JPH0933410A - 透過型電子顕微鏡観察用試料の加工方法およびそれに用いるイオンミリング装置 - Google Patents

透過型電子顕微鏡観察用試料の加工方法およびそれに用いるイオンミリング装置

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JPH0933410A
JPH0933410A JP18887495A JP18887495A JPH0933410A JP H0933410 A JPH0933410 A JP H0933410A JP 18887495 A JP18887495 A JP 18887495A JP 18887495 A JP18887495 A JP 18887495A JP H0933410 A JPH0933410 A JP H0933410A
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ion
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multilayer structure
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Yoshifumi Hata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層構造界面における段差を抑制した透過型
電子顕微鏡観察に最適な薄膜の試料を得る。 【解決手段】 制御用コンピュータ8から試料1を保持
している試料台2を回転するステッピングモータ9への
パルス信号10と、試料台2の回転に同期して変化する
加速電圧制御用のデジタル信号11が出力される。デジ
タル信号11はアナログ信号13に変換され、これを参
照波形として高圧発生回路14でこの波形を昇圧した高
圧電圧15を加速電圧としてイオン銃16に印加する。
以上の構成のイオンミリング装置において、イオンビー
ムが試料1の多層構造界面と平行な場合にイオンビーム
3の加速電圧が低くなるように試料1をセットする。こ
れによってイオンビーム3と多層構造界面が平行な場合
のスパッタリングの速度を下げることができ、試料1の
多層構造界面における段差の発生を抑制することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多層構造界面を
透過型電子顕微鏡観察で観察するための、主面に多層構
造界面を有する試料を薄膜化するための透過型電子顕微
鏡観察用薄膜試料の加工方法およびそれに用いるイオン
ミリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】透過型電子顕微鏡で観察する試料の膜厚
は100nm以下まで薄くする必要があり、種々の技術
が開発されている。最も一般的な手法は、機械的な研磨
によって試料を作製した後、試料の膜厚をアルゴン(A
r)などのイオンビームを用いたスパッタエッチングで
所定の膜厚にまで薄くして試料を仕上げる方法である。
このスパッタエッチングによって試料を作製するための
装置がイオンミリング装置である。
【0003】イオンミリング装置は、透過型電子顕微鏡
観察用の試料を薄膜化するのに有用である。しかし、異
なる材質で形成される多層構造界面を観察するための試
料作製の際には問題が生じる場合がある。そこで従来の
問題点とそれを解決するために用いられている技術につ
いて説明する。一般的なイオンミリング装置における試
料とイオンビームとの関係は図3および図4のとおり
で、図3は側面図、図4は平面図である。図3および図
4において、1は主面に多層構造界面を有した試料、2
は回転する試料台、3は試料1をイオンスパッタエッチ
ングして薄膜化するためのイオンビームである。
【0004】図3および図4に示すように、試料1は、
試料台2上にセット(載置保持)されており、試料台2
の回転に伴って試料台2の試料載置面に垂直な線を軸と
して回転しつつ、斜め方向(約12°)から主面に照射
されるイオンビーム3でスパッタエッチングされる。試
料回転は一様にエッチングするためである。なお、図3
では、イオンビーム3は試料台2の斜め上方と斜め下方
の2方向から照射されている状態を示しているが、その
理由は試料作成時間を短縮するために上下方向からイオ
ンビームを照射しているのである。そのため、試料台2
にはイオンビーム3が通る孔が開いていて、試料1の下
