JP2010159634A - ターボ機械のシール構造 - Google Patents

ターボ機械のシール構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2010159634A
JP2010159634A JP2009000484A JP2009000484A JP2010159634A JP 2010159634 A JP2010159634 A JP 2010159634A JP 2009000484 A JP2009000484 A JP 2009000484A JP 2009000484 A JP2009000484 A JP 2009000484A JP 2010159634 A JP2010159634 A JP 2010159634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
seal
compressor
air flow
seal air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009000484A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Noda
雅美 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2009000484A priority Critical patent/JP2010159634A/ja
Publication of JP2010159634A publication Critical patent/JP2010159634A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Mechanical Sealing (AREA)

Abstract

【課題】水蒸気等の常温・常圧場において凝縮液化する作動流体を使用する流体機械にドライガスシールを採用する場合、種々の問題が発生する可能性がある。本発明の目的は、上記の事情に鑑みて為されたものであり、ドライガスシール周りでの水滴の発生を抑制し、信頼性の高いターボ機械を提供することにある。
【解決手段】上記目的を達成するために、本発明のターボ機械は、常温、或いは、常圧で凝縮液化する媒体を作動流体とする、回転体と静止部材とからなるターボ機械において、回転体と静止部材間の少なくとも一部を通る第1のシール空気流路と、前記第1のシール空気流路に設置されたドライガスシールと、前記第1のシール空気流路の前記ドライガスシールの下流側流路に設けられた狭隘部とを有し、前記第1のシール空気流路の前記ドライガスシールと前記狭隘部の間に、第2のシール空気流路が接続されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、常温、或いは、常圧で凝縮液化する媒体を作動流体とする蒸気圧縮機等のターボ機械に関するものである。
流体機械においては、回転体と静止部材の間に必然的に間隙が生じる。一般的には、この間隙から発生するリークに対して、ラビリンスシールを用いてリーク流量の抑制を図り、性能向上に努めている。ラビリンスシールは、ラビリンスフィンを対向面に接触させないことを前提にしており、通常、0.1mm程度以上の間隙が与えられる。一方、昨今、回転体シール装置として、ドライガスシールの実効性が認められている。ドライガスシールもラビリンスシールと同様に、非接触のシール装置であるが、0.005mm程度の間隙量であり、間隙値の比較だけで1/20以下となり、相当以上のリーク流量の低減が予想できる。
この種の装置を採用した流体機械のリークに対する優位性が、特許文献1に開示されている。特許文献1においては、主として圧縮機の軸封に用い、組立性の改良に言及したものであるが、この種のシール装置は正圧を対象とすると共に、作動流体が常時、気体として考慮されたものであり、負圧(真空圧)域、また、水蒸気等の常温・常圧場において凝縮液化する作動流体を使用する流体機械への適用は示されていない。
特開平11−304007号公報
水蒸気等の常温・常圧場において凝縮液化する作動流体を使用する流体機械にドライガスシールを採用する場合、種々の問題が発生する可能性がある。本発明の目的は、上記の事情に鑑みて為されたものであり、ドライガスシール周りでの水滴の発生を抑制し、信頼性の高いターボ機械を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のターボ機械は、常温、或いは、常圧で凝縮液化する媒体を作動流体とする、回転体と静止部材とからなるターボ機械において、回転体と静止部材間の少なくとも一部を通る第1のシール空気流路と、前記第1のシール空気流路に設置されたドライガスシールと、前記第1のシール空気流路の前記ドライガスシールの下流側流路に設けられた狭隘部とを有し、前記第1のシール空気流路の前記ドライガスシールと前記狭隘部の間に、第2のシール空気流路が接続されたことを特徴とする。
