JP3236977U - 日傘扇子 - Google Patents

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Abstract

【課題】扇子として使用するときも、日傘として使用するときも、良好な使用感を得られる日傘扇子を得ること。【解決手段】日傘扇子1は、回転自在に連結された一対の骨材11A、11Bの間に扇面101を設けている。扇面101は、一対の骨材11A、11Bの互いに対面する内側面に両端を固定され、一対の骨材11A、11Bが内側面同士を対面させたときには折り畳まれ、内側面と反対側の外側面同士を対面させる位置まで回転したときには円形に展開する。扇面101が円形に展開した位置で一対の骨材11A、11B同士を連結部31によって連結すれば、日傘扇子1は円形の形態に維持される。骨材11A、11Bの正面又は背面には、把手51が起立自在に設けられている。扇子として使用する場合、把手51を骨材11に沿った位置に固定する。日傘301として使用する場合には、把手51を骨材11から起立した位置に固定する。【選択図】図15

Description

本開示は、扇子としても日傘としても使用することができる日傘扇子に関する。
扇子を多機能に使用することができる多機能型の扇子が知られている。
特許文献1には、扇子、日よけ、雨傘等に兼用することができ、折り畳み自在で携帯にも便利な帽子兼用うちわが開示されている(第1-3欄「考案の詳細な説明」の項目、第1図参照)。
この帽子兼用うちわは、複数本の骨材(1a-1g)の回転によって扇面(羽地4)を270度まで開いた展開状態にし、展開状態にした両端の骨材(1a及び1g)を開張バンド(11)で止めることができるようにしている。展開した扇面は、浅い円錐形状をなす。
日傘又は帽子として使用するには、展開状態にして頭部に載せ、骨材(1a、1c)と骨材(1e、1g)とにそれぞれ取り付けた一対の横紐(8)に結び付けた一対の締め紐(10)によって頭に固定する(特許文献1の第2欄第20-25行参照)。
団扇(うちわ)として使用するには、展開した骨材(1a-1g)と手指挿入部(6)との間に手を差し入れて、帽子兼用うちわの本体を持つようにする(特許文献1の第2欄第25-28行参照)。
特許文献2には、折り畳み可能で簡易雨具にもなるうちわ型扇子が開示されている(段落[0006]-[0012]、図4-8参照)。
このうちわ型扇子は、親骨(扇骨F)を360度回転させて扇面(団扇面)を円形に展開させることができるようしている。展開した扇面は、浅い円錐形状をなす(特許文献2の段落[0011]参照)。明細書中には説明はないものの、図面中には折り畳める柄(E)が示されている。
特許文献2に記載されたうちわ型扇子は、晴れた時には扇子やうちわ、日傘として使用することができ、急な雨の時には雨具として利用することができる(段落[0009]参照)。
実公昭52-56190号公報 登録実用新案第3099734号公報
日傘は、雨傘と同じように柄を持ち、日差しを避けるような角度で使用されるのが一般的である。
これに対して特許文献1に記載された帽子兼用うちわは、日傘(日よけ)として使用するには、帽子のように頭に被ることになる。このため日傘としての一般的な使用態様からは程遠く、ファッション上の制約が生まれるばかりか、手軽に日傘にして日差しを避けることができない。
特許文献2に記載されたうちわ型扇子は、使用時には柄(E)を引き出し、扇子(うちわ)として使用する際も日傘や雨傘として使用する際も、使用者は柄(E)を把持するものと思料される。このときの使用感を想像すると、扇子(うちわ)として使用する場合には問題ないものの、日傘や雨傘として使用する場合には腕を頭上に掲げ続けなければならず、良好とは言いがたい。
本開示の課題は、扇子として使用するときも、日傘として使用するときも、良好な使用感を得られる日傘扇子を得ることである。
