JPH0935840A - ステアリングロールコネクタ - Google Patents

ステアリングロールコネクタ

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JPH0935840A
JPH0935840A JP7182687A JP18268795A JPH0935840A JP H0935840 A JPH0935840 A JP H0935840A JP 7182687 A JP7182687 A JP 7182687A JP 18268795 A JP18268795 A JP 18268795A JP H0935840 A JPH0935840 A JP H0935840A
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JP
Japan
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groove
case member
cam
radius
fixed
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Pending
Application number
JP7182687A
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English (en)
Inventor
Mikio Tada
幹夫 多田
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右2回転を少し越えると、それ以上の回転
を阻止するステアリングロールコネクタを提供する。 【解決手段】 固定ケース部材と可動ケース部材との各
対向面に、カム溝7,8を形成し、両カム溝7,8に同時
に係合するストッパーボールを備える。第1カム溝7
は、半径R1の不連続周溝7bと半径R2の円弧溝7aと両
溝7a,7bを連結する径方向直線溝7cとからなる。第2
カム溝8は、半径R1,R2の仮想円間を蛇行するジグザ
グ溝であり、その山数は左右に約2 1/4ずつである。可
動ケース部材が固定ケース部材に対して回転すると、ス
トッパーボールは第1カム溝7の直線溝7cに押され、
第2カム溝8に沿って移動する。2回転を少し越えて第
2カム溝8の端部15,20に達すると、ストッパーボ
ールは回転を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用操舵装置に
おいて、ハンドルとステアリング・コラム間を電気的に
接続するためのステアリングロールコネクタに関し、詳
しくは、可動ケース部材が固定ケース部材に対して所定
以上回転することを阻止する手段を有するステアリング
ロールコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ステアリングロールコネ
クタはコネクタケースを備えており、そのコネクタケー
スは、ステアリング・コラム側に固定される固定ケース
部材と、ハンドルとともに回動すべく固定ケース部材に
対して回動自在に装着された可動ケース部材とよりな
る。このコネクタケース内には、フレキシブル・フラッ
ト・ケーブルが渦巻き状に収納される。そして、ケーブ
ルの一端が固定ケース部材側に、他端が可動ケース部材
側にそれぞれ固定される。
【0003】このステアリングロールコネクタは、固定
ケース部材がステアリング・コラムに対して、また、ハ
ンドルがこの可動ケース部材に対して、それぞれ所定の
位置に固定されるまでは、可動ケース部材は固定ケース
部材に対して自由に回動することができる。したがっ
て、コネクタケース内に収納されているフレキシブル・
フラット・ケーブルの渦巻き状態は、上記回動に伴い任
意に変化する。
【0004】詳しくは、コネクタケースにはドーナツ状
空間が形成され、その内部にフレキシブル・フラット・
ケーブルが収納される。このドーナツ状空間を形成する
内側周壁と外側周壁とは、それぞれ可動ケース部材と固
定ケース部材とによって構成される。可動ケース部材が
固定ケース部材に対して所定範囲内で回動すると、フレ
キシブル・フラット・ケーブルは、ドーナツ状空間の内
側周壁または外側周壁のどちらか一方に対する巻きが解
放され、他方に対する巻きが強くなる。このとき、フレ
キシブル・フラット・ケーブルの巻き方向自体は、変化
しない。
