JPH0932709A - 点火時期制御装置 - Google Patents

点火時期制御装置

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JPH0932709A
JPH0932709A JP7181859A JP18185995A JPH0932709A JP H0932709 A JPH0932709 A JP H0932709A JP 7181859 A JP7181859 A JP 7181859A JP 18185995 A JP18185995 A JP 18185995A JP H0932709 A JPH0932709 A JP H0932709A
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cylinder
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1バンクと第2バンクを有するエンジンの
左右バンク間における、オーバーラップ量の変位に伴う
出力ずれに基因する車体振動を排除することにある。 【解決手段】 第1バンク11と第2バンク12の各吸
気カム軸151,152がエンジン本体の中央側に配備
されたDOHC式のエンジン10に装着された点火時期
制御装置において、特に、タイミングベルト18を駆動
するクランク軸側回転体14に対してタイミングベルト
回転方向の近い側に位置する第1バンク11の気筒の点
火時期が遠い側の第2バンク12の気筒の点火時期に対
して遅角側となるように少なくとも一方のバンクの気筒
の点火時期θadvを補正するECU28を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン本体の上
部が一対の第1、第2バンクとで形成されたエンジンに
装備される点火時期制御装置、特に、両バンクの各吸気
カム軸がタイミングベルトを介してエンジン回転数を受
けて駆動するDOHC式のエンジンに装着された点火時
期制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン本体の上部が一対の第1バンク
と第2バンクとで形成されたV型エンジンであって、両
バンクがそれぞれ吸気カム軸及び排気カム軸を備えたD
OHC式のエンジンが知られている。この種のDOHC
式のV型エンジンでは、その動弁系がクランク軸と一体
のクランクシャフトスプロケットの回転を各バンクの吸
気カム軸及び排気カム軸と一体の各カムシャフトスプロ
ケットにタイミングベルトを介し伝達する。この動弁系
のタイミングベルトは、各バンクの吸排気カムシャフト
スプロケット及びクランクシャフトスプロケットにわた
ってエンジン回転数がずれなく伝達できるよう、タイミ
ングベルトのゆるみを規制するアイドラプーリやテンシ
ョナーが付設される。
【0003】このような動弁系では、このV型エンジン
の各吸気カム軸及び排気カム軸はこれらと一体の吸気カ
ム及び排気カムによって、それぞれ対向する気筒の吸排
気弁を駆動し、各気筒の吸排気を行わせる。これと同時
に、このエンジンの点火系では、適正点火順序で各気筒
の点火処理を行い、各気筒に順次出力トルクを発生さ
せ、比較的滑らかなエンジン回転を発生させている。こ
のエンジンの点火系は、各気筒の圧縮上死点前の所定ク
ランク角を点火時期としてエンジン運転状態に応じて順
次算出し、同点火時期に点火回路を駆動し各気筒の点火
を行っている。この点火時期の基本的な制御では、エン
ジンの定常運転時において運転条件、例えば、エンジン
回転数、吸入空気量等に応じて基準点火時期を設定し、
これをノッキングの発生しない範囲で、適宜補正し、目
標点火時期を求め、同点火時期に点火処理を行なってい
る。
【0004】このような点火時期の制御により、各気筒
の発生する出力は、基準の点火時期を進める(アドバン
ス)ことにより増加し、遅角する(リタード)ことによ
り減少することが知られている。ところで、DOHC式
のV型エンジンでは、その駆動時に両バンクの吸排気カ
ム軸がタイミングベルトによって同時駆動される。この
時、各弁バネの閉弁付勢力及びオーバーラップ位置(図
4中のOL1,OL2参照)のカム形状によって吸排気
カム軸には回転を進める方向あるいは回転を遅らす方向
への力が生じ、これがタイミングベルトに対し伸縮方向
の変位を生じさせる。
【0005】即ち、各気筒の駆動時においてオーバーラ
ップ域に達すると、第1,第2バンクの排気カムは閉弁
方向に、吸気カムは開弁方向に変動中である。このた
め、図4に破線で示すように、排気カムEXの閉弁作動
はバネ力で進み側に付勢され、吸気カムの開弁作動はバ
ネ力で遅れ側に付勢され,吸排気カム軸には回転を遅ら
す方向あるいは回転を進める方向への力が生じる。この
回転変位はタイミングベルトの弾性変位によって一部許
容され、図2に2点鎖線Aに示すように、クランクシャ
フトスプロケット14に対してタイミングベルト回転方
向rの近い側に位置する第1バンク11の吸排気カム軸
間のタイミングベルト19が撓みtoを生じ、遠い側の
