JPH09329523A - 配管探傷用プローブ及び該プローブを用いた配管探傷装置並びに配管探傷方法 - Google Patents

配管探傷用プローブ及び該プローブを用いた配管探傷装置並びに配管探傷方法

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JPH09329523A
JPH09329523A JP15118096A JP15118096A JPH09329523A JP H09329523 A JPH09329523 A JP H09329523A JP 15118096 A JP15118096 A JP 15118096A JP 15118096 A JP15118096 A JP 15118096A JP H09329523 A JPH09329523 A JP H09329523A
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pipe
flaw detection
conductor layer
joint
contact
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JP15118096A
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English (en)
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Kunio Hirata
国男 平田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管の損傷を検知する際の測定ミスを解消す
る。 【解決手段】 ピン電極22a,22bを継手の配管挿
入確認用孔から挿入すると共に、支持体24の嵌合凹部
24cを継手本体の凸段部に嵌合させる。嵌合凹部24
cが継手本体の凸段部に嵌着されると、ピン電極22
a,22bは、その先端部が、内側絶縁層の手前の導体
層に突き刺さって止まる。このとき、対応電極23も継
手本体の凸段部の凸平面に当てがわれた状態となる。も
し、ピン電極22a,22bが導体層に達していない
と、両ピン電極22a,22b間の抵抗が無限大となる
ので、ピン電極22a,22bの導体層への接触が不充
分であることが検出され、その旨が表示器27に表示さ
れる。それ故、測定者は、配管に損傷がないため抵抗が
無限大になったのではないことを知り、ピン電極22
a,22bを強く押し込む等、操作をやり直す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、配管探傷用プロ
ーブ及び該プローブを用いた配管探傷装置並びに配管探
傷方法に係り、詳しくは、住宅等の建物の施工時に、給
水(湯)・排水用の配管の損傷を検知する際に用いて好
適な配管探傷用プローブ及び該プローブを用いた配管探
傷装置並びに配管探傷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】共同住宅や戸建て住宅等の建物において
は、給水(湯)・排水用の配管を、床下や壁裏等の外部
から見えない箇所に設置している。この場合、施工の手
順としては、配管を床下や壁裏に敷設した後、床下空間
や壁裏空間を床面材や壁面材で覆い、これら床面材や壁
面材を、釘で、根太や間柱等の支持部材に打ち付けるこ
とにより、床面や壁面を作っている。この後、台所で
は、キッチンユニットを内壁面や床面に釘やボルト等の
固定具で固定したり、洗面所では、タオル掛け等を内壁
面に固定具で取り付ける。また、内壁面に開口部を設
け、内部の空洞を利用して収納庫や収納棚を設けること
もある。
【0003】ところで、この種の住宅向けの配管として
は、近年では、安価で軽量な樹脂製のものが多くなって
おり、このため、床面材や壁面材に釘等の固定具を打ち
込んだ際に、誤って配管の管壁に突き刺してしまうミス
が稀に生じていた。こうした場合、施工当初では、釘等
の固定具が密着状態で管壁に突き刺さっているので、た
とえ貫通孔があいていたとしても、すぐには水(湯)が
漏れ出ないため、通常の通水試験を行っただけでは、そ
れを発見できずに、漏洩の可能性を見逃してしまうこと
があった。しかしながら、時間の経過に伴って、釘等の
固定具が腐食してくると、釘等の固定具が刺さった部位
から水が漏洩し始める虞があり、一旦、水が漏洩を開始
すれば、居住者に多大の迷惑を及ぼすこととなる。そこ
で、釘打ちミス等が将来の漏洩事故に発展するのを防止
するために、施工時に漏洩可能性検査を実施して、釘打
ちミス等を事前に発見するのが好ましい。
【0004】従来、配管の漏洩検知方法としては、特開
昭53−32083号公報に記載されている方法が知ら
れている。この方法は、配管に沿って2本の導線を互い
に絶縁状態になるように添設し、抵抗計の対応する入力
端子にリード線を介してそれぞれ接続された2本の探針
(特開平2−130475号公報等参照)を用いて、2
本の導線間の導通状態を検知することで、漏洩の有無お
よび漏洩箇所を検知する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の従来方法では、配管の管壁に釘等の固定具が突
