JPH0935655A - ブラウン管 - Google Patents
ブラウン管Info
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- JPH0935655A JPH0935655A JP18918595A JP18918595A JPH0935655A JP H0935655 A JPH0935655 A JP H0935655A JP 18918595 A JP18918595 A JP 18918595A JP 18918595 A JP18918595 A JP 18918595A JP H0935655 A JPH0935655 A JP H0935655A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- inner shield
- ray tube
- locking spring
- electron gun
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電子銃における耐電圧特性が劣化することを
防止する。 【構成】 電子銃を内蔵する外囲器の一部を構成するパ
ネル部の蛍光体形成面に対向配置されるシャドウマスク
を支持するフレームと、このフレームに対して固定され
ているインナーシールドとを備え、該フレームおよびイ
ンナーシールドは黒化膜によって被覆されているととも
に、前記フレームに対するインナーシールドの固定手段
として、該フレームおよびインナーシールドにそれぞれ
形成された貫通孔に挿入される係止スプリングが用いら
れ、この係止スプリングは前記貫通孔に対する挿入端側
にて曲折されて形成される各対向舌片がそれぞれその外
方側に附勢力を及ぼすように構成されているブラウン管
において、前記係止スプリングは、少なくとも前記フレ
ームおよびインナーシールドと接触する部分にて、角部
を有しない断面形状となるラウンド加工がなされている
ことを特徴とする。
防止する。 【構成】 電子銃を内蔵する外囲器の一部を構成するパ
ネル部の蛍光体形成面に対向配置されるシャドウマスク
を支持するフレームと、このフレームに対して固定され
ているインナーシールドとを備え、該フレームおよびイ
ンナーシールドは黒化膜によって被覆されているととも
に、前記フレームに対するインナーシールドの固定手段
として、該フレームおよびインナーシールドにそれぞれ
形成された貫通孔に挿入される係止スプリングが用いら
れ、この係止スプリングは前記貫通孔に対する挿入端側
にて曲折されて形成される各対向舌片がそれぞれその外
方側に附勢力を及ぼすように構成されているブラウン管
において、前記係止スプリングは、少なくとも前記フレ
ームおよびインナーシールドと接触する部分にて、角部
を有しない断面形状となるラウンド加工がなされている
ことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブラウン管に係り、特
に、それに内蔵されるフレームとインナーシールドとを
固定する係止スプリングの改良に関する。
に、それに内蔵されるフレームとインナーシールドとを
固定する係止スプリングの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、カラーブラウン管はシャ
ドウマスクを備えてなり、そのシャドウマスクは、外囲
器の一部を構成するパネル部の蛍光体形成面に対向配置
されている。
ドウマスクを備えてなり、そのシャドウマスクは、外囲
器の一部を構成するパネル部の蛍光体形成面に対向配置
されている。
【0003】そして、このシャドウマスクはパネル部の
周辺にて該パネル部に固定されたフレームを支持体とし
ている。
周辺にて該パネル部に固定されたフレームを支持体とし
ている。
【0004】また、シャドウマスクの前記パネル部と反
対側には前記フレームに固定されたインナーシールド部
が配置されている。
対側には前記フレームに固定されたインナーシールド部
が配置されている。
【0005】このインナーシールド部は、電子銃からの
電子ビームの照射領域を囲むようにして外囲器の一部で
あるファンネル部の内壁面側に近接されて配置されてい
る。電子ビームの照射進路が地磁気によって影響を受け
ないようにするためである。
電子ビームの照射領域を囲むようにして外囲器の一部で
あるファンネル部の内壁面側に近接されて配置されてい
る。電子ビームの照射進路が地磁気によって影響を受け
ないようにするためである。
【0006】そして、フレームに対するインナーシール
ドの固定は、該フレームおよびインナーシールドにそれ
ぞれ形成された貫通孔に挿入される係止スプリングが用
いられてなされ、この係止スプリングは前記貫通孔に対
する挿入端側にて曲折されて形成される各対向舌片がそ
れぞれその外方側に附勢力を及ぼすように構成されてい
る。
ドの固定は、該フレームおよびインナーシールドにそれ
