JPH09330526A - 光学式記録再生装置 - Google Patents

光学式記録再生装置

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JPH09330526A
JPH09330526A JP8147694A JP14769496A JPH09330526A JP H09330526 A JPH09330526 A JP H09330526A JP 8147694 A JP8147694 A JP 8147694A JP 14769496 A JP14769496 A JP 14769496A JP H09330526 A JPH09330526 A JP H09330526A
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objective lens
opening
light
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diameter
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秀次 森田
Yasushi Seike
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    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/135Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
    • G11B7/139Numerical aperture control means
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
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    • G11B2007/0006Recording, reproducing or erasing systems characterised by the structure or type of the carrier adapted for scanning different types of carrier, e.g. CD & DVD

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対物レンズのシフトに影響されることなくC
Dを安定して再生することを可能とするとともに、高密
度ディスクの再生をも可能とする。 【解決手段】 対物レンズ5と反射ミラー4との間に開
口部材15を挿抜可能に設けるとともに、対物レンズ5
上にマスキング部材11を設ける。このマスキング部材
11の内径は開口部材15の開口径よりも小さく、マス
キング部材11の外径は開口部材15の開口径よりも大
きく形成される。また、開口部材15の外形は対物レン
ズ載置部7aによる開口径よりも大きく形成される。つ
まり、開口部材15を光束6内に挿入したときにはマス
キング部材11の内径によって対物レンズ5の実効開口
数NAが決定され、開口部材15を挿入しないときには
対物レンズ載置部7aの開口によって実効開口数NAが
決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体に光
ビームを照射し、情報の記録、再生、あるいは消去を行
う光学式記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、情報記録媒体に光ビームを照
射し、情報の記録、再生、あるいは消去を行う光学式記
録再生装置についての研究が日々なされている。その中
でも特に、厚さや記録密度の異なる情報記録媒体におけ
る情報の記録、再生、あるいは消去を同一の光学系で行
うことを目的とした研究が、現在盛んに行われている。
【0003】例えば特開平6−20298号公報では、
対物レンズの実効開口数NA(Numerical Aperture)に
より決められた有効径の開口部を有する開口部材を光路
中に挿入することによって、対物レンズに入射する光束
を制限するようにした光学系について開示されている。
【0004】上記公報では、図8に示すように、コリメ
ーターレンズ50と対物レンズ51との間に、開口絞り
調整部52を設けている。この開口絞り調整部52は、
例えば正方形状に形成された開口部材53と、上記開口
部材53を支持するアクチュエーター54とからなって
いる。上記開口部材53の中央部には、円形状の開口が
穿設された開口部53aが形成されている。なお、上記
開口部53aの径は、対物レンズ51の実効開口数NA
に応じて決められている。また、アクチュエーター54
は、光束55に対する垂直方向の移動によって、開口部
材53を光束55中に挿入したり、あるいは光束55中
から抜き出したりすることができるようになっている。
【0005】上記の構成によれば、図示しない光源から
出射された光はコリメーターレンズ50によって平行な
光束55となる。そして、上記光束55は、開口部材5
3に設けられた開口部53aによってその一部が制限さ
れ、光束56となって対物レンズ51に入射する。そし
て、上記光束56は対物レンズ51によって集光され、
その結果、情報記録媒体としてのディスク(図示しな
い)上に、適切な大きさの光スポットが形成される。
【0006】一方、上記開口部材53が光束55中に挿
入されていない場合には、光束55がそのままの光束径
で対物レンズ51に入射し、該光束径に応じた大きさの
光スポットが上記ディスク上に形成されることになる。
【0007】このように、上記開口部材53が光束55
中に挿入されている場合と、挿入されていない場合とで
は、上記のように対物レンズ51に入射する入射光の光
束径がそれぞれ異なる。したがって、上記構成では、上
記開口部材53の光束55中への挿抜によって、対物レ
ンズ51への入射光の光束径を変化させるとともに対物
レンズ51の実効開口数NAを変化させ、ディスク上に
形成される光スポットの大きさを上記ディスクに応じた
