JPH0933119A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH0933119A
JPH0933119A JP26325095A JP26325095A JPH0933119A JP H0933119 A JPH0933119 A JP H0933119A JP 26325095 A JP26325095 A JP 26325095A JP 26325095 A JP26325095 A JP 26325095A JP H0933119 A JPH0933119 A JP H0933119A
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air
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JP26325095A
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Shinji Kakehashi
伸治 梯
Takayuki Morita
隆之 森田
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユニットケース41の通風路54内を流れる
空気流の乱れをなくして空気の風速分布を改善すること
により冷媒空気熱交換部45より吹き出す空気の温度分
布の悪化を抑える。さらに、積層型冷媒蒸発器8の冷媒
冷媒熱交換部43と冷媒空気熱交換部45の表面に付着
する水滴のドレン機構を共通化する。 【解決手段】 自動車用空気調和装置1のクーリングユ
ニットのユニットケース41の通風路54の中に冷媒空
気熱交換部45を入れ、通風路54より外側の凸状の突
出部55の中に冷媒冷媒熱交換部43を入れるようにし
て、そのユニットケース41の下方にドレンパンを設置
した。また、突出部55の風上側と風下側に形成される
取付スペース57に、各空調機器を制御する制御装置や
リレー回路等の各空調制御機器56やエアミッスダンパ
9のサーボモータなどを取り付けるようにしてスペース
の有効利用を図った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車用
空気調和装置等に用いられるクーリングユニットに関す
るもので、特に入口流路内を通過する冷媒と出口流路内
を通過する冷媒とを熱交換させる冷媒冷媒熱交換部を有
する冷媒蒸発器をダクト内に配した空気調和装置に係わ
る。
【0002】
【従来の技術】空気調和装置のクーリングユニットの構
成要素である冷媒蒸発器は、その熱交換効率(冷却効
率)を向上させるために、複数の冷媒蒸発流路に分配す
る冷媒の量が均一であることが望ましい。そこで、例え
ば特開平5−196321号公報には、膨張弁より流入
した冷媒が流れる入口流路、冷媒圧縮機へ冷媒を流出さ
せる出口流路を有する冷媒冷媒熱交換部、および入口流
路に減圧手段を介して連通する複数の冷媒蒸発流路を有
し、入口流路より流入した冷媒と空気とを熱交換させて
冷媒を蒸発させる冷媒空気熱交換部よりなる冷媒蒸発器
が記載されている。ここで、冷媒蒸発器の冷媒空気熱交
換部の通風抵抗を考慮して、冷媒蒸発器の冷媒空気熱交
換部をダクト内に配し、冷媒冷媒熱交換部をダクト外に
配することが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この場合に
は、冷媒冷媒熱交換部内に低圧冷媒が通過するため、ダ
クト外の空気が冷媒冷媒熱交換部に当たると、ダクト外
の空気中の水蒸気が凝縮して、冷媒冷媒熱交換部の表面
に水滴が付着してしまう。このため、ダクト内の冷媒空
気熱交換部の表面に付着する水滴を排水するための排水
機構(ドレン機構)に、ダクト外に突出した冷媒冷媒熱
交換部に付着する水滴を排水するための排水機構を追加
することになるので、クーリングユニットのコストが上
昇し、結果的に空気調和装置の価格が上昇する問題が生
じる。
【0004】そこで、上記問題を解消する目的で、冷媒
空気熱交換部および冷媒冷媒熱交換部を両方ともユニッ
トケースの中に入れて、そのユニットケースの下方に水
滴の排水機構を設けたクーリングユニットが考えられ
る。ところが、このクーリングユニットの場合には、ユ
ニットケース内の通風路の中に冷媒冷媒熱交換部が配さ
れていると、冷媒蒸発器の上流側から通風路内を流れて
くる空気が冷媒冷媒熱交換部に衝突して流れに乱れが生
じる。このため、冷媒蒸発器の冷媒空気熱交換部の複数
の冷媒蒸発流路の周囲を通過する空気に風速分布が形成
され、冷媒空気熱交換部の複数の冷媒蒸発流路に冷媒を
均一に分配しても複数の冷媒蒸発流路の周囲を通過する
空気の温度分布が悪くなるという問題が生じる。
【0005】この発明の目的は、冷媒空気熱交換部の表
面および冷媒冷媒熱交換部の表面に付着する水滴の排水
機構を共通化して価格の上昇を抑えることが可能な空気
調和装置を提供することにある。また、ユニットケース
の通風路内を流れる空気流の乱れをなくして空気の温度
分布の悪化を抑え、且つユニットケースの周囲のスペー