本発明によれば、ドライガスシール周りでの水滴の発生を抑制し、信頼性の高いターボ機械を提供できる。
実施例1のヒートポンプ圧縮機の基本構成を示す概念図を示す。 実施例1の水蒸気圧縮機の断面図。 実施例1の第1のシール構造と構成を示す概念図。 本発明の第1の実施例における第1のバルブの制御方法を示すフローチャートを示す。 本発明の別のシール構成を示す概念図。
以下、本発明の第1の実施例を図1,図2,図3及び図4により説明する。図1は実施例1のヒートポンプ圧縮機の基本構成を示す概念図、図2は、実施例1の水蒸気圧縮機の断面図、図3は、実施例1の第1のシール構造と構成を示す概念図、図4は、本発明の第1の実施例におけるバルブの制御方法を示すフローチャートを示す。尚、各図において、同一番号は、同一の部材を表す。
図1を用いて、実施例1であるヒートポンプシステムの全体構成を説明する。水蒸気圧縮機1は、主として回転体であるインペラ,ロータ7、このロータ7を支承する第1の軸受9aと第2の軸受9bから構成され、カップリング8を介して電動機6に連結されている。この第1の軸受9aと第2の軸受9bには、潤滑油装置16に接続された潤滑油供給配管17によって潤滑油が供給され、その排油は、潤滑油排油配管18を介して潤滑油装置16に戻される。この潤滑油装置16は、図示しない排煙ファンを付属している。
純水タンク2から供給される純水は、配管によって膨張器3に導入され減圧される。常温・常圧において飽和温度を満たさない低温の熱源5と、減圧された純水との熱交換によって、蒸発器4では蒸気が生成される。蒸発器4で生成された蒸気は、主流蒸気供給配管42に沿って水蒸気圧縮機1に供給される。供給された蒸気は、このターボ圧縮機1内を通過することによって昇圧され、蒸気供給配管43を経由して、図示しない次の課程である蒸気利用設備に進むことになる。尚、純水を低温場で蒸発させるためには、負圧にすることが前提となるため、系内に真空ポンプ10を接続して、内部の空気を真空排気している。また、ロータ7には、ドライガスシール12が設置されており、空気圧縮機11から供給されるシール空気が、第1のシール空気流路13,第1のシール空気流路13から分岐した第2のシール空気流路14として水蒸気圧縮機1に接続されている。第2のシール空気流路14は、第1のバルブである電磁弁25を有している。
次に、図2に示した水蒸気圧縮機1の断面図を用いて、主流水蒸気とシール空気の関係を説明する。主流蒸気供給配管42によって水蒸気圧縮機1内に導かれた水蒸気は、インペラ入口44aからインペラ20,インペラ出口44b、及びディフューザ21を経由して、蒸気供給配管43に導かれる。一方、空気圧縮機11を最上流とする第1のシール空気流路13は、水蒸気圧縮機1のケーシングに設けた空気導入孔,ドライガスシール12を経由して圧縮機1の主流であるインペラ出口44bに連通している。また、第2のシール空気流路14は、第1のシール空気流路13のシール空気の流れ方向に対するドライガスシール12の下流側流路50に合流している。従って、図中に矢印で示す方向の水蒸気とシール空気の流れが生じることになる。
更に、図3を用いて、ドライガスシール12廻りの詳細を説明する。第1のシール空気流路13は、第2の軸受9bのシール空気供給用としても用いられており、シール空気は、油きり40,第2の軸受9bを通して潤滑油装置16に付属する排煙ファンによって吸引排気される。ドライガスシール12は、主として、回転側のスリーブ30,メイティングリング31,静止側のプライマリーリング32,リテーナリング33、及びスプリング34から成る。回転側のメイティングリング31と静止側のプライマリーリング32の外直径は、約100mmであり、互いの接触面がシール面35となる。このメイティングリング31のシール面35には動圧発生のためのスパイラル溝が設けられている(図示省略)。第1のシール空気流路13のシール空気の流れ方向に対して、ドライガスシール12を構成する各部材の最下流側に位置するリテーナリング33の下流側には下流側流路50がある。この下流側流路50には、狭隘部38となるラビリンスシール37が備えられている。このシールはブラシシール等、産業用回転シール装置であれば他のものでも同様な効果を得ることができる。第2のシール空気流路14は、リテーナリング33とラビリンスシール37の間に設けられたキャビティ51に導入されて、第1のシール空気流路13と合流して、インペラ出口44bと連通している。
