JPH0936591A - チップ状回路部品吸着ノズル - Google Patents

チップ状回路部品吸着ノズル

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JPH0936591A
JPH0936591A JP7189516A JP18951695A JPH0936591A JP H0936591 A JPH0936591 A JP H0936591A JP 7189516 A JP7189516 A JP 7189516A JP 18951695 A JP18951695 A JP 18951695A JP H0936591 A JPH0936591 A JP H0936591A
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chip
circuit component
shaped circuit
opening
suction nozzle
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JP7189516A
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Kiyoshi Murase
潔 村瀬
Taro Yasuda
太郎 安田
Koji Saito
浩二 斉藤
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップ状回路部品を確実に吸着することがで
きると共に、部品を吸着する際に吸着ノズルの角度をそ
の都度元の角度に戻す必要のないチップ状回路部品吸着
ノズルを提供する。 【解決手段】 ノズル本体20の先端面20aを、概略
球面の一部からなる凹面状に形成すると共に、この先端
面20aの中央に1つの第1の開口部21を、また第1
の開口部21の周囲に複数の第2の開口部22を環状に
並べて形成すると共に、第2の開口部22のそれぞれか
ら先端面20aの外周にかけて空気流通溝23を形成す
る。ここで、第1及び第2の開口部21,22を円形と
し、且つ第1の開口部21の直径を第2の開口部22の
直径よりも大きく設定する。 【効果】 第1及び第2の開口部21,22を介してノ
ズル内に空気を吸引することにより、円柱型及び角型の
チップ状回路部品を安定して保持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ状回路部品
を回路基板上にマウントする装置において、先端部にチ
ップ状回路部品を吸着するノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のチップ状回路部品吸着ノズルの先
端部分を図2に示す。図に示すように、ノズル本体1か
らチップ状回路部品11を吸着する先端部2に至るま
で、内部縦方向に空気通路が形成され、その開口部3が
先端部2の先端面に開口している。この開口部3は、円
形であり、また開口部3を通るように、先端部2の先端
面に凹溝4が形成されている。
【0003】このチップ状回路部品吸着ノズルでは、空
気通路を真空源(図示せず)に接続して、開口部3から
空気を吸入することにより、その先端面にチップ状回路
部品11を吸着することができ、開口部3からの空気吸
入を解除することによって部品の吸着を解除することが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した吸着ノズルを
用いた吸着対象となるチップ状回路部品には、積層セラ
ミックコンデンサや積層セラミックインダクタ等のよう
な角型チップ部品と、円筒磁気コンデンサ等の円柱型チ
ップ部品とがある。
【0005】これらのチップ状回路部品の内、例えば、
円柱型チップ部品11は、図2に示すように両端の電極
部11aの間の中央部11bが一部太い絶縁外装部とな
っており、この中央部11bが球形状或いは楕円球状
の、いわゆる太鼓形となっている。このため、吸着時に
チップ状回路部品11の中央部11bが吸着ヘッドの先
端面の凹溝4の縁4aに点接触する。従って、円柱形の
チップ状回路部品11を安定指定保持することができ
ず、且つ吸着時の空気漏れも多く、吸着ミスが多々生じ
ていた。
【0006】このように、吸着ノズルでチップ状回路部
品11の吸着ミスが起こると、回路基板への部品の搭載
が行われず、部品の欠品等の事態が生じ、回路基板製造
工程において不良品が発生するという問題点があった。
【0007】また、前述した従来のチップ状回路部品吸
着ノズルは、先端の吸着面に凹溝4が形成されているた
め、チップ状回路部品11をその凹溝4に沿った方向に
のみ吸着して保持することができない。このため、回路
基板上に各々異なる方向にチップ状回路部品11を搭載
する場合、所定の吸着位置でチップ状回路部品11を吸
着した後、吸着ノズルを回転させて、チップ状回路部品
11を回路基板上に搭載した後、再び吸着位置に戻って
次のチップ状回路部品11を吸着する際に、吸着ノズル
を回転させて、その角度を元の角度に戻す必要があっ
た。従って、回路基板へのチップ状回路部品の搭載の高
速化の妨げとなり、生産効率の向上に限界があった。
【0008】さらに、従来にチップ状回路部品吸着ノズ
ルによって角型チップ部品を吸着する場合にも、空気漏
れが多くなり、部品の吸着面が平らであることから、空
気流の影響を受けて吸着位置がずれる等の問題点があっ
た。
【0009】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、チッ
プ状回路部品を確実に吸着することができるチップ状回
路部品吸着ノズルを提供することにある。さらには、部
品を吸着する際に吸着ノズルの角度をその都度元の角度
に戻す必要のないチップ状回路部品吸着ノズルを提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、チップ状回路部品を吸着す
るノズル本体の先端面に、前記ノズル本体内の空気流通
路に導通する吸引用の開口部が形成されたチップ状回路
部品吸着ノズルにおいて、前記開口部から前記先端面の
外周に延びる空気流通部が形成されているチップ状回路
部品吸着ノズルを提案する。該吸着ノズルによれば、部
品吸着時において前記開口部が前記部品により閉鎖され
