JPH0933232A - 物体観測方法およびその方法を用いた物体観測装置、ならびにこの装置を用いた交通流計測装置および駐車場観測装置 - Google Patents

物体観測方法およびその方法を用いた物体観測装置、ならびにこの装置を用いた交通流計測装置および駐車場観測装置

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JPH0933232A
JPH0933232A JP8122677A JP12267796A JPH0933232A JP H0933232 A JPH0933232 A JP H0933232A JP 8122677 A JP8122677 A JP 8122677A JP 12267796 A JP12267796 A JP 12267796A JP H0933232 A JPH0933232 A JP H0933232A
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勝己 大橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目的とする物体を高精度で観測する。 【解決手段】 2台のカメラ3a,3bを、光軸を道路
1に向けて平行にした状態で、道路1上に縦方向に並べ
て配備する。各カメラ3a,3bで同時に撮像された画
像は、制御処理装置4に入力される。制御処理装置4
は、各カメラからの画像につき水平方向のエッジ成分を
抽出した後、各エッジ構成点について画像間の対応づけ
処理を行い、この対応づけ結果から各エッジ構成点に対
応する3次元座標を算出する。さらに制御処理装置4
は、各車道に沿って仮想垂直平面を設定し、前記の各3
次元座標点をこの仮想垂直平面上に投影する。この投影
結果は、内部のメモリに記憶された側面形状モデルと比
較され、その比較結果から車道上の車輌の車種,位置な
どが判別される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、所定の観測位置にお
いて対象物を観測するための方法および装置に関連し、
さらにこの発明は、道路上の車輌を観測してその観測結
果の時間的な推移により、車輌の通過台数,車輌速度,
車種などのデータ(以下「交通流データ」と総称する)
を計測する交通流計測装置、ならびに駐車スペース内に
駐車する車輌を観測する駐車場観測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、交通流データを計測するものとし
て、道路の上方にカメラを設置して道路上の所定位置を
撮像し、得られた画像の時間的な推移から道路上におけ
る車輌の流れを計測する装置が開発されている。この装
置では、あらかじめ背景画像として道路上に対象物が存
在しない画像を記憶しており、前記カメラからの画像と
この背景画像との差分を車輌に関わる画像として抽出し
てゆき、その抽出結果を順次追跡することにより道路上
の車輌の流れを計測するようにしている(電気学会技術
報告 第512号 第80〜81頁)。また背景画像を
記憶する代わりに、1段階前に取り込んだ画像を記憶し
ておき、この直前の画像を最新の画像から差し引くこと
により車輌の位置の変化のみを抽出する方法も提案され
ている。
【0003】さらに近年、カメラからの入力画像を時間
毎に蓄積した時空間画像を作成して交通流データを計測
する技術(DTT法)が発表された(電子情報通信学会
論文誌Vol.J77-D-II No.10 p2019 〜2026,1994)。この
方法によれば、各時間毎の画像から車輌の輪郭などの特
徴量データが抽出された後、この特徴量データを車輌の
移動方向に平行な方向軸に投影した1次元データが作成
される。この1次元データはさらに時系列に並べられて
方向軸−時間軸から成る2次元画像(DDT画像)が作
成され、このDDT画像から所定方向へ移動する物体が
抽出される。
【0004】また駐車場の各駐車エリアが空いているか
否かを判別する場合には、一般に上記第1または第2の
方法、すなわち観測位置を撮像して得られた入力画像と
背景画像との差分、または入力画像と一段階前に取り込
んだ画像との差分により駐車エリアに車輌が駐車してい
るか否かを判別するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】交通流の計測に入力画
像と背景画像との差分を用いる場合、昼夜、晴天時、雨
天時など種々の環境に応じた背景画像を記憶する必要が
あるが、必要な環境を想定したり、環境の変化に応じた
背景画像の更新を行うことには限界があり、車輌を高精
度で抽出することは望めない。また上記した第1,第
2,第3の各方法の場合、車輌の影や風で揺れる木の影
などの路面上で動く影、あるいは夜間のライトの反射光
や濡れた路面に写った車輌など、車輌以外の動きを車輌
として誤検出してしまうという問題がある。
【0006】さらに従来の各方法の場合、路上に大型車
輌が存在したり、渋滞が生じた場合、画面上では各車輌
を区別できなくなり、複数台の車輌が1台に誤検出され
る虞がある。また大型車輌の影の画像が隣の車線にまで
及んで後方にある小型車輌と重なると、この影や小型車
輌を大型車輌と誤検出するなど、道路上の車輌の台数や
車種を正確に判別することは到底不可能である。
【0007】上記の問題は駐車場の観測装置についても
同様であって、観測位置における照度の変化により判別
精度が低下したり、隣のエリアの車輌などの影を誤検出
したりする虞がある。
【0008】加えてこれら従来の方法では、種々の背景
画像や時間毎の画像を蓄積するためのメモリや、各画像
の減算や累積加算などの演算処理を行うためのハード構
成が必要となるため、装置の構成が大がかりとなり、製
作コストが高くなるという問題も存在する。
【0009】この発明は上記問題に着目してなされたも
ので、複数台のカメラにより観測位置を撮像し、得られ
た各画像中の特徴部分について3次元計測を行い、その
高さデータを用いて対象物を判別することにより、目的
とする物体を高精度で観測することを目的とする。
【0010】さらにこの発明は、前記各カメラから得ら
れた画像中の特徴部分の3次元座標を、対象物が接する
平面に対し垂直に位置する仮想垂直平面に投影させるこ
とにより、対象物の形状を抽出し、観測位置における対
象物の存在,個数,種別などを正確に把握することを目
的とする。
【0011】さらにこの発明は、上記の手法を用いて道
路上や駐車スペース内を観測し、その観測結果に基づ
き、高精度の交通流計測や車輌判別を行うことを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、対象
物を観測する方法において、2台以上の撮像装置を所定
の観測位置に向けて同時に撮像を行い、得られた各画像
中の特徴部分を画像毎に抽出する第1のステップと、前
記抽出された各画像の特徴部分について画像間での対応
付けを行う第2のステップと、対応づけられた各特徴部
分について3次元計測を行って各特徴部分の3次元座標
を抽出する第3のステップと、抽出された各特徴部分の
3次元座標を、対象物が接する平面に対し垂直に位置す
る仮想垂直平面上に投影する第4のステップと、この投
影データを所定の2次元モデルデータと比較することに
より前記対象物を判別する第5のステップとを一連に実
施することを特徴とする。
【0013】請求項2の発明では、前記第4のステップ
の投影処理として、各特徴部分の3次元座標を前記対象
物が接する平面上の位置関係に基づきグループ分けした
後、各グループ毎に、そのグループ内に含まれる3次元
座標を前記仮想垂直平面に投影する。
【0014】請求項3の発明では、前記第5のステップ
の比較処理として、前記第4のステップの投影処理によ
り仮想垂直平面上に生成された各投影点に対し、それぞ
れその投影点を含む所定範囲を設定するとともに、この
範囲内の各点について前記投影点との位置関係に基づく
重みを付して前記2次元モデルデータとの比較を行う。
【0015】請求項4の物体観測方法では、請求項1と
同様の第1のステップと、抽出された各画像の特徴部分
について、それぞれその代表的な特徴を示す点を特定す
る第2のステップと、前記特定された各代表点について
画像間での対応付けを行う第3のステップと、対応づけ
られた各代表点毎に3次元計測を行って各代表点の3次
元座標を抽出する第4のステップと、抽出された各代表
点の3次元座標を、対象物が接する平面に対し垂直に位
置する仮想垂直平面上に投影する第5のステップと、こ
の投影データを所定の2次元モデルデータと比較するこ
とにより前記対象物を判別する第6のステップとを一連
に実施することを特徴とする。
【0016】請求項5の発明では、前記投影処理として
請求項2と同様の処理が、請求項6の発明では、前記比
較処理として請求項3と同様の処理が、それぞれ実行さ
れる。
【0017】請求項7の発明の物体観測装置は、観測位
