JPH0941899A - ボルト等の止金具及び止金具の装着装置 - Google Patents

ボルト等の止金具及び止金具の装着装置

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JPH0941899A
JPH0941899A JP20006595A JP20006595A JPH0941899A JP H0941899 A JPH0941899 A JP H0941899A JP 20006595 A JP20006595 A JP 20006595A JP 20006595 A JP20006595 A JP 20006595A JP H0941899 A JPH0941899 A JP H0941899A
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JP
Japan
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fastener
lock bolt
fitting portion
holder
bolt
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Withdrawn
Application number
JP20006595A
Other languages
English (en)
Inventor
Futoshi Kusumoto
太 楠本
Yuzo Koga
雄三 古賀
Toshihiko Wada
利彦 和田
Keiji Ono
啓二 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロックボルトを孔内に容易かつ迅速に仮止め
する。 【解決手段】 C字状の嵌着部1aの両端に係止部1
b,1bを連設し、その反対側に係止部1dを連設した
ばね材の止金具2を、磁石11aの支持部11b,11
c,11eに磁力で吸着し、押出部材11を駆動手段で
係止部1b,1bの開口方向に移動させて止金具2をロ
ックボルトBに装着する。係止部1b,1b,1dが孔
の壁面に触れてロックボルトBを孔の中心に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、岩盤にあけられた
孔に、充填材が固まるまでボルトを所定の状態で仮止め
するような場合に主として用いられる止金具、及びその
止金具をボルト等に装着する装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11に示すように、岩盤Gに、発破工
法等でトンネルTを掘削した場合、トンネルTの壁Ta
に孔Tbを穿ち、その孔Tbにロックボルト(アンカー
ボルト)Bを挿入して充填材Jで固定することが行われ
る。この場合、充填材Jが固まるまでにロックボルトB
が重力等によって、下方に下がるとか(図11の左側の
垂直なボルトB参照)傾斜度合を大きくする(図11の
右側の傾斜ボルトB参照)など、孔Tb内で所定の挿入
状態を崩すおそれがある。
【0003】そこで、従来においては、ロックボルトB
にその端部から嵌め付けられるナット等の中心部材21
の外周に複数の係止片22を取り付けた1個の止金具2
3を人手によってロックボルトBに取り付け、その止金
具23の働きでロックボルトBを孔Tb内で安定させて
いる。符号24はナット、25はワッシャである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の止金
具23は、上記のようにロックボルトBにその端部から
取り付ける構造のため、ロックボルトBに対する装着を
機械化することが難しく、人手が必要で省力化できない
上、作業能率を上げることができない。また1個の止金
具23をロックボルトBに装着しただけでは、ロックボ
ルトBの挿入姿勢の重力等による崩れを完全に防止する
ことが難しく、ロックボルトBに対する止金具23の装
着個数を増すと、作業能率が著しく低下するという問題
点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するためになされたもので、請求項1に係るボルト
等の止金具は、ばね材製とし、径方向の移動でロックボ
ルト等に装着されるほぼC字状の嵌着部の両端に、該嵌
着部の径方向に突き出して係止部をそれぞれ連設した構
成とした。嵌着部の両係止部の反対側に、該嵌着部の径
方向に突き出して第3の係止部を連設した構成とするこ
ともできる。
