JP3698462B2 - 半導体不揮発性記憶装置およびそれを用いたコンピュータシステム - Google Patents

半導体不揮発性記憶装置およびそれを用いたコンピュータシステム Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、しきい値を電気的に書き換えることが可能なトランジスタからなる半導体不揮発性記憶装置に関し、特にしきい値の電気的書き換えを頻発的に行う場合に好適な半導体不揮発性記憶装置およびそれを用いたコンピュータシステムに適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、発明者が検討した技術として、記憶内容を電気的に一括消去できる1トランジスタ/セル構成の半導体不揮発性記憶装置には、フラッシュメモリ(EEPROM)と呼ばれているものが考えられる。このフラッシュメモリはその構成上、1ビット当たりの占有面積が少なく高集積化が可能であるため、近年注目され、その構造や駆動方法などに関する研究開発が活発に行われている。
【0003】
このようなフラッシュメモリにおいては、たとえば特開平5−144277号公報に記載されているNAND型が提案されている。このオープンビット線方式ではメモリセルアレイが2つのブロックに分けられ、各ブロック内のビット線につながるセンスラッチとなるCMOSフリップフロップを有する構成、また折り返しビット線方式として、センスラッチを構成するCMOSフリップフロップの2つのノードが隣合うビット線にそれぞれ接続され、ビット線の2本に共通のセンスラッチ回路が設けられる構成のものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記のようなNAND型によるフラッシュメモリにおいて、たとえばオープンビット線方式ではセンス側とリファレンス側でメモリセルアレイのブロックが違うために、それぞれが受けるノイズが違うことによって安定した読み出し、ベリファイ動作が難しいと考えられる。
【0005】
また、折り返しビット線方式では、2本のビット線に1つのセンスラッチ回路による構成のため、同一ワード線の書き込みを行う場合、動作を2回に分ける、すなわちデータ入力後、書き込み、所望の書き込み後、再び繰り返すために時間がほぼ2倍になることと、書き込みのワードディスターブ、データディスターブが2倍必要になるということが考えられる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、メモリセルの微細化に伴い、読み出し時のセンスアンプ機能と、書き込み時のデータラッチ機能とを有するセンスラッチ回路のレイアウトとメモリセルのビット線ピッチの整合化を図り、折り返しビット線・センスラッチ方式によってノイズ耐性、ディスターブ耐性を向上させることができる半導体不揮発性記憶装置、さらにそれを用いたコンピュータシステムを提供することにある。
【0007】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0009】
すなわち、本発明の半導体不揮発性記憶装置は、ビット線の2本を対とするセンス動作を行う2組のセンスアンプ回路、またはビット線の2本を対とするセンス動作と書き込みデータのラッチ動作とを行う2組のセンスラッチ回路を備えるものであり、特にセンスラッチ回路を構成するCMOSフリップフロップの2対がフリップフロップの2つのノードが隣合うビット線に接続されており、言い換えればメモリセルアレイ(メモリマット)のメモリセルに接続されるビット線の2本に2つのセンスラッチ回路を設けるようにしたものである。
【0010】
この場合に、読み出し、ベリファイ動作時には偶数/奇数に分けて動作を行うようにし、偶数番目のビット線を対象とする場合にはこれに対応するセンスラッチ回路で読み出し、ベリファイを行い、また奇数番目を対象とする場合にはこれに対応するセンスラッチ回路で読み出し、ベリファイを行い、ワード線一括でデータの読み出しを可能とするものである。
【0011】
さらに、書き込み動作時には、同時にセンスラッチ回路内の書き込み情報のデータを偶数/奇数に分けて、ビット線に伝達させ、電圧の1度選択で書き込み動作を行うようにしたものである。またビット線が複線化されている場合には、主ビット線に2サイクルでワード線電位を印加して読み出しおよびベリファイ動作を行い、書き込み動作ではワード線電位を1度選択で行うようにしたものである。
【0012】
また、本発明のコンピュータシステムは、前記ビット線の2本を対とするセンス動作を行うセンスアンプ回路、またはビット線の2本を対とするセンス動作と書き込みデータのラッチ動作とを行うセンスラッチ回路を2組備える半導体不揮発性記憶装置に加えて、少なくとも中央処理装置およびその周辺回路などを有するものである。
【0013】
【作用】
前記した半導体不揮発性記憶装置およびそれを用いたコンピュータシステムによれば、センスラッチ回路のレイアウトとメモリセルのビット線ピッチとの整合化を図ることができ、よって折り返しビット線・センスラッチ方式を採用することが可能となる。
【0014】
これにより、この折り返しビット線方式を用いることによってノイズ耐性を向上させることができるとともに、センスラッチ方式によって書き込みを1回の動作で行うことができるので、安定した読み出し、ベリファイ動作が可能となり、さらに書き込み時間および書き込み時のディスターブ耐性を向上させることができる。
【0015】
すなわち、メモリマットのメモリセルに接続されるビット線の2本を対とするセンスラッチ回路が2組設けられ、センスラッチ回路に対してビット線が折り返されているので、読み出しおよびベリファイ動作はビット線の偶数/奇数で行い、書き込み動作はビット線の偶数/奇数に関係なく一括動作で行うことができる。また、ビット線複線化の場合にはワード線電圧の1度選択で読み出し、ベリファイおよび書き込み動作が可能である。
【0016】
