JP2007096386A - スピーカ - Google Patents

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Toru Kato
透 加藤
Takashi Tomatsu
隆 戸松
Yoshitomo Kusanagi
恵与 草▲なぎ▼
Teruo Kikuchi
照男 菊地
Kiyota Oshino
喜代太 押野
Katsuyoshi Suzuki
勝義 鈴木
Kenichi Suzuki
健一 鈴木
Hideji Isaka
秀治 井坂
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Shinsei KK
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Abstract

【課題】 音質を劣化させることのない小型の骨伝導スピーカの提供。
【解決手段】 骨伝導スピーカは、装着者の耳朶に取り付ける耳朶取付部と、耳朶取付部から延在する保持部と、保持部に保持されるスピーカとを有し、保持部は、耳朶取付部を耳朶に装着したとき、スピーカの音を発生する振動部が耳介後部に接触する位置にスピーカを保持する構成になっている。スピーカは、一端が開口し他端に底体を有するケースと、ケースの底体に第1の端が固定され反対側の第2の端が開口から突出する振動体と、振動体の両面に取り付けられる圧電素子と、ケースの内外に亘って延在し圧電素子に電気を供給するコードとを有し、振動体の第2の端は圧電素子の動作によって所定の振り幅で振動する。振動体を振動させ、振動体の第2の端の端面を装着者の耳介後部に接触させることによって、振動(音信号)を装着者の聴覚神経に伝達させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スピーカ、特に、人体に装着し、骨及び軟骨を介して音信号を聴覚神経に伝導する骨伝導スピーカに適用して有効な技術に関する。
音響機器等に使用されるスピーカとして、圧電振動体(圧電素子)を用いたスピーカが知られている(例えば、特許文献1)。
また、電子機器のウエアラブル化(装着化)により、ラジオ、CDプレイヤー、MDプレイヤー、テレビ受像機、DVDプレイヤー等の音響機器からの信号を受けて音楽等を聞くイヤホンも開発されている。また、装着者の耳朶に取り付ける身体装身具にスピーカを組み込んだ骨伝導スピーカも知られている(例えば、特許文献2)。
特願平10−503649号公報(国際公開番号WO98/18291号公報)。 特開2004−64457号公報。
従来の圧電素子を用いたスピーカは、薄い振動板の一面に圧電素子を取り付けた構造になっている。例えば、薄い金属板からなる振動板の一面に圧電セラミックス素子を取り付けて圧電振動子(圧電振動板)を構成している。この圧電振動子において、振動板の外周を固定し、中心部分を振動させてスピーカとしている。骨伝導スピーカにおいても同様なスピーカが使用されている。このため、骨伝導スピーカにあっては、圧電振動子の中心の振動を装着者の皮膚に接触させ、これにより皮膚の下に位置する骨に振動を伝える。
圧電振動子の外周部分を固定させ、面中心部を面に対して垂直方向に振動させる従来のスピーカでは、中心部の振り幅(ストローク)を最大にさせる構造になっている。
しかし、骨伝導スピーカの小型化のために、骨伝導スピーカに組み込む上記従来のスピーカを小型化すると、前記面中心部の振動の振り幅(ストローク)が減少することから、音質が劣化してしまうことが判明した。
本発明の目的は音質を劣化させることのない小型のスピーカを提供することにある。
本発明の他の目的は音質を劣化させることのない小型の骨伝導スピーカを提供することにある。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面からあきらかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
(1)スピーカは、
一端が開口し、前記一端の反対面となる他端に底体を有する筒状のケースと、
前記底体に第1の端が固定され、前記第1の端の反対側となる第2の端が前記開口から突出する薄板形状の振動体と、
前記振動体の少なくとも1面に重ねて取り付けられる両面に電極を有する圧電素子(例えば、前記振動体の両面に取り付けられている)と、
前記ケースの内外に亘って延在し、前記圧電素子に電気を供給するコードとを有し、
前記振動体の前記第2の端は、前記圧電素子の動作によって所定の振り幅で振動するように構成されていることを特徴とする。
また、前記振動体は金属板からなり、前記振動体の両面には前記圧電素子がそれぞれ取り付けられ、前記両圧電素子の前記振動体に接続される内側の電極は前記振動体に接続手段を介して電気的に接続され、前記両圧電素子の露出する外側の電極は接続手段を介して電気的に接続されている。前記振動体の周囲は前記ケース内に充填される絶縁性の軟質弾性部材で覆われている。前記振動体の前記第2の端には前記第2の端面を覆う保護体が取り付けられている。前記保護体はシリコーンゴム、樹脂、スポンジ、金メッキのうちのいずれかで形成されている。
(2)前記手段(1)の構成において、前記スピーカにおける前記振動体は、対面する一対の縦振動板と、前記一対の縦振動板の一端側を連結する横振動板とからなり、前記一対の縦振動板の他端側である開放端が前記ケースの前記底体に固定され、前記横振動板が前記ケースの前記開口から突出する門型の振動体となっている。そして、前記一対の縦振動板の両面にそれぞれ重ねて両面に電極を有する圧電素子が取り付けられている。前記振動体は金属板からなり、前記縦振動板の両面に取り付けられた前記圧電素子の前記縦振動板に接続される内側の電極は前記縦振動板に接続手段を介して電気的に接続され、前記縦振動板の両面に取り付けられた前記圧電素子の露出する外側の電極は接続手段を介して電気的に接続されている。従って、前記門型の振動体の前記各振動板は、前記圧電素子の動作によって所定の振り幅で振動する。この振動は門型の振動体の前記横振動板にも現れ、スピーカの発信音の源となる。
(3)骨伝導スピーカは、
装着者の耳朶に取り付ける耳朶取付部と、
前記耳朶取付部から延在する保持部と、
前記保持部に保持されるスピーカとを有し、
前記保持部は、前記耳朶取付部を前記耳朶に装着したとき、前記スピーカの音を発生する振動部が前記装着者の耳介の耳介後部に位置するように前記スピーカを保持する構成になっていることを特徴とする。
