JPH09328696A - 金属加工油組成物 - Google Patents

金属加工油組成物

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JPH09328696A
JPH09328696A JP9277195A JP9277195A JPH09328696A JP H09328696 A JPH09328696 A JP H09328696A JP 9277195 A JP9277195 A JP 9277195A JP 9277195 A JP9277195 A JP 9277195A JP H09328696 A JPH09328696 A JP H09328696A
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working oil
general formula
metal working
oil
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JP9277195A
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Yasuyoshi Yamamoto
安儀 山本
Haruyo Inaba
晴代 稲葉
Aritoshi Fukushima
有年 福島
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Asahi Denka Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に塑性加工において非常に優秀な性能を示
す金属加工油組成物を提供すること。 【構成】 本発明の金属加工油組成物は、下記〔化1〕
の一般式(1)で表されるジンクジチオホスフェートの
1種または2種以上を25〜99.9重量%、および下
記〔化2〕の一般式(2)で表される硫化オキシモリブ
デンジチオホスフェートの1種または2種以上を0.1
〜25重量%含むことを特徴とする。 【化1】 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属加工油組成物に関
し、詳しくは、従来から金属加工油組成物に用いられて
きた塩素系極圧剤に代えて有機モリブデン系極圧剤を使
用する新規な金属加工油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】切
削、研削、引き抜き、伸線、プレス等のいわゆる金属加
工に用いられる油剤は、動植物性油脂、鉱油、合成油あ
るいはこれらの混合物を基油とし、これに油性剤、極圧
剤、防錆剤、酸化防止剤等を加えて使用されてきた。特
に、技術水準の高度化に伴い、各種加工機械類の大型
化、精密化ならびに金属材料の硬度の上昇、加工条件の
高速高圧力化、さらには製品仕上げ面の精密化等のよう
に、加工条件がますます苛酷になっており、より一層の
極圧性が必要とされてきた。この問題を解決するため、
従来は塩素系極圧剤を使用してきた。
【0003】しかし、塩素系化合物はその毒性、特に発
癌性が懸念されており、近年の環境に対する配慮から
も、非塩素系極圧剤が好ましいものとされつつある。
【0004】上記塩素系極圧剤に代わる添加剤として、
ジンクジチオホスフェートがある。金属加工油にジンク
ジチオホスフェートを添加した例としては、圧造加工油
として、ホウ酸塩とジンクジチオホスフェートを組み合
わせたもの(特開昭56−79193号公報)、水系金
属加工油として、ポリオキシアルキレンアミン類とジン
クジチオホスフェートを添加したもの(特開昭59−1
08098号公報)、切削油として特公昭63−129
20号公報、特公昭51−40567号公報等がある。
【0005】しかし、特に金属の塑性変形を利用する塑
性加工油については、要求される潤滑性が切削油等と比
べて格段に苛酷であるためか、従来提案されてきたジン
クジチオホスフェートを配合した金属加工油では不十分
であることが明らかになった。ジンクジチオホスフェー
トは、添加量としては基油に対してせいぜい20重量%
添加される程度でその効果は十分であるとされてきた
が、塑性加工ではそれでは不十分であることが明らかに
なった。
【0006】一方、硫化オキシモリブデンジチオホスフ
ェートは、これまで主に内燃機関用潤滑油の極圧添加剤
として開発されてきた。この例としては、特開昭59−
