JPH0936502A - テスト用プリント配線板及びプリント配線板 - Google Patents

テスト用プリント配線板及びプリント配線板

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JPH0936502A
JPH0936502A JP18284995A JP18284995A JPH0936502A JP H0936502 A JPH0936502 A JP H0936502A JP 18284995 A JP18284995 A JP 18284995A JP 18284995 A JP18284995 A JP 18284995A JP H0936502 A JPH0936502 A JP H0936502A
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JP
Japan
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pattern
test
layer
wiring circuit
wiring board
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Withdrawn
Application number
JP18284995A
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English (en)
Inventor
Tamiji Masatoki
民治 政時
Masami Konishi
真美 小西
Saburo Osawa
三郎 大沢
Hironori Mihono
博則 三穂野
Kenji Azuma
健治 東
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH0936502A publication Critical patent/JPH0936502A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0266Marks, test patterns or identification means
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4611Manufacturing multilayer circuits by laminating two or more circuit boards
    • H05K3/4638Aligning and fixing the circuit boards before lamination; Detecting or measuring the misalignment after lamination; Aligning external circuit patterns or via connections relative to internal circuits

Landscapes

  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 実際の配線回路パターンを使用することな
く、耐マイグレーション性を容易に評価することを可能
とする。 【解決手段】 隣合うスルーホール間、スルーホールと
クリアランスホールを有する内層の配線回路パターン
間、各配線層間、各配線層において平行して隣合う配線
回路パターン間の耐マイグレーション性を評価するテス
ト用パターンを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテスト用プリント配
線板及びプリント配線板に関する。詳しくは複数の配線
層を有するプリント配線板の様々な箇所の耐マイグレー
ション性評価を可能とするテストパターンを有し、上記
耐マイグレーション性評価を容易とするテスト用プリン
ト配線板及びプリント配線板に係るものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電子技術における配線回路の高密
度化に伴い、プリント配線板としては複数の配線層を積
層させた多層構造の配線板が使用されるようになってき
ている。このような多層プリント配線板としては、プリ
ント配線板の上下に形成される外層となる配線回路パタ
ーン間に内層となる配線回路パターンを絶縁層を介して
挟み込んだ構造が一般的である。
【0003】そして、上記のような多層構造のプリント
配線板においては、更なる配線回路の高密度化を達成す
るべく、プリント配線板を貫通する貫通孔を設け、貫通
孔内壁面からプリント配線板の上下にそれぞれ形成され
る外層の配線回路パターンの一部にわたって銅等の金属
層を例えばメッキにより被覆形成して導電性を有するメ
ッキスルーホールと称される接続孔であるスルーホール
を形成し、異なる面に形成された配線回路パターン間を
電気的に接続するようにしている。なお、上記のように
メッキにより金属層を形成する代わりに銀ペースト等の
導電性ペーストを充填し、これにより導電性を付与した
スルーホールも使用されつつある。
【0004】また、配線回路の高密度化に伴い配線回路
パターン間のピッチも狭小化されてきている。さらに
は、上記のようなスルーホールを形成した場合に、上記
スルーホールと内層である配線回路パターンが接続する
必要がない場合には、内層の配線回路パターン中にスル
ーホールの外周側に該スルーホールを取り囲むようにし
てクリアランスホールと称される穴部を形成するように
している。
【0005】ところで、このような高密度配線のなされ
た多層構造のプリント配線板においては、絶縁層を構成
する絶縁材料の絶縁抵抗が低下してしまうことがある。
これは、一方が正極として機能し、他方が負極として機
能し、結果的に電位差を有して近接して配される配線回
路パターン間に絶縁材料が存在する状態で水分が存在す
ると、配線回路パターンを構成する銅等の金属材料がイ
オン化し、上記イオンが絶縁材料表面等を移動し、配線
回路パターン近傍で還元析出或いは化合物として析出し
てデンドライト(樹枝状析出物)を形成し、絶縁材料の
絶縁抵抗を低下させてしまうことが一因である。これが
激しくなると、絶縁層の短絡も引き起こす。なお、この
ような現象を一般にイオンマイグレーションと称する。
【0006】また、スルーホールの導電材料として導電
性ペースト、特に銀ペーストを使用した場合において
も、上記イオンマイグレーションと同様に銀移行による
絶縁材料の絶縁抵抗の低下が起こり、このような現象は
イオンマイグレーションの一種であるが銀マイグレーシ
ョンと称される。
【0007】さらに、上記のようなプリント配線板にお
いては、絶縁プリント配線板の両面に配線層の形成され
るプリント配線板を絶縁性の接着層を介して複数積層さ
せ、多層構造のプリント配線板を形成することが多く、
上記絶縁プリント配線板としては紙やガラスクロス等の
絶縁性の基材の両面にポリイミド樹脂やエポキシ樹脂等
の絶縁性の樹脂層を形成したものが多用されている。そ
して、電位差を有して近接して配される配線回路パター
ン間に絶縁材料として上記絶縁プリント配線板が存在す
る状態で水分が存在すると、イオンマイグレーションが
生じ、イオンは絶縁材料である絶縁基板の表面や基材と
樹脂層の界面を移動する。基材と樹脂層の界面剥離があ
る場合には上記イオンマイグレーションはさらに起こり
易い。
【0008】従って、上記のような多層プリント配線板
においては、このようなイオンマイグレーションに対す
る耐久性、すなわち耐マイグレーション性を評価するこ
とが重要とされているが、この耐マイグレーション性を
評価する方法として統一された方法はJIS(日本工業
規格)等の規格においても確立されていない。
【0009】そこでこれまでは、実際のプリント配線板
中に形成される各配線回路パターンに測定用の配線を施
し、これらに電圧を加え、電位差を持たせ、絶縁抵抗の
変化を測定して耐マイグレーション性の評価を行ってい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように耐マイグレーション性の評価に実際の配線回路パ
ターンを使用すると以下のような不都合が生じる。
【0011】すなわち、配線回路パターンの形状によっ
ては測定箇所の確保が困難なため測定箇所が少なくな
り、精度良く信頼性の高い結果を得ることが困難であ
