JPH0937825A

JPH0937825A - 折畳み傘

Info

Publication number: JPH0937825A
Application number: JP19007795A
Authority: JP
Inventors: Fujio Kano; 不二夫加納
Original assignee: PLANT KEIKAKU KK
Current assignee: PLANT KEIKAKU KK
Priority date: 1995-07-26
Filing date: 1995-07-26
Publication date: 1997-02-10

Abstract

(57)【要約】【目的】持ち運びに便利で、使い勝手を良くした折畳
み傘を提供する。【構成】伸縮可能な軸部２の端部に柄３を取着し、折
畳み可能な骨部６を備えた折畳み傘１において、柄３
に、折畳んだ骨部６の外周部に巻付けた布部７を収容す
る収納部１１を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、折畳んだ布部を収
容する収納部を備えた折畳み傘に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の折畳み傘は、伸縮可能な軸部の端
部に柄を取着し、使用するときは軸部を伸ばし、骨部を
展開して布部を広げている。また、不使用時には、骨部
を折畳み、これの外周部に折り畳んだ布部を巻付け、軸
部を縮小して、これに布製のカバーをかぶせている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述の折畳み傘は、つ
ぎの問題点を有している。１，雨天のときに使用した濡れた傘は、布製のカバーを
かけても周囲を濡らすので、折畳んで鞄などに納めるこ
とができない。従って、電車等に乗るときは、傘を濡れ
たまま持ち込むので、周囲の人の衣服を濡らす。２，カバーは紛失し易い。３，カバーを外したまま持ち歩くと、傘の布部がこす
れて折り目から破れやすい。

【０００４】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、持ち運びに便利で、使い勝手を良く
した折畳み傘を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、伸縮
可能な軸部の端部に柄を取着し、折畳み可能な骨部を備
えた折畳み傘において、前記柄に、折畳んだ骨部の外周
部に巻付けた布部を収容する収納部を設けたところに特
徴を有する。請求項２の発明は、布部が引き出されたと
き、軸部を収納部のほぼ中心位置に支持する支持部材が
設けられているところに特徴を有する。請求項３の発明
は、布部が収納されたとき、柄の端部に取着され収納部
の開口端部を閉塞する蓋部材を備えているところに特徴
を有する。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につき図
面を参照して説明する。先ず、図１において、折畳み傘
１は、周知の構造であって、３種類の長さに伸縮可能な
軸部２を備え、その端部に柄３が取着されており、ま
た、軸部２の先端部に石突き４が取着されている。軸部
２には、摺動環５（図３参照）が挿入されており、この
摺動環５と軸部２の先端部との間に折畳み可能な骨部６
が取付けられており、骨部６の外周面に布部７が張られ
ている。この布部７は、不使用時には、図１に二点鎖線
で示すように、折畳まれた骨部６の外周に巻付けられ
る。

【０００７】柄３は、プラスチックから筒状に形成され
ており、一端が閉塞され他端が開口されている。そし
て、閉塞端部には軸部２が取着されており、柄３の内周
面により収納部１１が構成されている。また、開口端部
に径大な径大部１２が形成されている。この径大部１２
の内面部には、例えば図２及び図３にも示すように、３
箇所に受け部１３が接着等により取着されており、この
受け部１３にそれぞれ支持部材としての支持板１４が回
動可能に支承されている。これら３枚の支持板１４は、
ばね１５により水平位置に付勢されており、軸部２をほ
ぼ中心位置に支持する。また、柄３の開口端部には、例
えば、ゴム製または軟質プラスチック製の蓋部材１６が
水密状態に取着される。この蓋部材１６は連結紐１７に
より柄３に連結されている。

【０００８】つぎに上記構成の作用について説明する。
この折畳み傘は、使用時には、蓋部材１６を取外し、軸
部２を伸ばして、布部７が収納部１１から引き出され
る。そして、図１に実線で示すように、骨部６が展開さ
れて、布部７が広げられた状態に張られている。この場
合、布部７が収納部１１から引き出されると、３枚の支
持板１４がばね１５により水平位置に付勢されて軸部２
をほぼ中心位置に支持する。