き刺さっていたり、配管に座屈が生じているにも拘ら
ず、検査の時点ではいまだ水の漏洩が生じていなけれ
ば、検査結果が「良」と判定されてしまうため、将来の
漏洩の可能性まで検知することはできないという欠点が
あった。加えて、2本の導線間の電気抵抗を測定する際
には、一方の探針を左手に持って対応する導線に当てが
い、この当接状態を保ったまま、他方の探針を右手に持
って対応する他の導線に当てがわなければならないた
め、測定中に他の手作業をすることは至難であった。ま
た、探針を手で持って被測定点に当てがう測定方法で
は、接触圧、接触角度が変動し易く、接触圧、接触角度
の変動の程度によっては測定値も変動するため、測定誤
差が大きくなり、正確な測定値が得られないという不都
合もあった。さらにまた、探針を導線に当てがったつも
りで測定を行っても、実際には離れてしまっていて、こ
のために、抵抗計が無限大の抵抗を示してしまうことに
より、配管に損傷があるにも拘らず、検査結果が「良」
と判定されてしまう測定ミスも発生していた。
【0006】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、将来の漏洩事故に直結する釘打ちや座屈による
配管の損傷を手軽な操作で確実にかつ正確に検知でき、
測定ミスも未然に防ぐことができる配管探傷用プローブ
及び該プローブを用いた配管探傷装置並びに配管探傷方
法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、管壁が内側絶縁層−導体層
−外側絶縁層の層構造に構成された配管内の液体と上記
導体層との間の導通状態を検知して当該配管の探傷を行
う際に用いられる配管探傷用プローブであって、上記配
管の継手に設けられた同一又は別々の孔から挿入され、
上記配管の前記外側絶縁層を貫いて、上記導体層に当て
がわれる少なくとも二つの第1の接触子と、上記配管内
の液体と導通状態となっている上記継手の金属部表面に
当てがわれる第2の接触子と、上記第1及び第2の接触
子を一体的に支持すると共に、上記配管の探傷に際し
て、上記第1の接触子を上記配管の導体層に、上記第2
の接触子を上記継手の金属部表面に当てがうための支持
部材とを備えてなることを特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の配管探傷用プローブであって、上記支持部材には、
上記第1の接触子が継手に設けられた上記孔から挿入さ
れて上記配管の導体層に到達すると、そこから先への当
該接触子の深入りを抑えるストッパが設けられているこ
とを特徴としている。
【0009】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の配管探傷用プローブであって、上記支持部材
は、上記配管の探傷に際して、上記第2の接触子を上記
継手の金属部表面に案内し当てがうために、上記継手の
所定の凸部又は凹部に嵌合される嵌合案内部を有してな
ることを特徴としている。
【0010】また、請求項4記載の発明に係る配管探傷
用プローブを用いた配管探傷装置は、請求項1,2又は
3記載の配管探傷用プローブと、少なくとも二つの上記
第1の接触子が上記孔から挿入された際に、少なくとも
二つの上記第1の接触子同士が上記配管の導体層を介し
て導通状態になったか否かを調べることで、上記第1の
接触子が上記導体層に到達したか否かを監視する監視手
段と、該監視手段の監視結果に基づいて、上記第1の接
触子が上記導体層に到達したか否かを知らせるための報
知手段とを備えてなることを特徴としている。
【0011】さらにまた、請求項5記載の発明は、請求
項1,2又は3記載の配管探傷用プローブを用いて、管
壁が内側絶縁層−導体層−外側絶縁層の層構造に構成さ
れた配管内の液体と上記導体層との間の導通状態を検知
して当該配管の探傷を行う配管探傷方法であって、少な
くとも二つの上記第1の接触子を継手の上記孔に挿入
し、かつ、上記第2の接触子を上記継手の金属部表面に
当てがった状態で、まず、任意の一つの上記第1の接触
子と他の少なくとも一つの上記第1の接触子との導通状
態を調べ、これらの接触子の間が導通状態であることを
確認した後、上記第1の接触子と第2の接触子との導通
状態を調べることを特徴としている。
【0012】
【作用】この発明の構成において、少なくとも二つの第
1の接触子を継手の孔から挿入し、支持部材を継手側へ
押しつけていくと、第1の接触子は、配管の外側絶縁層
に押し込まれていき、さらに、この外側絶縁層を突き抜
け、導体層に達する。そして、支持部材の嵌合案内部が
継手の凸部又は凹部に嵌着された状態となると、第1の
接触子は、配管の導体層に確実に接触し、かつ、ストッ
パによって先端部が内側絶縁層を突き抜けることを抑え
られている。同時に、第2の接触子は、継手本体の金属
部表面に確実に接触している(この継手本体は、配管内
に充填された液体に導通している)。ここで、もし、監
視手段が、いずれの二つの第1の接触子も導体層に到達
していないと判断すると、報知手段は、このことを検査
者に知らせる。
【0013】被検時、配管に釘が突き刺さっている場合
は、配管の管壁内部の導体層と、配管内部に充填された
