JP3235913U - ビニール傘 - Google Patents

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Abstract

Figure 0003235913000001
【課題】意匠性を向上させたビニール傘を提供する。
【解決手段】中棒31に対して径方向に開閉する親骨51に傘生地71を固定したビニール傘11は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)を材料とする表面材72の内側に、繊維を材料とする裏面材73を接合させた傘生地71を有している。傘生地71は伸縮性と柔軟性とに富んでおり、親骨51の開閉や折りたたみ動作に追従することから、折りたたみ式のビニール傘11への適用にも適している。表面材72の材料であるTPUと裏面材73の材料である繊維74とは熱圧着によって接合され、溶融したTPUが繊維74内に入り込んだ結合構造をなしている。裏面材73には、対象物が透けて見える視認性を有するニットやオーガンジーなどが用いられる。ニットやオーガンジーからなる裏面材73に模様75を施せば、傘生地71は透かし模様75を形成する。
【選択図】図1

Description

本開示は、ビニール傘に関する。
現在ビニール傘の傘生地として普及しているのは、POE、APO、及びEVAの三種類である。POEはポリオレフィン・エラストマ(Polyolefin Elastomer)、APOは非晶質ポリオレフィン(Amorphous Polyolefin)、そしてEVAはエチレン・ビニール・アセテート(Ethylene Vinyl Acetate)をそれぞれ意味する。
POE、APO、及びEVAは比較的硬く、柔軟性に乏しい。このため折りたたみ傘に適用した場合には傘生地を固定する親骨に対する追従性に劣り、だぶつきや弛みの原因になってしまう。
特許文献1には、ポリウレタン弾性繊維を含有する織物を傘の傘生地として用いることが開示されている(文献1の段落[0010]参照)。これによって収納性に優れて携帯しやすく、使用時にだぶつきのない傘が得られると述べられている(文献1の段落[0055]参照)。
特許文献2には、傘生地にTPUを用いた巻取り収納構造を有する傘が開示されている(文献2の段落[0017][0020]-[0021]参照)。TPUは、熱可塑性ポリウレタン(Thermoplastic Polyurethane)の略称で、ゴムのような伸縮性をもつ柔らかなプラスチックである。
特許文献3には、TPUを傘生地に用いた折りたたみ傘が開示されている(段落[0008]参照)。
特開2001-017218号公報 特表2019-534715号公報 登録実用新案第3228637号公報
POE、APO、及びEVAという従来からビニール傘に用いられている硬く柔軟性に乏しい材料に替えて、ポリウレタン弾性繊維を含有する織物(特許文献1)やTPU(特許文献2、3)を傘生地に用いた場合には、携帯性に優れ、しかもだぶつきや弛みのない美観に優れた傘を得ることができる。また伸縮性や柔軟性に優れるという性質から、ビニール傘では実現が困難であった折りたたみ傘への適用も考慮可能である。
その一方で、POE、APO、及びEVAからポリウレタン弾性繊維を含有する織物やTPUへと傘生地の材料を変更しても、透明又は半透明というビニール傘としての外観態様に変化はない。製品としての魅力を高め、生産の拡大を図るためには、意匠性の向上が望まれる。
本開示の課題は、ビニール傘にあって、その意匠性を向上させることである。
中棒に対して径方向に開閉する親骨に傘生地を固定したビニール傘であって、前記傘生地は、熱可塑性ポリウレタンを材料とする表面材と、前記表面材の内側に接合された繊維を材料とする裏面材と、を有している。
意匠性を高めることができる。
第1の実施の形態のビニール傘を示し、(A)は傘生地を開いた状態の正面図、(B)は傘生地を省略した骨格構造のみ正面図。 平面方向から見た斜視図。 底面方向から見た斜視図。 傘生地を断面にして示す模式図。 第2の実施の形態のビニール傘を示し、(A)は傘生地を開いた状態の正面図、(B)は傘生地を省略した骨格構造のみ正面図。 傘生地及び親骨の一部を切り欠いて骨格構造を示す斜視図。 傘生地を断面にして示す模式図。
ビニール傘の実施の形態をつぎの項目に沿って説明する。
[第1の実施の形態]
1.概要
2.骨格構造
(1)中棒
(2)開閉構造
(3)折りたたみ構造
3.傘生地
4.作用効果
[第2の実施の形態]
1.概要
2.骨格構造
(1)中棒