第2のシール空気流路14に設置した第一のバルブである電磁弁25は、ロータ7の回転を検出する回転検出器22,演算器23、及び制御器24による制御システムにより開閉状態が決定する。この電磁弁25の制御方法を図4により、詳しく説明しておく。ロータの回転数は、回転検出器22により電圧信号として検出され、演算器23で回転数N(rpm)に演算された後、制御器24に送られる。制御器24には、予め電磁弁25の開閉を決める基準となる設定回転数Ns=5000(rpm)が与えられており、送られてきた演算値Nとの大小判定を実施して、N<Nsの場合は電磁弁25に開信号を、N>=Nsの場合は電磁弁25に閉信号を発信することになる。従って、ロータ7が停止している状態(N=0rpm)では、電磁弁25は全開である。
このように構成された本実施例のヒートポンプシステムにおいては、真空ポンプ10によって、水蒸気圧縮機1の系内圧力が0.02MPa程度になるまで空気吸引する。それとともに、空気圧縮機11を起動し、水蒸気圧縮機1のケーシング45端で、約0.15MPaまで減圧したシール空気を第1のシール空気流路13に供給する。潤滑油装置16を起動して第1の軸受9aと第2の軸受9bに潤滑油を給油した後、電動機6によってロータ7、及びインペラ20を、50,000rpm程度まで回転させる。純水タンク2からの純水は、膨張器3に送水され減圧され、更に、蒸発器4によって80℃程度の外部熱源5と熱交換し、60℃程度の水蒸気として、ターボ圧縮機1のインペラ入口40に送り込まれる。この蒸気は、回転するインペラ20と、静止したディフューザ21内を通過する中で、0.04MPa程度まで昇圧される。この昇圧された蒸気は、次の課程に進むことになる。
供給されたシール空気は、システム停止時においてはドライガスシール12を経由する第1のシール空気流路13には殆ど流れない。メイティングリング31と静止側のプライマリーリング32のシール面35が接触しているからである。一方、電磁弁25が全開状態であるため、第2のシール空気流路14にはシール空気が流れ、キャビティ51を経由した後、狭隘部38でシール空気流量が絞られ、インペラ出口44bから主流水蒸気と合流、即ち、水蒸気をシールすることになる。ロータ7の回転数Nの上昇とともに、メイティングリング31に施したスパイラル溝とスプリング34の作用により、接触していたメイティングリング31と静止側のプライマリーリング32のシール面35には僅かな間隙が生じ始める。そうすると、第1のシール空気流路13にもシール空気が流れることになる。ロータ7の回転数が所望の回転数、例えば5000rpmに達したところで、制御器24からの指令で電磁弁25は全閉動作に移り、第2のシール空気流路14は遮断される。
この状態では、第1のシール空気流路13のシール空気が、キャビティ51,狭隘部38を流れ、インペラ出口44bから排出される。ロータ7の定格回転数でシール面35の間隙は最大となる。
以降、水蒸気圧縮機1は、定常運転をすることになる。次に、停止動作について説明する。ここで、本実施例のヒートポンプシステムの特徴を明確にするため、比較例の事象について説明する。ここで説明する比較例は、第2のシール空気流路14を有しない例とする。
比較例のヒートポンプシステムでは、ロータ7の回転数の低下とともに、シール面35の間隙は狭まり、第1のシール空気流路13を通過してインペラ出口44bから排出されるシール空気流量は、次第に低減しシール効果も激減することになる。ロータ7の回転が停止する時点では、シール面35の間隙は零となり接触することになる。そうなると第1のシール空気流路13が遮断されるため、下流側流路50の圧力は、インペラ出口44bと同等の0.02MPa程度になり、シール空気の流れ方向逆向きに、インペラ出口44bか
ら下流側流路50に主流水蒸気が流れこむ。すなわち、第1のシール空気流路13のシール空気の流れ方向に対してシール面35の下流側を、水蒸気が満たすことになる。この時点では水蒸気であるが、機器の完全停止とともに、水蒸気圧縮機1の内部は常温・常圧の大気に回復するため、60℃の水蒸気は、凝縮,液化する。大気条件に対する飽和温度以下の温度条件でだからである。この液滴、或いは凝縮水は下流側流路50に停滞する。停滞した凝縮水は、その次の水蒸気圧縮機1の運転時にロータ7に連れ回り、ロータ7のアンバランス振動の要因になり得る。
これに対し、第2のシール空気流路14を有する実施例1のヒートポンプシステムでは、以下のような停止動作が可能となる。ロータ7の回転数の低下とともに、第1のシール空気流路13を通過するシール空気流量は低下する。一方で、回転数Nが設定回転数の5000rpmを下回った時点で、制御器24からの指令で電磁弁25は全開動作に移り、第2のシール空気流路14にシール空気が流れ始める。少なくとも圧縮機1の回転が停止する前に制御器が24開閉信号を送信するよう構成されていれば、インペラ出口44bでのシール性は保持されたままにできる。尚、シール面35には、5000rpm未満の回転数域で、シール空気が流れない(ドライガスシール12前後の圧力が同等)ことになるが、風損による温度上昇は100℃程度以下であり、ドライガスシール12の信頼性を損なうものではない。