る。また、配線回路パターンの形状によって測定できる
箇所が決まるため、評価するべき箇所の評価が不可能と
なる可能性がある。従って、異なるプリント配線板間に
おける特性の比較等が困難となる。
【0012】さらに、配線回路パターンには測定用の配
線を行う必要があり、この作業は非常に煩雑である上、
絶縁材料の絶縁抵抗の低下の要因となることもある。ま
た、配線回路パターンのピッチが例えば0.5mm以下
となると、測定用の配線が困難となり、測定が不可能と
なる可能性がある。さらにまた、耐マイグレーション性
を評価する場合、湿度が非常に重要な条件となるため、
耐マイグレーション性の評価は通常、恒温恒湿槽内にお
いて行うが、上記のような測定用の配線の恒温恒湿槽内
での処理が非常に煩雑である。
【0013】そこで本発明は、従来の実情に鑑みて提案
されたものであり、実際のプリント配線板中の配線回路
パターンを使用することなく、耐マイグレーション性を
容易に評価することを可能とするテストプリント配線板
及びプリント配線板を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明者等は鋭意検討した結果、実際のプリント配
線板においてイオンマイグレーションの発生する可能性
がある配線パターンをもれなく有するテストパターンを
実際のプリント配線板を製造する条件と同条件で形成
し、このテストパターンを使用して耐マイグレーション
性を評価することにより、実際のプリント配線板中の配
線回路パターンを使用することなく、上記プリント配線
板におけるイオンマイグレーションが発生する可能性が
ある箇所の耐マイグレーション性の評価を容易に行うこ
とが可能であることを見い出した。
【0015】さらに本発明者等は鋭意検討を進めた結
果、上述のようなイオンマイグレーションは以下のよう
な箇所で発生し、この箇所における耐マイグレーション
性をもれなく効率良く評価する必要があることを見い出
した。
【0016】イオンマイグレーションは上述のように電
位差を有して近接して配される配線回路パターン間の絶
縁材料にイオンや水分が存在すると発生する。従って、
隣合うスルーホール間、スルーホールとクリアランスホ
ールを有する内層の配線回路パターン間、各配線層間、
各配線層において平行して隣合う配線回路パターン間に
おいては、イオンマイグレーションが発生する可能性が
あり、これらの箇所における耐マイグレーション性を評
価する必要がある。一方、イオンマイグレーションの一
種である銀マイグレーションは通常、隣合うスルーホー
ル間及び隣接する配線回路パターン間で発生する可能性
があり、この箇所における耐マイグレーションを測定す
る必要がある。また、測定箇所は多い方が信頼性の高い
精度の良い結果を得ることができる。
【0017】すなわち本発明は、プリント配線板の上下
に外層となる配線回路パターンを形成し、これらの間に
絶縁層を介して内層となる配線回路パターンを1層以上
挟みこんだテスト用プリント配線板において、耐マイグ
レーション性を評価するテストパターンを有することを
特徴とするものである。
【0018】なお、本発明は、プリント配線板の上下に
外層となる配線回路パターンが形成され、これらの間に
絶縁層を介して内層となる配線回路パターンが1層以上
挟まれてなるプリント配線板にも適用可能であり、配線
回路パターン形成部分以外の部分に耐マイグレーション
性を評価するテストパターンを形成しても良い。
【0019】上述のような隣合うスルーホール間の耐マ
イグレーション性を評価するテストパターンとしては、
絶縁層及び内層を貫通する貫通孔が設けられ、貫通孔の
内壁面から外層の配線回路パターンの一部にわたって導
電材料の配される4個のスルーホールが、1組として外
層側から見たときに平面四辺形をなすように形成され、
上記四辺形の対角線上で対峙するスルーホール間がそれ
ぞれ一方の外層においてのみ接続される少なくとも1組
以上のスルーホール組を有し、接続される複数のスルー
ホールに対して端子がそれぞれ接続されており、これら
2つの端子がそれぞれ正極及び負極とされるとともに測
定用端子とされる第1のテストパターンが挙げられる。
【0020】そして、上記第1のテストパターンにおい
ては、スルーホール組の一方の対角線上に対峙するスル
ーホール間が最上層となる外層において接続され、上記
外層に形成される端子に接続されており、他方の対角線
上に対峙するスルーホール間が最下層となる外層におい
て接続され、これらはスルーホール組以外のスルーホー
ルを通じて最上層となる外層に形成される他の端子に接
続されていることが好ましい。
【0021】さらに、スルーホールとクリアランスホー
ルを有する内層の配線回路パターン間の耐マイグレーシ
ョン性を評価するテストパターンとしては、絶縁層及び
内層を貫通する貫通孔が設けられ、この貫通孔の内壁面
から外層の配線回路パターンにわたって導電材料の配さ
れるスルーホールと、内層の配線回路パターン中に形成
され上記スルーホールの外周側に該スルーホールを取り
囲むようにして形成される穴部であるクリアランスホー
ルを有する配線回路パターンよりなる少なくとも1組以
上のクリアランスホール組を有し、上記スルーホール及
び内層の配線回路パターンに端子がそれぞれ接続されて
おり、これら2つの端子がそれぞれ正極及び負極とされ
るとともに測定用端子とされる第2のテストパターンが
挙げられる。
【0022】なお、上記第2のテストパターンにおいて
は、スルーホールが1列以上に形成され、それぞれのス
ルーホール間は最上層となる外層において接続され、こ
れらは上記外層に形成される端子に接続されており、内
層の配線回路パターンとして面内に所定のクリアランス
ホールが形成可能な面積を有する配線回路パターンが形
成され、これにクリアランスホールが形成され、この配
線回路パターンはスルーホール組以外のスルーホールを
通じて最上層となる外層に形成される他の端子に接続さ
れることが好ましい。
【0023】また、各配線層間における耐マイグレーシ
ョン性を評価するテストパターンとしては、枠内に縦方
向と横方向に配線回路が形成されてなる格子状の配線回
路パターンである第1の格子パターンと枠内に縦方向と
横方向に配線回路が形成されてなる別の格子状の配線回
路パターンである第2の格子パターンが配線回路パター
ンの各層に積層方向に交互に形成され、第1の格子パタ
ーン及び第2の格子パターンに端子がそれぞれ接続され
ており、これら2つの端子がそれぞれ正極及び負極とさ
れるとともに測定用端子とされる第3のテストパターン
が挙げられる。
【0024】そして、上記第3のテストパターンにおい
ては、各層に形成される第1の格子パターン及び第2の
格子パターンがスルーホールを通じて最上層となる外層
に形成されるそれぞれに対応する端子に接続されること
が好ましい。
【0025】さらにまた、各配線層において平行して隣
合う配線回路パターン間の耐マイグレーション性を評価
するテストパターンとしては、中途部が屈曲したL字型
の配線回路パターンである第1のL字型パターンと中途
部が屈曲したL字型の配線回路パターンである第2のL
字型パターンがかみ合うようにして配線回路パターン各
層に形成され、上記第1のL字型パターン及び第2のL
字型パターンに端子がそれぞれ接続されており、これら
2つの端子がそれぞれ正極及び負極とされるとともに測
定用端子とされる第4のテストパターンが挙げられる。
【0026】なお、上記第4のテストパターンにおいて
は、各層に形成される第1のL字型パターン,第2のL
字型パターンがスルーホールを通じて最上層となる外層
に形成されるそれぞれに対応する端子に接続されている
ことが好ましい。
【0027】そして、本発明のテスト用プリント配線板
においては、テストパターンとして上述の第1のテスト
パターン,第2のテストパターン,第3のテストパター
ン及び第4のテストパターンを有しても良い。
【0028】上述した構成を有する第1のテストパター
ンにおいては、スルーホール組を構成する4個のスルー
ホールの四辺形の辺方向に隣合うスルーホールが別々の
端子に接続されていることとなる。すなわち、該テスト
パターンの2つの端子を正極及び負極として電圧を加え
れば辺方向に隣合うスルーホール間には電位差が生じる
こととなり、これらの間に絶縁材料或いは絶縁プリント
配線板が存在する状態でイオンや水分が存在すると、イ
オンマイグレーションが発生する可能性がある。従っ
