JPH0933224A - 糸の測定装置 - Google Patents

糸の測定装置

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JPH0933224A
JPH0933224A JP7207605A JP20760595A JPH0933224A JP H0933224 A JPH0933224 A JP H0933224A JP 7207605 A JP7207605 A JP 7207605A JP 20760595 A JP20760595 A JP 20760595A JP H0933224 A JPH0933224 A JP H0933224A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 毛羽立ちを有する糸を測定するに際し、毛羽
部分のデータと、芯部分のデータを、個別に検出できる
装置を提供する。 【構成】 走行移動中の糸を交差して通過したレーザー
の回折光をフーリエ変換することにより、スペクトル面
に、糸の芯部分パターンと表面突起パターンを含むフー
リエ変換パターンを形成する手段と、前記芯部分パター
ンと表面突起パターンの何れか一方のパターンのみを受
光する第1の光検知手段と、他方のパターンのみを受光
する第2の光検知手段とを設けた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー光を利用
した糸の測定装置に関し、走行中の糸の芯部分と毛羽部
分を測定するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紡績工程において、例えば、紡績
機から送り出されワインダにより巻取り中の糸、或いは
その他の紡織工程又は試験室において走行中の糸を測定
し、太むらや細むら等の糸の均整度に関する欠陥を検出
したり、更には、周期むら或いは毛羽量を検出すること
が行われている。
【0003】例えば、走行移動中の糸を対向配置された
一対の電極間に通過せしめ、電極により検出される電気
容量を測定することにより、糸の太さを判定する装置
(以下電気容量式の測定装置という)が公知である。一
方、米国特許(USP3264922)に示されるよう
に、走行移動中の糸を対向配置されたランプから成る光
源とフォトセルから成る受光手段の間に通過せしめ、受
光手段により検出される受光量を測定することにより、
糸の太さを判定する装置(以下光電式の測定装置とい
う)が公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来のよ
うな電気容量式の測定装置や光電式の測定装置は、糸の
芯部分(本体部分)と、該芯部分の表面から突出した細
い毛羽とを含む、糸の全体を総合的に測定するものであ
るから、毛羽立ちが著しい糸の測定には不向きである。
【0005】周知のように、紡績糸は、糸の表面に毛羽
を有するが、糸の太むら及び/又は細むらを測定する目
的は、芯部分の断面積の均一性を検査することにある。
このようなむらが許容範囲を越えると、織布の外観に悪
影響を与え、しかも、肌触りを損ない、また、染色むら
の原因となる。更に、糸の細むらが著しいと、糸の張力
を低下し、織成時の糸切れの原因となる。この点につい
て、従来の電気容量式の測定装置や光電式の測定装置で
は、毛羽を含む糸の全体を測定するため、毛羽を除いた
芯部分の太むら及び/又は細むらを正確に測定すること
ができない。
【0006】一方、紡績糸の欠陥は、前記のような太む
ら/及び又は細むらだけでなく、糸の表面に突出した毛
羽の状態の点にもある。即ち、毛羽が不必要に多く又は
長いと、織成時に経緯糸が相互に絡み織布性を低下す
る。また、織布の見栄えも良くない。この点について、
従来の電気容量式の測定装置や光電式の測定装置では、
このような毛羽の欠陥のみを分離して検知することがで
きない。
【0007】更に、バルキーのような手触りが柔らかく
嵩張った紡績糸においては、充分な毛羽を有しているこ
とが必要であり、毛羽が少ないと、これが欠陥となる。
然るに、従来の電気容量式の測定装置や光電式の測定装
置では、毛羽の状態を分離して測定することができな
い。
【0008】ところで、光電式の測定装置を改良した装
置が、英国特許出願(GB2064106A)により提
案されている。これによれば、糸に対して散乱光を照射
する光源と、糸により生じた露光状態を受け取る受光装
置とを備え、受光装置に細かく設けた多数のフォトセン
サーにより部分的な明度条件を分析するように構成され
ており、従って、糸の芯部分のみならず、毛羽部分の測
定が可能であると説明されている。
【0009】然しながら、この英国特許出願の装置によ
れば、測定精度を高めるためには、それに相当した多数
のフォトセンサーをマトリックス状に配置しなければな
らず、極めて高価なものとなる。しかも、糸の露光状態
を検知するものであるから、糸の表面で乱反射する迷光
