JPH09331591A - 骨伝導型イヤホンマイク - Google Patents
骨伝導型イヤホンマイクInfo
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- JPH09331591A JPH09331591A JP14915796A JP14915796A JPH09331591A JP H09331591 A JPH09331591 A JP H09331591A JP 14915796 A JP14915796 A JP 14915796A JP 14915796 A JP14915796 A JP 14915796A JP H09331591 A JPH09331591 A JP H09331591A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高感度で不潔感を与えず、長時間装着できる
骨伝導型イヤホンマイクを得る。 【解決手段】 骨伝導音声振動による振動を検出して電
気信号に変換する骨伝導検出型マイク部と、骨伝導検出
型マイク部を収納する収納ケースと、スピーカ部と、電
気信号を伝達するケーブルとを備え、収納ケースが、耳
珠33と接するとともに耳珠33と対珠32で囲まれた
耳甲介腔31に支持され、伝達部を収納ケースの耳珠の
裏側37近傍に設けている。
骨伝導型イヤホンマイクを得る。 【解決手段】 骨伝導音声振動による振動を検出して電
気信号に変換する骨伝導検出型マイク部と、骨伝導検出
型マイク部を収納する収納ケースと、スピーカ部と、電
気信号を伝達するケーブルとを備え、収納ケースが、耳
珠33と接するとともに耳珠33と対珠32で囲まれた
耳甲介腔31に支持され、伝達部を収納ケースの耳珠の
裏側37近傍に設けている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば携帯電話や
トランシーバ、計算機などに接続されて用いられ、骨伝
導により外耳道近傍に伝達された音声振動を検出する骨
伝導検出型マイク部とスピーカ部を備えた骨伝導型イヤ
ホンマイクに関するものである。
トランシーバ、計算機などに接続されて用いられ、骨伝
導により外耳道近傍に伝達された音声振動を検出する骨
伝導検出型マイク部とスピーカ部を備えた骨伝導型イヤ
ホンマイクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、骨伝導音声振動を外耳道で検出す
る骨伝導型イヤホンマイクとしては、例えば特開昭51
―94218号公報(文献1)に示されているように圧
電型、マグネティック型などがあった。図21は上記文
献1に示され、圧電素子を利用した骨伝導型イヤホンマ
イクの断面図であり、イヤーピース71内に支持体12
を介して圧電体などによる梁11を配置し、骨伝導音声
振動が外耳道70壁を通じて圧電素子に取り付けられた
重り72に伝わることで圧電素子に力が加わり、圧電素
子に加わった力に比例した出力が発生し、引き出し線7
3を通して外部に引き出される。
る骨伝導型イヤホンマイクとしては、例えば特開昭51
―94218号公報(文献1)に示されているように圧
電型、マグネティック型などがあった。図21は上記文
献1に示され、圧電素子を利用した骨伝導型イヤホンマ
イクの断面図であり、イヤーピース71内に支持体12
を介して圧電体などによる梁11を配置し、骨伝導音声
振動が外耳道70壁を通じて圧電素子に取り付けられた
重り72に伝わることで圧電素子に力が加わり、圧電素
子に加わった力に比例した出力が発生し、引き出し線7
3を通して外部に引き出される。
【0003】また、図22は特開平4―172794号
公報(文献2)に示された外耳道に挿入する方式の骨伝
導型イヤホンマイクの断面図であり、20はマイク部、
21はスピーカ部、23は音道である。上記文献2にお
いては、挿入する部材の形状や材質などの検討およびほ
ほ部や咽喉部で骨伝導振動を検出しようとする検討もな
さている。
公報(文献2)に示された外耳道に挿入する方式の骨伝
導型イヤホンマイクの断面図であり、20はマイク部、
21はスピーカ部、23は音道である。上記文献2にお
いては、挿入する部材の形状や材質などの検討およびほ
ほ部や咽喉部で骨伝導振動を検出しようとする検討もな
さている。
【0004】また、図23は特開平3―108997号
公報(文献3)に示された振動検出素子をゲル状物質7
4に浮かせた骨伝導型イヤホンマイクの断面図であり、
外部から加わる不要な振動を検出しないようにする検討
がなされている。
公報(文献3)に示された振動検出素子をゲル状物質7
4に浮かせた骨伝導型イヤホンマイクの断面図であり、
外部から加わる不要な振動を検出しないようにする検討
がなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】外耳近傍の骨伝導を検
出する骨伝導型マイクは、従来、検出素子や振動伝達部
材を外耳道に挿入する構造であるが、これは検出素子の
固定箇所によっては感度が不十分であるので、実用に供
するためには振動振幅の大きな外耳道に挿入することが
必要であったためである。しかしながら、外耳道挿入型
骨伝導マイクでは外耳道に挿入することにより、耳垢が
イヤホンマイクに付着したり、苦痛を感じるため長時間
の使用には耐えないなどの課題があった。さらに、外耳
道の大きさや形状は個人差が大きく、いくつかの大きさ
のイヤーピース(外耳道挿入部品)を揃える必要があ
り、また検出素子の装着状態が不安定で、安定した感度
を得ることが難しかった。
出する骨伝導型マイクは、従来、検出素子や振動伝達部
材を外耳道に挿入する構造であるが、これは検出素子の
固定箇所によっては感度が不十分であるので、実用に供
するためには振動振幅の大きな外耳道に挿入することが
必要であったためである。しかしながら、外耳道挿入型
骨伝導マイクでは外耳道に挿入することにより、耳垢が
イヤホンマイクに付着したり、苦痛を感じるため長時間
の使用には耐えないなどの課題があった。さらに、外耳
道の大きさや形状は個人差が大きく、いくつかの大きさ
のイヤーピース(外耳道挿入部品)を揃える必要があ
り、また検出素子の装着状態が不安定で、安定した感度
を得ることが難しかった。
【0006】また、近年、携帯形カセットテープレコー
ダーやCDプレーヤーに接続するインナー形ヘッドホン
では、外耳道に挿入するのではなく、耳甲介腔にスピー
カを装着するタイプが主流となっている。
ダーやCDプレーヤーに接続するインナー形ヘッドホン
では、外耳道に挿入するのではなく、耳甲介腔にスピー
カを装着するタイプが主流となっている。
【0007】また、ケーブルが衣服と擦れたり、ケース
を手で触ることによる振動がケーブルを伝播して検出素
子に伝達され、それが大きなノイズとなり、通話の妨げ
となっている。これに対して上記文献3に示すように検
出素子をゲル状物質に浮かせることが検討されている
が、この場合には検出素子の固定という点で問題があっ
た。
を手で触ることによる振動がケーブルを伝播して検出素
子に伝達され、それが大きなノイズとなり、通話の妨げ
となっている。これに対して上記文献3に示すように検
出素子をゲル状物質に浮かせることが検討されている
が、この場合には検出素子の固定という点で問題があっ
た。
【0008】また、骨伝導音声振動は微弱であり、検出
素子の感度を上げるためには、梁を複数にすることが有
効であるが、外耳近傍に装着するためには限られた容積
のなかに多くの梁を組み込むことになり、生産性の点で
問題があった。
素子の感度を上げるためには、梁を複数にすることが有
効であるが、外耳近傍に装着するためには限られた容積
のなかに多くの梁を組み込むことになり、生産性の点で
問題があった。
【0009】さらに、トランシーバのような相互通話方
式の通信機器では、送話受話の切り換えを機器本体に付
属するスイッチで行う必要があるため、送受話をすべて
耳を通して行う骨伝導型イヤホンマイクでもハンズフリ
ーでは使用できないという問題があった。
式の通信機器では、送話受話の切り換えを機器本体に付
属するスイッチで行う必要があるため、送受話をすべて
耳を通して行う骨伝導型イヤホンマイクでもハンズフリ
ーでは使用できないという問題があった。
【0010】また、通信機器に接続されるイヤホンマイ
クは、空気振動を検出するマイクをケーブルの途中など
に備えた気導音型イヤホンマイクが現在実用化されてい
るが、機器とはケーブルで接続されており、ケーブルが
絡まったり引っ掛かったりして使用上不自由であった。
クは、空気振動を検出するマイクをケーブルの途中など
に備えた気導音型イヤホンマイクが現在実用化されてい
るが、機器とはケーブルで接続されており、ケーブルが
絡まったり引っ掛かったりして使用上不自由であった。
【0011】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたもので、高感度で、不潔感を与えず、安定した装
着を実現でき、苦痛を伴わないので長時間の使用に耐え
る骨伝導型イヤホンマイクを得ることを目的とする。さ
らに、相互通話にも適用でき使用上便利な骨伝導型イヤ
ホンマイクを得ることを目的としている。さらに、通話
性能の優れた骨伝導型イヤホンマイクを得ることを目的
としている。
されたもので、高感度で、不潔感を与えず、安定した装
着を実現でき、苦痛を伴わないので長時間の使用に耐え
る骨伝導型イヤホンマイクを得ることを目的とする。さ
らに、相互通話にも適用でき使用上便利な骨伝導型イヤ
ホンマイクを得ることを目的としている。さらに、通話
性能の優れた骨伝導型イヤホンマイクを得ることを目的
としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の骨伝
導型イヤホンマイクは、骨伝導音声振動による振動を検
出して電気信号に変換する骨伝導音声振動検出素子を有
する骨伝導検出型マイク部と、この骨伝導検出型マイク
部を収納する収納ケースと、スピーカ部と、上記電気信
号を伝達するケーブルとを備えた骨伝導型イヤホンマイ
クにおいて、上記収納ケースが、耳珠の裏側と接すると
ともに耳珠と対珠で囲まれた耳甲介腔に支持される形状
を有し、上記耳珠の裏側近傍から骨伝導音声振動を伝達
する伝達部を備えたものである。
導型イヤホンマイクは、骨伝導音声振動による振動を検
出して電気信号に変換する骨伝導音声振動検出素子を有
する骨伝導検出型マイク部と、この骨伝導検出型マイク
