JPH093415A - 接着テープおよびその製造法 - Google Patents

接着テープおよびその製造法

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JPH093415A
JPH093415A JP9091996A JP9091996A JPH093415A JP H093415 A JPH093415 A JP H093415A JP 9091996 A JP9091996 A JP 9091996A JP 9091996 A JP9091996 A JP 9091996A JP H093415 A JPH093415 A JP H093415A
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Shuichi Takahashi
秀一 高橋
Shinji Suzuki
伸治 鈴木
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/321Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by conductive adhesives

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚さ方向において充分な導電性を示す接着テ
ープを提供する。 【解決手段】 接着剤層1中に磁性粉末2が分散されて
おり、磁性粉末相互は電気的接触状態とされると共に接
着剤層1の厚さ方向を横断するように配列されている接
着テープである。また、この接着テープの製造に際して
はセパレータまたは導電性基材に磁性粉末を分散させた
液状接着剤を塗布した後、磁界の作用により磁性粉末相
互が電気的接触状態とされると共に接着剤層の厚さ方向
を横断するように配列させ、次いでこの接着剤の流動性
を消失させて磁性粉末の配列を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は厚さ方向において導
電性を示す接着テープおよびその製造法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近の家電製品、OA機器、自動車用機
器類のケースはプラスチック製のものが多く、電気絶縁
性である。そのため、これらの機器類に装着されている
部品、例えば、IC、LSI等の作動状態を正常に維持
するためには静電気対策が不可欠である。
【0003】これら機器の静電気対策のため、銅箔のよ
うな導電性基材の表面にカーボン粉末のような導電性粉
末を配合した接着剤層を設けた接着テープを必要個所に
接着させる方法が提案されている(特開昭63−402
16号公報)。
【0004】ところで、かような用途に用いる接着テー
プは、静電気を除去するため等の理由により、その厚さ
方向において導電性を示すことが要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記接着テープは接着
剤層中にカーボン粉末を均一に分散させたものである
が、その厚さ方向における導電性の度合いは必ずしも満
足できるものではない。この接着テープの厚さ方向にお
ける導電性の度合いが不足する原因は接着剤層にある。
即ち、該接着テープは接着剤層中にカーボン粉末を均一
に分散させものであるが、接着力維持のため、カーボン
粉末の配合量が比較的少量に制限され、そのため厚さ方
向における導電性が不足気味になるのである。
【0006】従って、本発明は厚さ方向において充分な
導電性を示す接着テープを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は接着剤層中に磁
性粉末が分散されており、磁性粉末相互は電気的接触状
態とされると共に接着剤層の厚さ方向を横断するように
配列されていることを特徴とする接着テープに関するも
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る接着テープにおける
接着剤層は格別である必要はなく従来から接着テープの
接着剤として用いられているものをそのまま使用でき
る。その具体例としてはシリコーン系ポリマー、アクリ
ル系ポリマー、ゴム(クロロプレンゴム、ニトリルゴム
等)等のポリマーを主成分とする感圧性接着剤や、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル系ポリマー、
ブロック系SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン共
