JPH093265A - ポリエチレン系フイルム - Google Patents

ポリエチレン系フイルム

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JPH093265A
JPH093265A JP15768195A JP15768195A JPH093265A JP H093265 A JPH093265 A JP H093265A JP 15768195 A JP15768195 A JP 15768195A JP 15768195 A JP15768195 A JP 15768195A JP H093265 A JPH093265 A JP H093265A
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JP
Japan
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film
polyethylene
density
density polyethylene
based film
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Application number
JP15768195A
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English (en)
Inventor
Mikio Sato
三樹男 佐藤
Isamu Yamamoto
勇 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)極限粘度〔η〕が3.0〜4.2dl/
g、(B)メルトインデックス(MI)0.010〜
0.035g/10分、(C)密度が950〜965 k
g /m3 の特性を有する高密度ポエチレンであることを
特徴とする易横引裂性ポリエチレン系フイルム。 【効果】 本発明のポリエチレン系フイルムは、高いフ
イルム衝撃強度を有するとともに容易に横方向に引き裂
くことが出来る。また、高速成形性にも優れたもので、
生産性の点でも優れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝撃強度が高く、しか
も横引き裂き性に優れ各種包装用や保護用として用いら
れるポリエチレン系フイルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチックフイルムは、一般に製膜時
に延伸され、延伸配向した方向には裂けやすい。すなわ
ち、通常の成形では縦方向(機械方向、以下MDと略記
する)には裂けやすいが、それと直交する方向(以下T
Dと略記する)には裂けにくい。フイルムのTD方向引
き裂き性は、フイルムの多くの用途において要求される
性質である。たとえば、塗装作業に於ける非塗装面の保
護フイルムや包装用フイルムなどにあっては、TD方向
に直線的に容易に引き裂けることが必要である。また、
粘着剤を塗布した粘着テープの基材フイルムなどにあっ
ては、紙や布テープと同様に手で引き裂ける程度のTD
引き裂き性を必要とする。高密度ポリエチレンフイルム
は、その優れた機械的強度によりこれらの用途に適して
いるが、横引き裂き性が充分でなく、その使用分野が制
限されているのが現状である。特開昭64−20235
号公報、特開昭64−72827号公報には、1.1〜
4.0倍に延伸されてなるポリエチレン系フイルムであ
って、重量平均分子量が15万ないし30万であり、か
つ重量平均分子量/数平均分子量が10以上であり、し
かも密度が0.935g/cm3 以上であるポリエチレ
ンを含有するポリエチレン系フイルムが提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のポリエチレン系フイルムでは、あらかじめ原反
フイルムを製造した後にさらに延伸成形の工程が必要で
あるという問題があり、また、延伸前のフイルムでは横
引き裂き性が充分でないという問題点がある。本発明
は、このような問題点を解決し汎用されている簡易な製
造方法で得られ、フイルムとして優れた耐衝撃性を有
し、しかも横方向易引き裂き性を有するポリエチレン系
フイルムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高密度ポ
リエチレン系樹脂のフイルム衝撃強度等の基本的特徴を
保持しながら、横引き裂き性が良好でバランスのとれた
フイルムを得ることを目的に、鋭意研究を重ねた。その
結果、極限粘度、メルトインデックス、密度が特定範囲
にある高密度ポリエチレン系樹脂が通常の製膜法によっ
て成形してもこれらの目的を達成出来ることを見出し、
かかる知見により本発明を完成するに到った。
【0005】すなわち本発明の第一は、(A)極限粘度
〔η〕が3.0〜4.2dl/g、(B)メルトインデ
ックス(MI)が0.010〜0.035g/10分お
よび(C)密度が950〜965kg/m3 の高密度ポ
リエチレン系樹脂からなることを特徴とするポリエチレ
ン系フイルムに関するものであり、また本発明の第二
は、第一発明において、高密度ポリエチレン系樹脂の流
動性指標が100sec -1以上であることを特徴とする
ポリエチレン系フイルムを提供するものである。
【0006】本発明のポリエチレン系フイルムは、上記
の特定された特性を有する高密度ポリエチレン系樹脂で
あれば特に問題はなく、既知の製造方法によって製造さ
れたものを用いて溶融製膜される。ここで高密度ポエチ
レン系樹脂としては、特に制限はなくエチレンの単独重
合体、エチレンと他のα−オレフィンとの共重合体があ
る。ここで他のα−オレフィンとしては、エチレン以外
のもの、例えばプロピレン、ブテン−1、ペンテン−
1、オクテン−1、4−メチルペンテン−1、ビニルシ
クロヘキサンなどが挙げられる。これらの「他のα−オ
レフィン」は、1種のみを用いてもよいし、或いは2種
以上を組み合わせて用いてもよい。
【0007】このような高密度ポリエチレン系樹脂の製
造方法についても特に制限はなく、たとえば、チタン、
バナジウム等の遷移金属成分と有機アルミニウム化合物
からなるチーグラー型の触媒、クロム等を用いるフィリ
ップス型触媒、ジルコニウム、チタン、ハフニウムとア
ルミノキサン又はイオン化剤などの助触媒からなるカミ
ンスキー型の触媒等の中から選択した重合触媒の存在下