置に向けて配備された2台以上の撮像装置と、各撮像装
置により同時に取り込まれた各画像からそれぞれ特徴部
分を抽出する特徴抽出手段と、前記特徴抽出手段により
抽出された各画像の特徴部分について画像間での対応付
けを行う対応付け手段と、前記対応付け手段により対応
づけられた各特徴部分について3次元計測を行って各特
徴部分の3次元座標を抽出する座標抽出手段と、対象物
の2次元モデルデータを記憶する記憶手段と、対象物が
接する平面に対し垂直に位置するように仮想垂直平面を
設定して、この仮想垂直平面上に前記座標抽出手段によ
り抽出された各特徴部分の3次元座標を投影する投影手
段と、前記投影手段による投影結果を前記記憶手段に記
憶された2次元モデルデータと比較する比較手段とを備
えている。
【0018】請求項10の発明の物体観測装置は、請求
項7と同様の2台以上の撮像装置および特徴抽出手段
と、前記特徴抽出手段により抽出された各画像の特徴部
分について、それぞれその代表的な特徴を示す点を特定
する代表点特定手段と、前記代表点特定手段により特定
された各代表点について画像間での対応付けを行う対応
付け手段と、前記対応付け手段により対応づけられた各
代表点毎に3次元計測を行って各代表点の3次元座標を
抽出する座標抽出手段と、対象物の2次元モデルデータ
を記憶する記憶手段と、対象物が接する平面に対し垂直
に位置する仮想垂直平面を設定して、この仮想垂直平面
上に前記座標抽出手段により抽出された各代表点の3次
元座標を投影する投影手段と、前記投影手段による投影
結果を前記記憶手段に記憶された2次元モデルデータと
比較する比較手段とを備えている。
【0019】請求項8および11の発明では、前記投影
手段を、前記座標抽出手段により抽出された各3次元座
標を前記対象物が接する平面上の位置関係に基づきグル
ープ分けした後、各グループ毎に、そのグループ内に含
まれる3次元座標を前記仮想垂直平面に投影するように
構成している。
【0020】請求項9および12の発明では、前記比較
手段を、前記投影手段による投影処理により仮想垂直平
面上に生成された各投影点に対し、それぞれその投影点
を含む所定範囲を設定するとともに、この範囲内の各点
について前記投影点との位置関係に基づく重みを付して
前記2次元モデルデータとの比較を行なうように構成し
ている。
【0021】請求項13および14の発明は、道路上に
おける車輌の流れを観測してその観測結果の時間的な推
移により道路上における交通流データを計測する装置に
関する。請求項13の発明にかかる交通流計測装置は、
道路の上方に道路上の観測位置に向けて配備された2台
以上の撮像装置と、所定の時間毎に各撮像装置により同
時に取り込んだ各画像からそれぞれ特徴部分を抽出する
特徴抽出手段と、前記特徴抽出手段により抽出された各
画像の特徴部分について画像間での対応付けを行う対応
付け手段と、前記対応付け手段により対応づけられた各
特徴部分について3次元計測を行って各特徴部分の3次
元座標を抽出する座標抽出手段と、道路に沿う仮想垂直
平面を設定して、この仮想垂直平面上に前記座標抽出手
段により抽出された各特徴部分の3次元座標を投影する
投影手段と、複数種の車輌について、各車輌の側面の形
状モデルを記憶する記憶手段と、前記投影手段による投
影結果を前記記憶手段に記憶された各モデルと比較する
ことにより道路上の車輌を判別する車輌判別手段と、前
記車輌判別手段による判別結果を順次追跡して道路上に
おける車輌の流れを観測する観測手段とを備えている。
【0022】請求項14の発明にかかる交通流計測装置
は、上記と同様の撮像装置,特徴抽出手段,対応付け手
段,座標抽出手段を具備するほか、前記座標抽出手段に
より抽出された各特徴部分の3次元座標のうち、所定の
高さ条件を満たす3次元座標の相対位置関係を用いて道
路上の車輌を判別する車輌判別手段と、前記車輌判別手
段による判別結果を順次追跡して道路上における車輌の
流れを観測する観測手段とを備えている。
【0023】請求項15および16の発明は、所定形状
のエリア内に駐車する車輌を観測するための装置に関す
る。請求項15の発明にかかる駐車場観測装置は、前記
エリアの上方にエリアに向けて配備された2台以上の撮
像装置と、各撮像装置により同時に取り込んだ各画像か
らそれぞれ特徴部分を抽出する特徴抽出手段と、前記特
徴抽出手段により抽出された各画像の特徴部分について
画像間での対応付けを行う対応付け手段と、前記対応付
け手段により対応づけられた各特徴部分について3次元
計測を行って各特徴部分の3次元座標を抽出する座標抽
出手段と、前記エリアの車輌の設置面に対し垂直に位置
する仮想垂直平面を設定して、この仮想垂直平面上に前
記座標抽出手段により抽出された各特徴部分の3次元座
標を投影する投影手段と、複数種の車輌について、各車
輌の形状モデルを記憶する記憶手段と、前記投影手段に
よる投影結果を前記記憶手段に記憶された各モデルと比
較することにより前記エリア内の車輌を判別する判別手
段とを備えている。
【0024】請求項16の駐車場観測装置は、上記と同
様の撮像装置,特徴抽出手段,対応付け手段,座標抽出
手段を具備するほか、前記座標抽出手段により抽出され
た各特徴部分の3次元座標のうち、所定の高さ条件を満
たす3次元座標を用いて前記エリア内の車輌を判別する
判別手段を備えている。
【0025】
【作用】請求項1および7の発明では、2台以上の撮像
装置により観測位置を撮像して得られる画像から各画像
の特徴部分が抽出され、さらにこれら特徴部分の画像間
の対応関係から各特徴部分の3次元座標が抽出された
後、この抽出された3次元座標を、対象物に接する平面
に対し垂直に位置する仮想垂直平面上に投影することに
より、対象物の形状が抽出される。したがってこの投影
結果を対象物のモデルデータと比較することにより、観
測位置における対象物の種別,位置,個数などが把握さ
れることになる。
【0026】請求項4および10の発明では、上記と同
様にして2台以上の撮像装置による画像からそれぞれ特
徴部分が抽出されると、さらに各特徴部分について、代
表的な特徴を示す点(例えば特徴部分の中心点)が特定
される。この特定された各代表点について、前記と同
様、3次元座標が抽出され、その抽出結果を仮想垂直平
面上に投影して得られる結果により、対象物の判別が行
われる。
【0027】請求項2,5,8,11の各発明では、抽
出された3次元座標を、対象物が接する平面上の位置関
係に基づきグループ分けした後、各グループ毎に前記仮
想垂直平面への投影処理を行うようにしたので、複数の
対象物が存在する場合でも、その位置関係に応じて個別
に判別することができる。
【0028】請求項3,6,9,12の各発明では、仮
想垂直平面上の各投影点毎に、その投影点を含む所定の
範囲内の各点について、投影点との距離に基づく重みを
付してモデルデータとの比較を行うことにより、3次元
計測時に生じた誤差が取り除かれる。
【0029】請求項13の発明では、道路の上方に2台
以上の撮像装置を配備して観測位置を撮像して得られる
画像を所定の時間毎に取り込み、上記と同様の方法で、
各画像中の特徴部分の3次元座標を抽出した後、この抽
出結果を道路に沿う仮想垂直平面上に投影する。これに
より、仮想垂直平面には、道路上に位置する物体の側面
の形状が投影されることになる。一方、記憶手段には複
数種の車輌の側面の形状モデルが記憶されているので、
これらモデルと前記投影結果とを比較することにより道
路上の車輌の種別,台数,および位置を判別することが
できる。
【0030】請求項14の発明では、道路の上方に配備
された2台以上の撮像装置から得られた画像から特徴部
分を抽出した後、各特徴部分について上記と同様、対応
付け、3次元計測を実行した後、所定の高さ条件を満た
す3次元座標の相対位置関係を用いて道路上の車輌を判
別するので、例えば夜間走行時の車輌のライトなどを抽
出して判別処理を実行することができる。このため夜間
時など車輌の形状を示す画像を抽出しにくい場合にも、
道路上の車輌の判別が可能となり、高精度の交通流計測
を行うことが可能となる。
【0031】請求項15,16の発明では、2台以上の
撮像装置を所定形状のエリアに向けて配備して同時に撮
像し、得られた各画像につき上記と同様の方法で特徴部
分の3次元座標を抽出する。この後、請求項15の発明
では、抽出された各3次元座標を、エリアの車輌の設置
面に垂直に位置する仮想垂直平面上に投影し、その投影
結果と種々の車輌の形状モデルとを比較するようにした
ので、エリア内に駐車する車輌の車種まで判別すること
が可能となる。また請求項16の発明では、抽出された
各3次元座標が所定の高さ条件を満たすか否かにより、
エリア内に車輌が存在するか否かが判別される。
【0032】
【発明の実施の形態】以下にこの発明にかかる各種の形
態として、5つの実施例を示す。各実施例とも、2台の
カメラ3a,3bを観測対象となる道路または駐車エリ
アに向けて同時に撮像を行うもので、各カメラの入力画
