JPH09329302A - 湿分分離加熱器 - Google Patents

湿分分離加熱器

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JPH09329302A
JPH09329302A JP14535296A JP14535296A JPH09329302A JP H09329302 A JPH09329302 A JP H09329302A JP 14535296 A JP14535296 A JP 14535296A JP 14535296 A JP14535296 A JP 14535296A JP H09329302 A JPH09329302 A JP H09329302A
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heater
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Abstract

(57)【要約】 【課題】タービン出力変動に伴なう器内圧力変化に対し
ても、誤信号の発生のないドレンレベル検出装置を有す
る湿分分離加熱器を提供する。 【解決手段】本発明に係る湿分分離加熱器は、ドレンレ
ベル検出装置51の上側レベル検出座16先端開口27
を湿分分離器2の下流側と連通する仕切板9と仕切板1
0aおよび容器壁1aで囲まれた空間内でかつ湿分分離
器2上端より高い位置に設置したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿り度の高い蒸気
から湿分を除去し、さらにその蒸気を加熱蒸気によって
加熱する湿分分離加熱器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、原子力プラントにおいては高圧
タービンで仕事を終えた蒸気には12%程度の湿分が含
まれている。この蒸気を湿分の除去と同時に、より高温
の加熱蒸気として低圧タービン(図示せず)に導くため
に湿分分離加熱器が使用される。
【0003】従来の湿分分離加熱装置を図7ないし図1
1を参照して説明する。図7において、湿分分離加熱器
1は横向き円筒形状の容器1a内に湿分分離器2と2個
の加熱器3を内蔵している。この加熱器3は高圧タービ
ン抽気により加熱する第1段加熱器3aと原子炉から送
られる主蒸気により加熱する第2段加熱器3bから構成
されている。この構造は、容器1aの軸線方向の中央面
A−Aに対して対称の形状となっている。
【0004】第1段および第2段加熱器3a,3bはそ
れぞれ内部を仕切板5a,5bによって隔離された加熱
器ヘッダ4a,4bと、これらの加熱蒸気ヘッダ4a,
4b同士を連通する容器1aの長手方向に沿って設けら
れるU字状伝熱管6a,6bとから構成される。この第
1段および第2段加熱器3a,3bには、器外との連絡
のため容器1aをそれぞれ貫く加熱蒸気管22a,22
b、ベント管23a,23b、ドレン管24a,24b
が接続される。熱交換はU字状伝熱管6a,6b配置部
と加熱蒸気ヘッダ4a,4b配置部とを仕切る鏡側仕切
板25と湿分分離加熱器1の中央部に配設された中央側
仕切板26で形成された領域で行われる。
【0005】一方、湿分分離器2は図8に示すように、
2個が容器1aの軸線方向に対面して設けられる。この
湿分分離器2と上記の第1段および第2段加熱器3a,
3bにサイクル蒸気を導く通路は、湿分分離加熱器1下
部のサイクル蒸気入口7から湿分分離加熱器1上部のサ
イクル蒸気出口8にかけて仕切板9,10a,10bを
順次配置して形成される。
【0006】この仕切板9,10a,10bにより、サ
イクル蒸気が湿分分離器2および加熱器3a,3bを通
過するよう湿分分離加熱器1内部が複数の空間に仕切ら
れている。そして、仕切板9と仕切板10aに囲まれた
空間が湿分分離器2下流側と、仕切板10aと仕切板1
0bに囲まれた空間が第1段加熱器3a下流側とそれぞ
れ連通している。また、このサイクル蒸気通路から隔離
されて底板12,天井板13により成るドレン流路11
が形成される。
【0007】一方、図9に示すように、サイクル蒸気流
入部以外のドレン通路は、天井板13および2枚の側板
14,14によって形成される。また、ドレン流路内の
ドレンを器外に排出するためのドレン排出管15が湿分