適正な大きさに形成することができるようになってい
る。その結果、厚さや記録密度の異なる情報記録媒体に
おける情報の記録、再生、あるいは消去を同一の光学式
記録再生装置で行うことが可能となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来公
報の構成では、上記対物レンズ51がディスクの偏芯等
に追従してディスクのトラック方向にシフトした場合、
開口部材53で制限された光束56が対物レンズ51に
おいて本来入射すべき位置に入射しなくなる。その結
果、ディスクに応じた適正な大きさの光スポットをディ
スク上に形成することができないという問題が生ずる。
【0009】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、対物レンズがシフトした
場合でも、情報記録媒体に応じた適正な大きさの光スポ
ットを上記情報記録媒体上に的確に形成することができ
る光学式記録再生装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に記載の光学式記録再生装置
は、光源から出射された光ビームを対物レンズにて情報
記録媒体上に集光することによって、情報の記録、再
生、又は消去を行う光学式記録再生装置において、上記
光ビームの光路中に配置され、光ビームの光束径を変え
る第1の開口部材と、該第1の開口部材と情報記録媒体
との間の光路中に配置され、対物レンズを載置している
対物レンズ載置部の開口および第1の開口部材の開口よ
りも小さい開口を有するとともに、上記対物レンズと中
心を同一とし対物レンズに連動する第2の開口部材とを
備えることを特徴としている。
【0011】上記の構成によれば、光源から出射された
光ビームは、第1および第2の開口部材によってその光
束径が絞られ、対物レンズに入射される。そして、光ビ
ームは対物レンズによって集光され情報記録媒体に照射
される。この結果、情報記録媒体上に光スポットが形成
される。
【0012】このとき、第2の開口部材の開口が対物レ
ンズを載置している対物レンズ載置部の開口および第1
の開口部材の開口よりも小さいので、第2の開口部材が
対物レンズの実効開口数を決定することになる。また、
第2の開口部材は対物レンズと中心を同一とし対物レン
ズに連動しているため、対物レンズが情報記録媒体の偏
芯などによって例えば情報記録媒体のトラック方向に移
動しても、対物レンズに入射する光ビームの光軸は対物
レンズの中心からずれることはない。
【0013】ところで、従来の構成では上記の第2の開
口部材がないために、対物レンズが例えば情報記録媒体
のトラック方向に移動すると、本発明の第1の開口部材
に対応する開口部材によって径の絞られた光ビームが、
対物レンズに入射すべき本来の光路から外れて対物レン
ズに入射する。その結果、上記光ビームが正確に集光さ
れず、情報記録媒体上に適正な大きさの光スポットが形
成されない。
【0014】しかし、本発明の構成では、第2の開口部
材が対物レンズに連動するので、対物レンズが情報記録
媒体のトラック方向に移動すれば、上記第2の開口部材
もその移動に追従することになる。その結果、従来のよ
うに、対物レンズに入射する光ビームが本来の光路から
外れるようなことがなく、上記光ビームを対物レンズの
移動に関係なく常に的確に対物レンズに入射させること
ができる。
【0015】したがって、対物レンズの移動等に影響さ
れずに、情報記録媒体上に適正な大きさの光スポットを
形成することができる。その結果、対物レンズの移動の
有無にかかわらず、情報の記録、再生、あるいは消去を
安定して行うことができ、信頼性および品質の良い装置
を提供することが可能となる。
【0016】請求項2に記載の光学式記録再生装置は、
請求項1に記載の構成に加えて、上記第1の開口部材が
上記第2の開口部材とは分離独立して配置されることを
特徴としている。
【0017】上記の構成によれば、第1の開口部材が上
記第2の開口部材とは分離独立して設けられているの
で、例えば、第1の開口部材を、異なる厚さの情報記録
媒体に対応させるために絞りの大きさを変えることが可
能な従来からある開口部材とした場合に、従来の光学式
記録再生装置に上記第2の開口部材を付加するだけで請
求項1に記載の作用効果を得ることができる。したがっ
て、本発明の効果を有する装置を容易に作成することが
可能となる。
【0018】請求項3に記載の光学式記録再生装置は、
請求項1又は2に記載の構成に加えて、上記第2の開口
部材は、その外形が第1の開口部材がない場合の光束径
および上記対物レンズ載置部の開口径よりも小さく形成
され、上記第1の開口部材は、光路中に挿抜可能であ
り、該光路中に挿入したときには第2の開口部材の外形
よりも外側を通過しようとする光を遮断することを特徴
としている。
【0019】上記の構成によれば、第1の開口部材を光
ビームの光路中に挿入した場合には、第2の開口部材の
外形よりも外側を通過しようとする光が第1の開口部材
にて遮断されることになるので、第2の開口部材によっ
て対物レンズの実効開口数が決定される。一方、第1の
開口部材を光ビームの光路中に挿入しない場合には、第
2の開口部材の内側(開口部)を通過した光と第2の開
口部材の外形よりも外側を通過した光とが対物レンズに
入射することになる。即ち、この場合では光ビームの光
束径は変えられずにそのまま対物レンズに照射されるた
め、対物レンズ載置部の開口によって対物レンズの実効
開口数が決定される。
【0020】したがって、第1の開口部材の挿抜、つま
り第2の開口部材の外形より外側を通過しようとする光
を遮断するか否かによって対物レンズの実効開口数を変
えることができ、情報記録媒体上に照射される光ビーム
の収束位置を変えることが可能となる。これにより、1
台の光学式記録再生装置で、厚さや記録密度などが異な
る情報記録媒体上に、精度よく光スポットを形成するこ
とができる。この結果、異なる情報記録媒体における情
報の記録、再生、あるいは消去を安定して行うことが可
能となる。
【0021】請求項4に記載の光学式記録再生装置は、
請求項1、2、又は3に記載の構成に加えて、上記第2
