JPH09330728A - 固体電解質型燃料電池 - Google Patents

固体電解質型燃料電池

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Publication number
JPH09330728A
JPH09330728A JP8145412A JP14541296A JPH09330728A JP H09330728 A JPH09330728 A JP H09330728A JP 8145412 A JP8145412 A JP 8145412A JP 14541296 A JP14541296 A JP 14541296A JP H09330728 A JPH09330728 A JP H09330728A
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JP
Japan
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solid electrolyte
width
interconnector
cell
fuel cell
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Pending
Application number
JP8145412A
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English (en)
Inventor
Osamu Chikagawa
修 近川
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09330728A publication Critical patent/JPH09330728A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルの反りや3層膜の割れを抑制できる固体
電解質型燃料電池を提供する。 【解決手段】 燃料極、固体電解質膜、空気極及びイン
タ−コネクタで構成されるセルを備えた固体電解質型燃
料電池において、前記燃料極または空気極に接合される
前記インターコネクタの少なくとも一方の面にリブ部と
溝部とが隣接して設けられており、リブ部の幅よりも溝
部の幅を大きくする。そして、前記リブ部の幅が1m
m、前記溝部の幅が3mmである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体電解質型燃料電
池に関する。
【0002】
【従来の技術】固体電解質型燃料電池は、図1に示すよ
うに、電池の反応を起こす最小単位のセル1が、3層膜
2とそれを両側から挟む1対のインターコネクタ3a,
3bにより構成されている。
【0003】この3層膜2は、固体電解質膜4の両側に
形成された燃料極5及び空気極6の各層から構成されて
いる。固体電解質膜4にはイットリア安定化ジルコニア
(YSZ)等が、燃料極5にはNiとイットリア安定化
ジルコニア(YSZ)とを混合したサーメット等が、ま
た空気極6にはランタンマンガナイト(LaMnO3
等が用いられている。
【0004】また、インターコネクタ3a,3bにはラ
ンタンクロマイト(LaCrO3 )等が用いられ、リブ
部7と溝部8により一方の面に燃料ガス流路を、また、
他方の面に空気流路が形成されている。そして、リブ部
7がそれぞれ燃料極5、空気極6と接し、導電性の接合
材スラリーにより、貼り合わせられている。ちなみに、
このインターコネクタは図2に示すように、リブ部7の
リブ幅Wrと溝部8の溝幅Wgは等しく形成されてい
る。
【0005】そして、同じく図1に示すように、このよ
うに構成されたセル1を数段積み重ねた後、焼成するこ
とにより各セルが接合され、集合体としてのセルスタッ
ク9が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インタ
ーコネクタと固体電解質膜とは、僅かでも熱膨張係数の
差があると、焼成による接合時に大きな残留応力が発生
する。このため、セルに反りが生じたり、固体電解質膜
やこれを含む3層膜に割れが生じることがあった。
【0007】セルの反りはセルスタックを構成する際に
セル相互の接合に悪影響を及ぼし、供給されるガスのガ
スシールが不十分になる恐れがあった。そのため、セル
の製造条件や寸法公差を厳しくして寸法ばらつきや歪み
を管理していたので、製造コストが高くついていた。さ
らに、熱サイクル時に3層膜が破損して長期信頼性を損
なう恐れがあった。また、インターコネクタは高価であ
るため、歩留まりの程度が製造コストに大きく影響して
いた。
【0008】これらの問題を解決するため、インターコ
ネクタの材料や固体電解質の材料に添加物を加えること
によって、両者の熱膨張係数を合わせる試みがなされて
いたが、これらを完全に一致させることは困難であっ
た。
【0009】そこで本願発明の目的は、セルの反りや3
層膜の割れを抑制できる固体電解質型燃料電池を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明の請求項1は、
燃料極、固体電解質膜、空気極及びインタ−コネクタで
構成されるセルを備えた固体電解質型燃料電池におい
て、前記燃料極または空気極に接合される前記インター
コネクタの少なくとも一方の面にリブ部と溝部とが隣接
して設けられており、リブ部の幅よりも溝部の幅を大き
くしたことを特徴とする。
【0011】また請求項2において、前記リブ部の幅が
1mm、前記溝部の幅が3mmであることを特徴とする このようにインターコネクタのリブ部の幅よりも溝部の
幅を大きくして、電極とインターコネクタの接合面積を
小さくすることにより、接合部に発生する残留応力を小
さくすることができる。したがって、3層膜とインター
コネクタの接合によるセルの反りが抑えられる。また、
運転時の熱サイクル時にセルに発生する熱応力が小さく
なるため、固体電解質膜を含む3層膜の割れが抑えられ
る。
【0012】インターコネクタと3層膜の接合部に発生
する残留応力は、両者の熱膨張係数の差だけでなく、接
合部の形状等によっても影響を受ける。一般的に接合面
積が小さいほど残留応力は小さくなるが、逆に電極とイ
ンターコネクタの非接合面積が大きくなり過ぎると、集
電のロスが発生して問題となる。
【0013】そこでセルの出力特性を落とさない範囲
で、インターコネクタのリブの本数を少なくし、電極と
の接合面積を少なくすることによって、電極とインター
コネクタの接合界面付近に生じる残留応力を小さくする