面にもイオンビーム3を照射できるようにしている。
【0005】イオンによって試料1がスパッタエッチン
グされる速度は、試料1を構成する元素の種類によって
異なり、一般的に大きい原子量の元素ほどエッチングさ
れる速度が遅くなる。例えば図5に示すように、スパッ
タエッチングされる速度が異なるA材料4、B材料5で
構成される多層構造の試料1を上記の方法でスパッタエ
ッチングすると、多層構造界面6で段差が生じる問題が
ある。なお、図5に示す試料1は、同じ構造のものを2
つ、相対するように貼り合わせて作成しているので、多
層構造界面6は2箇所に存在する。また、最終的には、
イオンビームで試料1の中央部に孔を開けて、その周辺
の薄膜部を観察する。
【0006】このような段差は、図5に示すように、試
料1の多層構造界面6と平行に入射するイオンビーム3
b,3dによって主に生じる。その理由は、イオンビー
ム3b,3dがA材料4およびB材料5に対して同じよ
うに照射されるからである。一方、試料1の多層構造界
面6と直交する方向から入射するイオンビーム3a,3
cは、段差が生じても図6において、イオンビーム3で
示すように多層構造界面6における段差を軽減する働き
がある。その理由は、B材料5はA材料4の陰となり、
B材料5はエッチングされないからである。しかし、イ
オンビーム3a,3cは、イオンビーム3b,3dによ
る段差をなくすまでの働きはなく、上記の方法で薄膜化
した試料1では多層構造界面6に段差が生じ、多層構造
界面6付近についての詳細な透過型電子顕微鏡観察が困
難になる。
【0007】そこで、このような問題を解決するため
に、従来はつぎの方法を用いていた。その手法を図7お
よび図8に示す。図7は側面図、図8は平面図である。
図7および図8において、試料1、例えばMoからなる
試料台2、イオンビーム3は図3および図4の構成と同
じであり、7は上下斜め方向からのイオンビームを遮断
するための遮断板であり、例えばMoからなり、試料台
2の上下に設けられている。
【0008】遮断板7は試料1の多層構造界面6の段差
の主原因である多層構造界面6に平行な方向からの入射
イオンビーム3を遮断している。これによって多層構造
界面6で段差が生じることを防ぐことができ、透過型電
子顕微鏡観察に適切な薄膜化された試料1が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成ではイオンビーム3が遮断板7に当り、遮断板
7がエッチングされ、それが試料1に付着して試料1を
汚染するという問題があった。なお、イオンビーム3は
細く絞られているので、試料台2にはイオンビーム3は
照射されず、試料台2のエッチングによる汚染は少なく
なっている。
【0010】したがって、この発明の目的は、試料の汚
染を防止しつつ試料の多層構造界面の段差の生じない透
過型電子顕微鏡観察による多層構造界面の観察に最適な
試料を得ることができる透過型電子顕微鏡観察用薄膜試
料の加工方法およびイオンミリング装置を提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は入射イオンビ
ームの加速電圧が低くなるにしたがい試料のスパッタリ
ングされる速度が低くなることを利用して段差が生じな
いようにしたものである。この発明の透過型電子顕微鏡
観察用試料の加工方法は、主面に多層構造界面を有した
試料を試料の主面に垂直な線を軸として一定の速度で回
転させながら試料の主面に斜め方向からイオンビームを
照射して試料の主面をイオンスパッタエッチングするこ
とにより試料を薄膜化する際に、イオンビーム照射方向
に対して試料の多層構造界面が直交する状態のときにイ
オンビームの加速電圧を高くし、イオンビーム照射方向
に対して試料の多層構造界面が平行な状態のときにイオ
ンビームの加速電圧を低くする。
【0012】この方法によれば、イオンビーム照射方向
に対して試料の多層構造界面が直交してエッチングによ
る段差が生じないときには、イオンビームの加速電圧が
高くなるので、試料の主面が有効にエッチングされる。
また、イオンビーム照射方向に対して試料の多層構造界
面が平行でエッチングにより段差が生じる可能性のある
ときには、イオンビームの加速電圧が低くなるので、試
料の主面がほとんどエッチングされず試料の主面に段差
が生じない。この結果、イオンのスパッタリングレート
が異なる材料からなる多層構造界面を有した試料の主面
を段差を生じることなく有効に薄膜化することができ