部を収納する収納ケースと、スピーカ部と、上記電気信
号を伝達するケーブルとを備えた骨伝導型イヤホンマイ
クにおいて、上記収納ケースが、耳珠の裏側と接すると
ともに耳珠と対珠で囲まれた耳甲介腔に支持される形状
を有し、上記耳珠の裏側近傍から骨伝導音声振動を伝達
する伝達部を備えたものである。
【0013】本発明に係る第2の骨伝導型イヤホンマイ
クは、上記第1の骨伝導型イヤホンマイクにおいて、骨
伝導検出型マイク部とスピーカ部とが分離しており、両
耳の耳甲介腔に上記マイク部とスピーカ部とを別々に装
着するものである。
クは、上記第1の骨伝導型イヤホンマイクにおいて、骨
伝導検出型マイク部とスピーカ部とが分離しており、両
耳の耳甲介腔に上記マイク部とスピーカ部とを別々に装
着するものである。
【0014】本発明に係る第3の骨伝導型イヤホンマイ
クは、上記第1の骨伝導型イヤホンマイクにおいて、骨
伝導検出型マイク部とスピーカ部とが一体であり、上記
マイク部とスピーカ部とを片耳の耳甲介腔に装着可能と
したものである。
クは、上記第1の骨伝導型イヤホンマイクにおいて、骨
伝導検出型マイク部とスピーカ部とが一体であり、上記
マイク部とスピーカ部とを片耳の耳甲介腔に装着可能と
したものである。
【0015】本発明に係る第4の骨伝導型イヤホンマイ
クは、上記第1ないし第3の骨伝導型イヤホンマイクに
おいて、骨伝導音声振動による骨伝導音声振動検出素子
の振動方向が、珠間切痕の延びる方向から顔の前方向に
50〜80度の角度をなすものである。
クは、上記第1ないし第3の骨伝導型イヤホンマイクに
おいて、骨伝導音声振動による骨伝導音声振動検出素子
の振動方向が、珠間切痕の延びる方向から顔の前方向に
50〜80度の角度をなすものである。
【0016】本発明に係る第5の骨伝導型イヤホンマイ
クは、上記第1ないし第4の骨伝導型イヤホンマイクに
おいて、上記骨伝導検出型マイク部と収納ケースとを制
振材料を介して接着したものである。
クは、上記第1ないし第4の骨伝導型イヤホンマイクに
おいて、上記骨伝導検出型マイク部と収納ケースとを制
振材料を介して接着したものである。
【0017】本発明に係る第6の骨伝導型イヤホンマイ
クは、上記第3の骨伝導型イヤホンマイクにおいて、上
記骨伝導検出型マイク部とスピーカ部とを制振材料を介
して接着したものである。
クは、上記第3の骨伝導型イヤホンマイクにおいて、上
記骨伝導検出型マイク部とスピーカ部とを制振材料を介
して接着したものである。
【0018】本発明に係る第7の骨伝導型イヤホンマイ
クは、上記第1ないし第6の骨伝導型イヤホンマイクに
おいて、上記伝達部を他より硬い材料で形成したもので
ある。
クは、上記第1ないし第6の骨伝導型イヤホンマイクに
おいて、上記伝達部を他より硬い材料で形成したもので
ある。
【0019】本発明に係る第8の骨伝導型イヤホンマイ
クは、上記第1ないし第7の骨伝導型イヤホンマイクに
おいて、ケーブルが導体の外側に空隙を介して外側シー
スを設けたものである。
クは、上記第1ないし第7の骨伝導型イヤホンマイクに
おいて、ケーブルが導体の外側に空隙を介して外側シー
スを設けたものである。
【0020】本発明に係る第9の骨伝導型イヤホンマイ
クは、上記第1ないし第8の骨伝導型イヤホンマイクに
おいて、上記骨伝導音声振動検出素子が骨伝導音声振動
を検出する複数の圧電体バイモルフの梁と金属板とが交
互に積層され、導体パターンの形成された基板に電気的
に接続し固定されたものである。
クは、上記第1ないし第8の骨伝導型イヤホンマイクに
おいて、上記骨伝導音声振動検出素子が骨伝導音声振動
を検出する複数の圧電体バイモルフの梁と金属板とが交
互に積層され、導体パターンの形成された基板に電気的
に接続し固定されたものである。
【0021】本発明に係る第10の骨伝導型イヤホンマ
イクは、上記第1ないし第8の骨伝導型イヤホンマイク
において、骨伝導音声振動検出素子が骨伝導音声振動を
検出する複数の圧電体バイモルフの梁間に所定の空隙を
設け、この空隙をはんだで充填固定し、導体パターンの
形成された基板に電気的に接続し固定したものである。
イクは、上記第1ないし第8の骨伝導型イヤホンマイク
において、骨伝導音声振動検出素子が骨伝導音声振動を
検出する複数の圧電体バイモルフの梁間に所定の空隙を
設け、この空隙をはんだで充填固定し、導体パターンの
形成された基板に電気的に接続し固定したものである。
【0022】本発明に係る第11の骨伝導型イヤホンマ
イクは、上記第1ないし第10の骨伝導型イヤホンマイ
クにおいて、上記骨伝導検出型マイク部に発生した信号
が、あらかじめ設定した信号レベルを超えると骨伝導検
出型マイク部の動作が伝達され、上記信号レベル以下で
はスピーカ部が動作するように切り替わる手段を備えた
ものである。
イクは、上記第1ないし第10の骨伝導型イヤホンマイ
クにおいて、上記骨伝導検出型マイク部に発生した信号
が、あらかじめ設定した信号レベルを超えると骨伝導検
出型マイク部の動作が伝達され、上記信号レベル以下で
はスピーカ部が動作するように切り替わる手段を備えた
ものである。
【0023】本発明に係る第12の骨伝導型イヤホンマ
イクは、骨伝導音声振動を検出する骨伝導検出型マイク
部と、スピーカ部と、上記骨伝導検出型マイク部に発生
した信号が、あらかじめ設定した信号レベルを超えると
骨伝導検出型マイク部の動作が伝達され、上記信号レベ
ル以下ではスピーカ部が動作するように切り替わる手段
を備えたものである。
イクは、骨伝導音声振動を検出する骨伝導検出型マイク
部と、スピーカ部と、上記骨伝導検出型マイク部に発生
した信号が、あらかじめ設定した信号レベルを超えると
骨伝導検出型マイク部の動作が伝達され、上記信号レベ
ル以下ではスピーカ部が動作するように切り替わる手段
を備えたものである。
【0024】本発明に係る第13の骨伝導型イヤホンマ
イクは、骨伝導音声振動を検出する骨伝導検出型マイク
部と、スピーカ部と、上記スピーカ部へ入力した信号を
電波、光および超音波の一種により受信する受信手段
と、骨伝導検出型マイク部から発生し出力した信号を電
波、光および超音波により送信する送信手段とを備えた
ものである。
イクは、骨伝導音声振動を検出する骨伝導検出型マイク
部と、スピーカ部と、上記スピーカ部へ入力した信号を
電波、光および超音波の一種により受信する受信手段
と、骨伝導検出型マイク部から発生し出力した信号を電
波、光および超音波により送信する送信手段とを備えた
ものである。
【0025】
【発明の実施の形態】図面を使って、本発明の実施の形
態を説明する。図1は本発明の骨伝導型イヤホンマイク
で、骨伝導検出型マイク部20と、スピーカ部21と、
収納ケース22と、ケーブル24とを備えている。収納
ケース22は耳珠33と接し耳珠33と対珠32に囲ま
れた耳甲介腔31に支持される形状であり、伝達部は収
納ケース22の耳珠33と接する部分に設けられ、骨伝
導音声振動が耳珠の裏側37近傍から伝達されるように
している。骨伝導マイク部20の検出感度は耳珠の裏側
37近辺で最大であり、伝達部を収納ケース22の耳珠
33と接する部分に設けることにより、骨伝導音声振動
の検出感度が最も高くなる。図1は、片耳型の骨伝導型
イヤホンマイクで、骨伝導検出型マイク部20とスピー
カ部21とが一体で、片耳の耳甲介腔31に装着するも
のであり、ケーブルが絡まることが防止され周囲の音も
同時に聞くことができる。
態を説明する。図1は本発明の骨伝導型イヤホンマイク
で、骨伝導検出型マイク部20と、スピーカ部21と、
収納ケース22と、ケーブル24とを備えている。収納
ケース22は耳珠33と接し耳珠33と対珠32に囲ま
れた耳甲介腔31に支持される形状であり、伝達部は収
納ケース22の耳珠33と接する部分に設けられ、骨伝
導音声振動が耳珠の裏側37近傍から伝達されるように
している。骨伝導マイク部20の検出感度は耳珠の裏側
37近辺で最大であり、伝達部を収納ケース22の耳珠
33と接する部分に設けることにより、骨伝導音声振動
の検出感度が最も高くなる。図1は、片耳型の骨伝導型
イヤホンマイクで、骨伝導検出型マイク部20とスピー
カ部21とが一体で、片耳の耳甲介腔31に装着するも
のであり、ケーブルが絡まることが防止され周囲の音も
同時に聞くことができる。
【0026】図7は本発明の骨伝導型イヤホンマイク
で、両耳型の骨伝導型イヤホンマイクで、骨伝導検出型
マイク部20とスピーカ部21とが分離しており、両耳
の耳甲介腔にそれぞれを別々に装着するものである。両
耳にマイク部20とスピーカ部21を装着すると、各々
を一体型より小さくできるので装着が容易であり、マイ
ク部とスピーカ部の音響的結合がなくハウリングを防止
できる。
で、両耳型の骨伝導型イヤホンマイクで、骨伝導検出型
マイク部20とスピーカ部21とが分離しており、両耳
の耳甲介腔にそれぞれを別々に装着するものである。両
耳にマイク部20とスピーカ部21を装着すると、各々
を一体型より小さくできるので装着が容易であり、マイ
ク部とスピーカ部の音響的結合がなくハウリングを防止
できる。
【0027】図3および図4は本発明の骨伝導型イヤホ
ンマイクを装着した状態を示し、骨伝導音声振動による
振動検出梁11の振動方向が、珠間切痕35の延びる方
向36から顔の前方向にφ度の角度をなす方向である場
合を示している。図5から上記振動方向が50〜80度
の角度範囲であると検出感度が高いことがわかる。
ンマイクを装着した状態を示し、骨伝導音声振動による
振動検出梁11の振動方向が、珠間切痕35の延びる方
向36から顔の前方向にφ度の角度をなす方向である場
合を示している。図5から上記振動方向が50〜80度
の角度範囲であると検出感度が高いことがわかる。
【0028】図11は本発明の骨伝導型イヤホンマイク
で、骨伝導検出型マイク部20と収納ケース22とが制
振材料25で接着されているものである。制振材料25
により骨伝導マイク部20へ不要な振動が伝わるのを防
止することができ、ノイズを遮断することができる。
で、骨伝導検出型マイク部20と収納ケース22とが制
振材料25で接着されているものである。制振材料25
により骨伝導マイク部20へ不要な振動が伝わるのを防
止することができ、ノイズを遮断することができる。
【0029】図12は本発明の骨伝導型イヤホンマイク
で、上記骨伝導検出型マイク部20とスピーカ部21と
が制振材料25を介して接着され、片耳の耳甲介腔に装
着するものである。骨伝導検出型マイク部20とスピー
