JPH09328540A - アルケニル基含有ポリオキシアルキレン化合物 - Google Patents
アルケニル基含有ポリオキシアルキレン化合物Info
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- JPH09328540A JPH09328540A JP15143096A JP15143096A JPH09328540A JP H09328540 A JPH09328540 A JP H09328540A JP 15143096 A JP15143096 A JP 15143096A JP 15143096 A JP15143096 A JP 15143096A JP H09328540 A JPH09328540 A JP H09328540A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 主鎖がポリオキシアルキレンであり、側鎖に
アルケニル基と水酸基もしくは保護された水酸基とを有
する新規かつ有用な化合物を得る。 【解決手段】 一般式(1)で示されるアルケニル基含有
ポリオキシアルキレン化合物。 【化1】 〔Zは2〜8個の水酸基を有する化合物の残基;R1は
炭化水素基またはアシル基;各AOはオキシアルキレン
基;各BOは式(2);各COは式(3)、各DOは式(4)
で示される基;m、nは0〜8でm+n=2〜8;a〜hは0以上
で、am+bn=1〜1500,cm+dn=1〜100,em+fn=1〜100,gm+
hn=0〜50を満足する。〕 【化2】 (R2はアルケニル基;R3はアルキレン基;X1はH、ア
ルコキシ置換メチル基、アルコキシ基が置換していても
よいテトラヒドロピラン−2−イル基もしくはテトラヒ
ドロフラン−2−イル基、アラルキル基、トリオルガノ
シリル基、アシル基;R4は炭化水素基、0≦t≦50)
アルケニル基と水酸基もしくは保護された水酸基とを有
する新規かつ有用な化合物を得る。 【解決手段】 一般式(1)で示されるアルケニル基含有
ポリオキシアルキレン化合物。 【化1】 〔Zは2〜8個の水酸基を有する化合物の残基;R1は
炭化水素基またはアシル基;各AOはオキシアルキレン
基;各BOは式(2);各COは式(3)、各DOは式(4)
で示される基;m、nは0〜8でm+n=2〜8;a〜hは0以上
で、am+bn=1〜1500,cm+dn=1〜100,em+fn=1〜100,gm+
hn=0〜50を満足する。〕 【化2】 (R2はアルケニル基;R3はアルキレン基;X1はH、ア
ルコキシ置換メチル基、アルコキシ基が置換していても
よいテトラヒドロピラン−2−イル基もしくはテトラヒ
ドロフラン−2−イル基、アラルキル基、トリオルガノ
シリル基、アシル基;R4は炭化水素基、0≦t≦50)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリオキシアルキレ
ンの骨格の側鎖にアルケニル基、および水酸基もしくは
保護された水酸基を持つ新規かつ有用なポリオキシアル
キレン化合物に関する。
ンの骨格の側鎖にアルケニル基、および水酸基もしくは
保護された水酸基を持つ新規かつ有用なポリオキシアル
キレン化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオキシアルキレン化合物は、付加す
るアルキレンオキシドの種類や組合せおよび分子量の違
いによって、低粘度ないし高粘度、低融点ないし高融
点、油溶性ないし水溶性等、種々の性質を持った重合体
を得ることができる。このポリオキシアルキレン化合物
の特性を生かしつつ、さらに他の特性を付与するため、
各種の官能基の導入方法が考えられている(例えば、BI
OCONJUGATE CHEM., 3(4)275-276、J. Polym. Sci., Pol
ym. Chem. Ed., 22, 341(1984)、Eur. Polym. J.,19, 3
41(1983))。
るアルキレンオキシドの種類や組合せおよび分子量の違
いによって、低粘度ないし高粘度、低融点ないし高融
点、油溶性ないし水溶性等、種々の性質を持った重合体
を得ることができる。このポリオキシアルキレン化合物
の特性を生かしつつ、さらに他の特性を付与するため、
各種の官能基の導入方法が考えられている(例えば、BI
OCONJUGATE CHEM., 3(4)275-276、J. Polym. Sci., Pol
ym. Chem. Ed., 22, 341(1984)、Eur. Polym. J.,19, 3
41(1983))。
【0003】官能基導入方法の一つとして、まずポリオ
キシアルキレン化合物にアルケニル基を導入し、続いて
このアルケニル基に対して付加反応を行うことにより各
種の官能基を導入する手法がある。通常一般的に行われ
る方法としては、まずポリオキシアルキレン鎖の末端の
みにアルケニル基を導入しておき、続いてシリリジン基
(−SiH基)の付加反応(ヒドロシリル化反応)を用
いてここにシリコーン基を導入する方法がある(特開昭
55−123620号公報、特開昭55−125121
号公報、特開昭62−225533号公報)。この場
合、アルケニル基を有するポリオキシアルキレン鎖は水
酸基を持たないか、またはアルケニル基とは反対側の末
端に1つだけ持つ化合物が得られる。
キシアルキレン化合物にアルケニル基を導入し、続いて
このアルケニル基に対して付加反応を行うことにより各
種の官能基を導入する手法がある。通常一般的に行われ
る方法としては、まずポリオキシアルキレン鎖の末端の
みにアルケニル基を導入しておき、続いてシリリジン基
(−SiH基)の付加反応(ヒドロシリル化反応)を用
いてここにシリコーン基を導入する方法がある(特開昭
55−123620号公報、特開昭55−125121
号公報、特開昭62−225533号公報)。この場
合、アルケニル基を有するポリオキシアルキレン鎖は水
酸基を持たないか、またはアルケニル基とは反対側の末
端に1つだけ持つ化合物が得られる。
【0004】ところで、同一分子内にエポキシ基とアル
ケニル基とを有する化合物(例えばアリルグリシジルエ
ーテル)の開環重合を行うことにより、側鎖にアルケニ
ル基を有するポリオキシアルキレン化合物を得ることが
できる。また保護された水酸基を持つエポキシ化合物の
開環重合を行い、この後脱保護基を行うことによって、
側鎖に水酸基を導入することが可能である。
ケニル基とを有する化合物(例えばアリルグリシジルエ
ーテル)の開環重合を行うことにより、側鎖にアルケニ
ル基を有するポリオキシアルキレン化合物を得ることが
できる。また保護された水酸基を持つエポキシ化合物の
開環重合を行い、この後脱保護基を行うことによって、
側鎖に水酸基を導入することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、主鎖が
ポリオキシアルキレンであり、側鎖がアルケニル基であ
り、かつ側鎖に水酸基もしくは保護された水酸基が導入
されたポリオキシアルキレン化合物は知られていない。
ポリオキシアルキレンであり、側鎖がアルケニル基であ
り、かつ側鎖に水酸基もしくは保護された水酸基が導入
されたポリオキシアルキレン化合物は知られていない。
【0006】本発明の目的は、主鎖がポリオキシアルキ
レンであり、側鎖に1つ以上のアルケニル基を有し、か
つ側鎖に1つ以上の水酸基もしくは保護された水酸基が
導入されたポリオキシアルキレン化合物を提供すること
であり、これにより従来のものと異なる特性を有する新
規かつ有用なアルケニル基含有ポリオキシアルキレン化
合物を得ることができる。
レンであり、側鎖に1つ以上のアルケニル基を有し、か
つ側鎖に1つ以上の水酸基もしくは保護された水酸基が
導入されたポリオキシアルキレン化合物を提供すること
であり、これにより従来のものと異なる特性を有する新
規かつ有用なアルケニル基含有ポリオキシアルキレン化
合物を得ることができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は次のアルケニル
基含有ポリオキシアルキレン化合物である。 (1) 下記一般式(1)で示されるアルケニル基含有
ポリオキシアルキレン化合物。
基含有ポリオキシアルキレン化合物である。 (1) 下記一般式(1)で示されるアルケニル基含有
ポリオキシアルキレン化合物。
【化5】 〔式中、Zは2〜8個の水酸基を持つ化合物の残基、R
1は炭素数1〜24の炭化水素基、または炭素数2〜2
4のアシル基であり、複数ある場合は同一でも異なって
いてもよい。A1OおよびA2Oはそれぞれ炭素数2〜2
2のオキシアルキレン基であり、複数ある場合は同一で
も異なっていてもよい。B1OおよびB2Oはそれぞれ下
記一般式(2)で示される基であり、複数ある場合は同
一でも異なっていてもよい。
1は炭素数1〜24の炭化水素基、または炭素数2〜2
4のアシル基であり、複数ある場合は同一でも異なって
いてもよい。A1OおよびA2Oはそれぞれ炭素数2〜2
2のオキシアルキレン基であり、複数ある場合は同一で
も異なっていてもよい。B1OおよびB2Oはそれぞれ下
記一般式(2)で示される基であり、複数ある場合は同
一でも異なっていてもよい。
【化6】 (式中、R2は炭素数3〜5のアルケニル基である。) C1OおよびC2Oはそれぞれ下記一般式(3)で示され
る基であり、複数ある場合は同一でも異なっていてもよ
い。
る基であり、複数ある場合は同一でも異なっていてもよ
い。
【化7】 (式中、R3は炭素数1〜3のアルキレン基、X1は水素
原子、炭素数2〜6のアルコキシ置換メチル基、炭素数
1〜4のアルコキシ基が置換していてもよいテトラヒド
ロピラン−2−イル基もしくはテトラヒドロフラン−2
−イル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数5〜
21のトリオルガノシリル基、または炭素数2〜10の
アシル基である。) D1OおよびD2Oはそれぞれ下記一般式(4)で示され
る基であり、複数ある場合は同一でも異なっていてもよ
い。
原子、炭素数2〜6のアルコキシ置換メチル基、炭素数
1〜4のアルコキシ基が置換していてもよいテトラヒド
ロピラン−2−イル基もしくはテトラヒドロフラン−2
−イル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数5〜
21のトリオルガノシリル基、または炭素数2〜10の
アシル基である。) D1OおよびD2Oはそれぞれ下記一般式(4)で示され
る基であり、複数ある場合は同一でも異なっていてもよ
い。
【化8】 (式中、R4は炭素数1〜24の炭化水素基であり、0
≦t≦50である。) A1OとB1OとC1OとD1OおよびA2OとB2OとC2
OとD2Oはそれぞれ任意の順序でブロック状に付加し
ていてもランダム状に付加していてもよい。mは0〜8
の整数、nは0〜8の整数でm+n=2〜8を満足し、
0≦a,0≦b,0≦c,0≦d,0≦e,0≦f,0
≦g,0≦hで、かつam+bn=1〜1500,cm
+dn=1〜100,em+fn=1〜100,gm+
hn=0〜50を満足する。〕 (2) A1OおよびA2Oが炭素数2〜4のオキシアル
キレン基、gが0、hが0、R3がメチレン基、および
X1が水素原子、炭素数2〜6のアルコキシ置換メチル
基、炭素数1〜4のアルコキシ基が置換していてもよい
テトラヒドロピラン−2−イル基もしくはテトラヒドロ
フラン−2−イル基、ベンジル基またはアセチル基であ
る、上記(1)記載のアルケニル基含有ポリオキシアル
キレン化合物。
≦t≦50である。) A1OとB1OとC1OとD1OおよびA2OとB2OとC2
OとD2Oはそれぞれ任意の順序でブロック状に付加し
ていてもランダム状に付加していてもよい。mは0〜8
の整数、nは0〜8の整数でm+n=2〜8を満足し、
0≦a,0≦b,0≦c,0≦d,0≦e,0≦f,0
≦g,0≦hで、かつam+bn=1〜1500,cm
+dn=1〜100,em+fn=1〜100,gm+
hn=0〜50を満足する。〕 (2) A1OおよびA2Oが炭素数2〜4のオキシアル
キレン基、gが0、hが0、R3がメチレン基、および
X1が水素原子、炭素数2〜6のアルコキシ置換メチル
基、炭素数1〜4のアルコキシ基が置換していてもよい
テトラヒドロピラン−2−イル基もしくはテトラヒドロ
フラン−2−イル基、ベンジル基またはアセチル基であ
る、上記(1)記載のアルケニル基含有ポリオキシアル
キレン化合物。
【0008】一般式(1)において、Zを残基とする2
〜8個の水酸基を持つ化合物としては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ブチレングリコール、ドデシレングリコール、オクタデ
シレングリコール、ネオペンチルグリコール、グリセリ
ン、ジグリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、1,3,5−ペンタン
トリオール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、
ジペンタエリスリトール、ソルビトール、ソルビタン、
ソルバイド、ソルビトール−グリセリン縮合物、アドニ
トール、アラビトール、キシリトール、マンニトール等
の多価アルコール;キシロース、アラビノース、リボー
ス、ラムノース、グルコース、フルクトース、ガラクト
ース、マンノース、ソルボース,セロビオース、マルト
ース、イソマルトース、トレハロース、シュークロー
ス、ラフィノース、ゲンチアノース、メレジトース等の
糖類;さらにそれらの部分エーテル化物や部分エステル
化物;カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、フロロ
グルシン等の多価フェノール;スチレングリコール等の
芳香族系アルコールなどがあげられる。
〜8個の水酸基を持つ化合物としては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ブチレングリコール、ドデシレングリコール、オクタデ
シレングリコール、ネオペンチルグリコール、グリセリ
ン、ジグリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、1,3,5−ペンタン
トリオール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、
ジペンタエリスリトール、ソルビトール、ソルビタン、
ソルバイド、ソルビトール−グリセリン縮合物、アドニ
トール、アラビトール、キシリトール、マンニトール等
の多価アルコール;キシロース、アラビノース、リボー
ス、ラムノース、グルコース、フルクトース、ガラクト
ース、マンノース、ソルボース,セロビオース、マルト
ース、イソマルトース、トレハロース、シュークロー
ス、ラフィノース、ゲンチアノース、メレジトース等の
糖類;さらにそれらの部分エーテル化物や部分エステル
化物;カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、フロロ
グルシン等の多価フェノール;スチレングリコール等の
芳香族系アルコールなどがあげられる。
【0009】一般式(1)においてR1で示される炭素
数1〜24の炭化水素基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、第三ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘ
キシル基、イソヘプチル基、2−エチルヘキシル基、オ
クチル基、イソノニル基、デシル基、ドデシル基、イソ
トリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、イソ
セチル基、オクタデシル基、イソステアリル基、オクチ
ルドデシル基、ドコシル基、デシルテトラデシル基等の
アルキル基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル
基;フェニル基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル
基、トリメチルフェニル基、エチルフェニル基、プロピ
ルフェニル基、イソプロピルフェニル基、ブチルフェニ
ル基、ジブチルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニ
ルフェニル基、ドデシルフェニル基、ジオクチルフェニ
ル基、ジノニルフェニル基等のアリール基などがあげら
