JPH09328502A - 非ブロッキング性で耐引掻性の弾性塗料のためのバインダーとしてのポリマー水性分散物 - Google Patents

非ブロッキング性で耐引掻性の弾性塗料のためのバインダーとしてのポリマー水性分散物

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JPH09328502A
JPH09328502A JP9055148A JP5514897A JPH09328502A JP H09328502 A JPH09328502 A JP H09328502A JP 9055148 A JP9055148 A JP 9055148A JP 5514897 A JP5514897 A JP 5514897A JP H09328502 A JPH09328502 A JP H09328502A
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JP
Japan
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monomer
weight
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monomer composition
polymer dispersion
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Withdrawn
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JP9055148A
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Ulrich Desor
ウルリッヒ・デゾール
Stephan Dr Krieger
シユテフアン・クリーガー
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Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
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Publication date
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D181/00Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing sulfur, with or without nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on polysulfones; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F291/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to macromolecular compounds according to more than one of the groups C08F251/00 - C08F289/00

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い非ブロッキング性および耐引掻性を有す
るだけでなく、寸法安定性のない基体の塗装に十分な弾
性を有するポリマー塗膜を生じる0〜40℃の範囲内の
MFTを有するポリマー分散物を提供 【解決手段】 このポリマー分散物は、硬質モノマー混
合物を第一重合段階で少なくとも30重量% の割合で含
有しそして第二重合段階で少なくとも65重量%の割合
で含有するモノマー混合物を段階的に乳化重合すること
によって製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の産業上の利用分野】本発明は、高い非ブロッキ
ング性(nonblocking)および耐引掻性を有
する十分な弾性の塗膜を0〜40℃の範囲内で生じるポ
リマー分散物、その製造方法およびそれを基体用塗料の
バインダーとして用いることに関する。
【0002】
【従来の技術】寸法安定性のない基体に塗布される水性
塗料、例えば木材用ワニス、ステインおよび艶有り塗料
を製造するために、塗膜が大気中で暴露される時にヒビ
割れるのを防止するのに十分なレベルの弾性を有するバ
インダーが要求されている。しかしながらこれらの塗料
はある程度の硬度を有し、塗膜が良好な耐引掻性および
非ブロッキング性を有していることも更に必要とされ
る。環境保護の理由で、バインダーは0〜40℃の範囲
内で造膜し、塗膜凝固剤を全くかまたはほとんど必要と
しないことが望まれている。
【0003】ヨーロッパ特許出願公告(B)第0,18
4,091号明細書および同第0,015,644号明
細書からは、多段階乳化重合によって低い最低造膜温度
(MFT)を有しそして高い耐引掻性の塗膜を生じる自
己架橋性水性ポリマー分散物を製造することが公知であ
る。しかしながら第一段階で比較的多い割合で軟質モノ
マーを使用するために、相応するポリマー塗膜は耐引掻
性に関して欠陥がある。多量の自己架橋性基を用いるこ
とによってこの欠陥を防止することは可能であるが、破
断点伸び率の悪化および費用の増加を伴う。
【0004】ヨーロッパ特許出願公告(B)第0,33