(2)開閉構造
3.傘生地
4.作用効果
[変形例]
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態を図1(A)(B)~図4に基づいて説明する。本実施の形態は、折りたたみ式のビニール傘11への適用例である。
1.概要
図1(A)(B)に示すように、ビニール傘11は、中棒31に対して親骨51を径方向に開閉するように設けた骨格構造12を備えている。親骨51は、元親骨52と先親骨53とに二分割され、受骨54を介して中棒31に連結されている。受骨54に対して元親骨52は外向きに屈曲し、元親骨52に対して先親骨53は内向きに屈曲するように取り付けられ、これによって骨格構造12は折りたたみ構造をなしている。
親骨51(元親骨52、先親骨53)と受骨54とには、傘生地71が取り付けられている。傘生地71の詳細については後述する。
図2に示すように、骨格構造12は、親骨51(元親骨52、先親骨53)と受骨54とから構成された傘骨55を五分割している。隣接する傘骨55の間の部分は小間56である。小間56も五分割されている。
2.骨格構造
(1)中棒
図1(A)(B)に示すように、中棒31は、使用者が手に握ることができるハンドル32を一端側の端部に備え、反対側の端部を受骨54に連結させるパイプ形状をした金属製の部材である。中棒31は入子状に分割された三つの管、大管31a、中管31b、及び小管31cによって構成されている。大管31aはハンドル32側の管であり、最も径が太い。ついで中間に位置する中管31b、そして受骨54と連結する小管31cの順に径が細くなっている。大管31aには中管31bがスライド自在に収納され、中管31bには小管31cがスライド自在に収納されることによって全体が入子構造をなしている。
(2)開閉構造
図1(A)(B)、図3に示すように、中棒31は、小管31cの端部に上ろくろ33を備えており、上ろくろ33に受骨54を回転自在に取り付けている。五本ある受骨54は、中棒31に沿う位置から直角近くになるまで回転し、これによってビニール傘11を開閉させる。このような受骨54を開閉させる動作は、下ろくろ34と五本の補助骨57とによって実現可能である。
下ろくろ34は、小管31cの外周側にスライド自在に取り付けられたパイプ状の部材である。補助骨57は、一端を下ろくろ34に、反対側の端部を受骨54の中間位置に回転自在に取り付けられている。小管31cに沿って下ろくろ34を上ろくろ33の方向に向けてスライド移動させると、補助骨57が受骨54を開く方向に押し、これによってビニール傘11の開く動作が推進される。反対に小管31cに沿って下ろくろ34をハンドル32の方向に向けてスライド移動させると、補助骨57が受骨54を閉じる方向に引っ張り、これによってビニール傘11の閉じる動作が推進される。
中棒31が備える小管31cは、出没自在に設けられて出っ張る方向に付勢された上はじき(図示せず)を内蔵している。下ろくろ34は、五本の受骨54を開いた状態にするまでスライド移動する過程で上はじきを乗り越え、乗り越えた後は上はじきによってハンドル32の方向への移動が規制される。これによってビニール傘11は開いた状態に維持される。この状態でビニール傘11を閉じるには、上はじきを押し込み、上はじきによる下ろくろ34の移動規制を解除する。移動規制が解除された下ろくろ34は、ハンドル32の方向に向けてスライド移動し、ビニール傘11の閉じる動作を可能にする。
(3)折りたたみ構造
ビニール傘11が閉じられたとき、元親骨52と先親骨53、そして受骨54は中棒31と平行に配置され、ビニール傘11は折りたたまれた状態になる。
ビニール傘11が開かれる過程では、受骨54は中棒31から離れるように回転し、元親骨52は中棒31から離れるように回転し、先親骨53は元親骨52から離れるように回転する。これによって受骨54と元親骨52とは同一直線上に、先親骨53はその直線から鈍角に屈曲した角度に位置づけられ、ビニール傘11は開かれる。
ビニール傘11が閉じられる過程では、受骨54はハンドル32の方向に向けて回転し、元親骨52はハンドル32と反対方向に向けて回転し、先親骨53はハンドル32の方向に向けて回転する。これによって元親骨52と先親骨53、そして受骨54は中棒31と平行に配置できる状態になり、ビニール傘11は折りたたまれる。
このようなビニール傘11の折りたたみ動作を実現する構造をつぎに説明する。
