JPH093955A - ブームの構造 - Google Patents
ブームの構造Info
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- JPH093955A JPH093955A JP17934395A JP17934395A JPH093955A JP H093955 A JPH093955 A JP H093955A JP 17934395 A JP17934395 A JP 17934395A JP 17934395 A JP17934395 A JP 17934395A JP H093955 A JPH093955 A JP H093955A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 油圧ショベルに装着した分割形ブームのうち
従来技術の一実施例リアブームでは、そのリアブームの
腹面部に独立して形成したブラケットを溶接し、そのブ
ラケットにブームシリンダ取付用ボスを設けて、ブーム
シリンダのロッド先端部をピン結合するようにしてい
る。そのために上記ブラケットの取付強度確保と製作加
工費が高いという点に問題があった。これを解決する。 【構成】 本発明では、左右方向の断面が長方形の筒形
になるように形成されている建設機械のブームにおい
て、左右一対の側面板の下端縁部のそれぞれ一部位を下
方へ延設して一対のブラケットたて板部を形成し、その
ブラケットたて板部に対してブームシリンダの一方側先
端部をピン結合するように構成した。
従来技術の一実施例リアブームでは、そのリアブームの
腹面部に独立して形成したブラケットを溶接し、そのブ
ラケットにブームシリンダ取付用ボスを設けて、ブーム
シリンダのロッド先端部をピン結合するようにしてい
る。そのために上記ブラケットの取付強度確保と製作加
工費が高いという点に問題があった。これを解決する。 【構成】 本発明では、左右方向の断面が長方形の筒形
になるように形成されている建設機械のブームにおい
て、左右一対の側面板の下端縁部のそれぞれ一部位を下
方へ延設して一対のブラケットたて板部を形成し、その
ブラケットたて板部に対してブームシリンダの一方側先
端部をピン結合するように構成した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、主として油圧ショベル
など建設機械のフロント部に装着したブームの構造に関
する。
など建設機械のフロント部に装着したブームの構造に関
する。
【０００２】
【従来の技術】図５は、特開平５−１１６０１０号公報
に記載されている超ロング作業アタッチメント１を装備
している油圧ショベルの側面図である。図において、２
は超ロング作業アタッチメント１の分割形ブーム、３は
分割形ブーム２のリアブーム、４はフロントブーム、５
はリアブーム３とフロントブーム４との間に組付けた中
継ぎブーム、６はブームシリンダ、７はインタブーム、
８はアーム、９は作業工具として取付けている破砕機で
ある。図５に示す分割形ブーム２では、リアブーム３の
前部にブームシリンダ取付用ボス１０を設け、そのブー
ムシリンダ取付用ボス１０に対してピン１１を嵌挿する
ことによりブームシリンダ６のロッド先端部を結合する
ようにしている。
に記載されている超ロング作業アタッチメント１を装備
している油圧ショベルの側面図である。図において、２
は超ロング作業アタッチメント１の分割形ブーム、３は
分割形ブーム２のリアブーム、４はフロントブーム、５
はリアブーム３とフロントブーム４との間に組付けた中
継ぎブーム、６はブームシリンダ、７はインタブーム、
８はアーム、９は作業工具として取付けている破砕機で
ある。図５に示す分割形ブーム２では、リアブーム３の
前部にブームシリンダ取付用ボス１０を設け、そのブー
ムシリンダ取付用ボス１０に対してピン１１を嵌挿する
ことによりブームシリンダ６のロッド先端部を結合する
ようにしている。
【０００３】次に図６は、従来技術の他実施例リアブー
ム１２を示す側面図である。図において、１３はリアブ
ーム１２の車体側へ連結する基端取付部、１４はリアブ
ーム１２の腹面部に溶接にて固着されたブラケット、１
５はブラケット１４を構成する一対のたて板、１６はた
