JPH0935486A - 半導体不揮発性記憶装置およびそれを用いたコンピュータシステム - Google Patents

半導体不揮発性記憶装置およびそれを用いたコンピュータシステム

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JPH0935486A
JPH0935486A JP17524195A JP17524195A JPH0935486A JP H0935486 A JPH0935486 A JP H0935486A JP 17524195 A JP17524195 A JP 17524195A JP 17524195 A JP17524195 A JP 17524195A JP H0935486 A JPH0935486 A JP H0935486A
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Katsutaka Kimura
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一義 大嶋
Kazuyuki Miyazawa
一幸 宮沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センスラッチ回路のレイアウトとメモリセル
のビット線ピッチの整合化を図り、折り返しビット線・
センスラッチ方式によってノイズ耐性、ディスターブ耐
性が向上できる半導体不揮発性記憶装置を提供する。 【構成】 しきい値を電気的に書き換え可能なトランジ
スタからなる複数のメモリマットにより構成されるEE
PROMであって、ビット線B1〜Bnの2本に2つの
センスラッチ回路SL1〜SLnがそれぞれメモリマッ
トMemoryMatに対して両側に配置され、センス
ラッチ回路SL1〜SLnに接続される列ゲートアレイ
回路を通じてメモリマットMemory Matに対し
て両側から入出力が可能な構成となっており、読み出し
およびベリファイ動作はビット線B1〜Bnの偶数/奇
数で行われ、書き込み動作はビット線B1〜Bnの偶数
/奇数に関係なく一括動作で行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、しきい値を電気的に書
き換えることが可能なトランジスタからなる半導体不揮
発性記憶装置に関し、特にしきい値の電気的書き換えを
頻発的に行う場合に好適な半導体不揮発性記憶装置およ
びそれを用いたコンピュータシステムに適用して有効な
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、発明者が検討した技術とし
て、記憶内容を電気的に一括消去できる1トランジスタ
/セル構成の半導体不揮発性記憶装置には、フラッシュ
メモリ(EEPROM)と呼ばれているものが考えられ
る。このフラッシュメモリはその構成上、1ビット当た
りの占有面積が少なく高集積化が可能であるため、近年
注目され、その構造や駆動方法などに関する研究開発が
活発に行われている。
【0003】このようなフラッシュメモリにおいては、
たとえば特開平5−144277号公報に記載されてい
るNAND型が提案されている。このオープンビット線
方式ではメモリセルアレイが2つのブロックに分けら
れ、各ブロック内のビット線につながるセンスラッチと
なるCMOSフリップフロップを有する構成、また折り
返しビット線方式として、センスラッチを構成するCM
OSフリップフロップの2つのノードが隣合うビット線
にそれぞれ接続され、ビット線の2本に共通のセンスラ
ッチ回路が設けられる構成のものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のよう
なNAND型によるフラッシュメモリにおいて、たとえ
ばオープンビット線方式ではセンス側とリファレンス側
でメモリセルアレイのブロックが違うために、それぞれ
が受けるノイズが違うことによって安定した読み出し、
ベリファイ動作が難しいと考えられる。
【0005】また、折り返しビット線方式では、2本の
ビット線に1つのセンスラッチ回路による構成のため、
同一ワード線の書き込みを行う場合、動作を2回に分け
る、すなわちデータ入力後、書き込み、所望の書き込み
後、再び繰り返すために時間がほぼ2倍になることと、
書き込みのワードディスターブ、データディスターブが
2倍必要になるということが考えられる。
【0006】そこで、本発明の目的は、メモリセルの微
細化に伴い、読み出し時のセンスアンプ機能と、書き込
み時のデータラッチ機能とを有するセンスラッチ回路の
レイアウトとメモリセルのビット線ピッチの整合化を図
り、折り返しビット線・センスラッチ方式によってノイ
ズ耐性、ディスターブ耐性を向上させることができる半
導体不揮発性記憶装置、さらにそれを用いたコンピュー
タシステムを提供することにある。
【0007】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0009】すなわち、本発明の半導体不揮発性記憶装
置は、ビット線の2本を対とするセンス動作を行う2組
のセンスアンプ回路、またはビット線の2本を対とする
センス動作と書き込みデータのラッチ動作とを行う2組
のセンスラッチ回路を備えるものであり、特にセンスラ
ッチ回路を構成するCMOSフリップフロップの2対が
フリップフロップの2つのノードが隣合うビット線に接
続されており、言い換えればメモリセルアレイ(メモリ
マット)のメモリセルに接続されるビット線の2本に2
つのセンスラッチ回路を設けるようにしたものである。
【0010】この場合に、読み出し、ベリファイ動作時
には偶数/奇数に分けて動作を行うようにし、偶数番目
のビット線を対象とする場合にはこれに対応するセンス
ラッチ回路で読み出し、ベリファイを行い、また奇数番
目を対象とする場合にはこれに対応するセンスラッチ回
路で読み出し、ベリファイを行い、ワード線一括でデー
タの読み出しを可能とするものである。
【0011】さらに、書き込み動作時には、同時にセン
スラッチ回路内の書き込み情報のデータを偶数/奇数に
分けて、ビット線に伝達させ、電圧の1度選択で書き込