これにより、狭ピッチビット線との整合化が図れ、折り返しビット線・センスラッチ方式が可能となり、ノイズ耐性、ディスターブ耐性の向上が図れるしきい値の電気的な書き換えが可能なトランジスタからなる半導体不揮発性記憶装置、さらにこれを搭載した耐ノイズ性が高く、信頼性の向上が可能なコンピュータシステムを得ることができる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は本発明の一実施例である半導体不揮発性記憶装置を示す機能ブロック図、図2〜図6は本実施例の半導体不揮発性記憶装置において、メモリマットを構成するメモリセルの接続例を示す回路図、図7および図9はセンスラッチ回路をマットに対して両側または片側に配置した場合のブロック図、図8および図10は両側または片側より入出力を行う方式を表すブロック図、図11および図12は本実施例に対する比較例であるオープンビット線方式、折り返しビット線方式を示すブロック図、図13〜図19はセンスラッチ回路の詳細を示す回路図と、読み出し、ベリファイ、書き込み時の動作タイミングを示す波形図、図20は本実施例の半導体不揮発性記憶装置を用いたコンピュータシステムを示す機能ブロック図である。
【0019】
まず、図1により本実施例の半導体不揮発性記憶装置の構成を説明する。
【0020】
本実施例の半導体不揮発性記憶装置は、たとえばしきい値を電気的に書き換え可能なトランジスタからなる複数のメモリマットにより構成されるEEPROMとされ、メモリマットMemory Mat、行アドレスバッファXADB、行アドレスデコーダXDCR、センスアンプおよびデータラッチ共用の2組のセンスラッチ回路SLと列ゲートアレイ回路YG、列アドレスバッファYADB、列アドレスデコーダYDCR、ソース・チャネル電位切り換え回路SVC、入力バッファ回路DIB、出力バッファ回路DOB、マルチプレクサ回路MP、モードコントロール回路MC、コントロール信号バッファ回路CSB、内蔵電源回路VSなどから構成されている。
【0021】
この半導体不揮発性記憶装置において、コントロール信号バッファ回路CSBには、特に制限されるものではないが、たとえば外部端子/CE、/OE、/WE、SCなどに供給されるチップイネーブル信号、アウトプットイネーブル信号、ライトイネーブル信号、シリアルクロック信号などが入力され、これらの信号に応じて内部制御信号のタイミング信号を発生し、またモードコントロール回路MCには外部端子R/(/B)からレディ/ビジィ信号が入力されている。なお、本実施例における/CE、/OE、/WEなどの「/」は相補信号を表している。
【0022】
さらに、内蔵電源回路VSにおいては、特に制限されるものではないが、たとえば外部から電源電圧Vccが入力され、読み出しワード線電圧Vrw、書き込みワード線電圧Vww、書き込みベリファイワード線電圧Vwv、消去ワード線電圧Vew、消去ベリファイワード線電圧Vev、消去チャネル・ソース電圧Vec、読み出しビット線電圧Vrb、書き込みドレイン端子電圧Vwdなどが生成されるようになっている。なお、上記各電圧は外部から供給されるようにしてもよい。
【0023】
ここで生成された各電圧は、読み出しワード線電圧Vrw、書き込みワード線電圧Vww、書き込みベリファイワード線電圧Vwv、消去ワード線電圧Vew、消去ベリファイワード線電圧Vevが列アドレスデコーダXDCRに、消去チャネル・ソース電圧Vecがソース・チャネル電位切り換え回路SVCに、読み出しビット線電圧Vrb、書き込みドレイン端子電圧Vwdがセンスラッチ回路SLにそれぞれ入力されている。
【0024】
この半導体不揮発性記憶装置においては、外部端子から供給される行、列アドレス信号AX、AYを受ける行、列アドレスバッファXADB、YADBを通して形成された相補アドレス信号が行、列アドレスデコーダXDCR、YDCRに供給される。また特に制限されるものではないが、たとえば上記行、列アドレスバッファXADB、YADBは装置内部のチップイネーブル選択信号により活性化され、外部端子からのアドレス信号AX、AYを取り込み、外部端子から供給されたアドレス信号と同相の内部アドレス信号と逆相のアドレス信号とからなる相補アドレス信号を形成する。
【0025】
行アドレスデコーダXDCRは、行アドレスバッファXADBの相補アドレス信号に従ったメモリセル群のワード線Wの選択信号を形成し、列アドレスデコーダYDCRは、列アドレスバッファYADBの相補アドレス信号に従ったメモリセル群のビット線Bの選択信号を形成する。これにより、メモリマットMemory Mat内において、任意のワード線Wおよびビット線Bが指定されて所望とするメモリセルが選択される。
【0026】
特に制限されるものではないが、たとえばメモリセルの選択は8ビットあるいは16ビット単位などでの書き込み、読み出しを行うために行アドレスデコーダXDCRと列アドレスデコーダYDCRによりメモリセルは8個あるいは16個などが選択される。1つのデータブロックのメモリセルはワード線方向(行方向)にm個、ビット線方向(列方向)にn個とすると、m×n個のメモリセル群のデータブロックが8個あるいは16個などから構成される。
【0027】
上記メモリセルは、特に制限されるものではないが、たとえばEPROMのメモリセルと類似の構成であり、制御ゲートと浮遊ゲートとを有する公知のメモリセル、または制御ゲートと浮遊ゲート、および選択ゲートを有する公知のメモリセルである。ここでは、特に制限されるものではないが、たとえば単結晶P型シリコンからなる半導体基板上に形成されるトランジスタ1素子によって、1つのフラッシュ消去型のEEPROMセルが構成されている。
【0028】
これらのメモリセルを複数接続するメモリセル群については、種々の接続例が提案されており、特に制限されるものではないが、たとえば図2〜図6に示すようなNOR型、DINOR型、AND型、HICR型、NAND型などがあり、以下において順に説明する。
【0029】
図2は、メモリセルをNOR型により接続した例であり、メモリセルのMOSトランジスタに対してワード線W1〜Wmとビット線B1〜Bn、さらにSource Lineが接続され、これらを通して書き換え(書き込み、消去)動作または読み出し動作が行われる。すなわち、ワード線W1〜WmはMOSトランジスタのゲート、ビット線B1〜BnはMOSトランジスタのドレイン、Source LineはMOSトランジスタのソースにそれぞれ接続されている。