スを有効利用することが可能な空気調和装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、ユニットケースの通風路より外側に冷媒冷媒熱交換
部を収容することにより、冷媒冷媒熱交換部に衝突する
空気をなくして通風路内の空気流の乱れがなくなる。し
たがって、通風路内の風速分布を抑えることにより冷媒
空気熱交換部の複数の冷媒蒸発流路の周囲を通過する空
気の温度分布の悪化を抑えることができるという効果が
得られる。
【0007】また、通風路より外側に冷媒冷媒熱交換部
を収容することにより、ユニットケースの冷媒冷媒熱交
換部の周囲のスペースを有効利用することができるとい
う効果が得られる。さらに、冷媒空気熱交換部および冷
媒冷媒熱交換部の両方ともユニットケース内に収容する
ことにより、冷媒空気熱交換部の表面および冷媒冷媒熱
交換部の表面に付着する水滴の排水機構を共通化でき
る。したがって、水滴の排水機構を簡素化して空気調和
装置の価格の上昇を抑えることができるという効果が得
られる。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、ユニット
ケース中から冷凍サイクルの冷媒圧縮機、冷媒凝縮器お
よび気液分離器の設置場所側に向かって入口配管および
出口配管の両方を同一方向となるように取り出すことに
より、入口配管および出口配管に接続される上流側、下
流側の冷媒配管の取回しが容易となる。したがって、上
流側、下流側の冷媒配管の取回し作業が簡素化されるの
で、その作業時間が短縮されることにより、空気調和装
置の価格を低減することができるという効果が得られ
る。
【0009】請求項3に記載の発明によれば、ユニット
ケースに通風路よりも外側に突き出した凸状部を設け
て、その凸状部内に冷媒冷媒熱交換部を収容するように
しているので、ユニットケースの凸状部の前後のスペー
スを有効利用することができるという効果が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、この発明の空気調和装置
を、車両用空気調和装置、特に自動車用空気調和装置に
適用した実施例に基づいて説明する。
【0011】〔第1実施例の構成〕図1ないし図3はこ
の発明の第1実施例を示したもので、図1は自動車用空
気調和装置を示した図で、図2は自動車用空気調和装置
のクーリングユニットを示した図である。
【0012】自動車用空気調和装置1は、自動車の車室
2とエンジンルーム3とを区隔するダッシュパネル4よ
り車室2側に装備したダクト5を有しており、このダク
ト5内には、その上流から下流にかけて、内外気切替ダ
ンパ6、多翼送風機7、積層型冷媒蒸発器8、エアミッ
クスダンパ9、ヒータコア10、デフダンパ11、フェ
イスダンパ12およびフットダンパ13が配設されてい
る。
【0013】内外気切替ダンパ6は、サーボモータ等の
駆動手段により駆動され、ダクト5の外気吸込口14か
ら室外空気(外気)を導入する外気導入モード、内気吸
込口15から室内空気を導入する内気循環モード等の吸
込口切替モードを切り替える内外気切替手段である。な
お、内外気切替ダンパ6は、ダクト5の最上流部を構成
する内外気切替箱16内に回動自在に取り付けられてい
る。
【0014】多翼送風機7は、遠心式送風機であって、
ダクト5内において車室2に向かう空気流を発生するフ
ァン17、このファン17を回転駆動するブロワモータ
18、およびファン17を回転自在に収納する渦巻き型
ケーシング19より構成されている。なお、渦巻き型ケ
ーシング19は、ダクト5の上流側部を構成しており、
内外気切替箱16の下流側に一体的に設けられている。
【0015】積層型冷媒蒸発器8は、所謂冷凍サイクル
20の冷媒蒸発器(エバポレータ)で、その冷凍サイク
ル20の作動に応じ、多翼送風機7により送られてきた
空気を冷却する。なお、冷凍サイクル20は、積層型冷
媒蒸発器8の他に、冷媒圧縮機21、冷媒凝縮器22、
レシーバ23、温度自動式膨張弁24等を備えている。
冷凍サイクル20の起動は、冷媒圧縮機21の電磁クラ
ッチ25への通電(オン)によりエンジン26の回転力
がベルト27を介して冷媒圧縮機21に伝達されること
によって開始される。ここで、冷媒圧縮機21の駆動手
段としては、エンジン26の他に電動モータを用いても
良い。
【0016】冷媒圧縮機21は、エンジンルーム3内の
エンジン26の近傍に設置され、電磁クラッチ25、ベ
ルト27を介してエンジン26に駆動連結されている。
この冷媒圧縮機21は、吸入した冷媒を圧縮して高温、
高圧のガス冷媒を吐出するコンプレッサである。冷媒凝
縮器22は、エンジンルーム3内の自動車の走行風を受
け易い場所に設置されている。この冷媒凝縮器22は、
冷却ファン28により吹き付けられる室外空気と高温、
高圧のガス冷媒とを熱交換させて冷媒を凝縮液化させる
コンデンサである。レシーバ23は、エンジンルーム3
内の冷媒凝縮器22の近傍に設置されている。このレシ
ーバ23は、ガス冷媒と液冷媒とを気液分離して液冷媒
のみ温度自動式膨張弁24へ供給する気液分離器、受液
器である。
【0017】温度自動式膨張弁24は、積層型冷媒蒸発
器8の冷却能力を十分に発揮させるために積層型冷媒蒸
発器8の出口で冷媒の蒸発気化が完了するように、例え