み動作を行うようにしたものである。またビット線が複
線化されている場合には、主ビット線に2サイクルでワ
ード線電位を印加して読み出しおよびベリファイ動作を
行い、書き込み動作ではワード線電位を1度選択で行う
ようにしたものである。
【0012】また、本発明のコンピュータシステムは、
前記ビット線の2本を対とするセンス動作を行うセンス
アンプ回路、またはビット線の2本を対とするセンス動
作と書き込みデータのラッチ動作とを行うセンスラッチ
回路を2組備える半導体不揮発性記憶装置に加えて、少
なくとも中央処理装置およびその周辺回路などを有する
ものである。
【0013】
【作用】前記した半導体不揮発性記憶装置およびそれを
用いたコンピュータシステムによれば、センスラッチ回
路のレイアウトとメモリセルのビット線ピッチとの整合
化を図ることができ、よって折り返しビット線・センス
ラッチ方式を採用することが可能となる。
【0014】これにより、この折り返しビット線方式を
用いることによってノイズ耐性を向上させることができ
るとともに、センスラッチ方式によって書き込みを1回
の動作で行うことができるので、安定した読み出し、ベ
リファイ動作が可能となり、さらに書き込み時間および
書き込み時のディスターブ耐性を向上させることができ
る。
【0015】すなわち、メモリマットのメモリセルに接
続されるビット線の2本を対とするセンスラッチ回路が
2組設けられ、センスラッチ回路に対してビット線が折
り返されているので、読み出しおよびベリファイ動作は
ビット線の偶数/奇数で行い、書き込み動作はビット線
の偶数/奇数に関係なく一括動作で行うことができる。
また、ビット線複線化の場合にはワード線電圧の1度選
択で読み出し、ベリファイおよび書き込み動作が可能で
ある。
【0016】これにより、狭ピッチビット線との整合化
が図れ、折り返しビット線・センスラッチ方式が可能と
なり、ノイズ耐性、ディスターブ耐性の向上が図れるし
きい値の電気的な書き換えが可能なトランジスタからな
る半導体不揮発性記憶装置、さらにこれを搭載した耐ノ
イズ性が高く、信頼性の向上が可能なコンピュータシス
テムを得ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0018】図1は本発明の一実施例である半導体不揮
発性記憶装置を示す機能ブロック図、図2〜図6は本実
施例の半導体不揮発性記憶装置において、メモリマット
を構成するメモリセルの接続例を示す回路図、図7およ
び図9はセンスラッチ回路をマットに対して両側または
片側に配置した場合のブロック図、図8および図10は
両側または片側より入出力を行う方式を表すブロック
図、図11および図12は本実施例に対する比較例であ
るオープンビット線方式、折り返しビット線方式を示す
ブロック図、図13〜図19はセンスラッチ回路の詳細
を示す回路図と、読み出し、ベリファイ、書き込み時の
動作タイミングを示す波形図、図20は本実施例の半導
体不揮発性記憶装置を用いたコンピュータシステムを示
す機能ブロック図である。
【0019】まず、図1により本実施例の半導体不揮発
性記憶装置の構成を説明する。
【0020】本実施例の半導体不揮発性記憶装置は、た
とえばしきい値を電気的に書き換え可能なトランジスタ
からなる複数のメモリマットにより構成されるEEPR
OMとされ、メモリマットMemory Mat、行ア
ドレスバッファXADB、行アドレスデコーダXDC
R、センスアンプおよびデータラッチ共用の2組のセン
スラッチ回路SLと列ゲートアレイ回路YG、列アドレ
スバッファYADB、列アドレスデコーダYDCR、ソ
ース・チャネル電位切り換え回路SVC、入力バッファ
回路DIB、出力バッファ回路DOB、マルチプレクサ
回路MP、モードコントロール回路MC、コントロール
信号バッファ回路CSB、内蔵電源回路VSなどから構
成されている。
【0021】この半導体不揮発性記憶装置において、コ
ントロール信号バッファ回路CSBには、特に制限され
るものではないが、たとえば外部端子/CE、/OE、
/WE、SCなどに供給されるチップイネーブル信号、
アウトプットイネーブル信号、ライトイネーブル信号、
シリアルクロック信号などが入力され、これらの信号に
応じて内部制御信号のタイミング信号を発生し、またモ
ードコントロール回路MCには外部端子R/(/B)か
らレディ/ビジィ信号が入力されている。なお、本実施
例における/CE、/OE、/WEなどの「/」は相補
信号を表している。
【0022】さらに、内蔵電源回路VSにおいては、特
に制限されるものではないが、たとえば外部から電源電
圧Vccが入力され、読み出しワード線電圧Vrw、書
き込みワード線電圧Vww、書き込みベリファイワード
線電圧Vwv、消去ワード線電圧Vew、消去ベリファ
イワード線電圧Vev、消去チャネル・ソース電圧Ve
c、読み出しビット線電圧Vrb、書き込みドレイン端
子電圧Vwdなどが生成されるようになっている。な
お、上記各電圧は外部から供給されるようにしてもよ
い。
【0023】ここで生成された各電圧は、読み出しワー
ド線電圧Vrw、書き込みワード線電圧Vww、書き込
みベリファイワード線電圧Vwv、消去ワード線電圧V
ew、消去ベリファイワード線電圧Vevが列アドレス
デコーダXDCRに、消去チャネル・ソース電圧Vec
がソース・チャネル電位切り換え回路SVCに、読み出
しビット線電圧Vrb、書き込みドレイン端子電圧Vw
dがセンスラッチ回路SLにそれぞれ入力されている。
【0024】この半導体不揮発性記憶装置においては、
外部端子から供給される行、列アドレス信号AX、AY
を受ける行、列アドレスバッファXADB、YADBを
通して形成された相補アドレス信号が行、列アドレスデ
コーダXDCR、YDCRに供給される。また特に制限
されるものではないが、たとえば上記行、列アドレスバ
ッファXADB、YADBは装置内部のチップイネーブ
ル選択信号により活性化され、外部端子からのアドレス
信号AX、AYを取り込み、外部端子から供給されたア
ドレス信号と同相の内部アドレス信号と逆相のアドレス
信号とからなる相補アドレス信号を形成する。
【0025】行アドレスデコーダXDCRは、行アドレ