れる。
数1〜24の炭化水素基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、第三ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘ
キシル基、イソヘプチル基、2−エチルヘキシル基、オ
クチル基、イソノニル基、デシル基、ドデシル基、イソ
トリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、イソ
セチル基、オクタデシル基、イソステアリル基、オクチ
ルドデシル基、ドコシル基、デシルテトラデシル基等の
アルキル基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル
基;フェニル基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル
基、トリメチルフェニル基、エチルフェニル基、プロピ
ルフェニル基、イソプロピルフェニル基、ブチルフェニ
ル基、ジブチルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニ
ルフェニル基、ドデシルフェニル基、ジオクチルフェニ
ル基、ジノニルフェニル基等のアリール基などがあげら
れる。
【0010】さらにR1で示される炭素数2〜24のア
シル基としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪
酸、カプリル酸、2−エチルヘキシル酸、イソノナン
酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリ
ン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、安息香
酸、トルイル酸等に由来するアシル基があげられる。
シル基としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪
酸、カプリル酸、2−エチルヘキシル酸、イソノナン
酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリ
ン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、安息香
酸、トルイル酸等に由来するアシル基があげられる。
【0011】一般式(1)のnが2以上で、R1が複数
存在する場合、R1同士は同一でも異なっていてもよ
い。すなわち、R1が複数存在する場合、R1は1種また
は2種以上の基である。
存在する場合、R1同士は同一でも異なっていてもよ
い。すなわち、R1が複数存在する場合、R1は1種また
は2種以上の基である。
【0012】一般式(1)においてA1OまたはA2Oで
示される炭素数2〜22のオキシアルキレン基として
は、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、エチルオ
キシエチレン基、オキシトリメチレン基、オキシテトラ
メチレン基、オキシスチレン基、ヘプチルオキシエチレ
ン基、オクチルオキシエチレン基、2−エチルヘキシル
オキシエチレン基、ノニルオキシエチレン基、デシルオ
キシエチレン基、ウンデシルオキシエチレン基、ドデシ
ルオキシエチレン基、トリデシルオキシエチレン基、ペ
ンタデシルオキシエチレン基、ヘキサデシルオキシエチ
レン基、オクタデシルオキシエチレン基、イコシルオキ
シエチレン基等があげられる。
示される炭素数2〜22のオキシアルキレン基として
は、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、エチルオ
キシエチレン基、オキシトリメチレン基、オキシテトラ
メチレン基、オキシスチレン基、ヘプチルオキシエチレ
ン基、オクチルオキシエチレン基、2−エチルヘキシル
オキシエチレン基、ノニルオキシエチレン基、デシルオ
キシエチレン基、ウンデシルオキシエチレン基、ドデシ
ルオキシエチレン基、トリデシルオキシエチレン基、ペ
ンタデシルオキシエチレン基、ヘキサデシルオキシエチ
レン基、オクタデシルオキシエチレン基、イコシルオキ
シエチレン基等があげられる。
【0013】一般式(1)のa、b、mまたはnが2以
上で、A1OまたはA2Oが複数存在する場合、A1O同
士は同一でも異なっていてもよく、A2O同士は同一で
も異なっていてもよく、A1OとA2Oとは同一でも異な
っていてもよい。すなわち、A 1OまたはA2Oが複数存
在する場合、A1OまたはA2Oはそれぞれ1種または2
種以上の基である。
上で、A1OまたはA2Oが複数存在する場合、A1O同
士は同一でも異なっていてもよく、A2O同士は同一で
も異なっていてもよく、A1OとA2Oとは同一でも異な
っていてもよい。すなわち、A 1OまたはA2Oが複数存
在する場合、A1OまたはA2Oはそれぞれ1種または2
種以上の基である。
【0014】一般式(1)においてB1OまたはB2Oで
示される基は、前記一般式(2)で示される基であり、
c、d、mまたはnが2以上で、B1OまたはB2Oが複
数存在する場合、B1O同士は同一でも異なっていても
よく、B2O同士は同一でも異なっていてもよく、B1O
とB2Oとは同一でも異なっていてもよい。すなわち、
B1OまたはB2Oが複数存在する場合、B1OまたはB2
Oはそれぞれ1種または2種以上の基である。
示される基は、前記一般式(2)で示される基であり、
c、d、mまたはnが2以上で、B1OまたはB2Oが複
数存在する場合、B1O同士は同一でも異なっていても
よく、B2O同士は同一でも異なっていてもよく、B1O
とB2Oとは同一でも異なっていてもよい。すなわち、
B1OまたはB2Oが複数存在する場合、B1OまたはB2
Oはそれぞれ1種または2種以上の基である。
【0015】一般式(2)においてR2で示される炭素
数3〜5のアルケニル基としては、アリル基、3−ブテ
ニル基、メタリル基、2−メチル−3−ブテニル基、3
−メチル−3−ブテニル基、1,1−ジメチル−2−プ
ロペニル基、4−ペンテニル基等の重合性不飽和結合を
有する基があげられる。
数3〜5のアルケニル基としては、アリル基、3−ブテ
ニル基、メタリル基、2−メチル−3−ブテニル基、3
−メチル−3−ブテニル基、1,1−ジメチル−2−プ
ロペニル基、4−ペンテニル基等の重合性不飽和結合を
有する基があげられる。
【0016】一般式(1)においてC1OまたはC2Oで
示される基は、前記一般式(3)で示される基であり、
e、f、mまたはnが2以上で、C1OまたはC2Oが複
数存在する場合、C1O同士は同一でも異なっていても
よく、C2O同士は同一でも異なっていてもよく、C1O
とC2Oとは同一でも異なっていてもよい。すなわち、
C1OまたはC2Oが複数存在する場合、C1OまたはC2
Oはそれぞれ1種または2種以上の基である。
示される基は、前記一般式(3)で示される基であり、
e、f、mまたはnが2以上で、C1OまたはC2Oが複
数存在する場合、C1O同士は同一でも異なっていても
よく、C2O同士は同一でも異なっていてもよく、C1O
とC2Oとは同一でも異なっていてもよい。すなわち、
C1OまたはC2Oが複数存在する場合、C1OまたはC2
Oはそれぞれ1種または2種以上の基である。
【0017】一般式(3)においてR3で示される炭素
数1〜3のアルキレン基としては、メチレン基、エチレ
ン基、トリメチレン基、プロピレン基等があげられる。
これらの中ではメチレン基が好ましい。
数1〜3のアルキレン基としては、メチレン基、エチレ
ン基、トリメチレン基、プロピレン基等があげられる。
これらの中ではメチレン基が好ましい。
【0018】一般式(3)においてX1は水素原子、あ
るいは水酸基の保護基を示す。水酸基の保護基として
は、炭素数2〜6のアルコキシ置換メチル基(基全体の
炭素数が2〜6である)、炭素数1〜4のアルコキシ基
が置換していてもよいテトラヒドロピラン−2−イル基
もしくはテトラヒドロフラン−2−イル基、炭素数7〜
20のアラルキル基、炭素数5〜21のトリオルガノシ
リル基、または炭素数2〜10のアシル基があげられ
る。
るいは水酸基の保護基を示す。水酸基の保護基として
は、炭素数2〜6のアルコキシ置換メチル基(基全体の
炭素数が2〜6である)、炭素数1〜4のアルコキシ基
が置換していてもよいテトラヒドロピラン−2−イル基
もしくはテトラヒドロフラン−2−イル基、炭素数7〜
20のアラルキル基、炭素数5〜21のトリオルガノシ
リル基、または炭素数2〜10のアシル基があげられ
る。
【0019】前記炭素数2〜6のアルコキシ置換メチル
基としてはメトキシメチル基、2−メトキシエトキシメ
チル基、1−メチル−1−エトキシメチル基、1,1−
ジメチル−1−メトキシメチル基等、炭素数1〜4のア
ルコキシ基が置換していてもよいテトラヒドロピラン−
2−イル基もしくはテトラヒドロフラン−2−イル基と
してはテトラヒドロピラン−2−イル基、4−メトキシ
テトラヒドロピラン−2−イル基、テトラヒドロフラン
−2−イル基等、炭素数7〜20のアラルキル基として
はベンジル基、トリフェニルメチル基、p−メトキシフ
ェニルジフェニルメチル基等、炭素数5〜21のトリオ
ルガノシリル基としてはイソプロピルジメチルシリル
基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジフェニ
ルシリル基、トリベンジルシリル基、トリイソプロピル
シリル基等、炭素数2〜10のアシル基としてはアセチ
ル基、イソブチリル基、ピバロイル基、ベンゾイル基、
2,4,6−トリメチルベンゾイル基、プロピオニル
基、ブチリル基、オクタノイル基、2−エチルヘキサノ
イル基、7−メチルオクタノイル基、デカノイル基等が
あげられる。これらの中では水素原子、炭素数2〜6の
アルコキシ置換メチル基、炭素数1〜4のアルコキシ基
が置換していてもよいテトラヒドロピラン−2−イル基
もしくはテトラヒドロフラン−2−イル基、ベンジル
基、またはアセチル基が好ましい。
基としてはメトキシメチル基、2−メトキシエトキシメ
チル基、1−メチル−1−エトキシメチル基、1,1−
ジメチル−1−メトキシメチル基等、炭素数1〜4のア
ルコキシ基が置換していてもよいテトラヒドロピラン−
2−イル基もしくはテトラヒドロフラン−2−イル基と
してはテトラヒドロピラン−2−イル基、4−メトキシ
テトラヒドロピラン−2−イル基、テトラヒドロフラン
−2−イル基等、炭素数7〜20のアラルキル基として
はベンジル基、トリフェニルメチル基、p−メトキシフ
ェニルジフェニルメチル基等、炭素数5〜21のトリオ
ルガノシリル基としてはイソプロピルジメチルシリル
基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジフェニ
ルシリル基、トリベンジルシリル基、トリイソプロピル
シリル基等、炭素数2〜10のアシル基としてはアセチ
ル基、イソブチリル基、ピバロイル基、ベンゾイル基、
2,4,6−トリメチルベンゾイル基、プロピオニル
基、ブチリル基、オクタノイル基、2−エチルヘキサノ
イル基、7−メチルオクタノイル基、デカノイル基等が
あげられる。これらの中では水素原子、炭素数2〜6の
アルコキシ置換メチル基、炭素数1〜4のアルコキシ基
が置換していてもよいテトラヒドロピラン−2−イル基
もしくはテトラヒドロフラン−2−イル基、ベンジル
基、またはアセチル基が好ましい。
【0020】一般式(1)においてD1OまたはD2Oで
示される基は、前記一般式(4)で示される基であり、
g、h、mまたはnが2以上で、D1OまたはD2Oが複
数存在する場合、D1O同士は同一でも異なっていても
よく、D2O同士は同一でも異なっていてもよく、D1O
とD2Oとは同一でも異なっていてもよい。すなわち、
D1OまたはD2Oが複数存在する場合、D1OまたはD2
Oはそれぞれ1種または2種以上の基である。
示される基は、前記一般式(4)で示される基であり、
g、h、mまたはnが2以上で、D1OまたはD2Oが複
数存在する場合、D1O同士は同一でも異なっていても
よく、D2O同士は同一でも異なっていてもよく、D1O
とD2Oとは同一でも異なっていてもよい。すなわち、
D1OまたはD2Oが複数存在する場合、D1OまたはD2
Oはそれぞれ1種または2種以上の基である。
【0021】一般式(4)においてR4で示される炭素
数1〜24の炭化水素基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、第三ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘ
キシル基、イソヘプチル基、2−エチルヘキシル基、オ
クチル基、イソノニル基、デシル基、ドデシル基、イソ
トリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、イソ
セチル基、オクタデシル基、イソステアリル基、オクチ
ルドデシル基、ドコシル基、デシルテトラデシル基等の
アルキル基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル
基;フェニル基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル
基、トリメチルフェニル基、エチルフェニル基、プロピ
ルフェニル基、イソプロピルフェニル基、ブチルフェニ
ル基、ジブチルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニ
ルフェニル基、ドデシルフェニル基、ジオクチルフェニ
ル基、ジノニルフェニル基等のアリール基などがあげら
れる。
数1〜24の炭化水素基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、第三ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘ
キシル基、イソヘプチル基、2−エチルヘキシル基、オ
クチル基、イソノニル基、デシル基、ドデシル基、イソ
トリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、イソ
セチル基、オクタデシル基、イソステアリル基、オクチ
ルドデシル基、ドコシル基、デシルテトラデシル基等の
アルキル基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル
基;フェニル基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル
基、トリメチルフェニル基、エチルフェニル基、プロピ
ルフェニル基、イソプロピルフェニル基、ブチルフェニ
ル基、ジブチルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニ
ルフェニル基、ドデシルフェニル基、ジオクチルフェニ
ル基、ジノニルフェニル基等のアリール基などがあげら
れる。
【0022】一般式(1)において、mは0〜8の整
数、nは0〜8の整数で、m+n=2〜8を満足する。
または0≦a、0≦bであり、かつam+bnは1〜1
500を満足し、好ましくは1〜850、より好ましく
は2〜220である。am+bnの値が1500を超え
ると、一般式(1)で示される化合物の粘度が高くなる
ので好ましくない。一般式(1)において、0≦c、0
≦dであり、かつcm+dnは1〜100を満足し、好
ましくは1〜50、より好ましくは2〜25である。c
m+dnの値が100を超えると、一般式(1)で示さ
れる化合物の経時安定性が低下するので好ましくない。
数、nは0〜8の整数で、m+n=2〜8を満足する。
または0≦a、0≦bであり、かつam+bnは1〜1
500を満足し、好ましくは1〜850、より好ましく
は2〜220である。am+bnの値が1500を超え
ると、一般式(1)で示される化合物の粘度が高くなる
ので好ましくない。一般式(1)において、0≦c、0
≦dであり、かつcm+dnは1〜100を満足し、好
ましくは1〜50、より好ましくは2〜25である。c
m+dnの値が100を超えると、一般式(1)で示さ
れる化合物の経時安定性が低下するので好ましくない。
【0023】一般式(1)において、0≦e、0≦fで
あり、かつem+fn=1〜100を満足し、好ましく
は1〜50、より好ましくは2〜25である。em+f
nの値が100を超えると、一般式(1)で示される化
合物の粘度が高くなり、また親水性が強くなりすぎるの
で好ましくない。一般式(1)において、0≦g、0≦
