JPH0933202A - 変位検出装置 - Google Patents

変位検出装置

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JPH0933202A
JPH0933202A JP20683495A JP20683495A JPH0933202A JP H0933202 A JPH0933202 A JP H0933202A JP 20683495 A JP20683495 A JP 20683495A JP 20683495 A JP20683495 A JP 20683495A JP H0933202 A JPH0933202 A JP H0933202A
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JP
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coil
voltage
displacement
detection device
terminals
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JP20683495A
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English (en)
Inventor
Kozo Kyoizumi
宏三 京和泉
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SANTESUTO KK
Original Assignee
SANTESUTO KK
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変位を検出するコイルを1個とし、装置の小
型化を図るとともに、周囲温度によって測定結果が影響
を受けることの少ない変位検出装置の提供。 【解決手段】 一定の長さに巻回したコイル1と、コイ
ル1とほぼ同等或いはそれ以上の長さを有する非磁性で
比較的電気良導体からなる外筒10をコイル1の軸線方
向に移動可能に配設し、コイル1に直流電流で偏倚され
た交流電流を供給し外筒10のコイル1に対する相対変
位に比例的に変化するコイル1の端子間の直流偏倚分を
除く交流電圧信号、又はこの交流電圧を直流電圧若しく
は直流電流に交換した信号を出力とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業機械装置の機械的
変位、或いは液体のレベル変化を浮子等による機械的変
位に変換して、その変化を電気信号として出力する変位
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】変位を検出する装置として
従来から種々の方式が提案されている。最も古典的なも
のとしては、差動トランス或いはポテンショメータなど
を挙げることが出来る。差動トランスは基本的に無接触
で変位を検出できるが、その原理構造上、有効な変位検
出測定範囲に対して検出装置の変位検出方向長さが大き
くなる欠点があるとともに、検出装置の可動部(差動ト
ランスのコア)が機械的振動、衝撃によって破損し易い
欠点がある。ポテンショメータは安価であることから多
くの機械装置に用いられているが、原理的に接触式変位
検出装置であり、寿命に限界があるといった問題があ
る。
【0003】無接触である特徴を維持しながら上記従来
方式(特に差動トランス)を改良した例として、特開昭
63−273001号、特開昭63−273002号、
特開平2−116712号、特開平2−201114号
及び特開平3−46512号などを挙げることができ
る。これらの例は、いずれもコイルの中心部に設けられ
るコアは固定しておき、このコイルの外周部に金属外筒
をコイルの軸線方向に移動可能なように配設し、金属外
筒のコイルに対する相対変位を電気信号に変換するもの
である。
【0004】この改良例は、上記公開特許公報に記載さ
れているように、機械的に強い構造を有する変位検出装
置を具現できることになる。