以上、実施例1として説明したヒートポンプシステムは、常温、或いは常圧で凝縮液化する媒体である水を作動媒体とし、回転体と静止部材とからなり、回転軸であるロータ7を軸受9a,9bで支持されたターボ機械である水蒸気圧縮機1を有している。この水蒸気圧縮機1は、シール空気を空気圧縮機11から導入する空気導入孔と、圧縮機1の主流経路であるインペラ出口44bと軸受9bとの連通部の少なくとも一部を通り、空気導入孔と圧縮機主流とを連通する第1のシール空気流路13と、第1のシール空気流路13に設けられたドライガスシール12と、圧縮機の主流であるインペラ出口44bとドライガスシール12の間に設けられた狭隘部38とを有し、第1のシール空気流路13と狭隘部38との間に第2のシール空気流路14を有している。これにより、水蒸気圧縮機1の停止を含めたいかなる運転状態においても、連通した第1のシール空気流路13と主流水蒸気流路の間で、水蒸気を第1のシール空気流路中に充満することを抑制できるので、ドライガスシール周りでの水滴の発生を抑制し、信頼性の高いターボ機械を提供できる。シール空気の流れ方向を逆流してドライガスシール12廻りに満たされる主流水蒸気が、機器の停止時において凝縮液化後、液滴、或いは凝縮水として停滞し、次の運転時にロータ7と連れ回り、アンバランス振動を発生させることを未然に防止することができる。更に、停滞した水滴がドライガスシール面に付着することを防止でき、高回転運転におけるドライガスシール装置シール面のヒートスポット現象の排除にも効果がある。
なお、本実施例では、発明を明確にするため、第一のバルブである制御弁を電磁弁25として全開/全閉(ON/OFF)制御として説明したが、弁の種類に拘束されるものではない。例えば、電動弁として回転数によりバルブの開度調節を実施しても、同様の効果が得られるとともに、設定回転数以下の回転数でも、適度のシール空気をドライガスシールのシール面に与えることができるので、風損に起因する熱応力の抑制効果が期待できる。また、検出電圧を、直接処理して第1のバルブの開閉指令を発信、或いは、例えば、運転信号等をトリガーにして開閉指令を発信しても、本効果に、何等、不具合が生じないのは自明である。更に、第1のシール空気流路と第2のシール空気流路の供給圧力は同等としたが、第2のシール空気流路の水蒸気圧縮機のケーシング端に供給する前に、減圧弁を設けて供給圧力を減圧すれば、運転時の真空ポンプの負荷を軽減できるという効果も得られる。
本発明の第2の実施例を、図5を用いて説明する。図5は、本発明の別のシール構成を示す概念図である。図5において、或いは、以下の説明において、図1,図2,図3及び図4と同一記号であれば、各図と同一構成,同一機能を有することとする。
第一のシール空気流路13は、空気源を空気圧縮機11とする空気チャンバー55を有する。第1のシール空気流路13から分岐した電磁弁25を備えた第2のシール空気流路14がキャビティ51に連通している。更に、電磁弁25の上流側から分岐されたバイパス流路19は、第2のバルブである手動弁26を全閉状態で備えており、第2のシール空気流路14の電磁弁25の下流側に位置する下流側接続点54に接続されている。電磁弁25には、構造的なバルブ開度を検知するバルブ開度検出器52が取付けられ、その開度信号は、開度表示器53に送信されバルブ開度が表示される。また、第2のシール空気流路14の下流側接続点54の下流には、第3のバルブである手動弁36が全開状態で設置されている。
このように構成された本実施例のヒートポンプシステムにおいて、運転前、開度表示器53には全開を示す100%が表示されている。水蒸気圧縮機1の運転とともに、ロータ7の回転数が5000rpmに達したところで、制御器24からの開閉指令によって、電磁弁25は全閉動作に移る。この時、正常であれば、開度表示器53は、全閉を表す0%へと数値を下げていくことになる。しかし、5000rpmを超えて開閉指令が発信されたにも関わらず、或いは、制御器24の故障により発信されなかった等、異常時においては、開度表示器53は、100%開度のまま、或いは、中間開度を示したままとなる。このとき、人為的に手動弁36を閉じる。一方、水蒸気圧縮機1の運転停止時は、運転開始時に発生したままの場合と、停止時に同様の事象が起こった場合とでは、手動弁36の開閉状態が異なるが、いずれにしても、手動弁26と手動弁36を全開に操作することになる。
