JPH09329976A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09329976A
JPH09329976A JP8171866A JP17186696A JPH09329976A JP H09329976 A JPH09329976 A JP H09329976A JP 8171866 A JP8171866 A JP 8171866A JP 17186696 A JP17186696 A JP 17186696A JP H09329976 A JPH09329976 A JP H09329976A
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transfer
belt
image
potential
bias voltage
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JP8171866A
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English (en)
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英雄 ▲ゆう▼
Hideo Yuu
Mitsuru Seto
満 瀬戸
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】像担持体上のトナー像を中間転写体に一次転写
し、該中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写
する中間転写方式の画像形成装置において、ベルト転写
時に発生する転写チリを低減する。 【解決手段】電位センサ13で検出された感光体電位を
ベルト転写電界制御手段36にフィードバックする構成
とし、前記電位センサ13で検出された感光体電位に基
づいて、転写ニップ部の入口側で放電が発生しない転写
バイアス電圧を設定し、このバイアス値でベルト転写電
源35を制御するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくはトナ
ー、転写紙又はトナーと転写紙を担持し、次工程まで前
記被担持物を搬送する担持体を有する画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、フルカラー画像の複写やプリント
が可能な電子写真方式の画像形成装置が実用化されてい
るが、この種の画像形成装置におけるフルカラー画像の
転写材への転写方式としては、 (a)転写ドラム方式:感光体ドラム等の像担持体上に
色毎に形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)、ブラック(BK)の各画像を、転写ドラム
上に固定された転写材に順次重ね合わせて転写する方
式、 (b)中間転写方式:感光体ドラム等の像担持体上に色
毎に形成されるY、M、C、BKの各画像を、一次転写
領域で中間転写体上に順次重ね合わせて転写し、この中
間転写体上のフルカラーのトナー像を二次転写領域で転
写材に一括転写する方式、に大別できる。このうち、厚
紙等にも転写できるというペーパーフリー性を有する
点、及び転写ドラム方式のように先端のクランプ・押さ
え部に画像形成できないということがなく全面コピーが
可能な点から、上記(b)の中間転写方式が有利であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
〔課題1〕上記(b)の中間転写方式において、中間転
写体として中間転写ベルトを用いた場合には、ベルト転
写後の文字、ライン画像に”転写チリ”(又はニジミ)
と称する異常画像が発生することがある。原因として
は、感光体ドラム又は中間転写ベルトのいずれかで異常
が発生していると考えられるが、感光体ドラム上の現像
後の画像には転写チリのような異常は見当たらないた
め、転写チリが中間転写ベルトで発生していることは明
らかである。ここで、転写チリが発生する現象について
説明する。中間転写ベルトを用いた中間転写方式は、中
間転写ベルトに転写バイアスが間接的に印加される間接
バイアス印加方式である。この方式は、一次転写領域に
おいて、実効の転写領域である転写ニップ部の下流側に
はベルト転写バイアスローラにより転写バイアスが印加