また、前記振動部は、前記耳朶取付部を前記耳朶に装着したとき前記耳介後部に所定の圧力を有して接触する構成になっている。前記スピーカは、一端が開口し、前記一端の反対面となる他端に底体を有する筒状のケースと、前記底体に第1の端が固定され、前記第1の端の反対側となる第2の端が前記開口から突出する薄板形状の振動体と、前記振動体の少なくとも1面に重ねて取り付けられる両面に電極を有する圧電素子(例えば、前記振動体の両面に取り付けられている)と、前記ケースの内外に亘って延在し、前記圧電素子に電気を供給するコードとを有し、前記振動体の前記第2の端は、前記圧電素子の動作によって所定の振り幅で振動するように構成され、前記第2の端の端面が前記耳介後部に対面する構成になっている。前記振動体は金属板からなり、前記振動体の両面には前記圧電素子がそれぞれ取り付けられ、前記両圧電素子の前記振動体に接続される内側の電極は前記振動体に接続手段を介して電気的に接続され、前記両圧電素子の露出する外側の電極は接続手段を介して電気的に接続されている。前記振動体の周囲は前記ケース内に充填される絶縁性の軟質弾性部材で覆われている。前記振動体の前記第2の端には前記第2の端面を覆う保護体が取り付けられている。前記保護体はシリコーンゴム、樹脂、スポンジ、金メッキのうちのいずれかで形成されている。
(4)前記手段(3)の構成において、骨伝導スピーカを構成するスピーカの振動体は、対面する一対の縦振動板と、前記一対の縦振動板の一端側を連結する横振動板とからなり、前記一対の縦振動板の他端側である開放端が前記ケースの前記底体に固定され、前記横振動板が前記ケースの前記開口から突出する門型の振動体となっている。そして、前記一対の縦振動板の両面にそれぞれ重ねて両面に電極を有する圧電素子が取り付けられている。前記振動体は金属板からなり、前記縦振動板の両面に取り付けられた前記圧電素子の前記縦振動板に接続される内側の電極は前記縦振動板に接続手段を介して電気的に接続され、前記縦振動板の両面に取り付けられた前記圧電素子の露出する外側の電極は接続手段を介して電気的に接続されている。従って、前記門型の振動体の前記各振動板は、前記圧電素子の動作によって所定の振り幅で振動する。この振動は門型の振動体の前記横振動板にも現れ、スピーカの発信音の源となり、装着者の耳介の耳介後部に伝達される。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
前記(1)の手段によれば、(a)スピーカの振動体(圧電振動子)は片持ち梁構造となっていることから、他の境界条件より振幅(自由端)が大きく取り出せる。即ち、振動体の一端を固定とした場合、振動体の第2の端(振動部)を耳介後部に押し付ける時の押し付ける力(圧着力)によって、自由から、支持(弾性支持)、固定へと境界条件が変化する。この時、片持ち梁の曲げ振動の理論から、固有振動数(共振周波数)は自由、支持、固定の順に高くなっていく。この際、勿論固有振動モードも変化する。そして、先端部(第2の端)の変位が大きいのは、先端部が自由のときとなる。スピーカの再生音の能力から考えた場合、共振周波数の低い圧電振動子(圧電振動板)の方が低音の再生も容易となりスピーカとしての性能が大となる。これにより、スピーカの出力を増大させることができ、高性能なスピーカを提供することができる。
(b)スピーカの振動体(圧電振動子)は片持ち梁構造となっていることから、共振周波数を低くすることができる。即ち、振動体(圧電振動子)の両端の拘束が強くなるほど共振周波数が高くなり、拘束が弱くなるほど共振周波数は低くなる。そして、拘束が強くなるほど曲げ変化に対する剛性が大きくなる。従って、実施例の場合は振動体(圧電振動子)が片持ち梁構造であることから、拘束が弱くなり、曲げ変化に対する剛性が小さくなる。この結果、振動体の変位は振動が起き易く、耳介後部に比較的大きな振動を伝えることが可能となる。
(c)スピーカにおいて、振動体の第1の端はケースの底体に接着剤によって接着されているが、この接着剤は弾性樹脂体からなることから、振動体の振動はこの弾性樹脂体(接着剤)で吸収されるため、音が底体を通して外に漏れることもなくなり、スピーカの音漏れが防止できる。また減衰効果により、音圧周波数特性においてピーク・ディップを抑え、音圧レベルの平坦化に寄与する。
(d)振動体の周囲はケース内に充填される絶縁性の軟質弾性部材で覆われていることから、振動体は軟質弾性部材で支持され、安定した姿勢を保つことができる。
(e)振動体の第2の端の端面は、シリコーンゴム、樹脂、スポンジ、金メッキのうちのいずれかによる保護体で覆われている。従って、振動体の第2の端面を人体の皮膚に接触させることがあっても皮膚を損傷させることがない。
前記(2)の手段によれば、門型振動体は、圧電素子の動作によって一対の縦振動板が振動し、この振動に伴って一体となる横振動板が所定の振り幅で振動することから、横振動板はスピーカとしての有効な発信源となり、高性能なスピーカとなる。横振動板が耳介後部から圧力を受けて振動が抑えられるが、縦振動板は比較的振動が起き易く、横振動板を介して振動を耳介後部に容易に伝達することが出来る。
前記(3)の手段によれば、(a)骨伝導スピーカは、組み込んだスピーカの振動体の端面(第2の端)が装着者の耳介の耳介後部に所定の圧力を有して接触するため、振動体5の第2の端が装着者の皮膚を擦るように振動する。スピーカは、薄板形状の振動体の一端(第1の端)を固定し、他端(第2の端)を自由端とする片持梁構造としてあることから、振動体の第2の端は邪魔されるものもなく、最も大きな振り幅で振動することができる。従って、振動部(第2の端)の振幅は大きく、振動は耳介後部の皮膚の下に位置する耳介軟骨に確実かつ鮮明に伝達されるため、装着者は音質を損なうことなく良好な音情報を聴くことができる。
(b)振動体の第1の端はケースの底体に接着されているが、この接着剤は弾性樹脂体からなることから、圧電素子の振動はこの弾性樹脂体で吸収されるため、音が底体を通して外に音が漏れることもなくなり、音漏れも防止できる。また減衰効果により、音圧周波数特性においてピーク・ディップを抑え、音圧レベルの平坦化に寄与する。また、振動体の周囲はケース内に充填された音(振動)を吸収する軟質弾性部材で覆われている。従って、装着者は周囲に音を撒き散らすことなく、良好な音情報を聴くことができる。
(c)振動体の周囲はケース内に充填された軟質弾性部材で覆われて支持されている。従って、振動体は姿勢を崩すことがなく、長期の使用に耐えることができる。この結果、骨伝導スピーカの長寿命化も達成できる。
(d)振動体の第2の端の端面は、保護体で覆われていることから振動によっても装着者の皮膚を損傷することがなく、装着者は心地好く良好な音情報を聴くことができる。
