JP6601752B2 - 蒸気を用いた発電装置及びコンプレッサー駆動装置 - Google Patents

蒸気を用いた発電装置及びコンプレッサー駆動装置 Download PDF

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Description

この発明は、送気用として使用されている従来のルーツ式ブロワに蒸気を供給することによって駆動力を発生し、その回転軸に発電機を連結することで電力を得る蒸気発電装置、及び回転軸にコンプレッサーを連結したコンプレッサー駆動装置に関するものである。
一般に蒸気発電装置は、高圧かつ多量の蒸気を大型タービンに導入して発生する回転力により発電機を回転駆動して電力を得ている。
工場や事業所等においては、ボイラーにより生成した蒸気を使用している場合があるが、その使用後や余剰となった蒸気は、概して低圧、少量であることから大型タービンによる発電は困難となっている。一方、中低圧の蒸気に対応可能な小型蒸気発電装置として、特許文献1〜特許文献3に記載された以下の発電装置が知られている。
特許第5302443号に係る「発電装置」 特許第4999825号に係る「蒸気発電装置およびプラント」 特許第4970868号に係る「発電装置」 特開2010−236413号に係る「ルーツ式ブロワ」
しかしながら、特許文献1〜特許文献3に記載された発電機の駆動用として用いられるスクリュ膨張機は、その高効率な特長を生かすために一定以上の圧力と蒸気量が必要である。そのために特に特許文献2記載の「蒸気発電装置およびプラント」では、スクリュ膨張機へ導入する前の蒸気をスクリュ圧縮機で加圧する過程が付加されている。
また、特許文献1に記載される「発電装置」の場合には、スクリュ膨張機が数万〜数十万rpmもの高速回転を行うために、回転軸や発電機の冷却に伴う複雑化など、高速回転対応のための補助装置が必要となっている。
そして、このように蒸気を加圧したり、高速回転対応のための補助装置は、余剰蒸気の圧力や体積が小さいほど、エネルギーロスを顕在化する原因となる。
一方、特許文献4に記載されている「ルーツ式ブロワ」では、該ブロワによって送気される気体、あるいはこのブロワに導入される気体の体積は、その気体の圧力変化にほとんど影響されることなく該ブロワの内容積と駆動軸の回転数の積にほぼ比例する特性を有していることが知られている。
このように、従来から小型の蒸気発電装置は色々知られている。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、小規模な工場や事業場で発生しうる低圧、少量の余剰蒸気によっても有効な発電を行うことが出来ると共に、複雑な機構を必要としない簡易な構造の蒸気発電装置を提供する。
一方、発電装置ではなくコンプレッサーを駆動するコンプレッサー駆動装置を提供する。
本発明に係る蒸気発電装置は、ルーツ式ブロワと発電機を有し、前記ルーツ式ブロワは対を成して同一速度で回転するロータを有し、出力回転軸は発電機と連結している。そこで、ルーツ式ブロワに蒸気を供給することでロータが回転し、このロータの回転力により発電機が回転して発電するように構成している。
したがって、圧力の変化による送風量の変化が小さい該ブロワの特性を生かして、低圧な蒸気に対しても有効な駆動力を得ることにより、効率的に発電を行うことができる。
この場合、使用する蒸気量の範囲に応じて該ブロワの容積を選択することにより、少量の蒸気量であっても効率的な蒸気発電が可能となる。
また、本発明の蒸気発電装置は、該ブロワの回転軸及び軸受部において、回転軸に鉢巻き状の外周溝として形成した通気溝を有し、またケーシングには大気中へ通じる通気管を設け、該通気管は前記通気溝と連通している。そこで、該軸受部と回転軸の間隙に蒸気及びその凝縮水が侵入した場合、これらを外部大気へ放出するように機能することが出来る。
したがって、該ブロワ内部から軸受部と回転軸の間隙に侵入した蒸気及びその凝縮水は、回転軸の通気溝に一旦保留され、軸受部に設けた通気管より外部へ放出される。