日傘扇子は、回転自在に連結された一対の骨材と、前記一対の骨材の互いに対面する内側面に両端を固定され、前記一対の骨材が前記内側面同士を対面させたときには折り畳まれ、前記一対の骨材が前記内側面と反対側の外側面同士を対面させる位置まで回転したときには円形に展開する扇面と、前記扇面が円形に展開した位置で前記一対の骨材同士を連結自在にする連結部と、前記骨材の正面又は背面に起立自在に設けられた把手と、前記把手を前記骨材に沿った位置に固定自在にする第1の位置固定部と、前記把手を前記骨材から起立した位置に固定自在にする第2の位置固定部と、を備える。
扇子として使用するときも、日傘として使用するときも、良好な使用感を得られる日傘扇子を得ることができる。
日傘扇子の実施の一形態を示す正面図。 日傘扇子の右側面図。 把手を一段階目まで起立させた状態を示す日傘扇子の右側面図。 さらに把手を引き出した状態を示す日傘扇子の右側面図。 一対の骨材が少し回転して扇面が折り畳み状態のまま外部に露出した状態を示す日傘扇子の斜視図。 一対の骨材の連結構造を拡大して示す斜視図。 骨材の内部構造を拡大して示す斜視図。 連結部(収納連結部)の構造を示す日傘扇子の斜視図。 連結部(収納連結部)の構造を示す日傘扇子の斜視図。 扇面が展開した状態を示す日傘扇子の斜視図。 扇面を展開状態に維持するように連結部(収納連結部)が一対の骨材を連結している状態を拡大して示す斜視図。 扇面を展開状態に維持した直後の日傘扇子の斜視図。 扇子としての使用態様を示す日傘扇子の斜視図。 使用者が把手を把持した状態を示す日傘扇子の斜視図。 日傘としての使用態様を示す日傘扇子の斜視図。 把手に造形が施されたキャップを装着した一例を示す日傘扇子の左側面図。
実施の形態を図面に基づいて説明する。説明の順序は、つぎの項目の通りである。
1.構成
(1)基本構造
(2)骨材
(3)扇面
(4)連結部
(5)把手
(6)長さ固定部
(7)第1の位置固定部
(8)第2の位置固定部
2.作用効果
(1)携帯時の日傘扇子
(2)扇面の展開
(3)扇子
(4)日傘
(5)その他
3.他の実施の形態と変形例
(1)他の実施の形態
(2)変形例
1.構成
(1)基本構造
図1~図10に示すように、本実施の形態の日傘扇子1は、回転自在に連結された一対の骨材11の間に扇面101を設けている。扇面101は、一対の骨材11の互いに対面する内側面12(図7参照)に両端を固定され、一対の骨材11が内側面12同士を対面させたときには折り畳まれ(図1参照)、一対の骨材が内側面12と反対側の外側面13同士を対面させる位置まで回転したときには円形に展開する(図10参照)。
このように日傘扇子1は、扇面101を折り畳み状態にした携帯時の態様(図1、図2参照)と、扇面101を円形に展開した使用時の態様(図12参照)とに変化する。使用時の態様は、さらに扇子201としての使用態様(図13、図14参照)と、日傘301としての使用態様(図15参照)とに変化させることができる。これらの二種類の使用時の態様については後述する。
扇面101は、一端側を接着剤などで固定されて蛇腹状に折り畳まれている。折り畳まれた扇面101は、扇形に開き(図8参照)、最終的に円形に展開する(図10参照)。その一方で、扇面101のみを自由状態においたとき、折り畳まれた状態の扇面101は開く方向に変位して扇形をなし(図5参照)、円形に展開した扇面101は閉じる方向に変位して扇形をなす(図9参照)。このため外部から規制力を加えなければ、日傘扇子1を携帯時の態様(図1、図2参照)にも使用時の態様(図12参照)にも維持することはできない。
そこで本実施の形態では、扇面101が円形に展開した位置で一対の骨材11同士を連結自在にする連結部31を設けている。連結部31は、扇面101が折り畳まれた位置で一対の骨材11同士を連結自在にする収納連結部としても機能する。
