 | 一种集成射汽抽气以及汽封冷却功能的装置 |
| WO2024050416A1 (en) * | 2022-08-31 | 2024-03-07 | Dresser, Llc | Re-couping actuating media used to operate a control valve |
-
1995
- 1995-08-01 JP JP19657095A patent/JPH0941905A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009030599A (ja) * | 2007-07-24 | 2009-02-12 | General Electric Co <Ge> | 内部漏洩流を冷却に用いるタービンシステム及び方法 |
| EP2261460A3 (en) * | 2009-06-11 | 2017-12-06 | General Electric Company | Steam turbine and apparatus for mixing hotter steam with cooler steam for introduction into downstream turbine |
| CN104632309A (zh) * | 2013-11-06 | 2015-05-20 | 三菱日立电力系统株式会社 | 蒸汽轮机强制冷却装置、具备该装置的蒸汽轮机装置及蒸汽轮机强制冷却方法 |
| CN104632309B (zh) * | 2013-11-06 | 2016-08-24 | 三菱日立电力系统株式会社 | 蒸汽轮机强制冷却装置、具备该装置的蒸汽轮机装置及蒸汽轮机强制冷却方法 |
| JP2015145645A (ja) * | 2014-02-03 | 2015-08-13 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 漏れ蒸気処理装置、蒸気タービン設備及び漏れ蒸気処理方法 |
| CN110441011A (zh) * | 2019-07-30 | 2019-11-12 | 辽宁科技大学 | 一种燃气轮机空气冷却系统tca冷却器快速查漏方法 |
| CN110441011B (zh) * | 2019-07-30 | 2020-11-17 | 辽宁科技大学 | 一种燃气轮机空气冷却系统tca冷却器快速查漏方法 |
| CN111140554A (zh) * | 2020-01-17 | 2020-05-12 | 杭州国能汽轮工程有限公司 | 一种集成射汽抽气以及汽封冷却功能的装置 |
| WO2024050416A1 (en) * | 2022-08-31 | 2024-03-07 | Dresser, Llc | Re-couping actuating media used to operate a control valve |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6145317A (en) | Steam turbine, steam turbine plant and method for cooling a steam turbine | |
| JP3977909B2 (ja) | 回収式蒸気冷却ガスタービン | |
| JPS59173527A (ja) | ガスタ−ビン排気フレ−ム冷却空気系統 | |
| JPH0941905A (ja) | グランド蒸気処理装置 | |
| JP3617212B2 (ja) | 蒸気タービンの静翼ヒーティング方法 | |
| WO2007066569A1 (ja) | ガスタービンの蒸気冷却配管の残留蒸気除去機構及び残留蒸気除去方法 | |
| JP4579479B2 (ja) | タービン復水器のガス抽出方法とその装置 | |
| JPH10299418A (ja) | 空気排出システム | |
| JP4201959B2 (ja) | タービングランド漏洩蒸気回収装置 | |
| JP3716062B2 (ja) | 余剰蒸気の回収装置 | |
| JP4358389B2 (ja) | タービングランド漏洩蒸気回収装置 | |
| JP4288845B2 (ja) | ガスタービンシステム | |
| JPH0480695A (ja) | 原子炉隔離時冷却系タービン装置 | |
| JP3776803B2 (ja) | 復水ポンプ構造及び蒸気タービン設備 | |
| JP2000240405A (ja) | 再熱発電プラントの運転装置 | |
| JPH11117710A (ja) | ガスタービンコンバインドプラントにおける空冷コンデンサ | |
| JP3276276B2 (ja) | ガスタービンの冷却装置 | |
| JP2004028018A (ja) | 圧縮機の無負荷試験装置及び試験方法 | |
| JP3019678B2 (ja) | 抽気混圧蒸気タービン | |
| JP2011089455A (ja) | シール機構を備えた装置 | |
| JPS6179806A (ja) | 原子炉隔離時冷却系 | |
| JP2001303974A (ja) | コンバインドサイクル発電設備 | |
| JPH1193611A (ja) | 復水式蒸気タービンのグランドシール装置 | |
| JPS61212607A (ja) | 高圧タ−ビン翼車の空転設備 | |
| JPH04369387A (ja) | 復水器の真空度自動調整装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021001 |