重合体)ポリマー等を主成分とするホットメルト接着剤
を挙げることができる。
【0009】そして、接着剤には磁性粉末が配合され
る。この磁性粉末としては、例えば、鉄、ニッケル、コ
バルト、あるいはこれらの混合物または化合物を用いる
ことができる。これら磁性粉末の大きさや形状は特に限
定されないが、直径約0.1〜50μmの球状またはそ
の類似形状のものが好ましい。勿論、繊維状の粉末を用
いることもできる。接着剤への磁性粉末の配合量は該粉
末の種類や大きさ等によって変わるが、通常、接着剤層
形成成分100重量部に対し、約0.1〜200重量部
である。磁性粉末の配合量が少な過ぎると導電性の度合
いが実用的でなくなり、多過ぎると接着力の低下を招く
ようになる。
【0010】本発明において重要なことは、接着剤層中
に分散された磁性粉末相互が電気的接触状態とされるこ
と、およびこのように電気的接触状態とされた磁性粉末
が接着剤層の厚さ方向を横断するように配列されている
ことである。「電気的接触状態」とは、磁性粉末相互が
接触状態で分散されている場合は勿論、粉末相互が隔離
状態であっても、その隔離距離が短く実質的に粉末相互
間が導通するような状態で分散されている場合も含む用
語である。磁性粉末がこのように電気的接触状態とさ
れ、しかも電気的接触状態とされた磁性粉末が接着剤層
の厚さ方向を横断するように配列されることによって、
この接着テープはその厚さ方向における導電性を示すの
である。
【0011】図1は本発明に係る接着テープにおける磁
性粉末の配列を模式的に示している。この基材無し(支
持体無し)の接着テープにおいては、接着剤層1中に磁
性粉末2が分散されており、この磁性粉末2は相互に接
触状態とされ、この接触状態とされた磁性粉末2が接着
剤層1の厚さ方向を横断するように配列されている。こ
のように磁性粉末が配列されているので、この接着テー
プは厚さ方向における導電性を示すものとなる。3は所
望により設けられたセパレータである。セパレータ3と
しては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン等から成るフィルム、紙にポリ
エチレンをラミネートしたもの、紙にシリコーン樹脂や
フッ素樹脂等の離型性樹脂を塗布乾燥したもの等を使用
できる。セパレータとして両面が離型性を有するものを
使用すれば、ロール状に巻いて保管できる。
【0012】図2は本発明に係る接着テープの他の実例
を示しており、基材4の両面に各々接着剤層1が設けら
れている。図示を省略したが、この接着テープにおいて
も、図1の場合と同様に両接着剤層中においては磁性粉
末が相互に電気的接触状態とされ、電気的接触状態とさ
れた磁性粉末が接着剤層の厚さ方向を横断するように配
列されている。
【0013】図3も本発明に係る接着テープの実例であ
り、基材4の片面に接着剤層1が設けられている。ここ
でも図示を省略したが、図1の場合と同様に接着剤層に
おいては磁性粉末が相互に電気的接触状態とされ、電気
的接触状態とされた磁性粉末が接着剤層の厚さ方向を横
断するように配列されている。
【0014】図2や図3のように接着テープが基材を有
する場合は、該基材として厚さ方向の電気抵抗が通常約
1010Ωよりも低い導電性のものを用いる。この導電性
基材の具体例としては、鉄、ステンレス、アルミニウ
ム、銅、スズ等の金属箔、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポ
リエチレン、ポリイミド、フッ素樹脂等のプラスチック
フィルムの表面に金属層を設けたもの、カーボン繊維の
ような導電性繊維から成る織布や不織布、ガラス繊維、
ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ビニロン繊維、綿
繊維等から成る織布や不織布の表面に金属層を設けたも
の、プラスチック(フッ素樹脂、超高分子量ポリエチレ
ン等)と導電性粉末(カーボン粉末、金属粉末等)の混
合物から成るフィルム、等を挙げることができる。な
お、図2や図3に示す接着テープにおいても所望により
接着剤層にセパレータを仮着させておくことができる。
【0015】ここで本発明に係る接着テープの製造法に
ついて述べる。この方法(以下、この方法を「第1方
法」ということがある)は、セパレータ上に磁性粉末を
分散させた液状接着剤を塗布した後、磁界の作用により
磁性粉末相互が電気的接触状態とされると共に接着剤層
の厚さ方向を横断するように配列させ、次いで接着剤の
流動性を消失させることを特徴とするものである。
【0016】この方法においては、先ず、セパレータ上
に磁性粉末を分散させた液状接着剤が塗布される。接着