て、上記2つの端子間の絶縁抵抗の変化を測定すれば、
辺方向に隣合う4個のスルーホール間のイオンマイグレ
ーションの発生の度合いが測定され、隣合うスルーホー
ル間の耐マイグレーション性の評価が効率良く行われ
る。
【0029】また、上述した構成を有する第2のテスト
パターンにおいては、クリアランスホール組を構成する
スルーホールとクリアランスホールを有する配線回路パ
ターンが別々の端子に接続されていることとなる。すな
わち、該テストパターンの2つの端子を正極及び負極と
して電圧を加えればスルーホールと配線回路パターンの
クリアランスホール近傍部間には電位差が生じることと
なり、これらの間の絶縁材料にイオンや水分が存在する
と、イオンマイグレーションが発生する可能性がある。
従って、上記2つの端子間の絶縁抵抗の変化を測定すれ
ば、イオンマイグレーションの発生の度合いが測定さ
れ、スルーホールと配線回路パターンのクリアランスホ
ール近傍部間の耐マイグレーション性の評価が可能とな
る。
【0030】さらに、上述した構成を有する第3のテス
トパターンにおいては、配線回路パターンの各層に交互
に形成される第1の格子パターン及び第2の格子パター
ンが別々の端子に接続されていることとなる。すなわ
ち、該テストパターンの2つの端子を正極及び負極とし
て電圧を加えれば第1の格子パターンと第2の格子パタ
ーン間には電位差が生じることとなり、これらの間の絶
縁材料にイオンや水分が存在すると、各配線層間でイオ
ンマイグレーションが発生する可能性がある。従って、
上記2つの端子間の絶縁抵抗の変化を測定すれば、各配
線層間のイオンマイグレーションの発生の度合いが測定
され、各配線層間の耐マイグレーション性の評価が可能
となる。
【0031】さらにまた、上述の構成を有する第4のテ
ストパターンにおいては、第1のL字型パターンと第2
のL字型パターンが別々の端子に接続されていることと
なる。すなわち、該第1のL字型テストパターンと第2
のL字型テストパターンの2つの端子を正極及び負極と
して電圧を加えれば第1のL字型パターンと第2のL字
型パターン間には電位差が生じることとなり、これらの
間に絶縁材料が存在する状態でイオンや水分が存在する
と、イオンマイグレーションが発生する可能性がある。
従って、上記2つの端子間の絶縁抵抗の変化を測定すれ
ば、イオンマイグレーションの発生の度合いが測定さ
れ、第1のL字型パターンと第2のL字型パターン間の
耐マイグレーション性の評価が可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0033】実施例1 本例においては、テストパターンとして隣合うスルーホ
ール間の耐マイグレーション性を評価するテストパター
ンの形成されたテスト用プリント配線板の例について述
べる。なお、本例においては、メッキスルーホールを有
するテストパターンの例について述べる。
【0034】本例のテスト用プリント配線板は、プリン
ト配線板の上下に外層となる配線回路パターンが形成さ
れ、これらの間に内層となる配線回路パターンが絶縁層
を介して挟み込まれてなり、テストパターンとして、外
層側から見た場合に平面四辺形をなす4個のスルーホー
ルを1組として形成し、対角線上で対峙するスルーホー
ル間がそれぞれ接続されている少なくとも1組以上のス
ルーホール組を有し、接続されるスルーホールに対して
端子がそれぞれ接続されており、これら2つの端子がそ
れぞれ正極及び負極とされるとともに測定用端子とされ
るテストパターンを有するものである。
【0035】すなわち、本例のテスト用プリント配線板
は、図1に一部を拡大して示すようにプリント配線板1
の上下に外層となり最上層となる第1の配線回路パター
ン2及び最下層となる第2の配線回路パターン3が形成
され、これらの間に内層となる図示しない配線回路パタ
ーンが図示しない絶縁層を介して挟み込まれてなるもの
である。
【0036】そして上記テスト用プリント配線板におい
ては、図1及び図2に示すように、プリント配線板1を
構成する図示しない絶縁層,内層を貫通する例えば貫通
孔4が設けられ、この貫通孔4の内壁面から第2の配線
回路パターン3の一部である引出線3aにわたって例え
ば銅等の導電材料5が配されるスルーホール6aが形成
されている。
【0037】また、上記スルーホール6aの貫通孔4と
これと同様の3個の貫通孔、合計4個の貫通孔が、第1
の配線回路パターン2及び第2の配線回路パターン3側
から見たときに平面四辺形をなすように形成されてい
る。そして、これら4個の貫通孔のうち、貫通孔4と辺
方向に隣合う2個の貫通孔においてはその内壁面から第
1の配線回路パターン2の一部である引出線2b,2c
にわたって例えば銅等の導電材料が配され、スルーホー
ル6b,6cが形成されている。一方、貫通孔4と対角
線上で対峙する貫通孔においてはその内壁面から第2の
配線回路パターン3の一部である引出線3dにわたって
例えば銅等の導電材料が配され、スルーホール6dが形
成されている。すなわち、スルーホール6a,6b,6
c,6dが第1及び第2の配線回路パターン2,3側か
ら見たときに平面四辺形をなすように形成されている。
【0038】さらに、上記平面四辺形をなす4個のスル
ーホール6a,6b,6c,6dのうち、一方の対角線
上で対峙するスルーホール6b,6cは最上層となる第
1の配線回路パターン2中の配線回路によってのみ接続
(ただし、ここでは接続部分を図示しない。)されてい
る。他方の対角線上で対峙するスルーホール6a,6d
は最下層となる第2の配線回路パターン3中の接続線3
b,3cによってのみ接続されている。そして、このよ
うな4個のスルーホール6a,6b,6c,6dにより
スルーホール組7を構成している。
【0039】さらに本例のテスト用プリント配線板を最
上層となる第1の配線回路パターン2側及び最下層とな
る第2の配線回路パターン3側から見た状態を図3
(a)(b)にそれぞれ模式的に示すが、本例のテスト
用プリント配線板においては、上記のような4個のスル
ーホール6a,6b,6c,6dで構成されるスルーホ
ール組7が1組以上(ここでは、25組)形成されてテ
ストパターンを構成している。
【0040】そして、各スルーホール組の一方の対角線
上で対峙するスルーホール6b,6cと同じ位置に形成
されるスルーホール間は最上層となる第1の配線回路パ
ターン2中の配線回路によってのみ接続されている。す
なわち、図3(a)に示すように、スルーホール6bと
同列に形成され、引出線2bと同様の引出線に接続され
ているスルーホール間が接続線2aにより接続され、ス
ルーホール6cと同列に形成され、引出線2cと同様の
引出線に接続されているスルーホール間が接続線2dに
より接続され、これら接続線2a,2d同士が接続され
ている。
【0041】さらに、上記のようにして接続された複数
のスルーホールに端子線2eを介して電極及び測定用端
子として機能する第1の端子8が接続されている。
【0042】また、各スルーホール組の他方の対角線上
で対峙するスルーホール6a,6dと同じ位置に形成さ
れるスルーホール間は最下層となる第2の配線回路パタ
ーン3中の配線回路により接続されている。すなわち、
図3(b)に示すように、スルーホール6aと同列に形
成され、引出線3aと同様の引出線の接続されているス
ルーホール間が前述の接続線3bにより接続され、スル
ーホール6dと同列に形成され、引出線3cと同様の引
出線の接続されているスルーホール間が前述の接続線3
cにより接続され、前述のようにこれら接続線3b,3
c同士が接続されている。
【0043】さらに、上記のようにして接続された複数
のスルーホールの接続線3b,3cの接続部分に端子線
3eを接続する。そしてこれを図1中に示すようにスル
ーホール組7以外の独立したスルーホール9と接続す
る。さらに、最上層となる第1の配線回路パターン2側
において上記スルーホール9と電極及び測定用端子とし
て機能する第2の端子10を接続線11により接続す
る。すなわち、最下層である第2の配線回路パターン3
側にて接続された複数のスルーホールは独立したスルー
ホール9を介して最上層となる第1の配線回路パターン
2側に形成される第2の端子10に接続されることとな
る。
【0044】なお、このとき、上記テスト用プリント配
線板のスルーホール組7のスルーホールの直径は例えば
0.35mmとすれば良く、図3中Lで示す辺方向のピ
ッチは例えば1.3mmとすれば良く、複数のスルーホ