て板１５に溶接して固着したブームシリンダ取付用ボ
ス、１７はブームシリンダ取付用ボス１６に対してブー
ムシリンダ６のロッド先端部１８を結合しているピン、
１９，２０は上記一対のたて板１５の間に溶接している
補強板である。図７は、図６のＡより見た図である。図
８は、図６のＢ−Ｂ断面図である。図において、２１
L ，２１R はリアブーム１２の左右一対の側面板、２２
は背面板、２３は腹面板である。図６〜図８に示すよう
に、従来技術の他実施例リアブーム１２では、そのリア
ブーム１２の腹面部に左右一対のたて板１５を有するブ
ラケット１４を形成し、溶接により固着せしめている。
ム１２を示す側面図である。図において、１３はリアブ
ーム１２の車体側へ連結する基端取付部、１４はリアブ
ーム１２の腹面部に溶接にて固着されたブラケット、１
５はブラケット１４を構成する一対のたて板、１６はた
て板１５に溶接して固着したブームシリンダ取付用ボ
ス、１７はブームシリンダ取付用ボス１６に対してブー
ムシリンダ６のロッド先端部１８を結合しているピン、
１９，２０は上記一対のたて板１５の間に溶接している
補強板である。図７は、図６のＡより見た図である。図
８は、図６のＢ−Ｂ断面図である。図において、２１
L ，２１R はリアブーム１２の左右一対の側面板、２２
は背面板、２３は腹面板である。図６〜図８に示すよう
に、従来技術の他実施例リアブーム１２では、そのリア
ブーム１２の腹面部に左右一対のたて板１５を有するブ
ラケット１４を形成し、溶接により固着せしめている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】油圧ショベルに装着し
た超ロング作業アタッチメントの従来技術のリアブーム
では、リアブームの左右側面板にブームシリンダ取付用
ボスを設けるか、あるいはまたリアブームの腹面部に独
立して形成したブラケットを溶接し、そのブラケットに
ブームシリンダ取付用ボスを設けて、ブームシリンダの
ロッド先端部をピン結合するようにしている。上記前者
の場合、リアブームの左右側面板にブームシリンダ取付
用ボスを設けているので、ブームシリンダの縮小時にお
けるシリンダチューブ上端側外周部と、ブーム側面板の
下端側側面部との干渉を避けるため、ブームシリンダ取
付用ボスを左右に突出せしめるとともに、左側面板と右
側面板との間隔を最小限度に設定しなければならなかっ
た。油圧ショベルの上部旋回体の前側側方部には運転室
を装備しているので、一対のブームシリンダの配置間隔
に制限があり、リアブームの幅寸法を小さくしなければ
ならないという強度上の難点があった。また上記後者の
場合、リアブームの腹面部に独立して形成したブラケッ
トを溶接しているので、ブラケットの強度確保のため重
量が増加し、かつ製作加工費が高くて具合が悪かった。
本発明は、上記の問題点を解決できるブームの構造を提
供することを目的とする。
た超ロング作業アタッチメントの従来技術のリアブーム
では、リアブームの左右側面板にブームシリンダ取付用
ボスを設けるか、あるいはまたリアブームの腹面部に独
立して形成したブラケットを溶接し、そのブラケットに
ブームシリンダ取付用ボスを設けて、ブームシリンダの
ロッド先端部をピン結合するようにしている。上記前者
の場合、リアブームの左右側面板にブームシリンダ取付
用ボスを設けているので、ブームシリンダの縮小時にお
けるシリンダチューブ上端側外周部と、ブーム側面板の
下端側側面部との干渉を避けるため、ブームシリンダ取
付用ボスを左右に突出せしめるとともに、左側面板と右
側面板との間隔を最小限度に設定しなければならなかっ
た。油圧ショベルの上部旋回体の前側側方部には運転室
を装備しているので、一対のブームシリンダの配置間隔
に制限があり、リアブームの幅寸法を小さくしなければ
ならないという強度上の難点があった。また上記後者の
場合、リアブームの腹面部に独立して形成したブラケッ
トを溶接しているので、ブラケットの強度確保のため重
量が増加し、かつ製作加工費が高くて具合が悪かった。
本発明は、上記の問題点を解決できるブームの構造を提
供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明では、左右一対の