る。したがって、イオンのスパッタリングレートが異な
る材料からなる多層構造界面を良好に観察できる試料が
得られる。
【0013】また、この発明のイオンミリング装置は、
試料載置面に垂直な線を軸として回転する試料台と、試
料台を回転駆動するステッピングモータと、試料台の試
料載置面に斜め方向からイオンスパッタエッチング用の
イオンビームを照射するイオン銃と、ステッピングモー
タを一定速度で回転させるパルス信号をステッピングモ
ータに供給するとともにイオンビームの加速電圧を規定
するデジタル信号を発生する制御用コンピュータと、デ
ジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器と、
このD/A変換器から出力されるアナログ信号を参照波
形としアナログ信号を昇圧した高圧電圧をイオン銃に対
してイオンビームの加速電圧として与える高圧発生回路
とを備えている。この場合、試料台の回転とともにイオ
ンビームの加速電圧が滑らかに変化し、試料台の回転角
度がイオンビームの照射方向と平行な方向を基準にして
0度,180度のときにイオンビームの加速電圧が高く
なり、90度,270度のときにイオンビームの加速電
圧が低くなるように、制御用コンピュータから出力させ
るデジタル信号の値を試料台の回転に同期して変化させ
るようにしている。
【0014】この構成によれば、制御用コンピュータか
ら供給されるパルス信号によってステッピングモータが
一定速度で回転し、したがって試料台も一定速度で回転
する。また、制御用コンピュータから出力されるデジタ
ル信号がD/A変換器によってアナログ信号に変換さ
れ、このアナログ信号を参照波形として、高圧発生回路
がアナログ信号を昇圧した高圧電圧をイオン銃に加速電
圧として供給し、イオン銃は加速電圧に応じたエネルギ
ーでイオンビームを斜め方向から試料台に向かって照射
する。この場合、試料台の回転とともにイオンビームの
加速電圧が滑らかに変化し、試料台の回転角度がイオン
ビームの照射方向と平行な方向を基準にして0度,18
0度のときにイオンビームの加速電圧が高くなり、90
度,270度のときにイオンビームの加速電圧が低くな
る。そこで、試料台の試料載置面に試料台の回転角度が
0度の方向と多層構造界面が平行となるように試料を載
置し、試料台を回転させながらイオン銃から試料台上の
試料に向かってイオンビームを照射させることにより、
イオンビーム照射方向に対して試料の多層構造界面が直
交してエッチングによる段差が生じないときには、イオ
ンビームの加速電圧が高くなり、試料の主面が有効にエ
ッチングされる。また、イオンビーム照射方向に対して
試料の多層構造界面が平行でエッチングにより段差が生
じる可能性のあるときには、イオンビームの加速電圧が
低くなり、試料の主面がほとんどエッチングされず試料
の主面に段差が生じない。この結果、イオンのスパッタ
リングレートが異なる材料からなる多層構造界面を有し
た試料の主面を段差を生じることなく有効に薄膜化する
ことができる。したがって、イオンのスパッタリングレ
ートが異なる材料からなる多層構造界面を良好に観察で
きる試料が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の透過型電子顕微
鏡観察用試料の加工方法およびイオンミリング装置の実
施の形態について、図面を参照しながら説明する。最初
に、透過型電子顕微鏡観察用試料の加工方法に用いるイ
オンミリング装置について図1を参照しながら説明す
る。図1において、1は主面に多層構造界面を有した試
料、2は試料1を載置保持し試料載置面に垂直な線を軸
として回転する試料台、9は試料台2を回転駆動するス
テッピングモータ、16は試料台2の試料載置面に斜め
方向からイオンスパッタエッチング用のイオンビーム3
を照射するイオン銃、8はステッピングモータ9を一定
速度で回転させるパルス信号10をステッピングモータ
9に供給するとともにイオンビーム3の加速電圧を規定
するデジタル信号11を発生する制御用コンピュータ、
12はデジタル信号11をアナログ信号13に変換する
D/A変換器、14はD/A変換器14から出力される
アナログ信号13を参照波形としアナログ信号13を昇
圧した高圧電圧15をイオン銃16に対してイオンビー
ム3の加速電圧として与える高圧発生回路である。
【0016】上記の制御用コンピュータ8は、試料台2
の回転とともにイオンビーム3の加速電圧が滑らかに変