ことができる。そして、これにより、非接合面積がある
程度大きくなることによって、電極の実効面積が大きく
なり、出力特性が向上する。
【0014】そこでインターコネクタのリブ幅と溝幅に
対し、有限要素法により残留応力の計算を行い、さらに
実際に固体電解質型燃料電池を運転したときの出力特性
に基づいて、最適値としてのリブ幅を1mm、また溝幅
を3mmとした。
【0015】
【発明の実施の形態】本願発明の固体電解質型燃料電池
を実施例により詳しく説明する。
【0016】(実施例)始めに、有限要素法により、運
転温度から室温に下げる等の熱サイクル時に、固体電解
質(YSZ)膜内に生じる残留応力の計算シミュレーシ
ョンを行った。
【0017】すなわち、インターコネクタのリブ幅Wr
と溝幅Wgと残留応力の関係について、固体電解質膜内
部に発生する残留応力の分布を表1のパラメータに基づ
き計算した。
【0018】
【表1】
【0019】そのうち、図3の計算モデルに示すよう
に、インターコネクタ3cと固体電解質膜4との接合界
面10を起点として、方向yにおける固体電解質膜内部
の3カ所(280μm、150μm、20μm)に位置
する各面の最大残留応力の分布を求めた。
【0020】その結果を図4に示す。図4からわかるよ
うに、インターコネクタのリブ幅Wrよりも溝幅Wgが
大きくなると、固体電解質膜内部にかかる残留応力は小
さくなる。しかしながら、現在のインターコネクタの大
きさ(寸法:120mm×120mm×3mm)であれ
ば、溝幅Wgが3mmを超えると接合部にかかる残留応
力は3mmまでのものと大差がなくなる。したがって、
溝幅Wgは3mmとすることが好ましい。また、リブ幅
Wrについては、上記のシミュレーションの結果に加
え、電極有効面積をある程度大きくすること及びセルの
軽量化を考慮して1mmとすることが好ましい。
【0021】次に、出力特性を見るため、本願発明のリ
ブ幅1mm、溝幅3mmのランタンクロマイト系インタ
ーコネクタ(寸法:120mm×120mm×3mm)
と、比較のために同サイズ、同材質の従来のリブ幅1m
m、溝幅1mmのインターコネクタとをそれぞれ用意し
た。
【0022】この2種類のインターコネクタを用いて、
それぞれリブ部が電極と接する面に導電性の接合材スラ
リーを塗布し、3層膜の燃料極側と空気極側に張り合わ
せ、これを焼成することによってセルを作製した(各n
=10)。また、10セルで構成したセルスタックを作
製した(各n=1)。ちなみに、熱膨脹係数は固体電解
質が10.4×10-6/℃、インターコネクタが10.
5×10-6/℃であった。
【0023】そして、この2種類のセルについて、それ
ぞれの焼成後の反り量、3層膜の割れ、及び固体電解質
型燃料電池として運転し、熱サイクル時のセルスタック
中の3層膜の割れを測定した結果を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】これからわかるように、実施例品は比較例
品よりも、残留応力によるセルの反りが抑えられ、かつ
接合時や熱サイクル時の3層膜の割れを防いでいる。
【0026】また、得られたセルスタックの出力特性
(燃料は30℃加湿100%のH2 )を測定した結果を
図5に示す。
【0027】これからわかるように、実施例品は比較例
品よりも、出力特性について優れた結果を示している。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、固体電
解質膜とインターコネクタとの熱膨張係数の差に起因す
る残留応力が抑えられて、セルの反りや固体電解質を含
む3層膜の割れを抑制することができ、併せて出力特性
も向上させることができる。したがって、固体電解質型
燃料電池の歩留まりが向上して製造コストを低減させる
ことができる。
【0029】また、運転時における熱ショックによるセ
ルの破損を防止し、燃料電池としての長期信頼性を保つ
ことができる。そして、溝幅を広げて溝の本数を少なく
することで加工におけるコストを小さくすることができ
るという副次的効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】固体電解質型燃料電池のセルの構造を示す斜視
図である。
【図2】インターコネクタの構造を示す斜視図である。
【図3】計算モデルにおける固体電解質とインターコネ
クタの接合状態を示す側面図である。
【図4】固体電解質膜内部に発生する最大残留応力を示
すグラフである。
【図5】セルの出力特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 セル 2 3層膜 3a,3b,3c インターコネクタ 4 固体電解質膜 5 燃料極 6 空気極 7 リブ部 8 溝部 9 セルスタック 10 接合界面 Wr リブ幅 Wg 溝幅

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料極、固体電解質膜、空気極及びイン
    タ−コネクタで構成されるセルを備えた固体電解質型燃
    料電池において、前記燃料極または空気極に接合される
    前記インターコネクタの少なくとも一方の面にリブ部と
    溝部とが隣接して設けられており、リブ部の幅よりも溝
    部の幅を大きくしたことを特徴とする固体電解質型燃料
    電池。
  2. 【請求項2】 前記リブ部の幅が1mm、前記溝部の幅
    が3mmであることを特徴とする請求項1記載の固体電
    解質型燃料電池。
JP8145412A 1996-06-07 1996-06-07 固体電解質型燃料電池 Pending JPH09330728A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007035451A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Kyocera Corp 中空平板型燃料電池セル及び燃料電池
JP2009146858A (ja) * 2007-12-18 2009-07-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 平板型固体酸化物形燃料電池スタック
JP2009252474A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Murata Mfg Co Ltd 固体電解質形燃料電池とその製造方法

Cited By (3)

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