JPH0936236A - アンチヒューズ素子およびその製造方法 - Google Patents

アンチヒューズ素子およびその製造方法

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JPH0936236A
JPH0936236A JP18006095A JP18006095A JPH0936236A JP H0936236 A JPH0936236 A JP H0936236A JP 18006095 A JP18006095 A JP 18006095A JP 18006095 A JP18006095 A JP 18006095A JP H0936236 A JPH0936236 A JP H0936236A
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JP
Japan
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antifuse
film
layer
fuse
metal wiring
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JP18006095A
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English (en)
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Takeshi Mitsushima
猛 光嶋
Hiroshi Yuasa
寛 湯浅
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンチヒューズ層の絶縁破壊電圧のばらつき
を抑制し、良好なプログラミング特性および高信頼性を
実現する。 【解決手段】 アンチヒューズ層25,26は、シリコ
ンナイトライド膜25の上にアモルファスシリコン膜2
6を積層したものである。アンチヒューズ層25,26
は、アンチヒューズ下部電極24とアンチヒューズ上部
電極29の間にあり、上部全面でアンチヒューズ上部電
極29を介して上部金属配線層30と、下部全面でアン
チヒューズ下部電極24と接しており、下部金属配線層
23と上部金属配線層30を絶縁している。下部金属配
線層23および上部金属配線層30は、アンチヒューズ
が形成されている部位であるヒューズ接続口28以外の
領域では層間絶縁膜27により絶縁されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体集積回路に
用いるアンチヒューズ素子およびアンチヒューズ素子の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ゲートアレイのプロトタイプやそ
の代替品として、手元で論理をプログラミングできるF
PGA(Field-Programmable Gate Array)が利用されて
いる。FPGA(Field-Programmable Gate Array)の主
たるプログラミング方式はメモリー方式とアンチヒュー
ズ方式の2種類あり、FPGAの高速化、高集積化の観
点からアンチヒューズ方式が有望視されている。さら
に、FPGAの高速化、高集積化のためアンチヒューズ
素子は、多結晶シリコンとシリコン基板に挟まれた構造
に代わるものとして金属配線間に挟まれた構造が開発さ
れている。アンチヒューズ素子は、通常は高抵抗状態で
あり、電気的なプログラミング信号により低抵抗状態に
変化する。
【0003】以下図面を参照しながら、従来のアンチヒ
ューズ素子の一例について説明する。図61は従来のア
ンチヒューズ素子を示した断面図である。図61におい
て、1はシリコン基板、2はシリコン酸化膜、3はアル
ミニウム合金膜からなる下部金属配線層である。4は絶
縁膜からなるアンチヒューズ層である。5はアルミニウ
ム合金膜からなる上部金属配線層である。6は下部金属
配線層3と上部金属配線層5を電気的に絶縁する層間絶
縁膜である。
【0004】以上のような構成のアンチヒューズ素子に
ついて、以下にその動作について説明する。アンチヒュ
ーズ素子は通常、アンチヒューズ層4を介して、下部金
属配線層3と上部金属配線層5の間を絶縁しており、下
部金属配線層3と上部金属配線層5の間は開放してい
る。
【0005】ここで、アンチヒューズ層4により電気的
に絶縁されている下部金属配線層3と上部金属配線層5
からなる回路を形成する場合、まず、下部金属配線層3
と上部金属配線層5に電気的なプログラミング信号を図
示しない外部より供給する。上記外部より供給されたプ
ログラミング信号により、アンチヒューズ層4を介して
下部金属配線層3と上部金属配線層5の間に電圧が印加
される。下部金属配線層3と上部金属配線層5の間に印
加されている電圧の臨界値がアンチヒューズ層4を介し
て確立されると、アンチヒューズ層4は絶縁破壊を起こ
す。その結果、下部金属配線層3と上部金属配線層5間
が低抵抗状態となり、下部金属配線層3と上部金属配線
層5からなる新たな回路が形成される。
【0006】以下に図61に示した従来のアンチヒュー
ズ素子の製造方法を説明する。図62は従来のアンチヒ
ューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。図62
(a)〜(f)は従来のアンチヒューズ素子の製造工程
を示す工程断面図である。図62において、11はシリ
コン基板、12はシリコン酸化膜、13はアルミニウム
合金膜からなる下部金属配線層、14は下部金属配線層
12と上部金属配線層17を電気的に絶縁する層間絶縁
膜、15はアンチヒューズ形成コンタクト、16は絶縁
体からなるアンチヒューズ層、17はアルミニウム合金
膜からなる上部金属配線層である。
【0007】まず、シリコン基板11上にCVD法によ
りシリコン酸化膜12を形成した上にアルミニウム合金
膜をスパッタリング法により堆積する。つぎに、堆積さ
れた上記アルミニウム合金膜をマスキングしかつエッチ
ングして、アルミニウム合金膜からなる下部金属配線層
13を形成する(図62(a))。つぎに、下部金属配
線層13上に層間絶縁膜14を堆積し、かつ下部金属配
線層13上の平坦化を行う(図62(b))。その後、
層間絶縁膜14をマスキングしかつエッチングして、所
定のアンチヒューズ形成コンタクト15の箇所のみ、下
部金属配線層13を露出させる(図62(c))。
【0008】つぎに、露出している下部金属配線層13
および層間絶縁膜14上に、CVD法を用いて絶縁体1
6aを堆積する(図62(d))。つぎに、堆積された
絶縁体16aをマスキングしかつエッチングして、アン
チヒューズ形成コンタクト15およびその近傍以外の範
囲の上記堆積された絶縁体16aを除去し、上記堆積さ
れた絶縁体からなるアンチヒューズ層16を形成する
(図62(e))。
【0009】つぎに、スパッタリング法によりアルミニ
ウム合金膜を堆積する。つぎに、堆積されたアルミニウ
ム合金膜をマスキングしかつエッチングすることによ
り、アンチヒューズ層16を被覆する上部金属配線層1
7を形成し、アンチヒューズ素子が完成する(図62
(f))。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のア
ンチヒューズ素子では、アンチヒューズ形成コンタクト
15の深さが、層間絶縁膜14の膜厚と等しくなる。絶
縁体であるアンチヒューズ層16はCVD(気相成長)
法により形成を行う。CVD法では反応ガス到達量の少
ない凹部での堆積膜厚は薄くなる。そのため、層間絶縁
膜14の堆積膜厚が厚いほど、アンチヒューズ形成コン
タクト15の底部,側壁部においては、その上部に比べ
てアンチヒューズ層16として用いられている絶縁体の
堆積膜厚が薄くなり、さらに複数のアンチヒューズ素子
を形成する際には、それぞれのアンチヒューズ素子を形
成する部位の底部,側壁部における絶縁体の堆積膜厚の
ばらつきが大きくなる。
【0011】ここで、アンチヒューズ層16が絶縁破壊
を起こす電界は、主としてアンチヒューズ層16の膜厚
に依存するため、前述の堆積膜厚のばらつきが、そのま
ま、アンチヒューズ層16の絶縁破壊電圧のばらつきと
なる。FPGAのプログラム素子としてアンチヒューズ
素子を用いる際には、前述のアンチヒューズ層16の絶
縁破壊電圧のばらつきは、プログラミング上および信頼
性上の大きな問題点となる。
【0012】以上の問題点を解決するには、層間絶縁膜
14の膜厚を減じればよいが、半導体集積回路において
は、層間絶縁膜14の膜厚が減少するにしたがって、配
線間の寄生容量が増加するため、層間絶縁膜14を薄く
することが困難である。また、コンタクト15の形成前
にアンチヒューズ層16を下部金属配線層13の上の全
面に形成すればアンチヒューズ層16の堆積膜厚のばら
つきの問題は解決できるが、コンタクト15の形成時に
アンチヒューズ層16がエッチングされ、結果的に実効
的な堆積膜厚が大きくばらつくという問題があった。
【0013】また、アンチヒューズ素子のプログラム後
の電気特性として、スイッチングレシオ(プログラムし
て導通したヒューズが断線にいたる電流値/プログラム
時の電流値)が大きいことが要求されるが、このスイッ
チングレシオは上部金属配線層17の膜厚に依存し、ア
ンチヒューズ層16の形成時の問題と同様に上部金属配
線層17のアンチヒューズ素子を形成する部位の底部,
側壁部における導電膜の堆積膜厚が薄くなることにより
スイッチングレシオが小さくなるという問題があった。
【0014】この発明の目的は、絶縁破壊電圧のばらつ
きを低減でき、良好なプログラミング特性および高信頼
性を得ることができるアンチヒューズ素子およびその製
造方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のアンチヒ
ューズ素子は、アンチヒューズ下部電極と、このアンチ
ヒューズ下部電極上に形成されてアモルファスシリコン
膜を最上層とする絶縁膜からなるアンチヒューズ層と、
アンチヒューズ下部電極およびアンチヒューズ層の上に
形成した層間絶縁膜と、アンチヒューズ層上の層間絶縁
膜に設けた開口部と、この開口部を含む層間絶縁膜上に
形成したアンチヒューズ上部電極とを備えている。
【0016】請求項2記載のアンチヒューズ素子の製造
方法は、下部金属配線層上にアンチヒューズ下部電極を
堆積する工程と、アンチヒューズ下部電極上にアモルフ
ァスシリコン膜を最上層とする絶縁膜からなるアンチヒ
ューズ層を堆積する工程と、アンチヒューズ層をマスキ
ングしかつエッチングしてパターニングする工程と、下
部金属配線層およびアンチヒューズ下部電極を同時にマ
スキングしかつエッチングしてパターニングする工程
と、パターニングされたアンチヒューズ層と下部金属配
線層とアンチヒューズ下部電極との上に層間絶縁膜を堆
積する工程と、層間絶縁膜のアンチヒューズ層上に開口
部を設けてアンチヒューズ層を露出する工程と、露出し
たアンチヒューズ層の上にアンチヒューズ上部電極を堆
積する工程とを含む。
【0017】請求項1記載のアンチヒューズ素子および
請求項2記載のアンチヒューズ素子の製造方法によれ
ば、アンチヒューズ層が従来技術のようにコンタクト底
部にではなくアンチヒューズ下部電極上全面に形成され
るため、アンチヒューズコンタクト部の底部、側壁部で
アンチヒューズ層の膜厚がばらつくという問題が発生し
ない。このような膜厚ばらつきの抑制によって、アンチ
ヒューズ層の絶縁破壊電圧が安定し、良好なプログラミ
ング特性および高信頼性を得ることができる。
【0018】請求項3記載のアンチヒューズ素子は、請
求項1記載のアンチヒューズ素子において、アモルファ
スシリコン膜の膜厚が50nm以上100nm以下であ
ることを特徴とする。請求項4記載のアンチヒューズ素
子の製造方法は、請求項2記載のアンチヒューズ素子の
製造方法において、アモルファスシリコン膜の膜厚が5
0nm以上100nm以下であることを特徴とする。
【0019】請求項3記載のアンチヒューズ素子および
請求項4記載のアンチヒューズ素子の製造方法によれ
ば、アンチヒューズ層のばらつきが一層安定し、しかも
リーク電流の非対称性が大きくならない。請求項5記載
のアンチヒューズ素子の製造方法は、請求項2記載のア
ンチヒューズ素子の製造方法において、アンチヒューズ
層を形成する工程が、膜厚が50nm以上100nm以
下であるアモルファスシリコン膜を、大気雰囲気に曝す
ことなく連続して堆積するものである。
【0020】請求項6記載のアンチヒューズ素子の製造
方法は、請求項2記載のアンチヒューズ素子の製造方法
において、アンチヒューズ層を形成する工程が、水素プ
ラズマ処理し膜厚が50nm以上100nm以下である
アモルファスシリコン膜を堆積するものである。請求項
7記載のアンチヒューズ素子の製造方法は、請求項2記
載のアンチヒューズ素子の製造方法において、アンチヒ
ューズ層を形成する工程が、水素プラズマ処理し膜厚が
50nm以上100nm以下であるアモルファスシリコ
ン膜を大気に曝すことなく2回以上に分割して堆積する
ものである。
【0021】請求項5、請求項6および請求項7記載の
アンチヒューズ素子の製造方法によれば、アンチヒュー
ズ層のばらつきが一層安定し、リーク電流の非対称性が
大きくならず、アモルファスシリコン膜が均一に成長す
るため耐圧分布が一層安定する。請求項8記載のアンチ
ヒューズ素子の製造方法は、下部金属配線層上にアンチ
ヒューズ下部電極を堆積する工程と、アンチヒューズ下
部電極上に絶縁膜を堆積した後に水素プラズマ処理を行
い膜厚が50nm以上100nm以下であるアモルファ
スシリコン膜を大気に曝すことなく2回以上に分割して
堆積することによりアンチヒューズ層を形成する工程
と、アンチヒューズ層をマスキングしかつエッチングし
てパターニングする工程と、下部金属配線層およびアン
チヒューズ下部電極を同時にマスキングしかつエッチン
グしてパターニングする工程と、パターニングされたア
ンチヒューズ層と下部金属配線層とアンチヒューズ下部
電極との上に層間絶縁膜を堆積する工程と、層間絶縁膜
上のアンチヒューズ層上に開口部を設けてアンチヒュー
ズ層を露出する工程と、露出したアンチヒューズ層を酸
化シリコン膜換算で2nm以上10nm以下の厚さだけ
スパッタエッチングする工程と、スパッタエッチングし
たアンチヒューズ層の上にアンチヒューズ上部電極を堆
積する工程とを含む。
【0022】請求項9記載のアンチヒューズ素子の製造
方法は、下部金属配線層上にアンチヒューズ下部電極を
堆積する工程と、アンチヒューズ下部電極上に絶縁膜を
堆積した後に水素プラズマ処理を行い膜厚が50nm以
上100nm以下であるアモルファスシリコン膜を大気
に曝すことなく2回以上に分割して堆積することにより
アンチヒューズ層を形成する工程と、アンチヒューズ層