分離加熱器1底部に接続される。図10はこの部分を拡
大した斜視図で示したものである。ところで、ドレン水
位の検出は、図9に示すように、湿分分離器2のサイク
ル蒸気入口側容器壁1bに配設された上側レベル検出座
16とドレン排出管15に配設された下側レベル検出座
17および上,下側レベル検出座16,17に接続し、
その途中にレベルスイッチ18を設けたレベル検出配管
41にて行なう。図11はレベル検出装置40の全体構
成を示したものであり、容器の外に排出されるドレン
は、湿分分離加熱器1の下部に複数配設されたドレン搬
出管15を介してドレン排出合流管21によって集めら
れ湿分分離器ドレンタンク19に流入する。この湿分分
離器ドレンタンク19内の水位の調整は湿分分離ドレン
タンク19の底部に配設され系外へドレンを排出する排
水管42に配設されたドレン弁20を開閉することによ
って行われる。
【0008】このような構成の湿分分離加熱器1および
そのレベル検出装置40において、通常の運転時には、
ドレン弁20により水位の調整は安定している。ところ
が、ドレン弁20が故障しドレンタンク19からドレン
の排出が不能になると、湿分分離器2によって分離され
たドレンは、湿分分離器ドレンタンク19からドレン排
出合流管21およびドレン排出管15を経て湿分分離加
熱器1の内部へと溜まってゆくことになる。これによっ
て、前記器内のドレンレベルが上昇すると、湿分分離器
2の機能が停止し、高圧タービンの排気蒸気はそのまま
第1段および第2段加熱器3a,3bに流入することに
なる。
【0009】この第1段および第2段加熱器3a,3b
は、ほとんど湿り気のない蒸気を加熱するための熱交換
器であることから、湿分が急激に増大すると、完全に乾
いた蒸気に加熱することが出来ない。従って、サイクル
蒸気出口8から湿り蒸気が低圧タービンへと排出される
ことになる。ところが、低圧タービンに大量の湿分が流
入すると、低圧タービンに急収縮や急加速などが生じ、
損傷に至る恐れがある。よって、このような事故を防ぐ
ために、ドレン水位をレベルスイッチ18により監視
し、レベルスイッチ18から湿分分離加熱器1のほぼ底
部のレベルに相当する『水位高』の信号が発せられる
と、タービントリップやプラント停止に至るような制御
としている。また、誤動作を防ぐため、それぞれのレベ
ルを検出するのに複数のレベルスイッチ18を併用して
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8,図9
に示すように湿分分離加熱器1内における湿分分離器2
に流入する前のサイクル蒸気の挙動を詳しくみると、サ
イクル蒸気28は湿分分離器2に入る前に方向を大きく
反転して流れるため、比重の大きい湿分は遠心力の作用
により容器壁1bの内面に押し付けられる。そのため、
湿分分離加熱器1の内壁には壁面に沿う液膜29が形成
される。
【0011】上側レベル検出座16は、湿分分離器2の
サイクル蒸気上流側の容器壁1bに配設されているのに
対し、下側レベル検出座17は湿分分離器2で分離した
ドレン30が流れるドレン排出管15に配設されている
ため、圧力は上側レベル検出座16の方が下側レベル検
出座17より高く、上側レベル検出座16からレベル検
出配管41を介して下側レベル検出座17へと蒸気の流
れが形成される。
【0012】従って、湿分分離加熱器1の内壁の液膜2
9は、圧力の高い上側レベル検出座16を覆うように形
成され、レベル検出配管41から圧力の低い下側レベル
検出座17へと液膜29はドレン31として常時流れる
ようになる。通常運転において、このような流れが生じ
ても、液膜29のドレン31はドレン排出管15からド
レンタンク19へ排出されるのみであるから問題となら
ない。
【0013】しかし通常のプラントにおいては、通常状
態からタービン出力を変更して運転することがある。特
に、タービン出力を下げる場合、湿分分離加熱器1の器
内圧力はタービン出力とともに降下するのに対し、ドレ
ンタンク19は湿分分離器2で分離した飽和ドレンが大
量に溜まっており、ドレンの自己蒸発のため圧力は下が
りにくい。このためドレン排出管15が、湿分分離加熱
器1内より、一時的に圧力が高くなってしまう。この
時、上側レベル検出座16からレベル検出配管41を介
してドレン排出管15内へ流入するドレンは、下側レベ
ル検出座17からドレン排出管15への排出が不能とな
