JPH093563A - アルミニウム系耐摩耗性焼結合金の製造方法 - Google Patents

アルミニウム系耐摩耗性焼結合金の製造方法

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JPH093563A
JPH093563A JP17957495A JP17957495A JPH093563A JP H093563 A JPH093563 A JP H093563A JP 17957495 A JP17957495 A JP 17957495A JP 17957495 A JP17957495 A JP 17957495A JP H093563 A JPH093563 A JP H093563A
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淳一 市川
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秀二 佐々木
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秀夫 浦田
Shoji Kawase
祥司 川瀬
Junichi Ueda
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 引張り強さ、伸びおよび耐摩耗性に優れ、機
械要素として好適なAl−Si系焼結合金の製造方法を
提供する。 【構成】 Al−Si合金粉、Al粉、Cu−遷移金属
合金粉およびAl−Mg合金粉またはMg粉を圧粉成形
した後に焼結し、さらに溶体化処理および時効処理を施
すアルミニウム系焼結合金の製造方法において、過時効
領域において、時効処理後の引張り強さが焼結体の引張
り強さより高い値を示すような温度と時間の範囲内で時
効処理を行うことを特徴とするアルミニウム系耐摩耗性
焼結合金の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量で、かつ強度およ
び耐摩耗性が要求される歯車、プーリー、コンプレッサ
ー用ベーン、コンロッド、ピストン等に好適なアルミニ
ウム系焼結合金部材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム系焼結合金は、鋳造合金に
比べて、初晶Siを微細化し、Si含有量を多くするこ
とができることから、比強度と耐摩耗性に優れた材料と
して期待されている。
【0003】従来のアルミニウム系焼結合金としては、
特開昭53−128512号公報に開示されているよう
に、組成が重量比でCu:0.2〜4%、Mg:0.2〜
2%、Si:10〜35%、および残部がAlとなるよ
うに、Al−10〜35%Si粉、銅粉、Mg粉、Al
−Cu粉、Cu−Mg粉、Al−Cu−Mg粉、Cu−
Mg−Si粉およびAl−Cu−Mg−Si粉のうちか
ら選ばれた粉末に、必要に応じてAl粉を混合し、圧粉
成形した後、焼結して所望の製品を製造する方法があ
る。焼結合金には、通常の鋳造合金と同様に、溶体化処
理および人工時効硬化処理(T6処理)が施される。こ
の方法は各種の粉末を混ぜ合わせるいわゆる混合法であ
る。このような混合法によれば、軟質金属粉末を混合す
ることができるので、粉末成形性がよいという特徴があ
り、通常の圧粉成形−焼結の工程のみでも液相焼結によ
ればある程度の強度のものが得られる。
【0004】また、特開昭62−10237号公報に記
載されているように、組成が重量比でSi:8〜30
%、必要に応じてCu、Mg、Ni、Fe、Mnのうち
少なくとも1種の成分0.1〜10%、および残部のA
lからなる急冷凝固アルミニウム合金粉の圧粉体を熱間
鍛造して作られ、Al−Si系合金素地中に初晶Siが
均一に分散した組織の合金がある。合金法によれば、混
合法に比べて高い強度のものが得られる。しかし急冷凝
固粉末は硬く、金型成形によるニアネットシェープ化が
困難であること、粉末に強固な酸化皮膜があること、お
よび焼結時に液相を発生しないこと等のために、焼結の
みでは粉末粒子間を十分に結合させることができず、ビ
レット形状からの押出しや鍛造など数回の圧縮工程を必
要とする。
【0005】さらに、混合法と合金法の組合せとして、
特開平5−156339号公報に記載されているよう
に、急冷凝固Al−Si系合金粉に所定量の純Al粉を
混合した粉を熱間鍛造して製造され、組成が重量比でS
i:2〜30%、FeおよびNiのうち1種または2種
の成分1〜10%、必要に応じCu:1〜5%およびM