2,011号明細書に記載されている如き65〜110
℃の範囲内のMFTを有する多段ポリマー(multi
stage polymers)は高い耐引掻性塗膜を
もたらすが、バインダーとして使用する場合には多量の
塗膜凝固剤を必要とする。更に相応する塗膜の破断点伸
び率は寸法安定性のない基体に使用するのに適していな
い。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】本発明の課題は、高い
非ブロッキング性および耐引掻性を有するだけでなく寸
法安定性のない基体の塗装に、特に木材用ワニス、ステ
インおよび艶有り塗料を製造するのにも十分な弾性を有
するポリマー塗膜を生じる0〜40℃の範囲内のMFT
を有するポリマー分散物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題は、硬質モノマ
ー混合物を第一重合段階で少なくとも30重量% の割合
で含有しそして第二重合段階で少なくとも65重量% の
割合で含有するモノマー混合物を段階的に乳化重合する
ことによってポリマー分散物を製造することによって解
決される。
【0007】本発明は、段階的に乳化重合することによ
って得ることができる、0〜40℃の範囲内の最低造膜
温度(MFT)を有するポリマー分散物において、第一
段階で、この段階の重合体の全量をそれぞれ基準とし
て、50〜68.5重量% の、相応する単独重合体が0
℃以下のガラス転移温度(Tg )を有する軟質モノマー
A、30〜50重量% の、相応する単独重合体が65℃
以上のガラス転移温度(Tg)を有する硬質モノマー
B、0.5〜5重量% の、AおよびBと共重合し得る
α,β−不飽和カルボン酸および/またはカルボキシア
ミド類C、1〜7.5重量% のケト基含有のエチレン性
不飽和モノマーDおよび0〜10重量% の、窒素原子不
含の他のエチレン性不飽和モノマーEを含むモノマー組
成物Iを重合し、第二段階で、この段階の重合体の全量
をそれぞれ基準として、5〜45重量% の、相応する単
独重合体が0℃以下のガラス転移温度(Tg )を有する
軟質モノマーA、65〜95重量% の、相応する単独重
合体が65℃以上のガラス転移温度(Tg)を有する硬
質モノマーB、0〜4重量% の、AおよびBと共重合し
得るα,β−不飽和カルボン酸および/またはカルボキ
シアミド類C、0〜5重量% のケト基含有のエチレン性
不飽和モノマーDおよび0〜10重量% の、窒素原子不
含の他のエチレン性不飽和モノマーEを含むモノマー組
成物IIを重合し、その際のモノマー組成物Iとモノマー
組成物IIとの重量比が50:50〜75:25であるこ
とを特徴とする、上記ポリマー分散物に関する。
【0008】軟質モノマー(soft monomer
s)とは、相応する単独重合体が0℃以下、好ましくは
−10℃以下のガラス転移温度(Tg )を有するモノマ
ー、例えばアクリル酸のC1 〜C12−アルキルエステル
またはメタクリル酸のC5 〜C12−アルキルエステル、
例えばブチルアクリレート、n−オクチルアクリレート
および2−エチルヘキシルアクリレートを意味する。
【0009】硬質モノマー(hard monomer
ts)とは、相応する単独重合体が65℃以上、好まし
くは85℃以上のガラス転移温度(Tg )を有するモノ
マー、例えばスチレン、ビニルトルエン、アクリロニト
リル、メタクリロニトリルおよびC1 〜C4 −アルキル
エステルまたはメタクリル酸のシクロアルキルエステ
ル、例えばメチルメタクリレート、シクロヘキシルメタ
クリレート、イソボルニル−メタクリレートおよび第三
ブチルメタクリレートがある。
【0010】モノマー組成物I中には、硬質モノマーB
の全量を基準として少なくとも50重量% のスチレンを
使用するのが有利である。AおよびBと共重合し得る
α,β−不飽和カルボン酸およびカルボキシアミドCは
炭素原子数3〜8のもの、例えばアクリル酸、メタクリ
ル酸、イタコン酸、アクリルアミドおよびメタクリルア
ミドが有利である。
【0011】ケト基を有する適するエチレン性不飽和モ
ノマーDは、アセトアセトキシ基を含むモノマー、例え
ばアセトアセトキシエチル−メタクリレート、アセトア
セトキシブチル−メタクリレート、アクリルアミド−メ
チルアセチルアセトンおよびビニルアセトアセテート、
ジアセトンの重合性誘導体、例えばジアセトンアクリル
アミドおよびジアセトンメタクリルアミド、およびブタ
ノンメタクリル酸エステルが好ましい。
【0012】第一段階のためのモノマー組成物Iは好ま
しくは第二段階のためのモノマー組成物IIよりも多い割
合でモノマーCおよびDを含有しているのが有利であ
る。場合によって共重合によって導入できるエチレン性
不飽和モノマーEは好ましくはヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、
アルコキシビニルシラン類および(メタ)アクリロイル
オキシアルキルシラン類がある。
【0013】化学的耐久性を向上させるために、分散物
は更に、分子中に少なくとも2つのヒドラジド基を持つ
多官能性カルボキシルヒドラジド類Fをも含有していて
もよく、これには例えばアジピン酸ジヒドラジド、蓚酸
ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジドおよびポリア
クリル酸ポリヒドラジドがある。モノマーDによってポ