たときも、前記空気流通部内に空気が流通して前記チッ
プ状回路部品が吸引される。
【0011】また、請求項2では、請求項1記載のチッ
プ状回路部品吸着ノズルにおいて、前記開口部として十
字星形状の開口部が1つ形成されているチップ状回路部
品吸着ノズルを提案する。該吸着ノズルによれば、前記
開口部の十字星形の一方向に沿ってチップ状回路部品が
吸着される。
【0012】また、請求項3では、請求項1記載のチッ
プ状回路部品吸着ノズルにおいて、前記ノズル本体の先
端面には前記空気流通路に導通する互いに独立した複数
の開口部が設けられているチップ状回路部品吸着ノズル
を提案する。該吸着ノズルによれば、互いに独立した複
数の開口部のそれぞれから空気が吸引され、これに伴い
チップ状回路部品か吸着される。さらに、部品吸着時に
おいては、前記開口部が前記部品により閉鎖されたとき
も、前記開口部に一端が導通する空気流通部内に空気が
流通して前記チップ状回路部品が吸引される。
【0013】また、請求項4では、請求項1記載のチッ
プ状回路部品吸着ノズルにおいて、前記先端面には前記
ノズル本体の軸心を中心とする開口部が形成されている
チップ状回路部品吸着ノズルを提案する。該吸着ノズル
によれば、前記先端面に存在する前記ノズル本体の軸心
を中心とする開口部によって、チップ状回路部品が前記
先端面のほぼ中心に吸着される。
【0014】また、請求項5では、請求項1記載のチッ
プ状回路部品吸着ノズルにおいて、前記先端面には中央
に形成された1つの第1の開口部と、該第1の開口部の
周囲に環状に配置された複数の第2の開口部とが設けら
れているチップ状回路部品吸着ノズルを提案する。該吸
着ノズルによれば、前記第1及び第2の開口部によって
空気が吸引されるため、前記先端面の中央に形成された
第1の開口部の位置にチップ状回路部品のほぼ中央が吸
着される。
【0015】また、請求項6では、請求項5記載のチッ
プ状回路部品吸着ノズルにおいて、前記第1の開口部の
直径は前記第2の開口部の直径よりも大きく設定されて
いるチップ状回路部品吸着ノズルを提案する。該吸着ノ
ズルによれば、第1の開口部からの吸引量が第2の開口
部からの吸引量よりも多くなり、チップ状回路部品は第
1の開口部を中心として吸着され、常にほぼ一定位置に
吸着される。
【0016】また、請求項7では、請求項5又は6記載
のチップ状回路部品吸着ノズルにおいて、前記第2の開
口部は8個以上形成され、且つ等間隔をあけて配置され
ているチップ状回路部品吸着ノズルを提案する。該吸着
ノズルによれば、前記第2の開口部が8個以上形成さ
れ、且つ等間隔をあけて配置されているため、第2の開
口部からの吸引量が前記第1の開口部の回りにほぼ均等
に配分され、これにより部品吸着時における吸着位置補
正が行われる。
【0017】また、請求項8では、請求項5乃至7の何
れかに記載のチップ状回路部品吸着ノズルにおいて、前
記複数の第2の開口部によって形成される環の外径は吸
着対象となるチップ状回路部品の幅よりも所定の長さだ
け大きく設定されているチップ状回路部品吸着ノズルを
提案する。該吸着ノズルによれば、チップ状回路部品が
吸着された状態においても、チップ状回路部品の幅方向
両側には前記第2の開口部の一部が露出し、この第2の
開口部の露出部分から所定量の空気が吸引されてチップ
状回路部品の吸着位置が安定化される。
【0018】また、請求項9では、請求項1乃至8の何
れかに記載のチップ状回路部品吸着ノズルにおいて、前
記ノズル本体の先端面は、概略球面の一部からなる凹面
状をなしているチップ状回路部品吸着ノズルを提案す
る。該吸着ノズルによれば、例えば円柱型チップ状回路
部品を吸着した際、該部品の中央部がノズル先端面にほ
ぼ面接触するように吸着されるため、円柱型チップ状回
路部品を安定して保持することができると共に、吸着時
の空気漏れも少なく、チップ状回路部品を確実に吸引す
ることができる。
【0019】また、請求項10では、請求項1又は請求
項3乃至9の何れかに記載のチップ状回路部品吸着ノズ
ルにおいて、前記開口部は円形をなしているチップ状回
路部品吸着ノズルを提案する。該吸着ノズルによれば、
開口部が円形をなしているので、開口部の縁にチップ状
回路部品のエッジや段部が引っかかるのが防止され、確
実に部品が保持される。
【0020】また、請求項11では、チップ状回路部品
を吸着するノズル本体の先端面に、前記ノズル本体内の
空気流通路に導通する吸引用の開口部が形成されたチッ
プ状回路部品吸着ノズルにおいて、前記開口部は、前記
ノズル本体の軸心を中心とし、且つ端部が前記先端面外
周に達する十字形状を有しているチップ状回路部品吸着
ノズルを提案する。該吸着ノズルによれば、部品吸着時
において前記開口部が前記部品により閉鎖されたとき
も、前記開口部の端部が前記先端面外周に達しているの
で、空気流通路内に空気が流通して前記チップ状回路部
品が吸引される。
【0021】また、請求項12では、請求項11記載の
チップ状回路部品吸着ノズルにおいて、前記開口部の外
径は、吸着対象となるチップ状回路部品の幅よりも所定
の長さだけ大きく設定されているチップ状回路部品吸着
ノズルを提案する。該吸着ノズルによれば、チップ状回
路部品が吸着された状態においても、チップ状回路部品
の幅方向両側には前記開口部の一部が露出し、この開口
部の露出部分から所定量の空気が吸引されてチップ状回
路部品の吸着位置が安定化される。
【0022】また、請求項13では、チップ状回路部品
を吸着するノズル本体の先端面に、前記ノズル本体内の
空気流通路に導通する吸引用の開口部が形成されたチッ
プ状回路部品吸着ノズルにおいて、前記先端面には、前
記ノズル本体の軸心を中心として菊花状に配置された複
数の開口部が形成されているチップ状回路部品吸着ノズ
ルを提案する。該吸着ノズルによれば、前記菊花状に配
置された複数の開口部によって空気が吸引されるため、
任意の角度でチップ状回路部品が吸着可能となる。
【0023】また、請求項14では、請求項13記載の
チップ状回路部品吸着ノズルにおいて、前記開口部は8
個以上形成され、且つ等間隔をあけて配置されているチ
ップ状回路部品吸着ノズルを提案する。該吸着ノズルに
よれば、開口部が8個以上形成され、且つ等間隔をあけ
て配置されているため、開口部からの吸引量がノズルの
中心軸の回りにほぼ均等に配分され、これにより部品吸