【0030】
図3は、DINOR型によるメモリセルの接続例で、Select GateおよびSub Bit Lineが追加され、Select GateのMOSトランジスタのソースはビット線B1〜Bnに接続され、またこのMOSトランジスタのドレインはSub Bit Lineを通してそれぞれのメモリセルのMOSトランジスタのドレインに接続されている。
【0031】
図4は、AND型による接続例を示し、Select Gate1およびSelect Gate2、さらにSub Source Lineを有し、Select Gate1のMOSトランジスタのソースはビット線B1〜Bnに接続され、さらにこのMOSトランジスタのドレインはSub Bit Lineを通してそれぞれのメモリセルのMOSトランジスタのドレインに接続されている。また、Select Gate2のMOSトランジスタのソースはSource Lineに接続され、さらにこのMOSトランジスタのドレインはSub Source Lineを通してそれぞれのメモリセルのMOSトランジスタのソースに接続されている。
【0032】
図5は、HICR型によるメモリセルの接続例で、Select Gate1のMOSトランジスタのソースはビット線B1〜Bnに接続され、さらにこのMOSトランジスタのドレインはSub Bit Lineを通してそれぞれのメモリセルのMOSトランジスタのドレインに接続されている。また、Select Gate2のMOSトランジスタのソースはSource Lineに接続され、さらにこのMOSトランジスタのドレインはSub Source Lineを通してそれぞれのメモリセルのMOSトランジスタのソースに接続されている。
【0033】
図6は、NAND型によるメモリセルの接続例を示し、Select Gate1のMOSトランジスタのドレインはビット線B1〜Bnに接続され、さらにこのMOSトランジスタのソースは、ソースとドレイン同士が直列に接続されたメモリセルのMOSトランジスタのドレインに接続されている。また、Select Gate2のMOSトランジスタのドレインは、直列接続されたメモリセルのMOSトランジスタのドレインに接続され、さらにこのMOSトランジスタのソースはSource Lineに接続されている。
【0034】
続いて、本実施例の特徴となるメモリマットMemory Matとセンスラッチ回路SLとの接続について、その概要を図7〜図12により説明する。
【0035】
本実施例においては、ビット線B1〜Bnの2本に2つのセンスラッチ回路SLが設けられることが特徴であり、たとえば図7に示すようにセンスラッチ回路SL1〜SLnをメモリマットMemory Matに対して両側に配置して、図8のようにそれぞれのセンスラッチ回路SL1〜SLnに接続される列ゲートアレイ回路YGを通じて、メモリマットMemory Matに対して両側から入出力を行う場合などが考えられる。なお、センスラッチ回路SL1〜SLnとメモリマットMemory Matとの接続においては、図9のように片側に配置する場合、さらに両側に配置する場合でも図10のように片側より入出力を行うことも可能である。
【0036】
これに対して、たとえば本実施例に対する比較例において、図11に示すようなオープンビット線方式の場合には、メモリマットMemory Mata,bのブロックが違うために安定性に起因するノイズの違いが生じ、また図12に示す折り返しビット線方式の場合にはビット線B1〜Bnの2本に共通のセンスラッチ回路SL12〜SLn−1nが設けられ、この方式では同一のワード線W1〜Wmの書き込みを行う場合に動作を2回に分ける必要が生じて時間的な問題が考えられる。
【0037】
従って、本実施例のようにビット線B1〜Bnの2本に2つのセンスラッチ回路SL1〜SLnを設けることによって、図11、さらに図12のような問題点を解決し、ノイズに有効な折り返しビット線方式を採用して、さらに2本のビット線B1〜Bnに設けられる2つのセンスラッチ回路SL1〜SLnを用いて書き込みを1回の動作で行うことができるようにしたものである。
【0038】
このような半導体不揮発性記憶装置のサイズの縮小化に伴う微細化技術において、メモリセルは加工長のスケーリングは可能であるが、直接周辺回路であるセンスラッチ回路SLおよび行アドレスデコーダXDCRはスケーリングできない。なぜなら、メモリセルのしきい値電圧の書き換え動作には高電圧が必要であり、メモリセルの加工長のスケーリングに対して書き換え電圧のスケーリングができないためである。
【0039】
そのため、センスラッチ回路SLの電圧の耐圧は、高電圧であるしきい値電圧を下げる動作時の選択ドレイン電圧(たとえば5V)、しきい値電圧を上げる動作時の非選択ドレイン電圧(たとえば6V)を確保しなければならない。レイアウトでは、配線などによる寄生MOSトランジスタの耐圧を確保するために素子間分離幅をもたせ、MOSトランジスタの酸化膜厚の耐圧確保のためMOSトランジスタのゲート長を広げなくてはならない。
【0040】
従来のレイアウトでは、メモリセルビット線ピッチ1bitで1つのセンスラッチ回路SLを配置するのに対し、本発明のレイアウトでは、たとえばメモリマットの上下にセンスラッチ回路SLを配置することにより、ビット線ピッチ2bitで1つのセンスラッチ回路SLを構成する。したがって、微細化に伴うメモリセルビット線ピッチの整合性を図れる。
【0041】
次に、本実施例の作用について、センスラッチ回路SLの詳細な回路図、動作タイミング波形図に基づいて読み出し動作、書き込み動作を説明する。
【0042】
始めに、図13に示すような読み出し専用のセンスラッチ回路SL1,SL2の構成による半導体不揮発性記憶装置とした場合の一例を、図14の読み出し時の動作タイミング波形に基づいて説明する。
【0043】