g:0.3〜2%のうち1種または2種の成分、および
残部のAlからなり、微細な初晶Siが分散した共晶A
l−Si素地中に、熱間鍛造で変形したAl固溶体粒が
5〜20容量%分散した組織の合金がある。この合金
は、Al固溶体を接着剤として硬質な粒界相互の密着性
を向上させ、耐摩耗性と強度を向上させたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】アルミニウム焼結合金
としては、粉末の圧粉成形性が良好であり、材料の強
度、伸びおよび靱性が高く、摩擦摺動耐摩耗性にも優れ
たものが要求されている。
【0007】そこで、本出願人は、特願平6−3760
6号、特願平6−335712号および特願平7−72
259号において、粉末混合法によって作られ、最大粒
径が特定された初晶Siが分散するAl−Si系合金相
とAl固溶体相との斑状組織を有し、両相の面積割合が
限定されている合金を提案した。これらの合金は、斑組
織とAl−Si合金相中の初晶Siの最大粒径を特定し
たことにより、引張り強さおよび伸びが大きく、また、
摩擦摺動中に脱落した初晶Si粒子をAl固溶体相が埋
め込む効果を有しているので、特に耐摩耗性に優れた合
金であり、製造方法においては成形性にも優れているも
のである。
【0008】上記合金の製造方法は、Si含有量が13
〜30重量%のAl−Si合金粉20〜80重量部に対
して20〜80重量部のAl粉を配合した粉末に、T
i、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、ZrおよびN
bから選ばれる1種もしくは2種以上の遷移金属の含有
量が0.2〜30重量%のCu−遷移金属合金粉、なら
びにMg含有量が35重量%以上のAl−Mg合金粉も
しくはMg粉を添加した混合粉、またはこの混合粉に更
に、黒鉛、MoS2、BNおよびWS2から選ばれる1種
もしくは2種以上の固体潤滑材を添加した混合粉を用
い、圧粉体を所定の条件で焼結し、最大粒径が5〜60
μmの初晶Siが分散するAl−Si系合金相とAl固
溶体相との斑組織を呈する焼結体を得た後、必要に応じ
て熱間鍛造または冷間鍛造等の塑性加工を施し、通常の
溶体化処理および人工時効処理を施すことからなる。上
記熱処理としては、例えば、温度490℃から急冷して
溶体化処理を行い、温度240℃で加熱して人工時効処
理を行う。
【0009】また、前記の方法で得られる特徴を有する
合金組織を表面部に形成し、内部は材料強度を向上させ
た合金からなる製品を提供するために、まず、焼結体の
組織を、最大粒径5μm以下の初晶Siが分散するAl
−Si系合金相とAl固溶体相との斑組織になるように
焼結し、次いでこの焼結体の表面を加熱して、合金表面
部に存在するAl−Si系合金相中の初晶Siの最大粒
径を5〜60μmに成長させる工程を加え、同様に溶体
化処理および人工時効処理を施したものも提案されてい
る。
【0010】なお、前記焼結合金の全体組成は、前者の
合金は、重量比でSi:2.4〜23.5%、Cu:2〜
5%、Mg:0.2〜1.5%、Ti、V、Cr、Mn、
Fe、Co、Ni、ZrおよびNbから選ばれる1種
もしくは2種以上の遷移金属:0.01〜1%、ならび
に残部のAlおよび不可避不純物であり、後者の合金
は、前者の合金組成に固体潤滑材を1〜45重量%加え
たものである。
【0011】これらの合金は、引張り強さ、伸びおよび
耐摩耗性などに優れているが、これらの特性値が最も高
くなるような熱処理条件については、未だ検討の余地が
残されている。
【0012】この発明は、前記焼結合金の延性が改善さ
れ、かつ強度および耐摩耗性を兼ね備えた機械要素の製
造に適するAl−Si系焼結合金の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の製造方法は、Si含有量が13〜30重量
%のAl−Si合金粉20〜80重量部に対して、20
〜80重量部のAl粉を配合した粉末に、Ti、V、C
r、Mn、Fe、Co、Ni、ZrおよびNbから選ば
れる1種もしくは2種以上の遷移金属の含有量が0.2
〜30重量%のCu−遷移金属合金粉、ならびにMg含
有量が35重量%以上のAl−Mg合金粉またはMg粉
を添加して、全体組成が、重量比で、Si:2.4〜2
3.5%、Cu:2〜5%、Mg:0.2〜1.5%、T
i、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、ZrおよびN
bから選ばれる1種もしくは2種以上の遷移金属:0.