され、転写ニップ部の入口側にはアースローラが設けら
れている。ベルト転写バイアスローラにより転写バイア
スを印加すると、ベルト転写バイアスローラとアースロ
ーラとの間に生じる電位勾配により、転写ニップ部の入
口側にも転写電界が形成されるため、感光体ドラムと中
間転写ベルトが転写ニップ部で接する前に、感光体ドラ
ム上のトナーが転写ニップ部の入口側で中間転写ベルト
に転写(プレ転写)され、転写チリといわれる異常画像
となる。なお、以下の説明では、感光体ドラム上のトナ
ーと中間転写ベルトとが接触する部分、すなわち一次転
写領域における実効の転写領域を”転写ニップ部”とい
い、中間転写ベルト上のトナーと転写材とが接触する部
分、すなわち二次転写領域における実効の転写領域を”
紙転写ニップ部”という。
【0004】〔課題2〕また、中間転写ベルトを用いた
中間転写方式では、低湿環境下において、”ベタチ
リ”、”カラスの爪跡”と称する異常画像が紙転写時に
発生しやすくなる。ベタチリとは、ベタ部のトナーが非
トナー面に散った様子をいう。また、カラスの爪跡と
は、ハーフトーン部の中にスジ状のトナー濃度の濃い部
分が混じった状態をいい、ちょうど鳥の足跡のように見
える。これらの現象は、低湿環境下で転写紙の抵抗値が
高くなり、転写紙のトナー面上の電荷量と裏面側の電荷
量との間に差が生じることにより起こる。つまり、低湿
環境下では、紙転写ニップ部を通過した転写紙のトナー
面側の電荷量よりも、裏面側の電荷量のほうが多くなる
ため、この差で生じた電界に沿って転写紙上のトナーが
非トナー面に飛翔する現象と、その電界のため、放電が
生じることにより発生する。
【0005】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、第1の目的は、ベルト転写時に発生する転写チ
リを低減することができる画像形成装置を提供すること
にある。
【0006】第2の目的は、低湿環境下で発生するベタ
チリ及びカラスの爪跡を低減することを目的する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像担持体上に形成された可視像
を中間転写体に一次転写し、該中間転写体上の一次転写
画像を転写材に二次転写する中間転写方式の画像形成装
置において、上記像担持体の電位情報を検出し、該電位
情報に基づいて上記中間転写体に印加する転写バイアス
電圧を制御することを特徴とするものである。
【0008】請求項の発明においては、検出した像担持
体の電位情報に対して、転写バイアス電圧を適宜選択す
ることにより、一次転写の領域において放電が発生しな
いようにすることができる。すなわち、本発明者らが像
担持体電位と中間転写体に印可する転写バイアス電圧と
の関係について検討したところ、像担持体電位に対して
転写バイアス電圧が特定の範囲内にあるときは放電が発
生せず、その範囲外であれば放電が発生することが明ら
かとなった。従って、転写バイアス電圧が上記特定の範
囲内に入るように転写バイアス電圧を設定することによ
り、一次転写の領域における放電を抑える。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記中間転写体に印加する転写バイアス電圧を、環
境条件に応じて補正することを特徴とするものである。
【0010】請求項2の発明においては、環境条件に応
じて転写バイアス電圧を補正することにより、転写材の
可視像側と裏面側との間の電荷量の差を少なくすること
ができる。すなわち、ベタチリやカラスの爪跡が発生し
やすい低湿環境下においては、転写バイアス電圧の上限
を高くすることにより、転写材の可視像側と裏面側との
間の電荷量の差を少なくして、電荷量の差により生じる
放電を抑える。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真複写機(以下、複写機という)に適用した場
合の実施形態について説明する。本発明は、トナー、転
写紙又はトナー及び転写紙を担持し、次工程まで前記非
担持物を搬送する担持体を有する画像形成装置に関する
ものである。前記担持体は具体的には、現像工程にて顕
像化されたトナー像を担持し、転写工程等次工程まで回
転駆動されることによりトナー像を搬送する像担持体、
該像担持体から転移したトナー像を担持し、転写紙等の
被転写体に転写する工程まで回転駆動されることにより
トナー像を搬送する中間転写体、又は転写紙又はトナー