像よりエッジ構成点などの特徴部分を抽出された後、こ
れら特徴部分について、各画像間での対応づけが行われ
て特徴部分の3次元座標が算出される。さらにこの3次
元座標を仮想垂直平面上に投影、またはその所定の高さ
データを有する座標点を抽出し、その処理結果を用いて
対象物(この場合車輌)の観測処理が実行される。
【0033】
【実施例】図1は、この発明の一実施例にかかる交通流
計測装置の設置例を示す。この交通流計測装置は、道路
1の真横にF字形状の支柱2を配備して、この支柱2に
2台のカメラ3a,3bと制御処理装置4とを取り付け
て構成されるもので、各カメラ3a,3bにより道路1
を上方より撮像して得られた画像を制御処理装置4で処
理することにより、道路1の各車道毎の通過車輌の台数
や車種の判別、特定車輌の通過速度の計測、違法駐車中
の車輌の検出などが行われる。
【0034】前記支柱2は、その横桟部分を道路上に突
出させて配備されており、各カメラ3a,3bは、各横
桟間に固定配備された垂直棒6に縦並びに取り付けられ
ている。また制御処理装置4は、保守,点検などの必要
から支柱2の基部付近に取り付けられる。
【0035】図2は、前記カメラ3a,3bの設置例を
示す。前記カメラ3a,3bは焦点距離を同じくするレ
ンズを有するもので、前記垂直棒6に対して所定角度傾
斜させて取り付けられた長尺の支持板7,7により各側
面が支持されている。このとき各カメラ3a,3bの光
軸は支持板7の長さ方向に直交する方向、すなわち道路
の方向に向けて平行配備されるとともに、各撮像面は同
一平面上に位置するように、各カメラ3a,3bの取り
付け位置が調整される。なお前記支持板7のカメラ3a
の支持位置とカメラ3bの支持位置との間には短尺の補
強板8が連結されており、この補強板8の他端部を垂直
棒6に固定させることにより、支持板7の傾きが維持さ
れる。
【0036】図3は、前記カメラ3a,3bの他の設置
例を示す。この例では、各カメラ3a,3bは、前記垂
直棒6に直交させて取り付けられた2枚の支持板7a,
7bにより両側面を支持されており、各支持板7a,7
bを補強板9により水平方向に維持することにより、カ
メラ3a,3bの位置が安定化されている。この場合も
各カメラ3a,3bは、それぞれの光軸が道路の方向に
向けて互いに平行になるよう、その位置の調整が行われ
る。
【0037】またこの例の場合、上方のカメラ3aの撮
像面は下方のカメラ3bの撮像面よりも後退した位置に
配備されるので、後述する画像処理の前に、カメラ3a
の画像をその後退距離に応じて拡大処理する必要があ
る。なお、カメラ3a,3bの設置例は上記に限らず、
図4に示すように、各カメラ3a,3bが箱型ユニット
25内に収納された一体化型の装置を作成し、これを支
持板7や補強板8により支えるようにしても良い。
【0038】またこの実施例では、2台のカメラにより
道路を撮像しているが、これに限らず、3台以上のカメ
ラを用いてもよい。またカメラを取り付ける支柱も、上
記のF字型支柱2に限らず、既存の電信柱や照明柱など
を改良して用いても良い。
【0039】図5は、上記の交通流計測装置の電気的構
成を示す。前記制御処理部4は、A/D変換部10a,
10b,画像メモリ11a,11b,エッジ画像メモリ
12a,12b,エッジ抽出部13,対応づけ処理部1
4,3次元座標算出部15,カメラパラメータ記憶部1
6,投影処理部17,車線データ記憶部18,モデルデ
ータ記憶部19,比較判定部20,処理結果記憶部2
1,追跡処理部22などをその構成として含んでいる。
【0040】前記A/D変換部10a,10bは、それ
ぞれ前記カメラ3a,3bからのアナログ量のビデオ信
号を濃淡画像信号に変換するためのもので、変換後の画
像信号は、それぞれ画像メモリ11a,11bに格納さ
れる。なお以下の説明では、画像メモリ11aに格納さ
れたカメラ3aの画像を「第1画像」,画像メモリ11
bに格納されたカメラ3bの画像を「第2画像」と呼ぶ
ことにする。
【0041】図6(1)(2)は、それぞれ第1画像,
第2画像の具体例であって、それぞれ道路上の車線,車
輌,車輌の影などの画像を含む画像データが生成されて
いる。
【0042】前記エッジ抽出部13は、各画像メモリ1
1a,11bからそれぞれ第1画像,第2画像を取り出
してエッジ画像を生成するためのもので、各画像毎に図
7に示すようなラプラシアンフィルタを走査してゼロク
ロッシング点を抽出する。さらにエッジ抽出部13は、
前記ゼロクロッシング点の座標を算出してこの座標位置
の画素を黒画素、他の画素を白画素とした2値のエッジ
画像を生成する。なお、上記のエッジ抽出処理はラプラ
シアンフィルタに限らず、ソーベルフィルタなどのエッ
ジ抽出フィルタを用いてもよい。
【0043】第1画像について生成されたエッジ画像
(「以下「第1エッジ画像」という)は第1のエッジ画
像メモリ12aに、第2画像について生成されたエッジ
画像(以下「第2エッジ画像」という)は第2のエッジ
画像メモリ12bに、それぞれ格納される。図8(1)
(2)は、前記図6(1)(2)に示した第1,2画像
について、それぞれ上記のエッジ抽出処理を施した結果
を示すもので、それぞれ車輌や車輌の影の輪郭に相当す
るエッジ成分が抽出されている。
【0044】上記のエッジ画像の生成、およびエッジ画
像メモリ12a,12bへの格納処理が終了すると、つ
ぎに対応づけ処理部14により各エッジ画像内のエッジ
構成点を対応づける処理が行われ、ついで3次元座標算
出部15により対応づけられた各エッジ構成点に対する
3次元座標の算出処理が行われる。
【0045】図9(1)〜(4)は、前記対応づけ処理
部14の対応づけ処理の具体例を示すもので、以下、各
図を用いて対応づけ処理部14の処理の詳細を説明す
る。まず対応づけ処理部14は、前記エッジ画像メモリ
12aの第1エッジ画像E1(図9(1)に示す)から
所定のエッジ構成点pを抽出する。つぎに対応づけ処理
部14は、前記エッジ画像メモリ12bの第2エッジ画
像E2(図9(2)に示す)に着目し、このエッジ画像
E2内で前記エッジ構成点pのエピポーララインL上に
位置するエッジ構成点q1 ,q2 ,q3 ,q4 ,q
5 を、エッジ構成点pの対応候補点として抽出する。な
おこの場合、カメラ3a,3bは、前記したように縦並
びに配備されているので、エピポーララインLはy軸に
垂直になり、対応候補点を容易に抽出することができ
る。
【0046】つぎに対応づけ処理部14は、第1の画像
メモリ11a内の第1画像G1(図9(3)に示す)上
に前記エッジ構成点pと同じ座標(x,yu )上に位置
する点Pを中心点とする所定の大きさのウィンドウWu
を設定する。また対応づけ処理部14は、第2の画像メ
モリ11b内の第2画像G2(図9(4)に示す)上で
も、前記対応候補点q1 〜q5 と同じ座標(x,
1 ),(x,y2 ),(x,y3 ),(x,y4 ,
(x,y5 )上にそれぞれ位置する点Q1 〜Q5 を抽出
し、これら点Q1 〜Q5 を中心とし、かつ前記ウィンド
ウWu と同じ大きさを有するウィンドウW1 〜W5 を画
像G2上に設定する。
【0047】各ウィンドウが設定されると、対応づけ処
理部14は、第2画像上の各ウィンドウW1 〜W5 につ
いてそれぞれつぎの(1)式を実行し、各ウィンドウと
第1画像上のウィンドウWu との相違度Cを算出する。
なお、次式において、gU (x,y)はウィンドウWU
内の所定の画素の輝度値を、またgL (x,y)はウィ
ンドウWL (L=1〜5)内の所定の画素の輝度値を、
それぞれ示す。またi,jはそれぞれ各ウィンドウの大
きさに応じて変動する変数である。
【0048】
【数1】
【0049】対応づけ処理部14は、各ウィンドウW1
〜W5 について求められたウィンドウWU との相違度C
を比較し、相違度が最も小さくなるウィンドウをウィン
ドウWU に対応するものとして判別する。そしてそのウ
ィンドウの中心点QL と同じ座標(x,yL )上にある
第2エッジ画像上の点qL を前記第1エッジ画像のエッ
ジ構成点pの対応点として決定する。
【0050】図10は、前記各ウィンドウW1 〜W5
ついてウィンドウWU との相違度を算出した結果を示
す。この図示例では、第2のウィンドウW2 における相
違度が最も小さくなっており、したがって前記エッジ構
成点pに対する第2エッジ画像中での対応点はq2であ
るとみなされる。
【0051】なお上記の相違度の代わりに、各ウィンド
ウW1 〜W5 ごとにウィンドウWUとの間の正規化相互
相関演算を行い、最も高い相関値が得られたウィンドウ
をウィンドウWU に対応するものと判別するようにして
も良い。
【0052】上記の対応付け処理が、両エッジ画像内の
すべてのエッジ構成点について行われると、3次元座標
算出部15は、各エッジ画像E1,E2間の対応するエ
ッジ構成点p,qの座標(x,yU , (x,yL )と
カメラパラメータ記憶部16に記憶された各カメラ3