01〜1%、ならびに残部のAlおよび不可避不純物か
らなる混合粉、または、前記混合粉に固体潤滑材を添加
して全体組成が重量比でSi:1.3〜23.3%、C
u:1.1〜5%、Mg:0.1〜1.5%、Ni:0.0
05〜1%、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、N
i、ZrおよびNbから選ばれる1種もしくは2種以上
の遷移金属:0.01〜1%、黒鉛、MoS2、BNおよ
びWS2から選ばれる1種もしくは2種以上の固体潤滑
材:1〜45%、ならびに残部のAlおよび不可避不純
物からなる混合粉、のいずれかの混合粉を圧粉成形した
後、焼結して最大粒径が5〜60μmの初晶Siが分散
するAl−Si系合金相とAl固溶体相との斑組織を呈
する焼結体を得る工程と、この焼結体または塑性加工
体を加熱後急冷して溶体化処理する工程と、さらに人
工時効処理を行う工程とからなり、前記時効処理を、
過時効領域において、時効処理後の引張り強さが、前記
焼結体の引張り強さよりも高い値を示すような温度およ
び時間の範囲内の加熱処理により行なうことを特徴とす
るものである。
【0014】また、本発明は、最大粒径5μm以下の初
晶Siが分散したAl−Si系合金相とAl固溶体相と
の斑組織を呈する焼結体を得る前記工程に、焼結体の
表面を加熱することによって、合金の表面部に存在する
Al−Si系合金相中の初晶Siの最大粒径を5〜60
μmに成長させて冷却する工程を付加する場合も包含
する。
【0015】すなわち、先に本出願人が提案した前記斑
組織の焼結合金における焼結体またはその塑性加工体を
溶体化処理し、かつ人工時効処理を、過時効領域におい
て、しかも引張り強さが焼結体(溶体化処理する前の焼
結合金、以下同じ)の引張り強さより高い値を示すよう
な温度と時間の範囲内の加熱処理により行なうことを骨
子とするものである。
【0016】
【作用】次に、本発明の合金組成、合金組織、粉末の選
定、熱処理条件等の各構成要件について説明する。 (1)合金中のSiおよび粉末の選定 全体組成としてのSiの量は、後述の初晶Siが分散し
たAl−Si系合金相とAl固溶体相とが斑状組織を呈
するような範囲を選択し、2.4〜23.5重量%であ
る。全体組成のSi量が少な過ぎると、初晶Siが分散
したAl−Si系合金相中のSi量が少ないか、あるい
はAl固溶体相の占める割合が多くなり、耐摩耗性に寄
与する初晶Siの量が少ないために耐摩耗性が不十分と
なる。一方、Si量が多過ぎると前記と反対の現象が生
じ、同様に耐摩耗性が悪くなる。SiはAl−Si合金
粉の形態で添加する。粉末混合法による製造の際に初晶
Siが析出するためには、Al−Si合金粉のSi含有
量を13重量%以上にすることが必要である。また、S
i含有量が30重量%を越えると粉末製造時の溶湯温度
が高くなるため、Si含有量は13〜30重量%が適当
である。焼結した後のAl−Si合金粉の部分には、後
述のMg、Cuおよび遷移金属の一部が固溶しており、
初晶Siが分散したAl−Si系合金となって焼結合金
斑組織の一方の合金相を構成する。この相は比較的硬質
であり、主に材料強度および耐摩耗性に寄与する。
【0017】(2)合金中のMgおよび粉末の選定 Mgは焼結中に液相を生じて素地中に固溶し、焼結の促
進と、時効析出するMg2Siによる素地強化および耐
摩耗性向上の効果がある。Mgの量は、全体組成で0.
2重量%未満では効果が不十分であり、1.5重量%を
越えて添加してもそれ以上効果が増大しないため、0.
