JPH0934012A - 反射型映写スクリーン - Google Patents
反射型映写スクリーンInfo
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- JPH0934012A JPH0934012A JP18583795A JP18583795A JPH0934012A JP H0934012 A JPH0934012 A JP H0934012A JP 18583795 A JP18583795 A JP 18583795A JP 18583795 A JP18583795 A JP 18583795A JP H0934012 A JPH0934012 A JP H0934012A
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- Japan
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- light
- screen
- thickness
- adhesive
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Abstract
(57)【要約】
【課題】耐燃焼性のある改良した反射型映写スクリーン
として、難燃性であって耐炎性が高く、燃焼時の発生熱
量の少ない材料を用い、スクリーン構成材料のうち、燃
焼性の高い合成樹脂材料を少なく使用することによっ
て、火災事故の発生を防止することにある。 【解決手段】入射側から順に、少なくとも光拡散シート
層1と、透明接着剤層2と、偏光シート層3と、透明接
着剤層4と、着色インキ層5と、不燃性の光反射性金属
層6とからなり、膜厚1〜20μmの薄膜の接着剤層2
と、膜厚1〜30μmの薄膜の接着剤層4とを備え、ま
た前記金属層6の層厚をスクリーン総厚の2/3以上と
して耐燃焼性を持たせた。
として、難燃性であって耐炎性が高く、燃焼時の発生熱
量の少ない材料を用い、スクリーン構成材料のうち、燃
焼性の高い合成樹脂材料を少なく使用することによっ
て、火災事故の発生を防止することにある。 【解決手段】入射側から順に、少なくとも光拡散シート
層1と、透明接着剤層2と、偏光シート層3と、透明接
着剤層4と、着色インキ層5と、不燃性の光反射性金属
層6とからなり、膜厚1〜20μmの薄膜の接着剤層2
と、膜厚1〜30μmの薄膜の接着剤層4とを備え、ま
た前記金属層6の層厚をスクリーン総厚の2/3以上と
して耐燃焼性を持たせた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を、スライド
プロジェクター、ビデオプロジェクター等の光学プロジ
エクターから投影し、当該画像を、プロジェクターと同
じ方向から観察する場合に使用される反射型映写スクリ
ーンに関し、特に耐燃焼性を付与した反射型スクリーン
に関する。
プロジェクター、ビデオプロジェクター等の光学プロジ
エクターから投影し、当該画像を、プロジェクターと同
じ方向から観察する場合に使用される反射型映写スクリ
ーンに関し、特に耐燃焼性を付与した反射型スクリーン
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、さまざまなビデオプロジェクター
が開発され、テレビ画像を、簡単に大型スクリーンに投
影して楽しむことが可能になってきているが、反射型映
写スクリーンは、外光の影響を受けないように、部屋を
暗くした状態で使用する場合が多いが、最近は、比較的
明るい部屋においても観察できるスクリーンが開発され
ており、各方面において使用されるようになってきてい
る。
が開発され、テレビ画像を、簡単に大型スクリーンに投
影して楽しむことが可能になってきているが、反射型映
写スクリーンは、外光の影響を受けないように、部屋を
暗くした状態で使用する場合が多いが、最近は、比較的
明るい部屋においても観察できるスクリーンが開発され
ており、各方面において使用されるようになってきてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記反射型映写スクリ
ーンは、各種の材料が使用されており、一般的には、比
較的に燃え易い、あるいは燃え易くはないが不燃性では
ない合成樹脂フィルムを基材とするものが多く使用され
ているため、火災事故の発生を防止するために、難燃性
を付与する必要があり、合成樹脂の難燃性は、素材であ
るポリマーの分子構造に基本的に依存し、耐熱性の高い
構造で、耐熱分解性の優れた材料を、スクリーン素材と
して使用することが好ましい。
ーンは、各種の材料が使用されており、一般的には、比
較的に燃え易い、あるいは燃え易くはないが不燃性では
ない合成樹脂フィルムを基材とするものが多く使用され
ているため、火災事故の発生を防止するために、難燃性
を付与する必要があり、合成樹脂の難燃性は、素材であ
るポリマーの分子構造に基本的に依存し、耐熱性の高い
構造で、耐熱分解性の優れた材料を、スクリーン素材と
して使用することが好ましい。
【0004】例えば、合成樹脂の中ではセルロース系樹
脂等は可燃性樹脂であるが、フッ素系樹脂やポリイミド
樹脂等は耐炎性が高く、ハロゲン、リン、窒素などを分
子内に導入して改質したポリマーは難燃性が高いもので
ある。また、合成樹脂中に、難燃剤としてハロゲン系難
燃剤、リン系難燃剤、三酸化アンチモン、水酸化アルミ
ニウム、モリブデン化合物などの無機系難燃剤を添加あ
るいは共重合した難燃化合成樹脂等がある。
脂等は可燃性樹脂であるが、フッ素系樹脂やポリイミド
樹脂等は耐炎性が高く、ハロゲン、リン、窒素などを分
子内に導入して改質したポリマーは難燃性が高いもので
ある。また、合成樹脂中に、難燃剤としてハロゲン系難
燃剤、リン系難燃剤、三酸化アンチモン、水酸化アルミ
ニウム、モリブデン化合物などの無機系難燃剤を添加あ
るいは共重合した難燃化合成樹脂等がある。
【0005】このようなことから、出願人は、先に特願
平6−141508号を出願し、難燃性であって、耐炎
性が高く、燃焼時の発生熱量の少ない材料を用い、スク