に影響され易く、毛羽の状態を正しく測定することがで
きないという問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、レーザー光を
利用することにより、糸の芯部分の状態と、毛羽部分の
状態を、それぞれ個別に正確に測定することを可能とし
た糸の測定装置を提供するものである。
【0011】そこで、本発明が第一の手段として構成し
たところは、走行中の糸に対し交差してレーザー光を照
射するレーザー出力手段と、糸を通過した回折光をフー
リエ変換せしめることによりスペクトル面に糸の芯部分
パターンと表面突起パターンを含むフーリエ変換パター
ンを形成するフーリエ変換用凸レンズと、前記スペクト
ル面に位置してフーリエ変換パターン中の芯部分パター
ンと表面突起パターンのうち一方のパターンを除去する
除去手段と、前記除去手段により除去されずスペクトル
面を通過した他方のパターンを受光する第1の光検知手
段と、前記除去手段により除去した一方のパターンをス
ペクトル面から屈折した方向に導く案内手段と、前記案
内手段により導かれた一方のパターンを受光する第2の
光検知手段とから成るにある。
【0012】本発明の実施態様によれば、第1の光検知
手段により検知したパターンのデータと第2の光検知手
段により検知したパターンのデータとに基づいて、一方
のデータにより他方のデータを修正する修正手段を設け
ることができる。
【0013】本発明の別の実施態様によれば、前記除去
手段により除去されずスペクトル面を通過した他方のパ
ターンをフーリエ逆変換せしめるフーリエ逆変換用凸レ
ンズを設け、第1の光検知手段により前記逆変換を介し
て形成された糸の部分的映像を検知するように構成する
ことができる。
【0014】本発明の更に別の実施態様によれば、前記
案内手段により導かれた他方のパターンをフーリエ逆変
換せしめるフーリエ逆変換用凸レンズを設け、第2の光
検知手段により前記逆変換を介して形成された糸の部分
的映像を検知するように構成することができる。
【0015】また、本発明が第二の手段として構成した
ところは、走行中の糸に対し交差してレーザー光を照射
する第1のレーザー出力手段と、糸を通過した回折光を
フーリエ変換せしめることにより第1のスペクトル面に
糸の芯部分パターンと表面突起パターンを含む第1のフ
ーリエ変換パターンを形成する第1のフーリエ変換用凸
レンズと、前記第1のスペクトル面に位置してフーリエ
変換パターン中の芯部分パターンを除去する第1の除去
手段と、前記第1の除去手段を通過した表面突起パター
ンを受光する第1の光検知手段とから成る糸の表面状態
の測定装置と;前記第1のレーザー出力手段とは別の角
度から前記糸に対し交差してレーザー光を照射する第2
のレーザー出力手段と、糸を通過した回折光をフーリエ
変換せしめることにより第2のスペクトル面に糸の芯部
分パターンと表面突起パターンを含む第2のフーリエ変
換パターンを形成する第2のフーリエ変換用凸レンズ
と、前記第2のスペクトル面に位置してフーリエ変換パ
ターン中の表面突起パターンを除去する第2の除去手段
と、前記第2の除去手段を通過した芯部分パターンを受
光する第2の光検知手段とから成る糸の芯状態の測定装
置と;から構成された点にある。
【0016】本発明の実施態様によれば、第1の光検知
手段により検知した表面突起パターンのデータと第2の
光検知手段により検知した芯部分パターンのデータとに
基づいて、一方のデータにより他方のデータを修正する
修正手段を設けることができる。
【0017】本発明の別の実施態様によれば、第1の除
去手段を通過した表面突起パターンをフーリエ逆変換せ
しめる第1のフーリエ逆変換用凸レンズを設け、第1の
光検知手段により前記逆変換を介して形成された糸の表
面突起の映像を検知するように構成することができる。
【0018】本発明の更に別の実施態様によれば、第2
の除去手段を通過した芯部分パターンをフーリエ逆変換
せしめる第2のフーリエ逆変換用凸レンズを設け、第2
の光検知手段により前記逆変換を介して形成された糸の
芯部分の映像を検知するように構成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の実施
態様を詳述する。
【0020】(光学的原理)先ず、本発明の光学的基本
原理を説明すると、図1(A)に示すように、糸1に交
差してレーザー光2を照射し、糸1を通過した回折光を
凸レンズ3に通すと、凸レンズの焦点距離だけ離れたス
クリーン上には点状に並ぶ回折パターン4が現れる。
【0021】そこで、この原理を利用して、レーザー光
をビーム拡大レンズを介して拡大された平行光線として
糸に照射せしめ、糸を通過した回折光を凸レンズを通し
て集光すると、フーリエ変換により、該凸レンズの焦点
面に位置するスペクトル面には、図1(B)に示すよう
なフーリエ変換パターン5が現れる。芯部分6と毛羽部
分7を有する糸1の場合、フーリエ変換パターン5に
は、毛羽間の背景部分8に基づいて形成されたパターン