209292号公報、特公平5−62639号公報が挙
げられる。しかし、優秀な極圧剤である硫化オキシモリ
ブデンジチオホスフェートを、特に塑性加工油に積極的
に使用できるという知見はいままで得られるに至ってい
なかった。
【0007】従って、本発明の目的は、特に塑性加工に
おいて非常に優秀な性能を示す金属加工油組成物を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意開発
を進めた結果、従来の常識を大幅に上回る量のジンクジ
チオホスフェートと、適当量の硫化オキシモリブデンジ
チオホスフェートとを用いた金属加工油組成物が、上記
目的を達成し得ることを知見した。
【0009】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、下記〔化3〕(前記〔化1〕と同じ)の一般式
(1)で表されるジンクジチオホスフェートの1種また
は2種以上を25〜99.9重量%、および下記〔化
4〕(前記〔化2〕と同じ)の一般式(2)で表される
硫化オキシモリブデンジチオホスフェートの1種または
2種以上を0.1〜25重量%を含むことを特徴とする
金属加工油組成物を提供するものである。
【0010】
【化3】
【0011】
【化4】
【0012】以下、本発明の金属加工油組成物につい
て、詳細に説明する。
【0013】本発明の金属加工油組成物の必須構成成分
であるジンクジチオホスフェート(以下、「ZDTP」
と称す)は、上記一般式(1)で表される化合物であ
り、使用に際して1種または2種以上で用いられる。
【0014】ここで、上記一般式(1)中のR1 〜R4
は同一でも異なってもよい炭化水素基である。該炭化水
素基としては、飽和、不飽和、鎖状、環状、直鎖、分岐
鎖を問わず、また脂肪族、脂環族、芳香族のいずれであ
ってもよく、例えば、エチル、メチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、ターシャリブチル、ペ
ンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ターシャリペン
チル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキ
シル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデ
シル、イソトリデシル、ミリスチル、パルミチル、ステ
アリル等のアルキル基、プロペニル、ブテニル、イソブ
テニル、ペンテニル、ヘキセニル、オクテニル、2−エ
チルヘキセニル、オレイル等のアルケニル基、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、メチルシク
ロヘキシル、エチルシクロペンチル等のシクロアルキル
基、フェニル、トルイル、キシリル、クメニル、メシチ
ル、α−ナフチル、β−ナフチル等のアリール基、ベン
ジル、フェネチル等のアラルキル基等が挙げられる。な
かでも、オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシ
ル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、イソトリデシ
ル、ミリスチル、パルミチル、ステアリル等の炭素数8
〜20のアルキル基が、合成、入手及び取扱いの点で容
易であり、臭気が少なく、分解温度が高く、潤滑性も良
好なので好ましい。さらに、これらのなかでも炭素数1
0〜14の一級アルキル基、すなわちデシル基、ウンデ
シル基、ドデシル基、トリデシル基、イソトリデシル
基、ミリスチル基は、上記の点において特に優れている
ので好ましい。
【0015】上記ZDTPは、通常工業的に行われてい
る製造方法により製造することができ、具体的には、例
えば特公昭48−37251号公報に示す方法で製造す
ることができる。
【0016】上記ZDTPの含有量は、本発明の金属加
工油組成物中、25〜99.9重量%、好ましくは30
〜80重量%、さらに好ましくは45〜70重量%であ
る。上記含有量が25重量%未満の場合は、従来の金属
加工油と加工性に顕著な差が見られない。上記範囲内の
含有量での使用は、単に含有量を増加した場合に予想さ
れる加工性を上回る効果が見られる。なお、上記ZDT
Pは、通常、基油にて希釈して用いられるが、特に厳し
い加工条件下では、該ZDTPおよび後述の硫化オキシ
