JP2011043113A - 遠心ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】遠心ポンプにおいて、ディフューザ圧力回復効率を向上可能とする。
【解決手段】中空形状をなすケーシング41,45に回転軸53が回転自在に支持され、この回転軸53に羽根車51,52が装着され、羽根車52に流体が吸入される羽根車入口通路61と、羽根車52から吐出される流体を減速させると共に、ベーンレスディフューザ54bとベーンドディフューザ54aとからなるディフューザ54とを設けて構成し、羽根車52からベーンレスディフューザ54bへの羽根車吐出径をD2とし、ベーンレスディフューザ54bからベーンドディフューザ54aへのベーンドディフューザ入口径をD3とするとき、D3/D2を1.1〜1.22に設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、複合発電プラントなどの給水設備などに給水ポンプとして使用される遠心ポンプに関するものである。
発電プラントの高効率化の観点から、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた複合発電プラントが提案されている。この複合発電プラントでは、ガスタービンから排出された高温の排気ガスを排熱回収ボイラに送り、この排熱回収ボイラ内で加熱ユニットを用いて蒸気を生成し、生成した蒸気を蒸気タービンに送ってこの蒸気タービンを駆動するようにしている。この排熱回収ボイラに設けられた加熱ユニットは、複数段(例えば、高圧、中圧、低圧)のユニットからなり、それぞれ節炭器、蒸発器、過熱器等を有している。
従って、蒸気タービンにおける低圧タービンから排出された蒸気は、復水器で冷却されて復水となり、復水ポンプ及び給水ポンプにより高圧過熱系に送られ、ここで過熱されて高圧蒸気となって高圧タービンに送られて仕事をして中圧蒸気となる。そして、この中圧蒸気は再熱器で過熱されて中圧タービンに送られて仕事をして低圧蒸気となる。そして、この低圧蒸気は低圧タービンに送られて仕事をする。また、復水器から高圧過熱系に送られる復水の一部は中圧過熱系に送られ、ここで過熱されてから高圧タービンからの中圧蒸気と共に再熱器に送られる。更に、復水器から高圧及び中圧過熱系に送られる復水の一部は低圧過熱系に送られ、ここで過熱されてから中圧タービンからの低圧蒸気と共に低圧タービンに送られる。
このような複合プラントにあっては、復水器から復水は、復水ポンプ及び給水ポンプにより高圧過熱系、中圧過熱系、低圧過熱系に送られる。この場合、給水ポンプは、水を複合プラント内で循環させる重要な役目を担っている。この給水ポンプは、通常、多段式遠心ポンプが適用される。
従来の給水ポンプは、中空形状をなすケーシング内に回転軸が駆動回転可能に支持され、この回転軸に複数のブレードからなるインペラが、多段に装着されて構成される。そして、多段のインペラの入口側に吸入通路が設けられる一方、出口側にディフューザ及び吐出通路が設けられている。従って、回転軸が駆動回転すると、復水が吸込口からケーシング内の吸入通路に吸い込まれ、インペラを流過する過程で昇圧された後、ディフューザにて減速されることで復水の動圧が静圧に変換され、吐出通路を通って排出される。
このような給水ポンプとしては、下記特許文献1〜5に記載されたものがある。
特開2001−073993号公報 特開2004−183486号公報 特開平10−131893号公報 実開昭60−100599号公報 特開平02−301699号公報
ところで、給水ポンプでは、高効率が求められることに加え、流量−揚程の関係を表す特性に右上がりの勾配が出ないことが要求される。また、給水ポンプは、製造コストの低減及び小型化が望まれることから、十分な出力を得るために回転軸の捻りトルクが大きくなるために大径となり、流水通路の設計にあたって寸法制約が大きい。特に、インペラに関しては、外径拡大により低出力化することで二次流れを低減可能となるが、大径となるために摩擦損失が飛躍的に増加するため、外径などの主要寸法はほとんど一意的に決まってしまう。