リマー中に導入されるヒドラジド基とケト基との比は
0.5:1〜1:0.5、特に当量比であるのが好まし
い。
【0014】本発明は請求項1に記載のポリマー分散物
を段階的乳化重合によって製造する方法にも関する。こ
の重合は、第一段階のモノマー組成物Iを、次に第二段
階のモノマー組成物IIを次に乳化剤、開始剤および場合
によって保護コロイドの存在下に60〜95℃の温度で
水性相中で順次乳化および重合することによって乳化重
合の慣用技術に従って実施される。少量のモノマー組成
物Iを予備重合し、次に続いて残量のモノマー組成物I
およびモノマー組成物IIを好ましくは水性エマルジョン
の状態で計量供給するエマルジョン供給技術に従って実
施するのが有利である。場合によってIおよびIIのモノ
マー供給を順次実施しそしてIおよびIIの順次バッチ重
合を実施することも可能である。
【0015】本発明に従う高品質分散物の製造は乳化剤
および/または保護コロイドの存在下に行うのが有利で
ある。分散物はポリマー含有量を基準として一般に使用
される3重量% までの量、好ましくは2重量% までの量
のイオン乳化剤および/または6重量% までの量、好ま
しくは4重量% までの量の非イオン乳化剤を含有してい
る。
【0016】適する非イオン乳化剤の例にはアルキルポ
リグリコールエーテル類、例えばラウリル−、オレイル
−またはステアリルアルコールのまたはココヤシ脂肪ア
ルコールのエトキシル化生成物、例えばオクチルフェノ
ールまたはノニルフェノールのエトキシル化生成物、ジ
イソプロピルフェノール、トリイソプロピルフェノール
またはジ−またはトリ第三ブチルフェノールのエトキシ
ル化生成物、またはポリプロピレンオキシドのエトキシ
ル化生成物がある。
【0017】適するイオン乳化剤は第一アニオン乳化剤
である。これらにはアルキル−、アリール−またはアル
キルアリールスルホナートのまたはアルキル−、アリー
ル−またはアルキルアリールスルファート、ホスファー
ト、ホスホナートのアルカリ金属塩またはアンモニウム
塩がある。オリゴ−またはポリエチレンオキシド単位が
炭化水素基とアニオン基との間に位置していてもよい。
代表的な例にはラウリル硫酸ナトリウム、ウンデシルグ
リコールエーテル硫酸ナトリウム、オクチルフェニルグ
リコールエーテル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、ラウリルジグリコール硫酸ナトリ
ウム、トリ第三ブチルフェノール−ペンタ−または−オ
クタグリコール硫酸アンモニウムがある。
【0018】保護コロイドとしては場合によって天然
物、例えばアラビアゴム、澱粉、アルギン酸塩または変
性天然物質、例えばメチル−、エチル−、ヒドロキシア
ルキル−またはカルボキシメチルセルロース、または完
全合成物質、例えばポリビニルアルコールおよびポリビ
ニルピロリドンが使用される。変性セルロース誘導体お
よび合成保護コロイドを有利に使用することも可能であ
る。
【0019】しかしながら上記のモノマー系を使用する
場合には、これらの保護コロイドは限定された範囲でし
か用いることができない。使用できる量は多くの場合に
は0.001〜1重量% であり、添加物の相容性および
種類をそれぞれの個々の場合についてチェックしなけれ
ばならない。重合を開始しかつ継続するためには、油溶
性でおよび/または好ましくは水溶性の遊離基開始剤ま
たはレドックス系を使用する。適する例には過酸化水
素、過二硫酸カリウムまたは−アンモニウム、ジベンゾ
ールペルオキシド、ラウリルペルオキシド、第三ブチル
ペルオキシド、ビスアゾジイソブチロニトリルのそれぞ
れ単独または還元性成分、例えば亜硫酸水素ナトリウ
ム、Rongalit(R)(BASF)、グルコース、
アスコルビン酸がある。
【0020】更に、分子量調整剤、例えばメルカプタン
類、および乳化重合の当業者に知られている他の慣用助
剤を使用してもよい。分散物は一般にアンモニア水、ア
ルカリ金属−およびアルカリ土類金属水酸化物溶液で中
和しそして6.5〜10、好ましくは7.0〜9.0の
pHに調整する。
【0021】第一段階Iで硬質モノマーBを比較的に多
い割合で使用するにもかかわらず、新規の分散物から製
造される塗膜は驚くべきことに、寸法安定性のない基体
のための塗料に高い破断点伸び率および十分な弾性を示
す。本発明は更に、請求項1に記載のポリマー分散物用
塗料のバインダーとして用いることにも関する。
【0022】新規のポリマー分散物を基本成分とする
と、木材および他の基体のための顔料含有−および顔料
不含ワニス、ステインおよび塗料、特に艶有り塗料を製
造することにも関する。これらの塗料は慣用の添加物、
例えば湿潤剤、例えばアミノメチルプロパノール、消泡
剤、例えばシリコーンおよび鉱油、ポリアクリレートま
たはポリウレタンをベースとする増粘剤、パラフィンま
たはポリエチレンをベースとするワックス、造膜助剤、
例えばTexanol(R) (Eastman)またはブ
チルジグリコール、顔料、例えば二酸化チタン、フィラ
ー、分散剤、保存剤、艶消し剤および当業者に知られた
他の添加物を用いて製造することができる。
【0023】以下の実施例において部および百分率は他
に表示がない限り、重量に関する。
【0024】
【実施例】実施例1 2Lの反応器中に410.00部の水、13.24部
の、約7個のエチレンオキシド単位を持つC11−アルキ
ルエーテル硫酸ナトリウム(34% 濃度)および30.