像を担持した転写紙等を担持し転写工程又は定着工程等
の次工程まで回転駆動されることにより被担持体を搬送
する搬送ベルト等であり、他の静電的に被担持物を担持
搬送する担持体に関して共通の技術思想である。
【0012】図1は、本実施形態に係る複写機100の
概略構成図、図2は感光体ドラム・中間ベルト回りの拡
大図である。以下、図1及び図2を参照しながら複写機
100の構成、動作を説明する。カラー画像読み取り装
置(以下、カラースキャナという)1は、原稿3の画像
を照明ランプ4、ミラー群5a〜5c、及びレンズ6を
介してカラーセンサ7に結像して、原稿のカラー画像情
報を、例えばブルー(Blue、以下Bという)、グリー
ン(Green、以下Gという)、レッド(Red、以下Rと
いう)の色分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変
換する。カラーセンサ7は、この例ではB、G、Rの色
分解手段とCCDのような光電交換素子で構成されてお
り、3色同時読み取りを行う。そして、カラースキャナ
1で得たB、G、Rの色分解画像信号強度レベルをもと
にして、画像処理部(図示せず)で色変換処理を行な
い、ブラック(以下、Bkという)、シアン(Cyan、
以下Cという)、マゼンタ(Magenta、以下Mとい
う)、イエロー(Yellow、以下Yという)のカラー画
像データを得る。これを、カラー画像記録装置(以下、
カラープリンタという)2によって、Bk、C、M、Y
の顕像化を行ない、最終的なカラーコピーとする。な
お、Bk、C、M、Yの画像データを得るためのカラー
スキャナ1の動作方式は、カラープリンタ2の動作とタ
イミングを取ったスキャナスタート信号を受けて、図1
において、照明・ミラー光学系が左矢印方向へ原稿走査
し、1回走査毎に1色の画像データを得る。そして、そ
の都度カラープリンタ2で順次顕像化しつつ、これを重
ね合わせて4色フルカラー画像を形成する。
【0013】次に、カラープリンタ2の概要を説明す
る。書き込み光学ユニット8は、カラースキャナ1から
のカラー画像データを光信号に変換して、原稿画像に対
応した光書き込みを行ない、感光体ドラム9に静電潜像
を形成する。該ユニット8は、レーザ光源8a、その発
光駆動制御部(図示せず)、ポリゴンミラー8b、その
回転用モータ8c、f/θレンズ8d、反射ミラー8e
等で構成されている。
【0014】感光体ドラム9は、矢印の如く反時計方向
に回転し、その回りには、図2のように、感光体クリー
ニングユニット(クリーニング前除電器を含む)10、
除電ランプ11、帯電器12、電位センサ13、Bk現
像器14、C現像器15、M現像器16、Y現像器1
7、現像濃度パターン検出用の光学センサ18、中間転
写ベルト19などが配置されている。
【0015】各現像器は、静電潜像を現像するために現
像剤の穂を感光体ドラム9の表面に接触させて回転する
現像スリーブ(14a、15a、16a、17a)と、
現像剤を汲み上げ・撹拌するために回転する現像パドル
(14b、15b、16b、17b)、及び現像剤のト
ナー濃度センサ(14c、15c、16c、17c)な
どで構成されている。待機状態では4箇の現像器全てに
おいて現像スリーブ上の剤は穂切り(現像不作動)状態
になっている。次に、現像動作の順序(カラー画像形成
順序)が、Bk、C、M、Yの例でコピー動作の概略を
説明する(ただし、画像形成順序はこれに限定されるも
のではない)。
【0016】コピー動作が開始されると、カラースキャ
ナ1で所定のタイミングからBk画像データの読み取り
がスタートし、この画像データに基づきレーザ光による
光書き込み、潜像形成が始まる(以下、Bk画像データ
による静電潜像をBk潜像という。C、M、Yについて
は、それぞれC潜像、M潜像、Y潜像という)。このB
k潜像の先端部から現像可能とすべくBk現像器14の
現像位置に潜像先端部が到達する前に、現像スリーブ1
4aを回転開始して剤の穂立てを行い、Bk潜像をBk
トナーで現像する。そして以後、Bk潜像領域の現像動
作を続け、潜像後端部がBk現像位置を通過した時点
で、速やかにBk現像スリーブ14a上の剤の穂切りを
行い、現像不作動状態にする。これは少なくとも、次の
C画像データによるC潜像先端部が到達する前に完了さ
せる。なお、穂切りはBK現像スリーブ14aの回転方
向を、現像動作中とは逆方向に切り替えることで行う。