【0005】しかし、所定範囲を越えて可動ケース部材
が固定ケース部材に対して回動すると、フレキシブル・
フラット・ケーブルはそれ以上巻きが解放されたり強く
なったりすることができなくなり、ドーナツ空間におけ
る内側周壁側の巻きと外側周壁側の巻きとを結ぶフレキ
シブル・フラット・ケーブルの渡り部分には、引張力又
は圧縮力が作用する。特に圧縮力が作用するときには、
その部分が180度折れ曲がり、さらに回動すると、内
側周壁に対するフレキシブル・フラット・ケーブルの巻
き方向が逆方向となってしまうことがある。このように
引張力又は圧縮力や巻き方向の逆転により、無理な力が
フレキシブル・フラット・ケーブルの渡り部分に作用す
ることは、フレキシブル・フラット・ケーブルにとって
好ましくないことは明らかである。
【0006】ところで、一般に、ステアリングロールコ
ネクタが用いられる大部分の自動車において、そのハン
ドルは左右にそれぞれ2回転ずつの範囲内で回動できる
ように構成されている。このように自動車側の機構によ
ってハンドルの回動範囲が左右各2回転に規制される場
合には、ステアリングロールコネクタについては、実際
の使用範囲よりも多少の余裕を持たせて左右に2回転を
少し越えた範囲まで回動可能とし、その範囲内では、フ
レキシブル・フラット・ケーブルに上記のような無理な
力が作用しないように構成すればよい。所定回動範囲内
でフレキシブル・フラット・ケーブルに無理な力が作用
しないように設計することは容易であるので、ステアリ
ングロールコネクタ自体の回動可能範囲を、左右に2回
転より多少広い範囲内、例えば左右に2回転および余裕
として約90度の範囲内等に規制すればよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
解決すべき技術的課題は、固定ケース部材に対する可動
ケース部材の回動を、中立位置から左右に2回転より多
少広い範囲内に規制するステアリングロールコネクタを
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によれば、次の構成のステアリングロールコ
ネクタが提供される。
【0009】すなわち、このステアリングロールコネク
タでは、上記固定ケース部材と上記可動ケース部材と
は、それぞれ、ハンドルの回転中心に直交しかつ互いに
対向する対向面を有するカム板手段を備える。一方の第
1カム板手段は、その対向面に、ハンドルの回転中心を
中心としかつ上記第1半径を有する大略円状の不連続周
溝と、この不連続周溝の不連続部に対応しかつ第1半径
と同一中心の第2半径を有する微小幅の円弧溝と、この
円弧溝と周溝との各端部を連結する径方向の各直線溝と
で構成される第1カム溝を備える。他方の第2カム板手
段は、その対向面に、上記第1半径と上記第2半径との
各仮想円間を蛇行し、中間点から両側へ2山ずつのジグ
ザグ溝と、このジグザグ溝の両端にそれぞれ一端が接続
し、このジグザグ構成溝から遠ざかる方向に上記第1半
径と第2半径との上記各仮想円間に延在し、他端が上記
第1半径の上記仮想円以外の位置で終了する微少長さの
各遊び溝とにより構成される第2カム溝を備える。さら
に、上記コネクタケースは、上記両カム溝間に同時係合
しかつ可動ケース部材の回動に伴って上記両カム溝に沿
って移動するストッパーボールを備える。このストッパ
ーボールは、中立状態において上記第1カム溝の上記円
弧溝の中間点と上記第2カム溝の上記中間点とで同時に
係合することを特徴とする。
【0010】上記の構成において、可動ケース部材の回
動に伴って、ストッパーボールは両カム溝間を下記のよ
うにして移動する。
【0011】すなわち、ストッパーボールは、第1カム
溝の不連続周溝あるいは円弧溝内に位置する場合は、同
時に第2カム溝のジグザグ溝の角部に位置する。したが
って、そのジグザグ溝の角部に位置するストッパーボー
ルは、第1カム溝と第2カム溝が相互に回転する場合に
は、第1カム溝の直線溝によりその回転方向への進行を
妨げられない限りは、ジグザグの角部に位置したまま第
2カム溝の周溝または円弧溝内を転がり移動する。
【0012】ストッパーボールが、第1カム溝の直線溝
によりその回転方向への進行が妨げられた場合とは、ジ
グザグ溝の角部と、周溝または円弧溝の端部とが重なっ
た状態のことである。この場合には、ストッパーボール
の位置から、直線溝およびジグザグ溝がいずれも遠心方
向へ向かって伸びているか、または、求心方向へ向かっ
