JPH0940968A - タール滓の処理方法 - Google Patents

タール滓の処理方法

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JPH0940968A
JPH0940968A JP19543995A JP19543995A JPH0940968A JP H0940968 A JPH0940968 A JP H0940968A JP 19543995 A JP19543995 A JP 19543995A JP 19543995 A JP19543995 A JP 19543995A JP H0940968 A JPH0940968 A JP H0940968A
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JP
Japan
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tar slag
coke oven
coke
tar
coal
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JP19543995A
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English (en)
Inventor
Michio Honma
道雄 本間
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】タール滓をコークス炉で処理しても、コークス
炉で得られるコークスの品質に悪影響を与えないように
する。 【解決手段】タール滓タンク6に貯留されたタール滓を
スクリューコンベヤ7及びピストンポンプ8によって送
出して、スクリュータイプの押出成形機11に送り込
み、その押出成形機11によって所定の大きさに分断し
てパドルミキサ12に送り込む。一方、パドルミキサ1
2には、タンク13内に収容された油分吸着剤もスクリ
ューコンベヤ14によって供給し、パドルミキサ12
で、タール滓と油分吸着剤とを混練してタール滓をペレ
ット化する。そのペレット化されたタール滓16を、原
料石炭9に添加してコークス炉に導入して処理する。油
分吸着剤としは、微粉化された石炭を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タール滓(コー
クス炉で副産物として発生したタールをアンモニア水等
と分離するための槽の底部に溜まる微粉炭等の混入した
タールのこと。スラジ分が30〜40%、タール分が5
0〜60%程度の割合で含まれる。)を処理する方法に
関し、特に、タール滓をコークス炉で処理しても、コー
クス炉で得られるコークスの品質に悪影響を与えないよ
うにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来のタール滓は、例えば図3に示すよ
うなシステムで処理されていた。即ち、コークス炉で発
生したタールをタールデカンタ1内に静置することによ
りその底部に溜まるタール滓は、タールデカンタ1の底
部からスクレーパコンベヤ等によって排出されて、一旦
タール滓タンク2に貯留される。タール滓タンク2内に
溜まったタール滓は、非常に粘度が高く管路を通じての
搬送が困難であるため、タールタンク3内のタールと混
ぜ合わされて流動性が与えられ、その状態でポンプ4を
利用して管路内を搬送されてデカンタ形遠心分離沈降機
5内に送り込まれる。そして、デカンタ形遠心分離沈降
機5によって、製品として十分なタールと、タール滓と
が分離され、タール滓は、タール滓タンク6に貯留さ
れ、そこからスクリューコンベヤ7やピストンポンプ8
によって管路内を搬送されて、コークス炉に運び込まれ
る原料石炭9に添加される。つまり、タール滓10は、
原料石炭9とともにコークス炉内に導入されて処理され
ることになる。
【0003】なお、その他の従来のタール滓の処理方法
としては、例えば特開昭48−101415号公報、特
開昭50−144719号公報、特開昭53−8283
0号公報、特開昭53−82831号公報、特開昭54
−32501号公報等に開示されたものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示したような処理方法を実施した場合、原料石炭9に添
加されてコークス炉に導入されるタール滓10の一部
は、コークス炉に導入される前に固化してしまい、その
固化した部分はコークス炉で処理されてもコークスとは
ならずスラジ化してしまうため、コークス炉で得られる
コークスの品質(磨耗強度,引張強度)やコークス化性
(コークス収縮量)に悪影響を与えてしまうという問題
点があった。例えば原料石炭9に対するタール滓10の
配合率と、コークスの引張強度との関係を表す図2に示
すように、配合率が0%の場合は□印で示すような比較
的高い引張強度が得られるにも関わらず、タール滓10
が配合されると●印で示すように引張強度が低下してし
まうのである。また、同様の配合率と、クリアランス
(石炭を乾留した場合の収縮量)との関係を表す図3に
示すように、配合率が0%の場合は□印で示すような比