前記(4)の手段によれば、(a)骨伝導スピーカは、組み込んだ門型スピーカの振動部(横振動板)の外表面が、装着者の耳介の耳介後部に所定の圧力を有して接触するため、横振動板が装着者の皮膚を押圧するように振動する。従って、横振動板の振動は装着者の耳介の耳介後部に確実に伝達される。この結果、振動は耳介後部の皮膚の下に位置する耳介軟骨に確実かつ鮮明に伝達されるため、装着者は音質を損なうことなく良好な音情報を聴くことができる。
(b)門型振動体の開放端はケースの底体に接着されている。底体は弾性樹脂体からなることから、門型振動体で発生した振動はこの弾性樹脂体で吸収されるため、音が底体を通して外に音が漏れることもなくなり、音漏れも防止できる。また減衰効果により、音圧周波数特性においてピーク・ディップを抑え、音圧レベルの平坦化に寄与する。また、門型振動体の周囲は音(振動)を吸収する軟質弾性部材で覆われている。従って、装着者は周囲に音を撒き散らすことなく、良好な音情報を聴くことができる。
(c)門型振動体の横振動板の外表面は、保護体で覆われていることから、振動によっても装着者の皮膚を損傷することがなく、装着者は心地好く良好な音情報を聴くことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。なお、発明の実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
図1乃至図6は本発明の実施例1のスピーカ及び骨伝導スピーカに係わる図である。実施例1のスピーカ1は、図1乃至図3に示す構造となっている。図1はスピーカの概要を示す模式的斜視図、図2はスピーカの振動状態を示す模式図、図3(a),(b)はスピーカの具体的構造を示す模式図である。
実施例1のスピーカ1は、図2及び図3(a)に示すように、一端が開口3し、他端が底体4によって塞がれる筒状のケース2を有している。底体4は底板になっている。また、特に限定はされないが、ケース2は円筒形のABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)製となっている。ケース2の寸法の一例を挙げれば、外径は12mm、内径は9.6mm、長さは14.5mmである。また、底体4の厚さは1mmである。ケース2は一体成形品であってもよく、また、円筒体の一端に底体4を貼り合わせる構造のものでもよい。
一方、ケース2の内部には、図1乃至図3に示すように、薄板形状(板状)の金属からなる振動体5が配置されている。この振動体5の両面には、それぞれ圧電素子6が重ねて取り付けられている。振動体5は、例えば、真鍮板で形成されている。振動体5は他の金属板でもよい。
図4は圧電素子(圧電セラミックス素子)6の構造を示す断面図である。図4に示すように、圧電素子6は、PZTセラミックスからなる本体7と、この本体7の両面に形成された電極8a,8bとからなっている。本体7は、ピエゾ素子を形成する長方形の板材であり、例えば、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、チタン(Ti)と酸素の化合物によって形成されている。このような圧電素子6は、電極8a,8bに導電性のワイヤ9a,9bを接続し、これらワイヤ9a,9bに交流電圧を印加することによって、交互に伸縮動作する。
振動体5の両面には図4に示す圧電素子6が重ねるように取り付けられている。図5は圧電素子6を両面に取り付けた振動体5の一部を示す断面図である。図5は振動体5の底体4に固定する固定端側を示す図である。図5に示すように、振動体5の両面に圧電素子6が導電性接着材10を介してそれぞれ接続されている。この接着において、一対の圧電素子6の伸縮動作によって振動体5が交互に振動するように、一方の圧電素子6(図5では振動体5の上面側の圧電素子6)は電極8bが導電性接着材10によって振動体5に接着され、他方の圧電素子6(図5では振動体5の下面側の圧電素子6)は電極8aが導電性接着材10によって振動体5に接着されるようになっている。この結果、一方の圧電素子6の電極8b及び他方の圧電素子6の電極8aは振動体5に電気的に接続されて等電位とされる。また、一方の圧電素子6の露出する電極8aと他方の圧電素子6の露出する電極8bは導電性のワイヤ11を介して電気的に接続されている。さらに、振動体5にはコード12aが接続され、圧電素子6の露出する電極8a,8bのいずれかにコード12bが接続されている。図5ではコード12bは他方の圧電素子6の露出する電極8bに接続されている。これらコード12a,12bはケース2の内外に亘って延在している。即ち、コード12a,12bは底体4に設けられたガイド孔13を通ってケース2の外に引き出されている。コード12a,12bは、図3において、特に符号は付けないが、導電性の芯線と、この芯線を覆う絶縁性の被覆層によって形成され、先端の芯線がそれぞれ圧電素子6の露出する電極8aまたは電極8bに接続される。また、一対の圧電素子6の露出する電極8aと電極8bを接続するワイヤ11は、導電性の振動体5に接触してショートすることを嫌うため、図3(a)に示すように、ワイヤ11も、特に符号は付けないが、導電性の芯線と、この芯線を覆う絶縁性の被覆層によって形成され、芯線の先端部分がそれぞれ圧電素子6の露出する電極8aまたは電極8bに接続される。
振動体5の両面にそれぞれ圧電素子6が取り付けられるが、圧電素子6の振動体5に接続される内側の電極(図5における振動体5の上面側の電極8b及び振動体5の下面側の電極8a)は、接続手段として導電性接着材10を介して振動体5に電気的に接続されている。また、振動体5の両面に取り付けられる圧電素子6の露出する外側の電極(図5における振動体5の上面側に位置する電極8a及び振動体5の下面側に位置する電極8b)は、接続手段としてのワイヤ11を介して電気的に接続されている。なお、前記接続手段は上記の構成には限定されない。
圧電素子6は、図1及び図2に示すように、振動体5よりも縦、横が短くなり、振動体5の外周は圧電素子6の外周縁よりも外側に張り出している。振動体5は、例えば、幅10mm、長さ15mm、厚さ0.2mmとなっている。
図3(a)に示すように、振動体5の第1の端5aは、ケース2の底体4の内面に接着剤14によって固定されている。振動体5は円形の底体4の中央に固定される。この結果、図2及び図3(a)に示すように、振動体5はその側縁をケース2に接触させない状態でケース2内を延在し、前記第1の端5aの反対側となる第2の端5bをケース2の開口3側に突出させる構造となる。
振動体5の一面に圧電素子6を貼り付ける(取り付ける)ことによって、一般に呼称される圧電振動子(圧電振動板)が形成される。実施例1の場合は、一枚の金属板からなる振動体5の両面にそれぞれ圧電素子6を貼り付けた構造の圧電振動子(圧電振動板)18をケース2の底体4に片持ち梁構造として取り付けたものである。