ば積層型冷媒蒸発器8の出口での過熱量が一定となるよ
うに減圧量および冷媒循環量を自動的に調節するエキス
パンションバルブである。この温度自動式膨張弁24
は、箱型膨張弁であって、自動車のダッシュパネル4よ
り車室2側に取り付けられた金属製のハウジング29内
に収められている。
【0018】ハウジング29は、本発明の上流側の冷媒
配管、下流側の冷媒配管であって、図3に示したよう
に、内部に積層型冷媒蒸発器8内に冷媒を流入させる入
口側冷媒流路30、および積層型冷媒蒸発器8より冷媒
を流出させる出口側冷媒流路31を形成している。そし
て、入口側冷媒流路30内には膨張弁本体32が取り付
けられ、出口側冷媒流路31内には感温筒33が取り付
けられている。なお、感温筒33は出口側冷媒流路31
を形成する冷媒配管の外周面に接するように取り付けら
れていても良い。
【0019】なお、膨張弁本体32は、ニードル弁(図
示せず)およびダイヤフラム(図示せず)等から構成さ
れている。また、ダイヤフラムの一端側に形成されるダ
イヤフラム室と感温筒33の内部とはキャピラリチュー
ブ35により連通している。そして、ハウジング29と
冷媒圧縮機21およびレシーバ23とは、ダッシュパネ
ル4に組み付けられた配管継手36を介して接続されて
いる。
【0020】エアミックスダンパ9は、ヒータコア10
の上流側に回動自在に取り付けられている。このエアミ
ックスダンパ9は、サーボモータ等の駆動手段により駆
動されて、その開度に応じて、ヒータコア10を通過す
る空気量とヒータコア10を迂回する空気量とを調節す
る空気量調節手段である。
【0021】ヒータコア10は、ユニットケース41の
通風路54の中に設置され、流入する冷却水と通風路5
4の中を流れる空気とを熱交換する空気加熱手段で、自
動車のエンジン冷却水回路からの冷却水の温度に応じ、
積層型冷媒蒸発器8を通ってきた空気を加熱してデフダ
ンパ11、フェイスダンパ12およびフットダンパ13
に向け流動させる。
【0022】デフダンパ11、フェイスダンパ12およ
びフットダンパ13は、それぞれサーボモータ等の駆動
手段により駆動され、ダクト5の最下流部を構成するヒ
ータユニットケース(吹出口切替箱)40に形成された
デフロスタ吹出口37、フェイス吹出口38およびフッ
ト吹出口39を開閉する。なお、エアミックスダンパ
9、ヒータコア10、デフダンパ11、フェイスダンパ
12およびフットダンパ13は、ヒータユニットケース
40に収納されている。
【0023】デフダンパ11、フェイスダンパ12およ
びフットダンパ13は、選択的に開閉されることによっ
て、フェイス吹出口38から乗員の頭胸部に向けて主に
冷風を吹き出させることにより室内冷房を行うフェイス
モード、頭寒足熱の心地良い暖房を行うバイレベルモー
ド、乗員の足元に向けて主に温風を吹き出させることに
より室内暖房を行うフットモード、室内暖房とフロント
ガラスのくもりの除去を行うフットデフモード、フロン
トガラスのくもりの除去や解氷を行うデフロスタモード
等のように吹出口モードを切り替える。
【0024】次に積層型冷媒蒸発器8の詳細を図1ない
し図3に基づいて説明する。なお、図3の図中におい
て、積層型冷媒蒸発器8内の液冷媒の部分にハッチング
を施した。この積層型冷媒蒸発器8は、図2に示したよ
うに、自動車用空気調和装置1のクーリングユニットの
ユニットケース41内に収容されている。なお、ユニッ
トケース41は、ポリプロピレン樹脂製で、断面形状が
口の字形状に形成されている。
【0025】この積層型冷媒蒸発器8は、図3に示した
ように、温度自動式膨張弁24を内蔵するハウジング2
9を接続するジョイントブロック42、上流側(入口
側、中間圧側)冷媒と下流側(出口側、低圧側)冷媒と
の熱交換を行う冷媒冷媒熱交換部43、上流側冷媒を減
圧する固定絞り44、および固定絞り44を通過して流
入する冷媒と空気との熱交換を行う冷媒空気熱交換部4
5等から構成されている。なお、積層型冷媒蒸発器8の
下方に、すなわち、冷媒冷媒熱交換部43および冷媒空
気熱交換部45の下方のユニットケース41内、あるい
はユニットケース41の下方には、凝縮水(水滴)の排
水機構(ドレン機構)としてのドレンパン(図示せず)
が配設されている。そのドレンパンには、凝縮水を自動
車の車外に排出するためのドレンホース(図示せず)が
取り付けられている。
【0026】ジョイントブロック42は、ハウジング2
9内の入口側冷媒流路30に連通する入口配管(入口通
路)46、およびハウジング29内の出口側冷媒流路3
1に連通する出口配管(出口通路)47等を設けてい
る。入口配管46および出口配管47は、ユニットケー
ス41の中からユニットケース41のエンジンルーム3
側の外壁面を介してエンジンルーム3側に突き出すよう
に積層型冷媒蒸発器8に取り付けられている。
【0027】冷媒冷媒熱交換部43は、ユニットケース
41の通風路54の外側に設置され、上流側冷媒と下流
側冷媒とを熱交換させることにより上流側冷媒を凝縮液
化させ、下流側冷媒を蒸発気化させる冷媒冷媒熱交換器
である。この冷媒冷媒熱交換部43は、一対の薄い板状
の成形プレートをろう付け等の溶接手段により複数積層
