JP3275099B2 - 誘導型線形変位トランスジューサおよび温度補償信号プロセッサ - Google Patents

誘導型線形変位トランスジューサおよび温度補償信号プロセッサ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に線形変位トランス
ジューサに関しとくに誘導型線形変位トランスジューサ
および前記トランスジューサと併用する信号プロセッサ
に関する。
【0002】
【従来の技術】誘導型線形変位トランスジューサおよび
前記トランスジューサと併用する信号プロセッサは公知
の技術である。例えば1987年5月19日発行のロバ
ートW.レドリッチ(Robert W. Redlich )の米国特許
第4,667,158号の「線形位置トランスジューサ
と信号プロセッサ(Linear Position Transducer And S
ignal Processor)」では誘導型線形トランスジューサと
その関連信号プロセッサで対象物の直線移動量を計測す
るようにしたプロセッサが開示されている。
【0003】一般に米国特許第4,667,158号で
開示されたトランスジューサは中空筒状の電気絶縁材
(たとえばプラスチック)製の巻き枠と、該巻き枠の外
面につる巻状に巻いた電気的良導体(たとえば銅)のコ
イルと、巻き枠内を軸方向に移動する低透磁率高導電率
(たとえば銅またはアルミニューム)の円筒状磁心と、
該磁心を計測対象物と結合する付属ロッドと、該トラン
スジューサの残部を囲み且つコイル電流による磁束をト
ランスジューサの内部に至るまで閉じ込めて該コイルを
漂遊磁界から遮蔽する高導電性高透磁率材(たとえば軟
鉄または低炭素鋼)から成る遮蔽筒と、それに該遮蔽筒
と該コイルとの間隙に挿入したこの間隙の磁気抵抗を軽
減する効果を与える高透磁率低導電率材(たとえばフェ
ライト粉末を分散させた硬化結合材)からなる薄肉円筒
とから成っている。
【0004】なお、米国特許第4,667,158号で
開示された誘導型線形変位トランスジューサの構成に関
する細部のそのほかの点については該特許文書に記載さ
れておりその内容はここでも参照文献として含まれる。
【0005】トランスジューサの付属ロッドの変位を計
測の対象とする対象物と結合しコイルに適宜通電する
と、対象物の位置が変るとコイルと相対的に磁心の位置
が変わる。このようなコイルに相対的な磁心の移動は更
に表皮効果のためにコイルのインダクタンスに変化を与
える。インダクタンスの変化はどの様なものでも計測出
来、対象物の線形変位の値が分る。
【0006】米国特許第4,667,158号ではその
様なインダクタンスの変化を計測して対象物の直線運動
の値を得る信号プロセッサ手段も開示されている。該信
号プロセッサ手段ではブリッジ回路を使い磁心の運動距
離に比例する出力電圧を得るようにしている(したがっ
て磁心と結合した対象物の移動距離に比例する)。とく
にトランスジューサコイルを枝路として含むブリッジ回
路が周波数領域が50ないし200キロヘルツの交流電
源で励磁されている。半波整流器を用いてブリッジ回路
からの交流出力信号を磁心の移動距離に比例する直流電
圧に変換する、あるいは比例とまで云えなければ移動距
離につれて変化すると言ってもよい。
【0007】米国特許第4,667,158号に開示さ
れた信号プロセッサ手段の構成はこの説明より詳しい内
容が該特許に記載されており参考文献として本出願に含
まれている。
【0008】残念ながら米国特許第4,667,158
号に開示された線形変位トランスジューサと信号プロセ
ッサは温度の影響を受けやすいことは公知であって、そ
の程度はトランスジューサの温度変化のために本来磁心
位置の変化だけに関係すべき出力信号が変化してしまう
はほである。云い換えればトランスジューサの温度変化
がトランスジューサの出力信号を変えるように働きその
結果磁心の移動距離に正確に比例しなくなるのである。
【0009】とくに図1の曲線C1 は前記形式の典型的
な誘導型線形変位トランスジューサが温度T1 で磁心が
「アウト」の伸び状態位置に設定されている場合の出力
信号を模式的に描いたものであり・同じく曲線C2 は同
一のトランスジューサが同じ温度T1 ではあるが磁心は
「イン」即ち引き込み状態にある場合の出力信号の模式
的描写である。図1の曲線C1 とC2 とを比較すればト
ランスジューサの温度係数を一定にすればトランスジュ
ーサの磁心の位置を変えた場合トランスジューサの発す
る信号の振幅成分は変化してもその直流オフセット成分
には実質的に影響しない事は明らかである。したがって
トランスジューサの温度が安定していさえすればトラン
スジューサの発する交流出力信号は半波整流器を使って
読み取り対応する直流電圧を供給することが出来る。こ
こで直流電圧は磁心のストロークの限界に沿った任意の
点でのトランスジューサの磁心の位置を表わしている。
【0010】いま述べたように図1の曲線C2 は典型的
な誘導型線形変位トランスジ以一サの出力信号を模式的
に描いている。該トランスジューサが任意の温度T1
ありその磁心が「アウト」位置に設定されている場合、
典型的な誘導型線形変位トランスジューサの出力信号を
模式的に描いている。該曲線C1 を図1から図2に複製
し図2の曲線C3 は同一トランスジューサの出力信号で
あるが該トランスジューサが別の高さの温度T2 にあり
その磁心が「アウト」位置に設定した場合を模式的に描
いている。念の為付け加えると曲線C1 とC3 とは図2
で分りやすくするためある程度誇張して描いている。図
2の曲線C1 とC3 とを比較してみると磁心位置を一定
