JPH09329153A - トルクリミッタ - Google Patents

トルクリミッタ

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JPH09329153A
JPH09329153A JP8171796A JP17179696A JPH09329153A JP H09329153 A JPH09329153 A JP H09329153A JP 8171796 A JP8171796 A JP 8171796A JP 17179696 A JP17179696 A JP 17179696A JP H09329153 A JPH09329153 A JP H09329153A
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JP
Japan
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friction
ring member
spherical
inner ring
torque limiter
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JP8171796A
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Osamu Sasaki
修 佐々木
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Origin Electric Co Ltd
Original Assignee
Origin Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内輪部材と外輪部材間に心ずれ及び角度ずれな
どがあっても、トルク値の安定なトルクリミッタを得る
ことができる構造を提供すること。 【構成】内輪部材1と、内輪部材1の一端部に位置する
被摩擦部材として作用する球面部材4と、球面部材4の
径よりも小さい直径又はほぼ同じ直径の円を描く線で球
面部材4に当接する面を有して、球面部材4に摩擦力を
与える摩擦部材3と、摩擦部材3に加圧力を与える弾性
部材5と、外輪部材2とからなることを特徴とするトル
クリミッタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は,ある角度で繰り返し
行われる回転に伴う負荷トルクをそれぞれ設定値以下に
制限するトルクリミッタに関する。
【0002】
【従来の技術】 一般にラップトップ型パソコンなどに
おいては、蓋を一定の角度で停止させる必要があり、こ
のような蓋の開閉部にはチルトユニットと称されるトル
クリミッタが用いられている。
【0003】 比較的簡単な構成のこのような従来の双
方向トルクリミッタとして、図10に示すようなものが
ある。このトルクリミッタは、ラップトップ型パソコン
などの蓋(図示せず)に結合されるロッド状の内輪部材
1、パソコン本体のブラケットに固定される外輪部材
2、内輪部材1とは直接接触せずに、外輪部材2と一緒
に回転するようにされた輪状板である一対の摩擦部材3
と3’、一対の摩擦部材3と3’に挟まれて摩擦力を受
ける部材で、外輪部材2とは直接接触せずに、内輪部材
2と一緒に回転するようにされた輪状板である被摩擦部
材4’、シールド部材5、及び摩擦部材3’とシールド
部材5との間に配設されて摩擦部材3’に予圧を与える
バネ部材6とからなる。
【0004】 この構成のトルクリミッタの動作は良く
知られているように、内輪部材1と外輪部材2との間に
外力が働いても、内輪部材1と外輪部材2との間に働く
力がある設定値以下ならば、一対の摩擦部材3と3’と
被摩擦部材4’との当接面に働く摩擦力により、ラップ
トップ型パソコンなどの蓋は停止している。しかし、内
輪部材1と外輪部材2との間に設定値以上の外力が働く
と、その蓋は開くか、あるいは閉じる方向に回転し、内
輪部材1と外輪部材2との間に働く外力が設定値以下に
なると、その位置で停止する。したがって、ラップトッ
プ型パソコンなどの蓋に働くその重みによる回転トルク
よりも、トルクリミッタのトルク値が大きくなるよう一