剤として、接着剤層形成成分を水や有機溶媒に溶解して
液状としたものは、この溶液に磁性粉末を分散させて用
いる。また、接着剤がホットメルト型の場合は加熱して
液状とし、これに磁性粉末を混合して用いる。
【0017】このようにしてセパレータ上に接着剤を塗
布した後、これに磁界を作用させることにより接着剤中
に分散されている磁性粉末相互を電気的接触状態とさせ
ると共にこの接触状態とされた磁性粉末が接着剤層の厚
さ方向を横断するように配列させる。例えば、図4に示
すように、セパレータ3上に液状接着剤5を塗布し、こ
れをS極とN極が対向するように配置した2つの磁石
6、7の間に置けば、磁界の作用により、磁性粉末が接
着剤層の厚さ方向を横断するように、且つ、相互が電気
的接触状態となるように配列される。この配列作業は液
状接着剤を塗布したセパレータと磁石を同じ方向に同じ
速度で移動させながら行うこともできる。なお、この例
では液状接着剤を塗布したセパレータの両方向から磁界
を作用させたが、液状接着剤側またはセパレータ側のい
ずれか一方から磁界を作用させて磁性粉末の配列を行っ
てもよい。
【0018】この磁性粉末配列工程において用いる液状
接着剤の粘度は特に限定されないが、該粉末の配列を容
易にするため、好ましくは10000ポイズ以下、より
好ましくは10〜5000ポイズとする。また、磁界の
強度は通常100ガウス以上、好ましくは1000ガウ
ス以上とする。なお、接着剤としてホットメルト接着剤
を用いる場合は、該接着剤を液状に維持するため、配列
作業を該接着剤の融点以上の温度に加熱しながら行う。
【0019】上記のようにして磁性粉末を配列させた
後、液状接着剤の流動性を消失させる。液状接着剤の流
動性を消失させることにより、磁性粉末の配列状態が固
定され、目的とする接着テープを得ることができる。液
状接着剤の流動性の消失は該接着剤の種類により異なる
方法を採用する。この接着剤が感圧性接着剤である場合
は、通常、接着剤層形成成分が水または有機溶媒に溶解
されて液状とされているので、流動性を消失させるのは
加熱して水または有機溶媒を除去すればよい。また、ホ
ットメルト接着剤の場合は冷却して固化させれば流動性
を消失する。なお、所望により接着剤を架橋することも
できる。
【0020】この方法によれば、例えば、上記図1に示
すのと同構造の接着テープを得ることができる。また、
図1と同構造の接着テープを得た後、接着剤層を導電性
基材の片面または両面に接着させれば、導電性基材の片
面または両面に接着剤層を設けた構造の接着テープを得
ることができる。
【0021】次に、本発明に係る接着テープの他の製造
法について述べる。この方法(以下、「第2方法」とい
うことがある)は、導電性基材に磁性粉末を分散させた
液状接着剤を塗布した後、磁界の作用により磁性粉末相
互が電気的接触状態とされると共に接着剤層の厚さ方向
を横断するように配列させ、次いでこの接着剤の流動性
を消失させることを特徴とするするものである。
【0022】この第2方法はセパレータに代えて導電性
基材を用いる点が上記第1方法と異なる。しかし、この
こと以外、即ち、液状接着剤の塗布、磁界の作用による
磁性粉末の配列および接着剤の流動性の消失は第1方法
と同じてあってよい。
【0023】この第2方法によれば、例えば、図3に示
すのと同構造の接着テープを得ることができる。また、
導電性接着剤の両面に接着剤層を設ければ図2と同構造
の接着テープを得ることができる。
【0024】上記本発明に係る方法により得られる接着
テープの厚さ方向の電気抵抗は用いる磁性粉末の種類、
粒径、基材の有無や該基材の種類等により変わり得る
が、通常、約1010Ω以下である。
【0025】本発明に係る接着テープは家電製品、OA
機器、自動車用機器類のアースとして使用できる。ま
た、導電性摺動材(例えば、フッ素樹脂や超高分子量ポ
リエチレン等のプラスチックにカーボン粉末を分散させ
た組成物を所定形状に成形したもの)と組み合わせるこ
とにより、静電気の蓄積しない摺動材として複写機やフ
ァクシミリ等に組み込むこともできる。更に、単なる除
電のみならず、使用する部位により配線そのものとして
の使用も可能である。また、最近の機器の小型化に伴う
部品の蓄熱解消のための放熱材料としても使用できる。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
【0027】実施例1 シリコーン系接着剤溶液(東レダウコーニング社製、S
D−4570、シリコーン系ポリマー濃度60重量%)
100重量部に対し、白金系触媒2重量部、鉄粉(粒径
10μm)20重量部を加え、更に、トルエンを加え固