【0017】感光体ドラム9に形成されたBkトナー像
は、感光体ドラム9と等速駆動されている中間転写ベル
ト19の表面に転写される(以下、感光体ドラムから中
間転写ベルトへのトナー像転写をベルト転写という)。
ベルト転写は、感光体ドラム9と中間転写ベルト19が
接触状態において、転写バイアスローラ20aに所定の
バイアス電圧を印加することで行う。なお、中間転写ベ
ルト19には、感光体ドラム9に順次形成するBk、
C、M、Yのトナー像を、同ー面に順次位置合せして、
4色重ねのベルト転写画像を形成し、その後、転写紙に
ー括転写を行う。この中間転写ベルトユニットについて
は後述する。
【0018】ところで、感光体ドラム9側ではBk工程
の次にC工程に進むが、所定のタイミングからカラース
キャナ1によるC画像データ読み取りが始まり、その画
像データによるレーザ光書き込みで、C潜像形成を行
う。C現像器15はその現像位置に対して、先のBk潜
像後端部が通過した後で、かつC潜像の先端が到達する
前にC現像スリーブ15aを回転開始して、剤の穂立て
を行い、C潜像をCトナーで現像する。以後、C潜像領
域の現像を続け、潜像後端部が通過した時点で、先のB
k現像器の場合と同様にC現像スリーブ15a上の剤の
穂切りを行い、現像不作動状態にする。これもやはり次
のM潜像先端部が到達する前に完了させる。なお、M及
びYの各工程については、それぞれの画像データ読み取
り、潜像形成及び現像の動作が上述のBk、Cの工程と
同様であるので説明を省略する。
【0019】次に、中間転写ベルトユニットについて説
明する。中間転写ベルト19は、駆動ローラ21、転写
バイアスローラ20a、アースローラ20b、及び従動
ローラ群に張架されており、図示していない駆動モータ
により駆動制御される。ベルトクリーニングユニット2
2は、ブラシローラ22a、ゴムブレード22b、及び
ベルトからの接離機構22cなどで構成されており、1
色目のBk画像をベルト転写した後の、2、3、4色目
をベルト転写している間は、接離機構22cによってベ
ルト面から離間させておく。そして、中間転写ベルト1
9上に4色の画像を正確に位置合わせして次々と各色の
画像を転写し、中間転写ベルト19上に4色の重ね画像
を形成する。
【0020】紙転写ユニット23は、紙転写バイアスロ
ーラ23a、ローラクリーニングブレード23b、及び
ベルトからの接離機構23cなどで構成されている。該
バイアスローラ23aは、通常はベルト19面から離間
しているが、中間転写ベルト19面に形成された4色の
重ね画像を転写紙にー括転写する時に、タイミングを取
って接離機構23cで押圧され、該ローラ23aに所定
のバイアス電圧を印加して紙への転写を行う。なお、転
写紙24は、図1に示すように、給紙ローラ25、レジ
ストローラ26によって、中間転写ベルト面の4色重ね
画像の先端部が、紙転写位置に到達するタイミングに合
わせて給紙される。
【0021】中間転写ベルト19の駆動の仕方として
は、1色目のBkトナー像のベルト転写が端部まで終了
した後の動作方式として次の3方式が考えられ、このな
かの1方式で、又はコピー速度の面からコピーサイズに
応じて複数の方式を効率的に組み合わせて、中間転写ベ
ルト19を駆動する。
【0022】(1) 一定速往動方式 Bkトナー像のベルト転写後も、そのまま一定速度
で往動を続ける。 そして、中間転写ベルト19面上のBk画像先端位
置が、再び感光体ドラム9との接触部のベルト転写位置
に到達したとき、感光体ドラム9側は次のCトナー像の
先端部が丁度その位置にくるように、タイミングを取っ
て画像形成されている。その結果、C画像はBk画像に
正確に位置合わせして中間転写ベルト19上に重ねてベ
ルト転写される。 その後も同様の動作によってM、Y画像工程に進
み、4色重ねのベルト転写画像を得る。 4色目のYトナー像のベルト転写工程に引き続き、
そのまま往動しながら中間転写ベルト19面上の4色重
ねトナー像を、上記のように転写紙24に一括転写す
る。
【0023】(2) スキップ往動方式 Bkトナー像のベルト転写が終了したら、感光体ド
ラム9面から中間転写ベルト19を離間させ、そのまま
の往動方向に高速スキップさせて所定量を移動したら当
初の往動速度に戻す。また、その後再び感光体ドラム9
に中間転写ベルト19を接触させる。 そして、中間転写ベルト19面上のBk画像先端位
置が再びベルト転写位置に到達したとき、感光体ドラム