リーン構成材料のうち、燃焼性の高い合成樹脂材料を少
なく使用した反射型映写スクリーンを提案している。
平6−141508号を出願し、難燃性であって、耐炎
性が高く、燃焼時の発生熱量の少ない材料を用い、スク
リーン構成材料のうち、燃焼性の高い合成樹脂材料を少
なく使用した反射型映写スクリーンを提案している。
【0006】本発明の課題は、耐燃焼性のある改良した
反射型映写スクリーンとして、難燃性であって、耐炎性
が高く、燃焼時の発生熱量の少ない材料を用い、スクリ
ーン構成材料のうち、燃焼性の高い合成樹脂材料を少な
く使用することによって、火災事故を発生し難くするこ
とにある。
反射型映写スクリーンとして、難燃性であって、耐炎性
が高く、燃焼時の発生熱量の少ない材料を用い、スクリ
ーン構成材料のうち、燃焼性の高い合成樹脂材料を少な
く使用することによって、火災事故を発生し難くするこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、入射側から順
に、少なくとも光拡散シート層1と、透明接着剤層2
と、偏光シート層3と、透明接着剤層4と、着色インキ
層5と、不燃性の光反射性金属層6とからなり、膜厚1
〜20μmの前記接着剤層2と、膜厚1〜30μmの前
記接着剤層4とを備え、前記金属層6の層厚をスクリー
ン総厚の2/3以上として耐燃焼性を持たせたことを特
徴とする反射型映写スクリーンである。
に、少なくとも光拡散シート層1と、透明接着剤層2
と、偏光シート層3と、透明接着剤層4と、着色インキ
層5と、不燃性の光反射性金属層6とからなり、膜厚1
〜20μmの前記接着剤層2と、膜厚1〜30μmの前
記接着剤層4とを備え、前記金属層6の層厚をスクリー
ン総厚の2/3以上として耐燃焼性を持たせたことを特
徴とする反射型映写スクリーンである。
【0008】また、本発明は、上記発明の反射型映写ス
クリーンにおいて、前記偏光シート層3が、染料吸着若
しくは染料混入したポリエステルフィルムを一軸延伸処
理し且つアニール処理した耐燃焼性のある膜厚1〜10
0μmのフィルムである反射型映写スクリーンである。
クリーンにおいて、前記偏光シート層3が、染料吸着若
しくは染料混入したポリエステルフィルムを一軸延伸処
理し且つアニール処理した耐燃焼性のある膜厚1〜10
0μmのフィルムである反射型映写スクリーンである。
【0009】また、本発明は、上記発明の反射型映写ス
クリーンにおいて、前記着色インキ層5が、光拡散性又
は/及び光吸収性を備え、光拡散性の印刷インキ又は/
及び光吸収性の印刷インキにより形成されている反射型
映写スクリーンである。
クリーンにおいて、前記着色インキ層5が、光拡散性又
は/及び光吸収性を備え、光拡散性の印刷インキ又は/
及び光吸収性の印刷インキにより形成されている反射型
映写スクリーンである。
【0010】また、本発明は、上記発明の反射型映写ス
クリーンにおいて、前記光反射性金属層6が、熱伝導性
の高いアルミニウム又は銅等の金属層である反射型映写
スクリーンである。
クリーンにおいて、前記光反射性金属層6が、熱伝導性
の高いアルミニウム又は銅等の金属層である反射型映写
スクリーンである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の反射型映写スク
リーンを、実施の形態に基づいて以下に詳細に説明す
る。
リーンを、実施の形態に基づいて以下に詳細に説明す
る。
【0012】図1は本発明の反射型映写スクリーンの一
実施の形態を示す部分側断面図であり、入射側から順
に、光拡散シート層1、透明接着剤層2、偏光シート層
3、透明接着剤層4、光拡散性の着色インキ層5、金属
層6、該金属層6表面に施した鏡面処理面6aからなる
層構成である。
実施の形態を示す部分側断面図であり、入射側から順
に、光拡散シート層1、透明接着剤層2、偏光シート層
3、透明接着剤層4、光拡散性の着色インキ層5、金属
層6、該金属層6表面に施した鏡面処理面6aからなる
層構成である。
【0013】上記光拡散シート層1は、表面に艶消しの
梨地状のエンボス処理が施された透明な延伸ポリプロピ
レンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、トリアセチル
セルロース(TAC)フィルム、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)フィルム、ポリカーボネートフィル
ム、フッ素樹脂フィルム等を使用することができ、光拡
散シート層1の膜厚は20〜50μm程度が適当であ
る。
梨地状のエンボス処理が施された透明な延伸ポリプロピ
レンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、トリアセチル
セルロース(TAC)フィルム、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)フィルム、ポリカーボネートフィル
ム、フッ素樹脂フィルム等を使用することができ、光拡
散シート層1の膜厚は20〜50μm程度が適当であ
る。
【0014】上記接着剤層2には、透明性のある接着剤
(溶剤揮散型接着剤;ウエットラミネートタイプ若しく
はドライラミネートタイプ)、若しくは粘着剤(感圧型
粘着剤、若しくは感熱型粘着剤)を使用する。特に、熱
等による黄変性の程度を示すΔYI値が2以下、入射光
に対する散乱光の割合を示すヘイズ値(濁度)が10%
以下のポリエステル系接着剤(層厚1〜20μm程度が
適当)、アクリル系粘着剤(層厚10〜20μm程度が
適当)、又はウレタン系接着剤が好適である。
(溶剤揮散型接着剤;ウエットラミネートタイプ若しく
はドライラミネートタイプ)、若しくは粘着剤(感圧型
粘着剤、若しくは感熱型粘着剤)を使用する。特に、熱
等による黄変性の程度を示すΔYI値が2以下、入射光
に対する散乱光の割合を示すヘイズ値(濁度)が10%
以下のポリエステル系接着剤(層厚1〜20μm程度が
適当)、アクリル系粘着剤(層厚10〜20μm程度が
適当)、又はウレタン系接着剤が好適である。