カ部21とが一体化され近接しているが、制振材料25
により、スピーカ部21で生じた不要な振動が骨伝導マ
イク部20へ伝わるのを防止することができ、ノイズを
遮断することができる。
で、上記骨伝導検出型マイク部20とスピーカ部21と
が制振材料25を介して接着され、片耳の耳甲介腔に装
着するものである。骨伝導検出型マイク部20とスピー
カ部21とが一体化され近接しているが、制振材料25
により、スピーカ部21で生じた不要な振動が骨伝導マ
イク部20へ伝わるのを防止することができ、ノイズを
遮断することができる。
【0030】図13は本発明の骨伝導型イヤホンマイク
の収納ケース22の材料を説明しており、収納ケース2
2の耳珠の裏側と接する伝達部26を他の部分27より
硬い材料で形成したもので、振動を検出する方向を耳珠
方向に限定することができ、高感度を得ることができ
る。
の収納ケース22の材料を説明しており、収納ケース2
2の耳珠の裏側と接する伝達部26を他の部分27より
硬い材料で形成したもので、振動を検出する方向を耳珠
方向に限定することができ、高感度を得ることができ
る。
【0031】図15は本発明の骨伝導型イヤホンマイク
のケーブルの断面であり、ケーブルは導体42の外側に
空隙44を介して外側シース43を設けたもので、空隙
44によりケーブルを通して伝えられる雑音を低下させ
ることができる。
のケーブルの断面であり、ケーブルは導体42の外側に
空隙44を介して外側シース43を設けたもので、空隙
44によりケーブルを通して伝えられる雑音を低下させ
ることができる。
【0032】図16は本発明の骨伝導型イヤホンマイク
の骨伝導音声振動検出素子であり、骨伝導音声振動を検
出する複数の圧電体バイモルフの梁51と金属板50と
が交互に積層され、導体パターン5の形成された基板5
2に電気的に接続し固定されたもので、梁の組立と電気
的接続が容易になり、骨伝導音声振動検出素子の生産性
が向上し小型化できる。
の骨伝導音声振動検出素子であり、骨伝導音声振動を検
出する複数の圧電体バイモルフの梁51と金属板50と
が交互に積層され、導体パターン5の形成された基板5
2に電気的に接続し固定されたもので、梁の組立と電気
的接続が容易になり、骨伝導音声振動検出素子の生産性
が向上し小型化できる。
【0033】図17は本発明の骨伝導型イヤホンマイク
の骨伝導音声振動検出素子であり、骨伝導音声振動を検
出する複数の圧電体バイモルフの梁51間に所定の空隙
を設け、この空隙がはんだ53で充填固定されたもの
で、梁の組立と電気的接続が容易になり、骨伝導音声振
動検出素子の生産性が向上し小型化できる。
の骨伝導音声振動検出素子であり、骨伝導音声振動を検
出する複数の圧電体バイモルフの梁51間に所定の空隙
を設け、この空隙がはんだ53で充填固定されたもの
で、梁の組立と電気的接続が容易になり、骨伝導音声振
動検出素子の生産性が向上し小型化できる。
【0034】図19は本発明の骨伝導型イヤホンマイク
の送受信の切り替え動作を示し、骨伝導検出型マイク部
60に発生した信号と、あらかじめ設定した信号レベル
とを比較する比較部62と、骨伝導検出型マイク部60
の動作とスピーカ部61の動作とを切り替える切り替え
部63とを備えたもので、相互通話が容易になる。
の送受信の切り替え動作を示し、骨伝導検出型マイク部
60に発生した信号と、あらかじめ設定した信号レベル
とを比較する比較部62と、骨伝導検出型マイク部60
の動作とスピーカ部61の動作とを切り替える切り替え
部63とを備えたもので、相互通話が容易になる。
【0035】図20は本発明の骨伝導型イヤホンマイク
であり、骨伝導検出型マイク部60と、スピーカ部61
と、スピーカ部へ入力される信号を電波、光および超音
波の一種により受信する受信機64と、骨伝導検出型マ
イク部60から発生し出力される信号を電波、光および
超音波により送信する送信機65とを備えたものでワイ
ヤレス型として用いることができる。
であり、骨伝導検出型マイク部60と、スピーカ部61
と、スピーカ部へ入力される信号を電波、光および超音
波の一種により受信する受信機64と、骨伝導検出型マ
イク部60から発生し出力される信号を電波、光および
超音波により送信する送信機65とを備えたものでワイ
ヤレス型として用いることができる。
【0036】
実施例1.図1(a)と(b)および(c)は各々本発
明の第1の実施例の骨伝導型イヤホンマイクの正面図と
側面図および耳の各部名称を示す説明図で、図は左耳用
イヤホンマイクの例である。図において、20は骨伝導
検出型マイク部、21はスピーカ部、22は樹脂等から
なる収納ケース、23はスピーカからの音を外耳に導く
音道、24はケーブル、32は対珠、33は耳珠、31
は耳甲介腔で対珠32と耳珠33で囲まれた空間、37
は耳珠の裏側である。収納ケース22は骨伝導検出型マ
イク部20を収納し、耳珠33と接するとともに、耳甲
介腔31に支持され装着した際に耳珠の裏側37近傍を
伝達部としている。骨伝導検出型マイク部20は骨伝導
音声振動による振動を検出し、電気信号に変換する骨伝
導音声振動検出素子を有し、収納ケース22の中心から
一方へ偏って配置されている。電気信号に変換された信
号は収納ケース22に設けられた伝達部からケーブル2
4により携帯電話など機器側に伝達され、機器側から伝
達された信号はケーブル24を経てスピーカ21に供給
される。
明の第1の実施例の骨伝導型イヤホンマイクの正面図と
側面図および耳の各部名称を示す説明図で、図は左耳用
イヤホンマイクの例である。図において、20は骨伝導
検出型マイク部、21はスピーカ部、22は樹脂等から
なる収納ケース、23はスピーカからの音を外耳に導く
音道、24はケーブル、32は対珠、33は耳珠、31
は耳甲介腔で対珠32と耳珠33で囲まれた空間、37
は耳珠の裏側である。収納ケース22は骨伝導検出型マ
イク部20を収納し、耳珠33と接するとともに、耳甲
介腔31に支持され装着した際に耳珠の裏側37近傍を
伝達部としている。骨伝導検出型マイク部20は骨伝導
音声振動による振動を検出し、電気信号に変換する骨伝
導音声振動検出素子を有し、収納ケース22の中心から
一方へ偏って配置されている。電気信号に変換された信
号は収納ケース22に設けられた伝達部からケーブル2
4により携帯電話など機器側に伝達され、機器側から伝
達された信号はケーブル24を経てスピーカ21に供給
される。
【0037】図2は本実施例に係わる骨伝導検出型マイ
ク部の斜視図であり、11は骨伝導音声振動により振動
し、その振動を検出する圧電体バイモルフからなる片持
ち梁で、合計4本の梁を用いた例を示している。この梁
11は支持する支持部材12によりシールドケース13
に固定されている。シールドケース13は銅等の金属製
であり、振動検出のための梁を備えた骨伝導音声振動検
出素子や、増幅するためのトランジスタ(図示しない)
や、ノイズを除去するためのコンデンサ(図示しない)
などを収納し、外部からの電磁波によるノイズの発生を
抑える目的で用いている。図では分かりやすいようにシ
ールドケースの上半分を省略して示している。
ク部の斜視図であり、11は骨伝導音声振動により振動
し、その振動を検出する圧電体バイモルフからなる片持
ち梁で、合計4本の梁を用いた例を示している。この梁
11は支持する支持部材12によりシールドケース13
に固定されている。シールドケース13は銅等の金属製
であり、振動検出のための梁を備えた骨伝導音声振動検
出素子や、増幅するためのトランジスタ(図示しない)
や、ノイズを除去するためのコンデンサ(図示しない)
などを収納し、外部からの電磁波によるノイズの発生を
抑える目的で用いている。図では分かりやすいようにシ
ールドケースの上半分を省略して示している。
【0038】図3は本発明の第1の実施例の骨伝導型イ
ヤホンマイクを耳甲介腔31に装着した状態を示す説明
図であり、骨伝導型イヤホンマイク10は、対珠32と
耳珠33で囲まれた空間である耳甲介腔31に納まる構
造となっており、対珠32と耳珠33によってイヤホン
マイクが耳甲介腔31に支えられ、対珠32と耳珠33
でなす凹部である珠間切痕35の延びる方向36にケー
ブル24が導かれる。収納ケースの中心に対して偏って
配置されている骨伝導検出型マイク部は耳珠の裏側3
7、すなわち外耳道の入り口付近に接触する部分を伝達
部とし、その伝達部から骨伝導音声振動を伝達して検出
する。
ヤホンマイクを耳甲介腔31に装着した状態を示す説明
図であり、骨伝導型イヤホンマイク10は、対珠32と
耳珠33で囲まれた空間である耳甲介腔31に納まる構
造となっており、対珠32と耳珠33によってイヤホン
マイクが耳甲介腔31に支えられ、対珠32と耳珠33
でなす凹部である珠間切痕35の延びる方向36にケー
ブル24が導かれる。収納ケースの中心に対して偏って
配置されている骨伝導検出型マイク部は耳珠の裏側3
7、すなわち外耳道の入り口付近に接触する部分を伝達
部とし、その伝達部から骨伝導音声振動を伝達して検出
する。
【0039】耳珠の裏側付近から骨伝導音声振動を検出
するようにした本発明の第1の実施例の骨伝導型イヤホ
ンマイクの検出感度を以下で検討する。図4は本発明の
骨伝導型イヤホンマイクを装着した状態を模式的に示す
説明図である。図において、骨伝導音声振動検出素子の
梁の振動方向38と珠間切痕の延びる方向36との角度
(φ)を顔の前面方向に取り検出感度を測定した。つま
り、骨伝導音声振動検出素子の梁の振動方向38と珠間
切痕の延びる方向36との角度を種々変えて本実施例の
イヤホンマイクに組み込んだサンプルを試作して比較し
た。その際、シールドケースは円筒状とし、装着状態が
極力変わらないように工夫し、またそれぞれのサンプル
の検出素子の絶対感度は同一に揃えた。
するようにした本発明の第1の実施例の骨伝導型イヤホ
ンマイクの検出感度を以下で検討する。図4は本発明の
骨伝導型イヤホンマイクを装着した状態を模式的に示す
説明図である。図において、骨伝導音声振動検出素子の
梁の振動方向38と珠間切痕の延びる方向36との角度
(φ)を顔の前面方向に取り検出感度を測定した。つま
り、骨伝導音声振動検出素子の梁の振動方向38と珠間
切痕の延びる方向36との角度を種々変えて本実施例の
イヤホンマイクに組み込んだサンプルを試作して比較し
た。その際、シールドケースは円筒状とし、装着状態が
極力変わらないように工夫し、またそれぞれのサンプル
の検出素子の絶対感度は同一に揃えた。
