JPH0933893A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH0933893A
JPH0933893A JP20279795A JP20279795A JPH0933893A JP H0933893 A JPH0933893 A JP H0933893A JP 20279795 A JP20279795 A JP 20279795A JP 20279795 A JP20279795 A JP 20279795A JP H0933893 A JPH0933893 A JP H0933893A
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JP
Japan
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liquid crystal
display device
crystal display
channel
line
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JP20279795A
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English (en)
Inventor
Katsuhide Uchino
勝秀 内野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画素毎の保持容量を前行のゲートラインとの
間に形成したアクティブマトリックス型の液晶表示装置
において、画品位を向上させることができるようにす
る。 【構成】 画素毎の保持容量CS は、画素毎のTFT1
1のドレインと前行のゲートラインGとの間に形成され
ている。各ゲートラインGにゲートパルスを印加するた
めの垂直駆動回路12のバッファ15では、ゲートパル
ス非印加時においてゲートラインGと低電位側電源Vss
とを導通させるNチャネルMOS15bのチャネル幅/
チャネル長の値が大きくされ、オン抵抗が小さくなって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画素毎の保持容量を前
行の走査線との間に形成したアクティブマトリックス型
の液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画素毎のスイッチ素子としてTFT(薄
膜トランジスタ)を用いたTFTアクティブマトリック
ス液晶表示装置は、それぞれ1行の画素における各TF
Tのゲートに接続された複数の走査線としてのゲートラ
インと、それぞれ1列の画素における各TFTのソース
に接続された複数の信号線としてのソースラインと、各
ゲートラインに接続された垂直駆動回路と、各ソースラ
インに接続された水平駆動回路とを備えている。各TF
Tのドレインには、各画素毎の液晶層に接触する表示電
極と信号電荷を保持するための保持容量とが接続されて
いる。この液晶表示装置では、垂直駆動回路によって、
ゲートラインに対して順次ゲートパルスが印加され、ゲ
ートパルスが印加されたゲートラインに接続された1行
の画素におけるTFTがオン状態となる。1つのゲート
ラインに対してゲートパルスが印加されている間に、水
平駆動回路によって水平走査が行われる。すなわち、複
数のソースラインに対して順次ビデオ信号が印加され、
このビデオ信号はオン状態のTFTを介して保持容量に
印加され、保持容量にビデオ信号に応じた電荷が充電さ
れる。この電荷は、次にゲートラインが選択されるま
で、ゲートラインに接続された各画素の液晶層にビデオ
信号に応じた電圧を印加することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、上述
のようなアクティブマトリックス型の液晶表示装置にお
いて、画素開口率を大きくするために、保持容量をm+
1行目における各画素毎のTFTのドレインと前行であ
るm行目におけるゲートラインとの間に形成したものが
ある。このような構成の液晶表示装置では、m+1行目
のゲートラインが選択されているときに水平走査によっ
てm+1行目における画素の電位が交流的に変化する
と、この変化が保持容量を介してm行目のゲートライン