ぞれ形成された貫通孔に挿入される係止スプリングが用
いられてなされ、この係止スプリングは前記貫通孔に対
する挿入端側にて曲折されて形成される各対向舌片がそ
れぞれその外方側に附勢力を及ぼすように構成されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成されたブラウン管は、その電子銃における耐電
圧の劣化が往々にして生じることが指摘されるに至っ
た。
うに構成されたブラウン管は、その電子銃における耐電
圧の劣化が往々にして生じることが指摘されるに至っ
た。
【0008】そこで、その原因を追及した結果、ブラウ
ン管の振動にともなって、フレームとインナーシールド
とを固定する係止スプリングが振動し、該フレームとイ
ンナーシールドに被着されている黒化膜が剥離し、この
剥離された黒化膜のくずが電子銃の電極等に付着してし
まうことが判明した。
ン管の振動にともなって、フレームとインナーシールド
とを固定する係止スプリングが振動し、該フレームとイ
ンナーシールドに被着されている黒化膜が剥離し、この
剥離された黒化膜のくずが電子銃の電極等に付着してし
まうことが判明した。
【0009】ここで、黒化膜は、電子銃からの電子の衝
突によって熱膨張するシャドウマスクの各孔(電子通過
孔)の位置が対応する蛍光体に対して変位するのを防止
するため等の理由で形成され、フレームおよびインナー
シールドの熱の伝導性を良好にして熱放散を活発化させ
るために設けられているものである。
突によって熱膨張するシャドウマスクの各孔(電子通過
孔)の位置が対応する蛍光体に対して変位するのを防止
するため等の理由で形成され、フレームおよびインナー
シールドの熱の伝導性を良好にして熱放散を活発化させ
るために設けられているものである。
【0010】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたものであり、その目的は、電子銃における耐電圧特
性が劣化することのないブラウン管を提供することにあ
る。
れたものであり、その目的は、電子銃における耐電圧特
性が劣化することのないブラウン管を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0012】すなわち、電子銃を内蔵する外囲器の一部
を構成するパネル部の蛍光体形成面に対向配置されるシ
ャドウマスクを支持するフレームと、このフレームに対
して固定されているインナーシールドとを備え、該フレ
ームおよびインナーシールドは黒化膜によって被覆され
ているとともに、前記フレームに対するインナーシール
ドの固定手段として、該フレームおよびインナーシール
ドにそれぞれ形成された貫通孔に挿入される係止スプリ
ングが用いられ、この係止スプリングは前記貫通孔に対
する挿入端側にて曲折されて形成される各対向舌片がそ
れぞれその外方側に附勢力を及ぼすように構成されてい
るブラウン管において、前記係止スプリングは、少なく
とも前記フレームおよびインナーシールドと接触する部
分にて、角部を有しない断面形状となるラウンド加工が
なされていることを特徴とするものである。
を構成するパネル部の蛍光体形成面に対向配置されるシ
ャドウマスクを支持するフレームと、このフレームに対
して固定されているインナーシールドとを備え、該フレ
ームおよびインナーシールドは黒化膜によって被覆され
ているとともに、前記フレームに対するインナーシール
ドの固定手段として、該フレームおよびインナーシール
ドにそれぞれ形成された貫通孔に挿入される係止スプリ
ングが用いられ、この係止スプリングは前記貫通孔に対
する挿入端側にて曲折されて形成される各対向舌片がそ
れぞれその外方側に附勢力を及ぼすように構成されてい
るブラウン管において、前記係止スプリングは、少なく
とも前記フレームおよびインナーシールドと接触する部
分にて、角部を有しない断面形状となるラウンド加工が
なされていることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】このように構成されたブラウン管は、その振動
にともなって、フレームとインナーシールドとを固定す
る係止スプリングが振動しても、該フレームとインナー
シールドを被って形成されている黒化膜が剥がれるよう
なことがなくなる。
にともなって、フレームとインナーシールドとを固定す
る係止スプリングが振動しても、該フレームとインナー
シールドを被って形成されている黒化膜が剥がれるよう
なことがなくなる。
【0014】係止スプリングは、少なくとも前記フレー
ムおよびインナーシールドと接触する部分にて、角部を
有しない断面形状となるラウンド加工がなされているた
めに、該フレームおよびインナーシールドへの接触が滑
らかとなっており、このことはは係止スプリングの振動
がなされても同様となる。
ムおよびインナーシールドと接触する部分にて、角部を
有しない断面形状となるラウンド加工がなされているた