することによって設けられている。
【0028】また、冷媒冷媒熱交換部43は、内部に入
口配管46より固定絞り44へ冷媒を送る入口側冷媒流
路48、および冷媒空気熱交換部45より出口配管47
へ冷媒を送る出口側冷媒流路49が蛇行するように形成
されている。なお、入口側冷媒流路48と出口側冷媒流
路49とは、入口側冷媒流路48内を通過する上流側冷
媒と出口側冷媒流路49内を通過する下流側冷媒との間
で熱交換が行えるように所定距離にわたって近接して設
けられている。
【0029】固定絞り44は、本発明の減圧手段であっ
て、冷媒冷媒熱交換部43と冷媒空気熱交換部45との
間に介在される一対の成形プレートの一部を潰すことに
より細管状に設けられている。この固定絞り44は、入
口側冷媒流路48から冷媒空気熱交換部45へ冷媒を送
る流路面積を絞ることにより、内部を通過する冷媒を減
圧する減圧手段である。
【0030】冷媒空気熱交換部45は、ユニットケース
41の通風路54の中に設置され、流入する冷媒と通風
路54の中を流れる空気とを熱交換させることにより冷
媒を蒸発気化させ、空気を冷却する冷媒空気熱交換器、
空気冷却器、空気冷却手段である。この冷媒空気熱交換
部45は、ユニットケース41内を通過する空気と冷媒
との熱交換効率を向上させるためのコルゲートフィン5
0と一対の薄い板状の成形プレートとをろう付け等の溶
接手段により複数積層することによって設けられてい
る。
【0031】なお、冷媒空気熱交換部45は、固定絞り
44より冷媒が流入する入口側タンク部51、内部を通
過する冷媒が蒸発気化する複数の冷媒蒸発流路52、お
よび複数の冷媒蒸発流路52より流入した冷媒を冷媒冷
媒熱交換部43の出口側冷媒流路49へ送る出口側タン
ク部53を有している。
【0032】ここで、この実施例では、図1および図2
に示したように、ダクト5(ユニットケース41)内に
形成される通風路54の中に冷媒空気熱交換部45が入
れられ、通風路54より外側の凸状部としての突出部5
5の中に冷媒冷媒熱交換部43が入れられている。これ
により、ユニットケース41の突出部55の両側(風上
側と風下側)に、自動車用空気調和装置1の各空調機器
を制御する制御装置(コンピュータ)、自動車用空気調
和装置1の各電気機器への通電、通電停止を行うリレー
回路等の空調制御機器56(図1参照)や、エアミック
スダンパ9のサーボモータ等の駆動手段などをユニット
ケース41の外壁面に取り付けるための取付スペース5
7(図1参照)が形成される。
【0033】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
自動車用空気調和装置1の冷凍サイクル20の作用を図
1ないし図3に基づいて簡単に説明する。
【0034】電磁クラッチ25が通電され、エンジン2
6が始動されると、エンジン26の回転力がベルト2
7、電磁クラッチ25を介して冷媒圧縮機21に伝達さ
れる。これにより、冷媒圧縮機21は吸入口より冷媒を
吸入して圧縮を開始する。そして、冷媒圧縮機21で圧
縮され、吐出口より吐出された高温、高圧のガス冷媒
は、冷媒凝縮器22内に流入する。冷媒凝縮器22内に
流入したガス冷媒は、冷媒凝縮器22を通過する際に室
外空気に熱を奪われて冷却され、凝縮液化される。
【0035】その後に、冷媒凝縮器22より流出した高
温の液冷媒は、レシーバ23内に流入して、気液分離さ
れて、液冷媒のみ配管継手36を通ってハウジング29
の入口側冷媒流路30に流入して温度自動式膨張弁24
の膨張弁本体32に到達する。膨張弁本体32に到達し
た液冷媒は、膨張弁本体32を通過する際に減圧されて
ガス冷媒と液冷媒との気液二相状態の冷媒となり、その
後にジョイントブロック42の入口配管46を通って積
層型冷媒蒸発器8の冷媒冷媒熱交換部43の入口側冷媒
流路48内に流入する。
【0036】なお、この実施例では、冷媒冷媒熱交換部
43の入口側冷媒流路48と出口側冷媒流路49とが内
部を流れる冷媒同士が熱交換可能に近接配置されてい
る。このため、入口側冷媒流路48内に流入した気液二
相状態の冷媒は、出口側冷媒流路49内を流れる出口側
冷媒と熱交換して冷却され、気液二相状態から液相側へ
移行し、ほぼ液単相状態となる。
【0037】その後に、ほぼ液単相状態の冷媒は、固定
絞り44内に流入し、固定絞り44を通過する際に減圧
される。このように、液相成分が多く、さらに低温化さ
れた気液二相状態の冷媒は、冷媒空気熱交換部45の入
口側タンク部51内部に流入して各冷媒蒸発流路52に
均等(均一)に分配される。そして、冷媒は、各冷媒蒸
発流路52を通過する際に、コルゲートフィン50を介
して通風路54内の空気と熱交換され蒸発気化される。
なお、この実施例では、後述するように、出口側冷媒流
路49にてスーパーヒートを得るようにしているので、
各冷媒蒸発流路52を通過する冷媒を過熱蒸気になるま
で蒸発気化させないようにしている。
【0038】各冷媒蒸発流路52より流出した冷媒は、
出口側タンク部53内で合流して冷媒冷媒熱交換部43
の出口側冷媒流路49内に流入する。出口側冷媒流路4
9内に流入した冷媒は、入口側冷媒流路48内を流れる
入口側冷媒と熱交換して加熱され、冷媒の乾き度が1の