をマスキングしかつエッチングしてパターニングする工
程と、下部金属配線層およびアンチヒューズ下部電極を
同時にマスキングしかつエッチングしてパターニングす
る工程と、パターニングされたアンチヒューズ層と下部
金属配線層とアンチヒューズ下部電極との上に層間絶縁
膜を堆積する工程と、異方性のリアクティブイオンエッ
チングにより層間絶縁膜上のアンチヒューズ層上に開口
部を設けてアンチヒューズ層を露出する工程と、C
4 ,O2 等の混合ガスを用いて露出したアンチヒュー
ズ層を酸化シリコン膜換算で2nm以上20nm以下の
厚さだけプラズマエッチングする工程と、プラズマエッ
チングしたアンチヒューズ層の上にアンチヒューズ上部
電極を堆積する工程とを含む。
【0023】請求項10記載のアンチヒューズ素子の製
造方法は、下部金属配線層上にアンチヒューズ下部電極
を堆積する工程と、アンチヒューズ下部電極上に絶縁膜
を堆積した後に水素プラズマ処理を行い膜厚が50nm
以上100nm以下であるアモルファスシリコン膜を大
気に曝すことなく2回以上に分割して堆積することによ
りアンチヒューズ層を形成する工程と、アンチヒューズ
層をマスキングしかつエッチングしてパターニングする
工程と、下部金属配線層およびアンチヒューズ下部電極
を同時にマスキングしかつエッチングしてパターニング
する工程と、パターニングされたアンチヒューズ層と下
部金属配線層とアンチヒューズ下部電極との上に層間絶
縁膜を堆積する工程と、異方性のリアクティブイオンエ
ッチングにより層間絶縁膜上のアンチヒューズ層上に開
口部を設けてアンチヒューズ層を露出する工程と、緩衝
弗酸水溶液を用いて露出したアンチヒューズ層を酸化シ
リコン膜換算で2nm以上40nm以下の厚さだけウエ
ットエッチングする工程と、ウエットエッチングしたア
ンチヒューズ層の上にアンチヒューズ上部電極を堆積す
る工程とを含むアンチヒューズ素子の製造方法。
【0024】請求項8、請求項9および請求項10記載
のアンチヒューズ素子の製造方法によれば、アンチヒュ
ーズ層のばらつきが一層安定し、リーク電流の非対称性
が大きくならず、アモルファスシリコン膜が均一に成長
するため耐圧分布が一層安定する。また、開口部を設け
てアンチヒューズ素子を露出する際にダメージにより形
成される酸化シリコン膜を除去するため、耐圧分布特性
が一層良好となる。
【0025】請求項11記載のアンチヒューズ素子は、
アンチヒューズ下部電極と、このアンチヒューズ下部電
極上に形成されてアモルファスシリコン膜を最上層とす
る絶縁膜からなるアンチヒューズ層と、アンチヒューズ
下部電極およびアンチヒューズ層の上に形成した層間絶
縁膜と、アンチヒューズ層上の層間絶縁膜に設けた開口
部と、この開口部を含む層間絶縁膜上に開口部直上の膜
厚が200nm以上400nm以下となるように形成し
たTiN膜からなるアンチヒューズ上部電極とを備えて
いる。
【0026】請求項12記載のアンチヒューズ素子の製
造方法は、下部金属配線層上にアンチヒューズ下部電極
を堆積する工程と、アンチヒューズ下部電極上にアモル
ファスシリコン膜を最上層とする絶縁膜からなるアンチ
ヒューズ層を堆積する工程と、アンチヒューズ層をマス
キングしかつエッチングしてパターニングする工程と、
下部金属配線層およびアンチヒューズ下部電極を同時に
マスキングしかつエッチングしてパターニングする工程
と、パターニングされたアンチヒューズ層と下部金属配
線層とアンチヒューズ下部電極との上に層間絶縁膜を堆
積する工程と、層間絶縁膜のアンチヒューズ層上に開口
部を設けてアンチヒューズ層を露出する工程と、露出し
たアンチヒューズ層の上にTiN膜からなるアンチヒュ
ーズ上部電極を開口部直上の膜厚が200nm以上40
0nm以下となるように堆積する工程とを含む。
【0027】請求項11記載のアンチヒューズ素子およ
び請求項12記載のアンチヒューズ素子の製造方法によ
れば、アンチヒューズ層の絶縁破壊電圧が安定し、良好
なプログラミング特性および高信頼性を得ることがで
き、スイッチングレシオも大きくなる。請求項13記載
のアンチヒューズ素子の製造方法は、請求項12記載の
アンチヒューズ素子の製造方法において、TiN膜から
なるアンチヒューズ上部電極を堆積する工程に、コリメ
ーションスパッタ法を用いる。
【0028】請求項14記載のアンチヒューズ素子の製
造方法は、請求項12記載のアンチヒューズ素子の製造
方法において、TiN膜からなるアンチヒューズ上部電
極を堆積する工程に、CVD法を用いる。請求項13お
よび請求項14記載のアンチヒューズ素子の製造方法に
よれば、アンチヒューズ層の絶縁破壊電圧が安定し、良
好なプログラミング特性および高信頼性を得ることがで
き、スイッチングレシオも大きくなる。また、開口部お
よび平坦部のTiN膜の膜厚比が改善されるためアンチ
ヒューズ上部電極およびその上に形成する金属配線層の
加工が容易となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施の形
態におけるアンチヒューズ素子について、図面を参照し
ながら説明する。図1はこの発明の第1の実施の形態に
おけるアンチヒューズ素子の断面構造を示すものであ
る。
【0030】図1において、21はシリコン基板であ
る。22はシリコン酸化膜である。23はアルミニウム
合金膜からなる下部金属配線層である。24はTiN膜
からなるアンチヒューズ下部電極である。25はシリコ
ンナイトライド膜からなるアンチヒューズ層である。2
6はアモルファスシリコン膜からなるアンチヒューズ層
である。27は下部金属配線層23と上部金属配線層3
0を電気的に絶縁するための二酸化シリコン膜からなる
層間絶縁膜である。28はアンチヒューズ層とアンチヒ
ューズ上部電極を接続するヒューズ接続口(開口部に相
当する)である。29はTiN膜からなるアンチヒュー
ズ上部電極である。30はアルミニウム合金膜からなる
上部金属配線層である。
【0031】以下に、この発明の第1の実施の形態にお
けるアンチヒューズ素子の構成を説明する。図1におい
て、下部金属配線層23および上部金属配線層30は、
半導体集積回路の回路要素である。下部金属配線層23
および上部金属配線層30は、アンチヒューズ素子が形
成されている部位であるヒューズ接続口28および回路
設計上必要とされる接点(図示せず)以外の範囲では層
間絶縁膜27により絶縁されている。
【0032】TiN膜からなるアンチヒューズ下部電極
24は、下部金属配線層23の上にあり、その下部全面
で下部金属配線層23に接している。アンチヒューズ層
25,26は、アンチヒューズ下部電極24とアンチヒ
ューズ上部電極29の間にあり、上部全面でアンチヒュ
ーズ上部電極29を介して上部金属配線層30と、下部
全面でアンチヒューズ下部電極24と接しており、下部
金属配線層23と上部金属配線層30を絶縁している。
【0033】このような構成によりアンチヒューズ層2
5,26は従来技術のようにコンタクト底部にではなく
アンチヒューズ下部電極24の上全面に形成されている
ため、アンチヒューズコンタクト部の底部、側壁部でア
ンチヒューズ層25,26の膜厚がばらつくという問題
が発生しない。したがって、膜厚ばらつきの抑制によっ
て、アンチヒューズ層25の絶縁破壊電圧が安定し、良
好なプログラミング特性および高信頼性を有するアンチ
ヒューズ素子を得ることができる。また、アンチヒュー
ズ層25,26がない下部金属配線層23と上部金属配
線層30の層間絶縁膜27の膜厚は充分厚いため、この
実施の形態におけるアンチヒューズ素子を応用した半導
体装置の配線間の寄生容量による計算速度低下は問題に
はならない。
【0034】以下に、この発明の第1の実施の形態にお
けるアンチヒューズ素子の製造方法を説明する。図2な
いし図6はこの発明の第1の実施の形態の製造工程を示
す工程断面図である。図2ないし図6において、31は
シリコン基板である。32はシリコン酸化膜である。3
3はアルミニウム合金膜からなる下部金属配線層であ
る。34はTiN膜からなるアンチヒューズ下部電極で
ある。35はシリコンナイトライド膜からなるアンチヒ
ューズ層である。36はアモルファスシリコン膜からな
るアンチヒューズ層である。37は下部金属配線層33
と上部金属配線層40を電気的に絶縁するための二酸化
シリコン膜からなる層間絶縁膜である。38はアンチヒ
ューズ層とアンチヒューズ上部電極を接続するヒューズ
接続口(開口部に相当する)である。39はTiN膜か
らなるアンチヒューズ上部電極である。40はアルミニ
ウム合金膜からなる上部金属配線層である。
【0035】まず、シリコン基板31の上に常圧CVD
法によりボロンリンを含むシリコン酸化膜32を約70
0nm堆積し、900℃30分の溶融平坦化を行う。つ
ぎに、シリコン酸化膜32の上にスパッタリング法によ
り、アルミニウム;99%,銅;1%の組成で、アルミ
ニウム合金膜33を400nm程度堆積し、引き続きス
パッタリング法によりTiN膜34を300nm程度堆
積する。つぎに、プラズマCVD法により、SiH4
スとN2 ガスを用い、堆積温度400℃、堆積圧力4.
0Torr、高周波電力50Wの堆積条件でシリコンナ
イトライド膜35を20nm程度堆積させる。つぎに、
プラズマCVD法により、SiH4 ガスとArガスを用
い、堆積温度400℃、堆積圧力5.0Torr、高周
波電力80Wの堆積条件でアモルファスシリコン膜36
を75nm程度堆積させる(図2)。
【0036】つぎに、公知のフォトリソグラフィにより
所定の箇所にレジストパターンを形成し、リアクティブ
イオンエッチング法によりCF4 ,O2 の混合ガスを用
いてエッチングして、アルミニウム合金膜33とTiN
膜34の上にシリコンナイトライド膜35とアモルファ
スシリコン膜36からなるアンチヒューズ層を形成す
る。この際、TiN膜34はほとんどエッチングされな
いで残る。つぎに、アルミニウム合金膜33とTiN膜
34を公知のフォトリソグラフ技術を用いて所定の箇所
にレジストパターンを形成し、リアクティブイオンエッ
チング法によりCl2 ,BCl3 ,N2 の混合ガスを用
いてエッチングを行いシリコン酸化膜32の上にそれぞ
れアルミニウム合金膜とTiN膜からなる下部金属配線
層33とアンチヒューズ下部電極34を形成する(図
3)。
【0037】つぎに、下部金属配線層33およびアンチ
ヒューズ下部電極34とアンチヒューズ層35,36を
含む基板上に、プラズマCVD法により、Si(OC2
54 ガスとO2 ガスを用いて二酸化シリコン膜を2
000nm程度堆積し、層間絶縁膜37を形成し、公知
のレジストエッチバック技術を用いて、層間絶縁膜37
を平坦化する(図4)。
【0038】つぎに、層間絶縁膜37の上に公知のフォ
トリソグラフィにより所定の箇所にレジストパターンを
形成し、リアクティブイオンエッチング法によりCHF
3 ,CF4 ,N2 ,Heの混合ガスを用いてエッチング
して、ヒューズ接続口38を形成する(図5)。ヒュー
ズ接続口38をリアクティブイオンエッチング法により
形成する際には、層間絶縁膜37の膜厚ばらつきおよび
エッチング速度のばらつきを考慮すると50%ないし1
00%のオーバーエッチングが必要である。したがっ
て、アンチヒューズ層36はエッチングされることにな
るが、アンチヒューズ層36はアモルファスシリコン膜
であり、リアクティブイオンエッチングにおいて二酸化
シリコン膜と10:1以上の選択比を得ることが可能で
あり、エッチングストッパーとなる。一方、シリコンナ
イトライド膜は二酸化シリコン膜と高々2:1程度の選
択比を得ることしかできず、エッチングをストップでき
ない。
【0039】つぎに、スパッタリング法によりTiN膜
39を300nm程度堆積し、マスキングかつエッチン
グすることによりアンチヒューズ上部電極39を形成す
る。つぎに、スパッタリング法により、アルミニウム;
99%,銅;1%の組成で、アルミニウム合金膜40を
400nm程度堆積する。つぎに、堆積されたTiN膜
39とアルミニウム合金膜40をマスキングしかつエッ
チングすることにより、層間絶縁膜37の上およびアン
チヒューズ層35,36の上に、アンチヒューズ上部電
極39と上部金属配線層40を形成することによりアン
チヒューズ素子が完成する(図6)。
【0040】このような製造方法によりアンチヒューズ
層35,36は従来技術のようにコンタクト底部にでは
なくアンチヒューズ下部電極34の上全面に形成するた
め、アンチヒューズコンタクト部の底部、側壁部でアン
チヒューズ層35の膜厚がばらつくという問題が発生し
ない。したがって、膜厚ばらつきの抑制によって、アン
チヒューズ層35,36の絶縁破壊電圧が安定し、良好
なプログラミング特性および高信頼性を有するアンチヒ
ューズ素子を得ることができる。また、アンチヒューズ
層35がない下部金属配線層33と上部金属配線層40
の層間絶縁膜37の膜厚は充分厚いため、この実施の形
態におけるアンチヒューズ素子を応用した半導体装置の
配線間の寄生容量による計算速度低下は問題にはならな
い。
【0041】図7にアンチヒューズ層36の膜厚とアン
チヒューズ層35,36の耐圧分布の関係を示す。図7
において、横軸はアンチヒューズ耐圧(V)を示し、縦
軸は各膜厚毎に100個のアンチヒューズ素子について
測定した場合の個数を示している。アンチヒューズ層3
6の膜厚が50nm以上で安定することがわかる。ま
た、データを提示しないが、アンチヒューズ層36の膜
厚が100nmを超えると、アンチヒューズ上部電極か
らの電圧印加とアンチヒューズ下部電極からの電圧印加
でリーク電流の非対称性が大きくなる。
【0042】したがって、この実施の形態ではアンチヒ
ューズ層36の膜厚を50nm以上100nm以下とす
ることでドライエッチングのストッパーとし、良好な耐
圧とリーク電流特性を備えたアンチヒューズ素子が得ら
れることがわかる。以下に、この発明の第2の実施の形
態におけるアンチヒューズ素子の製造方法について、図
面を参照しながら説明する。
【0043】図8ないし図12はこの発明の第2の実施
の形態の製造工程を示す工程断面図である。図8ないし
図12において、41はシリコン基板である。42はシ
リコン酸化膜である。43はアルミニウム合金膜からな
る下部金属配線層である。44はTiN膜からなるアン
チヒューズ下部電極である。45はシリコンナイトライ
ド膜からなるアンチヒューズ層である。46はアモルフ
ァスシリコン膜からなるアンチヒューズ層である。47
は下部金属配線層43と上部金属配線層50を電気的に
絶縁するための二酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜で
ある。48はアンチヒューズ層とアンチヒューズ上部電
極を接続するヒューズ接続口(開口部に相当する)であ
る。49はTiN膜からなるアンチヒューズ上部電極で
ある。50はアルミニウム合金膜からなる上部金属配線
層である。