これに対して、圧力回復機構であるディフューザは、ボリュートタイプとベーンドディフューザタイプがあり、ボリュートタイプは、高効率が得られやすい一方で大型になる傾向があり、ベーンドディフューザタイプは、その反対の傾向がある。低コスト化を考えると、ベーンドディフューザ型が主流となりつつあるが、小型化を優先することで若干効率面が犠牲となる事がある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、ディフューザ圧力回復効率の向上を可能とする遠心ポンプを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の遠心ポンプは、中空形状をなすケーシングと、該ケーシング内に回転自在に支持される回転軸と、該回転軸に装着される羽根車と、該羽根車に流体が吸入される羽根車入口通路と、前記羽根車の出口から吐出される流体を減速させるディフューザと、を備え、前記ディフューザは、ベーンを有するベーンドディフューザと、該ベーンドディフューザと前記羽根車との間に位置して、ベーンを有さないベーンレスディフューザとから構成される遠心ポンプにおいて、前記羽根車から前記ベーンレスディフューザへの羽根車吐出径をD2とし、前記ベーンレスディフューザから前記ベーンドディフューザへのベーンドディフューザ入口径をD3とするとき、D3/D2を1.1〜1.22に設定する、ことを特徴とするものである。
本発明の遠心ポンプでは、前記D3/D2を1.1〜1.19に設定することを特徴としている。
本発明の遠心ポンプでは、前記ベーンレスディフューザの通路幅が入口よりも出口の方が小さくなるようにテーパ形状に形成されることを特徴としている。
本発明の遠心ポンプでは、前記ベーンは、前縁が前記回転軸の軸方向に対して所定量だけ傾斜して形成されることを特徴としている。
本発明の遠心ポンプによれば、ケーシング内に回転軸を回転自在に支持し、この回転軸に羽根車を装着し、この羽根車に流体が吸入される羽根車入口通路と、羽根車出口から吐出される流体を減速させると共に、ベーンレスディフューザとベーンドディフューザとから成るディフューザとを設けて構成し、羽根車からベーンレスディフューザへの羽根車吐出径をD2とし、ベーンレスディフューザからベーンドディフューザへのベーンドディフューザ入口径をD3とするとき、D3/D2を1.1〜1.22に設定している。従って、羽根車吐出径D2に対してベーンドディフューザ入口径D3を大きくして、D3/D2を1.1〜1.22に設定することで、ディフューザの入口部での動圧を低減でき、圧力回復効率を向上して高効率化を可能とすることができる。
本発明の遠心ポンプによれば、D3/D2を1.1〜1.19に設定するので、ディフューザの入口部での動圧を適正に低減することができる。
本発明の遠心ポンプによれば、ベーンレスディフューザの通路幅が入口よりも出口の方が小さくなるようにテーパ形状に形成するので、羽根車とベーンドディフューザとの間に位置するベーンのないベーンレスディフューザの子午面断面を流体の流れ方向に対して通路幅が狭くなるようにテーパ形状とすることで、減速を抑制し、壁面境界層の発達を抑制することができる。
本発明の遠心ポンプによれば、ベーンの前縁が回転軸の軸方向に対して所定量だけ傾斜して形成するので、羽根車における渦流の発生を抑制することで、流量−揚程特性を右上がり勾配のないものとすることができる。
図1は、本発明の一実施例に係る遠心ポンプとしての給水ポンプを表す断面図である。 図2は、本実施例の給水ポンプを表す要部断面図である。 図3は、本実施例の給水ポンプにおけるディフューザを表す概略図である。 図4は、本実施例の給水ポンプにおける流量−揚程特性を表すグラフである。 図5は、本実施例の給水ポンプにおけるディフューザ損失を表すグラフである。 図6は、本実施例の給水ポンプにおけるベーンドディフューザ入口径とディフューザ損失からなるディフューザ効率を表すグラフである。 図7は、本実施例の給水ポンプが適用された複合プラントの概略構成図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る遠心ポンプの好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施例に係る遠心ポンプとしての給水ポンプを表す断面図、図2は、本実施例の給水ポンプを表す要部断面図、図3は、本実施例の給水ポンプにおけるディフューザを表す概略図、図4は、本実施例の給水ポンプにおける流量−揚程特性を表すグラフ、図5は、本実施例の給水ポンプにおけるディフューザ損失を表すグラフ、図6は、本実施例の給水ポンプにおけるベーンドディフューザ入口径とディフューザ損失からなるディフューザ効率を表すグラフ、図7は、本実施例の給水ポンプが適用された複合プラントの概略構成図である。