hであり、かつgm+hnは0〜50を満足し、好まし
くは0〜30、より好ましくは0〜15である。gm+
hnの値が50を超えると、一般式(1)で示される化
合物の粘度が高くなり、また親水性が強くなりすぎるの
で好ましくない。
あり、かつem+fn=1〜100を満足し、好ましく
は1〜50、より好ましくは2〜25である。em+f
nの値が100を超えると、一般式(1)で示される化
合物の粘度が高くなり、また親水性が強くなりすぎるの
で好ましくない。一般式(1)において、0≦g、0≦
hであり、かつgm+hnは0〜50を満足し、好まし
くは0〜30、より好ましくは0〜15である。gm+
hnの値が50を超えると、一般式(1)で示される化
合物の粘度が高くなり、また親水性が強くなりすぎるの
で好ましくない。
【0024】一般式(1)において、A1OとB1OとC
1OとD1Oは任意の順序でブロック状に付加していて
も、ランダムに付加していても、これらが混在していて
もよい。同様に、A2OとB2OとC2OとD2Oは任意の
順序でブロック状に付加していても、ランダム状に付加
していても、これらが混在していてもよい。本発明の一
般式(1)で示される化合物の分子量は290以上、好
ましくは290〜50,000である。
1OとD1Oは任意の順序でブロック状に付加していて
も、ランダムに付加していても、これらが混在していて
もよい。同様に、A2OとB2OとC2OとD2Oは任意の
順序でブロック状に付加していても、ランダム状に付加
していても、これらが混在していてもよい。本発明の一
般式(1)で示される化合物の分子量は290以上、好
ましくは290〜50,000である。
【0025】本発明の一般式(1)で示される化合物
は、A1OまたはA2Oの炭素数はそれぞれ2〜22の範
囲で任意に選択でき、また一般式(4)中のtは0≦t
≦50の範囲で任意に選択できるので、本発明の化合物
は親水性、油溶性を任意に調節することができる。
は、A1OまたはA2Oの炭素数はそれぞれ2〜22の範
囲で任意に選択でき、また一般式(4)中のtは0≦t
≦50の範囲で任意に選択できるので、本発明の化合物
は親水性、油溶性を任意に調節することができる。
【0026】一般式(1)の化合物は、例えば次のよう
な製造方法により製造することができる。すなわち、水
酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属の水
酸化物;ナトリウムメトキシド、カリウムt−ブトキシ
ド等のアルカル金属のアルコキシド;三フッ化ホウ素、
四塩化スズ等のルイス酸;酢酸カリウム、プロピオン酸
カリウム等のカルボン酸のアルカリ金属塩などの触媒を
用いて、1分子当たり2〜8個の水酸基を持つ化合物に
対してアルキレンオキシド、下記一般式(5)で示され
るアルケニルグリシジルエーテル、下記一般式(6)で
示されるエポキシ化合物、および下記一般式(7)で示
されるエポキシ化合物を開環重合させる。
な製造方法により製造することができる。すなわち、水
酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属の水
酸化物;ナトリウムメトキシド、カリウムt−ブトキシ
ド等のアルカル金属のアルコキシド;三フッ化ホウ素、
四塩化スズ等のルイス酸;酢酸カリウム、プロピオン酸
カリウム等のカルボン酸のアルカリ金属塩などの触媒を
用いて、1分子当たり2〜8個の水酸基を持つ化合物に
対してアルキレンオキシド、下記一般式(5)で示され
るアルケニルグリシジルエーテル、下記一般式(6)で
示されるエポキシ化合物、および下記一般式(7)で示
されるエポキシ化合物を開環重合させる。
【0027】
【化9】 (式中、X2は水素原子を除くX1と同じものである。R
2、R3、R4およびtは前記と同じものである。)
2、R3、R4およびtは前記と同じものである。)
【0028】出発原料として使用する1分子当たり2〜
8個の水酸基を持つ化合物としては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチ
レングリコール、ドデシレングリコール、オクタデシレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、
ジグリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、1,3,5−ペンタント
リオール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ジ
ペンタエリスリトール、ソルビトール、ソルビタン、ソ
ルバイド、ソルビトール−グリセリン縮合物、アドニト
ール、アラビトール、キシリトール、マンニトール等の
多価アルコール;キシロース、アラビノース、リボー
ス、ラムノース、グルコース、フルクトース、ガラクト
ース、マンノース、ソルボース,セロビオース、マルト
ース、イソマルトース、トレハロース、シュークロー
ス、ラフィノース、ゲンチアノース、メレジトース等の
糖類;さらにそれらの部分エーテル化物や部分エステル
化物;カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、フロロ
グルシン等の多価フェノール;スチレングリコール等の
芳香族系アルコールなどがあげられる。
8個の水酸基を持つ化合物としては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチ
レングリコール、ドデシレングリコール、オクタデシレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、
ジグリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、1,3,5−ペンタント
リオール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ジ
ペンタエリスリトール、ソルビトール、ソルビタン、ソ
ルバイド、ソルビトール−グリセリン縮合物、アドニト
ール、アラビトール、キシリトール、マンニトール等の
多価アルコール;キシロース、アラビノース、リボー
ス、ラムノース、グルコース、フルクトース、ガラクト
ース、マンノース、ソルボース,セロビオース、マルト
ース、イソマルトース、トレハロース、シュークロー
ス、ラフィノース、ゲンチアノース、メレジトース等の
糖類;さらにそれらの部分エーテル化物や部分エステル
化物;カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、フロロ
グルシン等の多価フェノール;スチレングリコール等の
芳香族系アルコールなどがあげられる。
【0029】各出発原料の混合物を重合させることによ
り、A1OとB1OとC1OとD1OおよびA2OとB2Oと
C2OとD2Oの付加順序はそれぞれランダム状となる。
また出発原料を順次反応させることによりブロック状と
なる。一般式(1)で示される化合物において、末端に
R1が結合している化合物は、R1が炭化水素基の場合
は、R1OHで示されるアルコール、アルキレンオキシ
ドおよび一般式(5)〜(7)で示される化合物を出発
原料として開環重合するか、または開環重合して得られ
る末端OHの化合物にR1Cl、R1Br、R1I、R1O
SO2C6H4CH3などで示されるアルキル化剤を反応さ
せてアルキル化することにより製造することができる。
またR1がアシル基の場合は、R5COOH(R5COが
R1に相当する)で示されるカルボン酸、アルキレンオ
キシドおよび一般式(5)〜(7)で示される化合物を
出発原料として開環重合するか、または開環重合して得
られる末端OHの化合物とR5COOH(R5COがR1
に相当する)で示されるカルボン酸もしくはR5COC
l(R5COがR1に相当する)で示される塩化アシルと
をエステル化反応させることにより製造することができ
る。
り、A1OとB1OとC1OとD1OおよびA2OとB2Oと
C2OとD2Oの付加順序はそれぞれランダム状となる。
また出発原料を順次反応させることによりブロック状と
なる。一般式(1)で示される化合物において、末端に
R1が結合している化合物は、R1が炭化水素基の場合
は、R1OHで示されるアルコール、アルキレンオキシ
ドおよび一般式(5)〜(7)で示される化合物を出発
原料として開環重合するか、または開環重合して得られ
る末端OHの化合物にR1Cl、R1Br、R1I、R1O
SO2C6H4CH3などで示されるアルキル化剤を反応さ
せてアルキル化することにより製造することができる。
またR1がアシル基の場合は、R5COOH(R5COが
R1に相当する)で示されるカルボン酸、アルキレンオ
キシドおよび一般式(5)〜(7)で示される化合物を
出発原料として開環重合するか、または開環重合して得
られる末端OHの化合物とR5COOH(R5COがR1
に相当する)で示されるカルボン酸もしくはR5COC
l(R5COがR1に相当する)で示される塩化アシルと
をエステル化反応させることにより製造することができ
る。
【0030】各出発原料の反応比率に特に制限はなく、
前記a、b、c、d、e、f、g、h、mおよびnの値
を満足させるような比率で反応させる。開環重合の際、
前記一般式(5)で示されるアルケニルグリシジルエー
テルの比率を調節することにより、一般式(1)で示さ
れる化合物中のアルケニル基の数を調節することがで
き、また前記一般式(6)で示されるエポキシ化合物の
比率を調節し、後述の方法によりX2を脱保護基するこ
とにより、一般式(1)で示される化合物中の水酸基の
数を調節することができる。
前記a、b、c、d、e、f、g、h、mおよびnの値
を満足させるような比率で反応させる。開環重合の際、
前記一般式(5)で示されるアルケニルグリシジルエー
テルの比率を調節することにより、一般式(1)で示さ
れる化合物中のアルケニル基の数を調節することがで
き、また前記一般式(6)で示されるエポキシ化合物の
比率を調節し、後述の方法によりX2を脱保護基するこ
とにより、一般式(1)で示される化合物中の水酸基の
数を調節することができる。
【0031】反応は無溶媒で行うことができるが、必要
によりエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル、ベンゼン、トルエン、
キシレン、エチルベンゼンなどの有機溶媒を使用するこ
とができる。
によりエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル、ベンゼン、トルエン、
キシレン、エチルベンゼンなどの有機溶媒を使用するこ
とができる。
【0032】反応条件は、反応温度−20〜+200
℃、好ましくは+20〜+150℃、反応時間0.1〜
150時間、好ましくは0.5〜75時間、反応圧力0
〜10kg/cm2(ゲージ圧)、好ましくは0〜5k
g/cm2(ゲージ圧)とするのが望ましい。
℃、好ましくは+20〜+150℃、反応時間0.1〜
150時間、好ましくは0.5〜75時間、反応圧力0
〜10kg/cm2(ゲージ圧)、好ましくは0〜5k
g/cm2(ゲージ圧)とするのが望ましい。
【0033】上記のような方法により、一般式(3)中
のX1が水素原子以外の本発明の化合物、すなわちX1が
水酸基の保護基である化合物が得られる。水酸基の保護
基X2の脱離は公知の方法で行うことができる。例え
ば、保護基が炭素数2〜6のアルコキシ置換メチル基、
炭素数1〜4のアルコキシ基が置換していてもよいテト
ラヒドロピラン−2−イル基もしくはテトラヒドロフラ
ン−2−イル基の場合はアセタール交換反応または加水
分解、アラルキル基の場合は水素添加やルイス酸による
開裂、トリオルガノシリル基の場合はフッ化物イオンに
よる開裂、アルコキシ交換反応または加水分解、アシル
基の場合はエステル交換反応や加水分解等の方法があげ
られる。
のX1が水素原子以外の本発明の化合物、すなわちX1が
水酸基の保護基である化合物が得られる。水酸基の保護
基X2の脱離は公知の方法で行うことができる。例え
ば、保護基が炭素数2〜6のアルコキシ置換メチル基、
炭素数1〜4のアルコキシ基が置換していてもよいテト
ラヒドロピラン−2−イル基もしくはテトラヒドロフラ
ン−2−イル基の場合はアセタール交換反応または加水
分解、アラルキル基の場合は水素添加やルイス酸による
開裂、トリオルガノシリル基の場合はフッ化物イオンに
よる開裂、アルコキシ交換反応または加水分解、アシル
基の場合はエステル交換反応や加水分解等の方法があげ
られる。
【0034】水酸基の保護基は上記のような方法により
全ての保護基を水酸基に変換してもよいし、保護基の種
類により脱保護基の条件が異なることを利用して脱保護
の比率を調節することもできる。前記のような方法によ
り水酸基の保護基X2を脱離することにより、一般式
(3)中のX1が水素原子である本発明の化合物が得ら
れる。
全ての保護基を水酸基に変換してもよいし、保護基の種
類により脱保護基の条件が異なることを利用して脱保護
の比率を調節することもできる。前記のような方法によ
り水酸基の保護基X2を脱離することにより、一般式
(3)中のX1が水素原子である本発明の化合物が得ら
れる。
【0035】本発明の化合物は、一般式(1)における
Z、R1、A1O、B1O、C1O、D 1O、A2O、B
2O、C2O、D2O、a、b、c、d、e、f、g、
h、m、nを適当に変化させることにより、低粘度ない
し高粘度、低融点ないし高融点、油溶性ないし水溶性等
の種々の物性を付与することができ、このため種々の形
態の用途に使用できる。
Z、R1、A1O、B1O、C1O、D 1O、A2O、B
2O、C2O、D2O、a、b、c、d、e、f、g、
h、m、nを適当に変化させることにより、低粘度ない
し高粘度、低融点ないし高融点、油溶性ないし水溶性等
の種々の物性を付与することができ、このため種々の形
態の用途に使用できる。
【0036】本発明の化合物は、骨格中の側鎖に1つ以
上のアルケニル基を有し、かつ側鎖に1つ以上の水酸基
もしくは保護された水酸基が導入された新規なポリオキ
シアルキレン化合物であり、同一分子内にオキシアルキ
レン基部分とアルケニル基部分とを分散した状態で持
ち、さらに側鎖に水酸基もしくは保護された水酸基を有
しており、しかもオキシアルキレン基部分、アルケニル
基部分、側鎖の水酸基あるいは保護された水酸基部分の
それぞれの比および分布を自由に調節できるため種々の
物性を有する。
上のアルケニル基を有し、かつ側鎖に1つ以上の水酸基
もしくは保護された水酸基が導入された新規なポリオキ
シアルキレン化合物であり、同一分子内にオキシアルキ
レン基部分とアルケニル基部分とを分散した状態で持
ち、さらに側鎖に水酸基もしくは保護された水酸基を有
しており、しかもオキシアルキレン基部分、アルケニル
基部分、側鎖の水酸基あるいは保護された水酸基部分の
それぞれの比および分布を自由に調節できるため種々の
物性を有する。
【0037】また、アルケニル基に対する付加反応を利
用して本発明の化合物に様々な官能基を導入することが
でき、有用である。アルケニル基部分の比を高くすると
本発明の化合物に導入できる官能基の数が多くなり、側
鎖の水酸基の比を高くすると化合物の親水性や粘度が高
くなる。官能基導入例として、例えば、本発明の化合物
への反応性シリコーンの付加によりシリコーン変性ポリ
オキシアルキレン化合物を得ることができる。このよう
な化合物は化粧品、塗料などの添加剤に使用することが
できる。また、アルケニル基が架橋点となるためゴム原
料、ゴム添加剤、感光性樹脂ベース等に利用することが
でき、有用である。この場合、アルケニル基部分の比を
高くするとゴムや樹脂は硬くなり、少なくすると軟らか
くなる。
用して本発明の化合物に様々な官能基を導入することが
でき、有用である。アルケニル基部分の比を高くすると
本発明の化合物に導入できる官能基の数が多くなり、側
鎖の水酸基の比を高くすると化合物の親水性や粘度が高
くなる。官能基導入例として、例えば、本発明の化合物
への反応性シリコーンの付加によりシリコーン変性ポリ
オキシアルキレン化合物を得ることができる。このよう
な化合物は化粧品、塗料などの添加剤に使用することが
できる。また、アルケニル基が架橋点となるためゴム原
料、ゴム添加剤、感光性樹脂ベース等に利用することが
でき、有用である。この場合、アルケニル基部分の比を
高くするとゴムや樹脂は硬くなり、少なくすると軟らか
くなる。
【0038】
【発明の効果】本発明の化合物は前記一般式(1)で示
