JP2007218210A - 給水ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】給水ポンプにおいて、中間抽出量に拘らず給水性能の低下を抑制可能とする。
【解決手段】中空形状をなすケーシング61内に回転軸62を回転自在に支持し、この回転軸62に軸方向に沿って複数のインペラ65を装着し、このインペラ65に対して回転軸62の軸方向に沿って給水通路66を形成し、ケーシング61に給水通路66の一端部に連通する吸込管68を連結する一方、給水通路66の他端部に連通する吐出管69を連結し、ケーシング61における複数のインペラ65の間に給水通路66から区画して中間吐出室75を形成し、この中間吐出室75を連通孔76を介して給水通路66に連通すると共に、中間吐出室75に中間抽出管71を連結する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複合発電プラントなどの給水設備などに適用される給水ポンプに関するものである。
発電プラントの高効率化の観点から、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた複合発電プラントが提案されている。この複合発電プラントでは、ガスタービンから排出された高温の排気ガスを排熱回収ボイラに送り、この排熱回収ボイラ内で加熱ユニットを用いて蒸気を生成し、生成した蒸気を蒸気タービンに送ってこの蒸気タービンを駆動するようにしている。この排熱回収ボイラに設けられた加熱ユニットは、複数段(例えば、高圧、中圧、低圧)のユニットからなり、それぞれ節炭器、蒸発器、過熱器等を有しており、各加熱ユニットは、生成した蒸気を複数段(例えば、高圧、中圧、低圧)のユニットからなっている。
従って、蒸気タービンにおける低圧タービンから排出された蒸気は、復水器で冷却されて復水となり、復水ポンプ及び給水ポンプにより高圧過熱系に送られ、ここで過熱されて高圧蒸気となって高圧タービンに送られて仕事をして中圧蒸気となる。そして、この中圧蒸気は再熱器で過熱されて中圧タービンに送られて仕事をして低圧蒸気となる。そして、この低圧蒸気は低圧タービンに送られて仕事をする。また、復水器から高圧過熱系に送られる復水の一部は中圧過熱系に送られ、ここで過熱されてから高圧タービンからの中圧蒸気と共に再熱器に送られる。更に、復水器から高圧及び中圧過熱系に送られる復水の一部は低圧過熱系に送られ、ここで過熱されてから中圧タービンからの低圧蒸気と共に低圧タービンに送られる。
このような複合プラントにあっては、復水器から復水は、復水ポンプ及び給水ポンプにより高圧過熱系、中圧過熱系、低圧過熱系に送られるが、この場合、復水を高圧過熱系に送る給水ポンプの途中から所定量の復水を抽気して中圧過熱系へ送っている。
図5は、従来の給水ポンプの要部断面図、図6は、図5のVI−VI断面図である。従来の給水ポンプにおいて、図5及び図6に示すように、中空形状をなすケーシング001内には、回転軸002が駆動回転可能に支持されている。この回転軸002に複数のブレードからなるインペラ003が装着されることでここに給水通路004が形成されており、また、ケーシング001の内面にディフューザ005が設けられている。そして、ケーシング001における給水通路004の中途部に連通するように中間抽出管006が連結されている。
従って、回転軸002が駆動回転すると、復水が図示しない吸込口からケーシング001内の給水通路004に吸い込まれ、インペラ003を流過する過程で昇圧された後にディフューザ005に吐出され、ここで復水の動圧が静圧に変換され、吐出口から吐出される。このとき、給水通路004内を流れる復水の一部が中間抽出管006から抽出される。
このような給水ポンプとしては、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開2003−0148165号公報