スバッファXADBの相補アドレス信号に従ったメモリ
セル群のワード線Wの選択信号を形成し、列アドレスデ
コーダYDCRは、列アドレスバッファYADBの相補
アドレス信号に従ったメモリセル群のビット線Bの選択
信号を形成する。これにより、メモリマットMemor
y Mat内において、任意のワード線Wおよびビット
線Bが指定されて所望とするメモリセルが選択される。
【0026】特に制限されるものではないが、たとえば
メモリセルの選択は8ビットあるいは16ビット単位な
どでの書き込み、読み出しを行うために行アドレスデコ
ーダXDCRと列アドレスデコーダYDCRによりメモ
リセルは8個あるいは16個などが選択される。1つの
データブロックのメモリセルはワード線方向(行方向)
にm個、ビット線方向(列方向)にn個とすると、m×
n個のメモリセル群のデータブロックが8個あるいは1
6個などから構成される。
【0027】上記メモリセルは、特に制限されるもので
はないが、たとえばEPROMのメモリセルと類似の構
成であり、制御ゲートと浮遊ゲートとを有する公知のメ
モリセル、または制御ゲートと浮遊ゲート、および選択
ゲートを有する公知のメモリセルである。ここでは、特
に制限されるものではないが、たとえば単結晶P型シリ
コンからなる半導体基板上に形成されるトランジスタ1
素子によって、1つのフラッシュ消去型のEEPROM
セルが構成されている。
【0028】これらのメモリセルを複数接続するメモリ
セル群については、種々の接続例が提案されており、特
に制限されるものではないが、たとえば図2〜図6に示
すようなNOR型、DINOR型、AND型、HICR
型、NAND型などがあり、以下において順に説明す
る。
【0029】図2は、メモリセルをNOR型により接続
した例であり、メモリセルのMOSトランジスタに対し
てワード線W1〜Wmとビット線B1〜Bn、さらにS
ource Lineが接続され、これらを通して書き
換え(書き込み、消去)動作または読み出し動作が行わ
れる。すなわち、ワード線W1〜WmはMOSトランジ
スタのゲート、ビット線B1〜BnはMOSトランジス
タのドレイン、Source LineはMOSトラン
ジスタのソースにそれぞれ接続されている。
【0030】図3は、DINOR型によるメモリセルの
接続例で、Select GateおよびSub Bi
t Lineが追加され、Select GateのM
OSトランジスタのソースはビット線B1〜Bnに接続
され、またこのMOSトランジスタのドレインはSub
Bit Lineを通してそれぞれのメモリセルのM
OSトランジスタのドレインに接続されている。
【0031】図4は、AND型による接続例を示し、S
elect Gate1およびSelect Gate
2、さらにSub Source Lineを有し、S
elect Gate1のMOSトランジスタのソース
はビット線B1〜Bnに接続され、さらにこのMOSト
ランジスタのドレインはSub Bit Lineを通
してそれぞれのメモリセルのMOSトランジスタのドレ
インに接続されている。また、Select Gate
2のMOSトランジスタのソースはSource Li
neに接続され、さらにこのMOSトランジスタのドレ
インはSubSource Lineを通してそれぞれ
のメモリセルのMOSトランジスタのソースに接続され
ている。
【0032】図5は、HICR型によるメモリセルの接
続例で、Select Gate1のMOSトランジス
タのソースはビット線B1〜Bnに接続され、さらにこ
のMOSトランジスタのドレインはSub Bit L
ineを通してそれぞれのメモリセルのMOSトランジ
スタのドレインに接続されている。また、Select
Gate2のMOSトランジスタのソースはSour
ce Lineに接続され、さらにこのMOSトランジ
スタのドレインはSub Source Lineを通
してそれぞれのメモリセルのMOSトランジスタのソー
スに接続されている。
【0033】図6は、NAND型によるメモリセルの接
続例を示し、Select Gate1のMOSトラン
ジスタのドレインはビット線B1〜Bnに接続され、さ
らにこのMOSトランジスタのソースは、ソースとドレ
イン同士が直列に接続されたメモリセルのMOSトラン
ジスタのドレインに接続されている。また、Selec
t Gate2のMOSトランジスタのドレインは、直
列接続されたメモリセルのMOSトランジスタのドレイ
ンに接続され、さらにこのMOSトランジスタのソース
はSource Lineに接続されている。
【0034】続いて、本実施例の特徴となるメモリマッ
トMemory Matとセンスラッチ回路SLとの接
続について、その概要を図7〜図12により説明する。
【0035】本実施例においては、ビット線B1〜Bn
の2本に2つのセンスラッチ回路SLが設けられること
が特徴であり、たとえば図7に示すようにセンスラッチ
回路SL1〜SLnをメモリマットMemory Ma
tに対して両側に配置して、図8のようにそれぞれのセ
ンスラッチ回路SL1〜SLnに接続される列ゲートア
レイ回路YGを通じて、メモリマットMemory M
atに対して両側から入出力を行う場合などが考えられ
る。なお、センスラッチ回路SL1〜SLnとメモリマ
ットMemory Matとの接続においては、図9の
ように片側に配置する場合、さらに両側に配置する場合
でも図10のように片側より入出力を行うことも可能で
ある。
【0036】これに対して、たとえば本実施例に対する
比較例において、図11に示すようなオープンビット線
方式の場合には、メモリマットMemory Mat
a,bのブロックが違うために安定性に起因するノイズ
の違いが生じ、また図12に示す折り返しビット線方式
の場合にはビット線B1〜Bnの2本に共通のセンスラ
ッチ回路SL12〜SLn−1nが設けられ、この方式
では同一のワード線W1〜Wmの書き込みを行う場合に
動作を2回に分ける必要が生じて時間的な問題が考えら
れる。
【0037】従って、本実施例のようにビット線B1〜
Bnの2本に2つのセンスラッチ回路SL1〜SLnを
設けることによって、図11、さらに図12のような問