に保ってもトランスジューサの温度が変化するとその影
響でトランスジューサの出力信号の振幅成分が変わるこ
とが分る。
【0011】やはり念のため付け加えると、トランスジ
ューサの温度の変化は該トランスジューサの出力信号の
直流オフセット成分の変化を生じもするが直流オフセッ
ト成分のそのような変化では米国特許第4,667,1
58号の開示している形式の線形変位トランスジューサ
と信号プロセッサとの間での問題は起きない。その理由
は直流オフセットに於けるそのような変化はトランスジ
ューサの出力信号からフィルタリングで容易に取り除け
るからであり、したがって該システムの精度に否定的に
影響しないからである。この点トランスジューサヘの温
度の影響に起因する直流オフセット成分に生じるとの様
な当該変化も問題の所在を明らかにするため図2から除
外し、トランスジューサの出力信号の交流成分に生じる
変化を補正することこそ当面の課題となっている作用で
あるから、そのことを強調するようにしていると云う点
も考慮さるべきである。
【0012】(a)トランスジューサの磁心位置の偏位
がトランスジューサ出力信号の交流成分の振幅を変化さ
せ、そして (b)トランスジューサの温度の変化がトランスジュー
サの出力信号の交流成分の振幅を変化させる点に注目す
ると、トランスジューサの磁心位置の偏位を示すトラン
スジューサ出力信号の振幅成分の変化を主眼に分るよう
にした形式の信号処理手段ではトランスジューサの温度
が変化すると不正確になる性質があることが分る。云い
換えれば磁心位置とトランスジューサ温度と両方変化す
る隈りトランスジューサ出力信号の振幅は変化するので
あり一般にトランスジューサ出力信号の振幅成分の変化
を主眼として構成された信号処理手段では振幅の変化を
どんなに検知してもそれが磁心位置の偏位なのかトラン
スジューサ温度の変化なのかを決定する決め手がないこ
とになる。したがってこのような温度変化環境下で信号
処理手段を併用した誘導型線形変位トランスジューサを
用いても該システムは不正確で磁心位置変化に関する信
頼できる測定値は得られないのである。
【0013】一定の状況では誘導型線形変位トランスジ
ューサとその関連信号処理手段に対する前記温度の作用
が比較的少なく無視しても問題が無い場合もある。この
点もっとも分りやすいのは図2の曲線C1 とC3 とがい
ま問題としている作用を効果的に説明するため互いに誇
張してあると云う点を思い出して貰えれば良い。事実、
典型的な誘導型線形変位トランスジューサの応用に際し
て、トランスジューサ出力信号の振幅成分が約100度
Fの範囲にわたり約0.5ないし1.0%しか変化しな
い。しかしある種の応用分野になるとこの程度の温度作
用でも重大な影響を及ぼしシステムがかなり不正確にな
り目的によっては信頼出来ないほどになるのである。
【0014】前記の見地からそのような温度の影響を誘
導型線形変位トランスジューサとその信号処理手段から
相殺することに努力が払われて来た。
【0015】その一例を挙げるとトランスジューサコイ
ルの抵抗の既知の温度係数(TC)を用いて温度変化を
検知して補償する例が在る。とくにトランスジューサ出
力信号の直流オフセットの変化はトランスジューサの温
度の変化に相関しており次いでこの情報を用いて温度変
化で生じるトランスジューサ出力信号を補正している。
しかし工合の悪いことにこのような問題解決手法では精
度が低くなる傾向が在りそれには幾つかの要因が挙げら
れる。先ずコイルの直流温度依存性がかなり低くなり易
いことである。とくに線形変位トランスジューサの典型
的な場合でほぼ25mAで作動し直流抵抗は約2オーム
であるとするとその場合トランスジューサの巻線は約5
0mVの直流電圧の低下を生じる。近似的には+3,9
00ppm/℃の温度依存性では該トランスジューサ動
作レベルではせいぜい約+195μV/℃のトランスジ
ューサ温度係数(TC)に相当する。更にこの技法では
トランスジューサの接続ケーブルの直流抵抗がトランス
ジューサ自体の巻線抵抗と合算されることになりしかも
トランスジューサ接続ケーブルの直流抵抗はかなりトラ
ンスジューサ自体の巻線の直流抵抗と近い値である。す
なわち典型的なトランスジューサの巻線は約2オームで
あり標準の接続ケーブルでは10フイート当り約1オー
ムであるから、直流オフセットの変化は必ずしも該トラ
ンスジューサで生じる温度変化をただちに表わすとは限
らないことは明らかである。またこのことは接続ケーブ
ルでの温度変化にも反映する。この点、厳しく見てゆく
必要が在る。とくにトランスジューサの接続ケーブルは
典型的なもので約10のフイートの長さがありしたがっ
て全くトランスジューサコイルとは違う温度状態に在り
得ることになるし、云い換えれば温度は一通りではない
と云う点を考慮しなけれぱならないからである。今述べ
たことから明らかなようにトランスジューザコイルの直
流温度依存性を用いてトランスジューサの温度変化を補
正しようと云う試みはどちらかと云えば大した成果が得
られないことになる。
【0016】別の構成の例を挙げると、通常のシリコン
ダイオードの既知の温度係数(TC)を用いてトランス
ジューサの温度変化を検知し補償しようと云うものがあ
る。トランスジューサのコイルは交流電源と共通ライン
との間を接続しており通常のシリコンダイオードは共通
ラインと第3の端子とを接続している。次いで温度補償
信号が第3の端子から読み込まれる。通常のシリコンダ
イオードの温度係数は典型的にはトランスジューサ動作
レベルでは約−2.07mV/℃であるからシリコンダ