上述した従来の給水ポンプでは、給水通路004を流動する間にインペラ003により昇圧された復水の一部が中間抽出管006から抽出されるものであるが、この中間抽出管006がケーシング001の周方向に対して非対称に設けられているため、給水通路004の周方向における復水の圧力分布及び流速分布が不均一となり、ラジアル荷重が増加して給水性能が低下してしまうという問題がある。この場合、中間抽出管006をケーシング001の周方向に対して対称に設けることも考えられるが、給水ポンプのレイアウト上、その下方に中間抽出管006を配設する空間が不十分であり、配管が複雑となって設備コストが増加してしまう。また、中間抽出管006から抽出する復水の吐出量が増加した場合には、給水通路004での復水の逆流が発生しやすくなり、給水性能の低下が顕著となってしまう。
本発明は上述した課題を解決するものであり、中間抽出量に拘らず給水性能の低下を抑制した給水ポンプを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明の給水ポンプは、中空形状をなすケーシング内に回転軸が回転自在に支持され、該回転軸に軸方向に沿って複数の羽根車が装着され、該羽根車に対して前記回転軸の軸方向に沿って給水通路が形成され、前記ケーシングに前記給水通路の一端部に連通する前記吸込口が設けられる一方、前記給水通路の他端部に連通する吐出口が設けられた給水ポンプにおいて、前記ケーシングにおける前記複数の羽根車の間に前記給水通路から区画された中間吐出室が形成され、該中間吐出室が連通孔を介して前記給水通路に連通されると共に、前記中間吐出室に中間抽出管が連結されたことを特徴とするものである。
請求項2の発明の給水ポンプでは、前記中間吐出室は、前記複数の羽根車の間に所定間隔をもって配設された一対のドーナッツ形状をなす第1隔壁及び第2隔壁と、前記回転軸の外周側に所定間隔をもって配設されて前記第1隔壁及び前記第2隔壁の内周部に連結されたリング形状をなす第3隔壁とから構成され、前記第3隔壁に周方向に均等間隔で前記連通孔が複数設けられたことを特徴としている。
請求項3の発明の給水ポンプでは、前記中間吐出管は前記ケーシングの上部に配設されたことを特徴としている。
請求項4の発明の給水ポンプでは、前記給水通路の外周側に前記羽根車における給水方向の下流側に対向してディフューザが設けられたことを特徴としている。
請求項1の発明の給水ポンプによれば、中空形状をなすケーシング内に回転軸を回転自在に支持し、この回転軸に軸方向に沿って複数の羽根車を装着し、羽根車に対して回転軸の軸方向に沿って給水通路を形成し、ケーシングに給水通路の一端部に連通する吸込口を設ける一方、給水通路の他端部に連通する吐出口を設け、ケーシングにおける複数の羽根車の間に給水通路から区画して中間吐出室を形成し、この中間吐出室を連通孔を介して給水通路に連通すると共に、中間吐出室に中間抽出管を連結したので、回転軸と共に羽根車が回転すると、流体が吸込口から給水通路に吸い込まれ、羽根車を流過する過程で昇圧されて吐出口から吐出されるが、給水通路内を流れる流体の一部が連通孔を通して中間吐出室に流動し、中間抽出管から抽出されることとなり、中間吐出室への流体の抽出が給水通路を流動する流体の圧力や流速に対して悪影響を与えることはなく、十分な抽出量を確保することができる一方で、給水性能の低下を抑制することができる。
請求項2の発明の給水ポンプによれば、中間吐出室を、複数の羽根車の間に所定間隔をもって配設された一対のドーナッツ形状をなす第1隔壁及び第2隔壁と、回転軸の外周側に所定間隔をもって配設されて第1隔壁及び第2隔壁の内周部に連結されたリング形状をなす第3隔壁とから構成し、第3隔壁に周方向に均等間隔で連通孔を複数設けたので、給水通路から区画して中間吐出室を適正に構成することができると共に、給水通路と中間吐出室とを連通する連通孔を周方向に均等間隔に設けることで、給水通路を流動する流体の圧力及び流速が不均一になることはなく、性能の低下を確実に抑制することができる。
請求項3の発明の給水ポンプによれば、中間吐出管をケーシングの上部に配設したので、全体のレイアウトを変更することなく、十分な抽出量を確保することができると共に、給水性能の低下を抑制することができる。