a,3bのパラメータとを用いて、三角計測の原理をも
とに、各エッジ構成点に対応する3次元座標を算出す
る。
【0053】図11は、上記の三角計測の原理を示す。
図中Pは、車道上の対象物23(この場合車輌)上の所
定の特徴点を示すもので、前記第1画像G1,第2画像
G2上にはこの特徴点Pの物点像Pu ,PL が現れてい
る。なお図中、Uはカメラ3aの焦点を、Lはカメラ3
bの焦点を、それぞれ示す。
【0054】上記の対応する物点像PU ,PL に対応す
る3次元座標(X,Y,Z)は、特徴点Pの空間位置に
相当する。したがってこの対象物23のすべての特徴点
について上記の方法を実行すれば、対象物23の立体形
状を把握することができる。この原理に基づき、3次元
座標算出部15は、つぎの(2)〜(4)式を実行して
各エッジ構成点に対応する3次元座標を算出する。
【0055】
【数2】
【0056】
【数3】
【0057】
【数4】
【0058】ただし上記の各式において、Bは各カメラ
の基線長を、Fは各カメラのレンズの焦点距離を、Hは
第2のカメラ3bの高さデータを、θはカメラの俯角
を、それぞれ示す。
【0059】すべてのエッジ構成点に対応する3次元座
標が算出されると、投影処理部17は、道路の長さ方向
に沿って仮想垂直平面を設定し、前記3次元座標算出部
により算出された3次元座標をこの仮想垂直平面上に投
影する。
【0060】図12は、投影処理の一例を示す。図中、
X,Y,Zは、各3次元座標点を既定するための空間座
標軸であって、前記仮想垂直平面(図中Rで示す)は、
道路に沿う位置においてZ軸に平行する水平軸Hと、Y
軸に平行する垂直軸Vとにより特定される。
【0061】前記仮想垂直平面Rには、各3次元座標点
の高さデータ(y座標)と、撮像さらた画像の正面から
見た場合の奥行きデータ(z座標)とを反映した点が投
影される。したがってこの仮想垂直平面Rを正面から見
ると、図13に示すごとく、前記各エッジ成分を道路の
側方から見た状態が抽出されている。
【0062】なお前記車線データ記憶部18には、観測
位置から見た道路上の各車線の位置関係を示すデータ
(すなわちx座標およびz座標)が記憶されており、こ
の記憶データを参照して投影処理を行うようにすれば、
各3次元座標を車線毎に投影することができる。またこ
の車線データ記憶部18に代えて、3次元座標算出部1
5と投影処理部17との間に後述する分類処理部32を
配備し、各3次元座標を道路幅方向の位置関係に基づき
グループ分けした後、各グループ毎に投影処理を行うよ
うに構成しても良い。
【0063】前記モデルデータ記憶部19には、図14
(1)(2)(3)に示すように、普通自動車,トラッ
ク,バスなど複数種の車輌について、それぞれ側面形状
のモデルを表す2次元データMD1,MD2,MD3・
・・が記憶されている。比較判別部19は、前記仮想垂
直平面Rに対しこれらの側面形状モデル(以下単に「モ
デル」という)を順次走査させることにより、仮想垂直
平面R上に表される投影点が何を示しているのかを判別
する。
【0064】なお、各車輌のモデルは、必ずしも側面形
状全体を表すものに限らず、図15(1)〜(3)に示
すように、前記各モデルの一部の形状を示す2次元デー
タ(図中実線で示す部分)をモデルとしても良い。
【0065】図16は、前記図13に示した投影結果に
対し、図14(1)のモデルMD1を用いて比較処理を
行った例を示す。比較判定部20は、仮想垂直平面Rの
原点Oを初期位置として、前記モデルMD1を順次H軸
方向に走査し、各走査位置においてモデルMD1に含ま
れる投影点の数nを計数し、この投影点数nが所定のし
きい値TH以上であったとき、つぎの(5)式を実行し
て、このモデルMD1と重なり合う投影部分の評価値E
i を算出する。
【0066】なお(5)式において、hk ,vk は仮想
垂直平面R上の点の座標を示し、hi はモデルの左端点
のH座標、LNはモデルのH軸方向の長さ、V(h)は
座標h(0<h<LN)におけるモデルの高さを表す関
数をそれぞれ示す。またSiは後述する(6)式により
示される。
【0067】
【数5】
【0068】
【数6】
【0069】一方、モデルに重なる投影点の数nが前記
しきい値を下回った場合は、比較判定部20は、その走
査位置における評価値に最大値MAXを設定する。比較
判定部20は、すべてのモデルにより仮想垂直平面R上
を走査して各走査位置における評価値を算出し、得られ
た結果の中から極小の評価値が得られたモデルの車種を
投影部分の車種と判定し、さらにその極小の評価値が得
られた時点での座標h0 (図16に示す)をその車輌の
先頭位置として決定する。
【0070】上記の判定結果は、処理結果記憶部21へ
と格納される。以下所定時間毎に同様の処理が実行さ
れ、その処理結果は、順次、処理結果記憶部21に蓄積
される。処理結果記憶部21は、図17に示すように、
各車線毎に抽出された車輌の先頭位置(前記図16の座
標h0 )を記憶するためのテーブルTB(以下「処理結
果記憶テーブルTB」という)を有するもので、それぞ
れの処理時刻t1 ,t2,t3 ・・・毎に、抽出された
車輌の先頭位置を示す数値が、順次記憶される。
【0071】追跡処理部22は、上記の処理結果記憶テ
ーブルTBより、各処理時刻毎に検出された車輌の位置
を取り出し、それぞれ1段階前の処理時刻におけるいず
れかの検出値と対応づけることにより、車輌の時間的な
位置変化を判別する。いまある処理時刻ti においてJ
台の車輌が検出されたものとし、このうちj番目(1≦
j≦J)に検出された車輌の先頭位置をhj (ti )と
したとき、追跡処理部22は、つぎの処理時刻ti+1
時点での各検出結果中、前記hj (ti )との差分が所
定のしきい値以下となるものの中からさらにh
j (ti )との距離が最小となる検出結果を抽出し、こ
れを処理時刻ti+1 におけるj番目の車輌の先頭位置h
j (ti+1 )と認識する。
【0072】なお、この対応づけ処理は、上記の条件を
満たすデータが所定の検出ラインDet(図18(1)
(2)に示す)を越えた時点で終了する。また処理時刻
i+1 において、上記の条件を満たすデータが存在しな
かったときには、追跡処理部21は、以後の対応づけ処
理を中止する。
【0073】図18(1)(2)は、前記対応づけ処理
に基づき判別された各車輌の位置変化を示す。図中、×
印は、各処理時間毎の検出結果をプロットしたもので、
各破線で示す軌跡は、対応づけられた検出結果、すなわ
ち個々の車輌の位置変化を示している。
【0074】検出ラインDetは、道路上の所定の水平
ラインに対応するもので、追跡処理部21は、各軌跡が
この検出ラインDetを越えた時点(図18(1)中、
1,t2 ,t3 で示す)で、通過車輌のカウント処理
を実行するとともに、この通過直後の検出値およびその
直前の数回分の検出結果をサンプリングし、これらの検
出結果を用いて車輌の通過速度を算出する。
【0075】いまu番目の軌跡(u=1,2,3・・
・)について、N個の検出値をサンプリングし、このう
ちn番目(1≦n≦N)にサンプリングした検出値の座
標を(tun ,hun )とすると、この軌跡により示さ
れる車輌の通過速度Vu はつぎの(7)式で表される。
【0076】
【数7】
【0077】なお、各車輌がスムーズに進行している状
態では、図18(1)に示すような軌跡が得られるが、
信号待ちや渋滞などにかかっている場合には、図18
(2)に示すように、各処理時間における検出値が殆ど
変化しない結果が得られる。
【0078】上記の方法によれば、車輌の影などの平面
的なデータを車輌として誤検出する虞がなくなり、車輌
を正確に判別しての高精度の計測処理を行うことができ
る。また移動中の車輌の速度のほか、車道上に停止して
いる車輌や物体も検出することができるので、渋滞状況
の把握や、違法駐車,障害物などの抽出を的確に行うこ
とができる。
【0079】図19は、交通流計測装置の他の構成例を
示す。この実施例も、前記と同様、2台のカメラ3a,
3bにより同時に取り込まれた画像から道路上の各車線
を走行する車輌を判別し、その判別結果の時間的推移か
ら交通流の計測を行うものであるが、ここでは前記図5
の構成に加えて、制御処理装置4の構成に、特徴選択部
30,代表点抽出部31,分類処理部32,座標選択部
33,重み付け範囲設定部34などを構成として付加す
ることにより、処理時間を削減し、しかも高精度の計測
処理を行うようにしている。
【0080】特徴選択部30は、エッジ画像メモリ12
a,12bに格納された各エッジ画像から処理対象候補
となる特徴部分を選択するためのもので、ここでは各エ
ッジ画像毎に、エッジ構成点が所定数以上連結している
部分を特徴部分として取り出すようにしている。
【0081】代表点抽出部30は、これら選択された特
徴部分につき、その特徴部分を代表する1点として、各
特徴部分の中心点に相当するエッジ構成点を抽出する。
図20(1)(2)は、前記図8(1)(2)に示した