【0006】また、請求項3に係る止金具の装着装置
は、上記の構成とされた多数の止金具を積層状態で保持
するホルダと、該ホルダの開口端に設けられた案内部材
と、上記ホルダ内の止金具をホルダから案内部材に送り
出す送出手段と、案内部材に送り出された止金具を押出
部材で案内部材から径方向に押し出してロックボルト等
に装着する押出装置とを具備した構成とした。押出部材
に、止金具の支持部を有する磁石を設けることが好まし
い。
【0007】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は本発明に係るボ
ルト等の止金具の一実施形態を示す。止金具1は、ほぼ
C字状とされた嵌着部1aの両端に、係止部1b,1b
を連設したものであり、鋼等のばね材で製作されてい
る。嵌着部1aの中心Oを中心とする嵌着部1a両端の
開き角度θは約60度とされており、係止部1bは嵌着
部1aの端部から嵌着部1aの径方向に突き出してい
る。係止部1b,1bの先端1c,1cの間隔Wは嵌着
部1aの直径Dよりも十分に大きくされている。上記の
角度θは、60度よりも小さくても大きくてもよく、通
常は30〜90度程度とされる。
【0008】嵌着部1aの直径(内径)Dは、止金具1
が装着されるロックボルトB等の外径DB よりも僅かに
(例えば1/100〜5/100程度)小さくされる。
また、係止部1bの先端1cの中心Oからの距離lは、
ロックボルトBが挿入される孔Tbの半径rよりも少し
大きくされる。
【0009】上記の構成とされた本止金具1は、径方向
(正確には係止部1b,1bの開放方向)にロックボル
トBに対して動かされ、ロックボルトBに嵌着部1aを
嵌着して装着される。この際、係止部1b,1bは、ロ
ックボルトBの外周に接触して押されることにより、嵌
着部1aの両端を徐々に大きく開口させ、ロックボルト
Bを嵌着部1aに正しく導く。ロックボルトBに対する
止金具1の固定力は、ロックボルトBに嵌着された嵌着
部1aの縮径作用によって得られる。ロックボルトBに
は、通常、図3に示すように、一対の止金具1,1がロ
ックボルトBの左右から装着される。
【0010】上記のようにしてロックボルトBに一対以
上の止金具1をロックボルトBの長さ方向に間隔をおい
て装着し、そのロックボルトBを従来と同様に孔Tbに
挿入する。ロックボルトBの挿入時に、止金具1の係止
部1b,1bは手前側に撓わんでその先端1c,1cを
孔Tbの壁面に触れさせ、ロックボルトBを孔Tbの中
心に係止する。このため、ロックボルトBが孔Tb内で
重力等で姿勢を崩さずに所定の挿入状態を保つことにな
る。
【0011】図4と図5は本発明の止金具の別の実施形
態を示す。この止金具2も鋼等のばね材で製作され、嵌
着部1aの両係止部1b,1bの反対側に、第3の係止
部1dを連設して成る。係止部1dは、両係止部1b,
1bからほぼ150度隔てた中間位置に半径方向に突き
出して設けられており、嵌着部1aの中心Oから係止部
1dの先端1eまでの距離は、前記の距離lとほぼ等し
くされている。
【0012】係止部1dは、他の係止部1b,1bと同
様に機能し、ロックボルトBを孔Tb内に係止する。し
たがって、この止金具2の場合は、係止部1b,1b,
1dの3点でロックボルトBを係止することになるた
め、図1の止金具1と違ってロックボルトBの左右から
2個の止金具を装着する必要はない。係止部1dの付け
根部分1f,1fは、通常、スポット溶接したりねじる
ことによって一体にする。このようにすると付け根部分
1f,1fが開いて嵌着部1aのばね力が弱まることが
ない。係止部1dを別のばね材で形成し、嵌着部1aに
溶接等によって連設してもよい。なお、上記止金具1,
2において、係止部1b,1dは、正確に嵌着部1aの
半径方向に突き出している必要はない。また止金具1,
2の断面形状は四角形に限らず、円形など他の形状でも
よい。
【0013】図6ないし図8は本発明に係る止金具の装
着装置の一実施形態を示す。この装着装置は、上記の構
成とされた止金具1,2をロックボルトBに装着するも
ので、ホルダ5と案内部材6と送出手段7及び押出装置
8を主体とする。
【0014】ホルダ5は、多数の止金具1を積層状態で
保持するものである。ホルダ5の横断面形状はチャンネ
ル状とされており、ホルダ5に保持された止金具1はそ
の積層方向(図6で上下方向)に移動することができ
る。なお、止金具1は、ホッチキスの針のように、多数
本を一体的にのり付けした積層体としてホルダ5に挿入