液体とが、釘を介して導通する。また、配管が座屈し
て、管壁内側の絶縁層に亀裂が入っている場合、配管内
部に充填された液体が亀裂から0侵入して管壁内部の導
体層に触れることで、導体層と液体とが導通する。この
とき、リード線を介して第1及び第2の接触子に接続さ
れた抵抗計等の測定器によって抵抗を測定すると、有限
の抵抗値が示されるので、配管の管壁に損傷があること
が分かる。これに対して、配管の管壁に損傷がないとき
は、測定器は、無限の抵抗値を示すので、配管の管壁に
損傷がないことが分かる。
【0014】それゆえ、この発明の配管探傷用プローブ
によれば、将来の漏洩事故に直結する釘打ちや座屈によ
る配管の損傷を確実にかつ正確に検知できる。また、こ
の発明の配管探傷用プローブの装着に当たっては、少な
くとも二つの第1の接触子を継手に設けられた孔から挿
入し、かつ、支持部材の嵌合案内部を継手の凸部又は凹
部に嵌着させる動作を全て片手で行うことができ、確実
に装着してしまえば、もはや、手を離しても、接触圧や
接触角度が変動しないので、正確な測定値を得ることが
できる。しかも、検査と同時に、別の手作業を行うこと
もできる。また、少なくとも二つの第1の接触子が、継
手に設けられた孔から挿入されて配管の導体層に接触す
るので、例えば、一対の第1の接触子が導体層を介して
導入状態にあることを確認することによって、配管探傷
用プローブが配管側に完全に装着されていることを確認
することができる。それ故、不完全な装着のために、例
えば、実際には配管に損傷があるのに、損傷がないかの
ような誤った判断を下す虞もない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である配管探傷装置の構
成を示す斜視図、図2は、同配管探傷装置によって検査
される配管の構成を一部破断して示す斜視図、図3は、
同配管が適用される一般住宅における配管系統図、図4
は、同配管の接続に使用される継手の構成を一部破断し
て示す図であり、同図(a)は同継手の側面図、同図
(b)は同平面図、図5は、同配管探傷装置において用
いられる配管探傷用プローブの構成を示す図であり、同
図(a)は同配管探傷用プローブの正面図、同図(b)
は同側面図、図6は、同配管探傷装置の電気的構成を示
すブロック図、図7は、同配管探傷装置を構成する抵抗
測定回路の構成を示すブロック図、図8は、同配管探傷
装置の動作処理手順を示すフローチャート、図9は、同
配管探傷装置の使用状態を示す斜視図、また、図10
は、同配管探傷装置の動作を説明するための説明図であ
る。
【0016】図3に示すように、この例に供される住宅
においては、給湯機1の給湯ヘッダ(分配主管)2か
ら、台所の蛇口3、洗面台の蛇口4、浴槽の蛇口5等へ
向けて、給湯用の配管6,6,…が延びている。また、
図示しない水道本管から、同様に各蛇口に向けて給水用
の図示しない配管が延びている。なお、給水用の配管
は、給湯用の配管6,6,…と同一のものが使用されて
いる。これらの配管6,6,…は、施工時、床下空間や
壁裏空間に敷設された後、パーティクルボード等の床面
材7や石膏ボード等の壁面材8が、図示せぬ根太や間柱
等に釘打ちされて固定されることにより、室内側からは
見えないようにされている。床面材7や壁面材8によっ
て床面や壁面が形成された後、台所では、キッチンユニ
ット9が、洗面所では、洗面ユニット10が壁面や床面
に釘やボルト等の固定具で固定されて設置される。
【0017】この例の配管6としては、図2に示すよう
に、内側絶縁層11−導体層12−外側絶縁層13の3
層構造に構成された、外径が15〜30mm、管厚が2
〜5mmの配管が用いられる。ここで、内側絶縁層11
及び外側絶縁層13は、断熱性を確保するために、架橋
ポリエチレンやポリ塩化ビニール等の樹脂からなり、導
体層12は、層厚が0.1〜1mmのアルミ合金からな
っている。
【0018】この例の継手14は、図4に示すように、
金属製の継手本体15と、この継手本体15の外周側に
嵌合するスリットリング16と、継手本体15及びスリ
ットリング16の間に介装されるシールゴム17と、ス
リットリング16に螺合する締付ナット18とから概略
構成されている。配管6は、シールゴム17とスリット
リング16及び継手本体15とスリットリング16との
間に介挿された後、締付ナット18がスリットリング1
6に締め付けられることで、配管6もシールゴム17に
圧接されて、防水を確実としている。
【0019】ここで、スリットリング16には、2箇所
に、配管の挿入状況を確認するための配管挿入確認用孔
16a,16aが予め穿設されている。そして、配管6
は、予め取付角度を調節されて給湯ヘッダ2に接続され
る。
【0020】次に、この例の配管探傷装置の機械的構成
を説明する。図1に示すように、この例の配管探傷装置
19は、配管6側に装着される配管探傷用プローブ20
が、リード線を介して、抵抗値を算出して結果を表示す
る探傷装置本体21に接続されてなっている。この例の
配管探傷用プローブ20は、図5に示すように、それぞ
れ、配管挿入確認用孔16a,16aから挿入され、配
管6の導体層12に接触するピン電極22a,22b
と、継手本体15の断面多角形状の凸段部15aの任意
の一つの凸平面15bに接触する対応電極23と、ピン