対の摩擦部材3と3’と被摩擦部材4’との間の摩擦力
を設定することにより、ラップトップ型パソコンなどの
蓋を任意の中間位置に停止させることが可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、このような
構造をもつトルクリミッタでは、摩擦部材3と3’と被
摩擦部材4’とが平坦面で当接しているため、内輪部材
1と外輪部材2間での心ずれ及び角度ずれなどによる寸
法精度の影響が大きく、摩擦部材3と3’と被摩擦部材
4’との間のトルク値がほぼ一定のトルクリミッタを得
ることは難しいという大きな問題がある。さらに、摩擦
部材3と3’と被摩擦部材4’とが平坦面で当接してい
るため、潤滑剤の影響が大きく、それらの間の摩擦係数
が変化するということが、前記問題を余計に大きくして
いる。
【0006】 本発明はこのような従来の問題点を解決
し,内輪と外輪間に心ずれ及び角度ずれなどがあって
も、トルク値の安定なトルクリミッタが得られる構造を
提供することを目的としている。
【0007】
【問題を解決するための手段】 前述のような問題を解
決するため,第1の発明は、内輪部材と、該内輪部材の
一端部に位置する被摩擦部材として作用する球面部材
と、該球面部材の直径よりも小さい径の円を描く線で前
記球面部材に当接する面を有して前記球面部材に摩擦力
を与える摩擦部材と、該摩擦部材に加圧力を与える弾性
部材と、外輪部材とからなることを特徴とするトルクリ
ミッタを提供するものである。
【0008】 前述のような問題を解決するため,第2
の発明は、前記摩擦部材は前記球面部材とほぼその接線
方向で接するテーパー面を有することを特徴とする請求
項1に記載のトルクリミッタを提供するものである。
【0009】 前述のような問題を解決するため,第3
の発明は、内輪部材と、該内輪部材の一端部側に位置す
る被摩擦部材として作用する1個以上の球面部材と、円
筒状のものを長さ方向に沿ってある幅で開いたものであ
って、前記球面部材の直径とほぼ同じ大きさの径の円弧
を描く線で前記球面部材と当接する面を有し、前記開か
れた両端部を外方向にある角度で起立させて形成したタ
ブを備えて前記線部材を締め付ける摩擦部材と、前記タ
ブが係止される凹所を備えた外輪部材とからなることを
特徴とするトルクリミッタを提供するものである。
【0010】 前述のような問題を解決するため,第4
の発明は、内輪部材と、該内輪部材の一端部側に位置す
る被摩擦部材として作用する1個以上の球面部材と、円
筒状のものを長さ方向に沿ってある幅で開いたものであ
って、前記球面部材の直径とほぼ同じ大きさの径の円弧
を描く線で前記球面部材と当接する面を有して前記線部
材を締め付ける摩擦部材と、該摩擦部材と係合された外
輪部材と、該外輪部材と前記摩擦部材との間に配設され
て該摩擦部材の外面を放射内方向へ締め付ける弾性部材
とを備えたことを特徴とするトルクリミッタを提供する
ものである。
【0011】 前述のような問題を解決するため,第5
の発明は、内輪部材と、該内輪部材の先端部の円筒状部
に巻装され、かつ固定された断面円形の線部材と、円筒
状のものを長さ方向に沿ってある幅で開いたものであ
り、前記開かれた両端部を外方向にある角度で起立させ
て形成したタブを備えて前記線部材を締め付ける摩擦部
材と、該摩擦部材と係合された外輪部材とからなること
を特徴とするトルクリミッタを提供するものである。
【0012】 前述のような問題を解決するため,第6
の発明は、内輪部材と、該内輪部材の先端部の円筒状部
に巻装され、かつ固定された断面円形の線部材と、円筒
状のものを長さ方向に沿ってある幅で開いたものであ
り、前記線部材を締め付ける摩擦部材と、外輪部材と、
該外輪部材と前記摩擦部材との間に配設されて該摩擦部
材の外面を放射内方向へ締め付ける弾性部材とを備えた
ことを特徴とするトルクリミッタを提供するものであ
る。
【0013】
【発明を実施するための形態】 以下図面により本発明
を実施するための形態について説明する。このトルクリ
ミッタの断面を示す図1において、図9で示した記号と
同一の記号は相当する部材を示すものとする。
【0014】 ロッド状の内輪部材1は、図2にも示す