【0005】しかしながら、変位検出装置においては、
その機械的構造の強さだけでなく、その性能、特に周囲
の温度変化に対して出力信号の変化が少ないものが要求
される。
【0006】特開昭63−273001号では、温度特
性を良くするためにコイルAとBの2個を軸方向に設け
ている。この方式であると、コイルが2個になるため装
置の軸方向長さが大きくなる。この欠点を改善するた
め、特開昭63−273002号では2個のコイルを並
設する方式を提案している。
【0007】特開平2−116712号では2個のコイ
ルの一方を別な場所に設置し、変位検出装置の小型化を
図っている。特開平2−201114号及び特開平3−
46512号も同様の考えで小型化を提案したものであ
る。
【0008】いずれにしても、2個のコイルを差動型に
接続して変位検出装置の温度特性を良くしようとするも
のである。しかしながら、この方式でも、実際上は30
0〜900ppm/℃と非常に大きな温度特性しか得られて
いない。この理由は、コイルを2個用いて差動型にして
も、当然のことながら、変位に応じて2個のコイルが異
なるインダクタンスを有するため完全な温度補償ができ
ないためである。
【0009】
【発明の目的】そこで、本発明は、変位を検出するため
のコイルを1個として装置の小型化を図るとともに、コ
イルを直流成分でバイアスされた交流電流で駆動し、こ
の直流成分によって生ずる直流電圧変化が周囲温度によ
って比例的に変化することを応用して温度補償特性の優
れた変位検出装置を提案するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、一定の長さに
巻回したコイルと、前記コイルとほぼ同等或いはそれ以
上の長さを有する非磁性で比較的電気良導体からなる外
筒を前記コイルの軸線方向に移動可能に配設し、前記コ
イルに直流電流で偏倚された交流電流を供給し前記外筒
の前記コイルに対する相対変位に比例的に変化する前記
コイルの端子間の直流偏倚分を除く交流電圧信号、又は
前記交流電圧を直流電圧若しくは直流電流に交換した信
号を出力とすることを特徴とする変位検出装置によっ
て、前記課題を解決した。
【0011】なお、本発明の好適な実施態様としては、
■コイルの端子間に2組の抵抗回路を直列に接続し、こ
の抵抗回路の少なくとも一方の抵抗値をコイル端子間に
発生する直流電圧に比例的に変化させ、この抵抗回路の
接合点に得られる直流偏倚分を除いた電圧変化をもとに
出力信号を得る変位検出装置、■コイルの端子間にポテ
ンショメータを接続し、このポテンショメータの分圧比
をコイル端子間に発生する直流電圧に応じて変化させ、
このポテンショメータのワイパー電圧の直流偏倚分を除
いた電圧変化をもとに出力信号を得る変位検出装置、■
コイルに供給される直流偏倚分を除いた交流電流の振幅
をコイル端子間に発生する直流電圧に応じて変化させ、
このコイル端子間の直流偏倚分を除いた電圧変化をもと
に出力信号を得る変位検出装置、■コイルに供給される
直流偏倚分を除いた交流電流の励振源としてクワドラチ
ュア発振器を用い、この発振器の出力の振幅を制限する
抵抗及びダイオードからなる回路に供給する電圧をコイ
ル端子間に発生する直流電圧に応じて変化させ、このコ
イル端子間の直流偏倚分を除いた電圧変化をもとに出力
信号を得る変位検出装置、及び■コイルに供給される直
流偏倚分を除いた交流電流の励振源としてクワドラチュ
ア発振器を用い、この発振器の出力の振幅を制限する抵
抗及びダイオードからなる回路に供給する電圧を、この
クワドラチュア発振器の交流出力の振幅或いは実効値に
比例する直流電圧と基準電圧との差に基づき変化させる
とともに、コイル端子間に発生する直流電圧によっても
変化させ、このコイル端子間の直流偏倚分を除いた電圧
変化をもとに出力信号を得る変位検出装置がある。
【0012】
【作用】本発明においては、交流信号によって駆動され
るコイルは1個であり、前記コイルに直流電流で偏倚さ
れた交流電流を供給し前記外筒の前記コイルに対する相
対変位に比例的に変化する前記コイルの端子間の直流偏
倚分を除く交流電圧信号、又は前記交流電圧を直流電圧