電極22a,22b及び対応電極23を一体的に取付固
定する支持体24とを有してなっている。ピン電極22
a,22b及び対応電極23は、アルミやステンレス等
の金属製、また、支持体24は、絶縁性に優れるポリエ
チレンやポリプロピレン等の樹脂製である。ピン電極2
2a,22bは、針状の導体であり、後述する支持体2
4の導体貫通孔24d,24dに嵌挿されて、固定され
ており、配管挿入確認用孔16a,16aから挿入さ
れ、配管6の外側導体層13側から差し込まれることに
より、先端部で導体層12に当てがわれる。対応電極2
3は、後述する支持体24の導体貫通孔24eに嵌挿さ
れて、固定されているピン状導体23aと、ピン状導体
23aの先端側に接続され、反対側において凸段部15
aの凸平面15bに当接状態で当てがわれる平板状の接
触片23bからなっている。
【0021】支持体24は、射出成形又は切欠加工にて
製造され、略直方体の相対向する両側面から、装着の際
に対応電極23を凸段部15aの凸平面15bに案内す
る案内突起部24a,24bが、継手14に装着される
こととなる側(ピン電極22a,22bの先端側)にそ
れぞれ延設され、かつ、対応電極23の接触片23bが
設けられている部位付近は、断面コ字状に抉られて、装
着の際に凸段部15aと嵌合するための嵌合凹部24c
が形成されてなっており、接触片23bは嵌合凹部24
cのピン状導体23a側の端面に取着されている。ま
た、支持体24には、ピン電極22a,22b及び対応
電極23のピン状導体23aを嵌挿するための所定の径
を有する導体貫通孔24d,24d,24eが、所定の
離隔をもって穿設されている。また、支持体24の、導
体貫通孔24d,24dのピン電極22a,22bの先
端側の開口を含む面は、装着の際に締付ナット18に当
接してピン電極22a,22bの先端の内側絶縁層11
突抜けを抑えるストッパ面24fを形成しており、さら
に、装着の際に締付ナット18の先端の凸部に対するこ
ととなる部位には、この凸部を避けるための切欠部24
gが設けられている。
【0022】ここで、ピン電極22a,22bが配管挿
入確認用孔16a,16aから挿入されていき、嵌合凹
部24cが継手本体15の凸段部15aと完全に嵌合し
たときに、ピン電極22a,22bが、先端が内側絶縁
層11を突き抜けずに、先端部の周縁面において導体層
12に確実に当てがわれる状態が保たれると共に、対応
電極23が凸段部15aの凸平面15bに確実に当てが
われる状態が保たれるように、嵌合凹部24cの深さ及
び幅や各導体貫通孔24d,24e間の離隔や案内突起
部24a,24b間の距離、また、ピン電極22a,2
2bの支持体24からの先端側露出部分の長さ等が設定
されている。なお、嵌合凹部24cは継手本体15の凸
段部15aに着脱自在に嵌合される。さらに、ピン電極
22a,22b及び対応電極23は、後端部にてそれぞ
れのリード線25a,25b,26を介して探傷装置本
体21の入力端子に接続されるようになっている。
【0023】図1に示すように、探傷装置本体21は、
測定された抵抗値や損傷位置のデジタル表示や所定のメ
ッセージの表示を行う液晶ディスプレイからなる表示器
27と、電源スイッチ28と、ピン電極22a,22b
間の抵抗を測定して配管探傷用プローブ20の装着状態
を確認する装着確認モードやピン電極22aと対応電極
23と間の抵抗を測定して配管を検査する本測定モード
を選択して抵抗の測定を開始するためのモード選択スイ
ッチ29と、装置各部を初期状態に戻すためのリセット
スイッチ30とを有してなっている。なお、最初に電源
スイッチ28を押した後に、モード選択スイッチ29を
押すと、装着確認モードとなり、もう一度モード選択ス
イッチ29を押すと本測定モードとなるように構成され
ている。
【0024】次に、この例の配管探傷装置の電気的構成
について説明する。図6に示すように、配管探傷装置1
9は、上述した配管探傷用プローブ20と、探傷装置本
体21とを備えてなり、探傷装置本体21は、表示器2
7と、ピン電極22a,22b間の抵抗やピン電極22
aと対応電極23と間の抵抗を測定するための抵抗測定
回路31と、装置各部を制御し各種演算処理を行う中央
処理装置(以下、CPUという)32と、ランダムアク
セスメモリ(以下、RAMという)33と、リードオン
リメモリ(以下、ROMという)34とを有してなって
いる。なお、探傷装置本体21には直流電源として電池
が内蔵されている。表示器27は、上記装着確認モード
において、CPU32の演算結果に基づいて、ピン電極
22a,22b間の抵抗値をデジタル表示すると共に、
配管探傷用プローブ20を装着したにもかかわらず、ピ
ン電極22a,22b間の導通がないとCPU32が判
断した場合は、CPU32からの指令にしたがって、
「プローブが正しく装着されていません。」とメッセー
ジを表示する。また、上記本測定モードにおいては、C
PU32の演算結果に基づいて、CPU32からの指令
により、ピン電極22aと対応電極23との間の抵抗値
をデジタル表示すると共に、CPU32が「損傷あり」
と判断したときは、損傷位置をデジタル表示し、「損傷
なし」と判断したときは、「異常有りません。」とメッ