ール組7の長手方向の長さは必然的にL×49となる。
【0045】また、このような構成のテスト用プリント
配線板は、通常のプリント配線板の製造方法に従って製
造すれば良く、実際に製造するプリント配線板の製造方
法と同じ条件で製造を行う。
【0046】そして、本例のテスト用プリント配線板に
て隣合うスルーホール間の耐マイグレーション性を評価
するには、上記テスト用プリント配線板を例えば温度8
5℃,湿度85%RHといった所定の環境条件内に配置
し、上記第1の端子8と第2の端子10を電極としてこ
れらの間に所定の電圧、例えば100Vの直流を印加し
て例えば240時間といった所定の時間で放置し、これ
と同時に、上記第1の端子8と第2の端子10間の絶縁
抵抗を自動測定記録等の手法により測定する。
【0047】上記のように該テストパターンの第1及び
第2の端子8,10を正極及び負極として電圧を加えれ
ばスルーホール組7の辺方向に隣合うスルーホール6
a,6b間、スルーホール6b,6c間、スルーホール
6c,6d間、スルーホール6d,6a間に電位差が生
じることとなり、これらの間に絶縁材料が存在し、湿度
も存在することから、スルーホール6a,6b間、スル
ーホール6b,6c間、スルーホール6c,6d間、ス
ルーホール6d,6a間にイオンマイグレーションが発
生する可能性がある。従って、上記第1及び第2の端子
8,10間の絶縁抵抗の変化を測定すれば、イオンマイ
グレーションの発生の度合いが測定され、辺方向に隣合
う4個のスルーホール間の耐マイグレーション性の評価
が可能となる。このことはスルーホール組7以外のスル
ーホールにおいても同様であり、隣合うスルーホール間
の耐マイグレーション性の評価が効率良く行われる。
【0048】また、上記のように絶縁抵抗を測定する他
に、配線回路パターン近傍でのデンドライト(樹枝状析
出物)の発生の有無やその他の異常の有無を顕微鏡等を
使用して観察しても良く、必要に応じて断面観察を行っ
ても良い。
【0049】そして、必要に応じてこれらの結果を配線
回路パターン設計の資料、プリント配線板用材料やプリ
ント配線板の製造条件の検討データとして使用すれば良
い。
【0050】このようなテスト用プリント配線板を使用
して隣合うスルーホール間の耐マイグレーション性の評
価を行った場合、実際のプリント配線板の代わりに上記
テスト用プリント配線板を使用して評価を行うため、実
際のプリント配線板中の配線回路パターンを使用するこ
となく、耐マイグレーション性を容易に評価することが
可能である。
【0051】また、スルーホールの配置を上記のように
していることから、隣合うスルーホール間の耐マイグレ
ーション性が効率良く評価でき、さらに端子を最上層と
なる第1の配線回路パターン側に形成していることか
ら、測定作業の作業効率も良好である。
【0052】実施例2 本例においては、テストパターンとしてスルーホールと
クリアランスホールを有する内層の配線回路パターン間
の耐マイグレーション性を評価するテストパターンの形
成されたテスト用プリント配線板の例について述べる。
言い換えれば、スルーホールとこれに近接する内層の配
線回路パターン間の耐マイグレーション性を評価するた
めに、クリアランスホールでモデル化したテストパター
ンを有するテスト用プリント配線板である。なお、本例
においては、メッキスルーホールを有するテストパター
ンの例について述べる。
【0053】本例のテスト用プリント配線板は、プリン
ト配線板の上下に外層となる配線回路パターンが形成さ
れ、これらの間に内層となる配線回路パターンが絶縁層
を介して挟み込まれてなり、テストパターンとして、ス
ルーホールと内層に形成されるクリアランスホールを有
する配線回路パターンよりなる少なくとも1組以上のク
リアランスホール組を有し、上記スルーホール及び内層
の配線回路パターンに端子がそれぞれ接続され、上記端
子がそれぞれ正極及び負極とされるとともに測定用端子
とされるテストパターンを有するものである。
【0054】すなわち、本例のテスト用プリント配線板
は、図4に一部を拡大して示すようにプリント配線板2
1の上下に外層となり最上層となる第1の配線回路パタ
ーン22及び最下層となる図示しない第3の配線回路パ
ターンが形成され、これらの間に内層となる第2の配線
回路パターン23が絶縁層20a,20bを介して挟み
込まれてなるものである。
【0055】そして上記テスト用プリント配線板におい
ては、図4及び図5に示すように、プリント配線板21
を構成する絶縁層20a,20b及び内層となる第2の
配線回路パターン23を貫通する例えば貫通孔24が設
けられ、この貫通孔24の内壁面から第1の配線回路パ
ターン22の一部である接続線22aにわたって例えば
銅等の導電材料25が配されるスルーホール26aが形
成されている。
【0056】また、上記スルーホール26aの貫通孔と
同様な複数の貫通孔が、2列に形成されている。そし
て、これら貫通孔のうち、上記スルーホール26aと同
列に形成される貫通孔においては、その内壁面から第1
の配線回路パターン22の一部である接続線22aにわ
たって例えば銅等の導電材料が配され、例えばスルーホ
ール26bのようなスルーホールが形成されている。一
方、スルーホール26aと異なる列に形成される貫通孔
においては、その内壁面から第1の配線回路パターン2
2の一部である接続線22bにわたって例えば銅等の導
電材料が配され、例えばスルーホール26c,26dの
ようなスルーホールが形成されている。
【0057】さらに、内層となる第2の配線回路パター
ン23中には、各スルーホールの形成位置に対応するよ
うな所定のクリアランスホールが面内に形成可能な面積
を有する平面四角形の配線回路パターン27が形成され
ており、これに例えばスルーホール26aの外周側に該
スルーホール26aを取り囲むようにして形成される導
電材料のない穴部であるクリアランスホール28aが形
成されてスルーホール26aと配線回路パターン27の
クリアランスホール28a近傍部よりなるクリアランス
ホール組29aが形成されている。これはスルーホール
26b,26c,26dのようなスルーホールにおいて
も同様であり、それぞれに対応してクリアランスホール
28aと同様なクリアランスホール28b,28c,2
8dのようなクリアランスホールが形成され、クリアラ
ンスホール組29b,29c,29dのようなクリアラ
ンスホール組が形成されている。
【0058】さらに本例のテスト用プリント配線板を最
上層となる第1の配線回路パターン22側及び内層とな
る第2の配線回路パターン23側から見た状態を図6
(a)(b)にそれぞれ模式的に示すが、本例のテスト
用プリント配線板においては、前述のようなスルーホー
ル26a,26b,26c,26dと同様の複数のスル
ーホールが2列に形成され、これらに対応して内層の第
2の配線回路パターン23の配線回路パターン27には
前述のようなクリアランスホール28a,28b,28
c,28dと同様の複数のクリアランスホールが形成さ
れており、スルーホールと配線回路パターン27のクリ
アランスホール近傍部よりなるクリアランスホール組2
9a,29b,29c,29dと同様のクリアランスホ
ール組が1組以上(ここでは、48組)形成されてテス
トパターンを構成している。
【0059】そして、スルーホール26a,26bと同
列に形成されるスルーホール間は最上層となる第1の配
線回路パターン22中の配線回路によってのみ接続され
ている。すなわち、図6(a)に示すように、スルーホ
ール26a,26bと同列に形成されるスルーホール間
はスルーホール直径より大きい幅を有し、ランド部を有
さない接続線22aにより接続され、スルーホール26
c,26dと同列に形成されるスルーホール間はスルー
ホール直径より大きい幅を有し、ランド部を有さない接
続線22bにより接続され、これら接続線22a,22
b同士が接続されている。
【0060】さらに、上記のようにして接続された複数
のスルーホールに端子線22cを介して電極及び測定用
端子として機能する第1の端子30が接続されている。
【0061】また、図6(b)に示すように、内層とな
る第2の配線回路パターン23の配線回路パターン27
には接続線23aが接続されている。そしてこれを図4
中に示すようにクリアランスホール組以外の独立したス
ルーホール31と接続する。さらに、最上層となる第1