前記通気管は、軸受1箇所に複数本設けることもあり、この場合、そのうちの1本を圧縮気体で加圧すれば、残りの通気管より効率よく侵入蒸気及びその凝縮水を排出することが出来る。
そして、本発明の蒸気発電装置は、該ブロワの回転軸の軸受部に圧縮気体を注入し、その圧縮気体の押し出し力により該ブロワ内部の蒸気が前記軸受部より該ブロワ外部へ漏洩することを抑制するようにしている。
したがって、該ブロワの軸受部の回転軸との摺動部が圧縮気体により加圧されることによって、軸受部への蒸気の侵入を抑制すると共に該ブロワ外部への漏洩を抑制することが可能となる。
一方、この蒸気発電装置は、該ブロワの回転軸の軸受部に開口部を設け、前記回転軸の通気溝により、該ブロワより漏洩した蒸気また水分を該開口部において放出することが出来るようにしている。
したがって、万一、該ブロワの軸受部より蒸気の漏洩が発生した場合には、蒸気は大気中へ拡散し、該ブロワの回転軸に取付けた同期歯車部分に侵入することを防止することが可能となる。
このとき、該開口部の位置において回転軸の外周に円周状の溝又は帯状突起を付加することにより、漏洩蒸気から生成する凝縮水が回転軸を伝ってきた場合であっても、この溝又は帯状突起の部分において回転軸の遠心力により回転軸から離脱させることが出来るので、漏洩蒸気の凝縮水がそれ以上回転軸を伝って先端部に到達することが防止できる。
一方、ブロワの出力回転軸にコンプレッサーを連結することも出来る。そこで、ルーツ式ブロワに蒸気を供給することでロータが回転し、このロータの回転力によりコンプレッサーが回転するように構成している。
このように本発明に係る蒸気発電装置及び蒸気コンプレッサーは、少量で低圧な蒸気であっても発電を行うことが可能となり、またコンプレッサーを駆動することが出来、小型ボイラーを設置する小規模な工場や事業所においても余剰蒸気の有効活用が出来る。
そして、ブロワに供給された蒸気が軸受部と回転軸の隙間から漏れないように抑制すると共に該ブロワ外部への漏洩を抑制しており、供給される蒸気の効率を向上することが出来る。
一方、前記隙間から漏れる蒸気が回転軸に沿って先端部まで侵入しないように、軸受部には開口部が設けられ、そして回転軸外周には水切溝や水切帯を設けており、その為に本発明に係る蒸気発電装置及びコンプレッサーの寿命は向上する。
本発明による蒸気発電装置の使用形態を示す概要説明図である。 蒸気が導入されたルーツ式ブロワ内部の経路を示す説明図である。 蒸気が導入されたルーツ式ブロワ内部の経路を示す説明図である。 蒸気が導入されたルーツ式ブロワ内部の経路を示す説明図である。 蒸気発電装置を使用する場合の例を示す説明図である。 複数の蒸気発電装置を使用する場合の例を示す説明図である。 複数の蒸気ボイラーがある場合において、蒸気圧力が他の蒸気ボイラーと比較して高圧である蒸気ボイラーの蒸気によって蒸気発電装置を使用する場合の例を示す説明図である。 ルーツ式ブロワの軸受部に通気管を設置して蒸気漏洩を防止する説明図である。 ルーツ式ブロワの軸受部に開口部を設置し、さらに回転軸に水切溝または水切帯を加工して漏洩蒸気由来の凝縮水を遮断する説明図である。 本発明による蒸気発電装置の使用形態において、蒸気流入量と発電電力量の相間関係の例を示す説明図である。 本発明による蒸気発電装置の使用形態において、蒸気圧力と発電電力量の相間関係の例を示す説明図である。 本発明に係る他の実施例で、発電と同時にコンプレッサーを駆動する場合の概略説明図である。
図1は、本発明に係る蒸気発電装置の全体概略図であり、ルーツ式ブロワ1の出力軸3に発電機2が連結されている状態を示している。
このとき、入口蒸気4としてルーツ式ブロワに吸入された蒸気は、出力軸3に回転力を発生したのち出口蒸気5として吐出される。この結果、該出力軸3に連結している発電機2が回転して発電電力8が発生する。
発電電力8は、電力回生用コンバータ6によって商用電源7と同じ周波数の回生電力9に変換され、商用電源7に回生される。すなわち、蒸気で生成した電力が商用電源との系統連系により有効に活用出来ることになる。