される化合物であって、側鎖にアルケニル基と水酸基も
しくは保護された水酸基とを持つ新規なポリオキシアル
キレン化合物である。このような本発明の化合物は、粘
度、融点、溶解性などの物性を自由に調節でき、しかも
側鎖に反応性のあるアルケニル基を有しているので、化
粧品および塗料などの添加剤の原料、あるいはゴム原
料、ゴム添加剤、感光性樹脂ベースなどとして有用であ
る。
される化合物であって、側鎖にアルケニル基と水酸基も
しくは保護された水酸基とを持つ新規なポリオキシアル
キレン化合物である。このような本発明の化合物は、粘
度、融点、溶解性などの物性を自由に調節でき、しかも
側鎖に反応性のあるアルケニル基を有しているので、化
粧品および塗料などの添加剤の原料、あるいはゴム原
料、ゴム添加剤、感光性樹脂ベースなどとして有用であ
る。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例によりさら
に詳細に説明する。 実施例1 ジエチレングリコール3.04g(0.029mo
l)、ジエチレングリコールジメチルエーテル(溶媒)
150g、および水酸化カリウム1.20gを1lit
er容オートクレーブに仕込み、系内を窒素で置換した
後、攪拌しつつ130℃まで昇温した。次いで、グリシ
ジルアセテート9.94g(0.082mol)、アリ
ルグリシジルエーテル18.6g(0.16mol)お
よびエチレンオキシド58.4g(1.33mol)を
計量槽に計り取り、均一になるまで混合した。125〜
135℃、5kg/cm2(ケージ圧)以下の条件で、
計量槽より混合物を14時間かけてオートクレーブに圧
入した後、さらに1時間反応を続けた。
に詳細に説明する。 実施例1 ジエチレングリコール3.04g(0.029mo
l)、ジエチレングリコールジメチルエーテル(溶媒)
150g、および水酸化カリウム1.20gを1lit
er容オートクレーブに仕込み、系内を窒素で置換した
後、攪拌しつつ130℃まで昇温した。次いで、グリシ
ジルアセテート9.94g(0.082mol)、アリ
ルグリシジルエーテル18.6g(0.16mol)お
よびエチレンオキシド58.4g(1.33mol)を
計量槽に計り取り、均一になるまで混合した。125〜
135℃、5kg/cm2(ケージ圧)以下の条件で、
計量槽より混合物を14時間かけてオートクレーブに圧
入した後、さらに1時間反応を続けた。
【0040】次に、窒素を通じながら110℃、50m
mHg以下で溶媒のジエチレングリコールジメチルエー
テルおよび未反応のエポキシ化合物(グリシジルアセテ
ート、アリルグリシジルエーテル、エチレンオキシド)
を除去した。60℃まで冷却し、酢酸を加えて系のpH
を7に調整した後、100℃、50mmHg以下で1時
間、揮発分を留去した。次に酸吸着剤(商品名キョーワ
ード300、協和化学工業(株)社製)0.9gおよび
塩基吸着剤(商品名キョーワード700、協和化学工業
(株)社製)0.9gを入れ、1時間攪拌した。80℃
まで冷却後、吸着剤および析出した塩を濾別して化合物
75.5gを得た。
mHg以下で溶媒のジエチレングリコールジメチルエー
テルおよび未反応のエポキシ化合物(グリシジルアセテ
ート、アリルグリシジルエーテル、エチレンオキシド)
を除去した。60℃まで冷却し、酢酸を加えて系のpH
を7に調整した後、100℃、50mmHg以下で1時
間、揮発分を留去した。次に酸吸着剤(商品名キョーワ
ード300、協和化学工業(株)社製)0.9gおよび
塩基吸着剤(商品名キョーワード700、協和化学工業
(株)社製)0.9gを入れ、1時間攪拌した。80℃
まで冷却後、吸着剤および析出した塩を濾別して化合物
75.5gを得た。
【0041】得られた化合物の水酸基価は40.7mg
KOH/g、不飽和度は1.79meq./g、けん化
価は50.0mgKOH/gであった。赤外吸収スペク
トル分析の結果を以下に示す。 1118cm-1 C−O−C 1647cm-1 −CH=CH2 1740cm-1 C=O(エステル) 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.1に示
す化合物であることを確認した。なお、水酸基価はJI
S K 1557 6.4、不飽和度はJISK 15
57 6.7、けん化価はJIS K 0070 2.
2に準じて分析を行った。
KOH/g、不飽和度は1.79meq./g、けん化
価は50.0mgKOH/gであった。赤外吸収スペク
トル分析の結果を以下に示す。 1118cm-1 C−O−C 1647cm-1 −CH=CH2 1740cm-1 C=O(エステル) 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.1に示
す化合物であることを確認した。なお、水酸基価はJI
S K 1557 6.4、不飽和度はJISK 15
57 6.7、けん化価はJIS K 0070 2.
2に準じて分析を行った。
【0042】次に1 liter容フラスコに表1のN
o.1に示す化合物40.0gを採り、10重量%水酸
化ナトリウム水溶液15.7gを加えて、窒素雰囲気下
100℃で2時間けん化を行った。次いで塩酸を用いて
pHを7に調整し、脱塩処理装置(商品名マイクロ・ア
シライザー、旭化成工業(株)社製)を用いて脱塩を行
った後、100℃、50mmHg以下で2時間脱水を行
った。次に吸着剤(商品名キョーワード600、協和化
学工業(株)社製)1.6gを入れ、1時間攪拌した。
80℃まで冷却後、吸着剤を濾別して化合物34.0g
を得た。
o.1に示す化合物40.0gを採り、10重量%水酸
化ナトリウム水溶液15.7gを加えて、窒素雰囲気下
100℃で2時間けん化を行った。次いで塩酸を用いて
pHを7に調整し、脱塩処理装置(商品名マイクロ・ア
シライザー、旭化成工業(株)社製)を用いて脱塩を行
った後、100℃、50mmHg以下で2時間脱水を行
った。次に吸着剤(商品名キョーワード600、協和化
学工業(株)社製)1.6gを入れ、1時間攪拌した。
80℃まで冷却後、吸着剤を濾別して化合物34.0g
を得た。
【0043】得られた化合物の水酸基価は95.3mg
KOH/g、不飽和度は1.89meq./g、けん化
価は0.0mgKOH/gであった。また、ゲルパーミ
エーションクロマトグラフィーにより、下記条件で測定
した重量平均分子量は2650であった。 装置:Shodex GPC SYSTEM−11 検出器:示差屈折率検出器 Shodex RI−71 カラム:PLゲル5μmミックスD 展開溶媒:テトラヒドロフラン 流速:1.0ml/min カラム温度:40℃
KOH/g、不飽和度は1.89meq./g、けん化
価は0.0mgKOH/gであった。また、ゲルパーミ
エーションクロマトグラフィーにより、下記条件で測定
した重量平均分子量は2650であった。 装置:Shodex GPC SYSTEM−11 検出器:示差屈折率検出器 Shodex RI−71 カラム:PLゲル5μmミックスD 展開溶媒:テトラヒドロフラン 流速:1.0ml/min カラム温度:40℃
【0044】赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に示
す。 1116cm-1 C−O−C 1647cm-1 −CH=CH2 3440cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.1に示
す化合物であることを確認した。
す。 1116cm-1 C−O−C 1647cm-1 −CH=CH2 3440cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.1に示
す化合物であることを確認した。
【0045】実施例2 ステアリルアルコール7.84g(0.029mo
l)、ジエチレングリコールジメチルエーテル(溶媒)
150g、およびナトリウムメトキシド1.20gを1
liter容オートクレーブに仕込み、系内を窒素で
置換した。その後、攪拌しつつ100℃まで昇温し、窒
素を通じながら1時間アルコラート化を行った。次に、
窒素の導入を停止してから130℃まで昇温し、グリシ
ジルアセテート9.94g(0.082mol)、アリ
ルグリシジルエーテル18.6g(0.16mol)お
よびエチレンオキシド58.4g(1.33mol)を
計量槽に計り取り、均一になるまで混合した。125〜
135℃、5kg/cm2(ゲージ圧)以下の条件で、
計量槽より混合物を14時間かけてオートクレーブに圧
入した後、さらに1時間反応を続けた。
l)、ジエチレングリコールジメチルエーテル(溶媒)
150g、およびナトリウムメトキシド1.20gを1
liter容オートクレーブに仕込み、系内を窒素で
置換した。その後、攪拌しつつ100℃まで昇温し、窒
素を通じながら1時間アルコラート化を行った。次に、
窒素の導入を停止してから130℃まで昇温し、グリシ
ジルアセテート9.94g(0.082mol)、アリ
ルグリシジルエーテル18.6g(0.16mol)お
よびエチレンオキシド58.4g(1.33mol)を
計量槽に計り取り、均一になるまで混合した。125〜
135℃、5kg/cm2(ゲージ圧)以下の条件で、
計量槽より混合物を14時間かけてオートクレーブに圧
入した後、さらに1時間反応を続けた。
【0046】次に、窒素を通じながら110℃、50m
mHg以下で溶媒のジエチレングリコールジメチルエー
テルおよび未反応のエポキシ化合物(グリシジルアセテ
ート、アリルグリシジルエーテル、エチレンオキシド)
を除去した。60℃まで冷却し、酢酸を加えて系のpH
を7に調整した後、100℃、50mmHg以下で1時
間、揮発分を留去した。次に酸吸着剤(商品名キョーワ
ード300、協和化学工業(株)社製)0.9gおよび
塩基吸着剤(商品名キョーワード700、協和化学工業
(株)社製)0.9gを入れ、1時間攪拌した。80℃
まで冷却後、吸着剤および析出した塩を濾別して化合物
79.3gを得た。
mHg以下で溶媒のジエチレングリコールジメチルエー
テルおよび未反応のエポキシ化合物(グリシジルアセテ
ート、アリルグリシジルエーテル、エチレンオキシド)
を除去した。60℃まで冷却し、酢酸を加えて系のpH
を7に調整した後、100℃、50mmHg以下で1時
間、揮発分を留去した。次に酸吸着剤(商品名キョーワ
ード300、協和化学工業(株)社製)0.9gおよび
塩基吸着剤(商品名キョーワード700、協和化学工業
(株)社製)0.9gを入れ、1時間攪拌した。80℃
まで冷却後、吸着剤および析出した塩を濾別して化合物
79.3gを得た。
【0047】得られた化合物の水酸基価は19.0mg
KOH/g、不飽和度は1.60meq./g、けん化
価は46.5mgKOH/gであった。赤外吸収スペク
トル分析の結果を以下に示す。 1114cm-1 C−O−C 1647cm-1 −CH=CH2 1740cm-1 C=O(エステル) 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.2に示
す化合物であることを確認した。
KOH/g、不飽和度は1.60meq./g、けん化
価は46.5mgKOH/gであった。赤外吸収スペク
トル分析の結果を以下に示す。 1114cm-1 C−O−C 1647cm-1 −CH=CH2 1740cm-1 C=O(エステル) 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.2に示
す化合物であることを確認した。
【0048】次に1 liter容フラスコに表1のN
o.2に示す化合物40.0gを採り、10重量%水酸
化ナトリウム水溶液14.6gを加えて、窒素雰囲気下
100℃で2時間けん化を行った。次いで塩酸を用いて
pHを7に調整し、脱塩処理装置(商品名マイクロ・ア
シライザー、旭化成工業(株)社製)を用いて脱塩を行
った後、100℃、50mmHg以下で2時間脱水を行
った。次に吸着剤(商品名キョーワード600、協和化
学工業(株)社製)1.6gを入れ、1時間攪拌した。
80℃まで冷却後、吸着剤を濾別して化合物35.2g
を得た。
o.2に示す化合物40.0gを採り、10重量%水酸
化ナトリウム水溶液14.6gを加えて、窒素雰囲気下
100℃で2時間けん化を行った。次いで塩酸を用いて
pHを7に調整し、脱塩処理装置(商品名マイクロ・ア
シライザー、旭化成工業(株)社製)を用いて脱塩を行
った後、100℃、50mmHg以下で2時間脱水を行
った。次に吸着剤(商品名キョーワード600、協和化
学工業(株)社製)1.6gを入れ、1時間攪拌した。
80℃まで冷却後、吸着剤を濾別して化合物35.2g
を得た。
【0049】得られた化合物の水酸基価は69.2mg
KOH/g、不飽和度は1.76meq./g、けん化
価は0.0mgKOH/g、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィーにより測定した重量平均分子量は284
0であった。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に示
す。 1114cm-1 C−O−C 1647cm-1 −CH=CH2 3424cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.2に示
す化合物であることを確認した。
KOH/g、不飽和度は1.76meq./g、けん化
価は0.0mgKOH/g、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィーにより測定した重量平均分子量は284
0であった。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に示
す。 1114cm-1 C−O−C 1647cm-1 −CH=CH2 3424cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.2に示
す化合物であることを確認した。
【0050】実施例3 グリセリン9.21g(0.10mol)、キシレン
(溶媒)100g、およびナトリウムメトキシド6.9
gを1 liter容オートクレーブに仕込み、系内を
窒素で置換した。その後、攪拌しつつ90℃まで昇温
し、窒素を通じながら1時間アルコラート化を行った。
次に、窒素の導入を停止してから130℃まで昇温し、
エチレンオキシド70.9g(1.61mol)を12
5〜135℃、5kg/cm2以下の条件で、2時間か
けてオートクレーブに圧入した後、さらに1時間反応を
続けた。
(溶媒)100g、およびナトリウムメトキシド6.9
gを1 liter容オートクレーブに仕込み、系内を
窒素で置換した。その後、攪拌しつつ90℃まで昇温
し、窒素を通じながら1時間アルコラート化を行った。
次に、窒素の導入を停止してから130℃まで昇温し、
エチレンオキシド70.9g(1.61mol)を12
5〜135℃、5kg/cm2以下の条件で、2時間か
けてオートクレーブに圧入した後、さらに1時間反応を
続けた。
【0051】続いて、グリシジルアセテート165.0
g(1.35mol)、アリルグリシジルエーテル8
0.7g(0.71mol)およびプロピレンオキシド
168.3g(2.90mol)を計量槽に計り取り、
均一になるまで混合した。125〜135℃、5kg/
cm2(ゲージ圧)以下の条件で、計量槽より混合物を
12時間かけてオートクレーブに圧入した後、さらに1
時間反応を続けた。
g(1.35mol)、アリルグリシジルエーテル8
0.7g(0.71mol)およびプロピレンオキシド
168.3g(2.90mol)を計量槽に計り取り、
均一になるまで混合した。125〜135℃、5kg/
cm2(ゲージ圧)以下の条件で、計量槽より混合物を
12時間かけてオートクレーブに圧入した後、さらに1
時間反応を続けた。
【0052】次に、窒素を通じながら110℃、50m
mHg以下で溶媒のキシレンおよび未反応のエポキシ化
合物(エチレンオキシド、グリシジルアセテート、アリ
ルグリシジルエーテル、プロピレンオキシド)を除去し
た。60℃まで冷却し、酢酸を加えて系のpHを7に調
整した後、100℃、50mmHg以下で1時間、揮発
分を留去した。次に酸吸着剤(商品名キョーワード30
0、協和化学工業(株)社製)4.9gおよび塩基吸着
剤(商品名キョーワード700、協和化学工業(株)社
製)4.9gを入れ、1時間攪拌した。80℃まで冷却
後、吸着剤および析出した塩を濾別して化合物428.