の配線回路パターン22側において上記スルーホール3
1と電極及び測定用端子として機能する第2の端子32
を接続線33により接続する。すなわち、内層である第
2の配線回路パターン23中の配線回路パターン27は
独立したスルーホール31を介して最上層となる第1の
配線回路パターン22側に形成される第2の端子32に
接続されることとなる。
【0062】なお、このとき、上記テスト用プリント配
線板のクリアランスホール組のスルーホールの直径は例
えば0.35mmとすれば良く、図6中Mで示すピッチ
は例えば1.3mmとすれば良く、複数のクリアランス
ホール組の長手方向の長さは必然的にM×23となる。
また、クリアランスホール組のクリアランスホールの直
径は例えば1.1mmと1.25mmの2種類とすれば
良い。
【0063】また、このような構成のテスト用プリント
配線板は、通常のプリント配線板の製造方法に従って製
造すれば良く、実際に製造するプリント配線板の製造方
法と同じ条件で製造を行う。
【0064】そして、本例のテスト用プリント配線板に
てスルーホールと配線回路パターンのクリアランスホー
ル近傍部間の耐マイグレーション性を評価するには、上
記テスト用プリント配線板を例えば温度85℃,湿度8
5%RHといった所定の環境条件内に配置し、上記第1
の端子30と第2の端子32を電極としてこれらの間に
所定の電圧、例えば100Vの直流を印加して、例えば
240時間といった所定の時で間放置し、これと同時
に、上記第1の端子30と第2の端子32間の絶縁抵抗
も自動測定記録等の手法により測定する。
【0065】上記のように該テストパターンの第1及び
第2の端子30,32を正極及び負極として電圧を加え
れば例えばクリアランスホール組29aのスルーホール
26aと配線回路パターン27のクリアランスホール2
8a近傍部間には電位差が生じることとなり、これらの
間に絶縁材料が存在し、湿度も存在することから、これ
らの間にイオンマイグレーションが発生する可能性があ
る。従って、上記第1及び第2の端子30,32間の絶
縁抵抗の変化を測定すれば、イオンマイグレーションの
発生の度合いが測定され、スルーホール26aと配線回
路パターン27のクリアランスホール28a近傍部間の
耐マイグレーション性の評価が可能となる。このことは
クリアランスホール組29a以外のクリアランスホール
組においても同様であり、スルーホールと配線回路パタ
ーンのクリアランスホール近傍部間の耐マイグレーショ
ン性の評価が効率良く行われる。
【0066】また、上記のように絶縁抵抗を測定する他
に、配線回路パターン近傍でのデンドライト(樹枝状析
出物)の発生の有無やその他の異常の有無を顕微鏡等を
使用して観察しても良く、必要に応じて断面観察を行っ
ても良い。
【0067】そして、必要に応じてこれらの結果を配線
回路パターンの設計の資料、プリント配線板用材料やプ
リント配線板の製造条件の検討データとして使用すれば
良い。
【0068】このようなテスト用プリント配線板を使用
してスルーホールと配線回路パターンのクリアランスホ
ール近傍部間の耐マイグレーション性の評価を行った場
合、実際のプリント配線板の代わりに上記テスト用プリ
ント配線板を使用して評価を行うため、実際のプリント
配線板中の配線回路パターンを使用することなく、耐マ
イグレーション性を容易に評価することが可能である。
【0069】また、スルーホールの配置を上記のように
していることから、多数の測定を一括して行えるため、
測定の精度と信頼性が高く、スルーホールと配線回路パ
ターンのクリアランスホール近傍部間の耐マイグレーシ
ョン性が効率良く評価でき、さらに端子を最上層となる
第1の配線回路パターン側に形成していることから、測
定作業の作業効率も良好である。
【0070】実施例3 本例においては、テストパターンとして各配線層間の耐
マイグレーション性を評価するテストパターンの形成さ
れたテスト用プリント配線板の例について述べる。
【0071】本例のテスト用プリント配線板は、プリン
ト配線板の上下に外層となる配線回路パターンが形成さ
れ、これらの間に内層となる配線回路パターンが絶縁層
を介して挟み込まれてなり、テストパターンとして、枠
内に縦方向と横方向に配線回路パターンが形成されてな
る格子状の2種類の配線回路パターンを各層に交互に形
成し、同じ種類の配線回路パターン同士を接続し、これ
らに端子がそれぞれ接続され、上記端子がそれぞれ正極
及び負極とされるとともに測定用端子とされるテストパ
ターンを有するものである。なお、ここでは内層として
2層の配線回路パターンが形成されるものとする。
【0072】すなわち、図7(a)(b)に示すような
枠内に縦方向と横方向に配線回路が形成されてなる格子
状の配線回路パターンである第1の格子パターン41と
枠内に縦方向と横方向に配線回路が形成されてなる別の
格子状の配線回路パターンである第2の格子パターン4
2を、図8に示すように、最上層となる外層の第1の配
線回路パターン43に第1の格子パターン41を形成
し、2層目となる内層の第2の配線回路パターン44に
第2の格子パターン42を形成し、3層目となる内層の
第3の配線回路パターン45に第1の格子パターン4
1、4層目となる外層の第4の配線回路パターン46に
第2の格子パターン42が形成されるようし、第1及び
第2の格子パターン41,42が各配線層に交互に配さ
れるようにする。
【0073】さらに、本例のテスト用プリント配線板に
おいては、図7及び図8に示すように上記第1及び第2
の格子パターン41,42から独立した2個の第1及び
第2のスルーホール47,48が形成されている。そし
て、上記第1の格子パターン41間は上記第1のスルー
ホール47により接続されており、該第1のスルーホー
ル47には最上層である第1の配線回路パターン43に
形成されて電極及び測定用端子として機能する第1の端
子49が接続されている。一方の第2の格子パターン4
2間においても同様であり、これらは第2のスルーホー
ル48により接続されており、該第2のスルーホール4
8にも最上層となる第1の配線回路パターン43に形成
されて電極及び測定用端子として機能する第2の端子5
0が接続されている。すなわち、第1の格子パターン4
1は最上層に形成される第1の端子49に接続され、第
2の格子パターン42も最上層に形成される第2の端子
50に接続されることとなる。
【0074】なお、このとき、上記テスト用プリント配
線板の第1及び第2の格子パターン41,42を構成す
る配線回路パターンの幅は例えば0.15mmとすれば
良く、格子の間隔は例えば0.3mmとすれば良く、図
7中Nで示す例えば第2の格子パターン42の縦横方向
の長さは例えば15mmとすれば良く、第1の格子パタ
ーン41においても同様である。
【0075】また、このような構成のテスト用プリント
配線板は、通常のプリント配線板の製造方法に従って製
造すれば良く、実際に製造するプリント配線板の製造方
法と同じ条件で製造を行う。
【0076】そして、本例のテスト用プリント配線板に
て各配線層間及び各配線層において直交して隣合う配線
回路パターン間の耐マイグレーション性を評価するに
は、上記テスト用プリント配線板を例えば温度85℃,
湿度85%RHといった所定の環境条件内に配置し、上
記第1の端子49と第2の端子50を電極としてこれら
の間に所定の電圧、例えば100Vの直流を印加して、
例えば240時間といった所定の時間で放置し、これと
同時に、上記第1の端子49と第2の端子50間の絶縁
抵抗も自動測定記録等の手法により測定する。
【0077】上記のように該テストパターンの第1及び
第2の端子49,50を正極及び負極として電圧を加え
れば第1の格子パターン41と第2の格子パターン42
間には電位差が生じることとなり、これらの間に絶縁材
料が存在し、水分も存在することから、イオンマイグレ
ーションが発生する可能性がある。従って、上記第1及
び第2の端子49,50間の絶縁抵抗の変化を測定すれ
ば、各配線層間のイオンマイグレーションの発生の度合
いが測定され、各配線層間の耐マイグレーション性の評
価が可能となる。
【0078】また、上記のように絶縁抵抗を測定する他
に、配線回路パターン近傍でのデンドライト(樹枝状析
出物)の発生の有無やその他の異常の有無を顕微鏡等を
使用して観察しても良く、必要に応じて断面観察を行っ
ても良い。
【0079】そして、必要に応じてこれらの結果をプリ
ント配線板の製造条件の検討材料として使用すれば良