図3に示すように、元親骨52の受骨54との連結部分には元ダボ52aが設けられ、先親骨53の元親骨52との連結部分には先ダボ53aが設けられている。これらの元ダボ52a及び先ダボ53aは、元親骨52の端部を受骨54との連結部分よりも延ばし、先親骨53の端部を元親骨52との連結部分よりも延ばしている。
補助骨57における受骨54との連結部分の近傍位置と元ダボ52aの端部との間には、元ばね58が掛け渡されている。元ばね58は、受骨54の回転に応じて元親骨52を回転させる。受骨54が開かれるとき、補助骨57における受骨54との連結部分の近傍位置と元ダボ52aの端部とが遠ざかるため、元ばね58は、元親骨52を開く方向に回転させる。受骨54が閉じられるとき、補助骨57における受骨54との連結部分の近傍位置と元ダボ52aの端部とが近づくため、元ばね58は、元親骨52を閉じる方向に回転させる。
受骨54における元親骨52との連結部分の近傍位置と先ダボ53aとの間には、先ばね59が掛け渡されている。先ばね59は、受骨54の回転に応じて先親骨53を回転させる。受骨54が開かれるとき、受骨54における元親骨52との連結部分の近傍位置と先ダボ53aの端部とが遠ざかるため、先ばね59は、先親骨53を開く方向に回転させる。受骨54が閉じられるとき、受骨54における元親骨52との連結部分の近傍位置と先ダボ53aの端部とが近づくため、先ばね59は、先親骨53を閉じる方向に回転させる。
3.傘生地
傘生地71は、表面材72と裏面材73との接合構造を有している。
表面材72は、熱可塑性ポリウレタン(TPU:Thermoplastic Polyurethane)を材料とするビニールである。TPUは、POE(ポリオレフィン・エラストマ)、APO(非晶質ポリオレフィン)、EVA(エチレン・ビニール・アセテート)といった従来からビニール傘に用いられている材料と比較して伸縮性及び柔軟性に優れ、風合いも柔らかさに富んでいる。このような性質から、従来のビニール傘に用いられる傘生地に比べて、より薄く成形しても十分な強度を維持することができる。
裏面材73は、繊維74を材料とするニットや織物であり、対象物が透けて見える視認性を有している。このような視認性を有していれば、一般的なニットやトリコットニットなどのほか、オーガンジーといった織物であってもよい。
裏面材73は無地であってもよいが、模様75を有していてもよい。模様75は編み模様や織り模様であっても、プリント模様であってもよい。
図4に示すように、裏面材73に接合している表面材72は、裏面材73の材料である繊維74内に入り込み、強固な接合状態をなしている。このような表面材72と裏面材73との接合状態は、例えば熱圧着によって実現可能である。
傘生地71の製造工程の一例としては、裏面材73となるべきニットやトリコットなどの生地を用意し、洗い工程を経て染工程によって着色を施す。着色済みの生地に対して、例えばデジタル転写プリントによって模様75を付した後、表面材72となるべきTPUのシートに接着する。接着は、TPUのシートの接着面に接着用材を塗布しておき、模様75を付した生地を貼り合わせることによって行なう。その後、貼り合わせたTPUのシートと生地とに圧をかけながら加熱する。
表面材72と裏面材73とを熱圧着によって接合すると、表面材72であるTPUは溶融し、裏面材73をなす生地の繊維74内に入り込んだ状態になる。
完成した傘生地71は、親骨51(元親骨52、先親骨53)と受骨54とに取り付けられている。傘生地71の中心部分は上ろくろ33と菊座35との間に挟まれて固定され、傘生地71の端部は先親骨53の端部に設けられた露先60に糸などによって固定されている。こうしてビニール傘11が完成する。
完成したビニール傘11では、傘生地71を構成する表面材72はもとよりのこと、裏面材73も対象物が透けて見える視認性を有している。このため裏面材73に施された模様75は、透かし模様を形成する。
4.作用効果
このような構成において、熱可塑性ポリウレタン(TPU)を材料とする傘生地71の表面材72は、ビニール傘に広く用いられているPOE、APO、EVAなどと異なり、柔らかな表情を見せる。このような表面材72にはニットやオーガンジーなどの繊維74を材料とする裏面材73が接合されており、透明又は半透明な表面材72から裏面材73が透けて見える。ニットやオーガンジーなどは柔らかな表情を有する上に風合いにも富むことから、本実施の形態のビニール傘11は、ビニール傘という既成概念を覆すほどの優れた美観を見る者に与える。したがって意匠性の高いビニール傘11を提供することができる。
