JP4471945B2 - ローダ取付フレーム - Google Patents
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Description
前記ローダ取付フレームは、トラクタの車体に取付固定された取付プレートと、この取付プレートから左右方向外方に突設された支持台と、この支持台に立設されたメインフレームとを備えており、前記メインフレームは、該メインフレームの下部に設けられていて前記支持台を挿通して固着するための支持台取付孔と、メインフレームの前部側の上下方向中途部に設けられていて前記サイドフレームの下部に設けられた係合部を上方から嵌合させて受持するための受け部とを備え、前記係合部を受け部に受持させた状態でメインフレームの上部とサイドフレームとにわたって連結ピンを挿通することによりサイドフレームがメインフレームに取り付られるように構成されている。
そこで、メインフレームを一枚板で構成することにより、生産性を向上させ、コスト低下を図ることが考えられている。
走行車両の車体側から左右方向外方に突設された支持台と、この支持台に立設されたメインフレームとを備え、前記メインフレームは、該メインフレームの下部に設けられていて前記支持台を挿通して固着するための支持台取付孔と、メインフレームの前部側の上下方向中途部に設けられていて前記サイドフレームの下部に設けられた係合部を上方から嵌合させて受持するための受け部とを備え、前記係合部を受け部に受持させた状態でメインフレームの上部とサイドフレームとにわたって連結ピンを挿通することによりサイドフレームがメインフレームに取り付けられるように構成されたローダ取付フレームにおいて、
前記メインフレームは、一枚板で構成されると共に、その外形状に沿うように該メインフレームの外周部に設けられた外周リブと、この外周リブのフレーム後縁部分の上下方向中途部と前記受け部とを連結するように設けられた第1の補強リブと、この第1の補強リブの上側に位置していて外周リブのフレーム前縁部分とフレーム後縁部分とを連結するように設けられた1又は複数の第2の補強リブと、前記支持台取付孔の周囲に設けられた環状リブと、この環状リブと前記受け部とを連結するように設けられた第3の補強リブとを備えてなることを特徴とする。
また、作業時において、ブーム及びブームシリンダからサイドフレームに伝播する荷重は、主としてメインフレームの受け部に作用するが、この受け部に伝播した荷重は第1の補強リブによってメインフレーム外周部に設けた外周リブに伝播されると共に第3の補強リブによって支持台が固着される支持台取付孔の周囲に設けた環状リブに伝播され、すなわち受け部に伝播した荷重が外周リブと環状リブとに分散され、これによって過剰強度となることなく該受け部の強度確保を最適に図ることができる。
すなわち、本発明にあっては、メインフレームを一枚板で形成するに際し、リブの最適設計により、該メインフレームの強度確保を図りながら軽量化を図ることができる。
図5において、1はトラクタ(走行車両)であり、2は該トラクタの前部に着脱自在に装着されたフロントローダ(ローダ)である。
トラクタ1の車体3は、前部のエンジン4と、このエンジン4の後部に連結されたフライホイールハウジングと、このフライホイールハウジングの後部に連結された伝動ケース5とから主構成され、伝動ケース5は前部のクラッチハウジング5Aと後部のミッションケース5Bとから構成されている。
左右の各サイドフレーム11は左右一対の側板16を有すると共に、この左右の側板16を連結板17によって連結して主構成され、下端側に左右の側板16にわたって設けられたピンからなる係合部18が設けられている。
ブームシリンダ13の一端側は、左右方向で同じ側にあるサイドフレーム11の前部の上下方向中途部に左右軸廻りに回動自在に枢支連結されており、ブームシリンダ13の他端側は、ブーム12の長手方向中途部に固着された左右一対のサイドプレート21に左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支連結されていて、該ブームシリンダ13を伸縮(ピストンロッドを出退)させることにより、ブーム12が枢軸19を中心として上下揺動するように構成されている。
一方、トラクタ1側には、フロントローダ2を着脱自在に取り付けるためのローダ取付フレーム26が設けられている。
このローダ取付フレーム26は、図1〜図3に示すように、トラクタ1の車体3側に取付固定された取付プレート27と、トラクタ1の車体3側から左右方向外方に突出するように設けられた支持台28と、この支持台28に立設されたメインフレーム29とを左右一対備えており、これら取付プレート27,支持台28及びメインフレーム29はトラクタ1の車体3の左右両側に配置されている。
支持台28は、左右方向の軸心を有する円筒形のパイプ材から形成されており、左右方向内端側が取付プレート27の後部の上下方向略中央部を貫通し且つ溶接によって取付プレート27に固着されている。
このメインフレーム29の下部には、支持台28の左右方向外端側を挿通させて該支持台28をメインフレーム29に溶接によって固着するための支持台取付孔31が設けられている。
また、メインフレーム29の前部側の上下方向中途部には、前記サイドフレーム11の下部に設けられた係合部18を上方から嵌合させて受持するための受け部32を備えている。
前記構成のフロントローダ2にあっては、メインフレーム29の上部側前部がサイドフレーム11の左右側板16間に挿入状とされた状態でサイドフレーム11の係合部18がメインフレーム29の受け部32に上方から嵌合しており、この係合部18を受け部32に受持させた状態でメインフレーム29の上部とサイドフレーム11の後部側の上下方向中途部とにわたって連結ピン33を挿通することによりサイドフレーム11がメインフレーム29に取り付られ、これによってフロントローダ2がローダ取付フレーム26に支持される。
次に、この状態からバケットシリンダ14を収縮させていくと、ブーム12が下降してスタンド25が接地し、スタンド25が接地した後はサイドフレーム11が上昇するようにスタンド25の接地部分回りにブーム12が揺動してサイドフレーム11の係合部18がメインフレーム29の受け部32から上方に外れ、これにより、フロントローダ2が、バケット15の底部が接地した状態でブーム12がスタンド25によって支えられたスタンディング状態とされる。
前記メインフレーム29は、左右の側面に複数のリブ37〜47が形成され、このリブ形状を決める際、強度の必要な箇所とそうでない箇所とを考慮したリブパターンとすることによりメインフレーム29の必要な強度確保を図りつつ軽量化を図っている。
環状リブ40は、外周リブ37のフレーム前縁下部側部分37C及びフレーム下縁部分37Dと一体化されている。