エッジ画像に対し、特徴選択処理を施した例を示し、さ
らに図21は、前記図20(2)中の破線で囲んだ領域
内の画像において代表点(図中、×印で示す)を抽出し
た結果を示す。以下の処理では、これら代表点のみが処
理対象となるので、処理速度を大幅に向上させることが
できる。
【0082】対応付け処理部14は、抽出された各代表
点に対し、各エッジ画像間での対応づけ処理を実行し、
3次元座標算出部15は、この対応づけ結果を用いて各
代表点につき3次元座標を算出する。分類処理部32
は、算出された各3次元座標に対し、それぞれのx座標
を用いたクラスタリング処理を実行し、その処理結果に
応じて、各代表点をグループ分けする。
【0083】図22は各代表点についての3次元座標の
算出結果の一例を示すもので、車線L1とL2との境界
近傍の空間内、および第1の車線L1にかかるXZ平面
上に、それぞれ複数個の代表点が抽出されている。
【0084】図23は、上記図22の各代表点をグルー
プ分けした結果を示すもので、車線L1とL2との境界
近傍に位置する各代表点は第1のグループG1に、また
xz平面上に位置する各代表点は第2のグループG2
に、それぞれ分類される。
【0085】このグループ分け処理が終了すると、投影
処理部17は、各グループに含まれる代表点の3次元座
標について、グループ毎に投影処理を実行する。座標選
択部33は、各グループの投影処理結果から最終的な処
理対象となる代表点を選択する。この実施例では、車輌
のバンパー位置に相当するy座標をしきい値としてお
り、座標選択部33は前記仮想垂直平面R上に投影され
た各代表点の中からこのしきい値を上回る高さデータを
有する点を、車輌の構成点候補として選択する。
【0086】図24(1)(2)は、それぞれ前記グル
ープG1,G2について、前記の座標選択処理を行った
後の投影結果を示すもので、グループG2の各投影点は
ノイズとして除去されている。上記の処理により、車輌
の影など、道路平面上に位置する対象物にかかる投影点
が除去されるもので、残された投影点には、以下に述べ
るように、重み付け範囲設定部34により重み付け範囲
の設定処理が施され、以下、比較処理部20により、こ
の設定範囲に含まれる各点とモデルデータ記憶部19に
記憶された各モデルとの比較処理が、順次実行される。
【0087】つぎに図25〜図29を用いて、上記重み
付け範囲の設定処理と比較処理との詳細を説明する。重
み付け範囲設定部34は、各投影点に対し、図25に示
すように、前記3次元座標の計測時に生じた誤差の幅に
相当する範囲として、この投影点を中心カメラパラメー
タに基づく方向に所定長さ分だけ拡張した線分WLを設
定する。
【0088】いまi番目の投影点Wi のHV平面上にお
ける座標を(hi ,vi )とし、カメラ3a,3bによ
り得られる各入力画像上でこの投影点Wi に対応する点
のy座標をそれぞれyUi,yLiとすると、投影点Wi
中心点とする拡張線分WLの各端点Wi + ,Wi - の座
標(hi+,vi+),(hi-,vi-)は、それぞれつぎの
(8)〜(11)式により求められる。なお、以下の式
において、B,F,H,θは、前記(2)〜(4)式で
用いたと同様のカメラパラメータを示す。また各式中、
eは、入力画像上の1画素により示される現実の長さを
示す。
【0089】
【数8】
【0090】
【数9】
【0091】
【数10】
【0092】
【数11】
【0093】比較判定部20は、モデルデータ記憶部1
9の各モデルMを順次読み出し、図26に示すように、
モデルMの幅rの範囲内に2点以上の投影点が含まれる
範囲SRを、モデルの走査範囲として設定する。
【0094】この後、比較判定部20は、図27に示す
ように、この走査範囲R内におけるモデルMの各走査位
置hi 毎に、前記拡張線分WLとモデルMとの交点Zi
の座標を求めると共に、この交点Zi と投影点Wi との
距離Di 、およびこの交点Zi 側に位置する端点Wi +
(またはWi - )と投影点Wi までの距離Ei を算出す
る。さらに比較判定部20は、この投影点Wi につい
て、算出されたDi ,Ei の比率をつぎの(12)式に
当てはめることにより、この交点Zi の位置に実際にモ
デルMが存在する確率spi (図28に示す)を、投影
点Wi の評価値として算出した後、これら評価値spi
の総和SPi を、前記走査位置hi における投影データ
のモデルとの適合度として算出する。
【0095】
【数12】
【0096】なお上式において、εは自然定数の底を意
味し、またσは2または3の値をとるものとする。
【0097】上記の方法により、モデルMと各拡張線分
WLとの間で、各交点Zi と投影点Wi との距離に応じ
た重みを付けた比較が行われることになり、3次元座標
算出時の誤差を取り除くことができる。なおこの重みを
付けた比較にかかる構成は、第1の実施例の装置にも適
用することが可能である。
【0098】図29は、前記走査範囲SRにおける比較
処理の結果を示すもので、比較判定部20は、前記評価
値SPi が最大値となる走査位置h0 にモデルMに相当
する車種の先頭部分が位置するものと判断する。
【0099】この判別結果は、処理結果記憶部21に格
納され、以下第1の実施例と同様、追跡処理部22によ
り、各車輌の時間的な位置変化や速度計測などの処理が
実行される。
【0100】上記の2つの実施例は、いずれも各カメラ
3a,3bからの入力画像からエッジ構成点を抽出し、
その抽出結果に基づき、画像上の特徴部分を道路に沿う
仮想垂直平面に投影して車輌の判別を行うようにしてい
るが、夜間など、車輌の特徴である天井やフロントガラ
ス等の画像部分を抽出しにくい状態下においては、各入
力画像を2値化処理して車輌のライトの画像を特徴部分
として抽出し、その抽出結果を用いて交通流を計測する
方法が有効となる。
【0101】図30は、夜間時の処理に対応する交通流
計測装置の構成例を示すもので、制御処理部4は、前記
第1の実施例のエッジ抽出部13,エッジ画像メモリ1
2a,12bに代えて2値化処理部35,2値画像メモ
リ36a,36bを構成として含んでいる。
【0102】図31(1)(2)および図32(1)
(2)は、それぞれカメラ3a,3bにより得られた入
力画像の例を示す。なおいずれの例も、(1)を付した
図面は第1の画像メモリ11a内に格納される第1入力
画像を示し、(2)を付した図面は第2の画像メモリ1
1b内に格納される第2入力画像を示す。
【0103】2値化処理部35は、各画像メモリ11
a,11b内の入力画像に対し、それぞれ輝度値が所定
のしきい値を越える画素を黒画素に変換する処理を行
い、その結果得られた2値画像を、2値画像メモリ36
a,36bに格納する。図33(1)(2)は、前記図
31(1)(2)の各入力画像を2値化処理して得られ
た画像を、図34(1)(2)は、前記図32(1)
(2)の各入力画像を2値化処理して得られた画像を、
それぞれ示すもので、いずれの2値画像も、車輌のライ
トの部分が黒画素として抽出されている。
【0104】対応づけ処理部14は、各2値画像中の黒
画素に対し、前記と同様、画像間の対応づけ処理を行う
もので、3次元座標算出部15は、その対応づけられた
各画素につきその3次元座標の算出処理を実行する。こ
の結果、各入力画像上に含まれるライト部分の位置が抽
出され、比較判定部20へと出力される。
【0105】モデルデータ記憶部19には、普通車輌,
バイク,大型車輌などの車輌別のライトの数や設置位置
にかかるデータが記憶されており、比較判定部20は、
この記憶データと前記3次元座標算出部15による算出
結果とを比較することにより、いずれの位置にどの種の
車輌が位置しているかを判別する。
【0106】図35は前記図33(1)(2)の2値画
像を用いた3次元座標の算出結果を、図35は前記図3
4(1)(2)の2値画像を用いた3次元座標の算出結
果を、それぞれ示す。
【0107】図中、・印は抽出された各特徴部分の中心
点に相当する点(以下「特徴点」という)を示す。比較
判定部20は、標準的なバンパーの高さ位置に相当する
y座標から所定の高さ位置までを認識範囲とし、y座標
値がこの認識範囲内に含まれる特徴点を、車輌のライト
を示す特徴点候補として抽出する。さらに比較判定部2
0は、抽出された各特徴点の位置関係を前記モデルデー
タ記憶部19内の記憶データと比較することにより、道
路上の車輌の車種や位置を判別する。なお各図中、点線
部分は、車線データ記憶部18内の位置情報に基づく車
線の境界線を示すもので、この位置情報により、判別さ
れた車輌がいずれの車線に位置するかが認識される。
【0108】例えば、バンパーの真上位置に相当する位
置にあり、かつ普通乗用車のライトの間隔に相当する間
隔を隔てて道路の幅方向に平行に位置する特徴点の組
(例えば、図35中の特徴点o1 とo2 ,および特徴点
3 とo4 の各組)が存在する場合、比較判定部20