中心部9と、芯部分6に基づいて形成され前記パターン
中心部9から左右方向に向けて延びる点状の芯部分パタ
ーン10と、毛羽部分7に基づいて形成され前記パター
ン中心部9から放射方向に向けて延びる点状の表面突起
パターン11が含まれる。フーリエ変換パターン5にお
いて、毛羽のうち、芯部分6から垂直に突出する毛羽7
aは、パターン中心部9より上下方向に、即ち、芯部分
パターン10に垂直に交差して延びるパターン11aと
して現れる。また、前記垂直毛羽7aに対して反時計針
方向に傾斜する毛羽7bは、前記垂直パターン11aに
対して反時計針方向にずれた位置でパターン11bとし
て現れる。一方、前記垂直毛羽7aに対して時計針方向
に傾斜する毛羽7cは、前記垂直パターン11aに対し
て時計針方向にずれた位置でパターン11cとして現れ
る。
【0022】糸1の芯部分6が細いと、芯部分パターン
10に現れる各点は、該パターンが向かう方向に延びて
広がるように形状を変化すると共に、点の配列が粗とな
るように変化する。反対に、芯部分6が太いと、芯部分
パターン10に現れる各点は、該パターンが向かう方向
に収縮するように形状を変化すると共に、点の配列が密
となるように変化する。
【0023】同様に、毛羽部分7についても、毛羽7
a、7b、7cが細いと、それぞれのパターン11a、
11b、11cに現れる各点は、該パターンが向かう方
向に延びて広がるように形状を変化すると共に、点の配
列が粗となるように変化する。反対に、毛羽7a、7
b、7cが太いと、該パターン11a、11b、11c
に現れる各点は、該パターンが向かう方向に収縮するよ
うに形状を変化すると共に、点の配列が密となるように
変化する。
【0024】従って、フーリエ変換パターン5から、芯
部分パターン10を検知し分析すれば糸1の芯部分6の
太むら及び/又は細むらを検出することができる。ま
た、表面突起パターン11a、11b、11cのそれぞ
れを検知し分析すれば、毛羽7a、7b、7cの状態を
個別に検出することができる。
【0025】或いは、芯部分6の表面に突出する毛羽7
a、7b、6cを各1本毎に検知するのではなく、これ
らの毛羽を含む毛羽部分7の全体の状態を測定するため
には、図1(C)に概略を示すように、フーリエ変換パ
ターン5のうち、表面突起パターン11a、11b、1
1cの群により占められた表面パターン領域12を検知
し分析すれば良いことがわかる。
【0026】そこで、前記フーリエ変換パターン5を分
析することにより、糸1の芯部分6の状態と、毛羽7
a、7b、7cの各1本毎の状態と、毛羽部分7の全体
の状態との、三つの状態の測定が可能になる。
【0027】(第1実施態様)図2は、本発明装置の第
1実施態様を示しており、走行中の糸1に対し交差して
レーザー光を照射するレーザー出力手段21が設けられ
ている。レーザー出力手段21は、ガスレーザー、固体
レーザー、半導体レーザー等の出力手段が公知であり、
市販のものを使用することができる。
【0028】レーザー出力手段21から出力されたレー
ザー光は、一対のレンズ22、23を含むビーム拡大レ
ンズ手段24により光線の拡幅化と平行化がなされた
後、糸1に向けて照射される。従って、レーザー光は、
糸1の芯部分6及び毛羽部分7の全体を通過し、回折光
を形成する。
【0029】糸1を通過した回折光は、フーリエ変換用
凸レンズ25に導かれ、これによりフーリエ変換され、
該レンズ25の焦点に位置するスペクトル面26上に集
光される。そこで、スペクトル面26には、図1(B)
に示したようなフーリエ変換パターン5が形成される。
【0030】前記スペクトル面26には、フーリエ変換
パターン5のうち、前述した芯部分パターン10を除去
する除去手段27が設けられている。この除去手段27
は、図1(B)に示した芯部分パターン10がスペクト
ル面26を通過しないように遮光する細長い部材から構
成することができ、図1(C)に示すような芯部分パタ
ーン10の全体を被う形状に合致する形状とすれば良
い。従って、フーリエ変換パターン5から芯部分パター
ン10を除去された残余の表面突起パターン11だけが
スペクトル面26を通過する。
【0031】前記スペクトル面26を通過した表面突起
パターン11は、第1の光検知手段28により受光され
分析される。
【0032】第1の光検知手段28による分析を行うた
めに、二つの方法を構成することができる。第一の方法
によれば、図1(B)及び(C)に示したような糸1の
毛羽7a、7b、7cを表す表面突起パターン11a、
11b、11cを総合した表面パターン領域12に含ま
れる光の全体を受光し、その全体光量及び/又は光強さ
を第1の光検知手段28により測定し、これにより糸1
の毛羽部分7の状態を総合的に評価する。この目的のた
めには、スペクトル面26を通過した表面パターン領域
11の回折光を、直接、第1の光検知手段28に導くよ
うに構成すれば良く、例えば、第1の光検知手段28を