り上側レベル検出座16と下側レベル検出座17の間に
溜まってしまうことになる。このため、タービン出力降
下速度が比較的早い場合、湿分分離加熱器1の器内にド
レンが溜まっていないにもかかわらず、レベルスイッチ
18はドレン水位がそこまでの高さとして検知すること
になる。さらに、このレベルスイッチ18から出た信号
は異常信号としてタービントリップ等に至りプラントは
停止する。
【0014】そこで、本発明の目的は、湿分分離加熱器
の器内圧力がタービン出力に伴って変化しても、タービ
ントリップ等のプラント停止に至る誤信号の発生のない
湿分分離加熱器を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1項記載の発明に係る湿分分離加熱器は、横向き
円筒形状の容器内に、相対峙して設けられた一対の湿分
分離器およびこの湿分分離器の上部に加熱器を有し、サ
イクル蒸気が前記容器底部から入り湿分分離器から加熱
器の順に通過するよう前記容器内を複数の空間に分ける
仕切板を設け、この容器内に上側レベル検出座を配設
し、容器の底部に接続された容器内のドレンを系外へ排
出するドレン排出管に下側レベル検出座を配設し、前記
上側レベル検出座と下側レベル検出座をレベルスイッチ
を配設したレベル検出配管にて接続した湿分分離加熱器
において、前記上側レベル検出座を湿分分離器下流側空
間と連通する容器壁に配設したことを特徴とする。この
ように構成された請求項1記載の本発明は、通常運転時
においては、検出座付近を通るサイクル蒸気はすでに湿
分分離器を通り湿分を除かれた蒸気のためレベル検出座
先端開口部に流入するドレンはなくなる。また、湿分分
離器下流側に位置する検出座付近の圧力は、湿分分離器
により分離されたドレンの下流側となるドレン排出管に
設けた下側レベル検出座付近の圧力と等しいため、上側
レベル検出座から下側レベル検出座への蒸気の流れはほ
とんどない。このため、上側レベル検出座と下側レベル
検出座の間にはドレンは存在しない。したがって、ター
ビン出力低下時における湿分分離加熱器の器内圧力低下
時におけるドレン排出管側圧力が一時的に高い状態にお
かれても、上側検出レベル座へドレンが逆流することは
ない。よって、湿分分離加熱器の器内までドレン水位の
上昇がない限り水位高の信号は発生しない。
【0016】請求項2項記載の発明に係る湿分分離加熱
器は、横向き円筒形状の容器内に、相対峙して設けられ
た一対の湿分分離器およびこの湿分分離器の上部に加熱
器を有し、サイクル蒸気が前記容器底部から入り湿分分
離器から加熱器の順に通過するよう前記容器内を複数の
空間に分ける仕切板を設け、この容器内に上側レベル検
出座を配設し、容器の底部に接続された容器内のドレン
を系外へ排出するドレン排出管に下側レベル検出座を配
設し、前記上側レベル検出座と下側レベル検出座をレベ
ルスイッチを配設したレベル検出配管にて接続した湿分
分離加熱器において、前記上側レベル検出座を前記容器
内の仕切板を貫通させ、その先端開口を湿分分離器下流
側空間と連通する容器壁と仕切板に囲まれた空間に開放
したことを特徴とする。このように構成された請求項2
記載の本発明は、上側レベル検出座を湿分分離器の上流
側空間を形成する仕切板,容器壁および湿分分離器で囲
まれた空間における容器壁に取り付け、器内にて湿分分
離器下流側の空間と連通する仕切板と容器で囲まれた空
間までその先端開口部を延伸する。これにより、通常運
転時は、先端開口部のある領域には湿分が除かれたサイ
クル蒸気が通るため、上側レベル検出座に流入するドレ
ンはない。よって上側レベル検出座と下側レベル検出座
を連通する配管の中に溜まるドレンもないため、たとえ
一時的に下側レベル検出座周辺の領域の圧力が高くなろ
うとも、ドレンの逆流はなく水位高の信号が出ることは
ない。
【0017】請求項3項記載の発明に係る湿分分離加熱
器は、前記上側レベル検出座の先端開口を湿分分離器上
端より高い位置に設置することを特徴とする。このよう
に構成された請求項3記載の本発明は、上側レベル検出
座先端開口部を湿分分離器上端の位置より高くすること
により、先端開口部付近には湿分が取り除かれた蒸気の
みが存在することになり、先端開口部からドレンが入り
込むことは無い。
【0018】請求項4項記載の発明に係る湿分分離加熱
器は、横向き円筒形状の容器内に、相対峙して設けられ