題点を解決し、ノイズに有効な折り返しビット線方式を
採用して、さらに2本のビット線B1〜Bnに設けられ
る2つのセンスラッチ回路SL1〜SLnを用いて書き
込みを1回の動作で行うことができるようにしたもので
ある。
【0038】このような半導体不揮発性記憶装置のサイ
ズの縮小化に伴う微細化技術において、メモリセルは加
工長のスケーリングは可能であるが、直接周辺回路であ
るセンスラッチ回路SLおよび行アドレスデコーダXD
CRはスケーリングできない。なぜなら、メモリセルの
しきい値電圧の書き換え動作には高電圧が必要であり、
メモリセルの加工長のスケーリングに対して書き換え電
圧のスケーリングができないためである。
【0039】そのため、センスラッチ回路SLの電圧の
耐圧は、高電圧であるしきい値電圧を下げる動作時の選
択ドレイン電圧(たとえば5V)、しきい値電圧を上げ
る動作時の非選択ドレイン電圧(たとえば6V)を確保
しなければならない。レイアウトでは、配線などによる
寄生MOSトランジスタの耐圧を確保するために素子間
分離幅をもたせ、MOSトランジスタの酸化膜厚の耐圧
確保のためMOSトランジスタのゲート長を広げなくて
はならない。
【0040】従来のレイアウトでは、メモリセルビット
線ピッチ1bitで1つのセンスラッチ回路SLを配置
するのに対し、本発明のレイアウトでは、たとえばメモ
リマットの上下にセンスラッチ回路SLを配置すること
により、ビット線ピッチ2bitで1つのセンスラッチ
回路SLを構成する。したがって、微細化に伴うメモリ
セルビット線ピッチの整合性を図れる。
【0041】次に、本実施例の作用について、センスラ
ッチ回路SLの詳細な回路図、動作タイミング波形図に
基づいて読み出し動作、書き込み動作を説明する。
【0042】始めに、図13に示すような読み出し専用
のセンスラッチ回路SL1,SL2の構成による半導体
不揮発性記憶装置とした場合の一例を、図14の読み出
し時の動作タイミング波形に基づいて説明する。
【0043】この図13に示すセンスラッチ回路SL
1,SL2においては、ビット線B1とB2に対してフ
リップフロップFFを含むセンスラッチ回路SL1とS
L2が接続されており、SL1はビット線B1の読み出
しを行い、SL2はビット線B2の読み出しを行う。セ
ンスラッチ回路SL1はビット線B1とB2に対して、
SL2はB2とB1に対して同一(等価)の接続構成を
有している。
【0044】センスラッチ回路SL1側を例に説明する
と、読み出しを行うメモリセルのビット線B1側には、
ビット線の電位のプリチャージを行うゲート信号PCe
を入力とするMOSトランジスタM1eと、ビット線B
1の電位を接地電圧Vssにリセットを行うゲート信号
BDeを入力とするMOSトランジスタM5eが接続さ
れている。フリップフロップFFとビット線B1とB2
間には、ゲート入力信号TRe,RToを入力とするM
OSトランジスタM3e,M4oが接続されている。S
L1のリファレンス電位は、ゲート入力RPoを入力と
するMOSトランジスタM2oがビット線B2へ供給を
行う。
【0045】プリチャージ信号PCe,PCoの電圧値
は、電源電圧より低い電圧を供給する。これは、ビット
線B1,B2の電位を1V程度にすることにより弱い書
き込みおよび弱い消去が起こらないようにするためであ
る。ワード線電圧が低く、ドレイン電圧により注入され
ているフローティングゲートの電子を放出、またはワー
ド線電圧が正の電圧、ドレイン電圧によりホットエレク
トロンによりフローティングゲートに電子の注入が起こ
る。
【0046】リファレンス信号RPo,RPeの電圧値
はプリチャージのビット線B1,B2の電位より低く、
たとえばリファレンスビット線の電位が0.5V程度とな
る電源電圧より低い電圧を供給する。
【0047】図14の読み出し時での装置内部信号タイ
ミングにおいて、t1からt6、t6からt11とt1
1以降に動作が分かれ、すなわち奇数番目のBn−1側
(B1側)のメモリセルの情報をセンスラッチ回路SL
1,SL2内のフリップフロップFFに取り込む動作、
偶数番目のBn側(B2側)のメモリセルの情報を取り
込む動作、データ出力動作に分かれる。
【0048】まず、t1からt2間では、MOSトラン
ジスタM1eのゲート入力信号PCeを選択し、電位を
1.5Vとすることでビット線B1の電位を1Vとする。
t2からt3間では、選択ワード線電位を選択電圧と
し、メモリセルのしきい値の情報、すなわちしきい値が
低い場合または高い場合により、ビット線の電圧が放電
またはそのままの電位を保つ。この間、リファレンス側
のビット線B2はBDoをゲート入力信号とするMOS
トランジスタM5oにより接地電圧となる。これによ
り、ビット線間の容量値を一定に保つことができ、安定
した読み出しができる。
【0049】t3からt4間では、リファレンス側のビ
ット線の電位を0.5Vとするために、ビット線B2に接
続されているMOSトランジスタM2oのゲート入力信
号RPoの電位を1Vとする。t4からt5間では、S
L1側のフリップフロップFFに、ビット線B1(Bn
−1側)と選択ワード線Wに接続されているメモリセル
情報を取り込む。ビット線B1とB2に接続されている
MOSトランジスタM3e,M4oのゲート入力信号R
To,TReを選択し、SL1側のフリップフロップF
Fの電源電圧VSPe,VSNeを活性化する。
【0050】t5からt6間は、ビット線B1とB2の
電位をリセットするため、MOSトランジスタM5eと
M5oのゲート入力信号BDe,BDoを選択する。t
6からt11間はBn側(B2側)をt1からt6間と
同様に行う。この間、SL1側のフリップフロップFF
の電源は活性状態を保ち、Bn−1側の情報を保存して
いる。t11以降はアドレスに応じてYゲート信号を選
択してデータ出力を行う。
【0051】メモリセルの接続方式がビット線複線化し
ている場合、たとえばDINOR、AND、HICR、
NAND型の場合には、図14(b) に示すようにワード
線Wを2度選択せずに、ビット線B1〜Bnとメモリセ
ルのドレインを接続するセレクトゲートの信号SG1を
2度選択し、ワード線電圧の1度選択でよい。