は、これら特徴点の位置を普通乗用車の先頭位置として
認識する。またバンパーの真上位置に相当する高さデー
タを有する単独の特徴点(例えば図35中の特徴点
5 )があれば、比較判定部20は、この特徴点の位置
にバイクが位置すると判別する。またライトに相当する
特徴点の組の間隔が普通乗用車のライトの間隔よりも大
きく、かつこの特徴点の組の近傍に、多数の特徴点が位
置する場合(図36中の各特徴点)には、比較判定部2
0は、この特徴点群が大型車輌を示すものと判断し、さ
らに各特徴点の位置関係からその車種(トラック,バ
ン,バスなど)を判別する。
【0109】一方、降雨時などに道路上にライトの影が
移ったり、道路沿いの夜間灯や標識の画像が特徴点とし
て抽出された場合には、これら特徴点のy座標は前記認
識範囲外にあるので、車輌を反映する特徴点ではないと
判別される。これにより、車輌以外の物体を車輌として
誤検出する虞がなくなり、夜間においても車輌を高精度
で判別することができる。
【0110】比較判定部20の判定結果は、処理結果記
憶部21に順次格納され、以下追跡処理部22により、
前記第1,第2の実施例と同様の処理が実行される。
【0111】ここまでの各実施例は、いずれも交通流計
測装置にかかるものであるが、上記した車輌観測方法は
走行中の車輌に限らず、駐車中の車輌に適用することも
可能である。
【0112】図37は、この発明を駐車場観測装置に適
用した例を示す。この駐車場観測装置は、複数の駐車区
画(図示例では2区画)から成る駐車場の近傍位置で、
車輌が駐車状況を判別するためのもので、所定間隔を隔
てて配備される駐車区画40,40は、それぞれ長さ方
向(図中矢印Aで示す方向)に4区画,幅方向に2区画
に区切ることにより、計8個の駐車エリアARが設けら
れている。
【0113】この実施例では、各駐車区画40毎に、そ
の駐車区画40内の各駐車エリアARを観測するように
しており、それぞれ駐車区画40の長さ方向Aの延長上
に、カメラ3a,3bおよび制御処理装置4´から成る
観測装置が配備されている。
【0114】なおこの実施例では、各カメラ3a,3b
は、照明用の支柱41に、前記と同様の位置関係をもっ
て取り付けられる。また各制御処理装置4´による計測
結果は、図示しない管理センターのコンピュータに伝送
され、駐車場全体の使用状況が把握される。
【0115】図38は、上記観測装置の電気的構成を示
す。制御処理装置4´は、前記図5と同様、A/D変換
部10a,10b,画像メモリ11a,11b,エッジ
画像メモリ12a,12b,エッジ抽出部13,対応づ
け処理部14,3次元座標算出部15,カメラパラメー
タ記憶部16,投影処理部17,モデルデータ記憶部1
9,比較判定部20を具備するほか、各駐車エリアAR
の位置情報(例えばエリアARの各頂点の座標など)を
記憶するためのエリアデータ記憶部42を構成として含
んでいる。
【0116】画像メモリ11a,11bに、それぞれ図
39(1)(2)に示すような入力画像が格納される
と、エッジ抽出部13は、これら入力画像について、前
記第1第2の実施例と同様の手法で、水平方向のエッジ
構成点を抽出する。この結果、図40(1)(2)に示
すようなエッジ画像が生成され、エッジ画像メモリ12
a,12bに格納される。
【0117】つぎに対応づけ処理部14および3次元座
標算出部15により、前記各実施例と同様の方法で、各
エッジ構成点の画像間での対応づけ処理、および対応づ
けられた各点の3次元座標の算出処理が行われる。
【0118】投影処理部17は、駐車区画の長さ方向
A、すなわち各駐車エリアARの幅方向に沿って仮想垂
直平面R´を設定し、算出された各3次元座標を、この
仮想垂直平面R´上に投影する。なお、この投影処理
は、前記エリアデータ記憶部42内の記憶データに基づ
き、駐車区画40の各列毎に行われる。
【0119】図41は前記の投影処理の一例を、図42
はこの投影処理がなされた仮想垂直平面R´を正面から
見た状態を、それぞれ示すもので、各駐車エリア内の車
輌の正面または背面の形状を示す投影データが分離され
て抽出されている。
【0120】モデルデータ記憶部19には、図43
(1)(2)に示すように、各種の車輌毎の正面形状ま
たは背面形状を示すモデルが記憶されており、比較判定
部20は、前記第1の実施例と同様の手法で、仮想垂直
平面R´上に各モデルを順次走査して車輌の判別を行
う。この場合、比較判定部20は、いずれかモデルに相
当する車輌の存在する位置を判別すると、さらに前記エ
リアデータ記憶部42内の記憶データを照合して、その
判別された位置がいずれの駐車エリアに該当するかを認
識し、最終的に管理センターに対し、いずれの駐車エリ
アにどのような種類の車輌が駐車しているかを示す情報
を伝送する。
【0121】なお上記の実施例では、駐車エリアの幅方
向に仮想垂直平面R´を設定して、各車輌の正面形状を
投影するようにしているが、これに限らず、駐車エリア
の長さ方向に仮想垂直平面を設定して、各車輌の側面形
状を投影しても良い。また上記の実施例では、同じ列に
並ぶ駐車エリアについての投影処理を同時に行っている
が、駐車エリア毎に、個別に投影処理を行うようにして
も良い。さらにこの駐車場観測処理に加えて、各駐車区
画40の周辺の通路を走行する車輌を、前記第1,第2
の実施例を用いて判別するようにすれば、駐車しようと
している車輌や駐車場から出ていく車輌の判別も可能と
なり、駐車場全体を統合的に管理することができる。
【0122】上記の駐車場観測装置は、3次元座標の投
影処理に基づく車輌判別を行っているが、これに代えて
算出された各3次元座標により示される高さデータに基
づき車輌を判別するように構成しても良い。図44は、
この場合の装置構成例を示すもので、制御処理装置4´
は、算出された各3次元座標と各駐車エリアの位置情報
に基づき、各駐車エリア内に車輌が駐車しているか否か
を判別するための駐車有無判別部45を具備している。
なお、その他、各実施例と同一の構成については、同じ
符号を付すことにより詳細な説明を省略する。
【0123】駐車有無判別部45は、エリアデータ記憶
部42に記憶された各駐車エリアARの位置情報に基づ
き、算出された各3次元座標を駐車エリア毎にグループ
分けする。例えば、前記図41に示した3次元座標の算
出結果をグループ分けすると、図45(1)(2)に示
すような結果となる。
【0124】さらに駐車有無判別部45は、m番目に分
類されたグループgm について、グループ内に含まれる
3次元座標点の個数PTm およびこれら座標点の高さデ
ータの平均値ADm を算出し、この算出されたデータP
m ,ADm をそれぞれ所定のしきい値と比較すること
により、このグループgm に該当する駐車エリアAR内
に車輌が存在するか否かを判別する。
【0125】前記3次元座標点の個数PTm は、車輌の
エッジ構成点の平均的な数に相当する値に設定されたし
きい値TH1 と比較される。また高さ平均値ADm は2
種類のしきい値TH2 ,TH3 と比較されるもので、こ
のうちしきい値TH2 には普通乗用車の平均的な高さに
相当する値が、しきい値TH3 には大型車輌の平均的な
高さに相当する値が、それぞれ設定される。
【0126】前記グループgm において、前記PTm
しきい値TH1 を上回り、かつADm がしきい値TH2
としきい値TH3 との間にあるとき、駐車有無判別部4
5は、このグループgm に該当する駐車エリアARに普
通乗用車が存在するものと判別する。またPTm がしき
い値TH1 を上回り、かつADm がしきい値TH2 以上
の値をとるときは、このグループgm に該当する駐車エ
リアARには大型車輌が存在するものと判別される。な
おPTm がしきい値TH1 以下の値をとる場合、または
ADm がしきい値TH2 以下の値をとる場合には、該当
する駐車エリアには車輌が存在しないものと判別され
る。
【0127】なお上記の各実施例は、道路上または駐車
エリア内の車輌を判別するものであるが、車輌に限ら
ず、各種の対象物を判別したり、その対象物の時間的な
位置変化を計測する際にも、同様の手法を適用できるこ
とは、言うまでもない。
【0128】
【発明の効果】請求項1および7の発明では、2台以上
の撮像装置により観測位置を撮像して得られる画像から
各画像の特徴部分を抽出し、さらにこれら特徴部分の画
像間の対応関係から各特徴部分の3次元座標を抽出した
後、抽出された各3次元座標を、対象物に接する平面に
対し垂直に位置する仮想垂直平面上に投影し、その投影
結果を対象物のモデルデータと比較して対象物を判別す
るようにした。これにより観測位置における対象物の種
別,位置,個数などを正確に把握し、しかも対象物の影
など平面的なデータを対象物と誤認識することがなくな
るので、観測精度が大幅に向上する。
【0129】請求項4および10の発明では、上記と同
様にして2台以上の撮像装置による画像からそれぞれ特
徴部分を抽出した後、各特徴部分について代表的な特徴