また、メインフレーム29の連結孔34の周囲には、外周リブ37から左右方向外方に膨出したボス50が左右両側に設けられている。
また、メインフレーム29の環状リブ40の上方側には、取付プレート27をボルト固定するためのインパクトレンチを挿通すべく取付プレート27のネジ挿通孔51に対応する位置に設けられた長穴状の挿通孔52が形成されており、この挿通孔52の周囲にも環状リブ43が設けられており(これを第2の環状リブという)、この第2の環状リブ43の下部側は前記環状リブ40の上部と一体化され、第2の環状リブ43の前側部分は第3の補強リブ41と一体化されている。
前記受け部32は、上方に開放状で且つ底部が円弧状とされた係合凹部53を備えていると共に、この係合凹部53の縁部に沿って形成され且つ外周リブ37から左右方向外方に膨出した厚肉部54を備えている。
また、ブーム12及びブームシリンダ13からサイドフレーム11に伝播する荷重は、メインフレーム29の上部のサイドフレーム11の連結部分にも伝播し、メインフレーム29の上部にも荷重が作用するが、外周リブ37のフレーム前縁上部側部分37Bとフレーム後縁部分37Aとを連結するように設けられた第2の補強リブ39によってメインフレーム29の上部の強度も良好に確保できる。
メインフレーム29の側面の、リブ37〜47の間(リブ形成部分でないところ)は当然溝状とされており、本実施の形態にあっては、このリブ37〜47の間の溝部でのメインフレーム29の肉厚(板厚)を、強度が必要な箇所については肉厚を厚くし、そうでない箇所については肉厚を薄くすることにより、強度確保を維持しつつメインフレーム29の軽量化によるコストダウンを図っている。
2 フロントローダ
3 車体
11 サイドフレーム
12 ブーム
13 ブームシリンダ
18 係合部
28 支持台
29 メインフレーム
31 支持台取付孔
32 受け部
33 連結ピン
37 外周リブ
37A フレーム後縁部分
37B フレーム前縁上部側部分
38 第1の補強リブ
39 第2の補強リブ
40 環状リブ
41 第3の補強リブ
56 上部側溝部分
57 下部側溝部分
T2 上部側溝部分のメインフレームの板厚
T3 下部側溝部分のメインフレームの板厚
Claims (2)
- ローダ(2)のブーム(12)と該ブーム(12)を揺動させるブームシリンダ(13)とを枢支連結したサイドフレーム(11)を走行車両(1)に取り付けるためのローダ取付フレームであって、
走行車両(1)の車体(3)側から左右方向外方に突設された支持台(28)と、この支持台(28)に立設されたメインフレーム(29)とを備え、前記メインフレーム(29)は、該メインフレーム(29)の下部に設けられていて前記支持台(28)を挿通して固着するための支持台取付孔(31)と、メインフレーム(29)の前部側の上下方向中途部に設けられていて前記サイドフレーム(11)の下部に設けられた係合部(18)を上方から嵌合させて受持するための受け部(32)とを備え、前記係合部(18)を受け部(32)に受持させた状態でメインフレーム(29)の上部とサイドフレーム(11)とにわたって連結ピン(33)を挿通することによりサイドフレーム(11)がメインフレーム(29)に取り付けられるように構成されたローダ取付フレームにおいて、
前記メインフレーム(29)は、一枚板で構成されると共に、その外形状に沿うように該メインフレーム(29)の外周部に設けられた外周リブ(37)と、この外周リブ(37)のフレーム後縁部分(37A)の上下方向中途部と前記受け部(32)とを連結するように設けられた第1の補強リブ(38)と、この第1の補強リブ(38)の上側に位置していて外周リブ(37)のフレーム前縁部分(37B)とフレーム後縁部分(37A)とを連結するように設けられた1又は複数の第2の補強リブ(39)と、前記支持台取付孔(31)の周囲に設けられた環状リブ(40)と、この環状リブ(40)と前記受け部(32)とを連結するように設けられた第3の補強リブ(41)とを備えてなることを特徴とするローダ取付フレーム。 - 外周リブ(37)の内側の溝部分のメインフレーム(29)の板厚は、第1の補強リブ(38)よりも上側に位置する上部側溝部分(56)のメインフレーム(29)の板厚(T2)が第1の補強リブ(38)よりも下側に位置する下部側溝部分(57)のメインフレーム(29)の板厚(T3)に対して薄肉に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のローダ取付フレーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006050861A JP4471945B2 (ja) | 2006-02-27 | 2006-02-27 | ローダ取付フレーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006050861A JP4471945B2 (ja) | 2006-02-27 | 2006-02-27 | ローダ取付フレーム |
Publications (2)
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JP2007231516A JP2007231516A (ja) | 2007-09-13 |
JP4471945B2 true JP4471945B2 (ja) | 2010-06-02 |
Family
ID=38552386
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006050861A Active JP4471945B2 (ja) | 2006-02-27 | 2006-02-27 | ローダ取付フレーム |
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JP (1) | JP4471945B2 (ja) |
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2006
- 2006-02-27 JP JP2006050861A patent/JP4471945B2/ja active Active
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Publication number | Publication date |
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JP2007231516A (ja) | 2007-09-13 |
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