JP2011099021A - 潤滑方法 - Google Patents

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【課題】摩耗が多い場合や、潤滑油の粘度を下げてさらに省エネルギ−化をはかる際に摩耗がネックになる場合、摩耗を低減させ、低摩擦化し効率向上をはかる潤滑方法を提供する。
【解決手段】鉱油系、動植物油系及び/又は合成油系の第1の潤滑油を組成物全体に対し40〜99質量%、及び融点が60℃〜200℃のアミド化合物を組成物全体に対し1〜60質量%含有する半固体化したゲル状潤滑剤をしゅう動部に塗布し、さらに鉱油系、動植物油系及び/又は合成油系の第2の潤滑油で前記しゅう動部を潤滑する潤滑方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、一般の潤滑油での潤滑のみでは機器・機械の摩耗が多い場合や、潤滑油の粘度を下げて省エネルギ−化をはかる際に摩耗がネックになる場合の摩耗を低減させ、さらに低摩擦化し効率向上がはかれる、二種類以上の潤滑剤を併用する潤滑方法に関する。
昨今、地球環境保護のため大幅な二酸化炭素排出削減が打ち出され、それに対応するため、例えば自動車がガソリンエンジン車からハイブリッド車や電気自動車に移行する方向にあるように、機器・機械装置などの根本的、大幅な設計変更が予想され、それにともない潤滑条件がより厳しくなると考えられる。既に、電気自動車の動力伝達系や高効率産業用冷凍機のコンプレッサでは、摩耗への対応が課題となっている。
機械装置は設計・材料・潤滑から成り立っており、今後の設計変更にともなう種々の問題について、その解決に摩擦・摩耗を制御できる潤滑技術で寄与することが必要である。その場合、従来の技術だけでは不充分であり、新たな潤滑技術が必須となる。
潤滑剤は液体の潤滑油、半固体状のグリ−ス、また、温度の極端に高いところでは油を含有していない固体潤滑剤がそれぞれ使われている。また、最近ではしゅう動材料の表面を無機系のリン酸マンガン処理したり、ダイヤモンドライクカ−ボン(DLC)でコ−ティングし、潤滑には一般の潤滑油を使用する技術も広まっている。しかし、油系でタイプの異なる、例えば潤滑油とグリ−スを併用するケ−スは見あたらない。それは、使用時に液体である潤滑油にグリ−スの基油が溶け出し、溶けにくい金属石けん、尿素などの増ちょう剤が不均一に分散されている状態になり、両者の特性が活かされなくなるからである。
本発明は、一般の潤滑油での潤滑のみでは機器・機械の摩耗が多い場合や、潤滑油の粘度を下げて省エネルギ−化をはかる際に摩耗がネックになる場合の摩耗を低減させ、さらに低摩擦化し効率向上がはかれる潤滑方法を提供することを目的とする。
本発明者らは上記の課題を解決する潤滑方法を開発するにあたり、ゲル状潤滑剤に着目し、それを塗布したしゅう動材料を一般の潤滑油でさらに潤滑することにより、摩耗が低減され、低摩擦となることを見出し、本発明を完成するに至った。
つまりゲル状潤滑剤は、極性のあるゲル化剤が水素結合により三次元のマトリックス(ミセル)を形成し、その中に潤滑油(基油と添加剤)が取り込まれて半固体状になっており、かつゲル化剤が一般の潤滑油には溶けにくいためミセルは破壊されず、機器・機械の運転時のしゅう動部はゲル化剤の被膜で覆われ、液状の一般的な第2の潤滑油はそのまわりを流動し、主には潤滑性を向上させ、冷却、密封のための働きをする。もともと、ゲル状潤滑剤のゲル化剤は、それ自体が油性剤であり、その油性剤が大量に含まれており強固な吸着被膜を形成し、また状態が半固体状であるため各種の添加剤を配合することができ、摩耗を低減し、低摩擦とすることができる。これらのことから、しゅう動部にゲル状潤滑剤を塗布し、さらに、液状の潤滑油を使用することが極めて有効な潤滑方法であることを見出した。