本実施の形態の日傘扇子1は、骨材11の正面又は背面に、二段階に伸縮自在の把手51を起立自在に設けている。日傘扇子1は、把手51の状態を変化させることで、扇子201としての使用態様(図13、図14参照)と、日傘301としての使用態様(図15参照)とを実現している。扇子201として使用する場合には、把手51を骨材11に沿った位置に固定し、少しだけ引き出す(図13、図14参照)。日傘301として使用する場合には、把手51を骨材11から起立した位置に固定し、所望の長さになるまで引き出す(図15参照)。
日傘扇子1にこれらの二つの使用態様(扇子201、日傘301)を与えるには、把手51の位置や伸縮状態を固定するための手段が必要になる。そこで長さ固定部61、第1の位置固定部71、及び第2の位置固定部81をそれぞれ設けている。
長さ固定部61は、把手51を延びた状態に固定自在にする。
第1の位置固定部71は、把手51を骨材11に沿った位置に固定自在にし、長さ固定部61とともに、扇子201としての使用態様を実現する。
第2の位置固定部81は、把手51を骨材11から起立した位置に固定自在し、長さ固定部61とともに、日傘301としての使用態様を実現する。
(2)骨材
図1ないし図7に示すように、一対の骨材11(11A、11B)は、それぞれ細長い矩形をしたハウジング14を主体としている。ハウジング14は、内側面12の側に収納部15を形成している。扇面101の両側面は、一対のハウジング14が有する収納部15の底面に接着剤などによって固定されている。収納部15は、一対の骨材11A、11Bが内側面12同士を対面させたとき、折り畳まれた扇面101を収納し得る大きさを有している。
図6に示すように、一対の骨材11A、11Bは、回転自在に連結されている。骨材11A、11B同士の連結は、コネクタ16にハウジング14の一端側を回転自在に取り付けることによってなされる。
コネクタ16は、半円形状をした一対のリテーナ16aをブリッジ16bで結合し、ブリッジ16bの両側から突出するように片側二個ずつ半円形をしたサポート片16cをリテーナ16aの端部に設けた部品である。一対のリテーナ16aは、扇面101の接着固定された固定端側の両面を覆うように配置される。片側二個ずつ合計四個のサポート片16cには、取付孔16dが設けられている。
骨材11のハウジング14は、コネクタ16に取り付けられる端部側の両内壁面に、取付孔16dに嵌合する突起17を有している。そこで取付孔16dに突起17を回転自在に嵌め込むことで、ハウジング14はコネクタ16に回転自在に取り付けられる。このときハウジング14は、一対のサポート片16cに突起17が乗り上げる過程で弾性変形する。そこで弾性変形しやすくするために、ハウジング14には切欠き18が設けられている。
コネクタ16にハウジング14が回転自在に取り付けられる結果、一対の骨材11は、互いに回転自在に連結される。
図7に示すように、骨材11のハウジング14に設けられた収納部15は、扇面101の先端部との間に隙間Gを生じさせる内寸を有している。
骨材11は、例えばプラスチックなどの樹脂を材料として形成されている。もっとも実施に際してはこれに限定されず、アルミや鉄などの金属、天然木などの材料を用いて骨材11の全部又は一部を形成するようにしても良い。
(3)扇面
扇面101は、扇子201及び日傘301の主体をなし、蛇腹状に折り畳まれ、前述したとおり一端側を接着剤で固定されている。両側面を骨材11のハウジング14に設けられた収納部15の底面に固定されていることも前述したとおりである。その結果扇面101は、一対の骨材11の回転に追従し、ハウジング14の収納部15に収納されたり(図1~図4参照)、扇形から最終的には円形に展開したりする(図8~図10参照)。
扇面101の材料としては、紙、繊維(ポリエステル、シルク、木綿など)、樹脂、複合材などを使用することができる。