て伸びているかのいずれかである。言い換えれば、スト
ッパーボールは上記両溝の一端に同時に位置している。
したがって、この状態から可動ケース部材を回転させる
とストッパーボールは直線溝およびジグザグ溝内を上記
両溝の他端に向かって同時に移動し、これら両溝の他端
が重なるまで移動する。
【0013】この状態からさらに回転を続ける場合に
は、ストッパーボールは直線溝によりその進行を妨げら
れないから、ジグザグの角部に位置した状態のまま周溝
または円弧溝内を移動する。さらに回転を進めてストッ
パーボールの進行を直線溝が妨げた場合には、上述と同
様に、ストッパーボールはジグザグ溝および直線溝内を
同時に移動する。
【0014】このようにして、ストッパーボールが第2
カム溝の中間点からジグザグ溝を2山移動したとき、ジ
グザグ溝の端、すなわち遊び溝の一端に達する。同時
に、ストッパーボールは、第1カム溝の直線溝および円
弧溝の端に達する。このとき、可動ケース部材は、固定
ケース部材に対して約2回転している。
【0015】さらに回転を進めると、同様に、ストッパ
ーボールは、第1カム溝の円弧溝内を移動し、次に直線
溝によって進行が妨げられて、遊び溝および直線溝内を
同時に移動する。そして、ストッパーボールが遊び溝の
他端すなわち第2カム溝の端部に達すると、ストッパー
ボールは直線溝によって押されても、遊び溝が行き止ま
りであるので進行が妨げられ、それ以上は進行しない。
そのため、可動ケース部材の回動は阻止される。可動ケ
ース部材は約2回転した後ストッパーボールが遊び溝の
他端に達するまでに、さらに多少回動することになる。
すなわち、円弧溝と遊び溝との中心角度に相当する分だ
け、回動する。
【0016】したがって、上記構成のステアリングロー
ルコネクタは、固定ケース部材に対する可動ケース部材
の回動を、中立状態から左右に2回転より多少広い範囲
内に規制することができる。
【0017】なお、遊び溝の他端すなわち第2カム溝の
端部が第1半径の仮想円の位置にあれば、ストッパーボ
ールは、第1カム溝の直線溝に押されて遊び溝の他端に
達しても、第1カム溝の周溝と係合することになるの
で、さらに周溝内を移動する。そして、直線溝に達した
後に、可動ケース部材の回動を阻止する。つまり、スト
ッパーボールが遊び溝の一端に達した後に、可動ケース
部材は約1回転することになる。
【0018】したがって、遊び溝の他端すなわち第2カ
ム溝の端部が第1半径の仮想円の位置にあれば、ステア
リングロールコネクタは、左右に約3回転することにな
り、フレキシブル・フラット・ケーブルの余裕長さを大
きくする必要が生じるので、好ましくない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
1〜図9に従って、詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の一実施形態に係るステアリ
ングロールコネクタの平面図、図2は図1のII−II線に
沿っての断面図である。図示するように、コネクタケー
ス9は、円筒状の可動ケース部材2すなわちロテータ
と、その周囲に位置する固定ケース部材1すなわちステ
ータおよびサブステータとから構成されている。固定ケ
ース部材は、底壁1a、外周壁1bおよび上壁1cにより
構成され、図示していないが、ステアリング・コラムに
固定される。なお、本実施例においては、底壁1aすな
わちステータと、外周壁1bおよび上壁1cすなわちサブ
ステータとを、別部材として構成している。一方、可動
ケース部材2は、上壁2aと内周壁2bとにより構成さ
れ、これも図示していないが、この可動ケース部材2は
ハンドルとともに回動するようにして装着される。
【0021】可動ケース部材2を、上記固定ケース部材
1の内周壁1bおよび上壁1cに対して組み合わせること
により生じる略ドーナツ形状の空間に、渦巻き状に形成
されたフレキシブル・フラット・ケーブル5を介装し、
さらに、下方より底壁1aを用いて蓋をする。この底壁
1aを外周壁1bに対して固定することにより、可動ケー
ス部材2は固定ケース部材1の内周部に挟持される。こ
のとき、略ドーナツ状の空間は、固定ケース部材1の底
壁1a、外周壁1bおよび上壁1cと、可動ケース部材2
の内周壁2bとにより構成される。
【0022】また、上記フレキシブル・フラット・ケー
ブル5は、その内周側の端部が可動ケース部材2の内周