セージを表示する。抵抗測定回路31は、図7に示すよ
うに、CPU32からの指令に基づき、抵抗測定回路側
と、ピン電極22a,22b、又はピン電極22aと対
応電極23との間の接続の切替えを行うスイッチ部31
1と、内蔵の電池から電力が供給され、抵抗値が既知で
ある抵抗器が組み合わされてなり、被測定抵抗値を対応
した電圧値に変換する抵抗/電圧変換回路312と、抵
抗/電圧変換回路312から出力されたアナログの電圧
値をデジタルの電圧値に変換してCPU32へ送出する
アナログ/デジタル変換器(以下、A/D変換器とい
う)313とを有してなっている。ここで、抵抗測定回
路31は、スイッチ部311の切替スイッチ311aの
動作によって、装着確認モードにおいては、ピン電極2
2a,22bに接続されて両ピン電極間の抵抗値を測定
し、本測定モードにおいては、ピン電極22aと対応電
極23とに接続されてピン電極22aと対応電極23と
の間の抵抗値を測定する。
【0025】CPU32は、例えば、A/D変換器31
3から取り込んだデジタルの電圧値に基づいて、被測定
抵抗値を算出し、この算出結果を表示器27に表示させ
る。また、装着確認モードにおいては、上記抵抗値の算
出結果が所定の低抵抗値を越えているときは、表示器2
7に「プローブが正しく装着されていません。」という
メッセージ文を送出し表示させる。また、本測定モード
においては、抵抗値の算出結果が所定の高抵抗値以上の
ときは、表示器27に「異常有りません。」というメッ
セージ文を送出し表示させ、抵抗値の算出結果が所定の
高抵抗値よりも小さいときは、既知である水及び導体層
の抵抗率等に基づいて、測定地点から損傷位置までの距
離を計算させる距離算出プログラムにしたがって、損傷
位置までの距離を算出し、表示器27にデジタル表示さ
せる。また、CPU32は、スイッチ部311に指令を
発することによって、抵抗測定回路31を、装着確認モ
ードにおいては両ピン電極22a,22bに接続させ、
本測定モードにおいてはピン電極22aと対応電極23
とに接続させる。RAM33は、CPU32の作業領域
が設定されるワーキングエリアと各種データを一時記憶
できるデータエリアとを有している。ROM34は、水
及び導体層の抵抗率等の数値データや、所定のメッセー
ジ文や、例えば、抵抗値を算出するための抵抗値算出プ
ログラムや距離算出プログラム等のCPU32の処理プ
ログラムを格納する。
【0026】次に、図8乃至図10を参照して、この例
の動作(施工時の漏洩可能性検査)について述べる。ま
ず、任意の配管6内に湯水Wを満たした後、探傷装置本
体21の電源スイッチ28をONする。電源が投入され
ると、CPU32は、まず、装置各部の初期化を行う
(ステップSP10(図8))。この初期化は、RAM
33に設定された各種データメモリエリアのクリア等を
含んでいる。この後、モード選択スイッチ29が押下さ
れると(ステップSP11)、装着確認モードとなり、
CPU32は、図6及び図7(a)に示すように、抵抗
測定回路31を両ピン電極22a,22bにリード線2
5a,25bを介して接続させる(ステップSP1
2)。同時に、抵抗測定回路31は、ピン電極22a,
22b間の抵抗値に対応した信号をCPU32に送り、
CPU32は、これを受けて、抵抗値算出プログラムに
基づいて、抵抗値を算出するが(ステップSP13)、
この時点でピン電極22a,22bは、まだ導通状態に
はないので、CPU32は、算出された抵抗値は、所定
の低抵抗値よりも大きいと判断して(ステップSP1
4)、表示器27に「プローブが正しく装着されていま
せん。」というメッセージを表示させる(ステップSP
15)。次に、図4、図5、図9及び図10に示すよう
に、案内突起部24a,24bの助けを借りて、対応電
極23の接触片23bを凸段部15aの凸平面15bに
近づけるようにして、両ピン電極22a,22bを配管
挿入確認用孔16a,16aから挿入し、支持体24を
継手14側へ押しつけていくと、両ピン電極22a,2
2bは、配管6の外側絶縁層13に押し込まれていき、
さらに、この外側絶縁層13を突き抜け、導体層12に
達する。この時点で、両ピン電極22a,22bが導体
層12を介して導通状態となると、CPU32は、算出
された抵抗値は、所定の低抵抗値以上であると判断して
(ステップSP14)、表示器27に表示されていた
「プローブが正しく装着されていません。」というメッ
セージは消される。
【0027】そして、取付支持体24の嵌合凹部24c
が継手本体15の凸段部15aに嵌着されると、ピン電
極22a,22bは、ストッパ面24fが締付ナット1
8に当接することによって、先端部が内側絶縁層11を
突き抜けない状態で、導体層12に確実に当てがわれ、
かつ、対応電極23の接触片22bは、継手本体15の
凸段部15aの凸平面15bに確実に当てがわれる。な
お、継手本体15は、配管6内に充填された湯水Wに導
通している。もし、ここで、両ピン電極22a,22b
がまだ導体層12に達していないような場合は、「プロ
ーブが正しく装着されていません。」というメッセージ
が表示器27に表示されたままであるので、例えば、配
管探傷用プローブ20を装着し直す。表示器27に表示
されていた「プローブが正しく装着されていません。」