い。
【0080】このようなテスト用プリント配線板を使用
して各配線層間の耐マイグレーション性の評価を行った
場合、実際のプリント配線板の代わりに上記テスト用プ
リント配線板を使用して評価を行うため、実際のプリン
ト配線板中の配線回路パターンを使用することなく、耐
マイグレーション性を容易に評価することが可能であ
る。
【0081】また、端子を最上層となる第1の配線回路
パターン側に形成していることから、測定作業の作業効
率も良好である。
【0082】実施例4 本例においては、テストパターンとして各配線層におい
て平行して隣合う配線回路パターン間の表面層の耐マイ
グレーション性を評価するテストパターンの形成された
テスト用プリント配線板の例について述べる。
【0083】本例のテスト用プリント配線板は、プリン
ト配線板の上下に外層となる配線回路パターンが形成さ
れ、これらの間に内層となる配線回路パターンが絶縁層
を介して挟み込まれてなり、テストパターンとして、中
途部が屈曲した2組のL字型パターンをかみ合うように
配し、それぞれのL字型パターンに端子が接続されたL
字型テストパターンを2個有するテストパターンが形成
されたものである。
【0084】すなわち、図9に示すように、所定のピッ
チP1 にて中途部が屈曲したL字型パターンが複数配さ
れ、これらの一端側が接続されている第1のL字型パタ
ーン61と所定のピッチP1 にて中途部が屈曲したL字
型パターンが複数配され、これらの一端側が接続されて
いる第2のL字型パターン62がL字型パターン同士が
交互にかみ合うようにして配されてなる第1のL字型テ
ストパターン63と、同様の構成を有して第3のL字型
パターン64と第4のL字型パターン65よりなる第2
のL字型テストパターン66が各配線層にテストパター
ンとして形成されたものである。
【0085】そして、例えば各層に形成される第1のL
字型テストパターン63を構成する第1のL字型パター
ン61同士は第1のスルーホール73により接続され、
上記第1のスルーホール73は最上層となる外層の配線
回路パターンに形成されて電極及び測定用端子として機
能する第1の端子74に接続されている。一方、各層に
形成される第1のL字型テストパターン63を構成する
第2のL字型パターン62同士は第2のスルーホール7
5により接続され、上記第2のスルーホール75は最上
層となる外層の配線回路パターンに形成されて電極及び
測定用端子として機能する第2の端子76に接続されて
いる。従って、第1のL字型パターン61は最上層に形
成される第1の端子に接続され、第2のL字型パターン
62も最上層に形成される第2の端子76に接続される
こととなる。
【0086】第2のL字型テストパターン66において
も同様であり、第3及び第4のL字型パターン64,6
5は同種のL字型パターン間がスルーホールで接続さ
れ、スルーホールには最上層に形成される端子が接続さ
れている。従って、第3及び第4のL字型パターン6
4,65はそれぞれ最上層に形成される端子に接続され
ることとなる。
【0087】なお、このとき、上記テスト用プリント配
線板の第1及び第2のL字型テストパターン63,66
を構成する第1〜4のL字型パターン61,62,6
4,65の幅は例えば100μmとすれば良く、ピッチ
1 は例えば100μmとすれば良く、図9中Sで示す
例えば第1及び第2ののL字型パターン61,62の縦
横方向の長さは例えば10mmとすれば良く、第3及び
第4のL字型パターン64,65の縦横方向の長さも同
様とすれば良い。さらに第1及び第2のスルーホール7
3,75の穴径は例えば1.0mmとすれば良く、ラン
ド部を形成する場合にはランド部径は1.5mmとすれ
ば良い。
【0088】また、このような構成のテスト用プリント
配線板は、通常のプリント配線板の製造方法に従って製
造すれば良く、実際に製造するプリント配線板の製造方
法と同じ条件で製造を行う。
【0089】そして、本例のテスト用プリント配線板に
て各配線層において平行して隣合う配線回路パターン間
の耐マイグレーション性を評価するには、上記テスト用
プリント配線板を例えば温度85℃,湿度85%RHと
いった所定の環境条件内に配置し、例えば第1のL字型
テストパターン63の第1の端子74と第2の端子76
を電極としてこれらの間に所定の電圧、例えば100V
の直流を印加して、例えば240時間と言った所定の時
間で放置し、これと同時に、上記第1の端子74と第2
の端子76間の絶縁抵抗も自動測定記録等の手法により
測定する。
【0090】上記のように第1のL字型テストパターン
63の第1及び第2の端子74,76を正極及び負極と
して電圧を加えれば、図10に模式的に示すように第1
のL字型パターン61と第2のL字型パターン62間に
は電位差が生じることとなり、図中斜線部で示すこれら
の間に絶縁材料或いは絶縁プリント配線板が存在し、水
分も存在することから、イオンマイグレーションが発生
する可能性がある。従って、上記第1及び第2の端子7
4,76間の絶縁抵抗の変化を測定すれば、各配線層に
おいて平行して隣合う配線回路パターン間のイオンマイ
グレーションの発生の度合いが測定され、各配線層にお
いて平行して隣合う配線回路パターン間の耐マイグレー
ション性の評価が可能となる。なお、上記第1のL字型
テストパターン63においては、第1及び第2のL字型
パターン61,62の配線回路パターンが複数形成され
ていることから、広範囲にわたる耐マイグレーション性
の評価を効率的に行うことが可能である。また、上記第
1及び第2のL字型パターン61,62の配線パターン
は中途部が屈曲していることから図10中矢印Xで示す
方向及び矢印Yで示す方向における耐マイグレーション
性の評価が可能である。従って、絶縁基板積層時の方向
性の影響等を含めた耐マイグレーション性の評価が可能
である。このことは、第2のL字型テストパターン66
においても同様である。
【0091】また、このようにテストパターンとして複
数のL字型テストパターンを形成することにより、より
広範囲にわたる耐マイグレーション性の評価が可能であ
る。
【0092】さらに、上記のように絶縁抵抗を測定する
他に、配線回路パターン近傍でのデンドライト(樹枝状
析出物)の発生の有無やその他の異常の有無を顕微鏡等
を使用して観察しても良く、必要に応じて断面観察を行
っても良い。
【0093】そして、必要に応じてこれらの結果を配線
回路パターン設計の資料、プリント配線板用材料やプリ
ント配線板の製造条件の検討データとして使用すれば良
い。
【0094】このようなテスト用プリント配線板を使用
して各配線層の平行して隣合う配線回路パターン間の耐
マイグレーション性の評価を行った場合、実際のプリン
ト配線板の代わりに上記テスト用プリント配線板を使用
して評価を行うため、実際のプリント配線板中の配線回
路パターンを使用することなく、耐マイグレーション性
を容易に評価することが可能である。
【0095】また、端子を最上層となる外層の配線回路
パターン側に形成していることから、測定作業の作業効
率も良好である。
【0096】上記のような各配線層において平行して隣
合う配線回路パターン間の耐マイグレーション性を評価
するテストパターンとしては、前述のテストパターンと
同様の構成を有し、L字型パターンのピッチの異なるも
のを形成しても良い。
【0097】すなわち、図11に示すように所定のピッ
チP2 にて中途部が屈曲したL字型パターンが複数配さ
れ、これらの一端側が接続されている第5のL字型パタ
ーン67と所定のピッチP2 にて中途部が屈曲したL字
型パターンが複数配され、これらの一端側が接続されて
いる第6のL字型パターン68がL字型パターンが交互
にかみ合うようにして配されてなる第3のL字型テスト
パターン69と、同様の構成を有して第7のL字型パタ
ーン70と第8のL字型パターン71よりなる第4のL
字型パターン72をテストパターンとして形成したもの
でも良い。このとき、上記前述のテストパターンにおけ
るピッチP1 と上記テストパターンにおけるピッチP2
は例えばP1 <P2 の関係を有する。
【0098】そして、上記第3のL字型テストパターン
69,第4のL字型テストパターン72においても、こ
れらを構成するL字型パターンは同種のL字型パターン
間がスルーホールで接続され、スルーホールにはそれぞ
れ最上層に形成される端子が接続されている。従って、
各L字型パターンはそれぞれ最上層に形成される端子に