本発明は、次のとおりの潤滑方法である。
(1)鉱油系、動植物油系及び/又は合成油系の第1の潤滑油を組成物全体に対し40〜99質量%、及び融点が60℃〜200℃のアミド化合物を組成物全体に対し1〜60質量%含有する半固体化したゲル状潤滑剤をしゅう動部に塗布し、さらに鉱油系、動植物油系及び/又は合成油系の第2の潤滑油で前記しゅう動部を潤滑することを特徴とする潤滑方法。
(2)半固体状のゲル状潤滑剤の液体化温度が、第2の潤滑油の機械・装置運転時の油温より高い上記(1)の潤滑方法。
(3)第2の潤滑油の塩基価が10mgKOH/g以下である上記(1)又は(2)の潤滑方法。
(4)第1の潤滑油の基油がエステル系またはエ−テル系の潤滑油基油であり、第2の潤滑油の基油が鉱油系の潤滑油基油である上記(1)〜(3)のいずれかの潤滑方法。
(5)冷凍システムにおいて、半固体化したゲル状潤滑剤をしゅう動部に塗布し、さらに冷媒との共存下に第2の潤滑油で前記しゅう動部を潤滑する上記(1)〜(4)のいずれかの潤滑方法。
本発明の潤滑方法は、しゅう動部に対してゲル状潤滑剤と液状の第2の潤滑油を併用することから、塗布したゲル状潤滑剤が消費され、あるいは第2の潤滑油に溶解して、しゅう動材料表面の被膜がなくなるまで、メインの潤滑剤として働き、摩耗を低減するとともに低摩擦化し、幅広い用途に有用である。また、被膜がなくなるまでの機器・機械の運転により、しゅう動材料の表面を平滑化することから摩耗低減・低摩擦で、しかもその効果は長期間持続される。したがって、特には冷凍機油、作動油、空気圧縮機油などの界面活性成分を含まない、あるいは添加量の少ない等、添加剤の使用が限定される潤滑油との組み合わせで有用である。さらに、本発明の方法は、一般の潤滑油が用いられる用途に使用するため、塗布したゲル状潤滑剤が消費、溶解して被膜がなくなっても第2の潤滑油による潤滑作用は継続されるので、焼付き等の危険はなく安全である。
本発明のゲル状潤滑剤に用いる第1の潤滑油の基油としては鉱油系、合成油系、動植物油系などの潤滑油基油を用いることができる。さらに、これらの潤滑油基油を2種以上混合して用いても良い。
鉱油系としてはパラフィン鉱油、ナフテン鉱油などが、合成油系としては、ポリ−α−オレフィン、ポリブテン、アルキルベンゼン、エステル、エ−テル、シリコ−ン油などが、動植物油系としては牛脂、鯨油、にしん油、大豆油、菜種油、パ−ム油あるいはそれらを変性させたものなどが挙げられる。
基油の40℃における動粘度としては32〜1000mm2/sが好ましく、46〜500mm2/sがより好ましく、基油の粘度が低すぎると形成される被膜が薄くなり潤滑性が劣る。基油の粘度が高すぎるとゲルの流動性がなくなり、取り扱いにくくなる。引火点は安全面から高いほど良く、200℃以上が好ましく、250℃以上がより好ましい。
ゲル状潤滑剤の基油に添加する添加剤としては、従来から潤滑油やグリ−スなどに用いられている、アルキル土類金属系清浄剤、摩耗防止剤、極圧剤、分散剤、酸化防止剤、防錆剤、金属不活性剤、消泡剤などの添加剤をより性能を向上させるために配合させることができる。
アルカリ土類金属系清浄剤としては、マグネシウム、カルシウム、バリウムなどのアルカリ土類金属を含有するもので、例えばアルカリ土類金属のスルホネ−ト、フェネ−ト、サリシレ−トなどが挙げられる。摩耗防止剤としては、リン酸エステル、酸性リン酸エステル、リン酸エステルアミン塩、亜リン酸アミン塩、ジアルキルジチオリン酸亜鉛などが挙げられる。