フォトダイオード等の光センサーにより構成し、該光セ
ンサーからの出力をA/D変換して評価する測定手段2
9を設けておけば良い。
【0033】第二の方法によれば、表面突起パターン1
1a、11b、11cにより表される毛羽7a、7b、
7cを第1の光検知手段28により1本毎に測定する。
この目的のためには、図2に示すように、スペクトル面
26を通過した表面突起パターン11a、11b、11
cをフーリエ逆変換するフーリエ逆変換用凸レンズ30
に導き、該逆変換により形成された毛羽7a、7b、7
cの映像を画像として第1の光検知手段28により測定
し評価すれば良い。例えば、CCD走査線カメラ、CC
Dマトリックスカメラ、又はテレビカメラ等の画像処理
手段により第1の光検知手段28を構成し、画像をその
まま画像記憶手段に記録したり、デジタル評価すれば良
く、これにより毛羽7a、7b、7cを詳細に評価する
ことが可能になる。
【0034】前記フーリエ変換パターン5のうち除去手
段27により除去された芯部分パターン10は、案内手
段31により、スペクトル面26から屈折した方向に導
かれる。図2に例示した実施態様の場合、除去された芯
部分パターン10は、直角の屈折方向に導かれるが、直
角である必要はない。この案内手段31は、前記除去手
段27の表面に形成した鏡により芯部分パターン10を
反射するように構成しても良く、或いは、除去手段27
に入射された芯部分パターン10をプリズムにより屈折
せしめるように構成しても良い。
【0035】前記案内手段31により導かれた芯部分パ
ターン10は、第2の光検知手段32により受光され分
析される。
【0036】第2の光検知手段32による分析を行うた
めに、第1の光検知手段28について前述したところと
同様に、二つの方法を構成することができる。第一の方
法によれば、芯部分パターン10を受光し、その光量及
び/又は光強さを第2の光検知手段32により測定し、
これにより糸1の芯部分6の太むら及び/又は細むら等
を評価する。この目的のためには、案内手段31により
導かれる芯部分パターン10の回折光を、直接、第2の
光検知手段32に導くように構成すれば良く、例えば、
第2の光検知手段32をフォトダイオード等の光センサ
ーにより構成し、該光センサーからの出力をA/D変換
して評価する測定手段33を設けておけば良い。
【0037】第二の方法によれば、芯部分パターン10
により表される芯部分6を第2の光検知手段32により
画像として測定する。この目的のためには、図2に示す
ように、案内手段31から導かれた芯部分パターン10
をフーリエ逆変換するフーリエ逆変換用凸レンズ34に
導き、該逆変換により形成された芯部分6の映像を画像
として第2の光検知手段32により測定し評価すれば良
い。例えば、CCD走査線カメラ、CCDマトリックス
カメラ、又はテレビカメラ等の画像処理手段により第2
の光検知手段32を構成し、画像をそのまま画像記憶手
段に記録したり、デジタル評価すれば良く、これにより
芯部分6の太むら及び/又は細むら等を評価することが
可能になる。
【0038】図2に基づく本発明の第1実施態様におい
て、前述においては、フーリエ変換パターン5のうち、
除去手段27により除去されずにスペクトル面26を通
過した表面突起パターン11a、11b、11cを第1
の光検知手段28により検知せしめる一方、除去手段2
7により除去され案内手段31により導かれた芯部分パ
ターン10を第2の光検知手段32により検知せしめる
構成を示したが、パターンの除去を反対に構成しても良
い。即ち、フーリエ変換パターン5のうち、除去手段2
7により表面突起パターン11a、11b、11cを除
去し、除去されずにスペクトル面26を通過する芯部分
パターン10を第1の光検知手段28により検知せしめ
る一方、除去手段27により除去された表面突起パター
ン11a、11b、11cを案内手段31を介して第2
の検知手段32に導くように構成しても良い。この場
合、除去手段27は、芯部分パターン10だけを透過せ
しめるスリットを設けた遮光板により形成することがで
き、案内手段31は、前記スリットの周囲において遮光
板により受止めた表面突起パターン11a、11b、1
1cをスペクトル面26から屈折した方向に反射せしめ
る鏡又は屈折せしめるプリズム等により構成することが
できる。
【0039】上記構成によれば、走行移動中の糸1は、
芯部分6の状態と、毛羽部分7の状態を、同時平行的に
測定することができるので、毛羽を有する糸1の測定検
査を詳細に行うことが可能になる。即ち、糸の毛羽立ち
部分に関する測定検査と、糸の太むら及び/又は細むら
等の芯部分に関する測定検査を行うことができる。
【0040】ところで、第1の光検知手段28により検
知した表面突起パターン11a、11b、11cのデー
タと、第2の光検知手段32により検知した芯部分パタ
ーン10のデータは、一方のデータにより他方のデータ
を修正するように利用することができる。例えば、糸の