2〜1.5重量%とするが、更に好ましい範囲は0.3〜
0.7重量%である。Mgの添加手段としては、Mg含
有量が35重量%以上のAl−Mg合金粉またはMg粉
の形態が適している。これは、Al−Mg二元系合金の
融点がMg含有量33〜70重量%の範囲で460℃程
度の低い値を示すために、Mg含有量35重量%以上の
Al−Mg合金を用いると、焼結過程でAl−Mg合金
とAl素地との間に固相拡散が生じて、Al−Mg合金
中のMg濃度が低下することにより、液相が発生するこ
とによる。
【0018】(3)Cuおよび遷移金属とその粉末の選
定 CuはAl合金素地を強化する元素であり、時効処理に
より一層大きな効果が得られる。Cuの量は、全体組成
で2〜5重量%である。2重量%未満では所望の強度向
上が認められず、5重量%を越えると粉末粒界近傍にお
いてCuを主成分とする金属間化合物が多量に析出して
靱性が低下する。Cuの更に好ましい量は3.5〜4.5
重量%である。CuをCu粉またはCu合金粉の形態で
添加した場合に、Cuを素地に固溶させるために必要な
加熱を行った焼結体は、初晶Siが溶製材料のように粗
大化し、反対に加熱の温度を下げ時間を短縮して焼結し
た場合は、粉末の粒界にCuの金属間化合物、例えばA
2CuMg、Al6CuMg4等が残存して、強度や伸
びの低下を招く。溶体化処理および時効処理を施して
も、このような粒界の金属間化合物を消滅させることは
困難である。
【0019】そこで、適量の遷移金属(Ti、V、C
r、Mn、Fe、Co、Ni、Zr、Nb)を共存させ
ると、溶体化および過時効領域における時効処理を行う
ことにより、粒界の金属間化合物を消滅させることがで
きる。遷移金属は、時効処理の際に、粒界部に析出した
Cuが素地中へ拡散することを促進する作用がある。理
由は明らかではないが、溶体化処理によって形成される
原子空孔の消滅挙動が変化することや、析出過程が変化
することなどによって、時効処理中のCuの拡散を速め
ているものと考えられる。全体組成中の遷移金属の量
は、前記のCu含有量(2〜5重量%)において、0.
01重量%未満ではその効果がなく、一方、1重量%を
越えると遷移金属を主成分とする金属間化合物が析出し
て靱性が低下するため、0.01から1重量%とする。
遷移金属は単体として添加すると拡散し難いため、Cu
−遷移金属合金粉の形態で添加することが好ましいが、
合金粉中の遷移金属量は、全体組成として必要なCu量
および遷移金属量を考慮して、0.2重量%以上が必要
である。しかし、30重量%を越えると合金粉末の融点
が高くなり、固相拡散によって融点が低下しても液相を
発生しなくなるので0.2〜30重量%でなければなら
ない。また、好ましくは0.2〜10重量%である。
【0020】(4)Al固溶体相と粉末の選定 Al固溶体相は、純アルミニウム粉の形態で添加された
Al中に、Si、Mg、Cuおよび遷移金属が拡散した
固溶体であって、比較的軟質であり、合金の靱性に寄与
すると共に、初期摩耗を受けてAl−Si系合金相間に
油だまりを形成し、潤滑性および摩擦中の相手材とのな
じみ性に寄与する。また、塑性変形し易いので、摺動面
近傍の硬質な初晶Si粒子が摩耗粉として脱落しそうに
なったり、脱落した場合に、それらを埋没させ、Si粒
子が研磨粒子として作用することを防ぐ効果がある。
【0021】(5)斑状組織 前述の初晶Si粒子が分散したAl−Si系合金相と軟
質なAl固溶体相の2相において、Al−Si系合金相
が合金断面の面積比で20%未満のときは初晶Siの量
が少ないため、また、80%を越える場合は、摩擦摺動
により脱落したSi粒子を埋没させるAl固溶体相の量
が少ないために、耐摩耗性は著しく悪化する。したがっ
て、2相が合金断面の面積比で20〜80:80〜20
の割合で斑状に混在した複合組織であるときに、相互の
作用で強度および耐摩耗性が良好になる。
【0022】(6)Al−Si系合金相中の初晶Siの
粒径 初晶Siの断面形状は、粒径が小さいものは縦横の寸法
がほぼ同じで円形に近いが、大きい粒子は小さい粒子が
集合して凝集したり、粒成長したものと考えられ、不規
則な形状を呈する。最大粒径とは、このような不規則な