若しくは直流電流に交換した信号として取り出すことが
できるから、この種変位検出装置の小型化を実現するこ
とができるとともに、温度補償特性の向上を図ることが
可能になる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の実施例の変位検出装置の一例
を示す。図1において、コイル1はボビン2に巻回され
ている。本例ではコイル1は2層に巻回されているが1
層でもよいし、また2層を超える多層巻でもよい。コイ
ル1は変位検出軸方向に1個だけ設けたもので、このコ
イルの引出し線3と4が図2、図7、図8及び図9に示
される電気回路に接続される。金属パイプ5は、非磁性
で比較的電気不良導体、例えば、オーステナイト系ステ
ンレスSUS304等の金属パイプからなり、この金属
パイプ5の両端は、先端プラグ6とヘッドプラグ7で封
止された密閉構造になっている。本例では、符号8と9
で示すように、溶接によって封止しているが、Oリング
等でシール性を持たせた取付方法でもよい。本発明の動
作原理からいって、先端プラグ6とヘッドプラグ7も金
属パイプ5と同様な材質が望ましい。また、機械的強度
を余り要求しないような場合は、5,6及び7をプラス
ティック或いはセラミックスなどの材質で構成してもよ
い。
【0014】外筒10は、非磁性で比較的電気良導体、
例えば、銅、銅合金、アルミニウム或いはアルミニウム
合金などから製作される。この外筒10は、コイル1の
軸線方向でコイル1に対して相対変位し、外筒10がコ
イル1に対して一種のショートコイルの役をなし、外筒
10の変位に応じてコイル1のインダクタンスが変化す
るようになっている。コア11は、ボビン2の中心部に
挿入され透磁率の良い材質、例えば、パーマロイなどが
望ましいが、コア11は必須のものではなく、ボビン2
の中心部は空洞でもよい。ただし空洞の場合はコイル1
のインダクタンスの外筒10の変位に対する変化率(感
度)が小さくなることを覚悟しなければならない。
【0015】なお、図1の符号12は、ヘッドプラグ7
に設けられたねじ部であり、後述する応用例図10に示
すように機器にねじ込むことができるようにしたもので
ある。
【0016】次に、図2は、本発明の変位検出器の主た
る部分であるコイル1を駆動する電気回路及び信号検出
回路を示す。図2の回路は、励振源13、加算器14、
電圧・電流変換器15、低域フィルタ16、高域フィル
タ17、抵抗素子18及び抵抗素子19から構成され
る。コイル1の引出し線3,4の一方は電圧・電流変換
器15の出力に接続され、他の引出し線は図2の回路の
グランドに接続される。
【0017】励振源13は、図3の左図に示すようなO
vを中心に振れる交流信号、望ましくは、正弦波状交流
信号を出力する。加算器14は演算増幅器20、抵抗2
1,22及び23から構成され、この加算器14の出力
は図3の右図に示すようなVbだけOvから偏倚された
交流信号となる。この加算器14の出力は次段の電圧・
電流変換器15に印加され、この印加された電圧に比例
した電流がコイル1に流れることになる。すなわち、図
3の右図に示すような電流値0から偏倚された交流電流
がコイル1に流れることになる。ただし、図3の右図は
加算器14の出力を示す。
【0018】なお、電圧・電流変換器15は,演算増幅
器24、抵抗25,26,27,28及び29から構成
される典型的従来例の一つを示したに過ぎない。コイル
1に加算器14の出力電圧に比例した電流を供給できる
回路であればどのようなものでも良い。既に述べたよう
に外筒10のコイル1に対する相対変位に比例的にコイ
ル1のインダクタンスが変化するので、このコイル1の
2つの引出し線3と4の間には外筒10のコイル1に対
する相対変位に比例的に変化する交流電圧信号が得られ
ることになる。コイル1のインダクタンスは外筒10が
図2で右方向に移動(Xが大きくなる方向)するに比例
して大きくなるので、上記した交流電圧も比例的に大き
くなる。
【0019】コイル1の2つの引出し線3と4の間の電
圧は抵抗素子18及び抵抗素子19で分圧され、この分