というメッセージが消えたことが確認された後、もう一
度モード選択スイッチ29が押下されると(ステップS
P16)、これにより、本測定モードとなり、CPU3
2は、図6及び図7(b)に示すように、抵抗測定回路
31を一方のピン電極22aと対応電極23とに接続さ
せる(ステップSP17)。
【0028】このとき、配管6に釘35が誤って突き刺
さっている場合、配管6の管壁内部の導体層12と、配
管6内に充填された湯水Wとが、釘35を介して導通状
態となる。また、配管6が座屈して、管壁内側の絶縁層
11に亀裂が入っている場合、配管6内に充填された湯
水Wが亀裂から侵入して管壁内部の導体層12に触れる
ことで、導体層12と湯水Wとが導通状態となる。した
がって、抵抗測定回路31は、ピン電極22a、対応電
極23間の有限の抵抗値に対応した信号をCPU32に
送り、CPU32は、これを受けて、抵抗値算出プログ
ラムに基づいて、抵抗値を算出する(ステップSP1
8)。CPU32は、この算出結果を表示器27に表示
させると共に、算出された抵抗値が所定の高抵抗値より
も小さいと(ステップSP19)、配管6の管壁に損傷
があるものと判断して、距離算出プログラムにしたがっ
て、損傷位置までの距離を算出し(ステップSP2
1)、表示器27にデジタル表示させる(ステップSP
22)。これに対して、配管6の管壁に損傷がないとき
は、抵抗測定回路31は、無限の抵抗値に対応した信号
をCPU32に送り、これを受けてCPU32は、抵抗
値算出プログラムに基づいて、抵抗値を算出し、この算
出結果を表示器27に表示させると共に、算出された抵
抗値が所定の高抵抗値以上であると(ステップSP1
9)、配管6の管壁に損傷がないものと判断して、表示
器27に「異常有りません。」というメッセージを表示
させる(ステップSP20)。次に、この配管6の検査
が終了したら、配管探傷用プローブ14を取り外して、
リセットスイッチ30を押下する。これによって、ステ
ップSP10に再び戻り、別の配管6の検査が行われ
る。
【0029】この例の配管探傷装置19の構成によれ
ば、将来の漏洩事故に直結する釘打ちや座屈による配管
の損傷を施工時に確実にかつ正確に検知できる。また、
この発明の配管探傷装置19に用いられる配管探傷用プ
ローブ20の装着に当たっては、ピン22a,22bを
配管挿入確認用孔16a,16aから挿入し、かつ、支
持体24の嵌合凹部24aを継手本体15の凸段部15
aに嵌着させる動作を全て片手で行うことができ、確実
に装着してしまえば、もはや、手を離しても、接触圧や
接触角度が変動しないので、正確な測定値を得ることが
できる。しかも、検査と同時に、別の手作業を行うこと
もできる。
【0030】また、ピン電極22a,22bを配管挿入
確認用孔16a,16aから挿入していき、嵌合凹部2
4cが継手本体15の凸段部15aと嵌合した状態にお
いて、ピン電極22a,22bが、先端が内側絶縁層1
1を突き抜けずに導体層12に確実に当てがわれ、か
つ、対応電極23の接触片23bが継手本体15の凸段
部15aの凸平面15bに当接状態で当てがわれるよう
に、ピン電極22a,22bや対応電極23や嵌合凹部
24cの形状寸法が設定されているので、手軽な操作に
よる配管探傷用プローブ14の装着によって、確実な測
定を行うことができる。
【0031】また、ピン電極22a,22bを配管挿入
確認用孔16a,16aから挿入して、配管6の導体層
12に当てがわれるので、もし、ピン電極22a,22
bが導体層12を介しての導通状態に達していないと、
抵抗測定回路31が高抵抗に対応した信号をCPU32
に送り、CPU32はこれを受けて、「プローブが正し
く装着されていません。」というメッセージを表示器2
7に表示させておくので、例えば、配管探傷用プローブ
20を正しく装着し直すことができる。それ故、表示器
27に表示されたメッセージを確認することにより、不
完全な装着やリード線の断線のために、例えば、実際に
は配管に損傷があるのに、損傷がないかのような誤った
判断を下す虞もない。
【0032】また、配管6に釘35が誤って突き刺さっ
ているような場合、CPU32は、表示器27に抵抗値
を表示させると共に、距離算出プログラムにしたがっ
て、損傷位置までの距離を算出して表示器27にデジタ
ル表示させるので、容易に、損傷箇所を見付だして、適
切な処置を行うことができる。
【0033】また、配管挿入確認用孔16a,16a
は、配管挿入確認のために、予め、穿設されている孔で
あり、また、ピン電極22を導体層12に当てがう際に
は、ピン電極22a,22bを配管6の外側絶縁層13
側から直接差し込む方法を採り、さらにまた、対応電極
23を継手本体15の凸段部15aの凸平面15bに当
接状態で当てがうので、漏洩可能性検査のために、特別
に、配管6や継手14に穿孔等の加工を施す必要はな
い。それ故、漏洩可能性検査を容易かつ迅速に行うこと
ができる。
【0034】◇第2実施例 図11は、この発明の第2実施例である配管探傷装置に
おいて用いられる配管探傷用プローブの構成を示す図で
あり、同図(a)は同配管探傷用プローブの正面図、同
図(b)は同側面図である。この第2実施例が、上述の
第1実施例と大きく異なるところは、対応電極におい