を示す点を特定し、特定された各代表点の3次元座標に
対し、前記と同様の投影処理,比較判別処理を行うよう
にしたので、処理速度を大幅に短縮することができる。
【0130】請求項2,5,8,11の各発明では、抽
出された3次元座標を、対象物が接する平面上の位置関
係に基づきグループ分けした後、各グループ毎に前記仮
想垂直平面への投影処理を行うようにしたので、複数の
対象物が存在する場合でも、その位置関係に応じて個別
に判別することができる。
【0131】請求項3,6,9,12の各発明では、仮
想垂直平面上の各投影点毎に、その投影点を含む所定の
範囲内の各点について、投影点との距離に基づく重みを
付してモデルデータとの比較を行うことにより、3次元
計測時に生じた誤差を取り除き、対象物の判別精度を向
上させることができる。
【0132】請求項13の発明では、道路の上方に2台
以上の撮像装置を配備して観測位置を撮像して得られる
画像を所定の時間毎に取り込み、上記と同様の方法で、
各画像中の特徴部分の3次元座標を抽出した後、この抽
出結果を道路に沿う仮想垂直平面上に投影し、その投影
結果を複数種の車輌の側面の形状モデルと比較するよう
にしたので、道路上の車輌の種別,台数,および位置を
判別して交通流を正確に計測することができる。また上
記の比較処理によれば、交通渋滞など、車輌が重なった
場合でも精度の良い車輌抽出が可能となる。さらにこの
比較処理は2次元平面上で行われるので、ハード構成を
小さくすることができる上、処理速度を高速化でき、高
精度の交通流計測装置を安価に提供できる。
【0133】請求項14の発明では、道路の上方に配備
された2台以上の撮像装置から得られた画像から特徴部
分を抽出した後、各特徴部分について上記と同様、対応
付け、3次元計測を実行した後、所定の高さ条件を満た
す3次元座標を用いて道路上の車輌を判別するので、夜
間時においても車輌のライト部分の位置関係に基づき高
精度の交通流計測を行うことができる。
【0134】請求項15の発明では、2台以上の撮像装
置を所定形状のエリアに向けて配備して同時に撮像し、
得られた各画像につき上記と同様の方法で特徴部分の3
次元座標を抽出し、抽出された各3次元座標を、エリア
の車輌の設置面に垂直に位置する仮想垂直平面上に投影
し、その投影結果と種々の車輌の形状モデルとを比較す
るようにしたので、エリア内の車輌を正確に判別するこ
とができる。また請求項16の発明では、抽出された各
3次元座標が所定の高さ条件を満たすか否かにより、エ
リア内に車輌が存在するか否かを簡単に判別できる。さ
らにこれら請求項15,16の発明においても、ハード
ウエア構成の削減や、処理速度の高速化を実現でき、駐
車場計測における従来の諸問題は一挙に解決する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例にかかる交通流計測装置
の設置例を示す説明図である。
【図2】2台のカメラの設置例を示す斜視図である。
【図3】カメラの他の設置例を示す斜視図である。
【図4】カメラを一体化した例を示す斜視図である。
【図5】交通流計測装置の電気的構成を示すブロック図
である。
【図6】各カメラからの入力画像の例を示す説明図であ
る。
【図7】ラプラシアンフィルタを示す説明図である。
【図8】エッジ画像の抽出例を示す説明図である。
【図9】対応づけ処理の方法を示す説明図である。
【図10】対応づけ処理のための相違度演算の結果を例
示する説明図である。
【図11】3角計量の原理を示す説明図である。
【図12】3次元座標の投影方法を示す説明図である。
【図13】仮想垂直平面への投影結果を例示する説明図
である。
【図14】側面形状モデルを示す説明図である。
【図15】モデルの他の設定例を示す説明図である。
【図16】比較判別処理結果を示す説明図である。
【図17】処理結果記憶部のデータ構成を示す説明図で
ある。
【図18】各処理時点での車輌位置の検出値を対応づけ
た結果を示す説明図である。
【図19】第2実施例にかかる交通流計測装置の構成を
示すブロック図である。
【図20】特徴選択の結果を示す説明図である。
【図21】代表点の抽出結果を示す説明図である。
【図22】代表点に対する3次元座標の算出結果を示す
説明図である。
【図23】図22の各3次元座標に対する分類処理の結
果を示す説明図である。
【図24】各グループ毎に3次元座標を投影した結果を
示す説明図である。
【図25】重み付け範囲の設定方法を示す説明図であ
る。
【図26】モデルの走査範囲を示す説明図である。
【図27】重みを付した比較処理方法の原理を示す説明
図である。
【図28】各投影点の評価値の概念を示す説明図であ
る。
【図29】比較判別処理結果を示す説明図である。
【図30】第3実施例にかかる交通流計測装置の構成を
示すブロック図である。
【図31】各カメラからの入力画像の例を示す説明図で
ある。
【図32】各カメラからの入力画像の例を示す説明図で
ある。
【図33】図31の各入力画像を2値化処理した結果を
示す説明図である。
【図34】図32の各入力画像を2値化処理した結果を
示す説明図である。
【図35】特徴点の3次元座標を算出した結果を示す説
明図である。
【図36】特徴点の3次元座標を算出した結果を示す説
明図である。
【図37】第4実施例にかかる駐車場観測装置の設置例
を示す説明図である。
【図38】駐車場観測装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図39】各カメラからの入力画像の例を示す説明図で
ある。
【図40】エッジ画像の抽出例を示す説明図である。
【図41】3次元座標の算出結果と投影処理との関係を
示す説明図である。
【図42】投影処理結果を示す説明図である。
【図43】モデルの形状を示す説明図である。
【図44】第5実施例にかかる駐車場観測装置の構成を
示すブロック図である。
【図45】3次元座標をグループ分けした結果を示す説
明図である。
【符号の説明】
3a,3b カメラ 4 制御処理装置 13 エッジ抽出部 14 対応づけ処理部 15 3次元座標産出具 17 投影処理部 18 モデルデータ記憶部 20 比較判定部 31 代表点抽出部 34 重み付け範囲設定部 35 2値化処理部 45 駐車有無判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9061−5H G06F 15/70 460F

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物を観測する方法において、 2台以上の撮像装置を所定の観測位置に向けて同時に撮
    像を行い、得られた各画像中の特徴部分を画像毎に抽出
    する第1のステップと、 前記抽出された各画像の特徴部分について画像間での対
    応付けを行う第2のステップと、 対応づけられた各特徴部分について3次元計測を行って
    各特徴部分の3次元座標を抽出する第3のステップと、 抽出された各特徴部分の3次元座標を、対象物が接する
    平面に対し垂直に位置する仮想垂直平面上に投影する第
    4のステップと、 この投影データを所定の2次元モデルデータと比較する
    ことにより前記対象物を判別する第5のステップとを一
    連に実施することを特徴とする物体観測方法。
  2. 【請求項2】 前記第4のステップの投影処理は、各特
    徴部分の3次元座標を前記対象物が接する平面上の位置
    関係に基づきグループ分けした後、各グループ毎に、そ
    のグループ内に含まれる3次元座標を前記仮想垂直平面
    に投影する処理である請求項1に記載された物体観測方
    法。
  3. 【請求項3】 前記第5のステップの比較処理は、前記
    第4のステップの投影処理により仮想垂直平面上に生成
    された各投影点に対し、それぞれその投影点を含む所定
    範囲を設定するとともに、この範囲内の各点について前
    記投影点との位置関係に基づく重みを付して前記2次元
    モデルデータとの比較を行う処理である請求項1または
    2のいずれかに記載された物体観測方法。
  4. 【請求項4】 対象物を観測する方法において、 2台以上の撮像装置を所定の観測位置に向けて同時に撮
    像を行い、得られた各画像中の特徴部分を画像毎に抽出
    する第1のステップと、 前記抽出された各画像の特徴部分について、それぞれそ
    の代表的な特徴を示す点を特定する第2のステップと、 前記特定された各代表点について画像間での対応付けを
    行う第3のステップと、 対応づけられた各代表点毎に3次元計測を行って各代表
    点の3次元座標を抽出する第4のステップと、 抽出された各代表点の3次元座標を、対象物が接する平
    面に対し垂直に位置する仮想垂直平面上に投影する第5
    のステップと、 この投影データを所定の2次元モデルデータと比較する
    ことにより前記対象物を判別する第6のステップとを一