過熱蒸気となる。そして、過熱蒸気となったガス冷媒
は、出口配管47、感温筒33を取り付けたハウジング
29の出口側冷媒流路31、配管継手36を通って冷媒
圧縮機21の吸入口に吸入される。
【0039】一方、多翼送風機7の作用によりダクト5
の通風路54内を通過する暖かい空気は、積層型冷媒蒸
発器8の冷媒冷媒熱交換部43が通風路54より外側に
配されているので、冷媒冷媒熱交換部43に衝突するこ
となく、冷媒空気熱交換部45の複数の冷媒蒸発流路5
2の周囲を通過する際に冷媒に熱を奪われて冷却された
後に例えばフェイス吹出口38より車室2に吹き出され
冷房がなされる。
【0040】なお、通風路54内の暖かい空気は、積層
型冷媒蒸発器8の冷媒空気熱交換部45のコルゲートフ
ィン50に当たって露点温度以下に冷却されると、空気
中の水分が凝縮液化しコルゲートフィン50の表面に水
滴が付着する。この水滴(凝縮水)は、積層型冷媒蒸発
器8の下方、すなわち、冷媒冷媒熱交換部43および冷
媒空気熱交換部45の下方に設置されたドレンパンに落
下した後にドレンホースによって自動車の車外に放出さ
れる。
【0041】〔第1実施例の効果〕以上のように、自動
車用空気調和装置1は、積層型冷媒蒸発器8が複数の冷
媒蒸発流路52の上流側に冷媒冷媒熱交換部43の入口
側冷媒流路48および固定絞り44を設けているので、
入口側タンク部51内に流入する冷媒が液相成分の多い
気液二相状態の冷媒となる。これにより、各冷媒蒸発流
路52内に冷媒を均一に分配することができる。
【0042】しかも、複数の冷媒蒸発流路52の出口の
冷媒を過熱蒸気にするのではなく、冷媒冷媒熱交換部4
3の出口側冷媒流路49の出口の冷媒を乾き度が1の過
熱蒸気にしている。よって、複数の冷媒蒸発流路52の
出口側においても冷媒を効率良く空気と熱交換させるこ
とができるので、各冷媒蒸発流路52の入口より出口に
わたって空気の冷却性能をほぼ均一にすることができ
る。
【0043】したがって、複数の冷媒蒸発流路52の周
囲を通過した空気の吹出温度を冷媒空気熱交換部45の
幅方向(複数の冷媒蒸発流路52の並列方向、通風路5
4内の空気の流れ方向に直交する方向)にわたってほぼ
均一にすることができ、空気の温度分布の発生を抑える
ことができる。
【0044】そして、入口側冷媒流路48内の冷媒の流
れ方向と出口側冷媒流路49内の冷媒の流れ方向とが逆
方向とされているので、冷媒冷媒熱交換部43内におい
て入口側冷媒と出口側冷媒との熱交換性能に優れてお
り、入口側冷媒流路48内での冷媒の凝縮性能(冷却性
能)および出口側冷媒流路49内での冷媒の蒸発性能
(加熱性能)に優れている。
【0045】さらに、仮にダクト5(ユニットケース4
1)内を通過する空気が冷媒冷媒熱交換部43に当たっ
て、冷媒冷媒熱交換部43の入口側冷媒流路48内に中
間圧の冷媒が通過し、出口側冷媒流路49内に低圧の冷
媒が通過することによって、空気中の水蒸気が凝縮し
て、冷媒冷媒熱交換部43の表面に水滴が付着すること
が考えられる。
【0046】しかし、この実施例では、ユニットケース
41の下方に、すなわち、冷媒冷媒熱交換部43および
冷媒空気熱交換部45の下方に1組のドレンパン、ドレ
ンホースが設置されている。すなわち、ユニットケース
41内に冷媒冷媒熱交換部43と冷媒空気熱交換部45
を入れることにより、冷媒冷媒熱交換部43と冷媒空気
熱交換部45の排水機構を共通化することができる。こ
のため、冷媒空気熱交換部45用の排水機構に対して、
新たに冷媒冷媒熱交換部43用の排水機構を追加する必
要はない。したがって、このような排水機構を備えるク
ーリングユニットのコストを低減できるので、そのよう
なクーリングユニットを備えた自動車用空気調和装置1
のコストも低減でき、結果的に自動車用空気調和装置1
を搭載した自動車の価格を低減できる。
【0047】また、自動車用空気調和装置1は、ユニッ
トケース41において通風路54より外側の突出部55
内に冷媒冷媒熱交換部43を収容しているので、通風路
54内を通過する空気が冷媒冷媒熱交換部43に衝突す
ることがなくなる。したがって、通風路54内を通過す
る空気の流れに乱れが発生しないので、冷媒空気熱交換
部45の複数の冷媒蒸発流路52の周囲を通過する空気
に風速分布が形成されず、冷媒空気熱交換部45の幅方
向(複数の冷媒蒸発流路52の並列方向、通風路54内
の空気の流れ方向に直交する方向)にわたって、積層型
冷媒蒸発器8(冷媒空気熱交換部45)から吹き出す空
気に温度分布が発生しない。よって、冷媒空気熱交換部
45の幅方向にわたって、積層型冷媒蒸発器8(冷媒空
気熱交換部45)から吹き出す空気の温度にばらつきが
生じない。
【0048】さらに、ユニットケース41において通風
路54より外側の突出部55内に冷媒冷媒熱交換部43
を収容しているので、ダクト5の積層型冷媒蒸発器8の
設置箇所が通風路54の断面積を絞る絞り部として働く
ことがなくなるので、ダクト5内を通過する空気の風量
が十分なものとなり、積層型冷媒蒸発器8(冷媒空気熱
交換部45)において空気の熱交換性能(冷却性能)の
低下を防止することができる。
【0049】また、図1に示したように、ユニットケー