形分濃度40重量%の感圧性接着剤溶液を調製する。
【0028】厚さ50μmのアルミニウム箔の片面に上
記接着剤溶液を塗布し、次いで、これを図4に示すのと
同様にN極とS極が対向するように配置された2つの磁
石(縦5cm、横10cm)の間にセットする。
【0029】そして、磁界の作用により鉄粉が接着剤層
の厚さ方向に配列するのを目視により確認した後、13
0℃で3分間加熱しトルエンを蒸発除去させると共にシ
リコーン系ポリマーを架橋させる。これにより図3に示
すのと同構造の接着テープ(接着剤層の厚さは50μ
m)を得た。
【0030】実施例2 アクリル酸−アクリル酸ブチル共重合体(分子量50
万)100重量部に対し、イソシアネート系架橋剤(ト
リメチロールプロパンのトリイソシアネート付加体)2
重量部およびニッケル粉(粒径5μm)10重量部を添
加し、これらにトルエンを加え固形分濃度30重量%の
感圧性接着剤溶液を調製する。
【0031】厚さ50μmのポリエチレンテレフタレー
ト製セパレータの片面に上記感圧性接着剤溶液を塗布
し、次いで、これを実施例1と同様に2つの磁石の間に
セットする。
【0032】そして、磁界の作用によりニッケル粉が接
着剤層の厚さ方向に配列するのを目視により確認した
後、130℃で3分間加熱しトルエンを蒸発除去させる
と共にアクリル酸−アクリル酸ブチル共重合体を架橋さ
せる。これにより図1に示すのと同構造の接着テープ
(接着剤層の厚さは30μm)を得た。
【0033】実施例3 実施例2により得られた接着テープに厚さ20μmのス
テンレス箔を接着させた。これによりステンレス箔の片
面に接着剤層が設けられ、該接着剤層にセパレータが仮
着された接着テープを得た。
【0034】実施例4 実施例3で作成した接着テープにおけるステンレス箔の
他面に実施例2で作成した接着テープを接着させること
により、セパレータ、接着剤層、ステンレス箔、接着剤
層、セパレータがこの順序で積層された構造の接着テー
プを得た。
【0035】実施例5 厚さ50μm、厚さ方向の電気抵抗106 Ωの導電性不
織布(アキレス社製、NET007)の両面に実施例2
で作成した接着テープを接着させることにより、セパレ
ータ、接着剤層、不織布、接着剤層、セパレータがこの
順序で積層された構造の接着テープを得た。
【0036】実施例6 クロロプレンゴム系接着剤溶液(ノガワケミカル社製、
DC−6279A、クロロプレン濃度20重量%)10
0重量部に対し、鉄粉(粒径7μm)30重量部を加
え、更に、これにトルエンを加え固形分濃度30重量%
の感圧性接着剤溶液を調製する。
【0037】厚さ50μmのポリエチレンラミネ−ト紙
製セパレータの片面に上記感圧性接着剤溶液を塗布し、
次いで、これを実施例1と同様に2つの磁石の間にセッ
トする。
【0038】そして、磁界の作用により鉄粉が接着剤層
の厚さ方向に配列するのを目視により確認した後、13
0℃で3分間加熱しトルエンを蒸発除去させる。これに
より図1に示すのと同構造(基材無し)の接着テープ
(接着剤層の厚さは50μm)を得た。
【0039】実施例7 ポリエチレンを主成分とするホットメルト接着剤(住友
化学工業社製、ボンドファースト20B)100重量部
に対し、コバルト粉(粒径1μm)50重量部を加え、
温度250℃で溶融混練りしてコバルト粉入りホットメ
ルト接着剤を調製する。
【0040】押出口にN極とS極が対向するように2つ
の磁石を配置した溶融押出機を用意し、上記コバルト粉
入りホットメルト接着剤を温度200℃で厚さが50μ
mになるように押し出した。これによりコバルト粉が厚
さ方向を横断するように配列されたホットメルト接着テ
ープを得た。
【0041】実施例8 ポリテトラフルオロエチレン粉末100重量部に対し、
カーボン粉末(粒径5μm)5重量部を配合した組成物
から成るフィルム(厚さ50μm、厚さ方向の電気抵抗
108 Ω)の片面を接着処理液で処理する。なお、処理
液としては市販の金属ナトリウム系処理液「テトラエッ
チ」を用いた。
【0042】アルミニウム箔に代えてこのフィルムを用
いること以外は実施例1と同様に作業してフィルムの接
着処理面に接着剤層(厚さ50μm)の形成された接着
テープ(構造は図3と同じ)を得た。
【0043】比較例1 磁界を作用させないこと以外は実施例1と同様に作業
し、アルミニウム箔の片面に鉄粉が均一に分散されたシ
リコーン系感圧性接着剤層(厚さ50μm)の形成され
た接着テープを得た。
【0044】比較例2 磁界を作用させないこと以外は実施例2と同様に作業
し、ポリエチレンテレフタレート製セパレータ上にニッ
ケル粉が均一に分散された感圧性接着剤層(厚さ30μ