毛羽部分7だけの測定検査を行う場合において、同時に
測定された芯部分6に関するデータを、毛羽部分7のデ
ータの補正のために利用することができる。
【0041】理論上は、糸の毛羽部分7を測定するに際
し、第1の光検知手段28には、フーリエ変換パターン
5のうち、芯部分パターン10を除去された表面突起パ
ターン11だけが受光されるため、そのパターンを分析
することにより毛羽部分6の正確な評価を行うことがで
きる。然しながら、実際の装置においては、フーリエ変
換用凸レンズ25のレンズ面における乱反射等による迷
光がスペクトル面を通過し、筒状のハウジング等により
形成された光路に侵入し、表面突起パターン11以外の
光が第1の光検知手段28により受光される虞れがあ
り、毛羽部分7の正確な評価を困難とする。このため、
第1の光検知手段28により検知された表面突起パター
ン11a、11b、11cに基づくデータを、第2の光
検知手段32により検知された芯部分パターン10に基
づくデータによって補正することにより、前記迷光の影
響を払拭することが好ましく、これにより毛羽部分7を
正しく評価することが可能になる。
【0042】即ち、装置の外部から別の光が侵入しない
限り、第1の光検知手段28により受光された表面突起
パターン11に基づく光量と、第2の光検知手段32に
より受光された芯部分パターン10に基づく光量は、両
者を合計した総光量としては、糸1の芯部分6と毛羽部
分7の太さに比例している。従って、第1の光検知手段
28が表面突起パターン11に基づく光量に加えて受光
する迷光の量は、糸1の芯部分6の太さに比例してい
る。このため、第2の光検知手段32により検知される
芯部分6の太さ変動に関するデータにより、第1の光検
知手段28により検知されたデータを補正してやれば、
迷光に影響されることなく、毛羽部分7の正確な評価が
できる。
【0043】このようなデータ補正は、例えば、次の方
法により実施することができる。
【0044】実測すべき糸の太さをD、毛羽量をHとし
たとき、毛羽量を実測した第1の光検知手段28からの
出力信号S1 は、次式(1)により表される。 S1 =α1 D+β1 H ・・・式(1) 従って、出力信号S1 には糸の太さDに起因する迷光を
含んでいる(α1 は迷光係数である)。尚、β1 は毛羽
量Hの光量を電気出力に変換する際の変換係数である。
【0045】一方、糸の太さを実測した第2の光検知手
段32からの出力信号S2 は、次式(2)により表され
る。 S2 =α2 D+β2 H ・・・式(2) 従って、出力信号S2 には糸の毛羽Hに起因する迷光を
含んでいる(β2 は迷光係数である)。尚、α2 は太さ
Dの光量を電気出力に変換する際の変換係数である。
【0046】ところで、走行移動する糸を実測する前
に、キャリブレーションデータとして、次のデータ1及
び2が採取される。
【0047】(キャリブレーションデータ1)毛羽のな
い棒状試料を測定することによりキャリブレーションデ
ータ1を採取する。この棒状試料は、太さD0 を有する
が、毛羽を有しないので、H=0である。従って、第1
の光検知手段28から採取される出力データS10と、第
2の光検知手段32から採取される出力データS20は、
それぞれ次式(3)及び(4)により表される。 S10=α1 0 、従って、α1 =S10/D0 ・・・式(3) S20=α2 0 、従って、α2 =S20/D0 ・・・式(4)
【0048】(キャリブレーションデータ2)一定の毛
羽量を有すると共に、芯部分が変化しない均整化された
試料を測定することによりキャリブレーションデータ2
を採取する。この試料は、一定の太さD0 と、一定の毛
羽量H0 を有する。従って、第1の光検知手段28から
採取される出力データS11と、第2の光検知手段32か
ら採取される出力データS21は、それぞれ次式(5)及
び(6)により表される。 S11=α1 0 +β1 0 =S10+β1 0 従って、β1 =(S11−S10)/H0 ・・・式(5) S21=α2 0 +β2 0 =S20+β2 0 従って、β2 =(S21−S20)/H0 ・・・式(6)
【0049】そこで、前記採取したキャリブレーション
データ1(式(3)及び(4))と、キャリブレーショ
ンデータ2(式(5)及び(6))を、第1の光検知手
段28及び第2の光検知手段32により検出された走行
移動中の糸の実測値、即ち、前記式(1)及び(2)に
代入すれば、第1の光検知手段28からの出力S1 は下
記の数式〔数1〕により、また、第2の光検知手段32
からの出力S2 は下記の数式〔数2〕により表すことが
できる。そこで、下記の数式〔数3〕及び数式〔数4〕
に表される通り、D/D0 及びH/H0 の数値が明らか
になるから、これにより、第1の光検知手段28の出力
に含まれる糸の太さに起因する迷光と、第2の光検知手
段32に含まれる毛羽に起因する迷光を、それぞれ払拭
することが可能になる。
【0050】
【数1】
【0052】
【数2】
【0053】