請求項4の発明の給水ポンプによれば、給水通路の外周側に羽根車における給水方向の下流側に対向してディフューザを設けたので、羽根車で昇圧した流体の動圧をディフューザにて静圧に変換することで、流体を適正状態で吐出口から吐出することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る給水ポンプの好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施例に係る給水ポンプを表す要部断面図、図2は、図1のII−II断面図、図3は、本実施例の給水ポンプを表す全体構成図、図4は、本実施例の給水ポンプが適用された複合プラントの概略構成図である。
本実施例の給水ポンプが適用された複合プラントにおいて、図4に示すように、ガスタービン11は、圧縮機12と燃焼器13とタービン14とを有している。また、蒸気タービン15は、高圧タービン16と中圧タービン17と低圧タービン18とが一軸に連結されて構成されている。そして、ガスタービン11の圧縮機12に吸気ライン19が設けられる一方、タービン14に排気ライン20が設けられ、この排気ライン20によりガスタービン11から排出された排気ガスを排熱回収ボイラ21に送ることができる。
排熱回収ボイラ21は、低圧ユニット22と中圧ユニット23と高圧ユニット24と再熱器25を有している。この排熱回収ボイラ21内では、ガスタービン11からの排気ガスが上方に移送することで、高圧ユニット24、中圧ユニット23、低圧ユニット22の順に熱回収を行って蒸気を発生させ、発生した蒸気を蒸気タービン15に送って駆動し、発電機26を運転可能となっている。
この排熱回収ボイラ21において、低圧ユニット22は、低圧節炭器27、低圧蒸発器28、低圧過熱器29を有している。即ち、低圧節炭器27で加熱された給水が第1低圧給水路30を介して低圧蒸発器28に送られ、ここで加熱されて低圧蒸気を発生する。この低圧蒸発器28で発生した低圧蒸気は第2低圧給水路31を介して低圧過熱器29に送られ、ここで過熱される。
また、中圧ユニット23は、中圧節炭器32、中圧蒸発器33、中圧過熱器34を有している。即ち、中圧節炭器32で加熱された給水が第1中圧給水路35を介して中圧蒸発器33に送られ、ここで加熱されて中圧蒸気を発生する。この中圧蒸発器33で発生した中圧蒸気は第2中圧給水路36を介して中圧過熱器34に送られ、ここで過熱される。
更に、高圧ユニット24は、高圧節炭器37、高圧蒸発器38、高圧過熱器39を有している。即ち、高圧節炭器37で加熱された給水が第1高圧給水路40を介して高圧蒸発器38に送られ、ここで加熱されて高圧蒸気を発生する。この高圧蒸発器38で発生した高圧蒸気は第2高圧給水路41を介して高圧過熱器39に送られ、ここで過熱される。
そして、高圧過熱器39の高圧蒸気を高圧タービン16に供給する高圧蒸気供給ライン42が設けられると共に、高圧タービン16から排出された中圧蒸気を再熱器29に戻す中圧蒸気回収ライン43が設けられている。また、中圧過熱器34に発生した中圧蒸気をこの中圧蒸気回収ライン43に供給する中圧蒸気供給ライン44が設けられている。一方、再熱器で過熱された中圧蒸気を中圧タービン17に供給する中圧蒸気供給ライン45が設けられると共に、中圧タービン17から排出された中圧蒸気を低圧タービン18に供給する低圧蒸気搬送ライン46が設けられている。また、低圧過熱器29に発生した低圧蒸気をこの低圧蒸気搬送ライン46に供給する低圧蒸気供給ライン47が設けられている。
低圧タービン18から排出された蒸気を凝縮する復水器48には、海水により冷却する冷却水循環ライン49が設けられている。そして、この復水器48には、凝縮した復水を排熱回収ボイラ21に戻す復水回収ライン50が設けられており、この復水回収ライン50には復水ポンプ51及び脱気器52が設けられている。この復水回収ライン50の下流端部は、給水ポンプ53及び高圧給水ライン54を介して高圧節炭器37に連結されると共に、給水ポンプ53から分岐した中圧給水ライン55を介して中圧節炭器32連結されている。また、復水回収ライン50の下流端部は、分岐した低圧給水ライン56を介して低圧節炭器27連結されている。