た一対の湿分分離器およびこの湿分分離器の上部に加熱
器を有し、サイクル蒸気が前記容器底部から入り湿分分
離器から加熱器の順に通過するよう前記容器内を複数の
空間に分ける仕切板を設け、この容器内に上側レベル検
出座を配設し、容器の底部に接続された容器内のドレン
を系外へ排出するドレン排出管に下側レベル検出座を配
設し、前記上側レベル検出座と下側レベル検出座をレベ
ルスイッチを配設したレベル検出配管にて接続し前記容
器の長手方向中心位置で内部を長手方向に対称的に複数
の空間に区画するため中央側仕切板を前記容器内に設け
て成る湿分分離加熱器において、この中央側仕切板を貫
通させて前記上側レベル検出座を配設し、この上側レベ
ル検出座の先端開口を湿分分離器下流側空間まで延伸さ
せて成ることを特徴とする。このように構成された請求
項4記載の本発明は、上流側レベル検出座を容器長手方
向中心位置で内部を長手方向に対称的に複数の空間を区
画するために設けられた2枚の中央側仕切板とその仕切
板と容器壁に囲まれる空間を形成する部分の容器壁に取
り付け、その先端開口部が容器内にて中央仕切板を貫通
し湿分分離器下流側空間まで延伸させることにより、上
側レベル検出座の取り付け位置にかかわらず、先端部付
近には湿分が取り除かれた蒸気のみが存在することにな
り、その先端開口部からドレンが入り込むことは無い。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について以
下、図1から図6を参照して説明する。なお、図1から
図6において図7から図11に示した従来技術と同一構
成部分には同一符号を付しその構成の説明を省略する。
【0020】以下、図1の縦断面図により第1の実施の
形態を示す。図1において、湿分分離加熱器1には上側
レベル検出座50、下側レベル検出座17、レベル検出
配管52およびレベルスイッチ18から構成されるレベ
ル検出装置51が配設されている。上側レベル検出座5
0は、仕切板9と仕切板10aの間の容器壁1bに配設
している。この仕切板9と仕切板10aおよび容器壁1
bで囲まれた空間は湿分分離器2の下流側と連通してい
る。
【0021】また、湿分分離器2の下流側は飽和蒸気が
存在し、仕切板9上部が濡れて水が溜まる可能性がある
ことから、上側レベル検出座50を仕切板9より高い位
置となる湿分分離器2上端より高い位置に設定してい
る。
【0022】このような構成の湿分分離加熱器1おいて
は、従来例に示した液膜は仕切板9にて遮蔽され、上側
レベル検出座50のレベル検出器先端開口27から流入
するドレンはない。また、通常運転時においては、検出
座付近を通るサイクル蒸気はすでに湿分分離器2を通り
湿分を除かれた蒸気のためレベル検出座先端開口27に
流入するドレンはなくなる。また、湿分分離器2下流側
に位置する検出座付近の圧力は、湿分分離器2により分
離されたドレンの下流側となるドレン排出管15に設け
た下側レベル検出座17付近の圧力と等しいため、上側
レベル検出座50から下側レベル検出座17への蒸気の
流れはほとんどない。このため、上側レベル検出座50
と下側レベル検出座17の間にはドレンは存在しない。
このため、湿分分離加熱器1の器内圧が降下する時、ド
レン排出管15内が湿分分離加熱器1の器内より一時的
に圧力が高くなっても、上側レベル検出座50からレベ
ル検出配管52を介して下側レベル検出座17にドレン
が逆流し、レベルスイッチ18を稼動させることはな
い。従って、湿分分離加熱器1の器内圧力が降下すると
きでもタービントリップ等に至る『水位高』の誤信号は
発生しない。
【0023】次に図2を参照して、本発明の第2の実施
の形態を説明する。図2において、湿分分離加熱器1に
は、上側レベル検出座60、下側レベル検出座17、レ
ベル検出配管61およびレベルスイッチ18から構成さ
れるレベル検出装置62が配設されている。
【0024】この第2の実施の形態においては、上側レ
ベル検出座60を仕切板9の下側の容器壁1bに設置
し、その先端開口63は容器1a内で仕切板9を貫通
し、湿分分離器2下流側と連通する空間に開放してい
る。そして、湿分分離器2下流側は飽和蒸気が存在し、
仕切板9上部が濡れて水が溜まる可能性があることか
ら、レベル検出座60の先端開口63の位置を湿分分離
器2上端より高い位置になるよう仕切板9に突き出して