【0040】その結果を図5に示す。図5は骨伝導音声
振動検出素子の梁の振動方向が、珠間切痕36の延びる
方向から顔の前方向に向かってなす角度(φ)と検出感
度の相関を示す特性図であり、検出感度の測定は発声時
の声の大きさを同じにするため別に気導音マイクで検出
したレベルが一定になるように発声して、そのときの骨
伝導マイクの検出出力を測定した。図からわかるように
角度(φ)が60度近辺で検出感度が最大となった。こ
の角度に相当する位置は、骨伝導音声振動検出素子の梁
の振動方向が耳珠の裏側、すなわち外耳道の入り口を向
く方向である。このことから骨伝導音声振動を検出する
場合に、最も高い検出感度が得られる位置は耳珠裏側で
あることがわかる。これにより、耳珠の裏側付近を伝達
部としてそこから骨伝導音声振動を伝達して検出するよ
うにした本発明の第1の実施例の骨伝導型イヤホンマイ
クでは、高感度が実現できる。
振動検出素子の梁の振動方向が、珠間切痕36の延びる
方向から顔の前方向に向かってなす角度(φ)と検出感
度の相関を示す特性図であり、検出感度の測定は発声時
の声の大きさを同じにするため別に気導音マイクで検出
したレベルが一定になるように発声して、そのときの骨
伝導マイクの検出出力を測定した。図からわかるように
角度(φ)が60度近辺で検出感度が最大となった。こ
の角度に相当する位置は、骨伝導音声振動検出素子の梁
の振動方向が耳珠の裏側、すなわち外耳道の入り口を向
く方向である。このことから骨伝導音声振動を検出する
場合に、最も高い検出感度が得られる位置は耳珠裏側で
あることがわかる。これにより、耳珠の裏側付近を伝達
部としてそこから骨伝導音声振動を伝達して検出するよ
うにした本発明の第1の実施例の骨伝導型イヤホンマイ
クでは、高感度が実現できる。
【0041】比較例1.図6は実施例1の効果を確かめ
るために試作した外耳道に挿入するイヤホンマイクであ
り、検出素子を図に示す形状とし、外耳道への挿入部分
の外径40を5mm、長さ41を7mmにしたものであ
る。
るために試作した外耳道に挿入するイヤホンマイクであ
り、検出素子を図に示す形状とし、外耳道への挿入部分
の外径40を5mm、長さ41を7mmにしたものであ
る。
【0042】実施例1と比較例1を用い、20名の被験
者による比較テストを行った。即ち、実施例1のサンプ
ルは20名すべての被験者の耳に装着可能であり、長時
間装着しても痛みを伴わず、また装着の安定性も良好で
あった。一方、比較例1のサンプルでは、20名の被験
者のうち3名には挿入部分が大きすぎ外耳道に挿入する
ことができなかった。また、1時間連続装着すると7名
が苦痛を訴えた。
者による比較テストを行った。即ち、実施例1のサンプ
ルは20名すべての被験者の耳に装着可能であり、長時
間装着しても痛みを伴わず、また装着の安定性も良好で
あった。一方、比較例1のサンプルでは、20名の被験
者のうち3名には挿入部分が大きすぎ外耳道に挿入する
ことができなかった。また、1時間連続装着すると7名
が苦痛を訴えた。
【0043】実施例1と比較例1について、検出感度の
比較を行った結果を説明する。それぞれの検出素子の絶
対感度(梁の材料、形状、本数により決まる)を同じに
し、同一の増幅率を有する増幅器を介して測定した。ま
た発声時の声の大きさを同じにするため別に気導音マイ
クで検出したレベルが一定になるように発声して、その
ときの骨伝導マイクの検出レベルと比較した。その結果
を下記表1に示す。
比較を行った結果を説明する。それぞれの検出素子の絶
対感度(梁の材料、形状、本数により決まる)を同じに
し、同一の増幅率を有する増幅器を介して測定した。ま
た発声時の声の大きさを同じにするため別に気導音マイ
クで検出したレベルが一定になるように発声して、その
ときの骨伝導マイクの検出レベルと比較した。その結果
を下記表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】表によると、被験者20名のうち最大の検
出レベルは4.5mVp-pであり、最低の検出レベルは
2.0mVp-pであり、20名の平均は3.8mVp-pであっ
た。一方、比較例1のサンプルでは外耳道に挿入できた
17名のうち最大は7.0mVp-pと高かったものの、最
低は1.2mVp-pであり、平均は2.7mVp-pであった。
比較例1で最低であった被験者の場合には実際に携帯電
話に接続して行った通話実験においても、音量が小さ
く、聞き取れないレベルであったが、実施例1の最低で
あった被験者の場合は声がやや小さい程度であり、実用
上問題はなかった。
出レベルは4.5mVp-pであり、最低の検出レベルは
2.0mVp-pであり、20名の平均は3.8mVp-pであっ
た。一方、比較例1のサンプルでは外耳道に挿入できた
17名のうち最大は7.0mVp-pと高かったものの、最
低は1.2mVp-pであり、平均は2.7mVp-pであった。
比較例1で最低であった被験者の場合には実際に携帯電
話に接続して行った通話実験においても、音量が小さ
く、聞き取れないレベルであったが、実施例1の最低で
あった被験者の場合は声がやや小さい程度であり、実用
上問題はなかった。
【0046】以上のように、実施例1では装着の安定性
が優れており、長時間装着しても苦痛を感じないという
効果があり、さらに音量が装着状態の個人差にそれほど
左右されず、安定しているという効果があった。
が優れており、長時間装着しても苦痛を感じないという
効果があり、さらに音量が装着状態の個人差にそれほど
左右されず、安定しているという効果があった。
【0047】実施例2.図7は本発明の第2の実施例の
骨伝導型イヤホンマイクの説明図で、両耳型の骨伝導型
イヤホンマイクを示している。即ち、骨伝導検出型マイ
ク部20とスピーカ部21とを分離し、両方の耳に装着
する構造としたものである。本実施例では骨伝導検出型
マイク部20とスピーカ部21が分離しているため、両
耳に装着するマイクとスピーカがそれぞれ一体型と比べ
小さくできるので、装着が容易であり、また両耳を使用
するので、外部の騒音が遮断されるためスピーカからの
音が聞きやすいという効果がある。また、スピーカとマ
イクの音響的結合が無く、ハウリングが起こらないとい
う効果もある。
骨伝導型イヤホンマイクの説明図で、両耳型の骨伝導型
イヤホンマイクを示している。即ち、骨伝導検出型マイ
ク部20とスピーカ部21とを分離し、両方の耳に装着
する構造としたものである。本実施例では骨伝導検出型
マイク部20とスピーカ部21が分離しているため、両
耳に装着するマイクとスピーカがそれぞれ一体型と比べ
小さくできるので、装着が容易であり、また両耳を使用
するので、外部の騒音が遮断されるためスピーカからの
音が聞きやすいという効果がある。また、スピーカとマ
イクの音響的結合が無く、ハウリングが起こらないとい
う効果もある。
【0048】実施例3.図8は本発明の第3の実施例の
骨伝導型イヤホンマイクを耳甲介腔に装着される側から
見た説明図であり、シールドケース内部の骨伝導音声振
動検出素子の梁11とケーブルの関係を示したものであ
る。図は左耳の耳甲介腔に装着するためのものであり、
実施例1において、収納ケース22から引き出されるケ
ーブルの方向39と、振動検出素子の梁11の振動方向
38とのなす角度θが装着した場合の顔の前方に65度
としたものである。
骨伝導型イヤホンマイクを耳甲介腔に装着される側から
見た説明図であり、シールドケース内部の骨伝導音声振
動検出素子の梁11とケーブルの関係を示したものであ
る。図は左耳の耳甲介腔に装着するためのものであり、
実施例1において、収納ケース22から引き出されるケ
ーブルの方向39と、振動検出素子の梁11の振動方向
38とのなす角度θが装着した場合の顔の前方に65度
としたものである。
【0049】本実施例の骨伝導型イヤホンマイクを耳に
装着した状態を図9に示す。なお、ここでは左耳用イヤ
ホンマイクの実施例を示したが、右耳用であっても本発
明の効果が出ることはいうまでもない。
装着した状態を図9に示す。なお、ここでは左耳用イヤ
ホンマイクの実施例を示したが、右耳用であっても本発
明の効果が出ることはいうまでもない。
【0050】図10は、収納ケースから引き出されるケ
ーブルの方向と骨伝導音声振動検出素子の梁の振動方向
とのなす角度(θ)を、装着した場合の顔の前方を+の
角度として示し、θと実施例1と同様にして測定した検
出感度の関係を示す特性図である。耳甲介腔にも大きさ
や形状に多少の個人差があり、20名の被験者について
実験した結果をまとめたため、図では感度特性は幅を持
って示されている。図から分かるように、感度が高くな
るのはθが50〜80度の範囲であり、それを外れると
感度が著しく低下してしまう。このように収納ケースか
ら引き出されるケーブルの方向と振動検出素子の梁の振
動方向とのなす角度θを50〜80度の範囲にすること
で、高感度が得られるという効果があった。
ーブルの方向と骨伝導音声振動検出素子の梁の振動方向
とのなす角度(θ)を、装着した場合の顔の前方を+の
角度として示し、θと実施例1と同様にして測定した検
出感度の関係を示す特性図である。耳甲介腔にも大きさ
や形状に多少の個人差があり、20名の被験者について
実験した結果をまとめたため、図では感度特性は幅を持
って示されている。図から分かるように、感度が高くな
るのはθが50〜80度の範囲であり、それを外れると
感度が著しく低下してしまう。このように収納ケースか
ら引き出されるケーブルの方向と振動検出素子の梁の振
動方向とのなす角度θを50〜80度の範囲にすること
で、高感度が得られるという効果があった。
【0051】実施例4.イヤホンマイクを使用中に収納
ケースを手で触った場合や、体を動かすことでケーブル
が触れた場合に、その振動がシールドケースまで伝達さ
れ、骨伝導音声振動検出素子の梁を振動させてしまい、
結果として通常の通話のレベルと比べはるかに大きなノ
イズが発生する。それを防止するために、骨伝導検出型
マイク部と収納ケースの接着方法を本実施例において種
々検討した。
ケースを手で触った場合や、体を動かすことでケーブル
が触れた場合に、その振動がシールドケースまで伝達さ
れ、骨伝導音声振動検出素子の梁を振動させてしまい、
結果として通常の通話のレベルと比べはるかに大きなノ
イズが発生する。それを防止するために、骨伝導検出型
マイク部と収納ケースの接着方法を本実施例において種
々検討した。
【0052】図11は本発明の第4の実施例の骨伝導型
