JPH0940842A - ポリアセタール樹脂組成物及びその成形品 - Google Patents

ポリアセタール樹脂組成物及びその成形品

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JPH0940842A
JPH0940842A JP19730195A JP19730195A JPH0940842A JP H0940842 A JPH0940842 A JP H0940842A JP 19730195 A JP19730195 A JP 19730195A JP 19730195 A JP19730195 A JP 19730195A JP H0940842 A JPH0940842 A JP H0940842A
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JP
Japan
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polyacetal resin
polyacetal
resin composition
melt index
viscosity
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Pending
Application number
JP19730195A
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English (en)
Inventor
Akihide Shimoda
暁英 霜田
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Polyplastics Co Ltd
Original Assignee
Polyplastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリープ特性や生産性を維持したまま優れた
外観性を有する成形品となるポリアセタール樹脂組成物
を提供する。 【解決手段】 溶融温度 190℃における剪断速度 25sec
-1の時の粘度Xと剪断速度250sec-1の時の粘度Yの比
(X/Y)が1.8 以上であり、メルトインデックス(AS
DM D-1238-57T E 条件)が5g/10分以上のポリアセタ
ール樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた外観性を有
するポリアセタール樹脂組成物及びその成形品に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリア
セタール樹脂は、機械的物性、耐熱性、耐化学薬品性、
耐電気的性質に優れ、且つその成形加工の容易さから、
電機・自動車・各種機械・建材・機能雑貨などの分野で
幅広く利用されている。しかし、外装部品や、水回り部
品、精密部品などに使用する場合、ゲート部周辺にフロ
ーマークなどが発生し易く、成形品の形状により良好な
成形品を得難いという問題がある。このような成形品の
外観不良について、これまでは射出成形時に金型温度を
上げるなどの成形条件の検討を行うことや、樹脂の分子
量を下げるなどして流動性を上げるなどの方法があっ
た。しかし、成形条件を変えることについてはその生産
性が低下する等の問題があり、また、樹脂の分子量を下
げるなどの処理を行った場合はクリープ特性が低下する
などの問題があった。本発明はポリアセタール樹脂を用
いて、クリープ特性や生産性を維持したまま優れた外観
性を有する成形品を提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
鑑み、鋭意研究した結果、特定の粘度を有するポリアセ
タール樹脂を用いることにより、クリープ特性や生産性
を低下させることなく優れた外観性を有する成形品が得
られることを見出し、本発明を完成するに到ったもので
ある。
【0004】即ち本発明は、溶融温度 190℃における剪
断速度 25sec-1の時の粘度Xと剪断速度250sec-1の時の
粘度Yの比(X/Y)が1.8 以上であり、メルトインデ
ックス(ASDM D-1238-57T E 条件)が5g/10分以上の
ポリアセタール樹脂組成物である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明組成物において用いられるポリアセタール樹脂
は、溶融温度 190℃における剪断速度 25sec-1の時の粘
度Xと剪断速度250sec-1の時の粘度Yの比(X/Y)が
1.8 以上であることを特徴とする。X/Yが1.8 よりも
小さい場合は、射出成形を行った際にゲート付近にジェ
ッティングが発生し易くなり、外観性を向上させること
が困難となる。かかるポリアセタール樹脂を得るには、
好ましくは、異なった粘度の原料ポリアセタール樹脂を
2種以上、より好ましくは3種以上溶融混練して得るこ
とが出来る。この場合、高粘度のポリアセタール樹脂は
メルトインデックスが3g/10分以下のものが好まし
く、低粘度のポリアセタールコポリマーはメルトインデ
ックスが25g/10分以上のものが好ましい。また、これ
らのポリアセタール樹脂以外に両樹脂の間の粘度のもの
を同時に溶融混練することはより好ましい。又、原料ポ
リアセタール樹脂の混合時期は特に限定されない。これ
らを溶融混練した本発明のポリアセタール樹脂はメルト
インデックスが5g/10分以上である必要がある。又、
好ましくは、その上限が40g/10分、より好ましくは25
g/10分である。メルトインデックスが5g/10分より
も小さい場合は、射出成形を行った場合、ゲート付近に
フローマークが発生し易くなり、外観性を向上させるこ
とが困難となる。一方、メルトインデックスが40g/10
分よりも大きくなった場合は外観性は良好であるがクリ
ープ特性が低下し、用途によっては使用できない場合が
ある。本発明で好ましいのは、φ1.5mm のセンター1点