着時における吸着位置補正が行われる。
【0024】また、請求項15では、請求項13又は1
4記載のチップ状回路部品吸着ノズルにおいて、前記複
数の開口部によって形成される環の外径は吸着対象とな
るチップ状回路部品の幅よりも所定の長さだけ大きく設
定されているチップ状回路部品吸着ノズルを提案する。
該吸着ノズルによれば、チップ状回路部品が吸着された
状態においても、チップ状回路部品の幅方向両側には前
記開口部の一部が露出し、この開口部の露出部分から所
定量の空気が吸引されてチップ状回路部品の吸着位置が
安定化される。
【0025】また、請求項16では、請求項13乃至1
5の何れかに記載のチップ状回路部品吸着ノズルにおい
て、前記ノズル本体の先端面は、概略球面の一部からな
る凹面状をなしているチップ状回路部品吸着ノズルを提
案する。該吸着ノズルによれば、例えば円柱型チップ状
回路部品を吸着した際、該部品の中央部がノズル先端面
にほぼ面接触するように吸着されるため、円柱型チップ
状回路部品を安定して保持することができると共に、吸
着時の空気漏れも少なく、チップ状回路部品を確実に吸
引することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本願発明の第1の実施の形態を、
図1及び図3に基づいて説明する。20はノズル本体
で、円柱形状を有し、その中心部に空気通路が形成さ
れ、さらにノズル本体20の先端面20aは平面をなし
ている。
【0027】また、この先端面20aにはノズル本体2
0の中心軸を中心とする円形の第1の開口部21と、こ
の第1の開口部21を中心として放射状に環状をなすよ
うに等間隔をあけて、8つの円形の第2の開口部22が
形成されている。ここで、第1の開口部21の直径は、
第2の開口部22の直径よりもやや大きく設定され、ま
たこれら複数の第2の開口部22は所定の等間隔をあけ
て環状に配置されている。
【0028】さらに、複数の第2の開口部22によって
形成される環の外径は吸着対象となるチップ状回路部品
の幅よりも所定の長さだけ大きく設定されていると共
に、第2の開口部22のそれぞれから先端面20aの外
周にかけて所定の幅及び深さを有する空気流通溝23が
形成されている。
【0029】前述の構成よりなる本実施形態のチップ状
回路部品吸着ノズルによれば、図示せぬ真空源により前
述したノズル本体20内の空気通路を通して第1及び第
2の開口部21,22から空気を吸引することによっ
て、チップ状回路部品11がノズル本体20の先端面2
0aに吸着される。この部品吸着時において第1及び第
2の開口部21,22がチップ状回路部品により閉鎖さ
れたとしても、空気流通溝23内に空気が流通してチッ
プ状回路部品11が吸引される。
【0030】このとき、図4に示すように、円柱型チッ
プ状回路部品11は2点鎖線で示すようにその中央部1
1bが先端面20aによって保持される。また、角型チ
ップ状回路部品の場合には、図5に示すように、チップ
状回路部品12のほぼ中央部が第1の開口部21に対応
して吸着される。
【0031】従って、第1及び第2の開口部21,22
を介してノズル内に空気を吸引することにより、円柱型
チップ状回路部品11の中央部11bがノズル先端面2
0aにほぼ面接触するように吸着されるので、円柱型チ
ップ状回路部品11を安定して保持することができると
共に、吸着時の空気漏れも少なく、チップ状回路部品1
1を確実に吸引することができる。
【0032】また、先端面20aにはノズル本体20の
軸心を中心として点対称に第2の開口部22が形成され
ているため、円柱型チップ状回路部品11或いは角型チ
ップ状回路部品12を任意の方向に吸着して保持するこ
とができるため、回路基板上に各々異なる方向にチップ
状回路部品11,12を搭載する場合、所定の吸着位置
でチップ状回路部品11,12を吸着した後、吸着ノズ
ルを回転させることなく、チップ状回路部品11,12
を回路基板上に搭載した後、再び吸着位置に戻って次の
チップ状回路部品を吸着する際に、吸着ノズルを回転さ
せる必要がない。
【0033】従って、回路基板へのチップ状回路部品の
搭載の高速化を図ることができ、生産効率を向上させる
ことができる。
【0034】また、第1及び第2の開口部21,22は
円形をなしているので、開口部21,22の縁にチップ
状回路部品11のエッジや段部が引っかかるのが防止さ
れ、確実に部品を保持することができる。
【0035】また、中央に形成されている第1の開口部
21の直径が第2の開口部22の直径よりも大きく設定
されているので、第1の開口部21からの吸引量が第2
の開口部22からの吸引量よりも多くなり、チップ状回
路部品は第1の開口部21を中心として吸着され、常に
ほぼ一定位置に吸着される。
【0036】さらに、第2の開口部22は8個形成さ
れ、且つ等間隔をあけて環状に配置されているため、第
2の開口部22からの吸引量が第1の開口部21の回り
にほぼ均等に配分される。これにより、部品吸着時にお
ける吸着位置の補正が行われ、吸着時においてほぼ同位
置に部品を吸着することができる。
【0037】また、複数の第2の開口部22によって形
成される環の外径は吸着対象となるチップ状回路部品の
幅よりも所定の長さだけ大きく設定されているので、チ
ップ状回路部品が吸着された状態においても、チップ状
回路部品の幅方向両側には第2の開口部22の一部が露
出し、この第2の開口部22の露出部分から所定量の空
気が吸引されてチップ状回路部品の吸着位置が安定化さ
れる。
【0038】次に、本発明の第2の実施の形態を図6及
び図7に基づいて説明する。30はノズル本体で、その
先端面30aは、概略球面の一部からなる凹面状をなし
ており、この先端面30aには、その中央に1つの第1
の開口部31が形成されると共に、第1の開口部31の
周囲には8つの第2の開口部32が環状に等間隔をあけ
て並べて形成されている。さらに、第2の開口部32の
それぞれから先端面30aの外周にかけて所定の幅及び
深さを有する空気流通溝33が形成されている。
【0039】また、中央に形成されている第1の開口部
31の直径が第2の開口部32の直径よりも大きく設定
されていると共に、複数の第2の開口部32によって形
成される環の外径は吸着対象となるチップ状回路部品の
幅よりも所定の長さだけ大きく設定されている。
