JP2011089455A - シール機構を備えた装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール機構の信頼性の低下を抑制する。
【解決手段】蒸気が流通する回転機械である圧縮機1と、圧縮機1に接続されたシャフト7と、シャフト7を支持する軸受9と、圧縮機1と軸受9との連通部の圧縮機1側に蒸気を供給するシール空気供給孔43と、連通部の軸受9側に空気を供給する吸気孔46と、シール空気供給孔43と吸気孔46との間から、蒸気と空気の混合物を排出する排出配管45とを備えたシール機構とを有するシール機構を備えた装置であるヒートポンプシステムにおいて、シール空気供給孔43に供給する空気を加熱する加熱手段である熱交換器62を備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、蒸気が流通する回転機械とシール機構とを備えた装置に関する。
回転機械においては、回転体と静止部材の間に必然的に生じる間隙からの作動流体等の洩れ(リーク)を抑制、或いは、封止するため、回転体と静止部材で協同するシール装置を装着して間隙量の最小化に努めている。シール装置としては、比較的簡易なラビリンスシール装置が多用される。例えば、軸受等における他媒体となる潤滑油を封止するには、ラビリンスシール装置にシール空気を供給するのが一般的である。しかし、水蒸気等の凝縮・液化する流体を作動流体とし、装着するラビリンスシール装置の近傍に軸受がある場合、主流へのシール空気の混入を抑制するのが望ましい。例えば、特許文献1には、ラビリンスシール装置を軸方向に、数個配列して、本体側には作動流体と同物性のシール流体を、軸受側にはシール空気をそれぞれ独立供給し、配列の中央部で互いの一部を合流させて排気するシール方式が採られている。
特願2006−235875号公報
回転機械の一つであるヒートポンプに適用したターボ水蒸気圧縮機に用いた特許文献1の技術のように、水蒸気と空気をシール流体として供給することは、有効な手段である。しかしこのヒートポンプシステムでは、水蒸気圧縮機の前段側の作動圧力は負圧領域にあるため飽和温度が低く、シール空気との合流時に温度低下した水蒸気が凝縮・液化し、このラビリンスシール装置での凝縮水の停滞が、水蒸気圧縮機の信頼性の低下に繋がる恐れがある。
上記目的を達成するために、本発明のシール機構を備えた装置は、蒸気が流通する回転機械と、前記回転機械に接続されたシャフトと、前記シャフトを支持する軸受と、前記回転機械と前記軸受との連通部の前記回転体側に蒸気を供給する蒸気供給孔と、前記連通部の前記軸受側に空気を供給する空気供給孔と、前記蒸気供給孔と前記空気供給孔との間から、蒸気と空気の混合物を排出する排出配管とを備えたシール機構とを有するシール機構を備えた装置において、前記空気供給孔に供給する空気を加熱する加熱手段を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、蒸気が流通する回転機械とシール機構とを備えた装置において、信頼性の低下を抑制することができる。
ヒートポンプを利用した水蒸気圧縮機の構成を示した概念図である。 水蒸気圧縮機の構成を示した断面図である。 水蒸気圧縮機のシール装置内の流れを示したシール装置の断面図である。 本実施例の構成を示した概念図である。 本実施例の制御方法を示した制御フロー図である。
〔実施例〕
以下、本発明の第1の実施例を図1,図2,図3,図4及び、図5により説明する。各図において、同一番号は、同一の機器、或いは、部材を表す。