壁2bと固定され、かつ、可動ケース部材2に設けた凹
部2aを通じてハンドル側の配線コードと接続される。
一方、フレキシブル・フラット・ケーブル5の外周側の
端部が固定ケース部材1の外周壁1bと固定され、か
つ、固定ケース部材1に設けた凹部(図示せず)を通じて
ステアリング・コラム側の配線コードと接続される。こ
のような構成により、ハンドルの回動にステアリングロ
ールコネクタが追随可能となる。
【0023】また、上記固定ケース部材1の上壁1c
は、ハンドルの回転中心に直交する面を有する第2カム
板手段として構成されており、後に詳説するが、その表
面にジグザグ形状の第2カム溝8を有している。これに
対して可動ケース部材2の上壁2aには、可動ケース部
材2の上壁1cに対面しかつ大略周溝形状の第1カム溝
7を有する第1カム板手段として構成されている。
【0024】以下、これらのカム溝7,8について、さ
らに詳しく説明する。
【0025】図1に示すように、第1カム板手段として
可動ケース部材2を構成する上壁2aの対向面すなわち
下面に設けられた第1カム溝7は、ハンドルの回転中心
をその中心とする第1半径R1の円周溝のうち中心角2
θの範囲のみが不連続な形状の不連続周溝7bと、第1
半径R1と同一中心を有しかつ中心角2θの範囲のみに
形成された第2半径R2の円弧溝7aと、不連続周溝7b
と円弧溝7aの各端部を径方向に連結する各直線溝7cと
で構成されている。
【0026】一方、固定ケース部材1を構成する上壁1
cの対向面すなわち上面には、第2カム板手段として第
2カム溝8が設けられている。第2カム溝8は、可動ケ
ース部材2の上壁2aと同じくハンドルの回転中心をそ
の中心とする半径R1およびR2の仮想円間を中心角θで
連続する第1ジグザグ構成溝8aと第2ジグザグ構成溝
8bとが交互に連結して規則的に蛇行するジグザグ溝
と、このジグザグ溝の両端にそれぞれ一端が連結する各
遊び溝8cとにより構成される。第1ジグザグ構成溝8a
は、径方向外側へ右回りに延在し、第2ジグザグ構成溝
8bは径方向外側へ左回りに延在する。ジグザグ溝は、
その中間点10が半径R2の位置にあり、中間点10か
ら両側に2山ずつのジグザグを構成する。遊び溝8cの
中心角度αは角度θよりも小さい。また、各遊び溝8c
の他端は、ジグザグ溝の角部の中間に相当する位置1
5,20で終了する。つまり、第2カム溝8の両端部1
5,20は、半径R1の位置にはない。
【0027】各カム溝7,8の両側には側壁が形成され
ており、装置の組み立て後にはこれらの側壁がほぼ当接
するように形成されている。また、各カム溝7,8の間
には、固定ケース部材1に対する可動ケース部材2の回
転状態を規制するために、球状のストッパーボール4、
たとえばスチールボールを、両カム溝7,8に同時に係
合するように配置する。
【0028】上記構成による装置の動作について、図
1、および図3〜図8を用いて以下に説明する。
【0029】図1は中立状態を示しており、図3〜図8
は可動ケース部材2を右方向すなわち時計方向に回転さ
せた場合の各カム溝7,8およびストッパーボール4の
関係を示す状態図である。
【0030】中立状態のストッパーボール4は符号10
で示される箇所に位置し、これは、第2カム溝8の中間
点でもある。ストッパーボール4が、ここから図の上方
あるいは下方に位置する第2カム溝8のジグザグの角部
または端部に位置する状態をそれぞれ符号11〜20で
表し、第1カム溝7の不連続周溝7bの両端に位置する
状態をそれぞれ符号31と32、また、円弧溝7aの両
端に位置する状態をそれぞれ符号21と22で表した。
【0031】図1に示した中立状態から、可動ケース部
材2を右方向に角度θだけ回転させた状態を図3に示し
ている。これは、ストッパーボール4が、中立位置から
第1カム溝7の円弧溝7a内を転がり、第1位置10と
円弧溝端部22とが重なった状態である。
【0032】さらに角度θだけ回転させると、ストッパ
ーボール4は、第1カム溝7の直線溝7cに後方から押
されるような格好となるため、第2カム溝8のジグザグ
構成溝8a内を第1位置10から第2位置11まで転が
りながら移動するが、その際、同時に第1カム溝の直線
溝7c内を外方に転がり、不連続周溝7bの端部32に位
置することになる。これを図4に示している。
【0033】この状態においてストッパーボール4の後
方には、このストッパーボール4を押すように作用する
直線溝7cが存在せず、周溝7bが続くのみである。した