圧された電圧が高域フィルタ17に伝えられる。高域フ
ィルタ17は演算増幅器35、抵抗36,37,38及
びコンデンサ39からなる典型的な回路である。抵抗3
8とコンデンサ39の値を適当に選べば,図3の右図に
示すような直流偏倚−Vbの除去されたOvを中心に振
れる交流信号のみを高域フィルタ17の出力Vaとして
得ることができる。このVaは,既に述べた如く、周囲
温度が一定であれば、外筒10のコイル1に対する相対
変位に比例する。
【0020】また、コイル1の2つの引出し線3と4の
間の電圧は低域フィルタ16にも伝えられるようになっ
ており、この低域フィルタ16は演算増幅器30、抵抗
31,32,33及びコンデンサ34からなる典型的な
回路で、抵抗33とコンデンサ34の値を適当に選べば
図3の右図に示すような直流偏倚−Vbに相当する直流
電圧Vdを得ることができる。
【0021】さて、上記の直流電圧Vdは、コイル1の
直流抵抗値に比例し、この直流抵抗値はコイル1の周囲
温度Tに比例しコイル1のインダクタンスには無関係で
ある。すなわち、α、βを定数とするとVdは次の式で
表わすことができる。 Vd=α・T+β …■ 後述する実験結果からも明らかなように、コイル1のイ
ンダクタンスは外筒10の変位に応じて変化するのみな
らず、コイル1の周囲温度の変化によっても変動する。
本発明の中心的特徴は,■式で示される関係を応用して
温度特性の優れた変位検出装置を提案するところにあ
る。
【0022】
【実験例】本発明の効果を実証するために、図1で示す
変位検出装置を試作した。コイル1の線径は0.2〓
で、軸方向長さを150〓、ボビン2の外径、すなわ
ち、コイル1の内径は4〓とし2層巻回した。外筒10
の有効移動範囲は、コイル1の軸方向長さ150〓の両
端から10〓以内、すなわち、130〓とした。
【0023】図4、図5及び図6は実験結果の一例を示
し、図4はX=0〓、図5はX=65〓及び図6はX=
130〓の場合を示す。図の中の横軸は周囲温度で、縦
軸は高域フィルタ17の出力Vaの電圧を示す。実験で
は抵抗素子19を固定抵抗20KΩとし、抵抗素子18
を0Ωから100Ω毎に変化させた。すなわち、図4〜
図5において0Ωと記した実験結果は抵抗素子18と1
9による分圧効果のない場合を示す。
【0024】これらの実験結果から明らかなように、コ
イル1のインダクタンスの大きさ、言い換えると外筒1
0の位置の差異によって、出力信号の周囲温度に対する
変化率が大きく異なることが分かる。例えば、抵抗素子
18が0Ωの場合、変位検出装置の有効測定範囲130
〓をフルストローク(FS)として温度特性を計算する
と、 X=0〓のとき 485ppmFS/℃ X=65〓のとき 1004ppmFS/℃ X=130〓のとき 1524ppmFS/℃ であった。(注:周囲温度20℃一定の条件下で外筒1
0が130〓変位したときのVaの変化は3783mvAC
であった。この3783mvACに対する1℃当りの変動率
を ppmで表わしたものが上記の各数値である。)
【0025】このように、変位によって温度特性の異な
ることが、前述した先行技術によるコイル2個を使用し
た差動方式にしても完全に温度補償しきれない理由であ
る。
【0026】さて、図4〜図5の実験結果から、次に示
す線形方程式でデータを近似できることが分かった。 X=0〓のとき Va=1.833・T+D1−(7/100)・Rx …■ X=65〓のとき Va=3.800・T+D2−(15/100)・Rx…■ X=130〓のとき Va=5.8767・T+D3−(23/100)・Rx …■ 但し、Va:高域フィルタ17の出力 T :周囲温度 Rx:抵抗素子18の抵抗値 D1,D2及びD3:T=0、Rx=0のときの出力信
号Vaの値
【0027】ここで、Rxが周囲温度に対して線形にそ
の抵抗値を変化し得るとすると、 Rx=κ1T + κ2 …■ 但し、κ1、κ2は定数 となり、これをX=65〓のときの方程式■に代入すれ
ば、 Va=[3.800−(15/100)・κ1]・T+D2−15κ2/100 …■ となる。
【0028】■式において周囲温度Tの係数が0であれ