形状の粒子の両端距離のうち最も長い寸法を表したもの
である。初晶Siの粒径が大きくなると、硬質な初晶S
i粒子が突起物の状態で相手材を引っかき、摩耗させ
る。一方、初晶Siの量が少ないか、または初晶Siの
粒径が小さいと、摩擦摺動時に素地から脱落し、脱落し
た初晶Si粒子が研磨粒子として作用するため摩耗が進
行する。したがって耐摩耗性の観点から、初晶Siの粒
径は適度の大きさであることが必要であり、最大粒径が
5〜60μmのものが適当である。
【0023】一方、強度の点から考察する、初晶Siの
粒径が大きいほど強度や延性が低く、逆に初晶Siの粒
径が小さいほどこれらの値は高くなるので好ましく、5
μm以下が好適である。そこで、摩擦部材の表面部分も
しくは少なくとも摺動する部位の表面部分の初晶Si
は、耐摩耗性を維持するために最大粒径を5〜60μm
にすると共に、内部の初晶Siは強度および延性を維持
するために粒径を5μm以下になるように構成すること
により、耐摩耗性と強度および延性とを共に向上させる
ことが可能となる。このように合金の内部と表面部の初
晶Siの粒径を変える方法としては、予め初晶Siの粒
径が5μm以下になるように焼結した焼結合金を製作
し、その合金の少なくとも摺動する部位の表面を、高周
波加熱、プラズマ加熱あるいはレーザー加熱等の加熱手
段によって加熱して、初晶Siの最大粒径を5〜60μ
mになるように成長させる。このような表面改質を行う
部分の深さは0.5〜1mm程度が好適である。
【0024】(7)時効処理 溶体化されたアルミニウム合金を所定の温度で人工時効
処理を行うと、溶質原子は集合して析出する。この変化
は温度と時間によって支配され、物理的および機械的性
質が変化する。溶製アルミニウム合金の場合、一般的に
は加熱時間の経過と共に引張り強さは、先ず上昇しその
後低下する放物線状の変化を示す。伸びは引張り強さが
最大のときに最低値を示した後、僅かずつ上昇すること
が知られている。一般的には引張り強さおよび硬さが最
も高くなる領域で処理を行う。
【0025】一方、混合法で製作されたCuを含むAl
−Si系焼結合金の場合は、焼結中に素地中へ拡散し得
なかったCuまたはその金属間化合物が粉末粒界部に偏
析する。溶製材の場合とは異なり、過時効領域の引張り
強さの低下は緩やかになる。合金の伸びは、遷移金属を
含有しない材料では、溶製材の場合と同様であるが、遷
移金属を含有する場合は、過時効領域で加熱時間と共に
著しく上昇する。すなわち、本発明の方法により製作さ
れた合金の場合は、焼結中に素地中へ拡散し得ずに残っ
たCuの金属間化合物が粉末粒界に存在しており、それ
は耐摩耗性には影響を及ぼさないが、靱性の点で不十分
な状態である。未拡散Cuの金属間化合物の存在および
適量の遷移金属の共存により、過時効領域で素地中へC
uの拡散が進行する結果、合金の強度低下が少なくな
り、伸びが著しく改善される。このような時効処理条件
としては、温度が240℃の場合、処理時間を約2〜5
時間とすることが適当である。
【0026】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明する。 <実施例1> Al固溶体相の量と摩耗特性 原料粉として、Si含有量が15%、17%、20%、
25%および30%の5種類のAl−Si合金粉、純A
l粉、Cu−4%Ni合金粉およびAl−50%Mg合
金粉を用い、Cu−4%Ni合金粉を4.17重量%お
よびAl−50%Mg合金粉を1重量%の一定量とし、
Al−Si合金粉の種類と配合量、および純Al粉の配
合量を変えて各種の混合粉を作製し、それぞれ所定形状
に成形した。成形体は400℃で脱ろうを行い、540
℃で60分間の焼結を行った後、熱間鍛造で密度比10
0%とし、490℃で加熱して溶体化および焼入れを行
った。さらに240℃で3時間加熱することによって時
効処理を行ない試料1〜18を作製した。表1に、Al
−Si合金粉の種類、全体組成におけるSi含有量およ
び斑組織中に占める軟質のAl固溶体相の面積比を示
す。各試料の組織は、Al−Si系合金相とAl固溶体
相の面積比がAl−Si合金粉と純Al粉の配合割合と