イオードの感度は温度の変化を検知する場合にトランス
ジューサの巻線よりほぼ10倍高いのである。けれども
残念ながらこの技法は第3の線と云う設備を必要とす
る。多くの制約のため線の数は2個までに制限する必要
が在る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の主
な目的はトランスジューサの温度変化と無関係に線形変
位を正確に測定出来る誘導型線形変位トランスジューサ
とその関連温度補償信号プロセッサとを提供することで
ある。
【0018】本発明のつぎの目的はトランスジューサ集
成部分から出ている2個だけの線を用いて温度補償出力
信号を供給する誘導型線形トランスジューサと関連温度
補償信号プロセッサとを提供することである。
【0019】本発明の更につぎの目的は低コストでしか
も信頼性の高い誘導型線形変位トランスジューサと関連
温度補償信号プロセッサとを提供することである。
【0020】本発明の別の目的は各種の2線式誘導型線
形変位トランスジューサと協働可能な温度補償信号プロ
セッサとを提供することである。
【0021】本発明の更に別の目的は対象物の線形変位
を測定するシステムであって、誘導型線形変位トランス
ジューサと、該トランスジューサと結合してトランスジ
ューサの温度変化を補償する線形変位の信号データを供
給する手段とを含むシステムを提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段及び作用】これら本発明に
列挙した諸目的には上記の形式の誘導型線形変位トラン
スジューサと該誘導型線形変位トランスジューサと接続
した温度補償信号プロセッサとが含まれている。該温度
補償信号プロセッサには (a)直流電源と接続するための端子手段と、 (b)該端子手段をトランスジューサに接続し電流をト
ランスジューサを介して供給する電流調節器手段と、 (c)該電流調節器手段に接続され、それから供給され
た電流を印加入力信号に応じて変調する振幅可変・周波
数安定ドライバ手段と、 (d)該電流調節器手段とトランスジューサとに直列に
接続され実質的にトランスジューサと同一の温度に置か
れる感温手段と、 (e)該感温手段と結合しトランスジューサの線形変位
の変化の温度補正出力信号データを供給する信号プロセ
ッサ手段とが含まれている。
【0023】該感温手段はトランスジューサと感温手段
とが影響される温度変化に応じ感温手段を介したトラン
スジューサの信号の直流オフセットに比較的大きな変化
を引き起こすことが可能である。しかし該トランスジュ
ーサと感温手段とが温度変化を蒙りその結果トランスジ
ューサの信号の直流オフセットが主に感温手段の温度変
化の作用に起因して変化しても、感温手段を介したトラ
ンスジューサの交流信号の振幅成分には変化が起らない
のである。本発明の実施例では該信号処理手段には (1)該電流調節器手段と感温手段間に接続され該トラ
ンスジューサの発する信号の直流オフセットの変化を検
知して対応する信号をドライバ手段に対する入力信号と
して発生し該ドライバ手段が電流調節器手段によって供
給された変調電流を補正してトランスジューサ温度の変
化に起因するトランスジューサの信号の振幅の変化を補
償する第1手段と、 (2)該トランスジューサの発する信号の振幅成分を監
視してトランスジューサの磁心位置を表わす出力信号を
供給する第2の手段とを含んでいる。
【0024】該感温手段には温度変化が該トランスジュ
ーサとダイオードとの組合せ器材の信号の直流オフセッ
トにかなり実質的に影響を及ぼす比較的高い温度係数
(TC)と、温度の変化がダイオードを介してトランス
ジューサの信号の振幅に実質的に影響を及ぼさない比較
的低い動的抵抗と、その両端間での電圧降下が比較的低
く使用中の発熱がほとんど無いダイオードを含むことが
望ましく、本発明にはショットキーダイオードを用いる
のが望ましい。ショットキーダイオードを介することで
電流を一定に保つことが出来ダイオードの電圧/温度特
性が安定するからである。
【0025】
【実施例】図1にはある温度T1 での典型的な誘導型線
形変位トランスジューサの信号特性を図示する。ここに
曲線C1 は磁心が「アウト」位置に設定されたトランス
ジューサの出力信号の模式図であり、曲線C2 は、磁心
が「イン」位置に設定されている同一温度のトランスジ
ューサの出力信号の模式図である。
【0026】図2は同じトランスジューサの信号の図示
であるが、図2ではC1 はトランスジューサが或る温度
1 に在り磁心が「アウト」位置に在る場合の出力信号
の模式図であり、一方、曲線C3 はトランスジューサが
或るもっと高い温度T2 に在り、磁心はなおも「アウ
ト」位置に在る場合のトランスジューサの出力信号の模
式図である(トランスジューサに及ぼす温度作用に起因
する直流オフセットに生じる何等かの変化は図2からは
除外してある。それは問題点を明確化するためで温度に
起因するトランスジューサ信号の交流成分の振幅の変化
を強調するためである。後者の変化が本発明と関連する
作用であるからである)。
【0027】図3は線形変位トランスジューサを示す模
式図であって本発明を具体化した温度補償手段の望まし
い形態である。
【0028】つぎに図3を参照するとここには本発明の
実施例を含む誘導型線形変位トランスジューサ5とそ
用の温度補償信号プロセッサ10とが図示されている。
【0029】トランスジューサ5は対象物の直線運動を
測定出来るようにした誘導型線形変位トランスジューサ
である。この例に沿って説明すると、トランスジューサ
5は米国特許第4,667,158号に開示されている