ピンゲートを有する成形用金型で射出成形を行った場合
の成形品のゲート付近のフローマークの大きさが10mm以
下を示すポリアセタールコポリマーを用いた場合であ
る。
【0006】又、本願の特定粘度比を得るのに用いられ
る、各種のメルトインデックスを有する原料ポリアセタ
ール樹脂は、ポリアセタールホモポリマー、ポリアセタ
ールコポリマーの何れを用いてもよいが、好ましくはト
リオキサンとエチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、エピクロルヒドリン、1,3 −ジオキソラン、グリコ
ールのホルマール、ジグリコールのホルマール等の環状
エーテルとから製造された炭素数2〜8のオキシアルキ
レン単位を0.1 〜5重量%含有するポリアセタールコポ
リマーである。
【0007】本発明のポリアセタール樹脂には、その目
的に応じて所望の特性を付与するために、従来公知の添
加物、例えば酸化防止剤、滑剤、離型剤、帯電防止剤、
その他の界面活性剤、或いは有機高分子材料、無機又は
有機の繊維状、粉粒状、板状の充填剤等、例えばガラス
繊維、タルク、マイカ、カーボンなどを加えてもかまわ
ない。
【0008】本発明の組成物の調製法は種々の公知の方
法で可能であり、特に制限はなく、例えば、異なるメル
トインデックスを有するペレット同士に必要に応じ他の
成分を予めタンブラー又はヘンシェルミキサーのような
混合機で均一に混合した後、通常の押出機に供給して溶
融混練処理し、ペレットを製造する。又、ここで原料ペ
レットの替わりに、ペレット化前の重合パウダーを用い
ることも可能である。
【0009】本発明のポリアセタール樹脂は、文房具
や、電話機など、人が頻繁に触りながら使用するもので
その表面に外観不良があれば目立ってしまい商品価値が
下がるような外装部品や、水回り部品などの良外観性や
シール性が求められる部品、および、歯車など表面の外
観不良により精度が低下してしまうと困るような精密部
品に用いることが出来る。中でも水回り部品などについ
ては、ポリアセタールコポリマーを用いることで耐水道
水性にも優れた成形品を得ることが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施
例において特性値の評価に用いた方法は以下の通りであ
る。 1)メルトインデックス ASTM D-1238-57T E 条件に準じて測定を行った。 2)溶融粘度 東洋精器製キャピログラフを使用し、樹脂温度 190℃、
キャピラリー径1mm、キャピラリー長10mmにて、剪断速
度 25sec-1、250sec-1の時の溶融粘度を測定した。 3)外観評価 溶融混練処理したペレットを日鋼J75SS2A(φ35) を用い
てφ1.5mm のセンター1点ピンゲートの50角3t平板を
以下の条件で射出成形した。その後、成形品のゲート付
近のフローマークの大きさを測定し、外観の評価とし
た。 成形条件:シリンダー温度:200-200-170-150 ℃ 金型温度:90℃ 保圧 :750kg/cm2 射出時間 4.5秒 射出条件:計量:25-20-8mm 速度:25-2.5mm/sec 4)引張クリープ保持率 溶融混練処理したペレットを日鋼J75SS2A(φ35) を用い
てASTM1号引張試験片を成形し、安田精器製作所製てこ
負荷方式引張クリープ試験機を用いて、80℃、1000時間
でのクリープ試験を行い、引張強度を測定した。
【0011】実施例1〜6 異なるメルトインデックスを持つポリアセタールコポリ
マーを表1に示す割合でブレンドした後、溶融混練処理
して、ペレット化した。このペレットを使用して上記の
評価を行った。結果を表1に示す。 比較例1〜3 表2に示すメルトインデックスを持つポリアセタールコ
ポリマーを使用して上記の評価を行った。結果を表2に
示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融温度 190℃における剪断速度 25sec
    -1の時の粘度Xと剪断速度250sec-1の時の粘度Yの比
    (X/Y)が1.8 以上であり、メルトインデックス(AS
    DM D-1238-57T E 条件)が5g/10分以上のポリアセタ
    ール樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 メルトインデックス(ASDM D-1238-57T
    E 条件)が25g/10分以下である請求項1記載のポリア
    セタール樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 メルトインデックス(ASDM D-1238-57T
    E 条件)が3g/10分以下のポリアセタールコポリマー
    と、メルトインデックス(ASDM D-1238-57TE 条件)が2
    5g/10分以上のポリアセタールコポリマーとを混合し
    てなる請求項1又は2記載のポリアセタール樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項記載のポリア
    セタール樹脂組成物を成形してなる表面外観性に優れる
    ことを特徴とするポリアセタール樹脂成形品。
  5. 【請求項5】 水回りに使用される部品である請求項4
    記載のポリアセタール樹脂成形品。
JP19730195A 1995-08-02 1995-08-02 ポリアセタール樹脂組成物及びその成形品 Pending JPH0940842A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2010247430A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Polyplastics Co ジェッティング現象の発生の有無を判定する方法

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