するのが普通である。この場合、止金具2の係止部1d
の付け根部分1f,1fは、他の部分よりも厚さが大き
くならないようにして積層に支障を生じないようにす
る。
【0015】案内部材6は、装着装置8の押出部材11
を案内するものであり、ホルダ5の上部開口端に水平に
固定されている。送出手段7は、押板12を押し上げる
ことにより、ホルダ5に保持された止金具1を上昇させ
て案内部材6に送り出すもので、エアシリンダや油圧シ
リンダが一般的に用いられるが、ばね類や、ラック−ピ
ニオン等の他の機構を用いることができる。
【0016】押出装置8は、送出手段7によって案内部
材6の部分に送り出された1個の止金具1を、駆動手段
13で押出部材11を案内部材6に沿って移動させるこ
とにより案内部材6から係止部1b,1bを先に押し出
してロックボルトBに装着するものである。駆動手段1
3としては、一般的にエアシリンダや油圧シリンダが用
いられるが、これも他の機構を用いることができる。
【0017】押出部材11は、その先端部に磁石11a
を有する。磁石11aは止金具1を磁力で吸着するもの
であり、嵌着部1aの係止部1b,1bの反対側の部分
と、係止部1b,1bの先端部分を支持する支持部11
b,11cが形成されている。支持部11c,11cの
互いに向き合う内側面11d,11dは平行に形成され
ており、ロックボルトBの外周面に触れて押出部材11
の横振れを防ぐ構成となっている。
【0018】上記は止金具1用の装着装置である。止金
具2用の装着装置の場合は、第3の係止部1dが設けら
れている止金具2が入るようにホルダ5の横断面形状が
大きくされ、また押出部材11には、図9に示すように
係止部1dの支持部11eが形成される。なお、図9の
押出部材11は係止部1dを持たない止金具1の装着も
可能であるが、止金具2しか使用しないのであれば、支
持部11bをなくしてもよい。
【0019】ロックボルトBは、挿入装置(図示せず)
によって孔Tbにガイドパイプ16,17(図6)を通
って挿入される。本装着装置は、止金具1の場合はガイ
ドパイプ16,17の左右に合計2台、止金具2の場合
は左右いずれか一方に1台設置され、送出手段7で押し
上げた1個の止金具1,2を駆動手段13による押出部
材11の前進移動で押し出してロックボルトBに装着す
る。
【0020】この場合、押出部材11によって押し出さ
れた止金具1,2は、まず係止部1b,1bをロックボ
ルトBに接触させて徐々に外方に開き、嵌着部1aの両
端部分(係止部1bの付け根部分)をロックボルトBの
中心が通過したところで、自体の弾力で縮径し、嵌着部
1aをロックボルトBに嵌着して装着される。なお、止
金具1,2の装着に、通常、支持部11bが邪魔になる
ことはないが、支持部11bにロックボルトBが当接し
た場合に支持部11bが押出部材11に対して後退し、
押出部材11の後退時にばね等の力で元の状態に戻る構
成としてもよい。
【0021】前進移動で止金具1,2をロックボルトB
に装着した押出部材11は、駆動手段13によって後退
させられ、送出手段7によって押し上げられた1個の止
金具1,2を支持部11b,11c、11b,11c,
11eに磁力で吸着して次の装着に備える。止金具1,
2は、通常、ロックボルトBの上下両端に装着され、ロ
ックボルトBの挿入移動で係止部1b,1b、1b,1
b,1dが孔Tbの内壁に触れると、図10のように手
前側(下側)に撓わんでロックボルトBを孔Tbの中心
に固定する。超大断面のトンネルTでロックボルトBの
長さが6mにも及ぶようなこともあるが、このような場
合には、ロックボルトBの両端以外にも止金具1,2が
適当な間隔で装着される。なお、図10においては、図
11のナット24とワッシャ25が省略されている。
【0022】ロックボルトBは一般のボルトの他に、1
本のワイヤ、或いは複数本(例えば7本)のワイヤを束
ねたものをロックボルトBとして使用することもある。
ロックボルトBにワイヤを使用する場合は、ロール巻き
された長尺のワイヤを用いることができ、これを所定の
長さにカッタ18(図6)で切断する。複数本のワイヤ
をロックボルトとして使用する場合には、止金具1,2
は結束具としても機能する。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るボ
ルト等の止金具は、ばね材から成り、径方向の移動でロ
ックボルト等に装着されるほぼC字状の嵌着部の両端
に、該嵌着部の径方向に突き出して係止部がそれぞれ連
設された構成とされているので、機械によってロックボ