9gを得た。
mHg以下で溶媒のキシレンおよび未反応のエポキシ化
合物(エチレンオキシド、グリシジルアセテート、アリ
ルグリシジルエーテル、プロピレンオキシド)を除去し
た。60℃まで冷却し、酢酸を加えて系のpHを7に調
整した後、100℃、50mmHg以下で1時間、揮発
分を留去した。次に酸吸着剤(商品名キョーワード30
0、協和化学工業(株)社製)4.9gおよび塩基吸着
剤(商品名キョーワード700、協和化学工業(株)社
製)4.9gを入れ、1時間攪拌した。80℃まで冷却
後、吸着剤および析出した塩を濾別して化合物428.
9gを得た。
【0053】得られた化合物の水酸基価は36.1mg
KOH/g、不飽和度は1.43meq./g、けん化
価は152mgKOH/gであった。赤外吸収スペクト
ル分析の結果を以下に示す。 1117cm-1 C−O−C 1647cm-1 −CH=CH2 1740cm-1 C=O(エステル) 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.3に示
す化合物であることを確認した。
KOH/g、不飽和度は1.43meq./g、けん化
価は152mgKOH/gであった。赤外吸収スペクト
ル分析の結果を以下に示す。 1117cm-1 C−O−C 1647cm-1 −CH=CH2 1740cm-1 C=O(エステル) 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.3に示
す化合物であることを確認した。
【0054】次に1 liter容フラスコに表1のN
o.3に示す化合物100.0gを採り、10重量%水
酸化ナトリウム水溶液119.1gを加えて、窒素雰囲
気下100℃で2時間けん化を行った。次いで塩酸を用
いてpHを7に調整し、脱塩処理装置(商品名マイクロ
・アシライザー、旭化成工業(株)社製)を用いて脱塩
を行った後、100℃、50mmHg以下で2時間脱水
を行った。次に吸着剤(商品名キョーワード600、協
和化学工業(株)社製)4.0gを入れ、1時間攪拌し
た。80℃まで冷却後、吸着剤を濾別して化合物80.
2gを得た。
o.3に示す化合物100.0gを採り、10重量%水
酸化ナトリウム水溶液119.1gを加えて、窒素雰囲
気下100℃で2時間けん化を行った。次いで塩酸を用
いてpHを7に調整し、脱塩処理装置(商品名マイクロ
・アシライザー、旭化成工業(株)社製)を用いて脱塩
を行った後、100℃、50mmHg以下で2時間脱水
を行った。次に吸着剤(商品名キョーワード600、協
和化学工業(株)社製)4.0gを入れ、1時間攪拌し
た。80℃まで冷却後、吸着剤を濾別して化合物80.
2gを得た。
【0055】得られた化合物の水酸基価は212mgK
OH/g、不飽和度は1.61meq./g、けん化価
は0.0mgKOH/g、ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーにより測定した重量平均分子量は4130
であった。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に示
す。 1114cm-1 C−O−C 1649cm-1 −CH=CH2 3428cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.3に示
す化合物であることを確認した。
OH/g、不飽和度は1.61meq./g、けん化価
は0.0mgKOH/g、ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーにより測定した重量平均分子量は4130
であった。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に示
す。 1114cm-1 C−O−C 1649cm-1 −CH=CH2 3428cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.3に示
す化合物であることを確認した。
【0056】実施例4 表1のNo.3に示す化合物250.0g(0.054
mol)とナトリウムメトキシド17.4g(0.32
mol)を1 liter容オートクレーブに仕込ん
だ。系内を窒素で置換した後、攪拌しつつ100℃まで
昇温し、100mmHg以下で1時間アルコラート化を
行った。窒素によって系内を常圧にした後、系内の圧力
が1kg/cm2(ゲージ圧)になるように調節してボ
ンベより塩化メチルをオートクレーブに圧入しながら、
100℃で7時間保持した。
mol)とナトリウムメトキシド17.4g(0.32
mol)を1 liter容オートクレーブに仕込ん
だ。系内を窒素で置換した後、攪拌しつつ100℃まで
昇温し、100mmHg以下で1時間アルコラート化を
行った。窒素によって系内を常圧にした後、系内の圧力
が1kg/cm2(ゲージ圧)になるように調節してボ
ンベより塩化メチルをオートクレーブに圧入しながら、
100℃で7時間保持した。
【0057】次に、窒素を通じながら60℃まで冷却し
つつ、過剰の塩化メチルを留去した。その後、酢酸を加
えて系のpHを7に調整した後、100℃、50mmH
g以下で1時間、揮発分を留去した。次に酸吸着剤(商
品名キョーワード300、協和化学工業(株)社製)
2.5gおよび塩基吸着剤(商品名キョーワード70
0、協和化学工業(株)社製)2.5gを入れ、1時間
攪拌した。系を80℃まで冷却後、吸着剤および析出し
た塩を濾別して化合物224.1gを得た。
つつ、過剰の塩化メチルを留去した。その後、酢酸を加
えて系のpHを7に調整した後、100℃、50mmH
g以下で1時間、揮発分を留去した。次に酸吸着剤(商
品名キョーワード300、協和化学工業(株)社製)
2.5gおよび塩基吸着剤(商品名キョーワード70
0、協和化学工業(株)社製)2.5gを入れ、1時間
攪拌した。系を80℃まで冷却後、吸着剤および析出し
た塩を濾別して化合物224.1gを得た。
【0058】得られた化合物の水酸基価は3.8mgK
OH/g、不飽和度は1.41meq./g、けん化価
は151mgKOH/gであった。赤外吸収スペクトル
分析の結果を以下に示す。 1114cm-1 C−O−C 1649cm-1 −CH=CH2 1740cm-1 C=O(エステル) 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.4に示
す化合物であることを確認した。
OH/g、不飽和度は1.41meq./g、けん化価
は151mgKOH/gであった。赤外吸収スペクトル
分析の結果を以下に示す。 1114cm-1 C−O−C 1649cm-1 −CH=CH2 1740cm-1 C=O(エステル) 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.4に示
す化合物であることを確認した。
【0059】次に1 liter容フラスコに表1のN
o.4に示す化合物100.0gを採り、10重量%水
酸化ナトリウム水溶液118.0gを加えて、窒素雰囲
気下100℃で2時間けん化を行った。次いで塩酸を用
いてpHを7に調整し、脱塩処理装置(商品名マイクロ
・アシライザー、旭化成工業(株)社製)を用いて脱塩
を行った後、100℃、50mmHg以下で2時間脱水
を行った。次に吸着剤(商品名キョーワード600、協
和化学工業(株)社製)4.0gを入れ、1時間攪拌し
た。80℃まで冷却後、吸着剤を濾別して化合物82.
3gを得た。
o.4に示す化合物100.0gを採り、10重量%水
酸化ナトリウム水溶液118.0gを加えて、窒素雰囲
気下100℃で2時間けん化を行った。次いで塩酸を用
いてpHを7に調整し、脱塩処理装置(商品名マイクロ
・アシライザー、旭化成工業(株)社製)を用いて脱塩
を行った後、100℃、50mmHg以下で2時間脱水
を行った。次に吸着剤(商品名キョーワード600、協
和化学工業(株)社製)4.0gを入れ、1時間攪拌し
た。80℃まで冷却後、吸着剤を濾別して化合物82.
3gを得た。
【0060】得られた化合物の水酸基価は170mgK
OH/g、不飽和度は1.59meq./g、けん化価
は3.4mgKOH/g、ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーにより測定した重量平均分子量は4180
であった。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に示
す。 1114cm-1 C−O−C 1649cm-1 −CH=CH2 3425cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.4に示
す化合物であることを確認した。
OH/g、不飽和度は1.59meq./g、けん化価
は3.4mgKOH/g、ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーにより測定した重量平均分子量は4180
であった。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に示
す。 1114cm-1 C−O−C 1649cm-1 −CH=CH2 3425cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.4に示
す化合物であることを確認した。
【0061】実施例5 ジエチレングリコール4.24g(0.040mo
l)、キシレン(溶媒)60g、および水酸化カリウム
10.9gを1 liter容オートクレーブに仕込
み、系内を窒素で置換した後、攪拌しつつ130℃まで
昇温した。次いで、エチレンオキシド131.4g
(2.98mol)、グリシジルアセテート51.8g
(0.42mol)、メタリルグリシジルエーテル16
5.9g(1.29mol)、1,2−エポキシヘプタ
デカン(商品名AOEX68、ダイセル化学工業(株)
社製)159.5g(0.63mol)、およびペンタ
デカエチレングリコール グリシジル ラウリルエーテ
ル(商品名デナコール EX−171、ナガセ化成工業
(株)社製)215.2g(0.21mol)を計量槽
に計り取り、均一になるまで混合した。125〜135
℃、5kg/cm2(ゲージ圧)以下の条件で、計量槽
より混合物を24時間かけてオートクレーブに圧入した
後、さらに2時間反応を続けた。
l)、キシレン(溶媒)60g、および水酸化カリウム
10.9gを1 liter容オートクレーブに仕込
み、系内を窒素で置換した後、攪拌しつつ130℃まで
昇温した。次いで、エチレンオキシド131.4g
(2.98mol)、グリシジルアセテート51.8g
(0.42mol)、メタリルグリシジルエーテル16
5.9g(1.29mol)、1,2−エポキシヘプタ
デカン(商品名AOEX68、ダイセル化学工業(株)
社製)159.5g(0.63mol)、およびペンタ
デカエチレングリコール グリシジル ラウリルエーテ
ル(商品名デナコール EX−171、ナガセ化成工業
(株)社製)215.2g(0.21mol)を計量槽
に計り取り、均一になるまで混合した。125〜135
℃、5kg/cm2(ゲージ圧)以下の条件で、計量槽
より混合物を24時間かけてオートクレーブに圧入した
後、さらに2時間反応を続けた。
【0062】次に、窒素を通じながら110℃、50m
mHg以下で溶媒のキシレンおよび未反応のエポキシ化
合物(エチレンオキシド、グリシジルアセテート、メタ
リルグリシジルエーテル等)を除去した。60℃まで冷
却し、酢酸を加えて系のpHを7に調整した後、100
℃、50mmHg以下で1時間、揮発分を留去した。次
に酸吸着剤(商品名キョーワード300、協和化学工業
(株)社製)7.3gおよび塩基吸着剤(商品名キョー
ワード700、協和化学工業(株)社製)7.3gを入
れ、1時間攪拌した。80℃まで冷却後、吸着剤および
析出した塩を濾別して化合物624.5gを得た。
mHg以下で溶媒のキシレンおよび未反応のエポキシ化
合物(エチレンオキシド、グリシジルアセテート、メタ
リルグリシジルエーテル等)を除去した。60℃まで冷
却し、酢酸を加えて系のpHを7に調整した後、100
℃、50mmHg以下で1時間、揮発分を留去した。次
に酸吸着剤(商品名キョーワード300、協和化学工業
(株)社製)7.3gおよび塩基吸着剤(商品名キョー
ワード700、協和化学工業(株)社製)7.3gを入
れ、1時間攪拌した。80℃まで冷却後、吸着剤および
析出した塩を濾別して化合物624.5gを得た。
【0063】得られた化合物の水酸基価は6.6mgK
OH/g、不飽和度は1.77meq./g、けん化価
は32.7mgKOH/gであった。赤外吸収スペクト
ル分析の結果を以下に示す。 1115cm-1 C−O−C 1658cm-1 −C(CH3)=CH2 1741cm-1 C=O(エステル) 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.5に示
す化合物であることを確認した。
OH/g、不飽和度は1.77meq./g、けん化価
は32.7mgKOH/gであった。赤外吸収スペクト
ル分析の結果を以下に示す。 1115cm-1 C−O−C 1658cm-1 −C(CH3)=CH2 1741cm-1 C=O(エステル) 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.5に示
す化合物であることを確認した。
【0064】次に1 liter容フラスコに表1のN
o.5に示す化合物100.0gを採り、10重量%水
酸化ナトリウム水溶液29.1gを加えて、窒素雰囲気
下100℃で3時間けん化を行った。次いで塩酸を用い
てpHを7に調整し、脱塩処理装置(商品名マイクロ・
アシライザー、旭化成工業(株)社製)を用いて脱塩を
行った後、100℃、50mmHg以下で2時間脱水を
行った。次に吸着剤(商品名キョーワード600、協和
化学工業(株)社製)4.0gを入れ、1時間攪拌し
た。80℃まで冷却後、吸着剤を濾別して化合物81.