トランスジューサと同型または類似のものであって当業
者には周知の誘導型線形変位トランスジューサと同等の
ものである。トランスジューサ5はコイル6と磁心7と
を備えておりコイル6の一端はライン20を介して温度
補償信号プロセッサ10のダイオード15の陽極に接続
している。コイル6の他端はライン25を介して接地さ
れている。ダイオード15の陰極は直流電源に接続して
いる。このことについては後述する。ダイオード15は
直接トランスジューサと密接しており望ましくはカプセ
ル入りであってライン20が比較的短くたとえば1イン
チかそれ以下であると云う点に注目を要する。このよう
にすればダイオード15とトランスジューサ5とは同一
温度に在ることは確実である。磁心7の一端は可動対象
物(図示せず)と接続され該対象物の動きは測定される
ことになる。前述のように該トランスジューサの該信号
はその可動磁心7の位置と共に変化する言い換えれば
コイル6に相対的な磁心7の動きはトランスジューサの
有効インダクタンスに変化を与えしたがってトランスジ
ューサの交流信号の振幅成分に変化を与える)。そして
トランスジューサの信号はトランスジューサ温度に応じ
て変化する(言い換えればトランスジューサ温度の変化
はトランスジューサの信号の交流成分の振幅を変化させ
る)。もちろんダイオード15はトランスジューサと直
列に直流電源とトランスジューサとの間に置かれている
のでダイオードの信号はダイオードの温度から何等か影
響されていることにも注目する必要がある。トランスジ
ューサ5の代表的なものは約25mAで動作しそのコイ
ル6が約2オームの抵抗であることにも配慮を要する点
である。コイル6はまた代表的なトランスジューサの動
作レベルで約+195μV/℃の温度係数を有する。
【0030】前記温度補償信号プロセッサ10はダイ
オード15をライン55と60とを介して直流電源すな
わち直流電圧−Vccの電源に接続してコイルに一定
の直流電流成分を流す役割をもつ電流調節器30を含ん
でいる。前記直流供給電圧−Vccは約−15DCボル
トに設定されコイル内の直流電流成分は一定で約25
mAである。この約25mAの直流分に、以下のように
して100kHzの交流分が重畳して、コイル6を流れ
る。電流調節器30には入力制御端子があってライン4
5とライン50を介してドライバ40の出力側と接続し
ている。ドライバ40は、正弦波で一定の周波数(この
実施例では100kHz)のドライバ出力信号を発する
ように設定された形式の通常の発振器であってドラ
イバ出力信号の振幅はライン160からの入力制御信号
に応じて変化するようにされている。ドライバ40の役
割は電流調節器30の出力(コイル6内の電流)
ライン160からの入力制御信号に応じて変化する振幅
を持つ周波数100kHzのドライバ出力信号で変調す
ることであり、したがって、前記入力制御信号に応じて
変化する振幅に応じた周波数100kHzの交流分が上
記した約25mAの直流分に載る。電流調節器30の出
力端子は正の信号検知器65の入力端子へとライン5
5とライン70と100kHz帯域フィルタ73とライ
ン74とを介して接続されまた低周波帯域フィルタ
75へとライン55とライン80とを介して接続されて
もいる。帯域フィルタ73は必要な周波数の交流信号は
通すが直流信号は遮断する特性をもっている。
【0031】ライン60が一般にはトランスジューサの
接続ケーブルであることは注目に値する。つまり仮に1
0フイートの標準接続ケーブルを用いるとすると典型的
には約1オームの直流抵抗がありトランスジューサコイ
ル6の直流抵抗のほほ半分に相当するのである。ダイオ
ード15はコイルに密接して取り付けてあるからダイオ
ード15とトランスジューサコイル6とを接続するライ
ン20には問題になるほどの長さは無い(たとえば1イ
ンチかそれ以下である)。したがってコイル6とケーブ
ル60との抵抗に比べれば問題に成らない。
【0032】ダイオード15は直列にトランスジューサ
5と電流調節器30との間に在って感温手段の役割を果
している。この感温手段の特性は、(1)ダイオードの
温度変化がトランスジューサの信号の直流オフセットに
実質的にかなり影響を及ぼす程度の比較的高い温度係数
(TC)と、(2)ダイオードの温度変化がトランスジ
ューサの交流信号の振幅成分に何等の影響も及ぼさない
程度に低い動的抵抗とである。前述した通りダイオード
15はトランスジューサ5に密接し望ましくはカプセル
入りであってダイオードがトランスジューサ5と同一温
度に置かれるようになっている。
【0033】ダイオード15は望ましくはショットキー
ダイオードであってたとえば約25mAの動作電流にあ
っては約1オームの動的抵抗と約−1.6mV/℃の温
度係数(TC)とを有する1アンペアの素子1N581
8である。このような態様ではトランスジューサ5が上
記のように約+195μV/℃の温度係数である限りダ
イオード15はトランスジューサコイル6の約8倍、典
型的な接続ケーブル60の10フイート分の約16倍に
相当する温度係数をもつことは注目に値する。こうして
ダイオード15はコイル6またはケーブル60より遥か
に大きな温度依存性を有するのである。
【0034】結節点すなわち分岐点69の信号はライン
80を介して低周波帯域フィルタ75に入る。フィルタ
75は直流信号は通すが問題の周波数の交流信号は遮断
する特性を持っている。したがってフィルタ75は対応
する直流出力信号をライン90を介して温度係数平衡ユ
ニット85に印加するよう供給する。低周波帯域フィル
タ75を通りライン90を経て温度係数平衡ユニット8