ば、少なくともX=65〓のとき、高域フィルタ17の
出力信号Vaは周囲温度に全く影響されないことにな
る。そこで、この場合のκ1の値を求めると、 3.800−15/100・κ1=0 κ1=25.333 …■ ■式で得られたκ1をX=0〓及びX=130〓の場合
の方程式■と■に代入すると、それぞれのTの係数は、 X=0〓のとき 0.06 X=130〓のとき −0.06 となる。本試作品における外筒10の有効移動範囲(周
囲温度20℃一定条件下)での出力電圧Vaの最大変差
は3783mvACであったので、これをフルストロークと
し温度特性を計算すれば、 X=0〓のとき 0.06/3783=15.8ppmFS/℃ X=130〓のとき −0.06/3783=15.8ppmFS/℃ となり、変位検出装置の有効移動範囲全域で非常に優れ
た温度特性を得ることができることが分かった。
【0029】既に述べたように、■式で低域フィルタ1
6の出力Vdは周囲の温度Tに比例することを示した。
従って、Vdに対し比例的に抵抗素子18の抵抗値を変
化させることができれば、本発明による効果を得ること
ができることになる。図2では詳細を図示しないが、例
えば、抵抗素子18をFETトランジスタとし、そのゲ
ート電圧を低域フィルタ16の出力Vdで制御してやる
と上記した効果が得られることになる。
【0030】図7は本発明の実施例のより具体的な一例
を示したものである。なお、図2で示した回路の構成部
品と同一機能を有するものに対しては同じ番号を付し
た。
【0031】図2における抵抗素子18と抵抗素子19
に代えてディジタル・ポテンショメータ42(具体的に
はアナログ・デバイセズ社製半導体集積回路AD840
2等を用いることができる。)を使用した例である。こ
のディジタル・ポテンショメータ42は、演算回路41
のディジタル信号によってポテンショメータ43のワイ
パー44の位置を任意に設定できるものである。すなわ
ち、ポテンショメータ43のワイパー44に得られる電
圧は、図2における抵抗素子18と抵抗素子19によっ
て分圧された電圧と等価である。
【0032】ここで、低域フィルタ16の出力信号Vd
をA/D変換器40でディジタル信号に変換し、マイク
ロプロセッサなどで構成される演算回路41によってデ
ィジタル・ポテンショメータ42を制御すべきディジタ
ル信号を得て、周囲温度に応じポテンショメータ43の
ワイパー44の位置を決めるとよい。この点をもう少し
詳しく説明すると次のようになる。すなわち、図2にお
いて抵抗素子19を20KΩの固定抵抗とした場合、■
式にみるようにκ1=25.333が最適であった。こ
のことは、■式より明らかなように、Rxを周囲の温度
が1℃変化する毎に25.333Ωづつ減ずればよいこ
とを示している。これを抵抗素子18と抵抗素子19の
分圧比として表わすと、 (20・10の3乗)/(20・10の3乗+25.333・T) …■ となる。
【0033】従って、図7の回路においては、ポテンシ
ョメータ43の分圧比、言い換えるとポテンショメータ
43のワイパー44の位置を■式で示す関係によって決
めるとよい。既に述べたように,周囲温度Tは■式から
容易に求めることができる。
【0034】図8は本発明の他の実施例を示したもので
ある。図8においても、図2又は図7で示した回路の構
成部品と同一機能を有するものに対しては同じ番号を付
した。図7ではポテンショメータ43をコイル1の引出
し線の間に設けているが、図8ではポテンショメータ4
3のワイパー44の信号が加算器14に印加されるよう
になっている。また、外筒10の変位に応じて変化す
る、コイル1の信号は直接高域フィルタ17に伝えられ
出力信号Vaが取出されるようになっている。
【0035】コイル1の周囲温度の変化は、既に述べた
ように、低域フィルタ16の出力信号Vdとして検出さ
れ、この出力信号VdはA/D変換器40によってディ
ジタル信号に変換され、演算回路41によりディジタル
ポテンショメータ42を制御すべきディジタル信号を得
て周囲温度に応じポテンショメータ43のワイパー44
の位置が決められる。すなわち、周囲温度が変化する