側面板と、背面板及び腹面板とにより、前後長手方向と
直交する方向の断面が長方形の筒形になるように形成さ
れ、かつ車体のフロント部に、ブームシリンダによって
上下回動せしめるように装着している建設機械のブーム
において、上記左右一対の側面板の下端縁部のそれぞれ
一部位を下方へ延設して一対のブラケットたて板部を形
成し、上記ブラケットたて板部にブームシリンダ取付用
ボスを溶着し、そのブームシリンダ取付用ボスに対して
ブームシリンダの一方側先端部をピン結合するようにし
た。
側面板と、背面板及び腹面板とにより、前後長手方向と
直交する方向の断面が長方形の筒形になるように形成さ
れ、かつ車体のフロント部に、ブームシリンダによって
上下回動せしめるように装着している建設機械のブーム
において、上記左右一対の側面板の下端縁部のそれぞれ
一部位を下方へ延設して一対のブラケットたて板部を形
成し、上記ブラケットたて板部にブームシリンダ取付用
ボスを溶着し、そのブームシリンダ取付用ボスに対して
ブームシリンダの一方側先端部をピン結合するようにし
た。
【０００６】また本発明の別の一実施例としては、油圧
ショベルのフロント部に装着した超ロング作業アタッチ
メントのブームを少くともリアブームとフロントブーム
の分割形に形成し、上記リアブームの左右側面板の前部
側の下端縁部のそれぞれ一部位を下方へ延設して一対の
ブラケットたて板部を形成し、そのブラケットたて板部
にブームシリンダ取付用ボスを溶着し、そのブームシリ
ンダ取付用ボスに対してブームシリンダの一方側先端部
をピン結合するようにした。
ショベルのフロント部に装着した超ロング作業アタッチ
メントのブームを少くともリアブームとフロントブーム
の分割形に形成し、上記リアブームの左右側面板の前部
側の下端縁部のそれぞれ一部位を下方へ延設して一対の
ブラケットたて板部を形成し、そのブラケットたて板部
にブームシリンダ取付用ボスを溶着し、そのブームシリ
ンダ取付用ボスに対してブームシリンダの一方側先端部
をピン結合するようにした。
【０００７】
【作用】本発明ではブーム（分割形ブームの場合のリア
ブームを含む）の左右一対の側面板の下端縁部のそれぞ
れ一部位を下方へ延設して一対のブラケットたて板部を
形成した。すなわち上記ブラケットたて板部とブーム側
面板とを一枚板で形成したので、ブームシリンダ取付用
のブラケットとして十分な強度にすることができた。ま
たその十分な強度を保有するブラケットたて板部にブー
ムシリンダ取付用ボスを溶着したので、大きな補強板な
どを付加する必要がなく、ブームの重量を軽減すること
ができる。またブーム製作時におけるブラケット溶接加
工工数が少くなるので、製作コストの低減を行うことが
できる。また上記ブームの左右側面板の前部側の下端縁
部のそれぞれ一部位を下方へ延設して一対のブラケット
たて板部を形成し、そのブラケットたて板部にブームシ
リンダ取付用ボスを溶着し、そのブームシリンダ取付用
ボスに対してブームシリンダの一方側先端部をピン結合
するようにしたので、ブームシリンダの縮小時における
シリンダチューブ上端側外周部と、ブーム側面板の下端
側外面部との干渉を避けることができるとともに、左右
両側面板の間隔、すなわちブームの幅寸法を大きく設定
して十分な強度を持たせることができる。
ブームを含む）の左右一対の側面板の下端縁部のそれぞ
れ一部位を下方へ延設して一対のブラケットたて板部を
形成した。すなわち上記ブラケットたて板部とブーム側
面板とを一枚板で形成したので、ブームシリンダ取付用
のブラケットとして十分な強度にすることができた。ま
たその十分な強度を保有するブラケットたて板部にブー
ムシリンダ取付用ボスを溶着したので、大きな補強板な
どを付加する必要がなく、ブームの重量を軽減すること
ができる。またブーム製作時におけるブラケット溶接加
工工数が少くなるので、製作コストの低減を行うことが
できる。また上記ブームの左右側面板の前部側の下端縁
部のそれぞれ一部位を下方へ延設して一対のブラケット
たて板部を形成し、そのブラケットたて板部にブームシ
リンダ取付用ボスを溶着し、そのブームシリンダ取付用
ボスに対してブームシリンダの一方側先端部をピン結合
するようにしたので、ブームシリンダの縮小時における