の開口部材が光を半透過あるいは不透過とさせる材質で
形成されることを特徴としている。
【0022】上記の構成によれば、第2の開口部材が半
透過性の材質の場合には、第2の開口部材によって遮断
される光量は少なくなる。つまり、第2の開口部材に照
射された光ビームは完全には遮断されず、ある程度は第
2の開口部材を透過することになる。これにより、特に
第1の開口部材が光路中にないとき、即ち対物レンズ載
置部によって対物レンズの実効開口数が決定されるとき
に、情報記録媒体に集光される光量の減少を防止するこ
とができる。その結果、反射率の悪い情報記録媒体、な
らびに多層の情報記録媒体においても、情報の記録、再
生、あるいは消去を安定して行うことができる。
【0023】一方、第2の開口部材が不透過性の材質の
場合には、第2の開口部材に照射された光ビームは完全
に遮断されることになる。これにより、特に第1の開口
部材を光路中に挿入したとき、つまり第2の開口部材に
よって対物レンズの実効開口数が決定されるときに、収
差の発生を防止することができる。その結果、情報記録
媒体上に良好な光スポットを形成することが可能とな
る。
【0024】請求項5に記載の光学式記録再生装置は、
請求項1、2、3、又は4に記載の構成に加えて、上記
第2の開口部材が対物レンズのレンズ面に直接形成され
たリング状のマスキング部材であることを特徴としてい
る。
【0025】上記の構成によれば、第2の開口部材が対
物レンズのレンズ面に直接設けられているので、軽量か
つ簡素化した構造とすることができ、さらに対物レンズ
に対する経時的なずれも生じにくくなる。これにより、
高性能で量産性に優れた第2の開口部材を作成すること
が可能となる。
【0026】請求項6に記載の光学式記録再生装置は、
請求項1、2、3、又は4に記載の構成に加えて、上記
第2の開口部材が、対物レンズに近接して配置され、リ
ング状のマスキング部材を有する透明板からなることを
特徴としている。
【0027】上記の構成によれば、第2の開口部材は対
物レンズに近接して設けられているマスキング部材を有
する透明板であるので、第2の開口部材が劣化を生じた
りして交換が必要な場合に、上記透明板のみを取り替え
ればよい。したがって、他の光学系を取り替える必要が
ないので、低コストで容易に修理が可能となる。
【0028】請求項7に記載の光学式記録再生装置は、
請求項1ないし6のいずれかに記載の構成に加えて、上
記第1の開口部材は、その外形が対物レンズに入射する
光束を遮断する径よりも大きく形成されるとともに、上
記第2の開口部材と中心を一致させたときに、第1の開
口部材の開口径が第2の開口部材の幅の中央を通る中心
径に略一致するように配置されることを特徴としてい
る。
【0029】上記の構成によれば、第1の開口部材の開
口径が第2の開口部材の中心径に一致するように第1の
開口部材が配置されているので、第1の開口部材を光路
中に挿入したときに、第1の開口部材によって絞られた
光ビームは第2の開口部材の中心径内に照射されること
になる。この中心径は第2の開口部材の幅の中央に位置
するため、対物レンズが情報記録媒体のトラック方向の
左右どちらに移動しても対応することができる。
【0030】請求項8に記載の光学式記録再生装置は、
請求項1、2、3、又は7に記載の構成に加えて、上記
第2の開口部材は対物レンズのレンズ面の一部を本来の
レンズ面とは異なる形状に形成したリング状の異常形状
面であり、該異常形状面は異常形状面を透過する光が情
報記録媒体上に集光しないように形成されていることを
特徴としている。
【0031】上記の構成によれば、対物レンズの異常形
状面に照射された光は、異常形状面の形状によって、拡
散されるか、あるいは本来集光される情報記録媒体上以
外の箇所に集光される。したがって、請求項5に記載の
マスキング部材による遮光と同様の作用効果が得られ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図7、および図9ないし図15に基づいて説明
すれば、以下の通りである。
【0033】図1は、本実施の形態に係る光学式記録再
生装置において、従来より量産され使用されている再生
専用の厚さ1.2mmのCD(Compact Disk)12を再
生するときの構成図を示している。同図に示すように、
上記光学式記録再生装置は、半導体レーザからなる光源
2と、コリメートレンズ3と、反射ミラー4と、開口部
材15(第1の開口部材)と、対物レンズ5とを備えて
いる。
【0034】コリメートレンズ3は、光源2から出射さ
れた光を平行な光束6にするものである。また、反射ミ
ラー4は、コリメートレンズ3からの光束6を反射さ
せ、対物レンズ5の方向に偏向させるものである。
【0035】開口部材15は、上記の光源2、コリメー
トレンズ3、および反射ミラー4とともにハウジング1
0に取り付けられた基台16に支持されている。このと
き、基台16は開口部材15を光束6内に挿抜可能なよ
うに回転自在に設置されている。また、開口部材15
は、開口部材15が光束6中に挿入されたときに、光束
6を所定量だけ絞るための開口を有している。この開口
部材15は金属や樹脂などの金型で作成した部品からな
る。
【0036】図5は、後述のマスキング部材11を有す
る対物レンズ5、および開口部材15の平面図であり、
光束6中に開口部材15を挿入していないときの状態を
実線で示している。基台16を回転させて光束6中に開
口部材15を挿入したときには、破線で示すように、対
物レンズ5と開口部材15とが重なるように配置され
る。
【0037】図1に示すように、対物レンズ5は、反射
ミラー4方向からの光束6を集光し、CD12の信号面
上に光スポットを形成する機能を有している。この対物
レンズ5は、厚さ0.6mmの基板を2枚貼り合わせた
高密度ディスク1(図3参照)用に設計されており、対
物レンズ載置部7aに固定されている。この対物レンズ
載置部7aは保持体7に取り付けられ、さらに保持体7
は柔軟性を有し上下左右に揺動可能な支持部材8によっ
て支持されている。また、支持部材8を支持する基台9
は、上記ハウジング10に取り付けられている。
【0038】上記対物レンズ5の光束6の入射側には、