従って、ガスタービン11では、吸気ライン19を通して圧縮機12に取り込まれた空気が圧縮されることで高温・高圧の圧縮空気となり、この圧縮空気が燃焼器13に送られ、ここで圧縮空気と燃料の混合気に着火されて燃焼し、この燃焼器13で生成された高温・高圧の燃焼ガスがタービン14に送られて駆動する。そして、タービン14から排出された排気ガスは排気ライン20を通って排熱回収ボイラ21に送られ、ここで、高温・高圧の排気ガスにより蒸気を生成する。
即ち、復水器48で凝縮された復水が、復水ポンプ51で加圧されて脱気器52で溶存酸素が取り除かれた後、給水ポンプ53により復水回収ライン50を通って排熱回収ボイラ21の高圧ユニット24に戻される。すると、この高圧ユニット24で過熱されて発生した高圧蒸気が、高圧蒸気供給ライン42を通して高圧タービン16に送られ、ここで仕事をして中圧蒸気となる。この中圧蒸気は中圧蒸気回収ライン43を通して再熱器29に送られ、再加熱された後、中圧蒸気供給ライン45を通して中圧タービン17に送られ、ここで仕事をして低圧蒸気となる。そして、この低圧蒸気は低圧蒸気搬送ライン46を通して低圧タービン18に送られ、ここで仕事をして復水器48に戻される。
また、給水ポンプ53から抽気された復水は、中圧給水ライン55を通して中圧ユニット23に戻され、この中圧ユニット23で過熱されてから、中圧蒸気供給ライン44を通して中圧蒸気回収ライン43に供給される。更に、復水回収ライン50を通る復水の一部は、低圧給水ライン56を通して低圧ユニット22に戻され、この低圧ユニットで過熱されてから、低圧蒸気供給ライン47を通して低圧蒸気搬送ライン46に供給される。
このように構成された複合プラントにおける給水ポンプ53は、上述したように、復水を加圧して高圧ユニット24に供給すると共に、加圧した復水を抽気して中圧ユニット23に供給している。この場合、給水ポンプ53で加圧された復水の一部を抽出すると、内部の給水通路にて、復水の圧力分布及び流速分布が不均一となり、給水性能の低下を招いてしまう。そこで、本実施例では、給水ポンプ53内に給水通路から区画した中間吐出室を設け、この中間吐出室から抽気するようにしている。
即ち、本実施例の給水ポンプ53において、図3に示すように、ケーシング61は、中空形状をなし、内部に回転軸62が貫通し、一対の軸受63,64により回転自在に支持されており、この回転軸62の一端部には図示しない駆動モータが駆動連結されている。この回転軸62には、軸方向に沿って複数(本実施例では、6段)のインペラ(羽根車)65が装着されることで、このインペラ65に対して回転軸62の軸方向に沿って給水通路66が形成されている。また、この給水通路66の外周側には、各インペラ65における給水方向の下流側に対向してディフューザ67が設けられている。そして、ケーシング61には、給水通路66の一端部に連通する給水管(吸込口)68が連結される一方、給水通路の他端部に連通する吐出管(吐出口)69が連結されている。
なお、本実施例のケーシング61は、リング形状をなす複数のリング部材61a〜61eが互いに嵌合すると共に、各端部に給水管68及び吐出管69の各リング部68a,69aが嵌合した状態で、複数の締結ボルト70により締結されて構成されている。
また、図1乃至図3に示すように、1段目のインペラ65と2段目のインペラ65との間には、ケーシング61を構成するリング部材61aと61bとに挟持されるように中間抽出管71のリング部71aが配設されている。そして、ケーシング61のリング部材61aの内周部には、ドーナッツ形状をなす第1隔壁72が一体に形成されると共に、中間抽出管71のリング部71aの内周部には、ドーナッツ形状をなす第2隔壁73が第1隔壁72と所定間隔をもって一体に形成されている。また、回転軸62の外周側には、この回転軸62の外周面と所定間隔をもってリング形状をなす第3隔壁74が配設されており、この第3隔壁74の軸方向一端部が第1隔壁72の内周部に接合されると共に、軸方向他端部が第2隔壁73の内周部に接合されている。