図1を用いて、ヒートポンプを利用した水蒸気圧縮機の全体構成を説明する。尚、簡単のため、水蒸気圧縮機は単段構成とする。圧縮機1は、主として回転体であるインペラ(本図には、示していない),シャフト7、このシャフト7を支承する軸受9と第2の軸受10から構成され、カップリング8を介して電動機6に連結されている。この軸受9と第2の軸受10には、潤滑油装置16に接続された潤滑油供給配管17によって潤滑油が供給され、その排油は、潤滑油排油配管18を介して潤滑油装置16に戻される。この潤滑油装置16は、図示しない排煙ファンを付属している。純水タンク2から供給される純水は、純水供給配管11aによって膨張器3に導入後、減圧され、低圧純水供給配管11bを経て蒸発器4に送られる。一方、排熱源5から排熱供給配管12を経た排熱は、蒸発器4に供給され、減圧された純水と熱変換して温度が下がった後、排熱排出配管13を経由して図示しない系外に排出される。排熱と熱交換して水蒸気に変化した純水は、蒸気供給配管11cに沿って、圧縮機1に供給される。この低圧の水蒸気は、圧縮機1内を通過することによって、昇圧された蒸気として排気配管14を経由して、図示しない次の課程に進むことになる。尚、蒸気供給配管11cは、吸引配管47に分岐しており、この配管端は、真空ポンプ60に接続されている。
次に、図2の圧縮機1廻りの詳細断面図を用いて、圧縮機内部を説明する。圧縮機1内に導かれた低圧の水蒸気は、インペラ入口40aからインペラ20,インペラ出口40b、及びディフューザ21を経由して、圧縮機吐出41から排気配管14に接続されている。インペラ20はシャフト7に連結され、静止部材である軸受ボックス23とケーシング22を装着している。ケーシング22には、軸方向に第1のラビリンスシール30,第2のラビリンスシール31、及び第3のラビリンスシール32を直列配置し、それぞれのラビリンスシールの間に形成される第1のキャビティ33と第2のキャビティ34を有している。第1のキャビティ33は、ケーシング22内に設けられたシール空気供給孔43,シール蒸気供給配管42を介して、圧縮機吐出41近傍の排気配管14に連通している。
また、回転部材と静止側のケーシング22間には間隙が必要であり、第1のラビリンスシール30を装着するケーシングとインペラ20の間には、インペラ出口40bと連通する蒸気戻り流路37を形成している。一方、第2のキャビティ34は、ケーシング22内に設けられた排出孔44,排出配管45を備えており、排出配管45は、図1で示した吸引配管47に接続され、同真空ポンプ60に連通する。また、第3のラビリンスシール32と軸受9の間には、第4のラビリンスシール35が設置されており、この第3のラビリンスシール32と第4のラビリンスシール35の間には、第3のキャビティ36が形成され、ケーシング22内に設けられた吸気孔46を通じて、後述する空気圧縮機61に連通している。
次に、ラビリンスシール部のシール空気とシール蒸気の流れについて、図3を用いて説明する。低圧の水蒸気50は、インペラ20とディフューザ21を通過して、圧縮機吐出41に向かって昇圧され矢印51で示すように排気配管14へと流れ込む。この排気配管14からの流れの一部を、抽気蒸気52として、図示しないシール蒸気供給配管からシール空気供給孔43に供給する。この抽気蒸気は、第1のキャビティ33で分岐され、第1のラビリンスシール30を通過する分岐蒸気流53と、第2のラビリンスシール31を通過する分岐蒸気流54となる。一方、図示しない空気圧縮機で生成された高圧の空気流55を吸気孔46に導入する。この高圧の空気流55は、第3のキャビティ36で分岐され、第4のラビリンスシール35を通過する分岐空気流57と、第3のラビリンスシール32を通過する分岐空気流56となる。この分岐空気流56は、前述の分岐蒸気流54と第2のキャビティ34で合流して、排出孔44,排出配管45、並びに、吸引配管47を介して、水蒸気と空気の混合流58として、真空ポンプ60へと導かれる。
次に、図4を用いて、本実施例の詳細構成を説明する。空気圧縮機61に接続されたシール空気供給配管48には、熱交換器62が設けられており、このシール空気供給配管48の内部を通過する加圧空気(シール空気)を加熱するため、排熱供給配管12から分岐した排熱供給配管19aが接続されている。この排気は排熱排出配管19bに流れる。一方、シール空気供給配管48の内部を通過するシール空気の流れ方向に対して熱交換器62の下流側位置のシール空気供給配管48に、電気ヒータ63が設置される。