0gを得た。
o.5に示す化合物100.0gを採り、10重量%水
酸化ナトリウム水溶液29.1gを加えて、窒素雰囲気
下100℃で3時間けん化を行った。次いで塩酸を用い
てpHを7に調整し、脱塩処理装置(商品名マイクロ・
アシライザー、旭化成工業(株)社製)を用いて脱塩を
行った後、100℃、50mmHg以下で2時間脱水を
行った。次に吸着剤(商品名キョーワード600、協和
化学工業(株)社製)4.0gを入れ、1時間攪拌し
た。80℃まで冷却後、吸着剤を濾別して化合物81.
0gを得た。
【0065】得られた化合物の水酸基価は40.3mg
KOH/g、不飽和度は1.81meq./g、けん化
価は0.5mgKOH/g、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィーにより測定した重量平均分子量は166
00であった。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に
示す。 1114cm-1 C−O−C 1659cm-1 −C(CH3)=CH2 3411cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.5に示
す化合物であることを確認した。
KOH/g、不飽和度は1.81meq./g、けん化
価は0.5mgKOH/g、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィーにより測定した重量平均分子量は166
00であった。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に
示す。 1114cm-1 C−O−C 1659cm-1 −C(CH3)=CH2 3411cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.5に示
す化合物であることを確認した。
【0066】実施例6 ジグリセリン4.75g(0.029mol)、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル(溶媒)50g、およ
びナトリウムメトキシド11.3gを1 liter容
オートクレーブに仕込み、系内を窒素で置換した。その
後、攪拌しつつ100℃まで昇温し、窒素を通じながら
1時間アルコラート化を行った。次に、窒素の導入を停
止してから130℃まで昇温した。次いで、t−ブチル
ジメチルシリル グリシジル エーテル283.6g
(1.51mol)、アリルグリシジルエーテル68.
5g(0.60mol)およびエチレンオキシド39
3.8g(8.94mol)を計量槽に計り取り、均一
になるまで混合した。125〜135℃、5kg/cm
2(ゲージ圧)以下の条件で、計量槽より混合物を11
時間かけてオートクレーブに圧入した後、さらに1時間
反応を続けた。
レングリコールジメチルエーテル(溶媒)50g、およ
びナトリウムメトキシド11.3gを1 liter容
オートクレーブに仕込み、系内を窒素で置換した。その
後、攪拌しつつ100℃まで昇温し、窒素を通じながら
1時間アルコラート化を行った。次に、窒素の導入を停
止してから130℃まで昇温した。次いで、t−ブチル
ジメチルシリル グリシジル エーテル283.6g
(1.51mol)、アリルグリシジルエーテル68.
5g(0.60mol)およびエチレンオキシド39
3.8g(8.94mol)を計量槽に計り取り、均一
になるまで混合した。125〜135℃、5kg/cm
2(ゲージ圧)以下の条件で、計量槽より混合物を11
時間かけてオートクレーブに圧入した後、さらに1時間
反応を続けた。
【0067】次に、窒素を通じながら110℃、50m
mHg以下で溶媒のジエチレングリコールジメチルエー
テルおよび未反応のエポキシ化合物(t−ブチルジメチ
ルシリル グリシジル エーテル、アリルグリシジルエ
ーテル、エチレンオキシド)を除去した。30℃まで冷
却し、酢酸を加えて系のpHを7に調整した後、100
℃、50mmHg以下で1時間、揮発分を留去した。次
に酸吸着剤(商品名キョーワード300、協和化学工業
(株)社製)7.5gおよび塩基吸着剤(商品名キョー
ワード700、協和化学工業(株)社製)7.5gを入
れ、1時間攪拌した。80℃まで冷却後、吸着剤および
析出した塩を濾別して化合物671.2gを得た。
mHg以下で溶媒のジエチレングリコールジメチルエー
テルおよび未反応のエポキシ化合物(t−ブチルジメチ
ルシリル グリシジル エーテル、アリルグリシジルエ
ーテル、エチレンオキシド)を除去した。30℃まで冷
却し、酢酸を加えて系のpHを7に調整した後、100
℃、50mmHg以下で1時間、揮発分を留去した。次
に酸吸着剤(商品名キョーワード300、協和化学工業
(株)社製)7.5gおよび塩基吸着剤(商品名キョー
ワード700、協和化学工業(株)社製)7.5gを入
れ、1時間攪拌した。80℃まで冷却後、吸着剤および
析出した塩を濾別して化合物671.2gを得た。
【0068】得られた化合物の水酸基価は9.2mgK
OH/g、不飽和度は0.80meq./gであった。
赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に示す。 1099cm-1 C−O−CおよびC−O−Si 1647cm-1 −CH=CH2 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.6に示
す化合物であることを確認した。
OH/g、不飽和度は0.80meq./gであった。
赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に示す。 1099cm-1 C−O−CおよびC−O−Si 1647cm-1 −CH=CH2 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.6に示
す化合物であることを確認した。
【0069】次に1 liter容フラスコに表1のN
o.6に示す化合物50.0gを採り、乾燥したテトラ
ヒドロフラン300.0g、およびテトラブチルアンモ
ニウムフルオリド・三水和物39.4gを加えて、窒素
雰囲気下室温で7時間反応を行った。脱イオン水100
gを添加して1時間攪拌し、次いでトルエンを用いて生
成物を抽出した。有機層は飽和食塩水で水層がほぼ中性
になるまで洗浄し、100℃、50mmHg以下でトル
エン等の揮発分を留去した。次に酸吸着剤(商品名キョ
ーワード300、協和化学工業(株)社製)0.3gお
よび塩基吸着剤(商品名キョーワード700、協和化学
工業(株)社製)0.3gを入れ、1時間攪拌した。8
0℃まで冷却後、吸着剤を濾別して化合物29.7gを
得た。
o.6に示す化合物50.0gを採り、乾燥したテトラ
ヒドロフラン300.0g、およびテトラブチルアンモ
ニウムフルオリド・三水和物39.4gを加えて、窒素
雰囲気下室温で7時間反応を行った。脱イオン水100
gを添加して1時間攪拌し、次いでトルエンを用いて生
成物を抽出した。有機層は飽和食塩水で水層がほぼ中性
になるまで洗浄し、100℃、50mmHg以下でトル
エン等の揮発分を留去した。次に酸吸着剤(商品名キョ
ーワード300、協和化学工業(株)社製)0.3gお
よび塩基吸着剤(商品名キョーワード700、協和化学
工業(株)社製)0.3gを入れ、1時間攪拌した。8
0℃まで冷却後、吸着剤を濾別して化合物29.7gを
得た。
【0070】得られた化合物の水酸基価は157mgK
OH/g、不飽和度は1.04meq./g、ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィーにより測定した重量平
均分子量は18900であった。赤外吸収スペクトル分
析の結果を以下に示す。 1112cm-1 C−O−C 1647cm-1 −CH=CH2 3418cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.6に示
す化合物であることを確認した。
OH/g、不飽和度は1.04meq./g、ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィーにより測定した重量平
均分子量は18900であった。赤外吸収スペクトル分
析の結果を以下に示す。 1112cm-1 C−O−C 1647cm-1 −CH=CH2 3418cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.6に示
す化合物であることを確認した。
【0071】実施例7 ジエチレングリコール10.6g(0.10mol)、
ジエチレングリコールジメチルエーテル(溶媒)80
g、および水酸化カリウム8.8gを1 liter容
オートクレーブに仕込み、系内を窒素で置換した後、攪
拌しつつ130℃まで昇温した。次いで、グリシジル
テトラヒドロピラニル エーテル516.4g(3.2
6mol)、アリルグリシジルエーテル62.0g
(0.54mol)およびエチレンオキシド36.7g
(0.83mol)を計量槽に計り取り、均一になるま
で混合した。125〜135℃、5kg/cm2以下の
条件で、計量槽より混合物を14時間かけてオートクレ
ーブに圧入した後、さらに1時間反応を続けた。
ジエチレングリコールジメチルエーテル(溶媒)80
g、および水酸化カリウム8.8gを1 liter容
オートクレーブに仕込み、系内を窒素で置換した後、攪
拌しつつ130℃まで昇温した。次いで、グリシジル
テトラヒドロピラニル エーテル516.4g(3.2
6mol)、アリルグリシジルエーテル62.0g
(0.54mol)およびエチレンオキシド36.7g
(0.83mol)を計量槽に計り取り、均一になるま
で混合した。125〜135℃、5kg/cm2以下の
条件で、計量槽より混合物を14時間かけてオートクレ
ーブに圧入した後、さらに1時間反応を続けた。
【0072】次に、窒素を通じながら110℃、50m
mHg以下で溶媒のジエチレングリコールジメチルエー
テルおよび未反応のエポキシ化合物(グリシジル テト
ラヒドロピラニル エーテル、アリルグリシジルエーテ
ル、エチレンオキシド)を除去した。60℃まで冷却
し、飽和カリミョウバン水溶液を加えて系のpHを7に
調整した後、100℃、50mmHg以下で1時間、揮
発分を留去した。次に酸吸着剤(商品名キョーワード3
00、協和化学工業(株)社製)6.3gおよび塩基吸
着剤(商品名キョーワード700、協和化学工業(株)
社製)6.3gを入れ、1時間攪拌した。80℃まで冷
却後、吸着剤および析出した塩を濾別した。
mHg以下で溶媒のジエチレングリコールジメチルエー
テルおよび未反応のエポキシ化合物(グリシジル テト
ラヒドロピラニル エーテル、アリルグリシジルエーテ
ル、エチレンオキシド)を除去した。60℃まで冷却
し、飽和カリミョウバン水溶液を加えて系のpHを7に
調整した後、100℃、50mmHg以下で1時間、揮
発分を留去した。次に酸吸着剤(商品名キョーワード3
00、協和化学工業(株)社製)6.3gおよび塩基吸
着剤(商品名キョーワード700、協和化学工業(株)
社製)6.3gを入れ、1時間攪拌した。80℃まで冷
却後、吸着剤および析出した塩を濾別した。
【0073】次に生成物を1 liter容フラスコに
入れ、ピリジン300g、無水酢酸22.5g(0.2
2mol)を仕込んだ。系内を窒素で置換した後、攪拌
しつつ60〜70℃で4時間エステル化を行った。反応
終了後、脱イオン水1.8gを加えさらに1時間攪拌
し、過剰の無水酢酸を加水分解した。120℃、50m
mHg以下でピリジン、酢酸、および水を留去した。酸
吸着剤(商品名キョーワード300、協和化学工業
(株)社製)6.3gおよび塩基吸着剤(商品名キョー
ワード700、協和化学工業(株)社製)6.3gを入
れ、1時間攪拌し、80℃まで冷却後、吸着剤および析
出した塩を濾別して化合物504.0gを得た。
入れ、ピリジン300g、無水酢酸22.5g(0.2
2mol)を仕込んだ。系内を窒素で置換した後、攪拌
しつつ60〜70℃で4時間エステル化を行った。反応
終了後、脱イオン水1.8gを加えさらに1時間攪拌
し、過剰の無水酢酸を加水分解した。120℃、50m
mHg以下でピリジン、酢酸、および水を留去した。酸
吸着剤(商品名キョーワード300、協和化学工業
(株)社製)6.3gおよび塩基吸着剤(商品名キョー
ワード700、協和化学工業(株)社製)6.3gを入
れ、1時間攪拌し、80℃まで冷却後、吸着剤および析
出した塩を濾別して化合物504.0gを得た。
【0074】得られた化合物の水酸基価は0.1mgK
OH/g、不飽和度は0.86meq./gであった。
赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に示す。 1110cm-1 C−O−C 1645cm-1 −CH=CH2 1735cm-1 C=O(エステル) 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.7に示
す化合物であることを確認した。
OH/g、不飽和度は0.86meq./gであった。
赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に示す。 1110cm-1 C−O−C 1645cm-1 −CH=CH2 1735cm-1 C=O(エステル) 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.7に示
す化合物であることを確認した。
【0075】続いて1 liter容フラスコに表1の
No.7に示す化合物200.0gを採り、メタノール
328.3gとp−トルエンスルホン酸・一水和物0.
4gを加えて、室温で1日間攪拌した。5重量%炭酸ナ
トリウム水溶液を加えて系を弱塩基性にした後、100
℃、50mmHg以下でメタノールなどの揮発分を留去
した。次に吸着剤(商品名キョーワード600、協和化
学工業(株)社製)2.0gを入れ、1時間攪拌した。
80℃まで冷却後、吸着剤および析出した塩を濾別して
化合物106.5gを得た。
No.7に示す化合物200.0gを採り、メタノール
328.3gとp−トルエンスルホン酸・一水和物0.
4gを加えて、室温で1日間攪拌した。5重量%炭酸ナ
トリウム水溶液を加えて系を弱塩基性にした後、100
℃、50mmHg以下でメタノールなどの揮発分を留去
した。次に吸着剤(商品名キョーワード600、協和化
学工業(株)社製)2.0gを入れ、1時間攪拌した。
80℃まで冷却後、吸着剤および析出した塩を濾別して
化合物106.5gを得た。
【0076】得られた化合物の水酸基価は505mgK
OH/g、不飽和度は1.52meq./g、けん化価
は33.3mgKOH/g、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィーにより測定した重量平均分子量は337
0であった。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に示
す。 1109cm-1 C−O−C 1645cm-1 −CH=CH2 1733cm-1 C=O(エステル) 3397cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.7に示
す化合物であることを確認した。
OH/g、不飽和度は1.52meq./g、けん化価
は33.3mgKOH/g、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィーにより測定した重量平均分子量は337
0であった。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に示
す。 1109cm-1 C−O−C 1645cm-1 −CH=CH2 1733cm-1 C=O(エステル) 3397cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.7に示
す化合物であることを確認した。
【0077】実施例8 ノニルフェノール22.0g(0.10mol)、テト
ラヒドロフラン50.6g(0.70mol)、トルエ
ン(溶媒)100g、および三フッ化ホウ素−ジエチル
エーテル錯体5.3gを1 liter容オートクレー
ブに仕込み、系内を窒素で置換した後、攪拌しつつ40
℃まで昇温した。次いで、グリシジルアセテート82.
3g(0.067mol)、アリルグリシジルエーテル
62.6g(0.55mol)およびエチレンオキシド
48.7g(1.11mol)を計量槽に計り取り、均
一になるまで混合した。35〜45℃、5kg/cm2
(ゲージ圧)以下の条件で、計量槽より混合物を10時
間かけてオートクレーブに圧入した後、さらに1時間反
応を続けた。
ラヒドロフラン50.6g(0.70mol)、トルエ
ン(溶媒)100g、および三フッ化ホウ素−ジエチル
エーテル錯体5.3gを1 liter容オートクレー
ブに仕込み、系内を窒素で置換した後、攪拌しつつ40
℃まで昇温した。次いで、グリシジルアセテート82.