て、単に平板状の接触片に代えて、図11に示すよう
に、略平板状の基片の相対向する両側端面から、継手本
体15の凸段部15aに側面側から接触する断面円弧状
の翼部を延設してなるバンド電極371を設けて、配管
探傷用プローブ36の対応電極37を構成した点であ
る。なお、バンド電極371の両翼部は、ばね性を有し
ていて、凸段部15aの側面を両側から挟みつけて把持
する。上記以外の点では、第1実施例と略同様であるの
で、その説明を省略する。
【0035】この例の構成によれば、第1実施例で述べ
たと略同様の効果を得ることができる。加えて、バンド
電極371は、基片のほかに、両翼部において、継手本
体15の凸段部15aの凸平面15b,15b,…に、
一段と広い面積に亘って接触すると共に、両翼部が、凸
段部15aの側面を両側から挟みつけるので、対応電極
37は、継手本体15の凸段部15aの凸平面15b,
15b,…に一段と確実に接触し、かつ、配管探傷用プ
ローブ36もより確実に継手14に装着される。それ
故、一段と正確な測定を行うことができる。また、対応
電極37と凸段部15aの凸平面15b,15b,…と
の接触状況を容易に確認することができる。
【0036】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、住宅は、
現地施工の注文住宅でも、工場生産のユニット住宅でも
良い。また、支持体24の寸法形状は適宜変えることが
でき、例えば、装着する際に継手14に接触する側の面
は継手14の断面形状に対応させて、略円形の断面形状
としても良い。また、モード選択スイッチ29における
測定モードには、断線検査モードを付加して、例えば、
ピン電極22a,22b間、あるいはピン電極22aと
対応電極23との間を短絡したうえで、抵抗値を測定し
て、各リード線25a,25b,26の断線がないこと
を確認した後に、配管探傷用プローブ20を装着するよ
うにしても良い。また、配管探傷用プローブ20の装着
が不完全であった場合に、表示器27にメッセージを表
示させたが、加えて、音声によって、検査者に注意を促
すようにしても良い。また、配管探傷用プローブ20の
装着が完全であった場合に、表示器27にメッセージを
表示させるようにしても良い。また、図12及び図13
に示すように、ピン電極39a,39bが絶縁が保たれ
る程度に近接して配置され、かつ、ピン電極39a,3
9bの先端側露出部分のうち装着の際に配管6に差し込
まれない所定の部位は絶縁体40で固定支持されてなる
配管探傷用プローブ38を用いて、ピン電極39a,3
9bを同一の配管挿入確認用孔16aから挿入するよう
にしても良い。また、支持体24は、押し付けることに
より弾性変形が可能な、例えば、ゴム製の部材から構成
するようにしても良い。また、ピン電極22a,22b
の先端側の露出部分の長さは調節が可能であるようにし
ても良い。また、上述した第2実施例において、ピン状
導体23aと両翼部との間の電気的接続を保った上で、
バンド電極371のうち基片を省略しても良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の配管探
傷用プローブの構成によれば、将来の漏洩事故に直結す
る釘打ちや座屈による配管の損傷を施工時に確実にかつ
正確に検知できる。また、この発明の配管探傷用プロー
ブの装着に当たっては、少なくとも二つの第1の接触子
を継手の孔から差し込み、かつ、支持部材の嵌合案内部
を継手の凸部又は凹部に嵌着させる動作を全て片手で行
うことができ、また、確実に装着してしまえば、もは
や、手を離しても、接触圧や接触角度が変動しないの
で、正確な測定値を得ることができる。しかも、検査と
同時に、別の手作業を行うこともできる。
【0038】また、少なくとも二つの第1の接触子が、
継手に設けられた孔から挿入されて配管の導体層に接触
するので、例えば、一対の第1の接触子が導体層を介し
て導入状態にあることを確認することによって、配管探
傷用プローブが配管側に完全に装着されていることを確
認することができる。それ故、不完全な装着のために、
例えば、実際には配管に損傷があるのに、損傷がないか
のような誤った判断を下す虞もない。
【0039】また、第2の接触子を継手本体の金属部表
面に接触させるので、このために継手に穿孔等の特別の
加工を施す必要はない。それ故、漏洩可能性検査を容易
かつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である配管探傷装置の構
成を示す斜視図である。
【図2】同配管探傷装置によって検査される配管の構成
を一部破断して示す斜視図である。
【図3】同配管が適用される一般住宅における配管系統
図である。
【図4】同配管の接続に使用される継手の構成を一部破
断して示す図であり、同図(a)は側面図、同図(b)
は平面図である。
【図5】同配管探傷装置において用いられる配管探傷用
プローブの構成を示す図であり、同図(a)は同配管探
傷用プローブの正面図、同図(b)は同配管探傷プロー
ブの側面図である。
【図6】同配管探傷装置の電気的構成を示すブロック図
である。
【図7】同配管探傷装置を構成する抵抗測定回路の構成
を示すブロック図である。