対物レンズ5に入射する光束6を絞るためのマスキング
部材11(第2の開口部材)が設けられている。ここ
で、上記マスキング部材11を対物レンズ5に貼り合わ
せたときの平面図を図2(a)に示す。
【0039】同図(a)に示すように、上記マスキング
部材11は、対物レンズ5と中心を同一としてリング状
に形成されている。これにより、対物レンズ5に入射す
る光束6は、マスキング部材11の内側を通る光束と、
その外側を通る光束との2つに実質的に分離されること
になる。
【0040】次に、上記マスキング部材11および開口
部材15の各々の大きさおよび位置関係について図4に
基づいて説明する。
【0041】マスキング部材11の開口径である内径a
は、CD12の信号面に良好な光スポットが形成される
ように対物レンズ5の実効開口数NAを決定する大きさ
とする。つまり、マスキング部材11の内径aは、開口
部材15の開口径cよりも小さく形成される。
【0042】また、マスキング部材11の外形である外
径bは、上記開口径cよりも大きく、かつ、対物レンズ
載置部7aの開口径よりも小さく形成される。さらに、
開口部材15の外形は光束6の光束径dよりも大きく、
かつ、対物レンズ載置部7aの開口径よりも大きく形成
される。
【0043】このように、マスキング部材11と開口部
材15とがオーバーラップするように形成する。このオ
ーバーラップの量は対物レンズ5がCD12などのディ
スクの偏芯などに追従するためにシフトしてもカバーで
きる量に設定される。なお、ディスクの偏芯などによっ
て対物レンズ5がトラック方向にシフトする量は、通常
0.1mm程度であり、アクセス時には最大0.3mm
程度である。したがって、上記内径aは2.3mm程
度、外径bは3.1〜3.5mm程度、開口径cは2.
7〜2.9mm程度が好ましい。
【0044】また、CD12のトラック方向の左右どち
らのシフトに対しても対応できるように、開口部材15
の開口径cはマスキング部材11の内径aと外径bとの
中間値とし、開口径cがマスキング部材11の中心径に
一致するように配置している。ここで、上記中心径と
は、マスキング部材11の幅の中央に位置する円の径の
ことである。
【0045】上記の構成において、厚さ1.2mmのC
D12を再生するときの動作について図1、図4、およ
び図6に基づいて以下に説明する。
【0046】この場合には、開口部材15を光束6内に
挿入した状態としておく。CD12を再生するときに
は、光源2から出射された光が、コリメートレンズ3、
反射ミラー4、および開口部材15を介して光束6とし
て対物レンズ5に入射し、対物レンズ5で集光されてC
D12の信号面上にスポット照射される。そして、CD
12上の情報が読み取られる。
【0047】このとき、マスキング部材11の内径aが
開口部材15の開口径cよりも小さいので、マスキング
部材11が対物レンズ5の実効開口数NAを決定するこ
とになる。そして、マスキング部材11の外側を通過し
ようとする光束6は開口部材15によって遮断されるた
め、CD12の信号面上にはマスキング部材11の内側
を通過する光のみが略一点に集光する。これは、光軸に
近い中心付近では、CD12に対する入射角が垂直に近
づき、収差の悪化が比較的少ないため、実用レベルの再
生特性を得ることができるということである。また、対
物レンズ5は高密度ディスク1(図3参照)用に設計さ
れているので、実効開口数NAを小さくすることで光ス
ポット径が小さくなり、CD12を再生するための本来
のスポット径を形成することができる。
【0048】ここで、図6に示すように、対物レンズ5
が何らかの原因で例えばCD12のトラック方向に移動
した場合、マスキング部材11は対物レンズ5と中心を
同一とし対物レンズ5に連動しているので、対物レンズ
5に入射する光束6の光軸は対物レンズ5の中心からず
れることはない。つまり、対物レンズ5がシフトして
も、開口部材15によって遮断されない光束6のエッジ
は常にマスキング部材11上に位置するため、マスキン
グ部材11の内側を通過する光のみがCD12上に略一
点に集光する。
【0049】なお、上記マスキング部材11が設けられ
ていない従来の構成では、図7に示すように、対物レン
ズ5が例えばCD12のトラック方向に移動すると、開
口部材15によって径の絞られた光束6が対物レンズ5
に入射すべき本来の光路から外れて対物レンズ5に入射
する。その結果、上記光束6が正確に集光されず、収差
が発生して、CD12上に適正な大きさの光スポットが
形成されない。
【0050】このように、本実施の形態の構成では、た
とえ対物レンズ5がシフトしても光束6の大きさに変化
がないように対物レンズ5の実効開口数NAが決められ
ており、また、マスキング部材11が対物レンズ5に連
動するので、対物レンズ5がCD12のトラック方向に
移動すれば、上記マスキング部材11もその移動に追従
することになる。
【0051】その結果、従来のように、対物レンズ5に
入射する光束6が本来の光路から外れるようなことがな
く、上記光束6を対物レンズ5の移動に関係なく常に的
確に対物レンズ5に入射させることができ、対物レンズ
5がトラック側にシフトしたときの特性を改善すること
が可能となる。これにより、収差による悪化が極めて少
ないものとなり、安定してCD12の情報を読み取るこ
とができる。
【0052】また、開口部材15がマスキング部材11
とは分離独立して配置されているので、例えば、開口部
材15が異なる厚さの情報記録媒体に対応させるために
絞りの大きさを変えることが可能な従来からある開口部
材である場合に、従来の光学式記録再生装置にマスキン
グ部材11を付加するだけでよい。したがって、容易に
装置を作成することが可能となる。
【0053】さらに、マスキング部材11を対物レンズ
5のレンズ面に直接設けているので、軽量かつ簡素化し
た構造とすることができ、また対物レンズ5に対する経
時的なずれも生じにくくなる。これにより、高性能で量
産性に優れたマスキング部材11を作成することが可能
となる。
【0054】次に、上記の構成において、厚さ0.6m
mの基板を2枚貼り合わせた高密度ディスク1を再生す