ここで、商用電源との系統連系を行わない場合は、電力回生用コンバータ6は不要である。また、発電機の具体例として、例えば誘導モーターや自動車用オルタネータなどを使用することも可能であり、その発生電力の利用形態に合わせてインバータ機器等を組み合わせることもできる。
図2〜図4はルーツ式ブロワ1に蒸気が供給され、回転力を生じる状態を示したものである。
ここで、ロータA11およびロータB12は、それぞれ回転軸A13および回転軸B14を中心に回転し、これらの回転軸13,14の片端には互いに噛み合う同期歯車が取着され、その為にロータA11およびロータB12の回転角度は常に等しい。そして、ロータA11およびロータB12は、互いに衝突や干渉をすることなく最接近の状態を維持しながらスムーズに回転を行うことができる。
まず、図2において、吸入口15からケーシング10内部の吸気室17に流入した入口蒸気4は、流入する体積の増加に伴ってロータA11およびロータB12に回転力を与え、図3の状態へ移行する。
図3において、ケーシング10とロータA11、あるいはロータB12に完全に囲まれている中間室18では蒸気の体積変化は無いので、温度変化が無い条件下では圧力が一定のまま回転する。
そして、図4の状態へ移行する過程において、ロータA11の回転に伴って掃気室19の容積が減少するので、吐出口16から出口蒸気5が吐き出される。一方、ロータB12では、中間室18の1つが新たな掃気室19に移行する。
このように、図2〜図4に示すこれらの過程の繰り返しにより、ロータA11およびロータB12は、吸入口15から蒸気が流入して吐出口16から流出する限り回転を続けることが出来る。
図5は、本発明に係る蒸気発電装置の使用形態としての一例を示したものである。
蒸気ボイラー21で生成された蒸気は、蒸気配管22および蒸気弁a24を経由して蒸気ヘッダー管23に流入している。このとき、蒸気の圧力は蒸気ボイラーでの生成直後であるから高圧である。そして、蒸気弁b25により分岐されたのち、蒸気負荷機器30に適応する圧力に減圧するために減圧弁28を経由している。
高圧の蒸気は、単位重量あたりの体積が小さいため蒸気配管22の口径は小さくできる利点がある。一方、低圧の蒸気は、高圧の蒸気に比べて潜熱量が大きいため、例えば蒸気負荷機器30として乾燥機に蒸気が使用される場合、蒸気の熱量を有効に使用するためには減圧を行う必要がある。
この場合、蒸気弁b25を絞り、蒸気弁c26および蒸気弁d27を開いて、本発明による蒸気発電装置20に蒸気を分岐導入すれば、減圧弁28と同様に蒸気を減圧しながら、発電を行うことができる。
蒸気発電による蒸気の減圧に伴って生成した凝縮水は、汽水分離器29により蒸気と分離されて排出される。
なお、蒸気発電装置20の能力や台数は、蒸気の供給能力および蒸気負荷機器の使用量に合わせて選定することができる。
また、蒸気の減圧によって蒸気の体積が増加すると配管内部の蒸気流速が増加するため、蒸気発電装置20の蒸気配管22は、入口蒸気側の口径よりも出口蒸気側の口径を太くしておく方が望ましい。
図6は、2台の蒸気発電装置20、20を直列接続して使用する場合の例を示したものである。
蒸気ボイラー21の圧力が特に大きい場合や、蒸気負荷機器30の適応圧力が特に小さい場合など、蒸気の減圧幅を大きくしなければならないときであっても、本発明による蒸気発電装置20は対応可能である。
なお、この場合も蒸気圧力と体積の関係から、それぞれの蒸気発電装置20のルーツ式ブロワの内部体積に関しては、蒸気の上流側よりも下流側を大きくすることが望ましい。
図7は、複数の蒸気ボイラーがある場合において、蒸気圧力が他の蒸気ボイラーと比較して高圧である蒸気ボイラーの蒸気によって蒸気発電装置20を使用する場合の例を示したものである。
ここで、高圧蒸気ボイラー42が吐出する蒸気圧力は、他の蒸気ボイラー21に比べ高く設定されている。
このとき、高圧蒸気ボイラー42の吐出蒸気をそのまま蒸気ヘッダー管23に流入させると、その高圧な蒸気が蒸気弁a24を通って他の蒸気ボイラー21へ逆流し、不具合を生じさせる虞がある。