この図13に示すセンスラッチ回路SL1,SL2においては、ビット線B1とB2に対してフリップフロップFFを含むセンスラッチ回路SL1とSL2が接続されており、SL1はビット線B1の読み出しを行い、SL2はビット線B2の読み出しを行う。センスラッチ回路SL1はビット線B1とB2に対して、SL2はB2とB1に対して同一(等価)の接続構成を有している。
【0044】
センスラッチ回路SL1側を例に説明すると、読み出しを行うメモリセルのビット線B1側には、ビット線の電位のプリチャージを行うゲート信号PCeを入力とするMOSトランジスタM1eと、ビット線B1の電位を接地電圧Vssにリセットを行うゲート信号BDeを入力とするMOSトランジスタM5eが接続されている。フリップフロップFFとビット線B1とB2間には、ゲート入力信号TRe,RToを入力とするMOSトランジスタM3e,M4oが接続されている。SL1のリファレンス電位は、ゲート入力RPoを入力とするMOSトランジスタM2oがビット線B2へ供給を行う。
【0045】
プリチャージ信号PCe,PCoの電圧値は、電源電圧より低い電圧を供給する。これは、ビット線B1,B2の電位を1V程度にすることにより弱い書き込みおよび弱い消去が起こらないようにするためである。ワード線電圧が低く、ドレイン電圧により注入されているフローティングゲートの電子を放出、またはワード線電圧が正の電圧、ドレイン電圧によりホットエレクトロンによりフローティングゲートに電子の注入が起こる。
【0046】
リファレンス信号RPo,RPeの電圧値はプリチャージのビット線B1,B2の電位より低く、たとえばリファレンスビット線の電位が0.5V程度となる電源電圧より低い電圧を供給する。
【0047】
図14の読み出し時での装置内部信号タイミングにおいて、t1からt6、t6からt11とt11以降に動作が分かれ、すなわち奇数番目のBn−1側(B1側)のメモリセルの情報をセンスラッチ回路SL1,SL2内のフリップフロップFFに取り込む動作、偶数番目のBn側(B2側)のメモリセルの情報を取り込む動作、データ出力動作に分かれる。
【0048】
まず、t1からt2間では、MOSトランジスタM1eのゲート入力信号PCeを選択し、電位を1.5Vとすることでビット線B1の電位を1Vとする。t2からt3間では、選択ワード線電位を選択電圧とし、メモリセルのしきい値の情報、すなわちしきい値が低い場合または高い場合により、ビット線の電圧が放電またはそのままの電位を保つ。この間、リファレンス側のビット線B2はBDoをゲート入力信号とするMOSトランジスタM5oにより接地電圧となる。これにより、ビット線間の容量値を一定に保つことができ、安定した読み出しができる。
【0049】
t3からt4間では、リファレンス側のビット線の電位を0.5Vとするために、ビット線B2に接続されているMOSトランジスタM2oのゲート入力信号RPoの電位を1Vとする。t4からt5間では、SL1側のフリップフロップFFに、ビット線B1(Bn−1側)と選択ワード線Wに接続されているメモリセル情報を取り込む。ビット線B1とB2に接続されているMOSトランジスタM3e,M4oのゲート入力信号RTo,TReを選択し、SL1側のフリップフロップFFの電源電圧VSPe,VSNeを活性化する。
【0050】
t5からt6間は、ビット線B1とB2の電位をリセットするため、MOSトランジスタM5eとM5oのゲート入力信号BDe,BDoを選択する。t6からt11間はBn側(B2側)をt1からt6間と同様に行う。この間、SL1側のフリップフロップFFの電源は活性状態を保ち、Bn−1側の情報を保存している。t11以降はアドレスに応じてYゲート信号を選択してデータ出力を行う。
【0051】
メモリセルの接続方式がビット線複線化している場合、たとえばDINOR、AND、HICR、NAND型の場合には、図14(b) に示すようにワード線Wを2度選択せずに、ビット線B1〜Bnとメモリセルのドレインを接続するセレクトゲートの信号SG1を2度選択し、ワード線電圧の1度選択でよい。
【0052】
続いて、図15および図16に示すような読み出し動作および書き換え動作が可能なセンスラッチ回路SL1,SL2の構成による半導体不揮発性記憶装置とした場合の一例を、図17の読み出しおよびベリファイ時の動作タイミング波形、図18のしきい値を下げることによる書き込み動作、図19のしきい値を上げることによる書き込み動作のタイミング波形に基づいて説明する。
【0053】
図15によるセンスラッチ回路SL1,SL2の構成は、書き込み動作が選択的にしきい値を下げる動作(AND、DINOR、HICR型のメモリセル接続に対応)であり、図16は逆に選択的にしきい値を上げる動作(NAND型のメモリセル接続に対応)により書き込み動作を行う場合の構成例である。
【0054】
このセンスラッチ回路SL1,SL2の構成を読み出し専用の前記図13と比較すると、図15および図16はともにセンスラッチ回路SL1,SL2を構成するMOSトランジスタM6e,M6o,M7e,M7oがそれぞれ2個増えただけである。SL1側において、ビット線B1をプリチャージするMOSトランジスタM1eとビット線B1間に、ゲート入力をフリップフロップFFの情報とするMOSトランジスタM6eが新たに接続されている。M1eとM6eとの接続は限定するものではなく、電源電圧Vcc側がM6e、ビット線B1がM1eでもよい。
【0055】
また、新たに接続されたMOSトランジスタM7eはゲート入力をフリップフロップFFの情報とし、ドレインを共用信号ALe、ソースを接地電圧Vssとすることにより、多段入力NOR接続、SLn−1側のセンスラッチ回路SL1内のフリップフロップFFの情報がVssになることを判定するMOSトランジスタである。
【0056】
図15ではM7eがTReをゲート入力とするM3e側、図16ではM7oがRToをゲート入力とするM4o側である。これは、センスラッチ回路SL1,SL2内のフリップフロップFFのデータの書き込みが、すべてのビットB1〜Bnについて終了した時点では、しきい値を下げる動作ではVss、しきい値を上げる動作ではHighレベル(VSPe電位)となるためである。
【0057】