がって、可動ケース部材2の回転を続けた場合は、周溝
7bがストッパーボール4の上を、図5のように周溝7b
の端部31すなわち直線溝7cの側壁とストッパーボー
ル4とが当接するまで通過する。このとき、可動ケース
部材2は固定ケース部材1に対して1回転した状態であ
り、図示するように、第1カム溝7と第2カム溝8の相
互関係は、図1に示した中立状態におけるものと全く同
一であり、ストッパーボール4のみが第2位置16にま
で移動している。
【0034】さらに角度θだけ回転を続けると、ストッ
パーボール4は、第1カム溝7の直線溝7cに後方から
押されるような格好となるため、第2カム溝8のジグザ
グ構成溝8a内を第2位置11から第3位置12まで転
がりながら移動するが、その際、同時に第1カム溝7の
直線溝7c内を内方に転がり、円弧溝7aの端部21に位
置することになる。これを図6に示している。
【0035】さらに角度θだけ回転を続けると、図7に
示すように、ストッパーボール4が円弧溝7aの中央に
位置する。つまり、可動ケース部材が固定ケース部材に
対して、360°+2θ回転すると、ストッパーボール
はジグザグ溝を1山分移動することになる。同様の動作
により、ストッパーボールが第3位置12から第4位置
13を経て第5位置14までジグザグ溝をさらに1山分
移動し、円弧溝7aの中央に位置するときには、可動ケ
ース部材は固定ケース部材に対して、中立状態から、2
×360°+4θ回転する。
【0036】この状態からさらに角度θ回転すると、ス
トッパーボールは円弧溝7a内を移動して円弧溝7aの端
部22すなわち直線溝7cの端部に達する。
【0037】さらに角度α回転すると、ストッパーボー
ルは、遊び溝8cおよび直線溝c内を移動し、遊び溝8c
の他端15すなわち第1カム溝7の端部15に達する。
このとき、第1カム溝7は行き止まりであるので、スト
ッパーボールは可動ケース部材2の第2カム溝8の直線
溝7cの側壁から押されても、移動することができな
い。そのため、可動ケース部材2は、それ以上の回転が
阻止される。つまり、可動ケース部材2は固定ケース部
材1に対して、中立状態から、2×360°+5θ+α
まで回転すると、それ以上は回転できない。この回転
数よりさらに多少の余裕を持った長さのフレキシブル・
フラット・ケーブル5をコネクタケース9に収納すれ
ば、フレキシブル・フラット・ケーブル5には無理な力
がかかることはない。
【0038】したがって、上記のステアリングロールコ
ネクタは、固定ケース部材1に対する可動ケース部材2
の回動を、中立状態から左右に2回転より多少広い範囲
内に規制することができる。
【0039】なお、遊び溝8cの他端15,20すなわち
第2カム溝8の端部15,20が第1半径R1の仮想円の
位置にあれば、ストッパーボールは、第1カム溝7の直
線溝7cに押されて遊び溝8cの他端15,20に達して
も、その位置においてストッパーボールは第1カム溝7
の周溝7bと係合することになるので、可動ケース部材
2はさらに約1回転、詳しくは360°−2θ 回転す
る。そして、回転後にストッパーボールが第1カム溝7
の直線溝7cに達すると、可動ケース部材2は回動が阻
止される。つまり、遊び溝8cの他端15,20すなわち
第2カム溝8の端部15,20が第1半径R1の仮想円の
位置にあれば、ステアリングロールコネクタは、左右に
約3回転、詳しくは、3×360°+3θ+α だけ回
転することになる。そのため、フレキシブル・フラット
・ケーブル5の余裕長さを大きくする必要があるので、
好ましくない。
【0040】上記カム溝7,8の構成の変形例として
は、たとえば図9に示すように、溝の突出関係を上述の
ものと逆にしてもよく、この場合についても上述のもの
と同様の動作する。また、第1カム溝7を可動ケース部
材2側に、第2カム溝8を固定ケース部材1側に設けて
もよい。
【0041】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の態様で実施可能である。たと
えば、第2カム溝8のジグザグ構成溝8a,8bのピッチ
すなわち中心角と、第1カム溝7の円弧溝7aの中心角
度とは、それぞれ別々に任意に選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るステアリングロー
ルコネクタの平面図である。
【図2】 図1のII−II線に沿っての断面図である。