【0015】上記偏光シート層3は、偏光度70〜10
0%、透過率35〜70%の一軸延伸ポリエステルフィ
ルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム)を使用す
ることが好ましく、例えばポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルム表面に、暗色系(黒色系、暗青色
系、暗赤色系、グレー系、あるいはこれらのいずれかを
混合した混合暗色系、その他の色を混合した混合色系な
ど)などの染料を吸着処理、若しくは塗工処理したも
の、あるいはポリエチレンテレフタレート樹脂中に前記
染料を混合したものをフィルム状としたものであり、こ
れを一軸延伸して、染料を所定の方向に分子配向させた
ものであり、偏光シート層3の偏光軸(染料分子の配向
方向)をプロジェクターの投影光の偏向軸(投影光の入
射光軸方向に対して直交する方向の偏向軸)と一致させ
たものである。
0%、透過率35〜70%の一軸延伸ポリエステルフィ
ルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム)を使用す
ることが好ましく、例えばポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルム表面に、暗色系(黒色系、暗青色
系、暗赤色系、グレー系、あるいはこれらのいずれかを
混合した混合暗色系、その他の色を混合した混合色系な
ど)などの染料を吸着処理、若しくは塗工処理したも
の、あるいはポリエチレンテレフタレート樹脂中に前記
染料を混合したものをフィルム状としたものであり、こ
れを一軸延伸して、染料を所定の方向に分子配向させた
ものであり、偏光シート層3の偏光軸(染料分子の配向
方向)をプロジェクターの投影光の偏向軸(投影光の入
射光軸方向に対して直交する方向の偏向軸)と一致させ
たものである。
【0016】また、この偏光シート層3には、通常使用
中における温度変化による寸法安定性を持たせるため、
アニール処理(100〜160℃程度の加熱による樹脂
安定化処理)を施してある。
中における温度変化による寸法安定性を持たせるため、
アニール処理(100〜160℃程度の加熱による樹脂
安定化処理)を施してある。
【0017】また、この偏光シート3層は、スクリーン
として使用する材料の樹脂部分を少なくするため、厚さ
を20〜150μm程度の範囲に薄く設定されている。
として使用する材料の樹脂部分を少なくするため、厚さ
を20〜150μm程度の範囲に薄く設定されている。
【0018】上記接着剤層4には、前記接着剤層2と同
様に、透明性のある接着剤(溶剤揮散型接着剤;ウエッ
トラミネートタイプ若しくはドライラミネートタイ
プ)、若しくは粘着剤(感圧型粘着剤、若しくは感熱型
粘着剤)を使用する。特に、熱等による黄変性の程度を
示すΔYI値が2以下、入射光に対する散乱光の割合を
示すヘイズ値(濁度)が10%以下のポリエステル系接
着剤(層厚1〜30μm程度が適当)、アクリル系粘着
剤(層厚10〜30μm程度が適当)、又はウレタン系
接着剤が好適である。
様に、透明性のある接着剤(溶剤揮散型接着剤;ウエッ
トラミネートタイプ若しくはドライラミネートタイ
プ)、若しくは粘着剤(感圧型粘着剤、若しくは感熱型
粘着剤)を使用する。特に、熱等による黄変性の程度を
示すΔYI値が2以下、入射光に対する散乱光の割合を
示すヘイズ値(濁度)が10%以下のポリエステル系接
着剤(層厚1〜30μm程度が適当)、アクリル系粘着
剤(層厚10〜30μm程度が適当)、又はウレタン系
接着剤が好適である。
【0019】上記光拡散性の着色インキ層5は、透明樹
脂に、光拡散剤を混入したインキ、又は光拡散剤と光反
射剤とを同時に混入したインキからなり、透明樹脂10
0重量部に対して、光拡散剤1〜50重量部、光反射剤
1〜50重量部の範囲で、それぞれ混合するのが適当で
ある。また、光拡散性の着色インキ層5の厚さは、5〜
10μm、あるいは10〜20μm、あるいは20〜4
0μm程度の範囲が適当である。
脂に、光拡散剤を混入したインキ、又は光拡散剤と光反
射剤とを同時に混入したインキからなり、透明樹脂10
0重量部に対して、光拡散剤1〜50重量部、光反射剤
1〜50重量部の範囲で、それぞれ混合するのが適当で
ある。また、光拡散性の着色インキ層5の厚さは、5〜
10μm、あるいは10〜20μm、あるいは20〜4
0μm程度の範囲が適当である。
【0020】また上記光拡散性の着色インキ層5は、必
要に応じては、二層構成でもよく、例えば、透明樹脂
に、光拡散剤を混入したインキ、又は光拡散剤と光反射
剤とを同時に混入した上記インキを用いた第1の光拡散
インキ層と、透明樹脂100重量部に対して、光反射剤
1〜100重量部を混入したインキを用いた第2の光拡
散性のインキ層により構成してもよい。
要に応じては、二層構成でもよく、例えば、透明樹脂
に、光拡散剤を混入したインキ、又は光拡散剤と光反射
剤とを同時に混入した上記インキを用いた第1の光拡散
インキ層と、透明樹脂100重量部に対して、光反射剤
1〜100重量部を混入したインキを用いた第2の光拡
散性のインキ層により構成してもよい。
【0021】また、本発明においては、上記光拡散性の
着色インキ層5には、スクリーンに対する映写画像のコ
ントラストを上げるために、必要に応じて光吸収性の着
色剤を混入して、光吸収性の着色インキ層5としてもよ
い。
着色インキ層5には、スクリーンに対する映写画像のコ
ントラストを上げるために、必要に応じて光吸収性の着
色剤を混入して、光吸収性の着色インキ層5としてもよ
い。
【0022】上記光吸収性の着色インキ層5は、透明樹
脂に、光吸収剤として光吸収性の色調(ブラック、ダー
クブルー、グレーなど暗色系色調)の顔料又は染料を混
合した透明性若しくは半透明性のインキであり、透明樹
脂100重量部に対して、暗色系色調の顔料を1〜30
重量部の範囲でそれぞれ混合するのが適当である。ま
た、光吸収性の着色インキ層5の厚さは、5〜10μ