しかも本実施の形態のビニール傘11によれば、表面材72のみならず裏面材73も対象物が透けて見える視認性を有している。このような視認性を有する裏面材73は、単独では傘生地71として成り立ち得ないところ、本実施の形態ではTPUを材料とする表面材72に接合させることで傘生地71としての体をなしている。繊維74を材料とする傘生地71でありながら、対象物が透けて見える視認性を全体的に有しているというようなものは類を見ない。しかも表面材72に施した模様75が透かし模様75を形成することも今までの傘生地71にはなかった特異な個性である。したがって独特の世界観を見る者に提供し、高い意匠性をビニール傘11に与えることができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態を図5(A)(B)~図7に基づいて説明する。本実施の形態は、折りたたみ式ではないビニール傘11への適用例である。
1.概要
図5(A)(B)に示すように、ビニール傘11は、中棒31に対して親骨51を径方向に開閉するように設けた骨格構造12を備えている。親骨51は、中棒31に対して受骨54を介して連結されている。
親骨51と受骨54とには、傘生地71が取り付けられている。傘生地71の詳細については後述する。
図6に示すように、骨格構造12は、親骨51と受骨54とから構成された傘骨55を複数に分割している。隣接する傘骨55の間の部分は小間56である。小間56も傘骨55と同じ数だけ分割されている。
2.骨格構造
(1)中棒
図5(A)(B)に示すように、中棒31は、使用者が手に握ることができるハンドル32を一端側の端部に備え、反対側の端部を受骨54に連結させるパイプ形状をした金属製の部材である。
(2)開閉構造
図5(A)(B)、図6に示すように、中棒31は、その端部に上ろくろ33を備えており、上ろくろ33に受骨54を回転自在に取り付けている。複数本の受骨54は、中棒31に沿う位置から中棒31に対して60度程度の角度をなす位置まで回転し、これによってビニール傘11を開閉させる。このような受骨54を開閉させる動作は、下ろくろ34と複数本の受骨54とによって実現可能である。
下ろくろ34は、中棒31の外周側にスライド自在に取り付けられたパイプ状の部材である。受骨54は、一端を下ろくろ34に、反対側の端部を親骨51の中央位置に回転自在に取り付けられている。中棒31に沿って下ろくろ34を上ろくろ33の方向に向けてスライド移動させると、受骨54が親骨51を開く方向に押し、これによってビニール傘11の開く動作が推進される。反対に中棒31に沿って下ろくろ34をハンドル32の方向に向けてスライド移動させると、受骨54が親骨51を閉じる方向に引っ張り、これによってビニール傘11の閉じる動作が推進される。
中棒31は、出没自在に設けられて出っ張る方向に付勢された上はじき36を内蔵している。下ろくろ34は、複数本の親骨51を開いた状態にするまでスライド移動する過程で上はじき36を乗り越え、乗り越えた後は上はじき36によってハンドル32の方向への移動が規制される。これによってビニール傘11は開いた状態に維持される。この状態でビニール傘11を閉じるには、上はじき36を押し込み、上はじき36による下ろくろ34の移動規制を解除する。移動規制が解除された下ろくろ34は、ハンドル32の方向に向けてスライド移動し、ビニール傘11の閉じる動作を可能にする。
3.傘生地
傘生地71は、表面材72と裏面材73との接合構造を有している。
表面材72は、熱可塑性ポリウレタン(TPU:Thermoplastic Polyurethane)を材料とするビニールである。TPUは、POE(ポリオレフィン・エラストマ)、APO(非晶質ポリオレフィン)、EVA(エチレン・ビニール・アセテート)といった従来からビニール傘に用いられている材料と比較して伸縮性及び柔軟性に優れ、風合いも柔らかさに富んでいる。このような性質から、従来のビニール傘に用いられる傘生地に比べて、より薄く成形しても十分な強度を維持することができる。
裏面材73は、繊維74を材料とする織物である。対象物が透けて見える視認性は有していない。
裏面材73は、無地であってもよいが、模様75を有していてもよい。模様75は、編み模様や織り模様であっても、プリント模様であってもよい。
図7に示すように、裏面材73に接合している表面材72は、裏面材73の材料である繊維74内に入り込み、強固な接合状態を構成している。このような表面材72と裏面材73との接合状態は、例えば熱圧着によって実現可能である。