【図3】 可動ケース部材を中立状態から右方向に角度
θだけ回転させた場合の第1カム溝、第2カム溝および
ストッパーボールの関係を表す状態図である。
【図4】 図3の状態から角度θだけ回転した場合の状
態図である。
【図5】 図4の状態から角度360°−2θだけ回転
した場合の状態図である。
【図6】 図5の状態から角度θだけ回転した場合の状
態図である。
【図7】 図6の状態から角度θだけ回転した場合の状
態図である。
【図8】 可動ケース部材を最大限回転した場合の状態
図である。
【図9】 カム溝の変形例を示す略図である。
【符号の説明】 1 固定ケース部材 1a 底壁 1b 外周壁 1c 上壁(カム板手段) 2 可動ケース部材 2a 上壁(カム板手段) 2b 内周壁 4 ストッパーボール 5 フレキシブル・フラット・ケーブル 7 第1カム溝 7a 円弧溝 7b 不連続周溝 7c 直線溝 8 第2カム溝 8a 第1ジグザグ構成溝 8b 第2ジグザグ構成溝 8c 遊び溝 9 コネクタケース 10〜14 角部 15 端部 16〜19 角部 20 端部 21,22 端部 31,32 端部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリング・コラム側に固定される固
    定ケース部材(1)と、ハンドルとともに回動すべく上記
    固定ケース部材(1)に対して回動自在に装着された可動
    ケース部材(2)とを備えたコネクタケース(9)内に、フ
    レキシブル・フラット・ケーブル(5)を渦巻き状に収納
    し、かつ、該ケーブル(5)の一端を上記固定ケース部材
    (1)側に、他端を上記可動ケース部材(2)側にそれぞれ
    固定してなるステアリングロールコネクタにおいて、 上記固定ケース部材(1)と上記可動ケース部材(2)と
    は、それぞれ、ハンドルの回転中心に直交しかつ互いに
    対向する対向面を有するカム板手段(1c,2a)を備え、 一方の第1カム板手段(2a)は、その対向面に、ハンド
    ルの回転中心を中心としかつ第1半径(R1)を有する大
    略円状の不連続周溝(7b)と、該不連続周溝(7b)の不連
    続部に対応しかつ上記第1半径(R1)と同一中心の第2
    半径(R2)を有する微小幅の円弧溝(7a)と、該円弧溝
    (7a)と周溝(7b)との各端部を連結する径方向の各直線
    溝(7c)とで構成される第1カム溝(7)を備え、 他方の第2カム板手段(1c)は、その対向面に、上記第
    1半径(R1)と上記第2半径(R2)との各仮想円間を蛇行
    し、中間点(10)から両側へ2山ずつのジグザグ溝と、
    該ジグザグ溝の両端(14,19)にそれぞれ一端が接続
    し、上記ジグザグ溝から遠ざかる方向に上記第1半径
    (R1)と上記第2半径(R2)との上記各仮想円間に延在
    し、他端(15,20)が上記第1半径(R1)の上記仮想円
    以外の位置で終了する微少長さの各遊び溝(8c)とによ
    り構成される第2カム溝(8)を備え、 さらに、上記コネクタケース(9)は、上記両カム溝(7,
    8)間に同時係合しかつ可動ケース部材(2)の回動に伴
    って上記両カム溝(7,8)に沿って移動するストッパー
    ボール(4)を備え、該ストッパーボール(4)は中立状態
    において上記第1カム溝の上記円弧溝(7a)の中間点と
    上記第2カム溝(7)の上記中間点(10)とで同時に係合
    することを特徴とするステアリングロールコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108242752A (zh) * 2016-12-26 2018-07-03 中航富士达科技股份有限公司 一种旋转定位射频同轴连接器

Cited By (2)

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CN108242752A (zh) * 2016-12-26 2018-07-03 中航富士达科技股份有限公司 一种旋转定位射频同轴连接器
CN108242752B (zh) * 2016-12-26 2024-04-02 中航富士达科技股份有限公司 一种旋转定位射频同轴连接器

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