【0044】まず、シリコン基板41の上に常圧CVD
法によりボロンリンを含むシリコン酸化膜42を約70
0nm堆積し、900℃30分の溶融平坦化を行う。つ
ぎに、シリコン酸化膜42の上にスパッタリング法によ
り、アルミニウム;99%,銅;1%の組成で、アルミ
ニウム合金膜43を400nm程度堆積し、引き続きス
パッタリング法によりTiN膜44を300nm程度堆
積する。SiH4 ガスとN2 ガスをCVD装置の反応室
に供給し、プラズマCVD法により、堆積温度400
℃、堆積圧力4.0Torr、高周波電力50Wの堆積
条件でシリコンナイトライド膜45を20nm程度堆積
させる。つぎに、SiH4 ガスとN2 ガスの供給を停止
して、CVD装置の反応室圧力を0.01Torr以下
にした後、SiH4 ガスとArガスを反応室に供給し、
プラズマCVD法により、堆積温度400℃、堆積圧力
5.0Torr、高周波電力80Wの堆積条件でアモル
ファスシリコン膜46を75nm程度堆積させる(図
8)。
【0045】シリコンナイトライド膜45とアモルファ
スシリコン膜46は、同一反応室内で大気雰囲気に曝す
ことなく連続成長するためにシリコンナイトライド膜4
5とアモルファスシリコン膜46との界面にはシリコン
酸化膜は存在しない。つぎに、公知のフォトリソグラフ
ィにより所定の箇所にレジストパターンを形成し、リア
クティブイオンエッチング法によりCF4 ,O2 の混合
ガスを用いてエッチングして、アルミニウム合金膜43
とTiN膜44の上にシリコンナイトライド膜45とア
モルファスシリコン膜46からなるアンチヒューズ層を
形成する。この際、TiN膜44はほとんどエッチング
されないで残る。つぎに、アルミニウム合金膜43とT
iN膜44を公知のフォトリソグラフ技術を用いて所定
の箇所にレジストパターンを形成し、リアクティブイオ
ンエッチング法によりCl2 ,BCl3 ,N2 の混合ガ
スを用いてエッチングを行いシリコン酸化膜42の上に
それぞれアルミニウム合金膜とTiN膜からなる下部金
属配線層43とアンチヒューズ下部電極44を形成する
(図9)。
【0046】つぎに、下部金属配線層43およびアンチ
ヒューズ下部電極44とアンチヒューズ層45,46を
含む基板上に、プラズマCVD法により、Si(OC2
54 ガスとO2 ガスを用いて二酸化シリコン膜を2
000nm程度堆積し、層間絶縁膜47を形成し、公知
のレジストエッチバック技術を用いて、層間絶縁膜47
を平坦化する(図10)。
【0047】つぎに、層間絶縁膜47の上に公知のフォ
トリソグラフィにより所定の箇所にレジストパターンを
形成し、リアクティブイオンエッチング法によりCHF
3 ,CF4 ,N2 ,Heの混合ガスを用いてエッチング
して、ヒューズ接続口48を形成する(図11)。ヒュ
ーズ接続口48をリアクティブイオンエッチング法によ
り形成する際には、層間絶縁膜47の膜厚ばらつきおよ
びエッチング速度のばらつきを考慮すると50%ないし
100%のオーバーエッチングが必要である。したがっ
て、アンチヒューズ層46はエッチングされることにな
るが、アンチヒューズ層46はアモルファスシリコン膜
であり、リアクティブイオンエッチングにおいて二酸化
シリコン膜と10:1以上の選択比を得ることが可能で
あり、エッチングストッパーとなる。一方、シリコンナ
イトライド膜は二酸化シリコン膜と高々2:1程度の選
択比を得ることしかできず、エッチングをストップでき
ない。
【0048】つぎに、スパッタリング法によりTiN膜
49を300nm程度堆積し、マスキングかつエッチン
グすることによりアンチヒューズ上部電極49を形成す
る。つぎに、スパッタリング法により、アルミニウム;
99%,銅;1%の組成で、アルミニウム合金膜50を
400nm程度堆積する。つぎに、堆積されたTiN膜
49とアルミニウム合金膜50をマスキングしかつエッ
チングすることにより、層間絶縁膜47の上およびアン
チヒューズ層45,46の上に、アンチヒューズ上部電
極49と上部金属配線層50を形成することによりアン
チヒューズ素子が完成する(図12)。
【0049】このような製造方法によりアンチヒューズ
層45,46は従来技術のようにコンタクト底部にでは
なくアンチヒューズ下部電極44の上全面に形成するた
め、アンチヒューズコンタクト部の底部、側壁部でアン
チヒューズ層45の膜厚がばらつくという問題が発生し
ない。したがって、膜厚ばらつきの抑制によって、アン
チヒューズ層45,46の絶縁破壊電圧が安定し、良好
なプログラミング特性および高信頼性を有するアンチヒ
ューズ素子を得ることができる。また、アンチヒューズ
層45がない下部金属配線層43と上部金属配線層50
の層間絶縁膜47の膜厚は充分厚いため、この実施の形
態におけるアンチヒューズ素子を応用した半導体装置の
配線間の寄生容量による計算速度低下は問題にはならな
い。
【0050】図13にアンチヒューズ層45,46の耐
圧分布を示す。図13において、横軸はアンチヒューズ
耐圧(V)を示し、縦軸は各成長条件毎に100個のア
ンチヒューズ素子について測定した場合の個数を示して
いる。第1の実施の形態より耐圧分布が安定しているこ
とがわかる。シリコンナイトライド膜45とアモルファ
スシリコン膜46は、同一反応室内で大気雰囲気に曝す
ことなく連続成長するので、シリコンナイトライド膜4
5とアモルファスシリコン膜46との界面にはシリコン
酸化膜は存在しない。その結果アモルファスシリコン膜
46がより均一に成長するためであると考えられる。
【0051】したがって、この実施の形態では、シリコ
ンナイトライド膜45とアモルファスシリコン膜46
は、同一反応室内で大気雰囲気に曝すことなく連続成長
するために良好な耐圧とリーク電流特性を備えたアンチ
ヒューズ素子が得られることがわかる。以下に、この発
明の第3の実施の形態におけるアンチヒューズ素子の製
造方法を説明する。
【0052】図14ないし図18は、この発明の第3の
実施の形態の製造工程を示す工程断面図である。図14
ないし図18において、51はシリコン基板である。5
2はシリコン酸化膜である。53はアルミニウム合金膜
からなる下部金属配線層である。54はTiN膜からな
るアンチヒューズ下部電極である。55はシリコンナイ
トライド膜からなるアンチヒューズ層である。56はア
モルファスシリコン膜からなるアンチヒューズ層であ
る。57は下部金属配線層53と上部金属配線層60を
電気的に絶縁するための二酸化シリコン膜からなる層間
絶縁膜である。58はアンチヒューズ層とアンチヒュー
ズ上部電極を接続するヒューズ接続口(開口部に相当す
る)である。59はTiN膜からなるアンチヒューズ上
部電極である。60はアルミニウム合金膜からなる上部
金属配線層である。
【0053】まず、シリコン基板51の上に常圧CVD
法によりボロンリンを含むシリコン酸化膜52を約70
0nm堆積し、900℃30分の溶融平坦化を行う。つ
ぎに、シリコン酸化膜52の上にスパッタリング法によ
り、アルミニウム;99%,銅;1%の組成で、アルミ
ニウム合金膜53を400nm程度堆積し、引き続きス
パッタリング法によりTiN膜54を300nm程度堆
積する。SiH4 ガスとN2 ガスをCVD装置の反応室
に供給し、プラズマCVD法により、堆積温度400
℃、堆積圧力4.0Torr、高周波電力50Wの堆積
条件でシリコンナイトライド膜55を20nm程度堆積
させる。つぎに、SiH4 ガスとN2 ガスの供給を停止
して、CVD装置の反応室圧力を0.01Torr以下
にする。つぎに、H2 ガスを反応室に供給し、圧力4.
0Torr、高周波電力50Wの条件でH2 プラズマに
よるシリコンナイトライド膜55表面のH2 パッシベー
ション処理を行う。つぎに、SiH4 ガスとArガスを
反応室に供給し、プラズマCVD法により、堆積温度4
00℃、堆積圧力5.0Torr、高周波電力80Wの
堆積条件でアモルファスシリコン膜56を75nm程度
堆積させる。(図14)。
【0054】シリコンナイトライド膜55とアモルファ
スシリコン膜56は、同一反応室内で大気雰囲気に曝す
ことなく連続成長するためにシリコンナイトライド膜5
5とアモルファスシリコン膜56との界面にはシリコン
酸化膜は存在しない。また、シリコンナイトライド膜5
5表面のH2 パッシベーション処理を行うため、SiH
4 ガスのシリコンナイトライド膜55表面への吸着サイ
トが均一化するため、従来より均一にアモルファスシリ
コン膜56が堆積される。
【0055】つぎに、公知のフォトリソグラフィにより
所定の箇所にレジストパターンを形成し、リアクティブ
イオンエッチング法によりCF4 ,O2 の混合ガスを用
いてエッチングして、アルミニウム合金膜53とTiN
膜54の上にシリコンナイトライド膜55とアモルファ
スシリコン膜56からなるアンチヒューズ層を形成す
る。この際、TiN膜54はほとんどエッチングされな
いで残る。つぎに、アルミニウム合金膜53とTiN膜
54を公知のフォトリソグラフ技術を用いて所定の箇所
にレジストパターンを形成し、リアクティブイオンエッ
チング法によりCl2 ,BCl3 ,N2 の混合ガスを用
いてエッチングを行いシリコン酸化膜52の上にそれぞ
れアルミニウム合金膜とTiN膜からなる下部金属配線
層53とアンチヒューズ下部電極54を形成する(図1
5)。
【0056】つぎに、下部金属配線層53およびアンチ
ヒューズ下部電極54とアンチヒューズ層55,56を
含む基板上に、プラズマCVD法により、Si(OC2
54 ガスとO2 ガスを用いて二酸化シリコン膜を2
000nm程度堆積し、層間絶縁膜57を形成し、公知
のレジストエッチバック技術を用いて、層間絶縁膜57
を平坦化する(図16)。
【0057】つぎに、層間絶縁膜57の上に公知のフォ
トリソグラフィにより所定の箇所にレジストパターンを
形成し、リアクティブイオンエッチング法によりCHF
3 ,CF4 ,N2 ,Heの混合ガスを用いてエッチング
して、ヒューズ接続口58を形成する(図17)。ヒュ
ーズ接続口58をリアクティブイオンエッチング法によ
り形成する際には、層間絶縁膜57の膜厚ばらつきおよ
びエッチング速度のばらつきを考慮すると50%ないし
100%のオーバーエッチングが必要である。したがっ
て、アンチヒューズ層56はエッチングされることにな
るが、アンチヒューズ層56はアモルファスシリコン膜
であり、リアクティブイオンエッチングにおいて二酸化
シリコン膜と10:1以上の選択比を得ることが可能で
あり、エッチングストッパーとなる。一方、シリコンナ
イトライド膜は二酸化シリコン膜と高々2:1程度の選
択比を得ることしかできず、エッチングをストップでき
ない。
【0058】つぎに、スパッタリング法によりTiN膜
59を300nm程度堆積し、マスキングかつエッチン
グすることによりアンチヒューズ上部電極59を形成す
る。つぎに、スパッタリング法により、アルミニウム;
99%,銅;1%の組成で、アルミニウム合金膜60を
400nm程度堆積する。つぎに、堆積されたTiN膜
59とアルミニウム合金膜60をマスキングしかつエッ
チングすることにより、層間絶縁膜57の上およびアン
チヒューズ層55,56の上に、アンチヒューズ上部電
極59と上部金属配線層60を形成することによりアン
チヒューズ素子が完成する(図18)。
【0059】このような製造方法によりアンチヒューズ
層55,56は従来技術のようにコンタクト底部にでは
なくアンチヒューズ下部電極54の上全面に形成するた
め、アンチヒューズコンタクト部の底部、側壁部でアン
チヒューズ層55の膜厚がばらつくという問題が発生し
ない。したがって、膜厚ばらつきの抑制によって、アン
チヒューズ層55,56の絶縁破壊電圧が安定し、良好
なプログラミング特性および高信頼性を有するアンチヒ
ューズ素子を得ることができる。また、アンチヒューズ
層55がない下部金属配線層53と上部金属配線層60
の層間絶縁膜57の膜厚は充分厚いため、この実施の形
態におけるアンチヒューズ素子を応用した半導体装置の
配線間の寄生容量による計算速度低下は問題にはならな
い。
【0060】図19にアンチヒューズ層55,56の耐
圧分布を示す。図19において、横軸はアンチヒューズ
耐圧(V)を示し、縦軸は各処理条件毎に100個のア
ンチヒューズ素子について測定した場合の個数を示して
いる。第2の実施の形態より耐圧分布が安定しているこ
とがわかる。シリコンナイトライド膜55とアモルファ
スシリコン膜56は、同一反応室内で大気雰囲気に曝す
ことなく成長するためにシリコンナイトライド膜55と
アモルファスシリコン膜56との界面にはシリコン酸化
膜は存在しないことおよびシリコンナイトライド膜55
表面をH2 プラズマで処理することによりアモルファス
シリコン膜56がより均一に成長するためであると考え
られる。
【0061】したがって、この実施の形態では、シリコ
ンナイトライド膜55とアモルファスシリコン膜56
は、同一反応室内で大気雰囲気に曝すことなく成長する
ことおよびシリコンナイトライド膜55表面をH2 プラ
ズマで処理するために良好な耐圧とリーク電流特性を備
えたアンチヒューズ素子が得られることがわかる。以下
に、この発明の第4の実施の形態におけるアンチヒュー
ズ素子の製造方法を説明する。
【0062】図20ないし図24はこの発明の第4の実
施の形態の製造工程を示す工程断面図である。図20な
いし図24において、61はシリコン基板である。62
はシリコン酸化膜である。63はアルミニウム合金膜か
らなる下部金属配線層である。64はTiN膜からなる
アンチヒューズ下部電極である。65はシリコンナイト
ライド膜からなるアンチヒューズ層である。66はアモ
ルファスシリコン膜からなるアンチヒューズ層である。
67は下部金属配線層63と上部金属配線層70を電気
的に絶縁するための二酸化シリコン膜からなる層間絶縁
膜である。68はアンチヒューズ層とアンチヒューズ上
部電極を接続するヒューズ接続口(開口部に相当する)
である。69はTiN膜からなるアンチヒューズ上部電
極である。70はアルミニウム合金膜からなる上部金属
配線層である。
【0063】まず、シリコン基板61の上に常圧CVD
法によりボロンリンを含むシリコン酸化膜62を約70
0nm堆積し、900℃30分の溶融平坦化を行う。つ
ぎに、シリコン酸化膜62の上にスパッタリング法によ
り、アルミニウム;99%,銅;1%の組成で、アルミ
ニウム合金膜63を400nm程度堆積し、引き続きス
パッタリング法によりTiN膜64を300nm程度堆
積する。SiH4 ガスとN2 ガスをCVD装置の反応室
に供給し、プラズマCVD法により、堆積温度400
℃、堆積圧力4.0Torr、高周波電力50Wの堆積
条件でシリコンナイトライド膜65を20nm程度堆積
させる。つぎに、SiH4 ガスとN2 ガスの供給を停止
して、CVD装置の反応室圧力を0.01Torr以下
にする。つぎに、H2 ガスを反応室に供給し、圧力4.