イヤホンマイクの説明図であり、25は制振材料であ
り、本発明の第1の実施例の骨伝導型イヤホンマイクに
おいて、発泡ゴムを中心素材とする両面接着テープで、
骨伝導音声振動検出素子を備えた骨伝導型マイク部20
と収納ケース22を接着固定したものであり、スピーカ
部からの音を導く音道は図示していない。使用した上記
両面接着テープ{商品名:工業用両面テープNo54
1,日東電工(株)製}は、発泡ブチルゴムを中心素材
としたもので、テープの厚みは0.75mmである。
イヤホンマイクの説明図であり、25は制振材料であ
り、本発明の第1の実施例の骨伝導型イヤホンマイクに
おいて、発泡ゴムを中心素材とする両面接着テープで、
骨伝導音声振動検出素子を備えた骨伝導型マイク部20
と収納ケース22を接着固定したものであり、スピーカ
部からの音を導く音道は図示していない。使用した上記
両面接着テープ{商品名:工業用両面テープNo54
1,日東電工(株)製}は、発泡ブチルゴムを中心素材
としたもので、テープの厚みは0.75mmである。
【0053】また、収納ケースとシールドケースをシア
ノアクリレート系瞬間接着剤{商品名:アロンアルフ
ァ,東亜合成化学(株)製}で接着した他は第4の実施
例の骨伝導型イヤホンマイクと同様に骨伝導型イヤホン
マイクを作成した(実施例4A)。
ノアクリレート系瞬間接着剤{商品名:アロンアルフ
ァ,東亜合成化学(株)製}で接着した他は第4の実施
例の骨伝導型イヤホンマイクと同様に骨伝導型イヤホン
マイクを作成した(実施例4A)。
【0054】第4の実施例の骨伝導型イヤホンマイクと
実施例4Aについて、両者を実際に携帯電話と接続して
実験した結果、発泡ゴム両面テープを使用した場合には
瞬間接着剤を使用した場合と比べ不要なノイズを8ない
し15dB低下させることが分かった。また、両面接着テ
ープの厚みを薄くするとノイズの遮断効果は低下し、
0.1mm以下では遮断効果がほとんどなくなった。ま
た、不織布系やビニール系両面テープ(厚み0.3m
m)では十分な効果が現われなかった。
実施例4Aについて、両者を実際に携帯電話と接続して
実験した結果、発泡ゴム両面テープを使用した場合には
瞬間接着剤を使用した場合と比べ不要なノイズを8ない
し15dB低下させることが分かった。また、両面接着テ
ープの厚みを薄くするとノイズの遮断効果は低下し、
0.1mm以下では遮断効果がほとんどなくなった。ま
た、不織布系やビニール系両面テープ(厚み0.3m
m)では十分な効果が現われなかった。
【0055】実施例5.図12は本発明の第5の実施例
の骨伝導型イヤホンマイクの説明図であり、骨伝導型マ
イク部20とスピーカ部21を一体化した、片耳型イヤ
ホンマイクであり、本発明の第1の実施例の骨伝導型イ
ヤホンマイクにおいて、骨伝導型マイク部20とスピー
カ部21を制振材料の発泡ゴムの両面テープ25で接着
したもので、両面接着テープ{商品名:工業用両面テー
プNo541,日東電工(株)製}は厚み0.5mmの
ものを使用した。
の骨伝導型イヤホンマイクの説明図であり、骨伝導型マ
イク部20とスピーカ部21を一体化した、片耳型イヤ
ホンマイクであり、本発明の第1の実施例の骨伝導型イ
ヤホンマイクにおいて、骨伝導型マイク部20とスピー
カ部21を制振材料の発泡ゴムの両面テープ25で接着
したもので、両面接着テープ{商品名:工業用両面テー
プNo541,日東電工(株)製}は厚み0.5mmの
ものを使用した。
【0056】また、スピーカ部とマイク部の接着をシア
ノアクリレート系接着剤{商品名:No1731,
(株)スリーボンド製}や紙系両面テープ{商品名:S
cotch両面テープY―410,住友スリーM(株)
製}により行う他は本発明の第5の実施例の骨伝導型イ
ヤホンマイクと同様に骨伝導型イヤホンマイクを作成し
た(実施例5A)。
ノアクリレート系接着剤{商品名:No1731,
(株)スリーボンド製}や紙系両面テープ{商品名:S
cotch両面テープY―410,住友スリーM(株)
製}により行う他は本発明の第5の実施例の骨伝導型イ
ヤホンマイクと同様に骨伝導型イヤホンマイクを作成し
た(実施例5A)。
【0057】第5の実施例の骨伝導型イヤホンマイクと
実施例5Aにおいて、不要なノイズ(ハウリング)の生
じやすさを検討したところ、スピーカ部21と骨伝導型
マイク部20を一体化する場合、スピーカ部とマイク部
が近接し、スピーカ部から発生した空気振動やスピーカ
部そのものの機械振動がシールドケースに伝わり、不要
なノイズ(ハウリング)が生じやすく、実施例5Aでは
通常使用するスピーカ出力レベルにおいてもハウリング
が起こりやすいことが分かった。一方発泡ゴム両面テー
プを用いた第5の実施例の骨伝導型イヤホンマイク場合
にはハウリングは起こらなかった。このようにスピーカ
部とマイク部が近接している場合にも発泡ゴムの両面テ
ープで両者を接着することでハウリングを防止できる効
果があった。なお、厚みが0.3mm以上の発泡ポリウ
レタンゴム系両面テープでもハウリングが防止される効
果があった。
実施例5Aにおいて、不要なノイズ(ハウリング)の生
じやすさを検討したところ、スピーカ部21と骨伝導型
マイク部20を一体化する場合、スピーカ部とマイク部
が近接し、スピーカ部から発生した空気振動やスピーカ
部そのものの機械振動がシールドケースに伝わり、不要
なノイズ(ハウリング)が生じやすく、実施例5Aでは
通常使用するスピーカ出力レベルにおいてもハウリング
が起こりやすいことが分かった。一方発泡ゴム両面テー
プを用いた第5の実施例の骨伝導型イヤホンマイク場合
にはハウリングは起こらなかった。このようにスピーカ
部とマイク部が近接している場合にも発泡ゴムの両面テ
ープで両者を接着することでハウリングを防止できる効
果があった。なお、厚みが0.3mm以上の発泡ポリウ
レタンゴム系両面テープでもハウリングが防止される効
果があった。
【0058】実施例6.図13は本発明の第6の実施例
の骨伝導型イヤホンマイクの説明図で、収納ケース22
の材料を説明するための図であり、上記実施例におい
て、耳珠と接し耳甲介腔に支持される収納ケース22の
うち、一部だけを比較的硬い材料で構成し、他の部分は
比較的柔らかい材料で構成したものであり、図は収納ケ
ース22の耳珠の裏側と接する伝達部26を他の部分2
7より硬い材料で形成したものである。即ち、実施例3
に示したようにケーブルの延びる方向38と65度をな
す方向で耳珠の裏側付近と接する伝達部26を比較的硬
い樹脂26(ABS樹脂―アクリロニトリルブタジエン
スチレン共重合体:ロックウエル硬度80)を用い、他
を比較的柔らかい樹脂27(NBRゴム―ブタジエンア
クリロニトリルゴム:ゴム硬度40度)を用いたもので
ある。
の骨伝導型イヤホンマイクの説明図で、収納ケース22
の材料を説明するための図であり、上記実施例におい
て、耳珠と接し耳甲介腔に支持される収納ケース22の
うち、一部だけを比較的硬い材料で構成し、他の部分は
比較的柔らかい材料で構成したものであり、図は収納ケ
ース22の耳珠の裏側と接する伝達部26を他の部分2
7より硬い材料で形成したものである。即ち、実施例3
に示したようにケーブルの延びる方向38と65度をな
す方向で耳珠の裏側付近と接する伝達部26を比較的硬
い樹脂26(ABS樹脂―アクリロニトリルブタジエン
スチレン共重合体:ロックウエル硬度80)を用い、他
を比較的柔らかい樹脂27(NBRゴム―ブタジエンア
クリロニトリルゴム:ゴム硬度40度)を用いたもので
ある。
【0059】また、収納ケース22のすべての部分を上
記硬い樹脂で形成する他は第6の実施例の骨伝導型イヤ
ホンマイクと同様に骨伝導型イヤホンマイクを作成した
(実施例6A)。
記硬い樹脂で形成する他は第6の実施例の骨伝導型イヤ
ホンマイクと同様に骨伝導型イヤホンマイクを作成した
(実施例6A)。
【0060】第6の実施例の骨伝導型イヤホンマイクと
実施例6Aについて、両者を実際に携帯電話と接続して
実験した結果、第6の実施例の骨伝導型イヤホンマイク
の方が約2.4倍の出力が得られた。耳甲介腔に装着し
た場合、耳甲介腔や対珠、耳珠に接するすべての部分が
硬い樹脂で形成されていると、骨伝導型マイク部にさま
ざまな方向から振動が加わり、それらが互いに干渉相殺
しあうので結果的に検出感度を下げてしまう。第6の実
施例の骨伝導型イヤホンマイクでは振動を検出する方向
が耳珠の方向に限定されるので、高感度が得られるとい
う効果がある。
実施例6Aについて、両者を実際に携帯電話と接続して
実験した結果、第6の実施例の骨伝導型イヤホンマイク
の方が約2.4倍の出力が得られた。耳甲介腔に装着し
た場合、耳甲介腔や対珠、耳珠に接するすべての部分が
硬い樹脂で形成されていると、骨伝導型マイク部にさま
ざまな方向から振動が加わり、それらが互いに干渉相殺
しあうので結果的に検出感度を下げてしまう。第6の実
施例の骨伝導型イヤホンマイクでは振動を検出する方向
が耳珠の方向に限定されるので、高感度が得られるとい
う効果がある。
【0061】実施例7.図14は本発明の第7の実施例
の骨伝導型イヤホンマイクの説明図で、収納ケースを説
明するための図で、収納ケース22は比較的硬いケース
(ABS樹脂)であり、ケーブルと85度をなす方向で
耳珠の裏側付近と接する伝達部26を除いたケース部分
に比較的柔らかなスポンジ29をカバーしたものであ
る。本実施例では、上記スポンジをカバーしない場合、
即ち収納ケースのすべての部分が硬い樹脂で形成された
場合の約2.7倍の出力が得られた。
の骨伝導型イヤホンマイクの説明図で、収納ケースを説
明するための図で、収納ケース22は比較的硬いケース
(ABS樹脂)であり、ケーブルと85度をなす方向で
耳珠の裏側付近と接する伝達部26を除いたケース部分
に比較的柔らかなスポンジ29をカバーしたものであ
る。本実施例では、上記スポンジをカバーしない場合、
即ち収納ケースのすべての部分が硬い樹脂で形成された
場合の約2.7倍の出力が得られた。
【0062】実施例8.図15(a)および(b)は本
発明の第8の実施例の骨伝導型イヤホンマイクに係わる
外部引き出しケーブル24の断面図で、上記実施例にお
いて、導体42と外側シース43の間に0.1mmの空
隙44のあるケーブルを用いた例である。即ち、ケーブ
ルには導体42と外側シース43の間に空隙が存在して
おり、導体42とシース43のそれぞれの直径の差から
計算すると平均的な空隙の厚みは0.1mmであった。