本実施例の給水ポンプが適用された複合プラントにおいて、図7に示すように、ガスタービン11は、圧縮機12と燃焼器13とタービン14とから構成されている。また、蒸気タービン15は、高圧タービン16と中圧タービン17と低圧タービン18とが一軸に連結されて構成されている。そして、ガスタービン11の圧縮機12に吸気ライン19が設けられる一方、タービン14に排気ライン20が設けられ、この排気ライン20によりガスタービン11から排出された排気ガスを排熱回収ボイラ21に送ることができる。
排熱回収ボイラ21は、図示しないが、低圧ユニットと中圧ユニットと高圧ユニットと再熱器を有している。この排熱回収ボイラ21内では、ガスタービン11からの排気ガスが上方に移送することで、高圧ユニット、中圧ユニット、低圧ユニットの順に熱回収を行って蒸気を発生させ、発生した蒸気を蒸気タービン15に送って駆動し、発電機22を運転可能となっている。
そして、高圧ユニットの高圧蒸気を高圧タービン16に供給する高圧蒸気供給ライン23が設けられると共に、高圧タービン16から排出された中圧蒸気を再熱器に戻す中圧蒸気回収ライン24が設けられている。そして、再熱器で過熱された中圧蒸気を中圧タービン17に供給する中圧蒸気供給ライン25が設けられると共に、中圧タービン17から排出された中圧蒸気を低圧タービン18に供給する低圧蒸気搬送ライン26が設けられている。また、低圧ユニットに発生した低圧蒸気をこの低圧蒸気搬送ライン26に供給する低圧蒸気供給ライン27が設けられている。
低圧タービン18から排出された蒸気を凝縮する復水器28には、海水により冷却する冷却水循環ライン29が設けられている。そして、この復水器28には、凝縮した復水を排熱回収ボイラ21に戻す復水回収ライン30が設けられており、この復水回収ライン30には、復水ポンプ31及び脱気器32が設けられている。また、この復水回収ライン30の下流端部は、給水ポンプ33及び給水ライン34を介して排熱回収ボイラ21の高圧ユニット、中圧ユニット、低圧ユニットに連結されている。
従って、ガスタービン11では、吸気ライン19を通して圧縮機12に取り込まれた空気が圧縮されることで高温・高圧の圧縮空気となり、この圧縮空気が燃焼器13に送られ、ここで圧縮空気と燃料の混合気に着火されて燃焼し、この燃焼器13で生成された高温・高圧の燃焼ガスがタービン14に送られて駆動する。そして、タービン14から排出された排気ガスは排気ライン20を通って排熱回収ボイラ21に送られ、ここで、高温・高圧の排気ガスにより蒸気を生成する。
即ち、復水器28で凝縮された復水が、復水ポンプ31で加圧されて脱気器32で溶存酸素が取り除かれた後、給水ポンプ33により給水ライン34を通って排熱回収ボイラ21に戻される。すると、この高圧ユニットで過熱されて発生した高圧蒸気が、高圧蒸気供給ライン23を通して高圧タービン16に送られ、ここで仕事をして中圧蒸気となる。この中圧蒸気は中圧蒸気回収ライン24を通して排熱回収ボイラ21の再熱器に送られ、再加熱された後、中圧蒸気供給ライン25を通して中圧タービン17に送られ、ここで仕事をして低圧蒸気となる。そして、この低圧蒸気は低圧蒸気搬送ライン26を通して低圧タービン18に送られ、ここで仕事をして復水器28に戻される。
また、給水ポンプ33から抽出された復水は、排熱回収ボイラ21の中圧ユニットに戻され、この中圧ユニットで過熱されてから、中圧蒸気回収ライン25に供給される。更に、給水ライン34を通る復水の一部は、低圧ユニットに戻され、この低圧ユニットで過熱されてから、低圧蒸気供給ライン27を通して低圧蒸気搬送ライン26に供給される。