ルト等に容易かつ迅速に装着することができ、したがっ
て作業能率を上げ、また省力化することができ。
【0024】嵌着部の両係止部の反対側に、該嵌着部の
径方向に突き出して第3の係止部が連設された構成とす
ると、止金具をロックボルト等の左右から2個装着する
必要がなく、1個でよいので一層ボルト工が容易になる
上、装着装置が1台で済む利点がある。
【0025】また、請求項3に係る止金具の装着装置
は、上記の構成とされた多数の止金具を積層状態で保持
するホルダと、該ホルダの開口端に設けられた案内部材
と、上記ホルダ内の止金具をホルダから案内部材に送り
出す送出手段と、案内部材に送り出された止金具を押出
部材で案内部材から径方向に押し出してロックボルト等
に装着する押出装置とを具備した構成とされているの
で、止金具のロックボルト等に対する装着を自動化し、
作業能率を高めることができる。
【0026】押出部材に、止金具の支持部を有する磁石
が設けられた構成とすると、止金具を所定の状態で的確
にロックボルト等に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る止金具の一実施形態を示す外観
図である。
【図2】 図1の止金具の正面図である。
【図3】 図1の止金具のロックボルトに対する装着状
態を示す断面図である。
【図4】 本発明に係る止金具の他の実施形態を示す正
面図ある。
【図5】 図4の止金具のロックボルトに対する装着状
態を示す断面図である。
【図6】 本発明に係る止金具の装着装置の断面図であ
る。
【図7】 ホルダと案内部材及び押出部材等の関係を示
す正面図である。
【図8】 押出部材の下面図である。
【図9】 押出部材の別の例を示す下面図である。
【図10】 止金具によるロックボルトの固定状態を示
す断面図である。
【図11】 従来の止金具によるロックボルトの固定状
態を示す断面図である。
【符号の説明】
1,2 止金具 1a 嵌着部 1b,1d 係止部 1c,1e 先端 5 ホルダ 6 案内部材 7 送出手段 8 押出装置 11 押出部材 11a 磁石 11b,11c,11e 支持部 13 駆動手段 B ロックボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 啓二 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばね材から成り、径方向の移動でロック
    ボルト等に装着されるほぼC字状の嵌着部の両端に、該
    嵌着部の径方向に突き出して係止部がそれぞれ連設され
    たことを特徴とするボルト等の止金具。
  2. 【請求項2】 嵌着部の両係止部の反対側に、該嵌着部
    の径方向に突き出して第3の係止部が連設されたことを
    特徴とする請求項1記載のボルト等の止金具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の多数の止金具を積
    層状態で保持するホルダと、該ホルダの開口端に設けら
    れた案内部材と、上記ホルダ内の止金具をホルダから案
    内部材に送り出す送出手段と、案内部材に送り出された
    止金具を押出部材で案内部材から径方向に押し出してロ
    ックボルト等に装着する押出装置とを具備したことを特
    徴とする止金具の装着装置。
  4. 【請求項4】 押出部材には、止金具の支持部を有する
    磁石が設けられたことを特徴とする請求項3記載の止金
    具の装着装置。
JP20006595A 1995-08-04 1995-08-04 ボルト等の止金具及び止金具の装着装置 Withdrawn JPH0941899A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012093528A1 (ja) 2011-01-07 2012-07-12 本田技研工業株式会社 リッド締結構造
JP2017025504A (ja) * 2015-07-17 2017-02-02 塩田開発株式会社 ロックボルト用スペーサ

Cited By (3)

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WO2012093528A1 (ja) 2011-01-07 2012-07-12 本田技研工業株式会社 リッド締結構造
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