第2バンク12のタイミングベルト19が引っ張り傾向
を示す。
【0006】同様に、排気系が両バンク中央に配備さ
れ、単一のタイミングベルトを用いるタイプのエンジン
(図14(a)参照)や、吸気系或いは排気系が両バン
ク中央に配備され、両バンクが前後に所定量ずれ各バン
クごとに異なるベルトを用いるタイプのエンジン(図1
4(b)、(c)参照)でも、タイミングベルトが排気
カム軸と一体の排気カムシャフトスプロケット、吸気カ
ム軸と一体の吸気カムシャフトスプロケット、クランク
シャフトスプロケットの順で掛けわたされる第1バンク
11でタイミングベルトが撓みを生じ、タイミングベル
トが吸気カムシャフトスプロケット、排気カムシャフト
スプロケット、クランクシャフトスプロケットの順で掛
けわたされる第2バンク12でタイミングベルトは引っ
張り傾向を示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、両バンク
の動弁系が単一のタイミングベルト54で駆動される場
合で、図2に示すようにバンク中央に吸気系を配備した
タイプのエンジンでは、特に、クランクシャフトスプロ
ケットに対してタイミングベルト回転方向rの近い側に
位置する第1バンク11でのタイミングベルトに撓み傾
向が図2に撓みtoとして示すように大きく表れ、オー
バーラップ量が正規の値より小さく(図4中のOL1参
照)、例えばカム角で5°程度小さくなる。このように
オーバーラップ量が小さくなった第1バンクでは、アイ
ドル時のような低速回転域であると吹き抜け量が低下し
出力が向上し、逆に、高速回転域であると体積効率が低
下して出力低下を招くという問題がある。なお、クラン
クシャフトスプロケットに対してタイミングベルト回転
方向rの遠い側の第2バンク12でのタイミングベルト
の引っ張り変位はほとんど生ぜず、それによる出力への
影響は大きくない。
【0008】同様に図14(a)、(b)、(c)の各
タイプのエンジンでも各第1バンクでタイミングベルト
に撓みtoが生じ、オーバーラップ量が正規の値より小
さく(図4中のOL1参照)なり、アイドル時のような
低速回転域であると吹き抜け量が低下し出力が向上し、
逆に、高速回転域であると体積効率が低下して出力低下
を招くという問題がある。このように、各第1バンクで
のオーバーラップ量の低減により、両バンクの気筒間で
は例えば図15に示すように、各気筒の吸入空気量A/
Nが変化し、この時燃料供給量は各気筒一定のため、空
燃比が変化してしまう。この場合、燃料噴射量は各気筒
間ではほぼ一定であり、結果として、図15に示すよう
に、空燃比が増減し、図示平均有効圧piの波形が第1
バンク側の気筒で大きくなってしまい、回転トルクが変
動し、車体に対して1.5次の不快な振動が励起されて
しまい、乗員に不快感を与えるという問題がある。
【0009】同様に、両バンクの排気系が中央側に対向
するエンジンでは、その第1バンク側11aが排気カム
軸、吸気カム軸、クランク軸側回転体の順でタイミング
ベルトによって回転され、上記第2バンク側が吸気カム
軸、排気カム軸、クランク軸側回転体の順でタイミング
ベルトによって回転される。本発明の目的は第1バンク
と第2バンクを有するエンジンの両バンク間のオーバー
ラップ量の変位に基因する車体振動を排除出来る点火時
期制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は第1バンクと第2バンクに気筒
を配置すると共に、上記第1バンク側が排気カム軸、吸
気カム軸、クランク軸側回転体の順でタイミングベルト
によって回転され、上記第2バンク側が吸気カム軸、排
気カム軸、クランク軸側回転体の順でタイミングベルト
によって回転されるDOHC式のエンジンに装着された
点火時期制御装置において、上記第1バンクの気筒の点
火時期が上記第2バンクの気筒の点火時期に対して遅角
側となるように少なくとも一方のバンクの気筒の点火時
期を補正する点火時期補正手段を備えたことを特徴とす
る。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載の点火時
期制御装置において、上記点火時期補正手段は、上記第
1バンクの気筒の点火時期を第2バンクの気筒の点火時
期より遅角補正することを特徴とする。
【0012】請求項3の発明は、請求項1記載の点火時
期制御装置において、上記点火時期補正手段は、上記第
2バンクの気筒の点火時期を上記第1バンクの気筒の点
火時期より進角補正することを特徴とする。
【0013】請求項4の発明は、請求項1記載の点火時
期制御装置において、上記第2バンクの気筒の点火時期
を運転状態に応じて設定される基本点火時期により制御
するとともに上記第1バンクの気筒の点火時期を上記基
本点火時期に対して上記点火時期補正手段により遅角し
た点火時期により制御する点火時期制御手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0014】請求項5の発明は、請求項1記載の点火時
期制御装置において、上記点火時期補正手段は上記エン