0Torr、高周波電力50Wの条件でH2 プラズマに
よるシリコンナイトライド膜65表面のH2 パッシベー
ション処理を行う。つぎに、SiH4 ガスとArガスを
反応室に供給し、プラズマCVD法により、堆積温度4
00℃、堆積圧力5.0Torr、高周波電力80Wの
堆積条件でアモルファスシリコン膜66を30nm程度
堆積し、SiH4 ガスとArガスの供給を停止してCV
D装置の反応室圧力を0.01Torr以下にした後、
再度SiH4 ガスとArガスを反応室に供給し、プラズ
マCVD法により、堆積温度400℃、堆積圧力5.0
Torr、高周波電力80Wの堆積条件でアモルファス
シリコン膜66を45nm程度合計75nm程度堆積さ
せる(図20)。
【0064】シリコンナイトライド膜65とアモルファ
スシリコン膜66は、同一反応室内で大気雰囲気に曝す
ことなく連続成長するためにシリコンナイトライド膜6
5とアモルファスシリコン膜66との界面にはシリコン
酸化膜は存在しない。また、シリコンナイトライド膜6
5表面のH2 パッシベーション処理を行うため、SiH
4 ガスのシリコンナイトライド膜65表面への吸着サイ
トが均一化するため、従来より均一にアモルファスシリ
コン膜66が堆積される。また、アモルファスシリコン
膜66の堆積を大気雰囲気に曝すことなく2回に分割し
て行うため、SiH4 ガスのアモルファスシリコン膜6
6表面への吸着サイトが堆積途中で変化するためより均
一にアモルファスシリコン膜66が形成される。
【0065】つぎに、公知のフォトリソグラフィにより
所定の箇所にレジストパターンを形成し、リアクティブ
イオンエッチング法によりCF4 ,O2 の混合ガスを用
いてエッチングして、アルミニウム合金膜63とTiN
膜64の上にシリコンナイトライド膜65とアモルファ
スシリコン膜66からなるアンチヒューズ層を形成す
る。この際、TiN膜64はほとんどエッチングされな
いで残る。つぎに、アルミニウム合金膜63とTiN膜
64を公知のフォトリソグラフ技術を用いて所定の箇所
にレジストパターンを形成し、リアクティブイオンエッ
チング法によりCl2 ,BCl3 ,N2 の混合ガスを用
いてエッチングを行いシリコン酸化膜62の上にそれぞ
れアルミニウム合金膜とTiN膜からなる下部金属配線
層63とアンチヒューズ下部電極64を形成する(図2
1)。
【0066】つぎに、下部金属配線層63およびアンチ
ヒューズ下部電極64とアンチヒューズ層65,66を
含む基板上に、プラズマCVD法により、Si(OC2
54 ガスとO2 ガスを用いて二酸化シリコン膜を2
000nm程度堆積し、層間絶縁膜67を形成し、公知
のレジストエッチバック技術を用いて、層間絶縁膜67
を平坦化する(図22)。
【0067】つぎに、層間絶縁膜67の上に公知のフォ
トリソグラフィにより所定の箇所にレジストパターンを
形成し、リアクティブイオンエッチング法によりCHF
3 ,CF4 ,N2 ,Heの混合ガスを用いてエッチング
して、ヒューズ接続口68を形成する(図23)。ヒュ
ーズ接続口68をリアクティブイオンエッチング法によ
り形成する際には、層間絶縁膜67の膜厚ばらつきおよ
びエッチング速度のばらつきを考慮すると50%ないし
100%のオーバーエッチングが必要である。したがっ
て、アンチヒューズ層66はエッチングされることにな
るが、アンチヒューズ層66はアモルファスシリコン膜
であり、リアクティブイオンエッチングにおいて二酸化
シリコン膜と10:1以上の選択比を得ることが可能で
あり、エッチングストッパーとなる。一方、シリコンナ
イトライド膜は二酸化シリコン膜と高々2:1程度の選
択比を得ることしかできず、エッチングをストップでき
ない。
【0068】つぎに、スパッタリング法によりTiN膜
69を300nm程度堆積し、マスキングかつエッチン
グすることによりアンチヒューズ上部電極69を形成す
る。つぎに、スパッタリング法により、アルミニウム;
99%,銅;1%の組成で、アルミニウム合金膜70を
400nm程度堆積する。つぎに、堆積されたTiN膜
69とアルミニウム合金膜70をマスキングしかつエッ
チングすることにより、層間絶縁膜67の上およびアン
チヒューズ層65,66の上に、アンチヒューズ上部電
極69と上部金属配線層70を形成することによりアン
チヒューズ素子が完成する(図24)。
【0069】このような製造方法によりアンチヒューズ
層65,66は従来技術のようにコンタクト底部にでは
なくアンチヒューズ下部電極64の上全面に形成するた
め、アンチヒューズコンタクト部の底部、側壁部でアン
チヒューズ層65の膜厚がばらつくという問題が発生し
ない。したがって、膜厚ばらつきの抑制によって、アン
チヒューズ層65,66の絶縁破壊電圧が安定し、良好
なプログラミング特性および高信頼性を有するアンチヒ
ューズ素子を得ることができる。また、アンチヒューズ
層65がない下部金属配線層63と上部金属配線層70
の層間絶縁膜67の膜厚は充分厚いため、この実施の形
態におけるアンチヒューズ素子を応用した半導体装置の
配線間の寄生容量による計算速度低下は問題にはならな
い。
【0070】図25にアンチヒューズ層65,66の耐
圧分布を示す。図25において、横軸はアンチヒューズ
耐圧(V)を示し、縦軸は各堆積条件毎に100個のア
ンチヒューズ素子について測定した場合の個数を示して
いる。第3の実施の形態より耐圧分布が安定しているこ
とがわかる。シリコンナイトライド膜65とアモルファ
スシリコン膜66は、同一反応室内で大気雰囲気に曝す
ことなく成長するためにシリコンナイトライド膜65と
アモルファスシリコン膜66との界面にはシリコン酸化
膜は存在しないことおよびシリコンナイトライド膜65
表面をH2 プラズマで処理することおよび2回に分割し
て堆積することによりアモルファスシリコン膜66がよ
り均一に成長するためであると考えられる。
【0071】したがって、この実施の形態では、シリコ
ンナイトライド膜65とアモルファスシリコン膜66
は、同一反応室内で大気雰囲気に曝すことなく成長する
ことおよびシリコンナイトライド膜65表面をH2 プラ
ズマで処理することおよび2回に分割して堆積するため
に良好な耐圧とリーク電流特性を備えたアンチヒューズ
素子が得られることがわかる。
【0072】以下に、この発明の第5の実施の形態にお
けるアンチヒューズ素子の製造方法を説明する。図26
ないし図30はこの発明の第5の実施の形態の製造工程
を示す工程断面図である。図26ないし図30におい
て、71はシリコン基板である。72はシリコン酸化膜
である。73はアルミニウム合金膜からなる下部金属配
線層である。74はTiN膜からなるアンチヒューズ下
部電極である。75はシリコンナイトライド膜からなる
アンチヒューズ層である。76はアモルファスシリコン
膜からなるアンチヒューズ層である。77は下部金属配
線層73と上部金属配線層80を電気的に絶縁するため
の二酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜である。78は
アンチヒューズ層とアンチヒューズ上部電極を接続する
ヒューズ接続口(開口部に相当する)である。79はT
iN膜からなるアンチヒューズ上部電極である。80は
アルミニウム合金膜からなる上部金属配線層である。
【0073】まず、シリコン基板71の上に常圧CVD
法によりボロンリンを含むシリコン酸化膜72を約70
0nm堆積し、900℃30分の溶融平坦化を行う。つ
ぎに、シリコン酸化膜72の上にスパッタリング法によ
り、アルミニウム;99%,銅;1%の組成で、アルミ
ニウム合金膜73を400nm程度堆積し、引き続きス
パッタリング法によりTiN膜74を300nm程度堆
積する。SiH4 ガスとN2 ガスをCVD装置の反応室
に供給し、プラズマCVD法により、堆積温度400
℃、堆積圧力4.0Torr、高周波電力50Wの堆積
条件でシリコンナイトライド膜75を20nm程度堆積
させる。つぎに、SiH4 ガスとN2 ガスの供給を停止
して、CVD装置の反応室圧力を0.01Torr以下
にする。つぎに、H2 ガスを反応室に供給し、圧力4.
0Torr、高周波電力50Wの条件でH2 プラズマに
よるシリコンナイトライド膜75表面のH2 パッシベー
ション処理を行う。つぎに、SiH4 ガスとArガスを
反応室に供給し、プラズマCVD法により、堆積温度4
00℃、堆積圧力5.0Torr、高周波電力80Wの
堆積条件でアモルファスシリコン膜76を30nm程度
堆積し、SiH4 ガスとArガスの供給を停止してCV
D装置の反応室圧力を0.01Torr以下にした後、
再度SiH4 ガスとArガスを反応室に供給し、プラズ
マCVD法により、堆積温度400℃、堆積圧力5.0
Torr、高周波電力80Wの堆積条件でアモルファス
シリコン膜76を45nm程度合計75nm程度堆積さ
せる(図26)。
【0074】シリコンナイトライド膜75とアモルファ
スシリコン膜76は、同一反応室内で大気雰囲気に曝す
ことなく連続成長するためにシリコンナイトライド膜7
5とアモルファスシリコン膜76との界面にはシリコン
酸化膜は存在しない。また、シリコンナイトライド膜7
5表面のH2 パッシベーション処理を行うため、SiH
4 ガスのシリコンナイトライド膜75表面への吸着サイ
トが均一化するため、従来より均一にアモルファスシリ
コン膜76が堆積される。また、アモルファスシリコン
膜76の堆積を大気雰囲気に曝すことなく2回に分割し
て行うため、SiH4 ガスのアモルファスシリコン膜7
6表面への吸着サイトが堆積途中で変化するためより均
一にアモルファスシリコン膜76が形成される。
【0075】つぎに、公知のフォトリソグラフィにより
所定の箇所にレジストパターンを形成し、リアクティブ
イオンエッチング法によりCF4 ,O2 の混合ガスを用
いてエッチングして、アルミニウム合金膜73とTiN
膜74の上にシリコンナイトライド膜75とアモルファ
スシリコン膜76からなるアンチヒューズ層を形成す
る。この際、TiN膜74はほとんどエッチングされな
いで残る。つぎに、アルミニウム合金膜73とTiN膜
74を公知のフォトリソグラフ技術を用いて所定の箇所
にレジストパターンを形成し、リアクティブイオンエッ
チング法によりCl2 ,BCl3 ,N2 の混合ガスを用
いてエッチングを行いシリコン酸化膜72の上にそれぞ
れアルミニウム合金膜とTiN膜からなる下部金属配線
層73とアンチヒューズ下部電極74を形成する(図2
7)。
【0076】つぎに、下部金属配線層73およびアンチ
ヒューズ下部電極74とアンチヒューズ層75,76を
含む基板上に、プラズマCVD法により、Si(OC2
54 ガスとO2 ガスを用いて二酸化シリコン膜を2
000nm程度堆積し、層間絶縁膜77を形成し、公知
のレジストエッチバック技術を用いて、層間絶縁膜77
を平坦化する(図28)。
【0077】つぎに、層間絶縁膜77の上に公知のフォ
トリソグラフィにより所定の箇所にレジストパターンを
形成し、リアクティブイオンエッチング法によりCHF
3 ,CF4 ,N2 ,Heの混合ガスを用いてエッチング
して、ヒューズ接続口78を形成する(図29)。ヒュ
ーズ接続口78をリアクティブイオンエッチング法によ
り形成する際には、層間絶縁膜77の膜厚ばらつきおよ
びエッチング速度のばらつきを考慮すると50%ないし
100%のオーバーエッチングが必要である。したがっ
て、アンチヒューズ層76はエッチングされることにな
るが、アンチヒューズ層76はアモルファスシリコン膜
であり、リアクティブイオンエッチングにおいて二酸化
シリコン膜と10:1以上の選択比を得ることが可能で
あり、エッチングストッパーとなる。一方、シリコンナ
イトライド膜は二酸化シリコン膜と高々2:1程度の選
択比を得ることしかできず、エッチングをストップでき
ない。ヒューズ接続口78形成後に、層間絶縁膜77の
上のレジストを除去するが、この時点ではアンチヒュー
ズ層76表面にドライエッチング時のダメージおよびレ
ジスト除去処理により数nm程度の酸化シリコン膜が形
成される。
【0078】つぎに、アルゴンスパッタエッチング法に
より、酸化シリコン膜換算で5nm程度層間絶縁膜77
およびヒューズ接続口78全面をエッチング除去する。
引き続き大気雰囲気に曝すことなくスパッタリング法に
よりTiN膜79を300nm程度堆積し、マスキング
かつエッチングすることによりアンチヒューズ上部電極
79を形成する。つぎに、スパッタリング法により、ア
ルミニウム;99%,銅;1%の組成で、アルミニウム
合金膜80を400nm程度堆積する。つぎに、堆積さ
れたTiN膜79とアルミニウム合金膜80をマスキン
グしかつエッチングすることにより、層間絶縁膜77の
上およびアンチヒューズ層75,76の上に、アンチヒ
ューズ上部電極79と上部金属配線層80を形成するこ
とによりアンチヒューズ素子が完成する(図30)。
【0079】このような製造方法によりアンチヒューズ
層75,76は従来技術のようにコンタクト底部にでは
なくアンチヒューズ下部電極74の上全面に形成するた
め、アンチヒューズコンタクト部の底部、側壁部でアン
チヒューズ層75の膜厚がばらつくという問題が発生し
ない。したがって、膜厚ばらつきの抑制によって、アン
チヒューズ層75,76の絶縁破壊電圧が安定し、良好
なプログラミング特性および高信頼性を有するアンチヒ
ューズ素子を得ることができる。また、アンチヒューズ
層75がない下部金属配線層73と上部金属配線層80
の層間絶縁膜77の膜厚は充分厚いため、この実施の形
態におけるアンチヒューズ素子を応用した半導体装置の
配線間の寄生容量による計算速度低下は問題にはならな
い。
【0080】図31にアンチヒューズ層75,76の耐
圧分布を示す。図31において、横軸はアンチヒューズ
耐圧(V)を示し、縦軸は各エッチング条件毎に100
個のアンチヒューズ素子について測定した場合の個数を
示している。第4の実施の形態より耐圧分布が安定して
いることがわかる。シリコンナイトライド膜75とアモ
ルファスシリコン膜76は、同一反応室内で大気雰囲気
に曝すことなく成長するためにシリコンナイトライド膜
75とアモルファスシリコン膜76との界面にはシリコ
ン酸化膜は存在しないことおよびシリコンナイトライド
膜75表面をH 2 プラズマで処理することおよび2回に
分割して堆積することによりアモルファスシリコン膜7
6がより均一に成長するためであると考えられる。ま
た、ヒューズ接続口78形成のエッチング時のダメージ
により形成される酸化シリコン膜をアルゴンスパッタエ
ッチング法によりエッチング除去している。図31に示
すようにエッチング量は2nm以上で耐圧分布改善の効
果があり、10nm以上ではシリコンナイトライド膜7
5もしくはアモルファスシリコン膜76がエッチングさ
れるため耐圧平均値が低下していることがわかる。
【0081】したがって、この実施の形態では、シリコ
ンナイトライド膜75とアモルファスシリコン膜76
は、同一反応室内で大気雰囲気に曝すことなく成長する
ことおよびシリコンナイトライド膜75表面をH2 プラ
ズマで処理することおよび2回に分割して堆積すること
とアンチヒューズ上部電極79形成前にアルゴンスパッ
タエッチング法により、酸化シリコン膜換算で5nm程
度エッチングするために良好な耐圧とリーク電流特性を
備えたアンチヒューズ素子が得られることがわかる。
【0082】以下に、この発明の第6の実施の形態にお
けるアンチヒューズ素子の製造方法を説明する。図32
ないし図36はこの発明の第6の実施の形態の製造工程
を示す工程断面図である。図32ないし図36におい
て、81はシリコン基板である。82はシリコン酸化膜
である。83はアルミニウム合金膜からなる下部金属配
線層である。84はTiN膜からなるアンチヒューズ下
部電極である。85はシリコンナイトライド膜からなる
アンチヒューズ層である。86はアモルファスシリコン
膜からなるアンチヒューズ層である。87は下部金属配
線層83と上部金属配線層90を電気的に絶縁するため
の二酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜である。88は
アンチヒューズ層とアンチヒューズ上部電極を接続する
ヒューズ接続口(開口部に相当する)である。89はT
iN膜からなるアンチヒューズ上部電極である。90は
アルミニウム合金膜からなる上部金属配線層である。
【0083】まず、シリコン基板81の上に常圧CVD
法によりボロンリンを含むシリコン酸化膜82を約70
0nm堆積し、900℃30分の溶融平坦化を行う。つ
ぎに、シリコン酸化膜82の上にスパッタリング法によ
り、アルミニウム;99%,銅;1%の組成で、アルミ
ニウム合金膜83を400nm程度堆積し、引き続きス
パッタリング法によりTiN膜84を300nm程度堆
積する。SiH4 ガスとN2 ガスをCVD装置の反応室
に供給し、プラズマCVD法により、堆積温度400
℃、堆積圧力4.0Torr、高周波電力50Wの堆積
条件でシリコンナイトライド膜85を20nm程度堆積
させる。つぎに、SiH4 ガスとN2 ガスの供給を停止
して、CVD装置の反応室圧力を0.01Torr以下
にする。つぎに、H2 ガスを反応室に供給し、圧力4.