言い換えると、SLn−1側の書き込みしきい値を下げる動作では、データの書き込み終了時、M7eのゲート信号がVssとなり、ドレイン電圧ALeを保つ。またSLn−1側の書き込みしきい値を上げる動作では、終了時、M7oのゲート信号がVssとなり、ドレイン電圧ALeを保つ。なお、M7eおよびM7oをPMOSトランジスタとし、多段入力NANDとして接続を逆にしても可能である。
【0058】
この図15、図16のような回路構成による読み出し動作時およびベリファイ動作時は図17のようなタイミング波形となり、図14の読み出し専用のタイミング波形との違いは、t1からt2間およびt8からt9間のビット線B1およびB2の電位を1Vにプリチャージする期間である。
【0059】
すなわち、t1からt2間では、RPeのゲート入力信号の電位を1.5Vとし、MOSトランジスタM2eからビット線B1の電位を1Vにプリチャージを行う。またt8からt9間では、RPoのゲート入力信号の電位を1.5Vとし、MOSトランジスタM2oからビット線B2の電位を1Vにプリチャージを行う。
PCeおよびPCo信号を使用しないのは、フリップフロップFFのデータによりプリチャージを行ってしまうためである。
【0060】
読み出し時のワード線電圧は、しきい値を下げる動作を書き込みと定義するメモリセル接続のAND、DINOR、HICR型の場合、選択電圧は電源電圧である。しきい値を上げる動作を書き込みと定義するメモリセル接続のNAND型の場合、選択電圧は接地電圧Vssであり、非選択ワード線電位は電源電圧または高電圧である。
【0061】
ベリファイ動作時のワード線電圧は、検証したいメモリセルのしきい値電圧に対応するワード線電圧を印加する。
【0062】
さらに、図15の回路構成による書き込み動作時は図18のようなタイミング波形となり、この書き込み動作はメモリセルのしきい値を選択的に下げる動作とした場合の装置内部信号タイミング波形である。
【0063】
t1までに書き込み情報をセンスラッチ回路SL1,SL2を構成するフリップフロップFFにデータを入力し、t1からt4が書き込み、t4からt9間にBn−1側のベリファイ、t9からT10間にBn側のベリファイ、t10からt11間にメモリセルしきい値の全ビット終了判定を行う。t1までの書き込みデータ入力は、しきい値を選択的に下げたいメモリセルに対応するビット線B1〜Bnに接続されているフリップフロップFFのデータをHighレベル、下げたくないデータをVssとする。
【0064】
t1からt2間、PCe,PCoを選択することにより、フリップフロップFFのデータを選択的にビット線B1,B2に情報を渡せる。その後、t2からt3間、TRe,TRoを選択して書き込み電圧を供給する。TRe,TRoの選択前にPCe,PCoを選択するのは、TRe,TRoのみを選択した場合、ビット線B1〜Bn側の容量がフリップフロップFF側の容量より大きいのでフリップフロップFFのデータを壊してしまうためである。TRe,TRoの電位を6Vとするのは、書き込み時のビット線電圧VSPe,VSPo(5V)をトランスファするためであり、ビット線電位を上げる場合には、TRe,TRoのMOSトランジスタM3e,M3oのしきい値を考慮してTRe,TRoのゲート電位を上げる。
【0065】
t2からt3間のワード線を負電圧、たとえば−9Vとすることで、選択的にビット線電圧VSPe,VSPo(5V)に接続されているメモリセルにはフローティングゲートに電界が生じ、電子が放出される。t3からt4間は、ビット線B1〜Bnの電位をVssに放電するためにBDe,BDoが選択される。t4からt5間は、フリップフロップFFのデータにより選択的にプリチャージを行うためPCeが選択される。
【0066】
t5までは、SL1のデータを保持するためにVSPe,VSNeは活性化されている。t5からt9間までは、図17のt2からt6間と同様であるが、ワード線電位はベリファイ電圧の1.5V程度である。同様にt9からt10間にはSL2側のベリファイ動作を行う。
【0067】
t10からt11までに、すべてのメモリセルのしきい値が下がる検証、言い換えればすべてのフリップフロップFFのデータがVssになることを判定する。t11後、M7e,M7oのソース電位ALe,ALoがVssの場合、t2へ繰り返され、書き込み動作を継続する。ALe,ALoがHighレベルの場合、書き込み動作を終了する。
【0068】
また、図16の回路構成による書き込み動作時は図19のようなタイミング波形となり、この書き込み動作はメモリセルのしきい値を選択的に上げる動作とした場合の装置内部信号タイミング波形である。
【0069】
t1までに書き込み情報をセンスラッチ回路SL1,SL2を構成するフリップフロップFFにデータを入力し、t1からt4間が書き込み、t4からt10間にBn−1側のベリファイ、t10からt11間にBn側のベリファイ、t11からt12間にメモリセルしきい値の全ビット終了判定を行う。t1までの書き込みデータ入力は、しきい値を選択的に上げたいメモリセルに対応するビット線B1〜Bnに接続されているフリップフロップFFのデータを接地電圧Vss、上げたくないデータをHighレベルとする。
【0070】
t1からt4間は図18と同様であり、ワード線電位が異なる。しきい値を上げたいメモリセルは、ワード線電位を14V程度の高電圧とすることにより、メモリセルのチャネル電圧との電界差によるドレイン側電圧(ビット線電位)によって選択的に書き込みができる。選択時はVssであり、電界差が生じてフローティングゲートにチャネルから電子を注入でき、非選択ではHighレベル(VSPe,VSPo(6V))となるために弱い電界差により電子の注入を起こさない。
【0071】
しきい値を上げる動作のベリファイ動作は、下げる動作と異なる。t4からt5間にB1を書き込みデータと無関係にプリチャージを行うためにRPeを選択する。t5からt6間に選択ワード線電位をVccに近い電圧2V程度とする。しきい値が上がったメモリセルに接続されるビット線の電位はプリチャージレベルを保ち、またしきい値が上がりきっていないビット線電位はメモリセルにより放出されてVssとなる。