【０００９】不使用時には、図１に二点鎖線で示すよう
に、骨部６を折畳み、これの外周部に布部７を折畳んで
巻付ける。そして、軸部２を縮めながら布部７を収納部
１１内に押し込むと、支持板１４が回動して径大部１２
内に後退し、布部７が収納部１１内に収納される。そこ
で、蓋部材１６を柄３に水密状態に取着する。

【００１０】上記実施例においては、つぎの効果を奏す
るものである。１，布部７を骨部６に巻付けて収納部１１内に収納し、
蓋部材１６を水密状態に装着すれば、布部７が濡れた状
態でも、鞄等に格納できる。即ち、外出時の途中で電車
等に乗るときに、傘を濡れたまま持ち運ぶ必要がないの
で、周囲の人の衣服を濡らす心配がなく、しかも、持ち
運びが便利である。２，収納部１１に蓋部材１６を取付けたので、布部７か
ら水滴が出た場合でも収納部１１内に保持されて、外部
に洩れることがない。３，収納部１１は柄３と一体になっているので紛失する
ことがない。従って、従来のように、布部が摺れて折り
目から破損する虞がない。４，傘を使用するときに、支持板１４が軸部２をほぼ中
心位置に支持しているので、傘がぐらつくことがない。５，折畳むと柄３のみの外観となり、柄３の色、形状が
適宜選定できるので、外観意匠が良好になる。

【００１１】図４及び図５は、本発明の他の実施例を示
すもので、軸部２を互いに挿嵌された複数の筒状体から
形成するとともに、下から２段目の筒状体の下端に収納
部１１の内面に摺接する支持部２１を設けたものであ
る。支持部２１は、使用時においては、図４に示すよう
に収納部１１の開口端部内面に弾性的に圧接され、不使
用時においては、軸部２を縮めれば、図５に示すように
収納部１１の奥部に収容される。この実施例によれば、
構造が簡単になり、収納部１１が細径に形成できるとい
う効果を奏するものである。

【００１２】

【発明の効果】請求項１の発明は、伸縮可能な軸部の端
部に柄を取着し、折畳み可能な骨部を備えた折畳み傘に
おいて、前記柄に、折畳んだ骨部の外周部に巻付けた布
部を収容する収納部を設けたので、布部が濡れた状態で
あっても折畳むことができ、使い勝手が格段に向上す
る。請求項２の発明は、布部が引き出されたとき、支持
部材により軸部を収納部のほぼ中心位置に支持するの
で、傘がぐらつくことがない請求項３の発明は、布部が
収納されたとき、柄の端部に取着され収納部の開口端部
を閉塞する蓋部材を備えているので、収納した布部から
水滴が出ても外部に洩れることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】一部を破断して示す正面図である。

【図２】図１においてII-II方向から見た拡大断面図
である。

【図３】布部を収容した状態を拡大して示す断面図で
ある。

【図４】本発明の他の実施例において、使用時の状態
を示す断面図である。

【図５】本発明の他の実施例において、不使用時の状
態を示す断面図である。

【符号の説明】

１折畳み傘２軸部３柄６骨部７布部１１収納部１４支持板（支持部材）１６蓋部材２１支持部（支持部材）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】伸縮可能な軸部の端部に柄を取着し、折
畳み可能な骨部を備えた折畳み傘において、前記柄に、折畳んだ骨部の外周部に巻付けた布部を収容
する収納部を設けたことを特徴とする折畳み傘。
【請求項２】布部が引き出されたとき、軸部を収納部
のほぼ中心位置に支持する支持部材が設けられているこ
とを特徴とする請求項１記載の折畳み傘。
【請求項３】布部が収納されたとき、柄の端部に取着
され収納部の開口端部を閉塞する蓋部材を備えているこ
とを特徴とする請求項１または２記載の折畳み傘。