m、あるいは10〜20μm、あるいは20〜40μm
程度の範囲が適当であり、金属層6面を隠蔽しない程度
に塗工することが適当である。
脂に、光吸収剤として光吸収性の色調(ブラック、ダー
クブルー、グレーなど暗色系色調)の顔料又は染料を混
合した透明性若しくは半透明性のインキであり、透明樹
脂100重量部に対して、暗色系色調の顔料を1〜30
重量部の範囲でそれぞれ混合するのが適当である。ま
た、光吸収性の着色インキ層5の厚さは、5〜10μ
m、あるいは10〜20μm、あるいは20〜40μm
程度の範囲が適当であり、金属層6面を隠蔽しない程度
に塗工することが適当である。
【0023】また、上記光吸収性の着色インキ層5は、
必要に応じて、二層構成でもよく、例えば、透明樹脂1
00重量部に対して、暗色系色調の顔料又は染料(光吸
収剤)を1〜30重量部の範囲で混入した第1の光吸収
性のインキ層と、透明樹脂100重量部に対して、暗色
系色調の顔料を1〜30重量部と光拡散剤を1〜50重
量部、若しくは暗色系色調の顔料を1〜30重量部と光
拡散剤を1〜50重量部と光反射剤を1〜50重量部の
範囲で混入した第2の光吸収性のインキ層により構成し
てもよい。
必要に応じて、二層構成でもよく、例えば、透明樹脂1
00重量部に対して、暗色系色調の顔料又は染料(光吸
収剤)を1〜30重量部の範囲で混入した第1の光吸収
性のインキ層と、透明樹脂100重量部に対して、暗色
系色調の顔料を1〜30重量部と光拡散剤を1〜50重
量部、若しくは暗色系色調の顔料を1〜30重量部と光
拡散剤を1〜50重量部と光反射剤を1〜50重量部の
範囲で混入した第2の光吸収性のインキ層により構成し
てもよい。
【0024】また、上記着色インキ層5は、光拡散性と
光吸収性とを兼ね備えたインキ層であってもよく、光拡
散剤と光吸収剤とを混入した光拡散性と光吸収性とを併
せ持つインキ層により構成してもよい。
光吸収性とを兼ね備えたインキ層であってもよく、光拡
散剤と光吸収剤とを混入した光拡散性と光吸収性とを併
せ持つインキ層により構成してもよい。
【0025】使用できる光拡散剤としては、例えば、シ
リカ、二酸化チタン等の粒状体、あるいは、アクリル、
ウレタン等の白色又は透明なプラスチックビーズ等(平
均粒径1〜50μm程度)が挙げられ、透明プラスチッ
クビーズの屈折率としては、n=1.0〜1.5の範囲
のものが適当であり、また、光反射剤としては、例え
ば、アルミペースト、アルミ粉体、又はパール顔料等が
挙げられる。
リカ、二酸化チタン等の粒状体、あるいは、アクリル、
ウレタン等の白色又は透明なプラスチックビーズ等(平
均粒径1〜50μm程度)が挙げられ、透明プラスチッ
クビーズの屈折率としては、n=1.0〜1.5の範囲
のものが適当であり、また、光反射剤としては、例え
ば、アルミペースト、アルミ粉体、又はパール顔料等が
挙げられる。
【0026】また、光吸収剤としては、光吸収性の色調
(ブラック、ダークブルー、グレーなど暗色系色調)の
顔料又は染料、あるいは、これらを混合したものが使用
できる。
(ブラック、ダークブルー、グレーなど暗色系色調)の
顔料又は染料、あるいは、これらを混合したものが使用
できる。
【0027】また、上記透明樹脂としては、セルロース
誘導体、スチレン樹脂、スチレン共重合体、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、ロジンエステル樹脂、ポリ酢酸ビ
ニル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリエステル樹脂(ポリエチレンテレフタ
レート樹脂)、ポリウレタン樹脂、ブチラール樹脂、ポ
リアミド樹脂等の1種又は2種以上の混合物、EB硬化
型樹脂、UV硬化型樹脂等を用いることができる。
誘導体、スチレン樹脂、スチレン共重合体、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、ロジンエステル樹脂、ポリ酢酸ビ
ニル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリエステル樹脂(ポリエチレンテレフタ
レート樹脂)、ポリウレタン樹脂、ブチラール樹脂、ポ
リアミド樹脂等の1種又は2種以上の混合物、EB硬化
型樹脂、UV硬化型樹脂等を用いることができる。
【0028】上記光反射性金属層6は、軽量性を保持す
るために、アルミニウム等の軽金属が適当であるが、銅
板等を使用してもよい。また、着色インキ層5と接する
前記光反射性金属層6表面は、平滑な鏡面状態の高反射
性処理面、又は光拡散性のある微細凹凸状の反射面であ
ってそれぞれ微細凹面及び凸面は、鏡面反射性を有する
ように処理された高拡散性及び高反射性を備えた処理面
6aであることが適当である。
るために、アルミニウム等の軽金属が適当であるが、銅
板等を使用してもよい。また、着色インキ層5と接する
前記光反射性金属層6表面は、平滑な鏡面状態の高反射
性処理面、又は光拡散性のある微細凹凸状の反射面であ
ってそれぞれ微細凹面及び凸面は、鏡面反射性を有する
ように処理された高拡散性及び高反射性を備えた処理面
6aであることが適当である。
【0029】上記金属層6の厚さは、スクリーンとして
の映写面を保持するための支持体としての機能を有する
程度の厚さが必要であり、100μm〜200μm、又
は200〜300μm、若しくはそれ以上の厚さが適当
であるが、少なくとも反射型映写スクリーンの総厚に対
して、2/3以上の厚さを備えていることが適当であ
る。
の映写面を保持するための支持体としての機能を有する
程度の厚さが必要であり、100μm〜200μm、又
は200〜300μm、若しくはそれ以上の厚さが適当
であるが、少なくとも反射型映写スクリーンの総厚に対
して、2/3以上の厚さを備えていることが適当であ
る。
【0030】上記光反射性金属層6においては、前述の
着色インキ層5と接する面に、必要に応じて、金属蒸着
方式、金属メッキ方式等により、膜厚1000〜300
0Å程度、あるいはそれ以上5000Å程度の金属蒸着
膜、又は厚さ50〜100μm程度の金属膜による鏡面