【0052】続いて、図15および図16に示すような
読み出し動作および書き換え動作が可能なセンスラッチ
回路SL1,SL2の構成による半導体不揮発性記憶装
置とした場合の一例を、図17の読み出しおよびベリフ
ァイ時の動作タイミング波形、図18のしきい値を下げ
ることによる書き込み動作、図19のしきい値を上げる
ことによる書き込み動作のタイミング波形に基づいて説
明する。
【0053】図15によるセンスラッチ回路SL1,S
L2の構成は、書き込み動作が選択的にしきい値を下げ
る動作(AND、DINOR、HICR型のメモリセル
接続に対応)であり、図16は逆に選択的にしきい値を
上げる動作(NAND型のメモリセル接続に対応)によ
り書き込み動作を行う場合の構成例である。
【0054】このセンスラッチ回路SL1,SL2の構
成を読み出し専用の前記図13と比較すると、図15お
よび図16はともにセンスラッチ回路SL1,SL2を
構成するMOSトランジスタM6e,M6o,M7e,
M7oがそれぞれ2個増えただけである。SL1側にお
いて、ビット線B1をプリチャージするMOSトランジ
スタM1eとビット線B1間に、ゲート入力をフリップ
フロップFFの情報とするMOSトランジスタM6eが
新たに接続されている。M1eとM6eとの接続は限定
するものではなく、電源電圧Vcc側がM6e、ビット
線B1がM1eでもよい。
【0055】また、新たに接続されたMOSトランジス
タM7eはゲート入力をフリップフロップFFの情報と
し、ドレインを共用信号ALe、ソースを接地電圧Vs
sとすることにより、多段入力NOR接続、SLn−1
側のセンスラッチ回路SL1内のフリップフロップFF
の情報がVssになることを判定するMOSトランジス
タである。
【0056】図15ではM7eがTReをゲート入力と
するM3e側、図16ではM7oがRToをゲート入力
とするM4o側である。これは、センスラッチ回路SL
1,SL2内のフリップフロップFFのデータの書き込
みが、すべてのビットB1〜Bnについて終了した時点
では、しきい値を下げる動作ではVss、しきい値を上
げる動作ではHighレベル(VSPe電位)となるた
めである。
【0057】言い換えると、SLn−1側の書き込みし
きい値を下げる動作では、データの書き込み終了時、M
7eのゲート信号がVssとなり、ドレイン電圧ALe
を保つ。またSLn−1側の書き込みしきい値を上げる
動作では、終了時、M7oのゲート信号がVssとな
り、ドレイン電圧ALeを保つ。なお、M7eおよびM
7oをPMOSトランジスタとし、多段入力NANDと
して接続を逆にしても可能である。
【0058】この図15、図16のような回路構成によ
る読み出し動作時およびベリファイ動作時は図17のよ
うなタイミング波形となり、図14の読み出し専用のタ
イミング波形との違いは、t1からt2間およびt8か
らt9間のビット線B1およびB2の電位を1Vにプリ
チャージする期間である。
【0059】すなわち、t1からt2間では、RPeの
ゲート入力信号の電位を1.5Vとし、MOSトランジス
タM2eからビット線B1の電位を1Vにプリチャージ
を行う。またt8からt9間では、RPoのゲート入力
信号の電位を1.5Vとし、MOSトランジスタM2oか
らビット線B2の電位を1Vにプリチャージを行う。P
CeおよびPCo信号を使用しないのは、フリップフロ
ップFFのデータによりプリチャージを行ってしまうた
めである。
【0060】読み出し時のワード線電圧は、しきい値を
下げる動作を書き込みと定義するメモリセル接続のAN
D、DINOR、HICR型の場合、選択電圧は電源電
圧である。しきい値を上げる動作を書き込みと定義する
メモリセル接続のNAND型の場合、選択電圧は接地電
圧Vssであり、非選択ワード線電位は電源電圧または
高電圧である。
【0061】ベリファイ動作時のワード線電圧は、検証
したいメモリセルのしきい値電圧に対応するワード線電
圧を印加する。
【0062】さらに、図15の回路構成による書き込み
動作時は図18のようなタイミング波形となり、この書
き込み動作はメモリセルのしきい値を選択的に下げる動
作とした場合の装置内部信号タイミング波形である。
【0063】t1までに書き込み情報をセンスラッチ回
路SL1,SL2を構成するフリップフロップFFにデ
ータを入力し、t1からt4が書き込み、t4からt9
間にBn−1側のベリファイ、t9からT10間にBn
側のベリファイ、t10からt11間にメモリセルしき
い値の全ビット終了判定を行う。t1までの書き込みデ
ータ入力は、しきい値を選択的に下げたいメモリセルに
対応するビット線B1〜Bnに接続されているフリップ
フロップFFのデータをHighレベル、下げたくない
データをVssとする。
【0064】t1からt2間、PCe,PCoを選択す
ることにより、フリップフロップFFのデータを選択的
にビット線B1,B2に情報を渡せる。その後、t2か
らt3間、TRe,TRoを選択して書き込み電圧を供
給する。TRe,TRoの選択前にPCe,PCoを選
択するのは、TRe,TRoのみを選択した場合、ビッ
ト線B1〜Bn側の容量がフリップフロップFF側の容
量より大きいのでフリップフロップFFのデータを壊し
てしまうためである。TRe,TRoの電位を6Vとす
るのは、書き込み時のビット線電圧VSPe,VSPo
(5V)をトランスファするためであり、ビット線電位
を上げる場合には、TRe,TRoのMOSトランジス
タM3e,M3oのしきい値を考慮してTRe,TRo
のゲート電位を上げる。
【0065】t2からt3間のワード線を負電圧、たと
えば−9Vとすることで、選択的にビット線電圧VSP
e,VSPo(5V)に接続されているメモリセルには
フローティングゲートに電界が生じ、電子が放出され
る。t3からt4間は、ビット線B1〜Bnの電位をV
ssに放電するためにBDe,BDoが選択される。t
4からt5間は、フリップフロップFFのデータにより
選択的にプリチャージを行うためPCeが選択される。
【0066】t5までは、SL1のデータを保持するた
めにVSPe,VSNeは活性化されている。t5から