【0040】前述の構成により、第1及び第2の開口部
31,32を介してノズル内に空気を吸引することによ
り、円柱型チップ状回路部品11の中央部11bがノズ
ル先端面30aにほぼ面接触するように吸着される。さ
らに、部品吸着時において第1及び第2の開口部31,
32がチップ状回路部品により閉鎖されたとしても、空
気流通溝33内に空気が流通してチップ状回路部品11
が吸引される。
【0041】従って、円柱型チップ状回路部品11を安
定して保持することができると共に、吸着時の空気漏れ
も少なく、チップ状回路部品11を確実に吸引すること
ができる。
【0042】また、先端面30aにはノズル本体30の
軸心を中心として点対称に第2の開口部32が形成され
ているので、円柱型チップ状回路部品11或いは角型チ
ップ状回路部品12を任意の方向に吸着して保持するこ
とができるため、回路基板上に各々異なる方向にチップ
状回路部品11,12を搭載する場合、所定の吸着位置
でチップ状回路部品11,12を吸着した後、吸着ノズ
ルを回転させることなく、チップ状回路部品11,12
を回路基板上に搭載した後、再び吸着位置に戻って次の
チップ状回路部品を吸着する際に、吸着ノズルを回転さ
せる必要がない。
【0043】従って、回路基板へのチップ状回路部品の
搭載の高速化を図ることができ、生産効率を向上させる
ことができる。
【0044】また、第1及び第2の開口部31,32は
円形をなしているので、開口部31,32の縁にチップ
状回路部品11のエッジや段部が引っかかるのが防止さ
れ、確実に部品が保持される。
【0045】また、中央に形成されている第1の開口部
31の直径が第2の開口部32の直径よりも大きく設定
されているので、第1の開口部31からの吸引量が第2
の開口部32からの吸引量よりも多くなり、チップ状回
路部品は第1の開口部31を中心として吸着され、常に
ほぼ一定位置に吸着される。
【0046】また、第2の開口部は8個以上形成され、
且つ等間隔をあけて配置されているため、第2の開口部
32からの吸引量が第1の開口部31の回りにほぼ均等
に配分され、これにより部品吸着時における吸着位置補
正が行われる。
【0047】また、複数の第2の開口部32によって形
成される環の外径は吸着対象となるチップ状回路部品の
幅よりも所定の長さだけ大きく設定される。これによ
り、チップ状回路部品が吸着された状態においても、チ
ップ状回路部品の幅方向両側には第2の開口部32の一
部が露出し、この第2の開口部32の露出部分から所定
量の空気が吸引されてチップ状回路部品の吸着位置が安
定化される。
【0048】次に、本発明の第3の実施の形態を図8及
び図9に基づいて説明する。40はノズル本体で、円柱
形のノズル本体40の中に空気通路が形成されている。
さらに、ノズル本体40の先端面40aには球面或いは
楕円球面状の凹面が形成されている。この凹面40aの
形状は、チップ状回路部品11の中央部11bの形状に
合わせてあり、チップ状回路部品11の中央部11bと
同等或いはそれよりやや曲率半径の大きな曲面とされて
いる。
【0049】また、この凹面40a内にはノズル本体4
0の中心軸を中心として菊花状に8つの開口部41が等
間隔をあけて形成されている。さらに、これらの開口部
41の外周端部から先端面40aの外周にかけて所定の
幅と深さを有する空気流通溝42が形成されている。
【0050】さらに、複数の開口部41によって形成さ
れる環の外径は吸着対象となるチップ状回路部品の幅よ
りも所定の長さだけ大きく設定されている。
【0051】前述の構成によれば、図示せぬ真空源によ
り前述したノズル本体40内の空気通路を通して各開口
部41から空気を吸引することによって、チップ状回路
部品11がノズル本体40の先端面40aに吸着され
る。
【0052】このとき、図10に示すように、円柱型チ
ップ状回路部品11は2点鎖線で示すようにその中央部
11bが凹面40aによって保持される。また、角型チ
ップ状回路部品の場合には、図11に示すように、チッ
プ状回路部品12のほぼ中央部がノズル本体40の中心
軸に対応して吸着される。
【0053】従って、開口部41を介してノズル内に空
気を吸引することにより、円柱型チップ状回路部品11
の中央部11bがノズル先端面40aにほぼ面接触する
ように吸着されるので、円柱型チップ状回路部品11を
安定して保持することができると共に、吸着時の空気漏
れも少なく、チップ状回路部品11を確実に吸引するこ
とができる。
【0054】また、先端面40aにはノズル本体40の
軸心を中心として点対称に開口部41が形成されている
ため、円柱型チップ状回路部品11或いは角型チップ状
回路部品12を任意の方向に吸着して保持することがで
きるため、回路基板上に各々異なる方向にチップ状回路
部品11,12を搭載する場合、所定の吸着位置でチッ
プ状回路部品11,12を吸着した後、吸着ノズルを回
転させることなく、チップ状回路部品11,12を回路
基板上に搭載した後、再び吸着位置に戻って次のチップ
状回路部品を吸着する際に、吸着ノズルを回転させる必
要がない。
【0055】従って、回路基板へのチップ状回路部品の
搭載の高速化を図ることができ、生産効率を向上させる
ことができる。
【0056】さらに、開口部41は8個形成され、且つ
等間隔をあけて環状に配置されているため、開口部41
からの吸引量が先端面40aの周囲にほぼ均等に配分さ
れる。これにより、部品吸着時における吸着位置の補正
が行われ、吸着時においてほぼ同位置に部品を吸着する
ことができる。
【0057】また、複数の開口部41によって形成され
る環の外径は吸着対象となるチップ状回路部品の幅より
も所定の長さだけ大きく設定されているので、チップ状
回路部品が吸着された状態においても、チップ状回路部
品の幅方向両側には開口部41の一部が露出し、この開
口部41の露出部分から所定量の空気が吸引されてチッ
プ状回路部品の吸着位置が安定化される。
【0058】尚、本形態では先端面40aを凹面とした
が、平面であってもほぼ同様の効果を奏する。
【0059】次に、本発明の第4の実施の形態を図12
に基づいて説明する。50はノズル本体で、円柱形のノ
ズル本体50の中に空気通路が形成されている。さら
に、ノズル本体50の先端面50aには球面或いは楕円
球面状の凹面が形成されている。この凹面50aの形状