その他の添加剤は、極圧剤としては硫化オレフィン、硫化油脂など、分散剤としてはポリアルケニルコハク酸イミド、ポリアルケニルコハク酸エステル及びそれぞれのホウ酸変性物などが使用できる。また、酸化防止剤としてはアミン系、フェノ−ル系の酸化防止剤など、金属不活性剤としてはベンゾトリアゾ−ルなど、防錆剤としてはアルケニルコハク酸エステルまたは部分エステルなど、消泡剤としてはシリコ−ン化合物などがそれぞれ挙げられる。
添加剤により低摩擦化をはかる、つまり摩擦係数を下げるためには摩擦緩和剤の添加が有効である。摩擦緩和剤にはしゅう動部に吸着し、その吸着被膜により金属等の接触を軽減するエステル、アルコ−ル、アミド化合物などの有機系摩擦緩和剤と、しゅう動材料と反応することにより表面に低せん断の被膜を形成することにより摩擦を低減させるモリブデン化合物などの含金属摩擦緩和剤がある。モリブデン化合物としては二硫化モリブデン、モリブデンジチオカ−バメ−ト、モリブデンジチオフォスフェ−ト、モリブデンジチオカルバメ−トなどがある。特にはモリブデン化合物の添加が有効であり、ゲル状潤滑剤への配合量としては0.5〜20質量%であり、1〜10質量%が好ましい。添加量が少なすぎると低摩擦化の効果がなく、多すぎると他の添加剤とのバランスが悪くなり安定性が低下する。
基油に添加剤を配合した第1の潤滑油をゲル化するゲル化剤としてはアミド化合物が適している。アミド化合物としては、アミド基を1つ以上有する脂肪酸アミドが好ましく、特にアミド基が1個のモノアミドおよびアミド基を2個有するビスアミドを好ましく用いることができる。モノアミド化合物としては、ラウリン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド、ヒドロキシステアリン酸アミドなどの飽和脂肪酸アミド、エルカ酸アミドなどの不飽和脂肪酸アミドおよびステアリルステアリン酸アミド、オレイルオレイン酸アミド、オレイルステアリン酸アミドなどの飽和または不飽和の長鎖脂肪酸と長鎖アミンによる置換アミド類などが挙げられる。通常、脂肪酸アミドの脂肪酸部分の炭素数は8〜20である。
ビスアミド化合物としては、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミド、メチレンビスラウリン酸アミド、ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド、ヘキサメチレンビスヒドロキシステアリン酸アミド、m−キシレンビスステアリン酸アミドなどが挙げられる。
アミド化合物の融点は60〜200℃であり、好ましくは100〜200℃で、用途に応じて適切な融点の化合物を選定すればよく、場合によっては2種以上のアミド化合物を混合し、融解する温度を調整してもよい。その組成物全体に対する配合量は1〜60質量%であり、好ましくは5〜40質量%、より好ましくは10〜35質量%である。仕上がりのゲル状潤滑剤の硬さ(グリ−スの場合はちょう度)はゲル化剤の配合量に依存し、配合量が少なすぎると柔らかすぎて形成する被膜が薄くなり、逆に多すぎると硬くなりすぎて取り扱いにくくなる。
ゲル状潤滑剤中に含まれる第1の潤滑油は、ゲル状潤滑剤と第2の潤滑油とを併用しても、ゲル化剤の網目構造中に取り込まれていると考えられ、網目構造が保たれる限り、すなわち、ゲル化剤が溶融しない限り、第2の潤滑油に溶け出すことはない。なお、ゲル状潤滑剤が液体化する温度は、ゲル化剤の融点より数度低い温度である。したがって、ゲル状潤滑剤の液体化温度は、一緒に使用される第2の潤滑油の機械・装置運転時の油温より高い液体化温度となるようにゲル化剤を選定することが望ましい。こうすることにより、ゲル状潤滑剤、特に第1の潤滑油と第2の潤滑油とが互いに混合することを防ぐことができる。