シリンダチューブ上端側外周部と、ブーム側面板の下端
側外面部との干渉を避けることができるとともに、左右
両側面板の間隔、すなわちブームの幅寸法を大きく設定
して十分な強度を持たせることができる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて詳細に
説明する。図１は、本発明の第１実施例ブームとして分
割形ブーム（分割形ブームの全体側面図は図示していな
い）のうちリアブーム２４を示す側面図である。図にお
いて、２５はリアブーム２４の車体側へ連結する基端取
付部、２６はリアブーム２４の背面板、２７L ，２７R
は左右の側面板（右の側面板２７R は左の側面板２７L
の向う側にあるので図示では見えない）、２８L ，２８
R は左右の側面板２７L ，２７R のそれぞれブラケット
たて板部、２９はブームシリンダ取付用ボス、１８’は
ブームシリンダ６’のロッド先端部、３０，３１，３２
はブラケットたて板部２８L と２８Rとの間に溶接して
固設したそれぞれ小形の補強板、３３はピン、３４はリ
アブーム２４の腹面板である。図２は、図１のＣ−Ｃよ
り見た図である。
説明する。図１は、本発明の第１実施例ブームとして分
割形ブーム（分割形ブームの全体側面図は図示していな
い）のうちリアブーム２４を示す側面図である。図にお
いて、２５はリアブーム２４の車体側へ連結する基端取
付部、２６はリアブーム２４の背面板、２７L ，２７R
は左右の側面板（右の側面板２７R は左の側面板２７L
の向う側にあるので図示では見えない）、２８L ，２８
R は左右の側面板２７L ，２７R のそれぞれブラケット
たて板部、２９はブームシリンダ取付用ボス、１８’は
ブームシリンダ６’のロッド先端部、３０，３１，３２
はブラケットたて板部２８L と２８Rとの間に溶接して
固設したそれぞれ小形の補強板、３３はピン、３４はリ
アブーム２４の腹面板である。図２は、図１のＣ−Ｃよ
り見た図である。
【０００９】次に、本発明の第１実施例ブームとしてリ
アブーム２４の構造を図１及び図２について述べる。本
発明では、リアブーム２４の左右側面板２７L ，２７R
の前部側の下端縁部のそれぞれ一部位を下方へ延設して
一対のブラケットたて板部２８L ，２８R を形成し、そ
のブラケットたて板部２８L ，２８R にブームシリンダ
取付用ボス２９を溶着し、そのブームシリンダ取付用ボ
ス２９に対してピン３３を嵌挿することによりブームシ
リンダ６’のロッド先端部１８’を結合するようにし
た。
アブーム２４の構造を図１及び図２について述べる。本
発明では、リアブーム２４の左右側面板２７L ，２７R
の前部側の下端縁部のそれぞれ一部位を下方へ延設して
一対のブラケットたて板部２８L ，２８R を形成し、そ
のブラケットたて板部２８L ，２８R にブームシリンダ
取付用ボス２９を溶着し、そのブームシリンダ取付用ボ
ス２９に対してピン３３を嵌挿することによりブームシ
リンダ６’のロッド先端部１８’を結合するようにし
た。
【００１０】次に、本発明の第１実施例ブームであるリ
アブーム２４の構造の作用について述べる。本発明で
は、リアブーム２４の左右側面板２７L ，２７R の前部
側の下端縁部のそれぞれ一部位を下方へ延設して一対の
ブラケットたて板部２８L ，２８R を形成した。すなわ
ち上記ブラケットたて板部２８L とブーム側面板２
７L、ブラケットたて板部２８R とブーム側面板２７R
をそれぞれ一枚板で形成したので、ブームシリンダ６’
取付用のブラケットとして十分な強度にすることができ
た。またその十分な強度を保有するブラケットたて板部
２８L ，２８R にブームシリンダ取付用ボス２９を溶着
したので、大きな補強板などを付加する必要がなく、リ
アブーム２４の重量を軽減することができる。またリア
ブーム２４製作時におけるブラケット溶接加工工数が少
くなるので、製作コストの低減を行うことができる。ま
た上記ブームシリンダ取付用ボス２９の配設位置がリア
ブーム２４の腹面板３４の下面側の位置にあるので、ピ
ン結合したブームシリンダ６’の縮小時におけるシリン
ダチューブ（図１に示す符号イの部分）上端側外周部
と、側面板２７L ，２７R の下端側外面部との干渉を避