同一であり、Al−Si系合金相中の初晶Siの最大粒
径は20〜25μmであった。各試料についてピンオン
ディスク摩擦摩耗試験による試料の摩耗量を測定し比較
した。ピンオンディスク摩擦摩耗試験は、試料をピンと
し、回転する相手のディスクとしてS48C材(機械構
造用炭素鋼)の熱処理品を用い、鉱油潤滑下、面圧49
MPa、摩擦速度5m/秒の条件で行った。表1に摩耗
量を示す。Al−Si合金粉中のSi含有量が所定の範
囲であり、合金断面に占めるAl固溶体の面積比が20
〜80%の間であると、摩耗量が少ないことが判る。
【0027】
【表1】
【0028】<実施例2> 初晶Siの最大粒径と引張
り強さおよび摩耗量の関係 Al−20%Si合金粉と純Al粉を重量比で75:2
5で混ぜ合わせた粉末に、Cu−4%Ni合金粉とAl
−50%Mg合金粉を混合し、全体組成を重量比でSi
15%、Cu4%、Mg0.5%、Ni0.17%および
残部をAlとし、この混合粉を用いた圧粉体を400℃
で脱ろうし、温度540℃で5〜180分間、各種温度
で焼結した試料を作製し、前記実施例の場合と同様に熱
間鍛造、溶体化処理および時効処理を行って、表2に示
す試料19〜23を作製した。焼結時間が短い試料は、
初晶Siの粒径が小さく、焼結時間の長い試料は大きく
なっている。これらの試料の引張り強さおよび前記実施
例と同様に測定した摩耗量の測定結果をやはり表2に示
す。初晶Siの最大粒径が小さいほど強度は高く、かつ
初晶Siの最大粒径が5μm〜60μmの範囲では摩耗
試験の結果は良好であるが、この範囲を外れると焼付き
が起こりあるいは摩耗量が増大することが判る。
【0029】
【表2】
【0030】<実施例3> 固体潤滑剤の効果 原料粉として、前記実施例2の場合と同じ混合粉を母材
とし、この母材に固体潤滑剤として黒鉛粉を量を変えて
添加して、表3に示す試料24〜29の混合粉を所定形
状に圧粉成形した。圧粉体は400℃で脱ろうを行い、
540℃で60分間の焼結を行った後、熱間鍛造で密度
比100%とし、490℃で溶体化処理および240℃
で時効処理を行った。各試料について、引張り強さおよ
びピンオンディスク摩擦摩耗試験による試料の摩耗量お
よび摩擦係数を測定して比較した。表3に測定結果を示
す。固体潤滑材を含有するアルミニウム焼結合金試料
は、摩擦係数および摩耗量が小さい。一方、固体潤滑材
の含有量が多くなると引張り強さが低下している。強度
をあまり要求されない部材用としては、固体潤滑剤の含
有量が30体積%のものも使用可能と考えられるが、2
0体積%を越えると引張り強さの低下が大きくなるの
で、1〜20体積%の範囲が望ましいと考えられる。
【0031】
【表3】
【0032】<実施例4> 表面加熱処理による改質 前記実施例2と同様にして、Al−20%Si合金粉と
純Al粉を、重量比で75:25で混ぜ合わせた粉末に
Cu−4%Ni合金粉とAl−50%Mg合金粉を混合
し、全体組成を重量比でSi15%、Cu4%、Mg
0.5%、Ni0.17%および残部をAlとし、所定の
形状に成形した。成形体は400℃で脱ろうを行い、5
40℃で10分間の焼結を行い、熱間鍛造で密度比10
0%とした後、高周波誘導炉によって表面を加熱処理し
た。次に、試料を490℃で加熱して溶体化および焼入
れを行ない、240℃で3時間加熱し時効処理を行っ
た。この試料の内部の初晶Si最大粒径は4μmであ
り、表面部は約0.1mmの深さにわたって初晶Si最
大粒径が24μmであり、また引張強さは416MPa
およびピンオンディスク摩擦摩耗試験による試料の摩耗
量は0.03mmであった。初晶Siの最大粒径が25
μmの前記試料番号21の場合は、引張強さが380M
Pa、摩耗量が0.01mmであるのと比較すると、内
部初晶Si粒径が小さいため、引張強さが大きく、表面
部の初晶Si粒径が同等であるため摩耗量は同様な結果
を示した。
【0033】<実施例5> 遷移金属の添加と人工時効
処理の効果 遷移金属としてNiを添加した試料30と、遷移金属を
添加せずSnを添加した試料31を作製した。試料30
は、Al−20%Si合金粉60重量%、純Al粉3
4.8重量%、Cu−4%Ni粉4.2重量%およびAl