本発明の潤滑方法で、第2の潤滑油は、ゲル化剤を溶解しやすくする界面活性成分の添加量が少ないことが望ましく、指標として塩基価が10mgKOH/g以下であることが好ましい。
また、極性の高い潤滑油基材は一般的に溶解性が高いので、ゲル化剤を溶解しにくいものとの観点からは、第2の潤滑油の潤滑油基材としては、無極性の炭化水素系の基材が好ましく、酸素などのヘテロ原子を含まない炭化水素化合物で構成される鉱油や合成油が好ましく、さらには、芳香族環やナフテン環を含まないものが好ましい。
ゲル状潤滑剤に用いる第1の潤滑油のタイプと、併用する第2の潤滑油のタイプとの組み合わせであるが、相互の溶解を抑えるために、極性の異なる基油の組み合わせにすることが好ましい。例えば第2の潤滑油が鉱油系の場合は第1の潤滑油をエステル系、エ−テル系のような極性のあるタイプに、逆に第2の潤滑油がエステル系、エ−テル系の場合は第1の潤滑油を無極性の鉱油系、合成炭化水素系にするのが好ましい。また、極性の高い第2の潤滑油を用いると、ゲル化剤も溶解することが懸念されることから、第2の潤滑油としては、極性のない炭化水素系の潤滑油基油を用いることが好ましい。
本発明の潤滑方法は、一般の潤滑油のみでは機器・機械の摩耗が多い場合や、潤滑油の粘度を下げて省エネルギ−化をはかる際に摩耗がネックになる場合、摩耗を低減させ、さらに低摩擦化して効率向上をはかる方法であり、幅広い用途に有効に適用できる。
特にはシステム内を循環する潤滑油が使用される用途や潤滑油を滞留させて使用する用途に適しており、例えば、冷凍機油、作動油、空気圧縮機油などが挙げられる。なかでも冷媒と冷凍機油が共存して潤滑する冷凍システムの場合、しゅう動部にゲル状潤滑剤をあらかじめ塗布しておくだけで、低摩耗、低摩擦係数の潤滑性向上効果を享受でき、さらに、多くの種類の冷媒はゲル化剤を溶解しないため、ゲル状潤滑剤の潤滑性向上効果は長期にわたって持続される。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例によって何ら制限されるものではない。
〔ゲル状潤滑剤の調製〕
次に示す基油、ゲル化剤、添加剤を用いて表1に示す配合によりゲル状潤滑剤(ゲル1〜4)を調製した。配合割合はゲル状潤滑剤組成物全体基準での質量%で示した。
(A)基油
パラフィン系鉱油基油(動粘度(40℃)97mm2/s、粘度指数98、流動点−12.5℃、引火点274℃、(株)ジャパンエナジ−製、VG100)
ポリオ−ルエステル基油(ペンタエリスリト−ルと2−エチルヘキサン酸及び3,5,5−トリメチルヘキサン酸(モル比で1:1)とのテトラエステル:動粘度(40℃)69mm2/s、粘度指数89、流動点−40℃、引火点252℃、日油(株)製、VG68)
(B)添加剤
トリクレジルホスフェ−ト(TCP,味の素(株)製のDURAD TCP)
過塩基性カルシウムスルホネ−ト(日本ルブリゾ−ル(株)製のLZ−74、Ca含有量12質量%、塩基価305mgKOH/g)
モリブデンジチオカ−バメ−ト(MoDTC、(株)ADEKA製のサクラル−ブ165、Mo含有量4.6質量%、S含有量5.1質量%)
(C)ゲル化剤
エチレンビスステアリルビスアミド(融点145℃、和光純薬工業(株)製試薬)
N−ラウリルラウリン酸アミド(融点77℃、和光純薬工業(株)製試薬)。
Figure 2011099021
〔第2の潤滑油〕