00部のモノマー−エマルジョンIを80℃に加熱し、
次いで10部の水に0.375部のペルオキシ二硫酸ア
ンモニウムを溶解した溶液を添加する。次いで残りのモ
ノマーエマルジョンIをそして次にモノマー−エマルジ
ョンIIを、40部の水に溶解した2.3部のペルオキシ
二硫酸アンモニウムと一緒に3.5時間にわたって計量
供給する。加熱を60分以上継続し、次いでこのバッチ
を冷却する。pHを25% 濃度アンモニア溶液を用いて
9.0に調節する。81部の10% 濃度アジピン酸ジヒ
ドラジド溶液を次にこの分散物に添加する。分散物中の
固形分含有量は約47% であり、最低造膜温度は約18
℃である。
【0025】モノマーエマルジョンIは192.13部
の水、14.56部の、約7個のエチレンオキシド単位
を持つC11−アルキルエーテル硫酸ナトリウム(34%
濃度)、144.38部のスチレン、268.13部の
ブチルアクリレート、12.38部のメタクリル酸およ
び12.38部のジアセトンアクリルアミドを高速攪拌
機で、安定なエマルジョンが生じるまで攪拌することに
よって製造する。
【0026】モノマーエマルジョンIIは157.20部
の水、11.91部の、約7個のエチレンオキシド単位
を持つC11−アルキルエーテル硫酸ナトリウム(34%
濃度)、33.75部のスチレン、67.50部のブチ
ルアクリレート、236.25部のメチルメタクリレー
ト、3.38部のメタクリル酸および3.38部のジア
セトンアクリルアミドを高速攪拌機で、安定なエマルジ
ョンが生じるまで攪拌することによって製造する。
【0027】実施例2 2Lの反応器中に410.00部の水、13.24部
の、約7個のエチレンオキシド単位を持つC11−アルキ
ルエーテル硫酸ナトリウム(34% 濃度)および30.
00部のモノマー−エマルジョンIを80℃に加熱し、
次いで10部の水に0.375部のペルオキシ二硫酸ア
ンモニウムを溶解した溶液を添加する。次いで残りのモ
ノマーエマルジョンIをそして次にモノマー−エマルジ
ョンIIを、40部の水に溶解した2.3部のペルオキシ
二硫酸アンモニウムと一緒に3.5時間にわたって計量
供給する。加熱を60分以上継続し、次いでこのバッチ
を冷却する。pHを25% 濃度アンモニア溶液を用いて
9.0に調節する。131部の10% 濃度アジピン酸ジ
ヒドラジド溶液を次にこの分散物に添加する。分散物中
の固形分含有量は約47% であり、最低造膜温度は約1
9℃である。
【0028】モノマーエマルジョンIは192.79部
の水、15.88部の、約7個のエチレンオキシド単位
を持つC11−アルキルエーテル硫酸ナトリウム(34%
濃度)、180.00部のスチレン、270.13部の
ブチルアクリレート、13.50部のメタクリル酸およ
び22.50部のジアセトンアクリルアミドを高速攪拌
機で、安定なエマルジョンが生じるまで攪拌することに
よって製造する。
【0029】モノマーエマルジョンIIは128.53部
の水、10.59部の、約7個のエチレンオキシド単位
を持つC11−アルキルエーテル硫酸ナトリウム(34%
濃度)、60.00部のブチルアクリレート、240.