そこで、高圧蒸気ボイラー42の蒸気のみを蒸気発電装置20に通過させることにより、その高い蒸気圧力を他の蒸気ボイラー21と同等の圧力に下げることができると同時に、その差圧を利用して効率的な発電を行うことができる。
図8および図9は、ルーツ式ブロワ1の回転軸A13および回転軸B14と軸受部31との隙間から、ケーシング10内部の蒸気が漏洩することを抑制するための対策を示したものである。
ケーシング10の内部の蒸気は、一般的に大気圧より高いため、回転軸13,14と軸受部31とのわずかな隙間からも漏洩が発生する、また、この漏洩蒸気は温度低下とともに凝縮し液体の水となる。
ルーツ式ブロワ1は、回転軸A13および回転軸B14の端にベアリング34を有し、さらにこれら2本の回転軸の片端は、油室37内に設けられて互いに噛み合う同期歯車A35および同期歯車B36により連結されている。
ベアリング34及び油室37に、蒸気由来の水分が混入すると不具合発生の原因となりうるため、蒸気発電装置20の長寿命化を図るためには、軸受部31の蒸気漏対策が必要である。
図8に示されるように、該ブロワ1の軸受部31の内部の回転軸A13および回転軸B14の外周には鉢巻き状の通気溝33が形成され、そこから外部大気へ貫通する通気管32が前記通気溝33と連通して設けられている。
このとき、ケーシング10の内部より回転軸と軸受部の間隙から染み出た漏洩蒸気およびその凝縮水は、通気溝33に保留された後、通気管32を通って外部へ排出される。
漏洩蒸気が多くて円滑な排出が困難な場合は、軸受部1箇所あたりの通気管を2本以上設置し、大気あるいは圧縮気体を流入させる通気管と、蒸気およびその凝縮水を排出する通気管を別個に独立させれば、漏洩蒸気およびその凝縮水の円滑な排出が可能である。
さらに、漏洩蒸気および凝縮水がベアリング34などに達する恐れがある場合には、図9に示されるように軸受部31に開口部38を設け、その同一箇所において回転軸A13および回転軸B14の外周部に水切溝39あるいは水切帯40またはその両方を付加する。
このとき、回転軸A13および回転軸B14に沿って侵入してきた漏洩蒸気の凝縮水は、水切溝39において保留あるいは水切帯40により遮断されたのち、回転軸の遠心力により水切溝39または水切帯40から離脱し、漏洩蒸気ともに開口部38より排出されることになる。
水切帯40を回転軸A13および回転軸B14に付加する場合、通常は軸受部31を分割しなければならないためにケーシング10には接合部41が必要になる。但し、軸受部の組み立て時に開口部38より回転軸A13および回転軸B14と同一口径のゴム製Oリングを該回転軸13,14に通し、それを水切帯40とすれば前記接合部41は不要である。
以上、図8および図9において説明した構造によって、軸受部の漏洩蒸気およびその凝縮水は抑制できるので、本発明にかかる蒸気発電装置20は長寿命化が図られる。
図10は、本発明による蒸気発電装置20の使用形態において、蒸気流入量と発電電力量の相間関係を実測した例を示したものである。
ここで、ルーツ式ブロワ1として株式会社アンレット製(形式BSS−32GSK、口径32ミリ)、および発電機2として株式会社安川電機製(形式SSGX−25P5AFN、出力5.5kW)を使用している。また、電力回生コンバータ6として株式会社安川電機製(形式CEPT−G1AA25P5AMA)を使用し電力変換と電力量の計測を行っている。
図10から分かるように、約331kg/時の少量な蒸気量であっても約4kWの発電電力が得られており、単位蒸気量当りの出力は、約12kW/tonに達している。
また図11は、本発明による蒸気発電装置20の使用形態において、蒸気圧力と発電電力量の相間関係を実測した例を示す説明図である。
図11から分かるように、入口蒸気の圧力が約0.26MPaから0.35MPaの範囲において、単位蒸気量あたりの発電出力は約11.5kW/tonから15.5kW/tonに達していることがわかる。
なお、図10および図11において全般的に示されるように、本発明にかかる蒸気発電装置20は、従来の大型蒸気タービン等では対応困難であった1ton/時以下の少量な蒸気量および0.5MPa以下の低い圧力においても発電効率として30〜40%が得られており、本発明の実用性が明らかである。