    連に実施することを特徴とする物体観測方法。
  5. 【請求項5】 前記第5のステップの投影処理は、各代
    表点の3次元座標を前記対象物が接する平面上の位置関
    係に基づきグループ分けした後、各グループ毎に、その
    グループ内に含まれる3次元座標を前記仮想垂直平面上
    に投影する処理である請求項4に記載された物体観測方
    法。
  6. 【請求項6】 前記第6のステップの比較処理は、前記
    第5のステップの投影処理により仮想垂直平面上に生成
    された各投影点に対し、それぞれその投影点を含む所定
    範囲を設定するとともに、この範囲内の各点について前
    記投影点との位置関係に基づく重みを付して前記2次元
    モデルデータとの比較を行う処理である請求項4または
    5のいずれかに記載された物体観測方法。
  7. 【請求項7】 対象物を観測するための装置において、 観測位置に向けて配備された2台以上の撮像装置と、 各撮像装置により同時に取り込まれた各画像からそれぞ
    れ特徴部分を抽出する特徴抽出手段と、 前記特徴抽出手段により抽出された各画像の特徴部分に
    ついて画像間での対応付けを行う対応付け手段と、 前記対応付け手段により対応づけられた各特徴部分につ
    いて3次元計測を行って各特徴部分の3次元座標を抽出
    する座標抽出手段と、 対象物の2次元モデルデータを記憶する記憶手段と、 対象物が接する平面に対し垂直に位置するように仮想垂
    直平面を設定して、この仮想垂直平面上に前記座標抽出
    手段により抽出された各特徴部分の3次元座標を投影す
    る投影手段と、 前記投影手段による投影結果を前記記憶手段に記憶され
    た2次元モデルデータと比較する比較手段とを備えて成
    る物体観測装置。
  8. 【請求項8】 前記投影手段は、前記座標抽出手段によ
    り抽出された各特徴部分の3次元座標を前記対象物が接
    する平面上の位置関係に基づきグループ分けした後、各
    グループ毎に、そのグループ内に含まれる3次元座標を
    前記仮想垂直平面に投影する請求項7に記載された物体
    観測装置。
  9. 【請求項9】 前記比較手段は、前記投影手段による投
    影処理により仮想垂直平面上に生成された各投影点に対
    し、それぞれその投影点を含む所定範囲を設定するとと
    もに、この範囲内の各点について前記投影点との位置関
    係に基づく重みを付して前記2次元モデルデータとの比
    較を行う請求項7または8のいずれかに記載された物体
    観測装置。
  10. 【請求項10】 対象物を観測するための装置におい
    て、 観測位置に向けて配備された2台以上の撮像装置と、 各撮像装置により同時に取り込まれた各画像からそれぞ
    れ特徴部分を抽出する特徴抽出手段と、 前記特徴抽出手段により抽出された各画像の特徴部分に
    ついて、それぞれその代表的な特徴を示す点を特定する
    代表点特定手段と、 前記代表点特定手段により特定された各代表点について
    画像間での対応付けを行う対応付け手段と、 前記対応付け手段により対応づけられた各代表点毎に3
    次元計測を行って各代表点の3次元座標を抽出する座標
    抽出手段と、 対象物の2次元モデルデータを記憶する記憶手段と、 対象物が接する平面に対し垂直に位置する仮想垂直平面
    を設定して、この仮想垂直平面上に前記座標抽出手段に
    より抽出された各代表点の3次元座標を投影する投影手
    段と、 前記投影手段による投影結果を前記記憶手段に記憶され
    た2次元モデルデータと比較する比較手段とを備えて成
    る物体観測装置。
  11. 【請求項11】 前記投影手段は、前記座標抽出手段に
    より抽出された各代表点の3次元座標を前記対象物が接
    する平面上の位置関係に基づきグループ分けした後、各
    グループ毎に、そのグループ内に含まれる3次元座標を
    前記仮想垂直平面上に投影する請求項10に記載された
    物体観測装置。
  12. 【請求項12】 前記比較手段は、前記投影手段による
    投影処理により仮想垂直平面上に生成された各投影点に
    対し、それぞれその投影点を含む所定範囲を設定すると
    ともに、この範囲内の各点について前記投影点との位置
    関係に基づく重みを付して前記2次元モデルデータとの
    比較を行う請求項10または11のいずれかに記載され
    た物体観測装置。
  13. 【請求項13】 道路上における車輌の流れを観測して
    その観測結果の時間的な推移により道路上における交通
    流データを計測する装置であって、 道路の上方に道路上の観測位置に向けて配備された2台
    以上の撮像装置と、 所定の時間毎に各撮像装置により同時に取り込んだ各画
    像からそれぞれ特徴部分を抽出する特徴抽出手段と、 前記特徴抽出手段により抽出された各画像の特徴部分に
    ついて画像間での対応付けを行う対応付け手段と、 前記対応付け手段により対応づけられた各特徴部分につ
    いて3次元計測を行って各特徴部分の3次元座標を抽出
    する座標抽出手段と、 道路に沿う仮想垂直平面を設定して、この仮想垂直平面
    上に前記座標抽出手段により抽出された各特徴部分の3
    次元座標を投影する投影手段と、 複数種の車輌について、各車輌の側面の形状モデルを記
    憶する記憶手段と、 前記投影手段による投影結果を前記記憶手段に記憶され
    た各モデルと比較することにより道路上の車輌を判別す
    る車輌判別手段と、 前記車輌判別手段による判別結果を順次追跡して道路上
    における車輌の流れを観測する観測手段とを備えて成る
    交通流計測装置。
  14. 【請求項14】 道路上における車輌の流れを観測して
    その観測結果の時間的な推移により道路上における交通
    流データを計測する装置であって、 道路の上方に道路上の観測位置に向けて配備された2台
    以上の撮像装置と、 所定の時間毎に各撮像装置により同時に取り込んだ各画
    像からそれぞれ特徴部分を抽出する特徴抽出手段と、 前記特徴抽出手段により抽出された各画像の特徴部分に
    ついて画像間での対応付けを行う対応付け手段と、 前記対応付け手段により対応づけられた各特徴部分につ
    いて3次元計測を行って各特徴部分の3次元座標を抽出
    する座標抽出手段と、 前記座標抽出手段により抽出された各特徴部分の3次元
    座標のうち、所定の高さ条件を満たす3次元座標の相対
    位置関係を用いて道路上の車輌を判別する車輌判別手段
    と、 前記車輌判別手段による判別結果を順次追跡して道路上
    における車輌の流れを観測する観測手段とを備えて成る
    交通流計測装置。
  15. 【請求項15】 所定形状のエリア内に駐車する車輌を
    観測するための装置であって、 前記エリアの上方にエリアに向けて配備された2台以上
    の撮像装置と、 各撮像装置により同時に取り込んだ各画像からそれぞれ
    特徴部分を抽出する特徴抽出手段と、 前記特徴抽出手段により抽出された各画像の特徴部分に
    ついて画像間での対応付けを行う対応付け手段と、 前記対応付け手段により対応づけられた各特徴部分につ
    いて3次元計測を行って各特徴部分の3次元座標を抽出
    する座標抽出手段と、 前記エリアの車輌の設置面に対し垂直に位置する仮想垂
    直平面を設定して、この仮想垂直平面上に前記座標抽出
    手段により抽出された各特徴部分の3次元座標を投影す
    る投影手段と、 複数種の車輌について、各車輌の形状モデルを記憶する
    記憶手段と、 前記投影手段による投影結果を前記記憶手段に記憶され
    た各モデルと比較することにより前記エリア内の車輌を
    判別する判別手段とを備えて成る駐車場観測装置。
  16. 【請求項16】 所定形状のエリア内に駐車する車輌を
    観測するための装置であって、 前記エリアの上方にエリアに向けて配備された2台以上
    の撮像装置と、 各撮像装置により同時に取り込んだ各画像からそれぞれ
    特徴部分を抽出する特徴抽出手段と、 前記特徴抽出手段により抽出された各画像の特徴部分に
    ついて画像間での対応付けを行う対応付け手段と、 前記対応付け手段により対応づけられた各特徴部分につ
    いて3次元計測を行って各特徴部分の3次元座標を抽出
    する座標抽出手段と、 前記座標抽出手段により抽出された各特徴部分の3次元
    座標のうち、所定の高さ条件を満たす3次元座標を用い
    て前記エリア内の車輌を判別する判別手段とを備えて成
    る駐車場観測装置。
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