00部のメチルメタクリレート、3.00部のメタクリ
ル酸および3.00部のジアセトンアクリルアミドを高
速攪拌機で、安定なエマルジョンが生じるまで攪拌する
ことによって製造する。
【0030】実施例3 2Lの反応器中に410.00部の水、13.24部
の、約7個のエチレンオキシド単位を持つC11−アルキ
ルエーテル硫酸ナトリウム(34% 濃度)および30.
00部のモノマーエマルジョンIを80℃に加熱し、次
いで10部の水に0.375部のペルオキシ二硫酸アン
モニウムを溶解した溶液を添加する。次いで残りのモノ
マーエマルジョンIをそして次にモノマーエマルジョン
IIを、40部の水に溶解した2.3部のペルオキシ二硫
酸アンモニウムと一緒に3.5時間にわたって計量供給
する。加熱を60分以上継続し、次いでこのバッチを冷
却する。pHを25% 濃度アンモニア溶液を用いて9.
0に調節する。85部の10% 濃度アジピン酸ジヒドラ
ジド溶液を次にこの分散物に添加する。分散物中の固形
分含有量は約47% であり、最低造膜温度は約10℃で
ある。
【0031】モノマーエマルジョンIは208.68部
の水、15.88部の、約7個のエチレンオキシド単位
を持つC11−アルキルエーテル硫酸ナトリウム(34%
濃度)、180.00部のスチレン、270.00部の
エチルアクリレート、13.50部のメタクリル酸およ
び13.50部のジアセトンアクリルアミドを高速攪拌
機で、安定なエマルジョンが生じるまで攪拌することに
よって製造する。
【0032】モノマーエマルジョンIIは139.12部
の水、10.59部の、約7個のエチレンオキシド単位
を持つC11−アルキルエーテル硫酸ナトリウム(34%
濃度)、60.00部のブチルアクリレート、240.
00部のメチルメタクリレート、3.00部のメタクリ
ル酸および3.00部のジアセトンアクリルアミドを高
速攪拌機で、安定なエマルジョンが生じるまで攪拌する
ことによって製造する。
【0033】実施例4 2Lの反応器中に410.00部の水、13.24部
の、約7個のエチレンオキシド単位を持つC11−アルキ
ルエーテル硫酸ナトリウム(34% 濃度)および30.
00部のモノマーエマルジョンIを80℃に加熱し、次
いで10部の水に0.375部のペルオキシ二硫酸アン
モニウムを溶解した溶液を添加する。次いで残りのモノ
マーエマルジョンIをそして次にモノマーエマルジョン
IIを、40部の水に溶解した2.3部のペルオキシ二硫
酸アンモニウムと一緒に3.5時間にわたって計量供給
する。加熱を60分以上継続し、次いでこのバッチを冷
却する。pHを25% 濃度アンモニア溶液を用いて9.
0に調節する。85部の10% 濃度アジピン酸ジヒドラ
ジド溶液を次にこの分散物に添加する。分散物中の固形
分含有量は約47% であり、最低造膜温度は<0℃であ
る。
【0034】モノマーエマルジョンIは210.00部
の水、13.23部の、約7個のエチレンオキシド単位
を持つC11−アルキルエーテル硫酸ナトリウム(34%
濃度)、101.25部のスチレン、255.00部の
エチルヘキシルアクリレート、18.75部のメチルア
クリレート、11.25部のメタクリル酸および11.
25部のアセルアセトキシエチルメタクリレートを高速
攪拌機で、安定なエマルジョンが生じるまで攪拌するこ
とによって製造する。
【0035】モノマーエマルジョンIIは210.00部
の水、13.23部の、約7個のエチレンオキシド単位
を持つC11−アルキルエーテル硫酸ナトリウム(34%
濃度)、112.30部のエチルヘキシルアクリレー
ト、262.50部のメチルメタクリレート、3.75
部のメタクリル酸および11.25部のアセチルアセト
キシエチルメタクリレートを高速攪拌機で、安定なエマ
ルジョンが生じるまで攪拌することによって製造する。
【0036】比較例 2Lの反応器中に410.00部の水、13.24部
の、約7個のエチレンオキシド単位を持つC11−アルキ
ルエーテル硫酸ナトリウム(34% 濃度)および30.