ように一方の端部に、電子情報機器などのシャフト(図
示せず)に結合される嵌合穴1Aを有し、他方の端部
に、被摩擦部材として働く球面部材4が形成されてい
る。この球面部材4はロッド状の内輪部材1と同一の金
属材料で一体的に形成されているが、同一の材料又は別
の材料で形成され、溶接、ろう付け、又は螺合、嵌合な
どによって機械的に結合されていても良い。また、この
球面部材4は完全に丸い球で示されているが、摩擦部材
3と3’と接する面が球面、つまり断面円弧の構造をも
つものであれば良い。
【0015】 摩擦部材3と3’は、中央穴3a,3’
aを有する輪状の板からなり、特に摩擦部材3’は内輪
部材1が挿通し得る中央穴3’aを有する。中央穴3
a,3’aを形成する内壁の一部分は、球面部材4に対
するある接線を360度回転させて形成された部分的円
錐形のテーパー面3A,3’Aとなっており、それぞれ
のテーパー面3A,3’Aと接する軌跡は、ロッド状の
内輪部材1の回転軸線X−Xを中心として、それとほぼ
直角となる円を描く。その円は球面部材4の直径よりも
小さい直径をもち、球面部材4の中心点から見ると、直
角の位置にある。摩擦部材3’は板バネのようなバネ部
材6によって図面の左方向に力を受けているので、球面
部材4は摩擦部材3と3’のテーパー面3A,3’Aに
よる一対の円線で摩擦を受けることになる。なお、7は
摩擦部材3と3’が回転するのを防止するために外輪部
材2の内壁面から突出している一つ以上の棒状突起であ
り、摩擦部材3と3’の外周部に設けられた凹部に嵌入
される。これにより外輪部材2と摩擦部材3と3’は互
いに係合される。
【0016】 したがってこの構造では、内輪部材1と
外輪部材2間での心ずれ及び角度ずれなどがあっても、
球面部材4とある接線との接点を360度回転させて形
成された円で接するので、それらのずれの影響は面接触
による従来構造のものに比べてはるかに小さく、安定し
たトルク値を有するトルクリミッタを得ることができ
る。また、潤滑剤を注入した場合にも、従来構造のもの
に比べて球面部材4と摩擦部材3、3’との間の摩擦係
数の変化が小さいので、さらにこのことがトルク値を安
定させると共に、所期の摩擦係数をもつトルクリミッタ
を得ることを可能にする。
【0017】 図3により本発明を実施するための別の
形態について説明する。この特徴は摩擦部材3、3’が
皿バネ部材を兼ねることができる構造になっている点で
ある。
【0018】 摩擦部材3、3’はリン青銅のような弾
力性をもつ金属材料からなり、輪状平板部3B、3’
B、及び輪状平板部3B、3’Bの中央部から円錐状に
立ち上がるテーパー部3C,3’Cで形成される。これ
らはプレス加工により容易に形成される。前記実施の形
態と同様に、テーパー部3C,3’Cのテーパー面3
A,3’Aが球面部材4に接する。
【0019】 外輪部材2の内壁面には段差部2Aが備
えられ、段差部2Aの大径部に摩擦部材3の輪状平板部
3Bが位置し、段差部2Aの小径部2Bに摩擦部材3の
テーパー部3Cが位置する。摩擦部材3のテーパー部3
Cに位置する球面部材4の一部分も段差部2Aの小径部
2Bに位置する。
【0020】 シールド板5は中央部に凹所5Aを備
え、その凹所5Aに摩擦部材3’のテーパー部3’C、
テーパー部3’Cに位置する球面部材4の一部分、及び
内輪部材1のつけ根部も凹所5A内に位置する。シール
ド板5は外輪部材2の開口部に圧入され、シールド板5
の輪状の平坦な内壁が摩擦部材3’の輪状平板部3’B
を加圧することにより、平板部3Bと3’Bとそれぞれ
のテーパー部3C、3’Cの境界近傍部分が外方向に若
干湾曲する。この湾曲がバネ部材の代わりをし、摩擦部
材3、3’のテーパー部3C、3’Cが球面部材4に予
圧を与え、一定の摩擦力を発生する。
【0021】 摩擦部材3、3’は、前述実施の形態の
ように外輪部材2の円筒状内壁面から突出している一つ
以上の棒状突起部材7により回転しないようになってい
る。この実施形態のものも、前述と同様に摩擦部材3、
3’のテーパー部3C、3’Cと球面部材4との接触は
面ではなく、ロッド状の内輪部材1の回転軸線を中心と
して、それとほぼ直角となる円を描く線となる。
【0022】 図4により本発明を実施するための別の