ジンがアイドル状態または低回転低負荷域の少なくとも
何れか一方の運転状態にあるときに上記点火時期補正手
段により上記第1バンクの気筒の点火時期が上記第2バ
ンクの気筒の点火時期に対して遅角側となるように少な
くとも一方のバンクの気筒の点火時期を補正する点火時
期補正手段を備えたことを特徴とする。
【0015】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5
記載の点火時期制御装置において、上記エンジンが上記
第1バンクの気筒の点火時期を遅角する運転状態から遅
角しない運転状態に移行した時に上記第1バンクの気筒
の点火時期を上記基本点火時期に徐々に戻すことを特徴
とする。
【0016】請求項7の発明は、請求項1乃至請求項5
記載の点火時期制御装置において、上記エンジンが上記
第1バンクの気筒の点火時期を遅角しない運転状態から
遅角する運転状態に移行した時に上記第1バンクの気筒
の点火時期を上記基本点火時期から徐々に遅角すること
を特徴とする。
【0017】請求項8の発明は、請求項1乃至請求項7
記載の点火時期制御装置において、上記遅角量はエンジ
ン運転状態に応じて可変とすることを特徴とする。
【0018】
【実施例】図1の点火時期制御装置はDOHC式のV型
6気筒の内燃機関(以下単にエンジン10と記す)に装
着される。このエンジン10は、エンジン本体の上部が
第1バンク11と第2バンク12とで形成される。ここ
で、第1バンク11と第2バンク12の各吸気カム軸1
51,152がエンジン本体の中央側に配備され、図示
しない吸気多岐管を介し両バンク11,12の各気筒に
吸気が供給され、第1バンク11と第2バンク12の各
排気カム軸11,162が両バンク11,12の側端側
に配備され、図示しない両バンクの側端側の排気多岐管
を介し、各気筒の排ガスが排出される。動弁系のタイミ
ングベルト19は、各バンクの吸排気カムシャフトスプ
ロケット171,172,181,182及びクランク
軸側回転体としてのクランクシャフトスプロケット14
にわたってエンジン回転数がずれなく伝達できるよう、
タイミングベルト19のゆるみを規制するアイドラプー
リ20やテンショナー21が付設される。
【0019】両バンク11,12の各気筒の図示しない
吸気弁及び排気弁は各々対向する気筒の吸気カム22及
び排気カム23により開閉駆動される。ここで各吸気カ
ム22及び排気カム23は吸排気カム軸151,15
2,161,162に一体形成され、これら吸排気カム
軸の各端部には吸排気カムシャフトスプロケット17
1,172,181,182が一体的に取り付けられ、
このスプロケットがタイミングベルト19を介してクラ
ンクシャフトスプロケット14側に連結され、これによ
りエンジン回転の1/2の回転数で吸排気カム軸を回転
するように構成されている。このような動弁系を備えた
エンジン10は第1バンク11に第1気筒♯1、第3気
筒♯3、第5気筒♯5を、第2バンク12に第2気筒♯
2、第4気筒♯4、第6気筒♯6を装備し、図8に逆三
角印▽で示す点火順序で各気筒の点火処理を行い、各気
筒に順次出力トルクを発生させている。
【0020】図1のエンジン10は各気筒毎に点火プラ
グ22を装着され、各気筒♯1〜♯6のプラグ24は点
火駆動手段としての点火コイル25、パワートランジス
タ26、駆動回路27及びエンジンコントロールユニッ
ト28に接続される。
【0021】駆動回路27は各気筒毎に図5に示す点火
駆動部271(272〜276は同様構成のため図示せ
ず)を備える。ここでの点火駆動部271は、基準信号
(TDCセンサ信号s1に基づき検出されたψo)とク
ランク角信号(クランク角センサ信号s2に基づき検出
されたΔθ)によって駆動する。ここで、目標点火時期
ψtが決定された定常運転時において、ワンショット回
路は上死点前(例えば75°)の基準信号ψoによりト
リガされ、クランク角信号Δθを決められた数(点火時
期ψo−ψtに相当するディレイタイムt1)だけ数えた
後に通電開始信号を出力するように構成される(図6参
照)。
【0022】この場合、目標点火時期ψtは後述する図
12のフローチャートのステップp11で符号θadv
として求められたものである。ワンショット回路Aはそ
の通電開始信号によりトリガされ、ドエル角θdに相当
するクランク角信号を決められた数だけ数え点火信号を
出力するよう構成される。フリップフロップF・Fはワ
ンショット回路Bからの通電開始信号によりセットされ
て、ワンショット回路Aからの点火信号によりリセット
される。更に、駆動回路PCはフリップフロップのセッ
ト状態時にその出力信号によりパワートランジスタ26
をオンさせて、イグニッションコイル25への電流を流
させる。イグニッションコイル25はパワートランジス
タ26がオフした時に二次側に高圧電流を生じさせ、こ
の電流が第1気筒♯1の点火プラグ24に伝えられ、点
火が行なわれる。
【0023】同様に、第2〜第6気筒♯2〜♯6の点火
駆動部271〜276も構成され、目標点火時期ψtに
対向する気筒のイグニッションコイル24の二次側高圧