接続されることとなる。
【0099】なお、上記第3及び第4のL字型テストパ
ターン69,72を構成する第5〜8のL字型パターン
67,68,70,71の幅は例えば150μmとすれ
ば良く、ピッチP2 は例えば150μmとすれば良く、
図11中Tで示す例えば第5及び第6のL字型パターン
67,68の縦横方向の長さは例えば10mmとすれば
良く、第7及び第8のL字型パターン70,71の縦横
方向の長さも同様とすれば良い。さらにスルーホールの
穴径は例えば1.0mmとすれば良く、ランド部を形成
する場合にはランド部径は1.5mmとすれば良い。
【0100】上記第3及び第4のL字型テストパターン
69,72においても第1及び第2ののL字型テストパ
ターン63,64と同様に耐マイグレーション性の評価
が可能であることは言うまでもない。
【0101】さらに、第1及び第2のL字型テストパタ
ーン63,66のピッチと第3及び第4のL字型テスト
パターン69,72のピッチを異なるものであることか
ら、ピッチの耐マイグレーション性に対する影響も評価
することができる。
【0102】これまでの例においては、テストパターン
として1種類のテストパターンのみが形成されているテ
スト用プリント配線板の例について述べたが、本発明の
テスト用プリント配線板においては、テストパターンと
して上述した4種類のテストパターン全てが形成されて
いても良く、このようにすればプリント配線板において
マイグレーションの発生すると思われる箇所全ての耐マ
イグレーション性を効率的に評価することが可能とな
り、さらに好ましい。
【0103】また、実際のプリント配線板の配線回路パ
ターン形成部分以外の部分、例えば捨てプリント配線板
部分に上述したような耐マイグレーション性を評価する
テストパターンを形成するようにしても良く、この場合
においても実際のプリント配線板の配線回路パターンの
代わりに上記テストパターンを使用して評価を行うた
め、実際のプリント配線板中の配線回路パターンを使用
することなく、耐マイグレーション性を容易に評価する
ことが可能である。
【0104】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のテスト用プリント配線板においては、プリント配線
板の上下に外層となる配線回路パターンが形成され、こ
れらの間に絶縁層を介して内層となる配線回路パターン
が1層以上挟まれてなり、耐マイグレーション性を評価
するテストパターンを有するため、上記テスト用プリン
ト配線板を実際のプリント配線板の製造条件で作製すれ
ば、実際のプリント配線板の代わりに上記テスト用プリ
ント配線板を使用して耐マイグレーション性の評価を行
うことができ、実際のプリント配線板中の配線回路パタ
ーンを使用することなく、耐マイグレーション性を容易
に評価することが可能である。
【0105】このとき、上記テストパターンが、外層側
から見た場合に平面四辺形をなす4個のスルーホールよ
りなり、対角線上に対峙するスルーホール間がそれぞれ
接続されている少なくとも1組以上のスルーホール組を
有し、接続されるスルーホールに対して端子がそれぞれ
接続されており、これら2つの端子がそれぞれ正極及び
負極とされるとともに測定用端子とされるテストパター
ンであれば、スルーホール組を構成する4個のスルーホ
ールの四辺形の辺方向に隣合うスルーホールが別々の端
子に接続されていることとなる。すなわち、該テストパ
ターンの2つの端子を正極及び負極として電圧を加えれ
ば辺方向に隣合うスルーホール間には電位差が生じるこ
ととなり、これらの間の絶縁材料中にイオンや水分が存
在すると、イオンマイグレーションが発生する可能性が
ある。従って、上記2つの端子間の絶縁抵抗の変化を測
定すれば、辺方向に隣合う4個のスルーホール間のイオ
ンマイグレーションの発生の有無や度合いが測定され、
隣合うスルーホール間の耐マイグレーション性の評価が
効率良く行われる。
【0106】また、上記テストパターンが、スルーホー
ルとこれを取り囲むように内層に形成されるクリアラン
スホールを有する配線回路パターンを1組として、少な
くとも1組以上のクリアランスホール組を有し、上記ス
ルーホール及び内層の配線回路パターンに端子がそれぞ
れ接続され、上記端子がそれぞれ正極及び負極とされる
とともに測定用端子とされるテストパターンであれば、
クリアランスホール組を構成するスルーホールとクリア
ランスホールを有する配線回路パターンが別々の端子に
接続されていることとなる。すなわち、該テストパター
ンの2つの端子を正極及び負極として電圧を加えればス
ルーホールと配線回路パターンのクリアランスホール近
傍部間には電位差が生じることとなり、これらの間の絶
縁材料中にイオンや水分が存在すると、イオンマイグレ
ーションが発生する可能性がある。従って、上記2つの
端子間の絶縁抵抗の変化を測定すれば、イオンマイグレ
ーションの有無や発生の度合いが測定され、スルーホー
ルとクリアランスホールを有する配線回路パターン間の
耐マイグレーション性の評価が可能となる。なお、これ
は実際のプリント配線板においては、内層の配線回路パ
ターンにおいてスルーホールに近接して存在する配線回
路パターンをモデル化したものである。
【0107】さらに、上記テストパターンが、枠内に縦
方向と横方向に配線回路が形成されてなる格子状の2種
類の配線回路パターンを各層に交互に形成し、同じ種類
の配線回路パターン同士を接続し、これらに端子がそれ
ぞれ接続され、上記端子がそれぞれ正極及び負極とされ
るとともに測定用端子とされるテストパターンであれ
ば、2種類の格子状の配線回路パターンが別々の端子に
接続されていることとなる。すなわち、該テストパター
ンの2つの端子を正極及び負極として電圧を加えれば2
種類の格子状の配線回路パターン間には電位差が生じる
こととなり、これらの間の絶縁材料にイオンや水分が存
在すると、各配線層間でイオンマイグレーションが発生
する可能性がある。従って、上記2つの端子間の絶縁抵
抗の変化を測定すれば、各配線層間のイオンマイグレー
ションの発生の有無や度合いが測定され、各配線層間の
耐マイグレーション性の評価が可能となる。
【0108】さらにまた、上記テストパターンが、中途
部が屈曲した2組のL字型パターンをかみ合うように配
し、それぞれのL字型パターンに端子が接続されたL字
型テストパターンであれば、L字型テストパターンの2
組のL字型パターンが別々の端子に接続されていること
となる。すなわち、該L字型テストパターンの2つの端
子を正極及び負極として電圧を加えれば2組のL字型パ
ターン間には電位差が生じることとなり、これらの間の
絶縁材料にイオンや水分が存在すると、イオンマイグレ
ーションが発生する可能性がある。従って、上記2つの
端子間の絶縁抵抗の変化を測定すれば、イオンマイグレ
ーションの発生の有無や度合いが測定され、2組のL字
型パターン間の耐マイグレーション性の評価が可能とな
る。
【0109】そして、本発明のテスト用プリント配線板
においては、テストパターンとして上述した4種類のテ
ストパターン全てが形成されていても良く、このように
すればプリント配線板においてマイグレーションの発生
すると思われる箇所の組合わせの全ての耐マイグレーシ
ョン性を効率的に評価することが可能となり、さらに好
ましい。
【0110】また、実際のプリント配線板の配線回路パ
ターン形成部分以外の部分、例えば捨てプリント配線板
部分に上述したような耐マイグレーション性を評価する
テストパターンを形成するようにしても良く、この場合
においても実際のプリント配線板の配線回路パターンの
代わりに上記テストパターンを使用して評価を行うた
め、実際のプリント配線板中の配線回路パターンを使用
することなく、耐マイグレーション性を容易に評価する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したテスト用プリント配線板の一
例を示す要部概略斜視図である。
【図2】本発明を適用したテスト用プリント配線板の一
例を示す要部概略断面図である。
【図3】本発明を適用したテスト用プリント配線板の一
例を模式的に示す平面図である。
【図4】本発明を適用したテスト用プリント配線板の他
の例を示す要部概略斜視図である。
【図5】本発明を適用したテスト用プリント配線板の他
の例を示す要部概略断面図である。
【図6】本発明を適用したテスト用プリント配線板の他