形態について説明する。この特徴は、それぞれのバネ部
材6、6’により放射外方向から内方向への予圧を摩擦
部材3、3’に与える構造になっている点である。
【0023】 摩擦部材3と3’はロッド状の内輪部材
1の回転軸線X−X’を中心に対称的に配置されてお
り、図示していないがそれらの両端部は外輪部材2とシ
ールド部材6に係合されている。図の左側に位置する摩
擦部材3のテーパー面3Aと摩擦部材3’のテーパー面
3’Aは、それらテーパー面3Aと3’Aが球面部材4
に接するとき、それらの接触が円弧で行われ、それら二
つの円弧がロッド状の内輪部材1の回転軸線X−X’を
中心として、それとほぼ直角となる円を描く線上にある
ことが好ましい。そのためには、テーパー面3Aと3’
Aの角度が等しく、回転軸線X−X’に対して対称にな
るよう配置されねばならない。図で右側に位置するテー
パー面3A’と3’A’についても同様である。
【0024】 外輪部材2の内壁と摩擦部材3の外壁と
の間にバネ部材6が配置され、外輪部材2の内壁と摩擦
部材3’の外壁との間にバネ部材6’が配置される。こ
れらバネ部材6、6’は互いに逆方向のほぼ同じ大きさ
である放射内方向の加圧力を摩擦部材3、3’を加え
る。これら加圧力によって、摩擦部材3、3’の各テー
パー面と球面部材4との接触面に予圧が印加される。こ
の構造のものは、比較的トルク値の小さいトルクリミッ
タに適する。
【0025】 次に図5に示す実施の形態は、プレス加
工により形成された一対の半球状カップ4A,4Bを組
み合わせて球面部材を形成したことを特徴としている。
【0026】 プレス加工により金属板から形成される
半球状カップ4A,4Bは、それぞれの円周に沿ってつ
ば部4a,4aを備えると共に、内輪部材1の円筒部1
aの先に設けられた角形部1bが嵌入する角形穴を中央
に備える。半球状カップ4A,4Bは、つば部4a,4
a及び角形部1bが嵌入される角形穴の面域を除き球面
になっている。
【0027】 その球面に、図1で説明した実施の形態
における摩擦部材3、3’がバネ部材6により押し当て
られ、予圧を与える。なお、この実施の形態の変更例と
して、つば部のない半球状の一対のカップを内輪部材1
の角形部1bの上、下に配置した構造のものも考えられ
る。この場合、内輪部材1の角形部1bはカップの径程
度の幅と長さをもつ平面を備えることがカップの安定上
好ましい。
【0028】 この実施の形態にあっては、半球状カッ
プ4A,4Bはプレス加工で安価に造ることができ、内
輪部材1全体を合成樹脂材料で構成しても何ら差し障り
がないので、安価なトルクリミッタを提供できる。
【0029】 図6により本発明を実施するための別の
形態について説明する。この特徴は、単一の摩擦部材3
で球面部材4を締め付ける構造になっている点である。
【0030】 摩擦部材3はその大部分が球面部材4の
直径と同じ内径をもつ円筒状部分からなるが、図6
(A)のY−Y’における断面を示す図6(B)から分
かるように、その一部分は長さ方向に沿ってある幅で開
いた形状になっており、その開いた両端部は外方向にあ
る角度で起立し、タブ3a,3bを形成している。それ
らタブ3a,3bは、外輪部材2の円筒状内壁の一部分
に形成された凹所2aに係止される。タブ3a,3bを
凹所2aに係止されるとき、摩擦部材3はリン青銅のよ
うな材質のバネ性によって球面部材4を締め付け、摩擦
部材3自身が球面部材4に予圧を与える。また、これら
の相互の係止は外輪部材2に対して摩擦部材3が回転す
るのを防止する。
【0031】 この実施の形態においても、摩擦部材3
と球面部材4との接触はロッド状の内輪部材1の回転軸
線を中心として、それとほぼ直角となる円を描く比較的
太い線となる。したがって、この実施の形態のものでも
前述のように、内輪部材1と外輪部材2間での心ずれ及
び角度ずれなどがあっても、それらのずれによる影響は
小さく、安定したトルク値を有するトルクリミッタを得
ることができる。
【0032】 次に図7に示す実施の形態は、図6に示
したものよりも大きなトルク値をもつトルクリミッタに
適する構造を示し、球面部材を2個備えたことを特徴と
している。
【0033】 この実施の形態では、ロッド状の内輪部