圧電振動子18の一端、即ち、振動体5の第1の端5aはケース2の底体4に接着剤14によって接着されているが、この接着剤14は弾性樹脂体(例えば、変成シリコーン樹脂(弾性タイプ))からなることから、圧電振動子18の振動はこの弾性樹脂体(接着剤14)で吸収されるため、音が底体4を通して外に漏れることもなくなり、スピーカ1の音漏れも防止できる。また減衰効果により、音圧周波数特性においてピーク・ディップを抑え、音圧レベルの平坦化に寄与する。
このようなスピーカ1は、一対のコード12a,12bからの電圧供給によって動作し、振動体5のケース2から突出する第2の端5bが所定の振幅で振動する。実施例1のスピーカ1は、振動体5の長さが固有の最大振動幅(振動長)を決定することから、第1の端5aを固定した場合、自由端となる第2の端5bが最も振り幅が大きい部分となる。図1乃至図3で両端に矢印を付けた直線が振動方向を示す。第2の端5bの端面はこの振動方向に沿った面となる。実施例1のスピーカ1は、第2の端5bの端面が音を伝達する面、即ち、振動を伝える擦り面となり、骨伝導スピーカのスピーカとして使用される場合、図2の耳介後部15の皮膚面16に第2の端5bの端面を対面させて接触させるようになる。耳介後部15の皮膚面16の下には、図示しないが耳介軟骨が位置している。
また、スピーカ1の振動体5の第2の端5bは、音信号(振動)を伝達するため、例えば、前述のように皮膚面16に接触する。そこで、図1に示すように、振動体5の第2の端5bの角部や縁に丸み17を付けて、振動体5で皮膚面16を振動によって擦っても皮膚が傷ついたりしないようになっている。
図6は装着者の耳朶に装着した実施例1の骨伝導スピーカ20を示す模式図である。骨伝導スピーカ20は、装着者の耳朶21に取り付ける耳朶取付部22と、耳朶取付部22から延在する保持部23と、保持部23に保持されるスピーカ1とを有する。耳朶取付部22はU字状となり、耳朶21を弾力的にクランプする構造となっていて、例えば、形状記憶合金で形成されている。保持部23は耳朶取付部22と一体に形成、あるいは図示しない接着剤等によって耳朶取付部22に取り付ける構造となっている。また、スピーカ1は保持部23にその外周部分を図示しない接着剤によって固定されている。この固定構造によって、スピーカ1の振動体5の第2の端5bは、図6及び図2にも示すように、耳介後部15の皮膚面16に接触する。即ち、保持部23は耳朶取付部22を耳朶21に装着したときスピーカ1の音を発生する振動部(振動体5の第2の端5b)が耳介後部15に圧着されて前記振動部で発生する振動が耳介軟骨に伝達される位置にスピーカ1を保持する。皮膚面16に対する振動部(第2の端5b)の接触圧力は、保持部23に固定するスピーカ1の位置、あるいは耳朶取付部22のクランプ力等によって変えることができる。スピーカ1を保持部23に固定する方法は接着剤に限定されるものではなく、他の構造であってもよい。
スピーカ1が取り付けられる面に対して反対面となる耳朶取付部分には、宝石などの装飾品を取り付けた装飾品取り付け構造24が設けられている。
このような骨伝導スピーカ20は、振動体5の動作によって音信号(振動)をスピーカ1の振動体5の第2の端5bの振動として耳介後部15の皮膚面16に伝える。この振動は皮膚面16の下の耳介後部15に伝達され、骨を伝わって聴覚神経に伝わる。
図7は骨伝導スピーカを使用する携帯電話による通信システムの使用環境を示すブロック図であり、携帯電話のインターフェース機器を示してある。図7は図の上から下に向かってそれぞれ点線枠で示すように、携帯電話30、アダプタ50、骨伝導スピーカ(骨導式スピーカ機構)20、マイク機構60、スピーカ・マイク機構61の機能構成を示す回路ブロックが示されている。携帯電話30とアダプタ50はコネクタ49によって接続されている。
図7の通信システムは、親機(アダプタ50)と子機(骨伝導スピーカ20、マイク機構60、スピーカ・マイク機構61)からなる。親機(アダプタ50) は、携帯電話30にコネクタ49を介して優先接続され音声データの送受信を行う。また、携帯電話30からの音声データは通信制御ブロックで信号処理され送信部を経由しアンテナから子機(骨伝導スピーカ20、マイク機構60、スピーカ・マイク機構61)に対して送出される。子機からの信号はアダプタ50の受信部を経由し通信制御ブロックで信号処理され、携帯電話30に送られる。
子機である骨伝導スピーカ20は、親機(アダプタ50)から音声信号を受信しスピーカ1で再生する機能を有する。例えば、携帯電話30で音楽を再生し、それをこの骨伝導スピーカ20で受信し再生する。
本願発明には直接関係しないが、子機であるマイク機構60は、子機(マイク機構60)のマイクで拾った音声信号を親機(アダプタ50)へ送信する。親機(アダプタ50)はその受信信号を携帯電話30に送る。例えば、無線マイクシステムとして使用できる。また、本願発明には直接関係しないが、子機であるスピーカ・マイク機構61は、スピーカとマイク及び受信・送信部を有するため、音声信号の双方向通信が可能になる。例えば、携帯電話30のハンズフリーとしての応用が可能である。
実施例1によれば以下の効果を有する。
(1)スピーカ1の振動体5(圧電振動子18)は片持ち梁構造となっていることから、他の境界条件より振幅(自由端)が大きく取り出せる。即ち、振動体5の一端を固定とした場合、振動体5の第2の端5b(振動部)を耳介後部15に押し付ける時の押し付ける力(圧着力)によって、自由から、支持(弾性支持)、固定へと境界条件が変化する。この時、片持ち梁の曲げ振動の理論から、固有振動数(共振周波数)は自由、支持、固定の順に高くなっていく。この際、勿論固有振動モードも変化する。そして、先端部(第2の端5b)の変位が大きいのは、先端部が自由のときとなる。スピーカ1の再生音の能力から考えた場合、共振周波数の低い圧電振動子(圧電振動板)18の方が低音の再生も容易となりスピーカとしての性能が大となる。これにより、スピーカ1の出力を増大させることができる。
(2)スピーカ1の振動体5(圧電振動子18)は片持ち梁構造となっていることから、共振周波数を低くすることができる。即ち、振動体5(圧電振動子18)の両端の拘束が強くなるほど共振周波数が高くなり、拘束が弱くなるほど共振周波数は低くなる。そして、拘束が強くなるほど曲げ変化に対する剛性が大きくなる。従って、実施例の場合は振動体5(圧電振動子18)が片持ち梁構造であることから、拘束が弱くなり、曲げ変化に対する剛性が小さくなる。この結果、振動体の変位は振動が起き易く、耳介後部に比較的大きな振動を伝えることが可能となる。