また、同じ異常でも停電の場合、空気圧縮機11の停止により空気源からのシール空気が遮断されることになるが、少なくともロータ7の回転停止以上の時間を空気チャンバーに貯えられた空気が供給され、その間に、水蒸気圧縮機1の系内を空気置換すればパージ主流水蒸気の逆流を防止することができる。
以上に説明した本実施例の水蒸気圧縮機1のシール構造は、電磁弁25を有する第2のシール空気流路14に設けられた第1のバルブである電磁弁25の上流側から分岐し、第1のバルブの下流側に接続されるバイパス流路19と、バイパス流路19に設けられた第2のバルブである手動弁26と、第2のシール空気流路14とバイパス流路19との下流側接続点54の下流側に設けられた第3のバルブである手動弁36とを有している。これにより、バルブ制御系の異常に対応できるとともに、停電等シール空気供給の不具合に対しても連通した第1のシール空気流路と主流水蒸気流路の間で、水蒸気を第1のシール空気流路中に充満することを防止できるので、水滴の発生を抑制し、更に、信頼性の高いターボ機械を提供できる。
本第2実施例では、バルブの開度異常を運転者が判断して対応をとったが、少なくとも、異常判断を制御系の中に組み込み、警報発信すれば対応の迅速化が図れるのは明白である。
1 圧縮機
12 ドライガスシール
13 第1のシール空気流路
14 第2のシール空気流路
19 バイパス流路
22 検出器
23 演算器
24 制御器
25 電磁弁
26,36,46 手動弁
52 バルブ開閉検出器
53 表示器

Claims (13)

  1. 常温、或いは、常圧で凝縮液化する媒体を作動流体とする、回転体と静止部材とからなるターボ機械において、
    回転体と静止部材間の少なくとも一部を通る第1のシール空気流路と、
    前記第1のシール空気流路に設置されたドライガスシールと、
    前記第1のシール空気流路の前記ドライガスシールの下流側流路に設けられた狭隘部とを有し、
    前記第1のシール空気流路の前記ドライガスシールと前記狭隘部の間に、第2のシール空気流路が接続されたこと特徴とするターボ機械。
  2. 水を作動媒体とし、回転軸であるロータを軸受で支持された圧縮機において、
    シール空気を導入する空気導入孔と、
    軸受と圧縮機主流経路との連通部の少なくとも一部を通り、前記空気導入孔と前記圧縮機の主流とを連通する第1のシール空気流路と、
    第1のシール空気流路に設けられたドライガスシールと、
    前記圧縮機の主流と前記ドライガスシールとの間に設けられた狭隘部と、
    前記ドライガスシールと前記狭隘部の間で前記第1のシール空気流路に接続された第2のシール空気流路と
    を有することを特徴とする圧縮機。
  3. 請求項2に記載の圧縮機において、前記第2のシール空気流路を前記第1のシール空気流路から分岐して形成したことを特徴とする圧縮機。
  4. 請求項2に記載の圧縮機において、前記狭隘部が産業用回転シール装置で構成されていることを特徴とする圧縮機。
  5. 請求項2に記載の圧縮機において、
    前記第2のシール空気流路に設けられた第1のバルブと、
    圧縮機の回転信号を取出す回転検出器と、
    回転信号を基に、前記第1のバルブに信号を送信する制御器を備えたことを特徴とする圧縮機。
  6. 請求項5に記載の圧縮機において、
    前記第1のバルブは制御弁であり、
    前記演算器の演算結果を基に、予め与えられた設定回転数と比較して、前記制御弁に開閉信号を送信する制御器を備えたことを特徴とする圧縮機。
  7. 請求項6に記載の圧縮機において、
    前記制御器が、前記制御弁を開閉させる発信タイミングとして、
    少なくとも前記回転信号が圧縮機の停止を示す前に、前記開閉信号を送信するように、前記設定回転数を設定したことを特徴とする圧縮機。
  8. 請求項5に記載の圧縮機において、
    前記第1のバルブの構造的な開度を検出する開度検出器と、
    検出された開度を基に、前記第1のバルブの開閉状態を示す表示器を備えたことを特徴とする圧縮機。
  9. 請求項5に記載の圧縮機において、
    前記第2のシール空気流路に設けられた前記第1のバルブの上流側から分岐し、前記第1のバルブの下流側に接続されるバイパス流路と、
    前記バイパス流路に設けられた第2のバルブと、
    前記第2のシール空気流路と前記バイパス流路との下流側接続点の下流側に設けられた第3のバルブと
    を有することを特徴とする圧縮機。
  10. 請求項2に記載の圧縮機において、
    前記第2のシール空気流路に空気チャンバーを設置したことを特徴とする圧縮機。
  11. 水を蒸発させて蒸気を生成する蒸発器と、