第2のキャビティ34内部の圧力は、導圧管49で引き出され、圧力伝送器64に導かれている。この圧力伝送器64でアナログ電気信号に変換された圧力値は、AD変換器68でデジタル変換された後、デジタル量として、演算器66に送信される。一方、シール空気供給配管48のシール空気の流れ方向に対して電気ヒータ63より下流側には、温度検出器となる熱電対65が、シール空気供給配管48のシール空気の温度を検出するように装着され、その出力はAD変換器68に入力され、デジタル変換された後、デジタル量として、演算器66に送信されることになる。詳細は後述するが、演算器66では、圧力伝送器64からの圧力のデジタル量を基に飽和温度を算出するとともに、この飽和温度と熱電対65からの温度のデジタル量を引き算したデジタル値を、制御器67に送信する。
制御器67では、送信されたデジタル値を基に判定を下し、電気ヒータ63の電源のON/OFF信号を発生して、加熱制御をする。
このように構成された本実施例において、真空ポンプ60を稼動して、吸引配管47を介して圧縮機1,蒸発器4等の内部を0.02MPa程度まで空気吸引すると同時に、排出配管45を介して第2のキャビティ34内部を吸引しておく。一方、シール空気供給配管48を介して、空気圧縮機61により送られる30℃程度のシール空気は、熱交換器62で排熱源5からの約80℃の排熱からの熱供給を受けて、60℃程度まで温度上昇した後、第3のキャビティ36に導かれる。このシール空気は、一部が分岐空気流56として第2のキャビティ34に向かい、前述の吸引により真空ポンプ60に引かれる。残りの一部は、第4のラビリンスシール35のシール空気として分岐空気流56となり軸受9に流れ込む。
潤滑油装置16を起動して軸受9と第2の軸受10に、潤滑油を約40℃の給油温度で給油した後、電動機6によってシャフト7、及びインペラ20を50,000rpm程度まで回転させる。潤滑油装置16は、図示しない排煙ファンによって−300mmAq程度で吸
引されており、軸受部内圧も、ほぼ同程度である。尚、排油温度は50℃程度まで上昇して、潤滑油装置16に戻ることになる。
供給圧0.15MPaの空気流55は、図3で示した吸気孔46を通過して、0.13MPaの第3のキャビティ36で分岐され、第4のラビリンスシール35を介して分岐空気流57となって、潤滑油装置16からの潤滑油の洩れを封止する。
図1で示した純水タンク2から送水された純水は、膨張器3に送水され0.02MPa程度まで減圧し、蒸発器4に導かれる。この低圧の純水は、蒸発器4で排熱源5からの約80℃の排熱と熱交換し、圧力0.02MPaでの飽和温度である約60℃の水蒸気として、図2で示した圧縮機1のインペラ入口40aに送り込まれる。この水蒸気は、回転するインペラ20と、静止したディフューザ21内を通過する中で、0.04MPa程度まで昇圧される。この昇圧された約140℃の水蒸気は、排気配管14を通過して次の課程に進むことになるが、その蒸気の一部が、シール蒸気としてシール蒸気供給配管42を介して、内部の圧力0.035MPa程度の第1のキャビティ33に供給される。
シール蒸気は、その一部が第1のラビリンスシール30で分岐され図3で示した分岐蒸気流53として、蒸気戻り流路37から主流に洩れこむが、インペラ出口40bの吐出圧力は、0.03MPa程度であり、その圧力差から分岐蒸気流53は微量である。一方、第2のラビリンスシール31を通過する分岐蒸気流54は、分岐空気流56と合流して、約0.029MPaとなる第2のキャビティ34から、真空ポンプ60に吸引されることになる。この分岐蒸気流54も微量である。第2のキャビティ34内圧が0.029MPa程度だからである。即ち、主流からシール蒸気として抽気する量は僅かであると共に、蒸気戻り流路37からインペラ出口40bに排出する蒸気による主流流れへの影響も小さいと言える。また、このシール蒸気によって、インペラ出口40bから軸受9に向かう主流水蒸気リークを封止している。