に飛び込む。そのため、垂直駆動回路内のゲートライン
駆動用のバッファにおける低電位側電源と導通をとるト
ランジスタのオン抵抗がある程度(水平走査の周波数に
依る)高いと、m+1行目の水平走査時にm行目のゲー
トラインの電位が揺れてしまう。このときのm行目のゲ
ートラインの電位の大きさは、前述のトランジスタのオ
ン抵抗に依存する。m+1行目の水平走査が終了する
と、m行目のゲートラインの電位は下がるが、これに伴
い、m+1行目における画素の電位も低下する。ここ
で、前述のトランジスタのオン抵抗がゲートライン毎に
ばらつくと、水平走査終了後における画素の電位の低下
の度合いがばらつくことになり、その結果、行によって
明るさが変わる、いわゆる横すじ等が発生し、画品位を
損なうという問題点があった。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その課題は、画素毎の保持容量を前行の走査線と
の間に形成したアクティブマトリックス型の液晶表示装
置において、画品位を向上させることができるようにし
た液晶表示装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液晶表示
装置は、液晶層と、行列状に配列された画素毎に設けら
れ、ビデオ信号に応じた電圧を選択的に画素毎の液晶層
に印加するための複数のスイッチ素子と、それぞれ1行
の画素におけるスイッチ素子に選択的に走査パルスを印
加してスイッチ素子を導通状態とするための複数の走査
線と、各行における各スイッチ素子と前行における走査
線との間に形成された信号電荷保持用の保持容量と、そ
れぞれ1列の画素における各スイッチ素子に接続された
複数の信号線と、各走査線に接続され、各走査線に順次
走査パルスを印加して、1行毎にスイッチ素子を順次導
通状態とする垂直駆動回路であって、走査パルス非印加
時において走査線の電位を速やかに低下させるように走
査線と低電位側電源とを導通させる導通部の抵抗を小さ
くした低抵抗化手段を有する垂直駆動回路と、各信号線
に接続され、各信号線に順次ビデオ信号を与える水平駆
動回路とを備えたものである。
【0006】請求項2記載の液晶表示装置は、請求項1
記載の液晶表示装置において、低抵抗化手段が、ゲート
パルス非印加時においてゲートラインと低電位側電源と
を導通させる電界効果トランジスタのチャネルの抵抗を
小さくするものであるように構成したものである。請求
項3記載の液晶表示装置は、電界効果トランジスタのチ
ャネルの抵抗を、ゲートパルス非印加時において、水平
走査時における信号線切り換えの周期よりも短い時間
で、ゲートラインの電位が低電位側電源の電位に低下す
るように設定したものである。請求項4記載の液晶表示
装置は、電界効果トランジスタのチャネル幅/チャネル
長の値を15/7よりも大きくしたものであり、請求項
5記載の液晶表示装置は、電界効果トランジスタのチャ
ネル幅/チャネル長の値を30/7以上としたものであ
り、請求項6記載の液晶表示装置は、電界効果トランジ
スタのチャネル幅/チャネル長の値を30/7以上、4
5/7以下としたものであり、請求項7記載の液晶表示
装置は、電界効果トランジスタのチャネル幅/チャネル
長の値を、ゲートパルス印加時においてゲートラインと
高電位側電源とを導通させる他の電界効果トランジスタ
のチャネル幅/チャネル長よりも大きくしたものであ
り、請求項8記載の液晶表示装置は、電界効果トランジ
スタのチャネルを並列に複数設けたものである。
【0007】
【作用】本発明の液晶表示装置では、垂直駆動回路の低
抵抗化手段によって、走査パルス非印加時において走査
線の電位が速やかに低下されるので、水平走査時におけ
る前行の走査線の電位のばらつきが抑えられ、その結
果、水平走査終了後における画素の電位の低下のばらつ
きが抑えられる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0009】図1は本発明の第1の実施例に係る液晶表
示装置の構成を示す回路図である。本実施例に係る液晶
表示装置10は、図示しないが、透明なコモン電極が設
けられたガラス基板と、後述する表示電極、スイッチ素
子としてのTFT(薄膜トランジスタ)、走査線として
のゲートラインおよび信号線としてのソースラインが設