複合材は、二種類以上の材料を複合させたもので、例えば不織布にアルミを付加したような材料が適用可能である。このような複合材は、不織布にアルミを蒸着することによって得ることができる。この場合、日傘301として用いたときの表面側、つまり把手51が設けられている側の反対側をアルミにし、その裏面側を不織布としてもよく、反対に表面側を不織布として裏面側をアルミにしてもよい(図15)。
扇面101の材料として用いる複合材のさらに別の一例としては、ビニールにニットや織物、オーガンジーなどの繊維を複合させた材料を用いることも可能である。例えば熱可塑性ポリウレタン(TPU:Thermoplastic Polyurethane)を材料とするビニールを用い、これに繊維を熱圧着したようなものが適用可能である。TPUは伸縮性及び柔軟性に優れ、柔らかな風合いに富むという特性を有している。繊維は色彩が多様である上に、編み模様や織り模様、プリント模様などを施すことができるため、透過性をもつ個性的な美的表現を扇面101に与えることができる。
ビニールに繊維を複合させた材料の製造工程の一例としては、ニットやトリコットなどの生地を用意し、洗い工程を経て染工程によって着色を施す。着色済みの生地に対して、例えばデジタル転写プリントによって模様を付した後、TPUのシートに接着する。接着は、TPUのシートに接着用材を塗布しておき、生地を貼り合わせて行なう。その後、貼り合わせたTPUのシートと生地とに圧をかけながら加熱する。この際、扇面101には蛇腹状の折り目が必要になるため、折り目をつけた型でTPUのシートと生地とを熱圧着することで、折り目付きの扇面101を得ることができる。
このような製造過程を経るとTPUは溶融し、生地の繊維内に入り込んだ状態になる。完成した扇面101は、対象物が透けて見える視認性を持ち、生地に施した模様は透かし模様を形成する。
(4)連結部
図5、図8~図11に示すように、連結部(収納連結部)31は、フック32と受部33とを有している。
フック32は、一方の骨材11Aの先端部に回転自在に取り付けられたコの字形状(矩形枠の一片が欠如した形状)の部材である。フック32は、一対の骨材11A、11Bと同一方向に回転する。
受部33は、別の一方の骨材11Bの先端部に突出して設けられた矩形形状の部材である。受部33の外側面13側の一面には第1の受面34が設けられ、内側面12側の反対面には第2の受面35が設けられている。
第1の受面34は、日傘扇子1の携帯時、一対の骨材11A、11Bの内側面12同士を対面させたときに、フック32を引っ掛け得る面である。一対の骨材11A、11Bを閉じる方向に回転させ(図5参照)、扇面101が収納部15に収納されるまでハウジング14を閉じると、フック32を第1の受面34に引っ掛けることができる。このとき一対の骨材11A、11Bは完全に閉じられ、日傘扇子1を携帯時の態様に維持することができる(図1参照)。
このとき連結部31は、扇面101が折り畳まれた位置で一対の骨材11A、11B同士を連結自在にする収納連結部としての機能を果たす。
第2の受面35は、日傘扇子1の使用時、一対の骨材11A、11Bの外側面13同士を対面させたときに、フック32を引っ掛け得る面である。一対の骨材11A、11Bを開く方向に回転させると、扇面101は扇形に開き(図8参照)、より開いた状態を経て最終的に円形になる(図9、図10参照)。この状態に至ったとき、フック32を第2の受面35に引っ掛けることができる(図11参照)。
とのこき連結部31は、扇面101が円形に展開した位置で一対の骨材11A、11B同士を連結自在にする。
(5)把手
図3及び図4に示すように、把手51は、三本の棒状部材52による二段階の入子構造を有しており、これによって把手51を伸縮自在にする伸縮構造が構成されている。三本の棒状部材52は、先端側に位置するものほど太い丸棒形状を有している。したがって最も太い外径を有するのは、最先端の棒状部材52Tである。
把手51は、第1の位置固定部71に固定されたとき、最も縮んだ状態で、骨材11の端部から出っ張る長さを有している(図2、図12参照)。