    前記蒸発器で生成された蒸気を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機で圧縮された蒸気を蒸気利用設備に供給する供給配管と
    を有するヒートポンプシステムであって、
    シール空気を導入する空気導入孔と、
    軸受と圧縮機主流経路との連通部の少なくとも一部を通る、空気導入孔と前記圧縮機の主流とを連通する第1のシール空気流路と
    第1のシール空気流路に設けられたドライガスシールと、
    前記圧縮機の主流と前記ドライガスシールとの間に設けられた狭隘部と、
    前記ドライガスシールと前記狭隘部の間で前記第1のシール空気流路に接続された第2のシール空気流路と
    を有することを特徴とするヒートポンプシステム。
  12. 請求項2に記載の圧縮機の制御方法であって、
    圧縮機の回転数に基づいて前記第2のシール空気流路への吸気の調整量を調整することを特徴とする圧縮機の制御方法。
  13. 回転軸であるロータを軸受で支持され、
    シール空気を導入する空気導入孔と、
    前記軸受と主流経路との連通部の少なくとも一部を通り、前記空気導入孔と前記圧縮機の主流とを連通する第1のシール空気流路と、
    第1のシール空気流路に設けられたドライガスシールと、
    前記圧縮機の主流と前記ドライガスシールとの間に設けられた狭隘部と、
    前記ドライガスシールと前記狭隘部の間で前記第1のシール空気流路に接続された第2のシール空気流路と、
    前記第2のシール空気流路を流れるシール空気流量を調節する第1のバルブとを有し、水を作動媒体とする圧縮機に設けられた制御器であって、
    前記圧縮機の回転数に応じて前記第1のバルブの開度を調節させることを特徴とする制御器。
JP2009000484A 2009-01-06 2009-01-06 ターボ機械のシール構造 Pending JP2010159634A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009000484A JP2010159634A (ja) 2009-01-06 2009-01-06 ターボ機械のシール構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009000484A JP2010159634A (ja) 2009-01-06 2009-01-06 ターボ機械のシール構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010159634A true JP2010159634A (ja) 2010-07-22

Family

ID=42576988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009000484A Pending JP2010159634A (ja) 2009-01-06 2009-01-06 ターボ機械のシール構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010159634A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101246590B1 (ko) 2011-03-11 2013-03-25 주식회사 프리텍 누수 방지수단이 구비된 예열수 순환펌프
ITCO20110057A1 (it) * 2011-12-05 2013-06-06 Nuovo Pignone Spa Tenuta a gas secco per buffer ad alta pressione di pompa per co2 supercritico
CN104501441A (zh) * 2014-12-12 2015-04-08 沙无埃 工质为水无膨胀阀的低能耗制冷/热机
CN105317742A (zh) * 2014-07-26 2016-02-10 曼柴油机和涡轮机欧洲股份公司 流体机械
US11319967B2 (en) 2018-08-06 2022-05-03 Hitachi Industrial Products, Ltd. Centrifugal multistage compressor
CN115539160A (zh) * 2022-12-01 2022-12-30 中国核动力研究设计院 一种超临界二氧化碳环境下的涡轮系统

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101246590B1 (ko) 2011-03-11 2013-03-25 주식회사 프리텍 누수 방지수단이 구비된 예열수 순환펌프