電流が各気筒♯2,♯3の点火プラグ24に供給され、
各気筒の点火が行なわれる。なお、図8に全気筒♯1〜
♯6の基準点火時期の一例を示した。ここで、各気筒の
点火時期は、ほぼクランク角120°の間隔を保って各
気筒毎に交互に行われている。エンジンコントロールユ
ニット(ECU)28はマイクロコンピュータによって
その要部が形成され、エンジン10への燃料供給制御、
スロットル弁駆動制御等の周知の制御処理を行うと共に
点火時期制御を行う。なお、ここでの燃料供給制御では
吸入空気量に基づく基本燃料パルス幅Tfを算出し、こ
れに空燃比その他の補正係数を掛けてインジェクタ駆動
時間を決定し、各気筒のインジェクタを駆動させるとい
う周知のインジェクタ駆動制御処理をおこなう。
【0024】ここでのエンジンコントロールユニット2
8にはエンジン回転センサ30よりエンジン10の回転
数Neが、エアフローセンサ31より吸入空気量A情報
が、車速センサ32より車速Svが、クランク角センサ
33よりクランク角センサ信号s1(同信号に基づきク
ランク角信号Δθが検出される)が、TDCセンサ34
よりTDCセンサ信号s2(同信号に基づき基準信号ψ
oが検出される)が、スロットル開度センサ35よりス
ロットル開度θsが、水温センサ36より水温Wt信号
が、ノックセンサ37よりノック信号Knがそれぞれ取
り込まれている。このような動弁系を備えたエンジン1
0の駆動と共に本発明の点火時期制御装置の作動を説明
する。
【0025】ここで、エンジン10は第1バンク11に
第1気筒♯1、第3気筒♯3、第5気筒♯5を、第2バ
ンク12に第2気筒♯2、第4気筒♯4、第6気筒♯6
を装備し、図8に逆三角印▽で示す点火順序で各気筒の
点火処理及び燃焼行程を行わせ、各気筒に順次出力トル
クを発生させている。図11、図12、図13は本発明
の一実施例としての点火時期制御装置で用いたECU2
8の制御プログラムのフローチャートを示す。このEC
U28は図示しないメインスイッチのキーオンによりメ
イン処理での制御に入る。
【0026】ここではまず、各機能のチェック、初期値
セット等の初期機能セットがなされ、続いて、エンジン
の各種運転情報を読み取り、その上でステップs2に進
む。そして、エンジン回転数Nと吸入空気量A/Nより
運転域を算出し、更に、図示しない運転域マップより燃
料カットゾーンを判定し、燃料カット域ではステップs
4に進み、空燃比フィードバックFBFLGをクリア
し、燃料カットFCFLGを1としてリターンする。他
方、ステップs2で燃料カット域でないとしてステップ
s3に達すると燃料カットFCFLGをクリアし、続い
て空燃比フィードバック条件を満たしているか否かを判
定し、パワー運転域のような過渡運転域の時点や暖機完
了前の時点ではステップs7において、現運転情報(A
/N,Ne)に応じた空燃比補正係数KMAPや、冷却
水温Twに応じた暖機増量補正係数Kaを適宜の暖機増
量補正係数算出マップより算出し、これらの値をアドレ
スKAFの記憶エリアにストアし、ステップs10に進
む。
【0027】ステップs6より空燃比フィードバック条
件を満たしていると現運転情報(Pb,Ne)に応じた
目標空燃比を算出し、同空燃比を達成できる燃料量補正
係数KFBを算出する。ステップs9ではアドレスKAF
の記憶エリアに燃料量補正係数KFBをストアし、ステッ
プs10に達する。ここでは、その他の燃料噴射パルス
幅補正係数KDTや、燃料噴射弁のデッドタイムの補正
値TDを運転条件に応じて設定し、更に、目標点火時期
θadv算出に用いる各補正係数を算出する。
【0028】ここで目標点火時期θadvの補正値とし
て算出されるのは、水温低下に応じて進角させる水温補
正値θwt、スロットル弁開度θsを微分しその微分値
Δθs相当の加速リタード−θacc、吸気温低下に応
じて進角させる吸気温補正値θat、ノック信号Knの
増加に応じてノックリタード−θk値があり、更にバッ
テリー電圧VBの低下に応じて通電時間を増加させるバ
ッテリー補正値tbが算出される。
【0029】更に、ステップs11に達すると、燃料供
給制御処理等のその他のメインルーチンでの制御を行な
ってリターンする。このようなメインルーチンの実行途
中において図12の点火時期算出ルーチンや図13の点
火制御が実行される。即ち、図12の点火時期算出ルー
チンでは、各気筒が上死点前75°(75°BTDC)
に達する毎に基準信号ψo(クランク角がθcoでオン)
が入力するのに基づき実行される。ここでのステップp
1ではエアフローセンサ31及びエンジン回転センサ3
0の各検出信号に基づき吸入空気量A/Nとエンジン回
転数Neとが算出され、更に、予め設定されている基本
点火時期算出マップで現在の吸入空気量A/Nとエンジ
ン回転数Neとに相当する基本点火時期θbが算出され
る。
【0030】この後、ステップp3に進み、ここではエ
ンジン回転数Neが設定値であるアイドル判定値Nea
より低いか否か判断され、高いとステップp4に達して
非アイドル時の点火時期補正量Δθinjを設定値(例