即ち、3つの隔壁72,73,74によりインペラ65の間に、給水通路66から区画された中間吐出室75が形成されている。そして、第3隔壁74に、周方向に均等間隔で複数の連通孔76が設けられており、給水通路66と中間吐出室75とが複数の連通孔76を介して連通されている。また、中間吐出室75は、中間抽出管71の抽出通路77に連通している。この場合、ケーシング61に対してその上部に中間吐出管71が配設されている。
従って、回転軸62と共に各インペラ65が回転すると、復水が吸込管68からケーシング61内の給水通路66に吸い込まれ、インペラ65を流過する過程で昇圧された後、各ディフューザ67で復水の動圧が静圧に変換され、吐出管69から吐出される。このとき、給水通路66内を流れる昇圧途中の復水の一部が各連通孔76を通して中間吐出室75に流動し、中間抽出管71の抽出通路77を通って抽出される。
この場合、復水は、給水通路66から各連通孔76を通って一度中間吐出室75に流入してから、中間抽出管71により抽出されることとなり、給水通路66を流動する復水の圧力や流速が変動することはほとんどなく、十分な抽出量が確保されると共に、給水性能の低下が抑制される。
このように本実施例の給水ポンプにあっては、中空形状をなすケーシング61内に回転軸62を回転自在に支持し、この回転軸62に軸方向に沿って複数のインペラ65を装着し、このインペラ65に対して回転軸62の軸方向に沿って給水通路66を形成し、ケーシング61に給水通路66の一端部に連通する吸込管68を連結する一方、給水通路66の他端部に連通する吐出管69を連結し、ケーシング61における複数のインペラ65の間に給水通路66から区画して中間吐出室75を形成し、この中間吐出室75を連通孔76を介して給水通路66に連通すると共に、中間吐出室75に中間抽出管71を連結している。
従って、回転軸62と共にインペラ65が回転すると、復水が吸込管68ら給水通路66に吸い込まれ、インペラ65を流過する過程で昇圧されて吐出管69から吐出されるが、給水通路66内を流れる復水の一部が連通孔76を通して中間吐出室75に流動し、中間抽出管71から抽出されることとなり、中間吐出室75への復水の抽出が給水通路66を流動する復水の圧力や流速に対して悪影響を与えることはなく、十分な抽出量を確保することができる一方で、給水性能の低下を抑制することができる。
また、本実施例の給水ポンプでは、ケーシング61のリング部材61aに形成したドーナッツ形状をなす第1隔壁72と、中間抽出管71のリング部71aに形成したドーナッツ形状をなす第2隔壁73と、回転軸62の外周側に配設したリング形状をなす第3隔壁74により中間吐出室75を形成し、第3隔壁74に周方向に均等間隔で連通孔76を複数設けている。従って、給水通路66から区画して中間吐出室75を適正に構成することができると共に、給水通路66と中間吐出室75とを連通する連通孔76を周方向に均等間隔に設けることで、給水通路66を流動する流体の圧力及び流速が不均一になることはなく、性能の低下を確実に抑制することができる。
更に、本実施例では、中間吐出管71をケーシング61の上部に配設しており、全体のレイアウトを変更することなく、十分な抽出量を確保することができると共に、給水性能の低下を抑制することができる。また、給水通路66の外周側にインペラ65における給水方向の下流側に対向してディフューザ67を設けている。従って、インペラ65で昇圧した復水の動圧をディフューザ67にて静圧に変換することで、復水を適正状態で吐出管69から吐出することができる。
なお、上述した実施例では、ケーシング61を、リング形状をなす複数のリング部材61a〜61eを互いに嵌合すると共に、各端部に給水管68及び吐出管69の各リング部68a,69aが嵌合して締結ボルト70により締結されて構成し、リング部材61aと61bとの間に中間抽出管71のリング部71aを配設したが、この構造に限定されるものではない。例えば、ケーシングを一体に形成し、その外周部に吸込管と吐出管と中間抽出管を連結するようにしてもよい。