【0072】
t6からt7間にセンスラッチデータをPCeの選択によってビット線電位情報を書き換える。しきい値が低く、書き込みを継続するデータ情報はPCeによってもVssを保持し、しきい値が上がり停止する場合、PCeによってもプリチャージレベルを保持する。その後、t7からt8間にリファレンス電位を立ち上げ、t8からt9間にフリップフロップFFへデータを取り込む。t7とt8、t8とt9間は逆の関係であってもよい。
【0073】
t10からt11間までは、t4からt10間までと同様にBn側のベリファイ動作を行う。t11からt12までは書き込み終了を多段入力NOR回路で行う。ALe,ALoがVssの場合、t2へ繰り返され、書き込み動作を継続する。ALe,ALoがHighレベルの場合、書き込み動作を終了する。
【0074】
以上のようにして、メモリマットMemory Mat内の任意のワード線Wおよびビット線Bにより所望とするメモリセルが選択され、このメモリセルに対して書き込みまたは消去による書き換え動作、読み出し動作が行われる。
【0075】
従って、本実施例の半導体不揮発性記憶装置によれば、ビット線B1〜Bnの2本に2つのセンスラッチ回路SL1〜SLnをメモリマットMemory Matに対して両側または片側に配置することにより、ノイズに有効な折り返しビット線方式を用いて読み出しおよびベリファイ動作をビット線B1〜Bnの偶数(Bn)/奇数(Bn−1)で行うことができるので、ノイズ耐性を向上させて安定した読み出し、ベリファイ動作を可能とすることができる。
【0076】
さらに、折り返しビット線方式で書き込みを1回の動作で行うことができるので、書き込み時間および書き込み時のディスターブ耐性を向上させることができる。
【0077】
また、ビット線B1〜Bnが複線化されている場合には、ワード線Wを2度選択せずに、ビット線B1〜Bnとメモリセルのドレインを接続するセレクトゲート信号を2度選択することによってワード線電圧の1度選択で動作が可能となる。
【0078】
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0079】
たとえば、本実施例の半導体不揮発性記憶装置については、フラッシュメモリ(EEPROM)に適用した場合について説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、EEPROM、EPROMなどの電気的に書き換え可能な他の不揮発性の半導体記憶装置について広く適用可能である。
【0080】
また、本実施例の半導体不揮発性記憶装置においては、フラッシュメモリとして記憶装置単位で使用される場合に限らず、たとえばコンピュータシステム、デジタル・スチル・カメラシステム、自動車システムなどの各種システムの記憶装置として広く用いられ、一例として図20によりコンピュータシステムについて説明する。
【0081】
図20において、このコンピュータシステムは、情報機器としての中央処理装置CPU、情報処理システム内に構築したI/Oバス、Bus Unit、主記憶メモリや拡張メモリなどの高速メモリをアクセスするメモリ制御ユニットMemory Control Unit、主記憶メモリとしてのDRAM、基本制御プログラムが格納されたROM、先端にキーボードが接続されたキーボードコントローラKBDCなどによって構成される。さらに、表示アダプタとしてのDisplay AdapterがI/Oバスに接続され、上記Display Adapterの先端にはディスプレイDisplayが接続されている。
【0082】
そして、上記I/OバスにはパラレルポートParallel Port I/F、マウスなどのシリアルポートSerial Port I/F、フロッピーディスクドライブFDD、上記I/OバスよりのHDD I/Fに変換するバッファコントローラHDD Bufferが接続される。また、上記メモリ制御ユニットMemory Control Unitからのバスと接続されて拡張RAMおよび主記憶メモリとしてのDRAMが接続されている。
【0083】
ここで、このコンピュータシステムの動作について説明する。電源が投入されて動作を開始すると、まず上記中央処理装置CPUは、上記ROMを上記I/Oバスを通してアクセスし、初期診断、初期設定を行う。そして、補助記憶装置からシステムプログラムを主記憶メモリとしてのDRAMにロードする。また、上記中央処理装置CPUは、上記I/Oバスを通してHDDコントローラにHDDをアクセスするものとして動作する。
【0084】
そして、システムプログラムのロードが終了すると、ユーザの処理要求に従い、処理を進めていく。なお、ユーザは上記I/Oバス上のキーボードコントローラKBDCや表示アダプタDisplay Adapterにより処理の入出力を行いながら作業を進める。そして、必要に応じてパラレルポートParallel Port I/F、シリアルポートSerial Port I/Fに接続された入出力装置を活用する。
【0085】
また、本体上の主記憶メモリとしてのDRAMでは主記憶容量が不足する場合は、拡張RAMにより主記憶を補う。ユーザがファイルを読み書きしたい場合には、ユーザは上記HDDが補助記憶装置であるものとして補助記憶装置へのアクセスを要求する。そして、本発明のフラッシュメモリによって構成されたフラッシュファイルシステムはそれを受けてファイルデータのアクセスを行う。
【0086】
以上のようにして、本発明のフラッシュメモリなどの半導体不揮発性記憶装置は、コンピュータシステムのフラッシュファイルシステムなどとして広く適用可能である。
【0087】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0088】
(1).ビット線の2本を対とするセンス動作を行う2組のセンスアンプ回路、またはビット線の2本を対とするセンス動作と書き込みデータのラッチ動作とを行う2組のセンスラッチ回路を備えて、センスラッチ回路のレイアウトとメモリセルのビット線ピッチとの整合化を図ることができるので、折り返しビット線・センスラッチ方式の採用が可能となる。