めに、該フレームおよびインナーシールドへの接触が滑
らかとなっており、このことはは係止スプリングの振動
がなされても同様となる。
【0015】この場合、従来のように係止スプリングの
断面形状が矩形状となっている場合、その角部と接触す
るフレームおよびインナーシールドの黒化膜が極めて剥
がれ易くなることと比較することによって明らかとな
る。
断面形状が矩形状となっている場合、その角部と接触す
るフレームおよびインナーシールドの黒化膜が極めて剥
がれ易くなることと比較することによって明らかとな
る。
【0016】このため、剥離された黒化膜のくずが電子
銃の電極等に付着してしまうというようなことがなくな
ることから、該電子銃における耐電圧特性が劣化してし
まうというようなことはなくなる。
銃の電極等に付着してしまうというようなことがなくな
ることから、該電子銃における耐電圧特性が劣化してし
まうというようなことはなくなる。
【0017】
【実施例】図2は、本発明によるカラーブラウン管の一
実施例を示す概略断面図である。
実施例を示す概略断面図である。
【0018】同図において、電子をビームとして放射す
る電子銃構体11がある。この電子銃構体11はR(赤
色)、G(緑色)、B(青色)用の各電子銃の一体構造
からなり、それぞれの電子銃から電子ビームBを照射す
るようになっている。
る電子銃構体11がある。この電子銃構体11はR(赤
色)、G(緑色)、B(青色)用の各電子銃の一体構造
からなり、それぞれの電子銃から電子ビームBを照射す
るようになっている。
【0019】また、電子銃構体11に対向して蛍光面4
が配置され、この蛍光面4はマトリックス状に配置され
た各画素の領域を備えたものとなっている。
が配置され、この蛍光面4はマトリックス状に配置され
た各画素の領域を備えたものとなっている。
【0020】この蛍光面4の一画素に相当する領域に
は、電子ビームBの照射によってそれぞれR(赤色)、
G(緑色)、B(青色)を発光する各蛍光体を隣接させ
て備えてなる。このように構成される一画素は、前記電
子銃構体11の各電子銃からの電子ビームBがその位置
を後述するシャドウマスクによって制御されて対応する
蛍光体に照射することによって、所定の色を呈するよう
になっている。
は、電子ビームBの照射によってそれぞれR(赤色)、
G(緑色)、B(青色)を発光する各蛍光体を隣接させ
て備えてなる。このように構成される一画素は、前記電
子銃構体11の各電子銃からの電子ビームBがその位置
を後述するシャドウマスクによって制御されて対応する
蛍光体に照射することによって、所定の色を呈するよう
になっている。
【0021】前記電子銃構体11および蛍光面4はそれ
ぞれガラスから構成される外囲器20によって内包さ
れ、前記蛍光体は前記外囲器20のうちパネル部1と称
される部分の内壁面に被着されて配置されたものとなっ
ている。ここで、パネル部1は、ブラウン管の表示部と
なるものであり、観察者はこのパネル部1を通して前記
蛍光面4の発色を認識することができるようになってい
る。
ぞれガラスから構成される外囲器20によって内包さ
れ、前記蛍光体は前記外囲器20のうちパネル部1と称
される部分の内壁面に被着されて配置されたものとなっ
ている。ここで、パネル部1は、ブラウン管の表示部と
なるものであり、観察者はこのパネル部1を通して前記
蛍光面4の発色を認識することができるようになってい
る。
【0022】なお、前記外囲器20は、前記電子銃構体
11を内包する部分をネック部3、このネック部3と前
記パネル部1との間の部分をファンネル部2と称してい
る。
11を内包する部分をネック部3、このネック部3と前
記パネル部1との間の部分をファンネル部2と称してい
る。
【0023】外囲器20のファンネル部2の外周には偏
向ヨーク7が配置され、この偏向ヨーク7によって、前
記電子銃構体11からの電子ビームBを前記蛍光面4上
の各画素に順次照射していくための走査(偏向)を行う
ようになっている。
向ヨーク7が配置され、この偏向ヨーク7によって、前
記電子銃構体11からの電子ビームBを前記蛍光面4上
の各画素に順次照射していくための走査(偏向)を行う
ようになっている。
【0024】そして、ファンネル部2における外囲器2
0内には、前記電子ビームBの偏向される領域を囲むよ
うにしてインナーシールド(内部磁気シールド)6が配
置されている。
0内には、前記電子ビームBの偏向される領域を囲むよ
うにしてインナーシールド(内部磁気シールド)6が配
置されている。
【0025】さらに、パネル部1の外囲器20内には、
前記電子銃構体11を構成する各電子銃からのそれぞれ
の走査された電子ビームBの対応する蛍光体面4におけ
る各蛍光体への色選択を制御するためのシャドウマスク
構体が前記蛍光面4と対向して配置されている。
前記電子銃構体11を構成する各電子銃からのそれぞれ
の走査された電子ビームBの対応する蛍光体面4におけ
る各蛍光体への色選択を制御するためのシャドウマスク