の例を模式的に示す平面図である。
【図7】本発明を適用したテスト用プリント配線板のさ
らに他の例を模式的に示す平面図である。
【図8】本発明を適用したテスト用プリント配線板のさ
らに他の例を示す要部概略断面図である。
【図9】本発明を適用したテスト用プリント配線板のさ
らに他の例を模式的に示す平面図である。
【図10】本発明を適用したテスト用プリント配線板の
さらに他の例の配線回路パターンを模式的に示す要部拡
大平面図である。
【図11】本発明を適用したテスト用プリント配線板の
さらに他の例を模式的に示す平面図である。
【符号の説明】
1,21 プリント配線板 2,22,43 第1の配線回路パターン 3,23,44 第2の配線回路パターン 6a,6b,6c,6d,9,26a,26b,26
c,26d,31 スルーホール 7 スルーホール組 8,30,49,74 第1の端子 10,32,50,76 第2の端子 27 配線回路パターン 28a,28b,28c,28d クリアランスホール 29a,29b,29c,29d クリアランスホール
組 41 第1の格子パターン 42 第2の格子パターン 45 第3の配線回路パターン 46 第4の配線回路パターン 47,73 第1のスルーホール 48,75 第2のスルーホール 61 第1のL字型パターン 62 第2のL字型パターン 63 第1のL字型テストパターン
フロントページの続き (72)発明者 三穂野 博則 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 東 健治 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント配線板の上下に外層となる配線
    回路パターンが形成され、これらの間に絶縁層を介して
    内層となる配線回路パターンが1層以上挟まれてなり、
    耐マイグレーション性を評価するテストパターンを有し
    たことを特徴とするテスト用プリント配線板。
  2. 【請求項2】 テストパターンが、絶縁層及び内層を貫
    通する貫通孔が設けられ、この貫通孔の内壁面からプリ
    ント配線板の外層の配線回路パターンの一部にわたって
    導電材料の配される4個のスルーホールが、1組として
    外層側から見たときに平面四辺形をなすように形成さ
    れ、上記四辺形の対角線上で対峙するスルーホール間が
    それぞれ一方の外層においてのみ接続される少なくとも
    1組以上のスルーホール組を有し、接続される複数のス
    ルーホールに対して端子がそれぞれ接続されており、こ
    れら2つの端子がそれぞれ正極及び負極とされるととも
    に測定用端子とされるテストパターンであることを特徴
    とする請求項1記載のテスト用プリント配線板。
  3. 【請求項3】 テストパターンのスルーホール組の一方
    の対角線上に対峙するスルーホール間が最上層となる外
    層において接続され、上記外層に形成される端子に接続
    されており、他方の対角線上に対峙するスルーホール間
    が最下層となる外層において接続され、これらはスルー
    ホール組以外のスルーホールを通じて最上層となる外層
    に形成される他の端子に接続されていることを特徴とす
    る請求項2記載のテスト用プリント配線板。
  4. 【請求項4】 テストパターンが、絶縁層及び内層を貫
    通する貫通孔が設けられ、この貫通孔の内壁面からプリ
    ント配線板の外層の配線回路パターンの一部にわたって
    導電材料の配されるスルーホールと、内層の配線回路パ
    ターン中に形成され上記スルーホールの外周側に該スル
    ーホールを取り囲むようにして形成される穴部であるク
    リアランスホールを有する配線回路パターンよりなる少
    なくとも1組以上のクリアランスホール組を有し、上記
    スルーホール及び内層の配線回路パターンに端子がそれ
    ぞれ接続されており、これら2つの端子がそれぞれ正極
    及び負極とされるとともに測定用端子とされるテストパ
    ターンであることを特徴とする請求項1記載のテスト用
    プリント配線板。
  5. 【請求項5】 テストパターンのスルーホールが1列以
    上に形成され、それぞれのスルーホール間は最上層とな
    る外層において接続され、これらは上記外層に形成され
    る端子に接続されており、内層の配線回路パターンとし
    て面内に所定のクリアランスホールが形成可能な面積を
    有する配線回路パターンが形成され、これにクリアラン
    スホールが形成され、この配線回路パターンはスルーホ
    ール組以外のスルーホールを通じて最上層となる外層に
    形成される他の端子に接続されることを特徴とする請求
    項4記載のテスト用プリント配線板。
  6. 【請求項6】 枠内に縦方向と横方向に配線回路が形成
    されてなる格子状の配線回路パターンである第1の格子
    パターンと枠内に縦方向と横方向に配線回路が形成され
    てなる別の格子状の配線回路パターンである第2の格子
    パターンが配線回路パターンの各層に積層方向に交互に
    形成され、第1の格子パターン及び第2の格子パターン
    に端子がそれぞれ接続されており、これら2つの端子が
    それぞれ正極及び負極とされるとともに測定用端子とさ
    れるテストパターンであることを特徴とする請求項1記
    載のテスト用プリント配線板。
  7. 【請求項7】 テストパターンの各層に形成される第1
    の格子パターン及び第2の格子パターンがスルーホール
    を通じて最上層となる外層に形成されるそれぞれに対応
    する端子に接続されることを特徴とする請求項6記載の
    テスト用プリント配線板。
  8. 【請求項8】 テストパターンが、中途部が屈曲したL
    字型の配線回路パターンである第1のL字型パターンと
    中途部が屈曲したL字型の配線回路パターンである第2
    のL字型パターンがかみ合うようにして配線回路パター
    ン各層に形成され、上記第1のL字型パターン及び第2
    のL字型パターンに端子がそれぞれ接続されており、こ
    れら2つの端子がそれぞれ正極及び負極とされるととも
    に測定用端子とされるテストパターンであることを特徴
    とする請求項1記載のテスト用プリント配線板。
  9. 【請求項9】 テストパターンの各層に形成される第1
    のL字型パターン,第2のL字型パターンがスルーホー
    ルを通じて最上層となる外層に形成されるそれぞれに対
    応する端子に接続されていることを特徴とする請求項8
    記載のテスト用プリント配線板。
  10. 【請求項10】 テストパターンとして請求項2記載の
    テストパターンと請求項4記載のテストパターンと請求
    項6記載のテストパターンと請求項8記載のテストパタ
    ーンを有することを特徴とする請求項1記載のテスト用
    プリント配線板。
  11. 【請求項11】 プリント配線板の上下に外層となる配
    線回路パターンが形成され、これらの間に絶縁層を介し
    て内層となる配線回路パターンが1層以上挟まれてなる
    プリント配線板において、 配線回路パターン形成部分以外の部分に耐マイグレーシ
    ョン性を評価するテストパターンを有したことを特徴と
    するプリント配線板。
JP18284995A 1995-07-19 1995-07-19 テスト用プリント配線板及びプリント配線板 Withdrawn JPH0936502A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000027173A1 (fr) * 1998-10-30 2000-05-11 Ibiden Co., Ltd. Coupon d'essai pour carte de cablage imprime
JP2009218277A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Hitachi Chem Co Ltd プリント配線板層間接続回路部の絶縁信頼性評価構造体及びその絶縁信頼性評価試験方法

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