と、それに応じて励振源13の交流信号の振幅が変化
し、この振幅の変化した交流信号が加算器14に加えら
れて、最終的には、周囲温度の変化に感応しない変位信
号Vaを得ようとするものである。
【0036】この点を数式を用いて説明すると次のよう
になる。図4、図5及び図6のRx=0Ωのときのグラ
フからも明らかなように、変位検出装置の出力信号Va
の周囲温度Tによる変動分△Vaは■式で表わされる。 △Va=(α1・X+β1)・T …■ ■式のβ1はX=0のときの温度Tに対する感度係数
で、α1・Xはこの感度係数がXの大きさに応じて大き
くなることを示している。α1、β1ともコイル1の仕
様によって一義的に決まる係数である。
【0037】また、周囲温度Tは■式でも明らかなよう
に、低域フィルタ16の出力Vdとして検出でき、その
変動分△Vdを(10)式のように示す。 △Vd=α2・T …(10) さて、変位検出装置の出力信号Vdはコイル1に加えら
れる交流信号の大きさによっても変化する。励振源13
の出力する交流信号の大きさをVdで制御できるように
図8の回路は構成されているので、この制御による出力
信号Vaの変動分△Vaは、 △Va=(α3・X+β3)・△Vd …(11) となる。(11)式は、当然のことながら、Vdに対する
Vaの変化率がXの大きさ、すなわち、コイル1のイン
ダクタンスの大きさに依存することを示している。
【0038】(10)、(11)式から次の(12)式
を得る。 △Va=(α3・X+β3)・α2・T …(12) (9)式と(12)式の差をとると、 (α1・X+β1)・T−(α3・X+β3)・α2・T =[(α1−α3・α2)・X−(β1−β3・α2)]・T …(13) となる。
【0039】(13)式から明らかなように、 α1−α3・α2=0 …(14) β1−β3・α2=0 …(15) が成立すれば、周囲温度Tに全く影響されないことにな
る。
【0040】具体的な数値を(14)、(15)式に適
用してみる。既に述べたように、α1、β1はコイル1
の仕様によって決まり、試作変位検出装置では(2)、
(3)及び(4)式から、 α1=30.26×(10の−3乗) β1=1.833 また、α3とβ3は、 α3=5.498×(10の−3乗) β3=0.333 であった。α2は任意に選べるので(14)式から、 α2=α1/a3=5.504 と選べば、先ず(14)式が満足される。次に、上記の
β1、β3及びα2を(15)式に代入すれば、 β1−β3・α2=1.833−0.333×5.504 ≒0 となって(15)式も満足される。
【0041】図8の実施例では励振源13の交流信号の
振幅を変化させるためにディジタルポテンショメータ4
2を用い、このディジタルポテンショメータ42を制御
するために演算回路41とA/D変換器40が必要とな
って回路構成が若干複雑になる。この点に鑑み、全ての
回路をアナログ回路で構成したさらに他の実施例を図9
に示す。
【0042】図9では図8の励振源13に相当するもの
としてクワドラチュア(Quadrature)発振回路45を用い
た。演算増幅器50、コンデンサ52及び抵抗55から
なる積分回路と演算増幅器51、コンデンサ53及び抵
抗56からなるもう一つの積分回路を抵抗57及びコン
デンサ53で閉回路になし、自励振動によって、演算増
幅器50の出力に0Vを中心に振動する正弦波を得るも
のである。
【0043】発振周波数fは、コンデンサ52、53及
び54を等しくCとし、抵抗55、56を等しくRと
し、抵抗57を10%以下程度でRよりも大きめにすれ
ば安定した発振が得られ、 f=1/2πRC となる。
【0044】引出し線49上の正弦波の振幅は抵抗5
8,59,60及び61とダイオード62及び63で制
限され抵抗58及び61を経て外部から供給される電圧
Ve及び−Veに比例する。
【0045】さて、符号46は、例えば、全波整流器な
どであって、正弦波の実効値或いは振幅の大きさなどの
直流信号を出力するもので加減算器47に負帰還され
る。加減算器47は演算増幅器64、抵抗65,66,
67及び68からなる位相反転増幅器である。今、コイ