9側は次のCトナー像の先端部が丁度その位置にくるよ
うにタイミングを取って画像形成されている。その結
果、C画像はBk画像に正確に位置合わせして重ねてベ
ルト転写される。 その後も同様の動作によってM、Y画像工程に進
み、4色重ねのベルト転写画像を得る。 4色目のYトナー像ベルト転写工程に引き続き、そ
のままの往動速度で、中間転写ベルト19面上の4色重
ねトナー像を転写紙24に一括転写する。
【0024】(3) 往復動(クイックリターン)方式 Bkトナー像のベルト転写が終了したら、感光体ド
ラム9面から中間転写ベルト19を離間させ、そして、
往動を停止させると同時に逆方向に高速リターンさせ
る。このリターンは、中間転写ベルト19面上のBk画
像先端位置がベルト転写相当位置を逆方向に通過し、更
に予め設定された距離分を移動した後に停止させて待機
状態にする。 次に、感光体ドラム9側のCトナー像の先端部がベ
ルト転写位置より手前の所定位置に到達した時点で、中
間転写ベルト19を再び往動方向にスタートさせる。ま
た、中間転写ベルト19を感光体ドラム9面に再び接触
させる。この場合も、C画像が中間転写ベルト19面上
でBk画像に正確に重なるような条件に制御されてベル
ト転写される。 その後も同様の動作によってY、M画像工程に進
み、4色重ねのベルト転写画像を得る。 4色目のYトナー像のベルト転写工程に引き続き、
リターンせずにそのままの速度で往動して、中間転写ベ
ルト19面上の4色重ねトナー像を転写紙24に一括転
写する。
【0025】さて、中間転写ベルト19面から4色重ね
トナー像をー括転写された転写紙24は、紙搬送ユニッ
ト27で定着器28に搬送され、所定温度にコントロー
ルされた定着ローラ28aと加圧ローラ28bでトナー
像を溶融定着してコピートレイ29に搬出されフルカラ
ーコピーを得る。
【0026】なお、ベルト転写後の感光体ドラム9は、
図2のように、感光体クリーニングユニット10(クリ
ーニング前除電器10a、ブラシローラ10b、ゴムブ
レード10c)で表面をクリーニングされ、また、除電
ランプ11で均一に除電される。また、転写紙にトナー
像を転写した後の中間転写ベルト19は、クリーニング
ユニット22を再び接離機構22cで押圧して表面をク
リーニングされる。
【0027】リピートコピーの時は、カラースキャナ1
の動作及び感光体ドラム9への画像形成は、1枚目のY
(4色目)画像工程に引き続き、所定のタイミングで2
枚目のBk(1色目)画像工程に進む。また、中間転写
ベルト19の方は、1枚目の4色重ね画像の転写紙への
ー括転写工程に引き続き、表面をクリーニングユニット
22でクリーニングされた領域に、2枚目のBkトナー
像がベルト転写されるようにする。その後は、1枚目と
同様の動作になる。 (以下、余白)
【0028】なお、図1の給紙カセット30、31、3
2、33は、各種サイズの転写紙が収納されており、操
作パネル(図示せず)で指定されたサイズ紙が収納され
たカセットから、タイミングを取ってレジストローラ2
6方向に給紙、搬送される。34は、OHP用紙や厚紙
などの手差し給紙トレイである。
【0029】以上は、4色フルカラーを得るコピーモー
ドの説明であったが、3色コピーモード、2色コピーモ
ードの場合は、指定された色と回数の分について、上記
と同様の動作を行うことになる。また、単色コピーモー
ドの場合は、所定枚数が終了するまでの間、その色の現
像器のみを現像作動(剤穂立て)状態にして、中間転写
ベルト19は、感光体ドラム9面に接触したまま往動方
向にー定速駆動し、さらに、ベルトクリーナー22も中
間転写ベルト19に接触したままの状態で、コピー動作
を行う。
【0030】次に、上記のように構成された複写機にお
いて、ベルト転写時における転写チリの発生を低減する
ように構成した実施形態について説明する。 〔実施形態1〕図3は、実施形態1における制御系の構
成を示すブロック図であり、感光体ドラム・中間ベルト
回りの構成を示している。この実施形態の制御系は、感
光体電位検出手段としての電位センサ13、ベルト転写
電源35、及びベルト転写電界制御手段36により構成
されている。電位センサ13は、感光体ドラム9表面の
電位情報(感光体電位)を検出し、これをベルト転写電
界制御手段36に出力する。ベルト転写電源35は、転
写バイアスローラ20aに所定の転写バイアス電圧を印
加する。ベルト転写電界制御手段36は、前記電位セン