把手51は、骨材11A、11Bの回転中心からオフセットし、かつ骨材11の中央位置よりも根元側で起立自在である。
把手51の端部をなす最先端の棒状部材52Tには、キャップ53が被されている。
(6)長さ固定部
把手51の入れ構造は、個々の棒状部材52を引き出した状態に維持する長さ固定部61を内蔵している。長さ固定部61は、引き出された個々の棒状部材52同士の内外径差の増大による弾性変形によって、把手51を延びた状態に固定する。
より詳細には、個々の棒状部材52の外径は、引き出し方向後端側ほど太くなっている。このとき把手51の根元側に位置する棒状部材52の先端側の外径よりも、これと入子状をなす先端側に位置する棒状部材52の後端側の内径の方が小径である。これによって入子状をなす二本の棒状部材52は、一方を引き出すことによって内外径差が増大して弾性変形し、引き出された状態に固定されるわけである。
(7)第1の位置固定部
第1の位置固定部71は、把手51の移動軌跡上に干渉する弾性片72の弾性変形によって把手51を着脱自在に保持するキャッチャ73である。
前述したように、三本の棒状部材52は、先端側に引き出されるものほど大径である。そこでキャッチャ73の弾性片72は、最も大径である最先端の棒状部材52Tにのみ干渉する。したがってキャッチャ73は、最先端の棒状部材52Tのみ固定的に保持する。
このとき最先端の棒状部材52Tの外径寸法は均一ではなく、中間部Cよりも両端部Eの方が大径になっている。これによってキャッチャ73による最先端の棒状部材52Tの保持力は、両端部Eでは比較的強く、中間部Cでは比較的弱く設定されている。説明の便宜上、棒状部材52Tの両端部Eのうち先端側の端部を端部E1、根元側の端部を端部E2という。
(8)第2の位置固定部
第2の位置固定部81は、把手51を二段階の起立角度に固定する。一段階目の起立角度は、骨材11A、11Bに対して45度をなす角度である(図3及び図4参照)。二段階目の起立角度は、骨材11A、11Bに対して直角(90度)をなす角度である(図15参照)。
第2の位置固定部81による把手51の固定は、一方の骨材11Bに設けた支持体82と、把手51の根元部分に設けた被支持体83との間の嵌合によって実現されている。支持体82は、一方の骨材11Bの正面又は背面から突出している舌片状の部材である。被支持体83は、支持体82を挟み込むように二股に分かれた部材である。これらの支持体82と被支持体83とには回転支持部としてのピン84が抜け止め状態で貫通し、支持体82に被支持体83を回転自在に取り付けている。
ピン84の貫通方向は、一対の骨材11A、11Bが回転する方向と直交する方向である。したがって把手51は、一対の骨材11A、11Bの回転方向、つまり扇面101の開閉方向と直交する方向に起立する。したがってピン84は、支持体82と被支持体83とが有する把手51の起立方向に沿う面同士を接触させて、支持体82に被支持体83を回転自在に連結している。
把手51を起立した状態に固定するために、支持体82と被支持体83との間には嵌合部(図示せず)が設けられている。嵌合部は、支持体82と被支持体83とが互いに接触する面に設けられた凹凸形状である。一例として、被支持体83の二つの回転角度(45度と90度)に合わせて支持体82には凹状の嵌合溝を設け、被支持体83には、把手51の起立角度が45度と90度になったときに嵌合溝に嵌り込むように凸状の嵌合突部を設け、これによって嵌合部が構成される(いずれも図示せず)。このような構造のもと、ピン84を中心に回転した把手51は、骨材11に対して45度と90度とをなすときの二段階で位置固定される。このとき被支持体83は、嵌合部が嵌り合わない回転位置では弾性変形しながら回転する。
2.作用効果
(1)携帯時の日傘扇子