ル1の周囲温度に比例する低減フィルタ16の出力電圧
Vdが0vであると仮定する。抵抗65の値を抵抗66
及び68よりも比較的に大きくしておくと、抵抗68を
経て外部から印加される一定電圧−Vcの絶対値に全波
整流器46の出力が一致するよう電圧Veが制御され
る。符号48は典型的な位相反転回路であり、演算増幅
器69、同じ抵抗値を有する抵抗70及び71から構成
され−Veを出力し抵抗61を経てクワドラチュア発振
回路45に供給される。すなわち、図9で示す実施例に
よって、外部から印加される一定電圧−Vcの絶対値に
比例した振幅を有する0vを中心に振れる正弦波を引出
し線49に得ることが可能となる。
【0046】さて、次にコイル1の周囲温度が変化した
場合を考える。既に述べたように、この周囲温度は低減
フィルタ16の出力電圧Vdとして(1)式の関係で検
出できる。Vdは図9における加減算器47の抵抗67
を経てこの加減算器に印加されるので、引出し線49に
得られる正弦波の振幅はコイル1の周囲温度の変動に応
じて変化することになる。抵抗67の抵抗値を抵抗66
及び67の抵抗値に対し適当に選べば、既に述べた(1
4)及び(15)式を満足することができる。
【0047】なお、外筒10のコイル1に対する相対変
位に比例する出力信号Vaは、その実効値を出力として
もよいし、従来技術で容易に得ることのできる整流され
た直流電圧を出力信号としてもよい。或いは、Vaが正
弦波の場合は、そのピーク値をホールドし直流電圧に変
換したものでもよい。いずれにしても、外筒10の変位
に比例した目的にかなった電気信号を容易に得ることが
できる。また、電圧信号に限らず、電流信号にしてもよ
い。
【0048】
【応用例】図10は本発明による変位検出装置を油空圧
シリンダに組込みシリンダのロッドの変位を検出する例
を示したものである。図1で示した構成の変位検出装置
72が油圧シリンダ73の側底部にねじ込まれ、Oリン
グ50でシールされる。すなわち、加圧流体の加えられ
るシリンダ等に内蔵しうる例を図10は示している。
【0049】変位検出装置の外筒10はロッド74の中
心部に設けられた穴78に挿入され、この外筒10の端
部に固着されたフランジ75をボルト76でシリンダの
ピストン部79に取付けられている。この構造によっ
て、シリンダ73のポート80或いは81を経て加圧さ
れた流体がシリンダ73の内部に供給され、ロッド74
が伸縮し、この伸縮の変位を本発明による変位検出装置
72が検出する。このように、図1における金属パイプ
5、先端プラグ6及びヘッドプラグ7で密閉された強固
な容器の中にコイル1を収納できる構造であるから、図
9のような応用例に用いることが可能となる。
【0050】当然のことであるが、応用例は図10に限
られず、一般的な産業機械の可動部位に外筒10を取付
けて変位を検出できることは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】請求項1の構成によれば、変位を検出す
るためのコイルを1個としたので、小型化されたこの種
の変位検出装置を得ることができる。そして、請求項2
乃至6の構成では、温度補償特性の優れた変位検出装置
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の変位検出装置の実施例の軸方向断面
図。
【図2】 図1の変位検出装置の概略とその駆動回路及
び信号検出回路の実施例を示した図。
【図3】 左側は励振源のOvを中心に振れる交流信号
出力、右側はVbだけOvから偏倚された加算器の交流
信号出力の波形をそれぞれ示す。
【図4】 出力電圧が周囲温度によってどのように影響
されるかを示した実験結果を示す図表で、変位がゼロの
場合である。
【図5】 出力電圧が周囲温度によってどのように影響
されるかを示した実験結果を示す図表で、変位が中間の
場合である。
【図6】 出力電圧が周囲温度によってどのように影響
されるかを示した実験結果を示す図表で、変位が最大の
場合である。
【図7】 図1の変位検出装置の概略とその駆動回路及
び信号検出回路の別の実施例を示した図。