(3)スピーカ1において、圧電振動子18の一端、即ち、振動体5の第1の端5aはケース2の底体4に接着剤14によって接着されているが、この接着剤14は弾性樹脂体からなることから、圧電振動子18の振動はこの弾性樹脂体(接着剤14)で吸収されるため、音が底体4を通して外に漏れることもなくなり、スピーカ1の音漏れが防止できる。また減衰効果により、音圧周波数特性においてピーク・ディップを抑え、音圧レベルの平坦化に寄与する。
(4)スピーカ1は、振動体5の第2の端5bの角部や縁には丸み17が付けられていることから、振動体5で皮膚面16を擦っても皮膚が傷ついたりしなくなる。
(5)上記効果を有するスピーカ1を組み込んだ骨伝導スピーカ20では、装着者の耳朶21に耳朶取付部22を装着したときスピーカ1の音を発生する振動部(第2の端5b)の端面が耳介後部15に所定の圧力を有して接触するため、振動体5の第2の端5bが装着者の皮膚(皮膚面16)を擦るように振動する。そして、この振動の振幅は、第2の端5bが自由端となるため大きい。従って、振動(音信号)は皮膚の下に位置する耳介軟骨に確実かつ鮮明に伝達されるため、装着者は音質を損なうことなく良好な音情報を聴くことができる。
図8(a),(b)は本発明の実施例2のスピーカの概要を示す模式図である。実施例2のスピーカ1は、実施例1のスピーカ1において、装着者の皮膚面16に傷を付けたりしないように、振動体5の第2の端5bに第2の端5bの端面を覆う保護体63を取り付けた構造になっている。他の部分は実施例1のスピーカ1と同じである。
保護体63は、例えば、シリコーンゴムによって形成されている。この保護体63は、成形によって取り付け側に第2の端5bを弾力的に挿入できる窪みが設けられ、この窪みに第2の端5bを嵌合させた構造になっている。また、保護体63の角及び縁は、皮膚を傷つけないため、丸み17をもたせてある。
保護体63は、他の材質または構造であってもよい。例えば、保護体63を、シリコーンゴム以外の他の樹脂やスポンジで形成してもよい。また、メッキ膜で形成してもよい。このメッキ膜の場合も、皮膚を傷つけないために保護体63の角及び縁に丸み17を付ける必要がある。メッキ膜として、例えば、金メッキを使用すれば、金属アレルギーを引き起こす装着者でも安心して使用することができる。
実施例2のスピーカ1は、皮膚面16に接触する第2の端5bが保護体63に覆われていることから、振動体5の第2の端5b側を皮膚面16に接触させた場合、その接触感が良好であるばかりでなく、振動体5の第2の端5bの振動による皮膚の擦りにおいても皮膚が損傷を受けることがない。即ち、振動体5の接触端(第2の端5b)は肌に優しい接触端子となっている。
このような実施例2のスピーカ1は、図6に示す骨伝導スピーカ20に組み込むことができる。そして、実施例2のスピーカ1を組み込んだ骨伝導スピーカ20は、実施例1の骨伝導スピーカ20が有する効果に加えて、装着者の皮膚面16を傷つける等の損傷を抑止することができる効果がある。
図9(a),(b)は本発明の実施例3のスピーカの概要を示す模式図である。実施例3のスピーカ1は、実施例2のスピーカ1において、ケース2内に絶縁性の軟質弾性部材64を充填して、振動体5(圧電振動子18)の周囲を軟質弾性部材64で覆い、この軟質弾性部材64で振動体5(圧電振動子18)を支持する構造となっている。軟質弾性部材64はスポンジまたは硬度が3〜5程度の軟質ゴムを使用する。軟質弾性部材64は、例えば、その周囲を接着剤によってケース2の内周面に固定する。ケース2内の振動体5は軟質弾性部材64によって支持される。実施例3のスピーカ1の他の部分は実施例2のスピーカ1と同じである。
実施例3のスピーカ1では、振動体5(圧電振動子18)は軟質弾性部材64によって支持されることから、安定した姿勢を保つことができる。従って、振動体5(圧電振動子18)が片持ち梁構造であっても、スピーカ1の使用に際しても底体4に対する振動体5(圧電振動子18)の姿勢が変化せず、良好な状態でスピーカ1を使用することができる。また、軟質弾性部材64は、振動体5(圧電振動子18)から発生する音を吸収することから、ケース2の外側への音漏れを防止することができる。
このような実施例3のスピーカ1は、図6に示す骨伝導スピーカ20に組み込むことができる。そして、実施例3のスピーカ1を組み込んだ骨伝導スピーカ20は、長期間に亘っての使用が可能になるとともに、音漏れ防止をさらに高めることができる。
図10(a),(b)は本発明の実施例4のスピーカの概要を示す模式図である。実施例4のスピーカ1は、ケース2内に複数枚の振動体5(圧電振動子18)を配置した構造となっている。
実施例4のスピーカ1は実施例1のスピーカ1において、ケース2内に振動体5(圧電振動子18)を2枚並列に配置した構造になっている。また、実施例3と同様に2枚の振動体5(圧電振動子18)をケース2内に充填した軟質弾性部材64で支持する構造になっている。実施例4のスピーカ1において、第2の端5bに保護体63を設けてもよい。実施例4のスピーカ1では、振動体5(圧電振動子18)の数を2枚としたが、さらに多くしてもよい。
実施例4のスピーカ1は、振動体5(圧電振動子18)の数が多くなることから、スピーカ1の出力が増大する。このような実施例4のスピーカ1を組み込んだ骨伝導スピーカ20は、スピーカの出力増大により装着者はさらに鮮明な音情報を得ることができる。
図11は振動体5(圧電振動子18)を複数有する実施例4の変形例を示すスピーカの一部を示す模式図である。この変形例では、振動体5(圧電振動子18)を多角形の各辺を構成する配置で底体4に相互に接触することなく複数固定した例を示すものである。図11(a)は四角形の4辺を構成するように振動体5(圧電振動子18)を配置した例であり、図11(b)は六角形の6辺を構成するように振動体5(圧電振動子18)を配置した例である。
図11(a),(b)で示す各スピーカ1は、振動体5(圧電振動子18)の数が多くなることから、スピーカ1の出力が増大する。このような各スピーカ1を組み込んだ骨伝導スピーカ20は、スピーカの出力増大により、装着者はさらに鮮明な音情報を得ることができる。
図12乃至図16は本発明の実施例5のスピーカ(門型構造のスピーカ)に係わる図である。図12は門型構造のスピーカ(門型スピーカ)の外観を示す正面図、図13は門型スピーカの平面図、図14は図13のA−A線に沿う断面図、図15は図13のB−B線に沿う断面図、図16は門型スピーカの振動状態を示す模式図である。