較的大きなクリアランスが得られるにも関わらず、ター
ル滓10が配合されると●印で示すようにクリアランス
が小さくなってしまうのである。このため、コークスの
引張強度等を上げるために、高品質の原料石炭を用いな
ければならず、それによって大幅なコスト増加を招いて
いた。
【0005】なお、このようなコークスの品質低下等の
問題点は、上述した公開公報等の他の従来の技術によっ
ても解決されてはいなかった。また、原料石炭9に添加
されるタール滓10が粘度の高い反流動体であると、タ
ール滓10が原料石炭9の搬送用ベルトコンベヤ等に付
着してしまい、その除去作業等に手間がかかり、これに
よってもコスト増加を招いていた。
【0006】本発明は、このような従来の技術が有する
未解決の課題に着目してなされたものであって、タール
滓をコークス炉で処理しても、コークス炉で得られるコ
ークスの品質に悪影響を与えないタール滓の処理方法を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、反流動体のタール滓をその
ままコークス炉に導入するのではなく、タール滓に油分
吸着剤を混練してペレット化した後にコークス炉に導入
するようにした。また、請求項2に係る発明は、上記請
求項1に係る発明であるタール滓の処理方法において、
ペレット化されたタール滓を原料石炭に添加して前記コ
ークス炉に導入するようにした。
【0008】そして、請求項3に係る発明は、上記請求
項1又は請求項2に係る発明であるタール滓の処理方法
における油分吸着剤として、微粉化された石炭,コーク
ス粉及びコークス炉回りの集塵ダストの内の少なくとも
いずれか一つを適用することとした。請求項1に係る発
明にあっては、タール滓に油分吸着剤が混入されて練ら
れるため、タール滓中の油分が吸着剤によって除去さ
れ、タール滓は直径5mm以下程度のペレット状にな
る。そして、そのペレット化されたタール滓がコークス
炉に導入されると、タール滓がコークス炉にてスラジ化
することがなく、コークス炉で得られるコークスの強度
低下や収縮量低下が回避される。
【0009】特に、請求項2に係る発明であれば、ペレ
ット化されたタール滓が原料石炭に添加されるため、こ
れを容易にコークス炉に導入することができ、しかも原
料石炭を搬送するベルトコンベヤ等にタール滓が付着す
ることもない。そして、請求項3に係る発明であれば、
そもそも原料として導入される石炭が油分吸着剤として
用いられるから、油分吸着剤がコークス炉に悪影響を与
えるおそれは全くないし、原料としての石炭の一部を油
分吸着剤とすればよいのであるから、石炭全体の使用量
が大幅に増加することもない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形態を
示す図であって、タール滓の処理システムの全体構成を
表している。なお、図4に示した従来のシステムと同等
の構成には同じ符号を付し、その重複する説明は省略す
る。
【0011】即ち、タール滓タンク6に貯留されたター
ル滓をスクリューコンベヤ7及びピストンポンプ8によ
って送出することは従来と同様であるが、ピストンポン
プ8から送出されたタール滓は、スクリュータイプの押
出成形機11に送り込まれ、その押出成形機11によっ
て所定の大きさに分断されてパドルミキサ12に送り込
まれる。
【0012】一方、パドルミキサ12には、タンク13
内に収容された油分吸着剤もスクリューコンベヤ14に
よって供給されるようになっている。従って、パドルミ
キサ12では、押出成形機11から供給されるタール滓
と、スクリューコンベヤ14から供給される油分吸着剤
とが混練されるようになっている。ここで、本実施の形
態では、油分吸着剤として微粉化された石炭を用いてい
る。ただし、タール滓に対する石炭の比率は70%以上
の割合とすることが望ましく、また、油分吸着剤として
の石炭は、粒径が7mm以下の粒が85%以上含まれて
いることが望ましい。
【0013】パドルミキサ12によって油分吸着剤と混
練された後のタール滓は、ベルトコンベヤ15等によっ
て搬送され、コークス炉に運び込まれる原料石炭9に添
加される。つまり、本実施の形態にあっても、タール滓
16は、原料石炭9とともにコークス炉内に容易に導入
され、そこで処理されることになる。しかし、原料石炭
9に添加されるタール滓16は、パドルミキサ12にお
いて油分吸着剤と混練された結果、最大粒径が5mm程
度のペレット状となっているため、ベルトコンベヤ15
や、原料石炭9搬送用のベルトコンベヤ等に付着するこ
とがないから、その除去作業等が不要であり、これによ
りコスト低減が図られる。
【0014】しかも、タール滓16がペレット化されて
いれば、コークス炉に導入される前にこれが固化して大
きな塊になることもないから、コークス炉でスラジ化す
る割合が極めて小さくなり、後に得られるコークスの品
質等に悪影響を与えることがなくなる。例えば、コーク
スの引張強度は、図2の○印で示すように、タール滓を
配合しない場合と同等の値となる。また、コークスのク
リアランスも、図3の○印で示すように、タール滓を配
合しない場合と同等の値となる。
【0015】従って、コークスの品質を上げるために高