【図8】 図1の変位検出装置の概略とその駆動回路及
び信号検出回路のさらに別の実施例を示した図。
【図9】 図1の変位検出装置の概略とその駆動回路及
び信号検出回路のさらに別の実施例を示した図。
【図10】 本発明の応用例で、油空圧シリンダに組み
込まれ、シリンダのロッドの変位を検出する場合の軸方
向断面図。
【符号の説明】
1 コイル 10 外筒 13 励振源 14 加算器 15 電圧・電流変換器 16 低域フィルタ 17 高域フィルタ 18,19 抵抗回路 42 ディジタルポテンショメータ 45 クワドラチュア発振器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の長さに巻回したコイルと、前記コ
    イルとほぼ同等或いはそれ以上の長さを有する非磁性で
    比較的電気良導体からなる外筒を前記コイルの軸線方向
    に移動可能に配設し、前記コイルに直流電流で偏倚され
    た交流電流を供給し前記外筒の前記コイルに対する相対
    変位に比例的に変化する前記コイルの端子間の直流偏倚
    分を除く交流電圧信号、又は前記交流電圧を直流電圧若
    しくは直流電流に交換した信号を出力とすることを特徴
    とする、変位検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の変位検出装置におい
    て、前記コイルの端子間に2組の抵抗回路を直列に接続
    し、前記抵抗回路の少なくとも一方の抵抗値を前記コイ
    ル端子間に発生する直流電圧に比例的に変化させ、前記
    抵抗回路の接合点に得られる直流偏倚分を除いた電圧変
    化をもとに出力信号を得ることを特徴とする、変位検出
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の変位検出装置におい
    て、前記コイルの端子間にポテンショメータを接続し、
    前記ポテンショメータの分圧比を前記コイル端子間に発
    生する直流電圧に応じて変化させ、前記ポテンショメー
    タのワイパー電圧の直流偏倚分を除いた電圧変化をもと
    に出力信号を得ることを特徴とする、変位検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の変位検出装置におい
    て、前記コイルに供給される直流偏倚分を除いた交流電
    流の振幅を前記コイル端子間に発生する直流電圧に応じ
    て変化させ、前記コイル端子間の直流偏倚分を除いた電
    圧変化をもとに出力信号を得ることを特徴とする、変位
    検出装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の変位検出装置において、
    前記コイルに供給される直流偏倚分を除いた交流電流の
    励振源としてクワドラチュア発振器を用い、該発振器の
    出力の振幅を制限する抵抗及びダイオードからなる回路
    に供給する電圧を前記コイル端子間に発生する直流電圧
    に応じて変化させ、前記コイル端子間の直流偏倚分を除
    いた電圧変化をもとに出力信号を得ることを特徴とす
    る、変位検出装置。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の変位検出装置において、
    前記コイルに供給される直流偏倚分を除いた交流電流の
    励振源としてクワドラチュア発振器を用い、該発振器の
    出力の振幅を制限する抵抗及びダイオードからなる回路
    に供給する電圧を、前記クワドラチュア発振器の交流出
    力の振幅或いは実効値に比例する直流電圧と基準電圧と
    の差に基づき変化させるとともに、前記コイル端子間に
    発生する直流電圧によっても変化させ、前記コイル端子
    間の直流偏倚分を除いた電圧変化をもとに出力信号を得
    ることを特徴とする、変位検出装置。
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