けられたガラス基板と、これら2枚のガラス基板間に液
晶を封入して形成された液晶層とを備えている。カラー
表示用の液晶表示装置の場合には、コモン電極が設けら
れたガラス基板に対して更に、各画素に対応してR,
G,Bの各色フィルタが設けられる。図1において、符
号CLCは各画素に対応した液晶層を表している。液晶層
LCの一方の面には共通のコモン電極が接触している。
液晶層CLCの他方の面には画素毎に表示電極が接触して
いる。この表示電極には、各画素毎に設けられたTFT
11のドレインが接続されている。
【0010】液晶表示装置10は、更に、任意の画素に
おける液晶層CLCにビデオ信号に応じた電圧を印加する
ために、互いに直交するように配列された複数のゲート
ラインG1 ,G2 ,G3 ,…(以下、符号Gで代表す
る。)および複数のソースラインS1 ,S2 ,S3 ,…
(以下、符号Sで代表する。)を備えている。なお、説
明を簡単にするために、図1では、3つのゲートライン
1 〜G3 と5つのソースラインS1 〜S5 のみを示し
ているが、ゲートラインGおよびソースラインSの数は
これらの数に限らない。各ゲートラインGは、それぞれ
1行の画素における各TFT11のゲートに接続されて
いる。各ソースラインSは、それぞれ1列の画素におけ
る各TFT11のソースに接続されている。液晶表示装
置10は、更に、各行における各TFT11のドレイン
と前行におけるゲートラインGとの間に形成された信号
電荷保持用の保持容量CS を備えている。液晶表示装置
は、更に、各ゲートラインGに接続された垂直駆動回路
12と、各信号線Sに接続された水平駆動回路13とを
備えている。
【0011】垂直駆動回路12は、それぞれ各ゲートラ
インGにHレベルのゲートパルス(走査パルス)を印加
するための複数のバッファ15を備えている。バッファ
15は、PチャネルMOS(金属酸化膜半導体)FET
(電界効果トランジスタ)(以下、PチャネルMOSと
記す。)15aと、NチャネルMOSFET(以下、N
チャネルMOSと記す。)15bとで構成されている。
PチャネルMOS15aのソースは高電位側電源Vddに
接続され、NチャネルMOS15bのソースは低電位側
電源Vssに接続され、PチャネルMOS15aのドレイ
ンとNチャネルMOS15bのドレインは互いに接続さ
れていると共にゲートラインGに接続されている。Pチ
ャネルMOS15aのゲートとNチャネルMOS15b
のゲートは互いに接続され、これらに行選択信号が印加
されるようになっている。この垂直駆動回路12では、
各バッファ15にLレベルの行選択信号を順次印加する
ことによって、各ゲートラインGに順次Hレベルのゲー
トパルス(走査パルス)を印加するようになっている。
【0012】水平駆動回路13は、それぞれ一端が各ソ
ースラインS1 〜S5 に接続されたスイッチSW1〜S
W5を備えている。スイッチSW1〜SW5の他端には
ビデオ信号16が入力されるようになっている。この水
平駆動回路13では、スイッチSW1〜SW5を順次オ
ンにすることによって、各ソースラインS1 〜S5 に順
次ビデオ信号16を印加するようになっている。
【0013】図2は図1におけるTFT11、ゲートラ
インG、ソースラインSおよび保持容量CS の構造を示
す平面図である。この図では、ゲートラインG2 ,G3
とソースラインS2 ,S3 の交差部分を示している。こ
の図に示したように、第1層ポリシリコン層21によっ
てTFT11のソース領域およびドレイン領域が形成さ
れ、第2層ポリシリコン層22によってゲートラインG
が形成されている。そして、各行におけるTFT11の
ドレイン領域を形成する第1層ポリシリコン層21と前
行のゲートラインGを形成する第2層ポリシリコン層2
2との間の絶縁膜によって、例えば約90fFの保持容
量CS が形成されている。第1層ポリシリコン層21と
ソースラインSとのコンタクトはコンタクトホール24
によって行われ、第1層ポリシリコン層21と保持容量
S および表示電極とのコンタクトはコンタクトホール
25によって行われている。
【0014】図3は本実施例との比較のために従来の垂
直駆動回路におけるバッファの構造の一例を示す平面図
である。この例では、共通のゲート131の一方の側方