5に至る該直流信号は分岐点69に生じる信号の直流オ
フセット成分である。このように見てくると注意を要す
る点はトランスジューサ5の信号の直流オフセット成分
が直流供給電圧−Vccとケーブル60,ダイオード1
5,それにコイル6の温度影響との関数だと云うことで
ありまたショットキーダイオード15の温度係数がトラ
ンスジューサ5の約8倍、接続ケーブル60の約16倍
であるから温度影響に起因する分岐点69の信号の直流
オフセット成分に生じる何等かの変化の大半は温度依存
性の高いショットキーダイオード15への温度の影響が
引き起こす変化だと云うことである。
【0035】温度係数平衡ユニット85は低周波帯域フ
ィルタ75の直流信号出力に反応するようになってい
る。温度係数平衡ユニット85に含まれ演算増幅器9
5には一方に低周波帯域フィルタ75の出力をライン
90を介して受ける入力端子があり他方には電圧ライ
ン105を介して電圧分割器100に接続する入力端子
が在る。この例に限らないがこの例で言えば電圧分割器
100には−6.9ボルトの電源と接地との間に接続さ
れた固定抵抗110と可変抵抗115とを含み且つ抵抗
110と115との分岐点には増幅器の一方の入力端子
が接続されている。増幅器95の一方の入力端子への電
圧入力は可変抵抗115の設定を変更して調整すること
が出来る。図3から当業者には明らかなように温度係数
平衡ユニット85は、ライン90上の直流信号を正方向
または負方向にバイアスさせることができる。増幅器9
5の出力は温度係数域調整ユニット120に出力ライン
125とライン130とを介して出力され、ライン12
5とライン140とを経て温度係数零点調節ユニット1
35に印加される。
【0036】温度係数域調整ユニット120には増幅器
145とポテンションメータ150とが含まれ、ポテン
ションメータの抵抗素子は増幅器95の出力端子と接地
との間に接続されている。ポテンションメータ150の
タップは増幅器145の一方の入力端子にライン155
を介して接続されそのためライン155に入力された直
流電圧入力は調整することが出来る。増幅器145の他
方の入力端子は適当な電源例えば正の6.9ボルト電源
にライン157を介して接続されている。増幅器145
の出力はドライバ40の入力制御端子にライン160を
介して接続されている。温度係数域調整ユニット120
では、ポテンションメータ150の調節により温度変化
の1度あたりの電圧変化量を調整できることは当業者に
は自明であろう
【0037】上述の通りドライバ40は通常の振幅可変
・周波数安定型発振器である。ライン50上のドライバ
出力信号の振幅は温度係数域調整ユニット120のライ
ン160上の直流出力信号に応じて変化する。
【0038】温度係数域調整ユニット120によってド
ライバ40に供給された直流入力信号はそれ自体低周波
帯域フィルタ75と温度係数平衡ユニット85を介して
分岐点69に現れる信号の直流オフセット成分から得ら
れたものであるから、直流オフセット成分が直流供給電
圧−Vccとケーブル60とダイオード15とコイル6
の温度の影響の関数である限り、そして温度変化に起因
する直流オフセット成分に生じる何等かの変化の大半が
高い温度依存性を持ちトランスジューサ自体に設けてあ
るショットキーダイオード15の温度によって生じる変
化である限り、ドライバ出力信号の振幅がトランスジュ
ーサの温度変化に応じて調整されることは明らかであ
トランスジューサに置かれしたがって正確にトラン
スジューサ温度の変化を反映するダイオード15に主と
して生じる直流オフセット成分の変化を利用することに
よって、信号プロセッサ10はトランスジューサ温度の
変化に起因するトランスジューサの信号の振幅成分のど
んな変化も補償することが出来る。
【0039】とくにトランスジューサ温度の変化がトラ
ンスジューサの信号の交流振幅成分を変化させる(図2
参照)場合、温度の該変化は、高い温度依存性のショッ
トキーダイオードをるトランスジューサの信号の直流
オフセット成分を比較的大きく変化させる。低周波帯域
フィルタ75と温度係数平衡ユニット85と温度係数域
調整ユニット120とドライバ40とは互いに協働し
トランスジューサの温度変化の指標として結節点
69での直流オフセット成分の変化を読み取り、次いで
これと対応してドライバの出力信号の振幅を変化させ
分岐点69での交流信号の振幅成分を一定に保ちそれ
によってトランスジューサ温度の変化に起因するトラン
スジューサの信号の振幅成分で起こるどんな変化をも相
殺するのである。
【0040】ドライバ40の出力端子はライン50と1
70とを介して零点調節ユニット165の入力側にも接
続されており、零点調節ユニット165はポテンショメ
ータ175を含むその抵抗成分の一端はライン170
に、他端は接地に接続されている。該ポテンショメータ
175のタップはライン190を介して100kHzの
帯域フィルタ191の入力に接続され更にライン192
を介して負基準検知器185に接続されている負基準
検知器185に供給される入力電圧はポテンショメータ
175の設定を変化させて調整することが出来る。
【0041】帯域フィルタ73は分岐点69の信号の振
幅成分だけを正信号検知器65に通し分岐点69の信号
のどんな直流成分も遮断する。正信号検知器65には半
波整流器が含まれて帯域フィルタ73の出力を対応する
直流信号に変換する。帯域フィルタ191はドライバ4
0の信号の振幅成分だけを負基準検知器185に通し、
負基準検知器185は半波整流器であって帯域フィルタ
191の出力を対応する直流信号に変換する役割を果た