るときの動作について図3に基づいて以下に説明する。
図3は、このときの簡単な構成図を示している。
【0055】この場合には、開口部材15を光束6内に
挿入しない状態としておく。CD12(図1参照)を再
生するときと同様に、光源2から出射された光が、コリ
メートレンズ3、および反射ミラー4を介して光束6と
して対物レンズ5に入射し、対物レンズ5によって集光
されて高密度ディスク1の信号面上にスポット照射され
る。
【0056】ここで、開口部材15が光束6内に挿入さ
れておらず、光束6の光束径は変えられることなくその
まま対物レンズ5に照射されるので、対物レンズ載置部
7aの開口によって実効開口数NAが決められことにな
る。そして、対物レンズ5上には上述したマスキング部
材11が設けられているので、対物レンズ5に入射した
光束6の一部はこのマスキング部材11で遮断されるこ
とになる。その結果、図3に示すような非光束部14が
形成されることになる。
【0057】このとき、上記のような非光束部14が形
成されることで、光量の劣化がやや見られることになる
が、収差を発生させる要因とはならない。したがって、
マスキング部材11で遮断されずに対物レンズ5を透過
した光(マスキング部材11の内側を透過した光束、お
よびマスキング部材11の外側を透過した光束)は、高
密度ディスク1用に設計された対物レンズ5によって略
一点に集光する。この結果、収差の影響がほとんどなく
安定して高密度ディスク1を再生することができる。
【0058】以上のように、開口部材15の挿抜、つま
りマスキング部材11の外径bより外側を通過しようと
する光を遮断するか否かによって対物レンズ5の実効開
口数NAを変えることができ、高密度ディスク1あるい
はCD12などのディスク上に照射される光ビームの収
束位置を変えることが可能となる。これにより、1台の
光学式記録再生装置で、厚さや記録密度などが異なるデ
ィスク上に、精度よく光スポットを形成することができ
る。この結果、異なるディスクにおける情報の記録、再
生、あるいは消去を安定して行うことが可能となる。
【0059】なお、高密度ディスク1あるいはCD12
などのディスクの信号面にて反射した反射光がマスキン
グ部材11の影響を受けることはない。これは以下の理
由による。基本的には、光束は円柱形状であり、対物レ
ンズ5からの出射光とディスクからの反射光とは光軸を
中心に対称になっている。したがって、ここではリング
状のマスキング部材11が対物レンズ5の中心(光軸)
と同心にあるので、マスキング部材11によって遮断さ
れずに対物レンズ5を透過した光は、ディスクで反射し
た後、再びマスキング部材11に遮られることはない。
また、マスキング部材11で遮断された光が、もしマス
キング部材11を透過したとしてもその反射光はマスキ
ング部材11上の上記透過した位置に対称となる位置に
返ってくる。これにより、反射光を受光する受光素子
(図示せず)上での光量は少し落ちるが光スポット形状
が乱れることはない。
【0060】次に、上記マスキング部材11の形成方法
を説明する。マスキング部材11は、対物レンズ5面に
コート処理を施すか、もしくは上記開口部材15の場合
と同様に金属や樹脂などの金型で作成した部品を対物レ
ンズ5面に直接取り付けるかによって形成される。ただ
し、コート処理の場合には保持体7に対する重量が軽く
なり、対物レンズ5を感度良く保持することができるの
で好ましい。
【0061】また、上記マスキング部材11は、ディス
クの種類に応じて半透過性あるいは不透過性の材質で形
成することができる。
【0062】半透過性のマスキング部材11の材料とし
ては、例えば、ピックアップの光学系で一般的に利用さ
れるハーフミラーのように、平板ガラスの表面に形成さ
れる誘電多層膜を使用することができる。この材料でマ
スキング部材11を形成するときは、対物レンズ5の中
心付近と外周部分とをマスクし、マスクしなかった部分
に上記の誘電多層膜を蒸着して形成すればよい。透過量
の調整は、この誘電多層膜の形成段階で行うことが可能
である。また、上記の誘電多層膜の他に、例えば、眼鏡
等に利用されている染料を用いても、上記と同様に半透
過性のマスキング部材11を形成することができる。
【0063】このように、マスキング部材11を、半透
過性の材料で構成することにより、高密度ディスク1を
再生する場合、即ち対物レンズ載置部7aによって対物
レンズ5の実効開口数NAが決定される場合に、マスキ
ング部材11による光の遮断量が少なくなり、高密度デ
ィスク1の信号面上に照射される光量が多く得られる。
したがって、より良好な結果を得ることができるととも
に、反射率の悪いディスクや、多層のディスクをも安定
して再生することができるようになる。
【0064】なお、CD12を再生する場合、即ちマス
キング部材11によって実効開口数NAが決定される場
合には、マスキング部材11に半透過性の材質を使用す
ると、実効開口数NAが大きくなって収差の発生も増え
る。しかしながら、マスキング部材11を透過する光量
を実験的に選ぶことによって実質的な実効開口数NAが
小さく収差もほとんど影響ない程度にすることが可能で
ある。
【0065】一方、不透過性の材料でマスキング部材1
1を形成する場合は、上記のような蒸着で形成する以外
にも、金属や樹脂等を用いてエッチングすることによっ
ても形成することができる。マスキング部材11を不透
過性の材料で構成することにより、マスキング部材11
上に照射された光束6は完全に遮断されることになる。
したがって、マスキング部材11によって実効開口数N
Aが決定されるときに、収差の発生を防止することがで
き、その結果、情報記録媒体上に良好な光スポットを形
成することが可能となる。
【0066】次に、マスキング部材11の透過率をゼ
ロ、即ちマスキング部材11を不透過性の材質で形成し
た場合の具体例を表1に示す。なお、表1において、収
差の項におけるλは光源2から出射される光ビームの波
長であり、光量はマスキング部材11がない場合に高密
度ディスク1に入射する光量を1としたときの相対値で
示している。
【0067】
【表1】
【0068】表1から、マスキング部材11の幅が0.