モリブデンジチオホスフェートのみでも金属加工油組成
物として使用できる。
【0017】本発明の金属加工油組成物の必須構成成分
である硫化オキシモリブデンジチオホスフェート(以
下、「MoDTP」と称す)は、上記一般式(2)で表
される化合物であり、使用に際して1種または2種以上
で用いられる。
【0018】ここで、上記一般式(2)中のR5 〜R8
は同一でも異なってもよい炭化水素基である。該炭化水
素基としては、上記一般式(1)におけるR1 〜R4
同様のものが例示される。なかでも、ヘキシル、ヘプチ
ル、sec−ヘキシル、オクチル、2−エチルヘキシ
ル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシ
ル、イソトリデシル等の炭素数6〜13のアルキル基
が、合成、入手及び取扱いの点で容易であり、臭気が少
なく、分解温度が高く、潤滑性も良好なので好ましい。
【0019】また、上記一般式(2)中のXは、硫黄原
子あるいは酸素原子であれば良いが、全Xの組成が硫黄
原子:酸素原子=1:3〜3:1であるのが好ましい。
【0020】上記MoDTPの含有量は、本発明の金属
加工油組成物中、0.1〜25重量%、好ましくは1〜
20重量%である。上記含有量が0.1重量%未満の場
合は、顕著な効果が見られず、また25重量%を超える
場合は、含有量に見合うだけの効果が得られず、技術的
に意味がない。また、臭気が増加し取扱い上難がある。
【0021】本発明の金属加工油組成物には、上記ZD
TPおよび上記MoDTP以外の成分として、通常は基
油が用いられる。本発明に用いられる該基油としては、
通常金属加工油用基油として用いることができる鉱油あ
るいは合成油、油脂あるいはこれらの混合物等が挙げら
れる。
【0022】ここで、上記鉱油とは、天然の原油から分
離、蒸留、精製されるものをいい、パラフィン系、ナフ
テン系、あるいはこれらを水素化処理、溶剤精製したも
のなどが挙げられる。これらのなかには、いわゆるスピ
ンドル油、マシン油、タービン油、シリンダー油と称さ
れている鉱油が含まれる。また、上記合成油とは、化学
的に合成された潤滑油であって、ポリ−α−オレフィ
ン、ポリイソブチレン(ポリブテン)、ジエステル、ポ
リオールエステル、リン酸エステル、ケイ酸エステル、
ポリアルキレングリコール、ポリフェニルエーテル、シ
リコーン、フッ素化化合物、アルキルベンゼン等が挙げ
られる。また、上記油脂としては、例えば、牛脂、豚
脂、ナタネ油、ヤシ油、パーム油、ヌカ油、大豆油ある
いはこれらの水素添加物等が挙げられる。
【0023】上記基油のうち好ましいのは鉱油であり、
なかでもパラフィン系、ナフテン系が特に好ましい。
【0024】本発明の金属加工油組成物は、従来金属加
工油用極圧剤として用いられてきた塩素系極圧剤、例え
ば塩素化パラフィン、塩素化脂肪酸エステル、塩素化油
脂等に代え、上記MoDTPを用いることにより塩素に
由来する自然環境への影響、衛生性が著しく改善された
ものである。上記MoDTPの極圧性自体も、塩素系極
圧剤の極圧性に比べて優れたものである。さらに、本発
明の金属加工油組成物には、上記塩素系極圧剤以外の分
子内に塩素原子を有する化合物も含まれていないのが好
ましい。
【0025】また、本発明の金属加工油組成物には、各
種の添加剤、例えば、脂肪酸、油脂、消泡剤、他の極圧
剤、防錆剤等を加えることができる。該添加剤のなかで
も、分子内に硫黄原子を有する極圧剤(硫黄系極圧剤)
および/または防錆剤を加えることが好ましい。該硫黄
系極圧剤は、塩素原子を含まないので、環境に悪影響を
与えることなく、さらに極圧性を向上させることがで
き、また、該防錆剤は、金属表面への酸性物質が付着す
るのを防止し、加工した金属の錆を防止できるため好ま
しい。
【0026】上記硫黄系極圧剤としては、例えば、硫化
オレフィン、硫化パラフィン、硫化ラード等の硫化油、
ジアルキルポリスルフィド、ジベンジルジスルフィド、
ジフェニルジスルフィド、ポリフェニレンスルフィド、
アルキルメルカプタン、アルキルスルホン酸等が挙げら
れる。
【0027】また、上記防錆剤としては、例えば、アル
キルコハク酸、ナフテン酸、アビエチン酸、リノール
酸、レノレイン酸、オレイン酸、ダイマー酸、アルキル
フェノキシ酢酸、キサントゲン酢酸等のカルボン酸類、
ステアリン酸のアルミニウム塩、亜鉛塩マグネシウム
塩、バリウム塩、アリルステアリン酸カルシウム、ラウ
リン酸亜鉛、リノレシン酸のカルシウム塩、ナトリウム