構体が前記蛍光面4と対向して配置されている。
【0026】このシャドウマスク構体は、各蛍光体と対
向する位置にそれぞれ孔が形成されたシャドウマスク
(図示されていない)と、このシャドウマスクを支持す
るフレーム5とから構成されている。
向する位置にそれぞれ孔が形成されたシャドウマスク
(図示されていない)と、このシャドウマスクを支持す
るフレーム5とから構成されている。
【0027】なお、このフレーム5およびインナーシー
ルド6は、その表面に黒化膜が形成されている。この黒
化膜は炭素粒からなるとともに、たとえば電子銃構体1
1からの電子の衝突によって熱膨張するシャドウマスク
の各孔(電子通過孔)の位置が対応する蛍光体に対して
変位するのを防止するため等の理由で形成され、フレー
ム5およびインナーシールド6の熱の伝導性を良好にし
て熱放散を活発化させるために設けられる。
ルド6は、その表面に黒化膜が形成されている。この黒
化膜は炭素粒からなるとともに、たとえば電子銃構体1
1からの電子の衝突によって熱膨張するシャドウマスク
の各孔(電子通過孔)の位置が対応する蛍光体に対して
変位するのを防止するため等の理由で形成され、フレー
ム5およびインナーシールド6の熱の伝導性を良好にし
て熱放散を活発化させるために設けられる。
【0028】ここで、前記インナーシールド6はフレー
ム5に固定されて配置され、その固定手段としては、図
3に示すように、係止スプリング10が用いられてい
る。すなわち、フレーム5は表示面の形状に対応して矩
形状をなし、それらの各辺部においてそれぞれ前記係止
スプリング10を介して固定されたインナーシールド6
がファンネル部3の側面に沿ってネック部3側に延在し
て配置されている。
ム5に固定されて配置され、その固定手段としては、図
3に示すように、係止スプリング10が用いられてい
る。すなわち、フレーム5は表示面の形状に対応して矩
形状をなし、それらの各辺部においてそれぞれ前記係止
スプリング10を介して固定されたインナーシールド6
がファンネル部3の側面に沿ってネック部3側に延在し
て配置されている。
【0029】図4(a)は、一つの係止スプリング10
によって固定される部分のフレーム5とインナーシール
ド6を示した拡大図、図4(b)は同図(a)のb−b
線における断面図である。なお、この図では係止スプリ
ング10は示されていない。
によって固定される部分のフレーム5とインナーシール
ド6を示した拡大図、図4(b)は同図(a)のb−b
線における断面図である。なお、この図では係止スプリ
ング10は示されていない。
【0030】同図に示すように、フレーム5およびイン
ナーシールド6にはそれぞれ折り曲げ部5A、6Aを備
え、これら各折り曲げ部5A、6Aが互いに対向接触さ
れている。そして、これら対向接触された各折り曲げ部
5A、6Aの一部には、中心軸が一致する同大形状の貫
通孔5B、6Bが設けられ、この各貫通孔5B、6Bに
前記係止スプリング10が挿入されるようになってい
る。なお、インナーシールド6には、その外方側から係
止スプリング10を挿入できるように、開口部6Cが形
成されている。
ナーシールド6にはそれぞれ折り曲げ部5A、6Aを備
え、これら各折り曲げ部5A、6Aが互いに対向接触さ
れている。そして、これら対向接触された各折り曲げ部
5A、6Aの一部には、中心軸が一致する同大形状の貫
通孔5B、6Bが設けられ、この各貫通孔5B、6Bに
前記係止スプリング10が挿入されるようになってい
る。なお、インナーシールド6には、その外方側から係
止スプリング10を挿入できるように、開口部6Cが形
成されている。
【0031】図5は、この開口部6Cを通して、係止ス
プリング10をインナーシールド6の貫通孔6Bおよび
フレーム5の貫通孔5Bに挿入することによって、該イ
ンナーシールド6とフレーム5との固定を行う場合を示
した図である。
プリング10をインナーシールド6の貫通孔6Bおよび
フレーム5の貫通孔5Bに挿入することによって、該イ
ンナーシールド6とフレーム5との固定を行う場合を示
した図である。
【0032】図1(a)は、前記係止スプリング10の
一実施例を示した斜視図である。
一実施例を示した斜視図である。
【0033】係止スプリング10は、その挿入方向(図
5の矢印方向)に鋭角を有するほぼV字状の部材からな
るとともに、それら各対向舌片10A、10Bはそれぞ
れ対称的に若干の屈曲部が形成されている。そして、係
止スプリング10は、弾性材からなる材料で構成され、
これにより、各対向舌片10A、10Bはそれぞれその
外方側に付勢力を及ぼすようになっている。
5の矢印方向)に鋭角を有するほぼV字状の部材からな
るとともに、それら各対向舌片10A、10Bはそれぞ
れ対称的に若干の屈曲部が形成されている。そして、係
止スプリング10は、弾性材からなる材料で構成され、
これにより、各対向舌片10A、10Bはそれぞれその
外方側に付勢力を及ぼすようになっている。