4mmなので、CD12の場合0.2mmまで対物レン
ズ5がシフトしても正常な光スポットが得られることが
わかる。また、高密度ディスク1の光スポット形状には
マスキング部材11の影響はほとんどなかった。
【0069】なお、マスキング部材11が半透過性の材
質で形成された場合は、光量の増加が、高密度ディスク
1には良い方向に、CD12には悪い方向に働くと考え
られる。したがって、この場合には、高密度ディスク1
とCD12との再生特性において、トータル的に良好と
なる透過率を選択すればよい。
【0070】なお、本実施の形態では、図2(a)に示
すように、リング状のマスキング部材11を対物レンズ
5上に配置する構成としたがこれに限られることはな
い。即ち、図2(b)に示すように、対物レンズ5の外
周部分に支持部材20を設け、この支持部材20を基準
としてその内部に連結部材21を介してマスキング部材
11を形成してもよい。これにより、マスキング部材1
1の中心と、対物レンズ5の中心とを一致させるための
位置合わせをより正確に行うことが可能となる。
【0071】また、本実施の形態では、対物レンズ5上
にマスキング部材11を直接形成しているが、平板ガラ
ス上にマスキング部材11を形成し、この平板ガラスを
対物レンズ5の開口部材15側に近接して配置して対物
レンズ5と一体となって移動するようにしてもよい。
【0072】この場合、マスキング部材11が劣化を生
じたりして交換が必要なときに、平板ガラスのみを取り
替えればよく、他の光学系を取り替える必要がないの
で、低コストで容易に修理が可能となる。
【0073】また、本実施の形態では、マスキング部材
11を用いて対物レンズ5に入射する光束6の一部を遮
断、あるいは半透過させる構成としたが、例えば入射す
る光が集光せず拡散するように、前記マスキング部材1
1でマスキングされるべき対物レンズ5の表面の形状を
加工して異常形状面を形成することにより、マスキング
部材11を用いなくても、事実上、本実施の形態と同様
の効果を得ることもできる。
【0074】例えば、図9に示すように、対物レンズ5
の光束入射側の表面において、前記マスキング部材11
でマスキングされるべき部分に凹面5aを環状に形成す
る。すると、図10および図11に示すように、対物レ
ンズ5の凹面5aに入射する光束はその凹面5aで拡散
し、その結果、上記光束は高密度ディスク1またはCD
12の信号面上には集光しなくなる。
【0075】また、このように凹面5aを形成する以外
にも、例えば、図12におけるB部の拡大図で示すよう
に、前記マスキング部材11でマスキングされるべき部
分に、断面L字型のフラット面5b、または凸面5cを
形成してもよく、また、同図中C部の拡大図で示すよう
に、細かな凹凸が連続している凹凸面5d(いわゆる梨
地、シボ、すりガラス状)を形成してもよい。フラット
面5bを形成した場合、上記フラット面5bに入射した
光束は、入射面がフラットであるためもちろん集光しな
くなる。凸面5cを形成した場合、上記凸面5cに入射
した光束は、情報記録媒体より完全に手前で集光するの
で、情報記録媒体上には集光しない。また、凹凸面5d
を形成した場合、上記凹凸面5dに入射する光束はそこ
で拡散するため情報記録媒体上に集光しない。
【0076】また、図13に示すように、対物レンズ5
として、前記マスキング部材11でマスキングされるべ
き部分に同心円状に凹凸が形成されているホログラムレ
ンズ5’を用いてもよい。この場合、同図中D部の拡大
図で示すように、0次光は本来のレンズを透過する光と
して働き、1次回折光は拡散することになる。
【0077】その他、異常形状面の形状としては種々考
えられるが、異常形状面に入射する光が異常なふるまい
を示すように、本来の屈折率を有するレンズ面の形状以
外であればどのような形状であってもよい。しかし、異
常形状面をはっきり異なった形状にする方が本来のレン
ズ面の屈折率と大きく異なるので遮光の目的が確実に果
たされる。その結果、遮光された光が本来必要な光に迷
い込むことがなくなるので、良い結果を得ることができ
る。
【0078】また、前記マスキング部材11や異常形状
面は対物レンズ5の光が入射する面に形成されている
が、これに限られることはなく、対物レンズ5の光が出
射する面に形成してもよい。
【0079】なお、本実施の形態では、図1に示すよう
に、開口部材15は反射ミラー4と対物レンズ5との間
の平行光束中に配置しているが、光源2と対物レンズ5
との間であれば平行光束中に限られることなくどこに配
置してもよい。例えば、図14に示すように、光源2と
コリメートレンズ3との間に開口部材15を配置する構
成とすることもできる。また、図15に示すように、コ
リメートレンズ3を配設しない有限系の光学系としても
よい。これらの場合でも、図1の場合と同様の効果が得
られる。
【0080】また、本実施の形態では、高密度ディスク
1およびCD12を再生する場合について説明したがこ
れに限ることはなく、それらのような情報記録媒体にお
いて情報を記録、あるいは消去する場合であっても、マ
スキング部材11を採用することによって本実施の形態
と同様の効果が得られるのは勿論のことである。