サ13で検出された感光体電位に基づいて、後述の転写
ニップ部の入口側で放電が発生しない転写バイアス電圧
を設定し、このバイアス値でベルト転写電源35を制御
している。
【0031】ここで、感光体電位と転写ニップ部電位と
の関係について説明する。図4は、転写ニップ部におけ
る放電の発生状況を示す特性図であり、縦軸は感光体電
位、横軸は転写ニップ部電位(転写ニップ部での実効電
位)を示している。図4では、感光体電位に対する転写
ニップ部電位が破線よりも上側の領域にあるときには放
電は発生しないが、破線よりも下側の領域にあるときは
放電が発生することを示している。
【0032】上記ベルト転写電界制御手段36は、感光
体電位と転写ニップ部電位との関係が、常に図4の破線
よりも上側の範囲内に入るような制御を行っている。す
なわち、ベルト転写電界制御手段36は電位センサ13
で検出された感光体電位に対して、転写ニップ部電位が
図4の破線よりも上側の範囲となるような転写バイアス
電圧を設定し、このバイアス値を元にしてベルト転写電
源35での転写バイアス電圧を制御するようにしてい
る。
【0033】以上のように構成された複写機によると、
転写ニップ部の入口側での放電が発生しないように、検
出された感光体電位に対する転写バイアス電圧が制御さ
れるので、ベルト転写時に発生する転写チリを低減する
ことができる。
【0034】〔実施形態2〕図5は、実施形態2におけ
る転写ニップ部の構成と、その制御系の構成とを示すブ
ロック図である。この実施形態の転写ニップ部には、転
写ニップ部の実効電位を検出し、これをベルト転写電界
制御手段36にフィードバックする転写ニップ部電位検
出手段37が設けられている。その他の構成は図3と同
じであり、同等部分を同一符号で示す。上記実施形態1
では、図4に示す放電特性に基づいて転写バイアス電圧
を設定しているが、転写バイアスローラ20aとアース
ローラ20bとの間の電位勾配により、実際に転写ニッ
プ部に印加される電位は設定された転写バイアス電圧よ
り低くなる。そこで、転写ニップ部電位検出手段37で
転写ニップ部における転写バイアスの実効電位を検出
し、これをベルト転写電界制御手段36にフィードバッ
クしている。
【0035】以上のように構成された複写機によると、
実施形態1と同様に、ベルト転写時に発生する転写チリ
を低減することができる。とくに、実際に転写ニップ部
での実効電位を検出し、これをベルト転写電界制御手段
36にフィードバックするようにしたので、実施形態1
の構成に比べて、転写ニップ部電位をより正確に制御す
ることができる。なお、転写バイアスローラ20aに印
加される転写バイアス電圧を該ローラ20aで検出し、
ここで検出された値に基づいて転写ニップ部での実効電
位を近似的に算出するようにしてもよい。
【0036】〔実施形態3〕次に、上記実施形態1の構
成において、低湿環境下に発生するベタチリ及びカラス
の爪跡を低減するようにした実施形態について説明す
る。
【0037】図6は、実施形態3における転写ニップ部
の構成と、その制御系の構成とを示すブロック図であ
る。この実施形態の制御系には、環境条件として温湿度
を検出するための温湿度検出手段48が設けられてい
る。その他の構成は図3と同じであり、同等部分を同一
符号で示す。上記実施形態1では、図4に示す放電特性
に基づいて転写バイアス電圧を設定しているが、前述し
たように、低湿環境下では転写紙の抵抗値が高くなるた
め、転写紙のトナー面上の電荷量と裏面側の電荷量との
間に差が生じてベタチリやカラスの爪跡が紙転写時に発
生しやすくなる。そこで、この実施形態では、温湿度検
出手段48により温湿度を検出し、ベルト転写電界制御
手段36にフィードバックするとともに、検出された温
湿度データをベルト転写電界制御手段36で絶対湿度D
(g/m3)に換算し、この絶対湿度を用いて転写バイアス
電圧を補正することにより、環境条件に応じた適切な転
写バイアス電圧を印加するようにしている。
【0038】上記温湿度検出手段48は給紙カセットの
近傍に設置されるが、近くに熱源や送風機構等がなく環
境条件が比較的安定している場所であれば、他の場所に
設置するようにしてもよい。
【0039】図7は、環境条件の絶対湿度Dと転写バイ
アスの上限値との関係を示す特性図であり、縦軸は転写
バイアス電圧Vb(kV)、横軸は絶対湿度D(g/m3)
を示している。絶対温度Dは、3つの領域A(D<4.