実施例5の門型構造のスピーカ(門型スピーカ)1Aは、実施例1のスピーカ1における振動体5の構造が門型構造となる点で異なる。即ち、実施例1のスピーカ1では、振動体5は板状となるが、実施例5の門型スピーカ1Aでは、振動体も門型構造となる。従って、振動体を構成部品の一つとする圧電振動子(圧電振動板)の構造も実施例1の圧電振動子18とは異なり、門型構造の圧電振動子(圧電振動板)18Aとなる。実施例5の門型スピーカ1Aは、圧電振動子が門型構造の圧電振動子(門型圧電振動子)18Aになることと、門型構造に伴って構造が変わる部品があること以外の他の部品は実施例1のスピーカ1と同一の構造(構成)になっている。従って、同一構造(構成)の説明は省略する。
実施例5の門型スピーカ1Aでは、図14に示すように、門型振動体5Aは絶縁性樹脂で形成される底体4の内部に門型振動体5Aの開口端が埋め込まれるようにして固定されている。
門型振動体5Aは、図14及び図15に示すように、対面する一対の縦振動板70,71と、前記一対の縦振動板70,71の一端側を連結する横振動板72とからなっている。門型振動体5Aは一定の幅の金属板を屈曲させて、一対の縦振動板70,71と、この一対の縦振動板70,71の一端側を横振動板72で連結させた門型構造となっている。従って、門型振動体5Aは端が連結されない開放端73と、この開放端73の反対側の縦振動板70,71にそれぞれ連結される横振動板72(連結端)とを有する構造になっている。
そして、絶縁性樹脂で形成される底体4の内部に開放端73を埋め込むことによって、門型振動体5Aは底体4に固定される構造になっている。開放端73の先端は内側に折り曲げられて折曲部74が形成されている。折曲部74は縦振動板70,71に対して交差する方向に延在していることから、折曲部74の存在によって縦振動板70,71は底体4から抜けないようになる。また、門型振動体5Aの横振動板72は、図12及び図14に示すように、ケース2開口3から外部に突出する構造になっている。この突出長さは、例えば、0.3〜0.5mm程度が好ましい。実施例では0.5mm程度となっている。 門型振動体5Aの縦振動板70,71の両面には、図14に示すように、実施例1と同様な構造で圧電素子6がそれぞれ重ねて取り付けられている。縦振動板70の両面に取り付けられた圧電素子6の図示しない外側の電極同士はワイヤ11で電気的に接続されている。縦振動板70に取り付けられた圧電素子6の内側の図示しない電極は図示しない導電性の接着材によって縦振動板70に電気的に接続されている。また、同様に縦振動板71の両面に取り付けられた圧電素子6の図示しない外側の電極同士はワイヤ11で電気的に接続されている。縦振動板71に取り付けられた圧電素子6の内側の図示しない電極は図示しない導電性の接着材によって縦振動板71に電気的に接続されている。一対の縦振動板70,71の対面する面(内側の面)に取り付けられた圧電素子6の相互に対面する図示しない電極同士もワイヤ11で電気的に接続されている。
また、底体4を貫通してケース2の内外に亘って延在するコード12a,12bにおいて、コード12aの内端は門型振動体5Aに電気的に接続されている。図では門型振動体5Aの縦振動板70に接続されている。また、コード12bの内端は圧電素子6の露出する図示しない電極面に電気的に接続されている。
縦振動板70の両面に取り付けられた圧電素子6の縦振動板70に接続される内側の電極は、実施例1と同様に図示しない導電性接着材10(図5参照)を接続手段として縦振動板70に電気的に接続されている。縦振動板71の両面に取り付けられた圧電素子6の縦振動板71に接続される内側の電極は、実施例1と同様に図示しない導電性接着材10(図5参照)を接続手段として縦振動板71に電気的に接続されている。また、縦振動板70の両面に取り付けられた圧電素子6の露出する外側の電極は、実施例1と同様に接続手段とするワイヤ11を介して電気的に接続されている。縦振動板71の両面に取り付けられた圧電素子6の露出する外側の電極は、実施例1と同様に接続手段とするワイヤ11を介して電気的に接続されている。さらに、対面する縦振動板70,71の内側の面に取り付けられた圧電素子6の対面する電極は、図14に示すように、接続手段とするワイヤ11を介して電気的に接続されている。これにより、4個の圧電素子6の露出する電極は等電位となる。なお、前記接続手段は上記の構成には限定されない。
門型振動体5Aは、例えば、幅7mm、厚さ0.2mmの細長の真鍮板を成形して形成される。各部の寸法の一例を挙げると、図14に示すように、縦振動板70,71の長さ(高さ)aは13.5mm、横振動板72の長さbは6.6mmとなっている。また、折曲部74の長さcは1.8mmである。ケース2内径は10mm、外径は12mmで、長さ(高さ)dは13.5mmである。圧電素子6の幅は7mmであり、長さeは10.5mmである。圧電素子6の端から縦振動板70,71の端までの長さfは1.5mmである。底体4の厚さgは1.3mmである。実施例5の門型スピーカ1Aにおいては、縦振動板70,71の長さ(高さ)に比較して、横振動板72の長さが短くなっている。横振動板は耳介後部に圧着されると振動が抑えられる。その為、縦振動板で振動を起こさせる必要がある。従って縦振動板の長さを制限一杯にしている。
実施例5では、底体4を形成する絶縁性樹脂として弾性樹脂体を使用している。弾性樹脂体として、例えば、変成シリコーン樹脂(弾性タイプ)が使用されている。この弾性樹脂体は、門型圧電振動子18Aで発生する振動を吸収することから、振動(音)が底体4を通して外に漏れることもなく、門型スピーカ1Aの音漏れが防止できる。また減衰効果により、音圧周波数特性においてピーク・ディップを抑え、音圧レベルの平坦化に寄与する。
このような門型スピーカ1Aにおいては、門型振動体5Aは、圧電素子6の動作によって縦振動板70,71が振動し、この振動に伴って一体となる横振動板72が所定の振り幅で振動する。
図16に門型振動体5Aの振動状態を示す。振動は、図16に示すように、門型振動体5Aが実線で示される状態と二点鎖線で示される状態を交互に繰り返すことによって発生する。実線の状態は、一対の縦振動板70,71が接近するように変形するときは横振動板72がケース2の外側に突出するように変形する。また、二点鎖線の状態は、一対の縦振動板70,71が遠ざかるように変形したときは横振動板72がケース2の内側に引っ込むように変形する。
実施例5では、振動が有効に発生するように、前述のように4個の圧電素子6をバイモルフ型に配置してある。図16において、両端に矢印を示す線分は振動方向を示すものである。