に重合を行えばよい。重合形式としては、溶液重合、ス
ラリー重合、気相重合がある。具体的には、マグネシウ
ム、チタン、ハロゲンを含有する固体触媒成分と、有機
アルミニウムを主成分とする、いわゆる担持型チーグラ
ー型触媒を用い、第一の反応帯域で重合を行って得られ
た反応生成物の存在下に第二の反応帯域で更に重合を行
う多段重合法によって得られたポリエチレン系樹脂を用
いることが出来る。好ましくは、第一段でエチレンの単
独重合を行い、第二段でエチレンと他のαーオレフィン
の共重合を行い、第一段での重合体の分子量を第二段で
の共重合体の分子量より低くなるような条件で重合した
ポリエチレンとすることが出来る。
【0008】次に、本発明の高密度ポリエチレン系樹脂
は、(A)極限粘度〔η〕が、3.0〜4.2dl/
g、好ましくは、3.2〜4.0dl/gである。ここ
で極限粘度〔η〕が3.0dl/g未満のものは、横引
き裂き性が充分でなく、4.2dl/gを越えると押し
出し特性が悪化して良好なフイルムを得ることが出来な
い場合がある。次に(B)メルトインデックス(MI)
が、0.010〜0.035g/10分、好ましくは、
0.012〜0.030g/10分である。ここでメル
トインデックスが、0.010g/10分未満の場合は
押し出し特性が不良となり成形性が悪く良好なフイルム
が得られない場合があり、0.035g/10分を超え
るとフイルムとしての衝撃強度が不十分となることがあ
る。すなわちメルトインデックスとしては、〔η〕との
関係において比較的小さいMIのものが選択されること
が必要である。さらに(C)密度は950〜965kg
/m 3 、好ましくは、951〜963kg/m3 である
ことが必要である。ここで密度が、950kg/m3
満では、横引き裂き性が十分でなく、また965kg/
3 を越えるとフイルム衝撃強度が低下し用途によって
は使用が困難になることがある。なお、本発明のポリエ
チレン系フイルムを製造するにあたっては、上記特性に
加えて、流動性指標が100sec-1以上、好ましく
は、120sec-1以上である高密度ポリエチレン系樹
脂を用いることが好ましい。流動性指標が100sec
-1以上の高密度ポリエチレン系樹脂を用いることによっ
て、押し出し適性が向上し、単位時間当たりの押し出し
量が増大し生産性を向上させることが出来る。
【0009】本発明で要件とされる高密度ポリエチレン
系樹脂の特性は、以下の方法に準拠して決定されたもの
である。(A)極限粘度〔η〕:135℃、デカリンで
測定。(B)メルトインデックス(MI):JIS K
6760(190℃、2.16kgf)で測定。(C)
密度:JIS K6760で測定。(D)流動性指標:
キャピラリーメータ(190℃)での測定(応力τ=
2.4×106 dyne/cm2 の時の剪断速度)であ
る。
【0010】次に、本発明のポリエチレン系フイルムの
厚みは、通常5〜100μ、好ましくは10〜60μで
ある。また本発明のポリエチレン系フイルムは上記の特
性を有する高密度ポリエチレン系樹脂を選択し、通常の
インフレーション成形法などによって得ることが出来
る。即ち、高密度ポリエチレン系樹脂に対して、必要に
より添加剤を加え、ブロー比2〜8の条件下に溶融製膜
することによって得ることが出来る。
【0011】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳しく説明する
が、これらの実施例になんら制限されるものではない。 実施例1−4、比較例1−2 第1表に示す、高密度ポリエチレン系樹脂を用いて55
mm径のインフレーションフイルム成形機によりフイル
ムを得た。なお、成形条件は、ダイ径:80mm、設定
温度:195℃、ブロー比:5、吐出量:25kg/
h、フイルム厚み:30μであった。フイルムの物性評
価結果および成形性評価結果を第1表に示す。なお、フ
イルムの物性評価およ成形性評価は以下に示す方法によ
って行った。 横引き裂き性;官能評価 ○:良好 ×:不良 引き裂き強度:JIS P8116に準拠(横引き
裂き強度 50N/mm以下が必要) フイルム衝撃強度:フイルムインパクトテスター
(東洋精機製)で測定(40KJ/m以上必要) 成形安定性:フイルム幅の変動を観察 ○:変動なし △:やや変動あり ×:大幅に変動あり 吐出性能:吐出量〔kg〕/スクリュー回転(0.
5kg/h/rpm以上が好ましい)
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】本発明のポリエチレン系フイルムは、フ
イルム衝撃強度が高く、横引き裂き性に優れるなど物性
バランスに優れたフイルムである。しかも成形性にも優
れ、生産性よく安定製造が出来る。したがって防護フイ
ルム、養生フイルム、一般包装フイルム、粘着テープ等
の分野で好適に利用できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)極限粘度〔η〕が3.0〜4.2
    dl/g、(B)メルトインデックス(MI)が0.0
    10〜0.035g/10分および(C)密度が950
    〜965kg/m3 の高密度ポリエチレン系樹脂からな
    ることを特徴とするポリエチレン系フイルム。
  2. 【請求項2】 高密度ポリエチレン系樹脂の流動性指標
    が100sec-1以上であることを特徴とする請求項1
    記載のポリエチレン系フイルム。
JP15768195A 1995-06-23 1995-06-23 ポリエチレン系フイルム Pending JPH093265A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10278067A (ja) * 1997-04-01 1998-10-20 Grand Polymer:Kk 自動車外装用部品の成形方法、その成形方法で使用される積層フィルムまたはシート、およびその自動車外装用部品
JP2005059357A (ja) * 2003-08-11 2005-03-10 Sakai Kagaku Kogyo Kk 自己粘着性気泡性緩衝シート
JP2008184227A (ja) * 2008-04-07 2008-08-14 Sakai Kagaku Kogyo Kk 自己粘着性気泡性緩衝シート

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