【0034】このように構成された係止スプリング10
は、その鋭角部からインナーシールド6およびフレーム
5の各貫通孔6B、5Bに容易に挿入でき、各舌片10
A、10Bの互いに近接する屈曲部の部分が前記貫通孔
6B、5Bに位置づけられた状態で、該インナーシール
ド6およびフレーム5の密着固定がなされるようにな
る。
は、その鋭角部からインナーシールド6およびフレーム
5の各貫通孔6B、5Bに容易に挿入でき、各舌片10
A、10Bの互いに近接する屈曲部の部分が前記貫通孔
6B、5Bに位置づけられた状態で、該インナーシール
ド6およびフレーム5の密着固定がなされるようにな
る。
【0035】さらに、この実施例では、特に、それぞれ
の舌片10A、10Bの断面は、その長手方向のいかな
る部分においても、同図(b)に示すように、角部を有
しない断面形状となるラウンド加工がなされている。こ
のような係止スプリング10を製造する場合としては、
たとえば、断面が円形の棒体を上下から加圧したものを
同図(a)のようにプレス加工することによって容易に
形成することができるようになる。
の舌片10A、10Bの断面は、その長手方向のいかな
る部分においても、同図(b)に示すように、角部を有
しない断面形状となるラウンド加工がなされている。こ
のような係止スプリング10を製造する場合としては、
たとえば、断面が円形の棒体を上下から加圧したものを
同図(a)のようにプレス加工することによって容易に
形成することができるようになる。
【0036】上述した実施例のように構成されたブラウ
ン管は、その振動にともなって、フレーム5とインナー
シールド6とを固定する係止スプリング10が振動して
も、該フレーム5とインナーシールド6を被って形成さ
れている黒化膜が剥がれるようなことがなくなる。
ン管は、その振動にともなって、フレーム5とインナー
シールド6とを固定する係止スプリング10が振動して
も、該フレーム5とインナーシールド6を被って形成さ
れている黒化膜が剥がれるようなことがなくなる。
【0037】係止スプリング10は、前記フレーム5お
よびインナーシールド6と接触する部分にて、角部を有
しない断面形状となるラウンド加工がなされているため
に、該フレーム5およびインナーシールド6への接触が
滑らかとなっており、このことは係止スプリング10の
振動がなされても同様となる。
よびインナーシールド6と接触する部分にて、角部を有
しない断面形状となるラウンド加工がなされているため
に、該フレーム5およびインナーシールド6への接触が
滑らかとなっており、このことは係止スプリング10の
振動がなされても同様となる。
【0038】この場合、従来のように係止スプリング1
0の断面形状が矩形状となっている場合、その角部と接
触するフレーム5およびインナーシールド6の黒化膜が
極めて剥がれ易くなることと比較することによって明ら
かとなる。
0の断面形状が矩形状となっている場合、その角部と接
触するフレーム5およびインナーシールド6の黒化膜が
極めて剥がれ易くなることと比較することによって明ら
かとなる。
【0039】このため、剥離された黒化膜のくずが電子
銃の電極等に付着してしまうというようなことがなくな
ることから、該電子銃における耐電圧特性が劣化してし
まうというようなことはなくなる。
銃の電極等に付着してしまうというようなことがなくな
ることから、該電子銃における耐電圧特性が劣化してし
まうというようなことはなくなる。
【0040】上述した実施例では、係止スプリング10
は、その舌片10A、10Bの断面が、その長手方向の
いかなる部分においても、角部を有しない断面形状とな
るラウンド加工がなされて構成されているものである。
しかし、これに限定されることはなく、図6に示すよう
に、前記貫通孔6B、5Bの側面に接触する部分(図中
Pの範囲で示している)のみに上述した加工がなされて
いてもよいことはいうまでもない。
は、その舌片10A、10Bの断面が、その長手方向の
いかなる部分においても、角部を有しない断面形状とな
るラウンド加工がなされて構成されているものである。
しかし、これに限定されることはなく、図6に示すよう
に、前記貫通孔6B、5Bの側面に接触する部分(図中
Pの範囲で示している)のみに上述した加工がなされて
いてもよいことはいうまでもない。
【0041】すなわち、同図において、図中Pの範囲に
ある各舌片10A、10Bの断面は同図(b)に示すよ
うに、角部を有しない断面形状となるラウンド加工がな
されているのに対して、それ以外の部分において、同図
(c)に示すように、該ラウンド加工がなされていない
矩形状となっていてもよい。このようにした場合におい
ても、同様の効果を奏するからである。
ある各舌片10A、10Bの断面は同図(b)に示すよ
うに、角部を有しない断面形状となるラウンド加工がな
されているのに対して、それ以外の部分において、同図
(c)に示すように、該ラウンド加工がなされていない