は、前述と同様にチップ状回路部品の形状に合わせてあ
り、チップ状回路部品の中央部と同等或いはそれよりや
や曲率半径の大きな曲面とされている。
【0060】また、この凹面50a内にはノズル本体5
0の中心軸を中心として1つの円形の開口部51が形成
されている。さらに、この開口部51の外周端部から先
端面50aの外周にかけて所定の幅と深さを有する複数
の空気流通溝52が軸心を中心とする点対称な放射状に
形成されている。
【0061】前述の構成によれば、図示せぬ真空源によ
り前述したノズル本体50内の空気通路を通して開口部
51から空気を吸引することによって、チップ状回路部
品がノズル本体50の先端面50aに吸着される。
【0062】このとき、円柱型チップ状回路部品はその
中央部が凹面50aによって保持される。また、角型チ
ップ状回路部品の場合には、チップ状回路部品のほぼ中
央部がノズル本体50の中心軸に対応して吸着される。
【0063】従って、開口部51を介してノズル内に空
気を吸引することにより、円柱型チップ状回路部品の中
央部がノズル先端面50aにほぼ面接触するように吸着
されるので、円柱型チップ状回路部品を安定して保持す
ることができると共に、吸着時の空気漏れも少なく、チ
ップ状回路部品を確実に吸引することができる。
【0064】また、先端面50aにはノズル本体50の
軸心を中心として開口部51が形成されているため、円
柱型チップ状回路部品或いは角型チップ状回路部品を任
意の方向に吸着して保持することができるため、回路基
板上に各々異なる方向にチップ状回路部品を搭載する場
合、所定の吸着位置でチップ状回路部品を吸着した後、
吸着ノズルを回転させることなく、チップ状回路部品を
回路基板上に搭載した後、再び吸着位置に戻って次のチ
ップ状回路部品を吸着する際に、吸着ノズルを回転させ
る必要がない。
【0065】従って、回路基板へのチップ状回路部品の
搭載の高速化を図ることができ、生産効率を向上させる
ことができる。
【0066】さらに、空気流通溝52は等間隔をあけて
点対称に且つ放射状に配置されているため、開口部51
からの吸引量が先端面50aの周囲にほぼ均等に配分さ
れる。これにより、部品吸着時における吸着位置の補正
が行われ、吸着時においてほぼ同位置に部品を吸着する
ことができる。
【0067】尚、本形態では先端面50aを凹面とした
が、平面であってもほぼ同様の効果を奏する。
【0068】また、前述した第1乃至第4の実施形態で
は、空気流通溝を形成して空気流通部としたが、図13
に示す第5の実施形態のように、ノズル本体の先端面6
0aに開口部から外周に亘って多数の凸部61を所定間
隔を置いて形成し、これら凸部61の間の隙間を空気流
通部としても良い。
【0069】次に、本発明の第6の実施の形態を図14
に基づいて説明する。70はノズル本体で、円柱形状を
有し、その中心部に空気通路が形成されている。さら
に、ノズル本体70の先端70aには十文字に円柱形の
押し型状に空気流通溝71が形成されると共に、該空気
流通溝71に対応してノズル本体70の中心軸を中心と
する所定の大きさの十字星形状の開口部72が形成され
ている。
【0070】前述の構成よりなる本実施形態のチップ状
回路部品吸着ノズルによれば、図示せぬ真空源により前
述したノズル本体70内の空気通路を通して開口部72
から空気を吸引することによって、円柱型チップ状回路
部品11がノズル本体70の先端70aに吸着される。
この際、チップ状回路部品11は、図15に示すよう
に、一方向の空気流通溝71に部品11の中央部11b
がやや填るように吸着される。また、この部品吸着時に
おいて一方の空気流通溝71がチップ状回路部品11に
より閉鎖されたとしても、他方の空気流通溝71内に空
気が流通してチップ状回路部品11が安定して吸引され
る。
【0071】従って、開口部72を介してノズル内に空
気を吸引することにより、円柱型チップ状回路部品11
の中央部11bがノズル先端70aにほぼ面接触するよ
うに吸着されるので、円柱型チップ状回路部品11を安
定して保持することができると共に、吸着時の空気漏れ
も少なく、チップ状回路部品11を確実に吸引すること
ができる。
【0072】また、先端70aの吸着面に十文字に空気
流通溝71が形成されているため、円柱型チップ状回路
部品11をその空気流通溝71に沿って90度異なる方
向に吸着して保持することができるため、回路基板上に
各々異なる方向にチップ状回路部品11を搭載する場
合、所定の吸着位置でチップ状回路部品11を吸着した
後、吸着ノズルを回転させることなく、チップ状回路部
品11を回路基板上に搭載した後、再び吸着位置に戻っ
て次のチップ状回路部品を吸着する際に、吸着ノズルを
回転させる必要がない。
【0073】従って、回路基板へのチップ状回路部品の
搭載の高速化を図ることができ、生産効率を向上させる
ことができる。
【0074】次に、本発明の第7の実施形態を図16及
び図17に基づいて説明する。80はノズル本体で、円
柱形状を有し、その中心部に空気通路が形成され、さら
にノズル本体80の先端面80aは平面をなしている。
【0075】また、この先端面80aにはノズル本体8
0の中心軸を中心として所定の幅を有する十字形状の開
口部81が形成され、開口部81の先端は先端面80a
の外周に達している。さらに、開口部81の外径は、吸
着対象となるチップ状回路部品の幅よりもやや大きく設
定されている。
【0076】前述の構成よりなる本実施形態のチップ状
回路部品吸着ノズルによれば、図示せぬ真空源により前
述したノズル本体80内の空気通路を通して開口部81
から空気を吸引することによって、チップ状回路部品が
ノズル本体80の先端面80aに吸着される。
【0077】この部品吸着時において、開口部81の外
径は、吸着対象となるチップ状回路部品の幅よりもやや
大きく設定されているので、チップ状回路部品の幅方向
両側には開口部81の一部が露出し、この開口部81の
露出部分から所定量の空気が吸引されてチップ状回路部
品の吸着位置が安定化される。
【0078】また、開口部81がチップ状回路部品によ
り閉鎖されたとしても、開口部81の先端が先端面80
aの外周に達しているので、空気流通路内に空気が流通
してチップ状回路部品が吸引される。
【0079】また、先端面80aは平面をなしているの