0Torr、高周波電力50Wの条件でH2 プラズマに
よるシリコンナイトライド膜85表面のH2 パッシベー
ション処理を行う。つぎに、SiH4 ガスとArガスを
反応室に供給し、プラズマCVD法により、堆積温度4
00℃、堆積圧力5.0Torr、高周波電力80Wの
堆積条件でアモルファスシリコン膜86を30nm程度
堆積し、SiH4 ガスとArガスの供給を停止してCV
D装置の反応室圧力を0.01Torr以下にした後、
再度SiH4 ガスとArガスを反応室に供給し、プラズ
マCVD法により、堆積温度400℃、堆積圧力5.0
Torr、高周波電力80Wの堆積条件でアモルファス
シリコン膜86を45nm程度合計75nm程度堆積さ
せる(図32)。
【0084】シリコンナイトライド膜85とアモルファ
スシリコン膜86は、同一反応室内で大気雰囲気に曝す
ことなく連続成長するためにシリコンナイトライド膜8
5とアモルファスシリコン膜86との界面にはシリコン
酸化膜は存在しない。また、シリコンナイトライド膜8
5表面のH2 パッシベーション処理を行うため、SiH
4 ガスのシリコンナイトライド膜85表面への吸着サイ
トが均一化するため、従来より均一にアモルファスシリ
コン膜86が堆積される。また、アモルファスシリコン
膜86の堆積を大気雰囲気に曝すことなく2回に分割し
て行うため、SiH4 ガスのアモルファスシリコン膜8
6表面への吸着サイトが堆積途中で変化するためより均
一にアモルファスシリコン膜86が形成される。
【0085】つぎに、公知のフォトリソグラフィにより
所定の箇所にレジストパターンを形成し、リアクティブ
イオンエッチング法によりCF4 ,O2 の混合ガスを用
いてエッチングして、アルミニウム合金膜83とTiN
膜84の上にシリコンナイトライド膜85とアモルファ
スシリコン膜86からなるアンチヒューズ層を形成す
る。この際、TiN膜84はほとんどエッチングされな
いで残る。つぎに、アルミニウム合金膜83とTiN膜
84を公知のフォトリソグラフ技術を用いて所定の箇所
にレジストパターンを形成し、リアクティブイオンエッ
チング法によりCl2 ,BCl3 ,N2 の混合ガスを用
いてエッチングを行いシリコン酸化膜82の上にそれぞ
れアルミニウム合金膜とTiN膜からなる下部金属配線
層83とアンチヒューズ下部電極84を形成する(図3
3)。
【0086】つぎに、下部金属配線層83およびアンチ
ヒューズ下部電極84とアンチヒューズ層85,86を
含む基板上に、プラズマCVD法により、Si(OC2
54 ガスとO2 ガスを用いて二酸化シリコン膜を2
000nm程度堆積し、層間絶縁膜87を形成し、公知
のレジストエッチバック技術を用いて、層間絶縁膜87
を平坦化する(図34)。
【0087】つぎに、層間絶縁膜87の上に公知のフォ
トリソグラフィにより所定の箇所にレジストパターンを
形成し、リアクティブイオンエッチング法によりCHF
3 ,CF4 ,N2 ,Heの混合ガスを用いてエッチング
して、ヒューズ接続口88を形成する(図35)。ヒュ
ーズ接続口88をリアクティブイオンエッチング法によ
り形成する際には、層間絶縁膜87の膜厚ばらつきおよ
びエッチング速度のばらつきを考慮すると50%ないし
100%のオーバーエッチングが必要である。したがっ
て、アンチヒューズ層86はエッチングされることにな
るが、アンチヒューズ層86はアモルファスシリコン膜
であり、リアクティブイオンエッチングにおいて二酸化
シリコン膜と10:1以上の選択比を得ることが可能で
あり、エッチングストッパーとなる。一方、シリコンナ
イトライド膜は二酸化シリコン膜と高々2:1程度の選
択比を得ることしかできず、エッチングをストップでき
ない。ヒューズ接続口88形成後に、層間絶縁膜87の
上のレジストを除去するが、この時点でアンチヒューズ
層86表面にドライエッチング時のダメージおよびレジ
スト除去処理により数nm程度の酸化シリコン膜が形成
される。
【0088】つぎに、CF4 ,O2 の混合ガスを用いて
プラズマエッチングにより酸化シリコン膜換算で5nm
程度層間絶縁膜87およびヒューズ接続口88全面をエ
ッチング除去する。つぎに、スパッタリング法によりT
iN膜89を300nm程度堆積し、マスキングかつエ
ッチングすることによりアンチヒューズ上部電極89を
形成する。つぎに、スパッタリング法により、アルミニ
ウム;99%,銅;1%の組成で、アルミニウム合金膜
90を400nm程度堆積する。つぎに、堆積されたT
iN膜89とアルミニウム合金膜90をマスキングしか
つエッチングすることにより、層間絶縁膜87の上およ
びアンチヒューズ層85,86の上に、アンチヒューズ
上部電極89と上部金属配線層90を形成することによ
りアンチヒューズ素子が完成する(図36)。
【0089】このような製造方法によりアンチヒューズ
層85,86は従来技術のようにコンタクト底部にでは
なくアンチヒューズ下部電極84の上全面に形成するた
め、アンチヒューズコンタクト部の底部、側壁部でアン
チヒューズ層85の膜厚がばらつくという問題が発生し
ない。したがって、膜厚ばらつきの抑制によって、アン
チヒューズ層85,86の絶縁破壊電圧が安定し、良好
なプログラミング特性および高信頼性を有するアンチヒ
ューズ素子を得ることができる。また、アンチヒューズ
層85がない下部金属配線層83と上部金属配線層90
の層間絶縁膜87の膜厚は充分厚いため、この実施の形
態におけるアンチヒューズ素子を応用した半導体装置の
配線間の寄生容量による計算速度低下は問題にはならな
い。
【0090】図37にアンチヒューズ層85,86の耐
圧分布を示す。図37において、横軸はアンチヒューズ
耐圧(V)を示し、縦軸は各エッチング条件毎に100
個のアンチヒューズ素子について測定した場合の個数を
示している。第5の実施の形態より耐圧分布が安定して
いることがわかる。シリコンナイトライド膜85とアモ
ルファスシリコン膜86は、同一反応室内で大気雰囲気
に曝すことなく成長するためにシリコンナイトライド膜
85とアモルファスシリコン膜86との界面にはシリコ
ン酸化膜は存在しないことおよびシリコンナイトライド
膜85表面をH 2 プラズマで処理することおよび2回に
分割して堆積することによりアモルファスシリコン膜8
6がより均一に成長するためであると考えられる。ま
た、ヒューズ接続口88形成のエッチング時のダメージ
により形成される酸化シリコン膜をプラズマエッチング
法によりエッチング除去している。図37に示すように
エッチング量は2nm以上で耐圧分布改善の効果があ
り、20nm以上ではシリコンナイトライド膜85もし
くはアモルファスシリコン膜86がエッチングされるた
め耐圧平均値が低下していることがわかる。
【0091】したがって、この実施の形態では、シリコ
ンナイトライド膜85とアモルファスシリコン膜86
は、同一反応室内で大気雰囲気に曝すことなく成長する
ことおよびシリコンナイトライド膜85表面をH2 プラ
ズマで処理することおよび2回に分割して堆積すること
とアンチヒューズ上部電極89形成前にプラズマエッチ
ング法により、酸化シリコン膜換算で5nm程度エッチ
ングするために良好な耐圧とリーク電流特性を備えたア
ンチヒューズ素子が得られることがわかる。
【0092】以下に、この発明の第7の実施の形態にお
けるアンチヒューズ素子の製造方法を説明する。図38
ないし図42はこの発明の第7の実施の形態の製造工程
を示す工程断面図である。図38ないし図42におい
て、91はシリコン基板である。92はシリコン酸化膜
である。93はアルミニウム合金膜からなる下部金属配
線層である。94はTiN膜からなるアンチヒューズ下
部電極である。95はシリコンナイトライド膜からなる
アンチヒューズ層である。96はアモルファスシリコン
膜からなるアンチヒューズ層である。97は下部金属配
線層93と上部金属配線層100を電気的に絶縁するた
めの二酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜である。98
はアンチヒューズ層とアンチヒューズ上部電極を接続す
るヒューズ接続口(開口部に相当する)である。99は
TiN膜からなるアンチヒューズ上部電極である。10
0はアルミニウム合金膜からなる上部金属配線層であ
る。まず、シリコン基板91の上に常圧CVD法により
ボロンリンを含むシリコン酸化膜92を約700nm堆
積し、900℃30分の溶融平坦化を行う。つぎに、シ
リコン酸化膜92の上にスパッタリング法により、アル
ミニウム;99%,銅;1%の組成で、アルミニウム合
金膜93を400nm程度堆積し、引き続きスパッタリ
ング法によりTiN膜94を300nm程度堆積する。
SiH4 ガスとN2 ガスをCVD装置の反応室に供給
し、プラズマCVD法により、堆積温度400℃、堆積
圧力4.0Torr、高周波電力50Wの堆積条件でシ
リコンナイトライド膜95を20nm程度堆積させる。
つぎに、SiH4 ガスとN2 ガスの供給を停止して、C
VD装置の反応室圧力を0.01Torr以下にする。
つぎに、H2 ガスを反応室に供給し、圧力4.0Tor
r、高周波電力50Wの条件でH2 プラズマによるシリ
コンナイトライド膜95表面のH2 パッシベーション処
理を行う。つぎに、SiH4 ガスとArガスを反応室に
供給し、プラズマCVD法により、堆積温度400℃、
堆積圧力5.0Torr、高周波電力80Wの堆積条件
でアモルファスシリコン膜96を30nm程度堆積し、
SiH4 ガスとArガスの供給を停止してCVD装置の
反応室圧力を0.01Torr以下にした後、再度Si
4 ガスとArガスを反応室に供給し、プラズマCVD
法により、堆積温度400℃、堆積圧力5.0Tor
r、高周波電力80Wの堆積条件でアモルファスシリコ
ン膜96を45nm程度合計75nm程度堆積させる
(図38)。
【0093】シリコンナイトライド膜95とアモルファ
スシリコン膜96は、同一反応室内で大気雰囲気に曝す
ことなく連続成長するためにシリコンナイトライド膜9
5とアモルファスシリコン膜96との界面にはシリコン
酸化膜は存在しない。また、シリコンナイトライド膜9
5表面のH2 パッシベーション処理を行うため、SiH
4 ガスのシリコンナイトライド膜95表面への吸着サイ
トが均一化するため、従来より均一にアモルファスシリ
コン膜96が堆積される。また、アモルファスシリコン
膜96の堆積を大気雰囲気に曝すことなく2回に分割し
て行うため、SiH4 ガスのアモルファスシリコン膜9
6表面への吸着サイトが堆積途中で変化するためより均
一にアモルファスシリコン膜96が形成される。
【0094】つぎに、公知のフォトリソグラフィにより
所定の箇所にレジストパターンを形成し、リアクティブ
イオンエッチング法によりCF4 ,O2 の混合ガスを用
いてエッチングして、アルミニウム合金膜93とTiN
膜94の上にシリコンナイトライド膜95とアモルファ
スシリコン膜96からなるアンチヒューズ層を形成す
る。この際、TiN膜94はほとんどエッチングされな
いで残る。つぎに、アルミニウム合金膜93とTiN膜
94を公知のフォトリソグラフ技術を用いて所定の箇所
にレジストパターンを形成し、リアクティブイオンエッ
チング法によりCl2 ,BCl3 ,N2 の混合ガスを用
いてエッチングを行いシリコン酸化膜92の上にそれぞ
れアルミニウム合金膜とTiN膜からなる下部金属配線
層93とアンチヒューズ下部電極94を形成する(図3
9)。
【0095】つぎに、下部金属配線層93およびアンチ
ヒューズ下部電極94とアンチヒューズ層95,96を
含む基板上に、プラズマCVD法により、Si(OC2
54 ガスとO2 ガスを用いて二酸化シリコン膜を2
000nm程度堆積し、層間絶縁膜97を形成し、公知
のレジストエッチバック技術を用いて、層間絶縁膜97
を平坦化する(図40)。
【0096】つぎに、層間絶縁膜97の上に公知のフォ
トリソグラフィにより所定の箇所にレジストパターンを
形成し、リアクティブイオンエッチング法によりCHF
3 ,CF4 ,N2 ,Heの混合ガスを用いてエッチング
して、ヒューズ接続口98を形成する(図41)。ヒュ
ーズ接続口98をリアクティブイオンエッチング法によ
り形成する際には、層間絶縁膜97の膜厚ばらつきおよ
びエッチング速度のばらつきを考慮すると50%ないし
100%のオーバーエッチングが必要である。したがっ
て、アンチヒューズ層96はエッチングされることにな
るが、アンチヒューズ層96はアモルファスシリコン膜
であり、リアクティブイオンエッチングにおいて二酸化
シリコン膜と10:1以上の選択比を得ることが可能で
あり、エッチングストッパーとなる。一方、シリコンナ
イトライド膜は二酸化シリコン膜と高々2:1程度の選
択比を得ることしかできず、エッチングをストップでき
ない。ヒューズ接続口98形成後に、層間絶縁膜97の
上のレジストを除去するが、この時点でアンチヒューズ
層96表面にドライエッチング時のダメージおよびレジ
スト除去処理により数nm程度の酸化シリコン膜が形成
される。
【0097】つぎに、弗化アンモニウムと弗酸の混合水
溶液(以下緩衝弗酸水溶液)を用い酸化シリコン膜換算
で5nm程度層間絶縁膜97およびヒューズ接続口98
全面をエッチングする。つぎに、スパッタリング法によ
りTiN膜99を300nm程度堆積し、マスキングか
つエッチングすることによりアンチヒューズ上部電極9
9を形成する。つぎに、スパッタリング法により、アル
ミニウム;99%,銅;1%の組成で、アルミニウム合
金膜100を400nm程度堆積する。つぎに、堆積さ
れたTiN膜99とアルミニウム合金膜100をマスキ
ングしかつエッチングすることにより、層間絶縁膜97
の上およびアンチヒューズ層95,96の上に、アンチ
ヒューズ上部電極99と上部金属配線層100を形成す
ることによりアンチヒューズ素子が完成する(図4
2)。
【0098】このような製造方法によりアンチヒューズ
層95,96は従来技術のようにコンタクト底部にでは
なくアンチヒューズ下部電極94の上全面に形成するた
め、アンチヒューズコンタクト部の底部、側壁部でアン
チヒューズ層95の膜厚がばらつくという問題が発生し
ない。したがって、膜厚ばらつきの抑制によって、アン
チヒューズ層95,96の絶縁破壊電圧が安定し、良好
なプログラミング特性および高信頼性を有するアンチヒ
ューズ素子を得ることができる。また、アンチヒューズ
層95がない下部金属配線層93と上部金属配線層10
0の層間絶縁膜97の膜厚は充分厚いため、この実施の
形態におけるアンチヒューズ素子を応用した半導体装置
の配線間の寄生容量による計算速度低下は問題にはなら
ない。
【0099】図43にアンチヒューズ層95,96の耐
圧分布を示す。図43において、横軸はアンチヒューズ
耐圧(V)を示し、縦軸は各エッチング条件毎に100
個のアンチヒューズ素子について測定した場合の個数を
示している。第6の実施の形態より耐圧分布が安定して
いることがわかる。シリコンナイトライド膜95とアモ
ルファスシリコン膜96は、同一反応室内で大気雰囲気
に曝すことなく成長するためにシリコンナイトライド膜
95とアモルファスシリコン膜96との界面にはシリコ
ン酸化膜は存在しないことおよびシリコンナイトライド
膜95表面をH 2 プラズマで処理することおよび2回に
分割して堆積することによりアモルファスシリコン膜9
6がより均一に成長するためであると考えられる。ま
た、ヒューズ接続口98形成のエッチング時のダメージ
により形成される酸化シリコン膜を緩衝弗酸水溶液によ
りエッチング除去している。図43に示すようにエッチ
ング量は2nm以上で耐圧分布改善の効果があり、40
nm以上ではアモルファスシリコン膜96のピンホール
より緩衝弗酸水溶液が浸入しシリコンナイトライド膜9
5をエッチングするため耐圧平均値が低下していること
がわかる。
【0100】したがって、この実施の形態では、シリコ
ンナイトライド膜95とアモルファスシリコン膜96
は、同一反応室内で大気雰囲気に曝すことなく成長する
ことおよびシリコンナイトライド膜95表面をH2 プラ
ズマで処理することおよび2回に分割して堆積すること
とアンチヒューズ上部電極99形成前に緩衝弗酸水溶液
により、酸化シリコン膜換算で5nm程度エッチングす
るために良好な耐圧とリーク電流特性を備えたアンチヒ
ューズ素子が得られることがわかる。
【0101】以下に、この発明の第8の実施の形態にお
けるアンチヒューズ素子について、図面を参照しながら
説明する。図44はこの発明の第8の実施の形態におけ
るアンチヒューズ素子の断面構造を示すものである。図
44において、101はシリコン基板である。102は
シリコン酸化膜である。103はアルミニウム合金膜か
らなる下部金属配線層である。104はTiN膜からな
るアンチヒューズ下部電極である。105はシリコンナ
イトライド膜からなるアンチヒューズ層である。106
はアモルファスシリコン膜からなるアンチヒューズ層で
ある。107は下部金属配線層103と上部金属配線層
110を電気的に絶縁するための二酸化シリコン膜から
なる層間絶縁膜である。108はアンチヒューズ層とア
ンチヒューズ上部電極を接続するヒューズ接続口(開口
部に相当する)である。109はTiN膜からなるアン
チヒューズ上部電極である。110はアルミニウム合金
膜からなる上部金属配線層である。
【0102】以下に、この発明の第8の実施の形態にお
けるアンチヒューズ素子の構成を説明する。図44にお
いて、下部金属配線層103および上部金属配線層11
0は、半導体集積回路の回路要素である。また、下部金
属配線層103および上部金属配線層110は、アンチ
ヒューズが形成されている部位であるヒューズ接続口1
08および、回路設計上必要とされた接点、以外の範囲
では層間絶縁膜107により絶縁されている。
【0103】TiN膜からなるアンチヒューズ下部電極
104は、下部金属配線層103の上にあり、その下部
全面で下部金属配線層103に接している。アンチヒュ
ーズ層105,106は、アンチヒューズ下部電極10
4とアンチヒューズ上部電極109の間にあり、上部全
面でアンチヒューズ上部電極109を介して上部金属配
線層110と、下部全面でアンチヒューズ下部電極10
4と接しており、下部金属配線層103と上部金属配線
層110を絶縁している。アンチヒューズ上部電極10
9はアンチヒューズが形成されている部位であるヒュー
ズ接続口108直上の膜厚が約250nmとなるように
構成されている。
【0104】このような構成によりアンチヒューズ層1
05,106は従来技術のようにコンタクト底部にでは
なくアンチヒューズ下部電極104の上全面に形成され
ているため、アンチヒューズコンタクト部の底部、側壁
部でアンチヒューズ層105,106の膜厚がばらつく
という問題が発生しない。したがって、膜厚ばらつきの
抑制によって、アンチヒューズ層105の絶縁破壊電圧
が安定し、良好なプログラミング特性および高信頼性を
有するアンチヒューズ素子を得ることができる。また、
アンチヒューズ層105,106がない下部金属配線層
103と上部金属配線層110の層間絶縁膜107の膜
厚は充分厚いため、この実施の形態におけるアンチヒュ
ーズ素子を応用した半導体装置の配線間の寄生容量によ
る計算速度低下は問題にはならない。
【0105】また、アンチヒューズ素子のプログラム後
に要求される電気特性として、スイッチングレシオ(プ
ログラムして導通したヒューズが断線にいたる電流値/
プログラム時の電流値)が大きいことがある。後に図示
するが、アンチヒューズ上部電極109であるTiN膜
の膜厚が厚くなるに従ってスイッチングレシオが大きく
なり、膜厚約200nm以上で飽和することがわかって
おり、この実施の形態によりスイッチングレシオ特性も
優れたアンチヒューズ素子を得ることができる。
【0106】以下に、この発明の第8の実施の形態にお
けるアンチヒューズ素子の製造方法を説明する。図45
ないし図49はこの発明の第8の実施の形態の製造工程
を示す工程断面図である。図45ないし図49におい
て、111はシリコン基板である。112はシリコン酸
化膜である。113はアルミニウム合金膜からなる下部
金属配線層である。114はTiN膜からなるアンチヒ
ューズ下部電極である。115はシリコンナイトライド
膜からなるアンチヒューズ層である。116はアモルフ
ァスシリコン膜からなるアンチヒューズ層である。11
7は下部金属配線層113と上部金属配線層120を電
気的に絶縁するための二酸化シリコン膜からなる層間絶
縁膜である。118はアンチヒューズ層とアンチヒュー
ズ上部電極を接続するヒューズ接続口(開口部に相当す
る)である。119はTiN膜からなるアンチヒューズ
上部電極である。120はアルミニウム合金膜からなる
上部金属配線層である。
【0107】まず、シリコン基板111の上に常圧CV
D法によりボロンリンを含むシリコン酸化膜112を約
700nm堆積し、900℃30分の溶融平坦化を行
う。つぎに、シリコン酸化膜112の上にスパッタリン
グ法により、アルミニウム;99%,銅;1%の組成
で、アルミニウム合金膜113を400nm程度堆積
し、引き続きスパッタリング法によりTiN膜114を
300nm程度堆積する。SiH4 ガスとN2 ガスをC
VD装置の反応室に供給し、プラズマCVD法により、
堆積温度400℃、堆積圧力4.0Torr、高周波電
力50Wの堆積条件でシリコンナイトライド膜115を
20nm程度堆積させる。つぎに、SiH4 ガスとN2
ガスの供給を停止して、CVD装置の反応室圧力を0.