00部のモノマーエマルジョンIを80℃に加熱し、次
いで10部の水に0.375部のペルオキシ二硫酸アン
モニウムを溶解した溶液を添加する。次いで残りのモノ
マーエマルジョンIをそして次にモノマーエマルジョン
IIを、40部の水に溶解した2.3部のペルオキシ二硫
酸アンモニウムと一緒に3.5時間にわたって計量供給
する。加熱を60分以上継続し、次いでこのバッチを冷
却する。pHは25% 濃度アンモニア溶液を用いて9.
0に調節する。分散物中の固形分含有量は約47重量で
あり、MFTは>44℃である。
【0037】モノマーエマルジョンIは326.83部
の水、20.65部の、約7個のエチレンオキシド単位
を持つC11−アルキルエーテル硫酸ナトリウム(34%
濃度)、11.20部のブチルアクリレート、573.
80部のメチルメタクリレート、20.80部のメタク
リル酸および6.70部のメタクリルアミドを高速攪拌
機で、安定なエマルジョンが生じるまで攪拌することに
よって製造する。
【0038】モノマーエマルジョンIIは98.18部の
水、5.82部の、約7個のエチレンオキシド単位を持
つC11−アルキルエーテル硫酸ナトリウム(34% 濃
度)、101.32部のブチルアクリレート、63.7
0部のメチルメタクリレート、6.93部のメタクリル
酸および2.24部のメタクリルアミドを高速攪拌機
で、安定なエマルジョンが生じるまで攪拌することによ
って製造する。
【0039】実施例5 木材用ワニスの製造 745部の実施例1,2,3,4または比較例1のポリ
マー分散物、172部の水、2部の、鉱油をベースとす
る消泡剤、10部の1,2−プロパンジオール、10部
のテキサノール(Texanol)、2部のアミノメチ
ルプロパノール、4部のポリウレタン増粘剤、25部の
メトキシブタノールおよび30部の30% 濃度ポリエチ
レンワックス−エマルジョン(軟化点100℃)を室温
で攪拌下に混合し、ワニスを得る。表1にワニス塗膜の
性質を掲載する。
【0040】 1)非ブロッキング性を試験するために、BYK Ma
llinckrodtまたはMorestの隠蔽力カー
ドに50μm のウエット塗膜厚で塗布する。
【0041】室温で24時間乾燥した後に、二枚の塗被
カードをそれらの塗被側を互いに重ねて置き、室温で2
時間3.1×104 N/m2 (0.32kp/cm2
の力を負荷する。次にこれらのカードを分離するのに必
要な力を再び測定する。評価: 評点0:0N/m2 、評点1:0.1〜0.8×104
N/m2 、評点2:0.81〜1.6×104 N/
2 、評点3:1.61〜2.4×104 N/m2 、評
点4:2.41〜3.2×104 N/m2 、評点5:>
3.2×104 N/m2 。 2)室温で木材に塗布した300μm のワニスを7日後
に評価した。 3)ガラスに塗布した100μm のワニスを7日後に測
定した。 4)室温でPEフィルムに塗布した300μm のワニス
を7日後に測定した。 5)松の板にワニスを二度塗りする。少なくとも7日乾
燥した後にlimatronでの暴露試験を開始する。
400サイクル後にヒビ割れ/ブリスターを測定する:
0=ヒビ割れ/ブリスターなし、6=酷くヒビ割れ/ブ
リスターあり。
【0042】実施例6 性質 固形分含有量: 約50 顔料化率: 分散物:顔料/フィラー混合物: 約1:0.38 バインダー固形分含有量:顔料/フィラー混合物 約1:0.75 顔料容量濃度(p.v.c.): 約17% 20℃での比重: 約1.2kg/L製法 表2の1〜7の出発物質を順次秤量し、それぞれ十分に
混合する。この顔料ペーストを続いて約20分、ディソ
ルバー(例えばIKA社;Janke & Kunkl
e)中で約6000回転/分でそして適当な分散容器/
ディソルバーディスクを用いて分散させる。ペーストを
冷却した後に表2の8および9を予め混合しそして添加
する。次に物質10〜15を十分に攪拌しながら添加
し、若干の場合には(上記処方の様に)予備混合する。
攪拌は、均一な混合物が生じるまで継続する。
【0043】次にpHをチェックしそして場合によって
アンモニア(25% 濃度)で約8.5の値に調整する。
表3にエマルジョン塗料塗膜の性質を総括掲載する。 1)非ブロッキング性を試験するために、BYK Ma
llinckrodtまたはMorestの隠蔽力カー
ドに50μm のウエット塗膜厚で塗布する。
【0044】室温で24時間乾燥した後に、二枚の塗被
カードをそれらの塗被側を互いに重ねて置き、室温で2
時間3.1×104 N/m2 (0.32kp/cm2
の力を負荷する。次にこれらのカードを分離するのに必
要な力を再び測定する。評価: 評点0:0N/m2 、評点1:0.1〜0.8×104