塩、羊毛脂の鉛セッケン、パルミチン酸マグネシウム、
ナフテン酸の鉛塩、亜鉛塩、マグネシウム塩、マンガン
塩等の金属カルボキシレート、アルカリ金属スルホネー
ト、アルカリ土類金属スルホネート、アルキルナフタレ
ンスルホネート、石油スルホネート、アミンスルホネー
ト、アンモニウムスルホネート等のスルホン酸塩類、ロ
ジンアミン、ステアリルアミン、パルミチルアミン、ジ
シクロヘキシルアミン、アルカノールアミン、アルキル
イミダゾリン等のアミン類、ソルビタンモノオレート、
ソルビタンモノオレートのポリオキシアルキレン誘導
体、ペンタエリスリトールモノオレート、エルカ酸ジポ
リエステル、パルミチン酸トリエステル等のエステル類
等が挙げられる。
【0028】また、その他の極圧剤としては、ホウ酸エ
ステル類、ジチオカーバメート類、酸性リン酸エステル
類、酸性亜リン酸エステル類、ジチオホスフェート類、
アルキルリン酸エステル類、アリールリン酸エステル類
が挙げられる。
【0029】上記添加剤は、本発明の効果を損なわない
量で適宜添加することができるが、本発明の金属加工油
組成物中、好ましくは0.01〜60重量%、更に好ま
しくは0.1〜35重量%、特に好ましくは1〜20重
量%、最も好ましくは1〜10重量%添加することがで
きる。上記添加量が0.01重量%未満の場合には、本
発明の効果が発現されない場合があり、60重量%を超
える場合には、量に見合う効果が得られず技術的に意味
がなくなる場合があるため好ましくない。
【0030】本発明の金属加工油組成物の40℃での粘
度は、塑性加工油として用いる場合には、好ましくは1
〜1000cSt、更に好ましくは30〜500cS
t、最も好ましくは50〜200cStであり、また、
切削加工油として用いる場合には、好ましくは1〜30
0cSt、更に好ましくは10〜100cSt、最も好
ましくは20〜60cStである。上記粘度が上記の好
ましい範囲の下限未満の場合は、加工性が悪化する場合
があり、上限を超える場合は、取扱い上に難がある場合
があるため好ましくない。
【0031】本発明の金属加工油組成物は、例えば、切
削加工、研磨加工、塑性加工等の金属加工に用いられる
限りは特に用途は限定されないが、好ましくは塑性加工
に用いるのがよい。ここで、上記塑性加工とは、例え
ば、伸線加工、圧延加工、鍛造加工、プレス加工、押し
出し加工、曲げ加工、絞り加工、張出し加工、しごき加
工、ロール成形、剪断加工、回転加工、延ばし加工、引
き抜き加工、施圧加工等をいう。
【0032】本発明の金属加工油組成物を用いる対象と
なる金属は、特に限定されないが、鉄、アルミニウム、
チタン、マグネシウム、銅、亜鉛、マンガン、これらの
合金(例えばステンレス、黄銅)あるいはこれらとケイ
素の合金等が挙げられ、特に、鉄、アルミニウム、ステ
ンレスを対象とした場合に良好な効果を発揮する。
【0033】
【実施例】以下に示す実施例および比較例にて、本発明
の金属加工油組成物をさらに詳細に説明する。
【0034】下記〔表1〕〜〔表3〕に示す配合(単
位:重量%)にて金属加工油組成物を調製したのち、A
STM D−2783−67Tに準拠した方法で、最高
荷重を測定した。また、試験球を所定の位置にセット
し、試験油をカップに満たし、所定の荷重をレバーによ
り負荷した後、スタートし、所定時間(10秒とした)
における焼き付きの有無、摩耗、摩擦を調べ、摩耗痕径
および摩耗痕形状を評価した。それらの結果を下記〔表
1〕〜〔表3〕に示す。なお、各回毎に試験球、試験油
を換え、荷重を換えて行った。また、測定条件は以下の
とおりであった。
【0035】縦軸回転数:1500rpm 摩擦速度 :56cm/sec 試験球軸 :玉軸受鋼球1/2インチ JIS B−1
501−334 負荷方法 :レバー式ショック荷重 同一方向10秒間 摩耗痕評価:顕微鏡10×100にて測定、3点の摩耗
痕径の平均値を摩耗痕径とした。また、磨耗痕の形状を
同時に観察し、次の基準で評価した。 ◎:非常に優れている ○:良好 △:劣る
×:形状変形大
【0036】次に、塑性加工油としての性能を評価する
ため、SWIFT深絞り試験を行った。すなわち、指定
の工具(ポンチ直径;d=32mm)を用いて深絞りし
うる最大素板径Dを求め、ポンチ直径dとの比から限界
絞り比(L.D.R.)を算出した。 L.D.R.=D/d なお、限界絞り比の値が大きいほど、塑性加工油として
優れている油剤である。上記試験は、以下の手順で行っ