状態の鏡面処理面6aを積層して、鏡面処理された光反
射性の平滑面を形成するようにしてもよい。
着色インキ層5と接する面に、必要に応じて、金属蒸着
方式、金属メッキ方式等により、膜厚1000〜300
0Å程度、あるいはそれ以上5000Å程度の金属蒸着
膜、又は厚さ50〜100μm程度の金属膜による鏡面
状態の鏡面処理面6aを積層して、鏡面処理された光反
射性の平滑面を形成するようにしてもよい。
【0031】
【実施例】以下に本発明の反射型映写スクリーンの具体
的実施例を示す。
的実施例を示す。
【0032】<実施例1>下記層構成により、本発明の
反射型映写スクリーンを作成した。
反射型映写スクリーンを作成した。
【0033】層構成; 樹脂材料層の総厚;100μm、金属材料層の総厚;2
50.3μm 光拡散シート層/接着剤層/偏光シート層/接着剤層/
光吸収性及び光拡散性インキ層/鏡面処理層(アルミ金
属蒸着膜使用)/金属基材層
50.3μm 光拡散シート層/接着剤層/偏光シート層/接着剤層/
光吸収性及び光拡散性インキ層/鏡面処理層(アルミ金
属蒸着膜使用)/金属基材層
【0034】・光拡散シート層;表面に梨地状のエンボ
ス処理がなされた透明な延伸ポリプロピレンフィルム
(膜厚20μm) ・接着剤層;ポリエステル系接着剤(膜厚15μm) ・偏光シート層;黒色系染料を混入した後に一軸延伸処
理し、アニール処理を施した一軸延伸ポリエステル(P
ET)フィルム(30μm) ・接着剤層;ポリエステル系接着剤(膜厚15μm) ・光吸収性及び光拡散性インキ層;ポリエステル(PE
T)樹脂バインダー100重量部中に、黒色顔料1重量
部と、二酸化チタン(又はシリカ、又はポリマービー
ズ)3.5重量部を混入した光拡散インキ(膜厚20μ
m) ・鏡面処理層;アルミ金属蒸着膜(3000Å=0.3
μm) ・金属層;アルミニウム板(250μm)
ス処理がなされた透明な延伸ポリプロピレンフィルム
(膜厚20μm) ・接着剤層;ポリエステル系接着剤(膜厚15μm) ・偏光シート層;黒色系染料を混入した後に一軸延伸処
理し、アニール処理を施した一軸延伸ポリエステル(P
ET)フィルム(30μm) ・接着剤層;ポリエステル系接着剤(膜厚15μm) ・光吸収性及び光拡散性インキ層;ポリエステル(PE
T)樹脂バインダー100重量部中に、黒色顔料1重量
部と、二酸化チタン(又はシリカ、又はポリマービー
ズ)3.5重量部を混入した光拡散インキ(膜厚20μ
m) ・鏡面処理層;アルミ金属蒸着膜(3000Å=0.3
μm) ・金属層;アルミニウム板(250μm)
【0035】<実施例2>上記実施例1の偏光シート層
と光吸収性及び光拡散性インキ層との間のポリエステル
系接着剤層の膜厚を20μmとした以外は、実施例1と
同様に作成した。
と光吸収性及び光拡散性インキ層との間のポリエステル
系接着剤層の膜厚を20μmとした以外は、実施例1と
同様に作成した。
【0036】層構成; 樹脂材料層の総厚;105μm、金属材料層の総厚;2
50.3μm 光拡散シート層/接着剤層/偏光シート層/接着剤層/
光吸収性及び光拡散性インキ層/鏡面処理層(アルミ金
属蒸着膜使用)/金属基材層
50.3μm 光拡散シート層/接着剤層/偏光シート層/接着剤層/
光吸収性及び光拡散性インキ層/鏡面処理層(アルミ金
属蒸着膜使用)/金属基材層
【0037】<実施例3>上記実施例1の偏光シート層
と光吸収性及び光拡散性インキ層との間の接着剤層に膜
厚25μmのアクリル系粘着剤を使用した以外は、実施
例1と同様に作成した。
と光吸収性及び光拡散性インキ層との間の接着剤層に膜
厚25μmのアクリル系粘着剤を使用した以外は、実施
例1と同様に作成した。
【0038】層構成; 樹脂材料層の総厚;110μm、金属材料層の総厚;2
50.3μm 光拡散シート層/接着剤層/偏光シート層/接着剤層
(粘着剤使用)/光吸収性及び光拡散性インキ層/鏡面
処理層(アルミ金属蒸着膜使用)/金属基材層
50.3μm 光拡散シート層/接着剤層/偏光シート層/接着剤層
(粘着剤使用)/光吸収性及び光拡散性インキ層/鏡面
処理層(アルミ金属蒸着膜使用)/金属基材層
【0039】また、上記実施例1により得られた本発明
品と比較するために、下記層構成によるそれぞれスクリ
ーンを比較品として作成した。
品と比較するために、下記層構成によるそれぞれスクリ
ーンを比較品として作成した。
【0040】<比較例1>上記実施例1の光拡散シート
層と偏光シート層との間の接着剤層に粘着剤(膜厚25
μm)を使用した以外は、実施例1と同様にして作成し
た。
層と偏光シート層との間の接着剤層に粘着剤(膜厚25
μm)を使用した以外は、実施例1と同様にして作成し
た。
【0041】層構成; 樹脂材料層の総厚;120μm、金属材料層の総厚;2
50.3μm 光拡散シート層/接着剤層(粘着剤使用)/偏光シート
層/接着剤層(粘着剤使用)/光吸収性及び光拡散性イ
ンキ層/鏡面処理層(アルミ金属蒸着膜使用)/金属基
材層
50.3μm 光拡散シート層/接着剤層(粘着剤使用)/偏光シート
層/接着剤層(粘着剤使用)/光吸収性及び光拡散性イ
ンキ層/鏡面処理層(アルミ金属蒸着膜使用)/金属基
材層
【0042】・光拡散シート層;表面に梨地状のエンボ
ス処理がなされた透明な延伸ポリプロピレンフィルム
(膜厚20μm) ・接着剤層;アクリル系粘着剤(膜厚25μm) ・偏光シート層;黒色系染料を混入した後に一軸延伸処
理し、アニール処理を施した一軸延伸ポリエステル(P
ET)フィルム(30μm) ・接着剤層;アクリル系粘着剤(膜厚25μm) ・光吸収性及び光拡散性インキ層;ポリエステル(PE
T)樹脂バインダー100重量部中に、黒色顔料1重量
部と、ポリマービーズ3.5重量部を混入した光拡散イ
ンキ(膜厚20μm) ・鏡面処理層;アルミ金属蒸着膜(3000Å=0.3
μm) ・金属層;アルミニウム板(250μm)
ス処理がなされた透明な延伸ポリプロピレンフィルム
(膜厚20μm) ・接着剤層;アクリル系粘着剤(膜厚25μm) ・偏光シート層;黒色系染料を混入した後に一軸延伸処