いる。
【0025】このような構成の湿分分離加熱器1におい
ては、従来例に示した液膜は仕切板9にて遮蔽され、上
側レベル検出座60から流入するドレンがない。このた
め、湿分分離加熱器1の器内圧が降下する時、ドレン排
出管15内が湿分分離加熱器1の器内より一時的に圧力
が高くなっても、上側レベル検出座60からレベル検出
配管62を介して下側レベル検出座17にドレンが逆流
し、レベルスイッチ18を稼動させ、タービントリップ
に至る『水位高』の誤信号の発生はない。
【0026】次に図3および図4を参照して、本発明の
第3の実施の形態を説明する。図3は本発明の第3の実
施の形態を示す湿分分離加熱器の縦断面図(図4のIII
−III 断面に相当)であり、図4はこの湿分分離加熱器
の軸方向縦断面図である。この湿分分離加熱器1には、
上側レベル検出座70、下側レベル検出座17、レベル
検出配管71およびレベスイッチ18から構成されるレ
ベル検出装置72が配設されている。
【0027】この実施の形態においては、上側レベル検
出座70を中央側仕切板26で仕切られた湿分分離加熱
器1のほぼ中央部分の容器壁1bに取り付け、容器1a
内にてその先端開口73を中央側仕切板26を貫通し、
湿分分離器2下流側に開放する。
【0028】このような構成の湿分分離加熱器1におい
ては、従来例に示した液膜は仕切板9にて遮蔽され、上
側レベル検出座70から流入するドレンがない。このた
め、湿分分離加熱器1の器内圧力が降下する時でも第1
の実施の形態と同様に、ドレンが上側レベル検出座70
からレベル検出配管72を介して下側レベル検出座17
へ逆流することがないため、タービントリップ等に至る
『水位高』の誤信号は発生しない。
【0029】次に、図5および図6を参照して、本発明
の第4の実施の形態を説明する。なお、図5,6におい
て図1と同一部分には同一の符号を付しその部分の構成
の説明は省略する。
【0030】図5は本発明の第4の実施の形態を示す湿
分分離加熱器の縦断面図(図6のV−V断面に相当)で
あり、図6はこの湿分分離加熱器の軸方向断面図であ
る。図5,図6において、湿分分離加熱器1には、上側
レベル検出座50、下側レベル検出座80、レベル検出
配管82およびレベルスイッチ18から構成されるレベ
ル検出装置81が配設されている。そして、この湿分分
離加熱器1においては、湿分分離器ドレンタンク83が
湿分分離加熱器1の容器1aに直に接続されている。そ
して、上側レベル検出器50の設置位置は第1の実施の
形態と同一であり、下側レベル検出座80が湿分分離器
ドレンタンク83に接続されている。
【0031】このような構成の湿分分離加熱器1におい
ても、上述した第1の実施の形態と同様に液膜が仕切板
9で遮蔽され、上側レベル検出座16から流入するドレ
ンがないから、湿分分離加熱器1の器内圧が低下する時
でもタービントリップ等に至る『水位高』の誤信号は発
生しない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の湿分分離
加熱器は、上側レベル検出座を湿分分離器下流側と連通
する部分に取り付けてドレン水位を検出するように構成
したことにより、通常運転時においては液膜が湿分分離
器の上部に接続された仕切板にて遮蔽され上側レベル検
出座に流入するドレンはなくなる。また、検出座付近を
通るサイクル蒸気はすでに湿分分離器を通り湿分を除か
れた蒸気のため上側レベル検出座先端開口に流入するド
レンはなくなる。
【0033】従って、タービン出力を下げ、湿分分離加
熱器の器内圧力がタービン出力とともに低下するような
場合にも、上側レベル検出座からレベル検出配管にドレ
ンが逆流し、上側レベル検出座と下側レベル検出座を接
続するレベル検出配管にドレンが溜まってしまうことは
ない。よって、タービントリップに至る『水位高』の誤
信号の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態を示す湿分分離
加熱器の縦断面図。
【図2】本発明に係る第2の実施の形態を示す湿分分離
加熱器の縦断面図。
【図3】本発明に係る第3の実施の形態を示す湿分分離
加熱器の縦断面図。
【図4】図3に示す湿分分離加熱器の軸方向縦断面図。
【図5】本発明に係る第4の実施の形態を示す湿分分離
加熱器の縦断面図。
【図6】図5に示す湿分分離加熱器の軸方向縦断面図。