に共通のドレイン領域132が形成され、他方の側方に
PチャネルMOS115aのソース領域133とNチャ
ネルMOS115bのソース領域134とが形成されて
いる。PチャネルMOS115aのソース領域133は
高電位側電源Vddに接続され、NチャネルMOS115
bのソース領域134は低電位側電源Vssに接続されて
いる。ドレイン領域132はゲートラインGに接続され
ている。ここで、従来は、PチャネルMOS115aの
チャネル幅WP /チャネル長Lの値は例えば25μm/
7μmであり、NチャネルMOS115bのチャネル幅
N /チャネル長Lの値は例えば15μm/7μmであ
った。
【0015】図4は本実施例における垂直駆動回路12
のバッファ15の構造の一例を示す平面図である。この
例では、共通のゲート31の一方の側方に共通のドレイ
ン領域32が形成され、他方の側方にPチャネルMOS
15aのソース領域33とNチャネルMOS15bのソ
ース領域34とが形成されている。PチャネルMOS1
5aのソース領域33は高電位側電源Vddに接続され、
NチャネルMOS15bのソース領域34は低電位側電
源Vssに接続されている。ドレイン領域32はゲートラ
インGに接続されている。
【0016】本実施例では、PチャネルMOS15aの
チャネル幅WP /チャネル長Lの値は従来と同様に例え
ば25μm/7μmであるが、NチャネルMOS15b
のチャネル幅WN /チャネル長Lの値は従来の値15/
7よりも大きくしている。これは、ゲートパルス非印加
時においてゲートラインGの電位を速やかに低下させる
ようにオン抵抗を小さくするためである。この場合、例
えばチャネル長Lは変更せずに、チャネル幅WN を大き
くする。また、チャネル幅WN /チャネル長Lの値は、
従来の値よりも大きければオン抵抗低減の効果がある
が、従来の値の2倍以上すなわち30/7以上が好まし
く、スペースを考慮すると従来の値の2〜3倍程度すな
わち30/7以上、45/7以下が好ましい。また、N
チャネルMOS15bのチャネル幅WN /チャネル長L
の値を、PチャネルMOS15aのチャネル幅WP /チ
ャネル長Lの値よりも大きく設定するようにしても良
い。
【0017】次に、本実施例に係る液晶表示装置10の
動作について説明する。この液晶表示装置10では、垂
直駆動回路12によって、各ゲートラインGに対して順
次ゲートパルスが印加され、ゲートパルスが印加された
ゲートラインに接続された1行の画素におけるTFT1
1がオン状態となる。1つのゲートラインに対してゲー
トパルスが印加されている間に、水平駆動回路13によ
って、各ソースラインSに対して順次ビデオ信号16が
印加され、このビデオ信号16はオン状態のTFT11
を介して保持容量CS に印加され、保持容量CS にビデ
オ信号16に応じた電荷が充電される。この電荷は、次
にゲートラインGが選択されるまで、ゲートラインGに
接続された各画素の液晶層CLCにビデオ信号に応じた電
圧を印加することになる。
【0018】次に、図5を参照して、本実施例の動作と
効果について詳しく説明する。図5は、(a)に示すよ
うにゲートラインG2 の電位VG2 がHレベルからLレ
ベルに変化すると共に(b)に示すようにゲートライン
3 の電位VG3 がLレベルからHレベルに変化してか
ら、ゲートラインG3 の電位VG3 がHレベルからLレ
ベルに変化するまでの期間における液晶表示装置10の
各部の波形を示している。ゲートラインG3 の電位VG
3 がHレベルの間、(c)〜(g)に示すように、水平
駆動回路13のスイッチSW1〜SW5が順次オンす
る。ここでは、(h)に示すように、ゲートラインG3
の電位VG3 がHレベルに変化するときにビデオ信号が
L からVH レベルに変化し、その後、スイッチSW5
がオンした後オフになるまでの間、ビデオ信号はVH
ベルを維持するものとする。(i)〜(m)に示すよう
に、スイッチSW1〜SW5が順次オンすると、ソース
ラインS1 〜S5 の電位VS1〜VS5およびゲートライン
3 に対応する画素部の電位VP3-1〜VP3-5も順次VL
からVH レベルに変化する。
【0019】このように各スイッチSW1〜SW5がオ
ンになった瞬間に、各画素の電位VP3-1〜VP3-5がVL