CN103958836B (zh) * 2011-12-05 2016-08-31 诺沃皮尼奥内有限公司 用于超临界co2泵高压缓冲的干气密封件
ITCO20110057A1 (it) * 2011-12-05 2013-06-06 Nuovo Pignone Spa Tenuta a gas secco per buffer ad alta pressione di pompa per co2 supercritico
WO2013083437A1 (en) * 2011-12-05 2013-06-13 Nuovo Pignone S.P.A Dry gas seal for supercritical co2 pump-high pressure buffer
CN103958836A (zh) * 2011-12-05 2014-07-30 诺沃皮尼奥内有限公司 用于超临界co2泵高压缓冲的干气密封件
JP2015501903A (ja) * 2011-12-05 2015-01-19 ヌオーヴォ ピニォーネ ソシエタ ペル アチオニ 超臨界co2ポンプ−高圧バッファ用のドライガスシール
AU2012348706B2 (en) * 2011-12-05 2016-11-24 Nuovo Pignone Tecnologie - S.R.L. Dry gas seal for supercritical CO2 pump-high pressure buffer
CN105317742A (zh) * 2014-07-26 2016-02-10 曼柴油机和涡轮机欧洲股份公司 流体机械
CN105317742B (zh) * 2014-07-26 2021-08-17 曼恩能源方案有限公司 流体机械
CN104501441A (zh) * 2014-12-12 2015-04-08 沙无埃 工质为水无膨胀阀的低能耗制冷/热机
US11319967B2 (en) 2018-08-06 2022-05-03 Hitachi Industrial Products, Ltd. Centrifugal multistage compressor
CN115539160A (zh) * 2022-12-01 2022-12-30 中国核动力研究设计院 一种超临界二氧化碳环境下的涡轮系统
CN115539160B (zh) * 2022-12-01 2023-03-10 中国核动力研究设计院 一种超临界二氧化碳环境下的涡轮系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010159634A (ja) ターボ機械のシール構造
EP2691612B1 (en) Sealing systems for turboexpanders for use in organic rankine cycles
JP4992346B2 (ja) ヒートポンプシステム、ヒートポンプシステムの軸封方法
JP2009287413A (ja) スクリュ流体機械
JP6256061B2 (ja) 漏れ蒸気処理装置、蒸気タービン設備
CN111577400A (zh) 干气耦合迷宫密封的超临界二氧化碳涡轮轴端密封方法及装置
JP4779741B2 (ja) ヒートポンプシステム,ヒートポンプシステムの軸封方法,ヒートポンプシステムの改造方法
JP6853875B2 (ja) 蒸気タービン
CN103026004A (zh) 包括密封空气阀系统的涡轮机
KR101466457B1 (ko) 증기 터빈 및 증기 터빈의 스러스트 조정 방법
US9175576B2 (en) Turbomachine
JPWO2019220786A1 (ja) 蒸気タービンプラント、及びその冷却方法
JPH10103008A (ja) 蒸気タービンの静翼ヒーティング方法
KR20140068056A (ko) 액추에이터 밀봉 시스템 및 방법
JP5221760B2 (ja) ターボ機械用アウターハウジングの熱負荷の軽減法
JP2007218507A (ja) ヒートポンプ装置及びその制御方法
KR101557450B1 (ko) 셀프 실링 터빈시스템 및 그 제어방법
JP6121192B2 (ja) 蒸気タービンのグランドシール装置
US8888444B2 (en) Steam seal system
KR101855001B1 (ko) 터빈의 냉각 및 누설 차단 시스템
CN105089815A (zh) 燃气涡轮发动机的轴承腔密封系统及方法
JP2013144967A (ja) 蒸気タービンのグランド蒸気シール装置
JP2011089455A (ja) シール機構を備えた装置
JP2008002363A (ja) ガスタービン及びその冷却方法
KR20140020945A (ko) 유기 랭킨 사이클에서 사용하기 위한 터보 팽창기용 밀봉 시스템