01Torr以下にする。つぎに、H2 ガスを反応室に
供給し、圧力4.0Torr、高周波電力50Wの条件
でH2 プラズマによるシリコンナイトライド膜115表
面のH2パッシベーション処理を行う。つぎに、SiH
4 ガスとArガスを反応室に供給し、プラズマCVD法
により、堆積温度400℃、堆積圧力5.0Torr、
高周波電力80Wの堆積条件でアモルファスシリコン膜
116を30nm程度堆積し、SiH4 ガスとArガス
の供給を停止してCVD装置の反応室圧力を0.01T
orr以下にした後、再度SiH4 ガスとArガスを反
応室に供給し、プラズマCVD法により、堆積温度40
0℃、堆積圧力5.0Torr、高周波電力80Wの堆
積条件でアモルファスシリコン膜116を45nm程度
合計75nm程度堆積させる(図45)。
【0108】シリコンナイトライド膜115とアモルフ
ァスシリコン膜116は、同一反応室内で大気雰囲気に
曝すことなく連続成長するためにシリコンナイトライド
膜115とアモルファスシリコン膜116との界面には
シリコン酸化膜は存在しない。また、シリコンナイトラ
イド膜115表面のH2 パッシベーション処理を行うた
め、SiH4 ガスのシリコンナイトライド膜115表面
への吸着サイトが均一化するため、従来より均一にアモ
ルファスシリコン膜116が堆積される。また、アモル
ファスシリコン膜116の堆積を大気雰囲気に曝すこと
なく2回に分割して行うため、SiH4 ガスのアモルフ
ァスシリコン膜116表面への吸着サイトが堆積途中で
変化するためより均一にアモルファスシリコン膜116
が形成される。
【0109】つぎに、公知のフォトリソグラフィにより
所定の箇所にレジストパターンを形成し、リアクティブ
イオンエッチング法によりCF4 ,O2 の混合ガスを用
いてエッチングして、アルミニウム合金膜113とTi
N膜114の上にシリコンナイトライド膜115とアモ
ルファスシリコン膜116からなるアンチヒューズ層を
形成する。この際、TiN膜114はほとんどエッチン
グされないで残る。つぎに、アルミニウム合金膜113
とTiN膜114を公知のフォトリソグラフ技術を用い
て所定の箇所にレジストパターンを形成し、リアクティ
ブイオンエッチング法によりCl2 ,BCl3 ,N2
混合ガスを用いてエッチングを行いシリコン酸化膜11
2の上にそれぞれアルミニウム合金膜とTiN膜からな
る下部金属配線層113とアンチヒューズ下部電極11
4を形成する(図46)。
【0110】つぎに、下部金属配線層113およびアン
チヒューズ下部電極114とアンチヒューズ層115,
116を含む基板上に、プラズマCVD法により、Si
(OC2 5 4 ガスとO2 ガスを用いて二酸化シリコ
ン膜を2000nm程度堆積し、層間絶縁膜117を形
成し、公知のレジストエッチバック技術を用いて、層間
絶縁膜117を平坦化する(図47)。
【0111】つぎに、層間絶縁膜117の上に公知のフ
ォトリソグラフィにより所定の箇所にレジストパターン
を形成し、リアクティブイオンエッチング法によりCH
3,CF4 ,N2 ,Heの混合ガスを用いてエッチン
グして、ヒューズ接続口118を形成する(図48)。
ヒューズ接続口118をリアクティブイオンエッチング
法により形成する際には、層間絶縁膜117の膜厚ばら
つきおよびエッチング速度のばらつきを考慮すると50
%ないし100%のオーバーエッチングが必要である。
したがって、アンチヒューズ層116はエッチングされ
ることになるが、アンチヒューズ層116はアモルファ
スシリコン膜であり、リアクティブイオンエッチングに
おいて二酸化シリコン膜と10:1以上の選択比を得る
ことが可能であり、エッチングストッパーとなる。一
方、シリコンナイトライド膜は二酸化シリコン膜と高々
2:1程度の選択比を得ることしかできず、エッチング
をストップできない。ヒューズ接続口118形成後に、
層間絶縁膜117の上のレジストを除去するが、この時
点でアンチヒューズ層116表面にドライエッチング時
のダメージおよびレジスト除去処理により数nm程度の
酸化シリコン膜が形成される。
【0112】つぎに、弗化アンモニウムと弗酸の混合水
溶液(以下緩衝弗酸水溶液)を用い酸化シリコン膜換算
で5nm程度層間絶縁膜117およびヒューズ接続口1
18全面をエッチングする。つぎに、スパッタリング法
によりTiN膜119を800nm程度堆積し、ヒュー
ズ接続口118直上で膜厚が約250nmとなるように
する。通常のスパッタリング法では段差被覆率は約30
%程度であるのでヒューズ接続口118直上で膜厚が約
250nmとするためには平坦部上に800nm程度堆
積する必要がある。このTiN膜119をマスキングか
つエッチングすることによりアンチヒューズ上部電極1
19を形成する。つぎに、スパッタリング法により、ア
ルミニウム;99%,銅;1%の組成で、アルミニウム
合金膜120を400nm程度堆積する。つぎに、堆積
されたTiN膜119とアルミニウム合金膜120をマ
スキングしかつエッチングすることにより、層間絶縁膜
117の上およびアンチヒューズ層115,116の上
に、アンチヒューズ上部電極119と上部金属配線層1
20を形成することによりアンチヒューズ素子が完成す
る(図49)。
【0113】このような製造方法によりアンチヒューズ
層115,116は従来技術のようにコンタクト底部に
ではなくアンチヒューズ下部電極114の上全面に形成
するため、アンチヒューズコンタクト部の底部、側壁部
でアンチヒューズ層115の膜厚がばらつくという問題
が発生しない。したがって、膜厚ばらつきの抑制によっ
て、アンチヒューズ層115,116の絶縁破壊電圧が
安定し、良好なプログラミング特性および高信頼性を有
するアンチヒューズ素子を得ることができる。また、ア
ンチヒューズ層115がない下部金属配線層113と上
部金属配線層120の層間絶縁膜117の膜厚は充分厚
いため、この実施の形態におけるアンチヒューズ素子を
応用した半導体装置の配線間の寄生容量による計算速度
低下は問題にはならない。
【0114】また、この実施の形態では、シリコンナイ
トライド膜115とアモルファスシリコン膜116は、
同一反応室内で大気雰囲気に曝すことなく成長すること
およびシリコンナイトライド膜115表面をH2 プラズ
マで処理することおよび2回に分割して堆積することと
アンチヒューズ上部電極119形成前に緩衝弗酸水溶液
により、酸化シリコン膜換算で5nm程度エッチングす
るために良好な耐圧とリーク電流特性を備えたアンチヒ
ューズ素子が得られることがわかる。また、アンチヒュ
ーズ素子のプログラム後に要求される電気特性として、
スイッチングレシオ(プログラムして導通したヒューズ
が断線にいたる電流値/プログラム時の電流値)が大き
いことがある。
【0115】図50にスイッチングレシオとヒューズ接
続口118直上のアンチヒューズ上部電極119である
TiN膜の関係を示す。アンチヒューズ上部電極119
であるTiN膜の膜厚が厚くなるに従ってスイッチング
レシオが大きくなり、膜厚約200nm以上で飽和する
ことがわかる。ただし、通常のスパッタリング法では段
差被覆率は約30%程度であるのでヒューズ接続口11
8直上で膜厚が約250nmとするためには平坦部上に
800nm程度堆積する必要がある。また、ヒューズ接
続口118直上のアンチヒューズ上部電極119である
TiN膜の膜厚が400nm以上になれば導通時の抵抗
が高くなることなるため、ヒューズ接続口118直上の
アンチヒューズ上部電極119であるTiN膜の膜厚は
200nm以上400nm以下が適当である。
【0116】以下に、この発明の第9の実施の形態にお
けるアンチヒューズ素子の製造方法を説明する。図51
ないし図55はこの発明の第9の実施の形態の製造工程
を示す工程断面図である。図51ないし図55におい
て、121はシリコン基板である。122はシリコン酸
化膜である。123はアルミニウム合金膜からなる下部
金属配線層である。124はTiN膜からなるアンチヒ
ューズ下部電極である。125はシリコンナイトライド
膜からなるアンチヒューズ層である。126はアモルフ
ァスシリコン膜からなるアンチヒューズ層である。12
7は下部金属配線層123と上部金属配線層130を電
気的に絶縁するための二酸化シリコン膜からなる層間絶
縁膜である。128はアンチヒューズ層とアンチヒュー
ズ上部電極を接続するヒューズ接続口(開口部に相当す
る)である。129はTiN膜からなるアンチヒューズ
上部電極である。130はアルミニウム合金膜からなる
上部金属配線層である。
【0117】まず、シリコン基板121の上に常圧CV
D法によりボロンリンを含むシリコン酸化膜122を約
700nm堆積し、900℃30分の溶融平坦化を行
う。つぎに、シリコン酸化膜122の上にスパッタリン
グ法により、アルミニウム;99%,銅;1%の組成
で、アルミニウム合金膜123を400nm程度堆積
し、引き続きスパッタリング法によりTiN膜124を
300nm程度堆積する。SiH4 ガスとN2 ガスをC
VD装置の反応室に供給し、プラズマCVD法により、
堆積温度400℃、堆積圧力4.0Torr、高周波電
力50Wの堆積条件でシリコンナイトライド膜125を
20nm程度堆積させる。つぎに、SiH4 ガスとN2
ガスの供給を停止して、CVD装置の反応室圧力を0.