している。抵抗195と205とは同値であって互いに
接続され検知器65と185の出力端子とも接続されて
いる。抵抗195と205の分岐点は総和器215の一
方の入力端子に接続されている。かくして正信号検知器
65の直流出力と負基準検知器185の直流出力が総
和器215に印加される以前に合算されることは明らか
である。したがって総和器215の負入力端子の印加信
号は正信号検知器65と負基準検知器185の信号の大
きさが等しければゼロに成るはずである。電流調節器3
0からコイル6に印加される交流分の振幅が変化する
と、分岐点69に現れる振幅成分は影響を受ける不都合
を生じるが、その不都合が上記した抵抗195と205
を用いた合算によって除去されることは、当業者には自
明であろう
【0042】温度係数零点調節ユニット135にはポテ
ンションメータ253が含まれその抵抗成分は増幅器9
5の出力と接地の間を接続している。ポテンションメー
タ235のタップ240は固定接地抵抗245の一端に
接続され他端は総和器215の他方の入力端子にライン
255を介して接続されている。図3から明白なよう
に、総和器215には、その他方の入力端子にトランス
ジューサの温度変化に応じた直流電圧が印加され、その
一方の入力端子に位置および温度に依存した直流電圧
が印加されるので、位置にのみ依存した電圧が得られ
【0043】総和器215の出力は直流増幅器/フィル
タユニット260の入力に接続されこのユニットには温
度係数域調整ユニットとして作用して直流増幅器/フィ
ルタユニット260の利得を制御する可変抵抗フィード
バック回路網265を含んでいる。このユニット260
の出力は直流電圧であってコイル6内の磁心7の位置に
比例しトランスジューサ5へのいかなる温度作用も相殺
する。
【0044】もちろん該トランスジューサ5と温度補償
信号プロセッサ10とは、使用前に初期較正されていな
ければならない。較正はポテンションメータ174を零
点調節ユニット165に、ポテンショメータ150を温
度係数域調整ユニット120に、ポテンショメータ23
5を温度係数零点調節ユニット135に、そして温度係
数域調整ユニット265を直流増幅器/フィルタユニッ
ト260に調整することによって完了するがこれらの処
理手順は当業者にとっては周知の処理手順である。
【0045】該機器が較正された後、周知の処理手順で
直線運動の測定データとなる電気信号が供給される。該
機器には温度補償信号プロセッサが含まれているので該
装置はさまざまな異なる温度環境で用いても信頼性の高
い結果が得られる。実施例の場合を取ってみれば事実が
示すように温度補償信号プロセッサ10を付帯した誘導
型線形変位トランスジューサ5は米国特許策4,66
7,158号で開示されている機器よりトランスジュー
サの置かれるあらゆる温度範囲に亘って4ないし5倍の
精度が得られている。
【0046】上述のようにダイオード15は望ましくは
ショットキーダイオードであってたとえば約25mAの
動作電流にあっては約1オームの動的抵抗と約−1.6
mV/℃の温度係数(TC)とをもつ1アンペアの素子
1N5818であってその温度依存性は典型的な接続ケ
ーブル60の約16倍、トランスジューサのコイルの約
8倍に相当する。
【0047】更にダイオード15は動的電流約30mA
で約2.8オームの動的抵抗をもつ種類の通常のシリコ
ンダイオードであってもよく、その場合には温度係数
(TC)は約−2・07mV/℃となって近似的にはト
ランスジューサコイルの10倍、典型的な接続ケーブル
60の20倍となる。またはダイオード15が例えば約
25mAの動作電流での動的抵抗が約1.7オームの1
N4005素子のようなかなり大型の1アンペアダイオ
ードであっても良い。だがこのようなダイオードの高い
動的抵抗では沢山の問題が生じる。これらの問題点のう
ちあるもの(例えば線形性)では10μFのバイパス容
量(コンデンサ)を使ってなら解決できるがほかのもの
(例えば自己発熱性のもの)では無理である。こうして
ショットキーダイオードの有する比較的低い動的抵抗と
比較的低い電圧降下性と比較的高い温度係数(TC)と
は本発明の使用目的には最適である。だが本発明ではほ
かの種類のダイオードを同じように用いることも妨げる
ものではない。
【0048】本発明の範囲を外れないで温度補償信号プ
ロセッサ10を他に転用することも考えられる。とくに
上記の図3に捕した信号プロセッサ10では所望の温度
補償作用はつぎの点によって得られている。すなわち
(1)ダイオードの信号の直流オフセットの変化を第1
に読み取ってトランスジューサに生じる温度変化の指標
としそれから(2)この直流オフセットの変化を用いて
ドライバ40によって提供される変調を調整してトラン
スジューサヘの温度影響に起因するトランスジューサの
出力信号の振幅成分に生じるどんな変化も相殺するよう
に用いられる制御信号を発生することである。だがダイ
オードの信号の直流オフセットの変化を利用してドライ
バ40で提供された変調を調整せずに温度補償に作用し
ても良い点をも期待できるのである。
【0049】たとえばダイオードの信号の直流オフセッ
トの変化を用いて補正信号を発生し次いで補正信号を合
算した出力信号が補正された温度になるようにダイオー
ドの信号の交流成分を解析して回路成分の出力と合算し
てもよい。
【0050】またはダイオードの信号の直流オフセット
の変化を用いてトランスジューサに生じる温度変化の信
号データを発生し次いで該信号を温度−補償の参照用テ
ーブルと共にマイクロプロセッサに印加しトランスジュ