矩形状となっていてもよい。このようにした場合におい
ても、同様の効果を奏するからである。
【0042】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によるブラウン管によれば、電子銃における耐電
圧特性が劣化することを防止することができる。
本発明によるブラウン管によれば、電子銃における耐電
圧特性が劣化することを防止することができる。
【図1】本発明によるブラウン管の一実施例を示す要部
の構成図である。
の構成図である。
【図2】本発明によるブラウン管の一実施例を示す概略
構成図である。
構成図である。
【図3】本発明によるブラウン管のフレームとインナー
シールドとの固定手段を示した斜視図である。
シールドとの固定手段を示した斜視図である。
【図4】本発明によるブラウン管の固定手段の近傍にお
けるフレームとインナーシールドを示した説明図であ
る。
けるフレームとインナーシールドを示した説明図であ
る。
【図5】本発明によるブラウン管の固定手段の詳細につ
いて示した説明図である。
いて示した説明図である。
【図6】本発明によるブラウン管の他の実施例を示す要
部の構成図である。
部の構成図である。
5……フレーム、6……インナーシールド、10……係
止スプリング。
止スプリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 正雄 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 電子銃を内蔵する外囲器の一部を構成す
るパネル部の蛍光体形成面に対向配置されるシャドウマ
スクを支持するフレームと、このフレームに対して固定
されているインナーシールドとを備え、 該フレームおよびインナーシールドは黒化膜によって被
覆されているとともに、前記フレームに対するインナー
シールドの固定手段として、該フレームおよびインナー
シールドにそれぞれ形成された貫通孔に挿入される係止
スプリングが用いられ、この係止スプリングは前記貫通
孔に対する挿入端側にて曲折されて形成される各対向舌
片がそれぞれその外方側に附勢力を及ぼすように構成さ
れているブラウン管において、 前記係止スプリングは、少なくとも前記フレームおよび
インナーシールドと接触する部分にて、角部を有しない
断面形状となるラウンド加工がなされていることを特徴
とするブラウン管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18918595A JPH0935655A (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | ブラウン管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18918595A JPH0935655A (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | ブラウン管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0935655A true JPH0935655A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16236935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18918595A Pending JPH0935655A (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | ブラウン管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0935655A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030013891A (ko) * | 2001-08-10 | 2003-02-15 | 엘지.필립스디스플레이(주) | 평면 브라운관 |
CN103430802A (zh) * | 2013-08-29 | 2013-12-11 | 河南科技大学 | 一种果树枝条角度开张器 |
-
1995
- 1995-07-25 JP JP18918595A patent/JPH0935655A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030013891A (ko) * | 2001-08-10 | 2003-02-15 | 엘지.필립스디스플레이(주) | 평면 브라운관 |
CN103430802A (zh) * | 2013-08-29 | 2013-12-11 | 河南科技大学 | 一种果树枝条角度开张器 |
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