えばここではゼロ)にセットし、ステップp10に進
む。他方、ステップp3でアイドル時にあるとしてステ
ップp5に達すると、まず、前回までの平滑化済回転数
Ne1(n-1)に今回のエンジン回転数Nenを所定の取
り込み比率αで取り込んで新たに今回の平滑化済回転数
Ne1nを(1)式に沿って算出する。
【0031】 Ne1n=Ne1(n-1)×α+(1−α)×Nen・・・・・・(1) この後、ステップp6に進み、ここでは、今回の気筒が
何番気筒か基準信号ψo(クランク角がθcoでオン)及
びクランク角信号Δθより算出する。次いで、ステップ
p7で今回の気筒が第1、第2何れのバンクV1,V2
か判断され、第1バンクV1ではステップp8に、第2
バンクV2ではステップp9に進む。
【0032】ステップp8では今回の気筒のバンクが第
1バンクであるとして、図10の点火時期補正量マップ
m1に沿って点火時期補正量−Δθinjを現在の回転
数Neの低いほど絶対値で大きく設定し、ステップp9
では今回の気筒のバンクが第2バンクであるとして、点
火時期補正量Δθinjをゼロに設定し、それぞれステ
ップp10に進む。
【0033】なお、ステップp8では点火時期補正量−
Δθinjを現在の回転数Neに応じて増減調整した
が、場合によってはエンジン負荷情報、例えばスロット
ル開度θsに応じて増減調整しても良く、エンジン回転
数及び負荷の両方に応じて増減調整しても良い。ステッ
プp10において、ステップp4,p8,p9で設定さ
れた点火時期補正量Δθinjを今回の点火時期補正量
Δθinjnとし、前回までの平滑化済点火時期補正量
Δθinj(n-1)に今回の点火時期補正量Δθinjを
所定の取り込み比率βで取り込んで新たに今回の平滑化
済点火時期補正量Δθinjnを(2)式に沿って算出
する。
【0034】Δθinjn=Δθinj(n-1)×β+
(1−β)×Δθinjn・・・(2) この後、ステ
ップp11に進み、ここでは、基本点火時期θb、水温
補正値θwt、加速リタード−θacc、吸気温低下に
応じて進角させる吸気温補正値θat、点火時期補正量
Δθinjを取り込み、その上で、目標点火時期θad
vの算出を下記(3)式で実行する。
【0035】 θadv=θb+θwt+θat−Δθinj−θacc・・・(3) この後、ステップp12ではノック信号Knの増加に応
じてノックリタード−θk値だけ目標点火時期θadv
を遅角処理し、ステップp13では前回平滑化済回転数
Ne1(n-1)の記憶エリアを現平滑化済回転数Ne1n
で書替え、前回平滑化済点火時期補正量Δθinj(n-
1)の記憶エリアを現平滑化済点火時期補正量Δθinj
nで書替え、メインルーチンにリターンする。なお、ノ
ックリタードマップは予め設定しておく。図13の点火
制御ルーチンは、メインルーチンの途中で上死点前75
°(75°BTDC)に達する毎に基準信号ψo(クラ
ンク角でθcoでオン)が入力されるのに基づきメイン
ルーチンに割込みをかけて実行される。ここでのステッ
プq1では所定のデータが取り込まれ、ステップq2で
は最新の目標点火時期θadvを点火駆動部271〜2
76の内で、今回点火作動する点火駆動部にセットし、
メインルーチンにリターンする。
【0036】ここでは各気筒♯1〜♯6の点火がイグナ
イタ25の駆動によっておこなわれ、クランク角120
°経過毎に第1バンクの第1、第3、第5気筒と第2バ
ンクの第2、第4、第6気筒の一つが選択的に交互に点
火処理され、特に、第1バンクの第1、第3、第5気筒
の目標点火時期θadvは、アイドル時において点火時
期補正量−Δθinjだけ遅角補正され、第1バンクの
第1、第3、第5気筒の出力を低く抑えることができ
る。このため、本来、第1バンク11の吸排気カムシャ
フトスプロケット171、181間でタイミングベルト
19が撓み、図4に示すように、吸排気カム軸151,
161と一体の吸排気カム22,23のオーバーラップ
域が通常のOL2よりOL1に狭まり、吹き抜け低減に
よるアイドル時の出力アップが生じるところであったの
を、ステップp6,8,9,10の目標点火時期θad
vの遅角補正によって、第1バンク11の各気筒のアイ
ドル時の出力アップを抑えることができる。
【0037】即ち、図9に示すように、非補正状態であ
れば図9(b)に示すように、図示平均有効圧piが第
1バンクの各気筒で大きく、車体に1、5次の不快な振
動を励起していたものを、本発明によって補正済である
と、図9(a)に示すように、図示平均有効圧piが両
バンクで偏差が低減し、出力バラツキが排除され、車体
に不快な振動を励起するということを防止出来る。上述
のところにおいて、エンジン10は両バンクの中央に吸
気系を配備し、クランクシャフトスプロケット14に対
してタイミングベルト19回転方向の近い側に第1バン
ク11を、遠い側に第2バンク12を配して、両バンク
の動弁系を単一のタイミングベルト54で駆動していた
が、これに代えて、図14(a)、(b)、(c)に示
すような各エンジンにも本発明を適用出来、同様の作用
効果を得られる。
【0038】即ち、図14(a)に示すエンジン10a