【0089】
(2).折り返しビット線・センスラッチ方式を用いることによってノイズ耐性を向上させることができるので、安定した読み出し、ベリファイ動作が可能となる。
【0090】
(3).折り返しビット線・センスラッチ方式を用いているので、読み出しおよびベリファイ動作はビット線の偶数/奇数に対応させて2サイクルに分けて行い、書き込み動作はビット線の偶数/奇数に関係なく一括動作で1回の動作で行うことができるので、書き込み時間および書き込み時のディスターブ耐性の向上が可能となる。
【0091】
(4).ビット線が複線化されている場合には、ワード線を2度選択せずに、ビット線とメモリセルのドレインを接続するセレクトゲート信号を2度選択することにより、ワード線電圧の1度選択による動作が可能となる。
【0092】
(5).前記(1) 〜(4) により、狭ピッチビット線との整合化が図れ、折り返しビット線・センスラッチ方式が可能となり、ノイズ耐性およびディスターブ耐性の向上が図れる半導体不揮発性記憶装置、さらにこれを搭載した耐ノイズ性が高く、信頼性の向上が可能なコンピュータシステムなどの各種システムを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体不揮発性記憶装置を示す機能ブロック図である。
【図2】本実施例の半導体不揮発性記憶装置において、メモリマットを構成するメモリセルの接続例(NOR型)を示す回路図である。
【図3】本実施例において、メモリマットを構成するメモリセルの接続例(DINOR型)を示す回路図である。
【図4】本実施例において、メモリマットを構成するメモリセルの接続例(AND型)を示す回路図である。
【図5】本実施例において、メモリマットを構成するメモリセルの接続例(HICR型)を示す回路図である。
【図6】本実施例において、メモリマットを構成するメモリセルの接続例(NAND型)を示す回路図である。
【図7】本実施例において、センスラッチ回路をマットに対して両側に配置した場合のブロック図である。
【図8】本実施例において、両側より入出力を行う方式を表すブロック図である。
【図9】本実施例において、センスラッチ回路をマットに対して片側に配置した場合のブロック図である。
【図10】本実施例において、片側より入出力を行う方式を表すブロック図である。
【図11】本実施例に対する比較例であるオープンビット線方式を示すブロック図である。
【図12】本実施例に対する比較例である折り返しビット線方式を示すブロック図である。
【図13】本実施例において、読み出し専用記憶装置とした場合のセンスラッチ回路の詳細を示す回路図である。
【図14】本実施例において、読み出し専用記憶装置とした場合のセンスラッチ回路を用いた読み出し時の動作タイミングを示す波形図である。
【図15】本実施例において、読み出し動作および書き換え動作が可能な記憶装置とし、書き込み動作はメモリセルしきい値を選択的に下げる動作とした場合のセンスラッチ回路を詳細に示す回路図である。
【図16】本実施例において、読み出し動作および書き換え動作が可能な記憶装置とし、書き込み動作はメモリセルしきい値を選択的に上げる動作とした場合のセンスラッチ回路を詳細に示す回路図である。
【図17】本実施例において、読み出し動作および書き換え動作が可能な記憶装置とした場合のセンスラッチ回路を用いた読み出し動作およびメモリセルしきい値検証(ベリファイ)動作時の動作タイミングを示す波形図である。
【図18】本実施例において、読み出し動作および書き換え動作が可能な記憶装置とし、書き込み動作はメモリセルしきい値を選択的に下げる動作とした場合のセンスラッチ回路を用いた書き込み動作時の動作タイミングを示す波形図である。
【図19】本実施例において、読み出し動作および書き換え動作が可能な記憶装置とし、書き込み動作はメモリセルしきい値を選択的に上げる動作とした場合のセンスラッチ回路を用いた書き込み動作時の動作タイミングを示す波形図である。
【図20】本実施例の半導体不揮発性記憶装置を用いたコンピュータシステムを示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
Memory Mat メモリマット
XADB 行アドレスバッファ
XDCR 行アドレスデコーダ
SL,SL1〜SLn センスラッチ回路
YG 列ゲートアレイ回路
YADB 列アドレスバッファ
YDCR 列アドレスデコーダ
SVC ソース・チャネル電位切り換え回路
DIB 入力バッファ回路
DOB 出力バッファ回路
MP マルチプレクサ回路
MC モードコントロール回路
CSB コントロール信号バッファ回路
VS 内蔵電源回路
W,W1〜Wm ワード線
B,B1〜Bn ビット線

Claims (6)

  1. コントロールゲート、ドレインおよびソースを有する複数の不揮発性半導体メモリセルをアレイ状に配置したメモリセルアレイと、前記複数のメモリセル群(セクタ)のコントロールゲートが共通に接続されたワード線と、前記複数のメモリセルのドレインが共通に接続されたビット線とを有し、
    前記ビット線の2本を対とするセンス動作を行う2組のセンスアンプ回路が備えられ
    読み出しおよびベリファイ動作時、この動作タイミングを前記ビット線の偶数/奇数に対応して2サイクルに分けて、前記センスアンプ回路にデータを取り込むものであり、
    前記ビット線が複線化されている場合、前記ワード線の選択は2サイクル中連続選択させ、選択主ビット線と副ビット線とを接続する選択MOSトランジスタを2サイクルに分けて、前記センスアンプ回路にデータを取り込むことを特徴とする半導体不揮発性記憶装置。
  2. コントロールゲート、ドレインおよびソースを有する複数の不揮発性半導体メモリセルをアレイ状に配置したメモリセルアレイと、前記複数のメモリセル群(セクタ)のコントロールゲートが共通に接続されたワード線と、前記複数のメモリセルのドレインが共通に接続されたビット線とを有し、