【数3】
【0054】
【数4】
【0055】前記データの補正は、演算手段等の修正手
段60設けることにより容易に実施することが可能であ
る。このため、本発明の実施形態においては、図2に示
すように、第1の光検知手段29により検知したパター
ンのデータと第2の光検知手段32により検知したパタ
ーンのデータとに基づいて、一方のデータにより他方の
データを修正する修正手段60を設けている。
【0056】この修正手段60は、毛羽部分7を正確に
評価するために、表面突起パターン11a、11b、1
1cのデータを芯部分パターン10のデータにより修正
するものでも良く、反対に、芯部分6を正確に評価する
ために、芯部分パターン10のデータを表面突起パター
ン11a、11b、11cのデータにより修正するもの
でも良い。
【0057】上述のように、第1の光検知手段28及び
第2の光検知手段32をフォトダイオード等の光センサ
ーにより構成し、それぞれが受光したパターンの光量を
A/D変換して分析する装置においては、差動アンプを
用いることにより前記修正手段60を構成することがで
きる。
【0058】一方、第1の光検知手段28及び第2の光
検知手段32をCCDカメラ等の画像処理手段により構
成した装置においては、前記修正手段60に基づいて、
迷光により輪郭がぼやけた画像を鮮明な輪郭となるよう
に修正する回路を設けることができる。
【0059】(実施例)図3は、前記第1実施態様に基
づく1実施例を示している。直交配置された一対のフレ
ーム35、36のうち、一方のフレーム35には、レー
ザーダイオード37により構成されたレーザー出力手段
21が設けられ、その先端にはレンズ手段24を内蔵し
たビームエキスパンダー38が取付けられている。前記
ビームエキスパンダー38により拡幅化かつ平行化され
て出力されるレーザー光線を横切るように糸1が案内さ
れるヤーンガイド(図示せず)が設けられており、糸1
を通過した回折光は、ミラー39により直角方向に反射
され、他方のフレーム36と平行に案内される。
【0060】前記ミラー39により案内された回折光
は、フーリエ変換用凸レンズ25によりフーリエ変換さ
れる。そこで、該凸レンズ25の焦点面(スペクトル
面)に位置してワイヤー状の除去手段27(図示せず)
を配置し、これによりフーリエ変換パターン4のうち芯
部分パターン10がスペクトル面を通過しないように遮
光している。芯部分パターン10を除去された残余のパ
ターン、即ち、表面突起パターン11a、11b、11
cは、スペクトル面を通過し、第1筒部材40及び第2
筒部材41により構成された光路を経て、フォトダイオ
ード42により構成された第1の光検知手段28の受光
面43に到達する。前記第1筒部材40と第2筒部材4
1の間には、フーリエ逆変換用凸レンズ30が配置され
ており、従って、スペクトル面を通過した表面突起パタ
ーン11a、11b、11cは毛羽部分7の映像を形成
したものとしてフォトダイオード42に至る。尚、フォ
トダイオード42により検知された光量は、A/D変換
されコンピュータにより評価される。
【0061】スペクトル面において除去手段27により
除去された芯部分パターン10は、プリズム44を備え
たビームサンプラー45により光路の側方に案内され、
フォトダイオード46により構成された第2の光検知手
段32の受光面47に到達し、そこで検知された光量
は、A/D変換されコンピュータにより評価される。
【0062】尚、図示省略しているが、第1の光検知手
段28により検知された光量に基づくデータと、第2の
光検知手段32により検知された光量に基づくデータ
は、前述したように、差動アンプ等から成る修正手段を
介して、一方のデータを他方のデータにより修正され
る。
【0063】(第2実施態様)図4は、本発明装置の第
2実施態様を示しており、糸の表面状態の測定装置51
と、糸の芯状態の測定装置52とを組合せることにより
構成されている。
【0064】前記糸の表面状態の測定装置51は、走行
中の糸1に対し交差してレーザー光を照射する第1のレ
ーザー出力手段21aと、該レーザー出力手段21aか
ら出力されたレーザー光の拡幅化と平行化を行う一対の
レンズを含む第1のビーム拡大レンズ手段24aを備
え、拡大ビームを糸1に対して交差せしめて照射する。
糸1を通過した回折光は、第1のフーリエ変換用凸レン
ズ25aによりフーリエ変換され、該凸レンズ25aの
焦点に位置するスペクトル面26aに第1のフーリエ変
換パターンを形成する。このパターンは、図1(B)に
示したパターン5と同様であり、前述したように糸の芯
部分パターン10と表面突起パターン11を含んでい
る。
【0065】そこで、スペクトル面26a上に配置され
た第1の除去手段(図示せず)により、前記フーリエ変
換パターン5のうち、芯部分パターン10が除去され
る。従って、残余の表面突起パターン11だけがスペク
トル面26aを通過し、この表面突起パターン10を受
光する第1の光検知手段28aを設けている。