図1及び図2に示すように、携帯時(あるいは保管時)の日傘扇子1は、一対の骨材11A、11Bを内側面12同士で対面させ、折り畳まれた扇面101をハウジング14の収納部15に収納した状態である。このとき連結部31のフック32は、受部33の第1の受面34に引っ掛けられ、扇面101の復元力によって一対の骨材11A、11Bが開いてしまわないように、骨材11A、11Bを閉じられた状態に規制している。
携帯時や保管時には、把手51も起立していない状態に維持されている。把手51は、第1の位置固定部71によって、非起立位置に位置固定されている。このとき把手51は引き出されず、最小の長さに維持されている。図1は、把手51が伸縮自在であることを示すために少しだけ引き出された状態を示しているが、携帯時や保管時における把手51の正常な状態は、最小の長さにされた図2に示すような状態である。
(2)扇面の展開
扇面101を展開するには、受部33の第1の受面34からフック32を外し(図5参照)、一対の骨材11A、11Bを開く方向に回転させる。すると扇面101は扇形(図8参照)からさらに展開し(図9参照)、一対の骨材11A、11Bの外側面13同士を対面させた位置では円形なる(図10参照)。この状態で受部33の第2の受面35にフック32を止めれば(図11参照)、扇面101を円形に維持することができる(図12参照)。
なお図5、図9~図11では、連結部31をなすフック32と受部33とを示すために把手51を起立させた状態をしているが、扇面101を展開する際、把手51を起立させる必要はない。
(3)扇子
図13及び図14に示すように、日傘扇子1を扇子201として使用する場合には、図12に示す状態から把手51を引き出す。このとき引き出されるのは、把手51を構成する最先端の棒状部材52Tである。この棒状部材52Tは、扇面101の展開時には、両端部Eのうちの先端側の端部E1がキャッチャ73に保持されている(図12参照)。扇子201として使用する場合、把手51は、棒状部材52Tの根元側の端部E2がキャッチャ73に保持される位置まで引き出すだけでよい(図13参照)。
棒状部材52Tの両端部Eは、中間部Cよりも大径である。このため引き出しの前後を問わず、キャッチャ73で把手51を確実に保持することができる。
図14に示すように、引き出した把手51を把持することで、扇子201としての良好な使用感を得ることができる。このとき手の指をキャップ53に引っ掛かることができるため、把手51を把持する感触が良好になり、把持の確実性も高めることができる。
(4)日傘
図15に示すように、日傘扇子1を日傘301として使用する場合には、図12に示す状態から把手51を起立させる。このとき把手51の先端部が骨材11の端部から少し出っ張っているので、キャップ53があることも相まって把手51がつかみやすく、作業性を良好にすることができる。
骨材11に対する把手51の起立角度は、太陽の位置、日傘301の持ちやすさ、個人的な好みなどの各種の要因に応じて45度と90度との二種類から自由に選択することが可能である。
把手51を起立させたならば、棒状部材52を所望の長さになるまで引き出し、把手51の長さを調節する。このとき把手51は、第2の位置固定部81が棒状部材52の位置を固定する状態で使用される。この状態で使用される限り、一本の棒状部材52だけを引き出して使用しても、二本の棒状部材52を両方とも引き出して使用してもよい。図15は、二本の棒状部材52を引き出した状態を例示している。
図15に示すように、角度調節及び長さ調節された把手51を把持することで、日傘301としての良好な使用感を得ることができる。このとき手の指をキャップ53に引っ掛かることができるため、把手51を把持する感触が良好になり、把持の確実性も高めることができる。
このとき把手51は、一対の骨材11A、11Bの回転中心、つまり日傘301の中心位置からオフセットした位置に取り付けられているので、オフセットした分だけ扇面101が顔の前方に位置付けられ、日差しを遮る領域を拡大することができる。