t9間までは、図17のt2からt6間と同様である
が、ワード線電位はベリファイ電圧の1.5V程度であ
る。同様にt9からt10間にはSL2側のベリファイ
動作を行う。
【0067】t10からt11までに、すべてのメモリ
セルのしきい値が下がる検証、言い換えればすべてのフ
リップフロップFFのデータがVssになることを判定
する。t11後、M7e,M7oのソース電位ALe,
ALoがVssの場合、t2へ繰り返され、書き込み動
作を継続する。ALe,ALoがHighレベルの場
合、書き込み動作を終了する。
【0068】また、図16の回路構成による書き込み動
作時は図19のようなタイミング波形となり、この書き
込み動作はメモリセルのしきい値を選択的に上げる動作
とした場合の装置内部信号タイミング波形である。
【0069】t1までに書き込み情報をセンスラッチ回
路SL1,SL2を構成するフリップフロップFFにデ
ータを入力し、t1からt4間が書き込み、t4からt
10間にBn−1側のベリファイ、t10からt11間
にBn側のベリファイ、t11からt12間にメモリセ
ルしきい値の全ビット終了判定を行う。t1までの書き
込みデータ入力は、しきい値を選択的に上げたいメモリ
セルに対応するビット線B1〜Bnに接続されているフ
リップフロップFFのデータを接地電圧Vss、上げた
くないデータをHighレベルとする。
【0070】t1からt4間は図18と同様であり、ワ
ード線電位が異なる。しきい値を上げたいメモリセル
は、ワード線電位を14V程度の高電圧とすることによ
り、メモリセルのチャネル電圧との電界差によるドレイ
ン側電圧(ビット線電位)によって選択的に書き込みが
できる。選択時はVssであり、電界差が生じてフロー
ティングゲートにチャネルから電子を注入でき、非選択
ではHighレベル(VSPe,VSPo(6V))とな
るために弱い電界差により電子の注入を起こさない。
【0071】しきい値を上げる動作のベリファイ動作
は、下げる動作と異なる。t4からt5間にB1を書き
込みデータと無関係にプリチャージを行うためにRPe
を選択する。t5からt6間に選択ワード線電位をVc
cに近い電圧2V程度とする。しきい値が上がったメモ
リセルに接続されるビット線の電位はプリチャージレベ
ルを保ち、またしきい値が上がりきっていないビット線
電位はメモリセルにより放出されてVssとなる。
【0072】t6からt7間にセンスラッチデータをP
Ceの選択によってビット線電位情報を書き換える。し
きい値が低く、書き込みを継続するデータ情報はPCe
によってもVssを保持し、しきい値が上がり停止する
場合、PCeによってもプリチャージレベルを保持す
る。その後、t7からt8間にリファレンス電位を立ち
上げ、t8からt9間にフリップフロップFFへデータ
を取り込む。t7とt8、t8とt9間は逆の関係であ
ってもよい。
【0073】t10からt11間までは、t4からt1
0間までと同様にBn側のベリファイ動作を行う。t1
1からt12までは書き込み終了を多段入力NOR回路
で行う。ALe,ALoがVssの場合、t2へ繰り返
され、書き込み動作を継続する。ALe,ALoがHi
ghレベルの場合、書き込み動作を終了する。
【0074】以上のようにして、メモリマットMemo
ry Mat内の任意のワード線Wおよびビット線Bに
より所望とするメモリセルが選択され、このメモリセル
に対して書き込みまたは消去による書き換え動作、読み
出し動作が行われる。
【0075】従って、本実施例の半導体不揮発性記憶装
置によれば、ビット線B1〜Bnの2本に2つのセンス
ラッチ回路SL1〜SLnをメモリマットMemory
Matに対して両側または片側に配置することによ
り、ノイズに有効な折り返しビット線方式を用いて読み
出しおよびベリファイ動作をビット線B1〜Bnの偶数
(Bn)/奇数(Bn−1)で行うことができるので、
ノイズ耐性を向上させて安定した読み出し、ベリファイ
動作を可能とすることができる。
【0076】さらに、折り返しビット線方式で書き込み
を1回の動作で行うことができるので、書き込み時間お
よび書き込み時のディスターブ耐性を向上させることが
できる。
【0077】また、ビット線B1〜Bnが複線化されて
いる場合には、ワード線Wを2度選択せずに、ビット線
B1〜Bnとメモリセルのドレインを接続するセレクト
ゲート信号を2度選択することによってワード線電圧の
1度選択で動作が可能となる。
【0078】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0079】たとえば、本実施例の半導体不揮発性記憶
装置については、フラッシュメモリ(EEPROM)に
適用した場合について説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、EEPROM、EPROM
などの電気的に書き換え可能な他の不揮発性の半導体記
憶装置について広く適用可能である。
【0080】また、本実施例の半導体不揮発性記憶装置
においては、フラッシュメモリとして記憶装置単位で使
用される場合に限らず、たとえばコンピュータシステ
ム、デジタル・スチル・カメラシステム、自動車システ
ムなどの各種システムの記憶装置として広く用いられ、
一例として図20によりコンピュータシステムについて
説明する。
【0081】図20において、このコンピュータシステ
ムは、情報機器としての中央処理装置CPU、情報処理
システム内に構築したI/Oバス、Bus Unit、
主記憶メモリや拡張メモリなどの高速メモリをアクセス
するメモリ制御ユニットMemory Control
Unit、主記憶メモリとしてのDRAM、基本制御
プログラムが格納されたROM、先端にキーボードが接
続されたキーボードコントローラKBDCなどによって
構成される。さらに、表示アダプタとしてのDispl
ay AdapterがI/Oバスに接続され、上記D
isplayAdapterの先端にはディスプレイD
isplayが接続されている。
【0082】そして、上記I/Oバスにはパラレルポー
トParallel Port I/F、マウスなどの
シリアルポートSerial Port I/F、フロ