けることができるとともに、左右両側面板２７L と２７
R との間隔、すなわちリアブーム２４の幅寸法（図２に
示す寸法Ｗをいう）を大きく設定して十分な強度を持た
せることができる。
アブーム２４の構造の作用について述べる。本発明で
は、リアブーム２４の左右側面板２７L ，２７R の前部
側の下端縁部のそれぞれ一部位を下方へ延設して一対の
ブラケットたて板部２８L ，２８R を形成した。すなわ
ち上記ブラケットたて板部２８L とブーム側面板２
７L、ブラケットたて板部２８R とブーム側面板２７R
をそれぞれ一枚板で形成したので、ブームシリンダ６’
取付用のブラケットとして十分な強度にすることができ
た。またその十分な強度を保有するブラケットたて板部
２８L ，２８R にブームシリンダ取付用ボス２９を溶着
したので、大きな補強板などを付加する必要がなく、リ
アブーム２４の重量を軽減することができる。またリア
ブーム２４製作時におけるブラケット溶接加工工数が少
くなるので、製作コストの低減を行うことができる。ま
た上記ブームシリンダ取付用ボス２９の配設位置がリア
ブーム２４の腹面板３４の下面側の位置にあるので、ピ
ン結合したブームシリンダ６’の縮小時におけるシリン
ダチューブ（図１に示す符号イの部分）上端側外周部
と、側面板２７L ，２７R の下端側外面部との干渉を避
けることができるとともに、左右両側面板２７L と２７
R との間隔、すなわちリアブーム２４の幅寸法（図２に
示す寸法Ｗをいう）を大きく設定して十分な強度を持た
せることができる。
【００１１】次に図３は、本発明の第２実施例ブームで
あるロングブーム３５をそなえた油圧ショベルの側面図
である。図において、３６はロングブーム３５の基端取
付部、３７L ，３７R はロングブーム３５の左右の側面
板、３８L ，３８R は左右の側面板３７L ，３７R のそ
れぞれブラケットたて板部、３９はブームシリンダであ
る。図４は、図３のＤ−Ｄより見た図である。図におい
て、４０はロングブーム３５の背面板、４１は腹面板、
４２はブームシリンダ取付用ボス、４３はブームシリン
ダ３９のロッド先端部、４４はピンである。次に、本発
明の第２実施例ブームであるロングブーム３５の構造及
びその作用を図３及び図４について述べる。本発明で
は、ロングブーム３５の左右側面板３７L ，３７R の下
端縁部のそれぞれ一部位を下方へ延設して一対のブラケ
ットたて板部３８L ，３８R を形成し、そのブラケット
たて板部３８L ，３８R にブームシリンダ取付用ボス４
２（図４に示す）を溶着し、そのブームシリンダ取付用
ボス４２に対してピン４４を嵌挿することによりブーム
シリンダ３９のロッド先端部４３を結合するようにし
た。なお本発明の第２実施例ブームであるロングブーム
３５の構造の作用は、図１及び図２に示す第１実施例の
リアブーム２４の構造の場合と同様である。
あるロングブーム３５をそなえた油圧ショベルの側面図
である。図において、３６はロングブーム３５の基端取
付部、３７L ，３７R はロングブーム３５の左右の側面
板、３８L ，３８R は左右の側面板３７L ，３７R のそ
れぞれブラケットたて板部、３９はブームシリンダであ
る。図４は、図３のＤ−Ｄより見た図である。図におい
て、４０はロングブーム３５の背面板、４１は腹面板、
４２はブームシリンダ取付用ボス、４３はブームシリン
ダ３９のロッド先端部、４４はピンである。次に、本発
明の第２実施例ブームであるロングブーム３５の構造及
びその作用を図３及び図４について述べる。本発明で
は、ロングブーム３５の左右側面板３７L ，３７R の下
端縁部のそれぞれ一部位を下方へ延設して一対のブラケ
ットたて板部３８L ，３８R を形成し、そのブラケット
たて板部３８L ，３８R にブームシリンダ取付用ボス４
２（図４に示す）を溶着し、そのブームシリンダ取付用
ボス４２に対してピン４４を嵌挿することによりブーム
シリンダ３９のロッド先端部４３を結合するようにし
た。なお本発明の第２実施例ブームであるロングブーム
３５の構造の作用は、図１及び図２に示す第１実施例の
リアブーム２４の構造の場合と同様である。
【００１２】
【発明の効果】本発明では、油圧ショベルのフロント部
に装着した作業アタッチメントのブーム（分割形ブーム