図4に示すように、第2のキャビティ34の圧力0.029MPa程度と、シール空気供給配管48内部の温度60℃程度は、圧力伝送器64と熱電対65で、常時、計測されている。
ここで、図5を用いて信号検出,演算、及び判定基準を示すフローチャートについて説明する。検出部では、第2のキャビティ34の内部圧力P(0.029MPa程度)は、圧力伝送器64からのアナログ信号をAD変換器68でデジタル変換される(Pdとする)。シール空気供給配管48内部の温度T(60℃程度)も、AD変換器68でデジタル変換される(Tdとする)。これらのデジタル信号は、次の課程である演算器66で、先ず、圧力信号Pdをもとに、第2のキャビティ34部の飽和温度Tsを算出する。本実施例では、圧力Pdは、0.029MPa程度であるから、飽和温度Tsは68℃である。
次に、Tj=(Td−Ts)なる計算を実施して、得られるTjを制御器67に送る。ところで、第2のキャビティ34では、約140℃の分岐蒸気流54と60℃の分岐空気流56が合流するが、分岐蒸気流54の流量は、分岐空気流56に対して微量であるため、合流後の温度は分岐空気流56の温度が支配的となる。すなわち、分岐蒸気流54の温度が低下による影響を考慮することが望ましい。つまり、分岐蒸気流の温度が飽和温度を下回り、凝縮してしまう事態を想定すべきである。
なお本実施例のヒートポンプシステムは、比較的低温な外部熱源を蒸発器4の熱源として有効利用するため、作動媒体である蒸気を負圧としている。圧縮機1で圧縮後の蒸気も負圧であるため、ここに連通する第2のキャビティ34における圧力は低く、飽和温度も低くなる。その結果、蒸気凝縮の可能性が高くなっている。
制御器67では、与えられたTjが0よりも大きいか小さいかの判定を行い、大きい場合は電気ヒータ63の電源をONにする指令信号を発生し、小さい場合は電気ヒータ63の電源をOFFにする指令信号を発生して、電気ヒータ63の加熱制御を加える。本実施例の場合、Tj=8℃で、大きい場合になるので、熱交換器62からの約60℃のシール空気温度は、計算した飽和温度Ts=68℃よりも大きくなるまで電気ヒータ63で再加熱されることになる。この指令信号を発した制御器67は、次の状態となる新しい温度、圧力信号の検出,演算、そして再判定を繰り返すことになる。
例えば、この加熱制御をしないとすれば、圧縮機1の運用が1日単位での起動・停止としても、少なくとも8時間程度は、稼動することになる。第2のキャビティ34への分岐蒸気流54の洩れこみは微量と説明したが、稼働時間から言えば、数CC程度の凝縮水が生成されることになる。この凝縮水が、100%、真空ポンプ60に吸引されることは無い。吸引されなかった凝縮水は第2のキャビティ34へ停滞し、回転体であるシャフト7に連れ回り、アンバランスの要因となる。また、装置の停止時等に第3のラビリンスシール32と第4のラビリンスシール35を逆流して、軸受9に流入する恐れが生じ、潤滑油の炭化物生成を促し、軸受面を傷つける要因にもなる。
以上に説明した本実施例の水蒸気圧縮機のシール装置は、シャフト7の軸方向にラビリンスシールを直列配置し、インペラ側に位置する第1のラビリンスシール30と、連接する第2のラビリンスシール31の間に形成した第1のキャビティ33を、圧縮機1の吐出部と連通させ、第2のラビリンスシールと31、軸受側に隣接する第3のラビリンスシール32の間に形成した第2のキャビティ34を、真空ポンプ60と連通させ、更に、第3のラビリンスシール32と、軸受の油切りとして設けた第4のラビリンスシール35の間に形成した第3のキャビティ36に、空気圧縮機61と連通することにより、