理し、アニール処理を施した一軸延伸ポリエステル(P
ET)フィルム(30μm) ・接着剤層;アクリル系粘着剤(膜厚25μm) ・光吸収性及び光拡散性インキ層;ポリエステル(PE
T)樹脂バインダー100重量部中に、黒色顔料1重量
部と、ポリマービーズ3.5重量部を混入した光拡散イ
ンキ(膜厚20μm) ・鏡面処理層;アルミ金属蒸着膜(3000Å=0.3
μm) ・金属層;アルミニウム板(250μm)
【0043】<比較例2>上記実施例1の光拡散シート
層と偏光シート層との間の接着剤層の膜厚を25μmと
した以外は、実施例1と同様にして作成した。
層と偏光シート層との間の接着剤層の膜厚を25μmと
した以外は、実施例1と同様にして作成した。
【0044】層構成; 樹脂材料層の総厚;120μm、金属材料層の総厚;2
50.3μm 光拡散シート層/接着剤層/偏光シート層/接着剤層
(粘着剤用)/光吸収性及び光拡散性インキ層/鏡面処
理層(アルミ金属蒸着膜使用)/樹脂基材層
50.3μm 光拡散シート層/接着剤層/偏光シート層/接着剤層
(粘着剤用)/光吸収性及び光拡散性インキ層/鏡面処
理層(アルミ金属蒸着膜使用)/樹脂基材層
【0045】・光拡散シート層;表面に梨地状のエンボ
ス処理がなされた透明な延伸ポリプロピレンフィルム
(膜厚20μm) ・接着剤層;ポリエステル系接着剤(膜厚25μm) ・偏光シート層;黒色系染料を混入した後に一軸延伸処
理し、アニール処理を施した一軸延伸ポリエステル(P
ET)フィルム(30μm) ・接着剤層;アクリル系粘着剤(膜厚25μm) ・光吸収性及び光拡散性インキ層;ポリエステル(PE
T)樹脂バインダー100重量部中に、黒色顔料1重量
部と、ポリマービーズ3.5重量部を混入した光拡散イ
ンキ(膜厚20μm) ・鏡面処理層;アルミ金属蒸着膜(3000Å=0.3
μm) ・金属層;アルミニウム板(250μm)
ス処理がなされた透明な延伸ポリプロピレンフィルム
(膜厚20μm) ・接着剤層;ポリエステル系接着剤(膜厚25μm) ・偏光シート層;黒色系染料を混入した後に一軸延伸処
理し、アニール処理を施した一軸延伸ポリエステル(P
ET)フィルム(30μm) ・接着剤層;アクリル系粘着剤(膜厚25μm) ・光吸収性及び光拡散性インキ層;ポリエステル(PE
T)樹脂バインダー100重量部中に、黒色顔料1重量
部と、ポリマービーズ3.5重量部を混入した光拡散イ
ンキ(膜厚20μm) ・鏡面処理層;アルミ金属蒸着膜(3000Å=0.3
μm) ・金属層;アルミニウム板(250μm)
【0046】<比較例3>上記実施例1の偏光シート層
の層厚を180μmとした以外は、上記実施例1と同様
にして作成した。
の層厚を180μmとした以外は、上記実施例1と同様
にして作成した。
【0047】層構成; 樹脂材料層の総厚;260μm、金属材料層の総厚;2
50.3μm 光拡散シート層/接着剤層/偏光シート層/接着剤層
(粘着剤使用)/光吸収性及び光拡散性インキ層/鏡面
処理層(アルミ金属蒸着膜使用)/金属基材層
50.3μm 光拡散シート層/接着剤層/偏光シート層/接着剤層
(粘着剤使用)/光吸収性及び光拡散性インキ層/鏡面
処理層(アルミ金属蒸着膜使用)/金属基材層
【0048】・光拡散シート層;表面に梨地状のエンボ
ス処理がなされた透明な延伸ポリプロピレンフィルム
(膜厚20μm) ・接着剤層;ポリエステル系接着剤(膜厚15μm) ・偏光シート層;黒色系染料を混入した後に一軸延伸処
理し、アニール処理を施した一軸延伸ポリエステル(P
ET)フィルム(180μm) ・接着剤層;アクリル系粘着剤(膜厚25μm) ・光吸収性及び光拡散性インキ層;ポリエステル(PE
T)樹脂バインダー100重量部中に、黒色顔料1重量
部と、二酸化チタン(又はシリカ、又はポリマービー
ズ)3.5重量部を混入した光拡散インキ(膜厚20μ
m) ・鏡面処理層;アルミ金属蒸着膜(3000Å=0.3
μm) ・金属層;アルミニウム板(250μm)
ス処理がなされた透明な延伸ポリプロピレンフィルム
(膜厚20μm) ・接着剤層;ポリエステル系接着剤(膜厚15μm) ・偏光シート層;黒色系染料を混入した後に一軸延伸処
理し、アニール処理を施した一軸延伸ポリエステル(P
ET)フィルム(180μm) ・接着剤層;アクリル系粘着剤(膜厚25μm) ・光吸収性及び光拡散性インキ層;ポリエステル(PE
T)樹脂バインダー100重量部中に、黒色顔料1重量
部と、二酸化チタン(又はシリカ、又はポリマービー
ズ)3.5重量部を混入した光拡散インキ(膜厚20μ
m) ・鏡面処理層;アルミ金属蒸着膜(3000Å=0.3
μm) ・金属層;アルミニウム板(250μm)
【0049】<比較結果>上記実施例1〜実施例3によ
る本発明品の反射型映写スクリーンと、比較例1〜3に
よる各比較品の反射型映写スクリーンとに対して、液晶
プロジェクターVX−A1Z(シャープ(株)製)を用
いて、所定の明室中にて、所定の照度で映写光を投影
し、スクリーン特性(スクリーンゲイン、視野角、柔軟
性、コントラスト(100ルックスの明るさの室内にて
測定))を測定したところ、表1に示すような結果が得
られ、本発明品は、総合評価として良好な結果が得られ
た。
る本発明品の反射型映写スクリーンと、比較例1〜3に
よる各比較品の反射型映写スクリーンとに対して、液晶
プロジェクターVX−A1Z(シャープ(株)製)を用
いて、所定の明室中にて、所定の照度で映写光を投影
し、スクリーン特性(スクリーンゲイン、視野角、柔軟
性、コントラスト(100ルックスの明るさの室内にて
測定))を測定したところ、表1に示すような結果が得
られ、本発明品は、総合評価として良好な結果が得られ
た。
【0050】
【表1】
【0051】但し表1におけるスクリーンゲインGは、
G=(輝度/照度)×π(π;スクリーンの輝度測定に
おける測定点の自由位置を示す数値、例えば垂直スクリ
ーン面のある定点に対する水平方向の測定角度(0°〜
180°)、測定距離等)で定義される。このスクリー
ンゲインの値が、2.5〜6.0、又は3.0〜6.0
の範囲であれば、十分に明るい映像が得られるが、2.