ス41の突出部55の両側に、自動車用空気調和装置1
の各空調機器を制御する制御装置(コンピュータ)、自
動車用空気調和装置1の各電気機器への通電、通電停止
を行うリレー回路等の各空調制御機器56や、エアミッ
クスダンパ9のサーボモータ等の駆動手段などをユニッ
トケース41の外壁面に取り付けるための取付スペース
57を形成できるので、比較的に狭いスペースの車室2
の前方側においてスペースの有効利用を図ることができ
る。
【0050】この実施例では、入口配管46および出口
配管47の両方の取出方向を、ユニットケース41中か
ら冷凍サイクル20の冷媒圧縮機21、冷媒凝縮器22
およびレシーバ23が設置されているエンジンルーム3
側に向かって同一方向とすることにより、入口配管46
および出口配管47と温度自動式膨張弁24のハウジン
グ29との接続が接続配管を使用しなくても接続できる
ようになる。これにより、接続配管の取回し作業が不要
となるので、入口配管46および出口配管47とハウジ
ング29との接続作業の作業時間が短縮できる。したが
って、このような積層型冷媒蒸発器8および温度自動式
膨張弁24を備えるクーリングユニットのコストを低減
できるので、そのようなクーリングユニットを備えた自
動車用空気調和装置1のコストも低減でき、結果的に自
動車用空気調和装置1を搭載した自動車の価格を低減で
きる。
【0051】〔第2実施例〕図4はこの発明の第2実施
例を示したもので、自動車用空気調和装置の冷凍サイク
ルを示した図である。
【0052】この実施例では、減圧手段として温度自動
式膨張弁24を取り付けている。なお、この実施例で
は、冷媒冷媒熱交換部43の入口側冷媒流路48内に高
温、高圧の液冷媒が流れ、出口側冷媒流路49内に低
温、低圧の気液二相状態の冷媒が流れる。すなわち、冷
媒冷媒熱交換部43では、温度自動式膨張弁24に流入
する前の高圧の冷媒と複数の冷媒蒸発流路52より流出
した低圧の冷媒とが熱交換することになり、冷媒同士の
温度差を第1実施例より大きくとることができ、熱交換
性能を向上できる。
【0053】〔第3実施例の構成〕図5ないし図7はこ
の発明の第3実施例を示したもので、図5(A)は自動
車用空気調和装置の冷凍サイクルを示した図である。
【0054】次に、この実施例の温度自動式膨張弁24
を図5(A)および図6に基づいて詳細に説明する。温
度自動式膨張弁24のハウジング29内には、入口側冷
媒流路30および出口側冷媒流路31が形成されてい
る。また、ハウジング29の隣には、内部にバイパス流
路65を形成するバイパス配管66が設けられている。
【0055】そして、バイパス流路65には、定圧弁6
7が取り付けられている。この定圧弁67は、図5
(A)に示したように、冬期などで冷媒凝縮器22の凝
縮圧力(冷凍サイクル20の高圧圧力)が所定の圧力
(例えば6kg/cm2 G)以下に低下した時に開弁し
て、積層型冷媒蒸発器8の冷媒冷媒熱交換部43の入口
側冷媒流路48を迂回させて冷媒空気熱交換部45へ直
接冷媒を導く。これは、高圧圧力が例えば6kg/cm
2 G以下であれば、定圧弁67を通過する際に減圧した
冷媒の乾き度が、冷媒冷媒熱交換部43で熱交換させた
冷媒の乾き度とほぼ等しくなるからである。
【0056】次に、この実施例の積層型冷媒蒸発器8を
図5(A)、図6および図7に基づいて詳細に説明す
る。この積層型冷媒蒸発器8は、ジョイントブロック4
2、冷媒冷媒熱交換部43、および冷媒空気熱交換部4
5等から構成され、第1実施例と同様に、ダクト5のユ
ニットケース41内に収容されており、冷媒冷媒熱交換
部43がユニットケース41の通風路54の外側に設置
されている。ジョイントブロック42には、ハウジング
29の入口側冷媒流路30に連通する入口通路71、出
口側冷媒流路31に連通する出口通路72、およびバイ
パス流路65を形成するバイパス通路73が形成されて
いる。
【0057】冷媒冷媒熱交換部43は、図6に示したよ
うに、一対のエンドプレート74間に、一対のコアプレ
ート75、76を水平方向に複数積層することによって
設けられている。一対のコアプレート75、76は、プ
レス加工等により同一形状の薄い板状に成形された成形
プレートで、ろう付け等の溶接手段を用いて互いに接合
されている。
【0058】コアプレート75の表面とコアプレート7
6の裏面との間には、入口通路71より冷媒空気熱交換
部45へ冷媒を送る入口側冷媒流路48が形成されてい
る。また、コアプレート75の裏面とコアプレート76
の表面との間には、冷媒空気熱交換部45より出口通路
72へ冷媒を送る出口側冷媒流路49が形成されてい
る。
【0059】入口側冷媒流路48は、図6および図7に
示したように、コアプレート76、75の上端部または
下端部に形成された円形状の連通孔77a、77bを通
じて連通し、且つジョイントブロック42の入口通路7
1にも連通している。すなわち、入口側冷媒流路48
は、冷媒のターン数を多くすることで流路抵抗を持たせ
ることにより徐々に減圧する減圧手段として働き、コア
プレート76、75間に形成される複数の入口側冷媒流
路48の全てが直列に連通することになる。
【0060】また、出口側冷媒流路49は、コアプレー