3g(0.067mol)、アリルグリシジルエーテル
62.6g(0.55mol)およびエチレンオキシド
48.7g(1.11mol)を計量槽に計り取り、均
一になるまで混合した。35〜45℃、5kg/cm2
(ゲージ圧)以下の条件で、計量槽より混合物を10時
間かけてオートクレーブに圧入した後、さらに1時間反
応を続けた。
【0078】次に、5重量%炭酸ナトリウム水溶液を用
いて系のpHを7に調整した後、トルエン1 lite
rを加え30分間攪拌してから、飽和食塩水で3回洗浄
して触媒の中和塩を除去した。100℃、50mmHg
以下で水、溶媒(トルエン)等の揮発分を除去し、続い
て吸着剤(商品名キョーワード600、協和化学工業
(株)社製)10.0gを入れ、1時間攪拌した。80
℃まで冷却後、吸着剤および析出した塩を濾別して化合
物204.8gを得た。
いて系のpHを7に調整した後、トルエン1 lite
rを加え30分間攪拌してから、飽和食塩水で3回洗浄
して触媒の中和塩を除去した。100℃、50mmHg
以下で水、溶媒(トルエン)等の揮発分を除去し、続い
て吸着剤(商品名キョーワード600、協和化学工業
(株)社製)10.0gを入れ、1時間攪拌した。80
℃まで冷却後、吸着剤および析出した塩を濾別して化合
物204.8gを得た。
【0079】得られた化合物の水酸基価は23.9mg
KOH/g、不飽和度は2.13meq./g、けん化
価は146mgKOH/gであった。赤外吸収スペクト
ル分析の結果を以下に示す。 1110cm-1 C−O−C 1514cm-1 芳香族 1608cm-1 芳香族 1644cm-1 −CH=CH2 1741cm-1 C=O(エステル) 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.8に示
す化合物であることを確認した。
KOH/g、不飽和度は2.13meq./g、けん化
価は146mgKOH/gであった。赤外吸収スペクト
ル分析の結果を以下に示す。 1110cm-1 C−O−C 1514cm-1 芳香族 1608cm-1 芳香族 1644cm-1 −CH=CH2 1741cm-1 C=O(エステル) 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.8に示
す化合物であることを確認した。
【0080】次に1 liter容フラスコに表1のN
o.8に示す化合物100.0gを採り、10重量%水
酸化ナトリウム水溶液114.1gを加えて、窒素雰囲
気下100℃で2時間けん化を行った。次いで塩酸を用
いてpHを7に調整し、脱塩処理装置(商品名マイクロ
・アシライザー、旭化成工業(株)社製)を用いて脱塩
を行った後、100℃、50mmHg以下で2時間脱水
を行った。次に吸着剤(商品名キョーワード600、協
和化学工業(株)社製)4.0gを入れ、1時間攪拌し
た。80℃まで冷却後、吸着剤を濾別して化合物77.
6gを得た。
o.8に示す化合物100.0gを採り、10重量%水
酸化ナトリウム水溶液114.1gを加えて、窒素雰囲
気下100℃で2時間けん化を行った。次いで塩酸を用
いてpHを7に調整し、脱塩処理装置(商品名マイクロ
・アシライザー、旭化成工業(株)社製)を用いて脱塩
を行った後、100℃、50mmHg以下で2時間脱水
を行った。次に吸着剤(商品名キョーワード600、協
和化学工業(株)社製)4.0gを入れ、1時間攪拌し
た。80℃まで冷却後、吸着剤を濾別して化合物77.
6gを得た。
【0081】得られた化合物の水酸基価は190mgK
OH/g、不飽和度は2.39meq./g、けん化価
は0.0mgKOH/g、ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーにより測定した重量平均分子量は2090
であった。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に示
す。 1110cm-1 C−O−C 1514cm-1 芳香族 1608cm-1 芳香族 1642cm-1 −CH=CH2 3409cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.8に示
す化合物であることを確認した。
OH/g、不飽和度は2.39meq./g、けん化価
は0.0mgKOH/g、ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーにより測定した重量平均分子量は2090
であった。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に示
す。 1110cm-1 C−O−C 1514cm-1 芳香族 1608cm-1 芳香族 1642cm-1 −CH=CH2 3409cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.8に示
す化合物であることを確認した。
【0082】実施例9 ジエチレングリコール3.04g(0.029mo
l)、ジエチレングリコールジメチルエーテル(溶媒)
110g、および酢酸カリウム4.40gを1 lit
er容オートクレーブに仕込み、系内を窒素で置換した
後、攪拌しつつ130℃まで昇温した。次いで、グリシ
ジルアセテート9.94g(0.082mol)、アリ
ルグリシジルエーテル18.6g(0.16mol)お
よびエチレンオキシド58.4g(1.33mol)を
計量槽に計り取り、均一になるまで混合した。125〜
135℃、5kg/cm2(ゲージ圧)以下の条件で、
計量槽より混合物を8時間かけてオートクレーブに圧入
した後、さらに2.5時間反応を続けた。
l)、ジエチレングリコールジメチルエーテル(溶媒)
110g、および酢酸カリウム4.40gを1 lit
er容オートクレーブに仕込み、系内を窒素で置換した
後、攪拌しつつ130℃まで昇温した。次いで、グリシ
ジルアセテート9.94g(0.082mol)、アリ
ルグリシジルエーテル18.6g(0.16mol)お
よびエチレンオキシド58.4g(1.33mol)を
計量槽に計り取り、均一になるまで混合した。125〜
135℃、5kg/cm2(ゲージ圧)以下の条件で、
計量槽より混合物を8時間かけてオートクレーブに圧入
した後、さらに2.5時間反応を続けた。
【0083】次に、窒素を通じながら110℃、50m
mHg以下で溶媒のジエチレングリコールジメチルエー
テルおよび未反応のエポキシ化合物(グリシジルアセテ
ート、アリルグリシジルエーテル、エチレンオキシド)
を除去した。60℃まで冷却し、酢酸を加えて系のpH
を5に調整した後、脱イオン水20gを加えて塩を溶解
した後、120℃、50mmHg以下で揮発分を留去し
た。次に酸吸着剤(商品名キョーワード1000、協和
化学工業(株)社製)4.5gを入れ、1時間攪拌し
た。80℃まで冷却後、吸着剤および析出した塩を濾別
して化合物73.4gを得た。
mHg以下で溶媒のジエチレングリコールジメチルエー
テルおよび未反応のエポキシ化合物(グリシジルアセテ
ート、アリルグリシジルエーテル、エチレンオキシド)
を除去した。60℃まで冷却し、酢酸を加えて系のpH
を5に調整した後、脱イオン水20gを加えて塩を溶解
した後、120℃、50mmHg以下で揮発分を留去し
た。次に酸吸着剤(商品名キョーワード1000、協和
化学工業(株)社製)4.5gを入れ、1時間攪拌し
た。80℃まで冷却後、吸着剤および析出した塩を濾別
して化合物73.4gを得た。
【0084】得られた化合物の水酸基価は105.7m
gKOH/g、不飽和度は1.68meq./g、けん
化価は50.9mgKOH/g、ゲルパーミエーション
クロマトグラフィーにより測定した重量平均分子量は1
060であった。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下
に示す。 1108cm-1 C−O−C 1647cm-1 −CH=CH2 1740cm-1 C=O(エステル) 3386cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.9に示
す化合物であることを確認した。
gKOH/g、不飽和度は1.68meq./g、けん
化価は50.9mgKOH/g、ゲルパーミエーション
クロマトグラフィーにより測定した重量平均分子量は1
060であった。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下
に示す。 1108cm-1 C−O−C 1647cm-1 −CH=CH2 1740cm-1 C=O(エステル) 3386cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.9に示
す化合物であることを確認した。
【0085】実施例10 2−エチル−1−ヘキサノール13.0g(0.10m
ol)、トルエン(溶媒)100g、および水酸化カリ
ウム5.0gを1 liter容オートクレーブに仕込
み、系内を窒素で置換した後、攪拌しつつ100℃まで
昇温した。次いで、エチレンオキシド104.8g
(2.38mol)、グリシジル メトキシメチル エ
ーテル39.2g(0.33mol)、アリルグリシジ
ルエーテル194.2g(1.70mol)およびブチ
ルグリシジルエーテル151.3g(1.16mol)
を計量槽に計り取り、均一になるまで混合した。100
〜110℃、5kg/cm2(ゲージ圧)以下の条件
で、計量槽より混合物を14時間かけてオートクレーブ
に圧入した後、さらに2時間反応を続けた。
ol)、トルエン(溶媒)100g、および水酸化カリ
ウム5.0gを1 liter容オートクレーブに仕込
み、系内を窒素で置換した後、攪拌しつつ100℃まで
昇温した。次いで、エチレンオキシド104.8g
(2.38mol)、グリシジル メトキシメチル エ
ーテル39.2g(0.33mol)、アリルグリシジ
ルエーテル194.2g(1.70mol)およびブチ
ルグリシジルエーテル151.3g(1.16mol)
を計量槽に計り取り、均一になるまで混合した。100
〜110℃、5kg/cm2(ゲージ圧)以下の条件
で、計量槽より混合物を14時間かけてオートクレーブ
に圧入した後、さらに2時間反応を続けた。
【0086】次に、窒素を通じながら110℃、50m
mHg以下で溶媒のトルエンおよび未反応のエポキシ化
合物(エチレンオキシド、グリシジル メトキシメチル
エーテル、アリルグリシジルエーテル、ブチルグリシ
ジルエーテル)を除去した。60℃まで冷却し、飽和カ
リミョウバン水溶液を加えて系のpHを7に調整した
後、100℃、50mmHg以下で1時間、揮発分を留
去した。次に酸吸着剤(商品名キョーワード300、協
和化学工業(株)社製)5.0gおよび塩基吸着剤(商
品名キョーワード700、協和化学工業(株)社製)
5.0gを入れ、1時間攪拌した。80℃まで冷却後、
吸着剤および析出した塩を濾別して化合物450.8g
を得た。
mHg以下で溶媒のトルエンおよび未反応のエポキシ化
合物(エチレンオキシド、グリシジル メトキシメチル
エーテル、アリルグリシジルエーテル、ブチルグリシ
ジルエーテル)を除去した。60℃まで冷却し、飽和カ
リミョウバン水溶液を加えて系のpHを7に調整した
後、100℃、50mmHg以下で1時間、揮発分を留
去した。次に酸吸着剤(商品名キョーワード300、協
和化学工業(株)社製)5.0gおよび塩基吸着剤(商
品名キョーワード700、協和化学工業(株)社製)
5.0gを入れ、1時間攪拌した。80℃まで冷却後、
吸着剤および析出した塩を濾別して化合物450.8g
を得た。
【0087】得られた化合物の水酸基価は12.0mg
KOH/g、不飽和度は3.36meq./gであっ
た。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に示す。 1106cm-1 C−O−C 1646cm-1 −CH=CH2 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.10に
示す化合物であることを確認した。
KOH/g、不飽和度は3.36meq./gであっ
た。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に示す。 1106cm-1 C−O−C 1646cm-1 −CH=CH2 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.10に
示す化合物であることを確認した。
【0088】続いて1 liter容フラスコに表1の
No.10に示す化合物200.0gを採り、メタノー
ル63.4gとp−トルエンスルホン酸・一水和物0.
3gを加えて、室温で1日間攪拌した。5重量%炭酸ナ
トリウム水溶液を加えて系を弱塩基性にした後、100
℃、50mmHg以下でメタノールなどの揮発分を留去
した。次に吸着剤(商品名キョーワード600、協和化
学工業(株)社製)2.0gを入れ、1時間攪拌した。
80℃まで冷却後、吸着剤および析出した塩を濾別して
化合物180.7gを得た。
No.10に示す化合物200.0gを採り、メタノー
ル63.4gとp−トルエンスルホン酸・一水和物0.
3gを加えて、室温で1日間攪拌した。5重量%炭酸ナ
トリウム水溶液を加えて系を弱塩基性にした後、100
℃、50mmHg以下でメタノールなどの揮発分を留去
した。次に吸着剤(商品名キョーワード600、協和化
学工業(株)社製)2.0gを入れ、1時間攪拌した。
80℃まで冷却後、吸着剤および析出した塩を濾別して
化合物180.7gを得た。
【0089】得られた化合物の水酸基価は50.6mg
KOH/g、不飽和度は3.47meq./g、ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィーにより測定した重量
平均分子量は4530であった。赤外吸収スペクトル分
析の結果を以下に示す。 1110cm-1 C−O−C 1645cm-1 −CH=CH2 3403cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.10に
示す化合物であることを確認した。
KOH/g、不飽和度は3.47meq./g、ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィーにより測定した重量
平均分子量は4530であった。赤外吸収スペクトル分
析の結果を以下に示す。 1110cm-1 C−O−C 1645cm-1 −CH=CH2 3403cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.10に
示す化合物であることを確認した。
【0090】実施例11 ジエチレングリコール10.6g(0.10mol)、
トルエン(溶媒)100g、および水酸化カリウム5.
0gを1 liter容オートクレーブに仕込み、系内
を窒素で置換した後、攪拌しつつ100℃まで昇温し
た。次いで、エチレンオキシド152.1g(3.45
mol)、1−メチル−1−エトキシメチル グリシジ
ル エーテル275.6g(1.89mol)およびア
リルグリシジルエーテル59.0g(0.52mol)
を計量槽に計り取り、均一になるまで混合した。100
〜110℃、5kg/cm2(ゲージ圧)以下の条件
で、計量槽より混合物を14時間かけてオートクレーブ
に圧入した後、さらに2時間反応を続けた。
トルエン(溶媒)100g、および水酸化カリウム5.