ゲル状潤滑剤の塗布後に使用する第2の潤滑油として、市販の「JOMOハイドラックス46」(鉱油系作動油)、「JOMOスクリュ−32」(鉱油系空気圧縮機油)、「JOMOフレオ−ルα68M」(エステル系冷凍機油)を用いた。いずれも(株)ジャパンエナジ−製である。
〔潤滑性評価〕
調製して得られた4種のゲル状潤滑剤(ゲル1〜4)をそれぞれテストピ−スに塗布し、その後、第2の潤滑油(作動油、空気圧縮機湯、冷凍機油)の油浴中で潤滑性(耐摩耗性、摩擦特性)を測定、評価した。
(FALEX試験)
摩耗量:ASTM D2670を参考に、Vブロックとピンにゲル状潤滑剤を塗布し、Vブロックとピンを組み合わせてセットした。これを油槽(第2の潤滑油)に浸して、FALEX試験を行い、試験終了後のブロックとピンの摩耗量(重量減、mg)を測定した。FALEX試験における条件は油温70℃、回転数290rpmで、荷重が445N(5分、ならし運転)と1335N(25分、本運転)である。
(振子試験)
曽田式振子型油性試験機を用い境界摩擦係数の測定を室温で行った。ロ−ラ−ピンにゲル状潤滑剤を塗布し、一方、油槽にボ−ルをセットし第2の潤滑油を入れて浸るようにした後、振子のロ−ラ−ピン(ゲル状潤滑剤塗布済)を静かにのせて摩擦係数の測定を行った。
こうして得られた結果を表2(表2a及び表2a)に示す。表2からわかるように、本発明の潤滑方法は摩耗を低減し、かつ低摩擦化できることから、極めて良好な潤滑方法であると言える。
Figure 2011099021
本発明の潤滑方法は、特に第2の潤滑油での潤滑のみ(いわゆる一般的な潤滑油(液体)による潤滑方法)では機器・機械の摩耗が多い場合や、潤滑油の粘度を下げて省エネルギ−化をはかる際に摩耗がネックになる場合の摩耗を低減させ、さらに低摩擦化して効率向上をはかることができる方法であり、幅広い用途に有用に適用できるものと期待される。特には、冷媒と冷凍機油が共存して潤滑する冷凍システムでは、しゅう動部にゲル状潤滑剤を予め塗布しておくと、通常多くの種類の冷媒はゲル化剤を溶解しないので、いわゆる冷凍機油とゲル状潤滑剤とを併用することによる相乗効果によって潤滑性向上効果が長期にわたる享受できることから効果的である。
したがって、本発明の潤滑方法は、一般の潤滑油を用いる機器・機械のしゅう動部はもとより、特に冷凍機油、作動油、空気圧縮機油など用途や、電子機器、精密機器、自動車等におけるメンテナンスフリーのしゅう動部に好適に用いることができる。

Claims (5)

  1. 鉱油系、動植物油系及び/又は合成油系の第1の潤滑油を組成物全体に対し40〜99質量%、及び融点が60℃〜200℃のアミド化合物を組成物全体に対し1〜60質量%含有する半固体化したゲル状潤滑剤をしゅう動部に塗布し、さらに鉱油系、動植物油系及び/又は合成油系の第2の潤滑油で前記しゅう動部を潤滑することを特徴とする潤滑方法。
  2. 半固体状のゲル状潤滑剤の液体化温度が、第2の潤滑油の機械・装置運転時の油温より高い請求項1記載の潤滑方法。
  3. 第2の潤滑油の塩基価が10mgKOH/g以下である請求項1又は2記載の潤滑方法。
  4. 第1の潤滑油の基油がエステル系またはエ−テル系の潤滑油基油であり、第2の潤滑油の基油が鉱油系の潤滑油基油である請求項1〜3のいずれかに記載の潤滑方法。
  5. 冷凍システムにおいて、半固体化したゲル状潤滑剤をしゅう動部に塗布し、さらに冷媒との共存下に第2の潤滑油で前記しゅう動部を潤滑する、請求項1〜4のいずれかに記載の潤滑方法。
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