た。まず、SUS304、板熱1mmの素材をクランク
プレスで直径70mmおよび75mmに打ち抜き加工し
た後、縦形旋盤を用いて直径66〜72mmの間で1m
m毎に素板(試験片)を作製した。次いで、作製した素
板をベンジンで脱脂し、その両面およびダイス部分に試
験油を塗布し、Poell&Korthaus KG製
の深絞り試験機を用いて以下の条件にて深絞り試験を行
った。この試験に用いた金属加工油組成物および試験の
結果を、下記〔表1〕〜〔表3〕に示す。 絞りダイス :内径35mm、肩半径6mm、材質SKD11 ポンチ :直径32mm、肩半径4.5mm、材質SKD11 しわ押さえ圧:500kg また、直径66mmの素板を深絞り試験すると同時に、
加工の際の荷重を加工力として測定した。この試験に用
いた金属加工油組成物および試験の結果を、下記〔表
1〕〜〔表3〕に示す。なお、この値が小さいほど、優
れた金属加工油組成物であるといえる。
【0037】なお、上記の試験に用いた各成分(下記
〔表1〕〜〔表3〕参照)は、以下のとおりである。 鉱油:水素化精製したパラフィン系鉱油 ZDTP1:一般式(1)において、R1 〜R4 がドデ
シル基 ZDTP2:一般式(1)において、R1 〜R4 がイソ
トリデシル基 MoDTP1:一般式(2)において、R5 〜R8 が2
−エチルヘキシル基 全Xの組成は、硫黄原子:酸素原子=2.2:1.8 MoDTP2:一般式(2)において、R5 〜R8 がs
ec−ヘキシル基 全Xの組成は、硫黄原子:酸素原子=2.2:1.8 MoDTP3:一般式(2)において、R5 〜R8 がイ
ソトリデシル基 全Xの組成は、硫黄原子:酸素原子=2.0:2.0 硫黄系極圧剤1:硫化ラード 硫黄系極圧剤2:ポリアルキルスルフィド 防錆剤1:カルシウムスルホネート 防錆剤2:ジエタノールアミン 塩素系極圧剤:塩素化パラフィン
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】上記〔表1〕〜〔表3〕に示す通り、金属
加工油組成物中のZDTPの量が25〜99.9重量%
の範囲にあり、且つMoDTPの量が0.1〜25重量
%の範囲にある実施例1〜20の組成物は、最高荷重、
摩耗痕径、摩耗痕形状および塑性加工油としての性能の
何れも、比較例1〜7の組成物に優るものである。
【0042】
【発明の効果】本発明の金属加工油組成物は、特に塑性
加工において非常に優秀な性能を示すものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 40:24

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記〔化1〕の一般式(1)で表される
    ジンクジチオホスフェートの1種または2種以上を25
    〜99.9重量%、および下記〔化2〕の一般式(2)
    で表される硫化オキシモリブデンジチオホスフェートの
    1種または2種以上を0.1〜25重量%含むことを特
    徴とする金属加工油組成物。 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】 上記金属加工油組成物中に、分子内に塩
    素原子を有する化合物が含まれていない請求項1記載の
    金属加工油組成物。
  3. 【請求項3】 上記一般式(1)におけるR1 〜R
    4 が、同一でも異なってもよい炭素数8〜20のアルキ
    ル基である請求項1または2記載の金属加工油組成物。
  4. 【請求項4】 上記一般式(1)におけるR1 〜R
    4 が、同一でも異なってもよい炭素数10〜14の一級
    アルキル基である請求項1ないし3のいずれか1項記載
    の金属加工油組成物。
  5. 【請求項5】 上記一般式(2)におけるR5 〜R
    8 が、同一でも異なってもよい炭素数6〜13のアルキ
    ル基である請求項1ないし4のいずれか1項記載の金属
    加工油組成物。
  6. 【請求項6】 さらに、分子内に硫黄原子を有する極圧
    剤、および/または防錆剤を含む請求項1ないし5のい
    ずれか1項記載の金属加工油組成物。
  7. 【請求項7】 塑性加工油組成物として用いられる請求
    項1ないし6のいずれか1項記載の金属加工油組成物。
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