材1の回転軸線に沿って2個の同一径の球面部材4と
4’が直列に位置している。図7(A)のY−Y’断面
を示す図7(B)から分かるように、その断面は図6
(B)に示した断面と実質的に同じであり、図示しない
が球面部材4’の相当する断面も図7(B)と同じであ
る。したがって、この実施の形態では、摩擦部材3と球
面部材4、4’との接触はロッド状の内輪部材1の回転
軸線を中心として、それとほぼ直角となる各円を描く2
本の比較的太い線となる。
【0034】 したがって、この実施の形態のものでも
前述のように、内輪部材1と外輪部材2間での心ずれ及
び角度ずれなどがあっても、それらのずれによる影響は
小さく、安定した大きなトルク値を有するトルクリミッ
タを得ることができる。
【0035】 次に図8に示す実施の形態は、図6に示
したものを部分的に変更したトルクリミッタに適する構
造を示し、コイル状のバネ部材6で摩擦部材3の外面を
放射内方向へ締め付けることを特徴としている。
【0036】 摩擦部材3は図8(A)、(B)で示す
ように、円筒状のものを長さ方向に沿ってある幅で開い
たものであり、図6と図7に示した摩擦部材のようなタ
ブを備えてはいない。この摩擦部材3は球面部材4をほ
とんど加圧しない程度の大きさの径で構成されているの
で、摩擦部材3の外側にコイル状のバネ部材6を設け、
その締め付け力で摩擦部材3及び球面部材4に予圧を与
えている。図示していないが、摩擦部材3が外輪部材2
に対して回転するのを防ぐために、外輪部材2の円板状
底板の内壁の一部分から突出する部分3Dと、この部分
に対応する摩擦部材3の切り欠いた部分とが係合してい
る。
【0037】 この実施の形態ではコイル状のバネ部材
6の締め付け力を選定することにより、図6と図7に示
したトルクリミッタよりも大きなトルク値を有するトル
クリミッタを提供することができる。
【0038】 次に図9に示す実施の形態は、内輪部材
1の先端側の円筒部に断面円形の金属線部材を巻き付け
たことを特徴としている。
【0039】 この実施の形態では、球面部材4が内輪
部材1の先端側の円筒部に1回以上巻かれた断面円形の
金属線部材からなる。この球面部材4の球面はロッド状
の内輪部材1の回転軸線方向については金属線部材の直
径に依存し、回転方向については内輪部材1の円筒部の
直径と金属線部材の直径に依存する。摩擦部材3は図6
又は図7に示した実施の形態の摩擦部材と同様な構造で
あって、各巻装された金属線部材に予圧を与える。な
お、球面部材4を形成する金属線部材の両端部は、内輪
部材1の前記円筒部に形成された孔1c,1dに挿入さ
れ、係止されている。
【0040】 この実施の形態にあっては、合成樹脂材
料を成型して形成される内輪部材1の円筒部に適当な直
径をもつ金属線部材を巻き付けて球面部材4としている
ので、材料費が安価であるばかりでなく、組み立てが容
易であるので、十分に低価格のトルクリミッタを提供で
きる。なお、この実施の形態では摩擦部材3を図8に示
した構造の摩擦部材3とバネ部材6に代えることも可能
であり、この場合には前述のように、摩擦部材3が外輪
部材2に対して回転するのを防ぐために、摩擦部材3の
一方の端部を外輪部材2の円板状底板に相当する部分の
内壁に係止させる必要がある。
【0041】
【発明の効果】 以上述べたように,本発明によれば,
内輪部材と外輪部材間に心ずれ及び角度ずれなどがあっ
ても、トルク値の安定で比較的安価なトルクリミッタを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るトルクリミッタの第1の実施の
形態を示す図である。
【図2】 本発明に用いられる内輪部材と球面部材とを
示す図である。
【図3】 本発明に係るトルクリミッタの第2の実施の
形態を示す図である。
【図4】 本発明に係るトルクリミッタの第3の実施の
形態を示す図である。
【図5】 本発明に係るトルクリミッタの第4の実施の
形態を示す図である。
【図6】 本発明に係るトルクリミッタの第5の実施の
形態を示す図である。
【図7】 本発明に係るトルクリミッタの第6の実施の
形態を示す図である。
【図8】 本発明に係るトルクリミッタの第7の実施の