(5)その他
収納部15は、扇面101の先端部との間に隙間Gを生じさせる内寸を有している。このため扇面101の開閉に際して、収納部15の内壁に扇面101の先端面が擦られて損傷することを防止することができる。
把手51を構成する棒状部材52の本数は、適宜設定することが可能である。扇面101の直径が大きい場合、一本の棒状部材52の長さも長くすることができるので、日傘301として使用する際にも、二本程度の棒状部材52によって十分な長さの把手51を実現することができる。その一方で扇面101の直径が小さくなるほど棒状部材52の長さも短くなるため、入子構造の多段階化が望まれる。一例として二本以上で五本以下の棒状部材52による入子構造が好適である。
3.他の実施の形態と変形例
(1)他の実施の形態
把手51の先端部に被せるキャップ53についての別の実施の形態を図16に基づいて説明する。図1~図15に基づいて説明した上記実施の形態と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。
本実施の形態のキャップ53は、造形が施されている。図16に示す一例は、犬のキャラクターの造形をキャップ53に施している。
キャップ53に施す造形は、キャラクターに限らず、自動車や鉄道などの乗り物、有名な建造物、自然物などのあらゆるものを採用することができる。また形状を工夫することによって、把手51のつかみやすさをより一層向上させることも可能である。
(2)変形例
実施に際しては、各種の変更や変形が許容される。
例えば扇面101を展開状態に維持する連結部31は、必ずしも扇面101を折り畳み状態に維持する収納連結部を兼ねる必要はない。実施に際しては、連結部31と収納連結部とを別構成にしてもよい。
また連結部(収納連結部)31に関しては、例えばマグネットの磁力、凹凸嵌合構造、あるいはクリック留めなどの各種の手法を利用して、一対の骨材11A、11Bを固定状態に維持するようにしてもよい。
長さ固定部61、第1の位置固定部71、及び第2の位置固定部81に関しても、上記実施の形態はそれらの一例を示したにすぎず、対象物の位置を固定する他の手法を用いてもよい。
その他あらゆる変形や変更が可能である。
1 日傘扇子
11、11A、11B 骨材
12 内側面
13 外側面
14 ハウジング
15 収納部
16 コネクタ
16a リテーナ
16b ブリッジ
16c サポート片
16d 取付孔
17 突起
18 切欠き
31 連結部
32 フック
33 受部
34 第1の受面
35 第2の受面
51 把手
52 棒状部材
52T 最先端の棒状部材
53 キャップ
61 長さ固定部
71 第1の位置固定部
72 弾性片
73 キャッチャ
81 第2の位置固定部
82 支持体
83 被支持体
84 ピン
101 扇面
201 扇子
301 日傘
C 中間部
E 両端部
E1 先端側の端部
E2 根元側の端部
G 隙間

Claims (20)

  1. 回転自在に連結された一対の骨材と、
    前記一対の骨材の互いに対面する内側面に両端を固定され、前記一対の骨材が前記内側面同士を対面させたときには折り畳まれ、前記一対の骨材が前記内側面と反対側の外側面同士を対面させる位置まで回転したときには円形に展開する扇面と、
    前記扇面が円形に展開した位置で前記一対の骨材同士を連結自在にする連結部と、
    前記骨材の正面又は背面に起立自在に設けられた把手と、
    前記把手を前記骨材に沿った位置に固定自在にする第1の位置固定部と、
    前記把手を前記骨材から起立した位置に固定自在にする第2の位置固定部と、
    を備える日傘扇子。
  2. 前記一対の骨材は、前記内側面同士が対面したとき、折り畳まれた前記扇面を収納する収納部を備えている、
    請求項1に記載の日傘扇子。
  3. 前記収納部は、前記扇面の先端部との間に隙間を生じさせる内寸を有している、