ト75、76の上端部または下端部に形成された円形状
の連通孔78a、78bを通じて連通し、且つジョイン
トブロック42の出口通路72にも連通している。な
お、コアプレート75、76間に形成される複数の出口
側冷媒流路49は、並列して配置されている。そして、
コアプレート75、76の一端部には、ジョイントブロ
ック42のバイパス通路73(バイパス流路65)に連
通する長円形状のバイパス孔79が形成されている。
【0061】冷媒空気熱交換部45は、コルゲートフィ
ン50と内部に冷媒蒸発流路52を形成する冷媒流路管
81とを水平方向に複数積層することによって設けられ
ている。冷媒流路管81は、一対のコアプレート82を
ろう付け等の溶接手段を用いて接合して構成されてい
る。一対のコアプレート82の下端部には、入口タンク
部83および出口タンク部84が一体形成されている。
【0062】〔第3実施例の作用〕次に、この実施例の
自動車用空気調和装置1の冷凍サイクル20の作用を図
5ないし図7に基づいて簡単に説明する。ここで、図5
(B)は冷凍サイクル20の冷媒回路上の冷媒の状態点
をモリエル線図上に描いたもので、図5(A)の冷凍サ
イクル20の冷媒回路上の冷媒の状態点a〜gが図5
(B)のモリエル線図上のa〜gに対応する。
【0063】冷媒圧縮機21で圧縮され、吐出口より吐
出された高温、高圧のガス冷媒(状態点a)は、冷媒凝
縮器22内に流入する。冷媒凝縮器22内に流入したガ
ス冷媒は、冷媒凝縮器22を通過する際に室外空気に熱
を奪われて冷却され、凝縮液化される。その後に、冷媒
凝縮器22より流出した高温の液冷媒は、レシーバ23
内に流入して、気液分離されて(状態点b)、温度自動
式膨張弁24の膨張弁本体32に到達する。
【0064】膨張弁本体32に到達した液冷媒は、膨張
弁本体32を通過する際に減圧されてガス冷媒と液冷媒
との気液二相状態の冷媒となり(状態点c)、その後に
積層型冷媒蒸発器8の冷媒冷媒熱交換部43の入口側冷
媒流路48内に流入する。そして、入口側冷媒流路48
内に流入した気液二相状態の冷媒は、出口側冷媒流路4
9内を流れる出口側冷媒と熱交換して冷却され、気液二
相状態から液相側へ移行し、ほぼ液単相状態となる(状
態点d、状態点e)。なお、入口側冷媒流路48は、図
6に示したように、ターン数が多いため、冷媒を減圧す
る減圧手段としても働くため、固定絞りを廃止すること
ができるので、部品点数を減少できる。
【0065】その後に、ほぼ液単相状態の冷媒は、冷媒
空気熱交換部45内に流入して各冷媒蒸発流路52に均
等(均一)に分配される。そして、冷媒は、各冷媒蒸発
流路52を通過する際に、ユニットケース41内の空気
と熱交換され蒸発気化される(状態点f)。なお、この
実施例では、後述するように、出口側冷媒流路49にて
スーパーヒートを得るようにしているので、各冷媒蒸発
流路52を通過する冷媒を過熱蒸気になるまで蒸発気化
させないようにしている。
【0066】各冷媒蒸発流路52より流出した冷媒は、
冷媒冷媒熱交換部43の出口側冷媒流路49内に流入す
る。出口側冷媒流路49内に流入した冷媒は、入口側冷
媒流路48内を流れる入口側冷媒と熱交換して加熱さ
れ、過熱蒸気となる(状態点g)。そして、過熱蒸気と
なったガス冷媒は、出口配管47、感温筒33を取り付
けたハウジング29の出口側冷媒流路31、配管継手3
6を通って冷媒圧縮機21の吸入口に吸入される。
【0067】〔第4実施例〕図8はこの発明の第4実施
例を示したもので、自動車用空気調和装置の冷凍サイク
ルの主要部を示した図である。
【0068】この実施例の積層型冷媒蒸発器8は、温度
自動式膨張弁24の膨張弁本体32より流入した冷媒を
冷媒冷媒熱交換部43の入口側冷媒流路48を迂回させ
るバイパス流路91を備え、第1実施例と同様に、ダク
ト5のユニットケース41内に収容されており、冷媒冷
媒熱交換部43がユニットケース41の通風路54の外
側に設置されている。そして、バイパス流路91には、
減圧手段としての固定絞り92が設けられている。ま
た、冷媒冷媒熱交換部43の入口側冷媒流路48にも、
減圧手段としての固定絞り93が設けられている。
【0069】この実施例の場合には、冷媒冷媒熱交換部
43の入口側冷媒流路48内を流れる気液二相状態の冷
媒の温度よりも出口側冷媒流路49内を流れる液冷媒の
温度の方が高温となる(冬期内気モード等の)場合に、
入口側冷媒流路48内を流れる冷媒が加熱されてしまう
ことを抑えることができる。なお、バイパス流路91の
分岐点Xに気液分離器を設けて,バイパス流路91側に
主に液冷媒を流し、入口側冷媒流路48側に主にガス冷
媒を流すようにしても良い。
【0070】〔変形例〕この実施例では、冷媒蒸発器と
して積層型冷媒蒸発器8を用いたが、冷媒蒸発器として
丸形チューブ・プレートフィンタイプや、異形チューブ
・コルゲートフィンタイプ等のその他の形状のものを用
いても良い。この実施例では、冷媒冷媒熱交換部43全
体を完全に通風路54の外側に配したが、冷媒冷媒熱交
換部43の大部分が通風路54の外側に配されていれば
良く、冷媒冷媒熱交換部43のほんの一部が通風路54
の中に存在していても、本発明の作用、効果は充分に達