で、円柱型チップ状回路部品或いは角型チップ状回路部
品を任意の方向に吸着して保持することができるため、
回路基板上に各々異なる方向にチップ状回路部品を搭載
する場合、所定の吸着位置でチップ状回路部品を吸着し
た後、吸着ノズルを回転させることなく、チップ状回路
部品を回路基板上に搭載した後、再び吸着位置に戻って
次のチップ状回路部品を吸着する際に、吸着ノズルを回
転させる必要がない。
【0080】従って、回路基板へのチップ状回路部品の
搭載の高速化を図ることができ、生産効率を向上させる
ことができる。
【0081】次に、本発明の第8の実施形態を図18及
び図19に基づいて説明する。90はノズル本体で、円
柱形のノズル本体90の中に空気通路が形成されてい
る。さらに、ノズル本体90の先端面90aには球面或
いは楕円球面状の凹面が形成されている。この凹面90
aの形状は、円柱型チップ状回路部品11の中央部11
bの形状に合わせてあり、チップ状回路部品11の中央
部11bと同等或いはそれよりやや曲率半径の大きな曲
面とされている。
【0082】また、この凹面90a内にはノズル本体9
0の中心軸を中心として菊花状に8つの開口部91が形
成され、且つ等間隔をあけて環状に配置されており、さ
らに複数の開口部91によって形成される環の外径は吸
着対象となるチップ状回路部品の幅よりも所定の長さだ
け大きく設定されている。
【0083】前述の構成によれば、図示せぬ真空源によ
り前述したノズル本体90内の空気通路を通して各開口
部91から空気を吸引することによって、チップ状回路
部品11がノズル本体90の先端面90aに吸着され
る。
【0084】このとき、図20に示すように、円柱型チ
ップ状回路部品11は2点鎖線で示すようにその中央部
11bが先端面(凹面)90aによって保持される。ま
た、角型チップ状回路部品の場合には、図21に示すよ
うに、チップ状回路部品12のほぼ中央部がノズル本体
90の中心軸に対応して吸着される。
【0085】従って、開口部91を介してノズル内に空
気を吸引することにより、円柱型チップ状回路部品11
の中央部11bがノズル先端面90aにほぼ面接触する
ように吸着されるので、円柱型チップ状回路部品11を
安定して保持することができると共に、吸着時の空気漏
れも少なく、チップ状回路部品11を確実に吸引するこ
とができる。
【0086】また、先端面90aにはノズル本体40の
軸心を中心として点対称に菊花状の開口部91が形成さ
れているので、円柱型チップ状回路部品11或いは角型
チップ状回路部品12を任意の方向に吸着して保持する
ことができるため、回路基板上に各々異なる方向にチッ
プ状回路部品11,12を搭載する場合、所定の吸着位
置でチップ状回路部品11,12を吸着した後、吸着ノ
ズルを回転させることなく、チップ状回路部品11,1
2を回路基板上に搭載した後、再び吸着位置に戻って次
のチップ状回路部品を吸着する際に、吸着ノズルを回転
させる必要がない。
【0087】従って、回路基板へのチップ状回路部品の
搭載の高速化を図ることができ、生産効率を向上させる
ことができる。
【0088】さらに、開口部91は8個形成され、且つ
等間隔をあけて環状に配置されているため、開口部91
からの吸引量が先端面90aの周囲にほぼ均等に配分さ
れる。これにより、部品吸着時における吸着位置の補正
が行われ、吸着時においてほぼ同位置に部品を吸着する
ことができる。
【0089】また、複数の開口部91によって形成され
る環の外径は吸着対象となるチップ状回路部品の幅より
も所定の長さだけ大きく設定されているので、チップ状
回路部品が吸着された状態においても、チップ状回路部
品の幅方向両側には開口部91の一部が露出し、この開
口部91の露出部分から所定量の空気が吸引されてチッ
プ状回路部品の吸着位置が安定化される。
【0090】尚、本形態では先端面90aを凹面とした
が、図22に示すような平面であってもほぼ同様の効果
を奏する。
【0091】また、前述した各実施形態は一例であり、
本願発明がこれらに限定されないことは言うまでもない
ことである。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
よれば、ノズルの先端面に形成された開口部から該先端
面の外周に延びる空気流通部が形成されているため、部
品吸着時において前記開口部がチップ状回路部品により
閉鎖されたときも、前記空気流通部内に空気が流通して
前記チップ状回路部品が吸引されるので、チップ状回路
部品の吸着ミスを生じることがなく、回路基板への部品
の搭載を確実に行うことができ、回路基板製造工程にお
いて不良品の発生を防止することができる。
【0093】また、請求項2によれば、上記の効果に加
えて、前記開口部として十字星形状の開口部が1つ形成
されているため、前記開口部の十字星形のそれぞれの方
向に沿ってチップ状回路部品を吸着することができるの
で、回路基板上に各々異なる方向にチップ状回路部品を
搭載する場合、所定の吸着位置でチップ状回路部品を吸
着した後、吸着ノズルを回転することなく、チップ状回
路部品を回路基板上に搭載することができ、さらに再び
吸着位置に戻って次のチップ状回路部品を吸着する際に
も、吸着ノズルを回転させる必要がない。従って、回路
基板へのチップ状回路部品の搭載の高速化を図ることが
でき、生産効率を向上させることができる。
【0094】また、請求項3によれば、上記の効果に加
えて、ノズル本体の先端面には前記空気流通路に導通す
る互いに独立した複数の開口部が設けられているため、
互いに独立した複数の開口部のそれぞれから空気が吸引
され、これに伴いチップ状回路部品か任意の向きに吸着
可能となる。さらに、部品吸着時においては、前記開口
部が前記部品により閉鎖されたときも、前記開口部に一
端が導通する空気流通部内に空気が流通して前記チップ
状回路部品が吸引されるため、チップ状回路部品の吸着
ミスを生じることがなく、回路基板への部品の搭載を確
実に行うことができ、回路基板製造工程において不良品
の発生を防止することができる。
【0095】また、請求項4によれば、上記の効果に加
えて、ノズル先端面にはノズル本体の軸心を中心とする
開口部が形成されているため、前記先端面に存在する前
記ノズル本体の軸心を中心とする開口部によって、チッ
プ状回路部品が前記先端面のほぼ中心に吸着されるの