の場合、排気系が両バンク中央に配備され、クランクシ
ャフトスプロケット57に対してタイミングベルト回転
方向の近い側に第2バンク12aを、遠い側に第1バン
ク11aを配して、両バンクの動弁系を単一のタイミン
グベルト54で駆動している。ここでのタイミングベル
ト54は第2バンク12a側において、吸気カム軸と一
体の吸気カムシャフトスプロケット55、排気カム軸と
一体の排気カムシャフトスプロケット56、アイドラ5
3の順で掛けわたされ、第1バンク11a側において、
排気カム軸と一体の排気カムシャフトスプロケット5
1、吸気カム軸と一体の吸気カムシャフトスプロケット
52、クランクシャフトスプロケット57の順で掛けわ
たされる。
【0039】この場合もタイミングベルト54がその回
転方向rに回転すると、第1バンク11aの排気カムシ
ャフトスプロケット51と吸気カムシャフトスプロケッ
ト52間でタイミングベルト54が撓みtoを生じ、第
2バンク12aの吸気カムシャフトスプロケット55と
排気カムシャフトスプロケット56間でタイミングベル
ト54は引っ張り傾向を示す。しかし、本発明の点火時
期制御によって、第1バンク11aの吸排気カムシャフ
トスプロケット51,52間でタイミングベルト54が
撓み、図4に示すように、吸排気カム22,23のオー
バーラップ域が通常のOL2よりOL1に狭まり、吹き
抜け低減によるアイドル時の出力アップが生じるところ
であったのを、上述と同様の目標点火時期θadvの遅
角補正によって、第1バンク11aの各気筒のアイドル
時の出力アップを抑えることができる。
【0040】一方、図14(b)に示すエンジン10b
の場合、吸気系が両バンク中央に配備され、両バンク1
1b,12b及び両ベルト541,542は前後に所定
量ずれて配備される。ここで、第1バンク11b側のタ
イミングベルト541は、排気カムシャフトスプロケッ
ト51、吸気カムシャフトスプロケット52、クランク
シャフトスプロケット57bの順で掛けわたされる。第
2バンク12b側のタイミングベルト542は、吸気カ
ムシャフトスプロケット55、排気カムシャフトスプロ
ケット56、クランクシャフトスプロケット57bの順
で掛けわたされる。
【0041】この場合、第1バンク11bの排気カムシ
ャフトスプロケット51と吸気カムシャフトスプロケッ
ト52間でタイミングベルト541が撓みtoを生じ、
第2バンク12bのタイミングベルト542は引っ張り
傾向を示す。しかし、本発明の点火時期制御によって、
第1バンク11bの吸排気カムシャフトスプロケット5
1,52間でタイミングベルト541が撓み、図4に示
すように、吸排気カム22,23のオーバーラップ域が
通常のOL2よりOL1に狭まり、吹き抜け低減による
アイドル時の出力アップが生じるところであったのを、
上述と同様の目標点火時期θadvの遅角補正によっ
て、第1バンク11bの各気筒のアイドル時の出力アッ
プを抑えることができる。
【0042】同様に、図14(c)に示すエンジン50
cの場合、排気系が両バンク中央に配備され、両バンク
11c,12c及び両ベルト541,542は前後に所
定量ずれて配備される。ここで、第2バンク12c側の
タイミングベルト542は、吸気カムシャフトスプロケ
ット55、排気カムシャフトスプロケット56、クラン
クシャフトスプロケット57cの順で掛けわたされる。
第1バンク11c側のタイミングベルト541は、排気
カムシャフトスプロケット51、吸気カムシャフトスプ
ロケット52、クランクシャフトスプロケット57cの
順で掛けわたされる。
【0043】この場合、第1バンク11cの排気カムシ
ャフトスプロケット51と吸気カムシャフトスプロケッ
ト52間でタイミングベルト541が撓みtoを生じ、
第2バンク12aの吸気カムシャフトスプロケット55
と排気カムシャフトスプロケット56間でタイミングベ
ルト542は引っ張り傾向を示す。しかし、本発明の点
火時期制御によって、第1バンク11cの吸排気カムシ
ャフトスプロケット51,52間でタイミングベルト5
41が撓み、図4に示すように、吸排気カム22,23
のオーバーラップ域が通常のOL2よりOL1に狭ま
り、吹き抜け低減によるアイドル時の出力アップが生じ
るところであったのを、上述と同様の目標点火時期θa
dvの遅角補正によって、第1バンク11cの各気筒の
アイドル時の出力アップを抑えることができる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、DO
HC式のエンジンにおける第1バンク側が排気カム軸、
吸気カム軸、クランク軸側回転体の順でタイミングベル
トによって回転され、上記第2バンク側が吸気カム軸、
排気カム軸、クランク軸側回転体の順でタイミングベル
トによって回転され、第1バンクの気筒の点火時期が第
2バンクの気筒の点火時期に対して遅角側となるように
少なくとも一方のバンクの気筒の点火時期を補正する。
このため、第1バンクの出力が点火時期の遅角処理によ
って低減されるので、両バンクの出力のバラツキを調整
可能と成り、このため、両バンクの出力のバラツキに基