化し、試料台2の回転角度がイオンビーム3の照射方向
と平行な方向を基準にして0度,180度のときにイオ
ンビーム3の加速電圧が高くなり、90度,270度の
ときにイオンビーム3の加速電圧が低くなるように、出
力するデジタル信号11の値を試料台2の回転に同期し
て変化させるようにしている。
【0017】以上のような構成のイオンミリング装置
は、制御用コンピュータ8から供給される一定周期のパ
ルス信号10によってステッピングモータ9が一定速度
で回転し、したがって試料台2も一定速度で回転する。
また、制御用コンピュータ8から出力されるデジタル信
号11がD/A変換器12によって例えば正弦波状に瞬
時値が変化するアナログ信号13に変換され、このアナ
ログ信号13を参照波形として、高圧発生回路14がア
ナログ信号13を昇圧した高圧電圧15をイオン銃16
に加速電圧として供給し、イオン銃16は加速電圧に応
じたエネルギーでイオンビーム3を斜め方向から試料台
2に向かって照射し、したがって試料台2上の試料1に
照射される。この場合、試料台2の回転とともにイオン
ビーム3の加速電圧が例えば正弦波状に滑らかに変化
し、試料台2の回転角度がイオンビーム3の照射方向と
平行な方向を基準にして0度,180度のときにイオン
ビーム3の加速電圧が高くなり(最大値をとり)、90
度,270度のときにイオンビーム3の加速電圧が低く
なる(最小値をとる)。この最小値はほとんどエッチン
グを行えないレベルに設定される。
【0018】そこで、試料台2の試料載置面に試料台2
の回転角度が0度の方向と多層構造界面が直交するよう
に試料1を載置し、試料台2を回転させながらイオン銃
16から試料台2上の試料1に向かってイオンビーム3
を照射することにより、イオンビーム照射方向に対して
試料1の多層構造界面が直交してエッチングによる段差
が生じないときには、イオンビーム3の加速電圧が高く
なり、試料1の主面が有効にエッチングされる。また、
イオンビーム照射方向に対して試料1の多層構造界面が
平行でエッチングにより段差が生じる可能性のあるとき
には、イオンビーム3の加速電圧が低くなり、試料1の
主面がほとんどエッチングされず試料3の主面に段差が
生じない。この結果、イオンのスパッタリングレートが
異なる材料からなる多層構造界面を有した試料1の主面
を段差を生じることなく有効に薄膜化することができ
る。したがって、イオンのスパッタリングレートが異な
る材料からなる多層構造界面を良好に観察できる試料1
が得られる。
【0019】図2に試料1の回転による試料1から見た
イオンビーム3の照射方向の相対的な変化に対応した加
速電圧の変化を示す。図2における3a,3b,3c,
3dのイオンビーム位置は図5におけるイオンビーム位
置と対応しており、多層構造界面6に直交する方向に入
射する際に加速電圧が最大となり、多層構造界面6と平
行な方向に入射する際に加速電圧が最小となり、その間
の加速電圧が正弦波状に滑らかに変化していることがわ
かる。このように加速電圧を変化させることで、上記し
たように試料1の主面に段差を生じることなく試料1を
薄膜化する。
【0020】つぎに、上記イオンミリング装置を用いた
透過型電子顕微鏡観察用試料の加工方法について図1を
参照しながら説明する。この透過型電子顕微鏡観察用試
料の加工方法は、主面に多層構造界面を有した試料1を
試料1の主面に垂直な線を軸として一定の速度で回転さ
せながら試料1の主面に斜め方向からイオンビーム3を
照射して試料1の主面をイオンスパッタエッチングする
ことにより試料1を薄膜化する際に、イオンビーム照射
方向に対して試料1の多層構造界面が直交する状態のと
きにイオンビーム3の加速電圧を高くし、イオンビーム
照射方向に対して試料1の多層構造界面が平行な状態の
ときにイオンビーム3の加速電圧を低くする。
【0021】この方法によれば、イオンビーム照射方向
に対して試料1の多層構造界面が直交してエッチングに
よる段差が生じないときには、イオンビーム3の加速電
圧が高くなるので、試料1の主面が有効にエッチングさ
れる。また、イオンビーム照射方向に対して試料1の多
層構造界面が平行でエッチングにより段差が生じる可能
性のあるときには、イオンビーム3の加速電圧が低くな
るので、試料1の主面がほとんどエッチングされず試料
1の主面に段差が生じない。この結果、イオンのスパッ
タリングレートが異なる材料からなる多層構造界面を有
した試料1の主面を段差を生じることなく有効に薄膜化
することができる。したがって、イオンのスパッタリン