【図8】同配管探傷装置の動作処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図9】同配管探傷装置の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図10】同配管探傷装置の動作を説明するための説明
図である。
【図11】この発明の第2実施例である同配管探傷装置
において用いられる配管探傷用プローブの構成を示す図
であり、同図(a)は同配管探傷用プローブの正面図、
同図(b)は同側面図である。
【図12】この発明の第1実施例の変形例である配管探
傷装置に用いられる配管探傷用プローブの構成を示す斜
視図である。
【図13】図12のA−A線に沿う垂直断面図である。
【符号の説明】
6 配管 11 内側絶縁層 12 導体層 13 外側絶縁層 14 継手 15 継手本体 15a 凸段部(凸部又は凹部) 15b 凸平面(金属部表面) 16a 配管挿入確認用孔(孔) 19 配管探傷装置 20,36,38 配管探傷用プローブ 22a,22b,39a,39b ピン電極(第1
の接触子) 23,37 対応電極(第2の接触子) 24 支持体(支持部材) 24c 嵌合凹部(嵌合案内部) 24f ストッパ面(ストッパ) 27 表示器(報知手段) 31 抵抗測定回路(監視手段の一部) 32 CPU(監視手段の一部) W 湯水(液体)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管壁が内側絶縁層−導体層−外側絶縁層
    の層構造に構成された配管内の液体と前記導体層との間
    の導通状態を検知して当該配管の探傷を行う際に用いら
    れる配管探傷用プローブであって、 前記配管の継手に設けられた同一又は別々の孔から挿入
    され、前記配管の前記外側絶縁層を貫いて、前記導体層
    に当てがわれる少なくとも二つの第1の接触子と、 前記配管内の液体と導通状態となっている前記継手の金
    属部表面に当てがわれる第2の接触子と、 前記第1及び第2の接触子を一体的に支持すると共に、
    前記配管の探傷に際して、前記第1の接触子を前記配管
    の導体層に、前記第2の接触子を前記継手の金属部表面
    に当てがうための支持部材とを備えてなることを特徴と
    する配管探傷用プローブ。
  2. 【請求項2】 前記支持部材には、前記第1の接触子が
    継手に設けられた前記孔から挿入されて前記配管の導体
    層に到達すると、そこから先への当該接触子の深入りを
    抑えるストッパが設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の配管探傷用プローブ。
  3. 【請求項3】 前記支持部材は、前記配管の探傷に際し
    て、前記第2の接触子を前記継手の金属部表面に案内し
    当てがうために、前記継手の所定の凸部又は凹部に嵌合
    される嵌合案内部を有してなることを特徴とする請求項
    1又は2記載の配管探傷用プローブ。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載の配管探傷用プ
    ローブと、 少なくとも二つの前記第1の接触子が前記孔から挿入さ
    れた際に、少なくとも二つの前記第1の接触子同士が前
    記配管の導体層を介して導通状態になったか否かを調べ
    ることで、前記第1の接触子が前記導体層に到達したか
    否かを監視する監視手段と、 該監視手段の監視結果に基づいて、前記第1の接触子が
    前記導体層に到達したか否かを知らせるための報知手段
    とを備えてなることを特徴とする配管探傷用プローブを
    用いた配管探傷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2又は3記載の配管探傷用プ
    ローブを用いて、管壁が内側絶縁層−導体層−外側絶縁
    層の層構造に構成された配管内の液体と前記導体層との
    間の導通状態を検知して当該配管の探傷を行う配管探傷
    方法であって、少なくとも二つの前記第1の接触子を継
    手の前記孔に挿入し、かつ、前記第2の接触子を前記継
    手の金属部表面に当てがった状態で、まず、任意の一つ
    の前記第1の接触子と他の少なくとも一つの前記第1の
    接触子との導通状態を調べ、これらの接触子の間が導通
    状態であることを確認した後、前記第1の接触子と前記
    第2の接触子との導通状態を調べることを特徴とする配
    管探傷用プローブを用いた配管探傷方法。
JP15118096A 1996-06-12 1996-06-12 配管探傷用プローブ及び該プローブを用いた配管探傷装置並びに配管探傷方法 Pending JPH09329523A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104568348A (zh) * 2015-02-09 2015-04-29 福建龙净环保股份有限公司 一种检测低低温电除尘器换热装置工质泄漏的装置

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