    請求項2に記載の日傘扇子。
  4. 前記扇面が折り畳まれた位置で前記一対の骨材同士を連結自在にする収納連結部を備える、
    請求項1ないし3のいずれか一に記載の日傘扇子。
  5. 前記連結部は、
    一方の前記骨材の先端部に前記一対の骨材の回転方向と同一方向に回転自在に設けられたフックと、
    別の一方の前記骨材の先端部に設けられ、前記一対の骨材が前記内側面同士を対面させたときに前記フックを引っ掛け得る第1の受面を一面側に有し、前記一対の骨材が前記外側面同士を対面させたときに前記フックを引っ掛け得る第2の受面を反対面側に有する受部と、
    を備え、前記収納連結部を兼ねている、
    請求項4に記載の日傘扇子。
  6. 前記把手を伸縮自在にする伸縮構造と、
    前記把手を延びた状態に固定自在にする長さ固定部と、
    を備えている、
    請求項1ないし5のいずれか一に記載の日傘扇子。
  7. 前記把手は、入子構造を有する複数本の棒状部材によって伸縮自在である、
    請求項6に記載の日傘扇子。
  8. 前記把手は、二本以上五本以下の前記棒状部材による入子構造を有している、
    請求項7に記載の日傘扇子。
  9. 前記長さ固定部は、引き出された個々の前記棒状部材同士の内外径差の増大による弾性変形によって、前記把手を引き出された状態に固定する、
    請求項7又は8に記載の日傘扇子。
  10. 前記把手は、前記第1の位置固定部に固定されたとき、最短長さの状態で前記骨材の端部から出っ張る長さを有している、
    請求項6ないし9のいずれか一に記載の日傘扇子。
  11. 前記把手は、前記一対の骨材の回転中心からオフセットした位置で起立自在である、
    請求項1ないし10のいずれか一に記載の日傘扇子。
  12. 前記把手の起立位置は、前記骨材の中央位置よりも根元側である、
    請求項11に記載の日傘扇子。
  13. 前記第1の位置固定部は、前記把手の移動軌跡上に干渉する弾性片の弾性変形によって前記把手を着脱自在に保持するキャッチャである、
    請求項1ないし12のいずれか一に記載の日傘扇子。
  14. 前記複数本の棒状部材は、先端側に引き出されるものほど大径である丸棒状を有し、
    前記第1の位置固定部は、前記把手の移動軌跡上に干渉する弾性片の弾性変形によって最先端の前記棒状部材を着脱自在に保持するキャッチャである、
    請求項7ないし12のいずれか一に記載の日傘扇子。
  15. 前記最先端の棒状部材の両端部は、前記一対の弾性片を弾性変形させる外径を有し、
    前記最先端の棒状部材の中間部は、前記両端部よりも小径である、
    請求項14に記載の日傘扇子。
  16. 前記第2の位置固定部は、前記把手を多段階の起立角度に固定する、
    請求項1ないし15のいずれか一に記載の日傘扇子。
  17. 前記第2の位置固定部は、
    前記骨材の正面又は背面から突出する支持体と、
    前記把手の根元に設けた被支持体と、
    前記把手の起立方向に沿う面同士を接触させて、前記支持体に前記被支持体を回転自在に連結する回転支持部と、
    前記支持体と前記被支持体との間の互いに接触する面に設けられ、前記把手の起立位置で凹凸嵌合する嵌合部と、
    を備える、
    請求項1ないし15のいずれか一に記載の日傘扇子。
  18. 前記嵌合部は、前記支持体に対する前記被支持体の複数の回転位置に設けられている、
    請求項17に記載の日傘扇子。
  19. 前記把手の端部には、キャップが被されている、
    請求項1ないし18のいずれか一に記載の日傘扇子。
  20. 前記キャップには、造形が施されている、
    請求項19に記載の日傘扇子。
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