グレートが異なる材料からなる多層構造界面を良好に観
察できる試料1が得られる。
【0022】
【発明の効果】この発明の透過型電子顕微鏡観察用試料
の加工方法およびイオンミリング装置によれば、イオン
のスパッタリングレートが異なる材料からなる多層構造
界面を有した試料の主面を段差を生じることなく有効に
薄膜化することができる。したがって、イオンのスパッ
タリングレートが異なる材料からなる多層構造界面を良
好に観察できる試料が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態のイオンミリング装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態のイオンミリング装置に
おけるイオンビームの加速電圧の変化を示す波形図であ
る。
【図3】従来のイオンミリング装置の側面図である。
【図4】従来のイオンミリング装置の平面図である。
【図5】イオンビームと試料の多層構造界面の位置を説
明する概略図である。
【図6】試料の多層構造界面の段差を説明する概略図で
ある。
【図7】遮断板を用いたイオンミリング装置の側面図で
ある。
【図8】遮断板を用いたイオンミリング装置の平面図で
ある。
【符号の説明】
1 試料 2 試料台 3 イオンビーム 4 A材料 5 B材料 6 多層構造界面 7 遮断板 8 制御用コンピュータ 9 ステッピングモータ 10 パルス信号 11 デジタル信号 12 D/A変換器 13 アナログ信号 14 高圧発生回路 15 高圧電圧信号 16 イオン銃

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主面に多層構造界面を有した試料を前記
    試料の主面に垂直な線を軸として一定の速度で回転させ
    ながら前記試料の主面に斜め方向からイオンビームを照
    射して前記試料の主面をイオンスパッタエッチングする
    ことにより前記試料を薄膜化する透過型電子顕微鏡観察
    用薄膜試料の加工方法であって、 前記イオンビーム照射方向に対して前記試料の多層構造
    界面が直交する状態のときに前記イオンビームの加速電
    圧を高くし、前記イオンビーム照射方向に対して前記試
    料の多層構造界面が平行な状態のときに前記イオンビー
    ムの加速電圧を低くすることを特徴とする透過型電子顕
    微鏡観察用薄膜試料の加工方法。
  2. 【請求項2】 試料載置面に垂直な線を軸として回転す
    る試料台と、前記試料台を回転駆動するステッピングモ
    ータと、前記試料台の試料載置面に斜め方向からイオン
    スパッタエッチング用のイオンビームを照射するイオン
    銃と、前記ステッピングモータを一定速度で回転させる
    パルス信号を前記ステッピングモータに供給するととも
    にイオンビームの加速電圧を規定するデジタル信号を発
    生する制御用コンピュータと、前記デジタル信号をアナ
    ログ信号に変換するD/A変換器と、このD/A変換器
    から出力されるアナログ信号を参照波形とし前記アナロ
    グ信号を昇圧した高圧電圧を前記イオン銃に対して前記
    イオンビームの加速電圧として与える高圧発生回路とを
    備え、 前記試料台の回転とともに前記イオンビームの加速電圧
    が滑らかに変化し、前記試料台の回転角度がイオンビー
    ムの照射方向と平行な方向を基準にして0度,180度
    のときに前記イオンビームの加速電圧が高くなり、90
    度,270度のときにイオンビームの加速電圧が低くな
    るように、前記制御用コンピュータから出力させる前記
    デジタル信号の値を前記試料台の回転に同期して変化さ
    せるようにしたことを特徴とするイオンミリング装置。
JP18887495A 1995-07-25 1995-07-25 透過型電子顕微鏡観察用試料の加工方法およびそれに用いるイオンミリング装置 Pending JPH0933410A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004079511A (ja) * 2002-05-31 2004-03-11 Fei Co ビームシステムのビームカラムを傾動する方法とその装置並びにビームシステム
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