主流水蒸気のリークを最小にして流量低下を抑制するシール装置であり、空気圧縮機61から第3のキャビティ36に供給するシール空気系統に第1の加熱器として熱源を排熱とする熱交換器62、シール空気の流れ方向に対する熱交換器の下流側に、第2の加熱器となる電気ヒータ63を設け、この電気ヒータ63の下流側にシール空気温度を測定する熱電対65、また、第2のキャビティ34の内部圧力を測定するための圧力伝送器64を備えるとともに、測定値を処理するためのAD変換器68,演算器66と、電気ヒータ63の加熱を制御する制御器67を有することにより、第2のキャビティ34で生じるおそれのある水蒸気の凝縮を防止することができる。そうすると、凝縮水の連れ回りによる回転体のアンバランス振動を抑制でき、軸受側への混入による潤滑油の炭化物生成を未然に防ぐことができるとともに、シール蒸気温度が約140℃、シール空気温度が68℃以上、軸受部の温度が約50℃であるから、少なくともシール空気温度を加熱しないものに比較して温度差の小さな、換言すれば、熱応力の小さい信頼性の高いターボ圧縮機を提供できる。
すなわち、本実施例のヒートポンプシステムは、蒸気が流通する回転機械である圧縮機1と、圧縮機1に接続されたシャフト7と、シャフト7を支持する軸受9と、圧縮機1と軸受9との連通部の圧縮機1側に蒸気を供給するシール空気供給孔43と、連通部の軸受9側に空気を供給する吸気孔46と、シール空気供給孔43と吸気孔46との間から、蒸気と空気の混合物を排出する排出配管45とを備えたシール機構とを有するシール機構を備えた装置であるヒートポンプシステムにおいて、シール空気供給孔43に供給する空気を加熱する加熱手段である熱交換器62を備えているため、信頼性の低下を抑制することができる。
また、熱交換器62へは、蒸発器4へ熱源を供給する排熱供給配管から分岐した排熱供給配管19aを介して熱源を供給しているため、新たな熱源を準備することなく、簡易で安価なシステムとすることができる。さらに、連通部の排出配管45との接続部である第2のキャビティ34の圧力を測定する圧力測定器である圧力伝送器64と、シール空気供給孔43から供給される空気の温度を測定する温度測定器である熱電対65と、圧力伝送器64と熱電対65からの情報をもとにシール空気供給孔43に供給される空気の温度を制御する制御機構である制御器67を有することで、第2のキャビティ34での凝縮を抑制すべく、運転状況に応じて適切な温度制御が可能となる。熱交換器62で加熱された空気を、さらに電気ヒータ63で加熱するようにしても良い。そうすると、外部熱源の熱量が不足しても適切な加熱が可能となる。制御器67で制御する対象は、熱交換器62に供給される排熱の量でも、電気ヒータ63でもどちらでも構わない。
本実施例では、ヒートポンプを適用した水蒸気圧縮機を例に説明したが、蒸気タービン等の後段側シール装置として適用しても、同様の効果が得られ、信頼性の高いシール装置が期待できる。
尚、簡単のため単段での構成として説明したが、例えば、複数段のターボ圧縮機に適用しても、同様の効果が得られることは自明である。また、電気ヒータをON/OFF制御として説明したが、第2のキャビティでの飽和温度以上にシール空気温度を保持することが目的であり、その制御方法に拘束されることがないのは当然である。同様に、シール蒸気として水蒸気圧縮機の吐出蒸気を使用したが、別置の蒸気源から供給しても構わない。
1 圧縮機
2 純水タンク
3 膨張器
4 蒸発器
5 排熱源
6 電動機
7 シャフト
8 カップリング
9 軸受
10 第2の軸受
11a 純水供給配管
11b 低圧純水供給配管
11c 蒸気供給配管
12,19a 排熱供給配管
13,19b 排熱排出配管
14 排気配管
15 回転軸
16 潤滑油装置
17 潤滑油供給配管
18 潤滑油排油配管
20 インペラ
21 ディフューザ
22 ケーシング
23 軸受ボックス
30 第1のラビリンスシール