の場合のリアブームを含む）における左右一対の側面板
の下端縁部のそれぞれ一部位を下方へ延設して一対のブ
ラケットたて板部を形成した。すなわち上記ブラケット
たて板部とブーム側面板とを一枚板で形成したので、ブ
ームシリンダ取付用のブラケットとして十分な強度にす
ることができた。またその十分な強度を保有するブラケ
ットたて板部にブームシリンダ取付用ボスを溶着したの
で、大きな補強板などを付加する必要がなく、ブームの
重量を軽減することができる。またブーム製作時におけ
るブラケット溶接加工工数が少くなるので、製作コスト
の低減を行うことができる。また上記ブームの左右側面
板の前部側の下端縁部のそれぞれ一部位を下方へ延設し
て一対のブラケットたて板部を形成し、そのブラケット
たて板部にブームシリンダ取付用ボスを溶着し、そのブ
ームシリンダ取付用ボスに対してブームシリンダの一方
側先端部をピン結合するようにしたので、ブームシリン
ダの縮小時におけるシリンダチューブ上端側外周部と、
ブーム側面板の下端外面部との干渉を避けることができ
るとともに、左右両側面板の間隔、すなわちブームの幅
寸法を大きく設定して十分な強度を持たせることができ
る。したがって本発明の構造をそなえたブームでは、ブ
ームシリンダ取付用ブラケットと、ブームの筒形本体部
分の強度を向上できるとともに、ブーム製作加工費のコ
ストダウンをはかることができる。
に装着した作業アタッチメントのブーム（分割形ブーム
の場合のリアブームを含む）における左右一対の側面板
の下端縁部のそれぞれ一部位を下方へ延設して一対のブ
ラケットたて板部を形成した。すなわち上記ブラケット
たて板部とブーム側面板とを一枚板で形成したので、ブ
ームシリンダ取付用のブラケットとして十分な強度にす
ることができた。またその十分な強度を保有するブラケ
ットたて板部にブームシリンダ取付用ボスを溶着したの
で、大きな補強板などを付加する必要がなく、ブームの
重量を軽減することができる。またブーム製作時におけ
るブラケット溶接加工工数が少くなるので、製作コスト
の低減を行うことができる。また上記ブームの左右側面
板の前部側の下端縁部のそれぞれ一部位を下方へ延設し
て一対のブラケットたて板部を形成し、そのブラケット
たて板部にブームシリンダ取付用ボスを溶着し、そのブ
ームシリンダ取付用ボスに対してブームシリンダの一方
側先端部をピン結合するようにしたので、ブームシリン
ダの縮小時におけるシリンダチューブ上端側外周部と、
ブーム側面板の下端外面部との干渉を避けることができ
るとともに、左右両側面板の間隔、すなわちブームの幅
寸法を大きく設定して十分な強度を持たせることができ
る。したがって本発明の構造をそなえたブームでは、ブ
ームシリンダ取付用ブラケットと、ブームの筒形本体部
分の強度を向上できるとともに、ブーム製作加工費のコ
ストダウンをはかることができる。
【図１】本発明の第１実施例ブームとして分割形ブーム
のうちリアブームを示す側面図である。
のうちリアブームを示す側面図である。
【図２】図１のＣ−Ｃより見た図である。
【図３】本発明の第２実施例ブームであるロングブーム
をそなえた油圧ショベルの側面図である。
をそなえた油圧ショベルの側面図である。
【図４】図３のＤ−Ｄより見た図である。
【図５】従来技術の超ロング作業アタッチメントを装備
している油圧ショベルの側面図である。
している油圧ショベルの側面図である。
【図６】従来技術の他実施例リアブームを示す側面図で
ある。
ある。
【図７】図６のＡより見た図である。
【図８】図６のＢ−Ｂ断面図である。
１ 超ロング作業アタッチメント ２ 分割形ブーム ３ リアブーム ６，６’，３９ ブームシリンダ １０，１６，２９，４２ ブームシリンダ取付用ボス １１，１７，３３，４４ ピン １２，２４ リアブーム １８，１８’，４３ ロッド先端部 ２１L ，２１R ，２７L ，２７R ，３７L ，３７R 側
面板 ２２，２６，４０ 背面板 ２３，３４，４１ 腹面板 ２８L ，２８R ，３８L ，３８R ブラケットたて板部 ３５ ロングブーム
面板 ２２，２６，４０ 背面板 ２３，３４，４１ 腹面板 ２８L ，２８R ，３８L ，３８R ブラケットたて板部 ３５ ロングブーム
Claims (3)