因して励起される車体の不快な振動を防止できる。
【0045】請求項2の発明は、請求項1記載の点火時
期制御装置において、特に、点火時期補正手段が第1バ
ンクの気筒の点火時期を第2バンクの気筒の点火時期よ
り遅角補正する。このため、第1バンクの出力が低減さ
れることとなり、両バンクの出力のバラツキを調整可能
と成り、このバラツキに基因して励起される車体の不快
な振動を防止できる。
【0046】請求項3の発明は、請求項1記載の点火時
期制御装置において、特に、点火時期補正手段は、第2
バンクの気筒の点火時期を第1バンクの気筒の点火時期
より進角補正する。このため、第2バンクの出力が増加
されることとなり、両バンクの出力のバラツキを調整可
能と成り、両バンクの出力のバラツキに基因して励起さ
れる車体の不快な振動を防止できる。
【0047】請求項4の発明は、請求項1記載の点火時
期制御装置において、特に、第2バンクの気筒の点火時
期を運転状態に応じて設定される基本点火時期により制
御するとともに第1バンクの気筒の点火時期を基本点火
時期に対して点火時期補正手段により遅角した点火時期
により制御するので、第1バンクの出力増を遅角処理に
より低減し、第2バンクの基準出力と同等に成るように
出力調整出来る。このため、両バンクの出力のバラツキ
を調整可能と成り、第1バンクの出力増に基因して励起
される車体の不快な振動を防止できる。
【0048】請求項5の発明は、請求項1記載の点火時
期制御装置において、特に、エンジンがアイドル状態ま
たは低回転低負荷域の少なくとも何れか一方の運転状態
にあるときに、第1バンクの気筒の点火時期が第2バン
クの気筒の点火時期に対して遅角側となるように少なく
とも一方のバンクの気筒の点火時期を補正するので、第
1バンクの出力が増加することを点火時期の遅角処理に
よって低減でき、両バンクの出力を均等化できる。この
ため、アイドル状態または低回転低負荷域での両バンク
の出力のバラツキに基因して励起される車体の不快な振
動を防止できる。
【0049】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5
記載の点火時期制御装置において、特に、エンジンの運
転状態が第1バンクの気筒の点火時期を遅角する運転状
態から遅角しない運転状態に移行した時に第1バンクの
気筒の点火時期を基本点火時期に徐々に戻すので、第1
バンクの出力の回復が徐々に行われる。このため、両バ
ンクの出力のバラツキの調整が徐々に解除され、出力調
整解除が違和感無く行われる。
【0050】請求項7の発明は、請求項1乃至請求項5
記載の点火時期制御装置において、特に、エンジンの運
転状態が第1バンクの気筒の点火時期を遅角しない運転
状態から遅角する運転状態に移行した時に第1バンクの
気筒の点火時期を基本点火時期から徐々に遅角すること
が出来る。このため、両バンクの出力のバラツキの調整
に徐々に入ることとなり、出力調整の実行が違和感無く
行われる。
【0051】請求項8の発明は、請求項1乃至請求項7
記載の点火時期制御装置において、特に、遅角量はエン
ジン運転状態に応じて可変とするので、エンジン運転状
態に最適な遅角量を設定出来る。このため、より運転状
態に適した両バンクの出力のバラツキ調整を行え、両バ
ンクの出力のバラツキに基因して励起される車体の不快
な振動を応答性良く防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての点火時期制御装置の
全体構成図である。
【図2】図1の点火時期制御装置の装備されるエンジン
の動弁系部分の正面図である。
【図3】図1の点火時期制御装置の装備されるエンジン
の概略平面図である。
【図4】図1の点火時期制御装置の装備されるエンジン
の動弁系のオーバーラップの変化を説明する特性線図で
ある。
【図5】図1の点火時期制御装置の用いる点火回路のブ
ロック図である。
【図6】図1の点火時期制御装置の点火時期を説明する
波形図である。
【図7】図1の点火時期制御装置が行う出力調整のため
の点火時期制御を説明する特性線図である。
【図8】図1の点火時期制御装置の点火順序の説明図で
ある。
【図9】図1の点火時期制御装置の装備されたエンジン
における振動波形の特性線図である。
【図10】図1の点火時期制御装置の用いる点火時期補
正量算出マップの特性線図である。
【図11】図1の点火時期制御装置が行なうメインルー
チンのフローチャートである。
【図12】図1の点火時期制御装置が行なう点火時期算
出ルーチンのフローチャートである。
【図13】図1の点火時期制御装置が行なう点火制御ル
ーチンのフローチャートである。
【図14】本発明の適用される他の実施例としての第
1、第2バンク付きのエンジンにおける各バンクの動弁
系のベルトのレイアウトの相違を説明する図で、(a)
は単一ベルト使用の場合、(b)は第1バンクが左側、
第2バンクが右側で、2ベルト使用の場合、(c)は第
1バンクが右側、第2バンクが左側で、2ベルト使用の
場合をそれぞれ示す。
【図15】従来のエンジンの各気筒毎のアイドル時にお