ッピーディスクドライブFDD、上記I/Oバスよりの
HDD I/Fに変換するバッファコントローラHDD
Bufferが接続される。また、上記メモリ制御ユ
ニットMemory Control Unitからの
バスと接続されて拡張RAMおよび主記憶メモリとして
のDRAMが接続されている。
【0083】ここで、このコンピュータシステムの動作
について説明する。電源が投入されて動作を開始する
と、まず上記中央処理装置CPUは、上記ROMを上記
I/Oバスを通してアクセスし、初期診断、初期設定を
行う。そして、補助記憶装置からシステムプログラムを
主記憶メモリとしてのDRAMにロードする。また、上
記中央処理装置CPUは、上記I/Oバスを通してHD
DコントローラにHDDをアクセスするものとして動作
する。
【0084】そして、システムプログラムのロードが終
了すると、ユーザの処理要求に従い、処理を進めてい
く。なお、ユーザは上記I/Oバス上のキーボードコン
トローラKBDCや表示アダプタDisplay Ad
apterにより処理の入出力を行いながら作業を進め
る。そして、必要に応じてパラレルポートParall
el Port I/F、シリアルポートSerial
Port I/Fに接続された入出力装置を活用す
る。
【0085】また、本体上の主記憶メモリとしてのDR
AMでは主記憶容量が不足する場合は、拡張RAMによ
り主記憶を補う。ユーザがファイルを読み書きしたい場
合には、ユーザは上記HDDが補助記憶装置であるもの
として補助記憶装置へのアクセスを要求する。そして、
本発明のフラッシュメモリによって構成されたフラッシ
ュファイルシステムはそれを受けてファイルデータのア
クセスを行う。
【0086】以上のようにして、本発明のフラッシュメ
モリなどの半導体不揮発性記憶装置は、コンピュータシ
ステムのフラッシュファイルシステムなどとして広く適
用可能である。
【0087】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0088】(1).ビット線の2本を対とするセンス動作
を行う2組のセンスアンプ回路、またはビット線の2本
を対とするセンス動作と書き込みデータのラッチ動作と
を行う2組のセンスラッチ回路を備えて、センスラッチ
回路のレイアウトとメモリセルのビット線ピッチとの整
合化を図ることができるので、折り返しビット線・セン
スラッチ方式の採用が可能となる。
【0089】(2).折り返しビット線・センスラッチ方式
を用いることによってノイズ耐性を向上させることがで
きるので、安定した読み出し、ベリファイ動作が可能と
なる。
【0090】(3).折り返しビット線・センスラッチ方式
を用いているので、読み出しおよびベリファイ動作はビ
ット線の偶数/奇数に対応させて2サイクルに分けて行
い、書き込み動作はビット線の偶数/奇数に関係なく一
括動作で1回の動作で行うことができるので、書き込み
時間および書き込み時のディスターブ耐性の向上が可能
となる。
【0091】(4).ビット線が複線化されている場合に
は、ワード線を2度選択せずに、ビット線とメモリセル
のドレインを接続するセレクトゲート信号を2度選択す
ることにより、ワード線電圧の1度選択による動作が可
能となる。
【0092】(5).前記(1) 〜(4) により、狭ピッチビッ
ト線との整合化が図れ、折り返しビット線・センスラッ
チ方式が可能となり、ノイズ耐性およびディスターブ耐
性の向上が図れる半導体不揮発性記憶装置、さらにこれ
を搭載した耐ノイズ性が高く、信頼性の向上が可能なコ
ンピュータシステムなどの各種システムを得ることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体不揮発性記憶装
置を示す機能ブロック図である。
【図2】本実施例の半導体不揮発性記憶装置において、
メモリマットを構成するメモリセルの接続例(NOR
型)を示す回路図である。
【図3】本実施例において、メモリマットを構成するメ
モリセルの接続例(DINOR型)を示す回路図であ
る。
【図4】本実施例において、メモリマットを構成するメ
モリセルの接続例(AND型)を示す回路図である。
【図5】本実施例において、メモリマットを構成するメ
モリセルの接続例(HICR型)を示す回路図である。
【図6】本実施例において、メモリマットを構成するメ
モリセルの接続例(NAND型)を示す回路図である。
【図7】本実施例において、センスラッチ回路をマット
に対して両側に配置した場合のブロック図である。
【図8】本実施例において、両側より入出力を行う方式
を表すブロック図である。
【図9】本実施例において、センスラッチ回路をマット
に対して片側に配置した場合のブロック図である。
【図10】本実施例において、片側より入出力を行う方
式を表すブロック図である。
【図11】本実施例に対する比較例であるオープンビッ
ト線方式を示すブロック図である。
【図12】本実施例に対する比較例である折り返しビッ
ト線方式を示すブロック図である。
【図13】本実施例において、読み出し専用記憶装置と
した場合のセンスラッチ回路の詳細を示す回路図であ
る。
【図14】本実施例において、読み出し専用記憶装置と
した場合のセンスラッチ回路を用いた読み出し時の動作
タイミングを示す波形図である。
【図15】本実施例において、読み出し動作および書き
換え動作が可能な記憶装置とし、書き込み動作はメモリ
セルしきい値を選択的に下げる動作とした場合のセンス
ラッチ回路を詳細に示す回路図である。
【図16】本実施例において、読み出し動作および書き
換え動作が可能な記憶装置とし、書き込み動作はメモリ
セルしきい値を選択的に上げる動作とした場合のセンス
ラッチ回路を詳細に示す回路図である。
【図17】本実施例において、読み出し動作および書き
換え動作が可能な記憶装置とした場合のセンスラッチ回
路を用いた読み出し動作およびメモリセルしきい値検証
(ベリファイ)動作時の動作タイミングを示す波形図で
ある。
【図18】本実施例において、読み出し動作および書き
換え動作が可能な記憶装置とし、書き込み動作はメモリ
セルしきい値を選択的に下げる動作とした場合のセンス