【0066】必要に応じて、第1の除去手段を通過した
表面突起パターン11をフーリエ逆変換せしめる第1の
フーリエ逆変換用凸レンズ30aが設けられており、表
面突起パターン11を毛羽7の映像として第1の光検知
手段28aに送ることが可能である。
【0067】第1の光検知手段28aは、図2に基づき
説明した第1実施態様における第1の光検知手段28と
同様の構成である。
【0068】糸の芯状態の測定装置52は、糸1の部分
で前記装置51と交差するように配置されており、前記
第1のレーザー出力手段21aとは別の角度から糸1に
対し交差してレーザー光を照射する第2のレーザー出力
手段21bと、この第2のレーザー出力手段21bから
出力されたレーザー光の拡幅化と平行化を行う一対のレ
ンズを含む第2のビーム拡大レンズ手段24bを備えて
いる。糸1を通過した回折光は、第2のフーリエ変換用
凸レンズ25bによりフーリエ変換され、該凸レンズ2
5bの焦点に位置するスペクトル面26bに第2のフー
リエ変換パターンを形成する。このパターンには、図1
(B)に示したような糸の芯部分パターン10と表面突
起パターン11が含まれる。
【0069】前記スペクトル面26bには、第2の除去
手段(図示せず)が配置されており、前記フーリエ変換
パターン5のうち、表面突起パターン11を除去する。
従って、残余の芯部分パターン10だけがスペクトル面
26bを通過し、この芯部分パターン10を受光する第
2の光検知手段32bを設けている。
【0070】必要に応じて、第2の除去手段を通過した
芯部分パターン10をフーリエ逆変換せしめる第2のフ
ーリエ逆変換用凸レンズ30bが設けられており、芯部
分パターン10を糸の芯部分6の映像として第2の光検
知手段32bに送ることが可能である。
【0071】第2の光検知手段32bは、図2に基づき
説明した第1実施態様における第2の光検知手段32と
同様の構成である。
【0072】そして、第1の光検知手段28aにより検
知した表面突起パターン11のデータと第2の光検知手
段32bにより検知した芯部分パターン10のデータと
に基づいて、一方のデータにより他方のデータを修正す
る修正手段60aが設けられている。この修正手段60
aは、図2に基づく説明した第1実施態様における修正
手段60と同様の構成である。
【0073】(装置の利用態様)上述した第1実施態様
及び第2実施態様の何れにおいても、走行移動中の糸1
は、芯部分6の状態と、毛羽部分7の状態を、同時平行
的に測定することができるので、毛羽を有する糸1の測
定検査を詳細に行うことが可能になる。即ち、糸の毛羽
立ち部分に関する測定検査と、糸の太むら及び/又は細
むら等の芯部分に関する測定検査を行うことができる。
【0074】また、上述のように修正手段60、60a
を設けておけば、第1の光検知手段28、28aにより
検知したパターンのデータと、第2の光検知手段32、
32bにより検知したパターンのデータとに基づいて、
一方のデータにより他方のデータを修正することによ
り、装置の内部に生じた迷光の影響を払拭し、芯部分6
及び/又は毛羽部分7を正しく評価することが可能にな
る。
【0075】本発明の装置は、主として毛羽立ちを有す
る糸の測定に利用されるが、毛羽に限らず、表面に細長
い突起物を形成した線状物の測定のために広く利用可能
である。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、レーザー光を利用する
ことにより、糸の芯部分6の状態と、毛羽部分7の状態
を、それぞれ個別に正確に測定することが可能になる。
【0077】また、本発明によれば、糸の芯部分6及び
/又は毛羽部分7の状態を測定するに際し、それぞれ独
立して検出された芯部分6のデータと毛羽部分7のデー
タに基づき、一方のデータにより他方のデータを修正す
ることができるので、レンズ面から生じる迷光等の影響
をなくし、芯部分6及び/又は毛羽部分7の正確な評価
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の光学的原理を説明しており、
(A)は糸にレーザー光を照射したときに回折パターン
が形成されることを説明した斜視図、(B)は毛羽立ち
を有する糸と、該糸を通過した回折光をフーリエ変換し
た際に形成されるフーリエ変換パターンとの対比図、
(C)はフーリエ変換パターンの分析例を示す説明図で
ある。
【図2】本発明に係る糸の測定装置の第1実施態様を示
す概略図である。
【図3】本発明の第1実施態様に基づく装置の1実施例
を示す断面図である。
【図4】本発明に係る糸の測定装置の第2実施態様を示
す概略図である。