3)、B(4.3<D<11.3)、C(11.3<D)
により区分されており、環境条件としての絶対温度Dが
どの領域に入るかによって、転写バイアス電圧の上限値
が決定されることになる。ここでは、絶対湿度Dが4.
3以下では転写バイアス電圧(Vb)を2000V、絶
対湿度Dが4.3から11.3の範囲では1600V、絶
対湿度Dが11.3以上では1200Vとするように制
御している。
【0040】以上のように構成された複写機によると、
環境条件が低湿になるにしたがって、転写バイアス電圧
の上限が高くなるように制御されるので、転写紙のトナ
ー面側と裏面側との間の電荷量の差が少なくなる。よっ
て、電荷量の差により発生するベタチリやカラスの爪跡
を低減することができる。
【0041】図8は、図7の領域Aにおける感光体電位
(Vd)と転写バイアス電圧(Vb)との関係を示す特
性図である。図7において、転写バイアス電圧(Vb)
のピーク値を図7の領域Aにおける転写バイアス電圧
(Vb)の上限値と一致させ、且つ、感光体電位が50
0V〜700Vの範囲において、感光体電位(Vd)が
高いほど転写バイアス電圧(Vb)を低くし、感光体電
位(Vd)が低いほど転写バイアス電圧(Vb)を高く
制御するようにしている。また、図7中の他の領域B、
Cにおいても同様に、それぞれの領域の転写バイアス電
圧(Vb)のピーク値を上限として感光体電位(Vd)
が低いほど転写バイアス電圧(Vb)を高く制御するよ
うにしている。以上のように構成された複写機による
と、低湿環境下で発生しやすくなるベタチリ画像やカラ
スの爪跡を、感光体電位(Vd)に応じて転写バイアス
電圧(Vb)をきめ細かく調整することにより更に低減
することができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1及び2の発明によれば、検出し
た像担持体の電位情報に対して、転写バイアス電圧を適
宜選することにより、一次転写の領域での放電を抑える
ことができるので、ベルト転写時に放電により発生する
転写チリを低減することができる。
【0043】特に、請求項2の発明によれば、環境条件
に応じて転写バイアス電圧を補正することにより、転写
材の可視像側と裏面側との間の電荷量の差により生じる
放電を抑えることができるので、低湿環境下に発生する
ベタチリやカラスの爪跡を低減することができる。ま
た、環境条件に応じて転写バイアス電圧をさらにきめ細
かく補正することにより、上記不具合を更に低減するこ
とができる。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る複写機の概略構成図。
【図2】感光体ドラム・中間ベルト回りの拡大図。
【図3】実施形態1における制御系の構成を示すブロッ
ク図。
【図4】転写ニップ部における放電の発生状況を示す特
性図。
【図5】実施形態2における転写ニップ部の構成と、そ
の制御系の構成とを示すブロック図。
【図6】実施形態3における転写ニップ部の構成と、そ
の制御系の構成とを示すブロック図。
【図7】環境条件の絶対湿度Dと転写バイアスの上限値
との関係を示す特性図。
【図8】図7の領域Aにおける感光体電位(Vd)と転
写バイアス電圧(Vb)との関係を示す特性図。
【符号の説明】
9 感光体ドラム 13 電位センサ 19 中間転写ベルト 20a 転写バイアスローラ 24 転写紙 35 ベルト転写電源 36 ベルト転写電界制御手段 37 転写ニップ部電位検出手段 38 熱転写手段 39 熱転写制御手段 40 熱転写電界ローラ 41 発熱体層 42 弾性部材 44 熱転写型中間転写ベルト 47 加熱バイアスローラ 48 温湿度検出手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体上に形成された可視像を中間転写
    体に一次転写し、該中間転写体上の一次転写画像を転写
    材に二次転写する中間転写方式の画像形成装置におい
    て、 上記像担持体の電位情報を検出し、該電位情報に基づい
    て上記中間転写体に印加する転写バイアス電圧を制御す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、 上記中間転写体に印加する転写バイアス電圧を、環境条
    件に応じて補正することを特徴とする画像形成装置。
JP8171866A 1996-06-10 1996-06-10 画像形成装置 Pending JPH09329976A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001312110A (ja) * 2000-05-01 2001-11-09 Canon Inc プロセスカートリッジおよび画像形成装置

Cited By (2)

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