01Torr以下にする。つぎに、H2 ガスを反応室に
供給し、圧力4.0Torr、高周波電力50Wの条件
でH2 プラズマによるシリコンナイトライド膜125表
面のH2パッシベーション処理を行う。つぎに、SiH
4 ガスとArガスを反応室に供給し、プラズマCVD法
により、堆積温度400℃、堆積圧力5.0Torr、
高周波電力80Wの堆積条件でアモルファスシリコン膜
126を30nm程度堆積し、SiH4 ガスとArガス
の供給を停止してCVD装置の反応室圧力を0.01T
orr以下にした後、再度SiH4 ガスとArガスを反
応室に供給し、プラズマCVD法により、堆積温度40
0℃、堆積圧力5.0Torr、高周波電力80Wの堆
積条件でアモルファスシリコン膜126を45nm程度
合計75nm程度堆積させる(図51)。
【0118】シリコンナイトライド膜125とアモルフ
ァスシリコン膜126は、同一反応室内で大気雰囲気に
曝すことなく連続成長するためにシリコンナイトライド
膜125とアモルファスシリコン膜126との界面には
シリコン酸化膜は存在しない。また、シリコンナイトラ
イド膜125表面のH2 パッシベーション処理を行うた
め、SiH4 ガスのシリコンナイトライド膜125表面
への吸着サイトが均一化するため、従来より均一にアモ
ルファスシリコン膜126が堆積される。また、アモル
ファスシリコン膜126の堆積を大気雰囲気に曝すこと
なく2回に分割して行うため、SiH4 ガスのアモルフ
ァスシリコン膜126表面への吸着サイトが堆積途中で
変化するためより均一にアモルファスシリコン膜126
が形成される。
【0119】つぎに、公知のフォトリソグラフィにより
所定の箇所にレジストパターンを形成し、リアクティブ
イオンエッチング法によりCF4 ,O2 の混合ガスを用
いてエッチングして、アルミニウム合金膜123とTi
N膜124の上にシリコンナイトライド膜125とアモ
ルファスシリコン膜126からなるアンチヒューズ層を
形成する。この際、TiN膜124はほとんどエッチン
グされないで残る。つぎに、アルミニウム合金膜123
とTiN膜124を公知のフォトリソグラフ技術を用い
て所定の箇所にレジストパターンを形成し、リアクティ
ブイオンエッチング法によりCl2 ,BCl3 ,N2
混合ガスを用いてエッチングを行いシリコン酸化膜12
2の上にそれぞれアルミニウム合金膜とTiN膜からな
る下部金属配線層123とアンチヒューズ下部電極12
4を形成する(図52)。
【0120】つぎに、下部金属配線層123およびアン
チヒューズ下部電極124とアンチヒューズ層125,
126を含む基板上に、プラズマCVD法により、Si
(OC2 5 4 ガスとO2 ガスを用いて二酸化シリコ
ン膜を2000nm程度堆積し、層間絶縁膜127を形
成し、公知のレジストエッチバック技術を用いて、層間
絶縁膜127を平坦化する(図53)。
【0121】つぎに、層間絶縁膜127の上に公知のフ
ォトリソグラフィにより所定の箇所にレジストパターン
を形成し、リアクティブイオンエッチング法によりCH
3,CF4 ,N2 ,Heの混合ガスを用いてエッチン
グして、ヒューズ接続口128を形成する(図54)。
ヒューズ接続口128をリアクティブイオンエッチング
法により形成する際には、層間絶縁膜127の膜厚ばら
つきおよびエッチング速度のばらつきを考慮すると50
%ないし100%のオーバーエッチングが必要である。
したがって、アンチヒューズ層126はエッチングされ
ることになるが、アンチヒューズ層126はアモルファ
スシリコン膜であり、リアクティブイオンエッチングに
おいて二酸化シリコン膜と10:1以上の選択比を得る
ことが可能であり、エッチングストッパーとなる。一
方、シリコンナイトライド膜は二酸化シリコン膜と高々
2:1程度の選択比を得ることしかできず、エッチング
をストップできない。ヒューズ接続口128形成後に、
層間絶縁膜127の上のレジストを除去するが、この時
点でアンチヒューズ層126表面にドライエッチング時
のダメージおよびレジスト除去処理により数nm程度の
酸化シリコン膜が形成される。
【0122】つぎに、弗化アンモニウムと弗酸の混合水
溶液(以下緩衝弗酸水溶液)を用い酸化シリコン膜換算
で5nm程度層間絶縁膜127およびヒューズ接続口1
28全面をエッチングする。つぎに、コリメーションス
パッタリング法によりTiN膜129を400nm程度
堆積し、ヒューズ接続口128直上で膜厚が約250n
mとなるようにする。コリメーションスパッタリング法
では段差被覆率は約60%程度であるのでヒューズ接続
口128直上で膜厚が約250nmとするためには平坦
部上に400nm程度堆積する必要がある。このTiN
膜129をマスキングかつエッチングすることによりア
ンチヒューズ上部電極129を形成する。つぎに、スパ
ッタリング法により、アルミニウム;99%,銅;1%
の組成で、アルミニウム合金膜130を400nm程度
堆積する。つぎに、堆積されたTiN膜129とアルミ
ニウム合金膜130をマスキングしかつエッチングする
ことにより、層間絶縁膜127の上およびアンチヒュー
ズ層125,126の上に、アンチヒューズ上部電極1
29と上部金属配線層130を形成することによりアン
チヒューズ素子が完成する(図55)。
【0123】このような製造方法によりアンチヒューズ
層125,126は従来技術のようにコンタクト底部に
ではなくアンチヒューズ下部電極124の上全面に形成
するため、アンチヒューズコンタクト部の底部、側壁部
でアンチヒューズ層125の膜厚がばらつくという問題
が発生しない。したがって、膜厚ばらつきの抑制によっ
て、アンチヒューズ層125,126の絶縁破壊電圧が
安定し、良好なプログラミング特性および高信頼性を有
するアンチヒューズ素子を得ることができる。また、ア
ンチヒューズ層125がない下部金属配線層123と上
部金属配線層130の層間絶縁膜127の膜厚は充分厚
いため、この実施の形態におけるアンチヒューズ素子を
応用した半導体装置の配線間の寄生容量による計算速度
低下は問題にはならない。
【0124】また、この実施の形態では、シリコンナイ
トライド膜125とアモルファスシリコン膜126は、
同一反応室内で大気雰囲気に曝すことなく成長すること
およびシリコンナイトライド膜125表面をH2 プラズ
マで処理することおよび2回に分割して堆積することと
アンチヒューズ上部電極129形成前に緩衝弗酸水溶液
により、酸化シリコン膜換算で5nm程度エッチングす
るために良好な耐圧とリーク電流特性を備えたアンチヒ
ューズ素子が得られることがわかる。
【0125】また、アンチヒューズ素子のプログラム後
に要求される電気特性として、スイッチングレシオ(プ
ログラムして導通したヒューズが断線にいたる電流値/
プログラム時の電流値)が大きいことがある。図50に
示したようにスイッチングレシオとヒューズ接続口12
8直上のアンチヒューズ上部電極129であるTiN膜
が厚くなるに従ってスイッチングレシオが大きくなり、
膜厚約200nm以上で飽和することがわかっている。
コリメーションスパッタリング法では段差被覆率は約6
0%程度であるので、ヒューズ接続口128直上で膜厚
が約250nmとするためには平坦部上に400nm程
度堆積すればよい。
【0126】したがって、第8の実施の形態と比較して
平坦部上のTiN膜の膜厚が約1/2となっているた
め、アンチヒューズ上部電極129と上部金属配線層1
30の加工が容易となり、加工時に発生する金属配線層
130間の短絡あるいは断線といった問題が減少する。
また、ヒューズ接続口直上のアンチヒューズ上部電極1
29であるTiN膜の膜厚が400nm以上になれば導
通時の抵抗が高くなることなるため、ヒューズ接続口直
上のアンチヒューズ上部電極129であるTiN膜の膜
厚は200nm以上400nm以下が適当である。
【0127】以下に、この発明の第10の実施の形態に
おけるアンチヒューズ素子の製造方法を説明する。図5
6ないし図60はこの発明の第10の実施の形態の製造
工程を示す工程断面図である。図56ないし図60にお
いて、131はシリコン基板である。132はシリコン
酸化膜である。133はアルミニウム合金膜からなる下
部金属配線層である。134はTiN膜からなるアンチ
ヒューズ下部電極である。135はシリコンナイトライ
ド膜からなるアンチヒューズ層である。136はアモル
ファスシリコン膜からなるアンチヒューズ層である。1
37は下部金属配線層133と上部金属配線層140を
電気的に絶縁するための二酸化シリコン膜からなる層間
絶縁膜である。138はアンチヒューズ層とアンチヒュ
ーズ上部電極を接続するヒューズ接続口(開口部に相当
する)である。139はTiN膜からなるアンチヒュー
ズ上部電極である。140はアルミニウム合金膜からな
る上部金属配線層である。
【0128】まず、シリコン基板131の上に常圧CV
D法によりボロンリンを含むシリコン酸化膜132を約
700nm堆積し、900℃30分の溶融平坦化を行
う。つぎに、シリコン酸化膜132の上にスパッタリン
グ法により、アルミニウム;99%,銅;1%の組成
で、アルミニウム合金膜133を400nm程度堆積
し、引き続きスパッタリング法によりTiN膜134を
300nm程度堆積する。SiH4 ガスとN2 ガスをC
VD装置の反応室に供給し、プラズマCVD法により、
堆積温度400℃、堆積圧力4.0Torr、高周波電
力50Wの堆積条件でシリコンナイトライド膜135を
20nm程度堆積させる。つぎに、SiH4 ガスとN2
ガスの供給を停止して、CVD装置の反応室圧力を0.
01Torr以下にする。つぎに、H2 ガスを反応室に
供給し、圧力4.0Torr、高周波電力50Wの条件
でH2 プラズマによるシリコンナイトライド膜135表
面のH2パッシベーション処理を行う。つぎに、SiH
4 ガスとArガスを反応室に供給し、プラズマCVD法
により、堆積温度400℃、堆積圧力5.0Torr、
高周波電力80Wの堆積条件でアモルファスシリコン膜
136を30nm程度堆積し、SiH4 ガスとArガス
の供給を停止してCVD装置の反応室圧力を0.01T
orr以下にした後、再度SiH4 ガスとArガスを反
応室に供給し、プラズマCVD法により、堆積温度40
0℃、堆積圧力5.0Torr、高周波電力80Wの堆
積条件でアモルファスシリコン膜136を45nm程度
合計75nm程度堆積させる(図56)。
【0129】シリコンナイトライド膜135とアモルフ
ァスシリコン膜136は、同一反応室内で大気雰囲気に
曝すことなく連続成長するためにシリコンナイトライド
膜135とアモルファスシリコン膜136との界面には
シリコン酸化膜は存在しない。また、シリコンナイトラ
イド膜135表面のH2 パッシベーション処理を行うた
め、SiH4 ガスのシリコンナイトライド膜135表面
への吸着サイトが均一化するため、従来より均一にアモ
ルファスシリコン膜136が堆積される。また、アモル
ファスシリコン膜136の堆積を大気雰囲気に曝すこと
なく2回に分割して行うため、SiH4 ガスのアモルフ
ァスシリコン膜136表面への吸着サイトが堆積途中で
変化するためより均一にアモルファスシリコン膜136
が形成される。
【0130】つぎに、公知のフォトリソグラフィにより
所定の箇所にレジストパターンを形成し、リアクティブ
イオンエッチング法によりCF4 ,O2 の混合ガスを用
いてエッチングして、アルミニウム合金膜133とTi
N膜134の上にシリコンナイトライド膜135とアモ
ルファスシリコン膜136からなるアンチヒューズ層を
形成する。この際、TiN膜134はほとんどエッチン
グされないで残る。つぎに、アルミニウム合金膜133
とTiN膜134を公知のフォトリソグラフ技術を用い
て所定の箇所にレジストパターンを形成し、リアクティ
ブイオンエッチング法によりCl2 ,BCl3 ,N2
混合ガスを用いてエッチングを行いシリコン酸化膜13
2の上にそれぞれアルミニウム合金膜とTiN膜からな
る下部金属配線層133とアンチヒューズ下部電極13
4を形成する(図57)。
【0131】つぎに、下部金属配線層133およびアン
チヒューズ下部電極134とアンチヒューズ層135,
136を含む基板上に、プラズマCVD法により、Si
(OC2 5 4 ガスとO2 ガスを用いて二酸化シリコ
ン膜を2000nm程度堆積し、層間絶縁膜137を形
成し、公知のレジストエッチバック技術を用いて、層間
絶縁膜137を平坦化する(図58)。
【0132】つぎに、層間絶縁膜137の上に公知のフ
ォトリソグラフィにより所定の箇所にレジストパターン
を形成し、リアクティブイオンエッチング法によりCH
3,CF4 ,N2 ,Heの混合ガスを用いてエッチン
グして、ヒューズ接続口138を形成する(図59)。
ヒューズ接続口138をリアクティブイオンエッチング
法により形成する際には、層間絶縁膜137の膜厚ばら
つきおよびエッチング速度のばらつきを考慮すると50
%ないし100%のオーバーエッチングが必要である。
したがって、アンチヒューズ層136はエッチングされ
ることになるが、アンチヒューズ層136はアモルファ
スシリコン膜であり、リアクティブイオンエッチングに
おいて二酸化シリコン膜と10:1以上の選択比を得る
ことが可能であり、エッチングストッパーとなる。一
方、シリコンナイトライド膜は二酸化シリコン膜と高々
2:1程度の選択比を得ることしかできず、エッチング
をストップできない。ヒューズ接続口138形成後に、
層間絶縁膜137の上のレジストを除去するが、この時
点でアンチヒューズ層136表面にドライエッチング時
のダメージおよびレジスト除去処理により数nm程度の
酸化シリコン膜が形成される。
【0133】つぎに、弗化アンモニウムと弗酸の混合水
溶液(以下緩衝弗酸水溶液)を用い酸化シリコン膜換算
で5nm程度層間絶縁膜137およびヒューズ接続口1
38全面をエッチングする。つぎに、TiCl4 ,NH
3 の混合ガスを用いたCVD法によりTiN膜139を
250nm程度堆積し、ヒューズ接続口138直上で膜
厚が250nmとなるようにする。CVD法では段差被
覆率は約100%であるのでヒューズ接続口138直上
で膜厚が約250nmとするためには平坦部上に250
nm程度堆積すればよい。このTiN膜139をマスキ
ングかつエッチングすることによりアンチヒューズ上部
電極139を形成する。つぎに、スパッタリング法によ
り、アルミニウム;99%,銅;1%の組成で、アルミ
ニウム合金膜140を400nm程度堆積する。つぎ
に、堆積されたTiN膜139とアルミニウム合金膜1
40をマスキングしかつエッチングすることにより、層
間絶縁膜137の上およびアンチヒューズ層135,1
36の上に、アンチヒューズ上部電極139と上部金属
配線層140を形成することによりアンチヒューズ素子
が完成する(図60)。このような製造方法によりアン
チヒューズ層135,136は従来技術のようにコンタ
クト底部にではなくアンチヒューズ下部電極134の上
全面に形成するため、アンチヒューズコンタクト部の底
部、側壁部でアンチヒューズ層135の膜厚がばらつく
という問題が発生しない。したがって、膜厚ばらつきの
抑制によって、アンチヒューズ層135,136の絶縁
破壊電圧が安定し、良好なプログラミング特性および高
信頼性を有するアンチヒューズ素子を得ることができ
る。また、アンチヒューズ層135がない下部金属配線
層133と上部金属配線層140の層間絶縁膜137の
膜厚は充分厚いため、この実施の形態におけるアンチヒ
ューズ素子を応用した半導体装置の配線間の寄生容量に
よる計算速度低下は問題にはならない。
【0134】また、この実施の形態では、シリコンナイ
トライド膜135とアモルファスシリコン膜136は、
同一反応室内で大気雰囲気に曝すことなく成長すること
およびシリコンナイトライド膜135表面をH2 プラズ
マで処理することおよび2回に分割して堆積することと
アンチヒューズ上部電極139形成前に緩衝弗酸水溶液
により、酸化シリコン膜換算で5nm程度エッチングす
るために良好な耐圧とリーク電流特性を備えたアンチヒ
ューズ素子が得られることがわかる。
【0135】また、アンチヒューズ素子のプログラム後
に要求される電気特性として、スイッチングレシオ(プ
ログラムして導通したヒューズが断線にいたる電流値/
プログラム時の電流値)が大きいことがある。図50に
示したようにスイッチングレシオとヒューズ接続口13
8直上のアンチヒューズ上部電極139であるTiN膜
が厚くなるに従ってスイッチングレシオが大きくなり、
膜厚約200nm以上で飽和することがわかっている。
CVD法では段差被覆率は約100%であるので、ヒュ
ーズ接続口138直上で膜厚が約250nmとするため
には平坦部上にも250nm程度堆積すればよい。
【0136】したがって、第9の実施の形態と比較して
平坦部上のTiN膜の膜厚が約60%となっているた
め、アンチヒューズ上部電極139と上部金属配線層1
40の加工が容易となり、加工時に発生する金属配線層
140間の短絡あるいは断線といった問題がより減少す
る。また、ヒューズ接続口直上のアンチヒューズ上部電
極139であるTiN膜の膜厚が400nm以上になれ
ば導通時の抵抗が高くなることなるため、ヒューズ接続
口直上のアンチヒューズ上部電極139であるTiN膜
の膜厚は200nm以上400nm以下が適当である。
【0137】
【発明の効果】この発明によれば、アンチヒューズ層に
用いられている絶縁体の堆積膜厚のばらつきを抑制でき
る。そのため、アンチヒューズ層の絶縁破壊電圧のばら
つきを抑制でき、良好なプログラミング特性および高信
頼性を実現することが可能となる。また、スイッチング
レシオの高いアンチヒューズ素子を提供することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態におけるアンチヒ
ューズ素子の断面構造図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態におけるアンチヒ
ューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態におけるアンチヒ
ューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図4】この発明の第1の実施の形態におけるアンチヒ
ューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図5】この発明の第1の実施の形態におけるアンチヒ
ューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図6】この発明の第1の実施の形態におけるアンチヒ
ューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図7】この発明の第1の実施の形態におけるアンチヒ
ューズ素子の耐圧分布を示す図である。
【図8】この発明の第2の実施の形態におけるアンチヒ
ューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図9】この発明の第2の実施の形態におけるアンチヒ
ューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図10】この発明の第2の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図11】この発明の第2の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図12】この発明の第2の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図13】この発明の第2の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の耐圧分布を示す図である。
【図14】この発明の第3の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図15】この発明の第3の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図16】この発明の第3の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図17】この発明の第3の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図18】この発明の第3の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図19】この発明の第3の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の耐圧分布を示す図である。
【図20】この発明の第4の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図21】この発明の第4の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図22】この発明の第4の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図23】この発明の第4の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図24】この発明の第4の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図25】この発明の第4の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の耐圧分布を示す図である。