ラッチ回路を用いた書き込み動作時の動作タイミングを
示す波形図である。
【図19】本実施例において、読み出し動作および書き
換え動作が可能な記憶装置とし、書き込み動作はメモリ
セルしきい値を選択的に上げる動作とした場合のセンス
ラッチ回路を用いた書き込み動作時の動作タイミングを
示す波形図である。
【図20】本実施例の半導体不揮発性記憶装置を用いた
コンピュータシステムを示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
Memory Mat メモリマット XADB 行アドレスバッファ XDCR 行アドレスデコーダ SL,SL1〜SLn センスラッチ回路 YG 列ゲートアレイ回路 YADB 列アドレスバッファ YDCR 列アドレスデコーダ SVC ソース・チャネル電位切り換え回路 DIB 入力バッファ回路 DOB 出力バッファ回路 MP マルチプレクサ回路 MC モードコントロール回路 CSB コントロール信号バッファ回路 VS 内蔵電源回路 W,W1〜Wm ワード線 B,B1〜Bn ビット線
フロントページの続き (72)発明者 大嶋 一義 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 宮沢 一幸 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コントロールゲート、ドレインおよびソ
    ースを有する複数の不揮発性半導体メモリセルをアレイ
    状に配置したメモリセルアレイと、前記複数のメモリセ
    ル群(セクタ)のコントロールゲートが共通に接続され
    たワード線と、前記複数のメモリセルのドレインが共通
    に接続されたビット線とを有し、前記ビット線の2本を
    対とするセンス動作を行う2組のセンスアンプ回路が備
    えられていることを特徴とする半導体不揮発性記憶装
    置。
  2. 【請求項2】 コントロールゲート、ドレインおよびソ
    ースを有する複数の不揮発性半導体メモリセルをアレイ
    状に配置したメモリセルアレイと、前記複数のメモリセ
    ル群(セクタ)のコントロールゲートが共通に接続され
    たワード線と、前記複数のメモリセルのドレインが共通
    に接続されたビット線とを有し、前記ビット線の2本を
    対とするセンス動作と書き込みデータのラッチ動作とを
    行う2組のセンスラッチ回路と、前記メモリセルアレイ
    の所定範囲のメモリセルに単位書き込み時間を設定し
    て、同時にデータ書き込み不十分のメモリセルがある場
    合に再書き込みを行うベリファイ制御手段と、書き込み
    ベリファイ動作時に、読み出されたメモリセルのデータ
    と前記センスラッチ回路にラッチされている書き込みデ
    ータとの論理をとって、書き込み状態に応じてビット毎
    に前記センスラッチ回路の再書き込みデータの自動設定
    を行う自動設定手段とが備えられていることを特徴とす
    る半導体不揮発性記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体不揮発性記憶装置
    であって、前記センスラッチ回路にはCMOSフリップ
    フロップを有し、その1つのノードがトランスファゲー
    トを介してビット線に接続され、かつ前記再書き込みデ
    ータの自動設定手段として、ビット線に一端が接続さ
    れ、ゲートが前記CMOSフリップフロップの1つのノ
    ードに接続された第1のMOSトランジスタと、この第
    1のMOSトランジスタの他端と電源との間に設けら
    れ、ベリファイ制御クロックにより制御される第2のM
    OSトランジスタとを有することを特徴とする半導体不
    揮発性記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の半導体不揮
    発性記憶装置であって、読み出しおよびベリファイ動作
    時、この動作タイミングを前記ビット線の偶数/奇数に
    対応して2サイクルに分けて、前記センスアンプ回路ま
    たは前記センスラッチ回路にデータを取り込むことを特
    徴とする半導体不揮発性記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体不揮発性記憶装置
    であって、前記ビット線が複線化されている場合、前記
    ワード線の選択は2サイクル中連続選択させ、選択主ビ
    ット線と副ビット線とを接続する選択MOSトランジス
    タを2サイクルに分けて、前記センスアンプ回路または
    前記センスラッチ回路にデータを取り込むことを特徴と
    する半導体不揮発性記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項2または3記載の半導体不揮発性
    記憶装置であって、書き込み動作時、前記センスラッチ
    回路内のデータをビット線の偶数/奇数に対応して2サ
    イクルに分けずに、書き込み時のワード線電位を1回印
    加することを特徴とする半導体不揮発性記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体不揮発性記憶装置
    であって、書き込み動作時前記ビット線が複線化されて
    いる場合、ワード線電位を印加し、その後選択MOSト
    ランジスタを選択することを特徴とする半導体不揮発性
    記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6または7
    記載の半導体不揮発性記憶装置を用いたコンピュータシ
    ステムであって、前記半導体不揮発性記憶装置に加え
    て、少なくとも中央処理装置およびその周辺回路などを
    有することを特徴とするコンピュータシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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