【0081】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
の光学式記録再生装置は、光ビームの光路中に配置さ
れ、光ビームの光束径を変える第1の開口部材と、該第
1の開口部材と情報記録媒体との間の光路中に配置さ
れ、対物レンズを載置している対物レンズ載置部の開口
および第1の開口部材の開口よりも小さい開口を有する
とともに、上記対物レンズと中心を同一とし対物レンズ
に連動する第2の開口部材とを備える構成である。
【0082】これにより、第2の開口部材が対物レンズ
に連動するので、対物レンズの移動等に影響されずに、
情報記録媒体上に適正な大きさの光スポットを形成する
ことができる。その結果、対物レンズの移動の有無にか
かわらず、情報の記録、再生、あるいは消去を安定して
行うことができ、信頼性および品質の良い装置を提供す
ることが可能となるという効果を奏する。
【0083】請求項2に記載の光学式記録再生装置は、
請求項1に記載の構成に加えて、上記第1の開口部材が
上記第2の開口部材とは分離独立して配置される構成で
ある。
【0084】これにより、第1の開口部材が上記第2の
開口部材とは分離独立して配置されているので、従来の
光学式記録再生装置に上記第2の開口部材を付加するだ
けで請求項1に記載の作用効果を得ることができる。し
たがって、容易に装置を作成することが可能となるとい
う効果を奏する。
【0085】請求項3に記載の光学式記録再生装置は、
請求項1又は2に記載の構成に加えて、上記第2の開口
部材は、その外形が第1の開口部材がない場合の光束径
および上記対物レンズ載置部の開口径よりも小さく形成
され、上記第1の開口部材は、光路中に挿抜可能であ
り、該光路中に挿入したときには第2の開口部材の外形
よりも外側を通過しようとする光を遮断すること構成で
ある。
【0086】これにより、対物レンズの実効開口数を変
えることができ、情報記録媒体上に照射される光ビーム
の収束位置を変えることが可能となるので、1台の光学
式記録再生装置で、厚さや記録密度などが異なる情報記
録媒体上に、精度よく光スポットを形成することができ
る。この結果、異なる情報記録媒体における情報の記
録、再生、または消去を安定して行うことが可能となる
という効果を奏する。
【0087】請求項4に記載の光学式記録再生装置は、
請求項1、2、又は3に記載の構成に加えて、上記第2
の開口部材が光を半透過あるいは不透過とさせる材質で
形成される構成である。
【0088】これにより、第2の開口部材が半透過性の
材質の場合には、特に対物レンズ載置部によって対物レ
ンズの実効開口数が決定されるときに、情報記録媒体に
集光される光量の減少を防止することができる。その結
果、反射率の悪い情報記録媒体、ならびに多層の情報記
録媒体においても、情報の記録、再生、あるいは消去を
安定して行うことができるという効果を奏する。
【0089】また、第2の開口部材が不透過性の材質の
場合には、特に第2の開口部材によって対物レンズの実
効開口数が決定されるときに、収差の発生を防止するこ
とができる。その結果、情報記録媒体上に良好な光スポ
ットを形成することが可能となるという効果を奏する。
【0090】請求項5に記載の光学式記録再生装置は、
請求項1、2、3、又は4に記載の構成に加えて、上記
第2の開口部材が対物レンズのレンズ面に直接形成され
たリング状のマスキング部材であることを特徴としてい
る。
【0091】これにより、軽量かつ簡素化した構造とす
ることができ、さらに対物レンズに対する経時的なずれ
も生じにくくなるので、高性能で量産性に優れた第2の
開口部材を作成することが可能となるという効果を奏す
る。
【0092】請求項6に記載の光学式記録再生装置は、
請求項1、2、3、又は4に記載の構成に加えて、上記
第2の開口部材が、対物レンズに近接して配置され、リ
ング状のマスキング部材を有する透明板からなる構成で
ある。
【0093】これにより、第2の開口部材が劣化を生じ
たりして交換が必要な場合に、上記透明板のみを取り替
えればよく、他の光学系を取り替える必要がないので、
低コストで容易に修理が可能となるという効果を奏す
る。
【0094】請求項7に記載の光学式記録再生装置は、
請求項1ないし6のいずれかに記載の構成に加えて、上
記第1の開口部材は、その外形が対物レンズに入射する
光束を遮断する径よりも大きく形成されるとともに、上
記第2の開口部材と中心を一致させたときに、第1の開
口部材の開口径が第2の開口部材の幅の中央を通る中心
径に略一致するように配置される構成である。
【0095】これにより、第1の開口部材を光路中に挿
入したときに、第1の開口部材によって絞られた光ビー
ムはマスキング部材の中心径内に照射されることになる
ので、対物レンズが情報記録媒体のトラック方向の左右
どちらに移動しても対応することができるという効果を
奏する。
【0096】請求項8に記載の光学式記録再生装置は、
請求項1、2、3、又は7に記載の構成に加えて、上記
第2の開口部材は対物レンズのレンズ面の一部を本来の
レンズ面とは異なる形状に形成したリング状の異常形状
面であり、該異常形状面は異常形状面を透過する光が情
報記録媒体上に集光しないように形成されている構成で
ある。