5未満、又は3.0未満であると、輝度が低く、映像が
暗くなる。
G=(輝度/照度)×π(π;スクリーンの輝度測定に
おける測定点の自由位置を示す数値、例えば垂直スクリ
ーン面のある定点に対する水平方向の測定角度(0°〜
180°)、測定距離等)で定義される。このスクリー
ンゲインの値が、2.5〜6.0、又は3.0〜6.0
の範囲であれば、十分に明るい映像が得られるが、2.
5未満、又は3.0未満であると、輝度が低く、映像が
暗くなる。
【0052】また、視野角は、スクリーン中央での反射
輝度が1/2、即ち半値となる角度(半値角)とした。
この視野角(半値角)が、30°(スクリーン面に立て
た垂線とのなす角度が±15°)以上でないと実用性に
乏しいものである。
輝度が1/2、即ち半値となる角度(半値角)とした。
この視野角(半値角)が、30°(スクリーン面に立て
た垂線とのなす角度が±15°)以上でないと実用性に
乏しいものである。
【0053】また、コントラストは、スクリーン面の白
色映像輝度及び黒色映像輝度を、それぞれ同一条件で測
定し、コントラスト値=白色映像輝度/黒色映像輝度で
定義される。このコントラスト値が、8.0以上であれ
ば、100ルックスの明室においても、高コントラスト
の見やすい映像が得られるが、8.0未満であると、1
00ルックスの明室ではコントラストが低く見にくくな
る。
色映像輝度及び黒色映像輝度を、それぞれ同一条件で測
定し、コントラスト値=白色映像輝度/黒色映像輝度で
定義される。このコントラスト値が、8.0以上であれ
ば、100ルックスの明室においても、高コントラスト
の見やすい映像が得られるが、8.0未満であると、1
00ルックスの明室ではコントラストが低く見にくくな
る。
【0054】次に、上記実施例1〜3と、比較例1〜3
とにより得られた反射型映写スクリーンを、ガスバーナ
ーにて同時に加熱して燃焼試験を行った。
とにより得られた反射型映写スクリーンを、ガスバーナ
ーにて同時に加熱して燃焼試験を行った。
【0055】その結果、実施例1、実施例2、実施例3
の本発明品の反射型映写スクリーンは、スクリーン厚さ
の2/3以上が金属層であるため、大部分の金属層を残
して樹脂層が短時間で燃焼を終了し、燃焼により発生し
た熱量も少なく所定量に抑えることができた。
の本発明品の反射型映写スクリーンは、スクリーン厚さ
の2/3以上が金属層であるため、大部分の金属層を残
して樹脂層が短時間で燃焼を終了し、燃焼により発生し
た熱量も少なく所定量に抑えることができた。
【0056】また、比較例1の反射型映写スクリーン
は、光拡散シート層と偏光シート層との間に膜厚25μ
mの比較的厚い粘着剤層を使用しているため、実施例1
による反射型映写スクリーンが燃焼を終了した後におい
ても、粘着剤層の厚さ増大分だけ余分に燃焼を続け、燃
焼により発生した熱量も、実施例1〜3に比較して大で
あった。
は、光拡散シート層と偏光シート層との間に膜厚25μ
mの比較的厚い粘着剤層を使用しているため、実施例1
による反射型映写スクリーンが燃焼を終了した後におい
ても、粘着剤層の厚さ増大分だけ余分に燃焼を続け、燃
焼により発生した熱量も、実施例1〜3に比較して大で
あった。
【0057】また、比較例2の反射型映写スクリーン
は、光拡散シート層と偏光シート層との間に、膜厚25
μmの比較的厚い接着剤層を使用しているため、実施例
1による反射型映写スクリーンが燃焼を終了した後にお
いても、接着剤層の厚さ増大分だけ余分に燃焼を続け、
燃焼により発生した熱量も、実施例1〜3に比較して大
であった。
は、光拡散シート層と偏光シート層との間に、膜厚25
μmの比較的厚い接着剤層を使用しているため、実施例
1による反射型映写スクリーンが燃焼を終了した後にお
いても、接着剤層の厚さ増大分だけ余分に燃焼を続け、
燃焼により発生した熱量も、実施例1〜3に比較して大
であった。
【0058】また、比較例3の反射型映写スクリーン
は、層厚180μmの厚い樹脂製の偏光シート層を使用
しているため、実施例1による反射型映写スクリーンが
燃焼を終了した後においても燃焼を続け、燃焼により発
生した熱量も、実施例1〜3に比較して大であった。
は、層厚180μmの厚い樹脂製の偏光シート層を使用
しているため、実施例1による反射型映写スクリーンが
燃焼を終了した後においても燃焼を続け、燃焼により発
生した熱量も、実施例1〜3に比較して大であった。
【0059】
【作用】本発明の反射型映写スクリーンは、入射側から
順に、少なくとも光拡散シート層1、接着剤層2、偏光
シート層3、接着剤層4、光拡散性又は/及び光吸収性
の着色インキ層5、光反射性金属層6からなる反射型映
写スクリーンであって、前記接着剤層2の膜厚を1〜2
0μmの薄膜状に、また前記接着剤層4の膜厚を1〜3
0μmの薄膜状にそれぞれ設定して、スクリーン総厚の
2/3以上を光反射性金属層6によって構成したので、
樹脂製の可燃性部分が少ないため、スクリーンの燃焼性
を抑制することができる。
順に、少なくとも光拡散シート層1、接着剤層2、偏光
シート層3、接着剤層4、光拡散性又は/及び光吸収性
の着色インキ層5、光反射性金属層6からなる反射型映
写スクリーンであって、前記接着剤層2の膜厚を1〜2
0μmの薄膜状に、また前記接着剤層4の膜厚を1〜3
0μmの薄膜状にそれぞれ設定して、スクリーン総厚の
2/3以上を光反射性金属層6によって構成したので、
樹脂製の可燃性部分が少ないため、スクリーンの燃焼性
を抑制することができる。
【0060】また、光拡散性の着色インキ層5は、光反
射処理面6aに接して設けられるため、良好な光反射利
得と光拡散性が得られ、また光吸収性の着色インキ層5
によって、映写スクリーンに映写された映像におけるシ
ャドウ部分の暗度が高められて良好なコントラストが得
られ、反射型映写スクリーンとしての良好なスクリーン
輝度と、コントラストを得ることができる。
射処理面6aに接して設けられるため、良好な光反射利
得と光拡散性が得られ、また光吸収性の着色インキ層5
によって、映写スクリーンに映写された映像におけるシ
ャドウ部分の暗度が高められて良好なコントラストが得
られ、反射型映写スクリーンとしての良好なスクリーン
輝度と、コントラストを得ることができる。
【0061】また、本発明の反射型映写スクリーンは、
アニール処理によって、耐引き裂き強度を強化し、且つ
耐湿性のあるポリエステルフィルム使用により常温変形
を少なくした膜厚1〜100μmの薄膜の偏光シート層
3を設けたので、通常使用におけるスクリーン面の温度
変形がなく、また、スクリーン面の強度が得られる。
アニール処理によって、耐引き裂き強度を強化し、且つ
耐湿性のあるポリエステルフィルム使用により常温変形
を少なくした膜厚1〜100μmの薄膜の偏光シート層
3を設けたので、通常使用におけるスクリーン面の温度
変形がなく、また、スクリーン面の強度が得られる。
【0062】
【発明の効果】本発明の反射型映写スクリーンは、広い
スクリーン視野角と、明るいスクリーン輝度を維持し得
るとともに、燃え難い耐燃焼性のスクリーンを得ること