シースは軟質ビニルで形成されており、肉厚は0.3m
mである。導体は直径0.03mmの銅単線を11本撚
り合わせたものを使用した。
発明の第8の実施例の骨伝導型イヤホンマイクに係わる
外部引き出しケーブル24の断面図で、上記実施例にお
いて、導体42と外側シース43の間に0.1mmの空
隙44のあるケーブルを用いた例である。即ち、ケーブ
ルには導体42と外側シース43の間に空隙が存在して
おり、導体42とシース43のそれぞれの直径の差から
計算すると平均的な空隙の厚みは0.1mmであった。
シースは軟質ビニルで形成されており、肉厚は0.3m
mである。導体は直径0.03mmの銅単線を11本撚
り合わせたものを使用した。
【0063】また、ケーブルとして上記と同じ導体を用
いシースは導体に密着したものを用いる他は第8の実施
例の骨伝導型イヤホンマイクと同様に、骨伝導型イヤホ
ンマイクを製作した(実施例8A)。
いシースは導体に密着したものを用いる他は第8の実施
例の骨伝導型イヤホンマイクと同様に、骨伝導型イヤホ
ンマイクを製作した(実施例8A)。
【0064】実施例8と実施例8Aについて、検出素子
を1mの長さのケーブルで宙吊りにした状態で骨伝導音
声振動検出素子から50cmの位置に布を擦り付けて発
生する雑音を比較した。その結果、空隙のあるケーブル
では、空隙のないケーブルの場合と比べて発生する雑音
の大きさは約1/10であった。また、実際に空隙のあ
るケーブルを用いて骨伝導型イヤホンマイクを試作し、
携帯電話と接続して通話実験を行ったところ、ケーブル
が衣服と擦れたり、ケーブルを手で触っても、実使用上
特に問題の生じるような大きさの雑音は発生しなかっ
た。なお、種々実験した結果、空隙の大きさは0.05
mm程度あれば十分であり、ケーブルの柔軟性に基づく
使用感や意匠デザインの観点からケーブル全体の直径を
あまり太くできないので、空隙は0.2mm以内が好ま
しい。
を1mの長さのケーブルで宙吊りにした状態で骨伝導音
声振動検出素子から50cmの位置に布を擦り付けて発
生する雑音を比較した。その結果、空隙のあるケーブル
では、空隙のないケーブルの場合と比べて発生する雑音
の大きさは約1/10であった。また、実際に空隙のあ
るケーブルを用いて骨伝導型イヤホンマイクを試作し、
携帯電話と接続して通話実験を行ったところ、ケーブル
が衣服と擦れたり、ケーブルを手で触っても、実使用上
特に問題の生じるような大きさの雑音は発生しなかっ
た。なお、種々実験した結果、空隙の大きさは0.05
mm程度あれば十分であり、ケーブルの柔軟性に基づく
使用感や意匠デザインの観点からケーブル全体の直径を
あまり太くできないので、空隙は0.2mm以内が好ま
しい。
【0065】実施例9.図16は本発明の第9の実施例
の骨伝導型イヤホンマイクに係わる骨伝導音声振動検出
素子の斜視図で、上記実施例の検出素子を構成する圧電
体バイモルフの梁を複数にして感度を向上させる場合
に、バイモルフの表面電極の接続に金属板を用いたもの
であり、厚さ0.2mmの銅板50と厚さ0.5mmの
圧電体バイモルフ51を梁の一端で積層し、圧力を加え
ながらシアノアクリレート系接着剤{商品名:No17
31,(株)スリーボンド製}で接着した。加えた圧力
は2kg/cm2である。52は圧電体の出力を外部に取り
出すためのフレキシブル基板で、導体パターン5が形成
されており、バイモルフの電極同士は電気的に接続でき
ていた。この構造を採用することにより、梁の組み立て
と電気的接続が容易になり生産性が向上した。また、骨
伝導音声振動検出素子の小型化が実現できた。
の骨伝導型イヤホンマイクに係わる骨伝導音声振動検出
素子の斜視図で、上記実施例の検出素子を構成する圧電
体バイモルフの梁を複数にして感度を向上させる場合
に、バイモルフの表面電極の接続に金属板を用いたもの
であり、厚さ0.2mmの銅板50と厚さ0.5mmの
圧電体バイモルフ51を梁の一端で積層し、圧力を加え
ながらシアノアクリレート系接着剤{商品名:No17
31,(株)スリーボンド製}で接着した。加えた圧力
は2kg/cm2である。52は圧電体の出力を外部に取り
出すためのフレキシブル基板で、導体パターン5が形成
されており、バイモルフの電極同士は電気的に接続でき
ていた。この構造を採用することにより、梁の組み立て
と電気的接続が容易になり生産性が向上した。また、骨
伝導音声振動検出素子の小型化が実現できた。
【0066】実施例10.図17は本発明の第10の実
施例の骨伝導型イヤホンマイクに係わる骨伝導音声振動
検出素子の斜視図で、上記実施例の検出素子を構成する
圧電体バイモルフの梁を複数にして感度を向上させる場
合に、バイモルフの表面電極の接続にはんだ53を用い
たものであり、図18は図17に示した検出素子の製造
の説明図である。即ち、図に示すようにあらかじめ表面
電極が形成された圧電体バイモルフ51の間に0.1m
mの空隙54を設定し、溶融はんだの表面張力により不
要な部分まではんだが浸透するのを防止する補助部材5
5を配置し、溶融はんだ56に梁の一端を浸したとこ
ろ、溶融はんだが表面張力により梁間の空隙に浸透し
た。試作したサンプルを試験した結果、電気的に接続出
来ており、しかも溶融はんだに浸したことによるバイモ
ルフの中間接着層の強度低下や圧電体の特性劣化は生じ
なかった。この構造を採用することにより、梁の組み立
てと電気的接続が容易になり、生産性が向上した。ま
た、検出素子の小型化が実現できた。
施例の骨伝導型イヤホンマイクに係わる骨伝導音声振動
検出素子の斜視図で、上記実施例の検出素子を構成する
圧電体バイモルフの梁を複数にして感度を向上させる場
合に、バイモルフの表面電極の接続にはんだ53を用い
たものであり、図18は図17に示した検出素子の製造
の説明図である。即ち、図に示すようにあらかじめ表面
電極が形成された圧電体バイモルフ51の間に0.1m
mの空隙54を設定し、溶融はんだの表面張力により不
要な部分まではんだが浸透するのを防止する補助部材5
5を配置し、溶融はんだ56に梁の一端を浸したとこ
ろ、溶融はんだが表面張力により梁間の空隙に浸透し
た。試作したサンプルを試験した結果、電気的に接続出
来ており、しかも溶融はんだに浸したことによるバイモ
ルフの中間接着層の強度低下や圧電体の特性劣化は生じ
なかった。この構造を採用することにより、梁の組み立
てと電気的接続が容易になり、生産性が向上した。ま
た、検出素子の小型化が実現できた。
【0067】実施例11.図19は本発明の第11の実
施例の交互通話可能な骨伝導型イヤホンマイクの動作を
示すブロック図であり、骨伝導型マイク部60と、スピ
ーカ部61と、比較部62と、切り替え部63を備えて
いる。比較部62では、骨伝導型マイク部60から発生
した信号とあらかじめ設定した信号レベルとを比較す
る。切り換え部63では、骨伝導型マイク部に発生した
信号が設定したレベルを超えた場合にはスピーカ回路を
遮断し骨伝導検出型マイク部の回路を接続してマイク部
の動作が伝達されるように切り替わる。これによって、
トランシーバのように相互通話の場合にも骨伝導イヤホ
ンマイクが使用できるようになり、いちいちトランンシ
ーバ本体の切り換えスイッチを操作することなく相互通
話が可能となる効果がある。なお、本実施例の効果は骨
伝導型マイクの種類によらない。
施例の交互通話可能な骨伝導型イヤホンマイクの動作を
示すブロック図であり、骨伝導型マイク部60と、スピ
ーカ部61と、比較部62と、切り替え部63を備えて
いる。比較部62では、骨伝導型マイク部60から発生
した信号とあらかじめ設定した信号レベルとを比較す
る。切り換え部63では、骨伝導型マイク部に発生した
信号が設定したレベルを超えた場合にはスピーカ回路を
遮断し骨伝導検出型マイク部の回路を接続してマイク部
の動作が伝達されるように切り替わる。これによって、
トランシーバのように相互通話の場合にも骨伝導イヤホ
ンマイクが使用できるようになり、いちいちトランンシ
ーバ本体の切り換えスイッチを操作することなく相互通
話が可能となる効果がある。なお、本実施例の効果は骨
伝導型マイクの種類によらない。
【0068】実施例12.図20は本発明の第12の実
施例のワイヤレス型の骨伝導型イヤホンマイクの構成を
示すブロック図であり、スピーカ部への信号を電波で受
信する受信手段の受信機64と、骨伝導マイク部から発
生した信号を電波で送信する送信手段の送信機65と、
アンテナ66を備えたイヤホンマイクである。この実施
例によるイヤホンマイクからの電波を受信し、携帯電話
からの信号をイヤホンマイクに送信するための携帯電話
側送受信機67を試作し、市販の携帯電話に接続した。
イヤホンマイクの送信出力500μV/mで、携帯電話
側送受信器と携帯電話機をポケットに入れ、イヤホンマ
イクを耳に装着して通話実験を行ったところ、通常の携
帯電話と同等の通話性能が得られ、イヤホンマイクのケ
ーブルが絡まったり、引っかかったりするトラブルから
解放される効果がある。
施例のワイヤレス型の骨伝導型イヤホンマイクの構成を
示すブロック図であり、スピーカ部への信号を電波で受
信する受信手段の受信機64と、骨伝導マイク部から発
生した信号を電波で送信する送信手段の送信機65と、
アンテナ66を備えたイヤホンマイクである。この実施
例によるイヤホンマイクからの電波を受信し、携帯電話
からの信号をイヤホンマイクに送信するための携帯電話
側送受信機67を試作し、市販の携帯電話に接続した。
イヤホンマイクの送信出力500μV/mで、携帯電話
側送受信器と携帯電話機をポケットに入れ、イヤホンマ
イクを耳に装着して通話実験を行ったところ、通常の携
帯電話と同等の通話性能が得られ、イヤホンマイクのケ
ーブルが絡まったり、引っかかったりするトラブルから
解放される効果がある。
【0069】なお、以上述べたイヤホンマイクの実施例
では、スピーカ部は可動コイル型でも可動磁石型でも、
他の方式でも構わない。また、収納ケースに収納される
スピーカ部の配置や音道は如何ようにあっても構わない
し、収納ケースに用いる材質は実施例で記載した材料以
外でも構わない。 また、実施例では圧電体の片持ち梁
を用いた例を示したが、静電容量検出型、梁の歪検出型
などであっても構わないことはいうまでもないし、両持
ち梁やダイヤフラム型であっても構わない。また、振動
検出感度を向上させるために梁の一端に重りを付属させ
てもよい。
では、スピーカ部は可動コイル型でも可動磁石型でも、
他の方式でも構わない。また、収納ケースに収納される