で、吸着時の空気漏れも少なく、チップ状回路部品を所
定位置に確実に吸引することができる。
【0096】また、請求項5によれば、上記の効果に加
えて、ノズル先端面には中央に形成された1つの第1の
開口部と、該第1の開口部の周囲に環状に配置された複
数の第2の開口部とが設けられており、前記第1及び第
2の開口部によって空気が吸引されるため、前記先端面
の中央に形成された第1の開口部の位置にチップ状回路
部品のほぼ中央が吸着されるので、チップ状回路部品を
安定して保持することができると共に、吸着時の空気漏
れも少なく、チップ状回路部品を確実に吸引することが
できる。さらに、チップ状回路部品を基板に上に搭載す
る度に、ノズルの角度を修正する必要がないので、部品
搭載作業の効率向上を図ることができる。
【0097】また、請求項6によれば、上記の効果に加
えて、前記第1の開口部の直径は前記第2の開口部の直
径よりも大きく設定されているため、前記第1の開口部
からの吸引量が第2の開口部からの吸引量よりも多くな
り、チップ状回路部品は第1の開口部を中心として吸着
され、常にほぼ一定位置に吸着される。
【0098】また、請求項7によれば、上記の効果に加
えて、前記第2の開口部は8個以上形成され、且つ等間
隔をあけて配置されているため、第2の開口部からの吸
引量が前記第1の開口部の回りにほぼ均等に配分され、
これにより部品吸着時における吸着位置補正が行われる
ので、チップ状回路部品を常にほぼ一定位置に吸着する
ことができる。
【0099】また、請求項8によれば、上記の効果に加
えて、前記複数の第2の開口部によって形成される環の
外径は吸着対象となるチップ状回路部品の幅よりも所定
の長さだけ大きく設定されているため、チップ状回路部
品が吸着された状態においても、チップ状回路部品の幅
方向両側には前記第2の開口部の一部が露出し、この第
2の開口部の露出部分から所定量の空気が吸引されるの
で、チップ状回路部品の吸着位置を安定化させることが
できる。
【0100】また、請求項9によれば、上記の効果に加
えて、ノズル本体の先端面は、概略球面の一部からなる
凹面状をなしているため、例えば円柱型チップ状回路部
品を吸着した際、該部品の中央部がノズル先端面にほぼ
面接触するように吸着されるので、円柱型チップ状回路
部品を安定して保持することができると共に、吸着時の
空気漏れも少なく、チップ状回路部品を確実に吸引する
ことができる。
【0101】また、請求項10によれば、上記の効果に
加えて、前記開口部は円形をなしているので、開口部の
縁にチップ状回路部品のエッジや段部が引っかかるのが
防止され、確実に部品を保持することができる。
【0102】また、請求項11によれば、開口部は、前
記ノズル本体の軸心を中心とし、且つ端部が前記先端面
外周に達する十字形状を有しているので、部品吸着時に
おいて前記開口部がチップ状回路部品により閉鎖された
ときも、前記開口部の端部が前記先端面外周に達してい
るため、空気流通路内に空気が流通して前記チップ状回
路部品を確実に中央部に吸着することができる。
【0103】また、請求項12によれば、上記の効果に
加えて、前記開口部の外径は、吸着対象となるチップ状
回路部品の幅よりも所定の長さだけ大きく設定されてい
るため、チップ状回路部品が吸着された状態において
も、チップ状回路部品の幅方向両側には前記開口部の一
部が露出し、この開口部の露出部分から所定量の空気が
吸引されてチップ状回路部品の吸着位置が安定化され
る。
【0104】また、請求項13によれば、ノズル本体の
先端面には、前記ノズル本体の軸心を中心として菊花状
に配置された複数の開口部が形成されているので、前記
菊花状に配置された複数の開口部によって空気が吸引さ
れるため、任意の角度でチップ状回路部品が吸着可能と
なる。これにより、回路基板上に各々異なる方向にチッ
プ状回路部品を搭載する場合、所定の吸着位置でチップ
状回路部品を吸着した後、吸着ノズルを回転することな
く、チップ状回路部品を回路基板上に搭載することがで
き、さらに再び吸着位置に戻って次のチップ状回路部品
を吸着する際にも、吸着ノズルを回転させる必要がな
い。従って、回路基板へのチップ状回路部品の搭載の高
速化を図ることができ、生産効率を向上させることがで
きる。
【0105】また、請求項14によれば、上記の効果に
加えて、前記開口部は8個以上形成され、且つ等間隔を
あけて配置されているため、開口部からの吸引量がノズ
ルの中心軸の回りにほぼ均等に配分され、これにより部
品吸着時における吸着位置補正が行われるので、チップ
状回路部品を常にほぼ一定位置に吸着することができ
る。
【0106】また、請求項15によれば、上記の効果に
加えて、前記複数の開口部によって形成される環の外径
は吸着対象となるチップ状回路部品の幅よりも所定の長
さだけ大きく設定されているため、チップ状回路部品が
吸着された状態においても、チップ状回路部品の幅方向
両側には前記開口部の一部が露出し、この開口部の露出
部分から所定量の空気が吸引されるので、チップ状回路
部品の吸着位置を安定化させることができる。
【0107】また、請求項16によれば、上記の効果に
加えて、ノズル本体の先端面は、概略球面の一部からな
る凹面状をなしているので、例えば円柱型チップ状回路
部品を吸着した際、該部品の中央部がノズル先端面にほ
ぼ面接触するように吸着されるため、円柱型チップ状回
路部品を安定して保持することができると共に、吸着時
の空気漏れも少なく、チップ状回路部品を確実に吸引す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における吸着ノズルを
示す斜視図
【図2】従来例のチップ状回路部品吸着ノズルを示す斜
視図
【図3】本発明の第1の実施形態における吸着ノズルを
示す構成図
【図4】本発明の第1の実施形態における円柱型チップ
状回路部品吸着状態を説明する図
【図5】本発明の第1の実施形態における角型チップ状
回路部品吸着状態を説明する図
【図6】本発明の第2の実施形態における吸着ノズルを
示す斜視図
【図7】本発明の第2の実施形態における吸着ノズルを
示す構成図
【図8】本発明の第3の実施形態における吸着ノズルを
示す斜視図
【図9】本発明の第3の実施形態における吸着ノズルを
示す構成図
【図10】本発明の第3の実施形態における円柱型チッ