このように構成された複合プラントにおける給水ポンプ33において、図1に示すように、外部ケーシング41は、中空形状をなし、吸込口42と吐出口43が形成されている。この外部ケーシング41の内部には、所謂、輪切構造をなす複数のリング部材44からなる内部ケーシング45が配置されている。そして、外部ケーシング41の一端部(図1にて右端部)には、ケーシングカバー46が装着され、外部ケーシング41の他端部(図1にて左端部)には、ケーシングカバー47が装着されており、それぞれ複数の締結ボルト48,49により固定されることで、外部ケーシング41、内部ケーシング45、ケーシングカバー46,47が一体化される。この場合、吸込口42に復水回収ライン30が連結され、吐出口43に給水ライン34が連結される。
外部ケーシング41の内部には、吸込口42から流体を吸込む両吸込羽根車51が収容されており、内部ケーシング45における各リング部材44の内部には、羽根車52が収容されている。また、内部ケーシング45を貫通するように回転軸53が配置され、図示しない軸受により回転自在に支持されている。そして、この回転軸53にキーを介して両吸込羽根車51及び各羽根車52が一体回転可能に固定されている。なお、回転軸53は、図示しない原動機によって回転駆動可能となっている。
外部ケーシング41には、両吸込羽根車51の吐出側が図示しない給水経路を介して隣接する羽根車52の吸入側に接続されている。各羽根車52の吐出側がディフューザ54を介して隣接する羽根車52の吸入側に接続されている。そして、端部の羽根車52の吐出側が吐出口43に接続されている。
この羽根車52及びディフューザ54において、図2に示すように、羽根車52は、回転軸53に固定される回転体52aと、この回転体52aの軸方向に沿って固定されて周方向に複数配設される羽根52bと、回転体52aに軸方向に対向して複数の羽根52bを連結するシュラウド52cとから構成されている。そして、羽根車52の入口側には、この羽根車52に流体が吸入される羽根車入口通路61が形成されている。
ディフューザ54は、羽根車52により昇圧された流体を減速させるものである。このディフューザ54は、内部ケーシング45の各リング部材44により形成されており、ベーンドディフューザ54aと、ベーンレスディフューザ54bとを有している。ベーンドディフューザ54aは、ベーン(案内羽根)54cを有する領域である。一方、ベーンレスディフューザ54bは、羽根車52とベーンドディフューザ54aとの間に配置されたベーン(案内羽根)を有しない領域であり、羽根車52の出口から流体が吐出されて流入する。
このように構成された本実施例の給水ポンプ33にて、図2及び図3に示すように、羽根車52からベーンレスディフューザ54bへの羽根車吐出径をD2とし、ベーンレスディフューザ54bからベーンドディフューザ54aへのベーンドディフューザ入口径をD3とするとき、D3/D2を1.1〜1.22に設定している。この場合、D3/D2を1.1〜1.19に設定することがより好ましい。
即ち、ディフューザ54は、羽根車52により昇圧された流体を減速させて動圧を低減するものである。この場合、ベーンドディフューザ54aの圧力回復効率ηdは、下記数式(1)で表すことができる。ここで、ΔPは、ベーンドディフューザ54aの入口部に対する出口部の圧力差であり、PDは、ベーンドディフューザ54aの入口部での動圧である。
ηd=ΔP/PD・・・(1)
この数式から考えると、ベーンドディフューザ54aの圧力回復効率ηdを高めるには、ベーンドディフューザ54aでの圧力差ΔPを大きくするか、ベーンドディフューザ54aの入口部での動圧PDを小さくするかである。この場合、ベーンドディフューザ54aでの圧力差ΔPがあまり大きくなると、ベーンドディフューザ54aの圧力回復効率ηdが低下することが知られていることから、この点は困難である。
一方、ベーンドディフューザ54aの入口部での動圧PDは、下記数式(2)により表すことができる。ここで、V3は、ベーンドディフューザ54aの入口部での流体(水)速度である。
PD∝V3/2・・・(2)
ベーンドディフューザ54aの入口部での動圧PDを小さくするには、ベーンドディフューザ54aの入口部での流体速度V3を低減すればよい。このベーンドディフューザ54aの入口部での流体速度V3は、下記数式(3)により表すことができる。図3に示すように、b2は、羽根車52からベーンレスディフューザ54bへの羽根車吐出幅であり、b3は、ベーンレスディフューザ54bからベーンドディフューザ54aへのベーンドディフューザ入口幅である。また、V2は、羽根車52の出口部(ベーンレスディフューザ54bの入口部)での流体(水)速度である。