スピーカ部の配置や音道は如何ようにあっても構わない
し、収納ケースに用いる材質は実施例で記載した材料以
外でも構わない。 また、実施例では圧電体の片持ち梁
を用いた例を示したが、静電容量検出型、梁の歪検出型
などであっても構わないことはいうまでもないし、両持
ち梁やダイヤフラム型であっても構わない。また、振動
検出感度を向上させるために梁の一端に重りを付属させ
てもよい。
【0070】
【発明の効果】本発明の第1の骨伝導型イヤホンマイク
によれば、骨伝導音声振動による振動を検出して電気信
号に変換する骨伝導音声振動検出素子を有する骨伝導検
出型マイク部と、この骨伝導検出型マイク部を収納する
収納ケースと、スピーカ部と、上記電気信号を伝達する
ケーブルとを備えた骨伝導型イヤホンマイクにおいて、
上記収納ケースが、耳珠の裏側と接するとともに耳珠と
対珠で囲まれた耳甲介腔に支持される形状を有し、上記
耳珠の裏側近傍から骨伝導音声振動を伝達する伝達部を
備えたことにより、検出感度が高くなるという効果があ
る。
によれば、骨伝導音声振動による振動を検出して電気信
号に変換する骨伝導音声振動検出素子を有する骨伝導検
出型マイク部と、この骨伝導検出型マイク部を収納する
収納ケースと、スピーカ部と、上記電気信号を伝達する
ケーブルとを備えた骨伝導型イヤホンマイクにおいて、
上記収納ケースが、耳珠の裏側と接するとともに耳珠と
対珠で囲まれた耳甲介腔に支持される形状を有し、上記
耳珠の裏側近傍から骨伝導音声振動を伝達する伝達部を
備えたことにより、検出感度が高くなるという効果があ
る。
【0071】本発明の第2の骨伝導型イヤホンマイクに
よれば、上記第1の骨伝導型イヤホンマイクにおいて、
骨伝導検出型マイク部とスピーカ部とが分離しており、
両耳の耳甲介腔に上記マイク部とスピーカ部とを別々に
装着することにより、装着が容易でスピーカからの音が
聞き易いという効果がある。
よれば、上記第1の骨伝導型イヤホンマイクにおいて、
骨伝導検出型マイク部とスピーカ部とが分離しており、
両耳の耳甲介腔に上記マイク部とスピーカ部とを別々に
装着することにより、装着が容易でスピーカからの音が
聞き易いという効果がある。
【0072】本発明の第3の骨伝導型イヤホンマイクに
よれば、上記第1の骨伝導型イヤホンマイクにおいて、
骨伝導検出型マイク部とスピーカ部とが一体であり、上
記マイク部とスピーカ部とを片耳の耳甲介腔に装着可能
としたことにより、ケーブルが絡まることが防止され、
周囲の音も同時に聞くことができるという効果がある。
よれば、上記第1の骨伝導型イヤホンマイクにおいて、
骨伝導検出型マイク部とスピーカ部とが一体であり、上
記マイク部とスピーカ部とを片耳の耳甲介腔に装着可能
としたことにより、ケーブルが絡まることが防止され、
周囲の音も同時に聞くことができるという効果がある。
【0073】本発明の第4の骨伝導型イヤホンマイクに
よれば、上記第1ないし第3の骨伝導型イヤホンマイク
において、骨伝導音声振動による骨伝導音声振動検出素
子の振動方向が、珠間切痕の延びる方向から顔の前方向
に50〜80度の角度をなす方向であることにより、検
出感度がさらに良くなるという効果がある。
よれば、上記第1ないし第3の骨伝導型イヤホンマイク
において、骨伝導音声振動による骨伝導音声振動検出素
子の振動方向が、珠間切痕の延びる方向から顔の前方向
に50〜80度の角度をなす方向であることにより、検
出感度がさらに良くなるという効果がある。
【0074】本発明の第5の骨伝導型イヤホンマイクに
よれば、上記第1ないし第4の骨伝導型イヤホンマイク
において、上記骨伝導検出型マイク部と収納ケースとを
制振材料を介して接着したことにより、雑音の影響が防
止されるという効果がある。
よれば、上記第1ないし第4の骨伝導型イヤホンマイク
において、上記骨伝導検出型マイク部と収納ケースとを
制振材料を介して接着したことにより、雑音の影響が防
止されるという効果がある。
【0075】本発明の第6の骨伝導型イヤホンマイクに
よれば、上記第3の骨伝導型イヤホンマイクにおいて、
上記骨伝導検出型マイク部とスピーカ部とを制振材料を
介して接着したことにより、ハウリングが防止されると
いう効果がある。
よれば、上記第3の骨伝導型イヤホンマイクにおいて、
上記骨伝導検出型マイク部とスピーカ部とを制振材料を
介して接着したことにより、ハウリングが防止されると
いう効果がある。
【0076】本発明の第7の骨伝導型イヤホンマイクに
よれば、上記第1ないし第6の骨伝導型イヤホンマイク
において、上記伝達部を他より硬い材料で形成したこと
により、検出感度が向上するという効果がある。
よれば、上記第1ないし第6の骨伝導型イヤホンマイク
において、上記伝達部を他より硬い材料で形成したこと
により、検出感度が向上するという効果がある。
【0077】本発明の第8の骨伝導型イヤホンマイクに
よれば、上記第1ないし第7の骨伝導型イヤホンマイク
において、ケーブルが導体の外側に空隙を介して外側シ
ースを設けたものであることにより、雑音が防止される
という効果がある。
よれば、上記第1ないし第7の骨伝導型イヤホンマイク
において、ケーブルが導体の外側に空隙を介して外側シ
ースを設けたものであることにより、雑音が防止される
という効果がある。
【0078】本発明の第9の骨伝導型イヤホンマイクに
よれば、上記第1ないし第8の骨伝導型イヤホンマイク
において、上記骨伝導音声振動検出素子が骨伝導音声振
動を検出する複数の圧電体バイモルフの梁と金属板とが
交互に積層され、導体パターンの形成された基板に電気
的に接続し固定されていることにより、生産性が向上
し、小型化が可能であるという効果がある。
よれば、上記第1ないし第8の骨伝導型イヤホンマイク
において、上記骨伝導音声振動検出素子が骨伝導音声振
動を検出する複数の圧電体バイモルフの梁と金属板とが
交互に積層され、導体パターンの形成された基板に電気
的に接続し固定されていることにより、生産性が向上
し、小型化が可能であるという効果がある。
【0079】本発明の第10の骨伝導型イヤホンマイク
によれば、上記第9の骨伝導型イヤホンマイクにおい
て、骨伝導音声振動検出素子が骨伝導音声振動を検出す
る複数の圧電体バイモルフの梁間に所定の空隙を設け、
この空隙をはんだで充填固定し、導体パターンの形成さ
れた基板に電気的に接続し固定したことにより、生産性
が向上し、小型化が可能であるという効果がある。
によれば、上記第9の骨伝導型イヤホンマイクにおい
て、骨伝導音声振動検出素子が骨伝導音声振動を検出す
る複数の圧電体バイモルフの梁間に所定の空隙を設け、
この空隙をはんだで充填固定し、導体パターンの形成さ
れた基板に電気的に接続し固定したことにより、生産性
が向上し、小型化が可能であるという効果がある。
【0080】本発明に係る第11の骨伝導型イヤホンマ
イクは、上記第1ないし第10の骨伝導型イヤホンマイ
クにおいて、上記骨伝導検出型マイク部に発生した信号
が、あらかじめ設定した信号レベルを超えると骨伝導検
出型マイク部の動作が伝達され、上記信号レベル以下で
はスピーカ部が動作するように切り替わる手段を備えた
ことにより、相互通話が可能であるという効果がある。
イクは、上記第1ないし第10の骨伝導型イヤホンマイ
クにおいて、上記骨伝導検出型マイク部に発生した信号
が、あらかじめ設定した信号レベルを超えると骨伝導検
出型マイク部の動作が伝達され、上記信号レベル以下で
はスピーカ部が動作するように切り替わる手段を備えた
ことにより、相互通話が可能であるという効果がある。
【0081】本発明に係る第12の骨伝導型イヤホンマ
イクは、骨伝導音声振動を検出する骨伝導検出型マイク
部と、スピーカ部と、上記骨伝導検出型マイク部に発生
した信号が、あらかじめ設定した信号レベルを超えると
骨伝導検出型マイク部の動作が伝達され、上記信号レベ
ル以下ではスピーカ部が動作するように切り替わる手段
とを備えたことにより、相互通話が可能であるという効
果がある。
イクは、骨伝導音声振動を検出する骨伝導検出型マイク
部と、スピーカ部と、上記骨伝導検出型マイク部に発生
した信号が、あらかじめ設定した信号レベルを超えると
骨伝導検出型マイク部の動作が伝達され、上記信号レベ
ル以下ではスピーカ部が動作するように切り替わる手段
とを備えたことにより、相互通話が可能であるという効
果がある。
【0082】本発明に係る第13の骨伝導型イヤホンマ
イクは、骨伝導音声振動を検出する骨伝導検出型マイク
部と、スピーカ部と、上記スピーカ部へ入力した信号を
電波、光および超音波の一種により受信する受信手段
と、骨伝導検出型マイクから発生し出力した信号を電
波、光および超音波により送信する送信手段とを備えた
ことにより、通話特性および利便性が優れるという効果
がある。
イクは、骨伝導音声振動を検出する骨伝導検出型マイク
部と、スピーカ部と、上記スピーカ部へ入力した信号を
電波、光および超音波の一種により受信する受信手段
と、骨伝導検出型マイクから発生し出力した信号を電
波、光および超音波により送信する送信手段とを備えた
ことにより、通話特性および利便性が優れるという効果
がある。
【図1】 本発明の第1の実施例の骨伝導型イヤホンマ
イクの説明図である。
イクの説明図である。
【図2】 本発明の第1の実施例の骨伝導型イヤホンマ
イクの骨伝導検出型マイク部の斜視図である。
イクの骨伝導検出型マイク部の斜視図である。
【図3】 本発明の第1の実施例の骨伝導型イヤホンマ
イクを耳甲介腔に装着した状態を示す説明図である。
イクを耳甲介腔に装着した状態を示す説明図である。
【図4】 本発明の第1の骨伝導型イヤホンマイクを装
着した状態を模式的に示す説明図である。
着した状態を模式的に示す説明図である。
【図5】 本発明の第1の骨伝導型イヤホンマイク振動
部材の振動方向と検出感度の相関を示す特性図である。
部材の振動方向と検出感度の相関を示す特性図である。
【図6】 比較例の外耳道に挿入型イヤホンマイクの断
面図である。
面図である。
【図7】 本発明の第2の実施例の骨伝導型イヤホンマ
イクの説明図である。
イクの説明図である。
【図8】 本発明の第3の実施例の骨伝導型イヤホンマ
イクを耳甲介腔に装着される側から見た説明図である。
イクを耳甲介腔に装着される側から見た説明図である。
【図9】 本発明の第3の実施例の骨伝導型イヤホンマ
イクを耳甲介腔に装着する状態を示す説明図である。
イクを耳甲介腔に装着する状態を示す説明図である。