−50%Mg粉1%を混合し、その成形体を400℃で
脱ろうし、540℃で60分間の焼結を行った後、熱間
鍛造で密度比100%とし、490℃で加熱して溶体化
および焼入れを行った。そして温度240℃で加熱時間
を変えて時効処理を行った。また、試料31は、Al−
20%Si合金粉60重量%、純Al粉35.7重量
%、Cu−10%Sn粉3.3重量%およびAl−50
%Mg粉1%の混合粉を用い、以下同様にして作製し
た。
【0034】図1に試料30および31における時効処
理時間と処理後の引張り強さおよび伸びとの関係をグラ
フで示す。引張り強さは、両試料共、加熱時間の経過と
共に上昇して1時間で最大値を示した後、緩やかに低下
する傾向を示し、約5時間で鍛造体とほぼ同じ値を示し
ている。これらの合金においては、処理温度を240℃
とした場合に、処理時間1時間までが亜時効領域であ
り、それ以上の処理時間では過時効領域になる。一方、
伸びは、加熱時間1時間において最低値を示した後、過
時効領域では上昇する傾向を示すが、過時効領域におけ
る伸びの上昇は、遷移金属を含まない試料31の場合に
は緩やかで僅かであるのに対して、遷移金属Niを添加
した試料30の場合には大きいことが判る。すなわち、
遷移金属を添加した焼結合金を過時効領域で処理する
と、延性の高い材料が得られる。また、時効処理を必要
以上に過剰に行うと引張り強さが低下するので、処理温
度を240℃とした場合には、処理時間は5時間未満と
することが好ましいことが判る。
【0035】<実施例6> 遷移金属の添加とCuの拡
散 遷移金属を含まない試料32と、遷移金属としてNiを
添加した試料33とを作製し、時効処理後の偏析したC
uの分布を比較した。試料32は、Al粉、Al−20
%Si合金粉、Cu粉およびAl−50%Mg合金粉と
を混合して、全体組成を15%Si−4%Cu−0.5
%Mg−残部Alとした粉末を用いたものであり、試料
33は、Al粉、Al−20%Si合金粉、Cu−4%
Ni合金粉およびAl−50%Mg合金粉とを混合し
て、全体組成が15%Si−4%Cu−0.5%Mg−
0.17%Ni−残部Alの粉末を用いたものである。
各粉末を圧粉成形し、温度540℃で60分間の焼結を
行い、熱間鍛造を施した後、温度490℃で60分間加
熱した後、温水中で急冷して溶体化処理し、温度240
℃で3時間の時効処理を行い試料とした。各試料は組織
観察の場合と同様に研磨した面をHF−HCl−HNO
3−H2O混合液で腐蝕し、SEM(走査電子顕微鏡)写
真およびCu面分析写真を撮り、その結果を比較した。
図2にSEM写真およびCu面分析写真を示す。各写真
の横幅は100μmに相当する。SEM写真の中央部分
の相は、純Alの形態で添加した部分のAl固溶体相で
あり、その周囲はAl−Si合金粉として添加した部分
のAl−Si系合金相である。Al−Si系合金相には
粒状に観察される初晶Siがあり、著しく白い部分がC
uの金属間化合物である。Cu面分析写真から判るよう
に、Niを含まない試料32においては、Al固溶体相
の周囲にCu濃度の高い偏析部分が多く認められるが、
Niを含む試料33では、その量が少なくなっている。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアルミニ
ウム系焼結合金の製造方法は、混合法によるものである
から粉末成形性がよく、焼結合金の組織において、初晶
Siが分散しているAl−Si系合金相とAl固溶体相
とが面積比20〜80%で斑状組織を示していると共
に、合金の少なくとも表面部のAl−Si系合金相の初
晶Siの最大粒径を5〜60μmとすることにより、材
料強度が高く耐摩耗性のよい合金が得られるほか、時効
処理を過時効領域で行うことにより、未拡散のCuが素
地中に拡散して消失し、延性の優れた合金を製作するこ
とができるため、アルミニウム系焼結合金の各種の摺動
を伴う機械要素への適用範囲を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アルミニウム系焼結合金の時効処理時間との引
張り強さおよび伸びとの関係を示すグラフである。