また、上述した実施例では、ケーシング61のリング部材61aに第1隔壁72を形成し、中間抽出管71のリング部71aに第2隔壁73を形成し、リング形状をなす第3隔壁74を第1隔壁72及び第2隔壁73に連結して中間吐出室75を形成したが、この構造に限定されるものではない、例えば、筒形状をなすケーシングの内周側に断面がコ字形状をなす隔壁部材を固定して構成してもよい。
更に、ケーシング61に対する中間抽出管71の配設位置を第1段インペラと第2段インペラの間としたが、抽出する復水の圧力に応じて別の部分から復水を抽出しても良い。
そして、本実施例では、本発明の給水ポンプを複合プラントにおける排熱回収ボイラ21の給水ポンプ53として適用したが、この分野に限らず、昇圧の途中で抽気するポンプであれば、いずれの分野でも適用可能である。
本発明に係る給水ポンプは、抽気量に拘らず給水通路を流れる流体に悪影響を与えることなく、十分な抽気量を確保可能であると共に給水性能の低下を抑制したものであり、いずれの種類の給水ポンプにも適用することができる。
本発明の一実施例に係る給水ポンプを表す要部断面図である。 図1のII−II断面図である。 本実施例の給水ポンプを表す全体構成図である。 本実施例の給水ポンプが適用された複合プラントの概略構成図である。 従来の給水ポンプの要部断面図である。 図5のVI−VI断面図である。
符号の説明
11 ガスタービン
15 蒸気タービン
21 排熱回収ボイラ
22 低圧ユニット
23 中圧ユニット
24 高圧ユニット
25 再熱器
26 発電機
48 復水器
50 復水回収ライン
53 給水ポンプ
54 高圧給水ライン
55 中圧給水ライン
56 低圧給水ライン
61 ケーシング
62 回転軸
65 インペラ(羽根車)
66 給水通路
67 ディフューザ
68 給水管(吸込口)
69 吐出管(吐出口)
71 中間抽出管
72 第1隔壁
73 第2隔壁
74 第3隔壁
75 中間吐出室
76 連通部

Claims (4)

  1. 中空形状をなすケーシング内に回転軸が回転自在に支持され、該回転軸に軸方向に沿って複数の羽根車が装着され、該羽根車に対して前記回転軸の軸方向に沿って給水通路が形成され、前記ケーシングに前記給水通路の一端部に連通する前記吸込口が設けられる一方、前記給水通路の他端部に連通する吐出口が設けられた給水ポンプにおいて、前記ケーシングにおける前記複数の羽根車の間に前記給水通路から区画された中間吐出室が形成され、該中間吐出室が連通孔を介して前記給水通路に連通されると共に、前記中間吐出室に中間抽出管が連結されたことを特徴とする給水ポンプ。
  2. 請求項1に記載の給水ポンプにおいて、前記中間吐出室は、前記複数の羽根車の間に所定間隔をもって配設された一対のドーナッツ形状をなす第1隔壁及び第2隔壁と、前記回転軸の外周側に所定間隔をもって配設されて前記第1隔壁及び前記第2隔壁の内周部に連結されたリング形状をなす第3隔壁とから構成され、前記第3隔壁に周方向に均等間隔で前記連通孔が複数設けられたことを特徴とする給水ポンプ。
  3. 請求項1または2に記載の給水ポンプにおいて、前記中間吐出管は前記ケーシングの上部に配設されたことを特徴とする給水ポンプ。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の給水ポンプにおいて、前記給水通路の外周側に前記羽根車における給水方向の下流側に対向してディフューザが設けられたことを特徴とする給水ポンプ。
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WO2013072997A1 (ja) * 2011-11-14 2013-05-23 五大産業株式会社 ポンプ装置
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JPH08151993A (ja) * 1994-11-29 1996-06-11 Hitachi Ltd バーレルケーシング形タービンポンプ

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