ける噴射量、吸入空気量、空燃比の変動特性線図であ
る。
【符号の説明】
10,10a,10b,10cエンジン 11 第1バンク 12 第2バンク 14 クランクシャフトスプロケット 151 吸気カム軸 152 排気カム軸 161 吸気カム軸 162 吸気カム軸 19 タイミングベルト 171 吸気カムシャフトスプロケット 172 排気カムシャフトスプロケット 181 吸気カムシャフトスプロケット 182 排気カムシャフトスプロケット 24 点火プラグ 25 イグナイタ 271 点火駆動部 276 点火駆動部 28 ECU 30 エンジン回転センサ 33 クランク角センサ 34 TDCセンサ 35 スロットル開度センサ 36 水温センサ 37 ノックセンサ θadv 目標点火時期 θb 基本点火時期 Δθinj 点火時期補正量

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1バンクと第2バンクに気筒を配置する
    と共に、上記第1バンク側が排気カム軸、吸気カム軸、
    クランク軸側回転体の順でタイミングベルトによって回
    転され、上記第2バンク側が吸気カム軸、排気カム軸、
    クランク軸側回転体の順でタイミングベルトによって回
    転されるDOHC式のエンジンに装着された点火時期制
    御装置において、 上記第1バンクの気筒の点火時期が上記第2バンクの気
    筒の点火時期に対して遅角側となるように少なくとも一
    方のバンクの気筒の点火時期を補正する点火時期補正手
    段を備えたことを特徴とする点火時期制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の点火時期制御装置におい
    て、上記点火時期補正手段は上記第1バンクの気筒の点
    火時期を第2バンクの気筒の点火時期より遅角補正する
    ことを特徴とする請求項1記載の点火時期制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の点火時期制御装置におい
    て、上記点火時期補正手段は、上記第2バンクの気筒の
    点火時期を上記第1バンクの気筒の点火時期より進角補
    正することを特徴とする請求項1記載の点火時期制御装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の点火時期制御装置におい
    て、上記第2バンクの気筒の点火時期を運転状態に応じ
    て設定される基本点火時期により制御するとともに上記
    第1バンクの気筒の点火時期を上記基本点火時期に対し
    て上記点火時期補正手段により遅角した点火時期により
    制御する点火時期制御手段を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の点火時期制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の点火時期制御装置におい
    て、上記点火時期補正手段は上記エンジンがアイドル状
    態または低回転低負荷域の少なくとも何れか一方の運転
    状態にあるときに上記点火時期補正手段により上記第1
    バンクの気筒の点火時期が上記第2バンクの気筒の点火
    時期に対して遅角側となるように少なくとも一方のバン
    クの気筒の点火時期を補正する点火時期補正手段を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の点火時期制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5記載の点火時期制御
    装置において、上記エンジンが上記第1バンクの気筒の
    点火時期を遅角する運転状態から遅角しない運転状態に
    移行した時に上記第1バンクの気筒の点火時期を上記基
    本点火時期に徐々に戻すことを特徴とする請求項1乃至
    請求項5記載の点火時期制御装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項5記載の点火時期制御
    装置において、上記エンジンが上記第1バンクの気筒の
    点火時期を遅角しない運転状態から遅角する運転状態に
    移行した時に上記第1バンクの気筒の点火時期を上記基
    本点火時期から徐々に遅角することを特徴とする請求項
    1乃至請求項5記載の点火時期制御装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至請求項7記載の点火時期制御
    装置において、上記遅角量はエンジン運転状態に応じて
    可変とすることを特徴とする請求項1乃至請求項7記載
    の点火時期制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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