V3=(b2・D2/b3・D3)×V2・・・(3)
ベーンドディフューザ54aの入口部での流体速度V3を低減するには、羽根車吐出幅(ベーンレスディフューザ54bの入口幅)b2、羽根車吐出径D2、羽根車52の出口部での流体速度V2を小さくするか、ベーンドディフューザ入口幅(ベーンレスディフューザ54bの出口幅)b3、ベーンドディフューザ入口径D3を大きくするかである。この場合、羽根車吐出幅b2、ベーンドディフューザ入口幅b3、羽根車吐出径D2は、羽根車52の設計により決定されるものであり、これを変更することは困難である。また、羽根車52の出口部での流体速度V2は、給水ポンプ33の揚程により決定されるものであり、これを変更することも困難である。
そこで、本実施例では、ベーンドディフューザ入口径D3を大きくしている。即ち、ベーンドディフューザ入口径D3を大きくすると、数式(3)により、ベーンドディフューザ54aの入口部での流体速度V3が低減し、ベーンドディフューザ54aの入口部での流体速度V3が低減すると、数式(2)により、ベーンドディフューザ54aの入口部での動圧PDが小さくなり、ベーンドディフューザ54aの入口部での動圧PDが小さくなると、数式(1)により、ベーンドディフューザ54aの圧力回復効率ηdが大きくなる。
このように、ベーンドディフューザ入口径D3を大きくすると、ベーンドディフューザ54aの圧力回復効率ηdが大きくなることがわかる。そして、本実施例では、上述したように、D3/D2=1.1〜1.22(望ましくは、D3/D2=1.1〜1.19)に設定している。この場合、D3/D2を1.1より小さくする、つまり、ベーンレスディフューザ54bを流れ方向に短くし、羽根車52とベーンドディフューザ54aを近づけると、非定常損失が低減すると共に、ベーンレスディフューザ54bにおける摩擦損失が低減するものの、ベーンドディフューザ54aの圧力回復効率ηdを向上することが困難となる。一方、D3/D2を1.22より大きくすると、ディフューザ54の圧力回復効率が向上する可能性があるものの、流量−揚程の関係を表す特性に右上がりの勾配が発生しやすくなってしまう。また、給水ポンプ33自体が大型化して、材料費や加工工数、製造コストなどが増大してしまう。
図4に、D3/D2を変化させたときの流量−揚程特性を表している。図4のグラフからわかるように、D3/D2が1.1から1.19の領域にあるとき、流量−揚程特性のグラフは、右下がり勾配だけとなる。そしてD3/D2が1.22になると、流量−揚程特性のグラフは、一部に右上がり勾配が発生してしまう。但し、D3/D2=1.22の特性は、流量−揚程特性の実験誤差や設計事項を含んでいることから、これらを考慮することで、D3/D2=1.22における流量−揚程特性のグラフを、右下がり勾配だけとすることが可能である。例えば、ベーン(ディフューザ翼)54cの前縁54dの傾斜との組み合わせや、従来より既知であるインペラ(羽根車)52の後縁の斜めカットとの組み合わせ、または、ベーン(ディフューザ翼)54cの負荷分布の調整等が考えられる。
また、本実施例の給水ポンプ33にて、ベーンレスディフューザ54bの通路幅が入口よりも出口の方が小さくなる、即ち、ベーンレスディフューザ入口幅b2>ベーンレスディフューザ出口幅b3となるようにテーパ形状に形成されている。なお、上述したベーンドディフューザ入口径D3は、平均値または幅方向中央の値である。この場合、ベーンレスディフューザ入口幅b2をベーンレスディフューザ出口幅b3より大きくすると、ベーンレスディフューザ54bにおける入口の通路面積が出口の通路面積より大きくなるものと考えられる。しかし、ベーンレスディフューザ54bの入口と出口では、径方向における形成位置が相違することから、通路面積が上記のようにならなくても、子午面形状がテーパ形状となることがある。そのため、過度に面積が拡大しないようなテーパ形状にすることが望ましい。
更に、ベーンドディフューザ54aのベーン54cは、その入口部における前縁54dが回転軸53の軸方向(軸心O)に対して所定量だけ傾斜して形成されている。この場合、ベーンドディフューザ54aの入口部におけるベーン54cの前縁54dの傾斜方向は、羽根車52の形状や渦流の発生位置などに応じて適宜設定すればよいものである。つまり、ベーンドディフューザ54aの入口部におけるベーン54cの前縁54dは、必要に応じて、回転軸53の軸方向(軸心O)一方側が軸心O側に傾斜してもよいし、他方側が軸心O側に傾斜してもよい。