【0097】これにより、対物レンズの異常形状面に照
射された光は、異常形状面の形状によって、拡散される
か、あるいは本来集光されるべき情報記録媒体上以外の
箇所に集光されるので、請求項5に記載のマスキング部
材と同様の効果が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光学式記録再生装置
の構成を示す構成図である。
【図2】(a)はマスキング部材を対物レンズに貼り合
わせたときの平面図であり、(b)は支持部材および連
結部材とともにマスキング部材を対物レンズに貼り合わ
せたときの平面図である。
【図3】開口部材を挿入せずに、高密度ディスクを再生
しているときの状態を示す説明図である。
【図4】開口部材を挿入して、CDを再生しているとき
の状態を示す説明図である。
【図5】開口部材を挿抜したときの状態を示す平面図で
ある。
【図6】対物レンズがCDのトラック方向にシフトした
ときの集光状態を示す説明図である。
【図7】従来の光学式記録再生装置において、対物レン
ズがCDのトラック方向にシフトしたときの集光状態を
示す説明図である。
【図8】従来の光学式記録再生装置の構成を示す斜視図
である。
【図9】対物レンズの他の形状を示す断面図である。
【図10】図9の対物レンズを用いて高密度ディスクを
再生しているときの状態を示す説明図である。
【図11】図9の対物レンズを用いてCDを再生してい
るときの状態を示す説明図である。
【図12】対物レンズのさらに他の形状を示す断面図で
ある。
【図13】ホログラムレンズの断面図および平面図であ
る。
【図14】本発明の光学式記録再生装置の他の構成を示
す構成図である。
【図15】本発明の光学式記録再生装置のさらに他の構
成を示す構成図である。
【符号の説明】 1 高密度ディスク 2 光源 5 対物レンズ 5a 凹面(異常形状面) 5b フラット面(異常形状面) 5c 凸面(異常形状面) 5d 凹凸面(異常形状面) 6 光束 7a 対物レンズ載置部 11 マスキング部材(第2の開口部材) 12 CD 15 開口部材(第1の開口部材)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源から出射された光ビームを対物レンズ
    にて情報記録媒体上に集光することによって、情報の記
    録、再生、又は消去を行う光学式記録再生装置におい
    て、 上記光ビームの光路中に配置され、光ビームの光束径を
    変える第1の開口部材と、 該第1の開口部材と情報記録媒体との間の光路中に配置
    され、対物レンズを載置している対物レンズ載置部の開
    口および第1の開口部材の開口よりも小さい開口を有す
    るとともに、上記対物レンズと中心を同一とし対物レン
    ズに連動する第2の開口部材とを備えることを特徴とす
    る光学式記録再生装置。
  2. 【請求項2】上記第1の開口部材は、上記第2の開口部
    材とは分離独立して配置されることを特徴とする請求項
    1に記載の光学式記録再生装置。
  3. 【請求項3】上記第2の開口部材は、その外形が第1の
    開口部材がない場合の光束径および上記対物レンズ載置
    部の開口径よりも小さく形成され、 上記第1の開口部材は、光路中に挿抜可能であり、該光
    路中に挿入したときには第2の開口部材の外形よりも外
    側を通過しようとする光を遮断することを特徴とする請
    求項1又は2に記載の光学式記録再生装置。
  4. 【請求項4】上記第2の開口部材は、光を半透過あるい
    は不透過とさせる材質で形成されることを特徴とする請
    求項1、2、又は3に記載の光学式記録再生装置。
  5. 【請求項5】上記第2の開口部材は、対物レンズのレン
    ズ面に直接形成されたリング状のマスキング部材である
    ことを特徴とする請求項1、2、3、又は4に記載の光
    学式記録再生装置。
  6. 【請求項6】上記第2の開口部材は、対物レンズに近接
    して配置され、リング状のマスキング部材を有する透明
    板からなることを特徴とする請求項1、2、3、又は4
    に記載の光学式記録再生装置。
  7. 【請求項7】上記第1の開口部材は、その外形が対物レ
    ンズに入射しようとする光束を遮断する径よりも大きく
    形成されるとともに、上記第2の開口部材と中心を一致
    させたときに、第1の開口部材の開口径が第2の開口部
    材の幅の中央を通る中心径に略一致するように配置され
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、又は6
    に記載の光学式記録再生装置。
  8. 【請求項8】上記第2の開口部材は対物レンズのレンズ
    面の一部を本来のレンズ面とは異なる形状に形成したリ
    ング状の異常形状面であり、該異常形状面は異常形状面
    を透過する光が情報記録媒体上に集光しないように形成
    されていることを特徴とする請求項1、2、3、又は7
    に記載の光学式記録再生装置。
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