m)の形成された構造を有する接着テープを得た。
【0045】上記実施例および比較例によって得られた
接着テープの接着力および厚さ方向の電気抵抗を下記要
領により測定し、得られた結果を表1に示す。
【0046】A.接着力 接着テープを長さ80mm、幅20mmに切断して試料
とし、この試料をステンレス板(予め表面をトルエンで
洗浄しておく)に2kgの圧着ロールを用いて貼着す
る。貼着後、30分間放置し、次いで、万能引張試験機
(オリエンテック社製、テンシロンUTM−III−1
00)を用いて、剥離速度300mm/minで180
°ピーリング法により接着力(表1における接着力の単
位は「g/20mm」である)を測定する。
【0047】なお、ステンレス板への貼着時の温度、貼
着後の放置温度および測定温度はいずれも25℃であ
る。また、実施例7の接着テープをステンレス板に貼着
するに際しては該ステンレス板を予め130℃に加熱
し、この加熱したステンレス板に貼着した。
【0048】B.電気抵抗 接着テープを縦20mm、横20mmに切断して試料と
する。図5に示すように接着テープ8における接着剤層
のほぼ中央にアルミニウム箔(厚さ7μm、縦5mm、
横5mm)9を貼着する。そして、接着テープの厚さ方
向に10Vの電圧を印加し、そのときの抵抗(表1にお
ける電気抵抗の単位は「Ω」である)を抵抗計10で読
み取る。なお11はリード線である。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され、接着剤
層中に磁性粉末が該接着剤層の厚さ方向を横断するよう
に配列されているので、厚さ方向において充分な導電性
を有している。また、本発明に係る製造法によれば接着
テープを容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る接着テープにおける磁性粉末の配
列状態を示す模式図である。
【図2】本発明に係る接着テープの他の実例を示す正面
図である。
【図3】本発明に係る接着テープの他の実例を示す正面
図である。
【図4】本発明に係る製造法の実例を示す正面図であ
る。
【図5】本発明に係る接着テープの電気抵抗を測定する
方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 接着剤層 2 磁性粉末 3 セパレータ 4 基材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着剤層中に磁性粉末が分散されてお
    り、磁性粉末相互は電気的接触状態とされると共に接着
    剤層の厚さ方向を横断するように配列されていることを
    特徴とする接着テープ。
  2. 【請求項2】 導電性基材と該基材の少なくとも片面に
    設けられた接着剤層から成り、前記接着剤層中に磁性粉
    末が分散されており、磁性粉末相互は電気的接触状態と
    されると共に接着剤層の厚さ方向を横断するように配列
    されていることを特徴とする接着テープ。
  3. 【請求項3】 セパレータ上に磁性粉末を分散させた液
    状接着剤を塗布した後、磁界の作用により磁性粉末相互
    が電気的接触状態とされると共に接着剤層の厚さ方向を
    横断するように配列させ、次いで接着剤の流動性を消失
    させることを特徴とする接着テープの製造法。
  4. 【請求項4】 セパレータ上に磁性粉末を分散させた液
    状接着剤を塗布した後、磁界の作用により磁性粉末相互
    が電気的接触状態とされると共に接着剤層の厚さ方向を
    横断するように配列させ、次いで接着剤の流動性を消失
    させ、その後この接着剤層を導電性基材の少なくとも片
    面に接着させることを特徴とする接着テープの製造法。
  5. 【請求項5】 導電性基材に磁性粉末を分散させた液状
    接着剤を塗布した後、磁界の作用により磁性粉末相互が
    電気的接触状態とされると共に接着剤層の厚さ方向を横
    断するように配列させ、次いで接着剤の流動性を消失さ
    せることを特徴とする接着テープの製造法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003014698A (ja) * 2001-06-28 2003-01-15 Max Co Ltd ホットメルト接着テープにおけるホットメルト接着剤の溶融確認方法
JP5499197B1 (ja) * 2013-03-11 2014-05-21 中興化成工業株式会社 粘着テープ

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