プ状回路部品吸着状態を説明する図
【図11】本発明の第3の実施形態における角型チップ
状回路部品吸着状態を説明する図
【図12】本発明の第4の実施形態における吸着ノズル
を示す構成図
【図13】本発明の第5の実施形態における吸着ノズル
の要部を示す図
【図14】本発明の第6の実施形態における吸着ノズル
を示す構成図
【図15】本発明の第6の実施形態における円柱型チッ
プ状回路部品吸着状態を説明する図
【図16】本発明の第7の実施形態における吸着ノズル
を示す斜視図
【図17】本発明の第7の実施形態における吸着ノズル
を示す構成図
【図18】本発明の第8の実施形態における吸着ノズル
を示す斜視図
【図19】本発明の第8の実施形態における吸着ノズル
を示す構成図
【図20】本発明の第8の実施形態における円柱型チッ
プ状回路部品吸着状態を説明する図
【図21】本発明の第8の実施形態における角型チップ
状回路部品吸着状態を説明する図
【図22】本発明の第8の実施形態に係る他の形態例を
示す図
【符号の説明】
11…円柱型チップ状回路部品、12…角型チップ状回
路部品、20…ノズル本体、20a…先端面、21…第
1の開口部、22…第2の開口部、23…空気流通溝、
30…ノズル本体、30a…先端面(凹面)、31…第
1の開口部、32…第2の開口部、33…空気流通溝、
40…ノズル本体、40a…先端面(凹面)、41…開
口部、42…空気流通溝、50…ノズル本体、50a…
先端面(凹面)、51…空気流通溝、60a…先端面、
61…凸部、70…ノズル本体、70a…先端、71…
空気流通溝、72…開口部、80…ノズル本体、80a
…先端面、81…開口部、90…ノズル本体、90a…
先端面(凹面)、91…開口部。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ状回路部品を吸着するノズル本体
    の先端面に、前記ノズル本体内の空気流通路に導通する
    吸引用の開口部が形成されたチップ状回路部品吸着ノズ
    ルにおいて、 前記開口部から前記先端面の外周に延びる空気流通部が
    形成されていることを特徴とするチップ状回路部品吸着
    ノズル。
  2. 【請求項2】 前記開口部として十字星形状の開口部が
    1つ形成されていることを特徴とする請求項1記載のチ
    ップ状回路部品吸着ノズル。
  3. 【請求項3】 前記ノズル本体の先端面には前記空気流
    通路に導通する互いに独立した複数の開口部が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載のチップ状回路部
    品吸着ノズル。
  4. 【請求項4】 前記先端面には前記ノズル本体の軸心を
    中心とする開口部が形成されていることを特徴とする請
    求項1記載のチップ状回路部品吸着ノズル。
  5. 【請求項5】 前記先端面には中央に形成された1つの
    第1の開口部と、該第1の開口部の周囲に環状に配置さ
    れた複数の第2の開口部とが設けられていることを特徴
    とする請求項1記載のチップ状回路部品吸着ノズル。
  6. 【請求項6】 前記第1の開口部の直径は前記第2の開
    口部の直径よりも大きく設定されていることを特徴とす
    る請求項5記載のチップ状回路部品吸着ノズル。
  7. 【請求項7】 前記第2の開口部は8個以上形成され、
    且つ等間隔をあけて配置されていることを特徴とする請
    求項5又は6記載のチップ状回路部品吸着ノズル。
  8. 【請求項8】 前記複数の第2の開口部によって形成さ
    れる環の外径は吸着対象となるチップ状回路部品の幅よ
    りも所定の長さだけ大きく設定されていることを特徴と
    する請求項5乃至7の何れかに記載のチップ状回路部品
    吸着ノズル。
  9. 【請求項9】 前記ノズル本体の先端面は、概略球面の
    一部からなる凹面状をなしていることを特徴とする請求
    項1乃至8の何れかに記載のチップ状回路部品吸着ノズ
    ル。
  10. 【請求項10】 前記開口部は円形をなしていることを
    特徴とする請求項1又は請求項3乃至9の何れかに記載
    のチップ状回路部品吸着ノズル。
  11. 【請求項11】 チップ状回路部品を吸着するノズル本
    体の先端面に、前記ノズル本体内の空気流通路に導通す
    る吸引用の開口部が形成されたチップ状回路部品吸着ノ
    ズルにおいて、 前記開口部は、前記ノズル本体の軸心を中心とし、且つ
    端部が前記先端面外周に達する十字形状を有しているこ
    とを特徴とするチップ状回路部品吸着ノズル。
  12. 【請求項12】 前記開口部の外径は、吸着対象となる
    チップ状回路部品の幅よりも所定の長さだけ大きく設定
    されていることを特徴とする請求項11記載のチップ状
    回路部品吸着ノズル。
  13. 【請求項13】 チップ状回路部品を吸着するノズル本
    体の先端面に、前記ノズル本体内の空気流通路に導通す
    る吸引用の開口部が形成されたチップ状回路部品吸着ノ
    ズルにおいて、 前記先端面には、前記ノズル本体の軸心を中心として菊
    花状に配置された複数の開口部が形成されていることを
    特徴とするチップ状回路部品吸着ノズル。
  14. 【請求項14】 前記開口部は8個以上形成され、且つ
    等間隔をあけて配置されていることを特徴とする請求項
    13記載のチップ状回路部品吸着ノズル。
  15. 【請求項15】 前記複数の開口部によって形成される
    環の外径は吸着対象となるチップ状回路部品の幅よりも
    所定の長さだけ大きく設定されていることを特徴とする
    請求項13又は14記載のチップ状回路部品吸着ノズ
    ル。
  16. 【請求項16】 前記ノズル本体の先端面は、概略球面
    の一部からなる凹面状をなしていることを特徴とする請
    求項13乃至15の何れかに記載のチップ状回路部品吸
    着ノズル。
JP7189516A 1995-07-25 1995-07-25 チップ状回路部品吸着ノズル Pending JPH0936591A (ja)

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