【図7】湿分分離加熱器の従来例を示す軸方向縦断面
図。
【図8】図7に示す湿分分離加熱器のVIII−VIII線に沿
って切断した縦断面図。
【図9】図7に示す湿分分離加熱器のIX−IX線に沿って
切断した縦断面図。
【図10】図7に示す湿分分離加熱器の主要部を示す斜
視図。
【図11】図7に示す湿分分離加熱器を含む湿分分離ド
レン配管系統図。
【符号の説明】
1…湿分分離加熱器、1a…容器、1b…容器壁、2…
湿分分離器、3a,3b…加熱器、4a,4b…加熱器
ヘッダ、5a,5b…仕切板、6a,6b…U字状伝熱
管、7…サイクル蒸気入口、8…サイクル蒸気出口、
9,10a,10b…仕切板、11…ドレン流路、12
…底板、13…天井板、14…側板、15…ドレン排出
管、16,50,60,70…上側レベル検出座、1
7,80…下側レベル検出座、18…レベルスイッチ、
19,83…湿分分離器ドレンタンク、20…ドレン
弁、21…ドレン排出合流管、22a,22b…加熱蒸
気管、23a,23b…ベント管、24a,24b…ド
レン管、25…鏡側仕切板、26…中央側仕切板、2
7,63,73…レベル検出器先端開口、28…サイク
ル蒸気、29…液膜、30…ドレン流れ、31…ドレ
ン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横向き円筒形状の容器内に、相対峙して
    設けられた一対の湿分分離器およびこの湿分分離器の上
    部に加熱器を有し、サイクル蒸気が前記容器底部から入
    り湿分分離器から加熱器の順に通過するよう前記容器内
    を複数の空間に分ける仕切板を設け、この容器内に上側
    レベル検出座を配設し、容器の底部に接続された容器内
    のドレンを系外へ排出するドレン排出管に下側レベル検
    出座を配設し、前記上側レベル検出座と下側レベル検出
    座をレベルスイッチを配設したレベル検出配管にて接続
    した湿分分離加熱器において、前記上側レベル検出座を
    湿分分離器下流側空間と連通する容器壁に配設したこと
    を特徴とする湿分分離加熱器。
  2. 【請求項2】 横向き円筒形状の容器内に、相対峙して
    設けられた一対の湿分分離器およびこの湿分分離器の上
    部に加熱器を有し、サイクル蒸気が前記容器底部から入
    り湿分分離器から加熱器の順に通過するよう前記容器内
    を複数の空間に分ける仕切板を設け、この容器内に上側
    レベル検出座を配設し、容器の底部に接続された容器内
    のドレンを系外へ排出するドレン排出管に下側レベル検
    出座を配設し、前記上側レベル検出座と下側レベル検出
    座をレベルスイッチを配設したレベル検出配管にて接続
    した湿分分離加熱器において、前記上側レベル検出座を
    前記容器内の仕切板を貫通させ、その先端開口を湿分分
    離器下流側空間と連通する容器壁と仕切板に囲まれた空
    間に開放したことを特徴とする湿分分離加熱器。
  3. 【請求項3】 前記上側レベル検出座の先端開口を湿分
    分離器上端より高い位置に設置することを特徴とする請
    求項1または2記載の湿分分離加熱器。
  4. 【請求項4】 横向き円筒形状の容器内に、相対峙して
    設けられた一対の湿分分離器およびこの湿分分離器の上
    部に加熱器を有し、サイクル蒸気が前記容器底部から入
    り湿分分離器から加熱器の順に通過するよう前記容器内
    を複数の空間に分ける仕切板を設け、この容器内に上側
    レベル検出座を配設し、容器の底部に接続された容器内
    のドレンを系外へ排出するドレン排出管に下側レベル検
    出座を配設し、前記上側レベル検出座と下側レベル検出
    座をレベルスイッチを配設したレベル検出配管にて接続
    し前記容器の長手方向中心位置で内部を長手方向に対称
    的に複数の空間に区画するため中央側仕切板を前記容器
    内に設けて成る湿分分離加熱器において、この中央側仕
    切板を貫通させて前記上側レベル検出座を配設し、この
    上側レベル検出座の先端開口を湿分分離器下流側空間ま
    で延伸させて成ることを特徴とする湿分分離加熱器。
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