    前記ビット線の2本を対とするセンス動作と書き込みデータのラッチ動作とを行う2組のセンスラッチ回路と、前記メモリセルアレイの所定範囲のメモリセルに単位書き込み時間を設定して、同時にデータ書き込み不十分のメモリセルがある場合に再書き込みを行うベリファイ制御手段と、書き込みベリファイ動作時に、読み出されたメモリセルのデータと前記センスラッチ回路にラッチされている書き込みデータとの論理をとって、書き込み状態に応じてビット毎に前記センスラッチ回路の再書き込みデータの自動設定を行う自動設定手段とが備えられ
    読み出しおよびベリファイ動作時、この動作タイミングを前記ビット線の偶数/奇数に対応して2サイクルに分けて、前記センスラッチ回路にデータを取り込むものであり、
    前記ビット線が複線化されている場合、前記ワード線の選択は2サイクル中連続選択させ、選択主ビット線と副ビット線とを接続する選択MOSトランジスタを2サイクルに分けて、前記センスラッチ回路にデータを取り込むことを特徴とする半導体不揮発性記憶装置。
  3. コントロールゲート、ドレインおよびソースを有する複数の不揮発性半導体メモリセルをアレイ状に配置したメモリセルアレイと、前記複数のメモリセル群(セクタ)のコントロールゲートが共通に接続されたワード線と、前記複数のメモリセルのドレインが共通に接続されたビット線とを有し、
    前記ビット線の2本を対とするセンス動作と書き込みデータのラッチ動作とを行う2組のセンスラッチ回路と、前記メモリセルアレイの所定範囲のメモリセルに単位書き込み時間を設定して、同時にデータ書き込み不十分のメモリセルがある場合に再書き込みを行うベリファイ制御手段と、書き込みベリファイ動作時に、読み出されたメモリセルのデータと前記センスラッチ回路にラッチされている書き込みデータとの論理をとって、書き込み状態に応じてビット毎に前記センスラッチ回路の再書き込みデータの自動設定を行う自動設定手段とが備えられ、
    前記センスラッチ回路にはCMOSフリップフロップを有し、その1つのノードがトランスファゲートを介してビット線に接続され、かつ前記再書き込みデータの自動設定手段として、ビット線に一端が接続され、ゲートが前記CMOSフリップフロップの1つのノードに接続された第1のMOSトランジスタと、この第1のMOSトランジスタの他端と電源との間に設けられ、ベリファイ制御クロックにより制御される第2のMOSトランジスタとを有し、
    読み出しおよびベリファイ動作時、この動作タイミングを前記ビット線の偶数/奇数に対応して2サイクルに分けて、前記センスラッチ回路にデータを取り込むものであり、
    前記ビット線が複線化されている場合、前記ワード線の選択は2サイクル中連続選択させ、選択主ビット線と副ビット線とを接続する選択MOSトランジスタを2サイクルに分 けて、前記センスラッチ回路にデータを取り込むことを特徴とする半導体不揮発性記憶装置。
  4. コントロールゲート、ドレインおよびソースを有する複数の不揮発性半導体メモリセルをアレイ状に配置したメモリセルアレイと、前記複数のメモリセル群(セクタ)のコントロールゲートが共通に接続されたワード線と、前記複数のメモリセルのドレインが共通に接続されたビット線とを有し、
    前記ビット線の2本を対とするセンス動作と書き込みデータのラッチ動作とを行う2組のセンスラッチ回路と、前記メモリセルアレイの所定範囲のメモリセルに単位書き込み時間を設定して、同時にデータ書き込み不十分のメモリセルがある場合に再書き込みを行うベリファイ制御手段と、書き込みベリファイ動作時に、読み出されたメモリセルのデータと前記センスラッチ回路にラッチされている書き込みデータとの論理をとって、書き込み状態に応じてビット毎に前記センスラッチ回路の再書き込みデータの自動設定を行う自動設定手段とが備えられ、
    書き込み動作時、前記センスラッチ回路内のデータをビット線の偶数/奇数に対応して2サイクルに分けずに、書き込み時のワード線電位を1回印加するものであり、
    前記ビット線が複線化されている場合、ワード線電位を印加し、その後選択MOSトランジスタを選択することを特徴とする半導体不揮発性記憶装置。
  5. コントロールゲート、ドレインおよびソースを有する複数の不揮発性半導体メモリセルをアレイ状に配置したメモリセルアレイと、前記複数のメモリセル群(セクタ)のコントロールゲートが共通に接続されたワード線と、前記複数のメモリセルのドレインが共通に接続されたビット線とを有し、
    前記ビット線の2本を対とするセンス動作と書き込みデータのラッチ動作とを行う2組のセンスラッチ回路と、前記メモリセルアレイの所定範囲のメモリセルに単位書き込み時間を設定して、同時にデータ書き込み不十分のメモリセルがある場合に再書き込みを行うベリファイ制御手段と、書き込みベリファイ動作時に、読み出されたメモリセルのデータと前記センスラッチ回路にラッチされている書き込みデータとの論理をとって、書き込み状態に応じてビット毎に前記センスラッチ回路の再書き込みデータの自動設定を行う自動設定手段とが備えられ、
    前記センスラッチ回路にはCMOSフリップフロップを有し、その1つのノードがトランスファゲートを介してビット線に接続され、かつ前記再書き込みデータの自動設定手段として、ビット線に一端が接続され、ゲートが前記CMOSフリップフロップの1つのノードに接続された第1のMOSトランジスタと、この第1のMOSトランジスタの他端と電源との間に設けられ、ベリファイ制御クロックにより制御される第2のMOSトランジスタとを有し、
    書き込み動作時、前記センスラッチ回路内のデータをビット線の偶数/奇数に対応して2サイクルに分けずに、書き込み時のワード線電位を1回印加するものであり、
    前記ビット線が複線化されている場合、ワード線電位を印加し、その後選択MOSトランジスタを選択することを特徴とする半導体不揮発性記憶装置。
  6. 請求項1、2、3、4または5記載の半導体不揮発性記憶装置を用いたコンピュータシステムであって、前記半導体不揮発性記憶装置に加えて、少なくとも中央処理装置およびその周辺回路などを有することを特徴とするコンピュータシステム。
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