ーサの位置変化を示す温度補正の出力信号を発生しても
宣しいのである。
【0051】最後に上述のように本発明は数多の形式の
誘導型線形変位トランスジューサに用いられるものであ
って前述の米国特許第4,667,158号で開示され
たトランスジューサや90年3月27日発行のレドリッ
チ等の米国特許第4,912,409号「無管的に外部
磁束を有するアクチュエータ型変位トランスジューサ
(Actuator Displacement Transducer Having External
Flux Excluding Tube)」に開示されたトランスジュー
サにも限定されることなく包括的に使用可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明を用いると数多の効果が得られ
る。
【0053】本発明はまず第1にトランスジューサの温
度変化と無関係に線形変位を正確に測定出来る誘導型線
形変位トランスジューサとその関連温度補償信号プロセ
ッサとを提供する。
【0054】本発明はつぎにトランスジューサから出る
2個だけの線を用いて温度補償出力信号を供給する誘導
型線形変位トランスジューサと関連温度補償信号プロセ
ッサとを提供する。これに反し類似の先行技術による素
子では温度補償を正確に達成するのに3個もの線を要し
ているのである。
【0055】本発明は更に低コストでしかも信頼性の高
い誘導型線形変位トランスジューサと関連温度補償信号
プロセッサとを提供する。
【0056】本発明は別に各種の2線式誘導型線形変位
トランスジューサと協働可能な温度補償信号プロセッサ
を提供する。
【0057】本発明はまた対象物の線形変位を測定する
システムが誘導型線形変位トランスジューサと該トラン
スジューサと結合してトランスジューサ温度変化を補償
する線形変位の信号データを供給する手段とを含むシス
テムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1にはある温度T1 での典型的な誘導型線
形変位トランスジューサの信号特性を図示する。ここに
曲線C1 は磁心が「アウト」位置に設定されたトランス
ジューサの出力信号の模式図であり、曲線C2 は磁心が
「イン」位置に設定されている同一温度のトランスジュ
ーサの出力信号を模式図である。
【図2】 図2は同じトランスジューサの信号の図示で
あるがここではC1 はトランスジューサが一定の温度T
1 に在り磁心が「アウト」位置に在る場合出力信号の模
式図であるが曲線C3 はトランスジューサが或るもっと
高い温度T2 に在り、その磁心はなおも「アウト」位置
に在る場合のトランスジューサの出力信号の模式図(ト
ランスジューサに及ぼす温度作用に起因する直流オフセ
ットに生じる何等かの変化は図2からは除外してある。
それは問題点を明確化するためで温度に起因するトラン
スジューサ信号の交流成分の出力の変化を強調するため
である。後者の変化が本発明と関連する作用であるから
である)。
【図3】 図3は線形変位トランスジューサを示す模式
図であって本発明を具体化した温度補償手段の望ましい
形態である。
【符号の説明】
30 電流調節器 40 100kHzドライバ 65 正信号検知器 73 帯域フィルタ 75 低周波帯域フィルタ 85 温度係数平衡ユニット 120 温度係数域調整ユニット 135 温度係数零点調節ユニット 165 零点調節ユニット 185 負基準検知器 191 帯域フィルタ 365 温度係数域調整ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−275313(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/00 - 5/62 G01B 7/00 - 7/34 G01P 1/00 - 3/80

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の線形変位を測定する温度補償型
    トランスジューサシステムであって、 誘導型線形変位トランスジューサとこのトランスジュー
    サに結合した温度補償信号処理手段とを備え前記トランスジューサは、支持体に巻きつけたつる巻状
    の導電性コイルと、前記コイルおよび前記支持体に入れ
    子状にはめ込まれている導電性で非強磁性体の細長い部
    材とを含み、前記部材または前記コイルは測定の対象物
    に取り付けられて前記対象物の直線運動が前記コイルに
    対して相対的な前記部材の線形変位を生じるようにされ
    ており 、 前記温度補償信号処理手段は、 (a)前記コイルを直流電源に接続して電流を前記コイ
    ルに通じる電流調節器手段を含む手段が備えられ、 (b)前記コイルに通じる電流を交流で変調するドライ
    バ手段が備えられ、そのドライバ手段は、前記電流調節
    器手段に接続され入力制御端子を有し、前記コイルを流
    れる電流の振幅を前記入力制御端子に印加された直流信
    号に応じて変化させるよう構成されており、 (c)前記コイルと前記電流調節器手段との間に直列に
    接続された感温手段が備えられ、 (d)前記感温手段と前記ドライバ手段に結合されて、
    前記コイルに対する前記部材の線形変位の温度補正出力
    信号データを提供する信号プロセッサ手段が備えられて
    いる、 温度補償型トランスジューサシステム。
  2. 【請求項2】 前記信号プロセッサ手段には、 前記感温手段と前記電流調節器手段との間に接続され
    いて、前記感温手段を介してコイルの信号の直流オフセ