からVH レベルに変化するので、この電位の変化が保持
容量CS を介してゲートラインG2 に飛び込み、ゲート
ラインG2 の電位VG2 は、(n)に拡大して示すよう
に揺れる。なお、(n)において、破線41はゲートラ
インG2 に接続されたバッファのNチャネルMOSのチ
ャネルの抵抗が大きい場合を示し、実線42は同チャネ
ルの抵抗が低い場合を示している。ゲートラインG2
電位VG2 は、スイッチSW1がオンになった瞬間に大
きくなり、その後直ぐに、ゲートラインG2 の配線抵
抗、ゲートラインG2 に接続されたバッファ15のNチ
ャネルMOS15bのチャネルの抵抗、保持容量CS
寄生容量等で決定される時定数でVssレベルに引かれる
が、ゲートラインG2 の電位VG2がVssレベルに落ち
ないうちに次のスイッチSW2がオンになると、SW1
がオンになったときの電位よりも大きくなる。同様にし
てスイッチSW3〜SW5がオンになる度にゲートライ
ンG2 の電位VG2 が大きくなり、スイッチSW5がオ
ンになったときにはゲートラインG2 の電位VG2 はか
なりの大きさとなる。その後、スイッチSW5がオフに
なった後は、保持容量CS を介したゲートラインG2
の電位の変化の飛び込みがなくなるので、ゲートライン
2 の電位VG2 はLレベル(=Vssレベル)に引かれ
て戻る。スイッチSW5がオフになってからLレベルに
戻るまでのゲートラインG2 の電位VG2 の変化をΔV
´(チャネルの抵抗が大きい場合)、ΔV(チャネルの
抵抗が小さい場合)とする。
【0020】スイッチSW5がオフになった後は、画素
部もソースライン部もフローティングになっているた
め、ゲートラインG2 の電位VG2 の変化ΔV´,ΔV
に伴って、(i)〜(m)に示すように、ソースライン
1 〜S5 の電位VS1〜VS5およびゲートラインG3
対応する各画素の電位VP3-1〜VP3-5も同様に変化す
る。なお、符号43はチャネルの抵抗が大きい場合を示
し、44はチャネルの抵抗が小さい場合を示している。
その後、VG3 がLレベルに変化するため、画素部の電
位VP3-1〜VP3-5はVG3 がLレベルに変化する直前の
電位に保持される。
【0021】ここで、従来の場合、ゲートラインG2
接続されたバッファのNチャネルMOS115bのチャ
ネルの抵抗が他の行に比べて大きかったとすると、
(n)において符号41で示すように、ゲートラインG
2 の電位VG2 はかなりの大きさとなり、スイッチSW
5オフ後の変化ΔV´も大きくなるので、(i)〜
(m)において符号43で示すように、ゲートラインG
3 に対応する各画素の電位VP3-1〜VP3-5が他の行に比
べて低くなってしまう。これにより、いわゆる横すじが
発生し、画品位を損なってしまう。一般に、ゲートライ
ンGの配線抵抗や容量はそれ程ばらつかず、バッファの
チャネルの抵抗の方がばらつくため、このチャネルの抵
抗のばらつきが横すじ等の不良を支配すると考えられ
る。
【0022】そこで、本実施例では、水平駆動周波数
(スイッチSW1〜SW5が順次オンになる周波数)を
考慮し、スイッチSW1〜SW5がオンになったときに
保持容量CS を介したゲートラインG2 への電位の変化
の飛び込みにより大きくなったゲートラインGの電位が
速やかにVssレベルに戻るように、バッファ15のNチ
ャネルMOS15bのチャネル幅WN /チャネル長Lの
値を従来よりも大きくして、オン抵抗を小さくしてい
る。具体的には、水平走査時におけるソースライン切り
換えの周期よりも短い時間で、すなわち水平走査時に一
つのスイッチがオンした瞬間から次のスイッチがオンす
る前に、ゲートラインGの電位がVssレベルに戻るよう
な時定数となるように、NチャネルMOS15bのチャ
ネルのオン抵抗を設定する。
【0023】以上説明したように本実施例に係る液晶表
示装置10によれば、バッファ15のNチャネルMOS
15bのチャネル幅WN /チャネル長Lの値を従来より
も大きくしてオン抵抗を小さくしたので、NチャネルM
OS15bのチャネルのオン抵抗のばらつきがある程度
あったとしても、オン抵抗が十分小さいので、水平走査
終了後における画素の電位の低下のばらつきが少なくな
り、横すじ等の不良の発生が防止され、画品位を向上さ
せることができる。