図12は、本発明に係るルーツ式ブロワ1の出力軸3に連結切替器A48と発電兼用電動機43を連結し、その発電兼用電動機43の外部駆動軸45に連結切替器B49およびコンプレッサー44を連結している実施例である。
同図に示す装置では、連結切替器A48および連結切替器B49を連結したり切離すことで、コンプレッサー44を駆動したりあるいは発電兼用電動機43を駆動することが出来る。またはコンプレッサー44と発電兼用電動機43の両方を同時に駆動することが出来る。
ここで、蒸気が十分あるとき、すなわち該ブロワ1の駆動力が十分なときは、発電兼用電動機43による発電およびコンプレッサー44による吸排気を同時に行うことができる。
蒸気量が少ない場合には、連結切替器B49の連結または切り離しを行うことにより、該ブロワ1によって発電のみを行うか、あるいはコンプレッサー44の駆動のみを行うかを選択することが出来る。
または、連結切替器B49を連結し、かつ発電兼用電動機43に電力を投入することにより、該ブロワ1の駆動力と該発電兼用発動機43の駆動力を組み合わせることが可能となり、蒸気量の増減に関わらず安定してコンプレッサー44の回転駆動を行うことが出来る。
このように、本発明による蒸気発電装置20のルーツ式ブルワ1は、蒸気のエネルギーを有効に活用して、発電に限らずコンプレッサー44を直接駆動する動力源として利用することも可能である。
なお、蒸気量が0の場合であっても、連結切替器A48で切離しを行うことにより、該発電兼用電動機43のみでコンプレッサー44を回転駆動することは可能である。
図12に示した実施例では、ルーツ式ブロワ1に連結切替器A48と連結切替器B49を介して発電兼用発動機43とコンプレッサー44を連結した構造としているが、連結切替器を使用することなくコンプレッサー44のみをルーツ式ブロワ1の出力軸3に連結する場合もある。
ここで、上記コンプレッサー44は外部回転機器の一例であり、回転力によって動力される機器であれば、この例と同じように他の機器を駆動する為に適用することが可能である。
1 ルーツ式ブロワ
2 発電機
3 出力軸
4 入口蒸気
5 出口蒸気
6 電力回生コンバータ
7 商用電源
8 発電電力
9 回生電力
10 ケーシング
11 ロータA
12 ロータB
13 回転軸A
14 回転軸B
15 吸入口
16 吐出口
17 吸気室
18 中間室
19 掃気室
20 蒸気発電装置
21 蒸気ボイラー
22 蒸気配管
23 蒸気ヘッダー管
24 蒸気弁a
25 蒸気弁b
26 蒸気弁c
27 蒸気弁d
28 減圧弁
29 気水分離器
30 蒸気負荷機器
31 軸受部
32 通気管
33 通気溝
34 ベアリング
35 同期歯車A
36 同期歯車B
37 油室
38 開口部
39 水切溝
40 水切帯
41 接合部
42 高圧蒸気ボイラー
43 発電兼用発動機
44 コンプレッサー
48 連結切替器A
49 連結切替器B

Claims (10)

  1. 回転軸に発電機を連結したルーツ式ブロワと、そのルーツ式ブロワに蒸気を供給して発生する回転力により発電機を回転することで発電する発電装置において、前記ルーツ式ブロワはケーシング内に対を成して回転するロータA,Bを有し、両ロータA,Bの回転軸には互いに噛み合う同期歯車を取付けた構造とし、蒸気ボイラーと上記発電機との間に蒸気ヘッダー管を設け、蒸気ヘッダー管と蒸気ボイラーを繋ぐ蒸気配管には蒸気弁を介在し、また蒸気ヘッダー管と発電機を繋ぐ蒸気配管にも蒸気弁を介在し、さらに、前記ルーツ式ブロワの回転軸の軸受部に開口部を設け、その開口部と同一箇所の前記回転軸の外周には水切溝または水切帯あるいはその両方を設け、前記ルーツ式ブロワ軸受部より侵入した蒸気及びその凝縮水を前記開口部において放出するようにしたことを特徴とする蒸気発電装置。