【図10】 本発明の第3の実施例の骨伝導型イヤホン
マイクのケーブルの方向と振動検出素子の梁の振動方向
とのなす角度と検出感度の関係を示す特性図である。
マイクのケーブルの方向と振動検出素子の梁の振動方向
とのなす角度と検出感度の関係を示す特性図である。
【図11】 本発明の第4の実施例の骨伝導型イヤホン
マイクの説明図である。
マイクの説明図である。
【図12】 本発明の第5の実施例の骨伝導型イヤホン
マイクの説明図である。
マイクの説明図である。
【図13】 本発明の第6の実施例の骨伝導型イヤホン
マイクの説明図である。
マイクの説明図である。
【図14】 本発明の第7の実施例の骨伝導型イヤホン
マイクの説明図である。
マイクの説明図である。
【図15】 本発明の第8の実施例の骨伝導型イヤホン
マイクに係わる外部引き出しケーブルの断面図である。
マイクに係わる外部引き出しケーブルの断面図である。
【図16】 本発明の第9の実施例の骨伝導型イヤホン
マイクに係わる検出素子の斜視図である。
マイクに係わる検出素子の斜視図である。
【図17】 本発明の第10の実施例の骨伝導型イヤホ
ンマイクに係わる検出素子の斜視図である。
ンマイクに係わる検出素子の斜視図である。
【図18】 本発明の第10の実施例の骨伝導型イヤホ
ンマイクに係わる検出素子の製造の説明図である。
ンマイクに係わる検出素子の製造の説明図である。
【図19】 本発明の第11の実施例の骨伝導型イヤホ
ンマイクの動作を示すブロック図である。
ンマイクの動作を示すブロック図である。
【図20】 本発明の第12の実施例のワイヤレス型の
骨伝導型イヤホンマイクの構成を示すブロック図であ
る。
骨伝導型イヤホンマイクの構成を示すブロック図であ
る。
【図21】 従来例の骨伝導型イヤホンマイクの断面図
である。
である。
【図22】 従来例の骨伝導型イヤホンマイクの断面図
である。
である。
【図23】 従来例の骨伝導型イヤホンマイクの断面図
である。
である。
10 骨伝導型イヤホンマイク、11 梁、20 骨伝
導検出型マイク部、21 スピーカ部、22 収納ケー
ス、24 ケーブル、25 制振材料、26伝達部、3
1 耳甲介腔、32 対珠、33 耳珠、35 珠間切
痕、36 珠間切痕の延びる方向、38 振動方向、4
4 空隙、50 金属板、51 圧電体バイモルフの
梁、52 配線基板、53 はんだ、60 骨伝導検出
型マイク部、61 スピーカ部、62 比較部、63
切替部、64 受信機、65 送信機、66 アンテ
ナ。
導検出型マイク部、21 スピーカ部、22 収納ケー
ス、24 ケーブル、25 制振材料、26伝達部、3
1 耳甲介腔、32 対珠、33 耳珠、35 珠間切
痕、36 珠間切痕の延びる方向、38 振動方向、4
4 空隙、50 金属板、51 圧電体バイモルフの
梁、52 配線基板、53 はんだ、60 骨伝導検出
型マイク部、61 スピーカ部、62 比較部、63
切替部、64 受信機、65 送信機、66 アンテ
ナ。
Claims (13)
- 【請求項1】 骨伝導音声振動による振動を検出して電
気信号に変換する骨伝導音声振動検出素子を有する骨伝
導検出型マイク部と、この骨伝導検出型マイク部を収納
する収納ケースと、スピーカ部と、上記電気信号を伝達
するケーブルとを備えた骨伝導型イヤホンマイクにおい
て、上記収納ケースが、耳珠の裏側と接するとともに耳
珠と対珠で囲まれた耳甲介腔に支持される形状を有し、
上記耳珠の裏側近傍から骨伝導音声振動を伝達する伝達
部を備えたことを特徴とする骨伝導型イヤホンマイク。 - 【請求項2】 骨伝導検出型マイク部とスピーカ部とが
分離しており、両耳の耳甲介腔に上記マイク部とスピー
カ部とを別々に装着することを特徴とする請求項1に記
載の骨伝導型イヤホンマイク。 - 【請求項3】 骨伝導検出型マイク部とスピーカ部とが
一体であり、上記マイク部とスピーカ部とを片耳の耳甲
介腔に装着可能としたことを特徴とする請求項1に記載
の骨伝導型イヤホンマイク。 - 【請求項4】 骨伝導音声振動による骨伝導音声振動検
出素子の振動方向が、珠間切痕の延びる方向から顔の前
方向に50〜80度の角度をなす方向であることを特徴
とする請求項1ないし3の何れかに記載の骨伝導型イヤ
ホンマイク。 - 【請求項5】 骨伝導検出型マイク部と収納ケースとを
制振材料を介して接着したことを特徴とする請求項1な
いし4の何れかに記載の骨伝導型イヤホンマイク。 - 【請求項6】 骨伝導検出型マイク部とスピーカ部とを
制振材料を介して接着したことを特徴とする請求項3に
記載の骨伝導型イヤホンマイク。 - 【請求項7】 伝達部を他より硬い材料で形成したこと
を特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の骨伝導
型イヤホンマイク。 - 【請求項8】 ケーブルが導体の外側に空隙を介して外
側シースを設けたものであることを特徴とする請求項1
ないし7の何れかに記載の骨伝導型イヤホンマイク。 - 【請求項9】 骨伝導音声振動検出素子が骨伝導音声振
動を検出する複数の圧電体バイモルフの梁と金属板とが
交互に積層され、導体パターンの形成された基板に電気
的に接続し固定されたものであることを特徴とする請求
項1ないし8の何れかに記載の骨伝導型イヤホンマイ
ク。 - 【請求項10】 骨伝導音声振動検出素子が骨伝導音声
振動を検出する複数の圧電体バイモルフの梁間に所定の
空隙を設け、この空隙をはんだで充填固定し、導体パタ
ーンの形成された基板に電気的に接続し固定したもので
あることを特徴とする請求項1ないし8の何れかに記載
の骨伝導型イヤホンマイク。 - 【請求項11】 骨伝導検出型マイク部に発生した信号
が、あらかじめ設定した信号レベルを超えると骨伝導検
出型マイク部の動作が伝達され、上記信号レベル以下で
はスピーカ部が動作するように切り替わる手段を備えた
ことを特徴とする請求項1ないし10の何れかに記載の
骨伝導型イヤホンマイク。 - 【請求項12】 骨伝導音声振動を検出する骨伝導検出
型マイク部と、スピーカ部と、上記骨伝導検出型マイク
部に発生した信号が、あらかじめ設定した信号レベルを
超えると骨伝導検出型マイク部の動作が伝達され、上記
信号レベル以下ではスピーカ部が動作するように切り替
わる手段とを備えた骨伝導型イヤホンマイク。 - 【請求項13】 骨伝導音声振動を検出する骨伝導検出
型マイク部と、スピーカ部と、上記スピーカ部へ入力し
た信号を電波、光および超音波の一種により受信する受
信手段と、骨伝導検出型マイク部から発生し出力した信
号を電波、光および超音波により送信する送信手段とを
備えた骨伝導型イヤホンマイク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14915796A JPH09331591A (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 骨伝導型イヤホンマイク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14915796A JPH09331591A (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 骨伝導型イヤホンマイク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09331591A true JPH09331591A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15469045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14915796A Pending JPH09331591A (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 骨伝導型イヤホンマイク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09331591A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003015465A1 (fr) * | 2001-08-11 | 2003-02-20 | Hao Chen | Emetteur et recepteur telephoniques auriculaires a retroaction elevee supprimee |
CN102611957A (zh) * | 2012-03-15 | 2012-07-25 | 曾超宁 | 一种方便佩戴和佩戴舒适的骨传导拾音耳机 |
CN105657588A (zh) * | 2016-03-30 | 2016-06-08 | 张�浩 | 骨传导麦克风 |
JPWO2023007840A1 (ja) * | 2021-07-30 | 2023-02-02 | ||
WO2024169104A1 (zh) * | 2023-02-16 | 2024-08-22 | 东莞市猎声电子科技有限公司 | 振子线屏蔽低回声啸叫型骨传导耳机及其低回声啸叫方法 |
-
1996
- 1996-06-11 JP JP14915796A patent/JPH09331591A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003015465A1 (fr) * | 2001-08-11 | 2003-02-20 | Hao Chen | Emetteur et recepteur telephoniques auriculaires a retroaction elevee supprimee |
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JPWO2023007840A1 (ja) * | 2021-07-30 | 2023-02-02 | ||
WO2023007840A1 (ja) * | 2021-07-30 | 2023-02-02 | BoCo株式会社 | 通話装置 |
WO2024169104A1 (zh) * | 2023-02-16 | 2024-08-22 | 东莞市猎声电子科技有限公司 | 振子线屏蔽低回声啸叫型骨传导耳机及其低回声啸叫方法 |
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