品質従って高価な原料石炭を用いる必要もない。そし
て、本実施の形態の構成であれば、従来は原料石炭とし
てコークス炉に導入されていた石炭の一部を油分吸着剤
に適用すれば済み、油分吸着剤を混練することによるコ
スト増加は、高品質の原料石炭を用いることに比べれば
微々たるものであるから、パドルミキサ12等の運転コ
ストが必要だとしても、全体としては大幅なコスト低減
が達成されるのである。
【0016】また、油分吸着剤としての石炭は、そもそ
も原料石炭として導入されていたものであるから、コー
クス炉での操業に悪影響を与えることもない。なお、適
用可能な油分吸着剤は、本実施の形態で示した微粉化さ
れた石炭に限定されるものではなく、全体的なコスト低
減及びコークス炉への影響回避が可能な油分吸着剤とし
ては、例えば、コークス製造の折りに発生するコークス
粉、コークス炉回りの集塵装置で捕集される集塵ダス
ト、コークスの製造時及びコークスの破砕時に発生する
篩下の所謂製品にならないコークス粉等も適用できる。
これは、いずれも元は石炭であり、コークス炉へ装入し
ても操業上悪影響を与えることがないことは、原料石炭
と同じである。
【0017】また、タール滓と油分吸着剤との混練方法
や、ペレット化されたタール滓のコークス炉への導入方
法も上記実施の形態の構成に限定されるものではない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、油分吸着剤と混練してペレット化されたタ
ール滓をコークス炉に導入するようにしたため、タール
滓がコークス炉にてスラジ化することがなく、コークス
炉で得られるコークスの強度低下や収縮量低下が回避さ
れるから、コークスの品質等に悪影響を与えることがな
く、高品質従って高価な原料石炭を用いる必要がなくな
って大幅なコスト低減が図られるという効果がある。
【0019】特に、請求項2に係る発明であれば、ター
ル滓を容易にコークス炉に導入することができるし、原
料石炭を搬送するベルトコンベヤ等にタール滓が付着す
ることもないから、その除去作業が不要となってこれに
よってもコスト低減を図られる。そして、請求項3に係
る発明であれば、石炭全体の使用量が大幅に増加するこ
とがないから、油分吸着剤を用いることによって大幅な
コスト増加を招くこともないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の構成図である。
【図2】タール滓の配合率とコークスの引張強度との関
係を表すグラフである。
【図3】タール滓の配合率とコークスのクリアランスと
の関係を表すグラフである。
【図4】従来のタール滓の処理方法を説明する構成図で
ある。
【符号の説明】
1 タールデカンタ 2 タール滓タンク 3 タールタンク 4 ポンプ 5 デカンタ形遠心分離沈降機 6 タール滓タンク 7 スクリューコンベヤ 8 ピストンポンプ 9 原料石炭 11 押出成形機 12 パドルミキサ 13 タンク 14 スクリューコンベヤ 15 ベルトコンベヤ 16 タール滓(ペレット化されたタール滓)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タール滓に油分吸着剤を混練してペレッ
    ト化した後にコークス炉に導入することを特徴とするタ
    ール滓の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記ペレット化されたタール滓を原料石
    炭に添加して前記コークス炉に導入する請求項1記載の
    タール滓の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記油分吸着剤は微粉化された石炭,コ
    ークス粉及びコークス炉回りの集塵ダストの内の少なく
    ともいずれか一つである請求項1又は請求項2記載のタ
    ール滓の処理方法。
JP19543995A 1995-07-31 1995-07-31 タール滓の処理方法 Pending JPH0940968A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020051378A (ko) * 2000-12-22 2002-06-29 신현준 타르슬러지를 이용한 분탄결합재의 제조방법
KR100405510B1 (ko) * 1999-12-24 2003-11-14 주식회사 포스코 타르슬러지 발생량의 저감방법
CN103275742A (zh) * 2013-05-13 2013-09-04 东南大学 一种焦化精馏残渣的资源化处理系统及其处理方法
CN111672197A (zh) * 2020-04-30 2020-09-18 临涣焦化股份有限公司 一种多功能封闭式焦油渣收集装置及收集方法

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KR100405510B1 (ko) * 1999-12-24 2003-11-14 주식회사 포스코 타르슬러지 발생량의 저감방법
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