【図26】この発明の第5の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図27】この発明の第5の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図28】この発明の第5の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図29】この発明の第5の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図30】この発明の第5の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図31】この発明の第5の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の耐圧分布を示す図である。
【図32】この発明の第6の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図33】この発明の第6の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図34】この発明の第6の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図35】この発明の第6の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図36】この発明の第6の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図37】この発明の第6の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の耐圧分布を示す図である。
【図38】この発明の第7の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図39】この発明の第7の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図40】この発明の第7の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図41】この発明の第7の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図42】この発明の第7の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図43】この発明の第7の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の耐圧分布を示す図である。
【図44】この発明の第8の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の断面構造図である。
【図45】この発明の第8の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図46】この発明の第8の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図47】この発明の第8の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図48】この発明の第8の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図49】この発明の第8の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図50】この発明の第8の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子のスイッチングレシオを示す図である。
【図51】この発明の第9の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図52】この発明の第9の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図53】この発明の第9の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図54】この発明の第9の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図55】この発明の第9の実施の形態におけるアンチ
ヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図56】この発明の第10の実施の形態におけるアン
チヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図57】この発明の第10の実施の形態におけるアン
チヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図58】この発明の第10の実施の形態におけるアン
チヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図59】この発明の第10の実施の形態におけるアン
チヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図60】この発明の第10の実施の形態におけるアン
チヒューズ素子の製造工程を示す工程断面図である。
【図61】従来のアンチヒューズ素子の断面構造図であ
る。
【図62】従来のアンチヒューズ素子の製造工程を示す
工程断面図である。
【符号の説明】
21 シリコン基板 22 シリコン酸化膜 23 下部金属配線層(アルミニウム合金膜) 24 アンチヒューズ下部電極(TiN膜) 25 アンチヒューズ層(アモルファスシリコン膜) 26 アンチヒューズ層(シリコンナイトライド膜) 27 層間絶縁膜 28 ヒューズ接続口(開口部) 29 アンチヒューズ上部電極(TiN膜) 30 上部金属配線層(アルミニウム合金膜) 31 シリコン基板 32 シリコン酸化膜 33 下部金属配線層(アルミニウム合金膜) 34 アンチヒューズ下部電極(TiN膜) 35 アンチヒューズ層(アモルファスシリコン膜) 36 アンチヒューズ層(シリコンナイトライド膜) 37 層間絶縁膜 38 ヒューズ接続口(開口部) 39 アンチヒューズ上部電極(TiN膜) 40 上部金属配線層(アルミニウム合金膜) 41 シリコン基板 42 シリコン酸化膜 43 下部金属配線層(アルミニウム合金膜) 44 アンチヒューズ下部電極(TiN膜) 45 アンチヒューズ層(アモルファスシリコン膜) 46 アンチヒューズ層(シリコンナイトライド膜) 47 層間絶縁膜 48 ヒューズ接続口(開口部) 49 アンチヒューズ上部電極(TiN膜) 50 上部金属配線層(アルミニウム合金膜) 51 シリコン基板 52 シリコン酸化膜 53 下部金属配線層(アルミニウム合金膜) 54 アンチヒューズ下部電極(TiN膜) 55 アンチヒューズ層(アモルファスシリコン膜) 56 アンチヒューズ層(シリコンナイトライド膜) 57 層間絶縁膜 58 ヒューズ接続口(開口部) 59 アンチヒューズ上部電極(TiN膜) 60 上部金属配線層(アルミニウム合金膜) 61 シリコン基板 62 シリコン酸化膜 63 下部金属配線層(アルミニウム合金膜) 64 アンチヒューズ下部電極(TiN膜) 65 アンチヒューズ層(アモルファスシリコン膜) 66 アンチヒューズ層(シリコンナイトライド膜) 67 層間絶縁膜 68 ヒューズ接続口(開口部) 69 アンチヒューズ上部電極(TiN膜) 70 上部金属配線層(アルミニウム合金膜) 71 シリコン基板 72 シリコン酸化膜 73 下部金属配線層(アルミニウム合金膜) 74 アンチヒューズ下部電極(TiN膜) 75 アンチヒューズ層(アモルファスシリコン膜) 76 アンチヒューズ層(シリコンナイトライド膜) 77 層間絶縁膜 78 ヒューズ接続口(開口部) 79 アンチヒューズ上部電極(TiN膜) 80 上部金属配線層(アルミニウム合金膜) 81 シリコン基板 82 シリコン酸化膜 83 下部金属配線層(アルミニウム合金膜) 84 アンチヒューズ下部電極(TiN膜) 85 アンチヒューズ層(アモルファスシリコン膜) 86 アンチヒューズ層(シリコンナイトライド膜) 87 層間絶縁膜 88 ヒューズ接続口(開口部) 89 アンチヒューズ上部電極(TiN膜) 90 上部金属配線層(アルミニウム合金膜) 91 シリコン基板 92 シリコン酸化膜 93 下部金属配線層(アルミニウム合金膜) 94 アンチヒューズ下部電極(TiN膜) 95 アンチヒューズ層(アモルファスシリコン膜) 96 アンチヒューズ層(シリコンナイトライド膜) 97 層間絶縁膜 98 ヒューズ接続口(開口部) 99 アンチヒューズ上部電極(TiN膜) 100 上部金属配線層(アルミニウム合金膜) 101 シリコン基板 102 シリコン酸化膜 103 下部金属配線層(アルミニウム合金膜) 104 アンチヒューズ下部電極(TiN膜) 105 アンチヒューズ層(アモルファスシリコン
膜) 106 アンチヒューズ層(シリコンナイトライド
膜) 107 層間絶縁膜 108 ヒューズ接続口(開口部) 109 アンチヒューズ上部電極(TiN膜) 110 上部金属配線層(アルミニウム合金膜) 111 シリコン基板 112 シリコン酸化膜 113 下部金属配線層(アルミニウム合金膜) 114 アンチヒューズ下部電極(TiN膜) 115 アンチヒューズ層(アモルファスシリコン
膜) 116 アンチヒューズ層(シリコンナイトライド
膜) 117 層間絶縁膜 118 ヒューズ接続口(開口部) 119 アンチヒューズ上部電極(TiN膜) 120 上部金属配線層(アルミニウム合金膜) 121 シリコン基板 122 シリコン酸化膜 123 下部金属配線層(アルミニウム合金膜) 124 アンチヒューズ下部電極(TiN膜) 125 アンチヒューズ層(アモルファスシリコン
膜) 126 アンチヒューズ層(シリコンナイトライド
膜) 127 層間絶縁膜 128 ヒューズ接続口(開口部) 129 アンチヒューズ上部電極(TiN膜) 130 上部金属配線層(アルミニウム合金膜) 131 シリコン基板 132 シリコン酸化膜 133 下部金属配線層(アルミニウム合金膜) 134 アンチヒューズ下部電極(TiN膜) 135 アンチヒューズ層(アモルファスシリコン
膜) 136 アンチヒューズ層(シリコンナイトライド
膜) 137 層間絶縁膜 138 ヒューズ接続口(開口部) 139 アンチヒューズ上部電極(TiN膜) 140 上部金属配線層(アルミニウム合金膜)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンチヒューズ下部電極と、このアンチ
    ヒューズ下部電極上に形成されてアモルファスシリコン
    膜を最上層とする絶縁膜からなるアンチヒューズ層と、
    前記アンチヒューズ下部電極および前記アンチヒューズ
    層の上に形成した層間絶縁膜と、前記アンチヒューズ層
    上の前記層間絶縁膜に設けた開口部と、この開口部を含
    む前記層間絶縁膜上に形成したアンチヒューズ上部電極
    とを備えたアンチヒューズ素子。
  2. 【請求項2】 下部金属配線層上にアンチヒューズ下部
    電極を堆積する工程と、前記アンチヒューズ下部電極上
    にアモルファスシリコン膜を最上層とする絶縁膜からな
    るアンチヒューズ層を堆積する工程と、前記アンチヒュ
    ーズ層をマスキングしかつエッチングしてパターニング
    する工程と、前記下部金属配線層および前記アンチヒュ
    ーズ下部電極を同時にマスキングしかつエッチングして
    パターニングする工程と、前記パターニングされたアン
    チヒューズ層と下部金属配線層とアンチヒューズ下部電
    極との上に層間絶縁膜を堆積する工程と、前記層間絶縁
    膜の前記アンチヒューズ層上に開口部を設けて前記アン
    チヒューズ層を露出する工程と、前記露出したアンチヒ
    ューズ層の上にアンチヒューズ上部電極を堆積する工程
    とを含むアンチヒューズ素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のアンチヒューズ素子にお
    いて、アモルファスシリコン膜の膜厚が50nm以上1
    00nm以下であることを特徴とするアンチヒューズ素
    子。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のアンチヒューズ素子の製
    造方法において、アモルファスシリコン膜の膜厚が50
    nm以上100nm以下であることを特徴とするアンチ
    ヒューズ素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のアンチヒューズ素子の製
    造方法において、アンチヒューズ層を形成する工程が、
    膜厚が50nm以上100nm以下であるアモルファス
    シリコン膜を、大気雰囲気に曝すことなく連続して堆積
    するものであるアンチヒューズ素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のアンチヒューズ素子の製
    造方法において、アンチヒューズ層を形成する工程が、
    水素プラズマ処理し膜厚が50nm以上100nm以下
    であるアモルファスシリコン膜を堆積するものであるア
    ンチヒューズ素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項2記載のアンチヒューズ素子の製
    造方法において、アンチヒューズ層を形成する工程が、
    水素プラズマ処理し膜厚が50nm以上100nm以下
    であるアモルファスシリコン膜を大気に曝すことなく2
    回以上に分割して堆積するものであるアンチヒューズ素
    子の製造方法。
  8. 【請求項8】 下部金属配線層上にアンチヒューズ下部
    電極を堆積する工程と、前記アンチヒューズ下部電極上
    に絶縁膜を堆積した後に水素プラズマ処理を行い膜厚が
    50nm以上100nm以下であるアモルファスシリコ
    ン膜を大気に曝すことなく2回以上に分割して堆積する
    ことによりアンチヒューズ層を形成する工程と、前記ア
    ンチヒューズ層をマスキングしかつエッチングしてパタ
    ーニングする工程と、前記下部金属配線層および前記ア
    ンチヒューズ下部電極を同時にマスキングしかつエッチ
    ングしてパターニングする工程と、前記パターニングさ
    れたアンチヒューズ層と下部金属配線層とアンチヒュー
    ズ下部電極との上に層間絶縁膜を堆積する工程と、前記
    層間絶縁膜上の前記アンチヒューズ層上に開口部を設け
    て前記アンチヒューズ層を露出する工程と、前記露出し
    たアンチヒューズ層を酸化シリコン膜換算で2nm以上
    10nm以下の厚さだけスパッタエッチングする工程
    と、前記スパッタエッチングしたアンチヒューズ層の上
    にアンチヒューズ上部電極を堆積する工程とを含むアン
    チヒューズ素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 下部金属配線層上にアンチヒューズ下部
    電極を堆積する工程と、前記アンチヒューズ下部電極上
    に絶縁膜を堆積した後に水素プラズマ処理を行い膜厚が
    50nm以上100nm以下であるアモルファスシリコ
    ン膜を大気に曝すことなく2回以上に分割して堆積する
    ことによりアンチヒューズ層を形成する工程と、前記ア
    ンチヒューズ層をマスキングしかつエッチングしてパタ
    ーニングする工程と、前記下部金属配線層および前記ア
    ンチヒューズ下部電極を同時にマスキングしかつエッチ
    ングしてパターニングする工程と、前記パターニングさ
    れたアンチヒューズ層と下部金属配線層とアンチヒュー
    ズ下部電極との上に層間絶縁膜を堆積する工程と、異方
    性のリアクティブイオンエッチングにより前記層間絶縁
    膜上の前記アンチヒューズ層上に開口部を設けて前記ア
    ンチヒューズ層を露出する工程と、CF4 ,O2 等の混
    合ガスを用いて前記露出したアンチヒューズ層を酸化シ
    リコン膜換算で2nm以上20nm以下の厚さだけプラ
    ズマエッチングする工程と、前記プラズマエッチングし
    たアンチヒューズ層の上にアンチヒューズ上部電極を堆
    積する工程とを含むアンチヒューズ素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 下部金属配線層上にアンチヒューズ下
    部電極を堆積する工程と、前記アンチヒューズ下部電極
    上に絶縁膜を堆積した後に水素プラズマ処理を行い膜厚
    が50nm以上100nm以下であるアモルファスシリ
    コン膜を大気に曝すことなく2回以上に分割して堆積す
    ることによりアンチヒューズ層を形成する工程と、前記
    アンチヒューズ層をマスキングしかつエッチングしてパ
    ターニングする工程と、前記下部金属配線層および前記
    アンチヒューズ下部電極を同時にマスキングしかつエッ
    チングしてパターニングする工程と、前記パターニング
    されたアンチヒューズ層と下部金属配線層とアンチヒュ
    ーズ下部電極との上に層間絶縁膜を堆積する工程と、異
    方性のリアクティブイオンエッチングにより前記層間絶
    縁膜上の前記アンチヒューズ層上に開口部を設けて前記
    アンチヒューズ層を露出する工程と、緩衝弗酸水溶液を
    用いて前記露出したアンチヒューズ層を酸化シリコン膜
    換算で2nm以上40nm以下の厚さだけウエットエッ
    チングする工程と、前記ウエットエッチングしたアンチ
    ヒューズ層の上にアンチヒューズ上部電極を堆積する工
    程とを含むアンチヒューズ素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 アンチヒューズ下部電極と、このアン
    チヒューズ下部電極上に形成されてアモルファスシリコ
    ン膜を最上層とする絶縁膜からなるアンチヒューズ層
    と、前記アンチヒューズ下部電極および前記アンチヒュ
    ーズ層の上に形成した層間絶縁膜と、前記アンチヒュー
    ズ層上の前記層間絶縁膜に設けた開口部と、この開口部
    を含む前記層間絶縁膜上に前記開口部直上の膜厚が20
    0nm以上400nm以下となるように形成したTiN
    膜からなるアンチヒューズ上部電極とを備えたアンチヒ
    ューズ素子。
  12. 【請求項12】 下部金属配線層上にアンチヒューズ下
    部電極を堆積する工程と、前記アンチヒューズ下部電極
    上にアモルファスシリコン膜を最上層とする絶縁膜から
    なるアンチヒューズ層を堆積する工程と、前記アンチヒ
    ューズ層をマスキングしかつエッチングしてパターニン
    グする工程と、前記下部金属配線層および前記アンチヒ
    ューズ下部電極を同時にマスキングしかつエッチングし
    てパターニングする工程と、前記パターニングされたア
    ンチヒューズ層と下部金属配線層とアンチヒューズ下部
    電極との上に層間絶縁膜を堆積する工程と、前記層間絶
    縁膜の前記アンチヒューズ層上に開口部を設けて前記ア
    ンチヒューズ層を露出する工程と、前記露出したアンチ
    ヒューズ層の上にTiN膜からなるアンチヒューズ上部
    電極を前記開口部直上の膜厚が200nm以上400n
    m以下となるように堆積する工程とを含むアンチヒュー
    ズ素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のアンチヒューズ素子
    の製造方法において、TiN膜からなるアンチヒューズ
    上部電極を堆積する工程に、コリメーションスパッタ法
    を用いることを特徴とするアンチヒューズ素子の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 請求項12記載のアンチヒューズ素子
    の製造方法において、TiN膜からなるアンチヒューズ
    上部電極を堆積する工程に、CVD法を用いることを特
    徴とするアンチヒューズ素子の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5856234A (en) * 1993-09-14 1999-01-05 Actel Corporation Method of fabricating an antifuse
CN100355075C (zh) * 1998-09-24 2007-12-12 张国飙 三维掩模编程只读存储器之只读存储元

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