0gを1 liter容オートクレーブに仕込み、系内
を窒素で置換した後、攪拌しつつ100℃まで昇温し
た。次いで、エチレンオキシド152.1g(3.45
mol)、1−メチル−1−エトキシメチル グリシジ
ル エーテル275.6g(1.89mol)およびア
リルグリシジルエーテル59.0g(0.52mol)
を計量槽に計り取り、均一になるまで混合した。100
〜110℃、5kg/cm2(ゲージ圧)以下の条件
で、計量槽より混合物を14時間かけてオートクレーブ
に圧入した後、さらに2時間反応を続けた。
【0091】次に、窒素を通じながら110℃、50m
mHg以下で溶媒のトルエンおよび未反応のエポキシ化
合物(エチレンオキシド、1−メチル−1−エトキシメ
チルグリシジル エーテル、アリルグリシジルエーテ
ル)を除去した。60℃まで冷却し、飽和カリミョウバ
ン水溶液を加えて系のpHを7に調整した後、100
℃、50mmHg以下で1時間、揮発分を留去した。次
に酸吸着剤(商品名キョーワード300、協和化学工業
(株)社製)5.0gおよび塩基吸着剤(商品名キョー
ワード700、協和化学工業(株)社製)5.0gを入
れ、1時間攪拌した。80℃まで冷却後、吸着剤および
析出した塩を濾別して化合物440.8gを得た。
mHg以下で溶媒のトルエンおよび未反応のエポキシ化
合物(エチレンオキシド、1−メチル−1−エトキシメ
チルグリシジル エーテル、アリルグリシジルエーテ
ル)を除去した。60℃まで冷却し、飽和カリミョウバ
ン水溶液を加えて系のpHを7に調整した後、100
℃、50mmHg以下で1時間、揮発分を留去した。次
に酸吸着剤(商品名キョーワード300、協和化学工業
(株)社製)5.0gおよび塩基吸着剤(商品名キョー
ワード700、協和化学工業(株)社製)5.0gを入
れ、1時間攪拌した。80℃まで冷却後、吸着剤および
析出した塩を濾別して化合物440.8gを得た。
【0092】得られた化合物の水酸基価は23.8mg
KOH/g、不飽和度は1.03meq./gであっ
た。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に示す。 1102cm-1 C−O−C 1645cm-1 −CH=CH2 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.11に
示す化合物であることを確認した。
KOH/g、不飽和度は1.03meq./gであっ
た。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に示す。 1102cm-1 C−O−C 1645cm-1 −CH=CH2 出発原料、反応条件、分析値より、表1のNo.11に
示す化合物であることを確認した。
【0093】続いて1 liter容フラスコに表1の
No.11に示す化合物200.0gを採り、メタノー
ル362.4gとp−トルエンスルホン酸・一水和物
0.6gを加えて、室温で1日間攪拌した。5重量%炭
酸ナトリウム水溶液を加えて系を弱塩基性にした後、1
00℃、50mmHg以下でメタノールなどの揮発分を
留去した。次に吸着剤(商品名キョーワード600、協
和化学工業(株)社製)2.0gを入れ、1時間攪拌し
た。80℃まで冷却後、吸着剤および析出した塩を濾別
して化合物133.5gを得た。
No.11に示す化合物200.0gを採り、メタノー
ル362.4gとp−トルエンスルホン酸・一水和物
0.6gを加えて、室温で1日間攪拌した。5重量%炭
酸ナトリウム水溶液を加えて系を弱塩基性にした後、1
00℃、50mmHg以下でメタノールなどの揮発分を
留去した。次に吸着剤(商品名キョーワード600、協
和化学工業(株)社製)2.0gを入れ、1時間攪拌し
た。80℃まで冷却後、吸着剤および析出した塩を濾別
して化合物133.5gを得た。
【0094】得られた化合物の水酸基価は323mgK
OH/g、不飽和度は1.42meq./g、ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィーにより測定した重量平
均分子量は3440であった。赤外吸収スペクトル分析
の結果を以下に示す。 1109cm-1 C−O−C 1645cm-1 −CH=CH2 3390cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.11に
示す化合物であることを確認した。
OH/g、不飽和度は1.42meq./g、ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィーにより測定した重量平
均分子量は3440であった。赤外吸収スペクトル分析
の結果を以下に示す。 1109cm-1 C−O−C 1645cm-1 −CH=CH2 3390cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.11に
示す化合物であることを確認した。
【0095】実施例12 ステアリン酸28.4g(0.10mol)、トルエン
(溶媒)100g、および水酸化カリウム4.7gを1
liter容オートクレーブに仕込み、系内を窒素で
置換した後、攪拌しつつ130℃まで昇温した。次い
で、エチレンオキシド342.9g(7.78mo
l)、ベンジルグリシジルエーテル69.2g(0.4
2mol)およびアリルグリシジルエーテル28.4g
(0.25mol)を計量槽に計り取り、均一になるま
で混合した。130〜140℃、5kg/cm2(ゲー
ジ圧)以下の条件で、計量槽より混合物を19時間かけ
てオートクレーブに圧入した後、さらに2時間反応を続
けた。
(溶媒)100g、および水酸化カリウム4.7gを1
liter容オートクレーブに仕込み、系内を窒素で
置換した後、攪拌しつつ130℃まで昇温した。次い
で、エチレンオキシド342.9g(7.78mo
l)、ベンジルグリシジルエーテル69.2g(0.4
2mol)およびアリルグリシジルエーテル28.4g
(0.25mol)を計量槽に計り取り、均一になるま
で混合した。130〜140℃、5kg/cm2(ゲー
ジ圧)以下の条件で、計量槽より混合物を19時間かけ
てオートクレーブに圧入した後、さらに2時間反応を続
けた。
【0096】次に、窒素を通じながら110℃、50m
mHg以下で溶媒のトルエンおよび未反応のエポキシ化
合物(エチレンオキシド、ベンジルグリシジルエーテ
ル、アリルグリシジルエーテル)を除去した。60℃ま
で冷却し、塩酸を加えて系のpHを7に調整し、脱イオ
ン水40gを加えて塩を溶解した後、120℃、50m
mHg以下で揮発分を留去した。次に酸吸着剤(商品名
キョーワード300、協和化学工業(株)社製)4.7
gおよび塩基吸着剤(商品名キョーワード700、協和
化学工業(株)社製)4.7gを入れ、1時間攪拌し
た。80℃まで冷却後、吸着剤および析出した塩を濾別
して化合物417.5gを得た。
mHg以下で溶媒のトルエンおよび未反応のエポキシ化
合物(エチレンオキシド、ベンジルグリシジルエーテ
ル、アリルグリシジルエーテル)を除去した。60℃ま
で冷却し、塩酸を加えて系のpHを7に調整し、脱イオ
ン水40gを加えて塩を溶解した後、120℃、50m
mHg以下で揮発分を留去した。次に酸吸着剤(商品名
キョーワード300、協和化学工業(株)社製)4.7
gおよび塩基吸着剤(商品名キョーワード700、協和
化学工業(株)社製)4.7gを入れ、1時間攪拌し
た。80℃まで冷却後、吸着剤および析出した塩を濾別
して化合物417.5gを得た。
【0097】得られた化合物の水酸基価は12.8mg
KOH/g、不飽和度は0.54meq./g、けん化
価は12.9mgKOH/g、ゲルパーミエーションク
ロマトグラフィーにより測定した重量平均分子量は43
90であった。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に
示す。 1112cm-1 C−O−C 1496cm-1 芳香族 1646cm-1 −CH=CH2 1743cm-1 C=O(エステル) 3410cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.12に
示す化合物であることを確認した。
KOH/g、不飽和度は0.54meq./g、けん化
価は12.9mgKOH/g、ゲルパーミエーションク
ロマトグラフィーにより測定した重量平均分子量は43
90であった。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に
示す。 1112cm-1 C−O−C 1496cm-1 芳香族 1646cm-1 −CH=CH2 1743cm-1 C=O(エステル) 3410cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.12に
示す化合物であることを確認した。
【0098】実施例13 プロピレングリコール19.0g(0.25mol)、
トルエン(溶媒)80g、および水酸化カリウム6.7
gを1 liter容オートクレーブに仕込み、系内を
窒素で置換した後、攪拌しつつ95℃まで昇温した。次
いで、プロピレンオキシド237.5g(4.09mo
l)、2−エチルヘキサン酸グリシジル112.5g
(0.56mol)およびアリルグリシジルエーテル2
98.1g(2.61mol)を計量槽に計り取り、均
一になるまで混合した。95〜105℃、5kg/cm
2(ゲージ圧)以下の条件で、計量槽より混合物を16
時間かけてオートクレーブに圧入した後、さらに2時間
反応を続けた。
トルエン(溶媒)80g、および水酸化カリウム6.7
gを1 liter容オートクレーブに仕込み、系内を
窒素で置換した後、攪拌しつつ95℃まで昇温した。次
いで、プロピレンオキシド237.5g(4.09mo
l)、2−エチルヘキサン酸グリシジル112.5g
(0.56mol)およびアリルグリシジルエーテル2
98.1g(2.61mol)を計量槽に計り取り、均
一になるまで混合した。95〜105℃、5kg/cm
2(ゲージ圧)以下の条件で、計量槽より混合物を16
時間かけてオートクレーブに圧入した後、さらに2時間
反応を続けた。
【0099】次に、窒素を通じながら110℃、50m
mHg以下で溶媒のトルエンおよび未反応のエポキシ化
合物(プロピレンオキシド、2−エチルヘキサン酸グリ
シジル、アリルグリシジルエーテル)を除去した。60
℃まで冷却し、酢酸を加えて系のpHを5に調整し、脱
イオン水20gを加えて塩を溶解した後、120℃、5
0mmHg以下で揮発分を留去した。次に酸吸着剤(商
品名キョーワード1000、協和化学工業(株)社製)
6.7gを入れ、1時間攪拌した。80℃まで冷却後、
吸着剤および析出した塩を濾別して化合物587.6g
を得た。
mHg以下で溶媒のトルエンおよび未反応のエポキシ化
合物(プロピレンオキシド、2−エチルヘキサン酸グリ
シジル、アリルグリシジルエーテル)を除去した。60
℃まで冷却し、酢酸を加えて系のpHを5に調整し、脱
イオン水20gを加えて塩を溶解した後、120℃、5
0mmHg以下で揮発分を留去した。次に酸吸着剤(商
品名キョーワード1000、協和化学工業(株)社製)
6.7gを入れ、1時間攪拌した。80℃まで冷却後、
吸着剤および析出した塩を濾別して化合物587.6g
を得た。
【0100】得られた化合物の水酸基価は44.0mg
KOH/g、不飽和度は3.91meq./g、けん化
価は46.6mgKOH/g、ゲルパーミエーションク
ロマトグラフィーにより測定した重量平均分子量は25
50であった。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に
示す。 1115cm-1 C−O−C 1647cm-1 −CH=CH2 1740cm-1 C=O(エステル) 3440cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.13に
示す化合物であることを確認した。
KOH/g、不飽和度は3.91meq./g、けん化
価は46.6mgKOH/g、ゲルパーミエーションク
ロマトグラフィーにより測定した重量平均分子量は25
50であった。赤外吸収スペクトル分析の結果を以下に
示す。 1115cm-1 C−O−C 1647cm-1 −CH=CH2 1740cm-1 C=O(エステル) 3440cm-1 OH 出発原料、反応条件、分析値より、表2のNo.13に
示す化合物であることを確認した。
【0101】
【表1】
【0102】
【表2】
【0103】
【表3】
【0104】
【表4】
【0105】
【表5】
【0106】
【表6】
【0107】
【表7】
【0108】
【表8】
【0109】
【表9】
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるアルケニル
基含有ポリオキシアルキレン化合物。 【化1】 〔式中、Zは2〜8個の水酸基を持つ化合物の残基、 R1は炭素数1〜24の炭化水素基、または炭素数2〜
24のアシル基であり、複数ある場合は同一でも異なっ
ていてもよい。A1OおよびA2Oはそれぞれ炭素数2〜
22のオキシアルキレン基であり、複数ある場合は同一
でも異なっていてもよい。B1OおよびB2Oはそれぞれ
下記一般式(2)で示される基であり、複数ある場合は
同一でも異なっていてもよい。 【化2】 (式中、R2は炭素数3〜5のアルケニル基である。) C1OおよびC2Oはそれぞれ下記一般式(3)で示され
る基であり、複数ある場合は同一でも異なっていてもよ
い。 【化3】 (式中、R3は炭素数1〜3のアルキレン基、X1は水素
原子、炭素数2〜6のアルコキシ置換メチル基、炭素数
1〜4のアルコキシ基が置換していてもよいテトラヒド
ロピラン−2−イル基もしくはテトラヒドロフラン−2
−イル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数5〜
21のトリオルガノシリル基、または炭素数2〜10の
アシル基である。) D1OおよびD2Oはそれぞれ下記一般式(4)で示され
る基であり、複数ある場合は同一でも異なっていてもよ
い。 【化4】 (式中、R4は炭素数1〜24の炭化水素基であり、0
≦t≦50である。) A1OとB1OとC1OとD1OおよびA2OとB2OとC2
OとD2Oはそれぞれ任意の順序でブロック状に付加し
ていてもランダム状に付加していてもよい。mは0〜8
の整数、nは0〜8の整数でm+n=2〜8を満足し、
0≦a,0≦b,0≦c,0≦d,0≦e,0≦f,0
≦g,0≦hで、かつam+bn=1〜1500,cm
+dn=1〜100,em+fn=1〜100,gm+
hn=0〜50を満足する。〕 - 【請求項2】 A1OおよびA2Oが炭素数2〜4のオキ
シアルキレン基、gが0、hが0、R3がメチレン基、
およびX1が水素原子、炭素数2〜6のアルコキシ置換
メチル基、炭素数1〜4のアルコキシ基が置換していて
もよいテトラヒドロピラン−2−イル基もしくはテトラ
ヒドロフラン−2−イル基、ベンジル基またはアセチル
基である、請求項1記載のアルケニル基含有ポリオキシ
アルキレン化合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15143096A JPH09328540A (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | アルケニル基含有ポリオキシアルキレン化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15143096A JPH09328540A (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | アルケニル基含有ポリオキシアルキレン化合物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09328540A true JPH09328540A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15518451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15143096A Pending JPH09328540A (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | アルケニル基含有ポリオキシアルキレン化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09328540A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011093508A1 (ja) * | 2010-02-01 | 2011-08-04 | 日油株式会社 | ポリアルキレングリコール誘導体およびこれを配合してなる化粧料 |
JP2011157466A (ja) * | 2010-02-01 | 2011-08-18 | Nof Corp | ポリアルキレングリコール誘導体 |
-
1996
- 1996-06-12 JP JP15143096A patent/JPH09328540A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011093508A1 (ja) * | 2010-02-01 | 2011-08-04 | 日油株式会社 | ポリアルキレングリコール誘導体およびこれを配合してなる化粧料 |
JP2011157466A (ja) * | 2010-02-01 | 2011-08-18 | Nof Corp | ポリアルキレングリコール誘導体 |
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