成できる。
【0071】この実施例では、複数の冷媒蒸発流路52
と入口側冷媒流路48との間に1つの固定絞り44を設
けたが、複数の冷媒蒸発流路52と入口側冷媒流路48
との間に複数の固定絞りを設けても良い。また、減圧手
段として固定絞り(オリフィス)を設けたが、キャピラ
リチューブ等の固定絞りや、可変絞り等を用いても良
い。
【0072】この実施例では、冷凍サイクルとしてレシ
ーバサイクル式の冷凍サイクル20を利用したが、冷凍
サイクルとしてアキュームレータサイクル式の冷凍サイ
クルを利用しても良い。なお、温度自動式膨張弁24の
代わりにキャピラリチューブやオリフィス等の固定絞り
を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に用いた自動車用空気調
和装置を示した概略図である。
【図2】この発明の第1実施例に用いたクーリングユニ
ットを示した透視図である。
【図3】この発明の第1実施例に用いた積層型冷媒蒸発
器を示した模式図である。
【図4】この発明の第2実施例に用いた冷凍サイクルを
示した構成図である。
【図5】(A)はこの発明の第3実施例に用いた冷凍サ
イクルを示した構成図で、(B)は(A)の冷凍サイク
ルのモリエル線図である。
【図6】この発明の第3実施例に用いた積層型冷媒蒸発
器を示した分解図である。
【図7】図6の積層型冷媒蒸発器のコアプレートを示し
た平面図である。
【図8】この発明の第4実施例に用いた冷凍サイクルの
主要部を示した構成図である。
【符号の説明】
1 自動車用空気調和装置 2 車室 3 エンジンルーム 4 ダッシュパネル 5 ダクト 8 積層型冷媒蒸発器 20 冷凍サイクル 21 冷媒圧縮機 22 冷媒凝縮器 23 レシーバ(気液分離器) 24 温度自動式膨張弁 29 ハウジング(上流側の冷媒配管、下流側の冷媒配
管) 41 ユニットケース 43 冷媒冷媒熱交換部 44 固定絞り(減圧手段) 45 冷媒空気熱交換部 46 入口配管 47 出口配管 48 入口側冷媒流路 49 出口側冷媒流路 51 入口側タンク部 52 冷媒蒸発流路 53 出口側タンク部 54 通風路 55 突出部(凸状部) 56 空調制御機器 57 取付スペース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)内部を流れる冷媒を蒸発させる複数
    の冷媒蒸発流路を有し、これらの冷媒蒸発流路内を流れ
    る冷媒と前記複数の冷媒蒸発流路の周囲を通過する空気
    とを熱交換させる冷媒空気熱交換部と、 (b)内部を前記複数の冷媒蒸発流路へ向かう冷媒が流
    れる入口側冷媒流路、および内部を前記複数の冷媒蒸発
    流路より流出した冷媒が流れる出口側冷媒流路を有し、
    前記入口側冷媒流路内を流れる冷媒と前記出口側冷媒流
    路内を流れる冷媒とを熱交換させる冷媒冷媒熱交換部
    と、 (c)前記複数の冷媒蒸発流路の上流側に設けられた減
    圧手段と、 (d)内部を空気が通過する通風路を有し、この通風路
    の中に前記冷媒空気熱交換部を収容し、且つ前記通風路
    より外側で前記冷媒冷媒熱交換部を収容したユニットケ
    ースとを備えた空気調和装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の空気調和装置において、 前記冷媒冷媒熱交換部は、前記入口側冷媒流路より上流
    側の冷媒配管に接続される入口配管、および前記出口側
    冷媒流路より下流側の冷媒配管に接続される出口配管を
    有し、 前記入口配管および前記出口配管は、前記ユニットケー
    ス中から冷凍サイクルの冷媒圧縮機、冷媒凝縮器および
    気液分離器の設置場所側に向かって突出していることを
    特徴とする空気調和装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の空気調和
    装置において、 前記ユニットケースは、前記冷媒冷媒熱交換部を収める
    ために、前記通風路よりも外側に突き出した凸状部を有
    することを特徴とする空気調和装置。
JP26325095A 1994-10-14 1995-10-11 空気調和装置 Pending JPH0933119A (ja)

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JP6-249242 1995-05-17
JP7-118376 1995-05-17
JP11837695 1995-05-17
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005207716A (ja) * 2003-04-21 2005-08-04 Denso Corp 冷媒蒸発器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005207716A (ja) * 2003-04-21 2005-08-04 Denso Corp 冷媒蒸発器

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