形態を示す図である。
【図9】 本発明に係るトルクリミッタの第8の実施の
形態を示す図である。
【図10】 従来のトルクリミッタの一例を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1・・・内輪部材 2・・・
外輪部材 1A・・内輪部材1の嵌合穴 2A・・
外輪部材2の段差部 1a・・内輪部材1の円筒状部 2B・・
外輪部材2の小径部 1b・・内輪部材1の角形部 3、3’・・摩擦部材 4、4’
・・球面部材 3A,3’A・・摩擦部材3のテーパー面 5・・シ
ールド部材 3C、3’C・・摩擦部材3のテーパー部 6・・バ
ネ部材(弾性部材) 7・・棒状突起 8・・筒
状スペーサ部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪部材と、該内輪部材の一端部側に位
    置する被摩擦部材として作用する球面部材と、該球面部
    材の直径よりも小さい直径の円を描く線で前記球面部材
    に当接する面を有して前記球面部材に摩擦力を与える摩
    擦部材と、該摩擦部材に加圧力を与える弾性部材と、外
    輪部材とからなることを特徴とするトルクリミッタ。
  2. 【請求項2】 前記摩擦部材は前記球面部材とほぼその
    接線方向で接するテーパー面を有することを特徴とする
    請求項1に記載のトルクリミッタ。
  3. 【請求項3】 内輪部材と、該内輪部材の一端部側に位
    置する被摩擦部材として作用する1個以上の球面部材
    と、円筒状のものを長さ方向に沿ってある幅で開いた形
    状であって、前記球面部材の直径とほぼ同じ大きさの径
    の円弧を描く線で前記球面部材と当接する面を有し、前
    記開かれた両端部を外方向にある角度で起立させて形成
    したタブを備えて前記線部材を締め付ける摩擦部材と、
    前記タブが係止される凹所を備えた外輪部材とからなる
    ことを特徴とするトルクリミッタ。
  4. 【請求項4】 内輪部材と、該内輪部材の一端部側に位
    置する被摩擦部材として作用する1個以上の球面部材
    と、円筒状のものを長さ方向に沿ってある幅で開いた形
    状であって、前記球面部材の直径とほぼ同じ大きさの径
    の円弧を描く線で前記球面部材と当接する面を有して前
    記線部材を締め付ける摩擦部材と、該摩擦部材と係合さ
    れた外輪部材と、該外輪部材と前記摩擦部材との間に配
    設されて該摩擦部材の外面を放射内方向へ締め付ける弾
    性部材とを備えたことを特徴とするトルクリミッタ。
  5. 【請求項5】 内輪部材と、該内輪部材の先端部の円筒
    状部に巻装され、かつ固定された断面円形の線部材と、
    円筒状のものを長さ方向に沿ってある幅で開いた形状で
    あり、前記開かれた両端部を外方向にある角度で起立さ
    せて形成したタブを備えて前記線部材を締め付ける摩擦
    部材と、該摩擦部材と係合された外輪部材とからなるこ
    とを特徴とするトルクリミッタ。
  6. 【請求項6】 内輪部材と、該内輪部材の先端部の円筒
    状部に巻装され、かつ固定された断面円形の線部材と、
    円筒状のものを長さ方向に沿ってある幅で開いた形状で
    あり、前記線部材を締め付ける摩擦部材と、外輪部材
    と、該外輪部材と前記摩擦部材との間に配設されて該摩
    擦部材の外面を放射内方向へ締め付ける弾性部材とを備
    えたことを特徴とするトルクリミッタ。
JP8171796A 1996-06-10 1996-06-10 トルクリミッタ Withdrawn JPH09329153A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010209944A (ja) * 2009-03-06 2010-09-24 Toyota Motor Corp トルクリミッタおよび動力伝達装置
JP2019110882A (ja) * 2017-12-26 2019-07-11 株式会社クボタ 作業機

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