- 【請求項１】 左右一対の側面板と、背面板及び腹面板
とにより、前後長手方向と直交する方向の断面が長方形
の筒形になるように形成され、かつ車体のフロント部
に、ブームシリンダによって上下回動せしめるように装
着している建設機械のブームにおいて、上記左右一対の
側面板の下端縁部のそれぞれ一部位を下方へ延設して一
対のブラケットたて板部を形成し、そのブラケットたて
板部に対してブームシリンダの一方側先端部をピン結合
するようにしたことを特徴とするブームの構造。 - 【請求項２】 特許請求の範囲請求項１記載のブームの
構造において、前記ブラケットたて板部にブームシリン
ダ取付用ボスを溶着し、そのブームシリンダ取付用ボス
に対してブームシリンダの一方側先端部をピン結合する
ようにしたことを特徴とするブームの構造。 - 【請求項３】 特許請求の範囲請求項１記載のブームの
構造において、ブームを少くともリアブームとフロント
ブームの分割形に形成し、上記リアブームの左右側面板
の前部側の下端縁部のそれぞれ一部位を下方へ延設して
一対のブラケットたて板部を形成し、そのブラケットた
て板部にブームシリンダ取付用ボスを溶着し、そのブー
ムシリンダ取付用ボスに対してブームシリンダの一方側
先端部をピン結合するようにしたことを特徴とするブー
ムの構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17934395A JPH093955A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | ブームの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17934395A JPH093955A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | ブームの構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH093955A true JPH093955A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=16064187
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17934395A Pending JPH093955A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | ブームの構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH093955A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006144411A (ja) * | 2004-11-22 | 2006-06-08 | Komatsu Ltd | ブレードを備えた作業機械及びブレード支持構造 |
| JP2015227611A (ja) * | 2015-08-12 | 2015-12-17 | コベルコ建機株式会社 | 作業機械のブーム |
| JP2016089375A (ja) * | 2014-10-30 | 2016-05-23 | 日立建機株式会社 | 建設機械用ブーム |
-
1995
- 1995-06-21 JP JP17934395A patent/JPH093955A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006144411A (ja) * | 2004-11-22 | 2006-06-08 | Komatsu Ltd | ブレードを備えた作業機械及びブレード支持構造 |
| JP2016089375A (ja) * | 2014-10-30 | 2016-05-23 | 日立建機株式会社 | 建設機械用ブーム |
| JP2015227611A (ja) * | 2015-08-12 | 2015-12-17 | コベルコ建機株式会社 | 作業機械のブーム |
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