  2. 前記ルーツ式ブロワの回転軸と軸受部において、回転軸の外周には通気溝を設け、前記ケーシングの軸受部には該通気溝と連通して外部大気へ通じる通気管を設け、前記軸受部と前記回転軸の間隙に侵入する蒸気及びその凝縮水を外部大気へ放出するようにした請求項1記載の蒸気発電装置。
  3. 前記ルーツ式ブロワの回転軸の軸受部に圧縮気体を注入し、その圧縮気体の押し出し力により前記ルーツ式ブロワ内部の蒸気が前記軸受部より漏洩することを抑制するようにした請求項1記載の蒸気発電装置。
  4. 回転軸にコンプレッサーを連結したルーツ式ブロワと、そのルーツ式ブロワに蒸気を供給して発生する回転力によりコンプレッサーを回転するように構成したコンプレッサー駆動装置において、前記ルーツ式ブロワはケーシング内に対を成して回転するロータA,Bを有し、両ロータA,Bの回転軸には互いに噛み合う同期歯車を取付た構造とし、蒸気ボイラーと上記コンプレッサーとの間に蒸気ヘッダー管を設け、蒸気ヘッダー管と蒸気ボイラーを繋ぐ蒸気配管には蒸気弁を介在し、また蒸気ヘッダー管とコンプレッサー駆動装置を繋ぐ蒸気配管にも蒸気弁を介在し、さらに、前記ルーツ式ブロワの回転軸の軸受部に開口部を設け、その開口部と同一箇所の前記回転軸の外周には水切溝または水切帯あるいはその両方を設け、前記ルーツ式ブロワ軸受部より侵入した蒸気及びその凝縮水を前記開口部において放出するようにしたことを特徴とするコンプレッサー駆動装置。
  5. 前記ルーツ式ブロワの回転軸と軸受部において、回転軸の外周には通気溝を設け、前記ケーシングの軸受部には該通気溝と連通して外部大気へ通じる通気管を設け、前記軸受部と前記回転軸の間隙に侵入する蒸気及びその凝縮水を外部大気へ放出するようにした請求項4記載のコンプレッサー駆動装置。
  6. 前記ルーツ式ブロワの回転軸の軸受部に圧縮気体を注入し、その圧縮気体の押し出し力により前記ルーツ式ブロワ内部の蒸気が前記軸受部より漏洩することを抑制するようにした請求項4記載のコンプレッサー駆動装置。
  7. 前記ルーツ式ブロワの回転軸の軸受部に開口部を設け、その開口部分の前記回転軸の外周には水切溝または水切帯あるいはその両方を設け、前記ルーツ式ブロワ軸受部より侵入した蒸気及びその凝縮水を前記開口部において放出するようにした請求項4記載のコンプレッサー駆動装置。
  8. 回転軸に連結切替器Aと発電兼用電動機を連結したルーツ式ブロワと、その発電兼用電動機の外部駆動軸に連結切替器Bおよびコンプレッサーを連結し、そのルーツ式ブロワに蒸気を供給して発生する回転力により発電兼用電動機及びコンプレッサーの少なくとも一方を回転するように構成した発電兼用電動機及びコンプレッサー駆動装置において、前記ルーツ式ブロワはケーシング内に対を成して回転するロータA,Bを有し、両ロータA,Bの回転軸には互いに噛み合う同期歯車を取付けた構造とし、蒸気ボイラーと上記発電兼用電動機及びコンプレッサー駆動装置との間に蒸気ヘッダー管を設け、蒸気ヘッダー管と蒸気ボイラーを繋ぐ蒸気配管には蒸気弁を介在し、また蒸気ヘッダー管と発電兼用電動機及びコンプレッサー駆動装置を繋ぐ蒸気配管にも蒸気弁を介在し、さらに、前記ルーツ式ブロワの回転軸の軸受部に開口部を設け、その開口部と同一箇所の前記回転軸の外周には水切溝または水切帯あるいはその両方を設け、前記ルーツ式ブロワ軸受部より侵入した蒸気及びその凝縮水を前記開口部において放出するようにしたことを特徴とする発電兼用電動機及びコンプレッサー駆動装置。
  9. 前記ルーツ式ブロワの回転軸と軸受部において、回転軸の外周には通気溝を設け、前記ケーシングの軸受部には該通気溝と連通して外部大気へ通じる通気管を設け、前記軸受部と前記回転軸の間隙に侵入する蒸気及びその凝縮水を外部大気へ放出するようにした請求項8記載の発電兼用電動機及びコンプレッサー駆動装置。
  10. 前記ルーツ式ブロワの回転軸の軸受部に圧縮気体を注入し、その圧縮気体の押し出し力により前記ルーツ式ブロワ内部の蒸気が前記軸受部より漏洩することを抑制するようにした請求項8記載の発電兼用電動機及びコンプレッサー駆動装置。

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