    ットの変化を検知し、前記ドライバ手段への入力制御信
    号として信号を発生する手段が備えられ、それにより、
    前記電流調節器 手段の出力によって供給された変調電流
    の振幅を調整してトランスジューサの温度変化に起因す
    るコイルの信号の振幅にいかなる変化があっても補償す
    る性質をもつようにされ前記 コイルの信号の交流成分の振幅を監視して相対的な
    前記部材の位置を表示する前記交流成分の関数として出
    力信号を発生する手段が備えられている、 請求項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】 前記感温手段がダイオードである請求項
    1記載のシステム。
  4. 【請求項4】 前記感温手段がショットキーダイオード
    である請求項1記載のシステム。
  5. 【請求項5】 前記ダイオードが前記コイルに密接して
    取り付けてある請求項1記載のシステム。
  6. 【請求項6】 前記コイルが中空筒状の支持体の周囲に
    取り付けらけており、前記ダイオードが前記中空筒状の
    支持体の一端に取り付けられている請求項1記載のシス
    テム。
  7. 【請求項7】 前記信号処理手段には、 前記トランスジューサが発する信号に応じて変化する第
    1の直流信号を導出する手段が備えられ、 前記ドライバ手段に接続して前記ドライバ手段の出力の
    関数として変化する第2直流信号を導出する手段が備え
    られ、 前記第1および第2直流信号とを合算して前記コイルに
    対する前記部材の位置の関数として変化する合算された
    直流信号を提供する合算手段が備えられている、請求項
    1記載のシステム。
  8. 【請求項8】 コイルの位置に対する部材の位置の変化
    の関数として変化する出力を供給する合算増幅器と、 前記合算増幅器の信号出力の大きさを変化させる手段と を含む請求項7記載のシステム。
  9. 【請求項9】 前記感温手段がダイオードであって、前
    記信号処理手段が前記ダイオードに結合して前記ダイオ
    ードの温度依存性の関数として変化する直流信号を導出
    する手段とを含んでいる、請求項1記載のシステム。
  10. 【請求項10】 前記感温手段がダイオードであって、
    前記信号処理手段が前記ダイオードと総合して交流信号
    だけを通す高周波帯域フィルタと、更に前記フィルタに
    結合して前記コイルに対する前記部材の位置の関数とし
    て変化する前記交流信号に応じて直流信号を導出する手
    段とを含んでいる、請求項1記載のシステム。
  11. 【請求項11】 前記ダイオードと結合して前記ダイオ
    ードの温度の関数として変化する対応する直流信号を発
    生する低周波帯域フィルタと、前記対応する直流信号を
    前記ドライバ手段の前記入力制御端子に出力する手段と
    を更に備える手段も含む請求項10記載のシステム。
  12. 【請求項12】 記対応直流信号に応じて前記ドライ
    バ手段の前記入力制御端子に制御信号を供給するように
    接続されている温度係数平衡回路を含んでいる請求項1
    1記載のシステム。
  13. 【請求項13】 前記制御信号を前記ドライバ手段の前
    記入力制御端子に印加し前記制御信号の大きさを変化さ
    せる手段を備える温度係数域調節回路を更に含む請求項
    12記蔵のシステム。
  14. 【請求項14】 コイル位置に対する前記部材の位置の
    変化の関数として変化する出力を供給する合算増幅器
    と、前記制御信号を前記合算増幅器に印加し前記制御信
    号の大きさを変化させる手段を含む温度係数零点調節ユ
    ニット回路とを含んでいる請求項12記載のシステム。
  15. 【請求項15】 コイルに対して相対的に線形変位する
    部材を含む形式の線形変位トランスジューサに組み合わ
    されて使用される温度補償手段であって、前記トランス
    ジューサは、特定の交流周波数で変化する成分を含む直
    流電流で前記コイルが励磁された時、前記部材が前記コ
    イルに対して相対的に線形変位すると前記コイルのイン
    ダクタンスに変化生じるものであり、 (a)前記コイルに直列に接続され前記コイルに密接し
    て置かれて前記コイル同一温度条件を与えられた感温
    ダイオードと、 (b)前記ダイオードと前記コイルが温度変化の影響を
    受ける際に前記ダイオードの一方の端子に生じる電圧を
    感知する第1手段と、 (c)前記第1手段に応じて前記第1手段で感知された
    直流電圧に比例する第1直流信号を生じる第2手段と、 (d)前記ダイオードと前記コイルとが温度変化の影響
    を受けて前記ダイオードの前記一方の端子に生じる電圧
    を感知する第3の手段と、 (e)前記第3の手段に応じて前記コイル内の電流の交
    流成分に比例する第2直流信号を生じる第4の手段と、 (f)前記コイルに結合され前記第1直流信号に応じて
    前記コイル内の電流の前記交流成分の振幅を変化させる
    手段と、 (g)前記第4の手段に結合され温度変化に無関係に前
    記コイルに対する前記部材の変位に応じて変化する前記
    第2直流信号に応じて出力信号を生じる手段と、を備え
    ている温度補償手段。
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