図17は実施例5の門型スピーカ1Aを組み込んだ骨伝導スピーカ20を装着者の耳朶に装着した状態を示す模式的断面図である。図17はスピーカ1が門型スピーカ1Aとなっている以外は他の部分は図6(実施例1)と同じである。保持部23に固定された門型スピーカ1Aの横振動板72が、装着者の耳介後部15の皮膚面16に所定の圧力を有して接触するようになっている。
門型スピーカ1Aは、一対の縦振動板70,71と、この縦振動板70,71の一端側を連結する横振動板72とで構成される門型振動体5Aを有する。そして、横振動板72が装着者の耳朶後部に圧着される状態では、全体的に見れば実施例1の片持ち梁の場合に比べて、拘束は弱い。また、残りの2つのスパン(縦振動板70,71)があることによって振動も起き易い。この結果、門型スピーカ1Aにおいては効率的な振動発生が可能になり、スピーカとして高性能に機能する。
また、門型振動体5Aの横振動板72の中央が常に腹となる振動が起きやすいように、分極方向を考慮して縦振動板70,71に4枚の圧電素子6を貼り付けた構造としてある。
図18は本発明の実施例6である門型構造のスピーカを示す断面図である。実施例6の門型スピーカ1Aは、実施例5の門型スピーカ1Aにおいて、耳朶後部に接触する横振動板72の外側表面に実施例2のように保護体63を設ける構造となっている。保護体63の構造及び材質は実施例2と同様である。
実施例6の門型スピーカ1Aは、皮膚面16(図2参照)に接触する横振動板72が保護体63に覆われていることから、横振動板72を皮膚面16に接触させた場合、その接触感が良好であるばかりでなく、横振動板72の振動による皮膚の擦りにおいても皮膚が損傷を受けることがない。
このような実施例6の門型スピーカ1Aは、図17に示す骨伝導スピーカ20に組み込むことができる。そして、実施例6の門型スピーカ1Aを組み込んだ骨伝導スピーカ20は、実施例5の骨伝導スピーカ20が有する効果に加えて装着者の皮膚面を傷つける等の損傷を抑止することができる効果がある。
実施例6の門型スピーカ1Aは、実施例5の門型スピーカ1Aにおいて、ケース2内に実施例3と同様に軟質弾性部材64を充填して門型振動体5Aを支持させるようになっている。
実施例6の門型スピーカ1Aでは、門型振動体5A(門型圧電振動子18A)は軟質弾性部材64によって支持されることから、安定した姿勢を保つことができ、長期間に渡って使用することができる。また、軟質弾性部材64は、門型振動体5A(門型圧電振動子18A)から発生する音を吸収することから、ケース2の外側への音漏れを防止することができる。
このような実施例3のスピーカ1は、図6に示す骨伝導スピーカ20に組み込むことができる。そして、実施例6の門型スピーカ1Aを組み込んだ骨伝導スピーカ20は、長期間に亘っての使用が可能になるとともに、音漏れ防止をさらに高めることができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明の実施例1のスピーカの概要を示す模式的斜視図である。 前記スピーカの振動状態を示す模式図である。 前記スピーカの構造を示す断面図である。 圧電セラミックス素子(圧電素子)の構造を示す断面図である。 圧電セラミックス素子(圧電素子)を両面に重ねて取り付けた振動体の一部を示す断面図である。 装着者の耳朶に装着した実施例1の骨伝導スピーカを示す模式的断面図である。 実施例1の骨伝導スピーカを使用する携帯電話の使用環境を示すブロック図である。 本発明の実施例2のスピーカの概要を示す断面図である。 本発明の実施例3のスピーカの概要を示す断面図である。 本発明の実施例4のスピーカの一部を示す断面図である。 本発明の実施例4の変形例である2種類のスピーカの一部を示す断面図である。 本発明の実施例5である門型構造のスピーカの外観を示す正面図である。 実施例5の門型構造のスピーカの平面図である。 図13のA−A線に沿う断面図である。 図13のB−B線に沿う断面図である。 実施例5の門型構造のスピーカの振動状態を示す模式図である。 装着者の耳朶に装着した実施例5の骨伝導スピーカを示す模式的断面図である。 本発明の実施例6である門型構造のスピーカを示す断面図である。
符号の説明
1…スピーカ、2…ケース、3…開口、4…底体、5…振動体、5a…第1の端、5b…第2の端、6…圧電素子(圧電セラミックス素子)、7…本体、8a,8b…電極、9a,9b…ワイヤ、10…導電性接着材、11…ワイヤ、12a,12b…コード、13…ガイド孔、14…接着剤、15…耳介後部、16…皮膚面、17…丸み、18…圧電振動子(圧電振動板)、20…骨伝導スピーカ(骨導式スピーカ機構)、21…耳朶、22…耳朶取付部、23…保持部、24…装飾品取り付け構造、30…携帯電話、49…コネクタ、50…アダプタ、60…マイク機構、61…スピーカ・マイク機構、63…保護体、64…軟質弾性部材、70,71…縦振動板、72…横振動板、73…開放端、74…折曲部。

Claims (26)

  1. 一端が開口し、前記一端の反対面となる他端に底体を有する筒状のケースと、
    前記底体に第1の端が固定され、前記第1の端の反対側となる第2の端が前記開口から突出する薄板形状の振動体と、
    前記振動体の少なくとも1面に重ねて取り付けられる両面に電極を有する圧電素子と、
    前記ケースの内外に亘って延在し、前記圧電素子に電気を供給するコードとを有し、
    前記振動体の前記第2の端は、前記圧電素子の動作によって所定の振り幅で振動するように構成されていることを特徴とするスピーカ。
  2. 前記振動体は金属板からなり、
    前記振動体の両面には前記圧電素子がそれぞれ取り付けられ、
    前記両圧電素子の前記振動体に接続される内側の電極は前記振動体に接続手段を介して電気的に接続され、
    前記両圧電素子の露出する外側の電極は接続手段を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ。
  3. 前記振動体の周囲は前記ケース内に充填される絶縁性の軟質弾性部材で覆われていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ。
  4. 前記振動体の前記第2の端には前記第2の端面を覆う保護体が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ。
  5. 前記保護体はシリコーンゴム、樹脂、スポンジ、金メッキのうちのいずれかで形成されていることを特徴とする請求項4に記載のスピーカ。
  6. 前記振動体は前記ケースの前記底体に複数枚並列に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ。