【図2】アルミニウム系焼結合金のSEM写真およびC
u面分析写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 四方 英雄 千葉県松戸市大金平1−48−1 (72)発明者 浦田 秀夫 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 川瀬 祥司 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 上田 順一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Al−Si合金粉、Al粉、Cu−遷移
    金属合金粉、Al−Mg合金粉もしくはMg粉、または
    必要に応じてそれらの金属粉に固体潤滑材粉末を混合し
    てなる混合粉を圧粉成形した後、焼結し、または焼結お
    よび塑性加工を行い、更に溶体化処理および時効処理を
    行うアルミニウム系焼結合金の製造方法において、該時
    効処理を、過時効領域において、時効処理後の引張り強
    さが、前記焼結体または塑性加工体の引張り強さよりも
    高い値を示すような温度および時間の範囲内の加熱処理
    により行なうことを特徴とするアルミニウム系耐摩耗性
    焼結合金の製造方法。
  2. 【請求項2】 Si含有量が13〜30重量%のAl−
    Si合金粉20〜80重量部に対して20〜80重量部
    のAl粉を配合した粉末に、Ti、V、Cr、Mn、F
    e、Co、Ni、ZrおよびNbから選ばれる1種もし
    くは2種以上の遷移金属の含有量が0.2〜30重量%
    のCu−遷移金属合金粉、ならびにMg含有量が35重
    量%以上のAl−Mg合金粉またはMg粉を添加するこ
    とによって、全体組成が重量比で、Si:2.4〜23.
    5%、Cu:2〜5%、Mg:0.2〜1.5%、Ti、
    V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、ZrおよびNbか
    ら選ばれる1種もしくは2種以上の遷移金属:0.01
    〜1%、ならびに残部のAlおよび不可避不純物からな
    る混合粉、または、前記混合粉に固体潤滑材を添加し
    て、全体組成が重量比でSi:1.3〜23.3%、C
    u:1.1〜5%、Mg:0.1〜1.5%、Ni:0.0
    05〜1%、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、N
    i、ZrおよびNbから選ばれる1種もしくは2種以上
    の遷移金属:0.01〜1%、黒鉛、MoS2、BNおよ
    びWS2から選ばれる1種もしくは2種以上の固体潤滑
    材:1〜45%、ならびに残部のAlおよび不可避不純
    物からなる混合粉、のいずれかの混合粉を圧粉成形した
    後、焼結して最大粒径が5〜60μmの初晶Siが分散
    するAl−Si系合金相とAl固溶体相との斑組織を呈
    する焼結体を得る工程と、該焼結体またはその塑性加
    工体を加熱後急冷して溶体化処理する工程と、さらに
    人工時効処理を行う工程とを有し、該時効処理を、過
    時効領域において、時効処理後の引張り強さが、前記焼
    結体の引張り強さよりも高い値を示すような温度および
    時間の範囲内の加熱処理により行なうことを特徴とする
    アルミニウム系耐摩耗性焼結合金の製造方法。
  3. 【請求項3】 最大粒径5μm以下の初晶Siが分散す
    るAl−Si系合金相とAl固溶体相との斑組織を呈す
    る焼結体を得る前記工程に、該焼結体の表面を加熱し
    て、合金の表面部に存在するAl−Si系合金相中の初
    晶Siの最大粒径を5〜60μmに成長させて冷却する
    工程を付加してなることを特徴とする請求項2に記載
    のアルミニウム系耐摩耗性焼結合金の製造方法。
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