従って、本実施例の給水ポンプ33では、図1及び図2に示すように、回転軸53と共に各羽根車51,52が回転すると、復水が吸込口42から外部ケーシング41内に吸い込まれ、両吸込羽根車51で昇圧された後に各羽根車52により昇圧される。このとき、復水は、各羽根車52を流過する過程で昇圧された後、各ディフューザ54で復水の動圧が静圧に変換される。そして、端部のディフューザ54で減速された復水は、吐出口43から吐出される。
この場合、羽根車52からディフューザ54に流れる復水は、D3/D2=1.1〜1.22(望ましくは、D3/D2=1.1〜1.19)に設定されていることから、ベーンレスディフューザ54bにて損失が発生するものの、ベーンドディフューザ54aの入口部での動圧は低減できるので、ディフューザ54の全体では損失が低減することとなる。
図5に、本実施例の給水ポンプ33におけるディフューザ損失を表すグラフを示す。図3及び図5からわかるように、従来の給水ポンプに対して、D3/D2=1.1〜1.22に設定した本実施例の給水ポンプ33(図5の(1))では、ベーンレスディフューザ54bにおける領域Aのディフューザ損失が増加するものの、ベーンドディフューザ54aにおける領域B〜Dのディフューザ損失が減少している。特に、ベーンドディフューザ54aにおける領域B(ベーンドディフューザ54aの入口部近傍)のディフューザ損失が大きく減少している。
また、D3/D2=1.1〜1.22に設定すると共に、ベーンレスディフューザ54bをテーパ形状とした本実施例の給水ポンプ33(図5の(2))では、ベーンレスディフューザ54bにおける領域Aのディフューザ損失が同様に増加するものの、ベーンドディフューザ54aにおける領域B〜Dのディフューザ損失、特に、ベーンドディフューザ54aにおける領域B(ベーンドディフューザ54aの入口部近傍)のディフューザ損失が更に大きく減少している。
図6に、本実施例の給水ポンプ33におけるベーンドディフューザ入口径とディフューザ損失からなるディフューザ効率を表している。この図6のグラフにて、例えば、ベーンドディフューザ54aの圧力回復効率ηdを0.7から0.8に上げたいとき、ベーンドディフューザ54aの損失を相当量減少する必要がある。しかし、本実施例のように、ベーンドディフューザ入口径D3を大きく、つまり、ベーンドディフューザ入口径D3/羽根車吐出径D2を大きくすると、ベーンドディフューザ54aの損失が減少し、ベーンドディフューザ圧力回復効率ηdが向上する。
このように本実施例の給水ポンプ33にあっては、中空形状をなすケーシング41,45に回転軸53が回転自在に支持され、この回転軸53に羽根車51,52が装着され、羽根車52に流体が吸入される羽根車入口通路61と、羽根車52から吐出される流体を減速させると共に、ベーンレスディフューザ54bとベーンドディフューザ54aとからなるディフューザ54とを設けて構成し、羽根車52からベーンレスディフューザ54bへの羽根車吐出径をD2とし、ベーンレスディフューザ54bからベーンドディフューザ54aへのベーンドディフューザ入口径をD3とするとき、D3/D2を1.1〜1.22に設定している。
従って、羽根車吐出径D2に対してベーンドディフューザ入口径D3を大きくすることで、ベーンドディフューザ54aの入口部での動圧を低減することで、圧力回復効率ηdを向上して高効率化を可能とすることができる。
この場合、D3/D2を1.1〜1.19に設定することが好ましく、この設定により、ベーンドディフューザ54aの入口部での動圧を適正に低減することができる。
また、本実施例の給水ポンプ33では、ベーンレスディフューザ54bの通路幅が入口よりも出口の方が小さくなる、すなわち、ベーンレスディフューザ入口幅b2>ベーンレスディフューザ出口幅b3となるようにテーパ形状に形成している。従って、羽根車52とベーンドディフューザ54aとの間に位置するベーンのないベーンレスディフューザ54bがテーパ形状となることで、壁面境界層の発達を抑制することができる。