  7. 前記振動体は前記ケースの前記底体に多角形の各辺を構成する配置で相互に接触することなく複数配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ。
  8. 一端が開口し、前記一端の反対面となる他端に底体を有する筒状のケースと、
    対面する一対の縦振動板と、前記一対の縦振動板の一端側を連結する横振動板とからなり、前記一対の縦振動板の他端側である開放端が前記ケースの前記底体に固定され、前記横振動板が前記ケースの前記開口から突出する門型の振動体と、
    前記一対の縦振動板の両面にそれぞれ重ねて取り付けられる両面に電極を有する圧電素子と、
    前記ケースの内外に亘って延在し、前記圧電素子に電気を供給するコードとを有し、
    前記門型の振動体の前記各振動板は、前記圧電素子の動作によって所定の振り幅で振動するように構成されていることを特徴とするスピーカ。
  9. 前記振動体は金属板からなり、
    前記縦振動板の両面に取り付けられた前記圧電素子の前記縦振動板に接続される内側の電極は前記縦振動板に接続手段を介して電気的に接続され、
    前記縦振動板の両面に取り付けられた前記圧電素子の露出する外側の電極は接続手段を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項8に記載のスピーカ。
  10. 前記縦振動板の周囲は前記ケース内に充填される絶縁性の軟質弾性部材で覆われていることを特徴とする請求項8に記載のスピーカ。
  11. 前記横振動板の前記ケースの外側に露出する面には保護体が取り付けられていることを特徴とする請求項8に記載のスピーカ。
  12. 前記保護体はシリコーンゴム、樹脂、スポンジ、金メッキのうちのいずれかで形成されていることを特徴とする請求項11に記載のスピーカ。
  13. 装着者の耳朶に取り付ける耳朶取付部と、
    前記耳朶取付部から延在する保持部と、
    前記保持部に保持されるスピーカとを有し、
    前記保持部は、前記耳朶取付部を前記耳朶に装着したとき、前記スピーカの音を発生する振動部が前記装着者の耳介の耳介後部に位置するように前記スピーカを保持する構成になっていることを特徴とする骨伝導スピーカ。
  14. 前記振動部は、前記耳朶取付部を前記耳朶に装着したとき前記耳介後部に所定の圧力を有して接触する構成になっていることを特徴とする請求項13に記載の骨伝導スピーカ。
  15. 前記スピーカは、
    一端が開口し、前記一端の反対面となる他端に底体を有する筒状のケースと、
    前記底体に第1の端が固定され、前記第1の端の反対側となる第2の端が前記開口から突出する薄板形状の振動体と、
    前記振動体の少なくとも1面に重ねて取り付けられる両面に電極を有する圧電素子と、
    前記ケースの内外に亘って延在し、前記圧電素子に電気を供給するコードとを有し、
    前記振動体の前記第2の端は、前記圧電素子の動作によって所定の振り幅で振動するように構成され、
    前記第2の端の端面が前記耳介後部に対面することを特徴とする請求項13に記載の骨伝導スピーカ。
  16. 前記振動体は金属板からなり、
    前記振動体の両面には前記圧電素子がそれぞれ取り付けられ、
    前記両圧電素子の前記振動体に接続される内側の電極は前記振動体に接続手段を介して電気的に接続され、
    前記両圧電素子の露出する外側の電極は接続手段を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項13に記載の骨伝導スピーカ。
  17. 前記振動体の周囲は前記ケース内に充填される絶縁性の軟質弾性部材で覆われていることを特徴とする請求項13に記載の骨伝導スピーカ。
  18. 前記振動体の前記第2の端には前記第2の端面を覆う保護体が取り付けられていることを特徴とする請求項13に記載の骨伝導スピーカ。
  19. 前記保護体はシリコーンゴム、樹脂、スポンジ、金メッキのうちのいずれかで形成されていることを特徴とする請求項18に記載の骨伝導スピーカ。
  20. 前記振動体は前記ケースの前記底体に複数枚並列に配置されていることを特徴とする請求項13に記載の骨伝導スピーカ。
  21. 前記振動体は前記ケースの前記底体に多角形の各辺を構成する配置で相互に接触することなく複数配置されていることを特徴とする請求項13に記載の骨伝導スピーカ。
  22. 装着者の耳朶に取り付ける耳朶取付部と、
    前記耳朶取付部から延在する保持部と、
    前記保持部に保持されるスピーカとを有し、
    前記保持部は、前記耳朶取付部を前記耳朶に装着したとき、前記スピーカの音を発生する振動部が前記装着者の耳介の耳介後部に圧着されるように前記スピーカを保持する構成になり、
    前記スピーカは、
    一端が開口し、前記一端の反対面となる他端に底体を有する筒状のケースと、
    対面する一対の縦振動板と、前記一対の縦振動板の一端側を連結する横振動板とからなり、前記一対の縦振動板の他端側である開放端が前記ケースの前記底体に固定され、前記横振動板が前記ケースの前記開口から突出する門型の振動体と、
    前記一対の縦振動板の両面にそれぞれ重ねて取り付けられる両面に電極を有する圧電素子と、
    前記ケースの内外に亘って延在し、前記圧電素子に電気を供給するコードとを有し、
    前記門型の振動体の前記各振動板は、前記圧電素子の動作によって所定の振り幅で振動するように構成されていることを特徴とする骨伝導スピーカ。
  23. 前記振動体は金属板からなり、
    前記縦振動板の両面に取り付けられた前記圧電素子の前記縦振動板に接続される内側の電極は前記縦振動板に接続手段を介して電気的に接続され、
    前記縦振動板の両面に取り付けられた前記圧電素子の露出する外側の電極は接続手段を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項22に記載の骨伝導スピーカ。
  24. 前記縦振動板の周囲は前記ケース内に充填される絶縁性の軟質弾性部材で覆われていることを特徴とする請求項22に記載の骨伝導スピーカ。
  25. 前記横振動板の前記ケースの外側に露出する面には保護体が取り付けられていることを特徴とする請求項22に記載の骨伝導スピーカ。
  26. 前記保護体はシリコーンゴム、樹脂、スポンジ、金メッキのうちのいずれかで形成されていることを特徴とする請求項25に記載の骨伝導スピーカ。
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