ができる。
スクリーン視野角と、明るいスクリーン輝度を維持し得
るとともに、燃え難い耐燃焼性のスクリーンを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射型映写スクリーンの実施例におけ
る部分側断面図である。
る部分側断面図である。
1…拡散シート層 2…接着剤層 3…偏光シート層
4…接着剤層 5…光拡散性又は/及び光吸収性のインキ層 6…光反
射性基材層 6a…光反射処理面
4…接着剤層 5…光拡散性又は/及び光吸収性のインキ層 6…光反
射性基材層 6a…光反射処理面
Claims (4)
- 【請求項1】入射側から順に、少なくとも光拡散シート
層1と、透明接着剤層2と、偏光シート層3と、透明接
着剤層4と、着色インキ層5と、不燃性の光反射性金属
層6とからなり、膜厚1〜20μmの前記接着剤層2
と、膜厚1〜30μmの前記接着剤層4とを備え、前記
金属層6の層厚をスクリーン総厚の2/3以上として耐
燃焼性を持たせたことを特徴とする反射型映写スクリー
ン。 - 【請求項2】前記偏光シート層3が、染料吸着若しくは
染料混入したポリエステルフィルムを一軸延伸処理し、
且つアニール処理した耐燃焼性のある膜厚1〜100μ
mのフィルムである請求項1記載の反射型映写スクリー
ン。 - 【請求項3】前記着色インキ層5が、光拡散性又は/及
び光吸収性を備え、光拡散性の印刷インキ又は/及び光
吸収性の印刷インキにより形成されている請求項1又は
請求項2記載の反射型映写スクリーン。 - 【請求項4】前記光反射性金属層6が、熱伝導性の高い
アルミニウム又は銅等の金属層である請求項1乃至請求
項4記載の反射型映写スクリーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18583795A JPH0934012A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 反射型映写スクリーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18583795A JPH0934012A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 反射型映写スクリーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0934012A true JPH0934012A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16177752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18583795A Pending JPH0934012A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 反射型映写スクリーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0934012A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004107038A1 (en) * | 2003-05-31 | 2004-12-09 | Choi Hae-Yong | Surface reflection type metallic screen and method of manufacturing the same |
JP2008076522A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Toppan Printing Co Ltd | 反射型スクリーンおよびその製造方法 |
CN100447584C (zh) * | 2004-06-16 | 2008-12-31 | 索尼株式会社 | 反射屏 |
JP2015055855A (ja) * | 2013-09-13 | 2015-03-23 | 大日本印刷株式会社 | 反射型スクリーン、映像表示システム |
CN104730841A (zh) * | 2015-04-08 | 2015-06-24 | 南京工程学院 | 自适应调节亮度的投影仪幕布 |
JPWO2020202512A1 (ja) * | 2019-04-03 | 2021-04-30 | 株式会社有沢製作所 | 反射型スクリーン |
-
1995
- 1995-07-21 JP JP18583795A patent/JPH0934012A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004107038A1 (en) * | 2003-05-31 | 2004-12-09 | Choi Hae-Yong | Surface reflection type metallic screen and method of manufacturing the same |
GB2416044A (en) * | 2003-05-31 | 2006-01-11 | Hae-Yong Choi | Surface reflection type metallic screen and method of manufacturing the same |
GB2416044B (en) * | 2003-05-31 | 2006-07-05 | Hae-Yong Choi | Surface reflection type metallic screen and method of manufacturing the same |
US7362502B2 (en) | 2003-05-31 | 2008-04-22 | Hae-Yong Choi | Surface reflection type metallic screen and method of manufacturing the same |
CN100447584C (zh) * | 2004-06-16 | 2008-12-31 | 索尼株式会社 | 反射屏 |
JP2008076522A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Toppan Printing Co Ltd | 反射型スクリーンおよびその製造方法 |
JP2015055855A (ja) * | 2013-09-13 | 2015-03-23 | 大日本印刷株式会社 | 反射型スクリーン、映像表示システム |
CN104730841A (zh) * | 2015-04-08 | 2015-06-24 | 南京工程学院 | 自适应调节亮度的投影仪幕布 |
JPWO2020202512A1 (ja) * | 2019-04-03 | 2021-04-30 | 株式会社有沢製作所 | 反射型スクリーン |
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