【0024】図6は本発明の第2の実施例に係る液晶表
示装置における垂直駆動回路12のバッファ15の構造
の一例を示す平面図である。本実施例は、バッファ15
のNチャネルMOS15bのチャネルのオン抵抗を小さ
くするために、チャネルを並列に複数設けたものであ
る。図6に示した例では、共通のゲート31は、Nチャ
ネルMOS15b側に、2つのゲート部31a,31b
を有している。この2つのゲート部31a,31bの間
には、共通のドレイン領域32が形成され、このドレイ
ン領域32はPチャネルMOS15a側では、ゲート3
1の一方の側方に位置されている。PチャネルMOS1
5a側におけるゲート31の他方の側方には、Pチャネ
ルMOS15aのソース領域33が形成されている。N
チャネルMOS15b側にはNチャネルMOS15bの
ソース領域34が形成されている。このソース領域34
は、ゲート部31aの外側に位置するソース部34aと
ゲート部31bの外側に位置するソース部34bとを有
している。このような構造により、NチャネルMOS1
5b側では、ドレイン領域32とソース部34aの間
と、ドレイン領域32とソース部34bの間にそれぞれ
チャネルが形成されている。PチャネルMOS15aの
ソース領域33は高電位側電源Vddに接続され、Nチャ
ネルMOS15bのソース領域34は低電位側電源Vss
に接続されている。ドレイン領域32はゲートラインG
に接続されている。
【0025】本実施例では、PチャネルMOS15aの
チャネル幅WP /チャネル長Lの値は従来と同様に例え
ば25μm/7μmである。一方、NチャネルMOS1
5bの2つのチャネルのそれぞれのチャネル幅WN ´/
チャネル長Lの値は例えば従来と同様の15μm/7μ
mとなっているが、チャネルが並列に2つ設けられてい
るため、NチャネルMOS15bの全体としてのチャネ
ル幅/チャネル長の値は30μm/7μmとなり、従来
に比べてオン抵抗が小さくなっている。なお、本実施例
では、NチャネルMOS15bの全体としてのチャネル
幅/チャネル長の値が従来よりも大きければ良いので、
この条件を満足するならば、2つのチャネルのそれぞれ
のチャネル幅/チャネル長の値は従来よりも小さくても
良いし、大きくても良い。また、NチャネルMOS15
bの全体としてのチャネル幅/チャネル長の値の好まし
い範囲は、第1の実施例と同様である。また、Nチャネ
ルMOS15bにおいて、3つ以上のチャネルを並列に
形成しても良い。
【0026】本実施例によれば、垂直方向のサイズを大
きくする必要がないので、垂直方向の段数(行数)が増
え、パターン上垂直方向のスペースの余裕がない場合で
も、NチャネルMOS15bの全体としてのチャネル幅
/チャネル長の値を大きくすることができる。本実施例
のその他の構成、動作および効果は第1の実施例と同様
である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明の液晶表示装
置によれば、走査パルス非印加時において走査線の電位
を速やかに低下させるように走査線と低電位側電源とを
導通させる導通部の抵抗を小さくしたので、水平走査終
了後における画素の電位の低下のばらつきが少なくな
り、横すじ等の不良の発生が防止され、画品位を向上さ
せることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る液晶表示装置の構
成を示す回路図である。
【図2】図1におけるTFT、ゲートライン、ソースラ
インおよび保持容量の構造を示す平面図である。
【図3】従来の垂直駆動回路におけるバッファの構造の
一例を示す平面図である。
【図4】図1における垂直駆動回路のバッファの構造の
一例を示す平面図である。
【図5】本実施例の第1の実施例に係る液晶表示装置の
動作を説明するための波形図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る液晶表示装置にお
ける垂直駆動回路のバッファの構造の一例を示す平面図
である。
【符号の説明】
LC 液晶層 CS 保持容量 G1 〜G3 ゲートライン S1 〜S5 ソースライン SW1〜SW5 スイッチ 10 液晶表示装置 11 TFT 12 垂直駆動回路 13 水平駆動回路 15 バッファ 15b NチャネルMOS