【符号の説明】 1 糸 5 フーリエ変換パターン 6 芯部分 7 毛羽部分 10 芯部分パターン 11 表面突起パターン 12 表面パターン領域 21 レーザー出力手段 24 ビーム拡大レンズ手段 25 フーリエ変換用凸レンズ 26 スペクトル面 27 除去手段 28 第1の光検知手段 30 フーリエ逆変換用凸レンズ 31 案内手段 32 第2の光検知手段 34 フーリエ逆変換用凸レンズ 51 糸の表面状態の測定装置 52 糸の芯状態の測定装置 60 修正手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行中の糸に対し交差してレーザー光を
    照射するレーザー出力手段と、糸を通過した回折光をフ
    ーリエ変換せしめることによりスペクトル面に糸の芯部
    分パターンと表面突起パターンを含むフーリエ変換パタ
    ーンを形成するフーリエ変換用凸レンズと、前記スペク
    トル面に位置してフーリエ変換パターン中の芯部分パタ
    ーンと表面突起パターンのうち一方のパターンを除去す
    る除去手段と、前記除去手段により除去されずスペクト
    ル面を通過した他方のパターンを受光する第1の光検知
    手段と、前記除去手段により除去した一方のパターンを
    スペクトル面から屈折した方向に導く案内手段と、前記
    案内手段により導かれた一方のパターンを受光する第2
    の光検知手段とから成ることを特徴とする糸の測定装
    置。
  2. 【請求項2】 第1の光検知手段により検知したパター
    ンのデータと第2の光検知手段により検知したパターン
    のデータとに基づいて、一方のデータにより他方のデー
    タを修正する修正手段を設けて成ることを特徴とする請
    求項1に記載の糸の測定装置。
  3. 【請求項3】 除去手段により除去されずスペクトル面
    を通過した他方のパターンをフーリエ逆変換せしめるフ
    ーリエ逆変換用凸レンズを設け、第1の光検知手段によ
    り前記逆変換を介して形成された糸の部分的映像を検知
    するように構成して成ることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の糸の測定装置。
  4. 【請求項4】 案内手段により導かれた他方のパターン
    をフーリエ逆変換せしめるフーリエ逆変換用凸レンズを
    設け、第2の光検知手段により前記逆変換を介して形成
    された糸の部分的映像を検知するように構成して成るこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3に記載の糸の測定装
    置。
  5. 【請求項5】 走行中の糸に対し交差してレーザー光を
    照射する第1のレーザー出力手段と、糸を通過した回折
    光をフーリエ変換せしめることにより第1のスペクトル
    面に糸の芯部分パターンと表面突起パターンを含む第1
    のフーリエ変換パターンを形成する第1のフーリエ変換
    用凸レンズと、前記第1のスペクトル面に位置してフー
    リエ変換パターン中の芯部分パターンを除去する第1の
    除去手段と、前記第1の除去手段を通過した表面突起パ
    ターンを受光する第1の光検知手段とから成る糸の表面
    状態の測定装置と、 前記第1のレーザー出力手段とは別の角度から前記糸に
    対し交差してレーザー光を照射する第2のレーザー出力
    手段と、糸を通過した回折光をフーリエ変換せしめるこ
    とにより第2のスペクトル面に糸の芯部分パターンと表
    面突起パターンを含む第2のフーリエ変換パターンを形
    成する第2のフーリエ変換用凸レンズと、前記第2のス
    ペクトル面に位置してフーリエ変換パターン中の表面突
    起パターンを除去する第2の除去手段と、前記第2の除
    去手段を通過した芯部分パターンを受光する第2の光検
    知手段とから成る糸の芯状態の測定装置と、 から構成されたことを特徴とする糸の測定装置。
  6. 【請求項6】 第1の光検知手段により検知した表面突
    起パターンのデータと第2の光検知手段により検知した
    芯部分パターンのデータとに基づいて、一方のデータに
    より他方のデータを修正する修正手段を設けて成ること
    を特徴とする請求項5に記載の糸の測定装置。
  7. 【請求項7】 第1の除去手段を通過した表面突起パタ
    ーンをフーリエ逆変換せしめる第1のフーリエ逆変換用
    凸レンズを設け、第1の光検知手段により前記逆変換を
    介して形成された糸の表面突起の映像を検知するように
    構成して成ることを特徴とする請求項5又は6に記載の
    糸の測定装置。
  8. 【請求項8】 第2の除去手段を通過した芯部分パター
    ンをフーリエ逆変換せしめる第2のフーリエ逆変換用凸
    レンズを設け、第2の光検知手段により前記逆変換を介
    して形成された糸の芯部分の映像を検知するように構成
    して成ることを特徴とする請求項5、6又は7に記載の
    糸の測定装置。
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