31 第2のラビリンスシール
32 第3のラビリンスシール
33 第1のキャビティ
34 第2のキャビティ
35 第4のラビリンスシール
36 第3のキャビティ
37 蒸気戻り流路
40a インペラ入口
40b インペラ出口
41 圧縮機吐出
42 シール蒸気供給配管
43 シール空気供給孔
44 排出孔
45 排出配管
46 吸気孔
47 吸引配管
48 シール空気供給配管
49 導圧管
60 真空ポンプ
61 空気圧縮機
62 熱交換器
63 電気ヒータ
64 圧力伝送器
65 熱電対
66 演算器
67 制御器
68 AD変換器

Claims (8)

  1. 蒸気が流通する回転機械と、
    前記回転機械に接続されたシャフトと、
    前記シャフトを支持する軸受と、
    前記回転機械と前記軸受との連通部の前記回転体側に蒸気を供給する蒸気供給孔と、前記連通部の前記軸受側に空気を供給する空気供給孔と、前記蒸気供給孔と前記空気供給孔との間から、蒸気と空気の混合物を排出する排出配管とを備えたシール機構と
    を有するシール機構を備えた装置において、
    前記空気供給孔に供給する空気を加熱する加熱手段を備えていることを特徴とするシール機構を備えた装置。
  2. 蒸気を生成する蒸発器と、
    蒸気を圧縮する蒸気圧縮機と、
    前記蒸気圧縮機を支持するシャフトと、
    前記シャフトを支持する軸受と、
    前記蒸気圧縮機と前記軸受との連通部の前記回転体側に前記蒸気圧縮機で圧縮された蒸気を供給する蒸気供給孔と、前記連通部の前記軸受側に空気を供給する空気供給孔と、前記蒸気供給孔と前記蒸気供給孔との間から、蒸気と空気の混合物を排出する排出配管とを備えたシール機構と
    を有するヒートポンプシステムにおいて、
    前記空気供給孔に供給する空気を加熱する加熱手段を備えていることを特徴とするヒートポンプシステム。
  3. 請求項2に記載のヒートポンプシステムにおいて、
    前記蒸発器は排熱源からの排熱を熱源として蒸気を生成する蒸発器であって、
    前記加熱手段は、前記排熱源からの排熱を利用して空気を加熱することを特徴とするヒートポンプシステム。
  4. 請求項3に記載のヒートポンプシステムにおいて、
    前記蒸気圧縮機で圧縮された蒸気が、定常運転時に負圧であることを特徴とするヒートポンプシステム。
  5. 請求項2−4に記載のヒートポンプシステムにおいて、
    前記連通部の前記排出配管との接続部の圧力を測定する圧力測定器と、前記空気供給孔から供給される空気の温度を測定する温度測定器と、前記圧力測定器と前記温度測定器からの情報をもとに前記空気供給孔に供給される空気の温度を制御する制御機構を有することを特徴とするヒートポンプシステム。
  6. 請求項5に記載のヒートポンプシステムにおいて、
    前記制御機構は、前記加熱手段に供給される排熱の量を調節する手段であることを特徴とするヒートポンプシステム。
  7. 請求項3−5に記載のヒートポンプシステムにおいて、
    前記加熱手段で加熱された空気を加熱する電気ヒータを備えることを特徴とするヒートポンプシステム。
  8. 蒸気が流通する回転機械と、
    前記回転機械に接続されたシャフトと、
    前記シャフトを支持する軸受と、
    前記回転機械と前記軸受との連通部の前記回転体側に蒸気を供給する蒸気供給孔と、前記連通部の前記軸受側に空気を供給する空気供給孔と、前記蒸気供給孔と前記空気供給孔との間から、蒸気と空気の混合物を排出する排出配管とを備えたシール機構と
    を有するシール機構を備えた装置のシール方法であって、
    前記空気供給孔に供給する空気を加熱してから前記連通部に供給することを特徴とするシール機構を備えた装置のシール方法。
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