また、本実施例の給水ポンプ33では、ベーンドディフューザ54aの入口部におけるベーン54cの前縁54dが回転軸53の軸方向に対して所定量だけ傾斜して形成されている。従って、羽根車52における渦流の発生を抑制することで、流量−揚程特性を右上がり勾配のないものとすることができる。この場合、例えば、D3/D2を1.22に設定したとき、流量−揚程特性の一部に右上がり勾配が発生するが、ベーンドディフューザ54aの入口部におけるベーン54cの前縁54dに傾斜部を形成することで、右上がり勾配を修正することが可能となる。
なお、上述した実施例では、ベーンドディフューザ入口径D3/羽根車吐出径D2を所定値に設定するために、ベーンドディフューザ入口径D3を大きくしたが、設計が可能であれば、羽根車吐出径D2を小さくしてもよい。また、必要に応じて、羽根車吐出幅b2、ベーンドディフューザ入口幅b3、羽根車52の出口部での流体速度V2を変更してもよい。
また、上述した実施例では、曲がり通路を有するディフューザ54を適用したが、外周側に吐出通路を有する遠心ディフューザとしてもよい。また、羽根車52を複数設けた多段ポンプとしたが、羽根車52が1つの単段ポンプとしてもよい。更に、1つのベーンドディフューザ54aに対してベーン54cは1つとしたが、流れ方向に複数のベーンを設けてもよい。この場合は、上述した実施例のベーンドディフューザ54aのベーン54cを、複数あるうちの最上流に位置するベーンに読み替えればよい。
そして、本実施例では、本発明の給水ポンプを複合プラントにおける排熱回収ボイラ21の給水ポンプ33として適用したが、この分野に限らず、いずれの遠心ポンプであってもよく、いずれの分野でも適用可能である。
本発明に係る遠心ポンプは、羽根車吐出径に対するベーンドディフューザ入口径の比率を大きくすることで、ディフューザ圧力回復効率の向上を可能とするものであり、いずれの種類の遠心ポンプにも適用することができる。
11 ガスタービン
15 蒸気タービン
21 排熱回収ボイラ
22 発電機
28 復水器
30 復水回収ライン
33 給水ポンプ(遠心ポンプ)
34 給水ライン
41 外部ケーシング
42 吸込口
43 吐出口
45 内部ケーシング
51 両吸込羽根車
52 羽根車
53 回転軸
54 ディフューザ
54a ベーンドディフューザ
54b ベーンレスディフューザ
54c ベーン
54d 前縁
61 羽根車入口通路

Claims (4)

  1. 中空形状をなすケーシングと、
    該ケーシング内に回転自在に支持される回転軸と、
    該回転軸に装着される羽根車と、
    該羽根車に流体が吸入される羽根車入口通路と、
    前記羽根車の出口から吐出される流体を減速させるディフューザと、
    を備え、
    前記ディフューザは、ベーンを有するベーンドディフューザと、
    該ベーンドディフューザと前記羽根車との間に位置してベーンを有さないベーンレスディフューザと、
    から構成される遠心ポンプにおいて、
    前記羽根車から前記ベーンレスディフューザへの羽根車吐出径をD2とし、前記ベーンレスディフューザから前記ベーンドディフューザへのベーンドディフューザ入口径をD3とするとき、
    D3/D2を1.1〜1.22に設定する、
    ことを特徴とする遠心ポンプ。
  2. 前記D3/D2を1.1〜1.19に設定することを特徴とする請求項1に記載の遠心ポンプ。
  3. 前記ベーンレスディフューザの通路幅が入口よりも出口の方が小さくなるようにテーパ形状に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の遠心ポンプ。
  4. 前記ベーンは、前縁が前記回転軸の軸方向に対して所定量だけ傾斜して形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の遠心ポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103244462A (zh) * 2012-02-14 2013-08-14 珠海格力电器股份有限公司 串列式叶片扩压器及其制造方法
CN104675509A (zh) * 2014-12-17 2015-06-03 北京航空航天大学 一种高速响应的涡轮增压器系统设计方法

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