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶層と、 行列状に配列された画素毎に設けられ、ビデオ信号に応
    じた電圧を選択的に画素毎の液晶層に印加するための複
    数のスイッチ素子と、 それぞれ1行の画素におけるスイッチ素子に選択的に走
    査パルスを印加してスイッチ素子を導通状態とするため
    の複数の走査線と、 各行における各スイッチ素子と前行における走査線との
    間に形成された信号電荷保持用の保持容量と、 それぞれ1列の画素における各スイッチ素子に接続され
    た複数の信号線と、 各走査線に接続され、各走査線に順次走査パルスを印加
    して、1行毎にスイッチ素子を順次導通状態とする垂直
    駆動回路であって、走査パルス非印加時において走査線
    の電位を速やかに低下させるように走査線と低電位側電
    源とを導通させる導通部の抵抗を小さくした低抵抗化手
    段を有する垂直駆動回路と、 各信号線に接続され、各信号線に順次ビデオ信号を与え
    る水平駆動回路とを備えたことを特徴とする液晶表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記低抵抗化手段は、走査パルス非印加
    時において走査線と低電位側電源とを導通させる電界効
    果トランジスタのチャネルの抵抗を小さくするものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記電界効果トランジスタのチャネルの
    抵抗は、走査パルス非印加時において、水平走査時にお
    ける信号線切り換えの周期よりも短い時間で、走査線の
    電位が低電位側電源の電位に低下するように設定される
    ことを特徴とする特徴とする請求項2記載の液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記低抵抗化手段は、前記電界効果トラ
    ンジスタのチャネル幅/チャネル長の値を15/7より
    も大きくしたことであることを特徴とする請求項2記載
    の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記低抵抗化手段は、前記電界効果トラ
    ンジスタのチャネル幅/チャネル長の値を30/7以上
    としたことであることを特徴とする請求項2記載の液晶
    表示装置。
  6. 【請求項6】 前記低抵抗化手段は、前記電界効果トラ
    ンジスタのチャネル幅/チャネル長の値を30/7以
    上、45/7以下としたことであることを特徴とする請
    求項2記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記低抵抗化手段は、前記電界効果トラ
    ンジスタのチャネル幅/チャネル長の値を、走査パルス
    印加時において走査線と高電位側電源とを導通させる他
    の電界効果トランジスタのチャネル幅/チャネル長より
    も大きくしたことであることを特徴とする請求項2記載
    の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記低抵抗化手段は、前記電界効果トラ
    ンジスタのチャネルを並列に複数設けたことであること
    を特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000163015A (ja) * 1998-11-25 2000-06-16 Lucent Technol Inc 組織的なスマ―ト画素を備えた表示装置
JP2002090708A (ja) * 2000-05-31 2002-03-27 Toshiba Corp 回路基板および平面表示装置
KR100331417B1 (ko) * 1999-03-18 2002-04-09 니시무로 타이죠 액정 표시 장치
KR100426132B1 (ko) * 2001-08-13 2004-04-08 엘지.필립스 엘시디 주식회사 유기전기발광소자

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