N/m2 、評点2:0.81〜1.6×104 N/
2 、評点3:1.61〜2.4×104 N/m2 、評
点4:2.41〜3.2×104 N/m2 、評点5:>
3.2×104 N/m2 。 2)室温で木材に塗布した300μm のワニスを7日後
に評価した。 3)ガラスに塗布した100μm のワニスを7日後に測
定した。 4)室温でPEフィルムに塗布した300μm のワニス
を7日後に測定した。 5)松の板にワニスを二度塗りする。少なくとも7日乾
燥した後にlimatoronでの暴露試験を開始す
る。400サイクル後にヒビ割れ/ブリスターを測定す
る:0=ヒビ割れ/ブリスターなし、6=酷くヒビ割れ
/ブリスターあり。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項 1】 段階的乳化重合によって得ることができ
    る、0〜40℃の最低造膜温度(MFT)を有するポリ
    マー分散物において、第一段階で、この段階の重合体の
    全量をそれぞれ基準として、50〜68.5重量% の、
    相応する単独重合体が0℃以下のガラス転移温度
    (Tg )を有する軟質モノマーA、30〜50重量%
    の、相応する単独重合体が65℃以上のガラス転移温度
    (Tg)を有する硬質モノマーB、0.5〜5重量%
    の、AおよびBと共重合し得るα,β−不飽和カルボン
    酸および/またはカルボキシアミド類C、1〜7.5重
    量% のケト基含有のエチレン性不飽和モノマーDおよび
    0〜10重量% の、窒素原子不含の他のエチレン性不飽
    和モノマーEを含むモノマー組成物Iを重合し、第二段
    階で、この段階の重合体の全量をそれぞれ基準として、
    5〜45重量% の、相応する単独重合体が0℃以下のガ
    ラス転移温度(Tg )を有する軟質モノマーA、65〜
    95重量% の、相応する単独重合体が65℃以上のガラ
    ス転移温度(Tg)を有する硬質モノマーB、0〜4重
    量% の、AおよびBと共重合し得るα,β−不飽和カル
    ボン酸および/またはカルボキシアミド類C、0〜5重
    量% のケト基含有のエチレン性不飽和モノマーDおよび
    0〜10重量% の、窒素原子不含の他のエチレン性不飽
    和モノマーEを含むモノマー組成物IIを重合し、その際
    のモノマー組成物Iとモノマー組成物IIとの重量比が5
    0:50〜75:25であることを特徴とする、上記ポ
    リマー分散物。
  2. 【請求項2】 モノマー組成物IがモノマーBの全量を
    基準として少なくとも50重量% のスチレンを含有す
    る、請求項1に記載のポリマー分散物。
  3. 【請求項3】 モノマーDがジアセトン(メタ)アクリ
    ルアミドである請求項1に記載のポリマー分散物。
  4. 【請求項4】 第一段階のためのモノマー組成物Iが第
    二段階のためのモノマー組成物IIよりもモノマーCおよ
    びDを多い割合で含有する請求項1に記載のポリマー組
    成物。
  5. 【請求項5】 0.5:1〜1:0.5のヒドラジド基
    とモノマーDによってポリマー中に導入されるケト基と
    の比で多官能性カルボン酸ヒドラジドを追加的に含有す
    る請求項1に記載の分散物。
  6. 【請求項6】 段階的乳化重合によって請求項1に記載
    のポリマー分散物を製造する方法において、第一段階の
    モノマー組成物Iおよび第二段階のモノマー組成物II
    を、乳化剤、開始剤および場合によって保護コロイドの
    存在下に60〜95℃の温度で水性相中で順次乳化およ
    び重合することを特徴とする、上記方法。
  7. 【請求項7】 モノマー組成物Iの少量を予備重合し、
    次いで残りのモノマー組成物Iおよびモノマー組成物II
    を順次計量供給する、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のポリマー分散物より成
    る、基体用塗料のバインダー。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のポリマー分散物より成
    る、ステイン用バインダー。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のポリマー分散物より
    成る、艶有り塗料用バインダー。
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