傘生地71の製造工程の一例としては、裏面材73となるべきニットやトリコットなどの生地を用意し、洗い工程を経て染工程によって着色を施す。着色済みの生地に対して、例えばデジタル転写プリントによって模様75を付した後、表面材72となるべきTPUのシートに接着する。接着は、TPUのシートの接着面に接着用材を塗布しておき、模様75を付した生地を貼り合わせることによって行なう。その後、貼り合わせたTPUのシートと生地とに圧をかけながら加熱する。
表面材72と裏面材73とを熱圧着によって接合すると、表面材72であるTPUは溶融し、裏面材73をなす生地の繊維74内に入り込んだ状態になる。
完成した傘生地71は、親骨51に取り付けられている。傘生地71の中心部分は上ろくろ33と菊座35との間に挟まれて固定され、傘生地71の端部は複数本の親骨51の端部に設けられた露先60に糸などによって固定されている。こうしてビニール傘11が完成する。
4.作用効果
このような構成において、熱可塑性ポリウレタン(TPU)を材料とする傘生地71の表面材72は、ビニール傘に広く用いられているPOE、APO、EVAなどと異なり、柔らかな表情を見せる。このような表面材72には繊維74を材料とする裏面材73が接合されており、透明又は半透明の表面材72から裏面材73が透けて見える。繊維74は柔らかな表情を有する上に風合いにも富むことから、本実施の形態のビニール傘11は、ビニール傘という既成概念を覆すほどの優れた美観を見る者に与える。したがって意匠性の高いビニール傘11を提供することができる。
しかも本実施の形態のビニール傘11によれば、裏面材73には模様75が施されている。したがって様々な色彩や模様の無限ともいえる組み合わせを傘生地71に提供することができ、高い意匠性をビニール傘11に与えることができる。
[変形例]
実施に際しては、各種の変形や変更が可能である。
例えば第1の実施の形態は、物体が透けて見える視認性を有する傘生地71を折りたたみ式の骨格構造12に組み合わせたビニール傘11の一例を示し、第2の実施の形態は、物体が透けて見える視認性を有しない傘生地71を折りたたみ式ではない骨格構造12に組み合わせたビニール傘11の一例を示している。実施に際しては、必ずしもこのような組み合わせである必要はない。例えば物体が透けて見える視認性を有しない傘生地71を折りたたみ式の骨格構造12に組み合わせてもよいし、物体が透けて見える視認性を有する傘生地71を折りたたみ式ではない骨格構造12に組み合わせたりしてもよい。
その他あらゆる変形や変更が許容される。
11 ビニール傘
12 骨格構造
31 中棒
31a 大管
31b 中管
31c 小管
32 ハンドル
33 上ろくろ
34 下ろくろ
35 菊座
36 上はじき
51 親骨
52 元親骨
52a 元ダボ
53 先親骨
53a 先ダボ
54 受骨
55 傘骨
56 小間
57 補助骨
58 元ばね
59 先ばね
60 露先
71 傘生地
72 表面材
73 裏面材
74 繊維
75 模様(透かし模様)

Claims (10)

  1. 中棒に対して径方向に開閉する親骨に傘生地を固定したビニール傘であって、
    前記傘生地は、
    熱可塑性ポリウレタンを材料とする表面材と、
    前記表面材の内側に接合された繊維を材料とする裏面材と、
    を有しているビニール傘。
  2. 前記親骨は、前記中棒に対して折りたたみ可能に開閉する、
    請求項1に記載のビニール傘。
  3. 前記表面材の材料である熱可塑性ポリウレタンは、前記裏面材の材料である繊維内に入り込んだ状態で前記裏面材に接合している、
    請求項1又は2に記載のビニール傘。
  4. 前記表面材の材料である熱可塑性ポリウレタンと前記裏面材の材料である繊維との接合部分は、熱圧着による接合構造を有している、
    請求項1ないし3のいずれか一に記載のビニール傘。
  5. 前記裏面材は、ニットである、
    請求項1ないし4のいずれか一に記載のビニール傘。
  6. 前記裏面材は、オーガンジーである、
    請求項1ないし4のいずれか一に記載のビニール傘。
  7. 前記裏面材は、対象物が透けて見える視認性を有している、
    請求項5又は6に記載のビニール傘。
  8. 前記傘生地は、前記裏面材に付された模様によって透かし模様を形成している、
    請求項7に記載のビニール傘。
  9. 前記裏面材は、織物である、
    請求項1ないし4のいずれか一に記載のビニール傘。
  10. 前記裏面材は、模様を有している、
    請求項9に記載のビニール傘。

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